説明

画像記録装置

【課題】装置が大型化されることなく、装置背面側に設けられたトレイへシートを確実に装填することができる画像記録装置を提供する。
【解決手段】原稿に記録された画像を読み取る画像読取部12と、画像読取部12の下方に設けられており、記録用紙に画像を記録するプリンタ部11と、を具備する。プリンタ部11は、複合機10の背面側において記録用紙を下方から上方へUターンさせて搬送する湾曲路65Aと、湾曲路65AのUターン部分から複合機10の背面14Aへ通ずる直線路56Bと、複合機10の背面14Aにおいて直線路65Bが開口する位置13に設けられた手差しトレイ20と、を具備する。手差しトレイ20は、複合機10の背面14Aに沿って起立する第1姿勢と複合機10の背面14Aから外側へ斜め上方へ傾倒する第2姿勢とに姿勢変化可能であって、上記第1姿勢における上端が複合機10の最上位置より低い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに対して画像を記録する画像記録装置に関し、特に、装置の背面側からシートを挿入可能に構成された画像記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、装置の背面に手差しトレイが設けられた画像記録装置が公知である。例えば、特許文献1には、装置の背面に手差し給紙用の挿入口を持ち、手差し給紙用の挿入口から挿入したシートを第一の位置センサで検知できるように構成した画像形成装置が開示されている。当該画像形成装置では、本体背面に用紙を挿入する開口部を設けて、用紙を1枚挿入すると、その先端を反転用紙導入検知センサで検知するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−219860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているように、装置の背面側に手差しトレイが設けられると、ユーザは、装置の正面側から装置越しに手差しトレイへ記録用紙などを装填することとになる。このようなユーザの操作を考慮すると、装置の正面側から手差しトレイや、記録用紙などの挿入箇所が目視できることが好ましい。
【0005】
しかしながら、装置の正面側から手差しトレイを目視できるようにすると、手差しトレイが大きくなって、装置の上側へ大きく突出することになる。そうすると、装置が大型化したり、装置を設定するためのスペースが拡大されたりすることになる。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、装置が大型化されることなく、装置背面側に設けられたトレイへシートを確実に装填することができる手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 本発明に係る画像記録装置は、原稿に記録された画像を読み取る画像読取部と、上記画像読取部の下方に設けられており、シートに画像を記録する画像記録部と、を具備する。上記画像記録部は、当該装置の背面側においてシートを下方から上方へUターンさせて搬送する第1搬送路と、当該第1搬送路のUターン部分から当該装置の背面へ通ずる第2搬送路と、当該装置の背面において第2搬送路が開口する位置に設けられたトレイと、を具備する。上記トレイは、当該装置の背面に沿って起立する第1姿勢と当該装置の背面から外側へ斜め上方へ傾倒する第2姿勢とに姿勢変化可能であって、上記第1姿勢における上端が当該装置の最上位置より低い。
【0008】
トレイの第1姿勢における上端が装置の最上位置より低いので、トレイが装置の上側へ大きく突出することがない。トレイが第2姿勢のときに、装置に挿入されるシートがトレイに当たると、当該シートは、トレイに沿って装置内へ導かれる。
【0009】
(2) 上記画像記録装置は、上記第1姿勢の上記トレイと当該装置の背面との間で当該装置の背面に沿って起立する第3姿勢と、当該装置の背面から上記第2姿勢の上記トレイのシート載置面へ傾倒する第4姿勢とに姿勢変化可能であって、上記トレイが第1姿勢のときに第3姿勢となり且つ上記トレイが第2姿勢のときに第4姿勢となるように連動し、第4姿勢において第2姿勢の上記トレイとの間にシートが挿入可能な間隙を有する第1ガイドを更に備えたものであってもよい。
【0010】
第2姿勢のトレイに対して、当該トレイと装置背面との間にシートの先端が挿入されると、当該シートの先端は、第1ガイドに当接しながら、その傾倒に沿ってトレイへ案内される。そして、シートの先端がトレイに当接すると、その先端はトレイに当接しながらトレイと第1ガイドとの間隙に案内されて、装置背面の開口へ向かう。
【0011】
(3) 上記間隙は、当該装置へ挿入可能な最大のシート厚以下である。
【0012】
第4姿勢の第1ガイドと第2姿勢のトレイとの間隙は、当該装置へ挿入可能な最大のシート厚以下であるため、当該装置へ挿入することができない厚さのシートが当該装置へ誤って挿入されることが防止される。
