癌を処置および診断するための組成物および方法
本発明は、癌を特徴付け、処置し、かつ診断するための組成物および方法に関する。特に、本発明は、癌幹細胞プロファイルを提供するだけでなく、癌の診断、特徴付け、予後、および処置、ならびに特に充実性腫瘍幹細胞の標的化に有用な新規な幹細胞性癌マーカーを提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の単離された集団であって、該集団が、少なくとも75%の癌幹細胞および25%未満の非腫瘍形成性腫瘍細胞を含み、該癌幹細胞が、
腫瘍形成性であり;かつ
非腫瘍形成性腫瘍細胞に比べて上昇したレベルのPTGFRN、CD166、CD164、CD82、TGFBR1、MET、EFNB2、ITGA6、TDGF1、HBEGF、ABCC4、ABCD3、TDE2、ITGB1、TNFRSF21、CD81、CD9、KIAA1324、CEACAM6、FZD6、FZD7、BMPR1A、JAG1、ITGAV、NOTCH2、SOX4、HES1、HES6、ATOH1、CDH1、EPHB2、MYB、MYC、SOX9、PCGF1、PCGF4、PCGF5、ALDH1A1、およびSTRAPの一つもしくは複数、または低下したレベルのTCF4もしくはVIMの一方もしくは両方を発現する、集団。
【請求項2】
癌幹細胞がCD44+である、請求項1記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項3】
癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項1記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項4】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項1記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項5】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項1記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項6】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の濃縮された集団であって、該集団が、癌幹細胞および非腫瘍形成性腫瘍細胞を含み、該癌幹細胞が、
未分画非腫瘍形成性腫瘍細胞に比べて少なくとも2倍濃縮されており;
腫瘍形成性であり;かつ
非腫瘍形成性腫瘍細胞に比べて上昇したレベルのPTGFRN、CD166、CD164、CD82、TGFBR1、MET、EFNB2、ITGA6、TDGF1、HBEGF、ABCC4、ABCD3、TDE2、ITGB1、TNFRSF21、CD81、CD9、KIAA1324、CEACAM6、FZD6、FZD7、BMPR1A、JAG1、ITGAV、NOTCH2、SOX4、HES1、HES6、ATOH1、CDH1、EPHB2、MYB、MYC、SOX9、PCGF1、PCGF4、PCGF5、ALDH1A1、およびSTRAPの一つもしくは複数、または低下したレベルのTCF4もしくはVIMの一方もしくは両方を発現する、集団。
【請求項7】
癌幹細胞がCD44+である、請求項6記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項8】
癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項6記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項9】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項6記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項10】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項6記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項11】
(a) 上皮起源の腫瘍から、腫瘍細胞の解離した混合物を得る工程;
(b) 該混合物をCD44およびESAに対する試薬に接触させることにより、腫瘍細胞の該混合物を少なくとも75%の癌幹細胞および25%またはそれ以下の非腫瘍形成性腫瘍細胞を含む第1画分と、癌幹細胞の枯渇した腫瘍細胞の第2画分とに分離する工程;ならびに
(c) 第1宿主動物への連続注射によって該第1画分が腫瘍形成性であり、第2宿主動物への連続注射によって該第2画分が非腫瘍形成性であることを実証する工程
を含む、少なくとも75%が腫瘍形成性幹細胞であり、25%またはそれ以下が非腫瘍形成性腫瘍細胞である、癌幹細胞および非腫瘍形成性腫瘍細胞を含む細胞組成物を、腫瘍から得るための方法。
【請求項12】
分離する工程が、フローサイトメトリー、蛍光活性化細胞選別(FACS)、パニング、アフィニティークロマトグラフィー、または磁気選択により行われる、請求項11記載の方法。
【請求項13】
分離する工程が、蛍光活性化細胞選別装置(FACS)分析により行われる、請求項11記載の方法。
【請求項14】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項11記載の方法。
【請求項15】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項11記載の方法。
【請求項16】
(a) 上皮起源の腫瘍から、腫瘍細胞の解離した混合物を得る工程;
(b) 腫瘍細胞の該混合物をCD44およびESAに対する試薬に接触させる工程;
(c) 該試薬への癌幹細胞の結合により癌幹細胞の第1画分と、結腸癌幹細胞の枯渇した結腸腫瘍細胞の第2画分とを選択する工程;ならびに
(d) 宿主動物への該結腸腫瘍幹細胞の連続注射によって該第1画分が腫瘍形成性であり、宿主動物への連続注射によって該第2画分が非腫瘍形成性であることを実証する工程
を含む、上皮起源の腫瘍から癌幹細胞の集団を濃縮するための方法であって、濃縮された集団が、75%の癌幹細胞および25%またはそれ以下の非腫瘍形成性腫瘍細胞を含む、方法。
【請求項17】
選択する工程が、フローサイトメトリー、蛍光活性化細胞選別(FACS)、パニング、アフィニティークロマトグラフィー、または磁気選択により行われる、請求項16記載の方法。
【請求項18】
選択する工程が、蛍光活性化細胞選別装置(FACS)分析により行われる、請求項16記載の方法。
【請求項19】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項16記載の方法。
