説明

疎水的変性アルキレンオキシドウレタンポリマー

【課題】特に建築用コーティングに有用である、広いpH範囲にわたって塗料配合物のためのレオロジー調節剤として有用であり、かつ高いpKのアミン変性疎水的変性アルキレンオキシドウレタンポリマーよりも熱老化に対してより安定である疎水的変性アルキレンオキシドウレタンポリマーを提供する。
【解決手段】ペンダントもしくは末端キャップ第三級アミン基を有する疎水的変性アルキレンオキシドウレタンポリマーを含む組成物であって、前記アミン基の共役酸が約4.5〜約6.5の範囲のpKを有する組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明概念はレオロジー調節剤としてのアミンベースの疎水的変性(hydrophobically modified)アルキレンオキシドウレタンポリマーに関し、これは特に建築用コーティングに有用である。
【背景技術】
【0002】
レオロジー調節剤は典型的には広い剪断速度範囲にわたってコーティング配合物に望ましいレオロジー特性を付与するように設計されている。米国特許第7,741,402号は、その存在がpHトリガーによる粘度制御を提供する第二級もしくは第三級アミンのような有機塩基を含む疎水性物質で変性させられたエチレンオキシドウレタンポリマー(アミン変性HEUR)を開示する。組込まれる塩基のpKに対してHEUR組成物のpHが充分に低い場合には、その塩基性基はプロトン化され、そして粘度は比較的低く;そのpHが充分に高い場合には、会合性増粘が起こる。よって、塩基性疎水性物質のHEURポリマーへの組み込みは比較的高濃度のポリマーが低いpHで水中に溶解されるのを可能にし;その溶液が塗料コーティングの高いpH環境に添加されると、その塩基は脱プロトン化され、そして会合性増粘メカニズムが活性化される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7,741,402号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アミン変性HEURは、それが添加される塗料配合物のpHに感受性である場合がある。例えば、その配合物のpHは時間および熱老化によって、会合性増粘をもたらす臨界pH未満のレベルまで低下する場合があり、それによりより劣った配合物をもたらし;その結果、pH低下メカニズムに直面する配合物の望まれる粘度を維持する疎水性物質、より具体的にはアミンベースの疎水性物質を見いだすことが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、第1の形態において、ペンダントもしくは末端キャップ(end−capping)第三級アミン基を有する疎水的変性アルキレンオキシドウレタンポリマーを含む組成物であって、前記アミン基の共役酸が約4.5〜約6.5の範囲のpKを有する組成物を提供することにより必要性に取り組む。
第2の形態においては、本発明は約4.5〜約6.5の範囲のpKを有するペンダントもしくは末端キャッププロトン化第三級アミン基を有する疎水的変性アルキレンオキシドウレタンポリマーの水性分散物を含む組成物である。
【発明の効果】
【0006】
本発明のポリマーは広いpH範囲にわたって配合される塗料配合物のためのレオロジー調節剤として有用であり、より高いpKのアミン変性HEURよりも熱老化に対してより安定である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、ペンダントもしくは末端キャップ第三級アミン基を含むHEURの水性分散物の粘度対pHプロファイルである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
第1の形態においては、本発明は、ペンダントもしくは末端キャップ第三級アミン基を有する疎水的変性アルキレンオキシドウレタンポリマーを含む組成物であって、前記アミン基の共役酸が約4.5〜約6.5の範囲のpKを有する組成物である。
本発明の疎水的変性アルキレンオキシドポリウレタン組成物は部分的には、親水性ポリアルキレンオキシド基によって特徴付けられ、この親水性ポリアルキレンオキシド基の例としては、親水性ポリエチレンオキシド、親水性ポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシドコポリマー、および親水性ポリエチレンオキシド/ポリブチレンオキシドコポリマーが挙げられる。好ましい疎水的変性アルキレンオキシドポリウレタンは疎水的変性エチレンオキシドポリウレタン(HEUR)である。
【0009】
本発明の組成物は、疎水性ペンダントもしくは末端キャップ第三級アミン基の包含、前記アミン基の共役酸が約4.5〜6.5の範囲、好ましくは5.2〜6.5の範囲のpKを有することによってさらに特徴付けられる。
【0010】
好ましいペンダントもしくは末端キャップ疎水性アミン基はモノ−もしくはジヒドロキシアルキル化ジベンジルアミン基、またはモノベンジルジ(アルキレンオキシ)アミノ基であって、以下に示されるようなものである:
【化1】