【0013】
(4) 上記画像記録装置は、上記トレイにおいてシートが載置される載置面に、シートが給送される給送向きに沿って第1方向へ一対が延設されており、当該第1方向と直交し且つ上記載置面に沿った第2方向へスライドして上記載置面に載置されたシートの端に当接可能な第2ガイドを更に備えたものであってもよい。
【0014】
一対の第2ガイドにシートの両端が当接することによって、トレイにおける所定の位置にシートが載置される。
【0015】
(5) 上記第1ガイドにおける上記間隙に面する縁の第2方向の中央部は、第2方向の両端部より低く、上記トレイにおける少なくとも上記間隙に面するシート載置面の第2方向の中央部は、第2方向の両端部より低くてもよい。
【0016】
上述の構成では、間隙にシートが挿入されると、シートは、第2方向の中央部が両端部より低くなるように湾曲される。この湾曲によってシートの腰が強くなり、仮にシートの後端側がトレイからはみ出しても垂れ下がることが軽減される。
【0017】
(6) 上記第2ガイドは、上記第4姿勢の上記第1ガイドのシート挿入側の近傍において当該第2ガイドの上面から立設されて上記第1ガイドとの間隙を覆う凸部を有するものであってもよい。
【0018】
例えば薄いシートであれば、シートがトレイへ載置されるときに、シートの先端が第2ガイドを乗り越えて、第2ガイドと第1ガイドとの間隙へ進入するおそれがあるが、凸部によって、シートが第2ガイドを乗り越えて当該間隙へ進入する経路が屈曲されるので、そのおそれが軽減される。
【0019】
(7) 上記一対の第2ガイド間の距離が、上記トレイの先端側においてテーパ状に拡大されているものであってもよい。
【0020】
この拡大された箇所によってシートが第2ガイド間へ誘い込まれるので、シートの装填が容易である。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、トレイの第1姿勢における上端が装置の最上位置より低いので、トレイが装置の上側へ大きく突出することがないので、装置が大型化されることがない。また、トレイが第2姿勢のときに、装置に挿入されるシートがトレイに当たると、当該シートは、トレイに沿って装置内へ導かれるので、装置背面側へのトレイへシートを確実に装填することができる。
【0022】
また、本発明によれば、第2姿勢のトレイと装置背面との間にシートの先端が挿入されると、第1ガイド及びトレイによって、その先端がトレイと第1ガイドとの間隙に案内されて装置背面の開口へ向かうので、装置背面側におけるシートの装填が容易である。また、トレイと第1ガイドとの間隙によって、装置背面側へ装填可能なシートの厚みが制限される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、手差しトレイ20が第1姿勢をとった状態の本発明の実施形態の一例である複合機10の外観斜視図である。
【図2】図2は、手差しトレイ20が第2姿勢をとった状態の本発明の実施形態の一例である複合機10の外観斜視図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態の一例である複合機10の左側面図であり、(A)には手差しトレイ20が第1姿勢をとった状態が示されており、(B)には手差しトレイが第2姿勢をとった状態が示されている。
【図4】図4は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。
【図5】図5は、手差しトレイ20、シートガイド21及び幅調整ガイド22の外観斜視図である。
【図6】図6は、手差しトレイ20、シートガイド21及び幅調整ガイド22の外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
【0025】
図1は、本発明の実施形態に係る画像記録装置の一例としての複合機10の外観を示す斜視図である。以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7を定義し、操作パネル121が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8を定義し、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9を定義する。
【0026】
複合機10は、高さ(上下方向7の長さ)に対して横幅(左右方向9の長さ)及び奥行き(前後方向8の長さ)が大きい薄型の直方体に概ね形成されている。複合機10の上部に画像読取部12(本発明の画像読取部の一例)、下部にインクジェット記録方式のプリンタ部11(本発明の画像記録部の一例)が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能、及びコピー機能などの各種の機能を有している。なお、本実施形態では、プリンタ機能として片面画像記録機能のみ有している複合機10が説明されるが、複合機10は両面画像記録機能を有していてもよい。
