説明

発光素子

【課題】青色発光ダイオードチップと、赤色発光ダイオードチップと、前記青色発光ダイオードチップから放出された光により緑色発光する少なくとも一つの蛍光体と、を備えることを特徴とする発光素子及びそれを用いたLCDバックライトを提供する。
【解決手段】本発明の発光素子は、均一な白色光の具現が可能であり、高輝度とより広い色再現範囲が得られ、これを用いて、LCDでの均一な光分布及び低電力消耗と共に高耐久性を有するLCDバックライトを製造することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光素子及びそれを用いたLCDバックライトに関し、より詳しくは、均一な白色光の具現が可能であり、広い色再現範囲を有する発光素子及びそれを用いたLCDバックライトに関する。
【背景技術】
【0002】
情報及び通信産業の発達につれて、携帯用情報処理機器及び移動体通信端末の高性能化が持続的に要求されることにより、システムの各種部品の高性能化及び高級化が継続的に要求されている。ノート型パソコンのような中・大型端末のモニタに通常適用されるLCD(Liquid Crystal Display)は、その背面に白色バックライトの光源を必要とする。一般に、このようなバックライト光源として冷陰極蛍光ランプ(CCFL;Cold Cathode Fluorescent Lamp)を用いる場合、高輝度を有する均一な白色光を具現する等、多くの長所を有しているが、向後、水銀規制によるCCFLの使用不可により、持続的な使用に困難が予想される。したがって、CCFLを代替できるバックライト光源の研究が盛んに進められており、その中で、発光素子を用いたバックライト光源がCCFLを代替するための光源として脚光を浴びている。
【0003】
発光素子(LED;Light Emitting Diode)とは、半導体のp-n接合構造を用いて注入された少数キャリア(電子または正孔)を作り、これらの再結合により、所定の光を発散する素子のことをいい、消費電力が少なく、寿命が長く、狭小空間に設置可能であり、また、振動に強い特性を有しているので、各種の情報処理及び通信機器の部品としての利用が増えている。
【0004】
発光素子を用いたLCDバックライト光源に関する従来技術として、韓国特許公開公報第2002-0041480号には、青色発光素子で発光した青色光を蛍光体により白色光に変換した後、これを均一な光分布のための導光板に入射させることにより、LCDの均一な光分布及び低電力消耗と共に高耐久性をもたせるLCDバックライト光源モジュールについて開示されている。これは、青色発光素子と蛍光体を用いることにより、高輝度を有する均一な白色光を具現することができるが、LCD背面の白色光源として用いる場合、RGB色フィルタを透過したときに表現可能な色再現範囲が相当狭いので、より自然色に近い画像を具現するのに制約を受ける。特に、NTSC(National Television System Committee)が規定する色再現範囲に非常に及ばないので、事実的な色具現に困難があった。
【0005】
また他の従来技術として、韓国特許公開公報第2004−0087974号には、LCDバックライトにおいて、白色発光素子を用い、或いは、赤・青・緑の3色発光素子を用いて、白色のバックライト光源を形成し、マイコンを用いて、各LEDの入力電流、色相を測定し、最終的に各発光素子に供給される電流を調節するLCDバックライトの駆動方法について開示されている。ここで、赤・青・緑の3色発光素子を用いたバックライト光源の場合、既存のCCFLに比べて相当広い色再現範囲を満たすことができるが、各発光素子の熱的または時間的特性が異なるため、使用環境により色調が変わり、特に、色むらが発生する等、均一な混色を具現することができないという短所があった。また、周辺温度により、各チップの出力が変わり、色座標が異なり、高輝度の具現に困難があり、各発光ダイオードチップの駆動を考慮した回路構成が複雑であるという短所があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、均一な白色光の具現が可能であり、高輝度とより広い色再現範囲を有する発光素子を提供することを目的とする。
また、本発明は、均一な白色光を具現し、より広い色再現範囲を有する発光素子を用いて、LCDでの均一な光分布及び低電力消耗と共に高耐久性を有するLCDバックライトを提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した技術的課題を達成するために、本発明は、少なくとも一つの青色発光ダイオードチップと、少なくとも一つの赤色発光ダイオードチップと、前記青色発光ダイオードチップから放出された光により緑色発光する少なくとも一つの蛍光体と、を備える発光素子を提供する。
【0008】
前記青色発光ダイオードチップは、430〜500nm波長の光を放出し、前記赤色発光ダイオードチップは、580〜760nm波長の光を放出し、前記蛍光体は、500〜580nm波長の光を放出することを特徴とする。より好ましくは、前記青色発光ダイオードチップは、450〜470nm波長の光を放出し、前記赤色発光ダイオードチップは、620〜640nm波長の光を放出し、前記蛍光体は、515〜540nm波長の光を放出することを特徴とする。
【0009】
前記蛍光体は、シリケートまたはチオガレートベース(Thiogallate-based)の蛍光体が用いられてもよい。また、前記蛍光体は、緑色発光を行う2種以上の様々な蛍光体が混合されて用いられてもよい。
