説明

画像表示装置

【課題】装飾された画像をユーザが生成せずとも、装飾された画像によってイベントの発生を告知することができる画像表示装置を提供する。
【解決手段】画像表示装置が、個人識別子及びイベント識別子とイベント条件とを関連付けて記憶するイベント情報記憶部と、個人識別子と関連画像データとを関連付けて記憶する関連画像情報記憶部と、イベント識別子と装飾画像データとを関連付けて記憶する装飾画像情報記憶部と、イベント情報記憶部のイベント条件に合うイベントの発生が検出されると、個人識別子に応じて関連画像データを関連画像情報記憶部から読み出し、イベント識別子に応じて装飾画像データを装飾画像情報記憶部から読み出す画像選択部と、画像選択部が読み出した関連画像データと装飾画像データとを合成して装飾付き関連画像データを生成する画像編集部と、装飾付き関連画像データを表示する表示部とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
結婚記念日などのイベントの発生を告知する際、画像を表示することによってユーザの認識を高めることができ、またユーザは表示された画像を楽しむことができる。例えば、結婚記念日にユーザの結婚式の画像を表示することにより、ユーザは結婚記念日であることを認識できるとともに、表示された結婚式の画像を楽しむことができる。特許文献1では画像データと表示する月日とを対応付けて予め設定しておくことにより、設定された日に画像データを表示する方法が提案されている。
また、画像を表示する際、そのままの画像を表示するのではなく装飾された画像を表示することによって、画像の内容に関するユーザの認識を高めることができる。例えば、正月に家族で撮像した画像を表示する際、正月を想起させる鏡餅などの画像を装飾して表示することにより、ユーザは正月に撮像された画像であることを認識することができる。特許文献2では、ユーザが画像を装飾する際に画像に応じた装飾枠を表示して、装飾を容易に行えるようにする方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−83146号公報
【特許文献2】特開平10−312451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示された方法では、装飾された画像を表示するためには、装飾された画像をユーザが生成しておく必要がある。また、特許文献2に示された方法は、ユーザが画像を選択した際に選択された画像と装飾枠とを表示するものであって、イベント発生時にイベントの発生を告知するものではない。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、装飾された画像をユーザが生成せずとも、装飾された画像によってイベントの発生を告知することができる画像表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による画像表示装置は、個人識別子及びイベント識別子とイベント条件とを関連付けて記憶するイベント情報記憶部と、個人識別子と関連画像データとを関連付けて記憶する関連画像情報記憶部と、イベント識別子と装飾画像データとを関連付けて記憶する装飾画像情報記憶部と、個人識別子及びイベント識別子に関連付けられ、前記イベント情報記憶部から読み出される前記イベント条件に合うイベントの発生が検出されると、前記個人識別子に関連付けられた前記関連画像データを前記関連画像情報記憶部から読み出すとともに、前記イベント識別子に関連付けられた前記装飾画像データを前記装飾画像情報記憶部から読み出す画像選択部と、前記画像選択部が読み出した前記関連画像データと前記装飾画像データとを合成して装飾付き関連画像データを生成する画像編集部と、前記装飾付き関連画像データを表示する表示部とを具備することを特徴とする。
この画像表示装置はイベント発生時にイベントに応じた装飾付き関連画像を表示するので、装飾された画像をユーザが生成せずとも装飾された画像によってイベントの発生を告知することができる。
【0007】
[2]また、本発明の一態様による画像表示装置は上述の画像表示装置であって、前記関連画像情報記憶部は前記個人識別子及びイベント識別子と関連画像データとを関連付けて記憶し、前記画像選択部は前記個人識別子及び前記イベント識別子に関連付けられた前記関連画像データを読み出すことを特徴とする。
この画像表示装置はイベントが発生した個人に加えてイベントに応じて関連画像データを選択するので、より詳細に関連画像データを選択することできる。
【0008】
[3]また、本発明の一態様による画像表示装置は上述の画像表示装置であって、カメラと、前記カメラから入力される画像と内部に予め記憶するユーザの顔の特徴量との間の特徴の類似度を算出することにより顔認証処理を行い、前記カメラから入力される前記画像がユーザの顔の画像であるか否かを判断する顔認証部とをさらに具備し、前記表示部はカメラから入力される前記画像がユーザの顔の画像であると前記顔認証部が判断した場合にのみ前記装飾付き関連画像データを表示することを特徴とする。
この画像表示装置はユーザすなわち閲覧権限がある者が自装置を使用している場合にのみ装飾付き関連画像データを表示するので、閲覧権限の無い者に画像を閲覧されることを防止することができる。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、装飾された画像をユーザが生成せずとも、装飾された画像によってイベントの発生を告知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態による携帯端末装置1中の装飾付き画像を生成して表示するための機能を実行する各部の構成を示す概略構成図である。
