説明

番組データ配信システム及びその方法

【課題】 番組選択をするユーザの利便性、番組内容の宣伝及び広告の効果的な提供と、その効果の判定を簡易に行うことのできるシステム及びその方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 携帯電話100は、ユーザが関心のある番組キーワードを送信する(記号1)。サービスサーバ300は、番組キーワードを登録し(記号2)、番組データ中からその番組キーワードがある番組情報を抽出する(記号3)。サービスサーバ300は、そのユーザが既に録画予約した番組IDを含む広告コンテンツを抽出し(記号4)、抽出した番組情報に広告コンテンツを含めた番組情報メールを送信する(記号5)。携帯電話100は録画予約情報を送信し(記号6)、サービスサーバ300は、録画予約情報のログを記録した後(記号7)に録画予約操作情報を送信し(記号8)、VTR装置200は、番組録画予約を行う(記号9)。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、番組データ配信システム及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、ユーザがテレビ番組の録画予約を行う方法としては、ユーザ自身が新聞やテレビガイド誌のテレビ番組一覧表をチェックしたうえで、ビデオ録画装置の録画予約操作入力やコード入力による方法が主流である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、衛星放送やデジタル放送等の新規参入によって、多チャンネル、多コンテンツ化が進行してきており、ユーザの番組選択の幅が大きく広がりつつある。
【0004】このような状況においては、ユーザ側からは、多数の番組選択肢の中から自己の関心のある番組のみをより簡易に選択できるシステムが求められている。一方、番組を制作する側からしてみれば、競合チャンネル数が増えるから、視聴数を確保するためにユーザに対して効果的な番組内容のアピールを行う必要がある。また、番組に対する広告スポンサーの側からみれば、多チャンネル状況下で広告単位あたりのユーザ接触時間が減少する可能性もあるから、より効果的な広告提供を行う必要がある。
【0005】さらに、番組制作及び広告スポンサー事業者は、番組内容に対するユーザの関心度や、広告効果を判断する必要もある。一方で、従来のテレビ放送だけでなく、蓄積型放送にも対応可能な視聴率測定、番組関心度や広告効果の判定を行う必要もある。
【0006】この発明は、上記のようなユーザ、番組制作及び広告スポンサー事業者の要求に鑑みて、番組選択をするユーザの利便性、番組内容の宣伝及び広告の効果的な提供と、その宣伝提供の効果の判定を簡易に行うことのできるシステム及びその方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】1)本発明の番組データ配信システムは、配信サーバ装置、前記配信サーバ装置とネットワークで接続されるユーザ端末、を備えることにより、番組データの中から、ユーザ嗜好に合わせた番組に関するユーザ嗜好番組情報を選択し、そのユーザ嗜好番組情報と広告情報とを前記ユーザ端末に配信する番組データ配信システムであって、前記ユーザ端末は、前記ユーザ嗜好を示すユーザ嗜好情報を記録するユーザ嗜好情報記録手段、前記ユーザ嗜好情報を送信するユーザ嗜好情報送信手段、前記ユーザ嗜好番組情報を受信するユーザ嗜好番組情報受信手段、前記ユーザ嗜好番組情報を出力するユーザ嗜好番組情報出力手段、を備えており、前記配信サーバ装置は、前記ユーザ嗜好情報を受信するユーザ嗜好情報受信手段、前記ユーザ嗜好情報と対応づけて記録されている前記番組データから、前記受信したユーザ嗜好情報に基づいて前記ユーザ嗜好番組情報を選択するユーザ嗜好番組情報選択手段、前記番組データと対応づけて記録されている広告データに基づいて、前記選択したユーザ嗜好番組情報に前記広告情報を付加する広告情報付加手段、前記広告情報が付加されたユーザ嗜好番組情報を前記ユーザ端末に送信するユーザ嗜好番組情報送信手段、を備えたことを特徴としている。
【0008】これにより、前記ユーザ端末のユーザは、多数の前記番組データが存在する場合であっても自己の嗜好に合った前記番組情報を迅速かつ簡易に取得することができる。また、多数の前記番組データの中からユーザが関心のある前記番組情報を送信するのであるから、前記番組を制作する側は、ターゲットとしているユーザの視聴率等を向上させることができる。
【0009】さらに、前記ユーザ嗜好番組情報に付加される広告情報は、前記ユーザ嗜好情報に基づいて選択された前記番組データと対応づけられている。これにより、前記広告情報として、前記ユーザが関心のあるものが選択されることになる。したがって、前記広告を制作する側は、広告ターゲットとしているユーザに対する広告効果等を向上させることができる。
【0010】6)本発明の前記番組データ配信システムは、さらに、少なくとも前記配信サーバ装置またはユーザ端末のいずれかとネットワークで接続される番組レコード装置、を備えており、前記ユーザ端末は、さらに、前記ユーザが、その出力されたユーザ嗜好番組情報の番組内容を記録することを所望する場合には、ユーザの操作に応じてそのユーザ嗜好番組情報をユーザ選択番組として記録するユーザ選択番組記録手段、前記記録したユーザ選択番組を示すユーザ選択番組情報を送信するユーザ選択番組情報送信手段、を備えており、前記配信サーバ装置は、さらに、前記ユーザ選択番組情報を受信するユーザ選択番組情報受信手段、前記受信したユーザ選択番組情報に基づいて、前記ユーザ選択番組情報の番組内容を前記番組レコード装置に記録させるための記録制御コマンドを送信する記録制御コマンド送信手段、を備えており、前記広告情報付加手段は、前記番組データと対応づけて記録されている広告データから、前記受信したユーザ選択番組情報に基づいて前記広告情報を選択し、前記選択したユーザ嗜好番組情報にその広告情報を付加すること、を特徴としており、前記番組レコード装置は、前記記録制御コマンドを受信して前記ユーザ選択番組の番組内容を記録する番組記録手段、を備えたことを特徴としている。これにより、前記ユーザは、自己の嗜好に合致し、かつ、その番組内容を記録することを所望した番組を、簡易かつ迅速に前記番組レコード装置に記録することができる。
