説明

画面情報保護装置、画面情報保護方法及び画面情報保護プログラム

【課題】コンピュータ類における画面情報の電磁的漏洩を防止すること。
【解決手段】関数を用いて設定された画面表示信号の表示順を記憶手段に記憶しておき、デジタルの画面表示信号をその設定された表示順に並べ替えて画面表示部15に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画面情報の漏洩対策技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、コンピューター類の画面表示信号が電磁波として放射され、その放射された電磁波をアンテナで受信して解析することにより、その画面表示信号によって表示された画面情報が外部に漏洩してしまうという問題が知られている。
【0003】
図7に示すように、画面表示装置1で画面表示された画面情報Dは、一般に、その画面情報Dを構成する走査線GLにより表現される。すなわち、画面情報Dは、モニタケーブル等の画面表示信号線内でアナログ信号として画面表示装置1に伝達され、画面表示装置1の画面表示部において走査線GLに沿って表示される。
【0004】
ここで、画面表示信号を画面表示装置1に伝達する画面表示信号線における信号波形と、画面表示装置の画面表示部における走査線波形とは、どちらもアナログ信号であり、図7(c)に示すように、いずれも電流の強弱によって信号が表現されることから、この電流の時間変化が電磁波として画面表示装置外に放射されることになる。この電流の時間変化は画面情報と一意に対応しているため、放射された電磁波をアンテナで受信して解析することにより、画面情報を再現することができる。
【0005】
このような画面情報の漏洩を防止するためには、図8に示すように、画像表示信号に同期させた擬似信号を生成する擬似信号生成装置3を画面表示装置1の前段に設け、ある種の妨害電波的な電磁波を生成させる必要があった(特許文献1参照)。
【0006】
この場合、画面表示信号線SLから発生する、画面情報を含む電磁波Aと、画面表示装置1の画面表示部15から発生する、画面情報を含む電磁波Bとが共通することから、擬似信号生成装置3を用いて、擬似画面情報を含む電磁波Cを擬似信号線SL’から発生させることにより、画面情報の漏洩を防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平5−151114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような従来技術に対して、近年では、画面表示信号はデジタル信号として伝達されることが多くなり、また、たとえ画面表示信号がアナログ信号として伝達される場合であっても、画面表示装置1の内部でデジタル変換され、デジタル信号として加工された後に、画面表示装置1の画面表示部15において、走査線に沿ったアナログ信号に再変換されて表示されるようになってきていることから、画面表示装置1の画面表示部15から放射される電磁波が受信されることによる画面情報の電磁的情報漏洩への対応が別途必要になっている。
【0009】
この近年の画面表示装置の構成を図9に示す。画面表示装置1にはデジタル信号又はアナログ信号によって画面情報が入力される。デジタル信号による画面表示信号線SLaから発生する、画面情報を含む電磁波Dからの画面表示信号の再現に対しては、技術的に難易度が高いため現時点で何らかの防止対策の必要性は低い。
【0010】
また、アナログ信号による画面表示信号線SLbから発生する、画面情報を含む電磁波Eに対しては、前述の従来技術を用いることにより電磁的漏洩を防止することが可能になるが、デジタル信号の使用が普及していることから、デジタル信号を用いることにより、防止対策は不要となる。
【0011】
一方、画面表示装置1の内部において、デジタル信号による画面表示信号についてはそのまま、アナログ信号による画面表示信号についてはA/D変換部17でデジタル信号に変換された後に、セレクタ部16でいずれか一方の信号が選択されて、デジタル加工部12に送られる。その後、デジタル加工された画面表示信号は画面表示部15に送られ、画面表示部により走査線に沿って画面情報が表示される。
【0012】
この時、走査線に沿って画素の発光に伴う電流変化によって発生する、画面情報を含む電磁波Fはアナログ信号であるため、漏洩防止対策が必要となる。この電磁波Fに対しては従来技術を用いることも可能であるが、不要電磁波の放射を伴うため、好ましくないという問題がある。
【0013】
