説明

疎水性分子のバイオアベイラビリティを改善するために意図される調合物

本発明は少なくとも1つのポリエチレングリコール(及び/又は機能的同等物(単数又は複数))及び少なくとも1つのグリコールエーテル(及び/又は機能的同等物(単数又は複数))を含む、ポリフェノールの小腸吸収によるバイオアベイラビリティを改善することを意図する調合物に関する。本発明はヒドロキシスチルベン、詳細には3,5,4’‐トリヒドロキシスチルベン又はレスヴェラトロールのバイオアベイラビリティを改善するために特によく適合している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は疎水性分子、そうでなければ脂肪親和性と呼ばれる分子の小腸吸収を改善することを意図する調合物の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
疎水性分子の小腸吸収により、本文脈にしたがって前記脂肪親和性分子の、事前に代謝されることなく胃腸バリアを通り、そして循環中で使用可能になる能力が意味される。
【0003】
分子は、それが体脂肪中で可溶性であるが、水中で不溶性であるとき、疎水性又は脂肪親和性と呼ばれる。疎水性分子は水分子と水素結合を作出する能力を有さない。疎水性分子はしばしば非極性又は弱極性ともまた呼ばれ、それは疎水性分子が水と静電気相互作用を作出しえないことを意味する。実際に、溶媒中の分子の溶解性は一般的にそれが上記溶媒と共に有しうる相互作用に因る。疎水性分子はそれゆえ物理的に水と相互作用しえない分子である。それはその結果一般的に大抵有機溶媒中で可溶性である。
【0004】
現在、開発中の活性成分(AI)はほとんどの場合非極性であり、そして生物薬剤学分類のクラスII(低溶解性であるが浸透性)及びIV(低溶解性及び低浸透性)に属する[Amidon et al., G.L., 1995, Pharm. Res. 12:413‐420]。
【0005】
これらの特徴は経口経路による十分な吸収を得るためには好ましくない。
【0006】
それゆえ、疎水性分子の吸収を増加させる生薬調合物について要求がある。これは本発明の目的の1つである。
【0007】
疎水性分子のうち、ポリフェノールは種子植物のクラスの植物中に、及び特にブドウの木中に天然状態で見られる化合物である。例えば、レスヴェラトロールの如き上記化合物はブドウ中及びワイン中に見られる。
【0008】
ポリフェノールのうち、ヒドロキシスチルベンが発見されている。先行技術において、ヒドロキシスチルベンは色素脱失剤として(JP87‐192040)、血管拡張神経剤として(EP 96‐830517)、抗トロンビン剤として(JP 05016413)、さまざまな心血管疾患の治療において(CA 2187990)、突然変異及び発癌を阻害する剤として(JP 06024967)、数ある中で使用され又は抗酸化剤としてもまた示されている。
【0009】
レスヴェラトロール(3,5,4’‐トリヒドロキシスチルベン)はポリフェノールフィトアレキシンである。この化合物は植物により合成され、そして感染(ボトリティス・シネレア(灰色かび病))に応答して抗真菌薬としてはたらく。レスヴェラトロールは針葉樹、ピーナッツ、赤ブドウの果皮、あるマメ科植物及びイタドリの如きさまざまな植物中で見られる。
【0010】
レスヴェラトロールは伝統的な和漢医学において長い間知られている治療特性を有する。レスヴェラトロールは「フレンチパラドックス」と呼ばれる心血管危険の減少について役割を果たすとして示されている。実際に、相関関係が高レベルのレスヴェラトロールを含む赤ワイン消費と冠状動脈疾患における減少の間で確立されている。多くの科学研究は、レスヴェラトロールがジオキシン及びアリール炭化水素受容体(AhR)のアンタゴニストであることを示している(Casper, R. F., et al., Mol. Pharmacol. 1999, 56, 784‐790)。
【0011】
レスヴェラトロールは抗酸化、抗炎症、骨保護活性をもまた有し、そしてある癌における予防効果を有しうる。
【0012】
in vivoモデルがレスヴェラトロールの吸収を研究するために使用されている。ラットにおいて、動態研究が赤ワイン吸収後の異なる時間に行われている。結果は、吸収ピークが摂取60分後に検出されることを示している。短期間後、レスヴェラトロールは肝臓及び腎臓中で検出される(吸収1時間後にマイクロモル最大)。排出は排出の好ましい器官としての腎臓で非常に速い。他の研究は、漿液レスヴェラトロールは15分後に現れ、そして30分後に非常に速く減少することを示している。同様の研究がマウスにおいて行われている。レスヴェラトロールは十二指腸により最大限に吸収されるように見え、そしてレスヴェラトロールの排出は30分間で最大吸収を伴い非常に速い。
