説明

発光パネル式照明器具

【課題】発光パネルの交換の作業性を向上させることができる発光パネル式照明器具を提供する。
【解決手段】発光パネル式照明器具10は、発光パネル1と、この発光パネル1を収容する筐体3と、この筐体3内に配設され、発光パネル1に側方から係合して当該発光パネル1を保持する保持部材2とを備えている。筐体3内には、保持部材2を揺動可能に支持する揺動支持部33が設けられている。そして、発光パネル1の端部には、端子部121,141が設けられているとともに、揺動支持部33には、給電部4A,4Bが設けられており、保持部材2には、端子部121,141と給電部4A,4Bとを電気的に接続するための中継端子5A,5Bが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光パネルを用いた発光パネル式照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、薄型ランプを筐体に収容した照明器具が知られている。例えば、特許文献1には、磁石の吸引力を利用して薄型ランプを筐体に保持させるとともに、筐体に薄型ランプを離間させるように揺動する操作部を設け、この操作部を操作することによりワンタッチで薄型ランプを取り外しできるようにした照明器具が記載されている。
【特許文献1】特開2001−338723号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような照明器具を天井に配設した場合には、薄型ランプを交換する際に、薄型ランプを支えるために高い作業台を使用する等して天井に接近する必要があり、薄型ランプの交換の作業性がよくなかった。
【0004】
近年では、有機EL(Electro Luminescence)や無機ELを利用した発光パネルを照明器具の光源として用いることが試みられている。このような発光パネルは、厚みが数ミリ程度と従来の薄型ランプよりもさらに薄いので、この発光パネルを用いた照明器具に前記の構造を採用した場合には、さらに天井に接近する必要がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑み、発光パネルの交換の作業性を向上させることができる発光パネル式照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の発光パネル式照明器具は、表面から光を放射する発光パネルと、この発光パネルを裏面側から覆って収容する筐体と、この筐体内に配設され、前記発光パネルに側方から係合して当該発光パネルを着脱可能に保持する保持部材とを備え、前記筐体内には、前記保持部材を前記筐体の開口する方向に揺動可能となるように支持する揺動支持部が設けられており、前記発光パネルの端部には、電力の供給を受けるための端子部が設けられているとともに、前記揺動支持部には、前記発光パネルに電力を供給するための給電部が設けられており、前記保持部材には、前記端子部と前記給電部とを電気的に接続するための中継端子が設けられていることを特徴とするものである。
【0007】
交換作業の安全性を確保するために、前記給電部と中継端子とは、前記保持部材が前記筐体の開口する方向に揺動したときに互いに非接触となり、保持部材が筐体の開口する方向と反対方向に揺動して前記発光パネルが筐体内に収容されたときに互いに接触するように構成されていることが好ましい。
【0008】
安全性を向上させるために、前記発光パネルには、当該発光パネルが前記筐体内に収容された状態を保つために、前記筐体に着脱可能に係合して前記保持部材の揺動を規制する係合部が設けられていることが好ましい。
【0009】
簡単な形状で発光パネルを保持部材に着脱可能に保持させるために、前記保持部材は、前記発光パネルが差し込み可能な凹溝を有していて、この凹溝の溝幅が広がる方向に弾性変形可能となっており、前記凹溝の側面には、突起が設けられているとともに、前記発光パネルには、当該発光パネルが凹溝に差し込まれたときに、前記突起が嵌合する嵌合穴が設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、発光パネルに側方から係合して当該発光パネルを着脱可能に保持する保持部材を、筐体の開口する方向に揺動可能となるように筐体に支持させたから、例えば照明器具が天井に配設される場合には、保持部材を下方に揺動させれば、保持部材が発光パネルに係合する方向を下方に向けることができるため、その状態で発光パネルを下方に引き抜けば発光パネルを取り外すことができ、逆に発光パネルを取り付けるときには、発光パネルを下方から押し上げれば発光パネルを保持部材に係合させることができる。すなわち、高い作業台を使用しなくても保持部材に対する発光パネルの着脱を行うことができるようになるため、発光パネルの交換の作業性を向上させることができる。