【0027】
[画像読取部12の構成]
画像読取部12はプリンタ部11の上部に配設されており、装置上面の前方側に配置された操作パネル121と、スキャナ部122と、を備えている。
【0028】
複合機10の上面の前方側であって、スキャナ部122の正面側の上面には、プリンタ部11やスキャナ部122を操作するための操作パネル121が設けられている。操作パネル121は、各種操作ボタンや液晶表示部から構成されている。複合機10は、操作パネル121からの指示入力によって動作する。各種操作ボタンは、例えば、プリンタ部11やスキャナ部122の動作を開始するためのスタートボタンと、動作の停止や設定の終了を行うためのストップボタン、ファクシミリ機能を選択するためのFAXボタン、スキャナ機能を選択するためのスキャナボタン、コピー機能を選択するためのコピーボタンなどのモード選択ボタンと、コピー枚数やスキャナ部122による読取解像度などを入力するためのダイヤルボタンと、その他の各種設定ボタンなどの複数の入力キーとから構成される。
【0029】
スキャナ部122は、フラットベッドスキャナ(FBS:Flat Bed Scanner)及び自動原稿搬送装置(ADF:Automatic Document Feeder)として構成されているが、本発明においてスキャナ部122は、原稿に記録された画像を読み取るものであれば任意の構成であるので、本明細書においては、その詳細な説明が省略される。
【0030】
[プリンタ部11の構成]
プリンタ部11は、正面及び背面に開口が形成されたケーシング(筐体)14を有する。ケーシング14内にプリンタ部11の各構成要素が配設されている。
【0031】
プリンタ部11の正面の開口(不図示)からケーシング14の内部側へ連続するように収容室が区画されている。この収容室に給紙カセット78(図4参照)が装着されている。図1乃至図3では、給紙カセット78の図示が省略されている。給紙カセット78は、正面の開口からケーシング14内に前後方向8に挿抜可能に構成されている。給紙カセット78は、各種サイズの記録用紙(本発明のシートの一例)を保持可能である。なお、本実施形態では、1つの給紙カセット78のみを装着可能な複合機10が説明されるが、複合機10は複数の給紙カセット78を装着可能であってもよい。例えば、複合機10は、第1給紙カセットと、その上方で前後方向8へスライド可能な第2給紙カセットとを有していてもよい。
【0032】
プリンタ部11の背面14Aには、凹部が設けられている。図2及び図4に示されるように、凹部は、スキャナ部122と給紙カセット78の間の高さに設けられており、右側面14AA、左側面14AB及び奥面14ACで構成されている。図4に示されるように、凹部の奥面14ACの下部には、プリンタ部11の背面に形成された開口(以下、背開口13と記す。)が設けられている。
【0033】
図1乃至図3に示されるように、凹部には、手差しトレイ20(本発明のトレイの一例)が開閉可能に配置されている。図1及び図3(A)には、手差しトレイ20が閉じられた状態が示されており、図2及び図3(B)には、手差しトレイ20が開けられた状態が示されている。手差しトレイ20は、開けられた状態において、各種サイズの記録用紙を載置可能である。なお、手差しトレイ20の構成については後段で詳述する。
【0034】
次に、図4を参照しながら、プリンタ部11の構成が更に詳しく説明される。図4では、給紙カセット78の前方側(紙面右側)の図示が省略されている。プリンタ部11は、給紙カセット78に加えて、給紙カセット78から記録用紙をピックアップして給紙(給送)する給送部15と、給送部15によって給紙された記録用紙にインク滴を吐出して記録用紙に画像を形成するインクジェット記録方式の記録部24などを備えている。これらがケーシング14内に設けられている。なお、記録部24は、インクジェット方式に限られず、電子写真方式や感熱記録方式などが適用可能である。
【0035】
[搬送路65]
プリンタ部11の内部には、給紙カセット78及び手差しトレイ20から記録部24を経て排紙保持部79に至る搬送路65が形成されている。搬送路65は、給紙カセット78の先端(後方側の端部)から記録部24に至る間に形成された湾曲路65A(本発明の第1搬送路の一例)と、手差しトレイ20の先端(前方側の端部)から湾曲路65Aとの合流点36に至る間に形成された搬送経路65B(本発明の第2搬送路の一例)と、記録部24から排紙保持部79に至る間に形成された排紙路65Cとに区分される。なお、排紙保持部79は、給紙カセット78と一体に構成されていてもよく、或いはプリンタ部11のフレームなどに固定されたものであってもよい。
【0036】
