説明

発光装置

【課題】発光装置を形成する際の点欠陥や線欠陥を防止することによって、歩留まりを向
上させる。
【解決手段】発光素子を駆動するための回路と、発光素子を駆動するための回路が形成さ
れていない基板に設けられた発光素子とが電気的に接続されている。つまり、発光素子と
発光素子を駆動するための回路とをそれぞれ別の基板に設け、発光素子と発光素子を駆動
するための回路を電気的に接続する。発光素子と発光素子を駆動する回路とをそれぞれ別
の基板に設けることによって、発光素子の形成と発光素子を駆動する回路の形成をそれぞ
れ別工程で行うため、それぞれの工程での自由度が向上し、プロセス変更にも容易に対応
することができる。また、従来と比べて発光素子の形成面の段差を低減できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装置及び発光装置の作製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、発光素子を有する発光装置を作製する際には、ガラス基板などの基板上に半導体プ
ロセスを用いて発光素子を駆動するための半導体回路を形成し、当該半導体回路上に絶縁
膜(平坦化膜)を形成し、その上に発光素子を形成していた。つまり、基板上に下から順
番に積み上げるようにして発光素子を駆動するための半導体回路と発光素子とを形成して
いた。
【0003】
従来の作製工程によって作製した発光装置は、発光素子を駆動するための半導体回路上に
絶縁膜を形成して、その上に発光素子を形成しているため、発光素子よりも下層に形成さ
れる素子や配線などに起因する段差などが存在する(特許文献1等参照)。そのため、発
光素子の形成エリアが限定されていた。
【0004】
また、発光素子よりも下層に形成される素子や配線などに起因する段差などによってカバ
レッジ不良などが発生することがある。このカバレッジ不良などが原因となって点欠陥や
線欠陥などが発生することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−234683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、発光装置を形成する際の点欠陥や線欠陥を防止することによって、歩留まりを
向上させることを課題とする。
また、段差のない平坦な面を最大限利用して発光素子を形成できるようにすることを課題
とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の発光装置は、発光素子を駆動する回路と、発光素子を駆動する回路が形成されて
いない基板に設けられた発光素子とが電気的に接続されていることを特徴とする。つまり
、発光素子と発光素子を駆動する回路とをそれぞれ別の基板に設け、発光素子と発光素子
を駆動する回路を電気的に接続することを特徴とする。
【0008】
なお、発光装置には、アクティブマトリクス型の発光装置と、パッシブマトリクス型の発
光装置とがあるが、本発明の発光装置はどちらの場合でも実施することができる。
【0009】
また、発光素子としては、有機EL素子、無機EL素子などが挙げられるが、本発明にお
いては、どちらも用いることができる。
【0010】
本発明の発光装置は、発光素子が形成された第1の基板と、前記発光素子を駆動するため
の画素回路が形成され、前記第1の基板と対向するように設けられた第2の基板と、を有
し、前記発光素子と前記画素回路とが電気的に接続されていることを特徴とする。
【0011】
本発明の発光装置は、発光素子が形成された第1の基板と、前記発光素子を駆動するため
の画素回路が形成され、前記第1の基板の発光素子が形成された面と対向するように設け
られた封止用の第2の基板と、を有し、前記発光素子と前記画素回路とが電気的に接続さ
れていることを特徴とする。
【0012】
本発明の発光装置は、発光素子が形成された第1の基板と、前記発光素子を駆動するため
の画素回路が形成され、前記第1の基板の発光素子が形成されていない面と対向するよう
に設けられた第2の基板と、前記第1の基板の発光素子が形成された面と対向するように
設けられた封止用の第3の基板と、を有し、前記発光素子と前記画素回路とが電気的に接
続されていることを特徴とする。
【0013】
本発明の発光装置は、発光素子が形成された第1の基板と、前記発光素子を駆動するため
のロウドライバ及びカラムドライバが形成され、前記第1の基板と対向するように設けら
れた封止用の第2の基板と、を有し、前記発光素子と前記ロウドライバまたは前記カラム
ドライバとが電気的に接続されていることを特徴とする。
【0014】
本発明の発光装置は、発光素子が形成された第1の基板と、撮像素子及び前記発光素子を
駆動するための画素回路が形成され、前記第1の基板と対向するように設けられた第2の
基板と、を有し、前記発光素子と前記画素回路とが電気的に接続されていることを特徴と
する。
【0015】
本発明の発光装置は、発光素子及び撮像素子が形成された第1の基板と、前記発光素子を
駆動するための画素回路が形成され、前記第1の基板と対向するように設けられた第2の
基板と、を有し、前記発光素子と前記画素回路とが電気的に接続されていることを特徴と
する。
【0016】
本発明の発光装置は、第1の基板と、前記第1の基板と対向するように設けられた第2の
基板とを有し、前記第1の基板上には、発光素子の第1の電極と、前記発光素子の第1の
電極上に形成された発光物質を含む層とを有し、前記第2の基板上には、前記発光素子を
駆動する駆動用トランジスタと、前記駆動用トランジスタ上に形成された層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜上に形成され、前記駆動用トランジスタのソース領域またはドレイン領域
と電気的に接続された電極とを有し、前記駆動用トランジスタのソース領域またはドレイ
ン領域と電気的に接続された電極と前記発光材料を含む層とが電気的に接続されているこ
とを特徴とする。
【0017】
また、上記の本発明の発光装置の有する基板は可撓性を有していても良い。その際、発光
装置の有する基板の厚さは100μm以下、好ましくは20〜50μmとすればよい。
【0018】
本発明の発光装置は、発光素子が形成された第1の基板と、前記発光素子を駆動するため
の画素回路を有し、前記第1の基板と対向するように設けられたフィルムと、を有し、前
記発光素子と前記画素回路とが電気的に接続されていることを特徴とする。この場合、第
1の基板の厚さを100μm以下、好ましくは20〜50μmとしてもよい。
【0019】
本発明の発光装置の作製方法は、第1の基板上に発光素子を形成し、第2の基板上に前記
発光素子を駆動するための画素回路を形成し、互いに対向するように前記第1の基板と前
記第2の基板を貼り合わせることによって、前記発光素子と前記画素回路とを電気的に接
続することを特徴とする。
【0020】
本発明の発光装置の作製方法は、第1の基板上に発光素子を形成し、第2の基板上に剥離
層を形成し、前記剥離層上に前記発光素子を駆動するための画素回路を含む層を形成し、
前記発光素子を駆動するための画素回路を有する層を前記第2の基板から剥離し、互いに
対向するように前記第1の基板と前記発光素子を駆動するための画素回路を有する層を貼
り合わせることによって、前記発光素子と前記画素回路とを電気的に接続することを特徴
とする。
【0021】
本発明の発光装置の作製方法は、第1の基板上に発光素子を形成し、第2の基板上に前記
発光素子を駆動するための画素回路を含む層を形成し、前記第2の基板の厚さを薄くする
処理を施し、互いに対向するように前記第1の基板と前記第2の基板を貼り合わせること
によって、前記発光素子と前記画素回路とを電気的に接続することを特徴とする。このと
き、前記第2の基板の厚さを薄くする処理によって、前記第2の基板の厚さを100μm
以下としてもよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、発光素子と発光素子を駆動する回路とをそれぞれ別の基板に設けることによっ
て、発光素子の形成と発光素子を駆動する回路の形成をそれぞれ別工程で行うため、それ
ぞれの工程での自由度が向上し、プロセス変更にも容易に対応することができる。
また、従来では、発光素子を駆動する回路上に平坦化膜を形成し、その上に発光素子を形
成していたが、本発明では発光素子を駆動する回路を形成する基板とは別の基板上に発光
素子を形成するため、従来と比べて発光素子の形成面の段差を低減できる。よって、点欠
陥や線欠陥などの発光素子の形成不具合を減らすことができるため、発光装置を形成する
際の歩留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施の形態1について説明する図
【図2】実施の形態2について説明する図
【図3】実施の形態3について説明する図
【図4】実施の形態6について説明する図
【図5】実施の形態6について説明する図
【図6】実施の形態6について説明する図
【図7】実施の形態6について説明する図
【図8】実施の形態6について説明する図
【図9】実施の形態8について説明する図
【図10】アクティブマトリクス型の発光装置について説明する図
【図11】アクティブマトリクス型の発光装置の画素部の例について説明する図
【図12】アクティブマトリクス型の発光装置の画素の例について説明する図
【図13】パッシブマトリクス型の発光装置について説明する図
【図14】パッシブマトリクス型の発光装置の画素部について説明する図
【図15】実施の形態4について説明する図
【図16】実施の形態5について説明する図
【図17】実施の形態7について説明する図
【図18】実施の形態7について説明する図
【図19】実施の形態7について説明する図
【図20】実施の形態7について説明する図
【図21】実施の形態7について説明する図
【図22】撮像素子を有する発光装置の画素構成例を示す図
【図23】実施例1の表示モードと読み取りモードを説明する図
【図24】実施の形態1の作製工程について説明する図
【図25】実施の形態1の作製工程について説明する図
【図26】実施の形態2の作製工程について説明する図
【図27】実施の形態2の作製工程について説明する図
【図28】実施の形態3の作製工程について説明する図
【図29】実施の形態3の作製工程について説明する図
【図30】実施例2の電子機器を示す図
【図31】実施の形態11について説明する図
【図32】実施の形態11について説明する図
【図33】実施の形態10について説明する図
【図34】実施の形態10について説明する図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に本発明を実施するための形態について説明する。
【0025】
(実施の形態1)
本実施の形態では、第1の基板に形成された発光素子と、第2の基板に形成されたトラン
ジスタとが電気的に接続されているアクティブマトリクス型の発光装置の第1の例につい
て説明する。つまり、上記本発明の発光装置の第1の構成において、アクティブマトリク
ス型の発光装置である場合における第1の例について説明する。
【0026】
図10にアクティブマトリクス型の発光装置の概略図を示す。
図10に示すように、アクティブマトリクス型の発光装置は、ソース信号線(S1〜Sx
)、ゲート信号線(G1〜Gy)、画素部601、ソース信号線駆動回路602、ゲート
信号線駆動回路603を有する。
【0027】
画素部601における等価回路図を図11に示す。
画素部601には、ソース信号線(S1〜Sx)と、電源供給線(V1〜Vx)と、ゲー
ト信号線(G1〜Gy)とによって形成された複数の画素604がマトリクス状に配置さ
れている。
【0028】
画素604の拡大図を図12に示す。画素604は、画素を選択するためのスイッチング
用のトランジスタ(以下、スイッチング用トランジスタという)605と、発光素子60
7と、発光素子607を駆動するためのトランジスタ(以下、駆動用トランジスタという
)606と、コンデンサ608を有する。
【0029】
スイッチング用トランジスタ605のゲート電極は、ゲート信号線G(G1〜Gx)に接
続されている。スイッチング用トランジスタ605のソース領域とドレイン領域は、一方
がソース信号線S(S1〜Sx)に、もう一方が駆動用トランジスタ606のゲート電極
、及びコンデンサ608の第1の電極にそれぞれ接続されている。
【0030】
コンデンサ608はスイッチング用トランジスタ605が非選択状態(オフ状態)にある
時、駆動用トランジスタ606のゲート電圧(ゲート電極とソース領域間の電位差)を保
持するために設けられている。なお本実施の形態ではコンデンサ608を設ける構成を示
したが、この構成に限定されず、コンデンサ608を設けない構成にしても良い。
【0031】
また、駆動用トランジスタ606のソース領域とドレイン領域は、一方が電源供給線V(
V1〜Vx)に接続され、もう一方は発光素子607の一方の電極に接続される。電源供
給線Vはコンデンサ608の第2の電極に接続されている。
【0032】
発光素子607の他方の電極には対向電位が与えられている。また電源供給線Vは電源電
位が与えられている。電源電位と対向電位は、本発明の発光装置に、外付けのIC等によ
り設けられた電源によって与えられる。
【0033】
スイッチング用トランジスタ605、駆動用トランジスタ606は、Nチャネル型のトラ
ンジスタでもPチャネル型のトランジスタでもどちらでも用いることができる。ただし駆
動用トランジスタ606のソース領域またはドレイン領域が発光素子607の陽極と接続
されている場合、駆動用トランジスタ606はPチャネル型のトランジスタであることが
望ましい。また、駆動用トランジスタ606のソース領域またはドレイン領域が発光素子
607の陰極と接続されている場合、駆動用トランジスタ606はNチャネル型のトラン
ジスタであることが望ましい。
【0034】
またスイッチング用トランジスタ605、駆動用トランジスタ606は、シングルゲート
構造ではなく、ダブルゲート構造やトリプルゲート構造などのマルチゲート構造を有して
いても良い。
【0035】
本実施の形態では、以上のような構成を有するアクティブマトリクス型の発光装置におい
て、発光素子607を第1の基板に形成し、発光素子607を駆動するための画素回路6
09を第2の基板に形成する。そして、発光素子607と発光素子607を駆動するため
の画素回路609とが電気的に接続されるようにする。つまり、発光素子607は第1の
基板に形成し、画素回路609の有するソース信号線(S1〜Sx)、ゲート信号線(G
1〜Gy)、電源供給線(V1〜Vx)、スイッチング用トランジスタ605、駆動用ト
ランジスタ606、コンデンサ608は第2の基板に形成し、発光素子607と駆動用ト
ランジスタ606とが電気的に接続されるようにする。
【0036】
図1に本実施の形態の発光装置の一部の断面図を示す。図1は、画素回路609を構成す
るトランジスタが薄膜トランジスタで形成されている場合について示している。
【0037】
図1において、発光素子206が複数形成された第1の基板203と、薄膜トランジスタ
202が複数形成された第2の基板200とが対向して設けられている。
なお、本実施の形態では、第2の基板200が第1の基板203の発光素子が形成されて
いる側の面と対向するように、第1の基板203と第2の基板200が貼り合わせられて
いる。よって、第2の基板200は封止用の基板の役割を果たしている。
【0038】
図1の発光素子206は、図12の発光素子607に相当する。
また、図1の薄膜トランジスタ202は、図12の駆動用トランジスタ606に相当する