【0011】
また、保持部材を揺動可能に支持する筐体の揺動支持部に給電部を設け、保持部材に、揺動支持部の給電部と発光パネルの端子部とを電気的に接続するための中継端子を設けたから、発光パネルを保持部材に保持させるだけで、発光パネルに電力を供給できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る発光パネル式照明器具10は、天井6に配設されるものであり、略水平な姿勢で表面1aから下方に光を放射する板状の発光パネル1と、この発光パネル1を裏面1b側から覆って収容する筐体3と、この筐体3内に配設されて、発光パネル1を保持する保持部材2とを備えている。なお、本発明の発光パネル式照明器具は、天井に配設されるものに限らず、例えば床面に垂直な壁面に配設されるものであってもよい。また、本実施形態では、説明の便宜のために、図1(a)において、右側を後方、左側を前方、紙面と直交する方向のうち奥側(図1(b)では下側)を左方、手前側(図1(b)では上側)を右方という。
【0014】
筐体3は、天井6に取り付けられるものであり、下方に開口する凹部31と、この凹部31の開口周縁部から外側に広がるつば部32とを有している。この筐体3は、例えば鋼板または合成樹脂等で構成されている。
【0015】
凹部31は、平面視で矩形状の底壁31aと、この底壁31aの周縁部から下方に延在する矩形筒状の周壁31bとからなっている。そして、周壁31bの内側後面には、略中央位置に、保持部材2を揺動可能に支持するための左右一対の揺動支持部33が設けられているとともに、底壁31aの下面には、前側位置に、保持部材2の揺動を規制するための被係合部35が設けられている。なお、揺動支持部33の詳細については後述する。
【0016】
発光パネル1は、有機ELを利用したものであり、平面視で矩形状をなしている。具体的には、発光パネル1は、図3および4に示すように、基板11と、この基板11の上面に積層された第1電極層12、有機発光層13および第2電極層14からなる有機EL層と、第1封止部材15および第2封止部材16とを備えている。すなわち、基板11の下面が発光パネル1の表面1aを構成し、第2封止部材16の上面が発光パネル1の裏面1bを構成している。
【0017】
基板11は、前記有機EL層を支持するための平板状の部材であり、有機発光層13で発光する光の波長に対して透明な材料、例えばガラス等からなる。そして、基板11の上面の後端部に、電力の供給を受けるための陽極端子部121および陰極端子部141が左右に並んで設けられている。また、基板11には、陽極端子部121および陰極端子部141を挟んで左右両側に、当該基板11を貫通する嵌合穴18が設けられている。
【0018】
第1電極層12は、有機発光層13で発光する光の波長に対して透明な材料からなる導電性の薄膜であり、陽極となる。第1電極層12は、有機発光層13が可視光を発光するので、例えばITO(Indium Tin Oxide)等で形成される。第1電極層12は、その一部が後方に向かって第1封止部材15から露出するように引き出されて陽極端子部121を形成している。
【0019】
有機発光層13は、蛍光物質の有機材料又は蛍光物質を含む有機材料からなる発光層を少なくとも含んで構成され、必要に応じて、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層および電子注入層等を備える。より具体的には、第1電極層12および第2電極層14も記載すると、例えば以下の層構造である。
(1)(第1電極層12;陽極)/発光層/(第2電極層14;陰極)
(2)(第1電極層12;陽極)/正孔輸送層/発光層/(第2電極層14;陰極)
(3)(第1電極層12;陽極)/発光層/電子輸送層/(第2電極層14;陰極)
(4)(第1電極層12;陽極)/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/(第2電極層14;陰極)
(5)(第1電極層12;陽極)/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/(第2電極層14;陰極)
第2電極層14は、有機発光層13で発光する波長の光を反射する材料からなる導電性の薄膜であり、陰極となる。第2電極層14は、例えばアルミニウム(Al)、アルミリチウム(Al:Li)およびマグネシウム銀(Mg:Ag)等の金属や合金等で形成される。第2電極層14は、その一部が第1電極層12と同様に後方に向かって第1封止部材15から露出するように引き出されて陰極端子部141を形成している。