【請求項20】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項16記載の方法。
【請求項21】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の単離された集団であって、該集団が、少なくとも75%の癌幹細胞および25%未満の腫瘍細胞を含み、
該癌幹細胞が、
腫瘍形成性であり;
CD44+であり;かつ
上昇したレベルのALDH活性を示し;ならびに
該腫瘍細胞が非腫瘍形成性である、集団。
【請求項22】
結腸癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項21記載の結腸癌幹細胞の単離された集団。
【請求項23】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項21記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項24】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項21記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項25】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の濃縮された集団であって、該集団が癌幹細胞および腫瘍細胞を含み、
結腸癌幹細胞が、
未分画腫瘍細胞に比べて少なくとも2倍濃縮されており;
腫瘍形成性であり;
CD44+であり;かつ
上昇したレベルのALDH活性を示し;ならびに
腫瘍細胞が非腫瘍形成性である、集団。
【請求項26】
結腸癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項25記載の結腸癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項27】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項25記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項28】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項25記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項29】
(a) 対象から生物学的試料を得る工程;
(b) 該試料の細胞を解離させる工程;
(c) 該解離した細胞を、CD44と結合する第1試薬およびCD166と結合する第2試薬に接触させる工程;ならびに
(d) 第1および第2試薬に結合する癌幹細胞を検出する工程
を含む、癌を有すると疑われる対象における癌幹細胞の存在を同定する方法。
【請求項30】
第1または第2試薬が抗体である、請求項29記載の方法。
【請求項31】
検出工程が、フローサイトメトリー、蛍光活性化細胞選別、パニング、アフィニティーカラム分離、または磁気選択により行われる、請求項29記載の方法。
【請求項32】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項29記載の方法。
【請求項33】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項29記載の方法。
【請求項34】
(a) 対象から生物学的試料を得る工程;
(b) 該試料の細胞を解離させる工程;
(c) 該解離した細胞を、CD44と結合する第1試薬およびALDH活性を検出する第2試薬に接触させる工程;ならびに
(d) 第1試薬に結合し、増加したALDH活性を示す癌幹細胞を検出する工程
を含む、癌を有すると疑われる対象における癌幹細胞の存在を同定する方法。
【請求項35】
第1試薬が抗体である、請求項34記載の方法。
【請求項36】
検出工程が、フローサイトメトリー、蛍光活性化細胞選別、パニング、アフィニティーカラム分離、または磁気選択により行われる、請求項34記載の方法。
【請求項37】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項34記載の方法。
【請求項38】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項34記載の方法。
【請求項39】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の単離された集団であって、該集団が、少なくとも75%の癌幹細胞および25%未満の腫瘍細胞を含み、
該癌幹細胞が、
腫瘍形成性であり;
CD44+であり;かつ
上昇したレベルのCD49f活性を示し;ならびに
該腫瘍細胞が非腫瘍形成性である、集団。
【請求項40】
結腸癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項39記載の結腸癌幹細胞の単離された集団。
【請求項41】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項39記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項42】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項39記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項43】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の濃縮された集団であって、該集団が癌幹細胞および腫瘍細胞を含み、
結腸癌幹細胞が、
未分画腫瘍細胞に比べて少なくとも2倍濃縮されており;
腫瘍形成性であり;
CD44+であり;かつ
上昇したレベルのCD49f活性を示し;ならびに
腫瘍細胞が非腫瘍形成性である、集団。
【請求項44】
結腸癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項43記載の結腸癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項45】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項43記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項46】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項43記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項47】
(a) 対象から生物学的試料を得る工程;