図4に示されるように、湾曲路65Aは、給紙カセット78に設けられた分離傾斜板22の上端付近から記録部24に渡って延設された湾曲状の通路である。記録用紙は、給紙カセット78から後方に向けて搬送される。記録用紙は、装置の背面側において、湾曲路65Aによって装置の下方から上方へUターンされる。その後、記録用紙は、前方に向けて搬送される。湾曲路65Aは、所定間隔を隔てて互いに対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって区画されている。なお、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19、更に、後述する第1下側ガイド部材80、第1上側ガイド部材81、第2上側ガイド部材82、第2下側ガイド部材83、第3上側ガイド部材84は、いずれも、図2の紙面垂直方向(図1の左右方向9)へ延びている。
【0037】
搬送経路65Bは、プリンタ11の背開口13から湾曲路65Aとの合流点36に渡って延設された直線状の通路である。記録用紙は、複合機10のユーザによって、手差しトレイ20に担持されつつ、背開口13から前方に向けて挿入される。記録用紙は、搬送経路65Bを介して、第1搬送ローラ60とピンチローラ61のニップ位置60Aに挿入される。
【0038】
搬送経路65Bは、所定間隔を隔てて互いに対向する第1下側ガイド部材80及び第1上側ガイド部材81によって区画されている。第1上側ガイド部材81の搬送方向の下流側(以下、単に「下流側」と略称する。)には、第2上側ガイド部材82が設けられている。ここで、搬送方向とは、記録用紙が搬送路65を搬送される向き(図2において矢印付きの二点鎖線で示される向き)を指す。第2上側ガイド部材82は、第1上側ガイド部材81の先端(前方側の端部)と合流点36の上側近傍を結ぶように延設されており、手差しトレイ20から挿入された記録用紙を、合流点36を介してニップ位置60Aへ導く。なお、本実施形態では、第1下側ガイド部材80と外側ガイド部材18は個別に形成されているが、両者は一体に形成されていてもよい。また、第1上側ガイド部材81と第2上側ガイド部材82は個別に形成されているが、両者は一体に形成されていてもよい。
【0039】
排紙路65Cは、記録部24よりも下流側に設けられた第2下側ガイド部材83と第3上側ガイド部材84とによって区画されている。排紙路65Cは、第2搬送ローラ62によって搬送された画像記録済の記録用紙の下面を支持しつつ、下流側へ案内する。第3上側ガイド部材84は、第2下側ガイド部材83よりも上方に配置されている。第3上側ガイド部材84と第2下側ガイド部材83とは、記録用紙が通過可能な所定間隔を隔てて互いに対向するように配置されている。
【0040】
[記録部24]
図4に示されるように、記録部24は、給紙カセット78の上方に配置されている。記録部24は、図4の紙面垂直方向(主走査方向)に延出されたガイドレール(不図示)に沿って往復動するように構成されている。記録部24の下方にプラテン42が設けられている。プラテン42は、記録部24によって画像記録が行われる際に、記録用紙を水平に支持するものである。記録部24は、主走査方向への往復移動過程において、図示しないインクカートリッジから供給されたインクをノズル39から微小なインク滴としてプラテン42上を搬送される記録用紙に吐出する。これにより、記録用紙に画像が記録される。
【0041】
湾曲路65Aの終端と記録部24との間には、第1搬送ローラ60及びピンチローラ61が設けられている。これらは対をなしている。ピンチローラ61は、第1搬送ローラ60の下方に配置されており、図示しないバネなどの弾性部材によって第1搬送ローラ60のローラ面に圧接されている。第1搬送ローラ60及びピンチローラ61は、湾曲路65A及び搬送経路65Bを搬送してきた記録用紙を狭持してプラテン42上へ送る。
【0042】
また、記録部24と排紙路65Cの始端との間には、第2搬送ローラ62及び拍車ローラ63が設けられている。これらは対をなしている。拍車ローラ63は、第2搬送ローラ62の上方に配置されており、自重若しくはバネなどによって第2搬送ローラ62のローラ面に圧接されている。第2搬送ローラ62及び拍車ローラ63は、記録済みの記録用紙を狭持してさらに下流側(排紙保持部79側)へ搬送する。
【0043】
第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、搬送用モータ(不図示)から駆動伝達機構を介して回転駆動力が伝達されて回転される。第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、画像記録時に間欠駆動される。そのため、記録用紙は、所定の改行幅で送られながら画像記録がなされる。
【0044】
[給送部15]
