説明

画面データ変換装置、画面データ変換方法、及びプログラム

【課題】既存の情報処理システムをなんら改変することなく、当該既存システムの表示画面について改変を加えた表示画面をユーザに提供する。
【解決手段】コンピュータのデータ表示画面に表示されるべきデータを記憶しているデータ記憶部と通信可能に接続されている情報処理装置を備え、前記情報処理装置は、前記データ表示画面を表示させるように求めるデータ表示命令を受け付けて、前記データ記憶部から前記データ表示命令に指定されているデータを取得して前記データ表示画面を構成する画面データを生成して前記データ表示命令の送信元に送信する情報処理システムにあって、表示位置の基準を与える基準データと、対応する追加データを取得、画面データに挿入して変換後の前記画面データを生成して前記送信元に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画面データ変換装置、画面データ変換方法、及びプログラムに係わり、特に、既存の情報処理システムをなんら改変することなく、当該既存システムの表示画面について改変を加えた表示画面をユーザに提供することができる画面データ変換装置、画面データ変換方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、あらゆる業種の様々な規模の企業をはじめとする組織体において、種々の情報処理システム(以下「業務システム」)が構築され、運用されている。一般に、業務システムは構築した後、業務内容あるいは業務手順の変更等に伴い改修が必要になる。例えば、管理業務で、業務処理の変更により、従来案件ごとに置かれていた「責任者」に加えて、「副責任者」も配置することになったと仮定する。その場合、既存の業務システム(以下「既存システム」)を改修する改修者は、既存システムの「責任者」に関するデータを扱っている各画面について「副責任者」という種別のデータを追加する。
【0003】
なお、上記の「責任者」、「副責任者」のように、業務システムのユーザに対して様々な画面を通じて提示される共通のデータ群を、以下主として「エンティティ(entity)」と称するものとする。言い換えれば、本願において「エンティティ」とは、業務システム内で処理される処理対象となる一群のデータ実体であり、例えば業務システムが提供するデータ表示画面に現れる表示項目に対応するデータ実体のグループがエンティティである。
【0004】
改修者が既存システムに対してエンティティの変更を行う際には、該当既存システムの保守ドキュメントを参照する必要がある。この保守ドキュメントには、業務システムで利用するデータが、データベース管理システム(Database Management System、以下「DBMS」)のテーブルやカラムにどのような名称や形式で格納されているか、DBMSに格納しているデータをソースコードのどこでどのように処理しているか、処理済みデータをどの画面にどのように表示しているかなどが記述されている。例えば構築から長年月経過した既存システムでは、保守ドキュメントが完備していない場合もあるが、このような場合、改修者は既存システムのDBMSやソースコードを解析し、解析箇所を特定する非常に困難な作業を要求され、改修自体を実施できない場合も考えられる。
【0005】
保守ドキュメントが完備していない場合でも、既存システムの仕様に関する情報を参照することを可能とする技術として特許文献1がある。特許文献1は、既存システムのDBMSのテーブルやカラムの情報を記載したテーブル仕様書に相当する情報を、既存システムの中に保持する方法を開示している。
【0006】
また、既存システムのソースコードから保守ドキュメントを生成する技術として、特許文献2及び特許文献3がある。特許文献2及び特許文献3は、業務システムのドキュメントをソースコードから生成する技術を開示する。
【0007】
特許文献2は、業務システムのソースコードに記述されたコメント文とその出現順序などからドキュメントを自動生成すると共に、自動生成する際に追加構成要素として、ユーザが指定したフローチャートなどの画像やテキスト文を付加する技術である。
【0008】
特許文献3は、業務システムのソースコードの構文解析を行ない、プログラム中の呼び出し階層やプログラムのセクションの関係などをドキュメントとして出力する技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2003−303100号公報
【特許文献2】特開2007−213195号公報
【特許文献3】特開2009−080681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、特許文献1の技術は、あらかじめその技術を用いて構築した業務システムでしか利用できず、一般の既存システムには適用できないという問題がある。また、特許文献2の技術には、ソースコード中にコメント文が記述されていない場合や、ソースコードが記述されていても不十分な場合には対応できないという問題、及びデータの処理方式についてはソースコードとそのコメントから把握できるが業務システム上のエンティティ名称とデータベースの物理スキーマ、業務システムのデータモデルとの関係はわからない、という問題がある。さらに、特許文献3の技術には、特許文献2と同様に、業務システム上のエンティティ名称とデータベースの物理スキーマ、業務システムのデータモデルとの関係はわからない、という問題がある。
【0011】
さらに、上記のように、既存システムの改修に際して、既存システム自体の構成を変更することなく、必要なエンティティを追加し、それを用いてユーザ画面を構成することができればより好ましい。その場合には、既存システムを変更することなく、複数のユーザ群に向けてそれぞれに特化させた別個の構成のユーザ画面を提供することも可能となる。
【0012】
本発明は、主として上記の諸課題に鑑みてなされたものであり、既存の情報処理システムをなんら改変することなく、当該既存システムの表示画面について改変を加えた表示画面をユーザに提供することができる画面データ変換装置、画面データ変換方法、及びプログラムを提供することを一つの目的としている。
【0013】
また、単に画面の改変に留まらない既存システムの改修を実現するために、改修画面を提供し、その画面によって改修指示した内容を、同じエンティティを持つ複数の画面に対しても反映させることにより、既存システムを改修することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の、及び他の目的を達成するために、本発明の一態様は、コンピュータのデータ表示画面に表示されるべきデータを記憶しているデータ記憶部と通信可能に接続されている情報処理装置を備え、前記情報処理システムは、前記データ表示画面を表示させるように求めるデータ表示命令を受け付けて、前記データ記憶部から前記データ表示命令に指定されているデータを取得して前記データ表示画面を構成する画面データを生成して前記データ表示命令の送信元に送信する情報処理システムにあって、前記情報処理装置と通信可能に接続されている画面データ変換装置であって、前記画面データに追加すべき追加データを前記データ表示画面に表示する際の表示位置の基準を与えるデータである基準データを設定するための基準データ設定部と、前記基準データと、前記追加データとを対応付けて記憶する追加データ記憶部と、前記基準データと、前記画面データを互いに識別するための識別子である画面データIDとを対応付けて記憶する対応基準データ記憶部と、前記情報処理装置が生成した前記画面データを取得して当該画面データに対応付けられている前記画面データIDを抽出し、前記対応基準データ記憶部を参照して、取得した前記画面データIDに対応する前記基準データを前記取得した画面データから抽出し、前記追加データ記憶部から前記基準データに対応する前記追加データを取得して前記画面データに挿入して変換後の前記画面データを生成して前記送信元に送信する画面データ生成部とを備えている画面データ変換装置である。前記画面データ生成部により実行される画面データ変更手順は、前記情報処理装置が生成するすべての前記画面データに適用される構成とすることができる。
【0015】
また、本発明の他の態様は、前記の画面データ変換装置の制御方法、及び当該制御方法を、前記画面データ変換装置を通じて実現するためのプログラムを含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、既存の情報処理システムをなんら改変することなく、当該既存システムの表示画面について改変を加えた表示画面をユーザに提供することができる画面データ変換装置、画面データ変換方法、及びプログラムが提供される。
また、既存の情報処理システムにおいて、同一エンティティを表示する他の表示画面に対しても、一の表示画面に対するデータ追加の指示をすることで、その指示内容を利用した改変を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る画面データ変換装置104を適用した既存情報処理システム1の全体構成を示す図である。
【図2】図1の既存情報処理システム1におけるクライアント100、101、及び既存情報処理装置102を構成するコンピュータ10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3】クライアント100、101のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図4】既存情報処理装置102のソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る既存システム画面データ変換装置104のハードウェア及びソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるデータビュー定義表600の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態におけるデータビューエンティティ対応表700の一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態におけるエンティティ属性情報表800の一例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態におけるデータビュー表示情報表900の一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるエンティティ画面キー情報表1000の一例を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態におけるエンティティ変更定義表1100の一例を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態における追加データ表1200の一例を示す図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る画面データ変換装置104による全体処理フローの一例を示すフローチャートである。
【図14】既存システムのユーザ表示画面1401の一例を示す図である。