式中、各Rは独立してC−C炭素含有置換基、好ましくはC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、もしくはC−Cアルキル−C−Cアルコキシであり;
はH、C−C20アルキル、もしくはCH−ORであり、RはH、C−C20アルキル、アリールもしくはC−C20アルキルアリールであり;
XはC−C20アルキレン、アリーレンもしくはアラルキレンであり;
各Yは独立してC−CアルキレンもしくはCHCHRであり;
各Rは独立して、H、C−C12アルキル、フェニル、ナフチル、C−C12アルキルフェニル、C−C12アルキル−ナフチル、もしくはCHORであり、RはC−C12アルキル、フェニル、ナフチル、C−C12アルキル−フェニル、C−C12アルキル−ナフチルであり;
各mは独立して0、1もしくは2であり、好ましくは0もしくは1であり、より好ましくはmは0であり;並びに
pは1〜50、好ましくは1〜20であって、ただし、pが2〜50である場合には、XはC−Cアルキレンであり;pが1である場合には、XはC−C20アルキレン、アリーレンもしくはアラルキレンである。
【0011】
定義によって、YがCHCHRである場合には、YOは−CHCHRO−である。
【0012】
−C炭素含有置換基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、メトキシ、エトキシ、メトキシメチル、エトキシメチル、メトキシエチルおよびエトキシエチルが挙げられる。
【0013】
アリーレン基の例はフェニレンおよびナフタレン−ジイル基である:
【化2】

【0014】
本明細書において使用される場合、用語「アルキル」とは、アルキルがC−C20である場合には線状もしくは分岐炭化水素基をいい;並びに、アルキルがC−C20である場合には線状、分岐もしくは環式炭化水素基をいう。同様に、用語「アルキレン」とは、アルキレンがC−C20である場合には、線状もしくは分岐炭化水素二価基(biradical)をいい;並びに、アルキレンがC−C20である場合には、線状、分岐もしくは環式炭化水素二価基をいう。
【0015】
好適なアラルキレン基の例には以下のものが挙げられる:
【化3】

【0016】
好ましいYO基の例は、−CHCHO−、CHCHCHO−、−CHCH(CH)O−、−CHCH(CHCH)O−、−CHCHCHCHO−および;
【化4】

並びに、これらの組み合わせである。同様に、好ましいC−Cアルキレン基の例はC−Cアルキレン基である。
【0017】
より好ましい疎水性基の例は以下に示される:
【化5】

式中、Rはn−ブチル、イソブチル、エチルヘキシル、トリデシル、フェニルもしくはナフチルであり;
【化6】

点線はX基の結合点を表す。
【0018】
本発明の疎水性ポリマーは反応条件下で、a)4.5〜6.5の範囲のpKの共役酸を有することにより特徴付けられるモノ−もしくはジヒドロキシアルキル化第三級アミンである少なくとも1種の疎水性化合物;b)ジイソシアナート;およびc)水溶性ポリアルキレングリコールを一緒に接触させることにより簡単に製造される。
【0019】
好ましい疎水性化合物は下記式のいずれかを有する:
【化7】

