説明

番組予約データ処理装置及び方法

【課題】連続ドラマ番組或いは連続番組の録画予約の及び録画の設定を容易にする。
【解決手段】実施形態によれば、番組情報処理モジュールが、番組表及び番組の番組情報を格納する。そして録画予約処理モジュールが、画面に表示された前記番組表上の番組に対し連続番組録画予約の指定がされた場合、指定された連続番組の番組情報から録画予約情報を生成して格納し、前記連続番組が受信されている状況であれば、前記連続番組の録画開始を自動設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、番組予約データ処理装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、映像信号の録画及び再生装置では、後日放送される番組を自動録画するために、録画予約情報を設定することができる。録画予約情報が設定された録画及び再生装置は、録画予約情報に含まれる予約日及び時間情報と予約番組情報を参照する。録画及び再生装置は、現在の日及び時刻が予約日及び時間になると、チューナに対して予約番組が含まれるチャンネル受信を実施し、受信し復調した前記予約番組のデータを記憶媒体に記録する。
【0003】
上記した録画予約を行うための技術として、再放送される番組に対しても録画予約を行える技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−164476号公報
【特許文献2】特開平10−200865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
テレビジョン受信装置において、所望の番組の録画予約が実施される場合、通常は、以下のような処理が実行される。即ち、ユーザがリモートコントローラを操作し、例えば番組表の表示を指令するボタンを押す。すると、テレビジョン受信装置は、画面上に番組表を表示する。ユーザは、リモートコントローラを操作し、番組表上の所望の番組にカーソルを合わせる。このとき所望の番組を含むフレームがハイライトする。ユーザがリモートコントローラの決定ボタンを押すと、録画予約の対象として、当該所望の番組が特定される。続いて画面上には、録画予約を「する」、「しない」の選択項目が表示される。ユーザは、何れかの選択項目にカーソルを合わせ、決定ボタンを操作する。カーソルにより「する」が選択され、決定ボタンが押された場合、当該所望の番組の録画予約が行われる。カーソルにより「しない」が選択され、決定ボタンが押された場合、番組表の表示状態に戻る。
【0006】
ところで、放送番組の種類としては連続番組(シリーズ番組、或いは連続ドラマ番組とも称してもよい)がある。例えば、毎週月曜日のPM8:00−PM9:00に1時間放送されるような番組がある。あるいは、月曜から金曜の毎日AM6:30−AM7:00に30分間放送されるような番組がある。このタイプの番組の録画予約を行うために、連続番組録画予約機能がある。
【0007】
連続番組録画予約機能を利用するためには、ユーザは、先の番組表上の連続番組の上にカーソルを移動させて、決定ボタンを押す。すると、例えば「録画する」、「連続ドラマ予約(連ドラ予約と記述場合もある)」などの項目が画面に表示される。ユーザが、「連続ドラマ予約」の項目にカーソルを合わせて、決定ボタンを押すと、選択した連続番組或いは連続ドラマ番組の録画予約が行われる。
【0008】
ここで、現在時刻が、例えば月曜日のPM8:30であり、「連続ドラマ(第1話)番組」が放送されていたとする。このとき、ユーザが、「連続ドラマ予約」の項目にカーソルを合わせて、決定ボタンを押したとする。すると、選択した連続番組或いは連続ドラマ番組の録画予約が行われる。しかし、現在放送中の「連続ドラマ(第1話)番組」は、録画されず、次回(つまり来週の月曜日)からの「連続ドラマ(第2話)番組」から予約録画されるのが通常である。
【0009】
このために、ユーザが現在放送中の「連続ドラマ(第1話)番組」も録画したいと思う場合は、先の番組表上の連続番組の上にカーソルを移動させて、決定ボタンを押し、「録画する」、「連続ドラマ予約」の項目が画面に表示させる。そして、「録画する」を選択して、決定ボタンを押すことで、現在放送中の「連続ドラマ(第1話)」の録画を実行させることができる。
【0010】
上記のように「連続ドラマ番組」の録画を行う場合は、録画設定の操作を2回必要とする場合がある。
【0011】
そこで本実施形態では、連続ドラマ番組或いは連続番組の録画予約の及び録画の設定を容易にすることができる番組予約データ処理装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