【図2】同実施形態における携帯端末装置1の全体構成を示す概略構成図である。
【図3】同実施形態における個人関連画像情報のデータ構成を示すデータ構成図である。
【図4】同実施形態におけるイベント関連画像情報のデータ構成を示すデータ構成図である。
【図5】同実施形態においてイベント関連画像情報のイベント条件として基本条件の項目と追加条件の項目とを設けたデータ構成図である。
【図6】同実施形態における装飾画像情報のデータ構成を示すデータ構成図である。
【図7】同実施形態における星座情報のデータ構成を示すデータ構成図である。
【図8】同実施形態における個人名情報のデータ構成を示すデータ構成図である。
【図9】同実施形態におけるメールアドレス情報のデータ構成を示すデータ構成図である。
【図10】同実施形態における電話番号情報のデータ構成を示すデータ構成図である。
【図11】同実施形態における携帯端末装置1の外形の概略を示す概略外形図である。
【図12】同実施形態において画像情報制御部15が個人関連画像情報またはイベント関連画像情報を登録する手順を示すフロー図である。
【図13】同実施形態において発生したイベントに応じて画像選択部17及び画像編集部19が装飾付き関連画像を表示部81に表示させる手順を示すフロー図である。
【図14】同実施形態において携帯端末装置1が表示する装飾画像の構成例を示す構成図である。
【図15】本発明の第2の実施形態によるデジタルフォトフレーム装置2の外形を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による携帯端末装置1中の装飾付き画像を生成して表示するための機能を実行する各部の構成を示す概略構成図である。以下では携帯端末装置1が生成する装飾付き画像を装飾付き関連画像という。同図において、携帯端末装置1は主制御部10と無線部31と通信制御部32とタッチ操作部51と操作部61とカメラ71と表示部81とスピーカ91とマイク92と音声処理部93とメモリ130と大容量メモリ140とを含んで構成される。主制御部10はメール制御部11と通話制御部12と操作制御部13と液晶画面制御部14と画像情報制御部15とカレンダー部16と画像選択部17と顔認証部18と画像編集部19とを含んで構成される。メモリ130は、個人関連画像情報記憶部131とイベント関連画像情報記憶部132と装飾画像情報記憶部133と星座情報記憶部134と個人名情報記憶部135とメールアドレス情報記憶部136と電話番号情報記憶部137とを含んで構成される。大容量メモリ140は、元画像データ記憶部141と装飾画像データ記憶部142と音声データ記憶部143とを含んで構成される。
【0012】
主制御部10は携帯端末装置1の各部の制御を行う。主制御部10内の各部の機能については後述する。無線部31は無線通信アンテナを備え、無線通信アンテナが受信する受信信号をベースバンドの受信信号に変換して通信制御部32に出力する。また、無線部31は、通信制御部32から入力されるベースバンドの送信信号を送信周波数の信号に変換し、無線通信アンテナを介して送信する。通信制御部32は、無線部31から入力した受信信号の復調処理と、主制御部10から入力した送信信号の変調処理とを行う。
【0013】
タッチ操作部51は表示部81上に設置されたタッチセンサであり、タッチ操作に応じて表示部81上の位置を示す信号を主制御部10に出力する。操作部61は、0〜9の数字キー、上下左右の方向キー、決定キーなどのキーボタンを有する。操作部61は、キーボタンが押された際、押されたキーボタンに応じた信号を主制御部10に出力する。カメラ71は光学系と撮像部と映像信号処理部とを含んで構成され、入射される光線を画像データの電気信号に変換して主制御部10に出力する。表示部81は液晶パネルを含んで構成され、主制御部10が出力する画像信号に応じて画像を表示する。
【0014】
スピーカ91は音声信号の入力を受けて音声を出力する。マイク92は周囲音を採取して音声信号に変換する。音声処理部93は主制御部10から入力されるデジタルの音声信号をアナログ信号化してスピーカ91に出力する。また、音声処理部93はマイク92から入力されるアナログの音声信号をデジタル信号化して主制御部10に出力する。
【0015】
メモリ130は携帯端末装置1が各種の機能を実行するために用いるデータを記憶する。メモリ130の各部が記憶する情報の詳細については後述する。なお、メモリ130は、着信音声や各種音声メッセージ等を記憶する音声情報記憶部や、壁紙画像やメッセージ画面の画像等の画像情報を記憶する画像情報記憶部など、装飾画像を表示する機能に直接用いられる以外の情報を記憶する部分も含んで構成されるが、図示および説明を省略する。
大容量メモリ140は画像データや音声データなどの種々のデータを記憶する。大容量メモリ140において元画像データ記憶部141は、装飾される元となる画像データである元画像データを記憶する。装飾画像データ記憶部142は、装飾を行う素材の画像データである装飾画像データを記憶する。装飾画像データはイベントを想起させる画像データである。例えば、誕生日を想起させる花束やケーキやクラッカーなどの画像データや、星座を想起させる星座配列のイラストや星座シンボルマークや星座イメージイラスト(獅子座であればライオンのイラスト)などの画像データである。音声データ記憶部143は音声データを記憶する。
大容量メモリ140への各画像、音声情報の記録としては、カメラ71で撮影した画像、マイク92から得た音声、通信手段(無線部31や通信制御部32やメール制御部11や通話制御部12等が行うメールや音声通話による通信)を通して入手した画像・音声、図示していないが外部インタフェースから入手した画像や音声などの記録が行われる。
