説明

畜光材着色方法及び昼間時の発色構造

【課題】昼間における蓄光性塗料の視認効果改善手段の提供。
【解決手段】溝部、へこみ部へ有色下地塗料を塗布した後に、蓄光性蛍光体粉末と透明ウレタン塗料、透明クリヤーラッカー塗料又は透明水ガラス等の透明塗料とを混練し均一分散してなした透明塗料を流し込み、透明塗料の導光作用により有色下地塗料の反射光を積極的に表層部へ導き出し、有色下地塗料による発色で色彩効果をもたらし、昼間における視認、表示効果を高める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はアルカリ土類金属のアルミン酸塩を主成分とする蓄光性蛍光体粉末を施工する場合、昼間時の視認効果改善のための着色方法及び発色構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の蓄光性蛍光体粉末使用によるサイン、文字、ロゴ等はバインダー、インクに混練して塗布された構造、焼成され形成された構造等がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら以上の技術によれば、輝度を損なわず蓄光性蛍光体粉末自体の固有色を大きく変えることが難しく周囲の色との調和、コントラストの調整を計ることができず、昼間における視認効果を高めることが難しかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、本発明は溝部、へこみ部へ有色下地塗料を塗布して後に、蓄光性蛍光体粉末と透明ウレタン塗料又は透明クリヤーラッカー塗料又は透明水ガラス等の透明塗料を混練し均一分散してなした塗料を流し込み、透明塗料の導光作用により有色下地塗料の反射光を表層部へ導き出し、昼間では有色下地塗料による発色で色彩効果をもたらし、視認、表示効果を高める着色方法及びその発色構造である。
【発明効果】
【0005】
本発明によれば、溝部、へこみ部へ畜光材塗料を流し込む事により、有色下地塗料の固有色を容易に表層部へ導き出し昼間における視認性を改善達成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
【0007】
本発明の実施形態を、図1に示す。
畜光材塗料を流し込みむ本体2は、金属、樹脂、木材、非鉄金属等で出来ており、溝4は彫刻、機械加工、プレス、打刻等で設ける。下地塗料5を予め塗布し乾燥後、蓄光性蛍光体粉末1は透明塗料3と混練し均一分散させ畜光材塗料としたものを、溝部4へ流し込む。
【実施形態の効果】
【0008】
本発明によると畜光材塗料の輝度をほとんど損なわずに、有色下地部の固有色を表面へ導き出すことができ、昼間ではあたかも、有色塗料の標示物のごとく或いは畜光性蛍光体粉末との混色として視認できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明実施形態の断面図である。
【図2】従来技術による一実施形態の断面図である。
【符号の説明】
【0010】
1畜光性蛍光体粉末
2設置対象本体
3透明塗料
4溝部
5有色下地塗料

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄光性蛍光体粉末と透明ウレタン塗料又は透明クリヤーラッカー塗料又は透明水ガラス等の透明塗料とを混練し均一分散してなした透明塗料を、金属、非鉄金属、樹脂、木材に設けた溝部、へこみ部へ流し込む事により、素材色或いはあらかじめ塗布された有色下地塗料の反射光を、透明塗料の導光作用により表層部へ誘導し、昼間における塗料塗布部の視認色改善を図る畜光材着色方法及びその発光構造。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−51260(P2007−51260A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−261290(P2005−261290)
【出願日】平成17年8月15日(2005.8.15)
【出願人】(599048650)合資会社谷貝鐵工所 (3)
【Fターム(参考)】