【0010】
前記蛍光体は、下記の化学式で表される蛍光体を含んでもよい。
<化学式>
a(MO)・b(MIIO)・c(MIIIA)・d(MIIIO)・e(MIV)・f(M)・g(SiO)・h(MVI
前記Mは、鉛(Pb)及び銅(Cu)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、前記MIIは、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、亜鉛(Zn)、カドミウム(Cd)、及びマンガン(Mn)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、前記MIIIは、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)、金(Au)、及び銀(Ag)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、前記MIVは、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、及びインジウム(In)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、前記Mは、ゲルマニウム(Ge)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、及びハフニウム(Hf)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、前記MVIは、ビスマス(Bi)、スズ(Sn)、アンチモン(Sb)、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジミウム(Pr)、ネオジウム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、及びルテチウム(Lu)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、前記Aは、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、及びヨウ素(I)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、前記a、b、c、d、e、f、g、h、o、p、x、yは、0<a≦2、0<b≦8、0≦c≦4、0≦d≦2、0≦e≦2、0≦f≦2、0<g≦10、0<h≦5、1≦o≦2、1≦p≦5、1≦x≦2、1≦y≦5の範囲で設定される。
【0011】
前記蛍光体は、下記の化学式で表される蛍光体を含んでもよい。
<化学式>
(A1−x−yEu)(B2−yII)S
前記Aは、バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、及びカルシウム(Ca)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、前記Bは、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、及びインジウム(In)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、前記MIは、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、ガドリニウム(Gd)、及びルテチウム(Lu)からなる群より選ばれた少なくとも一つの希土類元素であり、前記MIIは、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、及びベリリウム(Be)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、前記xとyは、0.005<x<0.9、0<y<0.995、x+y<1である。
【0012】
前記蛍光体は、下記の化学式で表される蛍光体を含んでもよい。
<化学式>
(A1−x−yEu(M0.5II0.5)B
前記Aは、バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、及びカルシウム(Ca)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、前記Bは、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、及びインジウム(In)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、前記MIは、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、ガドリニウム(Gd)、及びルテチウム(Lu)からなる群より選ばれた少なくとも一つの希土類元素であり、前記MIIは、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、及びカリウム(K)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、前記xとyは、0.005<x<0.9、0<y<0.995、x+y<1である。
【0013】
前記蛍光体は、下記の化学式の少なくとも一つで表される蛍光体をさらに含んでもよい。
<化学式>
(2−x−y)SrO・x(Ba、Ca)O・(1−a−b−c−d)SiO・aPbAlcBdGeO:yEu2+