【0011】さらに、前記ユーザ嗜好番組情報に付加される広告情報は、前記ユーザ嗜好情報に基づいて選択されたものの中から、さらに、ユーザが前記番組内容を記録することを所望した前記ユーザ選択番組と対応づけられたものが選択される。これにより、前記広告情報として、前記ユーザが特に関心のあるものが選択されることになる。したがって、前記広告を制作する側は、広告ターゲットとしているユーザに対する広告効果等をより一層向上させることができる。
【0012】9)本発明の前記配信サーバ装置は、さらに、前記ユーザ選択番組情報受信手段が受信したユーザ選択番組情報に基づいて、前記番組内容が記録される回数を示すログ情報を記録するログ情報記録手段、を備えたことを特徴としている。
【0013】これにより、前記番組または広告を制作する側は、個々の番組内容が何人のユーザに記録されたかという情報を、前記ログ情報として取得することができる。したがって、前記番組を制作する側は、個々の番組内容に対するユーザの評価を統計的に判定する判断材料を取得することができる。一方、前記広告を制作する側は、前記広告情報が何人のユーザによって接触されたかという統計的な情報を得ることができ、容易に広告効果を判定することができる。
【0014】10)本発明の前記ユーザ端末は、さらに、ユーザのプロファイルを送信するプロファイル送信手段、を備えており、前記配信サーバ装置は、さらに、前記プロファイルを受信するプロファイル受信手段、を備えており、前記ログ情報記録手段は、前記ログ情報を、前記受信したプロファイルと対応づけて記録すること、を特徴としている。
【0015】これにより、前記番組または広告を制作する側は、個々の番組内容が、何人の、どのような前記プロファイルのユーザによって記録されたかという情報を、前記ログ情報として取得することができる。したがって、前記番組を制作する側は、個々の番組内容に対するユーザの評価を、前記プロファイルと関連づけて統計的に判定する判断材料を取得することができる。一方、前記広告を制作する側は、前記広告情報が、何人の、どのような前記プロファイルのユーザによって接触されたかという統計的な情報を得ることができ、容易に広告効果を判定することができる。
【0016】さらに、前記番組または広告を制作する側は、前記番組や広告を提供しようとするターゲットユーザのプロファイルをあらかじめ計画しておいた場合には、その計画した前記ユーザのプロファイルと前記ログ情報とを比較することによって、前記番組または広告の制作手法を客観的に評価することができる。
【0017】用語の定義について説明する。
【0018】この発明において、「番組」とは、文字、記号、映像、音声等を、テレビ番組放送や、ラジオ番組放送、インターネットコンテンツ配信等の手段によって、所定の単位で提供される情報を含む概念である。
【0019】「ユーザ嗜好情報」とは、上記「番組」の分野やジャンル、タイトル、カテゴリー、対象、用途、場所等を示す情報、すなわち、「番組」の内容を形容する語句の情報の他、タレント名、アーティスト名、出演者名を示す情報等の、上記「番組」内容の個々の構成要素を形容する語句の情報を含む概念である。
【0020】「広告」とは、CM、PR、宣伝等の、所定の商品、サービスの内容や特徴等を広く世間に知らしめるための情報を含む概念である。
【0021】「プロファイル」とは、ユーザの年齢、性別、職業、住所、メールアドレス等の、そのユーザの属性を特定するための情報を含む概念である。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に係る番組データ配信システムの実施形態を説明する。本実施形態は、ユーザが視聴を希望するテレビ番組情報の配信を行うとともに、そのユーザが高い興味を持っている可能性のある事項に関する広告を併せて提供するものである。これにより、テレビ番組の視聴を希望するユーザ、及び、テレビ番組や広告の提供者側の利便性を向上させることができる。
【0023】以下、まず始めに、番組データ配信システムとしてのTV番組ガイドメールシステムのシステム概要、装置等の構成、特許請求の範囲に記載した用語と実施形態との対応を説明し、次に、本実施形態による処理内容等の説明を行う。
目次1.システム概要2.装置等の構成3.特許請求の範囲に記載した用語と実施形態との対応4.システムの処理内容4−1.ユーザ登録4−2.TV番組ガイドメールサービス4−3.TV番組録画予約ログ解析5.実施形態による効果6.本発明のその他の実施形態−−−−−−−−−−−−−−−−1.システム概要−−図1は、本実施形態による、番組データ配信システムとしてのTV番組ガイドメールシステム8の概略である。TV番組ガイドメールシステム8は、ユーザが使用する携帯電話100及びVTR(Video tape recorder)装置200、TV番組等の情報を配信するサービスサーバ300で構成される。携帯電話100、VTR装置200、サービスサーバ300のそれぞれは、インターネット2を介して接続可能である。サービスサーバ300は、番組データベース(以下、「DB」とする)500、ユーザDB400、広告DB600と接続可能である。
【0024】ユーザDB400は、後述するユーザ登録処理によって携帯電話100のユーザの情報を記録するためのものである。一方、番組DB500は、TV番組の放送を行う事業主等が、TV番組放送プログラムを記録するためのものである。また、広告DB600は、例えばTV番組のスポンサーとなっている広告主等が、広告コンテンツを記録するためのものである。
【0025】なお、ユーザDB400、番組DB500、広告DB600のそれぞれは、サービスサーバ300のハードディスク34に直接記録するようにしてもよいし、あるいは、サービスサーバ300とは別のサーバに記録するようにしてもよい。
