説明

画像音声記録装置、画像音声記録方法および画像音声記録制御プログラム

【課題】連写撮影機能を備えたデジタルカメラなどの画像音声記録装置で、連写撮影の際、実際に音声のあったタイミングの撮影画像に対応付けて入力音声を記憶管理する。
【解決手段】連写撮影制御手段による複数枚の静止画像(A〜D)の連続撮影制御に伴い音声入力手段により入力される音声を記録し、前記連続撮影された複数枚の静止画像(A〜D)のうち、音声レベル判断手段により一定レベルを超える実際の音声が入力されたと判断されたところで撮影された静止画像データ(B)に対して、前記音声記録手段により記録された音声データを対応付けて記憶管理する。これにより、個別の静止画像データを音声付きで再生する場合でも、実際に音声が発せられたタイミングで撮影された静止画像(B)を再生表示するときにだけ前記記録した音声データを再生出力して違和感のない音声付き個別静止画再生を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連写撮影機能を備えたデジタルカメラなどの画像音声記録装置およびその制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、連写撮影機能を備えたデジタルカメラにおいて、連写撮影に伴う音声も入力して記録し、これを連続表示・再生することで簡易動画再生するものがある。
【0003】
このような連写撮影による簡易動画の記録・再生が可能なデジタルカメラでは、連写撮影の開始から終了まで、つまり連写撮影モードでのシャッタ押下による連写撮影開始の時点からシャッタ開放による撮影終了の時点まで入力音声も連続して記録し、連写撮影した1セットの画像群(簡易動画)と記録した音声とを対応付けて記憶管理している。
【0004】
従って連写撮影した簡易動画の再生を開始すると、その再生開始時点から当該撮影画像群に対応付けられて記憶されている音声も前記連写撮影・音声記録時と全く同じタイミングによって再生出力される(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−088518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記従来の簡易動画の記録・再生が可能なデジタルカメラでは、連写撮影の開始から終了まで同時に入力音声も連続記録して対応付けて記憶管理するため、連写撮影中に被写体側から実際に音声が発せられたのがその一時期であっても、そのタイミングには関係なく無音期間を含む連写撮影中全過程の音声データとしてその1セットの画像群(簡易動画)に対応付けられて管理されてしまう。
【0007】
このため、連写撮影した簡易動画(1セットの画像群)の再生を行うときには勿論、例えばその簡易動画(1セットの画像群)の中の個別の撮影画像について音声付きで再生する場合に、何れの撮影画像を選択して再生するときにも前記連写撮影中全過程の音声データが再生され、実際には無音期間であった撮影画像にもタイミングがずれた何らかの音声が付けられて再生されてしまう。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、連写撮影を行った際に、実際に音声のあったタイミングの撮影画像に対応付けて入力音声を記憶管理することが可能になる画像音声記録装置およびその制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の画像音声記録装置は、撮影手段と音声入力手段を有する画像音声記録装置であって、前記撮影手段により複数枚の静止画像を連続して撮影させる連写撮影制御手段と、この連写撮影制御手段による連続撮影制御中に、前記音声入力手段により入力される音声が一定レベルを超えたか否かを判断する音声レベル判断手段と、前記連写撮影制御手段による複数枚の静止画像の連続撮影制御に伴い前記音声入力手段により入力される音声を記録する音声記録手段と、前記連写撮影制御手段により連続撮影された複数枚の静止画像のうち、前記音声レベル判断手段により一定レベルを超える音声が入力されたと判断されたところで撮影された静止画像に対し、前記音声記録手段により記録された音声を対応付けて記憶する静止画音声対応記憶手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の画像音声記録装置は、前記請求項1に記載の画像音声記録装置において、前記音声記録手段は、前記連写撮影制御手段による複数枚の静止画像の連続撮影制御に伴い、前記音声レベル判断手段により一定レベルを超えたと判断されたときから一定レベル以下と判断されたときの間に前記音声入力手段により入力された音声を記録し、前記静止画音声対応記憶手段は、前記連写撮影制御手段により連続撮影された複数枚の静止画像のうち、前記音声レベル判断手段により一定レベルを超える音声が入力されたと判断された期間にて撮影された静止画像に対し、前記音声記録手段により記録された音声を対応付けて記憶することを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の画像音声記録装置は、前記請求項1に記載の画像音声記録装置において、さらに、前記音声記録手段により記録された音声のうち、前記音声レベル判断手段により一定レベルを超える音声が入力されたと判断された期間にて記録された音声を抽出する記録音声抽出手段を備え、前記静止画音声対応記憶手段は、前記連写撮影制御手段により連続撮影された複数枚の静止画像のうち、前記音声レベル判断手段により一定レベルを超える音声が入力されたと判断された期間にて撮影された静止画像に対し、前記記録音声抽出手段により抽出された音声を対応付けて記憶することを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の画像音声記録装置は、撮影手段と音声入力手段を有する画像音声記録