説明

画像記録装置

【課題】パック室内に媒体パックが装填された状態でフイルムドアを開閉した場合カウンタがリセットされることなく、且つパック室に媒体パックが装填されていない状態で作動された場合であってもエラーを防止する。
【解決手段】 フイルムドア20とパック室22内のフイルムパックの取出の双方があった時に、バネ部材13_4によりカウンタレバー13_3がA方向に回動し、カウンタレバー13_3の先端部がギア13_1の歯から外れてリセットされる。また、フイルムドア20の閉にあたっては、リブ20dの斜面部20d1でリブ13_3bの斜面部13_3b1が案内され、さらにフイルムパックの装填にあたっては、リブ13_3aがフイルムパックで押圧されるため、いずれの場合であっても、カウンタレバー13_3の先端部がギア13_1の歯に係合し、その後の搬送シーケンスに連動したカウント動作が行なわれることのできる準備状態にセットされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像が記録される記録媒体が複数枚重ねられて収容された媒体パックが装填されるパック室を備え、そのパック室に装填された複数枚の記録媒体に順次1枚ずつ画像を記録して送り出す画像記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、上述した画像記録装置の一例として、インスタントフイルムシート上に画像を記録するプリンタが知られている。このタイプのプリンタには、インスタントフイルムシートが複数枚重ねられて収容されたインスタントフイルムパックが装填されるパック室と、パック室を開閉自在に覆うフイルムドアと、装填されているインスタントフイルムパック内の残存枚数を表示する表示部とが備えられている。インスタントフイルムシート上に画像を記録するには、パック室内のインスタントフイルムシートのうちの、1枚目のインスタントフイルムシートをクロー(爪)で掻き上げて搬送ローラで搬送し、そのインスタントフイルムシートにレッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の発光色を持つ発光素子からの3つの色光を循環的に照射して潜像を書き込み、さらにそのインスタントフイルムシートが有する現像剤溜りを展開ローラで押し潰して現像剤を展開することにより行なう(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記のインスタントフイルムパックは未使用段階では遮光状態に保つ必要があり、このため遮光板等が備えられており、使用にあたってはその遮光板を排出あるいは開放する必要がある。
【0004】
ここで、特許文献2には、インスタントフイルムパックが装填されてその中のインスタントフイルムシートに写真撮影を行なうカメラであって、遮光板を排出する制御方法が開示されている。ここでは、インスタントフイルムパックを装填するために設けられた蓋部材の開閉を検出する開閉検出スイッチを設け、その開閉検出スイッチのオン、オフの変化をもってインスタントフイルムシートが装填されたことを検出し、遮光板を排出している。
【0005】
また特許文献3では、インスタントフイルムパックの装填、取出しによりオン、オフするスイッチを設け、そのスイッチのオン、オフの変化をもってインスタントフイルムパックが交換されたことを検知している。
【0006】
これら特許文献2あるいは特許文献3に開示された方法では、スイッチが、現在、例えばオンになっていることのみを検出しても、インスタントフイルムパックを今回装填あるいは交換したのか、あるいは以前に装填あるいは交換されて既に遮光板が排出された状態にあるのかは分からず、したがってスイッチのオン、オフの変化を常に監視してその履歴を覚えていなければならず、したがって常に電力が消費され省電力化の妨げとなっている。
【0007】
これを解決するために、スイッチのオン、オフの履歴を記憶しておく不揮発性メモリを備えることも一応考えられるが、不揮発性メモリを備えたとしても電源オフの期間内におけるスイッチのオン、オフの履歴を記録することはできず、不充分である。
【0008】
上記問題を解決するために機械式カウンタを用いる方法が考えられる。つまり、位置もしくは姿勢を変えることで、パック室に装填された媒体パックの未使用状態と、使用開始後の媒体パックからの記録媒体の取出し枚数あるいは媒体パック内の記録媒体の残存枚数とを表示し、電力遮断時にも表示を維持してパック室からの媒体パック取出しにより未使用状態の表示に戻る機械式カウンタと、上記機械式カウンタが未使用状態を表示しているか否かを検知するセンサを配置することで電源投入時における、上記センサによる、機械式カウンタが未使用状態を表示していることの検知を受けて、遮光板を排出あるいは開放する動作を行ないプリンタをプリント可能な状態にする。
【特許文献1】特開2002−94900号公報
【特許文献2】特開2000−89347号公報
