説明

発光ユニット、これを用いた画像現出方法、画像現出サーバシステム、可動体

【課題】LED等の発光素子を含む発光ユニットを用い、競技場等の広大な場所で種々の巨大な画像現出を行えるようにする。
【解決手段】3色のLEDを含む発光ユニット30をサンバイザーキャップ34に組み合わせ、スタジアム等で観客に配布し、客席の位置によって定まる縦横の間隔でマトリクス状に着席してもらう。これら発光ユニット30に対して、画像サーバ1からのデータを送信親機を介して送信し、これを受信した発光ユニット30は、自分の位置IDに合致していれば指定された色のLEDを発光させ、合致していなければ隣り合う他の発光ユニット30へ送信する。これをスタジアム等の全体、あるいは所定の区域に対して行い、観客をいわば表示素子の一つとして種々の巨大画像を現出可能とし、オリンピックのような世界的なイベントをこれまで以上に盛り上げ得る新規なビジュアルプランを提供可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定型大型映像画面の概念を打ち破った全く新しいビジュアルメディア、すなわち画像の現出を大型スクリーンなどを使わずに可能とする画像現出方法と、これに用いる発光ユニット、画像現出サーバシステム、可動体に関する。
【背景技術】
【0002】
画像表示面積が小さいものでは携帯電話が備える小さな液晶画面の映像、大きなものでは陸上競技場やフットボール競技場等の大型画面へとビジュアルメディアの技術革新はますます進化を早めている。そのような環境下でのビジュアルコミュニケーションに必要なものは、観る人々も参加することで生まれる一体感の共有だと考えられる。すなわち日々進化する技術革新にあっても、観る人々を置き去りにするような技術の進化であってはならないといえるのである。
【0003】
そのようなビジュアルコミュニケーションで生まれる一体感の共有には、例えばオリンピック・メインスタジアムの開会式等において使用される大型画面でも、従来のような表示装置を用いた固定型のものでは大きさに限りがあり、不向きであると言わざるを得なかった。
【0004】
そして、スタジアムのような広い場所全体あるいはその一部ででも大きなサイズの画像を現出させようとするには、例えば色付きボードなどを観客に渡し、予め定めた所望の行動パターンでもって行動してもらうといった、時には訓練が必要で面倒で、しかもある意味では原始的な行動を観客に強いることが必要であり、現在のところ、本願発明者が知るところでは、これに代わる方法、装置は存在していない。
【特許文献1】特開2003−316297号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は、観客の一人一人が発光素子となって光り輝き、スタジアム等の広い場所全体あるいは一部を画面化できる装置、方法、システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係る発光ユニットは、上記目的を達成するために、複数色の発光素子、該複数の発光素子へ電力を供給するための電源装置、前記複数の発光素子の発光状態を制御する制御装置、該制御装置への外部からの信号入力及び前記制御装置から外部への信号出力のための無線入出力装置、外部システムから識別させるためのユニークな識別子を記録しておくための識別子記録装置とからなる発光モジュールと、該発光モジュールを保持可能とするためのモジュール保持体からなる。
【0007】
本発明の請求項2に係る発光ユニットは、上記目的を達成するために、請求項1の発光ユニットにおいて、前記制御装置による前記発光素子のオン、オフ、変色等の動作プログラムを記憶する記憶装置を有することを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項3に係る発光ユニットは、上記目的を達成するために、請求項1または2の発光ユニットにおいて、前記発光素子を3個以上有し、これら発光素子を幾何学的な配置形態で備えてなることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項4に係る発光ユニットは、上記目的を達成するために、請求項1から3のいずれかの発光ユニットにおいて、前記発光素子がLEDであることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項5に係る発光ユニットは、上記目的を達成するために、請求項1から4のいずれかの発光ユニットにおいて、前記発光素子として3個のそれぞれ発光色の異なるLEDを用いてなることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項6に係る発光ユニットは、上記目的を達成するために、請求項1から5のいずれかの発光ユニットにおいて、前記モジュール保持体が、人体や、人体が装着可能な被服、帽子、その他装置または人体が保持可能なペンやライト等の部材や装置等の被取り付け体へ着脱可能とするための取り付け装置または取り付け部材を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項7に係る発光ユニットは、上記目的を達成するために、請求項1から6のいずれかの発光ユニットにおいて、前記識別子が、位置を示すデータであることを