【0026】−−2.装置等の構成−−図2は、携帯電話100及びVTR装置200のハードウェア構成の一例である。
【0027】携帯電話100は、CPU10、RAM16、ROM18、ディスプレイ12、入力部11、スピーカ14、インターネット2に接続するための通信回路15を備えている。CPU10は、携帯電話100全体を制御する。RAM16は、CPU10のワーク領域等を提供する。ROM18には、CPU10を動作させるためのプログラムや、ウェブを閲覧するためのブラウザプログラムが記録されている。入力部11の操作により生成される操作情報は、CPU10に入力され、CPU10が生成した画像情報及び音声情報は、ディスプレイ12、スピーカ14にそれぞれ出力される。なお、ブラウザプログラムは、i−mode(登録商標)等の通常のプログラムを使用すればよく、本システム専用のプログラム等は必要ではない。
【0028】VTR装置200は、CPU20、ビデオ制御部22、インターネット2に接続するための通信回路24、メモリ26、入力部28を備えている。CPU20は、VTR装置200全体を制御する。メモリ26は、CPU20のワーク領域等を提供する。入力部28の操作により生成される操作情報は、CPU20に入力され、CPU20が生成したビデオ制御情報は、ビデオ制御部22に出力されてビデオテープの録画再生等が行われる。ビデオ制御部22は、表示回路、音声回路、スピーカ、チューナ、放送受信部等を備えている。
【0029】図3は、サービスサーバ300のハードウェア構成の一例である。サービスサーバ300は、CPU30、ハードディスク34、メモリ32、インターネット2に接続するための通信回路36を備えている。ハードディスク34には、TV番組ガイドメールサービスプログラムが記録されている。なお、このプログラムによる本システムの運営は、i−mode(登録商標)等のサービスを利用して行えばよい。
【0030】図4は、ユーザDB400の構成の一例である。ユーザDB400には、“ユーザ名”、“ユーザアドレス”、“VTRアドレス”、“番組キーワード”、“タレントキーワード”、“性別”、“年齢”、“職業”、“録画予約番組ID”が記録される。“ユーザアドレス”、“VTRアドレス”は、それぞれネットワーク上でユーザの携帯電話100、VTR装置200を特定するものであり、例えばIPアドレスと関連づけられるものである。
【0031】図5は、番組DB500の構成の一例である。番組DB500には、“番組ID”、“番組名”、“放送日時”、“チャンネル”、“番組キーワード”が記録される。“番組ID”は、複数の番組データの中から所定の番組を特定する記号である。
【0032】図6は、広告DB600の構成の一例である。広告DB600には、“番組ID”、“広告ID”、“広告コンテンツ”が記録される。“広告ID”は、複数の広告データの中から所定の広告を特定する記号である。“広告コンテンツ”は、広告内容を示す情報である。
【0033】なお、上記のユーザDB400、番組DB500、広告DB600のそれぞれに記録される情報は、上述したものに限られるものではなく、情報をより細分化あるいは簡略化するようにしてもよい。
【0034】−−3.特許請求の範囲に記載した用語と実施形態との対応−−特許請求の範囲に記載した用語と実施形態との対応は、以下のとおりである。
【0035】「番組データ配信システム」は、図1のTV番組ガイドメールシステム8に対応する。「配信サーバ装置」は、図1のサービスサーバ300に対応し、「ネットワーク」は、インターネット2に対応し、「ユーザ端末」は、携帯電話100に対応し、「番組レコード装置」は、VTR装置200に対応する。
【0036】「番組データ」は、図5の番組DB500の番組IDに対応し、「広告データ」は、図6の広告DB600の広告IDに対応する。「番組データ記録部」は、番組DB500の番組IDを記録する記録領域に対応し、「ユーザ嗜好情報記録部」は、番組DB500の番組キーワードを記録する記録領域に対応する。「広告データ記録部」は、広告DB600の広告IDを記録する記録領域に対応する。「プロファイル」は、図4のユーザDB400に記録される“性別”、“年齢”、“職業”に関する情報が対応する。
【0037】「ユーザ嗜好情報」は、図7ステップS715においてユーザによって入力される“番組のキーワード”、“タレント”に関する情報が対応する。「ユーザ嗜好情報記録手段」は、図7ステップS715において携帯電話100のCPU10がRAM16に項目情報を記録する処理に対応する。「ユーザ嗜好情報送信手段」は、ステップS719でCPU10が行う処理に対応する。「ユーザ嗜好番組情報受信手段」は、図9ステップS901でCPU10が行う処理に対応する。「ユーザ嗜好番組情報出力手段」は、ステップS903でCPU10が行う処理に対応する。
【0038】「ユーザ嗜好情報受信手段」は、図7ステップS758でサービスサーバ300のCPU30が行う処理に対応する。「ユーザ嗜好番組情報選択手段」は、図9ステップS950、952でCPU30が行う処理に対応する。「ユーザ嗜好番組情報」は、ステップS952でCPU30に選択される“番組ID”に関する情報が対応する。「広告情報付加手段」は、ステップS960でCPU30が行う処理に対応する。「広告情報」は、ステップS960でCPU30によって付加される図6の“広告コンテンツ”が対応する。「ユーザ嗜好番組情報送信手段」は、ステップS962でCPU30が行う処理に対応する。
【0039】「ユーザ選択番組記録手段」は、図9ステップS905で携帯電話100のCPU10がRAM16に番組IDを記録する処理に対応する。「ユーザ選択番組」は、図9ステップS905でCPU10が記録する“番組ID”に関する情報に対応する。「ユーザ選択番組情報送信手段」は、ステップS907でCPU10が行う処理に対応し、「ユーザ選択番組情報」は、ステップS907でCPU10が送信する“番組ID”に関する情報に対応する。「ユーザ選択番組情報受信手段」は、ステップS964でサービスサーバ300のCPU30が行う処理に対応する。「記録制御コマンド」は、ステップS968でCPU30が送信する情報に対応する。「番組記録手段」は、ステップS968におけるVTR操作情報を受信してVTR装置200のCPU20が行う処理に対応する。