【特許文献3】特開2001−111924号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述したプリンタにおいて、パック室内にインスタントフイルムパックが装填されない状態で、フイルムドアを閉じて電源を投入して動作確認を行なった場合、パック室内にインスタントフイルムパックが装填されていないことから、機械式カウンタは進まず、未使用状態を示している。インスタントフイルムパックを装填した通常の使用時に、電源を投入して遮光板を排出あるいは開放する動作を行なったにも関わらず、カウンタが未使用状態を表示していることをセンサが検知した場合、機械式カウンタが正常に回転しなかった、又は、センサが故障して異常な信号を出すなど重大な欠陥が考えられる為、エラーとして表示される。パック室内にインスタントフイルムパックが装填されていない状態でも、機械式カウンタは作動しないため、同様にエラーとして表示されるが、このエラーは実際のエラーでは無い為、紛らわしいという問題がある。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑み、コストアップを抑えたまま、パック室内に媒体パックが装填された状態でフイルムドアを開閉した場合であってもカウンタがリセットされることなく、且つパック室に媒体パックが装填されていない状態で作動された場合であってもエラーの発生が防止された画像記録装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する本発明の画像記録装置は、画像が記録される記録媒体が複数枚重ねられて収容された媒体パックが装填されるパック室を備え、そのパック室に装填された複数枚の記録媒体に順次1枚ずつ画像を記録して送り出す画像記録装置において、
上記パック室を開閉自在に覆うフイルムドアと、
上記パック室内に装填された媒体パック内の記録媒体の搬送シーケンスに連動したカウント動作を行なうカウンタとを備え、
上記カウンタは、上記フイルムドア開と上記パック室内の媒体パックの取出しとの双方があったときにリセットされ、上記フイルムドア閉と上記パック室内への媒体パックの装填とのいずれか一方があったときに、その後の搬送シーケンスに連動したカウント動作を行なうことのできる準備状態にセットされるものであることを特徴とする。
【0012】
本発明の画像記録装置は、記録媒体の搬送シーケンスに連動したカウント動作を行なうカウンタが、フイルムドア開と媒体パックの取出しとの双方があったときにリセットされるため、換言すれば、上記カウンタが、フイルムドアを開けた状態で且つ媒体パックを抜いた時点でリセットされるため、誤ってフイルムドアを一旦開け、誤りに気づいてそのまま閉じるという操作を行なった場合であってもカウンタがリセットされることはなく、従って実際に記録可能な残存記録媒体の枚数とカウンタに表示される残存記録媒体の枚数とが異なってしまうという問題が解消される。
【0013】
また、本発明の画像記録装置は、フイルムドア閉とパック室内への媒体パックの装填とのいずれか一方があったときに、その後の搬送シーケンスに連動したカウント動作を行なうことのできる準備動作にセットされるものであるため、例えば、媒体パックが装填されていない状態でフイルムドアが閉じられた場合は、その後の搬送シーケンスに連動したカウント動作が行なわれることのできる準備状態にセットされる。このような状態において、電源を投入して一連のシーケンスを実行してカウンタを作動させることができる。従って、エラー表示されることもなく動作確認等を実行することができる。
【0014】
ここで、上記カウンタは、上記パック室に装填された媒体パック内の記録媒体の面と向き合う面に設置されたものであることも好ましい態様である。
【0015】
従来の画像記録装置であるインスタントカメラや移動ヘッド方式のプリンタでは、鏡胴や移動ヘッドがあるため、カウンタはスペースに制約がある側面に配備される。従って、カウンタの表示が小さくて見にくいという欠点がある。本発明の画像記録装置では、カウンタを記録媒体の面と向き合う面に設置することにより、カウンタの面積制約が緩和されるため、大きな表示を実現することができる。従って、カウンタの表示が見易くなる。さらに、後述する実施形態に示すように、カウンタを構成する表示板(文字板)の数字を透かし文字にするとともにその表示板の裏にLEDを配置しておき、このLEDで表示板を裏から照射(バックライト)することにより、カウンタの表示を一層見易くすることができる。
【0016】
また、この画像記録装置は、上記パック室に装填されている、媒体パック室内の記録媒体を1枚ずつ送り出し所定の搬送方向に搬送しながらその記録媒体を書き込むことによりその記録媒体上に画像を記録するプリンタであってもよい。
【0017】
さらに、上記媒体パック内の記録媒体は写真感光体であって、この画像記録装置は、上記パック室に装填されている媒体パック室内の記録媒体上に写真撮影を行なって写真撮影後の記録媒体を送り出すカメラであってもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明の画像記録装置によれば、コストアップを抑えたまま、パック室内に媒体パックが装填された状態でフイルムドアを開閉した場合であってもカウンタがリセットされることなく、且つパック室に媒体パックが装填されていない状態で作動された場合であってもエラーの発生を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0020】
図1は、本発明の画像記録装置の一実施形態であるプリンタを、斜め前方から見た斜視図である。
【0021】
このプリンタ1は、携帯電話などと組み合わされて使用されるものであって、露光により潜像が形成された後現像剤が展開されて顕像化されるインスタントフイルムシートが複数枚(ここでは10枚として説明する)積層されたインスタントフイルムパックがパック室に装填され、そのインスタントフイルムシートを画像データに応じて露光して外部に送り出しながらそのインスタントフイルムシートに現像剤を展開するものである。このインスタントフイルムシートが本発明にいう記録媒体の一例に相当する。
【0022】