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項8に係る発光ユニットは、上記目的を達成するために、請求項1から7のいずれかの発光ユニットにおいて、前記制御装置が、前記外部からの信号に含まれる画像識別用のデータを識別可能であることを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項9に係る画像現出方法は、上記目的を達成するために、請求項1から8のいずれかの発光ユニットを所要の環境で用いて所望の画像を現出させる画像現出方法であって、請求項1から8のいずれかの発光ユニットを複数個前記環境下で所望の配置形態に配置し、外部から少なくとも一つの前記発光ユニットの前記ユニークな識別子を判別し、該判別した識別子に応じて前記現出させるべき画像のデータの少なくとも一部のデータに対応する信号を前記識別子を判別された発光モジュールの無線入出力装置に対して出力し、前記複数色の発光素子の少なくとも一つを発光させ、必要に応じて前記複数の発光ユニットのうちの所要の発光ユニットを所要の発光色で発光させることを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項10に係る画像現出方法は、上記目的を達成するために、請求項1から8のいずれかの発光ユニットを所要の環境で用いて所望の画像を現出させる画像現出方法であって、請求項1から8のいずれかの発光ユニットを複数個前記環境下で所望の配置形態に配置し、外部から少なくとも一つの前記発光ユニットの前記ユニークな識別子を判別し、前記現出させるべき画像のデータの少なくとも一部のデータに対応する信号を前記識別子を判別された発光モジュールの無線入出力装置に対して出力し、該信号の入力を受けた前記識別子を判別された発光ユニットは、前記制御装置が、受信した信号が自己を発光させるための信号であると判断したときに発光し、受信した信号が自己を発光させるための信号でないと判断したときは発光せずに、該受信した信号を前記無線入出力装置により他の発光ユニットへ伝播し、必要に応じて前記複数の発光ユニットのうちの所要の発光ユニットを所要の発光色で発光させることを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項11に係る画像現出方法は、上記目的を達成するために、請求項1から8のいずれかの発光ユニットを所要の環境で用いて所望の画像を現出させる画像現出方法であって、請求項1から8のいずれかの発光ユニットを複数個前記環境下で所望の配置形態に配置し、前記現出させるべき画像のデータを、前記複数の発光ユニットの前記ユニークな識別子を利用してから予め定めた順序や経路に従って外部送信し、該信号の入力を受けた前記識別子を判別された発光ユニットは、前記制御装置が、受信した信号が自己を発光させるための信号であると判断したときに発光し、受信した信号が自己を発光させるための信号でないと判断したときは発光せず、必要に応じて前記複数の発光ユニットのうちの所要の発光ユニットを所要の発光色で発光させることを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項12に係る画像現出方法は、上記目的を達成するために、請求項1から8のいずれかの発光ユニットを所要の環境で用いて所望の画像を現出させる画像現出方法であって、請求項1から8のいずれかの発光ユニットを複数個前記環境下で所望の配置形態に配置し、前記現出させるべき画像のデータを、前記複数の発光ユニットの前記ユニークな識別子を利用して外部から各発光ユニットに対して直接に送信し、該信号の入力を受けた前記識別子を判別された発光ユニットは、前記制御装置が、受信した信号が自己を発光させるための信号であると判断したときに発光し、受信した信号が自己を発光させるための信号でないと判断したときは発光せず、必要に応じて前記複数の発光ユニットのうちの所要の発光ユニットを所要の発光色で発光させることを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項13に係る画像現出方法は、上記目的を達成するために、請求項9から12のいずれかの画像現出方法であって、請求項1から8のいずれかの発光ユニットを複数個、建造物の床、壁面、頂面、あるいは地面等の上に配置することを特徴とする。
【0019】
本発明の請求項14に係る画像現出方法は、上記目的を達成するために、請求項9から12のいずれかの画像現出方法であって、請求項1から8のいずれかの発光ユニットを装着または保持した人体や物体を複数、建造物の床、地面等の上に配置することを特徴とする。
【0020】
本発明の請求項15に係る画像現出方法は、上記目的を達成するために、請求項9から14のいずれかの画像現出方法であって、請求項1から8のいずれかの発光ユニットを幾何学的形態で少なくとも一つの領域内に配置することを特徴とする。
【0021】
本発明の請求項16に係る画像現出方法は、上記目的を達成するために、請求項15の画像現出方法であって、前記発光ユニットの幾何学的形態がマトリクス状であることを特徴とする。
【0022】
本発明の請求項17に係る画像現出方法は、上記目的を達成するために、請求項15または16の画像現出方法であって、前記領域を複数配置することを特徴とする。
【0023】