式中、R、R、X、Y、mおよびpはすでに定義された通りである。より好ましい疎水性化合物は以下の構造を有する:
【0020】
【化8】

式中、Rはn−ブチル、イソブチル、エチルヘキシル、トリデシル、フェニルもしくはナフチルであり;並びに
【化9】

【0021】
ペンダントもしくは末端キャップ疎水性基は、対応する疎水性アルコールもしくはジオールとウレタン結合を形成するイソシアナート基との反応によってポリマーに簡単に組み込まれる。疎水性物質がモノアルコールである場合には、その基は末端キャップ基となり、疎水性物質がジオールである場合には、その疎水性物質はペンダント基となる。
【0022】
ジイソシアナート出発材料はC−C20脂肪族もしくは芳香族ジイソシアナートである。本明細書において使用される場合、「脂肪族」とは、飽和もしくは部分不飽和の線状、分岐もしくは環式脂肪族、またはこれらの組み合わせをいう。好適なジイソシアナートの例には、1,4−テトラメチレンジイソシアナート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアナート、2,2,4−トリメチル−1,6−ジイソシアナトヘキサン、1,10−デカメチレンジイソシアナート、4,4’−メチレンビス(イソシアナトシクロヘキサン)、1,4−シクロヘキシレンジイソシアナート、1−イソシアナト−3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、m−およびp−フェニレンジイソシアナート、2,6−および2,4−トルエンジイソシアナート、キシレンジイソシアナート、4−クロロ−1,3−フェニレンジイソシアナート、4,4’−ビフェニレンジイソシアナート、4,4’−メチレンジフェニルイソシアナート、1,5−ナフチレンジイソシアナート並びに1,5−テトラヒドロナフチレンジイソシアナートが挙げられる。
【0023】
水溶性ポリアルキレングリコールとは、水溶性ポリエチレンオキシド、水溶性ポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシドコポリマー、および水溶性ポリエチレンオキシド/ポリブチレンオキシドコポリマーをいう。本明細書において使用される場合、用語「プロピレンオキシド」とは、−(OCHCHCH)−および/または−(OCH(CH)CH)−繰り返し基を有するポリマーをいう。
【0024】
好ましい水溶性ポリアルキレンオキシドはポリエチレングリコール、特に4000以上、より好ましくは6000以上、および最も好ましくは7000〜20,000、より好ましくは12,000以下、および最も好ましくは9000以下のダルトンの範囲の重量平均分子量を有するポリエチレングリコールである。好適なポリエチレングリコールの例はPEG8000であり、これはCARBOWAX商標8000ポリエチレングリコール(ミシガン州ミッドランドのザダウケミカルカンパニー(ダウ)もしくはダウの関連会社の商標である)として市販されている。
【0025】
あるいは、水溶性ポリアルキレンオキシドは、ポリイソシアナート以外の多官能基と結合されることができ、本明細書において記載される第三級アミン変性により利益を受けうる非ウレタン組成物を形成することができる。好適な代替的結合剤グループの例には、エピハロヒドリン、gemジハロゲン化物、およびアミノプラストが挙げられる。
【0026】
第2の形態においては、本発明は、約4.5〜約6.5の範囲のpKを有するペンダントもしくは末端キャッププロトン化第三級アミン基を有する疎水的変性アルキレンオキシドウレタンポリマーの水性分散物を含む組成物である。プロトン化第三級アミン基(すなわち、第三級アミン基の共役酸)は疎水的変性アルキレンオキシドウレタンポリマーを、そのアミン基をプロトン化するのに充分な量の充分に強いブロンステッド(Bronsted)酸に添加することにより簡単に製造される。好適な酸の例には、酢酸、クエン酸、乳酸、リン酸、スルファミン酸、塩酸、硫酸およびポリアクリル酸が挙げられる。以下の構造は本発明のこの形態の好ましいプロトン化第三級アミン基を示す:
【0027】
【化10】