【図15】本発明の一実施形態における追加項目設定部211の詳細処理フローの一例を示すフローチャートである。
【図16】図15の処理フローにおいて表示される追加項目位置設定画面1601の一例を示す図である。
【図17】図15の処理フローにおいて表示される追加項目名設定画面1701の一例を示す図である。
【図18】図15の処理フローにおける、追加項目位置設定の詳細処理フローの一例を示すフローチャートである。
【図19】図15の処理フローにおける、項目名・追加データ設定の詳細処理フローの一例を示すフローチャートである。
【図20】本発明の一実施形態における追加項目ファイルの構成の一例を示す図である。
【図21】本発明の一実施形態における画面キー設定部212の詳細処理フローの一例を示すフローチャートである。
【図22】本発明の一実施形態における画面キー設定画面2201の一例を示す図である。
【図23】本発明の一実施形態における画面解析処理部213の詳細処理フローの一例を示すフローチャートである。
【図24】画面解析処理部213に入力されるHTMLファイルの構成の一例を示す図である。
【図25】画面解析処理部213によって図24のHTMLファイルを解析した結果得られるCSVファイルの一例を示す図である。
【図26】本発明の一実施形態における追加項目取得部214の詳細処理フローの一例を示すフローチャートである。
【図27】本発明の一実施形態における追加項目表示部215の詳細処理フローの一例を示すフローチャートである。
【図28】追加項目表示部215によって表示されるHTMLファイルの構成の一例を示す図である。
【図29】本発明の一実施形態に係る画面データ変換装置104により変換されたユーザ表示画面2901の一例である。
【図30】本発明の一実施形態における既存システムのユーザ表示画面1401と同じエンティティや属性を別の形式で表示した画面の一例である。
【図31】本発明の一実施形態における表示画面変換後のユーザ表示画面2901と同じエンティティや属性を別の形式で表示した画面の一例である。
【図32】本発明の一実施形態における第二実施例に係るエンティティ変更定義表1100の一例を示す図である。
【図33】本発明の一実施形態の第三実施例に係る画面データ変換装置104のハードウェア及びソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図34】本発明の一実施形態の第三実施例における既存システムのユーザ表示画面3401の一例を示す図である。
【図35】本発明の一実施形態の第三実施例における表示画面変換後のユーザ表示画面3501の一例を示す図である。
【図36】本発明の一実施形態の第三実施例における画面解析部213が出力する解析結果の一例を示す図である。
【図37】本発明の一実施形態の第三実施例における検索処理部3301の処理フローの一例を示すフローチャートである。
【図38】本発明の一実施形態の第三実施例における検索処理部3301の詳細処理フローの一例を示すフローチャートである。
【図39】本発明の一実施形態の第四実施例に係る画面データ変換装置104のハードウェア及びソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図40】本発明の一実施形態の第四実施例における既存システムのユーザ表示画面4001の一例を示す図である。
【図41】本発明の一実施形態の第四実施例における表示画面変換後のユーザ表示画面4101の一例を示す図である。
【図42】本発明の一実施形態の第四実施例における入力値処理部3901の処理フローの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態について、具体的な実施例に即して、添付図面を参照しつつ説明する。
【0019】
《実施例1》
〈システム全体構成〉
図1は、本実施例に係る画面データ変換装置104を適用した既存の情報処理システム1の全体構成の一例を示す図である。
【0020】
図1に示すように、情報処理システム1は、既存のシステム画面表示クライアント100、追加項目設定クライアント101、既存の情報処理装置102、及び既存のデータベース103と、本実施例の画面データ変換装置104、及び画面データ変換用データ記憶部105とを備え、これらの間は通信ネットワーク106によって通信可能に接続されている。システム画面表示クライアント100は、情報処理装置102によって既存データベース103から抽出されたデータにより構成されたデータ表示画面(以下単に「表示画面」とも言う。)を表示する機能を有する。情報処理システム1においては、この表示画面は情報処理装置102から画面データ変換装置104を経由してシステム画面表示クライアント100に入力される。従って、システム画面表示クライアント100を利用するユーザによって特に意識されることはないが、システム画面表示クライアント100に表示されている表示画面は、後述する画面データ変換装置104によって変換済みの表示画面である。
【0021】
追加項目設定クライアント101は、情報処理装置102が生成する画面データに、新規のエンティティ(データ実体)を追加するための指示を、ユーザが画面データ変換装置104に与える機能を有する。
【0022】
なお、システム画面表示クライアント100及び追加項目設定クライアント101は、同一のコンピュータによって構成してもよい。
【0023】
情報処理装置102は、既存システムとしての情報処理システム1の機能を実現するコンピュータであり、本実施例では、システム画面表示クライアント100からの指示を、画面データ変換装置104を通じて受け付けて、要求された表示画面を構成する画面データを生成するためのエンティティを既存データベース103から抽出して画面データ変換装置104に返す処理を主として実行する。
【0024】
画面データ変換装置104は、既存の情報処理装置102から受信した画面データに対して、追加して表示させる表示項目に該当するエンティティを追加する画面データの変換処理を実行して、当該変換後の画面データをシステム画面表示クライアント100へ送信する。追加表示させるべきエンティティは、画面データ変換用データ記憶部105に格納されている。画面データ変換用データ記憶部105は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体を備えた記憶装置であり、追加項目設定クライアント101を通じて画面データ変換装置104に追加が指示されたエンティティ(データ実体)を記憶している。画面データ変換用データ記憶部105は、図1のように画面データ変換装置104内に設けてもよいし、例えばNAS(Network Attached Storage)等の形態で、外部で通信ネットワーク106に直接接続してもよい。
【0025】
通信ネットワーク106は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、SAN(Storage Area Network)、インターネット、及び専用線等の任意の通信回線を採用して構築される通信ネットワークである。通信ネットワーク106上で実行される通信の通信プロトコルについても、適切な通信プロトコルを選定して採用すればよいが、本実施例では、一例としてTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を採用している。
【0026】
〈ハードウェア/ソフトウェア構成〉
次に、システム画面表示クライアント100、追加項目設定クライアント101、情報処理装置102、及び画面データ変換装置104の構成について説明する。
【0027】
図2に、システム画面表示クライアント100、追加項目設定クライアント101、及び既存の情報処理装置102として使用することができるコンピュータ10のハードウェア構成の一例を示している。
【0028】
コンピュータ10は、中央処理装置11(例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)、以下簡単のため「CPU」と称する)、主メモリ12(例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory))、補助記憶装置13(例えばHDD)、ユーザの操作入力を受け付ける入力装置14(例えばキーボードやマウス)、出力装置15(例えば液晶モニタ)、他の装置との間の通信を実現する通信インタフェース16(例えばNIC(Network Interface Card)やHBA(Host Bus Adapter))を備えている。
【0029】
図3に、画面表示クライアント100及び追加項目設定クライアント101のソフトウェア構成の一例を示している。各クライアント100、101は、外部とのデータ入出力処理を行うデータI/O部1001、ハードウェアの制御等を実行するオペレーティングシステム(Operating System, OS)1002、及びOS1002上で動作するアプリケーションとしてのWebブラウザソフトウェア(以下「ブラウザ」)1003を備えている。
【0030】
OS1002は、特に特定のシステムに限定されることはない。ブラウザ1003は、情報処理システム102から画面データ変換装置104を通じて受信する画面表示用HTML(HyperText Mark-up Language)ファイルの内容を解釈してユーザ表示画面として表示するためのソフトウェアである。
【0031】
図4に、既存の情報処理装置102のソフトウェア構成の一例を示している。情報処理装置102は、データI/O部1021、OS1022、アプリケーション1023、及びデータベース103が設けられている。データI/O部1021及びOS1022については、クライアント100、101の場合と同様である。アプリケーション1023は、OS1023の上で動作する、情報処置システム1の業務システムとしての機能を果たすのに必要なソフトウェアが含まれる。データベース103は、情報処理システム1の機能を果たすのに必要なデータを格納している記憶装置である。前記アプリケーション1023には、このデータベース103を管理するためのDBMSも含まれる。なお、前記のように、データベース103は情報処理システム1の内部に設けてもよいし、図1に示すように外部で直接通信ネットワーク106に接続してもよい。
【0032】
次に、本実施例の画面データ変換装置104の構成について説明する。図5に、本実施例に係る画面データ変換装置104のハードウェア及びソフトウェアの構成を示している。
【0033】
同図に示すように、本実施例の画面データ変換装置104は、ハードウェアとして、CPU201、外部記憶媒体ドライブ202、ディスプレイ装置等の出力装置203、キーボード、及びマウス等のポインティングデバイスを含む入力装置204、通信インタフェース205、主メモリ206、磁気ディスク装置等の補助記憶装置207、及びこれらを結ぶバス208を備えて構成される。
【0034】
外部記憶媒体209には、本実施例の画面データ変換装置104の機能を実現するためのプログラム、及び当該プログラムが使用するデータが記録されている。なお、外部記憶媒体209としては、CD−ROM、DVD−ROM、MOディスク、フロッピーディスク、フラッシュメモリ、及びハードディスクなど、適宜の記憶媒体を用いるようにすることができる。