【0040】「ログ情報記録手段」は、図9ステップS966でサービスサーバ300のCPU30が行う処理に対応し、「ログ情報」は、ステップS966でCPU30が記録する情報に対応する。
【0041】「プロファイル送信手段」は、図7ステップS719で携帯電話100のCPU10が行う処理に対応し、「プロファイル受信手段」は、ステップS758でサービスサーバ300のCPU30が行う処理に対応する。
【0042】−−4.システムの処理内容−−まず最初に、本システムのTV番組ガイドメールサービスの概要を、図12を参照しながら説明する。
【0043】携帯電話100は、ユーザの操作に応じてユーザが関心のある番組のキーワード(例:ポップス、英語、報道等)をサービスサーバ300に送信する(記号1)。サービスサーバ300は、個々のユーザ毎に番組キーワードをユーザ400に登録する(記号2)。
【0044】サービスサーバ300は、番組キーワードと番組データとのマッチング、すなわち、番組DB500に記録された番組データ中で、ユーザが送信した番組キーワードがある番組情報を抽出する(記号3)。サービスサーバ300は、ユーザDB400に記録されている、そのユーザが既に録画予約した番組IDを含む広告コンテンツを広告DB600から抽出する(記号4)。サービスサーバ300は、抽出した番組情報に広告コンテンツを含めた番組情報メールを生成し、携帯電話100に送信する(記号5)。
【0045】携帯電話100は、ユーザがそのメールに記録されている番組内容をVTRに録画することを希望した場合には、録画予約情報をサービスサーバ300に送信し(記号6)、サービスサーバ300は、その録画予約情報のログをユーザDB400に記録した後(記号7)、その番組内容を録画するための録画予約操作情報をVTR装置200に送信し(記号8)、VTR装置200は、その番組の録画予約を行う(記号9)。
【0046】このように、本システムでは、ユーザが関心のある番組情報がメールとして送信されるため、ユーザは興味のある番組を簡易に判断し、録画予約することができる。一方、番組や広告制作者は、興味を持っているユーザにターゲットを絞って番組や広告の案内を行うことができるから、番組宣伝効果及び広告効果を高めることができる。
【0047】以下、上述した処理の詳細を、ユーザ登録、TV番組ガイドメールサービス、TV番組録画予約ログ解析の各ステップに分けて説明する。
【0048】4−1.ユーザ登録携帯電話100のCPU10及びサービスサーバ300のCPU30は、図7のフローチャートに従ってユーザ登録を行う。
【0049】携帯電話100のCPU10は、ユーザの操作に従ってサービスサーバ300にアクセスする(図7R>7ステップS701)。サービスサーバ300のCPU30は、携帯電話100からアクセスが有るか否かを判断し(ステップS750)、アクセスが有ればトップ画面を携帯電話100に送信する(ステップS752)。このトップ画面を、図8Aに例示する。
【0050】CPU10は、トップ画面を受信したか否かを判断し(ステップS703)、受信したと判断すればそのトップ画面をディスプレイ12に表示する(ステップS705)。CPU10は、図8Aの“新規ユーザ登録”のコマンドのクリックによってユーザ登録画面要求が選択されたか否かを判断し(ステップS707)、選択されたと判断すれば、ユーザ登録画面要求をサービスサーバ300に送信する(ステップS709)。サービスサーバ300のCPU30は、ユーザ登録画面要求を受信したか否かを判断し(ステップS754)、受信したと判断すれば、ユーザ登録画面を携帯電話100に送信する(ステップS756)。このユーザ登録画面を、図8Bに例示する。
【0051】CPU10は、ユーザ登録画面を受信したか否かを判断し(ステップS711)、受信したと判断すれば、そのユーザ登録画面をディスプレイ12に表示する(ステップS713)。CPU10は、ユーザ登録に必要な項目(図8Bの“メールアドレス”等)が入力されたか否かを判断し(ステップS715)、入力されたと判断すれば、RAM16に項目情報を記録した後、その項目情報をサービスサーバ300に送信して処理を終了する(ステップS719)。サービスサーバ300のCPU30は、項目情報を受信したか否かを判断し(ステップS758)、受信したと判断すれば、項目情報をユーザDB400(図4参照)に記録して処理を終了する(ステップS760)。
【0052】以上の処理により、携帯電話100のユーザは、TV番組ガイドメールサービスのユーザとして登録されるとともに、図4のユーザDB400に、ユーザ自身が視聴を希望する番組キーワード、タレントキーワード等が記録されることになる。
【0053】なお、実施形態では、図7ステップS715のキーワード入力は、フリーワード入力としているが、これに限らず、あらかじめ設定された所定の項目を選択入力するようにしてもよい。
【0054】4−2.TV番組ガイドメールサービス上述したユーザ登録後は、サービスサーバ300は、所定の期間毎あるいはユーザからの要求があった場合に、図9のフローチャートに従って、携帯電話100のユーザに対してTV番組ガイドメールサービス処理を行う。ここで、TV番組ガイドメールサービスとは、ユーザが視聴を希望するTV番組の放送日時やチャンネルに関する情報をメールによって配信するサービスである。
【0055】サービスサーバ300のCPU30は、ユーザが登録した“番組キーワード”が、図5の番組DB500に記録されているか否かについてのマッチング処理を行う(図9ステップS950)。具体的には、図4のユーザDB400に記録されている“番組キーワード”、“タレントキーワード”に合致する“番組キーワード”が、図5の番組DB500に記録されているか否かを検索する。なお、検索処理は、完全一致、部分一致、あいまい検索等のいずれの手法を採用してもよい。CPU30は、ユーザが登録した“番組キーワード”が、図5の番組DB500に記録されているか否かを判断し(ステップS952)、記録されていなければ処理を終了する。