実施形態によれば、画面に表示された番組表の番組に対し連続番組録画予約の指定がされた場合、指定された連続番組の番組情報から録画予約情報を生成して格納し、前記連続番組が受信されている状況であれば、前記連続番組の録画開始を自動設定する録画予約処理モジュールを有する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】一実施形態のテレビジョン受信装置の代表的な構成例を示すモジュール図である。
【図2】図1のテレビジョン受信装置を操作するために用いられるリモートコントローラの代表的な外観図である。
【図3】図1のテレビジョン受信装置の映像表示部に表示された番組表の代表的な例を示す図である。
【図4】番組の録画予約が行われるときに画面に表示された、操作案内映像の代表的な例を示す図である。
【図5】連続番組の録画予約が行われるときに画面に表示された、操作案内映像の代表的な例を示す図であり、受信中の連続番組も録画が開始される例である。
【図6】連続番組の録画予約が行われるときに画面に表示された、操作案内映像の代表的な例を示す図であり、予約のために選択した番組とすでに予約されている他の番組の予約時間帯が重複したときの例である。
【図7】連続番組の録画予約が行われるときに画面に表示された、操作案内映像の代表的な例を示す図であり、予約のために選択した番組とすでに予約されている他の番組の予約時間帯が重複したときの他の例である。
【図8】連続番組の録画予約が行われるときに制御部において実行される動作手順の代表的な例を示すフローチャートである。
【図9】録画された複数の連続番組に一部未完録画のものが有った場合に、未完録画の番組を完全録画の番組に置き換えるための動作手順の代表的な例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、テレビジョン放送受信装置41の主要な信号処理系を示している。本発明は、テレビジョン放送受信装置41の限定されるものではなく、情報記録再生装置にも適用可能であるが、ここでは、テレビジョン放送受信装置41を代表して説明する。
【0015】
BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ43で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子44を介して衛星デジタル放送用のチューナ45に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。
【0016】
チューナ45で選局された放送信号は、PSK(Phase Shift Keying)復調器46に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、信号処理部47に出力される。
【0017】
地上デジタル放送受信用のアンテナ48で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子49を介して地上デジタル放送用のチューナ50に供給されることにより、所望のチャンネルの放送信号が選局される。
【0018】
チューナ50で選局された放送信号は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器51に供給されて、デジタルの映像信号及び音声信号に復調された後、上記信号処理部47に出力される。
【0019】
また地上波アナログ信号を受信するアナログチューナ58も設けられている。アナログチューナ68で受信された信号は、アナログ復調器59で復調され信号処理部47に出力される。
【0020】
ここで、信号処理部47は、PSK復調器46から供給されたデジタルの映像信号及び音声信号と、OFDM復調器51から供給されたデジタルの映像信号及び音声信号と、アナログ復調器69から供給された映像信号及び音声信号と、さらにライン入力端子からの映像信号及び音声信号とに対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部52及び音声処理部53に出力している。例えば、信号処理部47は、入力した信号が符号化されている場合は、復号化処理を実施し、ベースバンドのデジタル映像信号及びオーディオ信号を出力することができる。逆に、ベースバンドのデジタル映像信号及びオーディオ信号を符号化して記録用のデジタル信号を得ることもできる。
【0021】