前記x、y、a、b、c、d、u、vは、0≦x<1.6、0.005<y<0.5、x+y≦1.6、0≦a<0.5、0≦b<0.5、0≦c<0.5、0≦d<0.5、u+v=1の範囲で設定される。
【0014】
<化学式>
(2−x−y)BaO・x(Sr、Ca)O・(1−a−b−c−d)SiO・aPbAlcBdGeO:yEu2+
前記x、y、u、vは、0.01<x<1.6、0.005<y<0.5、u+v=1、x・u≧0.4の範囲で設定され、前記a、b、c、dは、少なくとも一つの値が0.01よりも大きい。
【0015】
本発明の発光素子は、0.1〜20μmの大きさの散乱剤をさらに含んでもよく、前記散乱剤は、SiO、Al、TiO、Y、CaCO、及びMgOの少なくとも一つを用いてもよい。
【0016】
本発明の発光素子は、前記発光ダイオードチップが実装されるボディと、前記ボディの上部に前記発光ダイオードチップを封止する成形部と、をさらに備え、前記成形部は、前記蛍光体を含んでもよい。前記ボディは、基板、ヒートシンクまたはリード端子のいずれか一つであってもよい。
【0017】
また、本発明は、上述した発光素子を備えることを特徴とするLCDバックライトを提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によると、青色及び赤色の発光ダイオードチップと、青色光により緑色光を放出する蛍光体とを用いて、均一な白色光を具現し、高輝度と広い色再現範囲を有する白色発光素子を製造することができる。特に、本発明による発光素子は、均一な光の具現と広い色再現範囲を有する優れた白色発光特性により、LCDバックライトに応用され得るという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明による発光素子の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明による発光素子の第2の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明による発光素子の第3の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明による発光素子の第4の実施例を示す断面図である。
【図5】本発明による発光素子の第5の実施例を示す断面図である。
【図6】本発明に適用されるシリケート蛍光体の励起及び発光スペクトルを示すグラフである。
【図7】本発明に適用されるチオガレート蛍光体の励起及び発光スペクトルを示すグラフである。
【図8】青色及び赤色の発光ダイオードチップとシリケート蛍光体を備える発光素子の発光スペクトルを、一般のRGBカラーフィルタの透過度と一緒に示したグラフである。
【図9】青色及び赤色の発光ダイオードチップとチオガレート蛍光体を備える発光素子の発光スペクトルを、一般のRGBカラーフィルタの透過度と一緒に示したグラフである。
【図10】本発明による発光素子からの白色光源のフィルタ透過以降の色再現範囲を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付した図面に基づき、本発明の実施例について詳述する。しかし、本発明は、以下に開示される実施例に限定されず、異なる様々な形態で具現され、但し、本実施例は、本発明の開示が完全になるようにし、通常の知識を有する者に、発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。図面において同一の符号は、同一の要素を示している。
【0021】
本発明による発光素子は、青色及び赤色の発光ダイオードチップと、青色光の一部を励起源として緑色発光する少なくとも一つ以上の蛍光体と、を備え、発光ダイオードチップの青色及び赤色発光と、蛍光体の緑色発光とにより白色が得られる。すなわち、430〜500nm波長を発光する青色発光ダイオードチップと、580〜760nm波長を発光する赤色発光ダイオードチップと、青色光を励起源として、500〜580nm波長の緑色光を発生させることができる蛍光体との組合せで、白色光の具現が可能である。より好ましくは、本発明の発光素子は、450〜470nm波長を発光する青色発光ダイオードチップと、620〜640nm波長を発光する赤色発光ダイオードチップと、青色光を励起源として、515〜540nm波長の緑色光を発生させることができる蛍光体との組合せからなる。前記青色光により励起されて緑色光を放出する蛍光体としては、シリケート系またはチオガレートベースの蛍光体が用いられ得る。また、2種以上の様々な蛍光体が混合されて用いられてもよい。
【0022】
前記シリケート系の蛍光体の化学式は、下記化学式1の構造を有する。
<化学式1>
a(MO)・b(MIIO)・c(MIIIA)・d(MIIIO)・e(MIV)・f(M)・g(SiO)・h(MVI