【0013】
これらの研究から、レスヴェラトロールは非常に速く吸収され、腸肝循環中に代謝され、そして排出されるようである。
【0014】
多くのex vivo及びin vitro研究がレスヴェラトロールの投与後のさまざまな器官におけるその局在及び生成される代謝物を理解するためにレスヴェラトロールの吸収及び代謝について行われている。
【0015】
ex vivoモデルがラット小腸の灌流により示されている。この型の研究は、レスヴェラトロールが46%の値で小腸から抽出され、21%は血管レベルで見られ、そして2%のみが腸レベルで見られることを示している。このレスヴェラトロールの40%は遊離しており、一方で11%はグルクロノ抱合であり、そして3%は硫酸塩形である。グルクロニド形は循環系中で見られ、一方で硫酸塩形は腸管腔部分中に分泌される形態である。この同じ型の研究は回腸及び灌流結腸モデルにおいて行われている。
【0016】
結果はレスヴェラトロールのわずかな部分のみが代謝されないことを示している。同様の肝臓又はヒト腸モデルについての研究は、レスヴェラトロールがまた非常にすばやく代謝されることも示している。レスヴェラトロールはそれゆえ小腸レベルで吸収され、そして代謝される。レスヴェラトロールが循環中に入るとき、それは主として血清タンパク質に結合している。
【0017】
細胞系(腸系CaCo‐2)を用いたin vitro研究は灌流腸モデルについて得られた結果を確立した。
【0018】
最後に、2003年以来、代謝及びバイオアベイラビリティ研究がヒトについて行われている。与えられた主題は、レスヴェラトロールが30分後に最大漿液濃度に達することを示している。30分を超えると、未代謝レスヴェラトロールを見つけることはまれである。最もよい場合で、2%のレスヴェラトロールが未変化形で血漿中に見られる。
【0019】
全てのこれらのデータは、治療剤としてのレスヴェラトロールの活性はその腸吸収及びその代謝の速さの結果であるそのバイオアベイラビリティに密接に関連していることを示唆している。
【0020】
漿液未変化レスヴェラトロールの濃度を増加させる方法の1つはその吸収及びそれゆえそのバイオアベイラビリティを増加させることを可能にする生薬形を開発することである。これは本発明の目的の1つである。
【0021】
したがって、本発明の主題は少なくとも1つのポリエチレングリコール又はその機能的同等物の1つ及び少なくとも1つのグリコールエーテル又はその機能的同等物の1つを含む、ポリフェノールの吸収、有益には腸吸収を改善することを意図する調合物の使用である。
【0022】
レスヴェラトロール、ポリエチレングリコール及びグリコールエーテルを含む調合物は局所的使用による皮膚の問題の治療を除いて、明細書WO01/30336中に開示されている。明細書WO2004/071490について、それは低溶解性の酸性医薬活性成分のバイオアベイラビリティを増加させる目的で、ポリエチレングリコール、グリコールエーテル及びKOHを含む調合物を開示する。現在、上記調合物はポリフェノールを破壊するので、ポリフェノールのアベイラビリティを増加させるために使用されえないことが上記文献中に示されている(Nardini M., Cirillo E., Natella F., Mencarelli D., Comisso A, Scaccini S., Food Chemistry, vol.79, issue 1, Oct. 2004, 16, p.119‐124)。
【0023】
「ポリフェノール」とは本発明にしたがって天然及び合成ポリフェノールを意味する。
【0024】
「合成ポリフェノール」とは、より詳細に化学合成により得られるどんなポリフェノールも意味し、そして生物材料(植物)の抽出により得られるポリフェノール及び天然構造への原子の置換又は添加により改変された天然ポリフェノール誘導体は意味されない。有益には、これらの置換はハロゲン(Cl‐、CF3‐)又は一般構造R‐O‐のラジカルによるものであり、ここでRは脂肪族鎖又は芳香環又は硝酸塩ラジカルである。
【0025】
「機能的同等物」とは本発明にしたがってポリフェノール化合物と混合されると、ポリエチレングリコール及び/又はグリコールエーテルと、ポリフェノール化合物に対して同じ効果を有する化合物を意味する。
【0026】
したがって本発明にしたがって、ポリエチレングリコールの機能的同等物としてポリソルベートを含む調合物が使用されうる。
【0027】
同様に本発明にしたがって、グリコールエーテルの機能的同等物としてグリセリン又はポリグリセリル‐3ジオレアート(脂肪酸のポリグリセリルエステル又はその同等物の1つ)を含む調合物が使用されうる。
【0028】