【0016】
主制御部10においてメール制御部11は、無線部31及び通信制御部32を介して電子メールの送受信を行う。メール制御部11は電子メールを受信すると、イベント名「メール着信」と送信者のメールアドレスに応じた個人識別子とを画像選択部17に出力する。ここで個人識別子は、個人を特定するために個人毎に付された番号である。また、メール制御部11は電子メールを送信する際、イベント名「メール送信」と送信先メールアドレスに応じた個人識別子とを画像選択部17に出力する。後述するように、ここではイベント名がイベント識別子となる。つまりメール制御部11は個人識別子及びイベント識別子に関連付けられるイベントの発生(メール着信またはメール送信)を検知すると、関連付けられた個別識別子及びイベント識別子を画像選択部17に出力する。
【0017】
通話制御部12はスピーカ91及びマイク92及び音声処理部93を用いて行われる音声通話のデータを無線部31及び通信制御部32を介して無線通信する。通話制御部12は電話着信時にイベント名「電話着信」と通話相手の電話番号に応じた個人識別子とを画像選択部17に出力する。また、通話制御部12は電話発信時にイベント名「電話発信」と通話相手の電話番号に応じた個人識別子とを画像選択部17に出力する。後述するように、ここではイベント名がイベント識別子となる。つまり通話制御部12は個人識別子及びイベント識別子に関連付けられるイベントの発生(電話着信または電話発信)を検知すると、関連付けられた個別識別子及びイベント識別子を画像選択部17に出力する。
【0018】
操作制御部13はタッチ操作部51および操作部61からの機能選択操作に応じて各部を起動する。また、操作制御部13は、タッチ操作部51および操作部61から入力される操作内容を起動中の各部に出力する。液晶画面制御部14は画像編集部から出力される画像を表示部81に出力する。画像情報制御部15は操作制御部13からの入力に応じて個人関連画像情報およびイベント関連画像情報を更新する。カレンダー部16は時計機能を具備しており、イベント関連画像情報記憶部132中の各イベントについてイベント期間中か否かを判断する。イベント期間の情報はイベント関連画像情報中のイベント条件の項目に記憶されており、カレンダー部16はこのイベント条件を参照してイベント期間中か否かを判断する。イベント期間中のイベントがあれば、カレンダー部16はそのイベントの個人識別子とイベント名とを画像選択部17に出力する。後述するように、イベント名が星座日の場合はイベント名およびイベント条件(星座名)がイベント識別子となり、イベント名が星座日以外の場合はイベント名がイベント識別子となる。ただし、個人の星座日は誕生日から定まるものであり個人毎に一意に定まるので、個人識別子と共に用いる場合はイベント識別子としてイベント名を用いることができる。つまり、カレンダー部16は個人識別子及びイベント識別子に関連付けられるイベントの発生(イベント期間中のイベントの存在)を検知すると、関連付けられた個別識別子及びイベント識別子を画像選択部17に出力する。
【0019】
画像選択部17は、メール制御部11または通話制御部12またはカレンダー部16から入力される個人識別子及びイベント名を用いてイベント関連画像情報記憶部132及び個人関連画像情報記憶部131を検索し、イベント関連画像データファイル名または個人関連画像データファイル名を画像編集部19に出力する。以下では、イベント関連画像データと個人関連画像データとを合わせて関連画像データともいう。また、画像選択部17は、メール制御部11または通話制御部12またはカレンダー部16から入力されるイベント名を用いて装飾画像情報記憶部133を検索し、装飾画像データファイル名を画像編集部19に出力する。
顔認証部18はユーザの顔画像の入力を受けて顔認証処理を行うことによって装飾付き関連画像データを閲覧する権限を有するか否かを判断する。携帯端末装置1では、自携帯端末装置1の所有者のみが装飾付き関連画像データを閲覧する権限を有する。顔認証部18は所有者の顔の特徴量を含む顔認証情報を内部に予め記憶しており、カメラ71から入力されるユーザの画像と所有者の顔認証情報との間の特徴の類似度を算出することにより顔認証処理を行い、両者が同一人物であると判断した場合に閲覧権限を有する旨を示す情報を画像編集部19に出力し、それ以外の場合は閲覧権限を有しない旨を示す情報を画像編集部19に出力する。なお、所有者以外の者に閲覧権限を与えられるようにしてもよい。この場合、顔認証部18は所有者の場合と同様に、閲覧権限を与えられる者の顔認証情報を内部に予め記憶しておく。
【0020】
画像編集部19は、画像選択部17からの入力に応じて元画像データ記憶部141中の関連画像データと装飾画像データ記憶部142中の装飾画像データとを読み出し、読み出した関連画像データと装飾画像データとを合成して装飾付き関連画像データを生成する。画像編集部19は、閲覧権限を有する旨を示す情報の入力を顔認証部18から受けた場合にのみ装飾付き関連画像データを液晶画面制御部14に出力する。表示部81は液晶画面制御部14の制御に従って、画像編集部19からの装飾付き関連画像データを表示する。上述のように画像編集部19は、閲覧権限を有する旨を示す情報の入力を顔認証部18から受けた場合にのみ装飾付き関連画像データを液晶画面制御部14に出力する。したがって表示部81は、ユーザが権限を有すると顔認証部18が判断した場合にのみ装飾付き関連画像データを表示する。なお、主制御部10は、通話着信時やメール着信時に着信音声をスピーカ91から発する着信音声制御部など、装飾画像を表示する機能に直接関する部分以外の部分も含んで構成されるが、図示及び説明を省略する。また、これらの部分もメモリ130から音声情報等の情報を読み出すが、図示及び説明を省略する。