【0020】
第1封止部材15および第2封止部材16は、基板11と協同して有機発光層13を気密に封止するための絶縁性の部材である。例えば接着性を有する樹脂製の第1封止部材15が、陽極端子部121を除く第1電極層12、有機発光層13および陰極端子部141を除く第2電極層14を覆うように塗布され、例えばガラス製の板状部材からなる第2封止部材16が、第1封止部材15を介して第2電極層14上に載せられて圧力が加えられることによって、第2封止部材16が第1封止部材15によって第2電極層14に接着されると共に、第2封止部材16の周縁部が第1封止部材15によって基板11に気密に接着して接合される。これによって第1封止部材15および第2封止部材16は、基板11と協同して有機発光層13を気密に封止する。
【0021】
保持部材2は、発光パネル1に側方から係合して当該発光パネル1を着脱可能に保持するものであり、左右方向に延びるとともに上下方向に扁平な直方体状の本体部21と、この本体部21の後面の中央部から後方に張り出す張出部22とを有している。この保持部材2は、例えば合成樹脂等で構成されている。
【0022】
本体部21の前面には、当該前面の全幅に亘って左右方向に延びるとともに後方に窪む凹溝21aが設けられている。この凹溝21aの溝幅は、図5に示すように、発光パネル1の板厚よりも僅かに大きく設定されていて、凹溝21a内に発光パネル1が表面1aと平行な方向に差し込み可能となっている。また、本体部21は、凹溝21aの溝幅が広がる方向に弾性変形可能となっている。
【0023】
さらに、凹溝21aの発光パネル1を挟み込む両側面21cには、発光パネル1の嵌合穴18に対応する位置に、嵌合穴18に嵌合可能な半球状の突起21bがそれぞれ設けられている。そして、発光パネル1を凹溝21aに差し込むと、突起21bが発光パネル1に押されることにより本体部21が外側に広がるように弾性変形するとともに、嵌合穴18が突起21bに合致する位置に来たときには、本体部21の復元力により突起21bが嵌合穴18に嵌合し、これにより発光パネル1と保持部材2とが係合して発光パネル1が保持部材2に保持される。逆に、発光パネル1を無理引きすれば、本体部21が再度外側に広がるように弾性変形することにより突起21bと嵌合穴18との嵌合状態が解除されて、発光パネル1を保持部材2から取り外すことができる。
【0024】
前記筐体3の揺動支持部33は、図6に示すように、断面矩形状で前後方向に延びている。なお、揺動支持部33の前端部は、丸みを帯びた形状に形成されている。そして、これらの揺動支持部33の間に保持部材2の張出部22が嵌り込むようになっている。
【0025】
張出部22と揺動支持部33とには、左右方向に延在する揺動軸34(図1参照)が挿通可能な挿通穴22b,33bが形成されており、これらの挿通穴22b,33bに揺動軸34が挿通されることにより、保持部材2が図1(a)に示す水平位置と図2に示す垂直位置との間で上下方向に揺動可能となるように揺動支持部33に支持される。
【0026】
また、発光パネル1の裏面1bの前側位置には、保持部材2が水平位置に揺動して発光パネル1が凹部31内に収容されたときに、その状態を保つために筐体3の被係合部35に係合して保持部材2の揺動を規制する係合部17が設けられている。この係合部17は、前後方向に弾性変形可能となっており、被係合部35に着脱可能に係合するようになっている。
【0027】
次に、図6および図7を参照して、発光パネル1に電力を供給するための構成を説明する。
【0028】
各揺動支持部33には、他方の揺動支持部33に対向する側の対向面33aに、発光パネル1に電力を供給するための給電部4Aまたは4Bが設けられている。これらの給電部4A,4Bは、導電性の金属材料で構成されていて、揺動支持部33に沿って前後方向に延在する直線部43を有しており、この直線部43の後端部が図略の給電回路に配線等を介して接続されている。
【0029】
右側の給電部4Bは、挿通穴33bと同心のリング状の接点部42を有している一方、左側の給電部4Aは、挿通穴33bと同心の円弧状であって挿通穴33bの後方位置から略45°上方に向かう円弧状の接点部41を有している。
【0030】
また、保持部材2の内部には、発光パネル1の陽極端子部121と給電部4Bとを電気的に接続するための中継端子5Bと、発光パネル1の陰極端子部141と給電部4Aとを電気的に接続するための中継端子5Aとが配設されている。これらの中継端子5A,5Bは、凹溝21aを挟んで対向する上下(図6では前後)一対の第1板ばね部51と、第1板ばね部51の保持部材2における内側の後端部から後方に延在し、張出部22の左右両側面22aから露出する左右方向に扁平な第2板ばね部52,53とを有している。