本発明は、上記を鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、コンピュータ類における画面情報の電磁的漏洩を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1記載の画面情報保護装置は、関数を用いて画面表示信号の表示順を設定し、設定された表示順設定情報を記憶手段に記憶しておく設定手段と、デジタルの画面表示信号を前記表示順設定情報に設定された表示順に並べ替えて表示手段に出力する並び替え手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、関数を用いて設定された画面表示信号の表示順を記憶手段に記憶しておき、デジタルの画面表示信号をその設定された表示順に並べ替えて表示手段に出力するため、不要な電磁波の放射を伴うことなく、コンピュータ類における画面情報の電磁的漏洩を防止することができる。
【0016】
請求項2記載の画面情報保護装置は、請求項1記載の画面情報保護装置において、前記設定手段は、行の表示順又は画素の表示順を各画面のフレームでランダムに並び替えるハッシュ関数を用いて前記画面表示信号の表示順を設定することを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の画面情報保護装置は、請求項2記載の画面情報保護装置において、前記設定手段は、hash(i;j)(但し、iは画面のフレーム番号であり、jはフレーム内の行番号であり0以上J−1以下(Jはフレーム内の行数))を用いて前記行の表示順を各画面のフレームでランダムに並び替えることを特徴とする。
【0018】
請求項4記載の画面情報保護装置は、請求項2記載の画面情報保護装置において、前記設定手段は、hash(i;j)(但し、iは画面のフレーム番号であり、jはフレーム内の行番号であり0以上J−1以下(Jはフレーム内の行数))とhash(i;k)(但し、kはフレーム内の列番号であり0以上K−1以下(Kはフレーム内の列数))とを用いて前記画素の表示順を各画面のフレームでランダムに並べ替えることを特徴とする。
【0019】
請求項5記載の画面情報保護装置は、請求項1記載の画面情報保護装置において、前記設定手段は、表示開始行又は表示開始画素を各画面のフレームでランダムに決定する乱数生成関数を用いて前記画面表示信号の表示順を設定することを特徴とする。
【0020】
請求項6記載の画面情報保護装置は、請求項5記載の画面情報保護装置において、前記設定手段は、(j+rand(i))modJ(但し、iは画面のフレーム番号であり、jはフレーム内の行番号であり0以上J−1以下(Jはフレーム内の行数))を用いて前記表示開始行を各画面のフレームでランダムに決定することを特徴とする。
【0021】
請求項7記載の画面情報保護装置は、請求項5記載の画面情報保護装置において、前記設定手段は、(j+rand(i))modJ(但し、iは画面のフレーム番号であり、jはフレーム内の行番号であり0以上J−1以下(Jはフレーム内の行数))と(k+rand(i))modK(但し、kはフレーム内の列番号であり0以上K−1以下(Kはフレーム内の列数))とを用いて前記表示開始画素を各画面のフレームでランダムに決定することを特徴とする。
【0022】
請求項8記載の画面情報保護方法は、コンピュータにより行う画面情報保護方法において、関数を用いて画面表示信号の表示順を設定し、設定された表示順設定情報を記憶手段に記憶しておく設定ステップと、デジタルの画面表示信号を前記表示順設定情報に設定された表示順に並べ替えて表示手段に出力する並び替えステップと、を有することを特徴とする。
【0023】
本発明によれば、関数を用いて設定された画面表示信号の表示順を記憶手段に記憶しておき、デジタルの画面表示信号をその設定された表示順に並べ替えて表示手段に出力するため、不要な電磁波の放射を伴うことなく、コンピュータ類における画面情報の電磁的漏洩を防止することができる。
【0024】
請求項9記載の画面情報保護方法は、請求項8記載の画面情報保護方法において、前記設定ステップは、行の表示順若しくは画素の表示順を各画面のフレームでランダムに並び替えるハッシュ関数、又は、表示開始行若しくは表示開始画素を各画面のフレームでランダムに決定する乱数生成関数を用いて前記画面表示信号の表示順を設定することを特徴とする。
【0025】