グラフィック処理部52は、信号処理部47から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(On Screen Display)信号生成部54で生成されるOSD信号を重畳して出力する機能を有する。また、グラフィック処理部52は、信号処理部47の出力映像信号と、OSD信号生成部54の出力OSD信号とを選択的に出力することができる。また、グラフィック処理部52は、両出力をそれぞれ画面の半分を構成するように組み合わせて出力することができる。
【0022】
グラフィック処理部52から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部55に供給される。この映像処理部55は、入力されたデジタルの映像信号を、映像表示器14で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換し、映像表示器14に出力する。
【0023】
音声処理部53は、入力されたデジタルの音声信号を、スピーカ15で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換し、スピーカ15に出力する。
【0024】
このデジタルテレビジョン放送受信装置11は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部61によって統括的に制御されている。
【0025】
制御部61は、CPU(Central Processing Unit)(図示せず)等を内蔵している。操作部71からの操作情報を受けたとき、または、リモートコントローラ72から送出された操作情報を、受光部73を介して受信したとき、制御部61は、その操作内容が装置に反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0026】
制御部61は、主として、そのCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)611と、該CPUに作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)612と、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ613等を利用している。
【0027】
制御部61は、変調・復調器70を介して、外部ネットワーク(例えばインターネット)と接続可能である。従って制御部61は、外部ネットワークを介してプロバイダーのサーバーをアクセスし、該サーバーから各種の情報を取得することができる。
【0028】
制御部61は、カードI/F(Interface)75を介して、メモリカード77が装着可能なカードホルダ76に接続されている。これによって、制御部61は、メモリカード77と通信を行ない、情報の記録再生を行うことができる。
【0029】
制御部61は、通信I/F81を介してLAN端子82に接続されている。これにより、制御部61は、LAN端子21に接続されたLAN対応の機器(例えば録再装置、HDDなど)と、通信を行ない、情報の記録再生を行うことができる。この場合、制御部61は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバー機能を有し、LAN端子82に接続されたLAN対応の機器にIP(Internet Protocol)アドレスを割り当てて制御している。
【0030】
制御部61は、USB I/F83を介してUSB端子84に接続されている。これにより、制御部61は、USB端子84に接続された各機器(例えばハードディスクドライブ(HDD)91)と、通信を行ない、情報の記録再生を行うことができる。また制御部61は、HDMI I/F87を介してHDMI端子88に接続されている。これにより、制御部61は、i.HDMI端子88に接続された各機器(例えばDVD録再装置、ブルーレイ録再装置などの録再機器92など)と通信を行い、情報の記録再生を行なうことができる。
【0031】
制御部61は、記録再生処理モジュール630を含む。記録再生処理モジュール630は、上記HDD91或いは録再機器92に情報が記録されるとき、及び上記HDD91或いは録再機器92から情報が再生されるときに主となって記録再生動作の制御を行う。記録再生処理モジュール630は、記録信号をHDD91、録再機器92の記録フォーマットに適したフォーマットに変換することができる。またHDD91、録再機器92からの再生信号を信号処理部47で処理できるようにフォーマット変換することができる。
【0032】
制御部61は、明るさセンサー78と接続されている。制御部61は、明るさセンサー78の明るさ検出信号に応じて、例えば輝度調整、画面の明るさ調整、バックライトの調光などを行うことができる。
【0033】
制御部61は、カメラ79と接続されている。制御部61は、カメラ79からの画像信号を取り込み、画像信号を各種の処理のために利用することができる。