前記化学式1において、Mは、鉛(Pb)及び銅(Cu)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、MIIは、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、亜鉛(Zn)、カドミウム(Cd)、及びマンガン(Mn)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、MIIIは、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)、金(Au)、及び銀(Ag)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、MIVは、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、及びインジウム(In)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、Mは、ゲルマニウム(Ge)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、及びハフニウム(Hf)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、MVIは、ビスマス(Bi)、スズ(Sn)、アンチモン(Sb)、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジミウム(Pr)、ネオジウム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、及びルテチウム(Lu)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、前記Aは、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)、及びヨウ素(I)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素である。
【0023】
また、前記化学式1において、a、b、c、d、e、f、g、h、o、p、x、yは、0<a≦2、0<b≦8、0≦c≦4、0≦d≦2、0≦e≦2、0≦f≦2、0<g≦10、0<h≦5、1≦o≦2、1≦p≦5、1≦x≦2、1≦y≦5の範囲で設定される。
【0024】
表1及び表2は、前記化学式1の構造を有する前記シリケート系蛍光体が銅を含むときの効果を示すものである。
表1は、銅を含まない蛍光体と異なる濃度の銅を含む蛍光体のゼータ電位及び移動度の変化比較を示し、表2は、温度85℃及び相対湿度100%での銅を含む混合物と銅を含まない混合物の経時的な相対強度を示す。
【0025】
【表1】

【0026】
【表2】


表1及び表2を参照すると、銅を含む混合物の水に対する安定性が、銅を含まない混合物の水に対する安定性よりも極めて高い。したがって、銅を含むシリケート系蛍光体は、水、湿気、極性溶媒に対して向上した安定性を有する。このような環境下の発光素子やLCDバックライトに適用する場合、優れた信頼性を提供することができる。
【0027】
前記チオガレートベースの蛍光体の化学式は、下記の化学式2の構造を有する。
<化学式2>
(A1−x−yEu)(B2−yII)S
前記化学式2において、Aは、バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、及びカルシウム(Ca)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、Bは、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、及びインジウム(In)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、Mは、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、ガドリニウム(Gd)、及びルテチウム(Lu)からなる群より選ばれた少なくとも一つの希土類元素であり、MIIは、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)、及びベリリウム(Be)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素である。また、前記化学式(2)において、前記xとyは、0.005<x<0.9、0<y<0.995、x+y<1の範囲で設定される。MとMIIは、同一の量がそれぞれA位とB位を置換するので、荷電平衡が得られる。特に、MとMIIは、それぞれA位の元素及びB位の元素と類似したサイズのイオン半径を有するように選ばれてもよい。したがって、活性イオンの結晶場のサイズを変更しないので、置換前の組成を有する蛍光体の発光波長を維持しながら、発光効率を増加させることができる。
【0028】
また、前記チオガレートベースの蛍光体の化学式は、下記の化学式3の構造を有する。
<化学式3>
(A1−x−yEu(M0.5II0.5)B
前記化学式3において、Aは、バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、及びカルシウム(Ca)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、Bは、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、及びインジウム(In)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、Mは、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、ランタン(La)、ガドリニウム(Gd)、及びルテチウム(Lu)からなる群より選ばれた少なくとも一つの希土類元素であり、MIIは、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、及びカリウム(K)からなる群より選ばれた少なくとも一つの元素である。また、前記化学式(3)において、前記xとyは、0.005<x<0.9、0<y<0.995、x+y<1の範囲で設定される。
