説明

異種ワイヤレス・アドホック・モバイル・サービス・プロバイダのための方法

【課題】WWANにアクセスできないモバイルデバイスのユーザが、WWAN対応モバイルデバイスをもつユーザによって、ワイヤレスアドホックネット・ワーキングを使用してワイヤレス・アクセス・サービスに動的に加入できるようにする。
【解決手段】アドホック・サービス・プロバイダはユーザ・インターフェースを含む。アドホック・サービス・プロバイダは、ユーザがユーザ・インターフェースを介してネットワークにワイヤレスでアクセスできるようにし、サーバによって認証されたモバイル・クライアントにネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に電気通信に関し、より詳細には、異種ワイヤレス・アドホック・モバイル・インターネット・アクセス・サービスのための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス電気通信システムは、電話、データ、ビデオ、オーディオ、メッセージング、放送など、様々なサービスを消費者に提供するために広く展開されている。市場要因がワイヤレス電気通信を新たな高みに押し上げるにつれて、これらのシステムは進化し続ける。今日、ワイヤレス・ネットワークは、地域、全国、さらには世界規模の領域にわたってブロードバンド・インターネット・アクセスをモバイル加入者に提供している。そのようなネットワークは、時々ワイヤレス・ワイドエリア・ネットワーク(WWAN)と呼ばれる。WWAN事業者は、一般に、月額固定料金の加入プランなどのワイヤレス・アクセス・プランを加入者に提供する。
【0003】
すべてのモバイルデバイスからWWANにアクセスできるとは限らない。一部のモバイルデバイスはWWAN無線を有していないことがある。WWAN無線をもつ他のモバイルデバイスは加入プランが使用可能でないことがある。アドホックネット・ワーキングは、WLAN、Bluetooth(登録商標)、UWBまたは他のプロトコルなどのプロトコルを使用して、モバイルデバイス同士がワイヤレス・インターフェースを介して動的に接続できるようにする。WWANにアクセスできないモバイルデバイスのユーザが、WWAN対応モバイルデバイスをもつユーザによって、その2人のユーザが所有するモバイルデバイス間でワイヤレスアドホックネット・ワーキングを使用して提供されるワイヤレス・アクセス・サービスに動的に加入できるようにする方法が、当技術分野において必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
本開示の一態様では、アドホック・サービス・プロバイダは、ユーザ・インターフェースと、ユーザがユーザ・インターフェースを介してネットワークにワイヤレスでアクセスできるように構成された処理システムであって、サーバによって認証されたモバイル・クライアントにネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するようにさらに構成された処理システムとを含む。
【0005】
本開示の別の態様では、アドホック・サービス・プロバイダは、ユーザ・インターフェースと、ユーザがユーザ・インターフェースを介してネットワークにワイヤレスでアクセスできるようにするための手段と、サーバによって認証されたモバイル・クライアントにネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するための手段とを含む。
【0006】
本開示のまた別の態様では、ユーザ・インターフェースを有するアドホック・サービス・プロバイダからサービスを提供する方法は、ユーザがユーザ・インターフェースを介してネットワークにワイヤレスでアクセスできるようにすることと、サーバによって認証されたモバイル・クライアントにネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供することとを含む。
【0007】
本開示のさらなる態様では、機械可読媒体は、ユーザ・インターフェースを有するアドホック・サービス・プロバイダ内の処理システムによって実行可能な命令を含み、その命令は、ユーザがユーザ・インターフェースを介してネットワークにワイヤレスでアクセスできるようにするためのコードと、サーバによって認証されたモバイル・クライアントにネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するためのコードとを含む。
【0008】
本発明の様々な実施形態を例として図示および説明する以下の詳細な説明から、本発明の他の実施形態が容易に明らかになることが当業者には理解されよう。了解されるように、すべて本発明の趣旨および範囲から逸脱しなければ、本発明は他の実施形態および異なる実施形態が可能であり、そのいくつかの詳細は様々な他の点で変更が可能である。したがって、図面および詳細な説明は、本質的に例示的なものと見なされるべきであり、限定的なものと見なされるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】電気通信システムの一例を示す概念ブロック図。
【図2】アドホック・サービス・プロバイダの機能の一例を示す概念ブロック図。
【図3】アドホック・サービス・プロバイダのハードウェア構成の一例を示す概念ブロック図。
【図4】アドホック・サービス・プロバイダ内の処理システムの機能の一例を示す概念ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付の図面とともに以下に示す詳細な説明は、本発明の様々な構成を説明するものであり、本発明を実施できる唯一の構成を表すものではない。詳細な説明は、本発明の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、本発明はこれらの具体的な詳細なしに実施できることが当業者には明らかであろう。いくつかの例では、本発明の概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造および構成要素をブロック図の形式で示す。
【0011】
図1は、電気通信システムの一例を示す概念ブロック図である。電気通信システム100は、ネットワーク102へのブロードバンド・アクセスをモバイル加入者に提供する複数のWWANとともに示されている。ネットワーク102は、インターネットなどのパケット・ベース・ネットワークまたは何らかの他の適切なネットワークとすることができる。提示を明快にするために、2つのWWAN104がインターネット102へのバックホール接続とともに示されている。各WWAN104は、地理的領域全体にわたって分散された複数の固定位置の基地局(図示せず)を用いて実装することができる。地理的領域は、一般に、セルとして知られるより小さい領域に細分することができる。各基地局は、それぞれのセル内のすべてのモバイル加入者にサービスするように構成することができる。基地局コントローラ(図示せず)を使用して、WWAN104内の基地局を管理および調整し、インターネット102へのバックホール接続をサポートすることができる。
【0012】
各WWAN104は、多くの異なるワイヤレス・アクセス・プロトコルのうちの1つを使用してモバイル加入者との無線通信をサポートすることができる。例として、1つのWWAN104はエボリューション・データ・オプティマイズド(EV−DO:Evolution-Data Optimized)をサポートすることができ、他のWWAN104はウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB:Ultra Mobile Broadband)をサポートすることができる。EV−DOおよびUMBは、規格のCDMA2000ファミリの一部として第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって公表されたエアインターフェース規格であり、符号分割多元接続(CDMA)などの多元接続技法を利用してモバイル加入者にブロードバンド・インターネット・アクセスを提供する。代替的に、WWAN104の1つはロングターム・エボリューション(LTE:Long Term Evolution)をサポートすることができ、ロングターム・エボリューションは、主に広帯域CDMA(W−CDMA)エアインターフェースに基づいてユニバーサル移動通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)携帯電話規格を改善するための3GPP2内のプロジェクトである。WWAN104の1つは、WiMAXフォーラムによって開発されているWiMAX規格をサポートすることもできる。特定の電気通信システムのためにWWANによって採用される実際のワイヤレス・アクセス・プロトコルは、特定の適用例およびシステムに課される全体的な設計制約に依存する。本開示全体にわたって提示する様々な技法は、利用されるワイヤレス・アクセス・プロトコルにかかわらず、異種または同種WWANの任意の組合せに等しく適用可能である。
【0013】
各WWAN104は、いくつかのモバイル加入者を有する。各加入者は、WWAN104を介してインターネット102に直接アクセスすることが可能なモバイル・ノード106を有することができる。図1に示す電気通信システム中で、これらのモバイル・ノード106は、EV−DO、UMBまたはLTEワイヤレス・アクセス・プロトコルを使用してWWAN104にアクセスするが、実際の実装では、これらのモバイル・ノード106は、任意のワイヤレス・アクセス・プロトコルをサポートするように構成することができる。
【0014】