装置であって、前記撮影手段により複数枚の静止画像を連続して撮影させる連写撮影制御手段と、この連写撮影制御手段による複数枚の静止画像の連続撮影制御に伴い前記音声入力手段により入力される音声を記録する音声記録手段と、前記連写撮影制御手段により連続撮影された複数枚の静止画像のうち、ユーザに任意の静止画像を指定させる画像指定制御手段と、前記音声記録手段により記録された音声のうち、前記画像指定制御手段の制御によりユーザ指定された静止画像が撮影されたときに記録された音声を抽出する記録音声抽出手段と、前記連写撮影制御手段により連続撮影された複数枚の静止画像のうち、前記画像指定制御手段の制御によりユーザ指定された静止画像に対し、前記記録音声抽出手段により抽出された音声を対応付けて記憶する静止画音声対応記憶手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】
請求項5に記載の画像音声記録装置は、撮影手段と音声入力手段を有する画像音声記録装置であって、前記撮影手段により動画像を撮影させる動画撮影制御手段と、この動画撮影制御手段による動画像の撮影制御中に、ユーザに任意のタイミングで静止画像の取り込みを指定させる静止画取り込み指定制御手段と、この静止画取り込み指定制御手段の制御により静止画像の取り込みが指定された際に、前記動画撮影制御手段による動画像の撮影制御を一時中断させ、前記撮影手段により静止画像を撮影させる静止画撮影制御手段と、この静止画撮影制御手段の制御により静止画像が撮影されるときに合わせて前記音声入力手段により入力される音声を記録する音声記録手段と、前記静止画撮影制御手段の制御により撮影された静止画像に対し、前記音声記録手段により記録された音声を対応付けて記憶する静止画音声対応記憶手段とを備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明の請求項1(請求項6)に記載の画像音声記録装置(画像音声記録制御プログラムによれば、連写撮影制御手段による複数枚の静止画像の連続撮影制御に伴い音声入力手段により入力される音声を記録し、前記連続撮影された複数枚の静止画像のうち、音声レベル判断手段により一定レベルを超える音声が入力されたと判断されたところで撮影された静止画像に対し、前記音声記録手段により記録された音声を対応付けて記憶するので、連写撮影された個別の静止画像を音声付きで再生する場合に、実際に音声が発せられたタイミングで撮影された静止画像の再生表示に合わせてその記録音声を再生することができる。
【0015】
本発明の請求項2に記載の画像音声記録装置によれば、前記請求項1に記載の画像音声記録装置において、音声記録手段は、連写撮影制御手段による複数枚の静止画像の連続撮影制御に伴い、音声レベル判断手段により一定レベルを超えたと判断されたときから一定レベル以下と判断されたときの間に音声入力手段により入力された音声を記録し、静止画音声対応記憶手段は、前記連写撮影制御手段により連続撮影された複数枚の静止画像のうち、前記音声レベル判断手段により一定レベルを超える音声が入力されたと判断された期間にて撮影された静止画像に対し、前記音声記録手段により記録された音声を対応付けて記憶するので、連写撮影された個別の静止画像を音声付きで再生する場合には、実際に音声が発せられているところで撮影された静止画像を再生表示するときにだけその記録音声を再生することができる。
【0016】
本発明の請求項3に記載の画像音声記録装置によれば、前記請求項1に記載の画像音声記録装置において、音声記録手段により記録された音声のうち、音声レベル判断手段により一定レベルを超える音声が入力されたと判断された期間にて記録された音声を抽出する記録音声抽出手段を備え、静止画音声対応記憶手段は、連写撮影制御手段により連続撮影された複数枚の静止画像のうち、音声レベル判断手段により一定レベルを超える音声が入力されたと判断された期間にて撮影された静止画像に対し、前記記録音声抽出手段により抽出された音声を対応付けて記憶するので、連写撮影された個別の静止画像を音声付きで再生する場合には、実際に音声が発せられているところで撮影された静止画像を再生表示するときにだけその記録音声を再生することができる。
【0017】
本発明の請求項4に記載の画像音声記録装置によれば、連写撮影制御手段による複数枚の静止画像の連続撮影制御に伴い音声入力手段により入力される音声を記録し、前記連続撮影された複数枚の静止画像のうち、ユーザに任意の静止画像が指定されると、前記記録された音声のうち、前記ユーザ指定された静止画像が撮影されたときに記録された音声が抽出される。そして、前記ユーザ指定された静止画像に対し、前記抽出された音声を対応付けて記憶するので、連写撮影後、予め選択指定した個別の静止画像を音声付きで再生する場合には、当該指定の静止画像の撮影時期に記録した音声データだけを同時再生することができる。
【0018】
本発明の請求項5に記載の画像音声記録装置によれば、動画撮影制御手段による動画像の撮影制御中に、ユーザに任意のタイミングで静止画像の取り込みが指定されると、動画像の撮影制御が一時中断され、静止画像が撮影されると共に、当該静止画像が撮影されるときに合わせて音声入力手段により入力される音声が記録される。そして、前記撮影された静止画像に対し、前記記録された音声を対応付けて記憶するので、動画撮影中に抽出した個別の静止画像を再生する場合でも、該静止画像に合わせた記録音声を同時再生することができる。
【0019】
よって本発明によれば、連写撮影(あるいは動画撮影)を行った際に、実際に音声のあったタイミングの撮影画像に対応付けて入力音声を記憶管理することが可能になる画像音声記録装置およびその制御プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の画像音声記録装置の実施形態に係るデジタルカメラ10の電子回路の構成を示すブロック図。