【0029】
前記化学式3の構造を有するチオガレートベースの蛍光体は、2価のイオンが要求されるA位に、先ず、イオンサイズが類似した3価のイオンを置換し、3価のイオンでの置換による荷電不平衡を補償するために、A位に、同様にサイズが類似した1価のイオンを3価の量と同一に置換する。したがって、2価のイオンが必要なA位に全体の荷電平衡を維持しながら、優れた発光特性を有するようになる。
【0030】
すなわち、化学式3の構造を有するチオガレートベースの蛍光体は、チオガレートベースの蛍光体の一般式のABにおいて、2価のイオンが要求されるA位に、先ず、イオンサイズが類似した3価のMIIを置換し、3価のイオンでの置換による荷電不平衡を補償するために、A位に、同様にサイズが類似した1価のMを3価の量と同一に置換する。したがって、2価のイオンが必要なA位に全体の荷電平衡を維持しながら、優れた発光特性を有するようになる。
【0031】
結果として、このような二重置換は、同一サイズのイオンの置換を考慮したので、化学式3の構造を有するチオガレートベースの蛍光体は、結晶格子の歪みを起さないながらも、既存のチオガレート蛍光体と同一の荷電平衡を維持するようになる。したがって、全体の荷電平衡を維持しながら、優れた光効率と発光強度を有するようになる。
【0032】
また、シリケートまたはチオガレートベースの蛍光体にYAG系蛍光体をさらに含み、青色領域帯の励起下で、極めて優れた緑色光を具現することができる。
前記YAG系蛍光体の化学式は、下記の化学式4の構造を有する。
【0033】
<化学式4>
(Re1−rSm(Al1−sGa12:Ce
前記化学式4において、Reは、Y及びGdからなる群から選ばれた少なくとも一つの元素である。また、前記化学式4において、前記rとsは、0≦r<1、0≦s≦1の範囲で設定される。
【0034】
また、前記蛍光体の化学式は、下記化学式5の構造を有する。
<化学式5>
IIIII
前記化学式(5)において、Mは、少なくともCe、または、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、及びTbからなる群より選ばれた少なくとも一つの元素であり、MIIは、Mg、Ca、Zn、Sr、Cd、及びBaからなる群から選ばれた少なくとも一つの元素であり、MIIIは、Al、Sc、Ga、Y、In、La、Gd、及びLuからなる群より選ばれた少なくとも一つの元素である。また、前記化学式5において、前記a、b、c、dは、0.0001≦a≦0.2、0.8≦b≦1.2、1.6≦c≦2.4、3.2≦d≦4.8の範囲で設定される。
【0035】
また、前記蛍光体の化学式は、下記化学式6の構造を有する。
<化学式6>
(Sr1−u−v−xMgCaBa)(Ga2−y−zAlIn):Eu2+
前記化学式6において、前記u、v、x、y、zは、0≦u≦1、0≦v≦1、0≦x≦1、0≦(u+v+x)≦1、0≦y≦2、0≦z≦2、0≦y+z≦2の範囲で設定される。
【0036】
また、前記蛍光体の化学式は、下記化学式7の構造を有する。
<化学式7>
(2−x−y)SrO・x(Ba、Ca)O・(1−a−b−c−d)SiO・aPbAlcBdGeO:yEu2+
前記化学式7において、前記x、y、a、b、c、d、u、vは、0≦x<1.6、0.005<y<0.5、x+y≦1.6、0≦a<0.5、0≦b<0.5、0≦c<0.5、0≦d<0.5、u+v=1の範囲で設定される。
【0037】
また、前記蛍光体の化学式は、下記化学式8の構造を有する。
<化学式8>
(2−x−y)BaO・x(Sr、Ca)O・(1−a−b−c−d)SiO・aPbAlcBdGeO:yEu2+
前記化学式8において、前記x、y、u、vは、0.01<x<1.6、0.005<y<0.5、u+v=1、x・u≧0.4の範囲で設定され、前記a、b、c、dは、少なくとも一つの値が0.01よりも大きい。
【0038】
これにより、本発明の発光素子は、青色及び赤色の発光ダイオードチップと、前記蛍光体とからなり、これらの発光の組合せにより白色光を具現することができる。すなわち、発光ダイオードチップから放出される青色光及び赤色光と、蛍光体により波長変換された緑色光とが混色され、白色光を具現する。本発明の白色発光素子は、従来、赤青緑の3色発光素子を用いた場合に比べ、視感度の高い緑色領域でのスペクトル面積が相当増加するので、高輝度が得られる。また、本発明の白色発光素子は、従来、青色発光素子と蛍光体を用いた場合に比べ、より広い色再現範囲を有することができるという長所がある。したがって、本発明の発光素子は、高輝度と広い色再現範囲の向上した特性により、LCDバックライトにおいて優れた光源として用いられ得る。特に、チオガレートベースの蛍光体は、帯域幅、すなわち、1/2ピーク強度で測定された放出スペクトルの帯域幅が相対的に狭い。したがって、帯域幅の狭いチオガレートベースの蛍光体を採用した発光素子をLCDバックライトの光源として用いると、LCDの色再現性が向上する。
【0039】
以下、本発明の発光素子について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明による発光素子の第1の実施例を示す断面図である。
図面を参照すると、発光素子は、基板10と、前記基板10上に形成された電極30、40、50と、それぞれ青色、赤色発光する発光ダイオードチップ20、25と、を備える。前記基板10の上部には、発光ダイオードチップ20、25を封止する成形部60が設けられ、成形部60の内部には、上述した蛍光体70が含まれる。
