説明

画像読取装置、画像処理方法および画像処理プログラム

【課題】複写や保存が不要な白紙原稿等の読取画像データを確実に破棄することができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】画像読取部33で読み取られる画像データに対して適用される任意のエリアを設定し、設定されたエリア内の画素が有効画素かどうかを判定する。そして、設定エリア内の有効画素情報に基づいて画像データを破棄するか否かを判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取手段を備える画像読取装置、画像読取手段により読み取られた原稿の画像データの処理方法、および処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複写機等の画像形成装置では、画像読取部で読み取った原稿の片面の画像を用紙の片面に複写する通常複写は勿論のこと、原稿の片面の画像を用紙の両面に、原稿の両面の画像を用紙の片面に、および原稿の両面の画像を用紙の両面にそれぞれ複写することが可能である。
【0003】
このような画像形成装置において、複写を必要としない白紙原稿が画像読取部で読み取られた場合、画像形成の省略による複写時間の短縮、および用紙やトナーの節約のために白紙原稿の複写動作を省略するようになっている。
【0004】
一方、スキャナ等の画像読取装置において、白紙原稿を検出した場合に、読み取った原稿の画像データを破棄する機能を持つものが提案されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開平9−233321号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来の画像形成装置や画像読取装置では、原稿を読み取る場合に、原稿の輪郭を判別し易くして、原稿のサイズ検知を確実に行うため、画像読取部に対向する位置に背景部材として黒いシート等を配置すること等により、読み取った原稿画像の周辺部に黒色背景部を作成している。
【0006】
しかし、原稿が例えば30穴の穴明き用紙等の場合、原稿上に文字等が全くなくても、穴を通して黒い背景部材が見えるため、30穴の画像が読み取られる。このような穴あき原稿の他に、URLや日付のみが用紙の周辺部等に記されている原稿についても、有効画素が含まれていると判定されるため、白紙とは判断されない。
【0007】
このような原稿の画像データは実際には不要な画像データであるが、従来では、これらの画像データを廃棄することができず、従って、複写機等の画像形成装置では、不要な画像データを読み取り、複写してしまうため、用紙やトナーが無駄になり、また、スキャナ等の画像読取装置では、ハードディスク等の記憶媒体に無駄な画像データが保存されてしまう。
【0008】
そこで、本発明は、複写や保存が不要な白紙原稿等の読取画像データを確実に破棄することができる画像読取装置、画像処理方法、および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の画像読取装置は、原稿の画像を読み取る画像読取手段と、該画像読取手段により読み取られる画像データに対して適用される任意のエリアを設定するエリア設定手段と、該エリア設定手段により設定されたエリア内の前記画像データの画素が有効画素かどうかを判定する判定手段と、前記エリア内の有効画素情報に基づいて前記画像データを破棄する廃棄手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の画像処理方法は、画像読取手段により読み取られる画像データに対して適用される任意のエリアを設定するエリア設定ステップと、該エリア設定ステップで設定されたエリア内の前記画像データの画素が有効画素かどうかを判定する判定ステップと、前記エリア内の有効画素情報に基づいて前記画像データを破棄する廃棄ステップと、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の画像処理プログラムは、画像読取手段により読み取られる画像データに対して適用される任意のエリアを設定するエリア設定ステップと、該エリア設定ステップで設定されたエリア内の前記画像データの画素が有効画素かどうかを判定する判定ステップと、前記エリア内の有効画素情報に基づいて前記画像データを破棄する廃棄ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、読み取られる原稿の画像データに対して適用される任意のエリアを設定し、設定されたエリア内の有効画素情報に基づき、画像データを破棄するか否かを判断するため、複写や保存が不要な白紙原稿等の読取画像データを確実に破棄することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。
【0014】
図2は、本発明の実施の形態の一例である画像読取装置を説明するための概略断面図である。
【0015】
図2に示すように、画像読取装置1は、原稿台7に載置された原稿Dをピックアップするピックアップローラ2と、ピックアップローラ2によりピックアップされた原稿Dを装置内に給送する給送ローラ3と、ピックアップされた原稿Dを1枚ずつ分離する分離ローラ4とを備える。また、画像読取装置1は、原稿Dを挟持搬送するレジストローラ対5と、原稿Dの画像を読み取る画像読取部33と、画像読取部33を通過した原稿Dを装置外に排出する排紙ローラ対8とを備える。
【0016】