【0039】
なお、第2の基板に形成する薄膜トランジスタの構造は図1に記載された構造に限られる
ものではなく、公知の薄膜トランジスタの構造を適用することができる。
【0040】
また、図1においては、画素回路609を構成する各トランジスタが薄膜トランジスタで
形成されている場合について示しているが、画素回路609を構成するトランジスタは、
薄膜トランジスタ以外のトランジスタで形成してもよい。例えば、第2の基板200とし
て半導体基板を用い、該半導体基板にMOSトランジスタなどを作り込むことによって第
2の基板200に形成される画素回路を形成するようにしても良い。
【0041】
図1の断面図において、第2の基板200に駆動用トランジスタ606が形成されている
部分しか示されていないが、第2の基板200には、駆動用トランジスタ606以外の画
素回路609を構成する素子(スイッチング用トランジスタ605、コンデンサ608)
も形成されている。
【0042】
第1の基板203、第2の基板200としては、ガラス基板、石英基板、透光性を有する
樹脂基板などの透光性基板を用いればよい。
【0043】
なお、発光素子206からの光が第1の基板203の方向にのみ放出されるように構成さ
れた発光素子の場合には、第2の基板200は必ずしも透光性基板である必要はない。よ
って、第2の基板200として、透光性を有しない樹脂基板、半導体基板、セラミック基
板、金属基板などの透光性を有しない基板を用いることも可能である。
【0044】
また、発光素子206からの光が第2の基板200の方向にのみ放出されるように構成さ
れた発光素子の場合には、第1の基板203は必ずしも透光性基板である必要はない。よ
って、第1の基板203として、透光性を有しない樹脂基板、半導体基板、セラミック基
板、金属基板などの透光性を有しない基板を用いることも可能である。
【0045】
また、第1の基板203、第2の基板200は、以上で挙げた基板を可撓性を有する程度
に薄膜化したものを用いてもよい。
【0046】
第1の基板203上に形成されている発光素子206は、第1の電極204、発光物質を
含む層208、第2の電極209を有する。
【0047】
第1の電極204は、全ての発光素子で共通の電極として第1の基板203上に形成され
ている。そして、第1の電極204上には、発光物質を含む層208が形成され、発光物
質を含む層208上には、第2の電極209が形成されている。そして、第2の電極20
9上には、絶縁膜210が形成されており、絶縁膜210上には、第2の電極209と電
気的に接続された電極219が形成されている。
【0048】
発光素子206からの光が第1の基板203の方向にのみ放出されるように構成された発
光素子の場合には、第1の電極204は透光性を有する導電膜で形成する。この場合、例
えば、第1の電極204としてインジウム錫酸化物(ITO:Indium Tin O
xide)や酸化インジウムに酸化亜鉛を含有したIZO(Indium Zinc O
xide)などの透明導電膜、透光性を有するほど薄い膜厚で形成された金属膜などを用
い、第2の電極209としてアルミニウム膜(アルミニウム合金膜や添加物を含むアルミ
ニウム膜を含む)などの金属膜を用いれば良い。
【0049】
また、発光素子206からの光が第2の基板200の方向にのみ放出されるように構成さ
れた発光素子の場合には、第2の電極209は透光性を有する導電膜で形成する。この場
合、例えば、第1の電極204としてアルミニウム膜(アルミニウム合金膜や添加物を含
むアルミニウム膜を含む)などの金属膜を用い、第2の電極209としてインジウム錫酸
化物(ITO:Indium Tin Oxide)や酸化インジウムに酸化亜鉛を含有
したIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電膜、透光性を有する
ほど薄い膜厚で形成された金属膜などを用いれば良い。
【0050】
また、発光素子206からの光が第1の基板203の方向及び第2の基板200の方向に
放出されるように構成された発光素子の場合には、第1の電極204及び第2の電極20
9は透光性を有する導電膜で形成する。透光性を有する導電膜としては、例えば、第1の
電極204及び第2の電極209としてインジウム錫酸化物(ITO:Indium T
in Oxide)や酸化インジウムに酸化亜鉛を含有したIZO(Indium Zi
nc Oxide)などの透明導電膜、透光性を有するほど薄い膜厚で形成された金属膜
などが挙げられる。
【0051】
また第1の電極204及び第2の電極209は仕事関数を考慮して材料を選択する必要
がある。但し第1の電極204及び第2の電極209は、画素回路の構成によりいずれも
陽極、又は陰極となりうる。
【0052】
発光物質を含む層208は、電圧を印加することにより発光する材料を含む層であり、公
知の層構成とすればよい。発光素子が有機EL素子である場合には、以下に示す例が挙げ
られる。例えば、第1の電極204を陽極とした場合、第1の電極204側から順に、H
IL(ホール注入層)、HTL(ホール輸送層)、EML(発光層)、ETL(電子輸送
層)、EIL(電子注入層)の順に積層する構成や、第1の電極204側から順に、HT
L(ホール輸送層)、EML(発光層)、ETL(電子輸送層)の順に積層する構成など
が挙げられる。また、第1の電極204を陰極とした場合、第1の電極204側から順に
、EIL(電子注入層)、ETL(電子輸送層)、EML(発光層)、HTL(ホール輸
送層)、HIL(ホール注入層)の順に積層する構成や、第1の電極204側から順に、
ETL(電子輸送層)、EML(発光層)、HTL(ホール輸送層)の順に積層する構成
などが挙げられる。
【0053】
また、発光物質を含む層208に含まれる発光物質には、一重項励起状態から基底状態に
戻る際のエネルギーを発光に変換し得る材料(蛍光材料)と三重項励起状態から基底状態
に戻る際のエネルギーを発光に変換し得る材料(リン光材料)とがあるが、本発明の発光
装置に用いる発光材料としては、どちらを用いてもよい。
【0054】
一方、第1の基板203と対向して設けられている第2の基板200上には、発光素子2
06を駆動するための薄膜トランジスタ(駆動用トランジスタ)202が形成されている
。図1においては、薄膜トランジスタ202は、第2の基板上に下地膜201を介して形
成された半導体膜217と、ゲート絶縁膜216と、ゲート電極215とを有する。
【0055】
薄膜トランジスタ202上には第1の層間絶縁膜220が形成されており、第1の層間絶
縁膜220上には、薄膜トランジスタ202の有する半導体膜217と電気的に接続され
る電極212が形成されている。そして、電極212上に第2の層間絶縁膜221が形成
されており、第2の層間絶縁膜221上には、電極212と電気的に接続される電極21
8が形成されている。よって、電極218は薄膜トランジスタ202と電気的に接続され
ている。
【0056】
以上で説明した構造を有する第1の基板203と第2の基板200とが、異方性導電膜2
11によって貼り合わせられている。異方性導電膜211としては、ACP(Aniso
tropic Conductive Paste)やACF(Anisotropic
Conductive Film)などが挙げられる。異方性導電膜211を用いて、
第1の基板203と第2の基板200とを貼り合わせることによって、電極218と電極
219とが異方性導電膜211に含まれる導電性粒子205を介して電気的に接続される
。つまり、第1の基板203に形成されている発光素子206と第2の基板200に形成
されている薄膜トランジスタ202は電気的に接続された状態となっている。
【0057】
なお、図1では、第1の基板203と第2の基板200とを異方性導電膜211によって
貼り合わせることによって、電極218と電極219とを電気的に接続する場合を例とし
て示しているが、電極218と電極219とを電気的に接続するための方法は、特にこれ
に限定されるものではなく、公知の接続方法を用いればよい。例えば、NCP(Non
Conductive Paste)を用いて電極218と電極219とを電気的に接続
するようにしても良いし、超音波を用いた共晶接合によって電極218と電極219とを
電気的に接続するようにしても良い。
【0058】
また、第1の基板203と第2の基板200を貼り合わせる際に、必要に応じて第1の基
板203と第2の基板200の間にスペーサーを設けても良い。
【0059】
また、図1においては、発光素子206の第1の電極204と電源との接続などは特に記
載していないが、第1の電極204と電気的に接続された接続端子を画素部601の周囲
もしくはソース信号線駆動回路602やゲート信号線駆動回路603よりも外側の領域に
設け、その接続端子によって外付けのIC等により設けられた電源と接続することによっ
て、第1の電極204に対向電位が与えられている。
【0060】
なお、以上においては、各画素に設けられている発光素子を駆動するための画素回路が図
12で示した画素回路609の場合について説明したが、各画素に設けられている発光素
子を駆動するための画素回路の構成は、図12で示した画素回路609に限られるもので
はない。図12に示した画素回路609の構成は、一例として示したものであって、その
他の様々な画素回路においても本実施の形態を実施することができる。
【0061】
図12で示した画素回路609は、発光素子607を駆動するための薄膜トランジスタで
ある駆動用トランジスタ606が発光素子607と接続される回路構成となっている。そ
のため、発光素子607と駆動用トランジスタ606とが、異方性導電膜を介して電気的
に接続される構成となっている。よって、他の画素回路の構成に適用する場合には、その
画素回路の構成において発光素子と接続される素子が、異方性導電膜を介して発光素子と
電気的に接続されるようにすればよい。画素回路の多くの場合において、発光素子と接続
される素子は、発光素子を駆動するための薄膜トランジスタである。よって、たいていの
場合には、発光素子を駆動するための薄膜トランジスタと発光素子とが異方性導電膜を介
して電気的に接続される構成となる。
【0062】
図1で示した断面構造を有する発光装置の第1の基板203側の作製工程について以下に
説明する。
【0063】
まず、図24(A)に示すように、第1の基板203上に、第1の電極204を形成する
。第1の電極204は、発光素子の構造に応じて上記で挙げた材料などを適宜選択して形
成すればよい。
【0064】
次に、図24(B)に示すように、メタルマスクを用いた蒸着により第1の電極204上
に発光物質を含む層208を形成し、そしてその発光物質を含む層208上にメタルマス
クを用いた蒸着により第2の電極209を形成する。また、発光物質を含む層208、第
2の電極209を形成する方法としては、メタルマスクを用いる方法以外に、インクジェ
ット法や印刷法などによって形成することもできる。
【0065】
図24(C)に示すように、第2の電極209に通じる開口を有する絶縁膜210を第1
の電極204、発光物質を含む層208、及び第2の電極209上に形成する。絶縁膜2
10には、無機材料(酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、DLC膜等)、
感光性又は非感光性の有機材料(ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド
、レジスト又はベンゾシクロブテン)、シロキサン(シリコン(Si)と酸素(O)との
結合で骨格構造が構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアル
キル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いてもよい。ま
たは置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いてもよい。)、
及びそれらの積層構造を用いることができる。特に、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、
DLC膜などを用いれば、水分や酸素、その他の不純物が外部から発光素子206に侵入
することを防止することができる。
【0066】
そして、図24(D)に示すように、第2の電極209と電気的に接続された電極219
を形成する。
【0067】
なお、第2の電極209と電気的に接続された電極219の形成方法としては、図24(
C)〜(D)を用いて説明した方法以外に、以下の方法で形成することができる。
【0068】
図24(B)に示す状態まで形成した後に、図25(A)に示すように第1の電極204
、発光物質を含む層208及び第2の電極209上に絶縁膜210を形成し、絶縁膜21
0上に導電膜230を1μm〜数十μmの膜厚、好ましくは10〜20μmの膜厚で形成
する。導電膜230は、例えばスクリーン印刷により、Auペースト、Agペースト、C
uペースト、Niペースト、Alペーストなどの導電性材料やハンダなどを用いて形成す
ればよい。
【0069】
そして、図25(B)に示すように、導電膜230にレーザーを照射する。この際、導電
膜230が第2の電極209の深さまで打ち込まれ、第2の電極209で止まるように(
つまり、導電膜230が絶縁膜210を貫通して、第2の電極209で止まるように)レ
ーザーの出力を調節する。これにより、図25(C)に示すように第2の電極209と電
気的に接続された電極219が形成される。
【0070】
なお、本実施の形態は他の実施の形態に記載された技術と適宜組み合わせて行うことがで
きる。
【0071】
(実施の形態2)
本実施の形態では、第1の基板に形成された発光素子と、第2の基板に形成されたトラン
ジスタとが電気的に接続されているアクティブマトリクス型の発光装置の第2の例につい
て説明する。つまり、上記本発明の発光装置の第1の構成において、アクティブマトリク
ス型の発光装置である場合における第2の例について説明する。
【0072】
本実施の形態の発光装置は、実施の形態1で説明した発光装置における発光素子の断面構
造とは異なる断面構造の発光素子を有する。
なお、以下においては、実施の形態1と同様、画素回路の構成が図12に示す画素回路6
09の場合を例にして説明することとする。
【0073】
本実施の形態で示す発光装置において、第2の基板側の構成は、実施の形態1と同様であ
る。よって、第2の基板については説明を省略し、実施の形態1と同じ構成のものは同じ
符号で示すものとする。
【0074】
なお、本実施の形態においても、実施の形態1と同様、画素回路609を構成するトラン
ジスタは、薄膜トランジスタ以外のトランジスタで形成してもよい。例えば、第2の基板
として半導体基板を用い、該半導体基板にMOSトランジスタなどを作り込むことによっ
て第2の基板に形成される画素回路を形成するようにしても良い。
【0075】
図2に本実施の形態の発光装置の一部の断面図を示す。
図2において、発光素子306が複数形成された第1の基板303と、薄膜トランジスタ
202が複数形成された第2の基板200とが対向して設けられている。
なお、本実施の形態では、第2の基板200が第1の基板303の発光素子が形成されて
いる側の面と対向するように、第1の基板303と第2の基板200が貼り合わせられて
いる。よって、第2の基板200は封止用の基板の役割を果たしている。
【0076】
図2の発光素子306は、図12の発光素子607に相当する。
また、図2の薄膜トランジスタ202は、図12の駆動用トランジスタ606に相当する

【0077】
第1の基板303、第2の基板200としては、ガラス基板、石英基板、透光性を有する
樹脂基板などの透光性基板を用いればよい。なお、発光素子306からの光が第1の基板
303の方向にのみ放出されるように構成された発光素子の場合には、第2の基板200
は必ずしも透光性基板である必要はない。よって、第2の基板200として、透光性を有
しない樹脂基板、半導体基板、セラミック基板、金属基板などの透光性を有しない基板を
用いることも可能である。
【0078】
また、発光素子306からの光が第2の基板200の方向にのみ放出されるように構成さ
れた発光素子の場合には、第1の基板303は必ずしも透光性基板である必要はない。よ
って、第1の基板303として、透光性を有しない樹脂基板、半導体基板、セラミック基
板、金属基板などの透光性を有しない基板を用いることも可能である。
【0079】
また、第1の基板303、第2の基板200は、以上で挙げた基板を可撓性を有する程度
に薄膜化したものを用いてもよい。
【0080】
第1の基板303上に形成されている発光素子306は、第1の電極304、発光物質を
含む層308、第2の電極309を有する。
【0081】
第1の基板303上には、第1の電極304が形成されている。また、第1の基板303
上には、第1の電極304の端部を覆うように第1の絶縁膜307が形成されている。そ
して、第1の電極304上には、発光物質を含む層308が形成され、発光物質を含む層
308上には、第2の電極309が形成されている。発光物質を含む層308、及び第2
の電極309の一部は第1の絶縁膜307上に形成されている。そして、第2の電極30
9上には、第2の絶縁膜310が形成されており、第1の絶縁膜307上に位置する第2
の絶縁膜310上には、第2の電極309と電気的に接続された電極319が形成されて
いる。
【0082】
なお、第1の電極304、第2の電極309などに用いる材料については、実施の形態1
に記載されている材料を用いればよい。また、発光物質を含む層308の層構成について
も、実施の形態1で説明したように公知の層構成とすればよい。
【0083】
以上で説明した構造を有する第1の基板303と第2の基板200とが、異方性導電膜2
11によって貼り合わせられている。異方性導電膜211としては、ACP(Aniso
tropic Conductive Paste)やACF(Anisotropic
Conductive Film)などが挙げられる。異方性導電膜211を用いて、
第1の基板303と第2の基板200とを貼り合わせることによって、電極218と電極
319とが異方性導電膜211に含まれる導電性粒子205を介して電気的に接続される
。つまり、第1の基板303に形成されている発光素子306と第2の基板200に形成
されている薄膜トランジスタ202は電気的に接続された状態となっている。
【0084】
なお、図2では、第1の基板303と第2の基板200とを異方性導電膜211によって
貼り合わせることによって、電極218と電極319とを電気的に接続する場合を例とし
て示しているが、電極218と電極319とを電気的に接続するための方法は、特にこれ
に限定されるものではなく、公知の接続方法を用いればよい。例えば、NCP(Non
Conductive Paste)を用いて電極218と電極319とを電気的に接続
するようにしても良いし、超音波を用いた共晶接合によって電極218と電極319とを
電気的に接続するようにしても良い。
【0085】
また、第1の基板303と第2の基板200を貼り合わせる際に、必要に応じて第1の基
板303と第2の基板200の間にスペーサーを設けても良い。
【0086】
また、図2においては、発光素子306の第1の電極304と電源との接続などは特に記
載していないが、第1の電極304と電気的に接続された接続端子を画素部601の周囲
もしくはソース信号線駆動回路602やゲート信号線駆動回路603よりも外側の領域に
設け、その接続端子によって外付けのIC等により設けられた電源と接続することによっ
て、第1の電極304に対向電位が与えられている。
【0087】
なお、以上においては、各画素に設けられている発光素子を駆動するための画素回路が図
12で示した画素回路609の場合について説明したが、各画素に設けられている発光素
子を駆動するための画素回路の構成は、図12で示した画素回路609に限られるもので
はない。図12に示した画素回路609の構成は、一例として示したものであって、その
他の様々な画素回路においても本実施の形態を実施することができる。
【0088】
図12で示した画素回路609は、発光素子607を駆動するための薄膜トランジスタで
ある駆動用トランジスタ606が発光素子607と接続される回路構成となっている。そ
のため、発光素子607と駆動用トランジスタ606とが、異方性導電膜を介して電気的
に接続される構成となっている。よって、他の画素回路の構成に適用する場合には、その
画素回路の構成において発光素子と接続される素子が、異方性導電膜を介して発光素子と
電気的に接続されるようにすればよい。画素回路の多くの場合において、発光素子と接続
される素子は、発光素子を駆動するための薄膜トランジスタである。よって、たいていの
場合には、発光素子を駆動するための薄膜トランジスタと発光素子とが異方性導電膜を介
して電気的に接続される構成となる。
【0089】
図2で示した断面構造を有する発光装置の第1の基板303側の作製工程について以下に
説明する。
【0090】
まず、図26(A)に示すように、第1の基板303上に、第1の電極304を形成し、
第1の電極304の端部を覆うように第1の絶縁膜307を形成する。
【0091】
第1の電極304は、発光素子の構造に応じて実施の形態1で挙げた材料などを適宜選択
して形成すればよい。
【0092】
第1の絶縁膜307には、無機材料(酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、
DLC等)、感光性又は非感光性の有機材料(ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリ
イミドアミド、レジスト又はベンゾシクロブテン)、シロキサン(シリコン(Si)と酸
素(O)との結合で骨格構造が構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基
(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用い
てもよい。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いて
もよい。)、及びそれらの積層構造を用いることができる。第1の絶縁膜307は曲率半
径が連続的に変化する形状が好ましい。このような形状とすることによって、第1の絶縁
膜307上に形成される発光物質を含む層308、第2の電極309の被覆性が向上する