本発明にしたがって、ポリエチレングリコールとは、式H(OCH2CH2nOHに対応するどんな重合体も意味し、ここでnは3より大きい。この点において、約100〜20,000の平均分子量の、好ましくは約400〜約10,000の平均分子量の、非常に好ましくは約400〜約600の平均分子量のポリエチレングリコールが例として挙げられうる。
【0029】
本発明にしたがって、ある分子量のポリエチレングリコールは単独で又は1以上のさまざまな分子量の他のポリエチレングリコール又は他の機能的同等物とのどんな割合の混合物中でもまた使用されうる。
【0030】
本発明の文脈中で使用されるポリエチレングリコールはそれらの分子量に因り、環境温度で液体形で又は半固体形で存在しうる。その結果、これらの重合体は本発明にしたがって上記ポリフェノールの吸収を改善することを意図する調合物が液体形でなければならないか又は逆に半固体形でなければならないかに因り適切に選択される。
【0031】
本発明にしたがって、上記グリコールエーテルは例えば、ジエチレングリコールアルキルエーテル、詳細にはジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールプロピリルエーテル又はジエチレングリコールブチルエーテルから選択される(C1‐C4)ジエチレングリコールアルキルエーテル、非常に詳細にはジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピリルエーテル又はジエチレングリコールモノブチルエーテルから選択されるジエチレングリコールモノ‐(C1‐C4)アルキルエーテルの如きジエチレングリコールエーテルから選択されうる。
【0032】
上記ジエチレングリコールアルキルエーテルのうち、メチル及びエチルエーテル、詳細にはジエチレングリコールモノエチルエーテルが好ましい。
【0033】
上記グリコールエーテルは本発明にしたがって単独で又は1つの(又は複数個)他のグリコールエーテル(単数又は複数)と及び/又は1つの(又は複数個)他の機能的同等物(単数又は複数)とどんな割合でも混合されて使用されうる。
【0034】
本発明にしたがって、ポリフェノールの吸収を改善することを意図する調合物は上記調合物の総重量に対する重量で20〜97%、好ましくは40〜97%の割合で、ポリエチレングリコール又は例えば、ポリソルベートの如きその機能的同等物の1つを含みうる。
【0035】
また本発明にしたがって、ポリフェノールの吸収を改善することを意図する調合物は上記調合物の総重量に対する重量で2〜79%、好ましくは2〜59%の割合で、グリコールエーテル又は例えば、グリセリン又はポリグリセリル‐3ジオレアート(脂肪酸のポリグリセリルエステル又はその同等物の1つ)の如きその機能的同等物の1つを含みうる。
【0036】
本発明にしたがって特に好ましい調合物は50〜93%のポリエチレングリコール又は例えば、ポリソルベートの如きその機能的同等物の1つ、3〜46%のグリコールエーテル又は例えば、グリセリン又はポリグリセリル‐3ジオレアート(脂肪酸のポリグリセリルエステル又はその同等物の1つ)の如きその機能的同等物の1つ、及び100%を作出するために十分な量の水を含む。
【0037】
本発明の変形にしたがって、上記調合物は少なくとも1つの乳化剤をもまた含みうる。本発明にしたがって有益には、上記乳化剤はポリソルベート、さらにより有益にはポリソルベート20(Tween20又はソルビタンポリオキシエチレン(20)モノラウリン酸塩)、ポリソルベート40(Tween40又はソルビタンポリオキシエチレン(20)モノパルミチン酸塩)、ポリソルベート60(Tween60又はソルビタンポリオキシエチレン(20)モノステアリン酸塩)又はポリソルベート80(Tween80又はソルビタンポリオキシエチレン(20)モノオレイン酸塩)から選択されるポリソルベートでありうる。
【0038】
本発明にしたがう調合物は詳細にはポリフェノール、詳細には例えば、式(I)のヒドロキシスチルベン:
【0039】
【化1】

【0040】
の如きヒドロキシスチルベンの吸収、有益には腸吸収を改善するために使用されるのに特に好適であり、ここでnは0〜4の整数であり、そしてmは0〜5の整数である。これらの化合物はCis又はTrans形でありうる。本発明にしたがって、用語ヒドロキシスチルベンは式Iの化合物及びそれらのヒドロキシアルキル化誘導体を含む。
【0041】