画像読取部33は、原稿の表裏の画像を読み取るべく、原稿の搬送方向に互いに離間して2箇所配置されており、原稿Dの画像情報をコンタクトガラス61を介して読取るラインイメージセンサ71を備える。
【0017】
次に、図3を参照して、画像読取装置1の制御系について説明する。
【0018】
図3に示すように、画像読取装置1は、スキャナ制御部301を備えている。スキャナ制御部301は、画像読取部33からの画像データに画像処理を施す画像処理部10、装置全体を制御するCPU11、画像データを一時記憶するメモリ部12、ホストコンピュータ14で構成される外部制御部302と接続するUSBやSCSI等の通信部13を有する。
【0019】
画像読取部33が読み取って出力する原稿のアナログ画像信号は、画像処理部10に出力され、画像処理部10では、アナログ画像信号をデジタル画像データに変換するA/D変換や、読取画像データが測色計で得られたデータに近づくようにするための色補正等を行う。画像処理部10で処理された画像データは、CPU11の制御によりメモリ部12に一時記憶され、記憶された画像データは通信部13を介して外部制御部302としてのホストコンピュータ14に送信される。
【0020】
次に、図1を参照して、ホストコンピュータ14を操作してユーザが任意に設定することができる原稿の画像データに対するエリア設定方法について説明する。図1は、画像読取アプリケーションを実行する際に、ホストコンピュータ14の表示部に表示されるエリア設定画面の一例を示す図である。なお、ここでの処理は、画像読取装置1の操作部(不図示)またはホストコンピュータ14を操作することで白紙破棄モードが選択されている場合に行なわれる。
【0021】
まず、原稿の画像のプレスキャン(試しスキャン)を一枚行う。プレスキャンされた原稿の画像データは、ホストコンピュータ14の表示部にエリア設定画面として表示される。その際、原稿の輪郭を検出することで自動的に原稿サイズが決定されているようにしても良い。
【0022】
次に、ユーザがエリア設定画面の原稿の表裏選択欄16を操作して、原稿の表、裏のどちらの画像に対してエリア設定するかを選択する。表裏の画像に対して別々にエリア設定する場合、表(裏)を指定した後、裏(表)を指定できるようにしても良い。尚、プレスキャンで原稿の表面画像と裏面画像とを読み取って、これらの読取画像を選択して表示できるようにしても良い。
【0023】
次に、エリア設定画面に表示された画像に対してエリアの設定を行う。エリアの設定は、ホストコンピュータ14のマウスのドラッグ操作、または、エリア設定画面のサイズ入力欄17や座標指定欄18へのキーボードによる数値入力によって行なうことができる。サイズ入力欄17に数値を入力する場合、縦、横の長さをmm単位もしくは画素数等で指定する(図1ではmm単位)。
【0024】
エリアのサイズ、座標をマウスのドラッグ操作によって指定する場合、サイズ入力欄17、座標指定欄18は空欄で良い。キーボードによって数値入力を行う場合、本実施形態では、原稿の画像の左上端が(x,y)=(0,0)と原点となっていて、(x,y)をmm単位等で指定することができる。なお、原点(0,0)については、原稿の画像の左上、右上、左下、右下などの端を選択できるようにしても良い。
【0025】
また、判定基準値入力欄19には、設定されたエリアの全画素数に対して、有効画素と判断された画素がどのくらい少なければ画像データを破棄する、と判断するための閾値を入力する。CPU11は、この判定基準値の入力値を基準に画像データを破棄するかどうかを判断する。
【0026】
尚、1枚目の原稿の画像は、プレスキャンにより読み取られてエリア設定画面に表示された画像に対してエリアを設定し、この設定エリア内の有効画素情報に基づいて画像データの破棄の可否を判断する。2枚目以降の原稿の画像は、1枚目の原稿の画像に対して設定したエリア情報を使用する。
【0027】
上述したエリア設定の完了後、OKボタン20をクリックするとエリア設定が確定され、スキャン開始操作により、原稿の画像の読取処理が開始される。終了する場合はキャンセルボタン21を選択する。
【0028】
原稿の画像のプレスキャンを行わない場合、読み取る原稿のサイズを原稿サイズ選択欄15に表示されるプルダウンメニューから選択して、エリア設定を行っても良い。この場合、原稿の端からの長さや画素数等を選択することで天地左右の領域を含まないようにエリア設定できるようにしても良い。
【0029】
図4は、設定エリア内の有効画素情報に基づいて画像データの破棄の可否を判断する処理(白紙原稿検知処理)を行なう場合の設定エリアと画像データの一例を示す図である。このような画面をホストコンピュータ14の表示部に表示するようにしてもよい。
【0030】
まず、上述した設定エリアの左上端から横方向に1ライン走査を行う毎に1画素下にシフトしてエリア内のライン走査を繰り返して、設定エリア(斜線部)を全て走査し、各画素毎に有効画素かどうかを判定する。
【0031】
具体的には、本実施形態では、CPU(判定手段)11が、画像読取部33で読み取られた画像データに対して、濃い画素を有効画素である黒画素、薄い画素を有効ではない白画素とする2値化処理を行い、各画素毎に有効画素かどうかを判定する。なお、CPU11に代えて、画像処理部等のハードウエア回路で2値化処理を行なうようにしてもよい。また、黒地の原稿に対しては、有効画素は黒画素ではなく白画素とすることが好ましい。更に、画像データに対して2値化処理は行なわず、多値データのままで処理を行なうようにしてもよい。この場合、所定の閾値等を設けて各画素毎に有効画素かどうかを判定する。