【0021】
図2は携帯端末装置1の全体構成を示す概略構成図である。同図において、携帯端末装置1は主制御部10と無線部31と通信制御部32とプログラムメモリ41とタッチ操作部51と操作部61とカメラ71と表示部81とスピーカ91とマイク92と音声処理部93とRFID(Radio Frequency Identification)リーダー101と、Ir(Infrared Rays;赤外線)送信部111とIr受信部112とインジケータ121とメモリ130と大容量メモリ140と電源制御部151と電池152とを含んで構成される。
【0022】
図2において図1の各部と同一の部分には同一の符号(10、31、32、51、61、71、81、91、92、93、130、140)を付しその説明を省略する。ただし、主制御部10は図1で説明した部分に加えて、RFIDリーダー制御部101やIr送信部111、Ir受信部112など、装飾付き画像を生成して表示するための直接の機能以外の機能部も含んで構成される。
プログラムメモリ41は、携帯端末装置1の種々の機能にかかる各種ソフトウェアを格納する記憶部である。主制御部10はプログラムメモリ41に記憶されるソフトウェアを読み出し、該ソフトウェアに従う処理を行うことで各部の機能を実行する。RFIDリーダー101は、近距離の無線通信によって外部のタグに埋め込まれたICチップの情報を読み取る。Ir送信部111およびIr受信部112は、赤外線を利用して外部の機器とデータ通信を行う。電源制御部151は電池152からの電力の供給を受け、各部に電力を供給する。
【0023】
図3は個人関連画像情報のデータ構成を示すデータ構成図である。個人関連画像情報は、個人に対して関連付けられる画像データである個人関連画像データを検索するための情報である。個人関連画像情報記憶部131は複数の個人関連画像情報を表形式のデータとして記憶し、各行のデータが1個の個人関連画像情報に対応する。同図において、個人関連画像情報は個人識別子と個人関連画像データファイル名とを含んで構成される。個人識別子は個人毎に付される番号である。個人関連画像データファイル名は個人関連画像データのファイル名であり個人関連画像データの所在を示す。個人関連画像情報記憶部131は関連画像データを記憶する元画像データ記憶部141と共に、個人識別子と関連画像データとを関連付けて記憶する関連画像情報記憶部を構成する。
【0024】
画像選択部17は、個人識別子をキーとして個人関連画像情報を検索し、個人関連画像データファイル名を得る。1個の個人識別子に対して、個人画像データファイル名が0個または1個または複数関連付けられている。したがって、画像選択部17が1個の個人識別子を用いて得る個人関連画像データファイル名は1個とは限らない。
【0025】
図4はイベント関連画像情報のデータ構成を示すデータ構成図である。イベント関連画像情報は、個人のイベントに対して関連付けられる画像データであるイベント関連画像データを検索するための情報である。イベント関連画像情報記憶部132は複数のイベント関連画像情報を表形式のデータとして記憶し、各行のデータが1個のイベント関連画像情報に対応する。同図において、イベント関連画像情報は個人識別子とイベント名とイベント条件とイベント関連画像データファイル名とを含んで構成される。イベント名はイベントの種類に応じて付された名称である。イベント条件は、記念日の日付や星座名など、イベント発生時期を特定するための情報である。イベント関連画像データファイル名はイベント関連画像データのファイル名でありイベント関連画像データの所在を示す。後述するように、イベント名が星座日の場合はイベント名およびイベント条件(星座名)がイベント識別子となり、イベント名が星座日以外の場合はイベント名がイベント識別子となる。つまり、イベント関連画像情報記憶部132(イベント情報記憶部)は、個人識別子及びイベント識別子とイベント条件とを関連付けて記憶する。また、イベント関連画像情報記憶部132は関連画像データを記憶する元画像データ記憶部141と共に、個人識別子と関連画像データとを関連付けて記憶する関連画像情報記憶部を構成する。
【0026】
画像選択部17は、個人識別子とイベント名をキーとしてイベント関連画像情報を検索し、イベント関連画像データファイル名を得る。イベント名が星座日の場合は、画像選択部17はさらに星座名を得る。1個のイベント名に対してイベント関連画像データファイル名が0個または1個関連付けられている。したがって、画像選択部17が必ずイベント関連画像データファイル名を得るとは限らない。
【0027】
なお、美容院日などスケジュールを示すイベントについては、前回イベント発生日からの相対的な期間でイベント発生期日を指定できるようにしてもよい。図5はイベント関連画像情報のイベント条件として基本条件の項目と追加条件の項目とを設けたデータ構成図である。イベント関連画像情報記憶部132は、基本条件の項目に前回イベント発生日を記憶し、追加条件の項目に次回イベント発生日までの相対的な期間を記憶する。カレンダー部16は基本条件と追加条件とから次回イベント発生日を算出してイベント期間中か否かを判断する。図5において、美容院日に対応する基本条件には、前回イベント発生日すなわち前回美容院へ行った日である2009年3月3日が記憶されている。追加条件には次回イベント発生日すなわち次回美容院へ行く日までの相対的な期間である2ヵ月後が記憶されている。カレンダー部16は、基本条件の日から2ヵ月後の2009年5月3日をイベント期間とする。