これらのモバイル・ノード106の1つまたは複数は、WWAN104にアクセスするために使用されるのと同じまたは異なるワイヤレス・アクセス・プロトコルに基づいて、その近傍にアドホック・ネットワークを生成するように構成することができる。例として、モバイル・ノード106は、WWANに関してはUMBワイヤレス・アクセス・プロトコルをサポートすることができるが、WWANに直接アクセスできないモバイル・ノード108にはIEEE802.11アクセス・ポイントを提供する。IEEE802.11は、(たとえば、数十メートルから数百メートルの)短距離通信用にIEEE802.11委員会によって開発された1組のワイヤレス・ローカル・アクセス・ネットワーク(WLAN)規格である。IEEE802.11は一般的なWLANワイヤレス・アクセス・プロトコルであるが、他の適切なプロトコルを使用することもできる。
【0015】
別のモバイル・ノード108にアクセス・ポイントを提供するために使用されるモバイル・ノード106を、本明細書では「アドホック・サービス・プロバイダ」と呼ぶ。アドホック・サービス・プロバイダ106のアクセス・ポイントを使用することができるモバイル・ノード108を、本明細書では「モバイル・クライアント」と呼ぶ。モバイル・ノードは、アドホック・サービス・プロバイダ106であるか、モバイル・クライアント108であるかにかかわらず、ラップトップ・コンピュータ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、モバイル・デジタル・オーディオ・プレーヤ、モバイルゲーム機、デジタル・カメラ、デジタル・ビデオカメラ、モバイル・オーディオ・デバイス、モバイル・ビデオ・デバイス、モバイル・マルチメディア・デバイス、または少なくとも1つのワイヤレス・アクセス・プロトコルをサポートすることが可能な他のデバイスとすることができる。
【0016】
アドホック・サービス・プロバイダ106は、そのワイヤレス・ブロードバンド・インターネット・アクセス・サービスを、さもなければインターネットにアクセスできないモバイル・クライアント108に拡張することができる。サーバ110は、モバイル・クライアント108が、たとえば、WWAN104を介してインターネット102にアクセスするためにアドホック・サービス・プロバイダ106から使用されていない帯域幅を購入できるようにする「交換局」として使用することができる。
【0017】
アドホック・サービス・プロバイダ106とサーバ110と1つまたは複数のモバイル・クライアント108とは、アドホック異種ワイヤレス・ネットワークであるネットワークを確立することができる。例として、異種ワイヤレス・ネットワークは、少なくとも2つのタイプのワイヤレス・ネットワーク(たとえば、WWANおよびWLAN)を含むことができる。例として、アドホック・ネットワークは、特定の構成が時間ごとにまたはネットワークの形成ごとに変化するネットワークとすることができる。ネットワーク構成は、ネットワークを確立するより前に事前計画されない。アドホック・ネットワークの構成の例には、ネットワーク中にいるメンバに応じた構成(たとえば、どのアドホック・サービス・プロバイダ、どのサーバ、および/またはどのモバイル・クライアントがネットワーク中に含まれるか)、アドホック・サービス・プロバイダおよびモバイル・クライアントの地理的位置に応じた構成、ネットワークがいつ、どのくらいの間確立されるかに応じた構成がある。
【0018】
単に説明のために、アドホック・ネットワークの例示的なシナリオを以下に説明する。シナリオ1:モバイル加入者が火曜日の午前8時に空港にいる間、彼は自分のモバイル・ノード(たとえば、ラップトップ・コンピュータまたは携帯電話)をオンにし、自分のフライトを待つ間にアドホック・サービス・プロバイダとしてモバイル・ノードを使用し、30分間アドホック・ネットワークを確立することができる。アドホック・ネットワークは、近傍の1つまたは複数のモバイル・クライアント(たとえば、他のラップトップ・コンピュータまたは携帯電話)を含むことができる。シナリオ2:水曜日の午後5時に、そのモバイル加入者がホテルにいる間、彼は同じモバイル・ノードを使用して、別のアドホック・ネットワークを4時間形成し、そのサービスを同じモバイル・クライアント、異なるモバイル・クライアント、または両方の組合せに提供することができる。シナリオ3:水曜日の午後5時に、異なるアドホック・サービス・プロバイダが、第1のアドホック・サービス・プロバイダがその前日にいた空港で、アドホック・ネットワークを形成することができる。サービス・プロバイダおよびクライアントはモバイルなので、アドホック・ネットワークは「モバイル」ネットワークとなる。
【0019】
サーバ110は集中型サーバでも分散型サーバでもよい。集中型サーバは、専用サーバとすることができ、あるいはデスクトップもしくはラップトップ・コンピュータ、またはメインフレームなど、別のエンティティに統合することができる。分散型サーバは、複数のサーバ、および/またはラップトップもしくはデスクトップ・コンピュータ、またはメインフレームなど、1つまたは複数の他のエンティティにわたって分散することができる。少なくとも1つの構成では、サーバ110は、全体的または部分的に、1つまたは複数のアドホック・サービス・プロバイダに統合することができる。
【0020】
電気通信システム100の1つの構成では、サーバ110は、使用量に基づいてモバイル・クライアント108に課金する。モバイル・インターネット・サービスを時々しか利用しないユーザにとって、これは月額固定料金のワイヤレス・アクセス・プランに代わる魅力的な選択肢になる。使用料から発生する収入は、交換局の活力を永続させるのに役立つように電気通信システム100内の様々なエンティティに割り振ることができる。例として、収入の一部をアドホック・サービス・プロバイダに分配し、それによってアドホック・サービス・プロバイダになるモバイル加入者に奨励金を与えることができる。収入の別の一部は、さもなければ利用されない帯域幅を補償するためにWWAN事業者に分配することができる。収入の別の一部は、モバイル・ノードの製造業者に分配することができる。収入の残りは、交換局を提供するサーバ事業者が取っておくことができる。図示のように集中型サーバ、または複数のサーバを含む分散型サーバのいずれかであるサーバ110を使用して、モバイル・クライアント108から発生する収入を電気通信システム100内の様々なエンティティにどのように割り振るかを決定することができる。
【0021】
サーバ110は、信頼できるサーバとして実装することができる。したがって、サーバ110は、たとえば、サーバ110とアドホック・サービス・プロバイダ106との間、またはサーバ110とモバイル・クライアント108との間のトランスポート層セキュリティ(TLS)セッションにおいて、パブリックキーインフラストラクチャ(PKI)証明書を使用して、認証することができる。代替的に、サーバ110は、自己署名付き証明書を使用して、または何らかの他の適切な手段によって認証することができる。
【0022】
サーバ110を認証する方法にかかわらず、登録中に、サーバ110とアドホック・サービス・プロバイダ106との間、またはサーバ110とモバイル・クライアント108との間でセキュアなセッションチャネルを確立することができる。電気通信システム100の1つの構成では、モバイル・クライアント108は、サーバ110に登録して、ユーザ名およびパスワードを支払い情報とともにセットアップする。アドホック・サービス・プロバイダ106は、サーバ110に登録して、ワイヤレス・アクセス・ポイント(たとえば、インターネット・アクセス・ポイント)をモバイル・クライアント108に提供することを望むことを通知することができる。
【0023】
サーバ110はまた、アドミッション制御を提供するために使用することができる。アドミッション制御は、それによってサーバ110が、アドホック・サービス・プロバイダ106が地理的位置内でサービスを提供できるようにすべきかどうかを判断するプロセスである。サーバ110は、さらなるアドホック・サービス・プロバイダ106がWWAN内のパフォーマンスに悪影響を及ぼすと判断した場合、所与の位置におけるアドホック・サービス・プロバイダ106の数を制限することができる。様々なネットワーク制約に応じて、所与の地理的位置においてモバイル加入者がサービスを提供することを望まないことがあるWWAN事業者によって、さらなる制約が課されることがある。
【0024】
サーバ110はまた、アドホック・サービス・プロバイダ106とモバイル・クライアント108との間で確立される動的セッションを管理するために使用することができる。電気通信システム100の1つの構成では、アドホック・サービス・プロバイダ106がモバイルであり、サービスの提供を望む場合、アドホック・サービス・プロバイダ106によって開始されたサーバ110との接続のための認証、認可、および課金(AAA)ならびにセキュアなセッション確立のために拡張認証プロトコル・トンネル・トランスポート層セキュリティ(EAP−TTLS)を使用することができる。EAP−TTLSはまた、モバイル・クライアント108によるセッション開始要求のために使用することができる。後者の場合、モバイル・クライアントはサプリカントであり、アドホック・サービス・プロバイダ106は認証者であり、サーバ110は認証サーバである。アドホック・サービス・プロバイダ106は、EAP−AAA認証のためにモバイル・クライアントの資格証明をサーバ110に送信する。次いで、サーバ110からのEAP−TTLS認証応答を使用して、マスタ共用キーを生成する。その後、アドホック・サービス・プロバイダ106とモバイル・クライアント108との間でリンク暗号化キーを確立することができる。
【0025】
モバイル・クライアント108とサーバ110との間のセキュアソケット層仮想プライベートネットワーク(SSL VPN)トンネルで追加のセキュリティを達成することができる。SSL VPNトンネルはアドホック・サービス・プロバイダ106を介してルーティングされるトラフィックを暗号化するために使用され、モバイル・クライアント108にさらなるプライバシを提供する。代替的に、トンネルは、IPsecトンネルとすることも、または何らかの他の適切なトンネリング・プロトコルを使用して実装することもできる。