【0035】
外部記憶媒体209に記憶されている前記プログラム及びデータは、外部記憶媒体ドライブ202を通じてCPU201によって読み出され、主メモリ206に格納される。なお、いったん外部記憶媒体209から読み出したプログラム及びデータを、補助記憶装置207にバス208を介して転送して格納しておくようにしてもよい。
【0036】
通信インタフェース205は、図1の情報処理システム1における通信ネットワーク106に接続するためのインタフェースである。
【0037】
主メモリ206には、画面データ変換装置104の基本ソフトウェアとして、OS・データI/O部240が格納されている。前記したクライアント100、101等と同様に、CPU201によってOS・データI/O部240の機能が実現されることで、画面データ変換装置104のハードウェアが制御される。主メモリ206にはまた、外部記憶媒体209又は補助記憶装置207からCPU201によって読み出された、画面データ変換装置104としての主要な機能を実現するためのプログラムである画面データ変換部210が記憶されている。この画面データ変換部210は、例えばキーボード等の入力装置204から入力されたコマンドにより起動される。なお、この画面データ変換部210は、前記の起動コマンドのほか、通信インタフェース205を介して通信ネットワーク106に接続された他のコンピュータ(不図示)から送信されるコマンドを受信して起動するようにしてもよい。
【0038】
図5に示すように、画面データ変換部210はさらに、追加項目設定部211、画面キー項目設定部212、画面解析部213、追加項目取得部214、及び追加項目表示部215から構成されている。これらの各部211〜215の有する機能及び実行する処理については後述する。
【0039】
上記の追加項目設定部211、画面キー項目設定部212、画面解析部213、追加項目取得部214、及び追加項目表示部215は、画面データ変換部210の一部として例えば外部記憶媒体209に記録されており、外部記憶媒体ドライブ202を通じてCPU201により主メモリ206に読み出される。なお、上記の各部211〜215は、あらかじめ補助記憶装置207に記憶させておくようにしてもよいし、通信インタフェース205を介して、通信ネットワーク106に接続されている他のコンピュータ(不図示)から受信するようにしてもよい。
【0040】
主メモリ206にはまた、ワークエリア220、解析結果格納部221、追加項目テーブル格納部222、及び既存システムHTML格納部223の各記憶領域が設定される。なお、上記の各記憶領域は、補助記憶装置207内に確保されるようにしてもよい。
【0041】
補助記憶装置207は、データの記憶領域を提供するための記憶装置であり、例えばHDD等の磁気ディスクドライブ、あるいは半導体記憶装置(Solid State Drive、SSD)等の記憶装置を含む。
【0042】
図5に示すように、補助記憶装置207には、本実施例の画面データ変換装置104の機能を実現するために使用されるデータを格納する記憶領域として、データビュー定義表230、データビューエンティティ対応表231、エンティティ属性情報表232、データビュー表示情報表233、エンティティ画面キー情報表234、エンティティ変更定義表235、及び追加データ表236が設けられる。この画面データ変換装置104に設けられる補助記憶装置207は、図1に示した情報処理システム1における画面データ変換用データ記憶部105に相当する。
【0043】
なお、前記のように、補助記憶装置207は、NASとして通信ネットワーク106に接続し、通信インタフェース205を介して画面データ変換装置104と通信可能に接続するようにしてもよい。また、補助記憶装置207は、通信インタフェース205を介して通信ネットワーク106に接続された他のコンピュータ(不図示)に内蔵するようにしてもよい。また、補助記憶装置207に格納されている各表は表(テーブル)形式でなく、例えばCSV(Comma Separated Values)形式、あるいはXML(Extensible Markup Language)形式等の他の形式で用意してもよい。
【0044】
本実施例では、これらのテーブル230〜236のうち、データビュー定義テーブル230、データビューエンティティ対応テーブル231、エンティティ属性情報テーブル232、及びデータビュー表示情報テーブル233は、既存システムの改修、すなわち既存の情報処理システム1に本実施例の画面データ変換装置104を追加接続する前に、あらかじめ作成して補助記憶装置207内に記憶させておくものとする。作成する方法としては後述する画面解析部213と同じ方法を用いてもよいし、その他一般的なHTML解析ツールを用いてもよい。
【0045】
〈各テーブルの説明〉
次に、前記した画面データ変換装置104の補助記憶装置207に記憶される各テーブルについて説明する。
【0046】
データビュー定義テーブル600(230)
図6に、本実施例のデータビュー定義テーブル600の一例を示している。データビュー定義テーブル600は、表示ファイルURL601、及びデータビューID602の各項目を関連づけて記憶している。表示ファイルURL601は、画面データ変換装置104による画面データ変換処理の対象となる、既存の情報処理装置102に保持されている画面表示データファイルの所在を示すURLを格納している。各表示ファイルURL601には、画面データ変換装置104がこれらを一意に識別するための識別子となるデータビューID602が関連づけられている。
【0047】
ここで、「データビュー」とは、それぞれの表示ファイルURL601に所在するファイルに含まれるテーブル、リスト等の一群の表示データとその表示形式を表すものとする。例えば、表示ファイルURL601が「http://www.system.abc.com/patent/ichiran/」で示されるファイルが例えばあるデータの一覧表示を、画面表示クライアント100を通じてユーザに提供するものだとすれば、データビューID602=1で示されるデータビューは、当該URLにより識別される画面データファイルに含まれる一群のデータとその表示形式を示すこととなる。
【0048】
データビューエンティティ対応テーブル700(231)
図7に、本実施例のデータビューエンティティ対応テーブル700の一例を示している。データビューエンティティ対応テーブル700は、図6のデータビュー定義テーブル600に関して説明したデータビューとエンティティとの対応関係を示している。データビューエンティティ対応テーブル700には、データビューID701、エンティティID702、及び表方向703の各項目が関連づけて記録されている。データビューID701は、図6のデータビュー定義テーブル600におけると同様である。
【0049】
エンティティID702は、画面データ変換装置104による画面データ変換処理の対象となる一群のデータ実体、すなわち一つのURLで指定される画面表示用データファイルを構成する表示用データの集合である。エンティティID702は、これらの個々のエンティティについて、画面データ変換装置104において識別するための識別子を付したものである。
【0050】
表方向703は、各エンティティに含まれるデータを表示する際に、横方向の表(テーブル)として表示するか、縦方向の表として表示するかを区別するために付与される。表示項目欄に対して各所属データが下方に表示される場合には、横方向の表として「横」の文字が、表示項目欄に対して各所属データが右方に表示される場合には、縦方向の表として「縦」の文字が記録される。
【0051】
本実施例では、同一のエンティティであっても表示方法(表方向)が異なる場合には、同一のエンティティID702に対して異なるデータビューID701が関連づけられる。
【0052】
エンティティ属性情報テーブル800(232)
図8に、本実施例のエンティティ属性情報テーブル800の一例を示している。このエンティティ属性情報テーブル800は、エンティティごとに含まれるデータ項目名である属性名を記録している。エンティティ属性情報テーブル800には、エンティティID801、属性ID802、属性名803、及び属性順序804の各項目が記録される。
【0053】
エンティティID801は、図7のデータビューエンティティ対応テーブル700におけるエンティティID701と同様である。属性ID802は、各エンティティに含まれるデータ項目毎に固有に付与した識別子である属性IDを記録している。属性名803は、各エンティティに含まれるデータ項目毎の具体的な名称(「特許No」、「発明者」等)を記録しており、この欄の属性名が各エンティティを表示する場合の項目名として使用される。属性順序804は、各エンティティに含まれるデータ項目を表示する場合に属性名803を配列する順序を示している。図8に示すように、属性順序804は、筆頭に表示される属性名(データ項目)を1として、以下2、3、4、…と順に付与される。
【0054】
データビュー表示情報テーブル900(233)
図9に、本実施例のデータビュー表示情報テーブル900の一例を示している。データビュー表示情報テーブル900は、特定のエンティティを表示するためのデータビューにおいて、そのエンティティに含まれる各項目がどのように表示されるか、その表示方法を格納している。このデータビュー表示情報テーブル900によって、各エンティティに含まれるデータ項目が具体的にどのような形式で表示されるかが規定されている。
【0055】
データビュー表示情報テーブル900には、データビューID901、エンティティID902、属性ID903、先頭タグ904、終了タグ905、ヘッダ表示位置906、ヘッダ表示方法907、データ表示位置908、及びデータ表示方法909の各項目が関連づけて記録されている。
【0056】
データビューID901はデータビュー定義テーブル600のデータビューID601と同様であり、エンティティID902及び属性ID903は、それぞれエンティティ属性情報テーブル800のエンティティID801及び属性ID802と同様である。
【0057】
先頭タグ904には、データビューID901で指定されるデータビューにおいてデータ項目の表示方向が縦方向である場合に、そのデータ項目名(属性名)の先頭にHTMLの<tr>タグを追加するために、<tr>が格納される。同様に、終了タグ905には、データ項目名(属性名)の末尾に</tr>タグを追加する必要がある場合に、</tr>が格納される。データ項目の表示方向が横方向の場合には、HTMLの解釈で無視される[NULL]が格納される。
【0058】
ヘッダ表示位置906には、各データビューのヘッダとなる項目のパスがXPath(XML Path Language、XMLパス言語)形式で示される。ヘッダ表示方法907には、ヘッダとなる項目名の表示方法が示されており、<th></th>タグで囲まれた「%s」部分に項目名の文字ストリングが代入される。同様に、データ表示位置908にはデータビューの対応するデータのパスがXPath形式で示される。データ表示方法909には、データ部分の表示方法が示されており、<td></td>タグで囲まれた「%s」部分にデータが代入される。
【0059】
エンティティ画面キー情報テーブル1000(234)