【0093】
次に、図26(B)に示すように、第1の電極304及び第1の絶縁膜307上にメタル
マスクを用いた蒸着により発光物質を含む層308を形成し、そしてその発光物質を含む
層308上にメタルマスクを用いた蒸着により第2の電極309を形成する。また、発光
物質を含む層308、第2の電極309を形成する方法としては、メタルマスクを用いる
方法以外に、インクジェット法や印刷法などによって形成することもできる。
【0094】
図26(C)に示すように、第2の電極309及び第1の絶縁膜307上に第2の絶縁膜
310を形成する。第2の絶縁膜310としては、無機材料(酸化シリコン、窒化シリコ
ン、酸化窒化シリコン、DLC膜等)、感光性又は非感光性の有機材料(ポリイミド、ア
クリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、レジスト又はベンゾシクロブテン)、シロキサ
ン(シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成される。置換基として、少
なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基
として、フルオロ基を用いてもよい。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基
と、フルオロ基とを用いてもよい。)、及びそれらの積層構造を用いることができる。特
に、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、DLC膜などを用いれば、水分や酸素、その他の
不純物が外部から発光素子306に侵入することを防止することができる。
【0095】
次に、図26(D)に示すように、第1の絶縁膜307上に位置する第2の絶縁膜310
上に導電膜320を1μm〜数十μmの膜厚、好ましくは10〜20μmの膜厚で形成す
る。導電膜320は、例えばスクリーン印刷により、Auペースト、Agペースト、Cu
ペースト、Niペースト、Alペーストなどの導電性材料やハンダなどを用いて形成すれ
ばよい。
【0096】
そして、導電膜320にレーザーを照射する。この際、導電膜320が第1の電極304
の深さまで打ち込まれ、第1の電極304で止まるように(つまり、導電膜320が第2
の絶縁膜310と第1の絶縁膜307を貫通して、第1の電極304で止まるように)レ
ーザーの出力を調節する。これにより、図27に示すように第1の電極304と電気的に
接続された電極319が形成される。
【0097】
なお、本実施の形態は他の実施の形態に記載された技術と適宜組み合わせて行うことがで
きる。
【0098】
(実施の形態3)
本実施の形態では、第1の基板に形成された発光素子と、第2の基板に形成されたトラン
ジスタとが電気的に接続されているアクティブマトリクス型の発光装置の第3の例につい
て説明する。つまり、上記本発明の発光装置の第1の構成において、アクティブマトリク
ス型の発光装置である場合における第3の例について説明する。
【0099】
本実施の形態の発光装置は、実施の形態1、2で説明した発光装置における発光素子の断
面構造とは異なる断面構造の発光素子を有する。
なお、以下本実施の形態においては、実施の形態1、2と同様、画素回路の構成が図12
に示す画素回路609の場合を例にして説明することとする。
【0100】
本実施の形態で示す発光装置において、第2の基板側の構成は、実施の形態1と同様であ
る。よって、第2の基板については説明を省略し、実施の形態1と同じ構成のものは同じ
符号で示すものとする。
【0101】
なお、本実施の形態においても、実施の形態1と同様、画素回路609を構成するトラン
ジスタは、薄膜トランジスタ以外のトランジスタで形成してもよい。例えば、第2の基板
として半導体基板を用い、該半導体基板にMOSトランジスタなどを作り込むことによっ
て第2の基板に形成される画素回路を形成するようにしても良い。
【0102】
図3に本実施の形態の発光装置の一部の断面図を示す。
図3において、発光素子406が複数形成された第1の基板403と、薄膜トランジスタ
202が複数形成された第2の基板200とが対向して設けられており、第3の基板42
0が第1の基板403と対向して設けられている。
【0103】
実施の形態1、2においては、第1の基板の発光素子が形成されている側の面が第2の基
板と対向するように設けられていたが、本実施の形態では、第1の基板の発光素子が設け
られていない側の面が第2の基板と対向するように設けられている。よって、第1の基板
403の発光素子が形成されている側の面を封止するために第1の基板403の発光素子
が形成されている側の面に対向するように封止用の第3の基板420を設ける。
【0104】
図3の発光素子406は、図12の発光素子607に相当する。
また、図3の薄膜トランジスタ202は、図12の駆動用トランジスタ606に相当する

【0105】
図3の断面図において、第2の基板200に駆動用トランジスタ606が形成されている
部分しか示されていないが、第2の基板200には、駆動用トランジスタ606以外の画
素回路609を構成する素子(スイッチング用トランジスタ605、コンデンサ608)
も形成されている。
【0106】
第1の基板403、第2の基板200、第3の基板420としては、ガラス基板、石英基
板、透光性を有する樹脂基板などの透光性基板を用いればよい。
ただし、本実施の形態においては、第1の基板403の発光素子が形成されていない側の
面に発光素子の一方の電極と電気的に接続する電極を形成するため、第1の基板は厚さを
100μm以下とするのが好ましく、20〜50μmとするのがさらに好ましい。
【0107】
なお、発光素子406からの光が第3の基板420の方向にのみ放出されるように構成さ
れた発光素子の場合には、第1の基板403、第2の基板200は必ずしも透光性基板で
ある必要はない。よって、第1の基板403、第2の基板200として、透光性を有しな
い樹脂基板、半導体基板、セラミック基板、金属基板などの透光性を有しない基板を用い
ることも可能である。
【0108】
また、発光素子406からの光が第2の基板200の方向にのみ放出されるように構成さ
れた発光素子の場合には、第3の基板420は必ずしも透光性基板である必要はない。よ
って、第3の基板420として、透光性を有しない樹脂基板、半導体基板、セラミック基
板、金属基板などの透光性を有しない基板を用いることも可能である。
【0109】
また、第1の基板403、第2の基板200は、以上で挙げた基板を可撓性を有する程度
に薄膜化したものを用いてもよい。
【0110】
第1の基板403上に形成されている発光素子406は、第1の電極404、発光物質を
含む層408、第2の電極409を有する。
【0111】
そして、第1の電極404の端部を覆うように第1の絶縁膜407が形成されている。第
1の電極404及び第1の絶縁膜407上には発光物質を含む層408が形成されており
、発光物質を含む層408上には第2の電極409が形成されている。よって、発光物質
を含む層408、及び第2の電極409の一部は第1の絶縁膜407上に形成されている
。なお、第2の電極409は、全ての発光素子で共通の電極として形成されている。
【0112】
そして、第1の基板403の発光素子406が形成されていない側の面には、第1の電極
404と電気的に接続された電極419が形成されている。
【0113】
また、第1の基板403は、第3の基板420によって封止されている。図3においては
、第1の基板403の発光素子406が形成されている側の面と対向するように封止用の
第3の基板420が第1の基板403と接着材411によって貼り合わせられている。図
3においては、第1の基板403と第3の基板420との間に全面にわたって形成された
接着材411を用いて第1の基板403と第3の基板420とを貼り合わせることによっ
て封止を行っている場合について示しているが、その他の公知の封止方法を用いてもよい

【0114】
なお、第1の電極404、第2の電極409などに用いる材料については、実施の形態1
に記載されている材料を用いればよい。また、発光物質を含む層408の層構成について
も、実施の形態1で説明したように公知の層構成とすればよい。
【0115】
以上で説明した構造を有する第1の基板403と第2の基板200とが、異方性導電膜2
11によって貼り合わせられている。異方性導電膜211としては、ACP(Aniso
tropic Conductive Paste)やACF(Anisotropic
Conductive Film)などが挙げられる。異方性導電膜211を用いて、
第1の基板403と第2の基板200とを貼り合わせることによって、電極218と電極
419とが異方性導電膜211に含まれる導電性粒子205を介して電気的に接続される
。つまり、第1の基板403に形成されている発光素子406と第2の基板200に形成
されている薄膜トランジスタ202は電気的に接続された状態となっている。
【0116】
なお、図3では、第1の基板403と第2の基板200とを異方性導電膜211によって
貼り合わせることによって、電極218と電極419とを電気的に接続する場合を例とし
て示しているが、電極218と電極419とを電気的に接続するための方法は、特にこれ
に限定されるものではなく、公知の接続方法を用いればよい。例えば、NCP(Non
Conductive Paste)を用いて電極218と電極419とを電気的に接続
するようにしても良いし、超音波を用いた共晶接合によって電極218と電極419とを
電気的に接続するようにしても良い。
【0117】
また、第1の基板403と第2の基板200を貼り合わせる際に、必要に応じて第1の基
板403と第2の基板200の間にスペーサーを設けても良い。
【0118】
また、図3においては、発光素子406の第1の電極404と電源との接続などは特に記
載していないが、第1の電極404と電気的に接続された接続端子を画素部601の周囲
もしくはソース信号線駆動回路602やゲート信号線駆動回路603よりも外側の領域に
設け、その接続端子によって外付けのIC等により設けられた電源と接続することによっ
て、第1の電極404に対向電位が与えられている。
【0119】
なお、以上においては、各画素に設けられている発光素子を駆動するための画素回路が図
12で示した画素回路609の場合について説明したが、各画素に設けられている発光素
子を駆動するための画素回路の構成は、図12で示した画素回路609に限られるもので
はない。図12に示した画素回路609の構成は、一例として示したものであって、その
他の様々な画素回路においても本実施の形態を実施することができる。
【0120】
図12で示した画素回路609は、発光素子607を駆動するための薄膜トランジスタで
ある駆動用トランジスタ606が発光素子607と接続される回路構成となっている。そ
のため、発光素子607と駆動用トランジスタ606とが、異方性導電膜を介して電気的
に接続される構成となっている。よって、他の画素回路の構成に適用する場合には、その
画素回路の構成において発光素子と接続される素子が、異方性導電膜を介して発光素子と
電気的に接続されるようにすればよい。画素回路の多くの場合において、発光素子と接続
される素子は、発光素子を駆動するための薄膜トランジスタである。よって、たいていの
場合には、発光素子を駆動するための薄膜トランジスタと発光素子とが異方性導電膜を介
して電気的に接続される構成となる。
【0121】
図3で示した断面構造を有する発光装置の第1の基板403側の作製工程について以下に
説明する。
【0122】
まず、図28(A)に示すように、第1の基板403上に、第1の電極404を形成し、
第1の電極404の端部を覆うように第1の絶縁膜407を形成する。
【0123】
第1の電極404は、発光素子の構造に応じて実施の形態1で挙げた材料などを適宜選択
して形成すればよい。
【0124】
第1の絶縁膜407には、無機材料(酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、
DLC等)、感光性又は非感光性の有機材料(ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリ
イミドアミド、レジスト又はベンゾシクロブテン)、シロキサン(シリコン(Si)と酸
素(O)との結合で骨格構造が構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基
(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用い
てもよい。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いて
もよい。)、及びそれらの積層構造を用いることができる。第1の絶縁膜407は曲率半
径が連続的に変化する形状が好ましい。このような形状とすることによって、第1の絶縁
膜407上に形成される発光物質を含む層408、第2の電極409の被覆性が向上する

【0125】
次に、図28(B)に示すように、第1の電極404及び第1の絶縁膜407上にメタル
マスクを用いた蒸着により発光物質を含む層408を形成し、そしてその発光物質を含む
層408上にメタルマスクを用いた蒸着により第2の電極409を形成する。また、発光
物質を含む層408、第2の電極409を形成する方法としては、メタルマスクを用いる
方法以外に、インクジェット法や印刷法などによって形成することもできる。
【0126】
そして、第2の電極409上に第2の絶縁膜410を形成する。第2の絶縁膜410とし
ては、無機材料(酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、DLC膜等)、感光
性又は非感光性の有機材料(ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、レ
ジスト又はベンゾシクロブテン)、シロキサン(シリコン(Si)と酸素(O)との結合
で骨格構造が構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル
基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いてもよい。または
置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いてもよい。)、及び
それらの積層構造を用いることができる。特に、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、DL
C膜などを用いれば、水分や酸素、その他の不純物が外部から発光素子406に侵入する
ことを防止することができる。
【0127】
次に、図28(C)に示すように研削手段または研磨手段430によって第1の基板40
3の厚さを薄くする処理を行う。この際、第1の基板403の厚さを100μm以下、好
ましくは20〜50μmとする。ここでは、第1の基板403の厚さを薄くする方法とし
て、研削手段または研磨手段を用いたが、ウエットエッチングを行う方法によって行って
もよい。
【0128】
なお、第1の基板403として、可撓性を有する樹脂基板などを用いた場合には、第1の
基板403の厚さを薄くする処理を行う必要はない。
【0129】
次に、図28(D)に示すように、第1の基板403の発光素子が形成されている側とは
逆側の面に導電膜431を1μm〜数十μmの膜厚、好ましくは10〜20μmの膜厚で
形成する。導電膜431は、例えばスクリーン印刷により、Auペースト、Agペースト
、Cuペースト、Niペースト、Alペーストなどの導電性材料やハンダなどを用いて形
成すればよい。なお、この際、第1の基板403を介して第1の電極404と対向するよ
うにして導電膜431を形成する。
【0130】
そして、導電膜431にレーザーを照射する。この際、導電膜431が第1の電極404
まで打ち込まれ、第1の電極404で止まるように(つまり、導電膜431が第1の基板
403を貫通して、第1の電極404で止まるように)レーザーの出力を調節する。これ
により、図29に示すように第1の電極404と電気的に接続された電極419が形成さ
れる。
【0131】
なお、本実施の形態は他の実施の形態に記載された技術と適宜組み合わせて行うことがで
きる。
【0132】
(実施の形態4)
本実施の形態では、上記本発明の第1の構成において、第2の基板にさらに撮像素子を形
成した発光装置の例について説明する。つまり、発光素子が形成された第1の基板と、発
光素子を駆動する画素回路及び撮像素子が形成された第2の基板とを有し、発光素子と発
光素子を駆動する画素回路とが電気的に接続されている発光装置の例について説明する。
【0133】
まず、本実施の形態の発光装置の画素部の構成について説明する。
図22(A)に本実施の形態の画素部の構成例を示す。
画素部1201は、マトリクス状に配置された複数の画素1202を有し、各画素120
2は、発光素子を含む副画素と、撮像素子(センサ)を含む副画素を具備する。各画素1
202の構成は様々であり、例えば、RGBの各色の光を発する発光素子を含む副画素3
個(1250〜1252)と、撮像素子を含む副画素3個(1253〜1255)の合わ
せて6個の副画素を1画素とする場合(図22(B))、RGBの各色の光を発する発光
素子を含む副画素3個(1256〜1258)と、撮像素子を含む副画素1259の合わ
せて4個の副画素を1画素とする場合(図22(C))、白色の光を発する発光素子を含
む副画素1260と、撮像素子を含む副画素1261の合わせて2個の副画素を1画素と
する場合(図22(D))が挙げられる。
【0134】
本実施の形態の発光装置においては、どのような画素構成でもよい。従って、上記のいず
れの場合を用いてもよく、センサの感度や、表示面の明るさなどを考慮にいれて選択する
とよい。勿論、撮像素子を含む副画素の個数が多い方が、読み取り精度は向上する。また
、撮像素子を含む副画素は、その占有面積の小さいものを多数設けた方が読み取り精度は
向上する。
【0135】
なお、図22(B)(C)に示す画素はカラー表示を行い、図22(D)に示す画素はモ
ノクロ表示を行う。モノクロ表示を行う表示機能を有する場合、その読み取り機能はモノ
クロに限定される。一方、カラー表示を行う表示機能を有する場合、その読み取り機能は
モノクロ又はカラーとなる。なお、被写体の情報をカラーで読み取る際には、RGBの各
色に対応した発光素子を順番に点灯させて、各々で被写体の情報を読み取る。その後、R
GBの各色における読み取った情報を合成し、この合成された情報を用いると、カラー画
像の表示を行うことができる。
【0136】
次に、発光素子を含む副画素1つと、撮像素子を含む副画素1つを1画素とした場合、つ
まり画素構成を図22(D)の画素構成とした場合の1画素1202の等価回路図の例を
図22(E)に示す。図22(E)において、発光素子1214を含む副画素1219と
、撮像素子1218を含む副画素1220を1画素1202とする。そして、列方向に信
号線1224、電源線1226、信号線1245、電源線1227が配置され、行方向に
走査線1221、1222、1223が配置される。副画素1219は、スイッチング用
トランジスタ1211、駆動用トランジスタ1212及び容量素子1213を含み、副画
素1220は、スイッチング用トランジスタ1215、バッファ用トランジスタ1216
及びリセット用トランジスタ1217を含む。なお、以下においては、1画素1202が
図22(E)に示す回路構成である場合を例として説明するが、図22(E)の回路構成
はあくまで一例であり、各副画素の回路構成は、上記記載に限定されない。公知の回路構
成を用いることができる。
【0137】
本実施の形態の発光装置は、発光素子1214が第1の基板に設けられ、発光素子121
4以外の1画素1202を構成する素子が第2の基板に設けられている。つまり、本実施
の形態の発光装置は、発光素子1214が第1の基板に設けられ、発光素子を駆動するた
めの画素回路1228及び撮像素子を含む副画素1220が第2の基板に設けられている