本発明の請求項18に係る画像現出方法は、上記目的を達成するために、請求項17の画像現出方法であって、前記複数配置する領域を少なくとも他の一つの領域と隣接させることを特徴とする。
【0024】
本発明の請求項19に係る画像現出方法は、上記目的を達成するために、請求項17の画像現出方法であって、前記複数配置する領域を他のいずれの領域とも隣接させないことを特徴とする。
【0025】
本発明の請求項20に係る画像現出サーバシステムは、上記目的を達成するために、請求項9から19のいずれかの画像現出方法を実行するための画像現出サーバシステムであって、少なくとも一つの画像サーバと、前記現出させるべき画像のデータを前記発光ユニットの少なくともいずれか一つに対して送信する送信機とを含むことを特徴とする。
【0026】
本発明の請求項21に係る画像現出サーバシステムは、上記目的を達成するために、請求項20の画像現出サーバシステムにおいて、前記現出させるべき画像のデータが、該画像のユニークな識別子、発光させるべき前記発光ユニットを示す位置識別子、及び現出させるべき画像のピクセルデータからなることを特徴とする。
【0027】
本発明の請求項22に係る可動体は、請求項1から8のいずれかの発光ユニットを備えたことを特徴とする。
【0028】
本発明の請求項23に係る画像現出方法は、請求項9から12のいずれかの画像現出方法であって、請求項23の可動体を用いることを特徴とする。
【0029】
本発明の請求項24に係る画像現出サーバシステムは、請求項20または21の画像現出サーバシステムであって、請求項23の可動体を用いることを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
本発明は、大規模スタジアム等の広い場所で観客を利用する等して巨大な画像を種々の形態で出現させることを可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明は、例えばオリンピックの開会式や閉会式会場に使用されるような大規模のスタジアムに入場した観客を、いわば表示素子の一つとして種々の画像を現出させ、オリンピックのような世界的なイベントをこれまで以上に盛り上げ、開・閉会式に集まった全観客が参加してメッセージを発信することが可能な新規なビジュアルプランをも可能とするものである。
【0032】
すなわち、これまでの映像概念を根底から覆した革命的な放映システムを提供しようとすることも可能なものであり、世界が注目するような国際的なスポーツイベント等から新しいビジュアルメディアとして全世界に衝撃的な驚きを発信できるように、従来の固定型大型映像画面の概念を打ち破った全く新しい世界最大の画面を現出させることを可能とするものである。画面の大きさは、例えば観客席の面積と同じとすることができ、それによって世界最大の画面を構成可能とする。
【0033】
またワイヤレスによる通信を用いることでフレシキブルな画像表示を可能とするものでもある。例えばオリンピックのメインスタジアムの開会式に11万人の観客が集まったとすれば、その一人一人がいわば表示素子として参加することでスタジアム全体を画面化してしまい得る。そのためには、例えば11万人の観客全てにサンバイザーキャップ等を配布し、これに本発明の発光ユニットを取り付けておけばよい。すなわち、例えばサンバイザーキャップ前面の額部分に、電源(電池)、受送信装置、高輝度LED発光素子等からなるユニットを取り付け、制御センタ側から発光状態を制御する。そうすれば、まさに観客一人一人が発光素子となって光り輝き、スタジアム全体を画面にしてしまえる。
【0034】
このような例は、観客が参加することで、これまでのような設備・装置にかかわる環境条件が大きく変化し、イベント規模が大きければ大きいほど従来方式とは反比例するようにハード関連の構築システムが容易になり、いわば、どこでも放映できるシステムを構成できる。
【0035】
図1に、上述のような本発明のシステム構成例を示す。図中1は画像サーバ、2、2・・・は送信親機、3・・・は表示子機である。表示子機3の台数は、システム構成による。そして、すべての表示子機にはユニークなポジションIDを割り振り、送信親機2からポジションIDに対応するRBGデータを無線送信することで、画像表示を実現するものである。なお画像サーバ1、送信親機2、表示子機3の台数、個数は、システム構成により決めるものであって、本発明が図示の実施例の台数、個数のものに限定されることはない。
【0036】
図2は、画像データのインタフェース、すなわち画像データを持つ画像サーバから送信親機へのデータの引渡し方法の構成例を示す図である。画像データのインタフェース方式としては、例えば
(1)ビットマップファイルを用い、メモリカード、LAN、シリアル通信等によって画像データファイルの引き渡しを行う方式、
(2)アナログ映像信号を用い、標準的なコンポジット信号、RGB信号等によってアナログ映像信号で引き渡す方式、
(3)デジタル映像信号を用い、PC等で採用されているDVI、フラットディスプレイで採用されつつあるHDMI信号等によるデジタル映像信号で引き渡す方式、
(4)ビデオメモリとして、画像サーバ1からは書き込み、送信親機2からは読み出しが可能な共有メモリによる共有ビデオメモリを用いた画像データの引き渡し方式
がある。なお以下では、LANによる画像データの引渡し方式を採用した例を説明するが、本発明はこれに限定されず、上述の各種方式のほか、同一あるいは類似するデータの引き渡しを行える方式を種々採用できる。