図10に、本実施例のエンティティ画面キー情報テーブル1000の一例を示している。エンティティ画面キー情報テーブル1000は、画面を構成するエンティティごとに設定されている画面キーを格納しており、エンティティID1001及び画面キーID1002が関連づけて記録されている。「画面キー」とは、あるエンティティについて画面データ変換装置104がデータ項目を追加する変換処理を行う場合に、当該追加項目を挿入する位置の基準を与える情報であり、画面キーID1002は、図8に示したエンティティ属性情報テーブル800の属性ID802に対応する。なお、エンティティID1001は、データビューエンティティ対応テーブル700のエンティティID702と同様である。
【0060】
エンティティ変更定義テーブル1100(235)
図11に、本実施例のエンティティ変更定義テーブル1100の一例を示している。エンティティ変更定義テーブル1100は、あるエンティティに追加するデータ項目名を格納するテーブルであり、追加項目ID1101、エンティティID1102、追加順序1103、追加属性名1104、既存エンティティ追加基準属性ID1105、追加エンティティ追加基準属性ID1106、及び追加相対位置1107の各項目が記録される。
【0061】
追加項目ID1101は、あるエンティティに追加されるデータ項目毎に、1から順次付与される識別子である。エンティティID1102は、データビューエンティティ対応テーブル700のエンティティID702と同様である。追加順序1103は、あるエンティティに項目を追加する順序を示す識別子を1から順に付与しており、画面データ変換装置104は、追加順序1103を参照して順次データ項目をエンティティに追加していく。追加属性名1104は、図8のエンティティ属性情報テーブル800に記録されている属性名803に対応する。
【0062】
既存エンティティ追加基準属性ID1105は、あるエンティティにデータ項目を追加する際に基準としている既存のエンティティに含まれる属性IDを格納しており、図8のエンティティ属性情報テーブル800に記録されている属性ID802に対応する。エンティティ追加基準属性ID1106は、データ項目を追加する際の追加位置の基準となるデータ項目が既存のエンティティにあったデータ項目ではなく、追加したデータ項目である場合に使用される。例えば図11の上から4行目に例示しているように、追加項目ID1101については、既存エンティティ追加基準属性ID1105に「NULL」が記録され、追加エンティティ追加基準属性ID1106に追加されるデータ項目の属性ID「1」が記録されている。追加相対位置1107には、追加基準項目の位置に対して追加すべきデータ項目が前後のどちらに追加されるかの区別が、「前」又は「後」によって記録される。
【0063】
追加データテーブル1200(236)
図12に、本実施例の追加データテーブル1200の一例を示している。追加データテーブル1200は、あるエンティティに追加されるデータ項目に格納するデータの値を記録している。追加データテーブル1200には、エンティティID1201、追加項目ID1202、画面キー1203、及びデータ値1204の各項目が記録される。
【0064】
エンティティID1201、及び追加属性ID1202は、それぞれ図11に示したエンティティ変更定義テーブル1100におけるエンティティID1102及び追加項目ID1101に対応する。画面キー1203は、図10に示したエンティティ画面キー情報テーブル1000の画面キーID1002と同様である。データ値1204は、追加されるデータ項目について記録される具体的なデータ値である。
【0065】
〈画面データ変換装置104における処理フロー〉
次に、以上説明した構成を有する画面データ変換装置104が、既存の情報処理システム1において実行するデータ処理の処理フローについて、具体的に説明する。
【0066】
全体処理フロー
図13に、本実施例の画面データ変換装置104において実行されるデータ処理全体の処理フローを示している。なお、以下の説明で、符号「S」はステップ(step)の略号である。
【0067】
まず、画面データ変換部210にある追加項目設定部211において、既存システムの表示画面に追加するべきデータ項目を設定する(S1301)。次に、データ項目を追加した表示画面を構成しているエンティティに画面キーを設定する(S1302)。次いで、画面データ変換部210では、画面解析部213、追加項目取得部214、追加項目表示部215による処理が順次実行される(S1303、S1304、S1305)。各ステップにおいて実行される処理については、図面を参照して後述する。
【0068】
図14に、システム画面表示クライアント100が表示する既存の情報処理システム1のシステム画面1401の一例を示している。
【0069】
本実施例では、既存の情報処理システム1は「特許管理システム」である。図14の例では、登録特許の一覧表示画面を示しており、特許情報として、特許No1420、活用推進者1421、発明者1422、及び名称1423の各項目が表示されている。本画面例において、これらの「特許No」、「活用推進者」、「発明者」、及び「名称」というデータ項目の集合が一つのエンティティを構成する。
【0070】
システム構成に関して説明したように、情報処理システム1において、システム画面表示クライアント100に表示される表示画面は、画面データ変換装置104を介して変換された後の画面データに基づいている。したがって、図14のシステム画面1401には、この既存のシステム画面1401を元にデータ項目の追加の指示を行なう追加項目設定部211での処理を起動するための改修開始ボタン1410、画面キー設定部212での処理を起動させるための画面キー選択開始ボタン1411、及び情報処理システム1としての特許管理システムを終了するためのログアウトボタン1412が設けられている。
【0071】
追加項目設定処理
図15に、図13の全体処理フローにおける追加項目設定処理部211での処理フローの一例を示している。
【0072】
追加項目設定部211では、まず既存システム画面1401の改修開始ボタン1410が操作(クリック)されたことを検出して処理を開始し、最初に追加するデータ項目の位置を設定する(S1501)。次いで、追加するデータ項目の項目名及び追加データが設定される(S1502)。
【0073】
図16に、追加項目設定部211により前記S1501でシステム画面表示クライアント100に表示される追加項目位置設定画面1601の一例を示している。この画面は、図14のシステム画面1401における画面キー選択開始ボタン1411を操作することにより表示される。なお、本実施例では、システム画面表示クライアント100が、追加項目設定クライアント101をも兼ねているものとしている。
【0074】
この追加項目位置設定画面1601では、既存システム画面1401のうち、「活用推進者」のデータ項目1421が選択されて反転表示されており、さらに追加項目位置を選択するための追加項目位置選択ウインドウ1610が表示されている状態を示している。図16の例では、追加データ項目の追加位置として「左」が選択されている。
【0075】
この状態で選択完了ボタン1620をクリックすると追加項目設定部211のS1502へ進む。キャンセルボタン1621をクリックすれば、システム画面1401の変更は行われずに追加項目設定部211の処理を終了する。
【0076】
図17に、追加項目設定部211によるS1602で表示される追加項目名設定画面1701の一例を示している。
【0077】
追加項目名設定画面1701には、追加項目入力フィールド1710及び追加項目値ファイル入力フィールド1711が設けられている。追加項目入力フィールド1710には、追加するデータ項目に付される名称を入力する。追加項目値ファイル入力フィールド1111には、追加データテーブル1200のデータ値1204に格納される、追加データ項目として表示すべきデータのデータソースとなるファイル(追加項目ファイル)の所在及び名称が入力される。
【0078】
図17の追加項目名設定画面1701の例では、追加するデータ項目の名称として追加項目入力フィールド1710に「活用推進者(副)」が入力された状態が示されている。また、追加項目値ファイルフィールド1711には「C:¥Data¥data.csv」というパス名が入力されている。
【0079】
図17の追加項目名設定画面1701において、選択ボタン1720がクリックされると、対象ファイルを選択するウインドウが表示され、そのウインドウ内の候補から該当ファイルを選択することができるように構成することが可能である。
【0080】
選択完了ボタン1620がクリックされると、入力された情報が補助記憶装置207内の関連する各表に格納された後に追加項目設定部211の処理を終了する。キャンセルボタン1621をクリックすると、システム画面1401の変更は行われずに追加項目設定部211の処理を終了する。
【0081】
項目追加位置設定処理
図18に、追加項目設定部211による項目追加位置の設定(S1501)の詳細処理フローの一例を示している。
【0082】
項目追加位置の設定処理は、ユーザが既存システム画面1401の「改修開始」ボタン1410を操作することにより開始される(S1801)。
【0083】
追加項目設定部211は、システム画面1401を選択可能にするJavaScriptと、図6のデータビュー定義テーブル600から取得される当該システム画面1401を指定するURLのデータビューIDとを埋め込んだ画面を表示する(S1802)。
【0084】
次に、追加項目設定部211は、例えばマウスオーバーイベントを拾うことによりポインタが<TABLE>タグ内にあるかを判定する。ポインタが<TABLE>タグ内にあると判定した場合、ポインタがある列の全体の背景色を変更し(S1803)、マウス等のポインティングデバイスが操作されるのを待つ(S1804)。
【0085】
ボタンがクリックされたら、追加項目設定部211は、その位置が<TABLE>タグ内かを判定し(S1805)、<TABLE>タグ内であると判定した場合(S1805、Yes)、S1806へ処理を進め、<TABLE>タグ外であると判定した場合(S1805、No)、何もせず、クリック待ちの状態(S1804)へ戻る。以上の処理は、既存システムに対する項目の追加を行うべく、既存システムに対するデータ項目の追加に関係のない文字列や画像を選択の対象から外し、基準項目の候補となる箇所のみをユーザが選択可能にするためである。
【0086】
S1805で<TABLE>タグ内がクリックされたと判定した場合、追加項目設定部211は、図16に示すようにクリックされた列の背景色を反転(ハイライト)し、その位置又は近傍に追加位置選択ウインドウを表示し(S1806)、ユーザにより追加位置が選択され、クリックされるのを待つ(S1807)。追加位置がクリックされたと判定した場合、その状態で選択完了ボタン1620がクリックされるのを待つ(S1808)。
【0087】
選択完了ボタン1620がクリックされたと判定した場合、追加項目設定部211は、当該クリックされた位置のHTMLの要素のDOM(Document Object Model)のパスを取得する(S1809)。
【0088】