なお、前回イベント発生日とは別に次回イベント発生日を日付で指定できるようにしてもよい。図5においてエステ日に対応する基本条件には、前回イベント発生日の2009年2月20日が記憶されている。追加条件には次回イベント発生日の2009年5月20日が記憶されている。上記美容院日の場合と異なり次回イベント発生日が日付で記憶されているので、カレンダー部16は追加条件の日付である2009年5月20日をイベント期間とする。
一方、通院日に対応する追加条件は未登録なので、カレンダー部16は基本条件に記憶されている日をイベント期間とする。
【0028】
なお、イベント条件に記憶されている期間よりも一定期間前から画像を表示するよう指定可能としてもよい。この場合、イベント関連画像情報中に事前指定の項目を設ける。カレンダー部16は、イベント条件と事前指定とからイベント期間を算出し、イベント期間になると個人識別子とイベント名とを画像選択部17に出力する。なお、イベント条件を日単位ではなく時間単位で指定可能としてもよいし、表示を行う時間帯を指定可能としてもよい。
なお、ユーザが新たにイベント名を設定可能としてもよい。この場合、ユーザはイベント名に関連付けられた装飾画像を決定し、装飾画像情報記憶部133に登録しておく。
【0029】
図6は装飾画像情報のデータ構成を示すデータ構成図である。装飾画像情報は、装飾画像データを検索するための情報である。装飾画像情報記憶部133は複数の装飾画像情報を表形式のデータとして記憶し、各行のデータが1個の装飾画像情報に対応する。同図において、装飾画像情報は、イベント名と星座名と装飾画像データファイル名とを含んで構成される。イベント名はイベントの種類に応じて付された名称である。星座名は星座の名称であり、イベント名が星座日の場合に設定される。星座名は図4のイベント条件に対応する。装飾画像データファイル名は装飾画像データのファイル名であり装飾画像データの所在を示す。
【0030】
画像選択部17はイベント識別子をキーとして装飾画像情報を検索し、装飾画像データファイル名を得る。イベント名が星座日の場合はイベント名および星座名がイベント識別子となり、イベント名が星座日以外の場合はイベント名がイベント識別子となる。装飾画像情報記憶部133は装飾画像データを記憶する装飾画像データ記憶部142と共に、イベント識別子と装飾画像データとを関連付けて記憶する装飾画像情報記憶部を構成する。1個のイベント識別子に対して1個のイベント関連画像データファイル名が関連づけられている。したがって、画像選択部17は1個のイベント識別子を用いて1個の装飾画像データファイル名を得る。
【0031】
なお、イベント名と装飾画像データとが対応付けられてインターネット上のサーバに記憶されているなど、携帯端末装置1が通信機能を用いてイベント名に対応する装飾画像を取得するようにしてもよい。画像編集部19が画像を合成する際に装飾画像データを取得するようにしてもよいし、予め装飾画像データを取得して装飾画像情報を更新するようにしてもよい。
【0032】
図7は星座情報のデータ構成を示すデータ構成図である。星座情報は星座日のイベント発生期間を示す情報である。星座情報記憶部134は12個の星座情報を表形式のデータとして記憶し、各行のデータが1個の星座情報に対応する。同図において星座情報は星座名と開始日と終了日とを含んで構成される。開始日は星座日が開始する日であり、終了日は星座日が終了する日である。カレンダー部16は星座名をキーとして星座情報を検索し、得られた開始日と終了日とに基づいて星座日の期間中か否かを判断する。
【0033】
図8は個人名情報のデータ構成を示すデータ構成図である。個人名情報記憶部135は複数の個人名情報を表形式のデータとして記憶し、各行のデータが1個の個人名情報に対応する。同図において、個人名情報は個人識別子と個人名とを含んで構成される。個人名情報記憶部135では1個の個人識別子に対して1個の個人名が関連付けられている。個人識別子をキーとして検索することで1個の個人名が得られる。
【0034】
図9はメールアドレス情報のデータ構成を示すデータ構成図である。メールアドレス情報記憶部136は複数のメールアドレス情報を表形式のデータとして記憶し、各行のデータが1個のメールアドレス情報に対応する。同図においてメールアドレス情報は個人識別子とメールアドレスとを含んで構成される。メール制御部11はメールアドレスをキーとしてメールアドレス情報を検索して個人識別子を得る。1個のメールアドレスに対して1個の個人識別子が関連付けられている。したがって、メール制御部11は1個のメールアドレスを用いて1個の個人識別子を得る。
【0035】
図10は電話番号情報のデータ構成を示すデータ構成図である。電話番号情報記憶部137は複数の電話番号情報を表形式のデータとして記憶し、各行のデータが1個の電話番号情報に対応する。同図において電話番号情報は個人識別子と電話番号とを含んで構成される。通話制御部12は電話番号をキーとして電話番号情報を検索して個人識別子を得る。1個の電話番号に対して1個の個人識別子が関連付けられている。したがって、通話制御部12は1個の電話番号を用いて1個の個人識別子を得る。
【0036】
図11は、携帯端末装置1の外形の概略を示す概略外形図である。同図において、携帯端末装置1はタッチ操作部51と操作部61とカメラ71とスピーカ91とマイク92とを備える。各部の機能は図1および図2で説明したとおりである。
【0037】