給送部15は、給紙カセット78に収容された記録用紙を湾曲路65Aへ向けて搬送するためのものであり、給紙ローラ25と、給紙アーム26と、駆動伝達機構27とを備えている。給紙ローラ25は、給紙カセット78の上側に配置されている。給紙ローラ25は、給紙カセット78に収容された記録用紙をピックアップして湾曲路65Aへ給紙するものであり、給紙アーム26の先端に回転自在に軸支されている。給紙ローラ25は、給紙用モータ(不図示)の回転力が駆動伝達機構27を介して伝達されると回転駆動される。なお、駆動伝達機構27は、給紙アーム26に軸支されており、概ね給紙アーム26の延出方向に沿って直線状に並ぶ複数のギヤで構成されている。なお、給紙ローラ25は、基軸28を回動中心軸として回転し、給紙カセット78に収容された記録用紙の上面に圧接可能である。
【0045】
[レジストセンサ110]
図4に示されるように、湾曲路65Aには、湾曲路65Aを搬送される記録用紙、又は、手差しトレイ20から搬送経路65Bを介して挿入される記録用紙の先端位置を検知するためのレジストセンサ110が設けられている。レジストセンサ110は、例えば、検出子112A,112Bを有する回転体と、発光素子(例えば発光ダイオード)及びこの発光素子から発光された光を受光する受光素子(例えばフォトトランジスタ)を有するフォトインタラプタ等の光センサ111とにより構成されている。回転体は、支軸113を中心に回転可能に設けられている。検出子112Aは支軸113から外側ガイド部材18を超えて湾曲路65Aへ突出している。回転体112に外力が加えられていない状態で、検出子112Bは光センサ111の発光素子から受光素子に至る光路に進入して、この光路を通る光を遮断している。
【0046】
[手差しトレイ20]
図2、図4、図5及び図6に示されるように、手差しトレイ20は、奥面14ACの後方側に設けられている。手差しトレイ20は、A4サイズをはじめとする各種サイズの記録用紙を一枚載置可能である。
【0047】
図5及び図6に示されるように、手差しトレイ20は、記録用紙が載置される載置板201と、載置板201の先端部(上方側の端部)において記録用紙の載置面から左右方向9に立設された蓋板202とを有している。蓋板202には、後述するシートガイド21(本発明の第1ガイドの一例)の上方の端部に立設された蓋板212の凸部212Aと同じ相対する形状の凹部203が設けられている。手差しトレイ20は、概ね平板形状に構成されている。
【0048】
なお、図5及び図6では、手差しトレイ20及びシートガイド21の右側半分のみが描かれており、左側半分は省略されている。手差しトレイ20及びシートガイド21並びにこれらの支持機構は左右対称である。よって、以下の説明では、手差しトレイ20及びシートガイド21並びにこれらの支持機構の右側半分が主に説明され、左側半分について説明が省略されるか又は必要に応じて説明される。
【0049】
手差しトレイ20は、基端部(下方側の端部)において、載置板201の右側面から右側へ延びる右回動軸(不図示)と、載置板201の左側面から左側へ延びる左回動軸201A(図4参照)とを備えている。右回動軸は、右側面14AAにおける右回動軸に対向する位置に設けられた孔に挿入されている。左回動軸は、左側面14ABにおける左回動軸に対向する位置に設けられた孔に挿入されている。つまり、手差しトレイ20は、その基端部が右回動軸及び左回動軸201Aに支持されており、右回動軸及び左回動軸201Aを回動中心軸として回動可能に構成されている。
【0050】
上述より、手差しトレイ20は、図4において破線の矢印で示されるように回動可能である。手差しトレイ20は、回動することによって、プリンタ部11に対して閉じられた姿勢(図4に破線で示す。本発明の第1姿勢に相当)と開かれた姿勢(図4に実線で示す。本発明の第2姿勢に相当)をとる。
【0051】
図1及び図3(A)に示されるように、手差しトレイ20は、第1姿勢をとっているとき、背面14Aに沿って起立する。載置板201において記録用紙が載置される面は、奥面14ACと対向する。蓋板202は、手差しトレイ20の上面を構成する。第1姿勢の手差しトレイ20と奥面14ACとの間の隙間は、蓋板202によって埋められる。図3(A)に示されるように、手差しトレイ20が第1姿勢をとっているとき、手差しトレイ20の上端、つまり蓋板202の外側の面202Aは、複合機10の最上位置であるスキャナ部122の上面122Aより低い。
【0052】
手差しトレイ20には第1姿勢を保持する起立保持機構が設けられている。例えば、図5に示されるように、蓋板202の記録用紙挿入側における左右方向8の両端部には、突起部202Bが設けられている。突起部202Bは、載置板201の先端部から基端部への向きに付勢力をもった弾性部材などで構成される。手差しトレイ20が第1姿勢をとっているとき、突起202Bが、突起202Bと対向する面202Cに押しつけられる。これにより、当該付勢力より大きな力が手差しトレイ20に加わらない限り、手差しトレイ20は第1姿勢を維持する。以上のような機構が、起立保持機構として採用可能である。もちろんこのような機構に限られず、手差しトレイ20が第1姿勢を保持することができるのであれば、如何なる機構が適用されてもよい。