(b) 該試料の細胞を解離させる工程;
(c) 該解離した細胞を、CD44と結合する第1試薬およびCD49fと結合する第2試薬に接触させる工程;ならびに
(d) 第1および第2試薬に結合する癌幹細胞を検出する工程
を含む、癌を有すると疑われる対象における癌幹細胞の存在を同定する方法。
【請求項48】
第1または第2試薬が抗体である、請求項47記載の方法。
【請求項49】
検出工程が、フローサイトメトリー、蛍光活性化細胞選別、パニング、アフィニティーカラム分離、または磁気選択により行われる、請求項47記載の方法。
【請求項50】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項47記載の方法。
【請求項51】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項47記載の方法。
【請求項52】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の単離された集団であって、該集団が、少なくとも75%の癌幹細胞および25%未満の腫瘍細胞を含み、
該癌幹細胞が、
腫瘍形成性であり;
CD44+であり;かつ
上昇したレベルのCD59活性を示し;ならびに
該腫瘍細胞が非腫瘍形成性である、集団。
【請求項53】
結腸癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項52記載の結腸癌幹細胞の単離された集団。
【請求項54】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項52記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項55】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項52記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項56】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の濃縮された集団であって、該集団が癌幹細胞および腫瘍細胞を含み、
結腸癌幹細胞が、
未分画腫瘍細胞に比べて少なくとも2倍濃縮されており;
腫瘍形成性であり;
CD44+であり;かつ
上昇したレベルのCD59活性を示し;ならびに
腫瘍細胞が非腫瘍形成性である、集団。
【請求項57】
結腸癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項56記載の結腸癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項58】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項56記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項59】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項56記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項60】
(a) 対象から生物学的試料を得る工程;
(b) 該試料の細胞を解離させる工程;
(c) 該解離した細胞を、CD44と結合する第1試薬およびCD59と結合する第2試薬に接触させる工程;ならびに
(d) 第1および第2試薬に結合する癌幹細胞を検出する工程
を含む、癌を有すると疑われる対象における癌幹細胞の存在を同定する方法。
【請求項61】
第1または第2試薬が抗体である、請求項60記載の方法。
【請求項62】
検出工程が、フローサイトメトリー、蛍光活性化細胞選別、パニング、アフィニティーカラム分離、または磁気選択により行われる、請求項60記載の方法。
【請求項63】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項60記載の方法。
【請求項64】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項60記載の方法。
【請求項65】
癌幹細胞が、非腫瘍形成性腫瘍細胞に比べて上昇したレベルのPTGFRN、CD166、CD164、CD82、TGFBR1、MET、EFNB2、ITGA6、TDGF1、HBEGF、ABCC4、ABCD3、TDE2、ITGB1、TNFRSF21、CD81、CD9、KIAA1324、CEACAM6、FZD6、FZD7、BMPR1A、JAG1、ITGAV、NOTCH2、SOX4、HES6の一つまたは複数を発現する、請求項1記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項66】
癌幹細胞が、非腫瘍形成性腫瘍細胞に比べて上昇したレベルのHES1、ATOH1、CDH1、EPHB2、MYB、MYC、SOX9、およびSTRAPの一つもしくは複数、または低下したレベルのTCF4もしくはVIMの一方もしくは両方を発現する、請求項1記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項67】
癌幹細胞が、非腫瘍形成性腫瘍細胞に比べて上昇したレベルのPTGFRN、CD166、CD164、CD82、TGFBR1、MET、EFNB2、ITGA6、TDGF1、HBEGF、ABCC4、ABCD3、TDE2、ITGB1、TNFRSF21、CD81、CD9、KIAA1324、CEACAM6、FZD6、FZD7、BMPR1A、JAG1、ITGAV、NOTCH2、SOX4、HES6の一つまたは複数を発現する、請求項6記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項68】
癌幹細胞が、非腫瘍形成性腫瘍細胞に比べて上昇したレベルのHES1、ATOH1、CDH1、EPHB2、MYB、MYC、SOX9、およびSTRAPの一つもしくは複数、または低下したレベルのTCF4もしくはVIMの一方もしくは両方を発現する、請求項6記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項1】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の単離された集団であって、該集団が、少なくとも75%の癌幹細胞および25%未満の非腫瘍形成性腫瘍細胞を含み、該癌幹細胞が、
腫瘍形成性であり;かつ