【0037】
図3は、一つの送信親機2から複数の表示子機3への送信データの構成内容例を示す図である。送信親機2から、表示子機3へ無線送信する表示のための送信データとしては、
送信データとしては以下が考えられる。
(1)画像ID:どの画像のデータかを示すID
(2)ポジションID:どの位置のデータかを示すID
(3)ピクセルデータ:表示されるRGBのデータ(例えば、全体で8ビットのGIFデータから、1色8ビットで3色24ビット(1670万色24ビットカラー)程度までを検討範囲にできる)
【0038】
図3(B)のように、1データ6バイトの以下の構成とすると、
(1)画像ID:8ビット
(2)ポジションID:8+8ビット
(3)ピクセルデータ(R、G、B):8+8+8ビット
とし得る。
【0039】
画像データの転送方式としては、短距離無線の簡易なデータ通信によるピクセルデータの配信方式が好ましい。配信方式として以下が考えられる。
(1)リレー方式:それぞれの表示子機3が、受信したデータが自分のもので無い場合、そのデータを再送信することで、すべての子機に伝播させていく方式(ただしこの方式の場合、自分のデータや同じデータは再送信しない。この場合、すべての表示子機3の無線アドレスは同一とする。)
(2)シフト方式:それぞれの表示子機3の無線アドレスにより、あらかじめ配信ルートを決めておき、そのルートに従ってそれぞれのピクセルデータを配信していく方式
(3)放送方式:表示子機3間での通信ではなく、送信親機2からの通信可能距離内の表示子機2に、送信親機3から繰り返し表示データを配信する方式
なお以下ではリレー方式を採用した例を説明するが、本発明はこれに限定されず、上述の各種方式のほか、同一あるいは類似するデータの転送方式を種々採用できる。
【0040】
また、表示子機3の動作については、リレー方式での基本的な動作条件は以下のようにし得る。ただし前提条件として、すべての表示子機3は同じ無線アドレスを持ち、それぞれの識別のためには、ポジションIDを利用するものとする。
(1)ポジションIDで自分宛かどうかを判断し、自分宛のデータは、表示処理を行い、転送を行わない
(2)自分宛以外のデータは、キャリアセンスを行いながら、転送を行う
(3)画像IDにより、同じデータかどうかを判断し、同じ場合は再転送は行わない
【0041】
図4は発光モジュールである表示子機3の構成例を示す図である。表示子機3は、短距離無線でデータの送受信を行え、3色のカラーLEDでGIF以上の表示が可能であり、かつバッテリで動作するものであることが望ましい。図中11は無線IC、12は制御CPU、13はLEDドライバ回路、14は3色LED、15は電源回路、16はバッテリ(例えば単4乾電池やボタン電池)、17は振動子である。電池寿命と転送速度を考慮すると、16MHz(又は20MHz)のものがこの例の場合には好ましい。
【0042】
図5は送信親機2の構成例を示す図である。送信親機2は、例えば、短距離無線でデータの送信を行え、LAN経由で画像データを取得でき、GIF等の画像データから、各表示子機3へのピクセルデータを生成できるものが好ましい。図中21は無線IC、22は制御CPU、23は電源回路(ACアダプタ)、24は外部メモリ、25はデバッグコンソール、26はLAN端子であり、OSとしては例えばLinux他種々のものが採用可能である。
【0043】
なお図示は省略するが、本発明の発光ユニットを走行や歩行等により移動可能なロボットに備えるように構成し、例えば分散型コンピュータの相互認識による共同作業的な画像検出システムを作り、さらに自由な画像現出を実現することも可能である。
【実施例】
【0044】
図6は、発光モジュールである表示子機3と、それを保持可能とするためのモジュール保持体である折り曲げプレート状のフック27とからなる発光ユニット30の一実施例を示す図、図7はその発光状態を示す斜視図である。
【0045】
発光モジュールである表示子機3は、例えばアクリル製で略六角錐体状のカバー31と、カバー31内に収納する基板32と、基板32上に設けた3個の高輝度LED発光素子(以下、単にLEDという)33a〜33cから構成し、例えば赤、緑、青の光の三原色を発光するものとする。例えばLED33aは赤、LED33bは緑、LED33cは青とする。そして基板32の背面側には、基板32とカバー31を取り付ける部材も兼ねる部材として、図示のように折り返し状に折り曲げたプレート状のフック27を配置する。
【0046】
このように構成した表示子機3を、例えば図1に示したようなシステムの画像サーバ1や送信親機2などからなるシステムにより、発光状態(オン、オフ、発光色等々)を制御する。
【0047】
図8は、図6に示した発光ユニット30を、フック27を利用してサンバイザーキャップ34に組み合わせた構成例を示す図である。図示のように、観客35がサンバイザーキャップ34を装着した状態で発光等の制御動作を行わせる。
【0048】
図9は、図8のように発光ユニット30をサンバイザーキャップ34に組み合わせた構成例の側面図(A)、正面図(B)、平面図(C)である。この例の場合、サンバイザーキャップ34の正面側に表示子機3が位置するように組み合わせてあるが、もちろん側面や背面側に来るように組み合わせることも可能であり、組み合わせる表示子機3の個数も1個だけでなく、複数個組み合わせるようにすることも可能である。