請求項10記載の画面情報保護プログラムは、請求項8又は9記載の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、コンピュータ類における画面情報の電磁的漏洩を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】画素ドットの番号付け方法を説明する図である。
【図2】画面表示装置の機能ブロック構成を示す図である。
【図3】実施例1で設定される画面表示信号の表示順を説明する図である。
【図4】実施例2で設定される画面表示信号の表示順を説明する図である。
【図5】実施例3で設定される画面表示信号の表示順を説明する図である。
【図6】実施例4で設定される画面表示信号の表示順を説明する図である。
【図7】画面情報を含む電磁波の放射を説明する図である。
【図8】従来の画面表示装置の機能を説明する図である。
【図9】近年の画面表示装置の機能を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明を実施する一実施の形態について図面を用いて説明する。但し、本発明は多くの異なる様態で実施することが可能であり、本実施の形態の記載内容に限定して解釈すべきではない。
【0029】
本実施の形態に係る画面情報保護装置について説明する前に、コンピュータ類の画面表示信号を構成する基本要素である画素ドットについて説明する。
【0030】
図1に示すように、本実施の形態では、画素ドットの各々に番号を振り、その画素ドットの画素特徴量(例えば、明るさ等の画面強度や濃淡度)をSi,j,kで表現する。iは画面のフレーム番号であり、jはフレーム内の行番号であり、kは行内の列番号を意味する。また、1つのフレームはJ行K列で構成されるものとし、行番号jは0〜J−1の範囲内に含まれ、列番号kは0〜K−1の範囲内に含まれる。
【0031】
従来の表示方式の場合、例えばi番目のフレームの画面表示信号は、Si,0,0〜Si,0,K−1、Si,1,0〜Si,1,K−1、…、Si,J−1,0〜Si,J−1,K−1の順に画面出力される。
【0032】
本発明は、そのような走査線に沿って上から順番に表示する従来の表示方式に従わない方式で画面表示信号の表示順を設定することにより、不要電磁波の放射を伴うことなく、画面表示装置の画面表示部から放射される電磁波による画像情報の電磁的漏洩を防止することを主たる特徴としている。以下、本発明の画面情報保護装置を実装した画面表示装置について説明する。
【0033】
図2は、本実施の形態に係る画面表示装置の機能ブロック構成を示す図である。この画面表示装置1は、画面表示信号入力部11と、デジタル加工部12と、画面表示信号表示順番生成部13と、画面表示信号並び替え部14と、画面表示部15とで主に構成される。
【0034】
画面表示信号入力部11は、デジタル信号による画面表示信号を入力する機能を有している。
【0035】
デジタル加工部12は、入力された画面表示信号をデジタル加工する機能を有している。
【0036】
画面表示信号表示順番生成部13は、ハッシュテーブル又は関数を用いて画面表示信号の表示順を設定し、設定された表示順設定情報を記憶手段に記憶しておく機能を有している。
【0037】
画面表示信号並び替え部14は、入力されたデジタルの画面表示信号を、表示順設定情報で設定された表示順に並べ替えて後段の画面表示部15に出力する機能を有している。
【0038】
画面表示部15は、画面表示信号並び替え部14で並び替えられた表示順で画面表示信号を画面表示する機能を有している。
【0039】
画面表示信号表示順番生成部13と画面表示信号並び替え部14とが、画面表示装置1において画面情報の保護装置として機能する。なお、画面表示装置1を構成する上記各機能部11〜15はCPU等により実現され、上記画面表示信号表示順番生成部13が利用する記憶手段はメモリ等により実現される。また、各機能部11〜15で行われる各処理はプログラムにより実行される。
【0040】
次に、上記機能を有する画面表示装置1の動作フローについて説明する。
【0041】
最初に、画面表示信号入力部11が、デジタル信号による画面表示信号を入力し、デジタル加工部12が、その入力されたデジタルの画面表示信号をデジタル加工して、画面表示信号並べ替え部14に出力する(S101)。
【0042】
次に、画面表示信号表示順番生成部13が、後述する各実施例に従って画面表示信号の表示順を設定し、設定された表示順(表示順設定情報)を画面表示信号並べ替え部14及び画面表示部15に出力する(S102)。
【0043】