【図2】前記デジタルカメラ10による第1実施形態の画像音声記録処理を示すフローチャート。
【図3】前記デジタルカメラ10による第1実施形態の画像音声記録処理に伴う画像・音声の記録状態とその記録データの管理状態を示す図。
【図4】前記デジタルカメラ10による第2実施形態(その1)の画像音声記録処理を示すフローチャート。
【図5】前記デジタルカメラ10による第2実施形態の画像音声記録処理に伴う画像・音声の記録状態とその記録データの管理状態を示す図。
【図6】前記デジタルカメラ10による第2実施形態(その2)の画像音声記録処理を示すフローチャート。
【図7】前記デジタルカメラ10による第3実施形態の画像音声記録処理を示すフローチャート。
【図8】前記デジタルカメラ10による第3実施形態の画像音声記録処理に伴う画像・音声の記録状態とその記録データの管理状態を示す図。
【図9】前記デジタルカメラ10による第4実施形態の画像音声記録処理を示すフローチャート。
【図10】前記デジタルカメラ10による第4実施形態の画像音声記録処理に伴う画像・音声の記録状態とその記録データの管理状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0022】
図1は、本発明の画像音声記録装置の実施形態に係るデジタルカメラ10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0023】
このデジタルカメラ10の電子回路には、コンピュータであるCPU(Central Processing Unit)11が備えられる。
【0024】
CPU11は、メモリ12内に予め記憶された画像・音声の記録制御プログラムやその再生制御プログラム、あるいは外部メモリドライブ13にセットされたカード型メモリなどの外部メモリ(外部記録媒体)から前記メモリ12内に読み込まれた各種の制御プログラムに従って回路各部の動作を制御するもので、メモリ12の具体的なデバイスとしては、フラッシュメモリ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)などが使用され、前記プログラムデータ格納用の他に、各種の動作制御に応じてCPU11に入出力される種々のデータの一時退避用、あるいは計算用などとして利用される。
【0025】
前記メモリ12に記憶された各種のプログラムは、キー入力部14からのシャッタキーやモード切替キーなどによるキー入力信号に応じて起動され、画像入力部15により撮影入力された画像データや音声入力部16により入力された音声データの処理を司る。
【0026】
CPU11には、前記メモリ12、外部メモリドライブ13、キー入力部14、画像入力部15、音声入力部16が接続される他に、モニタ(画像表示/音声出力)17が接続され、撮影された画像データや入力された音声データはこのモニタ17によって再生される。
【0027】
前記画像入力部15は、撮像レンズ、CCD(Charge coupled Device)、A/D変換回路などを備えて構成され、また音声入力部16はマイクからなり、モニタ17はLCD(Liquid Crystal Display)およびスピーカからなる。
【0028】
なお、このデジタルカメラ10は、動画撮影モードの設定により動画の撮影・記録も行うことができる。
【0029】
次に、前記構成のデジタルカメラ10による画像音声記録機能について説明する。
【0030】
(第1実施形態)
図2は、前記デジタルカメラ10による第1実施形態の画像音声記録処理を示すフローチャートである。
【0031】
図3は、前記デジタルカメラ10による第1実施形態の画像音声記録処理に伴う画像・音声の記録状態とその記録データの管理状態を示す図である。
【0032】
音声付きの連写撮影モードに設定されている状態で、キー入力部14からのシャッタ押下に伴う入力信号が検知されると(ステップS1)、音声入力部16により入力される音声データの記録が開始されると共に(ステップS2)、画像入力部15により撮像される画像データの例えば毎秒1枚ずつの静止画撮影が開始される(ステップS3)。
【0033】
この音声データの記録処理と静止画像データの撮影記録処理とは、メモリ12内の音声/画像用メモリに対して、図3(A)に示すようなタイミングで行われていく。
【0034】
そして、例えば1枚目の静止画(A)が撮影された時点で、一定レベルを超える入力音声の発生開始検出を示す“音声発生開始フラグ”が未設定であるか否か判断され(ステップS4)、フラグ未設定と判断されると(ステップS4(yes))、現在の入力音声信号から音声発生状態がチャックされ、一定レベルを超える音声信号が入力されているか否か判断される(ステップS5)。
【0035】
ここで現在、本デジタルカメラ10の周辺に実際の音声は発生して無く、一定レベルを超える音声信号が入力されてないと判断されると(ステップS5(no))、前記キー入力部14からの信号入力に基づきシャッタが開放されたか否か判断され(ステップS7)、当該シャッタの開放がないシャッタ押下の継続操作中であると判断された場合には(ステップS7(no))、再び画像入力部15により撮像される画像データに基づいた次の静止画撮影が実施される(ステップS3)。
【0036】
そして、2枚目の静止画(B)が撮影された時点で、“音声発生開始フラグ”未設定(ステップS4(yes))、一定レベルを超える音声信号入力あり(ステップS5(yes))と判断されると、当該2枚目に撮影処理された静止画像データ(B)に対して“音声発生開始フラグ”が付加される(ステップS6)。
【0037】
この後、“音声発生開始フラグ”設定済み(ステップS4(no))、シャッタ未開放(ステップS7(no))と判断されながら、例えば3枚目の静止画(C)、4枚目の静止画(D)が撮影処理された後に(ステップS7→S3,S4→S7)、シャッタが開放されたと判断されると(ステップS7(yes))、それ以降の静止画撮影処理が停止されるのに伴い入力音声の記録処理も終了される(ステップS8)。
