説明

疾患状態の細胞ベースの検出および弁別

本発明は、高い感度および特異性でもって疾患状態を検出し、弁別する方法を提供する。本方法により、細胞ベースの試料が異常な細胞を含むかどうかの判断が可能となり、また、ある一定の疾患について、存在する疾患の組織学的タイプを決定することができる。本方法は、細胞ベースの試料における分子マーカーの発現のレベルおよびパターンの変化を検出する。パネルの選択および有効化手法も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞ベースの診断を用いて一般的な疾患の状態を検出するためのまたは特定の疾患状態の間を区別するためのパネルであって、該パネルは複数のプローブを含み、その複数のプローブは各々一般的または特定の疾患状態に関連するマーカーに特異的に結合し、該パネルの構成プローブの細胞学的検体中の細胞への結合パターンが、該疾患状態の存在または特定の性質の診断となる、パネル。
【請求項2】
一般的疾患状態が癌および感染症からなる群より選択される、請求項1記載のパネル。
【請求項3】
癌が、上皮細胞ベースの癌、固形腫瘍ベースの癌、分泌性腫瘍ベースの癌、および血液ベースの癌からなる群より選択される、請求項2記載のパネル。
【請求項4】
感染症が、ウイルス、細菌、原生動物、寄生虫、または真菌が感染性生物である細胞ベースの疾患からなる群より選択される、請求項2記載のパネル。
【請求項5】
パネルが、コスト、地理的位置における一般的疾患状態の有病率、地理的位置における特定の疾患状態の有病率、プローブの利用可能性、および商業的考慮からなる群より選択される重み付け因子を用いることによって最適化される、請求項1記載のパネル。
【請求項6】
プローブの各々が検出可能な標識を含む、請求項1記載のパネル。
【請求項7】
プローブが抗体を含む、請求項6記載のパネル。
【請求項8】
標識が、発色団、フルオロフォア、色素、放射性同位体、および酵素からなる群より選択される、請求項6記載のパネル。
【請求項9】
標識が、β線、γ線、X線、紫外線放射、可視光、赤外線放射、およびマイクロ波からなる群より選択される電磁放射線を用いて検出される発色団である、請求項8記載のパネル。
【請求項10】
結合パターンが光工学的顕微鏡を用いて検出される、請求項1記載のパネル。
【請求項11】
光工学的顕微鏡が、γ線、X線、β線、紫外線放射、可視光、赤外線放射、およびマイクロ波からなる群より選択される少なくとも1つの電磁放射線を利用する、請求項10記載のパネル。
【請求項12】
性感染症を検出し、クラミジア、トリコモナス、淋病、ヘルペス、および梅毒の間を区別する、請求項1記載のパネル。
【請求項13】
以下の工程を含む、細胞ベースの診断を用いて患者における疾患状態を検出するための、または疾患状態の間を区別するためのパネルを形成する方法:
(a)その各々が疾患状態に関連するマーカーのライブラリーのメンバーに特異的に結合するプローブの、結合の感度および特異性を測定する工程;次いで、
(b)その結合パターンが該疾患状態の存在または具体的性質についての診断である、限定された複数の該プローブを選択する工程。
【請求項14】
測定する工程が以下の工程を含む、請求項13記載の方法:
(a)疾患に罹患していることがわかっている患者からの組織学的または細胞学的試料、および該疾患に罹患していないことがわかっている患者からの組織学的または細胞学的試料を、プローブの各々と別々に接触させる工程;
(b)各プローブのその相補的疾患マーカーとの特異的結合の量を、該マーカーが該試料の細胞に存在することが知られている座位において測定する工程;次いで、
(c)各該量を該疾患の存在または特定の性質と関連付ける工程。
【請求項15】
選択する工程が、統計学的分析方法、パターン認識方法、および神経ネットワーク分析の一つまたは複数を含む、請求項13記載の方法。
【請求項16】
選択する工程が重み付け因子の使用を含む、請求項13記載の方法。
【請求項17】
以下の工程を含む、疾患を検出する、または疾患状態の間を区別する方法:
(a)疾患状態に特徴的な異常細胞を含有することが疑われる細胞学的試料を請求項1記載のパネルと接触させる工程;次いで、