携帯電話にはIrDA(Infrared Data Association)に準拠した赤外線通信を行なえるものがあり、この赤外線通信を使用して自分の持つ情報を他の情報機器へ送信することができ、カメラ付き携帯電話であれば、画像データをこのプリンタ1に送信することができる。このプリンタ1は、そのカメラ付き携帯電話で撮影された画像を表わす画像データまたはメールなどで携帯電話に送信されてきた画像データが赤外線通信を用いてこのプリンタ1に送信されてきたときに、その画像データに基づいてインスタントフイルムシート上に画像の記録を行なうものであり、さらにその送信された画像データに基づく画像の再記録を、携帯電話から再送信をわざわざ行なわなくても、後述するリピートスイッチを操作するという簡単な操作で別のインスタントフイルムシート上に行なえるものである。
【0023】
このプリンタ1は、図1に示すように薄型で軽量かつ小型の構造を有する可搬型のプリンタであり、3V用の一次電池が2個内蔵される。このプリンタ1の筐体1a内にインスタントフイルムパックが装填され、そのインスタントフイルムパック内の、積層された10枚のインスタントフイルムシート一枚一枚に画像の記録が行なわれる。
【0024】
プリンタ1の筐体1aの上面には操作ボタンとして、このプリンタ1の電源の投入および遮断を指示する電源スイッチ(以下、電源SWと記述する)11と、送信された画像データに基づく画像の再記録を行なうためのリピートスイッチ(以下、リピートSWと記述する)12が設けられている。また、筐体1aの上面には、インスタンフイルムシートの残り枚数を示すカウンタ13が設けられている。このカウンタ13は機械式のカウンタであり、詳細は後述するが、未使用のインスタントフイルムパックが装填されて電源が投入された時点では残り枚数が10枚であることを示す数値‘10’が表示される。以下、インスタントフイルムシートに画像の記録が行なわれる度に枚数が減算された残り枚数を示す数値が表示され、10枚目のインスタントフイルムシートに画像の記録が行なわれると残り枚数が0枚であることを示す数値‘0’が表示される。
【0025】
また、このプリンタ1の端部には、送受信部14が備えられている。この送受信部14は、前述した赤外線通信により送信されてきた画像データを受信するとともに、受信された旨を相手側に知らせるための信号を送信する。
【0026】
さらに、このプリンタ1の筐体1aには、電源が投入されると点灯するとともに赤外線通信時に点滅する電源用LED15、赤外線通信においてエラーが発生すると点灯する通信エラー用LED16、および内蔵された電池電圧が低下するとユーザに電池交換を促すために点灯するローバッテリ表示用のLED17が設けられている。
【0027】
また、プリンタ1の側面には、そのプリンタ1の下面側に設けられた後述するフイルムドアを開放するためのフイルムドア開放スイッチ18が備えられており、コーナー部にはストラップ取付部1bが備えられている。
【0028】
図2は、図1に示すプリンタにおいて、カメラ付き携帯電話からの画像データに基づいて画像が記録されたインスタントフイルムシートが排出される様子を示す図である。
【0029】
カメラ付き携帯電話2の赤外線通信部をプリンタ1の送受信部14に向けた状態で、そのカメラ付き携帯電話2を操作して、カメラ付き携帯電話2で撮影された画像を表わす画像データを赤外線通信を用いてこのプリンタ1に送信する。プリンタ1は、赤外線通信により送信されてきた画像データを受信し、その受信した画像データに基づく潜像の記録を露光によりインスタントフイルムシート1001上に行ないながら、そのインスタントフイルムシート1001を顕像しつつ、プリンタ1の送出口19から外部へ徐々に排出する。その後、リピートSW12が操作されたときにも、その画像と同じ画像の再記録が別のインスタントフイルムシート上に行なわれる。
【0030】
図3は、図1に示すプリンタの下面側を斜め上方から見た斜視図である。
【0031】
このプリンタ1の下面側には、図1に示すフイルムドア開放スイッチ18の操作により開放されるフイルムドア20が設けられており、このフイルムドア20が開けられ、インスタントフイルムパックがパック室に装填される。また、フイルムドア20には、インスタントフイルムパックが装填されているか否かを確認するためのパック在否確認窓20aが設けられている。さらに、フイルムドア20に隣接して、このプリンタ1の電源となる電池を実装するために開放される電池蓋21も設けられている。
【0032】
図4は、図3に示すプリンタの、フイルムドアが開けられた状態の斜視図である。
【0033】
フイルムドア20の内側には、前述したパック在否確認窓20aと、バネ部材20b,20cが設けられており、これらのバネ部材20b,20cによってインスタントフイルムパック内に積層されたインスタントフイルムシートがプリンタ1の上面側に押圧される。
【0034】
また、プリンタ1には、インスタントフイルムパックを装填するためのパック室22が設けられている。パック室22外の、図4における右側には、搬送するインスタントフイルムシートに画像を書き込む画像書込部300および媒体搬送展開部30が設けられている。これら画像書込部300および媒体搬送展開部30の詳細については後述する。また、パック室22内の、図4における下方には、インスタントフイルムシートを画像書込部300および媒体搬送展開部30側に送り出させるためのクロー(爪)24が設けられている。このような構成によって、インスタントフイルムパック内のインスタントフイルムシートのうちの、プリンタ1の一番上面側にあるインスタントフイルムシートがクロー24で掻き上げられて媒体搬送展開部30で搬送されながら画像書込部300で画像が書き込まれて現像される。
【0035】