【0034】
制御部61は、電子番組案内(EPG)データベース621、番組情報処理モジュール622を含む。
【0035】
EPGデータは、放送番組信号とともに送られてくる付加情報(属性情報と称しても良い)である。付加情報は、番組の放送局情報、番組固有のID,番組、番組のジャンル、番組の内容を簡略化して記述したデータ、番組の放送開始時刻、放送時間の長さ、番組の製作者、製作者のコメントなどを含む場合がある。このようなEPGデータがEPGデータベース621として構築されている。
【0036】
番組情報処理モジュール622は、EPGデータを用いて、図2に示すような番組表111を作成することができる。また後述するように、番組情報に関する各種の表示出力を生成することができる。
【0037】
制御部61は、操作入力処理モジュール623を有する。操作入力処理モジュール623は、操作部71及びリモートコントローラ72から与えられる指令に応答して、装置全体の応答動作に反映させる。例えば、カーソルの移動動作、決定指令への応答、録画予約情報の生成、などである。
【0038】
制御部61は、判定モジュール624を有する。判定モジュール624は、装置動作に必要な各種の論理判定要素を含む。また制御部61は、録画予約処理モジュール625を有する。録画予約処理モジュール625は、番組録画予約情報の生成、格納、読出し、及び録画予約の設定などの処理を行う。判定モジュール624は、装置動作に必要な各種の論理判定を、EPGデータベース621、番組情報処理モジュール622、操作入力処理モジュール623、録画予約処理モジュール625、記録再生処理モジュール630、などと協働して行う。
【0039】
図2は、リモートコントローラ72の一例を示している。リモートコントローラ72は、電源スイッチ201を有し、この電源スイッチ201を押すことで、待機状態のテレビジョン受信装置がオフからオン、或いはオンからオフ状態に移行する。202は地上デジタル放送を受信したい場合に操作される地デジボタンであり、203は衛星放送を受信したい場合に操作されるBSボタン、204は、通信衛星放送を受信したい場合に操作されるCSボタンである。
【0040】
205は、1−12チャンネルの受信チャンネル選択ボタンである。受信チャンネルは、チャンネル切換ボタン206を操作しても切り換えることができる。211は、音量調整ボタンである。300は番組表ボタンであり、このボタンを操作すると、番組表の表示を得ることができる。311,312,313,314は、ページ切換ボタンであり、それぞれのボタン操作に応じて、表示されているテーブルの上又は下方向、左または右方向へのページ切換を得ることができる。302は、カーソル移動ボタンであり、カーソルを画面上で上又は下方向、左または右方向へ移動制御することができる。所望の位置へカーソルが位置したとき、決定ボタン302を押すことができる。決定ボタン302が押されたとき、カーソルに選択された項目が意味する動作が、装置に反映される。
【0041】
B,R,G,Yボタンは、青、赤、緑及び黄の色つきのボタンであり、各状態において一括操作のために利用することができる。このボタンの操作案内は、画面上で行われる。
【0042】
図3は、ボタン300を操作して、テレビジョン放送受信装置41の映像表示部57の画面に番組表400が表示された様子を示している。
【0043】
番組表400の上部右側には、現在の日と時刻(この例は、7月21日木曜、午後3時13分)が表示される(401)。番組表400の上部中央には、表示されている番組表400が、7月21日、木曜対応のものであることを示している(402)。また番組表400の上部左側には、番組表が地上デジタル放送の番組表であることを示している(403)。
【0044】
番組表400の左側の縦方向には、時間(PM3−PM8)が示されている(404)。また番組表400は、チャンネルごとに仕切られている。この例では、チャンネル1,2,6,7,及び8が示されている(405−411)。
【0045】
なお番組表400に示されている「ABX−TV」、「CD−TV」、「HJK−TV」、「LMM−TV」は、テレビ局の称号の例である。
【0046】
番組表400において、各番組のパーティションエリアには、番組名、番組の案内などが記述されている。
【0047】
また番組表400の上で、録画予約されている番組がある場合には、予約されている番組の区画の例えば左側に赤いラインが表示される。この番組表400の例であると、PM6時−PM7時までテレビ局ABX−TVで放送される番組「子供の広場」という番組が録画予約されている(ライン424)。またPM5時−PM6時までテレビ局CDE−TVで放送される番組「歴史A」という番組が録画予約されている(ライン425)。