【0040】
前記基板10は、機械的加工により、基板10の中心領域に所定の溝を形成し、溝の側壁面に所定の傾きを与えて形成された反射部(図示せず)を有してもよい。このような反射部を形成して、発光ダイオードチップ20、25から発光する光の反射を極大化し、発光効率を増大させることができる。
【0041】
本実施例の電極30、40、50は、前記基板10上に第1の電極30、第2の電極40、及び第3の電極50で構成され、印刷技術または接着剤を用いて基板に形成され得る。
【0042】
発光ダイオードチップ20、25の上部と下部の平面に陽極及び陰極を有する前記青色及び赤色の発光ダイオードチップ20、25は、第2の電極40上に共通に実装され、それぞれ一つのワイヤ90を介して、第1の電極30及び第3の電極50に電気的に連結され、各発光ダイオードチップ20、25を同時または独立して駆動することができる。
【0043】
前記電極30、40、50の形状及び個数、または、それによる発光ダイオードチップ20、25の実装構造は、上述に限定されず、多様に構成することができる。例えば、発光ダイオードチップの上部平面に陽極及び陰極を有する前記青色及び赤色の発光ダイオードチップを第2の電極40上に実装してもよい。
【0044】
また、基板10の上部には、前記発光ダイオードチップ20、25を封止するための成形部60が形成される。前記成形部60内には、青色光を励起源として緑色発光する蛍光体70が含まれる。上述のように、前記蛍光体70としては、シリケートまたはチオガレート系蛍光体を用いてもよく、様々な蛍光体を混合して用いてもよい。蛍光体70は、図示のように、前記成形部60の内部に均一に分布されることが好ましい。これに限定されず、青色発光ダイオードチップ20の上面及び側面を取り囲むように、前記蛍光体70と樹脂の混合物を所定の厚さでドットした後、成形部60が形成されてもよい。
【0045】
本実施例は、成形部60内に均一に分布された蛍光体70により、青色及び赤色の発光ダイオードチップ20、25から放出される光が均一に混色され、さらに均一な白色光を具現することができる。
【0046】
成形部60は、所定のエポキシ樹脂と前記蛍光体70の混合物を用いた射出工程で形成してもよい。また、別途の鋳型を用いて作製した後、これを加圧または熱処理して成形部60を形成してもよい。成形部60は、光学レンズ状、平板状、及び表面に所定の凹凸を有する形状等、様々な形状に形成してもよい。
【0047】
このような本発明の発光素子は、青色及び赤色の発光ダイオードチップ20、25からそれぞれ1次光が放出され、1次光の一部により蛍光体70は、波長変換された2次光を放出し、これらの混色で所望のスペクトル領域の色を具現する。すなわち、青色及び赤色の発光ダイオードチップ20、25から青色光と赤色光が放出され、青色光の一部により、蛍光体70は緑色光を放出する。こうして、1次光である青色光の一部と、赤色光と、2次光である緑色光とが混色され、白色光を具現することができる。
【0048】
図2は、本発明による発光素子の第2の実施例を示す断面図である。
図示のように、発光素子は、基板10と、前記基板10上に形成された電極30、40と、それぞれ青色、赤色発光する発光ダイオードチップ20、25と、を備える。前記基板10の上部には、発光ダイオードチップ20、25を封止する成形部60が設けられ、成形部60の内部には、上述した蛍光体70と散乱剤80が含まれる。これは、上記した第1の実施例の構成と殆ど同一であり、これについて、重複する具体的な説明は省略する。
【0049】
本実施例の電極30、40は、第1の電極30、第2の電極40、及び第3の電極(図示せず)で構成され、前記発光ダイオードチップ20、25を第1の電極30、第2の電極40上にそれぞれ実装し、ワイヤ90を介して、各発光ダイオードチップ20、25を第3の電極(図示せず)に共通に電気連結する。または、第1、2、3及び4の電極を設け、前記発光ダイオードチップ20、25を第1の電極30、第2の電極40上にそれぞれ実装し、ワイヤ90を介して、各発光ダイオードチップ20、25を第3及び第4の電極(図示せず)に独立して電気連結してもよい。
【0050】
また、基板10の上部には、前記発光ダイオードチップ20、25を封止するための成形部60が設けられる。前記形成部60内には、均一に分布された蛍光体70と散乱剤80が含まれる。前記蛍光体70は、上述のように、青色光を励起源として緑色発光する蛍光体70、すなわち、シリケートまたはチオガレートベースの蛍光体を用いてもよい。また、2種以上の様々な蛍光体が混合されて用いられてもよい。例えば、YAG系の蛍光体がさらに含まれて用いられてもよい。また、前記散乱剤80は、光の混色をさらに円滑にするために添加されるものであり、0.1〜20μmの大きさを有する粒子を用いる。前記散乱剤80としては、SiO,Al,TiO,Y,CaCO及びMgOの少なくとも一つを用いる。
【0051】
このように散乱剤80を有する発光素子は、散乱剤80により発光ダイオードチップ20、25からの光を散乱させて光を放出するので、不要な発光パターンを形成せず、広い範囲に均一に光を放出することができる。したがって、前記異なる波長の光が広い範囲に放出され、さらに均一に混合され、発光素子は、均一な白色光を具現することができる。
【0052】
図3は、本発明による発光素子の第3の実施例を示す断面図である。