図5は、図4に示すプリンタの、筐体が取り外された状態の斜視図である。
【0036】
図5には、直流モータ406と、その直流モータ406からの回転駆動力を後述する搬送ロールおよび展開ロールに伝達するギア列39を備えた媒体搬送展開部30が示されている。また、この図5には、パック室22内に設けられたクロー24、およびインスタントフイルムパックの装填により押圧される後述するカウンタレバーのリブ13_3aも示されている。
【0037】
図6は、プリンタ内部の制御系統を示す構成ブロック図である。
【0038】
図6の右端側には、図1に示すプリンタ1の模式図が示されており、この右端部を除く全域に、このプリンタ1の制御系統を示す構成が示されている。尚、図6に示す矢印は、このプリンタ1における、制御系統を示す構成要素それぞれの配置関係を示す。
【0039】
このプリンタ1には、メイン基板部100と、サブ基板部200と、画像書込部300と、FPI部401と、ENCPI部402と、COUNTPI部403と、カムスイッチ404と、前述した送受信部14に設けられたIrDA送受信部405と、上述した直流モータ406とが備えられている。
【0040】
サブ基板部200には、前述した電源SW11,リピートSW12、および表示用LED部201が備えられている。表示用LED部201には、前述した電源用LED15,通信エラー用LED16,ローバッテリ表示用のLED17、およびカウンタ13の裏側に設けられたカウンタバックライト用のLED(図示せず)が備えられている。
【0041】
画像書込部300には、光ガイドや液晶シャッタ(LCS)等を有する光ヘッド部301と、その光ヘッド部301とメイン基板部100とを接続するフレキシブルケーブル302,303と、フレキシブルケーブル303に実装されたレッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の発光色を持つ発光素子(LED)304,305,306とが備えられている。この画像書込部300は、搬送途中のインスタントフイルムシートに、書込指示パルスに同期して送受信部14により受信した画像データに基づいて、LED304,305,306からのR,G,Bの3つの色光を循環的に照射することにより、そのインスタントフイルムシートに潜像を書き込む。また、プリンタ1には、3V用の一次電池407が2個内蔵される。
【0042】
以下、メイン基板部100について説明する。メイン基板部100には、直列接続された一次電池407からの6Vの電源電圧VBが印加される。このメイン基板部100には、MPU(Micro Processor Unit)101と、発振子102と、リセット回路103と、フラッシュメモリ(FLASH)104と、SDRAM105とが備えられている。
【0043】
MPU101は、このプリンタ1の動作を統括的に制御する。
【0044】
発振子102は、所定の周波数の発振信号を生成してMPU101に動作用のクロック信号として供給する。
【0045】
リセット回路103は、MPU101の初期化を行なうためのリセット信号を出力する。
【0046】
フラッシュメモリ104は、不揮発性のメモリであり、このフラッシュメモリ104には、プリンタ1固有の機構等に依存して定まる固体差調整用の調整値等が記憶される。
【0047】
SDRAM105は、揮発性のメモリであり、このSDRAM105には、カメラ付き携帯電話2からの画像データ等が記憶される。
【0048】
また、このメイン基板部100には、6Vの電源電圧VBを入力して、2.5Vの電圧を出力する電源部106、3.3Vの電圧を出力する電源部107、および15Vの電圧を出力するDC/DCコンバータ108が備えられている。さらに、MPU101からの指示を受けてこれら電源部106,107,DC/DCコンバータ108を制御する電源制御部109も備えられている。ここで、2.5Vの電圧はMPU101に供給されるとともに3.3Vの電圧はMPU101以外の周辺回路に供給される。また、15Vの電圧は、後述するLCD駆動用として用いられる。
【0049】
このプリンタ1では、一次電池407の長寿命化を図るために、低消費電力モードであるスタンバイモードを有するMPU101を備え、電源SW12が押された場合であっても、MPU101は、初期処理が終了した時点でスタンバイモードとなる。この状態で外部から赤外線通信が行なわれると、スタンバイモードから通常の動作モードに移行してインスタントフイルムシートに画像を記録し、速やかに通常の動作モードからスタンバイモードに移行する。また、リピートSW12が押された場合もインスタントフイルムシートに画像を記録した後はスタンバイモードになる。さらに、MPU101が、各部に対して必要な動作時のみ電力を供給するように、電源制御部109を介して電源部106,107,DC/DCコンバータ108を制御する。このようにすることにより、内蔵された一次電池407で長期に渡ってこのプリンタ1を使用することができる。
【0050】
さらに、メイン基板部100には、BC部110と、TPG部111と、温度検出部112と、発振子113と、IrDA/LCS制御部114と、ヘッドLED駆動部115とが備えられている。
【0051】
BC部110は、一次電池407の電源電圧VBが所定の値よりも低下したか否かをチェックする。MPU101は、このチェック結果を参照して一次電池407の電源電圧VBが所定の値よりも低下していると判定した場合は、ユーザに電池交換を促すためにローバッテリ表示用のLED17を点灯する。
【0052】
TPG部111は、DC/DCコンバータ108から出力される15Vの電圧をオン,オフする。
【0053】