式中、R、R、X、Y、mおよびpはすでに定義された通りである。
【0028】
より好ましいプロトン化第三級アミン基は以下に示される:
【化11】

【0029】
本発明のこの形態の水性分散物は、好ましくは10〜50重量パーセントの疎水的変性アルキレンオキシドウレタンポリマーを、水とこのポリマーの重量を基準にして含む。
【0030】
本発明のコーティング組成物は1種以上の以下の添加剤をさらに含むことができる:溶媒、充填剤、顔料、例えば、二酸化チタン、マイカ、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、粉砕ガラス、三水和アルミナ、タルク、三酸化アンチモン、フライアッシュ、およびクレイ;ポリマー封入顔料、例えば、ポリマー封入もしくは部分封入不透明化顔料粒子、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛もしくはリトポンポリマー;二酸化チタンのような顔料の表面に吸着もしくは結合しているポリマーもしくはポリマーエマルション;中空顔料、例えば、1以上の空隙を有する顔料;分散剤、例えば、アミノアルコールおよびポリカルボキシラート;界面活性剤;脱泡剤;防腐剤、例えば、殺生物剤、殺カビ剤、殺真菌剤、殺藻剤、およびこれらの組み合わせ;流動剤;レベリング剤;並びに追加の中和剤、例えば、水酸化物、アミン、アンモニアおよび炭酸塩。
【0031】
例えば、コーティング組成物はi)100nm〜500nmの範囲の直径および少なくとも1.8の屈折率を有する不透明化顔料粒子、例えば、二酸化チタン;ii)封入用ポリマー、並びにiii)封入された不透明化顔料粒子および前記ポリマーのためのポリマー系分散剤を含むポリマー封入不透明化顔料粒子を含むことができる。このポリマー封入不透明化顔料粒子は、例えば、米国特許出願公開第2010/0298483A1号に記載されている。別の例においては、コーティング組成物は国際公開第WO2007/112503A1号に記載されるポリマー封入不透明化顔料粒子を含みうる。
【実施例】
【0032】
以下の実施例は例示目的のためだけであり、本発明の範囲を限定することを意図していない。
【0033】
中間体1
凝縮器および機械式スターラーを備えた丸底フラスコ内でジベンジルアミン(424g)、ブチルジグリシジルエーテル(307g)および水(20g)を窒素雰囲気下で過熱還流(105〜115℃)した。6時間後、この混合物を30℃に冷却した。真空(15mmHg)で、30〜150℃の温度範囲にわたって、水および残留するブチルグリシジルエーテルを除去した後で生成物を単離した。
【0034】
中間体2
凝縮器および機械式スターラーを備えた丸底フラスコ内でジベンジルアミン(338g)およびフェニルグリシジルエーテル(258.3g)を窒素雰囲気下で120℃に加熱した。10時間後、この混合物を30℃に冷却し、生成物は精製することなく単離された。
【0035】
中間体3
凝縮器および機械式スターラーを備えた丸底フラスコ内でジベンジルアミン(136.2g)およびナフチルグリシジルエーテル(149.7g)を窒素雰囲気下で120℃に加熱した。5時間後、この混合物を30℃に冷却し、生成物は精製することなく単離された。
【0036】
中間体4
凝縮器および機械式スターラーを備えた丸底フラスコ内でジベンジルアミン(400g)および1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル(263g)を窒素雰囲気下で125℃に加熱した。6時間後、この混合物を30℃に冷却し、生成物は精製することなく単離された。
【0037】
中間体5
凝縮器および機械式スターラーを備えた丸底フラスコ内でジベンジルアミン(150.6g)およびポリエチレングリコールジグリシジルエーテル(エポキシ当量重量=275;214g)を窒素雰囲気下で125℃に加熱した。10時間後、この混合物を30℃に冷却し、生成物は精製することなく単離された。
【0038】
中間体6
凝縮器および機械式スターラーを備えた丸底フラスコ内でジベンジルアミン(297g)およびジエチレングリコールジグリシジルエーテル(226.6g)を窒素雰囲気下で120℃に加熱した。4時間後、生成物は未反応のジベンジルアミンを除去するために真空蒸留(最大温度=190℃;10mmHg)で精製された。
【0039】
中間体7
凝縮器、添加漏斗および機械式スターラーを備えた丸底フラスコ内でジベンジルアミン(410.4g)を100℃に加熱した。この反応器にグリシドール(158g)を2時間にわたって激しく攪拌しつつ滴下添加した。グリシドール添加完了後、攪拌は1時間続けられた。生成物は真空蒸留で精製された。
【0040】
中間体8
凝縮器、添加漏斗および機械式スターラーを備えた丸底フラスコ内でビス(2−エチルヘキシル)アミン(2010.0g)を110℃に加熱した。この反応器にグリシドール(685g)を2時間にわたって激しく攪拌しつつ滴下添加した。グリシドール添加完了後、攪拌は1時間続けられた。生成物は真空蒸留(165〜175℃;1.0mmHg)で精製された。
【0041】
中間体9
凝縮器および機械式スターラーを備えた丸底フラスコ内でジアミルアミン(372.4g)、ブチルグリシジルエーテル(346.2g)および水(27g)を窒素雰囲気下で加熱還流(105〜115℃)した。5時間後、この混合物を30℃に冷却した。真空蒸留(14mmHg)で、30〜150℃の温度範囲にわたって、水および残留するブチルグリシジルエーテルを除去した後で生成物を単離した。
【0042】
中間体10