【0048】
上記の番組表400は、画面上に現れているのは一部であり、ページ切換ボタンを操作することにより、上、又は下、又は左、又は右側に隠れている番組表を表示状態にすることができる。この操作を行うための案内マーク435が表示されている。またB,R,G,Yボタンを操作すると、どのような動作が得られるかが記述されている。
【0049】
次に録画予約処理モジュール625が主導となって動作する各種の録画予約について説明する。
【0050】
録画予約の種類として連続ドラマなどのシリーズ番組や連日放送されている同じ番組などがあり、本装置は、このような連続番組を毎回自動的に録画することができるように予約することができる。例えば追跡基準(指定された番組の放送曜日と開始時刻)と、追跡キーワード(番組名など)をもとに次回の番組が検索されて自動的に録画予約がなされる。必ずしも限定される訳ではないが、この連続番組録画予約は、以下のように行われる。
【0051】
連続ドラマなどを連続番組録画予約する場合、番組表から予約する場合と、視聴中の連続ドラマを予約することができる。
【0052】
番組表から予約する場合は、リモートコントローラの番組表ボタン300が押されると、番組表が表示される。カーソル移動ボタン302でカーソルを移動させて、予約する番組(連続番組:連続ドラマ、シリーズ番組など)を選択し、決定ボタン301を押す。次にカーソル移動ボタン302でカーソルを移動させて、番組の録画先を、USBハードディスク、或いは内蔵ハードディスクに設定する。次に、番組指定予約画面において、カーソル移動ボタン302で「連続番組予約或いは連続ドラマ予約」と表示された項目を選択し、決定ボタン301を押す。すると、例えば「連続ドラマ予約」という画面に切換る。この画面では、予約しようとする番組の番組名、予約される日時などが表示されるので、正しいかどうかを確認する。画面では、連続ドラマ予約をしますか?というコメントと、「はい」、「いいえ」の選択項目が表示される。ここでユーザが、カーソル移動ボタン302で「はい」を選択し、決定ボタン301を押すと、連続ドラマの予約が行われる。
【0053】
また視聴中の番組が連続ドラマであった場合、視聴中の番組を連続番組予約する場合は、例えば、リモートコントローラのクイックボタンを押すと、番組指定予約画面が表示される。この後は、上記と同様に、録画先を設定すると、「連続ドラマ予約」の画面が表示される。以後は、上記説明した通りである。
【0054】
以下さらに図面を参照して概要を説明する。図4は、図3の番組表を参照して例えば、テレビ局ABX−TVの放送番組(連続ドラマ)「リンカーン」を連続番組録画予約する場合の画面上の案内項目の例を示している。
【0055】
ユーザは、リモートコントローラ操作により、図3の番組表400の上でカーソルを移動させて、「リンカーン」の番組が表示された領域に位置させる。次に、リモートコントローラの決定ボタンを押すと、図4の上側に示す画面が表れる。この画面には、番組「リンカーン」の表示領域702、放送方式「地上デジタル放送」の表示領域703、放送局名「ABX−TV」の表示領域704、放送日時の表示領域705、番組に関するコメント表示領域706が設けられている。また、この番組を単なる録画予約するのか、連続番組録画予約するのか、を選択するための領域710、711が設けられている。さらにまた、録画先として、ハードディスク、外部レコーダのいずれを設定するのかを決める領域713、714が設けられている。
【0056】
今、ユーザが連続番組録画予約を設定し、リモートコントローラの決定ボタンを押すと、図4の下段の画面に変化する。この画面には、現在の画面が連続番組録画予約の画面であることを示す領域731、番組の領域732、この番組が連続して放送される日時情報の領域733、録画先を示す領域734、連続番組録画予約を行うのか行わないのかを決定させるためのボタンの領域736、737、738が表示されている。
【0057】
ユーザが、領域737にカーソルを合わせて決定ボタンを操作すると、「リンカーン」の連続番組録画予約が設定される。この連続番組録画予約が設定されると、図3のライン424と同様に、予約された番組「リンカーン」の区画の左側にも赤いラインが表示される。
【0058】
図5は、図3の番組表を参照して例えば、テレビ局LMM−TVの放送番組(連続ドラマ)「野球少年」を連続番組録画予約する場合の画面上の案内項目の例を示している。
【0059】
ユーザは、リモートコントローラを操作し、図3の番組表400の上でカーソルを移動させて、番組「野球少年」が表示された領域に合わせる。次に、リモートコントローラの決定ボタンを押すと、図5の上側に示す画面が表れる。