温度検出部112は、画像書込部300の温度を検出する。MPU101は、この温度検出部112からの検出信号に応じて光学ヘッド部301内の液晶シャッタの各シャッタ部のシャッタスピード等を制御する。
【0054】
発振子113は、所定の周波数の発振信号を生成してIrDA/LCS制御部114に供給する。
【0055】
IrDA/LCS制御部114は、発振子113からの発振信号に基づいてIrDA送受信部405および光ヘッド部301を制御する。IrDA送受信部405には赤外線通信を行なうための投光素子および受光素子が備えられており、IrDA/LCS制御部114は、上記受光素子で光電変換されたデータをMPU101に送ったり、MPU101からその旨を外部の機器に知らせるためのデータを上記投光素子経由で外部に送信したりする。また、IrDA/LCS制御部114は、MPU101からの指示に基づいて、フレキシブルケーブル302を介して光ヘッド部301に備えられた液晶シャッタを制御する。
【0056】
ヘッドLED駆動部115は、MPU101の指示に基づいた電流を、フレキシブルケーブル303を経由してLED304,305,306に流すことにより、それらLED304,305,306を駆動する。
【0057】
本実施形態のプリンタ1は、インスタントフイルムシートを直流モータ406で所定の副走査方向(インスタントフイルムシートが送り出される方向)に送りながら、そのインスタントフイルムシート上にその副走査方向に関しR,G,Bの3色の色について循環的に書き込むとともに、その副走査方向に交わる主走査方向については、その主走査方向に並ぶ全画素について、同時に同じ色の書き込みを行なうことにより、そのインスタントフイルムシート上にカラー画像を記録するプリンタである。
【0058】
カラー画像を記録するにあたり、画像書込部300を構成する光学ヘッド部301には、フレキシブルケーブル302を介してIrDA/LCS制御部114から画像データに応じた制御信号が供給される。この制御信号は光学ヘッド部301内の液晶シャッタの各シャッタ部のシャッタスピードを制御するものである。この各シャッタ部のシャッタスピードが画像データに応じて制御され、フレキシブルケーブル303に備えられたLED304,305,306からのRGBそれぞれに対応する光がインスタントフイルムシート上に照射され、インスタントフイルムシートの幅方向に多数の光点(ドット)からなる潜像が記録される。この幅方向つまり一次元的に各シャッタ部が配列されている方向が、主走査方向である。従って、この各シャッタ部が主走査方向に電子的に走査されて1ライン分の光点(全画素)がインスタントフイルムシート上に記録される。この光学ヘッド部301の電子走査によってインスタントフイルムシートの主走査方向に多数のドットからなる光点が記録される。また、上述したように、本実施形態では、直流モータ406によりインスタントフイルムシートが副走査方向に送られている。従って、副走査方向についても画像書込部300によって多数のドット毎に光点が順次記録されていくこととなる。
【0059】
さらに、メイン基板部100には、PI駆動部116が備えられている。このPI駆動部116は、FPI部401,ENCPI部402,COUNTPI部403を駆動する。ここで、FPI部401,ENCPI部402,COUNTPI部403について説明する。
【0060】
FPI部401は、インスタントフイルムシートの有無を検出するためのフォトインタラプタである。
【0061】
ENCPI部402は、直流モータ406の回転に同期したパルス列からなるエンコード信号を出力するためのフォトインタラプタである。
【0062】
COUNTPI部403は、カウンタ13の初期位置を検知するためのフォトインタラプタである。
【0063】
また、メイン基板部100には、カムスイッチ404が接続されている。このカムスイッチ404は、このプリンタ1の搬送機構における初期位置をモニタするためのスイッチである。
【0064】
さらに、メイン基板部100には、モータ駆動部117が備えられている。このモータ駆動部117は、MPU101からの指示を受けて、ENCPI部402から出力されたエンコード信号のパルス列の時間間隔が所定の時間間隔となるように直流モータ406の回転速度を制御する。
【0065】
図7は、インスタントフイルムシートの露光面を示す斜視図、図8は、インスタントフイルムシートの観察面を示す斜視図である。
【0066】
図7には、インスタントフイルムシート1001の露光面1001_1が示されている。この露光面1001_1には、インスタントフイルムシート1001の搬送方向先端部に配備された現像剤溜り1001aと、画像が露光される露光部1001bと、余白部1001cと、余った現像剤を吸収するトラップ部1001dとが設けられている。また、図8には、インスタントフイルムシート1001の観察面1001_2側が示されている。この観察面1001_2には、露光により潜像が形成され現像剤の展開を受けて顕像化された画像を観察するための観察部1001eと、余白部1001fが設けられている。
【0067】
図9は、媒体搬送展開部の断面図である。
【0068】
媒体搬送展開部30には、インスタントフイルムシート1001の両側部を挟んでそのインスタントフイルムシート1001を搬送する一対の搬送ローラ31,32が備えられている。搬送ローラ32は、バネ部材35_1で搬送ローラ31側に付勢されている。
【0069】
また、媒体搬送展開部30には、上記一対の搬送ローラ31,32よりもインスタントフイルムシート1001の搬送方向下流側に配備され、そのインスタントフイルムシート1001を全幅に亘って挟んで現像剤溜り1001aを押し潰して現像剤を展開する一対の展開ローラ33,34が備えられている。展開ローラ34は、バネ部材35_2で展開ローラ33側に付勢されている。