(b)該疾患状態の存在または具体的性質についての診断であるプローブの結合パターンを検出する工程。
【請求項18】
細胞学的試料が、体液、上皮細胞ベースの器官系、微小針吸引物、またはバイオプシーから収集された細胞試料である、請求項17記載の方法。
【請求項19】
細胞学的試料が痰である、請求項18記載の方法。
【請求項20】
細胞ベースの診断を用いて一般的疾患状態を検出するためのまたは特定の疾患状態の間を区別するためのパネルであって、請求項13記載の方法により形成される、パネル。
【請求項21】
疾患マーカーが、形態学的バイオマーカー、遺伝学的バイオマーカー、細胞周期バイオマーカー、分子バイオマーカー、および生化学バイオマーカーからなる群より選択される、請求項1記載のパネル。
【請求項22】
上皮細胞ベースの癌が、肺、泌尿器、胃腸、または生殖器の管に由来する、請求項3記載のパネル。
【請求項23】
固形腫瘍ベースの癌が、肉腫、乳癌、膵臓癌、肝臓癌、腎臓癌、甲状腺癌、および前立腺癌からなる群より選択される、請求項3記載のパネル。
【請求項24】
分泌性腫瘍ベースの癌が、肉腫、乳癌、膵臓癌、肝臓癌、腎臓癌、甲状腺癌、および前立腺癌からなる群より選択される、請求項3記載のパネル。
【請求項25】
血液ベースの癌が白血病およびリンパ腫からなる群より選択される、請求項3記載のパネル。
【請求項26】
体液が、血液、尿、脊髄液、およびリンパからなる群より選択される、請求項18記載の方法。
【請求項27】
上皮細胞ベースの器官系が、肺管、尿路、生殖管、および胃腸管からなる群より選択される、請求項18記載の方法。
【請求項28】
微小針吸引物が器官および系中の固体組織タイプに由来する、請求項18記載の方法。
【請求項29】
バイオプシーが器官および系中の固体組織タイプに由来する、請求項18記載の方法。
【請求項30】
器官および系が、乳房、膵臓、肝臓、腎臓、甲状腺、骨髄、筋肉、前立腺、および肺からなる群より選択される、請求項28記載の方法。
【請求項31】
形態学的バイオマーカーが、DNA倍数性、MAC、および前悪性病巣からなる群より選択される、請求項21記載のパネル。
【請求項32】
遺伝学的バイオマーカーが、DNA付加体、DNA突然変異、およびアポトーシス指標からなる群より選択される、請求項21記載のパネル。
【請求項33】
細胞周期バイオマーカーが、細胞増殖マーカー、分化マーカー、調節分子、およびアポトーシスマーカーからなる群より選択される、請求項21記載のパネル。
【請求項34】
分子バイオマーカーまたは生化学バイオマーカーが、癌遺伝子、腫瘍抑制遺伝子、腫瘍抗原、成長因子および受容体、酵素、タンパク質、プロスタグランジン、ならびに接着分子からなる群より選択される、請求項21記載のパネル。
【請求項35】
器官および系が、乳房、膵臓、肝臓、腎臓、甲状腺、骨髄、筋肉、前立腺、および肺からなる群より選択される、請求項29記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8a】
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【図8b】
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【図8c】
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【公表番号】特表2006−509185(P2006−509185A)
【公表日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−536444(P2004−536444)
【出願日】平成15年9月11日(2003.9.11)
【国際出願番号】PCT/US2003/028379
【国際公開番号】WO2004/025251
【国際公開日】平成16年3月25日(2004.3.25)
【出願人】(502321021)モノジェン インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】