最後に、追加項目設定部211は、クリックされたテーブルに埋め込まれているデータビューIDと図9のデータビュー表示情報テーブル900のデータビューID901、及び取得したDOMのパスとデータビュー表示情報テーブル900のヘッダ表示位置906が、両方とも一致する行のエンティティID902と属性ID903とをデータビュー表示情報テーブル900から取得し、ワークエリア220に記憶する(S1810)。以上の処理により、データ項目を追加する対象のエンティティと、データ項目の追加位置が特定されたこととなる。
【0089】
項目名・追加データ設定処理
図19に、追加項目設定部211による項目名、追加データの設定(S1502)の詳細処理の一例を示している。
【0090】
追加項目設定部211は、まず、システム画面表示クライアント100において、システム画面1401から、図17に例示した追加項目名設定画面1701に切り替えて表示する(S1901)。
【0091】
次に、追加項目設定部211は、追加項目名称、データソース(追加項目ファイル)の入力を待つ(S1902)。
【0092】
追加項目入力フィールド1710及び追加項目値ファイル入力フィールド1711が入力され選択完了ボタン1620がクリックされたと判定した場合、追加項目設定部211は、データビューエンティティ対応テーブル700から変換されたデータビューのエンティティID702を取得し(S1903)、データビュー表示情報テーブル900から追加基準の列の属性ID903を取得し(S1904)、データビューエンティティ対応テーブル700から表の方向703を取得する(S1905)。
【0093】
次に、追加項目設定部211は、取得した表の方向が「横」なのか「縦」なのかを判定し(S1906)、「横」であると判定した場合(S1906、Yes)、追加位置が「左」なら「前」に「右」なら「後」に変換する(S1907)。「縦」であると判定した場合(S1906、No)、追加位置が「上」なら「前」に「下」なら「後」に変換する(S1908)。
【0094】
次に、追加項目設定部211は、エンティティ変更定義テーブル1100に追加項目ID1101とエンティティID1102の追加順序を1ずつ増加して1行追加し、取得したエンティティID1102、指定された追加項目名1710、取得した追加基準属性ID1105又は1106、及び追加相対位置1107を、エンティティ変更定義テーブル1100に記憶する(S1909)。
【0095】
最後に、追加項目設定部211は、後述の追加項目ファイルに記録されている各データレコードにエンティティID1201及び追加項目ID1202を付与して追加データテーブル1200に格納する(S1310)。
【0096】
図20に、データソースとして入力する追加項目ファイル2001の一例を示している。追加項目ファイル2001には、画面データ変換装置104によって既存のシステム画面1401に追加して表示すべきデータ項目のデータ値が記録されている。図20の例では、例えば画面キーとしての「特許No」及び追加すべきデータとしての人名が、CSV形式で記録されている。なお、このデータ形式は、XML形式、バイナリ形式等の他の形式であってもよい。
【0097】
画面キー設定処理
次に、画面データ変換部210の画面キー設定部212による処理について説明する。図21に、本実施例の画面キー設定部212による処理フローの一例を示している。この処理により、変換対象であるデータビューにデータ項目を追加する場合の基準となる画面キーが設定される。
【0098】
画面キー設定部212は、図14のシステム画面1401において、画面キー選択開始ボタン1411を操作することにより起動する。
【0099】
画面キー設定部212は、最初に画面に表示されているテーブルの列を、マウス等のポインティングデバイスにより選択可能にする(S2101)。
【0100】
画面キー設定部212は、ユーザがいずれかの列を選択するのを待ち(S2102)、選択されたらその位置が<TABLE>タグ内であるかを判定し(S2103)、<TABLE>タグ内であると判定した場合(S2103、Yes)、S2104に処理を進める。<TABLE>タグ外であると判定した場合(S2103、No)、何もせず、ユーザによるクリック待ちの状態(S2102)へ戻る。以上の処理は、既存システムに対する項目の追加を行うべく、既存システムに対するデータ項目の追加に関係のない文字列や画像を選択の対象から外し、基準項目の候補となる箇所のみをユーザが選択可能にするためである。
【0101】
テーブル内の特定の列が選択された場合、画面キー設定部212は、その列の色を反転するなどして、選択されたことがわかるようにする(S2104)。列の色を反転する以外にも、例えばその行を太線で囲むなど、その行を他の行から区別して目立たせ、選択されたことがわかるようにすることができれば方法は問わない。
【0102】
次に、ユーザにより設定完了ボタン2202がクリックされた場合に、選択された列に埋め込まれているデータビューIDからデータビューエンティティ対応テーブル700によって取得したエンティティID702をエンティティ画面キー情報テーブル1000のエンティティID1001に、エンティティ属性情報テーブル800から取得した属性ID802を画面キーID1002として記憶する(S2105)。以上の処理により、データ項目を追加する場合の画面キーが設定される。
【0103】
図22に、本実施例における画面キー設定画面2201の一例を示している。画面キー設定画面2201はデータ項目を追加する際の画面キーとなるデータ項目を選択するための画面であり、図22の例では画面キー項目として「活用推進者」が選択された状態を示している。
【0104】
画面解析処理
次に、画面解析部213により実行される画面解析処理について説明する。図23に、画面解析部213により実行される処理フローの一例を示している。画面解析部213は、ユーザが指定した位置に追加データ項目を挿入するために、追加対象となる特定のデータビューを表すファイル(既存システム画面1401を構成するファイル)の構造を解析する。本実施例では、このファイルはHTMLで記述されている。画面解析部213は、既存の情報処理装置102がHTTP通信により送信するHTMLファイルをトラップ(取得)してその構造を解析し、解析結果を解析結果格納部221に格納する。
【0105】
まず画面解析部213は、HTML中の<TABLE>タグの有無を判定し(S2301)、<TABLE>タグがあると判定した場合にはその内容を解析する処理を実行し(S2301、Yes)、<TABLE>タグがないと判定した場合(S2301、No)、処理を終了する。
【0106】
次に、画面解析部213は、表の行が存在することを示す<TR>タグの有無を判定し(S2302)、<TR>タグが存在すると判定した場合(S2302、Yes)、処理をS2303へ進め、<TR>タグが存在しないと判定した場合(S2302、No)、表の内容が存在しないため解析エラーと判定して処理を終了する(S2313)。
【0107】
S2302で<TR>タグが存在すると判定した場合、画面解析部213は、次に表中のヘッダを定義する<TH>タグの有無を判定し(S2303)、<TH>タグが存在すると判定した場合(S2303、Yes)、<TH>〜</TH>タグ間の項目をヘッダのラベルとして取得し、ワークエリア220に記憶する(S2304)。<TH>タグがないと判定した場合(S2303、No)、画面解析部213は、S2307に処理を進める。
【0108】
S2304の処理に次いで、画面解析部213は、ワークエリア220に記憶したラベルが初出のラベルであるかを判定し(S2305)、初出であると判定した場合(S2305、Yes)、処理をS2306に進め、初出でない(既出である)と判定した場合(S2305、No)、S2307へ処理を進める。
【0109】
画面解析部213は、S2306では、取得したラベル名をリスト名としたリストをワークエリア220に作成する。
【0110】
次に、画面解析部213は、表中のセルを定義する<TD>タグの有無を判定し(S2307)、<TD>タグが存在すると判定した場合(S2307、Yes)、S2308に処理を進め、<TD>タグが存在しないと判定した場合(S2307、No)S2309に処理を進める。
【0111】
画面解析部213は、S2308では、<TD>〜</TD>タグの値を直前の<TH>〜</TH>で取得したラベルを用いたリスト名のリストに追加する。
【0112】
次に、画面解析部213は、</TR>タグの有無を判定し(S2309)、存在すると判定した場合(S2309、Yes)、処理をS2310に進め、存在しないと判定した場合(S2309、No)、S2303に処理を戻す。
【0113】
次に、画面解析部213は、</TABLE>タグの有無を判定し(S2310)、存在すると判定した場合(S2310、Yes)、S2311に処理を進め、存在しないと判定した場合(S2310、No)、S2302に処理を戻す。
【0114】
次に、画面解析部213は、HTMLファイルの最後であるかを判定し(S2311)、最後であると判定した場合(S2311、Yes)S2312に処理を進め、最後ではないと判定した場合(S2311、No)、S2301に処理を戻して他の表がないか再度判定する。
【0115】
最後に、画面解析部213は、ワークエリア220上でリストに格納した項目をCSV形式で出力する(S2312)。なお、S2312の処理によって出力されるリストは、XML形式等の他の形式であってもよい。以上の処理により、既存システム画面1401の構造が解析される。
【0116】
図24に、画面解析部213に入力されるHTMLファイル2401の一例を示している。図24の例は、例えば図14に例示した既存システム画面1401を構成するHTMLファイル(ソース)の例である。また、図25には、画面解析部213によって図14のシステム画面1401を解析した結果得られたCSV形式のファイル2501の例を示している。
【0117】
追加項目取得処理
次に、本実施例における画面データ変換部210の追加項目取得部214の処理フローについて説明する。図26に、追加項目取得部214による処理フローの一例を示している。
【0118】
追加項目取得部214は、まず、図25の解析結果2501から画面キー項目(ラベル)の文字列(その列のデータ)を、画面キーとして取得する(S2601)。追加項目取得部214は、解析結果2501に次の行があるかを判定し(S2602)、次の行があると判定した場合(S2602、Yes)、S2601の処理を繰り返し、次の行がないと判定した場合(S2602、No)、S2603に処理を進める。
【0119】
解析結果2501の例では、画面キーとして画面キー項目設定画面2201で「特許No」が指定されており、エンティティ画面キー情報テーブル1000の画面キーID1002=1に対応して格納されている解析結果2501の「特許No」のラベルの値「12345」、「35789」が画面キーの値であるとする。
【0120】
次に、追加項目取得部214は、追加データテーブル1200からS2601で取得した画面キーに対応する値を取得する(S2603)。
【0121】