【0070】
さらに、媒体搬送展開部30には、搬送ローラ31,32と展開ローラ33,34との間に位置して展開中の現像剤を制御するための制御板36,インスタントフイルムシート1001を展開ローラ33,34へと案内するフイルムガイド37と、インスタントフイルムシート1001を外部に案内するためのフイルム案内フレーム38が備えられている。また、インスタントフイルムパック25の出口近傍には、画像書込部300が設けられている。
【0071】
本実施形態のプリンタ1は、インスタントフイルムパック25内のインスタントフイルムシート1001のうちの、プリンタ1の一番上面側にあるインスタントフイルムシート1001を、所定の搬送開始点Psからクロー24(図4、図5参照)で掻き上げて、搬送ローラ31,32で搬送しながら画像書込部300で固定書込点Pfにて画像を書き込み始める。さらに、このプリンタ1は、インスタントフイルムシート1001に画像を書き込みながら搬送ローラ31,32でインスタントフイルムシート1001を搬送し、展開ローラ33,34で現像剤溜り1001aを押し潰して現像剤を展開し、展開中の現像剤を制御板36,フイルムガイド37で制御して現像を行なって所定の搬送終了点Peまで搬送する。このようにして、1枚のインスタントフイルムシート1001上に画像を記録する。
【0072】
図10は、本実施形態のプリンタを表面側から見た場合の、筐体が取り外された状態の斜視図、図11は、図10に示すプリンタに文字板が取付けられた状態の斜視図である。
【0073】
このプリンタ1には、図10に示すように、パック室22が内包された箱体51と、その箱体51の上面に配備されたカバー部材27と、カウンタ13を構成するカウンタ部13_10とが設けられている。また、この図10には、パック室22を開閉自在に覆うフイルムドア20が示されている。フイルムドア20には、斜面部20d1を有するリブ20dが立設されている。
【0074】
カウンタ13を構成するカウンタ部13_10には、直流モータ406(図5参照)の回転駆動力を伝達するウォームギア39_11を介して駆動するギア13_1が備えられている。ギア13_1の上部には、図11に示す文字板13_5が載置される。この文字板13_5は、透かし文字からなる‘S’および‘10‘〜‘0’を有する。また、文字板13_5の下部には、図示しないLEDが配置されており、このLEDで文字板13_5を裏から照射(バックライト)することにより、カウンタ13の表示を見易くしている。尚、この図11に示す文字板13_5は、図1に示すカウンタ13の窓から数値‘8’が見える位置にある。また、この文字板13_5は、数値‘7’と数値‘8’の間に切欠13_5aを有する。
【0075】
未使用のインスタントフィルムパックには遮光板が備えられており、未使用のインスタントフィルムパックが装填された時点では、切欠13_5aはCOUNTPI部403の監視場所に位置し、上記窓の場所には、その装填されたインスタントフィルムパックが未使用であることを示す透かし文字‘S’が位置している。ここで、電源が投入されると、COUNTPI部403で切欠13_5aが検出され、これにより、前述したクロー(爪)により遮光板が開けられてインスタントフィルムシートが使用開始状態となり、さらにカウンタ13が作動し文字板13_5が反時計方向に回転して残り枚数が10枚であることを示す数値‘10’がバックライト表示される。その後、インスタントフィルムシートに画像の記録が行なわれる度に枚数が減算された残り枚数を示す数値が表示され、10枚目のインスタントフィルムシートに画像の記録が行なわれると残り枚数が0枚であることを示す数値‘0’がバックライト表示されることとなる。
【0076】
尚、遮光板開放動作終了時に、カウンタ13の切欠13_5aを検知した場合、カウンタ13が作動していないと判断し、エラー用LED16を点灯する。
【0077】
また、カウンタ部13_10には、ギア13_1を時計方向に付勢するバネ部材13_2と、先端部がギア13_1の歯に係合するカウンタレバー13_3と、一端がカウンタレバー13_3に保持されるとともに他端が部材26に保持されてそのカウンタレバー13_3を付勢するバネ部材13_4とが備えられている。カウンタレバー13_3には、インスタントフイルムパックの装填により押圧されるリブ13_3aと、フイルムドア20に立設されたリブ20dの斜面部20d1に案内される斜面部13_3b1を有するリブ13_3bが備えられている。
【0078】
上述したカウンタ部13_10を備えたカウンタ13は、パック室22内に装填されたインスタントフイルムパック内のインスタントフイルムシートの搬送シーケンスに連動したカウント動作を行なうカウンタである。このカウンタ13は、詳細は後述するが簡単な構成で実現することのできるラチェット式カウンタであり、このような機械式のカウンタを備えることにより、一次電池407が抜かれた場合であってもインスタントフイルムシート1001の枚数を記憶しておくメモリを備える必要もない。
【0079】
このカウンタ13は、フイルムドア20の開放とパック室22内のインスタントフイルムパックの取出しとの双方があったときに、バネ部材13_4によりカウンタレバー13_3が矢印A方向に回動して、そのカウンタレバー13_3の先端部がギア13_1の歯から外れ、これによりバネ部材13_2でギア13_1が初期状態にリセットされる。このようにすることにより、誤ってフイルムドア20を一旦開け、誤りに気づいてそのまま閉じるという操作を行なった場合であってもカウンタ13がリセットされることはなく、従って実際に撮影可能な残存フイルム枚数とカウンタ13に表示された残存フイルム枚数とが異なってしまうという問題が解消される。