【0049】
そして、例えばスタジアム等では観客は自然と図10(A)に示すように席の位置によって定まる縦横の間隔(一般的なスタジアムでは横が60cm、縦が40cm程度になる)でマトリクス状に着席する(図ではサンバイザーキャップ34と表示子機3のみ示してある)ことになり、図10(B)のようなスタジアム40で対向する席側から視認可能な発光を行えば、既に述べたように、超巨大スクリーンとしての表示が可能になる。なお一般にスタジアムは図示のように略楕円形であるので、表示素子3が備えるLEDの発光の視認距離は最長軸(図示のスタジアムでは横方向の矢印の長さ程度)とすることが望ましいのは勿論であり、現在市販されているLEDでも十分可能であることはいうまでもない。
【0050】
図11は、スタジアム40の正面スタンド側からバックスタンド側を見たオリンピック開会式等の巨大表示の概要を示す図、図12は、メインスタンドとサイドスタンドとの間付近から見たバックスタンドの巨大表示の概要を示す図である。これらの図において、41は従来用いられている固定型大型映像画面を有する大型スクリーンである。本発明の実施例によって現出させ得る画像の大きさが、固定型スクリーンに比べるとはるかに巨大であることが理解できよう。さらに図13は大型スクリーン41と反対側のサイドスタンドから見たサッカーワールドカップの開会式における巨大表示の概要を示す図である。なお図示の例はすべてスタジアムを何分割かして表示を行っているが、もちろん全体が一つの表示をなすようにすることも可能である。
【0051】
図14は、図1に示した本発明のシステム構成例を詳細に示すブロック図である。画像サーバにはPCサーバ1を用い、送信親機を構成するデータ送信装置2は、LAN通信手段2a、制御手段2b、無線送信手段2c、画像蓄積手段2dというハードウェアとともに、ピクセル送信順序テーブル2e、ピクセル位置変換テーブル2fを含む。これらテーブルは、ROM等に書き込んで保持するものであっても、PCサーバ1からのデータにより適時ソフトウェア的に構成するものであってもいずれでも良い。
【0052】
発光モジュールである表示子機3・・・、すなわちLED表示装置は、無線送受信手段3a、制御手段3b、LED表示手段3c、位置ID記録手段3d、受信データ記憶手段3eから構成してある。各手段は図6の例で示した基板32上に搭載され、LED表示手段3cはLED33a〜33cに相当する。そして、それぞれのLED表示装置3の位置IDは予め記録させておく。これは、プログラムで決定しても、有線あるいは無線を問わず、専用書き込みツールを作って書き込み設定してもかまわない。
【0053】
図15は、図3で示した送信親機であるデータ送信装置2から表示子機であるLED表示装置3へ送信する表示のための送信データとする画像ファイルのファイル構造を示す図である。画像ファイルは、図示のように画像データ、情報ヘッダ、ファイルヘッダから構成する(図15A)。図15(B)は、この画像データを詳細に示している。画像データが例えば(m+1)ピクセルx(n+1)ピクセルのものとすると、1ピクセルは図15(C)のように3バイト(24ビット)で表現される。なおピクセルデータは表示とは反対に並べる必要があり、表示内容としては図15(D)のようになる。
【0054】
図16は、ピクセル送信順序テーブル2eを示す図である。ピクセル送信順序が横方向の場合は、図16(A)に示すように、横列方向のピクセルの走査が順次上方のピクセル列の走査へと向かっていくものになる。走査順とピクセルデータの関係を図16(B)に矢印で示す。また縦方向の場合には、図16(C)に示すように、縦列方向のピクセルの走査が順次右方のピクセル列の走査へと向かっていくものになる。走査順とピクセルデータの関係を図16(D)に示す。
【0055】
図17(A)〜(C)は、ピクセル位置変換テーブル2fの内容を示す図である。このテーブルは、図17(B)に示す標準座標を利用して、ユニークな位置IDを持つそれぞれのLED表示装置3を自由に並べたときに、データの並びが決まっている画像ピクセルデータを、どの位置IDの表示装置に送ればいいかの対応(図17(C)参照)を決めるためのテーブルである。このテーブルを使うことで、多数のLED表示装置3の並べ方に制約がなくなるとともに、LED表示装置3が故障などして交換する際にも、このテーブルの変更のみで対応でき、LED表示装置3側での再設定が不要となる。
【0056】
図18は、図3(B)に示したピクセルデータについてさらに詳細に説明するための図である。全体では6バイトのデータであり、8ビットのデータである画像IDは、各LED表示装置が、受信済みデータかどうかを判断するための画像固有のIDである。但し、LED表示装置3が備えるメモリの記憶容量により、いわゆる使い回しが可能になる。また0x01〜0xffまで255画像を区別できるが、画像ファイルのヘッダ情報から一意に決めても連番で決めてもいずれでも良い。図3(B)のポジションIDに相当する位置IDは、8+8ビット(X方向位置データ:8ビット(0x01〜0xff)、Y方向位置データ:8ビット(0x01〜0xff))のデータであり、LED表示装置3のユニークな識別情報として8ビット2次元の定義を行う。それぞれ255通り(0x01〜0xff)の設定が可能なことから、全体では64516個の表示装置を指定できることになる。ただし、使用するLED表示装置3の位置IDと一致させておく必要がある。またピクセルデータ(R、G、B)は8+8+8ビットのデータ(R:8ビット(0x00〜0xff)、G:8ビット(0x00〜0xff)、B:8ビット(0x00〜0xff))であり、標準的にPC等で利用されているビットマップデータのピクセルデータであり、非圧縮の1色8ビット、3色24ビットのデータとし得る。