図12は、画像情報制御部15が個人関連画像情報またはイベント関連画像情報を登録する手順を示すフロー図である。以下では、個人関連画像情報とイベント関連画像情報とを合わせて関連画像情報ともいう。関連画像情報の登録開始を指示する操作が行われたこと示す情報が操作制御部13から入力されると、画像情報制御部15は関連画像情報の登録を開始する。ステップS1において画像情報制御部15は個人名情報記憶部に記憶されている全ての個人名を個人識別子とともに表示部81に表示させ、選択操作に応じて関連付けを行う個人を選択し、その個人の個人識別子を得る。ステップS2において画像情報制御部15は、関連画像情報を個人のイベントに関連付けるか個人に関連付けるかを、選択操作に応じて選択する。個人のイベントに関連付けを行う場合(ステップS2:YES)、ステップS3に進み、個人に関連付けを行う場合(ステップS2:NO)、ステップS6に進む。
【0038】
ステップS3において画像情報制御部15はステップS2で取得した個人識別子に対応するイベント関連画像情報をイベント関連画像情報記憶部132から取得する。画像情報制御部15は、取得したイベント関連画像情報を表示部81に全て表示させ、選択操作に応じて関連付けを行うイベント関連画像情報を選択する。ステップS4において画像情報制御部15は元画像データ記憶部141に記憶されている画像データを表示部81に全て表示させ、選択操作に応じて関連付けを行う画像データを選択する。ステップS5において画像情報制御部15は、イベント関連画像情報記憶部132の中のステップS3で選択したイベント関連画像情報にステップS4で選択した画像のファイル名を書き込む。その後画像情報制御部15は画像の関連画像情報の登録処理を終了する。
【0039】
ステップS6において画像情報制御部15は元画像データ記憶部141に記憶されている画像データを表示部81に全て表示し、選択操作に応じて関連付けを行う画像データを選択する。ステップS7において画像情報制御部15は、個人関連画像情報記憶部131の中のステップS1で選択した個人識別子を用いて個人関連画像情報記憶部131を検索し、対応する個人関連画像情報にステップS4で選択した画像のファイル名を書き込む。その後画像情報制御部15は画像の関連画像情報の登録処理を終了する。
【0040】
図13は、発生したイベントに応じて画像選択部17及び画像編集部19が装飾付き関連画像データを表示部81に表示させる手順を示すフロー図である。メール制御部11または通話制御部12またはカレンダー部16から個人識別子とイベント名との入力を受けると、画像選択部17は装飾付き関連画像の表示処理を開始する。ステップS21において画像選択部17は、入力された個人識別子とイベント名とを用いてイベント関連画像情報記憶部132を検索し、イベント関連画像データファイル名が登録されていればそのイベント関連画像データファイル名を取得する。画像選択部17は、取得したファイル名が示すイベント関連画像データを元画像データ記憶部141から読み出す。前述のとおり、画像選択部17に入力される個人識別子及びイベント識別子は、発生が検出されたイベントに関連付けられたものである。つまり、画像選択部17は個人識別子及びイベント識別子に関連付けられ、イベント関連画像情報記憶部132から読み出されるイベント条件に合うイベントの発生が検出されると、個人識別子及びイベント識別子に関連付けられた関連画像データを元画像データ記憶部141から読み出す。また、入力されたイベント名が星座日の場合は、画像選択部17はイベント条件として記憶されている星座名をさらに取得する。イベント関連画像データファイル名を取得した場合(ステップS22:YES)、ステップS25に進み、取得しなかった場合(ステップS22:NO)、ステップS23に進む。
【0041】
ステップS23において画像選択部17は、入力された個人識別子を用いて個人関連画像情報記憶部131を検索し、個人関連画像データファイル名が登録されていればその個人関連画像データファイル名を取得する。画像選択部17は取得したファイル名が示す個人関連画像データを元画像データ記憶部141から読み出す。つまり、画像選択部17は個人識別子及びイベント識別子に関連付けられ、イベント関連画像情報記憶部132から読み出されるイベント条件に合うイベントの発生が検出されると、個人識別子及びイベント識別子に関連付けられた関連画像データを元画像データ記憶部141から読み出す。個人関連画像データファイル名を取得した場合(ステップS24:YES)、ステップS25に進み、取得しなかった場合(ステップS24:NO)、画像選択部17は装飾付き関連画像データの表示処理を終了する。
【0042】
ステップS25において画像選択部17は、入力されたイベント名を用いて(イベント名が星座日の場合はステップS21で取得した星座名をさらに用いて)装飾画像情報記憶部133を検索し、装飾画像情報を取得する。画像選択部17は、取得したファイル名が示す装飾画像データを装飾画像データ記憶部142から読み出す。つまり、画像選択部17は個人識別子及びイベント識別子に関連付けられ、イベント関連画像情報記憶部132から読み出されるイベント条件に合うイベントの発生が検出されると、イベント識別子に関連付けられた装飾画像データを装飾画像データ記憶部142から読み出す。画像選択部17は、ステップS21またはステップS23で取得した関連画像データとステップS25で取得した装飾画像データとを画像編集部19に出力する。
【0043】