【0032】
次に、CPU11は、有効画素と判定された画素数がどのくらい存在するのかをカウントする。そして、有効画素と判定された画素数の、設定エリア内の全画素数に対する割合を算出し、その算出値が図1の判定基準値欄19の入力値を超える場合、画像読取部33で読み取った画像データをホストコンピュータ14内のハードディスク等に保存し、入力値以下の場合は、画像読取部33で読み取った画像データを破棄する。なお、ここでの画像データの廃棄処理についても、CPU11に代えて、画像読取装置1のハードウエア回路で行なうようにしてもよい。
【0033】
次に、図5を参照して、画像読取装置1のCPU11によって行われる一連の制御動作について説明する。なお、図5の各処理は、ROMやハードディスク等の記憶手段に記憶されたプログラムがRAMにロードされて、CPU11により実行される。また、一連の制御動作のうち、任意の部分をホストコンピュータに行なわせてもよい。例えば、画像データをホストコンピュータに転送した後に、ホストコンピュータで白紙原稿検知を行なって破棄してもよい。
【0034】
まず、ユーザの操作による画像読取開始指示があると、白紙破棄モードがONに設定されているか否かを判断し(ステップS22)、ONに設定されている場合は、ステップS23に進み、ONに設定されていない場合は、ステップS34に進む。
【0035】
ステップS23では、原稿が原稿台7に積載されているか否かを判断し、原稿台7に原稿が載置されていない場合は、処理を終了し、原稿台7に原稿が載置されている場合は、ステップS24に進む。
【0036】
ステップS24では、プレスキャンを行うために一枚だけ原稿を搬送し、原稿の画像を画像読取部33によって読み取らせる。読み取られた画像データはホストコンピュータ14の表示部に表示されるが、所望する画像データが得られなかった場合、もう一度プレスキャンを行っても良い。
【0037】
次に、ステップS25では、図1に示すエリア設定画面でOKボタン20がクリックされてエリア設定が確定されて、ステップS26に進み、改めて原稿台7に原稿が載置されているか否かを判断する。そして、ステップS26で、原稿台7に原稿が載置されていると判断した場合は、ステップS27に進み、原稿台7に原稿が載置されていないと判断した場合は、処理を終了する。
【0038】
ステップS27では、原稿の搬送を開始し、ステップS28で、原稿の画像を画像読取部33で読み取らせ、ステップS29に進む。
【0039】
ステップS29では、図4に示す設定エリア内をライン走査して、上述した2値化処理を行い、各画素毎に有効画素かどうかを判定する。そして、有効画素と判定された画素数がどのくらい存在するのかをカウントして、有効画素と判定された画素数の、設定エリア内の全画素数に対する割合を算出し、その算出値が図1の判定基準値欄19の入力値を超える場合、原稿が白紙原稿ではないと判断してステップS31に進み、入力値以下の場合は、原稿が白紙原稿だと判断してステップS30に進む。
【0040】
ステップS30では、画像読取部33で読み取った画像データを破棄してステップS26に戻る。
【0041】
ステップS31では、画像読取部33で読み取った画像データに対して画像処理部10で所定の処理を施し、処理された画像データをステップS32でメモリ部12に一時記憶させ、ステップS33に進む。
【0042】
ステップS33では、メモリ部12に一時記憶させた画像データを通信部13を介してホストコンピュータ14に送信して、該ホストコンピュータ14のハードディスク等に保存することを可能とし、ステップS26に戻る。
【0043】
一方、ステップS22で、白紙破棄モードがONに設定されていない場合は、ステップS34に進み、原稿台7に原稿が載置されているか否かを判断し、原稿が原稿台7に載置されていないと判断した場合は、処理を終了し、原稿が原稿台7に載置されていると判断した場合は、ステップS35に進む。
【0044】
ステップS35では、原稿を搬送し、ステップS36で、画像読取部33によって原稿の画像を読み取らせる。
【0045】
次に、ステップS37では、画像読取部33で読み取った原稿の画像データに対して画像処理部10で所定の処理を施した後、ステップS38で、処理後の画像データをメモリ部12に一時記憶させ、ステップS39に進む。
【0046】
ステップS39では、メモリ部12に一時記憶させた画像データを通信部13を介してホストコンピュータ14に送信して、該ホストコンピュータ14のハードディスク等に保存し、ステップS26に戻る。
【0047】
以上説明したように、本実施形態では、画像読取部33で読み取られる原稿の画像データに対して適用される任意のエリアを設定し、設定されたエリア内の有効画素情報に基づき、画像データを破棄するか否かを判断する。このため、例えば、30穴の穴明き用紙や用紙の端にURL、日付等のみが記載された原稿等の場合においても、30穴の穴明きエリアや用紙の端のURL、日付等のエリアを除く画像に対してエリア設定を行なうことにより、複写や保存が不要な原稿の読取画像データを確実に破棄することができる。
【0048】
なお、本発明の構成は、上記実施の形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0049】