次に、画面表示信号並べ替え部14が、デジタル加工部12から出力されたデジタル加工後の画面表示信号と、画面表示信号表示順番生成部13から出力された表示順設定情報とを受け取り、その表示順設定情報で設定された順番に画面表示信号を並べ替えて画面表示部15に出力する(S103)。
【0044】
最後に、画面表示部15が、画面表示信号表示順番生成部13によって設定された画面上の位置の順番に、画面表示信号並べ替え部14から受け取った画面表示信号を表示する(S104)。
【0045】
続いて、ハッシュテーブル又は関数を用いて設定される画面表示信号の表示順について以下説明する。なお、本発明は、前述したように従来の表示方式に従わない方式で画面表示信号の表示順を設定することを最たる特徴としているため、以下の各実施例でそれぞれ説明する任意の方法を組み合わせることも可能である。
【0046】
〔実施例1〕
実施例1では、画面表示信号表示順番生成部13は、表示開始行を各画面のフレームでランダムに決定する乱数生成関数を用いて、画面表示信号の表示順を設定する。
【0047】
具体的には、画素ドットの画素特徴量Si,j,kを以下の式(1)で表現することを特徴としている。すなわち、乱数生成関数の一例としてrand関数を利用し、(j+rand(i))modJを用いて表示開始行を各画面のフレームでランダムに決定する。
【数1】

【0048】
つまり、図3に示すように、フレーム番号iを引数とし、0からJ−1までの間の乱数を生成する関数rand(i)を用い、rand(i)番目の行を画面表示の開始行とし、(J−1+rand(i))modJ番目の行を画面表示の最終行とする順番で画面表示する。なお、modとはmod関数である。
【0049】
〔実施例2〕
実施例2では、画面表示信号表示順番生成部13は、表示開始画素(点)を各画面のフレームでランダムに決定する乱数生成関数を用いて、画面表示信号の表示順を設定する。
【0050】
具体的には、画素ドットの画素特徴量Si,j,kを以下の式(2)で表現することを特徴としている。すなわち、実施例1と同様に乱数生成関数の一例としてrand関数を利用し、(j+rand(i))modJと(k+rand(i))modKとを用いて表示開始画素を各画面のフレームでランダムに決定する。
【数2】

【0051】
つまり、図4に示すように、フレーム番号iを引数とし、0からJ−1までの間の乱数を生成する関数rand(i)と、0からK−1までの間の乱数を生成する関数rand(i)とを用い、rand(i)番目の行のrand(i)番目の画素ドットを画面表示の開始点とし、開始点と同じ行の(K−1+rand(i))modK番目の画素ドットを画面表示の最終点とする順番で画面表示する。
【0052】
〔実施例3〕
実施例3では、画面表示信号表示順番生成部13は、行の表示順を各画面のフレームでランダムに並び替えるハッシュ関数を用いて、画面表示信号の表示順を設定する。
【0053】
具体的には、画素ドットの画素特徴量Si,j,kを以下の式(3)で表現することを特徴としている。すなわち、ハッシュ関数の一例としてhash関数を利用し、hash(i;j)を用いて行の表示順を各画面のフレームでランダムに並び替える。
【数3】

【0054】
つまり、図5に示すように、フレーム番号iとフレーム内の行番号jとを引数とし、そのjについて0からJ−1までの整数の順番をランダムに並び替える関数hash(i;j)を用い、hash(i;0)番目の行を画面表示の開始行とし、hash(i;J−1)番目の行を画面表示の最終行とする順番で画面表示する。
【0055】
〔実施例4〕
実施例4では、画面表示信号表示順番生成部13は、画素(点)の表示順を各画面のフレームでランダムに並び替えるハッシュ関数を用いて、画面表示信号の表示順を設定する。
【0056】
具体的には、画素ドットの画素特徴量Si,j,kを以下の式(4)で表現することを特徴としている。すなわち、実施例3と同様にハッシュ関数の一例としてhash関数を利用し、hash(i;j)とhash(i;k)とを用いて画素(点)の表示順を各画面のフレームでランダムに並び替える。
【数4】

【0057】
つまり、図6に示すように、フレーム番号iとフレーム内の行番号jとを引数とし、そのjについて0からJ−1までの整数の順番をランダムに並び替える関数hash(i;j)と、フレーム番号iとフレーム内の列番号kとを引数とし、そのkについて0からK−1までの整数の順番をランダムに並び替える関数hash(i;k)とを用い、hash(i;0)番目の行のhash(i;0)番目の画素ドットを画面表示の開始点とし、hash(i;J−1)番目の行のhash(i;K−1)番目の画素ドットを画面表示の最終点とする順番で画面表示する。