【0138】
図15に本実施の形態の発光装置の1画素における断面図を示す。
図15において、発光素子806が形成された第1の基板803と、薄膜トランジスタ8
02及び撮像素子821が形成された第2の基板800とが対向して設けられている。
なお、本実施の形態では、第2の基板800が第1の基板803の発光素子が形成されて
いる側の面と対向するように、第1の基板803と第2の基板800が貼り合わせられて
いる。よって、第2の基板800は封止用の基板の役割を果たしている。
【0139】
なお、図15においては、第1の基板803に形成された発光素子806の構造は、実施
の形態1の発光素子の構造と同じ場合について示しているが、第1の基板803に形成す
る発光素子806の構造はこの構造に限定されるものではなく、実施の形態2、3などで
示した発光素子の構造としてもよい。
【0140】
図15の発光素子806は、図22(E)の発光素子1214に相当し、図15の薄膜ト
ランジスタ802は、図22(E)の駆動用トランジスタ1212に相当する。
また、図15の撮像素子821は、図22(E)の撮像素子1218に相当する。
【0141】
図15において、左側の領域が撮像素子を含む副画素1220に相当する領域であり、右
側の領域が発光素子を有する副画素1219に相当する領域である。
【0142】
図15において、第2の基板800上の撮像素子を含む副画素1220に相当する領域に
は、撮像素子1218(図15においては撮像素子821に相当)が形成されている部分
しか示されていないが、第2の基板800上には、撮像素子を含む副画素1220を構成
する他の素子(図22(E)のスイッチング用トランジスタ1215、バッファ用トラン
ジスタ1216及びリセット用トランジスタ1217)も形成されている。
【0143】
また、図15において、第2の基板800上の発光素子を含む副画素1219に相当する
領域には、駆動用トランジスタ1212(図15においては薄膜トランジスタ802に相
当)が形成されている部分しか示されていないが、第2の基板800上には、発光素子を
含む副画素1219の有する画素回路1228を構成する他の素子(図22(E)のスイ
ッチング用トランジスタ1211及び容量素子1213)も形成されている。
【0144】
第1の基板803、第2の基板800としては、ガラス基板、石英基板、透光性を有する
樹脂基板などの透光性基板を用いればよい。
【0145】
なお、発光素子806からの光が第1の基板803の方向にのみ放出されるように構成さ
れた発光素子の場合には、第2の基板800は必ずしも透光性基板である必要はない。よ
って、第2の基板800として、透光性を有しない樹脂基板、半導体基板、セラミック基
板、金属基板などの透光性を有しない基板を用いることも可能である。
【0146】
また、発光素子806からの光が第2の基板800の方向にのみ放出されるように構成さ
れた発光素子の場合には、第1の基板803は必ずしも透光性基板である必要はない。よ
って、第1の基板803として、透光性を有しない樹脂基板、半導体基板、セラミック基
板、金属基板などの透光性を有しない基板を用いることも可能である。
【0147】
また、第1の基板803、第2の基板800は、以上で挙げた基板を可撓性を有する程度
に薄膜化したものを用いてもよい。
【0148】
第1の基板803上に形成されている発光素子806は、第1の電極804、発光物質を
含む層808、第2の電極809を有する。
【0149】
第1の電極804は、全ての発光素子で共通の電極として第1の基板803上に形成され
ている。そして、第1の電極804上には、発光物質を含む層808が形成され、発光物
質を含む層808上には、第2の電極809が形成されている。そして、第2の電極80
9上には、絶縁膜810が形成されており、絶縁膜810上には、第2の電極809と電
気的に接続された電極819が形成されている。
【0150】
なお、第1の電極804、第2の電極809などに用いる材料については、実施の形態1
に記載されている材料を用いればよい。また、発光物質を含む層808の層構成について
も、実施の形態1で説明したように公知の層構成とすればよい。
【0151】
一方、第1の基板803と対向して設けられている第2の基板800上には、発光素子8
06を駆動するための薄膜トランジスタ(駆動用トランジスタ)802及び撮像素子82
1が形成されている。
【0152】
図15においては、薄膜トランジスタ802は、第2の基板800上に下地膜801を介
して形成された結晶質半導体膜817と、ゲート絶縁膜816と、ゲート電極815とを
有する。なお、薄膜トランジスタ802は、ここではN型の薄膜トランジスタとして形成
されているが、P型の薄膜トランジスタとして形成してもよい。
【0153】
図15においては、撮像素子821は、第2の基板800上に下地膜801を介して形成
された結晶質半導体膜と、ゲート絶縁膜816とを有する。そして、撮像素子821の有
する結晶質半導体膜は、薄膜トランジスタ802の有する結晶質半導体膜817と同じ層
に形成された結晶質半導体膜であり、P型半導体823、I型半導体824、N型半導体
825を有する。
【0154】
なお、図15においては、薄膜トランジスタ802の有する半導体膜及び撮像素子821
の有する半導体膜が結晶質半導体膜である場合について示しているが、薄膜トランジスタ
802、撮像素子821の有する半導体膜は、非晶質半導体膜であってもよい。
【0155】
薄膜トランジスタ802及び撮像素子821上には第1の層間絶縁膜820が形成されて
おり、第1の層間絶縁膜820上には、電極812、826が形成されている。電極81
2は、薄膜トランジスタ802の有する結晶質半導体膜817と電気的に接続される電極
であり、電極826は、撮像素子821の有する半導体膜のP型半導体823、N型半導
体825にそれぞれ電気的に接続される電極である。そして、電極812、826、及び
第1の層間絶縁膜820上には、第2の層間絶縁膜830が形成されており、第2の層間
絶縁膜830上には、電極812と電気的に接続される電極818が形成されている。よ
って、電極818と薄膜トランジスタ802は電気的に接続されている。
【0156】
以上で説明した構造を有する第1の基板803と第2の基板800とが、異方性導電膜8
11によって貼り合わせられている。異方性導電膜811としては、ACP(Aniso
tropic Conductive Paste)やACF(Anisotropic
Conductive Film)などが挙げられる。異方性導電膜811を用いて、
第1の基板803と第2の基板800とを貼り合わせることによって、電極818と電極
819とが異方性導電膜811に含まれる導電性粒子805を介して電気的に接続される
。つまり、第1の基板803に形成されている発光素子806と第2の基板800に形成
されている薄膜トランジスタ802は電気的に接続された状態となっている。
【0157】
なお、図15では、第1の基板803と第2の基板800とを異方性導電膜811によっ
て貼り合わせることによって、電極818と電極819とを電気的に接続する場合を例と
して示しているが、電極818と電極819とを電気的に接続するための方法は、特にこ
れに限定されるものではなく、公知の接続方法を用いればよい。例えば、NCP(Non
Conductive Paste)を用いて電極818と電極819とを電気的に接
続するようにしても良いし、超音波を用いた共晶接合によって電極818と電極819と
を電気的に接続するようにしても良い。
【0158】
また、第1の基板803と第2の基板800を貼り合わせる際に、必要に応じて第1の基
板803と第2の基板800の間にスペーサーを設けても良い。
【0159】
また、図15においては、発光素子806の第1の電極804と電源との接続などは特に
記載していないが、第1の電極804と電気的に接続された接続端子を画素部601の周
囲もしくはソース信号線駆動回路602やゲート信号線駆動回路603よりも外側の領域
に設け、その接続端子によって外付けのIC等により設けられた電源と接続することによ
って、第1の電極804に対向電位が与えられている。
【0160】
なお、以上においては、1画素1202が図22(E)に示す回路構成である場合を例と
して説明したが、図22(E)の回路構成はあくまで一例であり、各副画素の回路構成は
、上記記載に限定されるものではなく、公知の回路構成を用いることができる。よって、
発光素子を含む副画素の有する発光素子を駆動するための画素回路1228の回路構成も
上記の記載に限定されるものではなく、公知の様々な画素回路を用いることができる。
【0161】
図22(E)で示した画素回路1228は、発光素子1214を駆動するための薄膜トラ
ンジスタである駆動用トランジスタ1212が発光素子1214と接続される回路構成と
なっている。そのため、発光素子1214(図15の発光素子806に相当)と駆動用ト
ランジスタ1212(図15の薄膜トランジスタ802に相当)とが、異方性導電膜81
1を介して電気的に接続される構成となっている。よって、他の画素回路の構成に適用す
る場合には、その画素回路の構成において発光素子と接続される素子が、異方性導電膜を
介して発光素子と電気的に接続されるようにすればよい。画素回路の多くの場合において
、発光素子と接続される素子は、発光素子を駆動するためのトランジスタ(駆動用トラン
ジスタ)である。よって、たいていの場合には、発光素子を駆動するためのトランジスタ
と発光素子とが異方性導電膜を介して電気的に接続される構成となる。
【0162】
以上において説明した本実施の形態の発光装置の動作について以下に説明する。
なお、図15においては、発光素子806から発せられる光が第1の基板803側の方向
にのみ射出される構造の発光素子の場合について示すが、この場合に限定されるものでは
なく、発光素子806から発せられる光が第2の基板800側の方向にのみ射出される構
造の発光素子としてもよい。ただし、図15に示すように発光素子806から発せられる
光が第1の基板803側の方向にのみ射出される構造の発光素子の場合のほうが発光素子
806から発せられる光が通過する層が少ないため発光素子の光が有効に利用されるため
好ましい。また、図15に示すように発光素子806から発せられる光が第1の基板80
3側の方向にのみ射出される構造の発光素子の場合、第2の基板側は開口率を考慮するこ
となく、回路を形成することができる。よって、第2の基板に形成する画素回路1228
や副画素1220は、素子数が多い回路構成としても特に問題がない。
【0163】
発光素子806から発せられる光は、被写体822において反射して、その反射した光は
撮像素子821に入射する。そうすると、撮像素子821の両電極間の電位差は変化し、
その変化した電位差に応じて両電極間に電流が流れ、その流れた電流量を検知することで
、被写体822の情報を得ることができる。そして、その得られた情報は、発光素子80
6により表示される。つまり、発光素子806は、被写体822の情報を読み取る際の光
源としての役割と、画像を表示する役割の2つの役割を果たす。したがって、本発明の発
光装置は、被写体822の情報を読み取るイメージセンサ機能と、画像を表示する表示機
能の2つの機能を有する。このような2つの機能を有しているにも関わらず、イメージセ
ンサ機能を用いる際には通常必要である光源や光散乱板を別個に設ける必要がないため、
大幅な小型化、薄型化及び軽量化が実現する。
【0164】
なお、以上においては、発光素子806から発せられる光が第1の基板803側の方向に
のみ射出される構造の発光素子の場合について説明したが、発光素子806から発せられ
る光が第2の基板800側の方向にのみ射出される構造の発光素子の場合には、被写体8
22を第2の基板800側に設けて被写体822の情報を読み取るようにすればよい。
【0165】
なお、本実施の形態は他の実施の形態に記載された技術と適宜組み合わせて行うことがで
きる。
【0166】
(実施の形態5)
本実施の形態では、上記本発明の第1の構成において、第1の基板にさらに撮像素子を形
成した発光装置の例について説明する。つまり、発光素子及び撮像素子が形成された第1
の基板と、発光素子を駆動する画素回路が形成された第2の基板とを有し、発光素子と発
光素子を駆動する画素回路とが電気的に接続されている発光装置の例について説明する。
【0167】
なお、以下においては、実施の形態4と同様に、1画素が図22(E)に示す回路構成で
ある場合を例として説明する。
【0168】
本実施の形態の発光装置は、図22(E)の回路構成において、発光素子1214及び撮
像素子1218が第1の基板に設けられ、発光素子1214及び撮像素子1218以外の
1画素1202を構成する素子が第2の基板に設けられている。つまり、発光素子を含む
副画素1219において、発光素子1214は第1の基板に形成され、発光素子1214
を駆動するための画素回路1228は第2の基板に形成される。また、撮像素子を含む副
画素1220において、撮像素子1218は第1の基板に形成され、撮像素子を含む副画
素1220の撮像素子1218以外の素子は第2の基板に形成される。
【0169】
図16に本実施の形態の発光装置の1画素における断面図を示す。
図16において、発光素子906及び撮像素子921が形成された第1の基板903と、
薄膜トランジスタ902及び薄膜トランジスタ927が形成された第2の基板900とが
対向して設けられている。
なお、本実施の形態では、第2の基板900が第1の基板903の発光素子が形成されて
いる側の面と対向するように、第1の基板903と第2の基板900が貼り合わせられて
いる。よって、第2の基板900は封止用の基板の役割を果たしている。
【0170】
なお、図16においては、第1の基板903に形成された発光素子の構造は、実施の形態
1の発光素子の構造と同じ場合について示しているが、第1の基板903に形成する発光
素子の構造はこの構造に限定されるものではなく、実施の形態2、3などで示した発光素
子の構造としてもよい。
【0171】
図16の発光素子906は、図22の発光素子1214に相当し、図16の薄膜トランジ
スタ902は、図22(E)の駆動用トランジスタ1212に相当する。
また、図16の撮像素子921は、図22(E)の撮像素子1218に相当し、図16の
薄膜トランジスタ927は、図22(E)のリセット用トランジスタ1217に相当する