【0026】
サーバ110とモバイル・クライアント108との間でトンネルが確立されると、様々なサービスを提供することができる。例として、サーバ110は、モバイル・クライアント108へのオーディオまたはビデオサービスをサポートすることができる。サーバ110は、モバイル・クライアント108への広告サービスをサポートすることもできる。サーバ110の他の機能は、モバイル・クライアント108にネットワーク間とのコンテンツのルーティングを提供すること、ならびにモバイル・クライアント108にネットワークとの間のネットワークアドレス変換を提供することを含む。
【0027】
サーバ110は、任意の数のファクタに基づいて1つのアドホック・サービス・プロバイダ106から別のアドホック・サービス・プロバイダへのモバイル・クライアント108のハンドオフのサポートを提供することもできる。これらのファクタは、例として、各モバイル・クライアント108によって必要とされるサービス品質(QoS)、各モバイル・クライアント108によって必要とされるセッションの継続時間、ならびにアドホック・サービス・プロバイダ106における負荷、リンク状態、およびエネルギーレベル(たとえば、バッテリ寿命)を含むことができる。
【0028】
サーバ110はまた、アドホック・サービス・プロバイダ106ごとの品質基準を格納するために使用することができる。この品質基準は、利用可能なアドホック・サービス・プロバイダ106から選択しようとするモバイル・クライアント108に提供することができる。特定のアドホック・サービス・プロバイダ106に関して、より多くの情報が利用可能になるにつれて、この基準は連続的に更新することができる。各アドホック・サービス・プロバイダ106に関連する品質基準は、提供されるQoSに基づいて下げるかまたは上げることができる。
【0029】
図2は、アドホック・サービス・プロバイダの機能の一例を示す概念ブロック図である。アドホック・サービス・プロバイダ106は、同種または異種のワイヤレス・アクセス・プロトコルにわたってワイヤレス・リンクをブリッジする能力を有する。これは、WWANに対してインターネット102へのワイヤレス・アクセス・プロトコルをサポートするWWANネットワーク・アダプタ202と、モバイル・クライアント108にワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するWLANネットワーク・アダプタ204を用いて達成することができる。例として、WWANネットワーク・アダプタ202は、WWANを介したインターネット・アクセスのためのEV−DOをサポートするトランシーバ機能を含むことができ、WLANネットワーク・アダプタ204は、モバイル・クライアント108に802.11アクセス・ポイントを提供するトランシーバ機能を含むことができる。ネットワーク・アダプタ202、204はそれぞれ、ワイヤレス信号を復調し、他の無線周波数(RF)フロントエンド処理を実行することによって物理層を実装するように構成できる。ネットワーク・アダプタ202、204はそれぞれ、物理層上のデータ転送を管理することによってデータリンク層を実装するように構成することもできる。
【0030】
アドホック・サービス・プロバイダ106は、フィルタード相互接続およびセッション監視モジュール(filtered interconnection and session monitoring module)206とともに示されている。モジュール206は、WWANインターフェース202に至るアドホックワイヤレス・リンク間の相互接続が、サーバによって認証されたモバイル・クライアント108のみに提供されるように、モバイル・クライアント108からのコンテンツのフィルタード処理を行う。モジュール206はまた、サーバと認証されたモバイル・クライアント108との間のセッションを監視することを担当する。
【0031】
アドホック・サービス・プロバイダ106は、フィルタード相互接続およびセッション監視モジュール306とともに示されている。モジュール306は、WWANネットワーク・インターフェース302に至るアドホックワイヤレス・リンク間の相互接続が、サーバによって認証され、WWANネットワークの使用を許可されたモバイル・クライアント108のみに提供されるように、モバイル・クライアント108からのコンテンツのフィルタード処理を行う。モジュール306はまた、サーバと認証されたモバイル・クライアント108との間のトンネル接続性を維持する。
【0032】
アドホック・サービス・プロバイダ106は、サービス・プロバイダプリケーション308も含み、サービス・プロバイダプリケーション308は、(1)モジュール306がモバイル・クライアント108にアドホックサービスを提供できるようにし、(2)アドホック・サービス・プロバイダ106のモバイル加入者またはユーザに対してWWANまたはインターネット・アクセスをサポートする。後者の機能は、サービス・プロバイダプリケーション308の制御下で、モジュール306を介してWWANネットワーク・アダプタ302と通信するユーザ・インターフェース310によってサポートされる。ユーザ・インターフェース312は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、ジョイスティック、および/またはモバイル加入者もしくはユーザがWWAN104もしくはインターネット102(図1参照)にアクセスできるようにするユーザ・インターフェースデバイスの他の組合せを含むことができる。
【0033】
上述のように、サービス・プロバイダプリケーション308はまた、モジュール306がアドホックサービスをモバイル・クライアント108に提供できるようにする。サービス・プロバイダプリケーション308は、サーバとカスタムメッセージを交換するために、サーバ110とのセッションを維持する。さらに、サービス・プロバイダプリケーション308は、サービス・プロバイダプリケーション308とモバイル・クライアント108との間でカスタムメッセージを交換するための各モバイル・クライアント108との別個のセッションをも維持する。サービス・プロバイダプリケーション308は、認証および許可されたクライアントについての情報をフィルタード相互接続およびセッション監視モジュール306に提供する。フィルタード相互接続およびセッション監視モジュール308は、認証および許可されたモバイル・クライアント108のみに対してコンテンツフローを許す。フィルタード相互接続およびセッション監視モジュール306は、モバイル・クライアントから発信されるコンテンツの量およびモバイル・クライアントに着信するコンテンツの量など、モバイル・クライアント108に関連するコンテンツフローに関する情報、ならびにWWANおよびWLANネットワークリソース利用度、ワイヤレスチャネル上で利用可能な帯域幅に関する情報も随意に監視する。フィルタード相互接続およびセッション監視モジュール306は、そのような情報を追加的に随意にサービス・プロバイダプリケーション308に提供することができる。サービス・プロバイダプリケーション308は、そのような情報に基づいて随意に動作し、モバイル・クライアント108およびサーバとの接続性を維持し続けるかどうか、またはサービスを提供し続けるかどうかの判断など、適切なアクションをとることができる。モジュール306およびモジュール308で説明する機能は、アドホック・サービス・プロバイダ106においてそのような機能を提供するように調整するモジュールの1つまたは複数の組で所与のプラットフォームにおいて実装することができることに留意されたい。
【0034】
アドホック・サービス・プロバイダ106がこれらのサービスを提供することを決定すると、サービス・プロバイダプリケーション208は承認の要求をサーバ110に送信する。サービス・プロバイダプリケーション208は、1つまたは複数のモバイル・クライアント108にサービスを提供するためのサーバ110による認証およびサーバ110からの承認を要求する。サーバ110は、アドホック・サービス・プロバイダ106を認証し、次いでアドホック・サービス・プロバイダの要求を認めるかどうかを判断することができる。前述のように、同じ地理的位置内のアドホック・サービス・プロバイダの数が多すぎる場合、またはWWAN事業者がいくつかの制約をアドホック・サービス・プロバイダ106に課している場合、要求は拒否されることがある。
【0035】
アドホック・サービス・プロバイダ106が認証されると、サービス・プロバイダプリケーション208は、アドホックWLANサービスセット識別子(SSID)、サービスのコスト、サービスの継続時間、アドホック・サービス・プロバイダの利用可能性、およびアドホック・サービス・プロバイダの品質基準など、サービス情報を広告することができるサービス・プロバイダプリケーション208は、状態が変化すると広告されたサービス情報への変更を促すこともできる。関係するモバイル・クライアント108は、アドホック・サービス・プロバイダ106にアクセスするためにSSIDに関連することができる。サービス・プロバイダプリケーション208は、次いで、サーバ110とモバイル・クライアント108との間で認証メッセージをルーティングすることができ、一度認証されると、モバイル・クライアント108をサーバに接続するようにフィルタード相互接続およびセッション監視モジュール206を構成することができる。モバイル・クライアント108の認証中、サービス・プロバイダプリケーション208 106は非セキュアなワイヤレス・リンクを使用することができる。
【0036】
サービス・プロバイダプリケーション208 106は、モバイル・クライアント108が認証されると、モバイル・クライアント108を、セキュアなリンクをもつ新たなSSIDに移すことを随意に選択することができる。そのような状況では、サービス・プロバイダプリケーション208 106は、モバイル・クライアント108との既存のセッションのためにサポートしなければならない負荷に応じて各SSIDに費やす時間を分散させることができる。