【0080】
また、本実施形態のプリンタ1は、フイルムドア20の閉とパック室22内へのインスタントフイルムパックの装填とのいずれか一方があったときに、その後の搬送シーケンスに連動したカウント動作を行なうことのできる準備状態にセットされる。このため、例えばパック室22内にインスタントフイルムパックが装填されていない状態でフイルムドア20が閉じられた場合は、その後の搬送シーケンスに連動したカウント動作が行なわれることのできる準備状態にセットされる。具体的には、フイルムドア20に立設されたリブ20dの斜面部20d1が、カウンタレバー13_3に設けられたリブ13_3bの斜面部13_3b1に案内されて、カウンタレバー13_3の先端部がギア13_1の歯に係合する。このような状態において、赤外線通信等を使用して一連のシーケンスを実行して動作確認を行なうことができる。
【0081】
図12は、図10に示すプリンタの、インスタントフイルムパックが装填されてフイルムドアが閉じられた状態の断面図である。
【0082】
図12には、フイルムドア20と、そのフイルムドア20に設けられたリブ20dと、カウンタレバー13_3と、そのカウンタレバー13_3に設けられたリブ13_3bとが示されている。また、複数枚のインスタントフイルムシート1001が積層されたインスタントフイルムパック25も示されている。ここでは、インスタントフイルムパック25が装填されてフイルムドア20が閉じられた状態にあり、このような状態では、フイルムドア20のリブ20dで、カウンタレバー13_3のリブ13_3bが押圧されているため、以下に説明する図13に示すように、カウンタレバー13_3の先端部はギア13_1の歯に係合している。
【0083】
図13は、図10に示すプリンタの、カバー部材を取り外した状態の平面図である。
【0084】
図13には、前述したカウンタ部13_10と、矢印A方向に回転するウォームギア39_11と、そのウォームギア39_11からの回転駆動力を受けて矢印B方向に回転する3回転カム61と、3回転カム61に連動して回転するギア62と、そのギア62に噛合して矢印C方向に回転するギア63と、そのギア63からの回転駆動力を受けて矢印D方向に回転する一回転カム64とが示されている。ここで、一回転カム64は、一回転することにより搬送の一連のシーケンスを完了させるカムであり、3回転カム61が3回転すると一回転する。また、一回転カム64の上部には、一連のシーケンスの初期位置をモニタするためのカムスイッチ404が載置されている。
【0085】
さらに、図13には、クロープレート65と、このクロープレート65を付勢するバネ部材66が示されている。クロープレート65には、クロー24を案内するための直進ガイド溝65aと、バネ部材66を保持する保持部材65bが設けられている。
【0086】
前述した図12に示すように、インスタントフイルムパック25が装填されてフイルムドア20が閉じられた状態では、カウンタレバー13_3の先端部はギア13_1の歯に係合している。ここで、ウォームギア39_11が矢印A方向に回転すると、3回転カム61が矢印B方向に回転して、クロープレート65がウォームギア39_11の方向に上昇を開始する。クロープレート65が上昇を開始すると、そのクロープレート65に設けられた直進ガイド溝65aに案内されてクロー24が上昇する。これにより、インスタントフイルムシート1001の掻き上げが開始される。また、3回転カム61に連動してギア62が回転し、このギア62の回転駆動力がギア63に伝達される。これにより、ギア63が矢印C方向に回転する。このギア63には爪63aが備えられており、この爪63aが、カウンタ13のギア13_1の歯を下側に押すように働く。すると、ギア13_1が矢印E方向に回転し、カウンタレバー13_3の、ギア13_1の歯に係合している先端部がその歯を乗り越えて次の上側の歯に係合する。一連のシーケンスにおいては、このような動作が2回繰り返される。即ち、一連のシーケンスにおいては、カウンタ13のギア13_1が2歯分だけ矢印E方向に回転する。これにより、文字板13_5が、その数値を1つだけ減算する方向に回動する。このようにして、インスタントフイルムシート1001が排出される度にカウンタ13の数値が1つづつ減算される。
【0087】
ここで、カウンタ13は、パック室22に装填されたインスタントフイルムパック25内のインスタントフイルムシートの露光面と向き合う面と同じ側の面に設置されている。プリンタ1の、インスタントフイルムシート1001の露光面と向き合う面の面積は広く、このため面積制約が緩和された大きなカウンタ13が実現されている。従って、インスタントフイルムシート1001の残り枚数を示す数字は大きく、前述したバックライトによる文字板13_5の照射と相俟って見やすい表示が実現されている。
【0088】
尚、本実施形態では、本発明の画像記録装置として、パック室に装填されている、媒体パック室内の記録媒体を1枚ずつ送り出し所定の搬送方向に搬送しながらその記録媒体を書き込むことによりその記録媒体上に画像を記録するプリンタの例で説明したが、本発明の画像記録装置は、これに限られるものではなく、媒体パック内の記録媒体は写真感光体であって、パック室に装填されている媒体パック室内の記録媒体上に写真撮影を行なって写真撮影後の記録媒体を送り出すカメラであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の画像記録装置の一実施形態であるプリンタを、斜め前方から見た斜視図である。