非腫瘍形成性腫瘍細胞に比べて上昇したレベルのPTGFRN、CD166、CD164、CD82、TGFBR1、MET、EFNB2、ITGA6、TDGF1、HBEGF、ABCC4、ABCD3、TDE2、ITGB1、TNFRSF21、CD81、CD9、KIAA1324、CEACAM6、FZD6、FZD7、BMPR1A、JAG1、ITGAV、NOTCH2、SOX4、HES1、HES6、ATOH1、CDH1、EPHB2、MYB、MYC、SOX9、PCGF1、PCGF4、PCGF5、ALDH1A1、およびSTRAPの一つもしくは複数、または低下したレベルのTCF4もしくはVIMの一方もしくは両方を発現する、集団。
【請求項2】
癌幹細胞がCD44+である、請求項1記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項3】
癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項1記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項4】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項1記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項5】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項1記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項6】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の濃縮された集団であって、該集団が、癌幹細胞および非腫瘍形成性腫瘍細胞を含み、該癌幹細胞が、
未分画非腫瘍形成性腫瘍細胞に比べて少なくとも2倍濃縮されており;
腫瘍形成性であり;かつ
非腫瘍形成性腫瘍細胞に比べて上昇したレベルのPTGFRN、CD166、CD164、CD82、TGFBR1、MET、EFNB2、ITGA6、TDGF1、HBEGF、ABCC4、ABCD3、TDE2、ITGB1、TNFRSF21、CD81、CD9、KIAA1324、CEACAM6、FZD6、FZD7、BMPR1A、JAG1、ITGAV、NOTCH2、SOX4、HES1、HES6、ATOH1、CDH1、EPHB2、MYB、MYC、SOX9、PCGF1、PCGF4、PCGF5、ALDH1A1、およびSTRAPの一つもしくは複数、または低下したレベルのTCF4もしくはVIMの一方もしくは両方を発現する、集団。
【請求項7】
癌幹細胞がCD44+である、請求項6記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項8】
癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項6記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項9】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項6記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項10】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項6記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項11】
(a) 上皮起源の腫瘍から、腫瘍細胞の解離した混合物を得る工程;
(b) 該混合物をCD44およびESAに対する試薬に接触させることにより、腫瘍細胞の該混合物を少なくとも75%の癌幹細胞および25%またはそれ以下の非腫瘍形成性腫瘍細胞を含む第1画分と、癌幹細胞の枯渇した腫瘍細胞の第2画分とに分離する工程;ならびに
(c) 第1宿主動物への連続注射によって該第1画分が腫瘍形成性であり、第2宿主動物への連続注射によって該第2画分が非腫瘍形成性であることを実証する工程
を含む、少なくとも75%が腫瘍形成性幹細胞であり、25%またはそれ以下が非腫瘍形成性腫瘍細胞である、癌幹細胞および非腫瘍形成性腫瘍細胞を含む細胞組成物を、腫瘍から得るための方法。
【請求項12】
分離する工程が、フローサイトメトリー、蛍光活性化細胞選別(FACS)、パニング、アフィニティークロマトグラフィー、または磁気選択により行われる、請求項11記載の方法。
【請求項13】
分離する工程が、蛍光活性化細胞選別装置(FACS)分析により行われる、請求項11記載の方法。
【請求項14】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項11記載の方法。
【請求項15】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項11記載の方法。
【請求項16】
(a) 上皮起源の腫瘍から、腫瘍細胞の解離した混合物を得る工程;
(b) 腫瘍細胞の該混合物をCD44およびESAに対する試薬に接触させる工程;
(c) 該試薬への癌幹細胞の結合により癌幹細胞の第1画分と、結腸癌幹細胞の枯渇した結腸腫瘍細胞の第2画分とを選択する工程;ならびに
(d) 宿主動物への該結腸腫瘍幹細胞の連続注射によって該第1画分が腫瘍形成性であり、宿主動物への連続注射によって該第2画分が非腫瘍形成性であることを実証する工程
を含む、上皮起源の腫瘍から癌幹細胞の集団を濃縮するための方法であって、濃縮された集団が、75%の癌幹細胞および25%またはそれ以下の非腫瘍形成性腫瘍細胞を含む、方法。
【請求項17】
選択する工程が、フローサイトメトリー、蛍光活性化細胞選別(FACS)、パニング、アフィニティークロマトグラフィー、または磁気選択により行われる、請求項16記載の方法。
【請求項18】
選択する工程が、蛍光活性化細胞選別装置(FACS)分析により行われる、請求項16記載の方法。
【請求項19】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項16記載の方法。
【請求項20】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項16記載の方法。
【請求項21】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の単離された集団であって、該集団が、少なくとも75%の癌幹細胞および25%未満の腫瘍細胞を含み、
該癌幹細胞が、
腫瘍形成性であり;
CD44+であり;かつ
上昇したレベルのALDH活性を示し;ならびに
該腫瘍細胞が非腫瘍形成性である、集団。
【請求項22】
結腸癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項21記載の結腸癌幹細胞の単離された集団。