ヒドロキシスチルベンのうち、モノ、ジ、トリ、テトラ、ペンタ、ヘキサ、ヘプタ、オクト、ノナヒドロキシスチルベン又はそれらのヒドロキシアルキル化誘導体、例えば、4’‐ヒドロキシスチルベン、2’,4’‐ジヒドロキシスチルベン、3’,4’‐ジヒドロキシスチルベン、4,4’‐ジヒドロキシスチルベン、2’,4’,4‐トリヒドロキシスチルベン、3’,4’,4‐トリヒドロキシスチルベン、2,4,4’‐トリヒドロキシスチルベン、3,4,4’‐トリヒドロキシスチルベン、3,5,4’‐トリヒドロキシスチルベン、2’,3,4‐トリヒドロキシスチルベン、2,3’,4‐トリヒドロキシスチルベン、2’,2,4’‐トリヒドロキシスチルベン、2,4,4’,5‐テトラヒドロキシスチルベン、2’,3,4’,5‐テトラヒドロキシスチルベン、2,2’,4,4’‐テトラヒドロキシスチルベン、3,3’,4’,5‐テトラヒドロキシスチルベン、2,3’,4,4’‐テトラヒドロキシスチルベン、3,3’,4,4’‐テトラヒドロキシスチルベン、3,3’,4’,5,5’‐ペンタヒドロキシスチルベン、2,2’,4,4’,6‐ペンタヒドロキシスチルベン、2,3’,4,4’,6‐ペンタヒドロキシスチルベン、2,2’,4,4’,6,6’‐ヘキサヒドロキシスチルベンもまた挙げられうる。
【0042】
好ましくは、3,5,4’‐トリヒドロキシスチルベン又はレスヴェラトロールが本発明にしたがって使用される。
【0043】
経口経路を意図する、本発明に係る好ましい組成物において、摂取されうる担体の使用は好ましい。本発明に係る組成物は経口で使用されうる糖衣錠、ゼラチンカプセル、ジェル、エマルジョン、錠剤、カプセル又は他の生薬形の形態を取りうる。これらの形態は当業者に知られる通常のプロセスにより生成される。
【0044】
本発明の特定の態様にしたがって、上記組成物は上記活性成分の有効期間を顕著に改善するために封入形態で調合されうる。
【0045】
本発明の他の特徴及び利点は、非限定的な例示のために与えられる以下の実施例からより明らかになるであろう。以下において又は上記において、割合は、別段の定めなき限り、重量パーセントで与えられる。
【実施例】
【0046】
実施例1:本発明に係る調合物を組み込む組成物の調製。
【0047】
液体形態で提示される以下の組成物が調製される:
Transcutol P(商標) 25mg
PEG 600 455mg
Resveratrol 20mg
レスヴェラトロールを事前に計量されたTranscutol P及びPEG 600の存在下で溶解させる。上記混合物を半透明の及び澄んだ液相が得られるまで攪拌する。その後それを医薬又は食物使用にとって標準であるゼラチンカプセル中に封入する。
【0048】
実施例2:摂取後のレスヴェラトロールの血中値の計測。
【0049】
事前に血液サンプルを取られたボランティアが実施例1中で調製されるカプセルを摂取する。上記ボランティアからの第二の血液サンプルを摂取4時間後に取る。
【0050】
上記血液サンプルをその後液体クロマトグラフィー‐マススペクトロメトリーにより通常のプロトコールにしたがって分析する。
【0051】
このようにして、摂取前後の血中レスヴェラトロール値を決定する。
【0052】
試験は3人の異なるボランティアについて行われる。
【0053】
【表1】

【0054】
これらの試験は、レスヴェラトロールが本発明に係る組成物の摂取4時間後に明らかにより高い濃度でまだ存在することを示している。
【0055】
実施例3:摂取後の血中レスヴェラトロール値の計測。
【0056】
事前に血液サンプルを取られた5人のボランティアが実施例1中で調製される2つのカプセルを摂取する。第二の血液サンプルを摂取30分後に上記ボランティアから取る。第三の血液サンプルを摂取5時間後に取る。他の個体が40mgの標準形態(ゼラチンカプセル)のレスヴェラトロールを摂取する。
【0057】
上記血液サンプルをその後液体クロマトグラフィー‐マススペクトロメトリーにより通常のプロトコールにしたがって分析する。
【0058】
このようにして、摂取前後の血中レスヴェラトロール値を決定する。
【0059】
以下の表は平均濃度値を示している。
【0060】
【表2】

【0061】
これらの試験は、レスヴェラトロールが本発明に係る組成物の摂取5時間後に明らかに高い濃度でまだ存在することを示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのポリエチレングリコール又は機能的同等物及び少なくとも1つのグリコールエーテル又は機能的同等物を含む、ポリフェノールの吸収、有益には小腸吸収を改善することを意図する調合物の使用。
【請求項2】
上記ポリエチレングリコールが式H(OCH2CH2nOHに対応する重合体であり、ここでnは3より大きい点を特徴とする、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
上記ポリエチレングリコールが約100〜20,000の平均分子量の、好ましくは約400〜約10,000の平均分子量の、非常に好ましくは約400〜約600の平均分子量のポリエチレングリコールから選択される点を特徴とする、請求項1又は2のいずれか1項に記載の使用。
【請求項4】