ステップS26において画像編集部19は、画像選択部17から関連画像データと装飾画像データとの入力を受ける。ステップS27において画像編集部19は、取得した関連画像データと装飾画像データとを合成して装飾付き関連画像データを生成する。ステップS28において画像編集部19は顔認証を行うか否かを判断する。顔認証を行うか否かはユーザによって予め選択されており、画像編集部19は内部に選択結果を記憶している。顔認証を行う場合(ステップS28:YES)、ステップS29へ進み、顔認証を行わない場合(ステップS28:NO)、ステップ31へ進む。ステップ29において顔認証部18は前述の処理方法により顔認証を行い、認証結果を画像編集部19に出力する。顔認証部18が顔認証に成功した場合(ステップ30:YES)、ステップS31に進み、顔認証に失敗した場合(ステップS30:NO)、画像編集部19は装飾付き関連画像データの表示処理を終了する。
【0044】
ステップS31において画像編集部19は、入力された装飾付き関連画像データを表示部81に表示させる。複数の装飾付き関連画像データが入力された場合は、画像編集部19はこれらの装飾付き関連画像データを表示部81にスライドショー表示させる。すなわち表示する装飾付き関連画像データを一定期間ごとに切り替えて表示部81に表示させる。以上により装飾付き関連画像が表示される。イベント期間が終了すると、メール制御部11または通話制御部12またはカレンダー部16からイベント期間が終了したことを示す情報が画像選択部17を経由して画像編集部19に入力され、画像編集部19は装飾付き関連画像データの表示処理を終了する。
【0045】
図14は、携帯端末装置1が表示する装飾画像の構成例を示す構成図である。
同図において、イベントが発生したAさん個人の画像に、イベントである誕生日を示す装飾画像が合成されている。この画像が、イベントの内容である「Aさんの誕生日12月10日」がと共に表示される。
以上のように、ユーザが装飾画像を生成することなく、装飾された画像によってイベントの告知を行うことができる。
【0046】
なお、顔認証部18が顔認証に代えてパスワード認証などの他の方法によって本人確認を行うようにしてもよい。なお、顔認証等の本人確認を行うか否かの設定は、個人のイベント毎に設定できるようにしてもよい。この場合、イベント関連画像情報中に本人確認の有無を記憶する項目を設け、図12のステップS5でイベント関連画像情報を更新する際に、ユーザの入力に応じて本人確認の要否も登録しておく。図13のステップS21で画像選択部17がイベント関連画像情報中から本人確認の要否の情報を読み出し、ステップS28において画像編集部19は、本人確認を行うか否かの判断を読み出された情報に基づいて行う。
【0047】
なお、装飾付き関連画像データを表示する際、併せてイベント名やイベント条件も表示するようにしてもよい。この場合、図13のステップS21において画像選択部17はイベント条件をさらに取得し、ステップS25において画像選択部17はイベント名とイベント条件とをさらに画像編集部19に出力する。ステップS31において画像編集部19は装飾付き関連画像データに加えてイベント名とイベント条件とを表示部81に表示させる。
【0048】
なお、イベントが発生した相手に装飾付き関連画像データを電子メールで送信するようにしてもよい。この場合、画像編集部19が装飾付き関連画像データをメール制御部11に出力する。メール制御部11は装飾付き関連画像データを電子メールに添付して、イベントが発生した相手に送信する。さらに、操作制御部13から入力されるコメントを画像編集部19が装飾付き関連画像データに合成してから送信するようにしてもよい。
なお、メール着信の際にメール着信を示す装飾画像データに代えて、あるいはメール着信を示す装飾画像データに加えて送信者の直近のイベントを示す装飾画像データを合成するようにしてもよい。この場合、画像選択部17は時計機能を具備し、図13のステップS21において直近のイベントのイベント名を取得する。以下、画像編集部19はメール着信のイベントと同様に直近のイベントの装飾画像を関連画像データに合成する。誕生日を示す装飾画像データを合成することにより、送信者がもうすぐ誕生日であることをユーザに注意喚起することができる。メール送信や電話着信や電話送信の場合にも同様に相手の直近のイベントを示す装飾画像データを合成するようにしてもよい。なお、発信履歴や着信履歴を表示する際に、画像編集部19が相手の画像に発信や着信を示す装飾画像データを合成し、表示部81が発信履歴や着信履歴の表示に対応付けて表示するようにしてもよい。
【0049】
なお、1個の個人識別子に対して装飾される対象となる個人関連画像データが複数ある場合、予め1個の関連画像データが選択されるようにしてもよい。この場合、図12のステップS3と同様に、画像情報制御部15は個人識別子に対応するイベント関連画像情報をイベント関連画像情報記憶部132から取得する。画像情報制御部15は、取得したイベント関連画像情報を表示部81に全て表示させ、選択操作に応じて関連付けを行うイベント関連画像情報を選択する。つぎに画像情報制御部15は装飾される対象となる個人関連画像データを表示部81に全て表示させ、選択操作に応じて1個の個人関連画像データを選択する。ステップS5と同様に、画像情報制御部15は、イベント関連画像情報記憶部の中のステップS3で選択したイベント関連画像情報に選択した画像のファイル名を書き込む。
【0050】
なお、装飾される対象となる関連画像データは静止画像データに限らず動画像データやテキストデータであってもよい。テキストデータの場合、イベント関連画像情報記憶部132中にテキストのフォントや色がイベント名と関連付けて記憶されており、画像編集部19はテキストのフォントや色をイベント名に応じて変化させる。
なお、大容量メモリ140に音声データを記憶しておき、イベント関連画像情報記憶部132中にさらに個人のイベントと音声データとを関連付ける情報を記憶しておき、画像編集部19が表示部81に画像を表示させる際に、さらに関連する音声データをスピーカ91に再生させるようにしてもよい。また、関連する音声データを記憶するメモリは大容量メモリ140に限らず、上述したメモリ130の音声情報記憶部(不図示)に記憶するようにしてもよい。