解析結果2501の例では、追加データテーブル1200に格納されている解析結果2501の「特許No」のラベルの値「12345」、「35789」が画面キーの値であるとする。追加項目取得部214では、この画面キーの値を取得して追加データテーブル1200と対応させ、「12345」に対応する値「中山」と「35789」に対応する値「鈴木」を表示する値として取得する。以上の処理により、追加項目取得部214は、追加すべきデータ項目の値を取得する。
【0122】
追加項目表示処理
次に、本実施例における画面データ変換部210の追加項目表示部215の処理フローについて説明する。図27に、追加項目表示部215の処理フローの一例を示している。
【0123】
追加項目表示部215は、最初に基準項目の表示形式を図24に例示する解析対象HTML2401から取得し、ワークエリア220に格納する(S2701)。図24に例示した解析対象HTML2401では、データ項目追加の際の基準データである画面キーに指定されている「活用推進者」は全体が<TR>タグで囲まれており、更にラベルは<TH>タグで、データは<TD>タグで囲まれている。
【0124】
次に、追加項目表示部215は、追加項目取得部214が出力した値の表示形式を基準データの表示形式に合わせる(S2702)。すなわち、追加データ項目である「活用推進者(副)」の全体を<TR>タグで囲い、ラベルである「活用推進者(副)」という文字列は<TH>タグ、データ値である「中山」、「鈴木」は<TD>タグで囲んで構成したHTMLを作成する。
【0125】
最後に、追加項目処理表示部215は、S2702で作成したHTMLファイルをシステム画面表示クライアント100で表示すべく送信する(S2703)。以上の処理により、既存のシステム画面1401の表示形式に合わせて指定のデータ項目を指定の位置に追加した表示画面がシステム画面表示クライアント100に表示される。
【0126】
図28に、追加項目表示部215がシステム画面表示クライアント100に出力するHTMLファイルの一例を示している。元のシステム画面1401に含まれていた「活用推進者」の後に、「活用推進者(副)」の項目とそのデータ値が追加されていることが示されている。
【0127】
図29に、本実施例の画面データ変換装置104によって変換後の画面データによりシステム画面表示クライアント100に表示させたシステム画面2901の一例を示している。図示のように、本実施例の画面データ変換装置104によって、ユーザが追加したデータ項目である「活用推進者(副)」2910が、画面キーとして指定した「活用推進者」のデータ項目の後(横方向の表の右側)に追加され、対応するデータ値が挿入されている。
【0128】
図30には、既存システム画面1401と同じエンティティ及び属性を別の表示形式で表示したシステム画面3001の一例を示している。画面例3001は、既存の情報処理システム1である特許管理システムにおいて設定されている詳細表示画面であり、特許No行3010、名称行3011、活用推進者行3012、発明者行3013、出願日行3014、及び概要行3015が縦方向の表形式で表示されている。これに対し、図31には、本実施例の画面データ変換装置104によって変換後のシステム画面3101の一例が示されている。図示のように、システム画面1401と同じエンティティ及び属性に基づいて、別の表示形式で表示されており、画面キーである「活用推進者」の項目の後に、「活用推進者(副)」行3110が追加されている。
【0129】
以上説明したように、本発明の一実施形態における第一実施例によれば、画面に表示されている項目をエンティティの属性としてデータビュー定義テーブル600、データビューエンティティ対応テーブル700、エンティティ属性情報テーブル800で、各画面を抽象化したエンティティと属性で記憶しており、画面に対する項目の追加を、エンティティや属性に対する追加としてエンティティ画面キー情報1000、エンティティ変更定義テーブル1100に記憶する。したがって、既存のシステム画面1401の改修開始ボタン410をクリックすることで同一画面上において項目の追加の設定が実施でき、追加項目設定手順211で追加された項目は、追加項目設定手順の画面(追加項目位置決定画面1001、追加項目名設定画面1101)で設定した画面以外であっても、同じ項目が表示される画面であれば追加される。
【0130】
また、本実施例のデータビュー定義テーブル600、データビューエンティティ対応テーブル700、エンティティ属性情報テーブル800、データビュー表示情報テーブル900、エンティティ画面キー情報テーブル1000、エンティティ変更テーブル1100、及び追加データテーブル1200において、既存システムのエンティティに対するデータの追加情報及びビューの定義が、画面ごとではなくシステム全体に対する変更として記憶されている。
【0131】
画面キー項目についても同様であり、種々のデータビューによって表示される場合であっても、同一のエンティティに対する画面キーは、エンティティ画面キー情報テーブル1000において、各エンティティに対して固有に設定された画面キーとして記憶されている。したがって、画面キー設定開始ボタン1411をクリックすることで、同一画面上において画面キーを設定することができる。
【0132】
これにより、既存の情報処理システム1の情報処理装置102で稼働しているプログラムあるいはデータベース103が保持しているデータになんら変更を加えることなく、新規のデータ項目を追加したシステム画面を生成して利用に供することができる。
【0133】
また、前記のように、既存の情報処理システム1における一覧画面に基づいて作成した追加項目位置決定画面1601及び追加項目名設定画面1701を用い、各設定画面内では業務の変更に伴って発生する項目の追加に必要な箇所のみを選択させることで、保守ドキュメントがない場合でも改修箇所を簡単に判別することができる。さらに前記のように、既存の情報処理システム1における一覧画面に基づいて作成した追加項目位置決定画面1601及び追加項目名設定画面1701によって設定した追加項目は、同一エンティティを表示する他のデータビューとしての表示画面(例えば詳細画面)においても反映されるので、システム画面の変更を簡単に行うことができる。
【0134】
《実施例2》
次に、本発明の一実施形態における第二の実施例について説明する。前記第1実施例にあっては、ユーザが指定する画面キー項目は画面(データビュー)ごとに一つであったが、本実施例では、エンティティ変更定義テーブル1100に変更を加えることで、画面キーを追加項目ごとに指定することを可能としている。
【0135】
図32に、本実施例におけるエンティティ変更定義テーブル1100の一例を示している。第1実施例に関して図11に例示したエンティティ変更定義テーブル1100と対比すると、各追加項目ID1101について、独立して画面キーID3201を設定できるように構成されている点が異なっている。エンティティ変更定義テーブル1100をこのように構成することで、前記のように、追加するデータ項目毎に画面キーを変更することが可能となり、より柔軟にシステム画面1401をユーザの要望に応じて変更することができるようになる。
【0136】
《実施例3》
次に、本発明の一実施形態における第三の実施例について説明する。前記した第1及び第2の実施例においては、追加されるデータ項目はシステム画面表示クライアント100に送信される画面データ(HTMLファイル)に追加して表示しているが、本実施例では、既存の情報処理システム1に対して検索を実行する場合に、追加したデータ項目をも検索のキーとして用いて検索することができるようにしている。
【0137】
図33に、本実施例における画面データ変換装置104のハードウェア及びソフトウェア構成図の一例を示している。本実施例の画面データ変換装置104の構成は、基本的に第1実施例における図5に例示したものと同様であるが、上記の追加機能を実現すべく、画面データ変換部210に検索処理部3301が設けられている構成において、異なっている。ここでは、これらの構成上の相違点について説明することとする。図34に、本実施例においてシステム画面表示クライアント100に表示される既存システムのシステム画面3401の一例を示す。図34のシステム画面3401は、既存システムが例えばデータベース103に保持しているデータを検索するために表示される画面であり、検索項目選択プルダウンメニュー3410、テキストフィールド3411、及び検索ボタン3412が設けられている。検索用システム画面3401において、ユーザは検索項目選択プルダウンメニュー3410から値を検索する項目を選択し、テキストフィールド3411に検索したい任意の文字列を入力し、検索ボタン3412をクリックすることで、既存の情報処理装置102がデータベース103においてデータの検索を開始する。
【0138】
図35に、本実施例においてシステム画面表示クライアント100に表示される変換後の検索用システム画面3501の一例を示している。図35では、検索項目プルダウンメニュー3510に、第1実施例においてと同様のデータ項目の追加に伴い、検索項目として「活用推進者(副)」が追加されている。
【0139】
図36に、本実施例の画面解析部213が出力する解析結果3601の一例を示している。追加項目表示部215は、解析結果3601と、追加項目設定部211で設定した基準項目とに基づいて、第1実施例において説明したのと同様の手順で追加項目を表示する。なお、このような検索項目の追加は、例えばHTMLにおける選択タグである<SELECT>〜</SELECT>タグ内に該当追加項目を付加することで容易に実現することができる。
【0140】
検索処理部3301は、最初に検索画面3501を表示する際に、追加項目表示部215において、HTMLのFORMタグにより指定される入力データの送信先を、既存の情報処理装置102から検索処理部3301に書き換えておく前処理を行う。
【0141】
図37に検索処理部3301により実行される処理フローの一例を示している。検索処理部3301は最初検索のデータを受け取ると、検索の対象として指定された検索項目が既存システムのものか、追加された項目なのかを判断する(S3701)。追加された項目であると判定した場合(S3701、Yes)、検索処理部3301において画面データ変換用データ記憶部内の検索処理(後述)を実施する(S3702)。追加された項目でないと判断した場合(S3701、No)、既存システムに対して検索を実行する。既存システムに対する検索処理ではまず、リクエスト先を既存システムのURLに書き換える(S3703)。次に、その検索リクエストを既存システムに送信する(S3704)。次に既存システムからのレスポンスを待ち(S3705)、レスポンスが返ってくると画面解析部213の処理を呼び出し、既存システムの検索結果画面を解析する(S3706)。次に追加項目取得部214を呼び出し、既存システムの検索結果に対して追加する項目を決定する(S3707)。最後に追加項目表示部215を呼び出し、既存システムの検索結果に追加項目をマージした画面を表示し終了する(S3708)。
【0142】
図38に、検索処理部3301の画面データ変化用データ記憶部の検索処理(S3702)の一例を示している。
【0143】