凝縮器および機械式スターラーを備えた丸底フラスコ内でN−ベンジルエタノールアミン(200.6g)および2−エチルヘキシルグリシジルエーテル(250.0g)を窒素雰囲気下で100℃に加熱した。3時間攪拌した後で、反応混合物を室温に冷却した。得られたジオール生成物はさらなる精製なしに使用された。
【0043】
実施例1:中間体1および4をベースにしたHEURポリマーの製造
CARBOWAX商標8000ポリエチレングリコール(ザダウケミカルカンパニーの商標、分子量8200;1255.8g)がバッチメルト反応器内で、真空下110℃で2時間加熱された。この反応器に中間体4(54.58g)および中間体1(11.98g)が添加され、5分間混合された。次いで、この反応器にイソホロンジイソシアナート(IPDI、55.89g)が添加され、混合が5分間続けられた。次いで、この反応器にビスマスオクトアート溶液(28%、3.14g)が添加され、攪拌しつつこの混合物の温度が20分間110℃に維持された。得られた溶融ポリマーがこの反応器から取り出され、冷却された。本明細書に記載された手順に従って、このポリマーのpKは6.2であると判明した。
【0044】
実施例2:中間体1および5をベースにしたHEURポリマーの製造
CARBOWAX商標8000ポリエチレングリコール(分子量8200;1715.8g)がバッチメルト反応器内で、真空下110℃で2時間加熱された。この反応器に中間体5(73.39g)および中間体1(47.05g)が添加され、5分間混合された。次いで、この反応器にIPDI(76.37g)が添加され、混合が5分間続けられた。次いで、この反応器にビスマスオクトアート溶液(28%、4.29g)が添加された。次いで、この混合物は攪拌しつつ110℃で20分間維持された。得られた溶融ポリマーがこの反応器から取り出され、冷却された。本明細書に記載された手順に従って、このポリマーのpKは6.0であると判明した。
【0045】
実施例3:N−ベンジルジエタノールアミン、中間体1およびIPDIをベースにしたHEURポリマーの製造
CARBOWAX商標8000ポリエチレングリコール(分子量8200;1860.5g)がバッチメルト反応器内で、真空下110℃で2時間加熱された。この反応器にN−ベンジルジエタノールアミン(32.16g)および中間体1(40.3g)が添加され、5分間混合された。次いで、この反応器にIPDI(94.04g)が添加され、混合が5分間続けられた。次いで、この反応器にビスマスオクトアート溶液(28%、4.65g)が添加された。次いで、この混合物は攪拌しつつ110℃で12分間維持された。得られた溶融ポリマーがこの反応器から取り出され、冷却された。本明細書に記載された手順に従って、このポリマーのpKは5.9であると判明した。
【0046】
実施例4:N−ベンジルジエタノールアミン、中間体1およびビス−(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタンをベースにしたHEURポリマーの製造
CARBOWAX商標8000ポリエチレングリコール(分子量8200;1842.3g)がバッチメルト反応器内で、真空下110℃で2時間加熱された。この反応器にN−ベンジルジエタノールアミン(32.97g)および中間体1(46.47g)が添加され、5分間混合された。次いで、この反応器にデスモデュア(Desmodur)Wジイソシアナート(113.6g)が添加され、混合が5分間続けられた。次いで、この反応器にビスマスオクトアート溶液(28%、4.61g)が添加された。次いで、この混合物は攪拌しつつ110℃で12分間維持された。得られた溶融ポリマーがこの反応器から取り出され、冷却された。本明細書に記載された手順に従って、このポリマーのpKは5.5であると判明した。
【0047】
実施例5:中間体1および6をベースにしたHEURポリマーの製造
CARBOWAX商標8000ポリエチレングリコール(分子量8200;1742.1g)がバッチメルト反応器内で、真空下110℃で2時間加熱された。この反応器に中間体6(87.77g)および中間体1(16.62g)が添加され、5分間混合された。次いで、この反応器にIPDI(77.54g)が添加され、混合が5分間続けられた。次いで、この反応器にビスマスオクトアート溶液(28%、4.36g)が添加された。次いで、この混合物は攪拌しつつ110℃で15分間維持された。得られた溶融ポリマーがこの反応器から取り出され、冷却された。本明細書に記載された手順に従って、このポリマーのpKは6.1であると判明した。
【0048】
実施例6:ジベンジルアミノエタノールおよび中間体7をベースにしたHEURポリマーの製造
CARBOWAX商標8000ポリエチレングリコール(200g)およびトルエン(340g)の混合物が容器に添加され、共沸蒸留によって乾燥させられた。この混合物は90℃に冷却され、この混合物に中間体7(3.31g)が添加された。この混合物は5分間攪拌され、その後の時点でデスモデュア(Desmodur)Wジイソシアナート(11.73g)が添加され、さらに5分間攪拌された。ジブチルスズジラウラート(0.21g)が添加され、この混合物は1時間攪拌された。80℃に冷却した後で、次いで、この混合物にジベンジルアミノエタノール(4.9g)が添加され、さらに1時間攪拌が続けられた。この混合物を60℃に冷却しかつ真空で溶媒を除去することにより、ポリマーが単離された。本明細書に記載された手順に従って、このポリマーのpKは6.1であると判明した。
【0049】
実施例7:中間体10をベースにしたHEURポリマーの製造