【0056】CPU30は、“番組キーワード”が番組DB500に記録されていると判断すれば、次に、対象としているユーザのユーザDB400に“録画予約番組ID”が記録されているか否かを判断する(ステップS954)。“録画予約番組ID”が記録されていなければ、ステップS952で処理した、番組DB500に記録されている番組データに基づいて番組情報メールを生成する(ステップS956)。一方、ユーザDB400に“録画予約番組ID”が記録されていれば、CPU30は、その番組データに関連する広告データが有るか否かを判断する(ステップS958)。具体的には、CPU30は、ユーザDB400に記録されている“録画予約番組ID”に合致する“番組ID”が、図6の広告DB600に記録されているか否かを判断する。
【0057】CPU30は、“録画予約番組ID”に合致する“番組ID”が広告DB600に記録されていないと判断すれば、ステップS956からの処理を行う。一方、“録画予約番組ID”に合致する“番組ID”が広告DB600に記録されていると判断すれば、広告付き番組情報メールを生成する(ステップS960)。具体的には、CPU30は、“録画予約番組ID”に合致する“番組ID”に関連付けて記録された広告コンテンツを広告DB600から抽出し、その広告コンテンツを、ステップS952で処理した番組DB500に記録されている番組データと併せたメールを生成する。図10R>0Aは、広告付き番組情報メールの一例である。
【0058】CPU30は、ステップS956またはステップS960の処理によって生成した番組情報メールを携帯電話100に送信する(ステップS962)。
【0059】携帯電話100のCPU10は、番組情報メールを受信するか否かを判断し(ステップS901)、受信したと判断すればそのメールをディスプレイ12に表示する(ステップS903)。CPU10は、次に、ユーザの操作によって番組録画予約指示の入力があるか否かを判断する(ステップS905)。この番組録画予約指示の入力とは、図10Aに示す番組データの中からユーザが番組データを選択した場合に、図10Bの画面が表示され、ここでユーザが“録画予約”のコマンドをクリック等することによって行われる。
【0060】CPU10は、番組録画予約指示の入力があったと判断すれば、番組IDをRAM16に記録した後、番組録画予約情報をサービスサーバ300に送信した後に(ステップS907)、図10Cに例示する画面をディスプレイ12に表示して処理を終了する。サービスサーバ300のCPU30は、番組録画予約情報を受信するか否かを判断し(ステップS964)、受信したと判断すれば、対象としているユーザのユーザDB400に録画予約番組IDを記録した後に(ステップS966)、VTR操作情報をVTR装置200に送信して処理を終了する(ステップS968)。
【0061】VTR装置200のCPU20は、そのVTR操作情報を受信して、ユーザによって選択された番組を録画するための録画予約制御を行うとともに、番組放送時に録画操作を行う。以上の処理により、TV番組ガイドメールサービスが行われる。
【0062】なお、図9ステップS966でサービスサーバ300のCPU30が記録する録画予約番組の番組IDを、所定期間が経過すると削除するようにしておくことで、ある程度古くなった広告コンテンツが番組情報メールに付加されないようにしてもよい。また、一つの番組情報メールに付加する広告コンテンツを所定数に制限するようにしたり、付加する広告コンテンツに優先順位を設定したり、一度付加した広告コンテンツは再度付加しないような処理をCPU30が行うようにしてもよい。
【0063】インターネット2を介したVTR装置200の遠隔操作は、ユーザDB400に記録されるVTRアドレスに基づいて所定のVTR装置200を特定することによって行えばよい。この場合のインターネットプロトコルとしては、既存のプロトコルの他、IPv6を利用してもよい。
【0064】4−3.TV番組録画予約ログ解析サービスサーバ300は、以上の処理によってTV番組ガイドメールを送信するが、併せて番組録画予約情報を受信することとしている(図9ステップS964参照)。したがって、複数の携帯電話100のユーザが存在する場合、サービスサーバ300は、各番組が、どの程度ユーザにとって興味の対象となったかを判断するデータを取得することができる。具体的には、番組録画予約ログを番組ID毎に集計することにより、ある番組が何人のユーザによって番組録画予約されたか、というデータを取得することができる。
【0065】したがって、サービスサーバ300の運営者は、番組制作者や、番組スポンサーとなっている広告制作者に対して、各番組の番組録画予約ログをレポートとして出力することにより、各番組に対するユーザの評価、ユーザへの広告効果の評価を提供することができる。
【0066】図11は、そのような番組予約録画ログレポートの一例を示す。番組録画予約ログレポートには、“番組ID”、“番組名”、ユーザの“カテゴリー”、“番組録画予約ログ数”が記録される。“カテゴリー”は、ユーザの性別と年齢層によって区分けされるが、これらの情報は、ユーザ登録の際のユーザDB400に記録される“性別”、“年齢”のデータを参照するようにすればよい。なお、このレポートは、オンラインで番組制作者や広告制作者に対して提供してもよいし、別途ハードコピー等を提供するようにしてもよい。
【0067】なお、図11に示す番組予約録画ログレポートに記録する情報はこれに限られるものではなく、より細分化あるいは簡略化した情報としてもよい。