【0060】
この画面では、表示領域702に番組「野球少年」、表示領域703に放送方式「地上デジタル放送」、表示領域704に放送局名「LMM−TV」、表示領域705に放送日時、コメント表示領域706に番組に関するコメントが表示される。また、この番組を単なる録画予約するのか、連続番組録画予約するのか、を選択するための領域710、711が表れる。また、現在の状態は、「野球少年」が放送されている時間帯であることから、単に視聴するだけであるのかをユーザに問い合わせるコメント領域751が設定されている。
【0061】
さらにまた、録画先として、ハードディスク、外部レコーダのいずれを設定するのかを決める領域713、714も表れる。
【0062】
今、ユーザが連続番組録画予約を設定し、リモートコントローラの決定ボタンを押すと、図5の下段の画面に変化する。この画面には、現在の画面が連続番組録画予約の画面であることを示す領域731、番組名の領域732、この番組が連続して放送される日時情報の領域733、録画先を示す領域734、連続番組録画予約を行うのか行わないのかを決定させるためのボタンの領域736、737、738が表示されている。
【0063】
ここでユーザが、連続番組録画予約を設定するための領域737にカーソルを合わせて、決定ボタンを押したとする。すると、「野球少年」の連続番組録画予約情報が作成されて、録画予約の設定が行われる。またこの装置では、現在放送中の番組「野球少年」も録画が開始され、録画番組として録画リストに登録される。
【0064】
上記したように、この実施形態では、異なる日に放送される連続番組を録画するための連続番組録画予約を行うことができる。この場合、録画予約を行った時間が、すでに連続番組の放送時間帯内であった場合、連続番組録画予約の設定操作により、放送中の連続番組の録画も自動的に行うことができる。つまり、ユーザは、現在放送中の連続番組を録画するための操作と、他の日に放送される連続番組を録画するための録画予約操作とを別々に行う必要がない。
【0065】
図6は、録画予約しようとする番組の放送時間帯が、別の録画予約済みの番組の放送時間帯と重複した場合に表示される画面の例である。
【0066】
今ユーザが、図3の番組表の、例えば、番組「旅人」の番組を録画予約しようと試みるとする。番組が指定されると、図6の上断の画面が表示される。ユーザが、連続番組録画予約を行いたい場合、ユーザは、リモートコントローラを操作し、領域711のボタンを選択して、決定ボタンを操作する。
【0067】
すると、図6の下段の画面が表示される。このケースでは、番組「旅人」は、番組「子供の広場」と放送時間帯が重複する。しかも番組「子供の広場」は、既に録画予約が設定されている。このために、警告を表すコメントが領域755に表示される。コメントは、例えば「他の番組の録画実行中のため、連続番組は、次回からのものを予約設定します」という内容のコメントである。そして、このコメントの下側に、連続番組の録画予約を決定するためのボタンが領域737に表示される。ユーザが、「はい」の領域737にカーソルを合わせて決定ボタンを操作すると、次回放送の「旅人」から連続番組録画予約が設定される。ユーザが、「いいへ」の領域738にカーソルを合わせて決定ボタンを操作すると、たとえば番組表の表示状態に戻る。
【0068】
図7は、録画予約しようとする番組の放送時間帯が、別の録画予約済みの番組の放送時間帯と重複した場合に表示される画面の他の例である。
【0069】
先の図6の実施形態の場合は、図6の上段の画面の表示状態で、連続番組録画予約の設定が行われると、図6の下段の画面が表れる。この画面では、連続番組は、次回の放送からの録画予約となる。これに対して、図7の実施形態は、連続番組録画予約の設定が行われると、図7の上段の画面が表れる。この画面では、コメントとして「設定した時間帯はこれ以上予約ができません。重複している予約の確認/取り消しを行いますか?」という案内が表示される(領域761)。また応答用のボタンとして「はい」と「いいえ」が表示される(領域762、763)。
【0070】
ここでユーザが、リモートコントローラを操作し、カーソルを移動させて、「はい」を選択し、決定ボタンを押すと、図7の下段のような画面が表示される。この画面では、ユーザが録画予約を行おうとしている番組名が領域765に表示され、放送される日時が領域766に表示される。
【0071】
また、重複予約関係にある番組情報(番組名、放送時間帯、録画先など)が、領域768、769に並べて表示される。
【0072】