【0172】
図16において、左側の領域が撮像素子を含む副画素1220に相当する領域であり、右
側の領域が発光素子を有する副画素1219に相当する領域である。
【0173】
また、図16において、第2の基板900上の撮像素子を含む副画素1220に相当する
領域には、リセット用トランジスタ1217(図16においては薄膜トランジスタ927
に相当)が形成されている部分しか示されていないが、第2の基板900上には、撮像素
子を含む副画素1220を構成する素子のうち、撮像素子1218及びリセット用トラン
ジスタ1217以外の素子(図22(E)のスイッチング用トランジスタ1215及びバ
ッファ用トランジスタ1216)も形成されている。
【0174】
また、図16において、第2の基板900上の発光素子を含む副画素1219に相当する
領域には、駆動用トランジスタ1212(図16においては薄膜トランジスタ902に相
当)が形成されている部分しか示されていないが、第2の基板900上には、発光素子を
含む副画素1219の有する画素回路1228を構成する他の素子(図22(E)のスイ
ッチング用トランジスタ1211及び容量素子1213)も形成されている。
【0175】
第1の基板903、第2の基板900としては、ガラス基板、石英基板、透光性を有する
樹脂基板などの透光性基板を用いればよい。
【0176】
なお、発光素子906からの光が第1の基板903の方向にのみ放出されるように構成さ
れた発光素子の場合には、第2の基板900は必ずしも透光性基板である必要はない。よ
って、第2の基板900として、透光性を有しない樹脂基板、半導体基板、セラミック基
板、金属基板などの透光性を有しない基板を用いることも可能である。
【0177】
また、発光素子906からの光が第2の基板900の方向にのみ放出されるように構成さ
れた発光素子の場合には、第1の基板903は必ずしも透光性基板である必要はない。よ
って、第1の基板903として、透光性を有しない樹脂基板、半導体基板、セラミック基
板、金属基板などの透光性を有しない基板を用いることも可能である。
【0178】
また、第1の基板903、第2の基板900は、以上で挙げた基板を可撓性を有する程度
に薄膜化したものを用いてもよい。
【0179】
第1の基板903上に形成されている発光素子906は、第1の電極904、発光物質を
含む層908、第2の電極909を有する。
【0180】
第1の電極904は、第1の基板903上に形成されている。そして、第1の電極904
上には、発光物質を含む層908が形成され、発光物質を含む層908上には、第2の電
極909が形成されている。そして、第2の電極909上には、絶縁膜910が形成され
ており、絶縁膜910上には、第2の電極909と電気的に接続された電極919が形成
されている。
【0181】
また、第1の基板903上に形成されている撮像素子921は、縦接合の撮像素子であり
、第1の基板903上に形成された第1の電極907、第1の電極907上に形成された
P型半導体923、I型半導体924、N型半導体925を有する。そして、N型半導体
925上には、絶縁膜910が形成されており、絶縁膜910上には、N型半導体925
と電気的に接続された電極926が形成されている。
【0182】
一方、第1の基板903と対向して設けられている第2の基板900上には、発光素子9
06を駆動するための薄膜トランジスタ902(図22(E)の駆動用トランジスタ12
12に相当)及び薄膜トランジスタ927(図22(E)のリセット用トランジスタ12
17に相当)が形成されている。
【0183】
図16においては、薄膜トランジスタ902は、第2の基板900上に下地膜901を介
して形成された結晶質半導体膜917と、ゲート絶縁膜916と、ゲート電極915とを
有する。なお、薄膜トランジスタ902は、ここではN型の薄膜トランジスタとして形成
されているが、P型の薄膜トランジスタとして形成してもよい。
【0184】
また、図16においては、薄膜トランジスタ927は、第2の基板900上に下地膜90
1を介して形成された結晶質半導体膜928と、ゲート絶縁膜916と、ゲート電極92
9を有する。そして、薄膜トランジスタ927の有する結晶質半導体膜928は、薄膜ト
ランジスタ902の有する結晶質半導体膜917と同じ層に形成された結晶質半導体膜で
ある。
【0185】
なお、本実施の形態の発光装置は、撮像素子及び発光素子を第1の基板に形成し、撮像素
子を含む副画素の撮像素子以外の素子(図22(E)の、スイッチング用トランジスタ1
215、バッファ用トランジスタ1216、及びリセット用トランジスタ1217)、及
び発光素子を含む副画素の発光素子以外の素子(図22(E)のスイッチング用トランジ
スタ1211、駆動用トランジスタ1212、及び容量素子1213)を第2の基板に形
成する構成としているため、撮像素子を構成する半導体膜を非晶質半導体膜で形成し、撮
像素子を含む副画素の撮像素子以外の素子(図22(E)の、スイッチング用トランジス
タ1215、バッファ用トランジスタ1216、及びリセット用トランジスタ1217)
、及び発光素子を含む副画素の発光素子以外の素子(図22(E)のスイッチング用トラ
ンジスタ1211、駆動用トランジスタ1212、及び容量素子1213)を構成する半
導体膜を結晶質半導体膜で形成することができる。つまり、撮像素子と1画素の有するト
ランジスタとを別な基板に設ける構成としたため、撮像素子を構成する半導体膜を非晶質
半導体膜とし、1画素の有するトランジスタを構成する半導体膜を結晶質半導体膜とする
ことができる。
【0186】
ここで、撮像素子を構成する半導体膜としては、光導電率が優れていることから、結晶質
半導体よりも非晶質半導体を用いることが好ましいとされている。また、トランジスタを
構成する半導体膜としては、非晶質半導体に比べて結晶質半導体のほうが移動度が高いこ
とから、結晶質半導体膜を用いることが好ましいとされている。しかし、結晶質半導体膜
を有するトランジスタと同じ基板上に形成する場合、トランジスタを構成する結晶質半導
体膜と同じ層の半導体膜を用いる構成となってしまうため、撮像素子を構成する半導体膜
も結晶質の半導体膜を用いる必要があった。
【0187】
しかし、本実施の形態のような構成にすることにより、撮像素子を構成する半導体膜は非
晶質半導体膜で形成し、トランジスタなどの素子を構成する半導体膜は、結晶質半導体膜
で形成することができるため、撮像素子の感度が良好であり、且つ、1画素を構成するト
ランジスタなどの素子は駆動速度の速いものとすることができる。
【0188】
薄膜トランジスタ902及び薄膜トランジスタ927上には第1の層間絶縁膜920が形
成されており、第1の層間絶縁膜920上には、電極912、913が形成されている。
電極912は、薄膜トランジスタ902の有する結晶質半導体膜917と電気的に接続さ
れる電極であり、電極913は、薄膜トランジスタ927の有する結晶質半導体膜928
に電気的に接続される電極である。そして、電極912、913、及び第1の層間絶縁膜
920上には、第2の層間絶縁膜931が形成されており、第2の層間絶縁膜931上に
は、電極912と電気的に接続される電極918と、電極913と電気的に接続される電
極930が形成されている。よって、電極918と薄膜トランジスタ902は電気的に接
続されており、電極930と薄膜トランジスタ927は電気的に接続されている。
【0189】
以上で説明した構造を有する第1の基板903と第2の基板900とが、異方性導電膜9
11によって貼り合わせられている。異方性導電膜911としては、ACP(Aniso
tropic Conductive Paste)やACF(Anisotropic
Conductive Film)などが挙げられる。異方性導電膜911を用いて、
第1の基板903と第2の基板900とを貼り合わせることによって、電極918と電極
919とが異方性導電膜911に含まれる導電性粒子905を介して電気的に接続され、
電極930と電極926とが異方性導電膜911に含まれる導電性粒子905を介して電
気的に接続される。つまり、第1の基板903に形成されている発光素子906と第2の
基板900に形成されている薄膜トランジスタ902は電気的に接続された状態となって
いる。また、第1の基板903に形成されている撮像素子921と第2の基板900に形
成されている薄膜トランジスタ927は電気的に接続された状態となっている。
【0190】
なお、図16では、第1の基板903と第2の基板900とを異方性導電膜911によっ
て貼り合わせることによって、電極918と電極919、電極930と電極926とを電
気的に接続する場合を例として示しているが、電極918と電極919、電極930と電
極926とを電気的に接続するための方法は、特にこれに限定されるものではなく、公知
の接続方法を用いればよい。例えば、NCP(Non Conductive Past
e)を用いて電極918と電極919、電極930と電極926とを電気的に接続するよ
うにしても良いし、超音波を用いた共晶接合によって電極918と電極919、電極93
0と電極926とを電気的に接続するようにしても良い。
【0191】
また、第1の基板903と第2の基板900を貼り合わせる際に、必要に応じて第1の基
板903と第2の基板900の間にスペーサーを設けても良い。
【0192】
また、図16においては、発光素子906の第1の電極904と電源との接続などは特に
記載していないが、第1の電極904と電気的に接続された接続端子を画素部601の周
囲もしくはソース信号線駆動回路602やゲート信号線駆動回路603よりも外側の領域
に設け、その接続端子によって外付けのIC等により設けられた電源と接続することによ
って、第1の電極904に対向電位が与えられている。
【0193】
なお、以上においては、1画素1202が図22(E)に示す回路構成である場合を例と
して説明したが、図22(E)の回路構成はあくまで一例であり、各副画素の回路構成は
、上記記載に限定されるものではなく、公知の回路構成を用いることができる。よって、
発光素子を含む副画素の有する発光素子を駆動するための画素回路1228の回路構成も
上記の記載に限定されるものではなく、公知の様々な画素回路を用いることができる。
【0194】
図22(E)で示した画素回路1228は、発光素子1214を駆動するための薄膜トラ
ンジスタである駆動用トランジスタ1212のソースまたはドレインが発光素子1214
の一方の電極と接続された回路構成となっている。そのため、発光素子1214(図16
の発光素子906に相当)と駆動用トランジスタ1212(図16の薄膜トランジスタ9
02に相当)とが、異方性導電膜911を介して電気的に接続される構成となっている。
よって、他の画素回路の構成に適用する場合には、その画素回路の構成において発光素子
と接続される素子が、異方性導電膜を介して発光素子と電気的に接続されるようにすれば
よい。画素回路の多くの場合において、発光素子と接続される素子は、発光素子を駆動す
るためのトランジスタ(駆動用トランジスタ)である。よって、たいていの場合には、発
光素子を駆動するためのトランジスタと発光素子とが異方性導電膜を介して電気的に接続
される構成となる。
【0195】
また、図22(E)で示した撮像素子を含む副画素1220は、撮像素子1218とリセ
ット用トランジスタ1217のソースまたはドレインが接続された回路構成となっている
。そのため、撮像素子1218(図16の撮像素子921に相当)とリセット用トランジ
スタ1217(図16の薄膜トランジスタ927に相当)とが、異方性導電膜911を介
して電気的に接続される構成となっている。よって、他の撮像素子を含む副画素の構成に
適用する場合には、その撮像素子を含む副画素の構成において撮像素子と接続される素子
が、異方性導電膜を介して撮像素子と電気的に接続されるようにすればよい。なお、図1
6の断面図では示されていないが、撮像素子1218の一方の電極は、バッファ用トラン
ジスタ1216のゲート電極にも接続されている。
【0196】
以上において説明した本実施の形態の発光装置の動作について以下に説明する。
なお、図16においては、発光素子906から発せられる光が第1の基板903側の方向
にのみ射出される構造の発光素子の場合について示すが、この場合に限定されるものでは
なく、発光素子906から発せられる光が第2の基板900側の方向にのみ射出される構
造の発光素子としてもよい。ただし、図16に示すように発光素子906から発せられる
光が第1の基板903側の方向にのみ射出される構造の発光素子の場合のほうが、発光素
子906から発せられる光が通過する層が少ないため発光素子の光が有効に利用されるた
め好ましい。また、図16に示すように発光素子906から発せられる光が第1の基板9
03側の方向にのみ射出される構造の発光素子の場合、第2の基板側は開口率を考慮する
ことなく、回路を形成することができる。よって、第2の基板に形成する画素回路122
8や副画素1220は、素子数が多い回路構成としても特に問題がない。
【0197】
発光素子906から発せられる光は、被写体922において反射して、その反射した光は
撮像素子921に入射する。そうすると、撮像素子921の両電極間の電位差は変化し、
その変化した電位差に応じて両電極間に電流が流れ、その流れた電流量を検知することで
、被写体922の情報を得ることができる。そして、その得られた情報は、発光素子90
6により表示される。つまり、発光素子906は、被写体922の情報を読み取る際の光
源としての役割と、画像を表示する役割の2つの役割を果たす。したがって、本発明の発
光装置は、被写体922の情報を読み取るイメージセンサ機能と、画像を表示する表示機
能の2つの機能を有する。このような2つの機能を有しているにも関わらず、イメージセ
ンサ機能を用いる際には通常必要である光源や光散乱板を別個に設ける必要がないため、
大幅な小型化、薄型化及び軽量化が実現する。
【0198】
なお、以上においては、発光素子906から発せられる光が第1の基板903側の方向に
のみ射出される構造の発光素子の場合について説明したが、発光素子906から発せられ
る光が第2の基板900側の方向にのみ射出される構造の発光素子の場合には、被写体9
22を第2の基板900側に設けて被写体922の情報を読み取るようにすればよい。
【0199】
なお、本実施の形態は他の実施の形態に記載された技術と適宜組み合わせて行うことがで
きる。
【0200】
(実施の形態6)
本実施の形態においては、上記本発明の発光装置の第2の構成の第1の例について説明す
る。
【0201】
発光素子が形成された第1の基板の作製工程は、実施の形態1〜3で説明した作製工程と
同様であるため、ここでは、発光素子を駆動する回路を有するフィルムを作製する工程に
ついてまず説明する。
【0202】
図4(A)に示すように、基板100上に剥離層101を形成する。剥離層101として
、プラズマCVD法やスパッタリング法等により、タングステン(W)、モリブデン(M
o)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、ニッケル(Ni)、コバル
ト(Co)、ジルコニウム(Zr)、亜鉛(Zn)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(R
h)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、珪素(Si)か
ら選択された元素または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料からなる層
を、単層又は積層して形成する。珪素を含む層の結晶構造は、非晶質、微結晶、多結晶の
いずれの場合でもよい。
【0203】
基板100としては、石英基板、半導体基板、ガラス基板、金属基板などを用いればよい

【0204】
剥離層101が単層構造の場合、好ましくは、タングステン、モリブデン、タングステン
とモリブデンの混合物、タングステンの酸化物、タングステンの酸化窒化物、タングステ
ンの窒化酸化物、モリブデンの酸化物、モリブデンの酸化窒化物、モリブデンの窒化酸化
物、タングステンとモリブデンの混合物の酸化物、タングステンとモリブデンの混合物の
酸化窒化物、タングステンとモリブデンの混合物の窒化酸化物のいずれかを含む層を形成
する。なお、タングステンとモリブデンの混合物とは、例えば、タングステンとモリブデ
ンの合金に相当する。
【0205】
剥離層101が積層構造の場合、好ましくは、1層目として、タングステン、モリブデン
、タングステンとモリブデンの混合物を含む層を形成し、2層目として、タングステンの
酸化物、モリブデンの酸化物、タングステンとモリブデンの混合物の酸化物、タングステ
ンの酸化窒化物、モリブデンの酸化窒化物、タングステンとモリブデンの混合物の酸化窒
化物を形成する。このように、剥離層101を積層構造とする場合、金属膜と金属酸化膜
との積層構造とすることが好ましい。金属酸化膜の形成方法の一例としては、スパッタ法
により直接金属酸化膜を形成する方法、基板100上に形成した金属膜の表面を熱処理ま
たは酸素雰囲気下でのプラズマ処理により当該金属膜の表面を酸化して金属酸化膜を形成
する方法などが挙げられる。
【0206】
金属膜としては、前述したタングステン(W)、モリブデン(Mo)以外に、チタン(T
i)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、ジル
コニウム(Zr)、亜鉛(Zn)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム
(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)から選択された元素または前記元素
を主成分とする合金材料若しくは化合物材料からなる膜を用いることができる。
【0207】
なお、剥離層101を形成する前に、基板100上に酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化窒化
珪素膜、窒化酸化珪素膜などの絶縁膜を形成し、当該絶縁膜上に剥離層101を形成する
ようにしてもよい。基板100と剥離層101との間にこのような絶縁膜を設けることに
より、基板100が含む不純物が上層に侵入してしまうことを防止することができる。ま
た、後にレーザーを照射する工程があるが、その工程の際、基板100がエッチングされ
てしまうことを防止することができる。なお、ここで、酸化窒化珪素膜と、窒化酸化珪素
膜とでは、前者は窒素よりも酸素を多く含み、後者は酸素よりも窒素を多く含むという意
味で使い分けている。
【0208】
次に、図4(B)に示すように、剥離層101に接するように第1の絶縁膜102を形成
する。第1の絶縁膜102は下地膜として機能する膜である。第1の絶縁膜102として
、プラズマCVD法やスパッタリング法等により、珪素の酸化物、珪素の窒化物、窒素を
含む珪素の酸化物、酸素を含む珪素の窒化物等を形成する。
【0209】
図4(C)に示すように、第1の絶縁膜102上に公知の方法で発光素子を駆動する回路
を含む層104を形成する。以下においては、発光素子を駆動する回路が、発光素子を駆
動する画素回路の場合について説明するものとする。
【0210】
発光素子を駆動する回路を含む層104として例えば、複数の薄膜トランジスタ103と
、複数の薄膜トランジスタ103を覆う第2の絶縁膜110と、第2の絶縁膜110に接
し複数の薄膜トランジスタ103のソース領域又はドレイン領域に電気的に接続する電極
111とを形成する。薄膜トランジスタ103は、島状の半導体膜107、ゲート絶縁膜
108、ゲート電極109などを有する。
【0211】
なお、薄膜トランジスタ103の構造は、図4(C)に示す構造に限られるものではなく
、図4(C)に示す構造以外の構造を有する薄膜トランジスタを用いても良い。例えば、
薄膜トランジスタ103として、ゲート電極の両端にサイドウォールが形成され、LDD
領域(低濃度不純物領域)を有するトップゲート型の薄膜トランジスタや、ボトムゲート
型の薄膜トランジスタ、シリサイド領域を有する薄膜トランジスタなど、公知の薄膜トラ
ンジスタの構造を適用することができる。
【0212】
次に、図5(A)に示すように、発光素子を駆動する回路を含む層104上に第3の絶縁
膜112を形成し、第3の絶縁膜112上に薄膜トランジスタ103のソース領域又はド
レイン領域に電気的に接続する電極111と電気的に接続された電極113を金属膜など
を用いて形成する。ここでは電極113として、TiN膜をスパッタ法で形成する。
【0213】
第3の絶縁膜112は、公知の手段により、酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化窒化珪素膜、
窒化酸化珪素膜などの無機材料、ポリイミド、ポリアミド、ベンゾシクロブテン、アクリ
ル、エポキシなどの有機材料、シロキサンなどにより、単層または積層で形成する。
【0214】
また、図5(A)においては、電極111と接続するように電極113を形成しているが
、この場合に特に限定されるものではない。画素回路のなかで、発光素子と電気的に接続
したい素子と電気的に接続する電極を形成すればよい。
【0215】
電極113を形成した後、図5(B)に示すように、電極113上に強度確保層114と
して樹脂膜を20〜30μmの膜厚で形成する。ここでは、樹脂膜として、熱硬化型樹脂
、UV(紫外線)硬化型樹脂、熱可塑性樹脂等の樹脂材料をスクリーン印刷を用いて電極
113上に塗布した後、焼成することにより形成する。
【0216】
次に、図5(C)に示すようにUVレーザーを照射して、図6(A)に示すように開口部
115、116を形成する。このように、開口部115、116を形成することにより、
剥離層101が一部除去されることがきっかけとなり、基板100から、第1の絶縁膜1
02、発光素子を駆動する回路を含む層104、第3の絶縁膜112、電極113、強度
確保層114を有する積層体118を簡単に分離することができる。この分離は、剥離層
101の内部、又は剥離層101と第1の絶縁膜102の間を境界として行われる。
【0217】
また、本実施の形態ではUVレーザーを用いたが、本発明に用いるレーザーの種類は、開
口部115を形成できるものであれば特に制約はない。レーザー発振器は、レーザー媒質
、励起源、共振器により構成されている。レーザーは、媒質により分類すると、気体レー
ザー、液体レーザー、固体レーザーがあり、発振の特徴により分類すると、自由電子レー
ザー、半導体レーザー、X線レーザーがあるが、本発明では、いずれのレーザーを用いて
もよい。なお、好ましくは、気体レーザー又は固体レーザーを用いるとよく、さらに好ま
しくは固体レーザーを用いるとよい。
【0218】
気体レーザーは、ヘリウムネオンレーザー、炭酸ガスレーザー、エキシマレーザー、アル
ゴンイオンレーザーがある。エキシマレーザーは、希ガスエキシマレーザー、希ガスハラ
イドエキシマレーザーがある。希ガスエキシマレーザーは、アルゴン、クリプトン、キセ
ノンの3種類の励起分子による発振がある。アルゴンイオンレーザーは、希ガスイオンレ
ーザー、金属蒸気イオンレーザーがある。
【0219】
液体レーザーは、無機液体レーザー、有機キレートレーザー、色素レーザーがある。無機
液体レーザーと有機キレートレーザーは、固体レーザーに利用されているネオジムなどの
希土類イオンをレーザー媒質として利用する。
【0220】
固体レーザーが用いるレーザー媒質は、固体の母体に、レーザー作用をする活性種がドー
プされたものである。固体の母体とは、結晶又はガラスである。結晶とは、YAG(イッ
トリウム・アルミニウム・ガーネット結晶)、YLF、YVO、YAlO、サファイ
ア、ルビー、アレキサンドライドである。また、レーザー作用をする活性種とは、例えば
、3価のイオン(Cr3+、Nd3+、Yb3+、Tm3+、Ho3+、Er3+、Ti
3+)である。
【0221】
なお、媒質としてセラミック(多結晶)を用いると、短時間かつ低コストで自由な形状に
媒質を形成することが可能である。媒質として単結晶を用いる場合、通常、直径数mm、
長さ数十mmの円柱状のものが用いられているが、媒質としてセラミック(多結晶)を用
いる場合はさらに大きいものを作ることが可能である。また、発光に直接寄与する媒質中
のNd、Ybなどのドーパントの濃度は、単結晶中でも多結晶中でも大きくは変えられな
いため、濃度を増加させることによるレーザーの出力向上にはある程度限界がある。しか
しながら、媒質としてセラミックを用いると、単結晶と比較して媒質の大きさを著しく大
きくすることができるため大幅な出力向上が期待できる。さらに、媒質としてセラミック
を用いると、平行六面体形状や直方体形状の媒質を容易に形成することが可能である。こ
のような形状の媒質を用いて、発振光を媒質の内部でジグザグに進行させると、発振光路
を長くとることができる。そのため、増幅が大きくなり、大出力で発振させることが可能
になる。また、このような形状の媒質から射出されるレーザービームは射出時の断面形状
が四角形状であるため、丸状のビームと比較すると、線状ビームに整形するのに有利であ
る。このように射出されたレーザービームを、光学系を用いて整形することによって、短
辺の長さ1mm以下、長辺の長さ数mm〜数mの線状ビームを容易に得ることが可能とな
る。また、励起光を媒質に均一に照射することにより、線状ビームは長辺方向にエネルギ
ー分布の均一なものとなる。この線状ビームを半導体膜に照射することによって、半導体
膜の全面をより均一にアニールすることが可能になる。線状ビームの両端まで均一なアニ
ールが必要な場合は、その両端にスリットを配置し、エネルギーの減衰部を遮光するなど
の工夫が必要となる。
【0222】
なお、本発明に用いるレーザーには、連続発振型(CW)のレーザーやパルス発振型のレ
ーザーを用いることができる。なお、レーザーの照射条件、例えば、周波数、パワー密度
、エネルギー密度、ビームプロファイル等は、第1の絶縁膜102、発光素子を駆動する
回路を含む層104、第3の絶縁膜112、電極113、強度確保層114の厚さやその
材料等を考慮して適宜制御する。
【0223】
なお、基板100から、第1の絶縁膜102、発光素子を駆動する回路を含む層104、
第3の絶縁膜112、電極113、強度確保層114を有する積層体118を分離する際
には、図6(B)に示すように、強度確保層114の表面を、第1のフィルム117に接
着させて、白抜き矢印の方向に第1のフィルム117を引っ張ることによって、基板10
0から、第1の絶縁膜102、発光素子を駆動する回路を含む層104、第3の絶縁膜1
12、電極113、強度確保層114を有する積層体118を分離する。この際、剥離層
101の内部又は剥離層101と第1の絶縁膜102の境界において、基板100と積層
体118とが分離する。基板100から分離した後の積層体118は、第1の絶縁膜10
2が最表面となる。強度確保層114は、第1のフィルム117を引っ張ることによって
基板100と積層体118とを分離する際に強度を確保するための膜である。強度確保層
114を有することによって、この工程において、積層体118が破れてしまうのを防ぐ
ことができる。
【0224】
第1のフィルム117は、樹脂材料でなるベースフィルム上に接着層が設けられている構
造を有するフィルムであり、例えば、ホットメルトフィルム、UV(紫外線)剥離フィル
ム、熱剥離フィルムなどが挙げられる。ベースフィルムとして使用される材料は、ポリエ
ステル、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPEN(ポリエチレンナフタレート)
等があげられる。
【0225】
ホットメルトフィルムはベースフィルム上にベースフィルムよりも軟化点の低い樹脂から
なる接着層が形成された構成となっている。また、接着層として使用される材料は、ポリ
エチレン樹脂、ポリエステル、EVA(エチレンビニルアセテート)等が挙げられる。ま
た、UV(紫外線)剥離フィルムは、ベースフィルム上にUV(紫外線)を照射すること
によって粘着力が弱くなる樹脂材料からなる接着層が形成された構成となっている。また
、熱剥離フィルムは、ベースフィルム上に加熱することによって粘着力が弱くなる樹脂材
料からなる接着層が形成された構成となっている。
【0226】
そして、図6(C)に示すように、第1の絶縁膜102の表面(薄膜回路の裏面側)、つ
まり第1の絶縁膜102の発光素子を駆動する回路を含む層104が形成されていない側
の面に、電極113と重なる位置で、導電膜119を1μm〜数十μmの膜厚、好ましく
は10〜20μmの膜厚で形成する。導電膜119は、例えばスクリーン印刷により、A
uペースト、Agペースト、Cuペースト、Niペースト、Alペーストなどの導電性材
料やハンダなどを用いて形成すればよい。この導電膜119の膜厚が0.1μm以下とな
ると膜厚が薄すぎて、後の工程において電極113との電気的接続がとりにくいため、導
電膜119の膜厚は0.1μ以上とするのが好ましい。
【0227】
そして、図7(A)に示すように、導電膜119にレーザーを照射する。この際、導電膜
119が電極113まで打ち込まれ、電極113で止まるように(つまり、導電膜119
が発光素子を駆動する回路を含む層104及び第3の絶縁膜112を貫通して、電極11
3で止まるように)レーザーの出力を調節する。これにより、導電膜119と電極113
が電気的に接続され、図7(B)に示すような状態となる。図7(B)において、120
は電極113と電気的に接続された電極を示す。
【0228】
図7(B)に示すように、レーザーが照射された箇所において、第1の絶縁膜102、発
光素子を駆動する回路を含む層104、第3の絶縁膜112に穴が形成され、その穴の側
壁部分に沿って電極113の内部まで導電膜119を構成する材料が侵出している状態と
なっている。
【0229】
なお、ここでは、導電膜119が電極113まで打ち込まれ、電極113で止まるように
レーザーの出力を調節した例を示しているが、強度確保層114及び第1のフィルム11
7を貫通するような穴が形成されるようにレーザーの出力を調節してもよい。
【0230】
以上のようにして、本発明の第2の構成の発光素子を駆動する回路を有するフィルム12
1及び第1のフィルム117を有する積層体122を作製する。以上のようにして作製し
た発光素子を駆動する回路を有するフィルム121及び第1のフィルム117を有する積
層体122を第1の基板と貼り合わせる工程について以下に説明する。
【0231】
なお、以下においては、この積層体を実施の形態1で説明した構造の発光素子が形成され
た第1の基板と貼り合わせる場合について説明するが、第1の基板に形成する発光素子は
この構造に限定されるものではない。第1の基板に形成する発光素子は、実施の形態2や
3で説明した発光素子の構造と同様の構造としても良い。
【0232】
図7(C)に示すように、発光素子を駆動する回路を有するフィルム121の電極120
が形成されている側の面を、第1の基板の発光素子が形成されている側の面と対向するよ
うにして第1の基板203と発光素子を駆動する回路を有するフィルム121とを異方性
導電膜211によって貼り合わせる。異方性導電膜211は、導電性粒子205を有する
材料である。異方性導電膜211としては、ACP(Anisotropic Cond
uctive Paste)やACF(Anisotropic Conductive
Film)などが挙げられる。そのため、異方性導電膜211を用いて、第1の基板2
03と発光素子を駆動する回路を有するフィルム121とを貼り合わせることによって、
電極120と電極219とが異方性導電膜211に含まれる導電性粒子205を介して電
気的に接続される。
【0233】
そして、この異方性導電膜211を硬化させるために加熱処理を施す。第1のフィルム1
17として熱剥離フィルムを用いた場合には、この加熱処理によって第1のフィルム11
7を強度確保層114から剥離することができる。第1のフィルム117を強度確保層1
14から剥離した後の状態を図8に示す。
【0234】
なお、ここでは、異方性導電膜211を硬化させるための加熱処理の際に、第1のフィル
ム117を剥がす場合について説明したが、この方法に限定されない。第1のフィルム1
17としてUV(紫外線)剥離フィルムを用いて、異方性導電膜211を硬化させるため
の加熱処理後に、UV(紫外線)照射を行うことによって、第1のフィルム117を強度
確保層114から剥離するようにしてもよい。
【0235】
また、図8においては、第1のフィルム117が強度確保層114から剥離された場合に
ついて示しているが、第1のフィルム117を剥離せず、強度確保層114上に接着した
ままの状態で第1の基板203と発光素子を駆動する回路を有するフィルム121とを貼
り合わせることも可能である。その場合には、第1のフィルム117として、熱剥離フィ
ルムやUV(紫外線)剥離フィルム以外のフィルム(ホットメルトフィルムなど)を用い
ることができる。
【0236】
また、以上においては、第1の基板203と発光素子を駆動する回路を有するフィルム1
21とを異方性導電膜211によって貼り合わせることによって、電極120と電極21
9とを電気的に接続する場合を例として示しているが、電極120と電極219とを電気
的に接続するための方法は、特にこれに限定されるものではなく、公知の接続方法を用い
ればよい。例えば、NCP(Non Conductive Paste)を用いて電極
120と電極219とを電気的に接続するようにしても良いし、超音波を用いた共晶接合
によって電極120と電極219とを電気的に接続するようにしても良い。
【0237】
図8に示す発光装置の断面構造について以下に説明する。
【0238】
なお、以下においては、実施の形態1と同様、画素回路の構成が図12に示す画素回路6
09の場合を例にして説明することとする。
また、発光素子が形成された第1の基板に形成された発光素子の構造は、実施の形態1と
同じ構造であるため、実施の形態1と同じ構成のものは同じ符号で示し、ここでは説明を
省略する。
【0239】
図8において、発光素子206が複数形成された第1の基板203と、発光素子を駆動す
る回路を有するフィルム121とが対向して設けられている。
なお、本実施の形態においては、発光素子を駆動する回路を有するフィルム121が第1
の基板203の発光素子が形成されている面と対向するように、第1の基板203と発光
素子を駆動する回路を有するフィルム121とが貼り合わせられている。よって、発光素
子を駆動する回路を有するフィルム121は封止用の基板の役割を果たしている。
【0240】
図8の発光素子206は、図12の発光素子607に相当する。
また、図8の薄膜トランジスタ103は、図12の駆動用トランジスタ606に相当する