検索処理部3301は検索項目として指定されたデータを受け取ると、検索項目の名称をSELECTタグの選択結果から取得しワークエリア220に格納する(S3802)。次に、テキストフィールドに入力されたデータをFORMタグのPOSTメソッドの値から取得しワークエリア220に格納する(S3802)。次に、エンティティ変更定義テーブル1100から、ワークエリア220に格納した検索項目の名称のエンティティID1102と追加項目ID1101とを取得する(S3803)。次に、エンティティ画面キー情報テーブル1000からワークエリア220に格納したエンティティIDの画面キーID1002を取得し、ワークエリア220に格納する(S3804)。次に、追加データテーブル1200から、ワークエリア220に格納したエンティティID1201と追加項目ID1202と、入力されたデータが一致する行を取得する(S3805)。次に、取得した行の画面キー1203及びデータ値1204を取得し、ワークエリア220に保存する(S3806)。ワークエリア220に格納した画面キーID1002および、画面キー1203の値を検索のキーとして、既存システムを検索する(S3807)。次に、画面解析部213を呼び出し、既存システムの検索結果を解析する(S3808)。次に既存システムの検索結果と、ワークエリア220に格納した追加データテーブル1200の検索結果について画面キー1203が一致する行をマージする(S3809)。最後に、追加項目表示部215を呼び出し、マージした結果を検索結果としてシステム画面表示クライアント100に表示して終了する(S3810)。
【0144】
以上のように、本実施例によれば、既存の情報処理システム1についてなんら変更を加えることなく、追加したデータ項目を検索キーとして用いて既存データの検索を実行することができる。
【0145】
《実施例4》
次に、本発明の一実施形態における第四の実施例について説明する。前記した本発明の第一の実施例では、ユーザが追加するデータ項目は、システム画面表示クライアント100への画面データ送信時に追加しているが、本実施例では、ユーザが既存の情報処理システム1に新規情報を登録する時にも、ユーザが追加したデータ項目を登録用システム画面に表示することができる。
【0146】
図39に、本実施例における画面データ変換装置104のハードウェア及びソフトウェア構成図の一例を示している。本実施例の画面データ変換装置104の構成は、基本的に第1実施例における図5に例示したものと同様であるが、上記の追加機能を実現すべく、画面データ変換部210に入力値処理部3901が設けられている構成において、異なっている。ここでは、これらの構成上の相違点について説明することとする。
【0147】
図40に、本実施例においてシステム画面表示クライアント100に表示される既存のシステム画面4001の一例を示している。
【0148】
図40の例では、既存の情報処理システム1は前記各実施例と同様に特許管理システムであり、既存システム画面4001では、新規の特許情報の登録画面が表示されている。この登録用システム画面4001は、特許No入力フィールド4010、活用推進者入力フィールド4011、発明者入力フィールド4012、及び名称入力フィールド4013の各登録項目を備えている。ユーザは、各入力フィールドに登録しようとするデータを入力し、登録ボタン4020をクリックすることで入力したデータ項目が既存のデータベース103に登録される。キャンセルボタン4021により、ユーザは登録作業を中断ないし中止することができる。
【0149】
図41に、本実施例の画面データ変換装置104によって変換後の、システム画面表示クライアント100に表示される登録用システム画面4101の一例を示している。図示のように、活用推進者入力フィールド4011の後に、活用推進者(副)入力フィールド4110が追加されている。活用推進者(副)入力フィールド4110は、追加項目表示部215により、解析結果3501と、追加項目設定部211で設定した基準項目とに基づいて、第1実施例において説明したのと同様の手順で表示される。なお、このような登録項目の追加は、例えばHTMLにおける入力フォーム設定用タグである<FORM>〜</FORM>タグを用いて該当追加項目を付加することで容易に実現することができる。
【0150】
次に、本実施例において画面データ変換部210に追加して設けられている入力値処理部3901の処理フローについて説明する。図42に、入力値処理部3901により実行される処理フローの一例を示している。
【0151】
入力値処理部3901は、最初に登録画面4001を表示する際に、追加項目表示部215において、HTMLのFORMタグにより指定される入力データの送信先を、既存の情報処理装置102から入力値処理部3901に書き換えておく前処理を行う。
【0152】
その後、入力値処理部3901は、ユーザのデータ入力処理を待ち、登録ボタン4002がクリックされ、POSTメソッド経由での情報が渡されたらS4102に処理を進める(S4201)。
【0153】
ユーザからの入力値を受信し、入力値処理部3901は、登録するべき入力値が存在するかを判定し(S4202)、存在すると判定した場合(S4202、Yes)、その入力情報から入力項目のラベル名を取得し、ワークエリア220に格納する(S4203)。存在しないと判定した場合(S4202、No)、入力値処理部3901は、S4111に処理を進める。次いで、入力値処理部3901は、エンティティ変更定義テーブル1100を検索し、取得したラベル名に一致する追加属性名1104、エンティティID1102および追加項目ID1101を取得し、ワークエリア220に格納する(S4204)。次に、ラベル名に一致する追加属性名1104はあるか(追加された項目に対する入力か)を判断し(S4205)、一致する追加属性名1104があると判定した場合(S4205,Yes)、S4206に処理を進め、一致する追加属性名1104がないと判断した場合(S4205、No)、S4202に処理を進める。S4206ではエンティティ画面キー情報テーブル1000を検索し、ワークエリア220にあるエンティティID1001に一致する画面キーID1002を取得し、ワークエリア220に格納し、S4207に進む。
【0154】
次に、入力値処理部3901は、入力値から画面キーIDの入力値を取得してワークエリア220に格納する(S4207)。次に、入力値から追加属性名の値を取得し、 ワークエリア220に格納する(S4208)。次に、ワークエリア220に格納したエンティティID、追加属性ID、画面キーの値、追加属性の値を追加データテーブル1200に新規に登録(挿入)する(S4209)。次に、登録した追加属性名と値の組を入力情報から削除する(4210)。S4210の処理終了後はS4202に戻る。
【0155】
S4202でラベル名に一致する追加属性名はあるか(追加された項目に対する入力か)を判断し(S4205)、一致する追加属性名がないと判定した場合(S4205、No)、入力値処理部3901は、登録画面4101にFORMタグで設定されている送信先を元の既存情報処理システム1のURLに書き換え(S4211)、既存の情報処理装置102に対して追加データテーブル1200に格納した入力値以外の値を送信する(S4212)。
【0156】
以上の処理により、ユーザによって追加されたデータ項目に関する登録データは画面データ変換装置104内に格納され、既存情報処理システム1におけるデータ項目に対する登録データは既存のデータベース103に格納される。したがって、本実施例によれば、既存の情報処理システム1についてなんら変更を加えることなく、追加したデータ項目に関して、既存のデータ項目と同様に、新規のデータ登録を実行することができる。本実施例ではユーザからの入力の送信にHTTPのPOSTメソッドを利用したが、同様にユーザからの入力を送信するためのGETメソッドを用いてもよい。
【0157】
なお、以上説明した本発明の一実施形態に係る第二〜第四の実施例は、それぞれ独立して第一の実施例と組み合わせて実施してもよいし適宜の組み合わせで第一の実施例とともに実施してもよい。
【0158】
以上詳細に説明したように、本発明の一実施形態によれば、既存の情報処理システムをなんら改変することなく、当該既存システムの表示画面について改変を加えた表示画面をユーザに提供することができる。したがって、既存の情報処理システムに関する保守ドキュメント等がなく既存システムの改修が実施できない場合でも、改変を加えた表示画面をユーザに提供することができる。
【0159】
また、既存のシステム表示画面に追加するデータ項目毎に追加する位置の基準となるデータ項目である画面キーを別個に設定することにより、より柔軟に表示形式を変更することができる。
【0160】
また、既存システムにおいて使用していた検索用システム表示画面に、検索キーとして追加データ項目を付加することもできる。さらに、既存システムにおいて使用していた登録用システム表示画面に、追加したデータ項目のデータを入力するように構成することができる。
【0161】
なお、以上説明した本実施形態においては、画面データ変換装置104に設けられる画面データ変換部210及び補助記憶装置207に格納されるテーブル類は1セットだけであったが、それらを複数組設けてそれぞれ別の部署、事業部門に特化した画面データ変換機能を持たせることにより、複数の部門等にカスタマイズされたシステム表示画面を提供するようにすることも可能である。また、一の情報処理システム1を複数の部門で利用している場合に、特定の部門のみについてシステム表示画面の改修を実施することもできる。
【符号の説明】
【0162】
100 システム画面表示クライアント
101 追加項目設定クライアント
102 情報処理装置(既存の)
103 データベース(既存の)
104 画面データ変換装置
105 画面データ変換用データ記憶部
201 CPU
202 外部記憶媒体ドライブ
203 出力装置
204 入力装置
205 通信インタフェース
206 主メモリ
207 補助記憶装置
208 バス
209 外部記憶媒体
210 画面データ変換部
211 追加項目設定部
212 画面キー項目設定部
213 画面解析部
214 追加項目取得部
215 追加項目表示部
220 ワークエリア
221 解析結果格納部
222 追加項目テーブル格納部
223 既存システムHTML格納部
600 データビュー定義テーブル
700 データビューエンティティ対応テーブル
800 追加データテーブル
900 エンティティ属性情報テーブル
1000 エンティティ画面キー情報テーブル
1100 エンティティ変更定義テーブル
1200 追加データテーブル
3801 検索処理部
3901 入力値処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータのデータ表示画面に表示されるべきデータを記憶しているデータ記憶部と通信可能に接続されている情報処理装置を備え、前記情報処理装置は、前記データ表示画面を表示させるように求めるデータ表示命令を受け付けて、前記データ記憶部から前記データ表示命令に指定されているデータを取得して前記データ表示画面を構成する画面データを生成して前記データ表示命令の送信元に送信する情報処理システムにあって、前記情報処理装置と通信可能に接続されている画面データ変換装置であって、
前記画面データに追加すべき追加データを前記データ表示画面に表示する際の表示位置の基準を与えるデータである基準データを設定するための基準データ設定部と、