【0038】
この際、メモリ12内の音声/画像用メモリに対しては、図3(A)に示すように、シャッタ押下時点からシャッタ開放時点までに連写撮影された静止画像データ(A〜D)およびその同一期間内に入力された音声データが記録保持されている。そして、そのうち前記2枚目の静止画像データ(B)には“音声発生開始フラグ”が付加されて記録されている。
【0039】
すると、前記“音声発生開始フラグ”が付加されたところの2枚目の静止画像データ(B)が抽出され(ステップS9)、図3(B)に示すように、この抽出された2枚目の静止画像データ(B)に対して前記記録された音声データが対応付けされて同メモリ12内に保存管理される(ステップS10)。この場合、前記静止画像(B)と記録音声データとは、例えばそのファイル名の一部(CIMG0001.)を関係付けて対応付けされる。
【0040】
したがって、前記構成のデジタルカメラ10による第1実施形態の画像音声記録機能によれば、連写撮影の開始から終了までに記録した音声データを、実際に音声が発せられた最初のタイミングで撮影したところの静止画像データに対応付けて記憶管理できるので、音声付きの連写撮影画像の連続再生(簡易動画再生)を行う場合には、当該連写撮影された複数枚の静止画像データ(A〜D)を順次再生表示するのに合わせて前記記録した音声データを再生出力して画像・音声のタイミングの合った違和感のない簡易動画再生が行えるのは勿論、個別の静止画像データを音声付きで再生する場合でも、実際に音声が発せられた最初のタイミングで撮影された静止画像(B)を再生表示するときにだけ前記記録した音声データを再生出力して違和感のない音声付き個別静止画再生を行うことができる。
【0041】
よって、実際は無音期間であった個別静止画の再生出力に伴い、タイミングがずれた音声が付けられて再生されてしまう不具合を解消することができる。
【0042】
具体的には、例えばゴルフのショットを音声付きで連写撮影した場合など、ボールインパクトのタイミング付近で撮影された静止画像を個別に選択して再生したときにだけインパクトの記録音声を再生できるようになり、バックスイング中に撮影された静止画像を個別に選択して再生したときに前記インパクトの記録音声が再生されてしまう不自然さを無くすことができる。
【0043】
なお、前記第1実施形態の画像音声記録機能では、連写撮影に伴い記録された音声データを、実際に音声が発せられた最初のタイミングで撮影された静止画像に対応付けて記憶管理する構成としたが、次の第2実施形態で説明する画像音声記録機能のように、連写撮影に伴い実際に音声が発せられている期間にだけその音声を記録すると共に、当該実際の音声発生期間に撮影された1枚または複数枚の静止画像にだけ対応付けて前記記録した音声を記憶管理し、効率的で無駄のない簡易動画再生処理およびより違和感のない個別静止画像の音声付き再生処理を行うようにしてもよい。
【0044】
(第2実施形態(その1))
図4は、前記デジタルカメラ10による第2実施形態(その1)の画像音声記録処理を示すフローチャートである。
【0045】
図5は、前記デジタルカメラ10による第2実施形態の画像音声記録処理に伴う画像・音声の記録状態とその記録データの管理状態を示す図である。
【0046】
音声付きの連写撮影モードに設定されている状態で、キー入力部14からのシャッタ押下に伴う入力信号が検知されると(ステップA1)、画像入力部15により撮像される画像データの例えば毎秒1枚ずつの静止画撮影が開始される(ステップA2)。
【0047】
すると、この連写による1枚ずつの静止画撮影の都度、音声入力部16にて入力される音声信号に基づき周辺の音声発生状態がチェックされ(ステップA3・A6)、当該入力音声信号が一定レベルを超えていて且つ今回撮影した静止画に対し“音声発生フラグ”が未設定であるか否か(ステップA3)、または当該入力音声信号が一定レベル以下であって且つ今回撮影した静止画に対し“音声終了フラグ”が未設定であるか否か(ステップA6)が判断される。
【0048】
例えば1枚目の静止画(A)が撮影された際に(ステップA2)、入力音声信号が一定レベルを超えていて且つ今回撮影した静止画(A)に対し“音声発生フラグ”が未設定であると判断された場合には(ステップA3(yes))、音声入力部16により入力される音声データの記録が開始されると共に(ステップA4)、今回撮影した静止画(A)に対して“音声発生フラグ”が記録設定される(ステップA5)。
【0049】
すると、前記キー入力部14からの信号入力に基づきシャッタが開放されたか否か判断され(ステップA9)、当該シャッタの開放がないシャッタ押下の継続操作中であると判断された場合には(ステップA9(no))、前記ステップA4での音声データ記録状態のまま再び画像入力部15により撮像される画像データに基づいた次の静止画撮影が実施される(ステップA2)。
【0050】
そして、2枚目の静止画(B)が撮影された際に(ステップA2)、未だ入力音声信号が一定レベルを超えていて且つ今回撮影した静止画(B)に対し“音声発生フラグ”が未設定であると判断された場合には(ステップA3(yes))、音声入力部16により入力される音声データの記録処理が継続されると共に(ステップA4)、今回撮影した静止画(B)に対しても“音声発生フラグ”が記録設定される(ステップA5)。
【0051】
そしてさらに、シャッタ押下の継続操作中であると判断され(ステップA9(no))、3枚目の静止画(C)が撮影された際に(ステップA2)、入力音声信号が一定レベル以下であって且つ今回撮影した静止画(C)に対し“音声終了フラグ”が未設定であると判断された場合には(ステップA6(yes))、音声入力部16により入力される音声データの記録処理が終了されると共に(ステップA7)、今回撮影した静止画(C)に対して“音声終了フラグ”が記録設定される(ステップA8)。