【0037】
サービス・プロバイダプリケーション208はまた、モバイル・クライアント108がネットワークにアクセスできるようにする前に、モバイル・クライアント108をサポートすることができるかどうかを判断することが可能である。リソースインテリジェンスは、モバイル・クライアント108を受け入れることによって必要とされることがあるバッテリ電力の消耗、QoS要件、帯域幅要件、待ち時間要件、処理要件、所要のネットワークアクセス時間,および/または他の処理リソースを推定するために使用し、サービス・プロバイダプリケーション208が新しいモバイル・クライアント108をサポートすること、または別のアドホック・サービス・プロバイダ106からのそのモバイル・クライアント108のハンドオフを受け入れることを検討すべきかどうかを決定するのを支援することができる。
【0038】
サービス・プロバイダプリケーション208は、モバイル・クライアント108を許可し、それらに、セッション中の予想平均帯域幅など、一定のQoS保証を提供することができる。時間ウィンドウにわたって各モバイル・クライアント108に提供される平均スループットを監視することができる。サービス・プロバイダプリケーション208 106は、モバイル・クライアント108によるリソース利用があるしきい値を下回っていること、またセッション確立中にモバイル・クライアント108に提供することを合意したQoS要件を満たしていることを保証するために、そこを通過するすべてのフローについてスループットを監視することができる。
【0039】
サービス・プロバイダプリケーション208はまた、コンテンツを解読できないようにしてフィルタード相互接続およびセッション監視モジュール206を介してコンテンツをルーティングすることによって、一定のレベルのセキュリティをワイヤレス・アクセス・ポイントに提供することができる。同様に、サービス・プロバイダプリケーション208 106は、ユーザ・インターフェース210とWWAN104との間でモジュール206を介してルーティングされるコンテンツがモバイル・クライアント108によって解読できないように構成することができる。サービス・プロバイダプリケーション208は、適切な暗号化技術を使用してこの機能を実装することができる。
【0040】
サービス・プロバイダプリケーション208 106はまた、モバイル・クライアント108がネットワークにアクセスするための時間期間を維持することができる。時間期間は、セッションの開始中にサービス・プロバイダプリケーション208とモバイル・クライアント108との間で合意される。サービス・プロバイダプリケーション208は、合意された時間期間でのネットワークへのアクセスをモバイル・クライアント108に提供することができないと判断した場合、サーバとモバイル・クライアント108の両方に利用不可能であることを通知する。これは、エネルギー制約(たとえば、低バッテリ)、または他の不測の事態により生じることがある。次いで、サーバは、モバイル・クライアント108の近傍に別のアドホック・サービス・プロバイダがある場合、別のアドホック・サービス・プロバイダへのモバイル・クライアントのハンドオフを検討することができる。サービス・プロバイダプリケーション208 106は、モバイル・クライアント108のハンドオフをサポートすることができる。
【0041】
サービス・プロバイダプリケーション208は、他のアドホック・サービス・プロバイダによってサービスされるモバイル・クライアント108とのワイヤレス・リンクまたは制限されたセッションを維持するために、処理リソースを専用することもできる。モバイル・クライアント108は、サーバとの間で認証メッセージをルーティングすることによって事前認証される。これは、アドホック・サービス・プロバイダ106へのモバイル・クライアント108のハンドオフを円滑にすることができる。
【0042】
サービス・プロバイダプリケーション208は、ユーザ・インターフェース210を介して、モバイル・クライアント108を全般的に、またセッションを特定的に管理することができる。代替的に、サービス・プロバイダプリケーション208は、モバイル・クライアント108へのサービスに専用される処理リソースを用いてシームレス動作モードをサポートすることができる。このようにして、モバイル・クライアント108は、モバイル加入者から透過的な方法で管理される。シームレス動作モードは、モバイル加入者が、モバイル・クライアント108を管理することを望まないが、モバイル・クライアント108と帯域幅を共用することによって継続的な収入の発生を望む場合に望ましいことがある。
【0043】
図示されていないが、アドホック・サービス・プロバイダ106はサーバアプリケーションを含むこともできる。サーバアプリケーションは、アドホック・サービス・プロバイダ106がモバイル・クライアント108を認証するサーバとして機能できるようにするために使用することができる。
【0044】
図3は、アドホック・サービス・プロバイダのハードウェア構成の一例を示す概念ブロック図である。アドホック・サービス・プロバイダ106は、WLANトランシーバ302、WWANトランシーバ304、および処理システム306とともに示されている。例として、WLANトランシーバ302はWLANネットワーク・アダプタ202(図2参照)の物理層のアナログ部分を実装するために使用することができ、WWANトランシーバ304はWWANネットワーク・アダプタ204(図2参照)の物理層のアナログ部分を実装するために使用することができる。
【0045】
処理システム306は、WLANネットワーク・アダプタ202とWWANネットワーク・アダプタ204(図2参照)両方の物理層ならびにリンク層のデジタル処理部分を実装するために使用することができる。処理システム306はまた、フィルタード相互接続およびセッション監視モジュール206およびサービス・プロバイダプリケーション208(図2参照)を実装するために使用することができる。
【0046】
処理システム306は、ソフトウェア、ハードウェア、または両方の組合せを使用して実装することができる。例として、処理システム306は、1つまたは複数のプロセッサを用いて実装することができる。プロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲートロジック、個別ハードウェア構成要素、あるいは情報の計算または他の操作を実行することができる他の適切なエンティティとすることができる。処理システム306は、ソフトウェアを格納するための1つまたは複数の機械可読媒体を含むこともできる。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、データ、またはそれらの組合せを意味すると広く解釈されたい。命令は、(たとえば、ソースコード形式、バイナリコード形式、実行コード形式、または他の適切なコード形式の)コードを含むことができる。
【0047】
機械可読媒体は、ASICの場合のようにプロセッサに統合された記憶装置を含むことができる。機械可読媒体はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、DVD、または他の適切な記憶デバイスなど、プロセッサの外部の記憶装置を含むことができる。さらに、機械可読媒体は、伝送線路、またはデータ信号を符号化する搬送波を含むことができる。当業者なら、どのようにしたら処理システム306について説明した機能を最も良く実装することができるかを認識されよう。
【0048】
図4は、アドホック・サービス・プロバイダ内の処理システムの機能の一例を示す概念ブロック図である。アドホック・サービス・プロバイダ106は、ユーザ・インターフェース212および処理システム306とともに示されている。処理システム306は、ユーザがユーザ・インターフェースを介してネットワークにワイヤレスでアクセスできるようにするためのモジュール402と、サーバによって認証されたモバイル・クライアントにネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するためのモジュール404とを含む。
【0049】
次に図1のモバイル・クライアントに移ると、TLSセッションは、サーバ110に登録するためにモバイル・クライアント108によって使用される。登録されると、モバイル・クライアント108は利用可能なアドホック・サービス・プロバイダ106を探索することができる。モバイル・クライアント108は、1つまたは複数のアドホック・サービス・プロバイダ106の存在を検出すると、アドホック・サービス・プロバイダ106がサポートすることができる利用可能帯域幅、アドホック・サービス・プロバイダ106のQoS基準、ならびに広告されたサービスのコストなどのパラメータに基づいて、EAP−TTLSを使用してアドホック・サービス・プロバイダ106とのセッションを開始することができる。前述のように、リンク暗号化キーは、セッションの確立中にモバイル・クライアント108とアドホック・サービス・プロバイダ106との間で確立することができる。モバイル・クライアント108とサーバ110との間のすべてのトラフィックが暗号化されるように、その両者間でSSL VPNセッションを確立することができる。トランスポート層ポートは、アドホック・サービス・プロバイダ106においてネットワークアドレス変換機能が見えるようにするために、オープンにされ、暗号化されない。
【0050】
モバイル・クライアント108のハンドオフは様々な方法で実行できる。1つの構成では、モバイル・クライアント108は、インターネットにアクセスするために1つのアドホック・サービス・プロバイダ106を使用しながら、複数のアドホック・サービス・プロバイダ106との制限されたセッションを維持することができる。前述のように、この手法はハンドオフプロセスを円滑にすることができる。代替構成では、モバイル・クライアント108は必要なときのみハンドオフを検討する。この構成では、モバイル・クライアント108は、ハンドオフのためにその近傍にあるアドホック・サービス・プロバイダ106のアクティブリストを維持することができる。現在のアドホック・サービス・プロバイダ106がそのサービスを中断する必要がある場合、モバイル・クライアント108はアクティブリストからハンドオフのためのアドホック・サービス・プロバイダ106を選択することができる。ハンドオフが不可能な場合、モバイル・クライアント108はインターネットにアクセスするために異なるアドホック・サービス・プロバイダ106を介して再接続する必要がある。