図面を参照すると、発光素子は、基板10と、前記基板10上に形成された電極30、40と、それぞれ青色、赤色発光する発光ダイオードチップ20、25と、を備える。これは、上記した第2の実施例の構成と殆ど同一であり、これについて、重複する具体的な説明は省略する。但し、前記基板10の上部に、発光ダイオードチップ20、25を封止し、蛍光体70が均一に分布された第1の成形部61と、前記第1の成形部61を取り囲んで散乱剤80が均一に分布された第2の成形部62とが設けられる。
【0053】
前記青色及び赤色の発光ダイオードチップ20、25から青色光と赤色光が放出され、第1の成形部61を通過し、前記赤色光の一部により、蛍光体70は緑色光を放出する。こうして、前記青色光の一部と、赤色光と、波長変換された緑色光とが混色されて白色光を具現する。この際、第2の成形部62に分布された散乱剤80により、前記異なる波長の光はさらに均一に混合され、発光素子は、均一な白色光を具現することができる。
【0054】
図面には、前記蛍光体70を含む第1の成形部61が、青色及び赤色の発光ダイオードチップ20、25を封止するように形成されているが、これに限定されず、青色発光ダイオードチップ20を封止するように第1の成形部61を形成した後、第1の成形部61と赤色発光ダイオードチップ25を取り囲むように、散乱剤80が均一に分布された第2の成形部62を形成してもよい。
【0055】
図4は、本発明による発光素子の第4の実施例を示す断面図である。
図面を参照すると、発光素子は、基板10と、前記基板10上に形成された電極30、40、50と、それぞれ青色、赤色発光する発光ダイオードチップ20、25と、を備える。これは、第1の実施例の構成と殆ど同一であり、これについての具体的な説明は、図1に関連した説明と取り替えられる。但し、本実施例は、前記基板10の上部に発光ダイオードチップ20、25を取り囲むように形成された反射器110をさらに備え、前記反射器110の中央孔に発光ダイオードチップ20、25を封止する成形部60が設けられる。前記成形部60の内部には、均一に分布された蛍光体70が含まれる。
【0056】
光の輝度及び集光能力を向上させるために、発光ダイオードチップ20、25を取り囲む反射器110の内側壁が所定の傾きを有するように形成してもよい。これは、発光ダイオードチップ20、25から発光する光の反射を極大化し、発光効率を増大するのに好ましい。
【0057】
図5は、本発明による発光素子の第5の実施例を示す断面図である。図面を参照すると、発光素子は、両側にそれぞれ第1及び第3の電極30、50が形成され、中央に貫通孔が形成されたハウジング100と、前記ハウジング100の貫通孔に取り付けられる基板15と、基板15に形成された第2の電極40に共通に実装される青色及び赤色の発光ダイオードチップ20、25と、を備える。この際、前記基板15は、熱伝導性に優れた材質を用いてヒートシンクとして構成することにより、前記発光ダイオードチップ20、25から発散される熱の放出をさらに効果的に行うことができる。また、前記発光ダイオードチップ20、25を封止する成形部60を有し、前記成形部60には、上述した蛍光体70が均一に混合され分布されている。前記第1乃至第4の実施例と重複する具体的な説明は省略する。
【0058】
このように本発明は、様々な構造の製品に応用され得、本発明の技術的要旨は、上述した実施例に限定されるものではなく、様々な修正と変形が可能である。例えば、ランプ型発光素子の場合、リード端子に青色及び赤色の発光ダイオードチップを実装した後、上記と同様に、蛍光体が均一に分布された成形部を形成し、本発明の白色発光素子を製造することができる。また、上述した実施例では、それぞれ一つの青色及び赤色の発光ダイオードチップを用いているが、目的に応じて、複数個のチップで構成してもよい。
【0059】
図6及び図7は、本発明に適用されるシリケート蛍光体とチオガレートベースの蛍光体の励起及び発光スペクトルをそれぞれ示すグラフである。図示のように、シリケート蛍光体とチオガレート蛍光体は、青色光の一部のエネルギーを吸収して、510〜560nmの優れた発光スペクトルを示す。
【0060】
図8は、青色及び赤色の発光ダイオードチップとシリケート蛍光体を備える発光素子の発光スペクトルを、一般のRGBカラーフィルタの透過度と一緒に示したグラフである。また、図9は、青色及び赤色の発光ダイオードチップとチオガレート蛍光体を備える発光素子の発光スペクトルを、一般のRGBカラーフィルタの透過度と一緒に示したグラフである。図示のように、本発明の発光素子は、RGBカラーフィルタを透過したときに表現可能な色再現範囲が広くなるので、より自然色に近い画像を具現することができるという長所がある。
【0061】
図10は、本発明による発光素子からの白色光源のフィルタ透過以降の色再現範囲を示すグラフである。従来のCCFLを用いる場合、NTSCと比較して約72%の領域内の色具現が可能であるのに対して、本発明の発光素子を用いた場合、NTSCと比較して約94〜100%に向上した色具現範囲が得られる。
【0062】
上述のような本発明の発光素子は、高輝度と広い色再現範囲を有する特性により、LCDバックライトに応用され得る。すなわち、一般のLCDは、背面の白色バックライトの光源を必要とするが、本発明の白色発光素子は、優れた輝度特性と色再現性を示すので、LCDの開発に極めて重要な役割を果たすことができる。
【0063】
本発明は、好適な実施例を参照して説明されている。しかし、具体的に説明されたものとは異なる多くの実施例もまた、本発明の思想及び範囲内に含まれることが、関連分野の当業者にとっては理解されるだろう。