上記ポリエチレングリコール又はその機能的同等物の1つが前記調合物の総重量に対する重量で20〜97%、好ましくは40〜97%の割合である点を特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用。
【請求項5】
上記グリコールエーテルがジエチレングリコールエーテル、好ましくはジエチレングリコールアルキルエーテル、詳細にはジエチレングリコール(C1‐C4)アルキルエーテル、非常に詳細にはジエチレングリコールモノ(C1‐C4)アルキルエーテル、有益にはジエチレングリコールモノエチルエーテルから選択される点を特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用。
【請求項6】
上記グリコールエーテル又はその機能的同等物の1つが前記調合物の総重量に対する重量で2〜79%、好ましくは2〜59%の割合である点を特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用。
【請求項7】
上記調合物が50〜93%のポリエチレングリコール又はその機能的同等物の1つ、3〜46%のグリコールエーテル又はその機能的同等物の1つ及び100%を作出するために十分な量の水を含む点を特徴とする、請求項1〜6のいずれか1に記載の使用。
【請求項8】
上記調合物がポリエチレングリコールの機能的同等物及びグリコールエーテルの機能的同等物を含む点を特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の使用。
【請求項9】
上記調合物中でポリエチレングリコールの機能的同等物がポリソルベート、有益にはポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60又はポリソルベート80から選択されるポリソルベートである点を特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の使用。
【請求項10】
上記調合物中でグリコールエーテルの機能的同等物がグリセリン又はポリグリセリル‐3ジオレアートである点を特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の使用。
【請求項11】
ヒドロキシスチルベンの吸収、有益には小腸吸収を改善するための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の使用。
【請求項12】
上記ヒドロキシスチルベンがCis又はTrans形の式1:
【化1】

{式中、nは0〜4の整数であり、そしてmは0〜5の整数である}
及びそれらのヒドロキシアルキル化誘導体に対応する点を特徴とする、請求項11に記載の使用。
【請求項13】
上記ヒドロキシスチルベンがモノ、ヂ、トリ、テトラ、ペンタ、ヘキサ、ヘプタ、オクト、ノナヒドロキシスチルベン又はそれらのヒドロキシアルキル化誘導体、好ましくは4’‐ヒドロキシスチルベン、2’,4’‐ジヒドロキシスチルベン、3’,4’‐ジヒドロキシスチルベン、4,4’‐ジヒドロキシスチルベン、2’,4’,4‐トリヒドロキシスチルベン、3’,4’,4‐トリヒドロキシスチルベン、2,4,4’‐トリヒドロキシスチルベン、3,4,4’‐トリヒドロキシスチルベン、3,4’,5‐トリヒドロキシスチルベン、2’,3,4‐トリヒドロキシスチルベン、2,3’,4‐トリヒドロキシスチルベン、2’,2,4’‐トリヒドロキシスチルベン、2,4,4’,5‐テトラヒドロキシスチルベン、2’,3,4’,5‐テトラヒドロキシスチルベン、2,2’,4,4’‐テトラヒドロキシスチルベン、3,3’,4’,5‐テトラヒドロキシスチルベン、2,3’,4,4’‐テトラヒドロキシスチルベン、3,3’,4,4’‐テトラヒドロキシスチルベン、3,3’,4’,5,5’‐ペンタヒドロキシスチルベン、2,2’,4,4’,6‐ペンタヒドロキシスチルベン、2,3’,4,4’,6‐ペンタヒドロキシスチルベン、2,2’,4,4’,6,6’‐ヘキサヒドロキシスチルベン、非常に好ましくは3,4’,5‐トリヒドロキシスチルベン又はレスヴェラトロールでもある点を特徴とする、請求項11又は12のいずれか1項に記載の使用。

【公表番号】特表2011−528336(P2011−528336A)
【公表日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517965(P2011−517965)
【出願日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際出願番号】PCT/FR2009/000868
【国際公開番号】WO2010/007252
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(511015515)
【Fターム(参考)】