【0053】
図2、図3(B)、図5及び図6に示されるように、手差しトレイ20は、第2姿勢をとっているとき、背面14Aから更に後方側へ斜め上方に傾倒している。
【0054】
手差しトレイ20には第2姿勢を保持する傾倒保持機構が設けられている。例えば、手差しトレイ20の下方に支持板を設ける構造が考えられる。当該支持板は、手差しトレイ20が第2姿勢をとっているときに、載置板201の記録用紙の載置面に対する裏面と当接する。これにより、手差しトレイ20が支持される。傾倒保持機構は、このような機構に限られず、手差しトレイ20が第2姿勢を保持することができるのであれば、如何なる機構が適用されてもよい。
【0055】
[シートガイド21]
図5及び図6に示されるように、シートガイド21は、手差しトレイ20と奥面14ACの間に設けられている。シートガイド21は、記録用紙が当接される当接板211と、当接板211の左右方向9の両端部から立設された側板215と、当接板211の上方側の端部に立設された蓋板212とを有している。蓋板212には、凹部203と同じ形状の凸部212Aが設けられている。シートガイド21は、概ね平板形状に構成されている。
【0056】
当接板211は、上方側の両端において右側の側面から右向きに延びる右上軸211A及び左側の側面から左向きに延びる左上軸(不図示)と、下方側の両端において右側の側面から右向きに延びる右下軸211B及び左側の側面から左向きに延びる左下軸(不図示)とを備えている。
【0057】
右側面14AAには、奥面14AC近傍を上下方向7に延びるU字形状のレール溝213が設けられている。詳細には、右側面14AAとシートガイド21の間に設けられた支持部材214には、レール溝213が設けられている。レール溝213には右上軸211Aが挿入される。これにより、シートガイド21がレール溝213によって上下方向7へスライド可能に支持される。
【0058】
手差しトレイ20の載置板201の先端部(上方側の端部)と基端部(下方側の端部)の間(例えば先端部と基端部の中間)における左右方向8の両端部には、凸形状の軸支部204が立設されている。軸支部204には、シートガイド21の右下軸211B及び左下軸に対向する位置において、左右方向9の孔又は穴が設けられている。右下軸211B及び左下軸は、軸支部204に設けられた孔又は穴に挿入される。つまり、シートガイド21は、右下軸211B及び左下軸を中心軸として回転可能に、軸支部204によって軸支されている。
【0059】
手差しトレイ20は、第2姿勢から第1姿勢に移行するとき、右回動軸及び左回動軸201Aを回動中心軸として回動する。すると、軸支部204は前方へ移動する。これにより、シートガイド21は、右下軸211B及び左下軸を中心軸として回転するとともに、シートガイド21の右上軸211A及び左上軸は、レール溝213の上部にスライドする。これにより、手差しトレイ20が第1姿勢をとっているとき、シートガイド21は、手差しトレイ20と奥面14ACの間において、背面14Aに沿って起立する姿勢をとる(図4に破線で示す。本発明の第3姿勢に相当)。当接板211において記録用紙が当接される面は、載置板201と対向する。蓋板212は、シートガイド21の上面を構成する。また、蓋板212と蓋板202は、凹部212Aと凸部203によって係合する。これにより、第1姿勢の手差しトレイ20と奥面14ACとの間の隙間は、2つの蓋板202、212によって埋められる。
【0060】
なお、第1姿勢の手差しトレイ20と第3姿勢のシートガイド21は、前後方向8に所定の間隔が設けられるように配置される。これにより、載置板201に立設される後述の幅調整ガイド22がシートガイド21に当接することが防止される。
【0061】
手差しトレイ20は、第1姿勢から第2姿勢に移行するとき、右回動軸及び左回動軸201Aを回動中心軸として回動する。すると、軸支部204は後方へ移動する。これにより、シートガイド21は、右下軸211B及び左下軸を中心軸として回転するとともに、シートガイド21の右上軸211A及び左上軸は、レール溝213の下部にスライドする。これにより、手差しトレイ20が第2姿勢をとっているとき、シートガイド21は、奥面14ACから載置板201へ傾倒する姿勢をとる(図4に実線で示す。本発明の第4姿勢に相当)。
【0062】
以上より、シートガイド21は、手差しトレイ20が第1姿勢をとっているときに第3姿勢となり、手差しトレイ20が第2姿勢をとっているときに第4姿勢となるように、手差しトレイ20に連動して姿勢変化される。
【0063】
また、図5及び図6に示されるように、シートガイド21が第4姿勢をとっているとき、当接板211の下方側の下端211Cと、載置板201における記録用紙の載置面との間に、記録用紙が挿入可能な間隙40が形成されている。間隙40は、複合機10へ挿入することが許容される記録用紙の最大厚み以下となるように形成されている。例えば、複合機10へ挿入することが許容される記録用紙の最大厚みが2mmである場合、間隙40は、2mm以下、又は、記録用紙を挿入し易くするために2mmに若干の余裕長さを加えた値以下である。