【0057】
図19は、データ送信装置2の動作フローチャートを示す図である。まず送信指示(ステップ1)において画像ファイルを指定し、画像IDの決定(ステップ2)、ピクセル送信順序チェック→方向決定(ステップ3)、ピクセル位置変換テーブルチェック→LED表示装置位置ID決定(ステップ4)、1ピクセルデータ分送信(ステップ5)と進み、全ピクセルの送信が完了したか否かを判断し(ステップ6)、完了していなければ次のピクセルを指定し(ステップ7)、ステップ4へ戻り、完了していれば送信指示待ちへと移行する(ステップ8)。
【0058】
図20は、LED表示装置3の動作フローチャートである。データ送信装置2からデータを受信すると(ステップ1)、受信データを受信データ記憶手段3eに格納し(ステップ2)、画像ID判定を行い(ステップ3)、前回画像IDと同じでなければ(ステップ4でNO)、位置IDをチェックし(ステップ5)、自位置IDと同じであれば(ステップ6でYES)、ピクセルデータをLED表示に反映し(ステップ7)、次のデータ受信待ち(ステップ8)となる。ステップ4において受信したデータが前回画像IDと同じであれば(ステップ4でYES)、次のデータ受信待ちとなり(ステップ8)、またステップ6で自位置IDと同じでないと判断すれば(ステップ6でNO)、受信データをそのまま転送送信し(ステップ9)、次のデータ受信待ちとなる(ステップ8)。
【0059】
図21は、図20で示した動作を具体例として示すための図である。なお図21の数値表示はすべて16進表現である。この図21の例は、データ送信装置2から以下のデータを送信した場合におけるLED表示装置3の動作を示すものである。すなわちデータ送信装置2の送信データを、
(1)011110FF0000
画像ID 01
位置ID 11,10
ピクセルデータ 赤
(2)01121100FF00
画像ID 01
位置ID 12,11
ピクセルデータ 緑
(3)0113120000FF
画像ID 01
位置ID 13,12
ピクセルデータ 青
(4)011413FFFFFF
画像ID 01
位置ID 14,13
ピクセルデータ 白
とし、この順で送信するものとする。なおLED表示装置3の動作条件として、無線送受信手段3aからの無線送信信号は、隣のLED表示装置3までしか届かないとした場合である。そのため無線送信信号の到達距離は1、2mとするが、この値は用途に応じて、例えば5m、10m、100m等々種々に設定すればよい。
【0060】
以下の動作説明を行うが、LED表示装置3は位置IDで表現する。
データ送信装置2からの送信データは、まずLED表示装置(10,10)が受信する。
(1)LED表示装置(10,10)がデータ“011110FF0000”を受信すると、自分の位置IDではないため受信データを隣り合うLED表示装置(11,10)及び(10,11)へ転送する。
(2)LED表示装置(11,10)、(10,11)がそれぞれデータ“011110FF0000”を受信すると、LED表示装置(11,10)は自分宛のデータと判断してピクセルデータを表示処理し、赤色のLEDを発光させる(図では丸の内部に文字で発光色を示してある)。一方、LED表示装置(10,11)は、自分の位置IDではないためにデータを再転送する。
(3)LED表示装置(10,10)は、次のデータ“01121100FF00”と、戻ってきたデータ“011110FF0000”の2つを受信するが、戻ってきたデータは当然自分の位置IDではないため無視するものとしてあり、新しいデータが自分宛かどうかを判断し、この例の場合には自分宛のデータではないためを転送する。
(4)データ“01121100FF00”はLED表示装置(10,10)→(11,10)→(12,10)→(12,11)のルート他いくつかのルートを通ってLED表示装置(12,11)に届き、ピクセルデータの表示処理が行われる(この場合は緑色のLEDを発光させる)。
(5)そして3番目、4番目のデータも、同様に判断、転送され、最終的に指定の4つのLED表示が行われ、全体の動作は停止する。
【0061】
すなわち表示子機であるLED表示装置3の台数はシステム構成によるが、すべてのLED表示装置3にユニークな位置IDを割り振り、送信親機であるデータ送信装置2から位置IDに対応するRBGデータを無線送信することで、画像表示を実現する。
【0062】
そして、例えば11万人の観客全てに配布されるサンバイザーキャップ前面の額部分に取り付けたLED表示装置3が備えるLEDの発光、消灯をセンタからのコントロールで制御することで、一人一人の観客によりスタジアム全体が画面化してしまい、巨大な画像を現出させ得るシステムとなる。
【0063】