CARBOWAX商標8000ポリエチレングリコール(分子量8200;1737.4g)がバッチメルト反応器内で、真空下110℃で2時間加熱された。真空を解除した後で、この反応器に中間体10(69.2g)が添加され、5分間混合された。次いで、この反応器にIPDI(83.57g)が添加され、混合が5分間続けられた。次いで、この反応器にビスマスオクトアート溶液(28%、4.34g)が添加された。次いで、この混合物は攪拌しつつ110℃で10分間維持された。得られた溶融ポリマーがこの反応器から取り出され、冷却された。本明細書に記載された手順に従って、このポリマーのpKは5.2であると判明した。
【0050】
比較例1:ビス(2−エチルヘキシル)アミノエタノールをベースにしたHEURポリマーの製造
CARBOWAX商標8000ポリエチレングリコール(分子量8200;1709.8g)がバッチメルト反応器内で、真空下110℃で2時間加熱された。次いで、反応混合物は85℃に冷却され、その後の時点で、ビス(2−エチルヘキシル)アミノエタノール(91.58g)が添加され、5分間攪拌が続けられた。次いで、この反応器にIPDI(78.44g)が添加され、混合が5分間続けられた。次いで、この反応器にビスマスオクトアート溶液(28%、4.27g)が添加された。次いで、この混合物は攪拌しつつ85℃で20分間維持された。得られた溶融ポリマーがこの反応器から取り出され、冷却された。本明細書に記載された手順に従って、このポリマーのpKは7.5であると判明した。
【0051】
比較例2:ビス(2−エチルヘキシル)アミノエタノールをベースにしたHEURポリマーの製造
CARBOWAX商標8000ポリエチレングリコール(分子量8200;1844.0g)がバッチメルト反応器内で、真空下110℃で2時間加熱された。この反応器に中間体8(31.54g)および中間体9(19.74g)が添加され、5分間混合された。次いで、この反応器にIPDI(76.38グラム)が添加され、混合が5分間続けられた。次いで、この反応器にビスマスオクトアート溶液(28%、4.40グラム)が添加された。次いで、この混合物は攪拌しつつ110℃で12分間維持された。得られた溶融ポリマーがこの反応器から取り出され、冷却された。本明細書に記載された手順に従って、このポリマーのpKは7.1であると判明した。
【0052】
比較例3:N−ベンジル−N−メチル−エタノールアミンをベースにしたHEURポリマーの製造
CARBOWAX商標8000ポリエチレングリコール(150g)およびトルエン(340g)の混合物が容器に添加され、共沸蒸留によって乾燥させられた。この混合物が90℃に冷却された後すぐに、デスモデュアW(7.54g)が添加され、次いで5分間攪拌された。ジブチルスズジラウラート(0.21g)が添加され、この混合物はさらに1時間攪拌された。80℃に冷却した後で、この混合物にN−ベンジル−N−メチル−エタノールアミン(4.32g)が添加され、さらに1時間攪拌が続けられた。この混合物を60℃に冷却し、ロータリーエバポレーションの方法でポリマーが単離された。粘度における有意な差を示すためには20重量%溶液が製造されなければならないことを示す図1に示されるように、この増粘剤は許容できない増粘効果を示した。本明細書に記載された手順に従って、このポリマーのpKは7.1であると判明した。
【0053】
疎水性ポリマーの水性分散物の製造およびpK決定
疎水性ポリマーの酸性水性分散物は、疎水性ポリマーを水および好適な酸に分散させて均質な混合物を形成することにより簡単に製造される。以下の一般的な方法によって、ペンダントもしくは末端キャップ第三級アミン基の共役酸のpKが測定されうる:〜25gの疎水的変性ポリマー(増粘剤)が〜975gの水および充分なリン酸中に均一に分散されて、2.5%の増粘剤固形分量およびpH=4の1000gの水性組成物を提供する。機械式スターラー、pHメータープローブおよびブルックフィールド(Brookfield)粘度計が容器に取り付けられ、水性分散物の攪拌、並びにpHおよび粘度の測定を同時に提供する。温度は〜25℃に保持され、そしてpHおよび粘度測定値が記録される際は攪拌は停止される。
【0054】
水性組成物のpHは、〜10.5の最大pHが得られるまで、10%水性アンモニアで段階的に増大させられる。各アリコートのアンモニアが添加された後で、組成物は5分間攪拌され、pHおよび粘度が測定される。ブルックフィールドLV粘度計のスピンドル#3および60rpmで、センチポアズ単位の粘度が測定されるが、より粘性な滴定は、粘度計の計測値をスケール上に維持するために、ブルックフィールドLV粘度計のスピンドル#4を用いて、60rpm以下の速度を必要とする場合がある。粘度は線形スケールでのpHに対して線形スケールでプロットされる。低いおよび高いpH値において、水性組成物の粘度はpHから比較的独立している。pKでのもしくはpK付近の中間のpH値では、粘度はpHに応じて変動する。滴定曲線の高pH端(そこでは、粘度は比較的pHに無関係になり始める)での粘度値は最大粘度値として指定される。この最大粘度値の半分に対応する滴定曲線上の点は、ペンダントもしくは末端キャップ第三級アミン基の共役酸のpKとして定義され、そして拡張すると、これら疎水基を形成するために使用されるモノ−もしくはジヒドロキシアルキル化第三級アミンのpKとして定義される。
【0055】
図面の詳細な説明
図1は、実施例4、並びに比較例1、2および3の水性分散物のpH対粘度プロファイルを示し、これによりpK値が測定される。この図は、比較例の粘度が全て7.0を超えることを示す。熱老化安定性試験は以下に示すように、5.5のpKを有する本発明の増粘剤である実施例4は、本発明の範囲内にはないより高いpKの増粘剤と比較して、熱老化安定性において劇的な改良を示す。