【0051】
モバイル・クライアント108が必要とする帯域幅が利用可能なアドホック・サービス・プロバイダ106の能力よりも大きい場合、モバイル・クライアント108は、複数のアドホック・サービス・プロバイダ106に同時にアクセスすることができる。複数のトランシーバをもつモバイル・クライアント108は、アドホック・サービス・プロバイダ106ごとに異なるトランシーバを使用して、潜在的に複数のアドホック・サービス・プロバイダ106に同時にアクセスすることができる。複数のアドホック・サービス・プロバイダ106にアクセスするのに同じワイヤレス・アクセス・プロトコルが使用できる場合、異なるチャネルを使用することができる。モバイル・クライアント108が、ただ1つのトランシーバしか利用可能でない場合、モバイル・クライアントは、各アドホック・サービス・プロバイダ106にアクセスするのに費やす時間を分散することができる。
【0052】
本明細書で説明した様々な例示的なブロック、モジュール、要素、構成要素、方法、およびアルゴリズムは、電子的ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装することができることを当業者なら諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を説明するために、様々な例示的なブロック、モジュール、要素、構成要素、方法、およびアルゴリズムについて、上記では概して、それらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者なら、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装することができる。
【0053】
開示したプロセスにおけるステップの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることが理解されよう。設計上の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序または階層は並べ替えることができることが理解されよう。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示しており、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0054】
以上の説明は、当業者が本明細書で説明した様々な態様を実行できるようにするために提供したものである。これらの態様に対する様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義した一般的原理は他の態様に適用することができる。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、言語的主張に矛盾しない最大限の範囲を与えられるべきであり、単数形の要素への言及は、明確にそう明記されていない限り、「ただ1つの」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつかの」という語は「1つまたは複数の」を表す。男性形の代名詞(たとえば、彼)は、女性および中性(たとえば、彼女およびそれ)を含み、その逆も同様である。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明した様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明白に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。さらに、本明細書に開示したいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「手段」という語句を使用して明白に具陳されていない限り、または方法クレームの場合には、その要素が「ステップ」という語句を使用して具陳されていない限り、米国特許法第112条第6項の規定に基づいて解釈されるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アドホック・サービス・プロバイダであって、
ユーザ・インターフェースと、
ユーザが前記ユーザ・インターフェースを介してネットワークにワイヤレスでアクセスできるように構成された処理システムであって、サーバによって認証されたモバイル・クライアントに前記ネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するようにさらに構成された処理システムと
を備えるアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項2】
前記処理システムが、前記モバイル・クライアントの前記認証をサポートするために前記モバイル・クライアントと前記サーバとの間で認証メッセージをルーティングするようにさらに構成された、請求項1に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項3】
前記処理システムが、別のモバイル・クライアントとのワイヤレス・リンクを維持するようにさらに構成され、前記ワイヤレス・リンクが、前記別のアドホック・サービス・プロバイダへの前記別のモバイル・クライアントのハンドオフを円滑にするために維持される、請求項1に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項4】
前記処理システムが、ハンドオフ前に前記別のモバイル・クライアントを事前認証するために、前記モバイル・クライアントと前記サーバとの間で認証メッセージをルーティングするようにさらに構成された、請求項3に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項5】
前記処理システムが、認証中に前記モバイル・クライアントとの非セキュアなワイヤレス・リンクをサポートし、前記モバイル・クライアントが認証された後に前記モバイル・クライアントをセキュアなワイヤレス・リンクに移動するようにさらに構成された、請求項1に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項6】
前記処理システムが、前記ワイヤレス・アクセス・ポイントからサービス情報をブロードキャストするようにさらに構成された、請求項1に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項7】
前記サービス情報が、サービスのコストと、サービスの継続時間と、前記アドホック・サービス・プロバイダの識別情報と、前記アドホック・サービス・プロバイダの利用可能性と、前記アドホック・サービス・プロバイダの品質基準とを含む、請求項6に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項8】
前記処理システムが、前記サービス情報を動的に変化させるようにさらに構成された、請求項6に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項9】
前記処理システムが、前記モバイル・クライアントとの第1のワイヤレス・アクセス・プロトコルと前記ネットワークとの第2のワイヤレス・アクセス・プロトコルとの間の相互接続を提供することによって前記ワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するようにさらに構成された、請求項1に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項10】
前記第1のワイヤレス・アクセス・プロトコルが前記第2のワイヤレス・アクセス・プロトコルとは異なる、請求項9に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項11】
前記処理システムが、前記ネットワークに対して複数の異なるワイヤレス・アクセス・プロトコルをサポートするようにさらに構成された、請求項1に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項12】
前記処理システムが、前記サーバによって認証された1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントに前記ネットワークへの前記ワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するようにさらに構成された、請求項1に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項13】
前記処理システムが、前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントとの複数の異なるワイヤレス・アクセス・プロトコルをサポートするようにさらに構成された、請求項12に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項14】
前記処理システムが、前記サーバによって認証された前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントのみに、前記ワイヤレス・アクセス・ポイントを介した前記ネットワークへのアクセスが提供されるように構成されたフィルタをさらに備える、請求項12に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項15】