なお上述のような発光ユニット、これを用いた画像現出方法、画像現出サーバシステムの用途としては、図示し、説明してきたスタジアムでの表示だけでなく、また表示に使用する場所の広狭にかかわらず、種々の形態、用途で採用可能である。また図示の例では表示装置の取り付けをサンバイザーキャップにした場合のみ説明しているが、本発明がこれに限定されず、衣服等や、人の身体自体に直接に取り付けるものであったりしてもよいことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明のシステム構成例を示す図
【図2】画像データのインタフェース(画像データを持つ画像サーバから送信親機へのデータの引渡し方法)の構成例を示す図
【図3】一つの送信親機から複数の表示子機への送信データの構成内容例を示す図
【図4】発光モジュールである表示子機の構成例を示す図
【図5】送信親機の構成例を示す図
【図6】発光ユニットの一実施例を示す図
【図7】発光ユニットの一実施例の発光状態を示す斜視図
【図8】図6に示した発光ユニットをサンバイザーキャップに組み合わせた構成例を示す図
【図9】発光ユニットをサンバイザーキャップに組み合わせた構成例の側面図(A)、正面図(B)、平面図(C)
【図10】発光ユニットのスタジアム等での配置形態を示す図(A)とスタジアムの一例を示す平面図(B)
【図11】スタジアムの正面スタンド側からバックスタンド側を見た巨大表示の概要を示す図
【図12】メインスタンドとサイドスタンドとの間付近から見たバックスタンドの巨大表示の概要を示す図
【図13】大型スクリーンと反対側のサイドスタンドから見た巨大表示の概要を示す図
【図14】図1に示した本発明のシステム構成例を詳細に示すブロック図
【図15】データ送信装置からLED表示装置へ送信する表示のための送信データとする画像ファイルのファイル構造を示す図
【図16】ピクセル送信順序テーブルを示す図
【図17】ピクセル位置変換テーブルの内容を示す図
【図18】図3(B)に示したピクセルデータについてさらに詳細に説明するための図
【図19】データ送信装置の動作フローチャートを示す図
【図20】LED表示装置3の動作フローチャートを示す図
【図21】図20で示した動作を具体例として示すための図
【符号の説明】
【0065】
1:画像サーバ
2:送信親機
2a:LAN通信手段
2b:制御手段
2c:無線送信手段
2d:画像蓄積手段
2e:ピクセル送信順序テーブル
2f:ピクセル位置変換テーブル
3:表示子機
3a:無線送受信手段
3b:制御手段
3c:LED表示手段
3d:位置ID記録手段
3e:受信データ記憶手段
11:無線IC
12:制御CPU
13:LEDドライバ回路
14:3色LED
15:電源回路
16:バッテリ
17:振動子
21:無線IC
22:制御CPU
23:電源回路(ACアダプタ)
24:外部メモリ
25:デバッグコンソール
26:LAN端子
27:フック
30:発光ユニット
31:カバー
32:基板
33a〜33c:高輝度LED発光素子(LED)
34:サンバイザーキャップ
35:観客
41:大型スクリーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数色の発光素子、該複数の発光素子へ電力を供給するための電源装置、前記複数の発光素子の発光状態を制御する制御装置、該制御装置への外部からの信号入力及び前記制御装置から外部への信号出力のための無線入出力装置、外部システムから識別させるためのユニークな識別子を記録しておくための識別子記録装置とからなる発光モジュールと、該発光モジュールを保持可能とするためのモジュール保持体からなる発光ユニット。
【請求項2】
前記制御装置による前記発光素子のオン、オフ、変色等の動作プログラムを記憶する記憶装置を有することを特徴とする請求項1の発光ユニット。
【請求項3】
前記発光素子を3個以上有し、これら発光素子を幾何学的な配置形態で備えてなることを特徴とする請求項1または2の発光ユニット。
【請求項4】
前記発光素子がLEDであることを特徴とする請求項1から3のいずれかの発光ユニット。
【請求項5】
前記発光素子として3個のそれぞれ発光色の異なるLEDを用いてなることを特徴とする請求項1から4のいずれかの発光ユニット。
【請求項6】
前記モジュール保持体が、人体や、人体が装着可能な被服、帽子、その他装置または人体が保持可能なペンやライト等の部材や装置等の被取り付け体へ着脱可能とするための取り付け装置または取り付け部材を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかの発光ユニット。
【請求項7】
前記識別子が、位置を示すデータであることを特徴とする請求項1から6のいずれかの発光ユニット。
【請求項8】
前記制御装置が、前記外部からの信号に含まれる画像識別用のデータを識別可能であることを特徴とする請求項1から7のいずれかの発光ユニット。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかの発光ユニットを所要の環境で用いて所望の画像を現出させる画像現出方法であって、
請求項1から8のいずれかの発光ユニットを複数個前記環境下で所望の配置形態に配置し、
外部から少なくとも一つの前記発光ユニットの前記ユニークな識別子を判別し、
該判別した識別子に応じて前記現出させるべき画像のデータの少なくとも一部のデータに対応する信号を前記識別子を判別された発光モジュールの無線入出力装置に対して出力し、
前記複数色の発光素子の少なくとも一つを発光させ、