【0031】
各第1板ばね部51の先端部には、凹溝21a内に突出するように弓なりに湾曲する接点部51aが形成されている。そして、凹溝21aに発光パネル1が差し込まれて突起21bが嵌合穴18に嵌合したときに、発光パネル1の陽極端子部121および陰極端子部141が形成された部分が第1板ばね部51の接点部51aにそれぞれ挟み込まれることにより、各接点部51aと各端子部121,141とが電気的に接続される。
【0032】
右側の中継端子5Bの第2板ばね部53は、先端部に挿通穴22bと同心のリング状の接点部53aを有している。そして、第2板ばね部53は、接点部53aが給電部4Bの接点部42に押圧されるように、少し開き気味に形成されている。また、接点部53aは、リング状をなしているので、保持部材2が揺動しても、常に給電部4Bの接点部42に接触する。
【0033】
左側の中継端子5Aの第2板ばね部52は、先端部に挿通穴22bと同心の円弧状であって挿通穴22bの後方位置(図6では上側位置)から略180°上方および前方に向かう円弧状の接点部52aを有している。そして、第2板ばね部52は、接点部52aが給電部4Aの接点部41に押圧されるように、少し開き気味に形成されている。また、接点部52aは、前記のような円弧状をなしているので、図7(a)に示すように、保持部材2が水平位置に揺動したときには、接点部41と接触するが、図7(b)に示すように、保持部材2が垂直位置に揺動したときには、接点部41から離間して非接触となる。
【0034】
本実施形態の発光パネル式照明器具10では、発光パネル1に側方から係合して当該発光パネル1を着脱可能に保持する保持部材2を、凹部31の開口する方向である下方に揺動可能となるように筐体3に支持させたから、係合部17と被係合部35との係合状態を解除して、保持部材2を下方に揺動させれば、保持部材2が発光パネル1に係合する方向を下方に向けることができるため、その状態で発光パネル1を下方に引き抜けば発光パネル1を取り外すことができ、逆に発光パネル1を取り付けるときには、発光パネル1を下方から押し上げれば発光パネル1を保持部材2に係合させることができる。すなわち、高い作業台を使用しなくても保持部材2に対する発光パネル1の着脱を行うことができるようになるため、発光パネル1の交換の作業性を向上させることができる。
【0035】
また、保持部材2を揺動可能に支持する揺動支持部33に給電部4A,4Bを設け、保持部材2に、給電部4A,4Bと発光パネル1の端子部121,141とを電気的に接続するための中継端子5A,5Bを設けたから、発光パネル1を保持部材2に保持させるだけで、発光パネル1に電力を供給できるようになる。
【0036】
さらに、給電部4Aの接点部41と中継端子5Aの接点部52aとを、保持部材2が垂直位置に揺動したときに互いに非接触となり、保持部材2が水平位置に揺動したときに互いに接触するように構成したから、ユーザーが発光パネル1を交換するために保持部材2を下方に揺動させたときには、発光パネル1への通電を確実にOFFにすることができ、交換作業の安全性を確保することができるとともに、ユーザーが発光パネル1を筐体3の凹部31内に収容するために保持部材2を上方に揺動させたときには、発光パネル1への通電を自動的にONにすることができる。
【0037】
ここで、発光パネル1が凹部31内に収容された状態を保つために、保持部材2の揺動を規制するには、例えば磁石を用いることも可能であるが、本実施形態のように、被係合部35と係合部17とで機械式に保持部材の揺動を規制すれば、安全性を向上させることができる。
【0038】
また、本実施形態では、発光パネル1に嵌合穴18を設けるとともに、保持部材2の凹溝21aの両側面21cに嵌合穴18に嵌合可能な突起21bを設けたから、簡単な形状で発光パネル1を保持部材2に着脱可能に保持させることができる。
【0039】
さらに、嵌合穴18は、陽極端子部121および陰極端子部141を挟んで左右両側に設けられているので、各端子部121,141と中継端子5A,5Bの各接点部51aとの接触状態が安定するようになる。
【0040】
なお、前記実施形態では、陰極端子部141に電気的に接続する左側の中継端子5Aおよび給電部4Aの接点部52a,41を円弧状にした形態を示したが、陽極端子部121に電気的に接続する右側の中継端子5Bおよび給電部4Bの接点部53a,42を円弧状にしてもよい。