前記基準データと、前記追加データとを対応付けて記憶する追加データ記憶部と、
前記基準データと、前記画面データを互いに識別するための識別子である画面データIDとを対応付けて記憶する対応基準データ記憶部と、
前記情報処理装置が生成した前記画面データを取得して当該画面データに対応付けられている前記画面データIDを抽出し、前記対応基準データ記憶部を参照して、取得した前記画面データIDに対応する前記基準データを前記取得した画面データから抽出し、前記追加データ記憶部から前記基準データに対応する前記追加データを取得して前記画面データに挿入して変換後の前記画面データを生成して前記送信元に送信する画面データ生成部と、
を備えている画面データ変換装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画面データ変換装置であって、
前記画面データ生成部により実行される画面データ変更手順が、前記情報処理装置が生成するすべての前記画面データに適用される、
画面データ変換装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画面データ変換装置であって、
前記基準データ設定部は、前記情報処理装置が生成した前記画面データを取得して、当該画面データに含まれる表示データ項目から前記基準データとして設定すべき表示データ項目を前記データ表示画面上で選択可能とする基準データ選択部を設定する、
画面データ変換装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画面データ変換装置であって、
前記基準データ設定部は、前記情報処理装置が生成した前記画面データを取得して、当該画面データに含まれる表示データ項目から前記基準データとして設定すべき表示データ項目を前記データ表示画面上で選択可能とする基準データ選択部を設定する際に、画面上で項目追加の対象となる範囲のみを選択可能にする、
画面データ変換装置。
【請求項5】
請求項1に記載の画面データ変換装置であって、
前記画面データ生成部が前記情報処理装置から取得する前記画面データは、前記情報処理装置に、前記データ記憶部に記憶されている前記データを検索させるためのデータ検索命令を含む検索用画面データであって、
前記画面データ生成部は、前記情報処理装置が生成した前記検索用画面データを取得して当該検索用画面データに対応付けられている前記画面データIDを抽出し、前記対応基準データ記憶部を参照して、取得した前記画面データIDに対応する前記基準データを前記取得した画面データから抽出し、前記追加データ記憶部から前記基準データに対応する前記追加データを取得して前記検索用画面データに挿入して変換後の前記検索用画面データを生成して前記送信元に送信する、
画面データ変換装置。
【請求項6】
請求項1に記載の画面データ変換装置であって、
前記画面データ生成部が前記情報処理装置から取得する前記画面データは、前記情報処理装置に新規データを登録させるためのデータ登録命令を含む登録用画面データであって、
前記画面データ生成部は、前記情報処理装置が生成した前記登録用画面データを取得して当該登録用画面データに対応付けられている前記画面データIDを抽出し、前記対応基準データ記憶部を参照して、取得した前記画面データIDに対応する前記基準データを前記取得した画面データから抽出し、前記追加データ記憶部から前記基準データに対応する前記追加データを取得して前記登録用画面データに挿入して変換後の前記登録用画面データを生成して前記送信元に送信し、
前記画面データ生成部は、前記登録用画面データに追加された前記追加データに関して新規に登録された前記データを、自身が保持している追加登録データ記憶部に格納する、
画面データ変換装置。
【請求項7】
請求項1に記載の画面データ変換装置であって、
前記画面データ生成部にあって、前記画面データIDは、前記追加データのデータ項目毎に対応付けられている、
画面データ変換装置。
【請求項8】
請求項1に記載の画面データ変換装置であって、
前記基準データ設定部は、前記画面データに基づいて表示される前記データ表示画面において、前記基準データに対して前記追加データが表示されることとなる相対的な位置を示す相対位置情報を受け付ける表示相対位置設定部を備えている、
画面データ変換装置。
【請求項9】
請求項1に記載の画面データ変換装置であって、
前記情報処理装置が生成する前記画面データは、HTTP(HyperText Transfer Protocol)によって送受信される、
画面データ変換装置。
【請求項10】
コンピュータのデータ表示画面に表示されるべきデータを記憶しているデータ記憶部と通信可能に接続されている情報処理装置を備え、前記情報処理システムは、前記データ表示画面を表示させるように求めるデータ表示命令を受け付けて、前記データ記憶部から前記データ表示命令に指定されているデータを取得して前記データ表示画面を構成する画面データを生成して前記データ表示命令の送信元に送信する情報処理システムにあって、前記情報処理装置と通信可能に接続されている画面データ変換装置の制御方法であって、
前記画面データ変換装置は、
前記画面データに追加すべき追加データを前記データ表示画面に表示する際の表示位置の基準を与えるデータである基準データを設定するための基準データ設定部と、
前記基準データと、前記追加データとを対応付けて記憶する追加データ記憶部と、
前記基準データと、前記画面データを互いに識別するための識別子である画面データIDとを対応付けて記憶する対応基準データ記憶部と、を備え、
前記情報処理装置が生成した前記画面データを取得して当該画面データに対応付けられている前記画面データIDを抽出し、前記対応基準データ記憶部を参照して、取得した前記画面データIDに対応する前記基準データを前記取得した画面データから抽出し、前記追加データ記憶部から前記基準データに対応する前記追加データを取得して前記画面データに挿入して変換後の前記画面データを生成して前記送信元に送信する、
画面データ変換装置の制御方法。
【請求項11】
請求項10に記載の画面データ変換装置の制御方法であって、
前記基準データ設定部は、前記情報処理装置が生成した前記画面データを取得して、当該画面データに含まれる表示データ項目から前記基準データとして設定すべき表示データ項目を前記データ表示画面上で選択可能とする基準データ選択部を設定する、
画面データ変換装置の制御方法。
【請求項12】
請求項10に記載の画面データ変換装置の制御方法であって、
前記画面データ変換装置が前記情報処理装置から取得する前記画面データは、前記情報処理装置に、前記データ記憶部に記憶されている前記データを検索させるためのデータ検索命令を含む検索用画面データであって、
前記画面データ変換装置は、
前記情報処理装置が生成した前記検索用画面データを取得して当該検索用画面データに対応付けられている前記画面データIDを抽出し、前記対応基準データ記憶部を参照して、取得した前記画面データIDに対応する前記基準データを前記取得した画面データから抽出し、前記追加データ記憶部から前記基準データに対応する前記追加データを取得して前記検索用画面データに挿入して変換後の前記検索用画面データを生成して前記送信元に送信する、
画面データ変換装置の制御方法。
【請求項13】
請求項10に記載の画面データ変換装置の制御方法であって、
前記画面データ変換装置が前記情報処理装置から取得する前記画面データは、前記情報処理装置に新規データを登録させるためのデータ登録命令を含む登録用画面データであって、
前記画面データ変換装置は、
前記情報処理装置が生成した前記登録用画面データを取得して当該登録用画面データに対応付けられている前記画面データIDを抽出し、前記対応基準データ記憶部を参照して、取得した前記画面データIDに対応する前記基準データを前記取得した画面データから抽出し、前記追加データ記憶部から前記基準データに対応する前記追加データを取得して前記登録用画面データに挿入して変換後の前記登録用画面データを生成して前記送信元に送信し、
前記画面データ変換装置は、前記登録用画面データに追加された前記追加データに関して新規に登録された前記データを、自身が保持している追加登録データ記憶部に格納する、
画面データ変換装置の制御方法。
【請求項14】
請求項10に記載の画面データ変換装置の制御方法であって、
前記画面データ変換装置にあって、前記画面データIDは、前記追加データのデータ項目毎に対応付けられている、
画面データ変換装置の制御方法。
【請求項15】
請求項10に記載の画面データ変換装置の制御方法であって、
前記基準データ設定部は、前記画面データに基づいて表示される前記データ表示画面において、前記基準データに対して前記追加データが表示されることとなる相対的な位置を示す相対位置情報を受け付ける表示相対位置設定部を備えている、
画面データ変換装置の制御方法。
【請求項16】
請求項10に記載の画面データ変換装置の制御方法であって、
前記情報処理装置が生成する前記画面データは、HTTP(HyperText Transfer Protocol)によって送受信される、
画面データ変換装置の制御方法。
【請求項17】
コンピュータのデータ表示画面に表示されるべきデータを記憶しているデータ記憶部と通信可能に接続されている情報処理装置を備え、前記情報処理システムは、前記データ表示画面を表示させるように求めるデータ表示命令を受け付けて、前記データ記憶部から前記データ表示命令に指定されているデータを取得して前記データ表示画面を構成する画面データを生成して前記データ表示命令の送信元に送信する情報処理システムにあって、前記情報処理装置と通信可能に接続されている画面データ変換装置に、
前記画面データに追加すべき追加データを前記データ表示画面に表示する際の表示位置の基準を与えるデータである基準データを設定させ、
前記基準データと、前記追加データとを対応付けて記憶させ、
前記基準データと、前記画面データを互いに識別するための識別子である画面データIDとを対応付けて記憶させ、
前記情報処理装置が生成した前記画面データを取得して当該画面データに対応付けられている前記画面データIDを抽出し、前記対応基準データ記憶部を参照して、取得した前記画面データIDに対応する前記基準データを前記取得した画面データから抽出し、前記追加データ記憶部から前記基準データに対応する前記追加データを取得して前記画面データに挿入して変換後の前記画面データを生成して前記送信元に送信させる、
プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図5】
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【図33】
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【図39】
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【公開番号】特開2011−134264(P2011−134264A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−295540(P2009−295540)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】