【0241】
図8の断面図において、発光素子を駆動する回路を有するフィルム121に薄膜トランジ
スタ103(駆動用トランジスタ606に相当)が形成されている部分しか示されていな
いが、発光素子を駆動する回路を有するフィルム121には、駆動用トランジスタ606
以外の画素回路609を構成する素子(スイッチング用トランジスタ605、コンデンサ
608)も形成されている。
【0242】
ここで、第1の基板203としては、ガラス基板、石英基板、透光性を有する樹脂基板な
どの透光性基板を用いればよい。
【0243】
また、発光素子を駆動する回路を有するフィルム121は、有機絶縁膜や無機絶縁膜など
を含む構造となっている。
【0244】
なお、発光素子206からの光が第1の基板203の方向にのみ放出されるように構成さ
れた発光素子の場合には、発光素子を駆動する回路を有するフィルム121は透光性を有
する必要はない。よって、発光素子を駆動する回路を有するフィルム121として、透光
性を有しない有機絶縁膜や無機絶縁膜が含まれていても良い。
【0245】
また、発光素子206からの光が発光素子を駆動する回路を有するフィルム121の方向
にのみ放出されるように構成された発光素子の場合には、第1の基板203は必ずしも透
光性基板である必要はない。よって、第1の基板203として、透光性を有しない樹脂基
板、半導体基板、セラミック基板、金属基板などの透光性を有しない基板を用いることも
可能である。この場合、発光素子206が薄膜トランジスタ103となるべく重ならない
ように薄膜トランジスタ103と発光素子206との配置を工夫する必要がある。
【0246】
以上で説明した構造を有する第1の基板203と発光素子を駆動する回路を有するフィル
ム121とが、異方性導電膜211によって貼り合わせられている。異方性導電膜211
としては、ACP(Anisotropic Conductive Paste)やA
CF(Anisotropic Conductive Film)などが挙げられる。
異方性導電膜211を用いて、第1の基板203と発光素子を駆動する回路を有するフィ
ルム121とを貼り合わせることによって、電極120と電極219とが異方性導電膜2
11に含まれる導電性粒子205を介して電気的に接続される。つまり、第1の基板20
3に形成されている発光素子206と発光素子を駆動する回路を有するフィルム121に
形成されている薄膜トランジスタ103は電気的に接続された状態となっている。
【0247】
なお、図8では、第1の基板203と発光素子を駆動する回路を有するフィルム121と
を異方性導電膜211によって貼り合わせることによって、電極120と電極219とを
電気的に接続する場合を例として示しているが、電極120と電極219とを電気的に接
続するための方法は、特にこれに限定されるものではなく、公知の接続方法を用いればよ
い。例えば、NCP(Non Conductive Paste)を用いて電極120
と電極219とを電気的に接続するようにしても良いし、超音波を用いた共晶接合によっ
て電極120と電極219とを電気的に接続するようにしても良い。
【0248】
また、第1の基板203と発光素子を駆動する回路を有するフィルム121を貼り合わせ
る際に、必要に応じて第1の基板203と発光素子を駆動する回路を有するフィルム12
1の間にスペーサーを設けても良い。
【0249】
また、図8においては、発光素子206の第1の電極204と電源との接続などは特に記
載していないが、第1の電極204と電気的に接続された接続端子を画素部601の周囲
もしくはソース信号線駆動回路602やゲート信号線駆動回路603よりも外側の領域に
設け、その接続端子によって外付けのIC等により設けられた電源と接続することによっ
て、第1の電極204に対向電位が与えられている。
【0250】
なお、以上においては、各画素に設けられている発光素子を駆動するための画素回路が図
12で示した画素回路609の場合について説明したが、各画素に設けられている発光素
子を駆動するための画素回路の構成は、図12で示した画素回路609に限られるもので
はない。図12に示した画素回路609の構成は、一例として示したものであって、その
他の様々な画素回路においても本実施の形態を実施することができる。
【0251】
図12で示した画素回路609は、発光素子607を駆動するためのトランジスタである
駆動用トランジスタ606が発光素子607と接続される回路構成となっている。そのた
め、発光素子607と駆動用トランジスタ606とが、異方性導電膜を介して電気的に接
続される構成となっている。よって、他の画素回路の構成に適用する場合には、その画素
回路の構成において発光素子と接続される素子が、異方性導電膜を介して発光素子と電気
的に接続されるようにすればよい。画素回路の多くの場合において、発光素子と接続され
る素子は、発光素子を駆動するための薄膜トランジスタである。よって、たいていの場合
には、発光素子を駆動するための薄膜トランジスタと発光素子とが異方性導電膜を介して
電気的に接続される構成となる。
【0252】
本実施の形態で説明した発光装置は、発光素子を駆動する画素回路を基板上に形成した後
、基板から剥離することによって発光素子を駆動する画素回路を有するフィルムを作製し
ているため、発光装置の厚さを薄くすることが可能である。よって、電子機器などに本実
施の形態の発光装置を用いることによって、電子機器の厚さ方向の寸法をより小さくする
ことができる。よって、携帯電話機、携帯用ゲーム機器、モバイルコンピュータ、パーソ
ナルコンピュータ、カメラ(デジタルカメラ、ビデオカメラなど)など、より小型化が求
められている電子機器(特に携帯用の電子機器)に適用すると電子機器を小型化すること
ができるため好ましい。
【0253】
また、発光素子が形成される第1の基板を可撓性を有する基板とすれば、可撓性を有する
発光装置とすることができる。
この場合、発光素子を形成する基板としては、樹脂基板などが挙げられる。そして、樹脂
基板上にインクジェットや印刷法などで発光素子を形成すればよい。
【0254】
なお、本実施の形態は他の実施の形態に記載された技術と適宜組み合わせて行うことがで
きる。よって、例えば、本実施の形態において、実施の形態4のように第2の基板に撮像
素子を設ける構成としたり、実施の形態5のように第1の基板に撮像素子を設ける構成と
したりすることもできる。
【0255】
(実施の形態7)
本実施の形態においては、上記本発明の第1の構成において、発光素子を駆動する回路が
形成された第2の基板の厚さを薄くする場合の例について説明する。
【0256】
発光素子が形成された第1の基板の作製工程は、実施の形態1〜3で説明した作製工程と
同様であるため、ここでは、発光素子を駆動する回路が形成された第2の基板を作製する
工程についてまず説明する。
【0257】
図17(A)に示すように、基板1000上に第1の絶縁膜1001を形成する。この第
1の絶縁膜1001は下地膜として機能する膜である。第1の絶縁膜1001として、プ
ラズマCVD法やスパッタリング法等により、珪素の酸化物、珪素の窒化物、窒素を含む
珪素の酸化物、酸素を含む珪素の窒化物等を形成する。
【0258】
なお、基板1000としては、石英基板、半導体基板、ガラス基板、金属基板などを用い
ればよい。
【0259】
図17(B)に示すように、第1の絶縁膜1001上に公知の方法で発光素子を駆動する
回路を含む層1004を形成する。以下においては、発光素子を駆動する回路が、発光素
子を駆動する画素回路の場合について説明するものとする。
【0260】
発光素子を駆動する回路を含む層1004として例えば、複数の薄膜トランジスタ100
3と、複数の薄膜トランジスタ1003を覆う第2の絶縁膜1010と、第2の絶縁膜1
010に接し複数の薄膜トランジスタ1003のソース領域又はドレイン領域に接続する
電極1011とを形成する。薄膜トランジスタ1003は、島状の半導体膜1007、ゲ
ート絶縁膜1008、ゲート電極1009などを有する。
【0261】
発光素子を駆動する回路を含む層1004の形成方法については、実施の形態6において
説明した形成方法と同様の方法で行えばよい。
【0262】
なお、薄膜トランジスタ1003の構造は、図17(B)に示す構造に限られるものでは
なく、図17(B)に示す以外の構造を有する薄膜トランジスタを用いてもよい。例えば
、薄膜トランジスタ1003として、ゲート電極にサイドウォールが形成され、LDD領
域(低濃度不純物領域)を有するトップゲート型の薄膜トランジスタや、ボトムゲート型
の薄膜トランジスタ、シリサイド領域を有する薄膜トランジスタなど、公知の薄膜トラン
ジスタの構造を適用することができる。
【0263】
そして、図17(C)に示すように、発光素子を駆動する回路を含む層1004上に第3
の絶縁膜1012を形成し、第3の絶縁膜1012上に電極1011と電気的に接続され
た電極1013を形成する。
【0264】
第3の絶縁膜1012は、公知の手段により、酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化窒化珪素膜
、窒化酸化珪素膜などの無機材料、ポリイミド、ポリアミド、ベンゾシクロブテン、アク
リル、エポキシなどの有機材料、シロキサンなどにより、単層または積層で形成する。
【0265】
また、図17(C)においては、電極1011と接続するように電極1013を形成して
いるが、この場合に特に限定されるものではない。薄膜回路のなかで、外部回路と電気的
に接続したい箇所に電極を形成すればよい。
【0266】
次に、図18(A)に示すように、電極1013上に第4の絶縁膜1014を形成する。
第4の絶縁膜1014は、公知の手段により、酸化珪素膜、窒化珪素膜、酸化窒化珪素膜
、窒化酸化珪素膜などの無機材料、ポリイミド、ポリアミド、ベンゾシクロブテン、アク
リル、エポキシなどの有機材料、シロキサンなどにより、単層または積層で形成する。
【0267】
そして、図18(B)に示すように、第4の絶縁膜1014上に基板1015を接着材を
用いて接着する。基板1015としては、石英基板、半導体基板、ガラス基板、金属基板
、樹脂基板などを用いることができる。接着材として熱をかけることにより粘着力が弱く
なる接着材やUV(紫外線)照射により粘着力が弱くなる接着材を用いることが好ましい
。また、基板1015として、ホットメルトフィルム、UV(紫外線)剥離フィルム、熱
剥離フィルムなど、ベースフィルム上に接着層が設けられている構造を有するフィルムを
用いても良い。この場合には、第4の絶縁膜1014上に基板1015を接着する際に接
着材を用いる必要がない。
【0268】
ここで、基板1015を接着しない場合、後ほど行う基板1000の厚さを薄くする工程
(薄膜化工程)において、基板1000の厚さが薄くなるにつれて、発光素子を駆動する
回路を含む層1004と第3の絶縁膜1012と電極1013と第4の絶縁膜1014と
からなる積層体がカールしてしまう。しかし、基板1015を接着することによって、後
ほど行う基板1000の厚さを薄くする工程において、発光素子を駆動する回路を含む層
1004と第3の絶縁膜1012と電極1013と第4の絶縁膜1014とからなる積層
体がカールしてしまうのを防ぐことができる。
【0269】
第4の絶縁膜1014上に基板1015を接着したら、基板1000の厚さを薄くする処
理を行う。この処理によって基板1000の厚さを100μm以下、好ましくは20〜5
0μmとする。ここでは、図18(C)に示すように、研削手段または研磨手段1016
を用いて基板1000の厚さを薄くする。この際、研削手段のみによって基板の研削を行
って基板1000の厚さを薄くしても良いし、研磨手段のみによって基板の研磨を行って
基板1000の厚さを薄くしても良いが、研削手段によって基板の研削を行った後、研磨
手段によって基板の研磨を行うのが好ましい。
【0270】
なお、研削または研磨を行うことによって基板1000の厚さを薄くする処理を行う場合
、基板1000と第1の絶縁膜1001との間に、基板1000よりもビッカース硬度の
高い材料からなる層を形成すれば、第1の絶縁膜1001まで研削または研磨してしまう
ことを防ぐことができる。
【0271】
また、ここでは基板1000の厚さを薄くする手段として研削手段または研磨手段を用い
たが、これに限定されるものではない。
基板1000の厚さを薄くする手段としてウエットエッチングを用いても良い。
この場合、基板1000と第1の絶縁膜1001との間に、基板1000のエッチングを
行う際に使用するエッチング液に対して耐性を有する膜を形成すれば、第1の絶縁膜10
01までエッチングされてしまうことがないので好ましい。
【0272】
なお、研削とウエットエッチングを組み合わせたり、研磨とウエットエッチングを組み合
わせたり、研削と研磨とウエットエッチングを組み合わせて基板1000の厚さを薄くす
るようにしてもよい。
【0273】
基板1000の厚さを薄くする処理を行って、基板1000の厚さが薄くなった状態を図
19(A)に示す。図19(A)においては、基板1000が残っている状態を示してい
るが、基板1000が完全に除去された状態であっても良いし、基板1000の一部のみ
が第1の絶縁膜1001の表面に残っている状態であってもよい。なお、本実施の形態に
おいて基板1000が完全に除去された状態である場合は、実施の形態6で作製した発光
素子を駆動する回路を含むフィルムと同様の構造となる。よって、本実施の形態の第2の
基板側の構造において、基板1000が完全に除去された状態の場合は、発光素子を駆動
する回路を含むフィルムと呼ぶこととする。
【0274】
そして、図19(B)に示すように、基板1000の第1の絶縁膜1001が形成されて
いない側の面、つまり薄膜回路の裏面側に、電極1013と重なる位置で、導電膜101
7を1μm〜数十μmの膜厚、好ましくは10〜20μmの膜厚で形成する。導電膜10
17は、例えばスクリーン印刷により、Auペースト、Agペースト、Cuペースト、N
iペースト、Alペーストなどの導電性材料やハンダなどを用いて形成すればよい。この
導電膜1017の膜厚が0.1μm以下となると膜厚が薄すぎて、後の工程において電極
1013との電気的接続がとりにくいため、導電膜1017の膜厚は0.1μm以上とす
るのが好ましい。
【0275】
そして、図19(C)に示すように、導電膜1017にレーザーを照射する。この際、導
電膜1017が電極1013まで打ち込まれ、電極1013で止まるように(つまり、導
電膜1017が基板1000、発光素子を駆動する回路を含む層1004及び第3の絶縁
膜1012を貫通して、電極1013で止まるように)レーザーの出力を調節する。これ
により、導電膜1017と電極1013が電気的に接続され、図20(A)に示すような
状態となる。図20(A)において、1018は電極1013と電気的に接続された電極
を示す。
【0276】
図20(A)に示すように、レーザーが照射された箇所において、基板1000、発光素
子を駆動する回路を含む層1004、第3の絶縁膜1012に穴が形成され、その穴の側
壁部分に沿って電極1013の内部まで導電膜1017を構成する材料が侵出している状
態となっている。
【0277】
なお、ここでは、導電膜1017が電極1013まで打ち込まれ、電極1013で止まる
ようにレーザーの出力を調節した例を示しているが、第4の絶縁膜1014及び基板10
15を貫通するような穴が形成されるようにレーザーの出力を調節してもよい。
【0278】
以上のようにして、本発明の第1の構成の発光素子を駆動する回路が形成された第2の基
板1000を作製する。以上のようにして作製した発光素子を駆動する回路が形成された
第2の基板1000を第1の基板と貼り合わせる工程について以下に説明する。なお、以
下においては、第2の基板1000を実施の形態1で説明した構造の発光素子が形成され
た第1の基板と貼り合わせる場合について説明するが、第1の基板に形成する発光素子は
この構造に限定されるものではない。第1の基板に形成する発光素子は、実施の形態2や
3で説明した発光素子の構造と同様の構造としても良い。
【0279】
図20(B)に示すように、発光素子を駆動する回路が形成された第2の基板1000の
電極1018が形成されている側の面を、第1の基板203の発光素子が形成されている
側の面と対向するようにして第1の基板203と発光素子を駆動する回路が形成された第
2の基板1000とを異方性導電膜211を用いて貼り合わせる。異方性導電膜211は
、導電性粒子205を有する材料である。異方性導電膜211としては、ACP(Ani
sotropic Conductive Paste)やACF(Anisotrop
ic Conductive Film)などが挙げられる。そのため、異方性導電膜2
11を用いて、第1の基板203と発光素子を駆動する回路が形成された第2の基板10
00とを貼り合わせることによって、電極219と電極1018が導電性粒子205を介
して電気的に接続される。
【0280】
そして、この異方性導電膜211を硬化させるために加熱処理を施す。基板1015を第
4の絶縁膜1014上に接着する際に、熱をかけることにより粘着力が弱くなる接着材を
用いて基板1015と第4の絶縁膜1014とを接着した場合、この加熱処理工程におい
て、基板1015を第4の絶縁膜1014から剥離することができる。
また、基板1015として熱剥離フィルムを用いた場合にも、この加熱処理工程において
熱剥離フィルムを第4の絶縁膜1014から剥離することができる。基板1015を第4
の絶縁膜1014から剥離した後の状態を図21に示す。
【0281】
なお、ここでは、異方性導電膜211を硬化させるための加熱処理の際に、基板1015
を剥がす場合について説明したが、この方法に限定されない。基板1015を第4の絶縁
膜1014上に接着する際に、UV(紫外線)照射により粘着力が弱くなる接着材を用い
て基板1015と第4の絶縁膜1014とを接着するようにして、異方性導電膜211を
硬化させるための加熱処理後に、UV(紫外線)照射を行うことによって、基板1015
を第4の絶縁膜1014から剥離するようにしてもよい。
また、基板1015としてUV(紫外線)剥離フィルムを用いるようにして、異方性導電
膜211を硬化させるための加熱処理後に、UV(紫外線)照射を行うことによって、基
板1015(UV(紫外線)剥離フィルム)を第4の絶縁膜1014から剥離するように
してもよい。
【0282】
また、図21においては、基板1015が第4の絶縁膜1014から剥離された場合につ
いて示している。しかし、第4の絶縁膜1014上に接着された基板1015を剥離せず
、第4の絶縁膜1014上に接着したままの状態で第1の基板203と第2の基板100
0とを貼り合わせることも可能である。その場合には、基板1015として、熱剥離フィ
ルムやUV(紫外線)剥離フィルム以外のフィルム(ホットメルトフィルムなど)を用い
ることができる。
【0283】
また、以上においては、第1の基板203と第2の基板1000とを異方性導電膜211
によって貼り合わせることによって、電極219と電極1018とを電気的に接続する場
合を例として示しているが、電極219と電極1018とを電気的に接続するための方法
は、特にこれに限定されるものではなく、公知の接続方法を用いればよい。例えば、NC
P(Non Conductive Paste)を用いて電極219と電極1018と
を電気的に接続するようにしても良いし、超音波を用いた共晶接合によって電極219と
電極1018とを電気的に接続するようにしても良い。
【0284】
図21に示す発光装置の断面構造について以下に説明する。
【0285】
なお、以下においては、実施の形態1と同様、画素回路の構成が図12に示す画素回路6
09の場合を例にして説明することとする。
また、第1の基板に形成された発光素子の構造は、実施の形態1と同じ構造であるため、
実施の形態1と同じ構成のものは同じ符号で示し、ここでは説明を省略する。
【0286】
図21において、発光素子206が複数形成された第1の基板203と、第2の基板10
00とが対向して設けられている。
なお、本実施の形態においては、第2の基板1000が第1の基板203の発光素子が形
成されている面と対向するように、第1の基板203と第2の基板1000が貼り合わせ
られている。よって、第2の基板1000は封止用の基板の役割を果たしている。
【0287】
図21の発光素子206は、図12の発光素子607に相当する。
また、図21の薄膜トランジスタ1003は、図12の駆動用トランジスタ606に相当
する。
【0288】
図21の断面図において、第2の基板1000上に薄膜トランジスタ1003(駆動用ト
ランジスタ606に相当)が形成されている部分しか示されていないが、第2の基板10
00上には、駆動用トランジスタ606以外の画素回路609を構成する素子(スイッチ
ング用トランジスタ605、コンデンサ608)も形成されている。
【0289】
ここで、第1の基板203としては、ガラス基板、石英基板、透光性を有する樹脂基板な
どの透光性基板を用いればよい。
【0290】
なお、発光素子206からの光が第1の基板203の方向にのみ放出されるように構成さ
れた発光素子の場合には、第2の基板1000は透光性を有する必要はない。
【0291】
また、発光素子206からの光が第2の基板1000の方向にのみ放出されるように構成
された発光素子の場合には、第1の基板203は必ずしも透光性基板である必要はない。
よって、第1の基板203として、透光性を有しない樹脂基板、半導体基板、セラミック
基板、金属基板などの透光性を有しない基板を用いることも可能である。
【0292】
以上で説明した構造を有する第1の基板203と第2の基板1000とが、異方性導電膜
211によって貼り合わせられている。異方性導電膜211としては、ACP(Anis
otropic Conductive Paste)やACF(Anisotropi
c Conductive Film)などが挙げられる。異方性導電膜211を用いて
、第1の基板203と第2の基板1000とを貼り合わせることによって、電極219と
電極1018とが異方性導電膜211に含まれる導電性粒子205を介して電気的に接続
される。つまり、第1の基板203に形成されている発光素子206と第2の基板100
0に形成されている薄膜トランジスタ1003は電気的に接続された状態となっている。
【0293】
なお、図21では、第1の基板203と第2の基板1000とを異方性導電膜211によ
って貼り合わせることによって、電極219と電極1018とを電気的に接続する場合を
例として示しているが、電極219と電極1018とを電気的に接続するための方法は、
特にこれに限定されるものではなく、公知の接続方法を用いればよい。例えば、NCP(
Non Conductive Paste)を用いて電極219と電極1018とを電
気的に接続するようにしても良いし、超音波を用いた共晶接合によって電極219と電極
1018とを電気的に接続するようにしても良い。
【0294】
また、第1の基板203と第2の基板1000を貼り合わせる際に、必要に応じて第1の
基板203と第2の基板1000の間にスペーサーを設けても良い。
【0295】
また、図21においては、発光素子206の第1の電極204と電源との接続などは特に
記載していないが、第1の電極204と電気的に接続された接続端子を画素部601の周
囲もしくはソース信号線駆動回路602やゲート信号線駆動回路603よりも外側の領域
に設け、その接続端子によって外付けのIC等により設けられた電源と接続することによ
って、第1の電極204に対向電位が与えられている。
【0296】
なお、以上においては、各画素に設けられている発光素子を駆動するための画素回路が図
12で示した画素回路609の場合について説明したが、各画素に設けられている発光素
子を駆動するための画素回路の構成は、図12で示した画素回路609に限られるもので
はない。図12に示した画素回路609の構成は、一例として示したものであって、その
他の様々な画素回路においても本実施の形態を実施することができる。
【0297】
図12で示した画素回路609は、発光素子607を駆動するためのトランジスタである
駆動用トランジスタ606が発光素子607と接続される回路構成となっている。そのた
め、発光素子607と駆動用トランジスタ606とが、異方性導電膜を介して電気的に接
続される構成となっている。よって、他の画素回路の構成に適用する場合には、その画素
回路の構成において発光素子と接続される素子が、異方性導電膜を介して発光素子と電気
的に接続されるようにすればよい。画素回路の多くの場合において、発光素子と接続され
る素子は、発光素子を駆動するための薄膜トランジスタである。よって、たいていの場合
には、発光素子を駆動するための薄膜トランジスタと発光素子とが異方性導電膜を介して
電気的に接続される構成となる。
【0298】
本実施の形態で説明した発光装置は、発光素子を駆動する画素回路を形成した基板の厚さ
を薄くする処理(薄膜化処理)を行っているため、発光装置の厚さを薄くすることが可能
である。よって、電子機器などに本実施の形態の発光装置を用いることによって、電子機
器の厚さ方向の寸法をより小さくすることができる。よって、携帯電話機、携帯用ゲーム
機器、モバイルコンピュータ、パーソナルコンピュータ、カメラ(デジタルカメラ、ビデ
オカメラなど)など、より小型化が求められている電子機器(特に携帯用の電子機器)に
適用すると電子機器を小型化することができるため好ましい。
【0299】
また、発光素子を駆動する画素回路を形成した基板の厚さを可撓性を有する程度に薄くし
、発光素子を形成する基板も可撓性を有する基板とすれば、可撓性を有する発光装置とす
ることができる。
この場合、発光素子を形成する基板としては、樹脂基板などが挙げられる。そして、樹脂
基板上にインクジェットや印刷法などで発光素子を形成すればよい。
【0300】
なお、本実施の形態は他の実施の形態に記載された技術と適宜組み合わせて行うことがで
きる。よって、例えば、本実施の形態において、実施の形態4のように第2の基板に撮像
素子を設ける構成としたり、実施の形態5のように第1の基板に撮像素子を設ける構成と
したりすることもできる。
【0301】
(実施の形態8)
本実施の形態では、第1の基板に形成された発光素子と、第2の基板に形成されたトラン
ジスタとが電気的に接続されているパッシブマトリクス型の発光装置の例について説明す
る。つまり、上記本発明の発光装置の第1の構成において、パッシブマトリクス型の発光
装置である場合における例について説明する。
【0302】
図13にパッシブマトリクス型の発光装置の概略図を示す。
図13に示すように、パッシブマトリクス型の発光装置は、画素部701、第1の駆動回
路(以下、「カラムドライバ」という)702、第2の駆動回路(以下、「ロウドライバ
」という)703、カラムドライバと接続された駆動ライン(C1〜Cn)、ロウドライ
バと接続された駆動ライン(R1〜Rm)などを有する。
【0303】
画素部701の等価回路図を図14に示す。駆動ラインC1〜Cnと駆動ラインR1〜R
mとが直交するように形成されており、駆動ラインC1〜Cnと駆動ラインR1〜Rmと
のそれぞれの交点部分には、発光素子704が形成されている。
【0304】
本実施の形態では、以上のような構成を有するパッシブマトリクス型の発光装置において
、駆動ラインC1〜Cn、駆動ラインR1〜Rm、発光素子704を第1の基板に形成し
、カラムドライバ702、ロウドライバ703を第2の基板に形成する。そして、カラム
ドライバ702と駆動ラインC1〜Cnとが電気的に接続されるようにし、ロウドライバ
703と駆動ラインR1〜Rmとが電気的に接続されるようにする。
【0305】
図9(A)に本実施の形態の発光装置の第1の基板の上面図を示す。
図9(A)において、第1の基板520上には、駆動ラインC1〜Cnに相当する配線5
21、駆動ラインR1〜Rmに相当する配線523、発光物質を含む層522が形成され
ている。配線521と523とは互いに直交するように形成されている。
【0306】
図9(A)のA−A’における断面図を図9(B)に、B−B’における断面図を図9(
C)にそれぞれ示す。なお、図9(B)、(C)は、それぞれ、第1の基板上に、第1の
基板と対向して第2の基板が設けられている状態での断面図を示す。
【0307】
図9(B)を用いて、図9(A)のA−A’における断面構造について以下に説明する。
第1の基板520上には、駆動ラインR1〜Rmに相当する配線523が形成されており
、駆動ラインR1〜Rmに相当する配線523上には、絶縁膜527がストライプ状に形
成されている。そして、絶縁膜527上には、絶縁膜527よりも狭い幅を有する隔壁5
30が形成されている。隔壁530は下部の幅に比べて上部の幅が大きくなるように形成
されている。そして、駆動ラインR1〜Rmに相当する配線523上、及び隔壁530上
には、それぞれ発光物質を含む層522が形成されており、発光物質を含む層522上に
は、駆動ラインC1〜Cnに相当する配線521が形成されている。
【0308】
また、駆動ラインR1〜Rmに相当する配線523上には、駆動ラインR1〜Rmに相当
する配線523に電気的に接続された電極519が形成されている。
【0309】
一方、第1の基板520と対向して設けられている第2の基板500上には、ロウドライ
バ703の有する薄膜トランジスタ502が形成されている。図9(B)においては、薄
膜トランジスタ502は、第2の基板上に下地膜501を介して形成された半導体膜51
7と、ゲート絶縁膜516と、ゲート電極515とを有する。
【0310】
薄膜トランジスタ502上には第1の層間絶縁膜526が形成されており、第1の層間絶
縁膜526上には、薄膜トランジスタ502の有する半導体膜517と電気的に接続され
る電極529が形成されている。そして、電極529及び第1の層間絶縁膜526上には
、第2の層間絶縁膜528が形成されており、第2の層間絶縁膜528上には、電極52
9と電気的に接続される電極518が形成されている。よって、薄膜トランジスタ502
と電極518は電気的に接続されている。
【0311】
以上で説明した構造を有する第1の基板520と第2の基板500とが、異方性導電膜5
24によって貼り合わせられている。異方性導電膜524としては、ACP(Aniso
tropic Conductive Paste)やACF(Anisotropic
Conductive Film)などが挙げられる。異方性導電膜524を用いて、
第1の基板520と第2の基板500とを貼り合わせることによって、電極518と電極
519とが異方性導電膜524に含まれる導電性粒子505を介して電気的に接続される
。つまり、第1の基板520に形成されている配線523と第2の基板500に形成され
ている薄膜トランジスタ502は電気的に接続された状態となっている。
【0312】
次に、図9(C)を用いて、図9(A)のB−B’における断面構造について以下に説明
する。第1の基板520上には、駆動ラインR1〜Rmに相当する配線523が形成され
ており、駆動ラインR1〜Rmに相当する配線523上には、発光物質を含む層522が
形成されており、発光物質を含む層522上には、駆動ラインC1〜Cnに相当する配線
521が形成されている。
【0313】
また、駆動ラインC1〜Cnに相当する配線521上には、駆動ラインC1〜Cnに相当
する配線521に電気的に接続された電極549が形成されている。
【0314】
一方、第1の基板520と対向して設けられている第2の基板500上には、カラムドラ
イバ702の有する薄膜トランジスタ532が形成されている。図9(C)においては、
薄膜トランジスタ532は、第2の基板上に下地膜501を介して形成された半導体膜5
47と、ゲート絶縁膜516と、ゲート電極545とを有する。
【0315】
薄膜トランジスタ532上には第1の層間絶縁膜526が形成されており、第1の層間絶
縁膜526上には、薄膜トランジスタ532の有する半導体膜547と電気的に接続され
る電極550が形成されている。そして、電極550及び第1の層間絶縁膜526上には
、第2の層間絶縁膜528が形成されており、第2の層間絶縁膜528上には電極550
と電気的に接続される電極548が形成されている。
【0316】
以上で説明した構造を有する第1の基板520と第2の基板500とが、異方性導電膜5
24によって貼り合わせられている。異方性導電膜524としては、ACP(Aniso
tropic Conductive Paste)やACF(Anisotropic
Conductive Film)などが挙げられる。異方性導電膜524を用いて、
第1の基板520と第2の基板500とを貼り合わせることによって、電極548と電極
549とが異方性導電膜524に含まれる導電性粒子505を介して電気的に接続される
。つまり、第1の基板520に形成されている配線521と第2の基板500に形成され
ている薄膜トランジスタ532は電気的に接続された状態となっている。
【0317】
なお、図9では、第1の基板520と第2の基板500とを異方性導電膜524によって
貼り合わせることによって、電極518と電極519、電極548と電極549とを電気
的に接続する場合を例として示しているが、電極518と電極519、電極548と電極
549とを電気的に接続するための方法は、特にこれに限定されるものではなく、公知の
接続方法を用いればよい。例えば、NCP(Non Conductive Paste
)を用いて電極518と電極519、電極548と電極549とを電気的に接続するよう
にしても良いし、超音波を用いた共晶接合によって電極518と電極519、電極548
と電極549とを電気的に接続するようにしても良い。
【0318】
また、第1の基板520と第2の基板500を貼り合わせる際に、必要に応じて第1の基
板520と第2の基板500の間にスペーサーを設けても良い。
【0319】
本実施の形態の発光装置は、以上で説明したような構成とすることにより、発光素子を駆
動するためのカラムドライバ702、及びロウドライバ703と発光素子とを異なる基板
に形成することができる。
【0320】
このような構成とすることにより、駆動回路を封止用の基板に形成することができるため
、発光装置を小型化することができる。
【0321】
なお、本実施の形態は他の実施の形態に記載された技術と適宜組み合わせて行うことがで
きる。よって、例えば、本実施の形態において、実施の形態6のように発光素子を駆動す
る回路を第2の基板に形成する代わりに発光素子を駆動する画素回路を有するフィルムを
用いる構成としたり、実施の形態7のように第2の基板を薄膜化する構成とすることも可
能である。
【0322】
(実施の形態9)
本実施の形態では、第1の基板に形成された発光素子と、第2の基板に形成されたトラン
ジスタとが電気的に接続されているアクティブマトリクス型の発光装置の第4の例につい
て説明する。つまり、上記本発明の発光装置の第1の構成において、アクティブマトリク
ス型の発光装置である場合における第4の例について説明する。
【0323】
なお、以下においては、実施の形態1と同様、画素回路の構成が図12に示す画素回路6
09の場合を例にして説明することとする。
【0324】
なお、本実施の形態においても、実施の形態1と同様、画素回路609を構成するトラン
ジスタは、薄膜トランジスタ以外のトランジスタで形成してもよい。例えば、第2の基板
として半導体基板を用い、該半導体基板にMOSトランジスタなどを作り込むことによっ
て第2の基板に形成される画素回路を形成するようにしても良い。
【0325】
図33(A)に本実施の形態の発光装置の一部の断面図を示す。
【0326】
図33(A)において、発光素子1506が複数形成された第1の基板1503と、薄膜
トランジスタ1502が複数形成された第2の基板1500とが対向して設けられている