【0041】
さらに、中継端子5A,5Bの形状は、適宜選定可能である。
【0042】
また、前記実施形態では、凹部31の周壁31bに揺動支持部33を設けているが、揺動支持部33は、底壁31aに設けられていてもよい。また、揺動支持部33は、左右一対となっている必要はなく、それらが一体に構成されたものであってもよい。
【0043】
さらには、保持部材2を凹部31内で着脱可能に固定するには、例えばインテリアラックの扉等に採用されているような一度押すとロックされ、二度押すとロックが解除される機構を採用することも可能である。
【0044】
また、嵌合穴18は、貫通穴で構成されている必要はなく、有底状の凹部で構成されていてもよいし、突起21bは、凹溝21aの側面21cの一方にのみ設けられていてもよい。
【0045】
また、発光パネル1Aの形状は、平面視で円形状または多角形状等であってもよいし、凹部21の形状も、発光パネル1Aの形状に合わせて適宜変更可能である。
【0046】
なお、発光パネル1は、有機ELを利用したものに限らず、無機ELを利用したものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施形態に係る発光パネル式照明器具を示す図であり、(a)は側面断面図、(b)は下面図である。
【図2】保持部材を下方に揺動させたときの発光パネル式照明器具の側面断面図である。
【図3】発光パネルの平面図である。
【図4】(a)は図3のI−I線断面図、(b)は図3のII−II線断面図である。
【図5】保持部材および発光パネルの要部拡大側面断面図である。
【図6】保持部材および揺動支持部の分解斜視図である。
【図7】給電部と中継端子との関係を示す図であり、(a)は保持部材を上方に揺動させたときの状態を示し、(b)は保持部材を下方に揺動させたときの状態を示す。
【符号の説明】
【0048】
1 発光パネル
1a 表面
1b 裏面
121 陽極端子部
141 陰極端子部
17 係合部
18 嵌合穴
2 保持部材
21 本体部
21a 凹溝
21b 突起
22 張出部
3 筐体
33 揺動支持部
34 揺動軸
35 被係合部
4A,4B 給電部
5A,5B 中継端子
10 発光パネル式照明器具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面から光を放射する発光パネルと、この発光パネルを裏面側から覆って収容する筐体と、この筐体内に配設され、前記発光パネルに側方から係合して当該発光パネルを着脱可能に保持する保持部材とを備え、
前記筐体内には、前記保持部材を前記筐体の開口する方向に揺動可能となるように支持する揺動支持部が設けられており、
前記発光パネルの端部には、電力の供給を受けるための端子部が設けられているとともに、前記揺動支持部には、前記発光パネルに電力を供給するための給電部が設けられており、
前記保持部材には、前記端子部と前記給電部とを電気的に接続するための中継端子が設けられていることを特徴とする発光パネル式照明器具。
【請求項2】
前記給電部と中継端子とは、前記保持部材が前記筐体の開口する方向に揺動したときに互いに非接触となり、保持部材が筐体の開口する方向と反対方向に揺動して前記発光パネルが筐体内に収容されたときに互いに接触するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の発光パネル式照明器具。
【請求項3】
前記発光パネルには、当該発光パネルが前記筐体内に収容された状態を保つために、前記筐体に着脱可能に係合して前記保持部材の揺動を規制する係合部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の発光パネル式照明器具。
【請求項4】
前記保持部材は、前記発光パネルが差し込み可能な凹溝を有していて、この凹溝の溝幅が広がる方向に弾性変形可能となっており、
前記凹溝の側面には、突起が設けられているとともに、前記発光パネルには、当該発光パネルが凹溝に差し込まれたときに、前記突起が嵌合する嵌合穴が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光パネル式照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−250303(P2007−250303A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−70575(P2006−70575)
【出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】