前記フィルタが、前記サーバによって認証された前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントの各々について前記ワイヤレス・アクセス・ポイントを介してトランスポートされるコンテンツの量を管理するようにさらに構成された、請求項14に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項16】
前記フィルタが、優先順位に基づいて前記サーバによって認証された前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントの各々について前記ワイヤレス・アクセス・ポイントを介してトランスポートされるコンテンツの量を管理するようにさらに構成された、請求項14に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項17】
前記処理システムが、前記モバイル・クライアントに前記ネットワークへのアクセスを提供する前に前記モバイル・クライアントにサービスを提供することができるかどうかを判断するようにさらに構成された、請求項1に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項18】
前記処理システムが、サービス品質要件、帯域幅要件、待ち時間要件、処理要件、バッテリ使用要件、または所要のネットワークアクセス時間に基づいて、前記モバイル・クライアントにサービスを提供することができるかどうかを判断するようにさらに構成された、請求項17に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項19】
前記処理システムが、前記モバイル・クライアントの所要のネットワークアクセス時間をネゴシエートするようにさらに構成され、前記処理システムが前記モバイル・クライアントの前記所要のネットワークアクセス時間をもはやサポートすることができないと後で判断した場合、前記処理システムが前記モバイル・クライアントおよび前記サーバに通知するようにさらに構成された、請求項1に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項20】
前記処理システムが、前記モバイル・クライアントの前記所要のネットワークアクセス時間をもはやサポートすることができないことを前記モバイル・クライアントおよびサーバに通知した後、別のアドホック・サービス・プロバイダへの前記モバイル・クライアントのハンドオフをサポートするようにさらに構成された、請求項19に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項21】
前記処理システムが、前記モバイル・クライアントがデータを解読することができないように前記ユーザ・インターフェースと前記ネットワークとの間で前記データをルーティングするようにさらに構成された、請求項1に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項22】
前記処理システムが、データを解読することができないように前記モバイル・クライアントと前記サーバとの間で前記データをルーティングするように構成された、請求項1に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項23】
前記処理システムが、前記ユーザが前記ユーザ・インターフェースを介して前記モバイル・クライアントを管理できるようにさらに構成された、請求項1に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項24】
前記処理システムが、前記ユーザに対して透過的な方法で前記モバイル・クライアントを管理するようにさらに構成された、請求項1に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項25】
前記処理システムが、前記モバイル・クライアントを認証するための前記サーバをさらに備える、請求項1に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項26】
アドホック・サービス・プロバイダであって、
ユーザ・インターフェースと、
ユーザが前記ユーザ・インターフェースを介してネットワークにワイヤレスでアクセスできるようにするための手段と、
サーバによって認証されたモバイル・クライアントに前記ネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するための手段と
を備えるアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項27】
前記モバイル・クライアントの前記認証をサポートするために前記モバイル・クライアントと前記サーバとの間で認証メッセージをルーティングするための手段をさらに備える、請求項26に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項28】
別のモバイル・クライアントとのワイヤレス・リンクを維持するための手段をさらに備え、前記ワイヤレス・リンクが、前記別のアドホック・サービス・プロバイダへの前記別のモバイル・クライアントのハンドオフを円滑にするために維持される、請求項26に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項29】
ハンドオフ前に前記別のモバイル・クライアントを事前認証するために、前記モバイル・クライアントと前記サーバとの間で認証メッセージをルーティングするための手段をさらに備える、請求項28に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項30】
認証中に前記モバイル・クライアントとの非セキュアなワイヤレス・リンクをサポートするための手段と、前記モバイル・クライアントが認証された後に前記モバイル・クライアントをセキュアなワイヤレス・リンクに移動するための手段とをさらに備える、請求項26に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項31】
前記ワイヤレス・アクセス・ポイントからサービス情報をブロードキャストするための手段をさらに備える、請求項26に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項32】
前記サービス情報が、サービスのコストと、サービスの継続時間と、前記アドホック・サービス・プロバイダの識別情報と、前記アドホック・サービス・プロバイダの利用可能性と、前記アドホック・サービス・プロバイダの品質基準とを含む、請求項31に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項33】
前記サービス情報を動的に変化させるための手段をさらに備える、請求項31に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項34】
前記ネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するための前記手段が、前記モバイル・クライアントとの第1のワイヤレス・アクセス・プロトコルと前記ネットワークとの第2のワイヤレス・アクセス・プロトコルとの間の相互接続を提供するための手段をさらに備える、請求項26に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項35】
前記第1のワイヤレス・アクセス・プロトコルが前記第2のワイヤレス・アクセス・プロトコルとは異なる、請求項34に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項36】
前記ネットワークに対して複数の異なるワイヤレス・アクセス・プロトコルをサポートするための手段をさらに備える、請求項26に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項37】
前記サーバによって認証された1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントに前記ネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するための手段をさらに備える、請求項26に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項38】
前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントとの複数の異なるワイヤレス・アクセス・プロトコルをサポートするための手段をさらに備える、請求項37に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項39】
前記ネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するための前記手段が、前記サーバによって認証された前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントのみに、前記ワイヤレス・アクセス・ポイントを介した前記ネットワークへのアクセスが提供されるようにするための手段をさらに備える、請求項37に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項40】
前記サーバによって認証された前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントの各々について前記ワイヤレス・アクセス・ポイントを介してトランスポートされるコンテンツの量を管理するための手段をさらに備える、請求項39に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項41】