【0051】
なお、主制御部10が音声認識部をさらに備え、マイク92から入力される音声の発話者を音声認識部が特定した際に、画像編集部19が発話者に応じた装飾付き関連画像データを表示部81に表示させるようにしてもよい。
【0052】
以上のように、本実施形態の携帯端末装置1は、イベント発生時にイベントに応じた装飾付き関連画像を表示するので、装飾された画像をユーザが生成せずとも装飾された画像によってイベントの発生を告知することができる。
【0053】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図15は本発明の第2の実施形態によるデジタルフォトフレーム装置2の外形を示す概略図である。同図において、デジタルフォトフレーム2のタッチ操作部51と表示部81とカメラ71とスピーカ91とが示されている。
デジタルフォトフレーム装置2中の、装飾付き関連画像を生成して表示するために機能する各部の構成は、デジタルフォトフレーム装置2がメール制御部11と通話制御部12と無線部31と通信制御部32とを具備せず電子メールの送受信や音声通話データの無線通信を行わない点を除き図1に示したものと同様であり、説明を省略する。
【0054】
デジタルフォトフレーム装置2が装飾付き関連画像を生成して表示するためのデータ構成は図3から図10で説明したのと同様であり、その動作は図12及び図13で説明したのと同様である。したがって本実施形態のデジタルフォトフレーム装置2においても第1の実施形態の携帯端末装置1と同様の効果が得られる。
【0055】
以上のように、本実施形態のデジタルフォトフレーム装置2は、メール制御部等を具備しない点で第1の実施形態の携帯端末装置よりも簡略な構造なので、より小型化や軽量化が可能であり、かつ、第1の実施形態の携帯端末装置1と同様の効果が得られる。
【0056】
なお、図1および図2における携帯端末装置1の全部または一部と、図14におけるデジタルフォトフレーム装置2の全部または一部との機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0057】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明は、携帯端末装置や据置型又は携帯型のデジタルフォトフレーム装置の画像表示装置に用いて好適である。
【符号の説明】
【0059】
1…携帯端末装置
2…デジタルフォトフレーム装置
10…主制御部
11…メール制御部
12…通話制御部
13…操作制御部
14…液晶画面制御部
15…画像情報制御部
16…カレンダー部
17…画像選択部
18…顔認証部
19…画像編集部
31…無線部
32…通信制御部
51…タッチ操作部
61…操作部
71…カメラ
81…表示部
91…スピーカ
92…マイク
93…音声処理部
130…メモリ
140…大容量メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人識別子及びイベント識別子とイベント条件とを関連付けて記憶するイベント情報記憶部と、
個人識別子と関連画像データとを関連付けて記憶する関連画像情報記憶部と、
イベント識別子と装飾画像データとを関連付けて記憶する装飾画像情報記憶部と、
個人識別子及びイベント識別子に関連付けられ、前記イベント情報記憶部から読み出される前記イベント条件に合うイベントの発生が検出されると、前記個人識別子に関連付けられた前記関連画像データを前記関連画像情報記憶部から読み出すとともに、前記イベント識別子に関連付けられた前記装飾画像データを前記装飾画像情報記憶部から読み出す画像選択部と、
前記画像選択部が読み出した前記関連画像データと前記装飾画像データとを合成して装飾付き関連画像データを生成する画像編集部と、
前記装飾付き関連画像データを表示する表示部と
を具備することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記関連画像情報記憶部は前記個人識別子及びイベント識別子と関連画像データとを関連付けて記憶し、
前記画像選択部は前記個人識別子及び前記イベント識別子に関連付けられた前記関連画像データを前記関連画像情報記憶部から読み出す
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
ユーザの顔画像の入力を受けて顔認証処理を行うことによって前記装飾付き関連画像データを閲覧する権限を有するか否かを判断する顔認証部をさらに具備し、
前記表示部は前記ユーザが権限を有すると前記顔認証部が判断した場合にのみ前記装飾付き関連画像データを表示する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
無線部及び通信制御部を具備することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項5】
メール又は通話により獲得した個人識別子及びイベント名よりイベント関連情報を検索することを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−22420(P2011−22420A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−168117(P2009−168117)
【出願日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】