例えば、上記実施形態では、エリア設定画面に表示されたプレスキャン画像に対して矩形のエリアを設定した場合を例示したが、矩形に限らず、多角形や円、自由曲線で囲まれたエリアを設定してもよく、また、複数のエリアを設定してもよい。また、プレスキャンを行なわず、標準的な画像データに基づいて画像を表示するか、原稿の外形だけを表示してエリア設定を行なってもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、有効画素と判定された画素数の、設定エリア内の全画素数に対する割合に基づいて画像データを破棄する判定を行なう場合を例示したが、これに代えて、有効画素と判定された画素数に基づいて画像データを破棄する判定を行なうようにしてもよい。
【0051】
更に、上記実施形態では、ホストコンピュータ14の表示部にエリア設定画面を表示してエリアの設定を行なう場合を例示したが、これに代えて、画像読取装置1の表示部にエリア設定画面を表示してエリアの設定を行なうようにしてもよい。
【0052】
更に、エリア設定画面に表示された画像に対して無視するエリアが確実に解かっている場合等は、無視するエリアを指定して該指定エリア以外を設定エリアとしてもよい。
【0053】
更に、上記実施形態では、スキャナ等の画像読取装置に本発明を適用した場合を例示したが、複写機や多機能プリンタ等の画像形成装置に本発明を適用してもよい。
【0054】
その他、上記実施の形態において例示した本発明の構成の材質,形状,寸法,形態,数,配置個所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0055】
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
【0056】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0057】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0058】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0059】
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】画像読取アプリケーションを実行する際に、ホストコンピュータの表示部に表示されるエリア設定画面の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例である画像読取装置を説明するための概略断面図である。
【図3】画像読取装置の制御系の概略を説明するためのブロック図である。
【図4】設定エリア内の有効画素情報に基づいて画像データの破棄の可否を判断する処理(白紙原稿検知処理)を行なう場合の設定エリアと画像データの一例を示す図である。
【図5】画像読取装置の動作例を説明するためのフローチャート図である。
【符号の説明】
【0061】
1 画像読取装置
2 ピックアップローラ
3 給送ローラ
4 分離ローラ
5 レジストローラ対
7 原稿台
8 排紙ローラ対
10 画像処理部
11 CPU
12 メモリ部
13 通信部
14 ホストコンピュータ
15 原稿サイズ選択欄
16 原稿表裏選択欄
17 エリアサイズ設定入力欄
18 座標指定欄
19 判定基準値入力欄
20 OKボタン
21 キャンセルボタン
33 画像読取部
61 コンタクトガラス
71 ラインイメージセンサ
301 スキャナ制御部
302 外部制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿の画像を読み取る画像読取手段と、該画像読取手段により読み取られる画像データに対して適用される任意のエリアを設定するエリア設定手段と、該エリア設定手段により設定されたエリア内の前記画像データの画素が有効画素かどうかを判定する判定手段と、前記エリア内の有効画素情報に基づいて前記画像データを破棄する廃棄手段と、を備えることを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記廃棄手段は、前記エリア内の前記有効画素の割合が所定値以下の場合、前記画像データを破棄することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記廃棄手段は、前記エリア内の前記有効画素数が所定値以下の場合、前記画像データを破棄することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項4】
画像読取手段により読み取られる画像データに対して適用される任意のエリアを設定するエリア設定ステップと、該エリア設定ステップで設定されたエリア内の前記画像データの画素が有効画素かどうかを判定する判定ステップと、前記エリア内の有効画素情報に基づいて前記画像データを破棄する廃棄ステップと、を備えることを特徴とする画像処理方法。
【請求項5】
画像読取手段により読み取られる画像データに対して適用される任意のエリアを設定するエリア設定ステップと、該エリア設定ステップで設定されたエリア内の前記画像データの画素が有効画素かどうかを判定する判定ステップと、前記エリア内の有効画素情報に基づいて前記画像データを破棄する廃棄ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−252383(P2008−252383A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−89580(P2007−89580)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000104652)キヤノン電子株式会社 (876)
【Fターム(参考)】