上記の例では、番組「旅人」の情報が、番組「子供の広場」の情報とともに並べて表示される。これにより、ユーザは、重複予約関係にある番組を確認することができる。またこの画面では、リモートコントローラの、例えば「「赤」のボタンを押すと、予約の取り消しが実行される」というコメントが表示される。これにより、ユーザは、番組「旅人」または「子供の広場」の何れか一方の録画予約の取り消しを行うことが可能である。何れかの番組の項目を選択し、取り消しを行った場合、例えば、画面は、番組表の表示状態に戻る。そして取り消しを行っていない番組の録画予約が実施される。
【0073】
また、図7の上段の画面において、つまり、「設定した時間帯はこれ以上予約ができません。重複している予約の確認/取り消しを行いますか?」という案内が表示された場合、ユーザが「いいえ」を選択すると、画面は、図6の下段の画面に戻っても良いし、番組表の表示状態に戻ってもよい。なお図6で説明した動作と図7で説明した動作は、相互に連携してもよい。
【0074】
図8は、図6及び図7で説明した動作を簡略化して示すフローチャートである。この動作は制御部61の主導で行われる。
【0075】
テレビジョン放送受信装置41に対して、リモートコントローラ72から番組表の表示要求の指令が与えられると、番組表が表示される(ステップSA1−SA3)。次にリモートコントローラ72から録画予約の決定ボタンが押されることで、録画予約の指令が入力すると、予約時間帯に重複予約番組が有るかどうかの判定がなされる(ステップSA4、SA5)。このときは、新しく生成された録画予約情報と録画リスト内の録画予約情報が参照される。
【0076】
予約時間帯に重複予約番組がない場合、予約番組は現在放送中であるのかどうかの判定がなされる(ステップSA6)。予約番組が放送中でない場合は、この予約番組に対する録画予約情報が、録画リストに追加保存され、録画予約情報の更新及び録画予約の設定が行われる(ステップSA8,SA9)。ステップSA6において、予約番組が現在放送中であることが判断されると、放送中の番組の録画を開始設定する(ステップSA7)とともに、録画予約情報が、録画リストに追加保存され、録画予約情報の更新及び録画予約の設定が行われる(ステップSA8,SA9)。
【0077】
ステップSA5において、予約時帯に重複予約番組があった場合、コメントが表示される(ステップSA11)(このコメントは、図7の上段の画面を説明するときに説明した)。ここで重複している予約の確認・取り消しを行わないという旨の選択「いいえ」が行われると、図6の下段の画面が表示される(ステップSA12)。次に録画予約を行う旨の選択「はい」が行われると、ステップSA8,SA9(録画予約情報の更新及び録画予約の設定が行われる)に移行する。図6の下段の画面で録画予約を行わない旨の選択「いいえ」が行われると、ステップSA3に戻り、番組表の表示状態となる。
【0078】
予約番組に対して重複予約番組が存在し、図7の上段の画面で、重複している予約の確認/取り消しを行う旨の選択「はい」が行われると、図7の下段の画面が表示される(ステップSA13)。図7の下段の画面の状態で何れかの番組の録画予約を取り消す操作が行われると(ステップSA14)、予約取り消しが実行され(ステップSA15)、次に番組表が表示される。図7の下段の画面の状態で戻るボタンの操作があると、図6の下段の画面に移行する。
【0079】
図9はさらに本装置に追加されてもよい実施例である。図6で説明したように、連続番組が録画予約され、録画が実行された場合、未完録画の番組が存在する場合がある。本実施例は、未完録画の番組が再放送されるかどうかを判定し、再放送される場合は、再放送番組のための録画予約情報を作成し、録画予約情報を録画予約リストに追加することができる。
【0080】
EPGデータベース622は、複数の番組の番組情報を含む。番組情報には、番組を放送するテレビ局名、番組名(連続番組か非連続番組かを示す情報も含む)、また番組の属性情報(ジャンル、番組制作監督、出演者名など)、再放送であるかどうかの識別情報も含まれる。
【0081】
一方、番組情報に基づいて作成された、録画予約リスト内の番組情報も、番組を放送するテレビ局名、番組名(連続番組か非連続番組かを示す情報も含む)、また番組の属性情報(ジャンル、番組制作監督、出演者名など)、再放送であるかどうかの識別情報を含む。また番組情報には、放送時間帯、放送時間長の情報も含まれる。さらにこの装置の番組情報は、対応する番組が、完全録画されているか、未完録画されているかを示すフラグも含む。
【0082】
判定モジュール625は、連続番組に対する追跡処理器を含む。追跡処理器は、連続番組が録画予約されたとき、当該連続番組が放送される曜日、日時をEPGデータベースの中で検索し、連続番組の録画予約情報をテーブル化して作成することができる。作成された録画予約情報は、録画予約リストに登録される。