【0064】
[幅調整ガイド22]
図2、図3、図5及び図6に示されるように、載置板201における記録用紙の載置面には、記録用紙が挿入される方向に沿って、複合機10へ挿入される記録用紙の幅を調整するための一対の幅調整ガイド22(本発明の第2ガイドの一例)が立設されている。
【0065】
図6に示されるように、幅調整ガイド22は、第2姿勢で間隙40が形成される位置より後方側において間隙40より長い部分22Aと、第2姿勢で間隙40が形成される位置より前方側において間隙40より短い部分22Bとで構成されている。
【0066】
幅調整ガイド22は、載置板201における記録用紙の載置面において、左右方向9にスライド可能に支持されている。詳細には、幅調整ガイド22は、複合機10へ挿入可能な記録用紙の最大サイズに対応する位置と最小サイズに対応する位置との間でスライドする。
【0067】
幅調整ガイド22が、載置板201に載置された記録用紙のサイズと合致する位置にスライドされているとき、一対の幅調整ガイド22は当該記録用紙の端に当接する。詳細には、右側の幅調整ガイド22の左側面が当該記録用紙の右端に当接し、左側の幅調整ガイド22の右側面が当該記録用紙の左端に当接する。
【0068】
幅調整ガイド22の支持機構としては、例えば、載置板201の記録用紙の載置面に左右方向9に延びるレール溝(不図示)が設けられ、幅調整ガイド22が当該レール溝に沿ってスライドする構造が採用可能である。更に、以下の構造を追加可能である。つまり、一方の幅調整ガイド22の後方側及び他方の幅調整ガイド22の前方側に、左右方向に延びるラックギヤが設けられる。2つのラックギヤの間に双方のラックギヤと噛合されるピニオンギヤが設けられる。そして、一対の幅調整ガイド22は、当該ラックギヤとピニオンギヤによって、左右方向9の反対向きに等距離をスライド可能である。もちろんこのような機構に限られず、幅調整ガイド22が左右方向9にスライド可能であれば、如何なる機構が適用されてもよい。
【0069】
[実施形態の効果]
手差しトレイ20の第1姿勢における上端がスキャナ部122の最上位置より低いので、手差しトレイ20が複合機10の上側へ大きく突出することがない。手差しトレイ20が第2姿勢のときに、複合機10に挿入される記録用紙が手差しトレイ20に当たると、当該記録用紙は、手差しトレイ20に沿って複合機10の内部へ導かれる。
【0070】
手差しトレイ20は使用されないときに第1姿勢をとる。手差しトレイ20が第1姿勢をとっているとき、手差しトレイ20と奥面14ACとの間に隙間ができる。当該隙間から異物が複合機10に入るおそれがある。しかし、本実施形態では、手差しトレイ20の蓋板202及びシートガイド21の蓋板212が、第1姿勢において手差しトレイ20と奥面14ACとの間の隙間を埋めるため、異物の複合機10への進入を低減できる。
【0071】
第2姿勢の手差しトレイ20に対して、手差しトレイ20と背面14Aとの間に記録用紙の先端が挿入されると、当該記録用紙の先端は、シートガイド21に当接しながら、その傾倒に沿って載置板201へ案内される。そして、記録用紙の先端が載置板201の載置面に当接すると、その先端は載置面に当接しながら手差しトレイ20とシートガイド21との間隙40に案内されて、背開口13に案内される。
【0072】
第4姿勢のシートガイド21と第2姿勢の手差しトレイ20との間隙40は、複合機10へ挿入可能な最大の記録用紙の厚み以下である。したがって、複合機10へ挿入させることができない厚さの記録用紙が複合機10へ誤って挿入されることが防止される。
【0073】
一対の幅調整ガイド22に記録用紙の両端が当接することによって、手差しトレイ20における所定の位置(記録用紙が複合機10へ適正に挿入される位置)に記録用紙が載置される。
【0074】
[実施形態の変形例]
間隙40は、左右方向9の位置によって異なる大きさであってもよい。詳細には、シートガイド21における間隙40に面する縁の左右方向9の中央部は、左右方向9の両端部より低く、手差しトレイ20における少なくとも間隙40に面するシート載置面の左右方向9の中央部は、左右方向9の両端部より低くてもよい。これにより、間隙40の位置は、左右方向9の左端部から中央部にかけて低くなり、当該中央部から右端部にかけて再び高くなる。つまり、間隙40は、左右両端が高く中央部が低い湾曲形状となる。なお、この場合でも、間隙40は、複合機10へ挿入することが許容される記録用紙の最大厚み以下となるように形成される必要があることは言うまでもない。
【0075】
上述の構成では、湾曲形状の間隙40に記録用紙が挿入されると、記録用紙は、左右方向9の中央部が両端部より低くなるように湾曲される。この湾曲によって記録用紙の腰が強くなる。その結果、仮に記録用紙の後端側がトレイからはみ出しても、記録用紙の後端側が垂れ下がる現象(いわゆる記録用紙の腰折れ)の発生が軽減される。