【図2】図1に示すプリンタにおいて、カメラ付き携帯電話からの画像データに基づいて画像が記録されたインスタントフイルムシートが排出される様子を示す図である。
【図3】図1に示すプリンタの下面側を斜め上方から見た斜視図である。
【図4】図3に示すプリンタの、フイルムドアが開けられた状態の斜視図である。
【図5】図4に示すプリンタの、筐体が取り外された状態の斜視図である。
【図6】プリンタ内部の制御系統を示す構成ブロック図である。
【図7】インスタントフイルムシートの露光面を示す斜視図である。
【図8】インスタントフイルムシートの観察面を示す斜視図である。
【図9】媒体搬送展開部の断面図である。
【図10】本実施形態のプリンタを表面側から見た場合の、筐体が取り外された状態の斜視図である。
【図11】図10に示すプリンタに文字板が取付けられた状態の斜視図である。
【図12】図10に示すプリンタの、フイルムドアが閉じられた状態の断面図である。
【図13】図10に示すプリンタの、カバー部材を取り外した状態の平面図である。
【符号の説明】
【0090】
1 プリンタ
1a 筐体
1b ストラップ取付部
2 カメラ付き携帯電話
11 電源スイッチ(電源SW)
12 リピートスイッチ(リピートSW)
13 カウンタ
13_1,62,63 ギア
13_2,13_4,66 バネ部材
13_3 カウンタレバー
13_3a,13_3b,20d リブ
13_3b1,20d1 斜面部
13_5 文字板
13_5a 切欠
13_10 カウンタ部
14 送受信部
15 電源用LED
16 通信エラー用LED
17 ローバッテリ表示用のLED
18 フイルムドア開放スイッチ
19 送出口
20 フイルムドア
20a パック在否確認窓
20b,20c,35_1,35_2,66 バネ部材
21 電池蓋
22 パック室
23 搬送ローラ
24 クロー
25 インスタントフイルムパック
26 部材
27 カバー部材
30 媒体搬送展開部
31,32 搬送ローラ
33,34 展開ローラ
36 制御板
37 フイルムガイド
38 フイルム案内フレーム
39 ギア列
39_11 ウォームギア
51 箱体
61 3回転カム
61a 係合部材
63a 爪
64 一回転カム
65 クロープレート
65a 直進ガイド溝
65b 保持部材
100 メイン基板部
101 MPU
102,113 発振子
103 リセット回路
104 フラッシュメモリ
105 SDRAM
106,107 電源部
108 DC/DCコンバータ
109 電源制御部
110 BC部
111 TPG部
112 温度検出部
114 IrDA/LCS制御部
115 ヘッドLED駆動部
116 PI駆動部
117 モータ駆動部
200 サブ基板部
201 表示用LED部
300 画像書込部
301 光ヘッド部
302,303 フレキシブルケーブル
304,305,306 発光素子(LED)
401 FPI部
402 ENCPI部
403 COUNTPI部
404 カムスイッチ
405 IrDA送受信部
406 直流モータ
407 一次電池
1001 インスタントフイルムシート
1001_1 露光面
1001_2 観察面
1001a 現像溜まり
1001b 露光部
1001c,1001f 余白部
1001d トラップ部
1001e 観察部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像が記録される記録媒体が複数枚重ねられて収容された媒体パックが装填されるパック室を備え、該パック室に装填された複数枚の記録媒体に順次1枚ずつ画像を記録して送り出す画像記録装置において、
前記パック室を開閉自在に覆うフイルムドアと、
前記パック室内に装填された媒体パック内の記録媒体の搬送シーケンスに連動したカウント動作を行なうカウンタとを備え、
前記カウンタは、前記フイルムドア開と前記パック室内の媒体パックの取出しとの双方があったときにリセットされ、前記フイルムドア閉と前記パック室内への媒体パックの装填とのいずれか一方があったときに、その後の搬送シーケンスに連動したカウント動作を行なうことのできる準備状態にセットされるものであることを特徴とする画像記録装置。
【請求項2】
前記カウンタは、前記パック室に装填された媒体パック内の記録媒体の面と向き合う面に設置されたものであることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
【請求項3】
この画像記録装置は、前記パック室に装填されている、媒体パック室内の記録媒体を1枚ずつ送り出し所定の搬送方向に搬送しながら該記録媒体を書き込むことにより該記録媒体上に画像を記録するプリンタであることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
【請求項4】
前記媒体パック内の記録媒体は写真感光体であって、この画像記録装置は、前記パック室に装填されている媒体パック室内の記録媒体上に写真撮影を行なって写真撮影後の記録媒体を送り出すカメラであることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−88498(P2006−88498A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−276420(P2004−276420)
【出願日】平成16年9月24日(2004.9.24)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】