【0052】
またさらに、シャッタ押下の継続操作中であると判断され(ステップA9(no))、4枚目の静止画(D)が撮影された際に(ステップA2)、入力音声信号が引き続き一定レベル以下であって且つ今回撮影した静止画(D)に対し“音声終了フラグ”が未設定であると判断された場合には(ステップA6(yes))、音声入力部16により入力される音声データの記録終了が継続されると共に(ステップA7)、今回撮影した静止画(D)に対しても“音声終了フラグ”が記録設定される(ステップA8)。
【0053】
この後、シャッタが開放されたと判断された際に(ステップA9(yes))、音声記録中であるか否かが確認判断され(ステップA10)、音声記録中であると判断された場合には(ステップA10(yes))、当該入力音声の記録処理は終了される(ステップA11)。
【0054】
この際、メモリ12内の音声/画像用メモリに対しては、図5(A)に示すように、シャッタ押下時点からシャッタ開放時点までに連写撮影された静止画像データ(A〜D)および実際の音声発生時点から音声終了時点までの期間に入力された音声データが記録保持されている。そして、この音声記録期間に対応する前記1枚目と2枚目の静止画像データ(A)(B)には“音声発生フラグ”が記録設定される一方、当該音声記録期間外に対応する前記3枚目と4枚目の静止画像データ(C)(D)には“音声終了フラグ”が記録設定されている。
【0055】
すると、前記“音声発生フラグ”付きの静止画像から、“音声終了フラグ”付きの静止画像との間、または音声記録終了時との間に撮影された1枚目と2枚目の静止画像データ(A)(B)が抽出され(ステップA12)、図5(B)に示すように、この抽出された1枚目と2枚目の静止画像データ(A)(B)の各々に対して前記実際の音声発生期間に応じて記録された音声データが対応付けされて同メモリ12内に保存管理される(ステップA13)。
【0056】
したがって、前記構成のデジタルカメラ10による第2実施形態(その1)の画像音声記録機能によれば、連写撮影中で実際の音声発生期間に応じて記録された音声データを、当該実際に音声が発せられているところで撮影した静止画像データに対応付けて記憶管理できるので、音声付きの連写撮影画像の連続再生(簡易動画再生)を行う場合には、当該連写撮影された複数枚の静止画像データ(A〜D)を順次再生表示するのに合わせて当該記録した音声データをその記録タイミングのまま再生出力して画像・音声のタイミングの合った違和感のない簡易動画再生が効率的に行えるのは勿論、個別の静止画像データを音声付きで再生する場合でも、実際に音声が発せられたタイミングで撮影された静止画像(A)(B)を再生表示するときにだけ前記記録した音声データを再生出力してより違和感のない音声付き個別静止画再生を行うことができる。
【0057】
よって、この第2実施形態(その1)の画像音声記録機能の場合でも、実際は無音期間であった個別静止画(C)(D)の再生出力に伴い、タイミングがずれた音声が付けられて再生されてしまう不具合を解消することができる。
【0058】
なお、前記第2実施形態(その1)の画像音声記録機能では、連写撮影中の実際の音声発生期間にだけ音声データを記録し、この音声発生期間に応じて“音声発生フラグ”を設定した静止画像データにだけ前記記録した音声データを対応付けて記憶管理する構成としたが、次の第2実施形態(その2)で説明する画像音声記録機能のように、連写撮影の開始から終了までの入力音声データを記録する一方で、実際の音声発生期間に応じて“音声発生フラグ”を設定した静止画撮影期間の記録音声データだけ切り出し、この切り出した記録音声データを前記第2実施形態(その1)と同様に“音声発生フラグ”を設定した静止画像データにだけ対応付けて記憶管理する構成としてもよい。
【0059】
(第2実施形態(その2))
図6は、前記デジタルカメラ10による第2実施形態(その2)の画像音声記録処理を示すフローチャートである。
【0060】
音声付きの連写撮影モードに設定されている状態で、キー入力部14からのシャッタ押下に伴う入力信号が検知されると(ステップB1)、先ず、音声入力部16により入力される音声データの記録が開始されると共に(ステップB2)、画像入力部15により撮像される画像データの例えば毎秒1枚ずつの静止画撮影が開始される(ステップB3)。
【0061】
すると、この連写による1枚ずつの静止画撮影の都度、音声入力部16にて入力される音声信号に基づき周辺の音声発生状態がチェックされ(ステップB4・B6)、当該入力音声信号が一定レベルを超えていて且つ今回撮影した静止画に対し“音声発生フラグ”が未設定であるか否か(ステップB4)、または当該入力音声信号が一定レベル以下であって且つ今回撮影した静止画に対し“音声終了フラグ”が未設定であるか否か(ステップB6)が判断される。
【0062】
例えば1枚目の静止画(A)が撮影された際に(ステップB3)、入力音声信号が一定レベルを超えていて且つ今回撮影した静止画(A)に対し“音声発生フラグ”が未設定であると判断された場合には(ステップB4(yes))、今回撮影した静止画(A)に対して“音声発生フラグ”が記録設定される(ステップB5)。
【0063】
すると、前記キー入力部14からの信号入力に基づきシャッタが開放されたか否か判断され(ステップB8)、当該シャッタの開放がないシャッタ押下の継続操作中であると判断された場合には(ステップB8(no))、再び画像入力部15により撮像される画像データに基づいた次の静止画撮影が実施される(ステップB3)。
【0064】
そして、2枚目の静止画(B)が撮影された際に(ステップB3)、未だ入力音声信号が一定レベルを超えていて且つ今回撮影した静止画(B)に対し“音声発生フラグ”が未設定であると判断された場合には(ステップB4(yes))、当該今回撮影した静止画(B)に対しても“音声発生フラグ”が記録設定される(ステップB5)。