【0056】
熱老化安定性試験
増粘塗料の熱老化安定性がサテン白色配合物において評価された。このサテン白色配合物は40.5%の顔料体積濃度および38.0体積%の全固形分濃度を有していた。配合物中の主たるバインダーはROVACE商標661ポリ(酢酸ビニル)バインダー(ザダウケミカルカンパニーもしくはその関連会社の商標、湿潤塗料配合物の重量の30.3重量%の湿潤バインダー)であった。この配合物はRHOPLEX商標SG−10Mアクリルコポリマーエマルション(ザダウケミカルカンパニーもしくはその関連会社の商標、湿潤塗料配合物の重量の4.1重量%の湿潤エマルション)も含んでいた。約9の当初pHを有するポリ(酢酸ビニル)バインダーを含む塗料はアセタート基の加水分解のせいで、老化によりpHが低下することが知られている。約9の当初塗料pHは塗料のコロイドおよび殺生物剤安定性を促進できる。塗料pHは典型的には老化の際にpH約7に低下し、その際に加水分解の速度が劇的に遅くなる。塗料老化の影響を加速させるために実験室的検討においては、熱老化が典型的に使用される。老化の際の大きな粘度低下は許容できない。
【0057】
表1は高いpKのアミン疎水性物質(比較例1および2)を有する増粘剤、および酸抑制性でない増粘剤(ACRYSOL商標SCT−275)と比べた、本発明の増粘剤の熱老化安定性を示す。使用濃度(%)は塗料中に使用された増粘剤の濃度である。この濃度は最終的な塗料の湿潤重量あたりの増粘剤乾燥活性物の重量パーセントとして表される。実施例1〜7の増粘剤および比較例の増粘剤は、水中の16重量%増粘剤活性物の分散物として添加された。これら水性増粘剤分散物は、供給されたままの乳酸3湿潤重量%も含んでいた。アルドリッチケミカルから得られたこの乳酸は85%固形分で供給された。増粘剤分散物は増粘剤乾燥固体、水および乳酸を密封プラスチック50mL遠心管内で一緒にし、この混合物を2日間ゆっくりと回転させ、増粘剤固形分を完全に均質化することにより製造された。比較例3のHEURは非常に劣った増粘剤であり、許容可能な塗料を製造するのに適していなかった。よって、熱老化安定性試験はこの比較例については行われなかった。
【0058】
pH1は、各塗料が配合されて1時間後に測定された塗料の当初pHである。アンモニアはpHを示された値に調節するために使用された。
【0059】
ストーマー1は、1/2パイント金属缶において25℃で測定された塗料のクレブス単位での当初ストーマー粘度である。ストーマー1は塗料配合から24時間後に測定された。この平衡化時間中、この塗料は25℃に維持された。ストーマー粘度を測定する直前に、この塗料は1/2パイント金属缶に注がれ、舌圧子で20秒間攪拌された。クレブス粘度計は、ASTM−D562に適合した回転パドル粘度計である。KU粘度計は、ブルックフィールドエンジニアリングラボ(米国、マサチューセッツ州、ミドルボロ)から入手可能なブルックフィールドクレブス単位粘度計KU−1+で測定された。
【0060】
pH2は、塗料が60℃のオーブン中で2週間貯蔵された後での、塗料のpHである。塗料は熱老化プロセス中は密封金属缶内に入れられていた。
【0061】
ストーマー2は、1/2パイント金属缶において25℃で測定された、熱老化した塗料のクレブス単位での最終ストーマー粘度である。このストーマー粘度を測定する直前に、塗料は舌圧子で20秒間激しく攪拌された。
【0062】
クレブス単位でのデルタストーマーはストーマー2引くストーマー1に等しい。より小さな負の値、すなわちゼロに近いデルタストーマーの値が望ましい。
【0063】
ACRYSOL商標SCT−275は、ACRYSOL商標SCT−275ポリウレタン会合性増粘剤(ザダウケミカルカンパニーまたはその関連会社の商標)をいい、その疎水性物質は酸抑制性ではない(その疎水性物質はアミン基を含まない)。この製品の現状の粘度はブチルカルビトール−水補助溶媒混合物の使用により抑制される。
【0064】
実施例1〜7で増粘された塗料は、老化の際に、比較例1および2で増粘された塗料よりもかなり低い粘度低下しか示さない。実施例1〜7で増粘された塗料によって示された老化の際の粘度低下は、ACRYSOL商標SCT−275増粘剤で増粘された塗料の粘度低下と同等もしくはこれより良好であるが、この市販の増粘剤は、不利なことに、塗料にVOCを与える。
【0065】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペンダントもしくは末端キャップ第三級アミン基を有する疎水的変性アルキレンオキシドウレタンポリマーを含む組成物であって、前記アミン基の共役酸が約4.5〜約6.5の範囲のpKを有する組成物。
【請求項2】
前記疎水的変性アルキレンオキシドウレタンポリマーが、疎水的変性エチレンオキシドウレタンポリマー(HEUR)であり、かつ前記第三級アミン基の共役酸が約5.2〜約6.5の範囲のpKを有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記第三級アミン基がモノ−もしくはジヒドロキシアルキル化ジベンジルアミン基、またはモノベンジルジ(アルキレンオキシ)アミノ基である請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記モノ−もしくはジヒドロキシアルキル化ジベンジルアミン、またはモノベンジルジ(アルキレンオキシ)アミノ基が下記構造のいずれかで表される請求項3に記載の組成物:
【化1】