なお、図33(A)においては、第2の基板1500が第1の基板1503の発光素子が
形成されている面と対向するように、第1の基板1503と第2の基板1500が貼り合
わせられている。よって、第2の基板1500は封止用の基板の役割を果たしている。
【0327】
図33(A)の発光素子1506は、図12の発光素子607に相当する。
また、図33(A)の薄膜トランジスタ1502は、図12の駆動用トランジスタ606
に相当する。
【0328】
第1の基板1503、第2の基板1500としては、ガラス基板、石英基板、透光性を有
する樹脂基板などの透光性基板を用いればよい。なお、発光素子1506からの光が第1
の基板1503の方向にのみ放出されるように構成された発光素子の場合には、第2の基
板1500は必ずしも透光性基板である必要はない。よって、第2の基板1500として
、透光性を有しない樹脂基板、半導体基板、セラミック基板、金属基板などの透光性を有
しない基板を用いることも可能である。
【0329】
また、発光素子1506からの光が第2の基板1500の方向にのみ放出されるように構
成された発光素子の場合には、第1の基板1503は必ずしも透光性基板である必要はな
い。よって、第1の基板1503として、透光性を有しない樹脂基板、半導体基板、セラ
ミック基板、金属基板などの透光性を有しない基板を用いることも可能である。
【0330】
また、第1の基板1503、第2の基板1500は、以上で挙げた基板を可撓性を有する
程度に薄膜化したものを用いてもよい。
【0331】
第1の基板1503上に形成されている発光素子1506は、第1の電極1504、発光
物質を含む層1508、第2の電極1509を有する。
【0332】
第1の基板1503上には、発光素子の第1の電極1504が形成されている。そして、
発光素子の第1の電極1504上には、発光物質を含む層1508が形成され、発光物質
を含む層1508上には、発光素子の第2の電極1509が形成されている。
【0333】
なお、発光素子の第1の電極1504、発光素子の第2の電極1509などに用いる材料
については、実施の形態1に記載されている材料を用いればよい。また、発光物質を含む
層1508の層構成についても、実施の形態1で説明したように公知の層構成とすればよ
い。
【0334】
一方、第1の基板1503と対向して設けられている第2の基板1500上には、発光素
子1506を駆動するための薄膜トランジスタ(駆動用トランジスタ)1502が形成さ
れている。図33(A)においては、薄膜トランジスタ1502は、第2の基板1500
上に下地膜1501を介して形成された半導体膜1517と、ゲート絶縁膜1516と、
ゲート電極1515とを有する。
【0335】
薄膜トランジスタ1502上には第1の層間絶縁膜1520が形成されており、第1の層
間絶縁膜1520上には、薄膜トランジスタ1502の有する半導体膜1517のソース
領域またはドレイン領域と電気的に接続される電極1518が形成されている。
【0336】
そして、電極1518、及び第1の層間絶縁膜1520上には、第2の層間絶縁膜152
1が形成されており、第2の層間絶縁膜1521上には、電極1518の一方と電気的に
接続される電極1519Aが形成されている。
【0337】
以上で説明した構造を有する第1の基板1503と第2の基板1500とが、異方性導電
膜1511によって貼り合わせられている。異方性導電膜1511としては、ACP(A
nisotropic Conductive Paste)やACF(Anisotr
opic Conductive Film)などが挙げられる。異方性導電膜1511
を用いて、第1の基板1503と第2の基板1500とを貼り合わせることによって、発
光素子の第2の電極1509と電極1519Aとが異方性導電膜1511に含まれる導電
性粒子1505を介して電気的に接続される。つまり、第1の基板1503に形成されて
いる発光素子1506と第2の基板1500に形成されている薄膜トランジスタ1502
は電気的に接続された状態となっている。
【0338】
なお、図33(A)では、第1の基板1503と第2の基板1500とを異方性導電膜1
511によって貼り合わせることによって、発光素子の第2の電極1509と電極151
9Aとを電気的に接続する場合を例として示しているが、発光素子の第2の電極1509
と電極1519Aとを電気的に接続するための方法は、特にこれに限定されるものではな
く、公知の接続方法を用いればよい。例えば、NCP(Non Conductive
Paste)を用いて発光素子の第2の電極1509と電極1519Aとを電気的に接続
するようにしても良いし、超音波を用いた共晶接合によって発光素子の第2の電極150
9と電極1519Aとを電気的に接続するようにしても良い。
【0339】
また、第1の基板1503と第2の基板1500を貼り合わせる際に、必要に応じて第1
の基板1503と第2の基板1500の間にスペーサーを設けても良い。
【0340】
また、図33においては、発光素子1506の第1の電極1504と電源との接続などは
特に記載していないが、第1の電極1504と電気的に接続された接続端子を画素部60
1の周囲もしくはソース信号線駆動回路602やゲート信号線駆動回路603よりも外側
の領域に設け、その接続端子によって外付けのIC等により設けられた電源と接続するこ
とによって、第1の電極1504に対向電位が与えられている。
【0341】
図33(B)にNCP(Non Conductive Paste)を用いて発光素子
の第2の電極1509と電極1519Bとを電気的に接続する場合の例について示す。
【0342】
図33(B)に示す構成の場合、第2の電極1509と電極1519Bとが接するように
、第1の基板1503と第2の基板1500とがNCP1531によって貼り合わせられ
ている。
【0343】
この場合、第2の層間絶縁膜1521上に形成される電極を1519Bに示すように図3
3(A)の1519Aよりも大きく形成し、発光素子の第2の電極1509と接続しやす
くすると良い。また、この場合、第1の基板1503と第2の基板1500とを貼り合わ
せる際に、真空にして貼り合わせると良い。
【0344】
図33(B)に示す構成において、発光素子1506からの光が第2の基板1500の方
向にのみ放出されるように構成された発光素子の場合には、電極1519Bは、透光性を
有する導電膜で形成する。
【0345】
また、図33(B)に示す構成において、発光素子1506からの光が第1の基板150
3及び第2の基板1500に放出されるように構成された発光素子の場合には、電極15
19Bを反射機能を有する金属膜で形成するか、若しくは透光性を有する導電膜で形成す
る。電極1519Bを反射機能を有する金属膜で形成した場合、発光素子1506から第
2の基板1500側の方向に放出された光は電極1519Bによって第1の基板1503
の方向に反射されるため、発光素子1506からの光は第1の基板1503側からのみ取
り出される。電極1519Bを透光性を有する導電膜で形成した場合、発光素子1506
からの光は第1の基板1503及び第2の基板1500の両側から取り出すことができる