【0068】−−5.実施形態による効果−−実施形態では、携帯電話100のユーザは、番組情報メールを受信することにより(図9ステップS901、図1010A参照)、自己の嗜好に合った番組情報を迅速かつ簡易に取得することができる。また、多数の番組データの中からユーザが関心のある番組メールを送信するのであるから、番組製作者は、ターゲットとしているユーザの視聴率等を向上させることができる。さらに、番組内容や放送時間に変更があった場合であっても、番組情報メールを再送信するようにすれば容易に対応可能である。
【0069】実施形態では、携帯電話100のユーザは、自己の嗜好に合う番組メールを受信し、かつ、その番組を録画することを所望した番組を、インターネット2を介して、遠隔操作により簡易かつ迅速にVTR装置200に録画予約設定することができる(図9ステップS907参照)。
【0070】さらに、番組情報メールに含まれる広告は、番組キーワードやタレントキーワードに基づいて選択された番組の中から、さらにユーザがその番組内容を録画予約することを所望した番組と対応づけらたものが選択される(図9ステップS954、958、960参照)。これにより、番組情報メールに含まれる広告として、ユーザが特に関心のあるもの(関心度の高いもの)が選択されることになる。したがって、番組のスポンサーである広告制作者は、広告ターゲットとしているユーザに対する広告効果をより一層向上させることができる。この場合の広告効果は、広告のみを単独で提供する場合よりも十分高いものと考えられる。
【0071】実施形態では、番組または広告制作者は、個々の番組が、どのようなプロファイル(性別、年齢層等)の、何人のユーザに録画予約されたかという情報を、番組予約ログとして取得することができる(図11参照)。したがって、番組制作者は、個々の番組に対するユーザの評価を統計的に判定する判断材料を取得することができる。一方、広告制作者は、広告が何人のユーザによって接触されたかという統計的な情報を得ることができ、容易に広告効果を判定することができる。さらに、番組または広告制作者は、番組や広告を提供しようとするターゲットユーザのプロファイルをあらかじめ設定しておいた場合には、その設定したユーザのプロファイルと番組録画予約ログとを比較することによって、番組または広告の制作手法を客観的に評価することができる。
【0072】番組または広告制作者は、番組キーワードやタレントキーワードのユーザ登録情報によって、比較的広い範囲でのユーザ嗜好情報を得ることができ、さらに、番組録画予約ログの情報によって、そのユーザ嗜好情報の中で関心度が特に高いユーザ嗜好情報を得ることができる(図4参照)。すなわち、番組または広告制作者は、ユーザが関心のある事項について、嗜好度合いを2段階で把握することができるから、それらの情報を利用することによって効果的なマーケティング活動を行うことができる。したがって、番組または広告制作者は、効果的な広告活動を行うとともにその広告効果を容易に判断することができる。
【0073】−−6.本発明のその他の実施形態−−実施形態では、ユーザ端末として携帯電話100を例示したが、これに限られるものではなく、パーソナルコンピュータやPDA等のその他の機器を利用してもよい。また、番組レコード装置としてVTR装置200例示したが、これに限られず、DVD、HDDレコーダ、ハードディスクレコーダ、パーソナルコンピュータのハードディスク等の記憶メディアを利用してもよい。
【0074】実施形態では、VTR装置200の録画予約操作は、サービスサーバ300のCPU30の処理を介して行う例を示したが(図9ステップS968参照)、これに限られず、携帯電話100のCPU10が、VTR装置200の録画予約の遠隔操作を行うようにしてもよい。また、実施形態では、VTR装置200がインターネット2に接続される例を示したが、これに限られず、携帯電話100とVTR装置200とを、インターネット2以外の手段、例えば、通信ケーブル、赤外線によって接続することによって番組録画予約操作を行うようにしてもよい。
【0075】実施形態では、広告DB600に、“番組ID”を記録しておくことにより、録画予約された番組IDに対応する広告コンテンツを選択する例を示したが(図9ステップS954、958参照)、これに限られるものではない。その他の実施形態として、広告DB600に、“番組キーワード”や“タレントキーワード”を記録してもよい。この場合、図9ステップS960で番組情報メールに付加される広告コンテンツの選択手法は、広告DB600に記録された“番組キーワード”中に、図4のユーザDB400に記録された“番組キーワード”が含まれているか否かを判断することによって行えばよい。
【0076】実施形態では、録画予約された番組IDに対応づけられた広告コンテンツを、番組情報メールに付加することとしているが(図9ステップS958参照)、これに限られるものではない。その他の実施形態として、録画予約の有無にかかわらず、案内しようとする番組の番組IDに対応づけられた広告コンテンツを番組情報メールに付加するようにしてもよい。
【0077】実施形態では、番組情報メールに付加する情報として、広告コンテンツを例示したが(図9ステップS960参照)、これに限られず、番組情報メールに、案内しようとする番組に関連する別の番組案内コンテンツを付加するようにしてもよい。また、サービスサーバ300は、番組情報メールの他、ユーザが録画予約した番組あるいはVTR装置200が既に録画完了した番組の一覧を案内するメールを携帯電話100に送信するようにしてもよい。
【0078】実施形態では、“録画予約番組ID”に合致する“番組ID”が広告DB600に記録されていると判断した場合に、広告付き番組情報メールを生成することとしているが(図9ステップS958、960参照)、これに限られず、録画予約番組IDの有無にかかわらず全ての番組情報メールに付加する広告コンテンツを作成してもよい。この場合、例えば、全ての番組情報メールに付加する広告コンテンツを図6の広告DBに記録する場合に、“番組ID”を“ALL”とすることとすればよい。
【0079】実施形態では、番組情報メールを配信するシステムを例示したが、これに限られず、その他の情報、例えば、週刊誌の見だし情報をメール配信するシステムにも利用することができる。