【0065】
そしてさらに、シャッタ押下の継続操作中であると判断され(ステップB8(no))、3枚目の静止画(C)が撮影された際に(ステップB3)、入力音声信号が一定レベル以下であって且つ今回撮影した静止画(C)に対し“音声終了フラグ”が未設定であると判断された場合には(ステップB6(yes))、当該今回撮影した静止画(C)に対して“音声終了フラグ”が記録設定される(ステップB7)。
【0066】
またさらに、シャッタ押下の継続操作中であると判断され(ステップB8(no))、4枚目の静止画(D)が撮影された際に(ステップB3)、入力音声信号が引き続き一定レベル以下であって且つ今回撮影した静止画(D)に対し“音声終了フラグ”が未設定であると判断された場合には(ステップB6(yes))、当該今回撮影した静止画(D)に対しても“音声終了フラグ”が記録設定される(ステップB7)。
【0067】
この後、シャッタが開放されたと判断された場合に(ステップB8(yes))、入力音声の記録処理は終了される(ステップB9)。
【0068】
この際、メモリ12内の音声/画像用メモリに対しては、シャッタ押下時点からシャッタ開放時点までに連写撮影された静止画像データ(A〜D)および同連写撮影期間に入力された音声データが記録保持されている。そして、実際の音声発生期間に対応する前記1枚目と2枚目の静止画像データ(A)(B)には“音声発生フラグ”が記録設定される一方、当該実際の音声発生期間外に対応する前記3枚目と4枚目の静止画像データ(C)(D)には“音声終了フラグ”が記録設定されている。
【0069】
すると、前記“音声発生フラグ”付きの静止画像から、“音声終了フラグ”付きの静止画像との間に撮影された1枚目と2枚目の静止画像データ(A)(B)が抽出されると共に(ステップB10)、当該“音声発生フラグ”付き静止画像(A)(B)の撮影期間に応じたところの記録音声データが前記連写撮影期間の全体に渡り記録された音声データから切り出されて抽出される(ステップB11)。
【0070】
そして、前記図5(B)で示したように、前記抽出された1枚目と2枚目の静止画像データ(A)(B)の各々に対して、前記“音声発生フラグ”の設定された実際の音声発生期間に応じて抽出された音声データが対応付けされて同メモリ12内に保存管理される(ステップB12)。
【0071】
したがって、前記構成のデジタルカメラ10による第2実施形態(その2)の画像音声記録機能によれば、連写撮影期間の全体に渡り記録された音声データから実際の音声発生期間に応じて抽出された音声データを、当該実際に音声が発せられているところで撮影した静止画像データに対応付けて記憶管理できるので、音声付きの連写撮影画像の連続再生(簡易動画再生)を行う場合には、当該連写撮影された複数枚の静止画像データ(A〜D)を順次再生表示するのに合わせて当該記録した音声データをその記録タイミングのまま再生出力して画像・音声のタイミングの合った違和感のない簡易動画再生が効率的に行えるのは勿論、個別の静止画像データを音声付きで再生する場合でも、実際に音声が発せられたタイミングで撮影された静止画像(A)(B)を再生表示するときにだけその撮影タイミングに合わせて抽出された音声データを再生出力してより違和感のない音声付き個別静止画再生を行うことができる。
【0072】
よって、この第2実施形態(その2)の画像音声記録機能の場合でも、実際は無音期間であった個別静止画(C)(D)の再生出力に伴い、タイミングがずれた音声が付けられて再生されてしまう不具合を解消することができる。
【0073】
なお、前記各実施形態の画像音声記録機能では、連写撮影された複数枚の静止画像データの中で、実際の音声発生時期に応じた撮影静止画像データだけに対して記録音声を対応付けて保存管理し、個別の静止画像を選択して音声付きで再生する場合に本来無音期間であった撮影静止画像に何らかの音声が共に再生されてしまう不具合を解消する構成としたが、次の第3実施形態で説明する画像音声記録機能のように、音声同時記録を伴う連写撮影後において、ユーザが音声付きで個別再生したい撮影静止画像を予め選択指定することで、当該指定された静止画像の撮影時期前後一定時間に記録された音声データを抽出し、該指定された静止画像データに対応付けて記憶管理する構成としてもよい。
【0074】
(第3実施形態)
図7は、前記デジタルカメラ10による第3実施形態の画像音声記録処理を示すフローチャートである。
【0075】
図8は、前記デジタルカメラ10による第3実施形態の画像音声記録処理に伴う画像・音声の記録状態とその記録データの管理状態を示す図である。
【0076】
音声付きの連写撮影モードに設定されている状態で、キー入力部14からのシャッタ押下に伴う入力信号が検知されると(ステップC1)、音声入力部16により入力される音声データの記録が開始されると共に(ステップC2)、画像入力部15により撮像される画像データの例えば毎秒1枚ずつの静止画撮影が開始される(ステップC3)。
【0077】
そして、前記キー入力部14からの信号入力に基づきシャッタが開放されたか否か判断され(ステップC4)、当該シャッタの開放がないシャッタ押下の継続操作中であると判断された場合には(ステップC4(no))、繰り返し画像入力部15により撮像される画像データに基づいた次の静止画撮影が実施される(ステップC3)。
【0078】
このように、音声データの記録を伴う連写撮影により、例えば4枚の静止画像(A〜D)が撮影記録された後(ステップC2,C3,C4→C3)、シャッタが開放されたと判断されると(ステップC4(yes))、それ以降の静止画撮影処理が停止されるのに伴い入力音声の記録処理も終了される(ステップC5)。
【0079】
この際、メモリ12内の音声/画像用メモリに対しては、図8(A)に示すように、
シャッタ押下時点からシャッタ開放時点までに連写撮影された静止画像データ(A〜D)および同連写撮影期間に入力された音声データが記録保持されている。