【0076】
また、幅調整ガイド22は、第4姿勢をとっているシートガイド21の記録用紙の挿入側の近傍(図6の「A」点)において、シートガイド21の上面から立設される凸部(本発明の凸部の一例)を備えていてもよい。なお、凸部は、シートガイド21が第3姿勢をとったときに、シートガイド21と当接しない高さ及び位置に設けられる。
【0077】
例えば薄い記録用紙であれば、記録用紙が手差しトレイ20へ載置されるときに、記録用紙の先端が幅調整ガイド22を乗り越えて、幅調整ガイド22とシートガイド21との間隙41(図5及び図6参照)へ進入するおそれがあるが、凸部によって、記録用紙が幅調整ガイド22を乗り越えて間隙41へ進入する経路が屈曲されるので、そのおそれが軽減される。
【0078】
また、一対の幅調整ガイド22間の距離が、手差しトレイ20の後方側においてテーパ状に拡大されていてもよい。詳細には、一対の幅調整ガイド22間の距離は、手差しトレイ20の前方側では一定であるが、所定位置よりも後方では後方である程に長くなっている。このような構成によれば、一対の幅調整ガイド22間の距離が拡大された箇所によって、記録用紙が一対の幅調整ガイド22間へ誘い込まれる。つまり、記録用紙が、適切な位置へ容易に装填され得る。
【0079】
また、手差しトレイ20の基端部(下方側の端部)に、孔が設けられていてもよい。手差しトレイが第2姿勢をとっているとき、異物が背開口13から複合機10に入るおそれがある。しかし、上記孔を設けられていると、背開口13へ向けて落下した異物は、上記孔を介して、背面14Aの後方において下方へ落下する。したがって、異物の複合機10への進入を低減できる。
【符号の説明】
【0080】
10・・・複合機
11・・・プリンタ部
12・・・画像読取部
20・・・手差しトレイ
21・・・シートガイド
22・・・幅調整ガイド
65A・・・湾曲路
65B・・・搬送経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿に記録された画像を読み取る画像読取部と、
上記画像読取部の下方に設けられており、シートに画像を記録する画像記録部と、を具備し、
上記画像記録部は、当該装置の背面側においてシートを下方から上方へUターンさせて搬送する第1搬送路と、当該第1搬送路のUターン部分から当該装置の背面へ通ずる第2搬送路と、当該装置の背面において第2搬送路が開口する位置に設けられたトレイと、を具備し、
上記トレイは、当該装置の背面に沿って起立する第1姿勢と当該装置の背面から外側へ斜め上方へ傾倒する第2姿勢とに姿勢変化可能であって、上記第1姿勢における上端が当該装置の最上位置より低いものである画像記録装置。
【請求項2】
上記第1姿勢の上記トレイと当該装置の背面との間で当該装置の背面に沿って起立する第3姿勢と、当該装置の背面から上記第2姿勢の上記トレイのシート載置面へ傾倒する第4姿勢とに姿勢変化可能であって、上記トレイが第1姿勢のときに第3姿勢となり且つ上記トレイが第2姿勢のときに第4姿勢となるように連動し、第4姿勢において第2姿勢の上記トレイとの間にシートが挿入可能な間隙を有する第1ガイドを更に備えた請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項3】
上記間隙は、当該装置へ挿入可能な最大のシート厚以下である請求項2に記載の画像記録装置。
【請求項4】
上記トレイにおいてシートが載置される載置面に、シートが給送される給送向きに沿って第1方向へ一対が延設されており、当該第1方向と直交し且つ上記載置面に沿った第2方向へスライドして上記載置面に載置されたシートの端に当接可能な第2ガイドを更に備えた請求項2又は3に記載の画像記録装置。
【請求項5】
上記第1ガイドにおける上記間隙に面する縁の第2方向の中央部は、第2方向の両端部より低く、上記トレイにおける少なくとも上記間隙に面するシート載置面の第2方向の中央部は、第2方向の両端部より低い請求項4に記載の画像記録装置。
【請求項6】
上記第2ガイドは、上記第4姿勢の上記第1ガイドのシート挿入側の近傍において当該第2ガイドの上面から立設されて上記第1ガイドとの間隙を覆う凸部を有する請求項4又は5に記載の画像記録装置。
【請求項7】
上記一対の第2ガイド間の距離が、上記トレイの先端側においてテーパ状に拡大されている請求項4から6のいずれかに記載の画像記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−46497(P2011−46497A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−196974(P2009−196974)
【出願日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】