【0080】実施形態では、携帯電話100のCPU10のプログラムは、インターネット2を介しサービスサーバ300より送られたプログラムを実行することとし、一方、サービスサーバ300のCPU30の動作のためのプログラムは、ハードディスク34に記憶させているが、これに限られず、それらのプログラムが記憶されたCD―ROMから読み出してインストールさせるようにしてもよい。また、CD―ROM以外に、フレキシブルディスク(FD)、ICカード等の、プログラムをコンピュータ可読の記録媒体からインストールさせるようにしてもよい。さらに、通信回線を用いてプログラムをダウンロードするようにすることもできる。また、CD―ROMからプログラムをインストールすることにより、CD―ROMに記憶させたプログラムを間接的にコンピュータに実行させるのではなく、CD―ROMに記憶させたプログラムを直接的に実行するようにしてもよい。
【0081】なお、コンピュータによって、実行可能なプログラムとしては、そのままのインストールするだけで直接実行可能なものはもちろん、一旦他の形態等に変換が必要なもの(例えば、データ圧縮されているものを解凍する等)、さらには、他のモジュール部分と組合して実行可能なものも含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】TV番組ガイドメールシステムのシステム図である。
【図2】携帯電話とVTR装置のブロック図である。
【図3】サービスサーバのブロック図である。
【図4】ユーザデータベースの構成を示す図である。
【図5】番組データベースの構成を示す図である。
【図6】広告データベースの構成を示す図である。
【図7】ユーザ登録のフローチャートである。
【図8】図8Aは、トップ画面例である。図8Bは、ユーザ登録画面例である。
【図9】番組予約サービスのフローチャートである。
【図10】図10Aは、番組情報メールの画面例である。図10B、図10Cは、番組録画予約時の画面例である。
【図11】番組録画予約ログレポートの構成を示す図である。
【図12】TV番組ガイドメールサービスの概要を示す図である。
【符号の説明】
100・・携帯電話
200・・VTR装置
300・・サービスサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】配信サーバ装置、前記配信サーバ装置とネットワークで接続されるユーザ端末、を備えることにより、番組データの中から、ユーザ嗜好に合わせた番組に関するユーザ嗜好番組情報を選択し、そのユーザ嗜好番組情報と広告情報とを前記ユーザ端末に配信する番組データ配信システムであって、前記ユーザ端末は、前記ユーザ嗜好を示すユーザ嗜好情報を記録するユーザ嗜好情報記録手段、前記ユーザ嗜好情報を送信するユーザ嗜好情報送信手段、前記ユーザ嗜好番組情報を受信するユーザ嗜好番組情報受信手段、前記ユーザ嗜好番組情報を出力するユーザ嗜好番組情報出力手段、を備えており、前記配信サーバ装置は、前記ユーザ嗜好情報を受信するユーザ嗜好情報受信手段、前記ユーザ嗜好情報と対応づけて記録されている前記番組データから、前記受信したユーザ嗜好情報に基づいて前記ユーザ嗜好番組情報を選択するユーザ嗜好番組情報選択手段、前記番組データと対応づけて記録されている広告データに基づいて、前記選択したユーザ嗜好番組情報に前記広告情報を付加する広告情報付加手段、前記広告情報が付加されたユーザ嗜好番組情報を前記ユーザ端末に送信するユーザ嗜好番組情報送信手段、を備えたことを特徴とする番組データ配信システム。
【請求項2】番組データの中から、ユーザ嗜好に合わせた番組に関するユーザ嗜好番組情報を選択し、そのユーザ嗜好番組情報と広告情報とを配信する配信サーバ装置であって、前記配信サーバ装置は、前記ユーザ嗜好を示すユーザ嗜好情報を受信するユーザ嗜好情報受信手段、前記ユーザ嗜好情報と対応づけて記録されている前記番組データから、前記受信したユーザ嗜好情報に基づいて前記ユーザ嗜好番組情報を選択するユーザ嗜好番組情報選択手段、前記番組データと対応づけて記録されている広告データに基づいて、前記選択したユーザ嗜好番組情報に前記広告情報を付加する広告情報付加手段、前記広告情報が付加されたユーザ嗜好番組情報を送信するユーザ嗜好番組情報送信手段、を備えたことを特徴とする配信サーバ装置。
【請求項3】番組データの中から、ユーザ嗜好に合わせた番組に関するユーザ嗜好番組情報を選択し、そのユーザ嗜好番組情報と広告情報とを配信する配信サーバ装置を機能させるためのプログラム、またはそのプログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムは前記配信サーバ装置を以下の、前記ユーザ嗜好を示すユーザ嗜好情報を受信するユーザ嗜好情報受信手段、前記ユーザ嗜好情報と対応づけて記録されている前記番組データから、前記受信したユーザ嗜好情報に基づいて前記ユーザ嗜好番組情報を選択するユーザ嗜好番組情報選択手段、前記番組データと対応づけて記録されている広告データに基づいて、前記選択したユーザ嗜好番組情報に前記広告情報を付加する広告情報付加手段、前記広告情報が付加されたユーザ嗜好番組情報を送信するユーザ嗜好番組情報送信手段、を備えた配信サーバ装置として機能させるためのプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体。
【請求項4】ユーザ端末であって、ユーザ嗜好を示すユーザ嗜好情報を記録するユーザ嗜好情報記録手段、前記ユーザ嗜好情報を送信するユーザ嗜好情報送信手段、前記ユーザ嗜好番組情報を受信するユーザ嗜好番組情報受信手段、前記ユーザ嗜好番組情報を出力するユーザ嗜好番組情報出力手段、を備えたことを特徴とするユーザ端末。
【請求項5】ユーザ端末を機能させるためのプログラム、またはそのプログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムは前記ユーザ端末を以下の、ユーザ嗜好を示すユーザ嗜好情報を記録するユーザ嗜好情報記録手段、前記ユーザ嗜好情報を送信するユーザ嗜好情報送信手段、前記ユーザ嗜好番組情報を受信するユーザ嗜好番組情報受信手段、前記ユーザ嗜好番組情報を出力するユーザ嗜好番組情報出力手段、を備えたユーザ端末として機能させるためのプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体。