【0080】
そして、前記連写撮影された静止画像データ(A〜D)を表示させた中で、ユーザによるキー入力操作に応じて音声付きで個別再生したい撮影静止画像(B)が選択されて指定されると(ステップC6)、当該指定された静止画像(B)の撮影時期前後一定時間に記録された音声データが抽出され(ステップC7)、図8(B)に示すように、該指定された静止画像データ(B)に対応付けされて同メモリ12内に保存管理される(ステップC8)。
【0081】
したがって、前記構成のデジタルカメラ10による第3実施形態の画像音声記録機能によれば、連写撮影の開始から終了までに記録した音声データのうち、ユーザ指定の静止画撮影時期に対応した一定時間に記録した音声データを抽出し、当該ユーザ指定された静止画像データに対応付けて記憶管理できるので、音声付きの連写撮影画像の連続再生(簡易動画再生)を行う場合には、当該連写撮影された複数枚の静止画像データ(A〜D)を順次再生表示するのに合わせて同連写撮影期間に記録した音声データをそのまま再生出力し画像・音声のタイミングの合った違和感のない簡易動画再生が行えるのは勿論、予め選択指定した個別の静止画像データを音声付きで再生する場合でも、当該指定の静止画像の撮影時期に記録した音声データだけを同時再生出力でき、違和感のない音声付き個別静止画再生を行うことができる。
【0082】
なお、前記第3実施形態の画像音声記録機能では、音声記録を伴う連写撮影後にユーザにより指定された静止画像の撮影時期前後一定時間に記録された音声データを抽出し、該指定された静止画像データに対応付けて記憶管理する構成としたが、次の第4実施形態で説明する画像音声記録機能のように、動画記録中の任意のタイミングでのユーザ操作に伴う静止画抽出に伴い、同タイミングにおける入力音声を記録し、前記抽出された静止画像データに対応付けて記憶管理する構成としてもよい。
【0083】
これによれば、動画撮影中に抽出した個別の静止画像を音声付きで再生する場合でも、当該静止画像に合わせた記録音声を違和感なく再生出力することができる。
【0084】
(第4実施形態)
図9は、前記デジタルカメラ10による第4実施形態の画像音声記録処理を示すフローチャートである。
【0085】
図10は、前記デジタルカメラ10による第4実施形態の画像音声記録処理に伴う画像・音声の記録状態とその記録データの管理状態を示す図である。
【0086】
キー入力部14における動画用シャッタの押下操作が検知されると(ステップD1)、画像入力部15により入力される動画像データの撮影記録が開始される(ステップD2)。
【0087】
この動画像データの撮影記録処理中において、ユーザ任意のタイミングでの静止画用シャッタの押下操作が検知されると(ステップD3)、図10(A)に示すように、前記動画像データの撮影記録処理が一時中断された後(ステップD4)、音声入力部16にて入力される音声の記録が開始されると共に(ステップD5)、その時点の静止画像データが撮影記録され(ステップD6)、前記音声の記録が終了される(ステップD7)。そして、前記動画像データの撮影記録処理が再開される(ステップD8)。
【0088】
この後、前記動画用シャッタの再押下操作が検知されると(ステップD9)、前記動画像データの撮影記録処理が終了されると共に、前記静止画撮影に伴い一時中断された前後動画像の記録データが結合されて保存される(ステップD10)。
【0089】
すると、前記静止画用シャッタの押下操作に伴い撮影記録された静止画像データに対して、その時点に記録された音声データが対応付けされてメモリ12内に保存管理される(ステップD11)。
【0090】
したがって、前記構成のデジタルカメラ10による第4実施形態の画像音声記録機能によれば、動画撮影中の任意のタイミングでのユーザ操作に伴う静止画データの抽出に伴い、静止画抽出時の入力音声を記録し、当該静止画像データに対応付けて記憶管理できるので、動画の撮影・再生が行えるのは勿論、当該動画撮影中に抽出した個別の静止画像を再生する場合でも、該静止画像に合わせた記録音声を違和感なく再生できるようになる。
【0091】
なお、前記各実施形態において記載した手法、すなわち、図2のフローチャートに示す第1実施形態の画像音声記録処理、図4のフローチャートに示す第2実施形態(その1)の画像音声記録処理、図6のフローチャートに示す第2実施形態(その2)の画像音声記録処理、図7のフローチャートに示す第3実施形態の画像音声記録処理、図9のフローチャートに示す第4実施形態の画像音声記録処理などの各手法は、コンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体13に格納して配布することができる。そして、デジタルカメラ10のコンピュータは、この外部記憶媒体13に記憶されたプログラムをメモリ12内に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明した連写撮影あるいは動画撮影に伴う個別静止画対応の音声記録機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0092】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワーク(公衆回線)上を伝送させることができ、このネットワークに接続された通信端末装置によって本デジタルカメラ10のメモリ12内に前記のプログラムデータを取り込み、前述した連写撮影あるいは動画撮影に伴う個別静止画対応の音声記録機能を実現することもできる。
【0093】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【符号の説明】
【0094】
10 …デジタルカメラ
11 …CPU
12 …メモリ
13 …外部メモリドライブ
14 …キー入力部
15 …画像入力部
16 …音声入力部