【0083】
さらに判定モジュール625は、先に説明したように、未完録画の番組の存在を録画リストの情報から検出する。次に、未完録画の番組が、再放送されるかどうかを、EPGデータベース622の中から検出することができる。未完録画の番組が、再放送されることを検出した場合、判定モジュール625は、未完録画の番組に対して、再放送録画予約情報を作成し、録画予約リストの更新を行うことができる。これにより、未完録画の番組が、再放送されたときは、完全録画番組として収録されることになる。
【0084】
上記の判定モジュール625は、未完録画の番組の存在を録画リストの情報から検出したとき、番組の放送時間長の何パーセントが録画未完、或いは録画済みであるかを判定してもよい。そして、80%以上(若しくは任意のパーセントでユーザが決めることができる)が録画済みであれば、再放送は録画しないというように設定されていてもよい。
【0085】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0086】
41・・・テレビジョン放送受信装置、45、50、58・・・チューナ、46、51、59・・・復調器、47・・・信号処理部、53・・・音声処理部、55・・・映像処理部、56・・・スピーカ、57・・・映像表示部、61・・・制御部、71・・・操作部、72・・・リモートコントローラ、91・・・ハードディスクドライブ、92・・・録再機器、621・・・EPGデータベース、622・・・番組情報処理モジュール、623・・・操作入力処理モジュール、624・・・判定モジュール、625・・・録画予約処理モジュール、630・・・記録再生処理モジュール。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面に表示された番組表の番組に対し連続番組録画予約の指定がされた場合、指定された連続番組の番組情報から録画予約情報を生成し、前記連続番組が受信されている状況であれば、前記連続番組の録画開始を設定する録画予約処理モジュールを有する番組予約データ処理装置。
【請求項2】
前記録画予約処理モジュールは、
前記連続番組の番組情報から前記録画予約情報を生成するとき若しくはしたとき、前記連続番組が現在受信されているかどうかを判断する判断手段を含む請求項1記載の番組予約データ処理装置。
【請求項3】
前記録画予約処理モジュールは、
前記連続番組の録画予約の時間帯と重複した時間帯に、別番組が録画中であることを判定した場合、前記受信中の前記連続番組の録画をせず次回からの連続番組の録画予約を設定する否かの問い合わせする案内映像を出力する請求項2記載の番組予約データ処理装置。
【請求項4】
前記録画予約処理モジュールは、
前記連続番組の録画予約の時間帯と重複した時間帯に別番組が録画予約されていた場合、前記連続番組又は前記別番組の録画予約を取り消すか否かを問い合わせる案内映像を出力する請求項2記載の番組予約データ処理装置。
【請求項5】
前記連続番組が録画予約され、かつ前記受信されている前記連続番組が録画された場合、前記録画された前記連続番組を再放送番組で置換するための判定モジュールをさらに有する請求項2記載の番組予約データ処理装置。
【請求項6】
前記録画予約された番組の録画先は、記録再生処理モジュールを含む制御部にUSB接続された記録装置であることを特徴とする請求項2記載の番組予約データ処理装置。
【請求項7】
テレビジョン信号受信するチューナと、前記チューナの復調出力を処理してベースバンドの映像信号を出力する信号処理部と、前記映像信号及びグラフィック映像信号を表示部に出力するグラフィック処理部とを制御部で制御する番組予約データ処理方法であって、前記制御部が、
画面に表示された番組表上の番組に対し連続番組録画予約の指定がされた場合、指定された連続番組の番組情報から録画予約情報を生成し、前記連続番組が受信されている状況であれば、前記連続番組の録画開始を自動設定する
番組組予約データ処理方法。
【請求項8】
前記制御部は、前記連続番組の番組情報から前記録画予約情報を生成するとき若しくはしたとき、前記連続番組が現在受信されているかどうかを判断する請求項7記載の番組予約データ処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−26857(P2013−26857A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−160336(P2011−160336)
【出願日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】