必要に応じて前記複数の発光ユニットのうちの所要の発光ユニットを所要の発光色で発光させることを特徴とする画像現出方法。
【請求項10】
請求項1から8のいずれかの発光ユニットを所要の環境で用いて所望の画像を現出させる画像現出方法であって、
請求項1から8のいずれかの発光ユニットを複数個前記環境下で所望の配置形態に配置し、
外部から少なくとも一つの前記発光ユニットの前記ユニークな識別子を判別し、
前記現出させるべき画像のデータの少なくとも一部のデータに対応する信号を前記識別子を判別された発光モジュールの無線入出力装置に対して出力し、
該信号の入力を受けた前記識別子を判別された発光ユニットは、前記制御装置が、受信した信号が自己を発光させるための信号であると判断したときに発光し、受信した信号が自己を発光させるための信号でないと判断したときは発光せずに、該受信した信号を前記無線入出力装置により他の発光ユニットへ伝播し、
必要に応じて前記複数の発光ユニットのうちの所要の発光ユニットを所要の発光色で発光させることを特徴とする画像現出方法。
【請求項11】
請求項1から8のいずれかの発光ユニットを所要の環境で用いて所望の画像を現出させる画像現出方法であって、
請求項1から8のいずれかの発光ユニットを複数個前記環境下で所望の配置形態に配置し、
前記現出させるべき画像のデータを、前記複数の発光ユニットの前記ユニークな識別子を利用してから予め定めた順序や経路に従って外部送信し、
該信号の入力を受けた前記識別子を判別された発光ユニットは、前記制御装置が、受信した信号が自己を発光させるための信号であると判断したときに発光し、受信した信号が自己を発光させるための信号でないと判断したときは発光せず、
必要に応じて前記複数の発光ユニットのうちの所要の発光ユニットを所要の発光色で発光させることを特徴とする画像現出方法。
【請求項12】
請求項1から8のいずれかの発光ユニットを所要の環境で用いて所望の画像を現出させる画像現出方法であって、
請求項1から8のいずれかの発光ユニットを複数個前記環境下で所望の配置形態に配置し、
前記現出させるべき画像のデータを、前記複数の発光ユニットの前記ユニークな識別子を利用して外部から各発光ユニットに対して直接に送信し、
該信号の入力を受けた前記識別子を判別された発光ユニットは、前記制御装置が、受信した信号が自己を発光させるための信号であると判断したときに発光し、受信した信号が自己を発光させるための信号でないと判断したときは発光せず、
必要に応じて前記複数の発光ユニットのうちの所要の発光ユニットを所要の発光色で発光させることを特徴とする画像現出方法。
【請求項13】
請求項9から12のいずれかの画像現出方法であって、
請求項1から8のいずれかの発光ユニットを複数個、建造物の床、壁面、頂面、あるいは地面等の上に配置することを特徴とする画像現出方法。
【請求項14】
請求項9から12のいずれかの画像現出方法であって、
請求項1から8のいずれかの発光ユニットを装着または保持した人体や物体を複数、建造物の床、地面等の上に配置することを特徴とする画像現出方法。
【請求項15】
請求項9から14のいずれかの画像現出方法であって、
請求項1から8のいずれかの発光ユニットを幾何学的形態で少なくとも一つの領域内に配置することを特徴とする画像現出方法。
【請求項16】
請求項15の画像現出方法であって、
前記発光ユニットの幾何学的形態がマトリクス状であることを特徴とする画像現出方法。
【請求項17】
請求項15または16の画像現出方法であって、
前記領域を複数配置することを特徴とする画像現出方法。
【請求項18】
請求項17の画像現出方法であって、
前記複数配置する領域を少なくとも他の一つの領域と隣接させることを特徴とする画像現出方法。
【請求項19】
請求項17の画像現出方法であって、
前記複数配置する領域を他のいずれの領域とも隣接させないことを特徴とする画像現出方法。
【請求項20】
請求項9から19のいずれかの画像現出方法を実行するための画像現出サーバシステムであって、少なくとも一つの画像サーバと、前記現出させるべき画像のデータを前記発光ユニットの少なくともいずれか一つに対して送信する送信機とを含むことを特徴とする画像現出サーバシステム。
【請求項21】
請求項20の画像現出サーバシステムにおいて、前記現出させるべき画像のデータが、該画像のユニークな識別子、発光させるべき前記発光ユニットを示す位置識別子、及び現出させるべき画像のピクセルデータからなることを特徴とする画像現出サーバシステム。
【請求項22】
請求項1から8のいずれかの発光ユニットを備えたことを特徴とする可動体。
【請求項23】
請求項9から12のいずれかの画像現出方法であって、請求項22の可動体を用いることを特徴とする画像現出方法。
【請求項24】
請求項20または21の画像現出サーバシステムであって、請求項22の可動体を用いることを特徴とする画像現出サーバシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2008−242253(P2008−242253A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−85099(P2007−85099)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(595026911)ヒビノ株式会社 (5)
【Fターム(参考)】