17 …モニタ(画像/音声)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影手段と音声入力手段を有する画像音声記録装置であって、
前記撮影手段により複数枚の静止画像を連続して撮影させる連写撮影制御手段と、
この連写撮影制御手段による連続撮影制御中に、前記音声入力手段により入力される音声が一定レベルを超えたか否かを判断する音声レベル判断手段と、
前記連写撮影制御手段による複数枚の静止画像の連続撮影制御に伴い前記音声入力手段により入力される音声を記録する音声記録手段と、
前記連写撮影制御手段により連続撮影された複数枚の静止画像のうち、前記音声レベル判断手段により一定レベルを超える音声が入力されたと判断されたところで撮影された静止画像に対し、前記音声記録手段により記録された音声を対応付けて記憶する静止画音声対応記憶手段と、
を備えたことを特徴とする画像音声記録装置。
【請求項2】
前記音声記録手段は、前記連写撮影制御手段による複数枚の静止画像の連続撮影制御に伴い、前記音声レベル判断手段により一定レベルを超えたと判断されたときから一定レベル以下と判断されたときの間に前記音声入力手段により入力された音声を記録し、
前記静止画音声対応記憶手段は、前記連写撮影制御手段により連続撮影された複数枚の静止画像のうち、前記音声レベル判断手段により一定レベルを超える音声が入力されたと判断された期間にて撮影された静止画像に対し、前記音声記録手段により記録された音声を対応付けて記憶する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像音声記録装置。
【請求項3】
前記音声記録手段により記録された音声のうち、前記音声レベル判断手段により一定レベルを超える音声が入力されたと判断された期間にて記録された音声を抽出する記録音声抽出手段を備え、
前記静止画音声対応記憶手段は、前記連写撮影制御手段により連続撮影された複数枚の静止画像のうち、前記音声レベル判断手段により一定レベルを超える音声が入力されたと判断された期間にて撮影された静止画像に対し、前記記録音声抽出手段により抽出された音声を対応付けて記憶する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像音声記録装置。
【請求項4】
撮影手段と音声入力手段を有する画像音声記録装置であって、
前記撮影手段により複数枚の静止画像を連続して撮影させる連写撮影制御手段と、
この連写撮影制御手段による複数枚の静止画像の連続撮影制御に伴い前記音声入力手段により入力される音声を記録する音声記録手段と、
前記連写撮影制御手段により連続撮影された複数枚の静止画像のうち、ユーザに任意の静止画像を指定させる画像指定制御手段と、
前記音声記録手段により記録された音声のうち、前記画像指定制御手段の制御によりユーザ指定された静止画像が撮影されたときに記録された音声を抽出する記録音声抽出手段と、
前記連写撮影制御手段により連続撮影された複数枚の静止画像のうち、前記画像指定制御手段の制御によりユーザ指定された静止画像に対し、前記記録音声抽出手段により抽出された音声を対応付けて記憶する静止画音声対応記憶手段と、
を備えたことを特徴とする画像音声記録装置。
【請求項5】
撮影手段と音声入力手段を有する画像音声記録装置であって、
前記撮影手段により動画像を撮影させる動画撮影制御手段と、
この動画撮影制御手段による動画像の撮影制御中に、ユーザに任意のタイミングで静止画像の取り込みを指定させる静止画取り込み指定制御手段と、
この静止画取り込み指定制御手段の制御により静止画像の取り込みが指定された際に、前記動画撮影制御手段による動画像の撮影制御を一時中断させ、前記撮影手段により静止画像を撮影させる静止画撮影制御手段と、
この静止画撮影制御手段の制御により静止画像が撮影されるときに合わせて前記音声入力手段により入力される音声を記録する音声記録手段と、
前記静止画撮影制御手段の制御により撮影された静止画像に対し、前記音声記録手段により記録された音声を対応付けて記憶する静止画音声対応記憶手段と、
を備えたことを特徴とする画像音声記録装置。
【請求項6】
撮影手段と音声入力手段を有する画像音声記録装置のコンピュータを制御するための画像音声記録制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記撮影手段により複数枚の静止画像を連続して撮影させる連写撮影制御手段、
この連写撮影制御手段による連続撮影制御中に、前記音声入力手段により入力される音声が一定レベルを超えたか否かを判断する音声レベル判断手段、
前記連写撮影制御手段による複数枚の静止画像の連続撮影制御に伴い前記音声入力手段により入力される音声をメモリに記録させる音声記録制御手段、
前記連写撮影制御手段により連続撮影された複数枚の静止画像のうち、前記音声レベル判断手段により一定レベルを超える音声が入力されたと判断されたところで撮影された静止画像に対し、前記音声記録制御手段によりメモリに記録された音声を対応付けて管理する静止画音声対応管理手段、
として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能な画像音声記録制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−235495(P2012−235495A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−152322(P2012−152322)
【出願日】平成24年7月6日(2012.7.6)
【分割の表示】特願2011−66850(P2011−66850)の分割
【原出願日】平成18年2月28日(2006.2.28)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】