【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、前記番組データ配信システムは、さらに、少なくとも前記配信サーバ装置またはユーザ端末のいずれかとネットワークで接続される番組レコード装置、を備えており、前記ユーザ端末は、さらに、前記ユーザが、その出力されたユーザ嗜好番組情報の番組内容を記録することを所望する場合には、ユーザの操作に応じてそのユーザ嗜好番組情報をユーザ選択番組として記録するユーザ選択番組記録手段、前記記録したユーザ選択番組を示すユーザ選択番組情報を送信するユーザ選択番組情報送信手段、を備えており、前記配信サーバ装置は、さらに、前記ユーザ選択番組情報を受信するユーザ選択番組情報受信手段、前記受信したユーザ選択番組情報に基づいて、前記ユーザ選択番組情報の番組内容を前記番組レコード装置に記録させるための記録制御コマンドを送信する記録制御コマンド送信手段、を備えており、前記広告情報付加手段は、前記番組データと対応づけて記録されている広告データから、前記受信したユーザ選択番組情報に基づいて前記広告情報を選択し、前記選択したユーザ嗜好番組情報にその広告情報を付加すること、を特徴としており、前記番組レコード装置は、前記記録制御コマンドを受信して前記ユーザ選択番組の番組内容を記録する番組記録手段、を備えたことを特徴とするもの。
【請求項7】ユーザ選択番組の番組内容を記録する番組レコード装置であって、前記番組レコード装置は、前記ユーザ選択番組の番組内容を前記番組レコード装置に記録させるための記録制御コマンドを受信して前記ユーザ選択番組の番組内容を記録する番組記録手段、を備えたことを特徴とする番組レコード装置。
【請求項8】ユーザ選択番組の番組内容を記録する番組レコード装置を機能させるためのプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラムは前記番組レコード装置を以下の、前記ユーザ選択番組の番組内容を前記番組レコード装置に記録させるための記録制御コマンドを受信して前記ユーザ選択番組の番組内容を記録する番組記録手段、を備えた番組レコード装置として機能させるためのプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体。
【請求項9】請求項6において、前記配信サーバ装置は、さらに、前記ユーザ選択番組情報受信手段が受信したユーザ選択番組情報に基づいて、前記番組内容が記録される回数を示すログ情報を記録するログ情報記録手段、を備えたことを特徴とするもの。
【請求項10】請求項9において、前記ユーザ端末は、さらに、ユーザのプロファイルを送信するプロファイル送信手段、を備えており、前記配信サーバ装置は、さらに、前記プロファイルを受信するプロファイル受信手段、を備えており、前記ログ情報記録手段は、前記ログ情報を、前記受信したプロファイルと対応づけて記録すること、を特徴とするもの。
【請求項11】番組データを記録する番組データ記録部、番組に関連するユーザ嗜好情報を前記番組データに対応づけて記録するユーザ嗜好情報記録部、を備えたデータ構造を有するデータを記録した記録媒体。
【請求項12】番組データを記録する番組データ記録部、番組に関連する広告情報を前記番組データに対応づけて記録する広告データ記録部、を備えたデータ構造を有するデータを記録した記録媒体。
【請求項13】コンピュータを利用することにより、番組データの中から、ユーザ嗜好に合わせた番組に関するユーザ嗜好番組情報を選択し、そのユーザ嗜好番組情報と広告情報とを配信する番組データ配信方法であって、ユーザ嗜好情報と対応づけて記録されている前記番組データから、前記ユーザ嗜好情報に基づいて前記ユーザ嗜好番組情報を選択し、前記番組データと対応づけて記録されている広告データに基づいて、前記選択したユーザ嗜好番組情報に前記広告情報を付加し、前記広告情報が付加されたユーザ嗜好番組情報を送信すること、を特徴とする番組データ配信方法。
【請求項14】コンピュータを利用することにより、番組データの中から、ユーザ嗜好に合わせた番組に関するユーザ嗜好番組情報を選択し、そのユーザ嗜好番組情報と広告情報とを配信する番組データ配信方法であって、ユーザ嗜好情報と対応づけて記録されている前記番組データから、ユーザ嗜好情報に基づいて前記ユーザ嗜好番組情報を選択し、番組内容を記録することの対象とされたユーザ選択番組が既にあれば、そのユーザ選択番組と対応づけて記録されている広告情報を、前記選択したユーザ嗜好番組情報に付加し、前記広告情報が付加されたユーザ嗜好番組情報を送信すること、を特徴とする番組データ配信方法。
【請求項15】コンピュータを利用することにより、番組に対するユーザの関心の度合いを測定する番組関心度測定方法であって、番組データの中から、ユーザ嗜好に合わせた番組に関するユーザ嗜好番組情報を選択してユーザに提供し、前記提供した番組情報中に、番組内容を記録することの対象とされた番組があれば、その対象とされた回数をカウントし、前記番組毎に前記回数を集計すること、を特徴とする番組関心度測定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図11】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【公開番号】特開2003−179907(P2003−179907A)
【公開日】平成15年6月27日(2003.6.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−377756(P2001−377756)
【出願日】平成13年12月11日(2001.12.11)
【出願人】(000151092)株式会社電通 (57)
【Fターム(参考)】