優先順位に基づいて前記サーバによって認証された前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントの各々について前記ワイヤレス・アクセス・ポイントを介してトランスポートされるコンテンツの量を管理するための手段をさらに備える、請求項39に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項42】
前記モバイル・クライアントに前記ネットワークへのアクセスを提供する前に前記モバイル・クライアントにサービスを提供することができるかどうかを判断するための手段をさらに備える、請求項26に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項43】
前記モバイル・クライアントにサービスを提供することができるかどうかを判断するための前記手段が、サービス品質要件、帯域幅要件、待ち時間要件、処理要件、バッテリ使用要件、または所要のネットワークアクセス時間に基づく、請求項42に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項44】
前記モバイル・クライアントの所要のネットワークアクセス時間をネゴシエートするための手段と、前記モバイル・クライアントの前記所要のネットワークアクセス時間をもはやサポートすることができないとき前記モバイル・クライアントおよび前記サーバに通知するための手段とをさらに備える、請求項26に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項45】
前記モバイル・クライアントの前記所要のネットワークアクセス時間をもはやサポートすることができないことを前記モバイル・クライアントおよびサーバに通知した後、別のアドホック・サービス・プロバイダへの前記モバイル・クライアントのハンドオフをサポートするための手段をさらに備える、請求項44に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項46】
前記モバイル・クライアントがデータを解読することができないように前記ユーザ・インターフェースと前記ネットワークとの間で前記データをルーティングするための手段をさらに備える、請求項26に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項47】
データを解読することができないように前記モバイル・クライアントと前記サーバとの間で前記データをルーティングするための手段をさらに備える、請求項26に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項48】
前記ユーザが前記ユーザ・インターフェースを介して前記モバイル・クライアントを管理できるようにするための手段をさらに備える、請求項26に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項49】
前記ユーザに対して透過的な方法で前記モバイル・クライアントを管理するための手段をさらに備える、請求項26に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項50】
前記モバイル・クライアントを認証するための前記サーバをさらに備える、請求項26に記載のアドホック・サービス・プロバイダ。
【請求項51】
ユーザ・インターフェースを有するアドホック・サービス・プロバイダからサービスを提供する方法であって、
ユーザが前記ユーザ・インターフェースを介してネットワークにワイヤレスでアクセスできるようにすることと、
サーバによって認証されたモバイル・クライアントに前記ネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供することと
を備える方法。
【請求項52】
前記モバイル・クライアントの前記認証をサポートするために前記モバイル・クライアントと前記サーバとの間で認証メッセージをルーティングすることをさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
別のモバイル・クライアントとのワイヤレス・リンクを維持することをさらに備え、前記ワイヤレス・リンクが、前記別のアドホック・サービス・プロバイダへの前記別のモバイル・クライアントのハンドオフを円滑にするために維持される、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
ハンドオフ前に前記別のモバイル・クライアントを事前認証するために、前記モバイル・クライアントと前記サーバとの間で認証メッセージをルーティングすることをさらに備える、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
認証中に前記モバイル・クライアントとの非セキュアなワイヤレス・リンクをサポートすることと、前記モバイル・クライアントが認証された後に前記モバイル・クライアントをセキュアなワイヤレス・リンクに移動することとをさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項56】
前記ワイヤレス・アクセス・ポイントからサービス情報をブロードキャストすることをさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項57】
前記サービス情報が、サービスのコストと、サービスの継続時間と、前記アドホック・サービス・プロバイダの識別情報と、前記アドホック・サービス・プロバイダの利用可能性と、前記アドホック・サービス・プロバイダの品質基準とを含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記サービス情報を動的に変化させることをさらに備える、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
前記ネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供することが、前記モバイル・クライアントとの第1のワイヤレス・アクセス・プロトコルと前記ネットワークとの第2のワイヤレス・アクセス・プロトコルとの間の相互接続を提供することをさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項60】
前記第1のワイヤレス・アクセス・プロトコルが前記第2のワイヤレス・アクセス・プロトコルとは異なる、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記ネットワークに対して複数の異なるワイヤレス・アクセス・プロトコルをサポートすることをさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項62】
前記サーバによって認証された1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントに前記ネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供することをさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項63】
前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントとの複数の異なるワイヤレス・アクセス・プロトコルをサポートすることをさらに備える、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記ネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供することが、前記サーバによって認証された前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントのみに、前記ワイヤレス・アクセス・ポイントを介した前記ネットワークへのアクセスが提供されるようにすることをさらに備える、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
前記サーバによって認証された前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントの各々について前記ワイヤレス・アクセス・ポイントを介してトランスポートされるコンテンツの量を管理することをさらに備える、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
優先順位に基づいて前記サーバによって認証された前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントの各々について前記ワイヤレス・アクセス・ポイントを介してトランスポートされるコンテンツの量を管理することをさらに備える、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
前記モバイル・クライアントに前記ネットワークへのアクセスを提供する前に前記モバイル・クライアントにサービスを提供することができるかどうかを判断することをさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項68】
前記モバイル・クライアントにサービスを提供することができるかどうかを判断することが、サービス品質要件、帯域幅要件、待ち時間要件、処理要件、バッテリ使用要件、または所要のネットワークアクセス時間に基づく、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記モバイル・クライアントの所要のネットワークアクセス時間をネゴシエートすることと、前記モバイル・クライアントの前記所要のネットワークアクセス時間をもはやサポートすることができないとき前記モバイル・クライアントおよび前記サーバに通知することとをさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項70】