【請求項23】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項21記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項24】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項21記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項25】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の濃縮された集団であって、該集団が癌幹細胞および腫瘍細胞を含み、
結腸癌幹細胞が、
未分画腫瘍細胞に比べて少なくとも2倍濃縮されており;
腫瘍形成性であり;
CD44+であり;かつ
上昇したレベルのALDH活性を示し;ならびに
腫瘍細胞が非腫瘍形成性である、集団。
【請求項26】
結腸癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項25記載の結腸癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項27】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項25記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項28】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項25記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項29】
(a) 対象から生物学的試料を得る工程;
(b) 該試料の細胞を解離させる工程;
(c) 該解離した細胞を、CD44と結合する第1試薬およびCD166と結合する第2試薬に接触させる工程;ならびに
(d) 第1および第2試薬に結合する癌幹細胞を検出する工程
を含む、癌を有すると疑われる対象における癌幹細胞の存在を同定する方法。
【請求項30】
第1または第2試薬が抗体である、請求項29記載の方法。
【請求項31】
検出工程が、フローサイトメトリー、蛍光活性化細胞選別、パニング、アフィニティーカラム分離、または磁気選択により行われる、請求項29記載の方法。
【請求項32】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項29記載の方法。
【請求項33】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項29記載の方法。
【請求項34】
(a) 対象から生物学的試料を得る工程;
(b) 該試料の細胞を解離させる工程;
(c) 該解離した細胞を、CD44と結合する第1試薬およびALDH活性を検出する第2試薬に接触させる工程;ならびに
(d) 第1試薬に結合し、増加したALDH活性を示す癌幹細胞を検出する工程
を含む、癌を有すると疑われる対象における癌幹細胞の存在を同定する方法。
【請求項35】
第1試薬が抗体である、請求項34記載の方法。
【請求項36】
検出工程が、フローサイトメトリー、蛍光活性化細胞選別、パニング、アフィニティーカラム分離、または磁気選択により行われる、請求項34記載の方法。
【請求項37】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項34記載の方法。
【請求項38】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項34記載の方法。
【請求項39】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の単離された集団であって、該集団が、少なくとも75%の癌幹細胞および25%未満の腫瘍細胞を含み、
該癌幹細胞が、
腫瘍形成性であり;
CD44+であり;かつ
上昇したレベルのCD49f活性を示し;ならびに
該腫瘍細胞が非腫瘍形成性である、集団。
【請求項40】
結腸癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項39記載の結腸癌幹細胞の単離された集団。
【請求項41】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項39記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項42】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項39記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項43】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の濃縮された集団であって、該集団が癌幹細胞および腫瘍細胞を含み、
結腸癌幹細胞が、
未分画腫瘍細胞に比べて少なくとも2倍濃縮されており;
腫瘍形成性であり;
CD44+であり;かつ
上昇したレベルのCD49f活性を示し;ならびに
腫瘍細胞が非腫瘍形成性である、集団。
【請求項44】
結腸癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項43記載の結腸癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項45】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項43記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項46】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項43記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項47】
(a) 対象から生物学的試料を得る工程;
(b) 該試料の細胞を解離させる工程;
(c) 該解離した細胞を、CD44と結合する第1試薬およびCD49fと結合する第2試薬に接触させる工程;ならびに
(d) 第1および第2試薬に結合する癌幹細胞を検出する工程
を含む、癌を有すると疑われる対象における癌幹細胞の存在を同定する方法。
【請求項48】
第1または第2試薬が抗体である、請求項47記載の方法。
【請求項49】
検出工程が、フローサイトメトリー、蛍光活性化細胞選別、パニング、アフィニティーカラム分離、または磁気選択により行われる、請求項47記載の方法。
【請求項50】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項47記載の方法。
【請求項51】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項47記載の方法。