【0058】
以上より、本実施の形態によれば、関数を用いて設定された画面表示信号の表示順を記憶手段に記憶しておき、デジタルの画面表示信号をその設定された表示順に並べ替えて画面表示部15に出力するため、画面表示部15から放射される電磁波が第三者に受信されたとしても画面表示信号を再現することが困難となり、不要な電磁波の放射を伴うことなく、コンピュータ類における画面情報の電磁的漏洩を防止することができる。
【符号の説明】
【0059】
1…画面表示装置
11…画面表示信号入力部
12…デジタル加工部
13…画面表示信号表示順番生成部(設定手段)
14…画面表示信号並び替え部(並び替え手段)
15…画面表示部
16…セレクタ部
17…A/D変換部
3…擬似信号生成部
S101〜S104…処理ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
関数を用いて画面表示信号の表示順を設定し、設定された表示順設定情報を記憶手段に記憶しておく設定手段と、
デジタルの画面表示信号を前記表示順設定情報に設定された表示順に並べ替えて表示手段に出力する並び替え手段と、
を有することを特徴とする画面情報保護装置。
【請求項2】
前記設定手段は、
行の表示順又は画素の表示順を各画面のフレームでランダムに並び替えるハッシュ関数を用いて前記画面表示信号の表示順を設定することを特徴とする請求項1記載の画面情報保護装置。
【請求項3】
前記設定手段は、
hash(i;j)(但し、iは画面のフレーム番号であり、jはフレーム内の行番号であり0以上J−1以下(Jはフレーム内の行数))を用いて前記行の表示順を各画面のフレームでランダムに並び替えることを特徴とする請求項2記載の画面情報保護装置。
【請求項4】
前記設定手段は、
hash(i;j)(但し、iは画面のフレーム番号であり、jはフレーム内の行番号であり0以上J−1以下(Jはフレーム内の行数))とhash(i;k)(但し、kはフレーム内の列番号であり0以上K−1以下(Kはフレーム内の列数))とを用いて前記画素の表示順を各画面のフレームでランダムに並べ替えることを特徴とする請求項2記載の画面情報保護装置。
【請求項5】
前記設定手段は、
表示開始行又は表示開始画素を各画面のフレームでランダムに決定する乱数生成関数を用いて前記画面表示信号の表示順を設定することを特徴とする請求項1記載の画面情報保護装置。
【請求項6】
前記設定手段は、
(j+rand(i))modJ(但し、iは画面のフレーム番号であり、jはフレーム内の行番号であり0以上J−1以下(Jはフレーム内の行数))を用いて前記表示開始行を各画面のフレームでランダムに決定することを特徴とする請求項5記載の画面情報保護装置。
【請求項7】
前記設定手段は、
(j+rand(i))modJ(但し、iは画面のフレーム番号であり、jはフレーム内の行番号であり0以上J−1以下(Jはフレーム内の行数))と(k+rand(i))modK(但し、kはフレーム内の列番号であり0以上K−1以下(Kはフレーム内の列数))とを用いて前記表示開始画素を各画面のフレームでランダムに決定することを特徴とする請求項5記載の画面情報保護装置。
【請求項8】
コンピュータにより行う画面情報保護方法において、
関数を用いて画面表示信号の表示順を設定し、設定された表示順設定情報を記憶手段に記憶しておく設定ステップと、
デジタルの画面表示信号を前記表示順設定情報に設定された表示順に並べ替えて表示手段に出力する並び替えステップと、
を有することを特徴とする画面情報保護方法。
【請求項9】
前記設定ステップは、
行の表示順若しくは画素の表示順を各画面のフレームでランダムに並び替えるハッシュ関数、又は、表示開始行若しくは表示開始画素を各画面のフレームでランダムに決定する乱数生成関数を用いて前記画面表示信号の表示順を設定することを特徴とする請求項8記載の画面情報保護方法。
【請求項10】
請求項8又は9記載の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする画面情報保護プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−168600(P2012−168600A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−26915(P2011−26915)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】