式中、各Rは独立してC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、もしくはC−Cアルキル−C−Cアルコキシであり;
はH、C−C20アルキル、もしくはCH−ORであり、RはH、C−C20アルキル、もしくはアリールであり;
XはC−C20アルキレン、アリーレンもしくはアラルキレンであり;
各Yは独立してC−CアルキレンもしくはCHCHRであり;
各Rは独立して、H、C−C12アルキル、フェニル、ナフチル、C−C12アルキルフェニル、C−C12アルキル−ナフチル、もしくはCHORであり、RはC−C12アルキル、フェニル、ナフチル、C−C12アルキル−フェニル、C−C12アルキル−ナフチルであり;
各mは独立して0、1もしくは2であり;並びに
pは1〜50であって、ただし、pが2〜50である場合には、XはC−Cアルキレンであり;pが1である場合には、XはC−C20アルキレン、アリーレンもしくはアラルキレンである。
【請求項5】
前記モノ−もしくはジヒドロキシアルキル化ジベンジルアミン基が下記構造のいずれかで表される請求項3に記載の組成物:
【化2】

式中、Rはn−ブチル、イソブチル、エチルヘキシル、トリデシル、フェニルもしくはナフチルであり;並びに
【化3】

【請求項6】
前記モノベンジルジ(アルキレンオキシ)アミノ基が下記構造で表される請求項3に記載の組成物:
【化4】

式中、mは0であり、並びに
pは1〜20である。
【請求項7】
前記モノベンジルジ(アルキレンオキシ)アミノ基が下記構造のいずれかで表される請求項6に記載の組成物:
【化5】

【請求項8】
約4.5〜約6.5の範囲のpKを有するペンダントもしくは末端キャッププロトン化第三級アミン基を有する疎水的変性アルキレンオキシドウレタンポリマーの水性分散物を含む組成物。
【請求項9】
前記疎水的変性アルキレンオキシドウレタンポリマーが、疎水的変性エチレンオキシドウレタンポリマー(HEUR)であり、かつ前記プロトン化第三級アミン基が約5.2〜約6.5の範囲のpKを有する、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記プロトン化第三級アミン基がプロトン化モノ−もしくはジヒドロキシアルキル化ジベンジルアミン基、またはモノベンジルジ(アルキルオキシ)基である請求項8に記載の組成物。
【請求項11】
前記プロトン化ジヒドロキシアルキル化ジベンジルアミン基が下記構造のいずれかで表される請求項10に記載の組成物:
【化6】

式中、各Rは独立してC−C炭素含有置換基であり;
はH、C−C20アルキル、もしくはCH−ORであり、RはH、C−C20アルキル、もしくはアリールであり;
XはC−C20アルキレン、アリーレンもしくはアラルキレンであり;
各Yは独立してC−Cアルキレンであり;
各mは独立して0、1もしくは2であり;並びに
pは1〜50であって、ただし、pが2〜50である場合には、XはC−Cアルキレンであり;pが1である場合には、XはC−C20アルキレン、アリーレンもしくはアラルキレンである。
【請求項12】
前記プロトン化ジヒドロキシアルキル化ジベンジルアミン基が下記構造のいずれかで表される請求項11に記載の組成物:
【化7】

式中、Rはn−ブチル、イソブチル、エチルヘキシル、トリデシル、フェニルもしくはナフチルであり;並びに
【化8】

【請求項13】
前記モノベンジルジ(アルキレンオキシ)アミノ基が下記構造で表される請求項10に記載の組成物:
【化9】

式中、各Rは独立してC−C炭素含有置換基であり;
各Yは独立してC−CアルキレンもしくはCHCHRであり;
各Rは独立して、H、C−C12アルキル、フェニル、ナフチル、C−C12アルキルフェニル、C−C12アルキル−ナフチル、もしくはCHORであり、RはC−C12アルキル、フェニル、ナフチル、C−C12アルキル−フェニル、C−C12アルキル−ナフチルであり;
mは0、1もしくは2であり;並びに
各pは独立して1〜50である。
【請求項14】
前記モノベンジルジ(アルキレンオキシ)アミノ基が下記構造のいずれかで表される請求項13に記載の組成物:
【化10】

【請求項15】
ポリマー封入もしくは部分封入不透明化顔料粒子をさらに含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載の組成物。

【図1】
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【公開番号】特開2012−111936(P2012−111936A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−232388(P2011−232388)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(590002035)ローム アンド ハース カンパニー (524)
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
【Fターム(参考)】