【請求項52】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の単離された集団であって、該集団が、少なくとも75%の癌幹細胞および25%未満の腫瘍細胞を含み、
該癌幹細胞が、
腫瘍形成性であり;
CD44+であり;かつ
上昇したレベルのCD59活性を示し;ならびに
該腫瘍細胞が非腫瘍形成性である、集団。
【請求項53】
結腸癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項52記載の結腸癌幹細胞の単離された集団。
【請求項54】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項52記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項55】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項52記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項56】
上皮起源の腫瘍から得られた、癌幹細胞の濃縮された集団であって、該集団が癌幹細胞および腫瘍細胞を含み、
結腸癌幹細胞が、
未分画腫瘍細胞に比べて少なくとも2倍濃縮されており;
腫瘍形成性であり;
CD44+であり;かつ
上昇したレベルのCD59活性を示し;ならびに
腫瘍細胞が非腫瘍形成性である、集団。
【請求項57】
結腸癌幹細胞が上皮特異性抗原(ESA)をさらに発現する、請求項56記載の結腸癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項58】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項56記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項59】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項56記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項60】
(a) 対象から生物学的試料を得る工程;
(b) 該試料の細胞を解離させる工程;
(c) 該解離した細胞を、CD44と結合する第1試薬およびCD59と結合する第2試薬に接触させる工程;ならびに
(d) 第1および第2試薬に結合する癌幹細胞を検出する工程
を含む、癌を有すると疑われる対象における癌幹細胞の存在を同定する方法。
【請求項61】
第1または第2試薬が抗体である、請求項60記載の方法。
【請求項62】
検出工程が、フローサイトメトリー、蛍光活性化細胞選別、パニング、アフィニティーカラム分離、または磁気選択により行われる、請求項60記載の方法。
【請求項63】
癌幹細胞が結腸癌幹細胞である、請求項60記載の方法。
【請求項64】
癌幹細胞が頭頸部癌幹細胞である、請求項60記載の方法。
【請求項65】
癌幹細胞が、非腫瘍形成性腫瘍細胞に比べて上昇したレベルのPTGFRN、CD166、CD164、CD82、TGFBR1、MET、EFNB2、ITGA6、TDGF1、HBEGF、ABCC4、ABCD3、TDE2、ITGB1、TNFRSF21、CD81、CD9、KIAA1324、CEACAM6、FZD6、FZD7、BMPR1A、JAG1、ITGAV、NOTCH2、SOX4、HES6の一つまたは複数を発現する、請求項1記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項66】
癌幹細胞が、非腫瘍形成性腫瘍細胞に比べて上昇したレベルのHES1、ATOH1、CDH1、EPHB2、MYB、MYC、SOX9、およびSTRAPの一つもしくは複数、または低下したレベルのTCF4もしくはVIMの一方もしくは両方を発現する、請求項1記載の癌幹細胞の単離された集団。
【請求項67】
癌幹細胞が、非腫瘍形成性腫瘍細胞に比べて上昇したレベルのPTGFRN、CD166、CD164、CD82、TGFBR1、MET、EFNB2、ITGA6、TDGF1、HBEGF、ABCC4、ABCD3、TDE2、ITGB1、TNFRSF21、CD81、CD9、KIAA1324、CEACAM6、FZD6、FZD7、BMPR1A、JAG1、ITGAV、NOTCH2、SOX4、HES6の一つまたは複数を発現する、請求項6記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【請求項68】
癌幹細胞が、非腫瘍形成性腫瘍細胞に比べて上昇したレベルのHES1、ATOH1、CDH1、EPHB2、MYB、MYC、SOX9、およびSTRAPの一つもしくは複数、または低下したレベルのTCF4もしくはVIMの一方もしくは両方を発現する、請求項6記載の癌幹細胞の濃縮された集団。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2009−513161(P2009−513161A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−538976(P2008−538976)
【出願日】平成18年10月31日(2006.10.31)
【国際出願番号】PCT/US2006/042561
【国際公開番号】WO2007/053648
【国際公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【出願人】(507286909)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミシガン (13)
【出願人】(308031072)オンコメッド ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (16)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年10月31日(2006.10.31)
【国際出願番号】PCT/US2006/042561
【国際公開番号】WO2007/053648
【国際公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【出願人】(507286909)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミシガン (13)
【出願人】(308031072)オンコメッド ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (16)
【Fターム(参考)】
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