前記モバイル・クライアントの前記所要のネットワークアクセス時間をもはやサポートすることができないことを前記モバイル・クライアントおよびサーバに通知した後、別のアドホック・サービス・プロバイダへの前記モバイル・クライアントのハンドオフをサポートすることをさらに備える、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記モバイル・クライアントがデータを解読することができないように前記ユーザ・インターフェースと前記ネットワークとの間で前記データをルーティングすることをさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項72】
データを解読することができないように前記モバイル・クライアントと前記サーバとの間で前記データをルーティングすることをさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項73】
前記ユーザが前記ユーザ・インターフェースを介して前記モバイル・クライアントを管理できるようにすることをさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項74】
前記ユーザに対して透過的な方法で前記モバイル・クライアントを管理することをさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項75】
前記モバイル・クライアントを認証するための前記サーバを提供することをさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項76】
ユーザ・インターフェースを有するアドホック・サービス・プロバイダ内の処理システムによって実行可能な命令を備える機械可読媒体であって、前記命令が、
ユーザが前記ユーザ・インターフェースを介してネットワークにワイヤレスでアクセスできるようにするためのコードと、
サーバによって認証されたモバイル・クライアントに前記ネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するためのコードと
を備える、機械可読媒体。
【請求項77】
前記命令が、前記モバイル・クライアントの前記認証をサポートするために前記モバイル・クライアントと前記サーバとの間で認証メッセージをルーティングするためのコードをさらに備える、請求項76に記載の機械可読媒体。
【請求項78】
前記命令が、別のモバイル・クライアントとのワイヤレス・リンクを維持するためのコードをさらに備え、前記ワイヤレス・リンクが、前記別のアドホック・サービス・プロバイダへの前記別のモバイル・クライアントのハンドオフを円滑にするために維持される、請求項76に記載の機械可読媒体。
【請求項79】
前記命令が、ハンドオフ前に前記別のモバイル・クライアントを事前認証するために、前記モバイル・クライアントと前記サーバとの間で認証メッセージをルーティングするためのコードをさらに備える、請求項78に記載の機械可読媒体。
【請求項80】
前記命令が、認証中に前記モバイル・クライアントとの非セキュアなワイヤレス・リンクをサポートするためのコードと、前記モバイル・クライアントが認証された後に前記モバイル・クライアントをセキュアなワイヤレス・リンクに移動するためのコードとをさらに備える、請求項76に記載の機械可読媒体。
【請求項81】
前記命令が、前記ワイヤレス・アクセス・ポイントからサービス情報をブロードキャストするためのコードをさらに備える、請求項76に記載の機械可読媒体。
【請求項82】
前記サービス情報が、サービスのコストと、サービスの継続時間と、前記アドホック・サービス・プロバイダの識別情報と、前記アドホック・サービス・プロバイダの利用可能性と、前記アドホック・サービス・プロバイダの品質基準とを含む、請求項81に記載の機械可読媒体。
【請求項83】
前記命令が、前記サービス情報を動的に変化させるためのコードをさらに備える、請求項81に記載の機械可読媒体。
【請求項84】
前記ネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するための前記コードが、前記モバイル・クライアントとの第1のワイヤレス・アクセス・プロトコルと前記ネットワークとの第2のワイヤレス・アクセス・プロトコルとの間の相互接続を提供するためのコードをさらに備える、請求項76に記載の機械可読媒体。
【請求項85】
前記第1のワイヤレス・アクセス・プロトコルが前記第2のワイヤレス・アクセス・プロトコルとは異なる、請求項84に記載の機械可読媒体。
【請求項86】
前記命令が、前記ネットワークに対して複数の異なるワイヤレス・アクセス・プロトコルをサポートするためのコードをさらに備える、請求項76に記載の機械可読媒体。
【請求項87】
前記命令が、前記サーバによって認証された1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントに前記ネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するためのコードをさらに備える、請求項76に記載の機械可読媒体。
【請求項88】
前記命令が、前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントとの複数の異なるワイヤレス・アクセス・プロトコルをサポートするためのコードをさらに備える、請求項87に記載の機械可読媒体。
【請求項89】
前記ネットワークへのワイヤレス・アクセス・ポイントを提供するための前記コードが、前記サーバによって認証された前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントのみに、前記ワイヤレス・アクセス・ポイントを介した前記ネットワークへのアクセスが提供されるようにするためのコードをさらに備える、請求項87に記載の機械可読媒体。
【請求項90】
前記命令が、前記サーバによって認証された前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントの各々について前記ワイヤレス・アクセス・ポイントを介してトランスポートされるコンテンツの量を管理するためのコードをさらに備える、請求項89に記載の機械可読媒体。
【請求項91】
前記命令が、優先順位に基づいて前記サーバによって認証された前記モバイル・クライアントおよび前記1つまたは複数の追加のモバイル・クライアントの各々について前記ワイヤレス・アクセス・ポイントを介してトランスポートされるコンテンツの量を管理するためのコードをさらに備える、請求項89に記載の機械可読媒体。
【請求項92】
前記命令が、前記モバイル・クライアントに前記ネットワークへのアクセスを提供する前に前記モバイル・クライアントにサービスを提供することができるかどうかを判断するためのコードをさらに備える、請求項76に記載の機械可読媒体。
【請求項93】
前記モバイル・クライアントにサービスを提供することができるかどうかを判断するための前記コードが、サービス品質要件、帯域幅要件、待ち時間要件、処理要件、バッテリ使用要件、または所要のネットワークアクセス時間に基づいてそのような判断を行う、請求項92に記載の機械可読媒体。
【請求項94】
前記命令が、前記モバイル・クライアントの所要のネットワークアクセス時間をネゴシエートするためのコードと、前記モバイル・クライアントの前記所要のネットワークアクセス時間をもはやサポートすることができないとき前記モバイル・クライアントおよび前記サーバに通知するためのコードとをさらに備える、請求項76に記載の機械可読媒体。
【請求項95】
前記命令が、前記モバイル・クライアントの前記所要のネットワークアクセス時間をもはやサポートすることができないことを前記モバイル・クライアントおよびサーバに通知した後、別のアドホック・サービス・プロバイダへの前記モバイル・クライアントのハンドオフをサポートするためのコードをさらに備える、請求項94に記載の機械可読媒体。
【請求項96】
前記命令が、前記モバイル・クライアントがデータを解読することができないように前記ユーザ・インターフェースと前記ネットワークとの間で前記データをルーティングするためのコードをさらに備える、請求項76に記載の機械可読媒体。
【請求項97】
前記命令が、データを解読することができないように前記モバイル・クライアントと前記サーバとの間で前記データをルーティングするためのコードをさらに備える、請求項76に記載の機械可読媒体。
【請求項98】
前記命令が、前記ユーザが前記ユーザ・インターフェースを介して前記モバイル・クライアントを管理できるようにするためのコードをさらに備える、請求項76に記載の機械可読媒体。
【請求項99】
前記命令が、前記ユーザに対して透過的な方法で前記モバイル・クライアントを管理するためのコードをさらに備える、請求項76に記載の機械可読媒体。
【請求項100】
前記命令が、前記モバイル・クライアントを認証するための前記サーバを提供するためのコードをさらに備える、請求項76に記載の機械可読媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−102485(P2013−102485A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−285253(P2012−285253)
【出願日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【分割の表示】特願2010−521918(P2010−521918)の分割
【原出願日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】