【0064】
例えば、上述した実施例では、青色光により励起されて緑色を放出する蛍光体としてシリケートまたはチオガレートベースの蛍光体を用いることについて説明した。しかし、青色光により励起されて緑色光を放出する蛍光体から選ばれた二つ以上の蛍光体を多様に混合して用いてもよい。また、YAG系蛍光体をさらに含んで用いてもよい。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの青色発光ダイオードチップと、
少なくとも一つの赤色発光ダイオードチップと、
前記青色発光ダイオードチップから放出される光により緑色発光する蛍光体と,を含み、
前記蛍光体は銅(Cu)を含むことを特徴とする発光素子。
【請求項2】
前記蛍光体はシリケート系蛍光体であることを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
【請求項3】
前記蛍光体は緑色発光する少なくとも二つの蛍光体が混合されたことを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
【請求項4】
前記蛍光体はシリケート系蛍光体とチオガレート系蛍光体を含むことを特徴とする請求項3に記載の発光素子。
【請求項5】
前記蛍光体はシリケート系蛍光体及びチオガレート系蛍光体のうち選択されたいずれか一つとYAG系蛍光体を含むことを特徴とする請求項4に記載の発光素子。
【請求項6】
前記青色発光ダイオードチップと電気的に連結される第1電極と、
前記青色発光ダイオードチップ及び前記赤色発光ダイオードチップが実装される第2電極と、
前記赤色発光ダイオードチップと電気的に連結される第3電極と, をさらに含み、
前記第1乃至第3電極は互いに離隔して配置されたことを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
【請求項7】
前記第1乃至第3電極が形成され、貫通孔を含むハウジングをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の発光素子。
【請求項8】
前記貫通孔に形成されたヒートシンクをさらに含み、
前記ヒートシンクの上部面は前記第2電極と接し、下部面は前記ハウジングの外部に露出されたことを特徴とする請求項7に記載の発光素子。
【請求項9】
前記青色発光ダイオードチップと前記赤色発光ダイオードチップは独立的に駆動されることを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
【請求項10】
前記蛍光体と樹脂を混合して形成された第1成形部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
【請求項11】
前記第1成形部は前記青色発光ダイオードチップの少なくとも上面を覆うように形成されたことを特徴とする請求項10に記載の発光素子。
【請求項12】
前記第1成形部及び前記赤色発光ダイオードチップを覆う第2成形部をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の発光素子。
【請求項13】
前記第2成形部は散乱剤を含むことを特徴とする請求項12に記載の発光素子。
【請求項14】
前記第1成形部は射出工程により前記青色発光ダイオードチップと前記赤色発光ダイオードチップを覆うように形成されたことを特徴とする請求項10に記載の発光素子。
【請求項15】
前記第1成形部上に散乱剤を含む第2成形部をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の発光素子。
【請求項16】
前記散乱剤は0.1〜20μmの大きさを有し、SiO、Al、TiO、Y、CaCO、及びMgOのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項12又は15に記載の発光素子。
【請求項17】
前記青色発光ダイオードチップは、430〜500nm波長の光を放出し、前記赤色発光ダイオードチップは、580〜760nm波長の光を放出し、前記蛍光体は、500〜580nm波長の光を放出することを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
【請求項18】
前記青色発光ダイオードチップは、450〜470nm波長の光を放出し、前記赤色発光ダイオードチップは、620〜640nm波長の光を放出し、前記蛍光体は、515〜540nm波長の光を放出することを特徴とする請求項17に記載の発光素子。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−186492(P2012−186492A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−108589(P2012−108589)
【出願日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【分割の表示】特願2008−533256(P2008−533256)の分割
【原出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(507194969)ソウル セミコンダクター カンパニー リミテッド (66)
【住所又は居所原語表記】148−29,Gasan−dong,Geumcheon−gu,Seoul,Republic of Korea
【Fターム(参考)】