【0346】
図33(A)、(B)に示す構造の場合、実施の形態1〜3で示した構造と比較して、発
光素子の第2の電極上に絶縁膜を設け、該絶縁膜上に発光素子の第2の電極と電気的に接
続された電極を形成する工程を省くことができる。よって、実施の形態1〜3で示した構
造と比較して、発光装置の作製工程を短縮化することができる。
【0347】
また、図33(A)、(B)においては、第1の基板1503上に発光素子の第1の電極
1504、発光物質を含む層1508、発光素子の第2の電極1509が形成されている
構成について示しているが、発光素子の第2の電極1509を第1の基板1503上に形
成しないような構成とすることも可能である。
【0348】
このような構成の例を図34(A)に示す。
図34(A)において、発光素子1606が複数形成された第1の基板1603と、薄膜
トランジスタ1502が複数形成された第2の基板1500とが対向して設けられている

【0349】
図34においては、第2の基板1500が第1の基板1603の発光素子の第1の電極1
604及び発光物質を含む層1608が形成されている面と対向するように、第1の基板
1603と第2の基板1500が貼り合わせられている。よって、第2の基板1500は
封止用の基板の役割を果たしている。
【0350】
なお、図34(A)において、第2の基板1500側の構成は、図33(B)と同じであ
るため、図33(B)と同じ符号で示し、ここでは説明を省略する。
【0351】
図34(A)の発光素子1606は、図12の発光素子607に相当する。
また、図34(A)の薄膜トランジスタ1502は、図12の駆動用トランジスタ606
に相当する。
【0352】
第1の基板1603、第2の基板1500としては、ガラス基板、石英基板、透光性を有
する樹脂基板などの透光性基板を用いればよい。なお、発光素子1606からの光が第1
の基板1603の方向にのみ放出されるように構成された発光素子の場合には、第2の基
板1500は必ずしも透光性基板である必要はない。よって、第2の基板1500として
、透光性を有しない樹脂基板、半導体基板、セラミック基板、金属基板などの透光性を有
しない基板を用いることも可能である。
【0353】
また、発光素子1606からの光が第2の基板1500の方向にのみ放出されるように構
成された発光素子の場合には、第1の基板1603は必ずしも透光性基板である必要はな
い。よって、第1の基板1603として、透光性を有しない樹脂基板、半導体基板、セラ
ミック基板、金属基板などの透光性を有しない基板を用いることも可能である。
【0354】
第1の基板1603上には、発光素子の第1の電極1604が形成されている。そして、
発光素子の第1の電極1604上には、発光物質を含む層1608が形成されている。
【0355】
なお、発光素子の第1の電極1604などに用いる材料については、実施の形態1に記載
されている材料を用いればよい。また、発光物質を含む層1608の層構成についても、
実施の形態1で説明したように公知の層構成とすればよい。
【0356】
以上で説明した構造を有する第1の基板1603と第2の基板1500とが、異方性導電
膜1611によって貼り合わせられている。異方性導電膜1611としては、ACP(A
nisotropic Conductive Paste)やACF(Anisotr
opic Conductive Film)などが挙げられる。異方性導電膜1611
を用いて、第1の基板1603と第2の基板1500とを貼り合わせることによって、発
光物質を含む層1608と電極1519Bとが異方性導電膜1611に含まれる導電性粒
子1605を介して電気的に接続される。
【0357】
この場合においては、導電性粒子1605が発光素子1606の第2の電極の機能を果た
すこととなる。よって、発光素子1606は、第1の電極1604、発光物質を含む層1
608、導電性粒子1605から構成されていることとなる。そして、このような構成を
有する発光素子1606が薄膜トランジスタ1502と電気的に接続されている。
【0358】
なお、図34(A)では、第1の基板1603と第2の基板1500とを異方性導電膜1
611によって貼り合わせることによって、導電性粒子1605を介して発光物質を含む
層1608と電極1519Bとを電気的に接続している場合を例として示しているが、発
光物質を含む層1608と電極1519Bとを電気的に接続するための方法は、特にこれ
に限定されるものではなく、公知の接続方法を用いればよい。例えば、NCP(Non
Conductive Paste)を用いて発光物質を含む層1608と電極1519
Bとを電気的に接続するようにしても良いし、超音波を用いた共晶接合によって発光物質
を含む層1608と電極1519Bとを電気的に接続するようにしても良い。
【0359】
また、第1の基板1603と第2の基板1500を貼り合わせる際に、必要に応じて第1
の基板1603と第2の基板1500の間にスペーサーを設けても良い。
【0360】
図34(B)にNCP(Non Conductive Paste)を用いて発光物質
を含む層1608と電極1519Bとを電気的に接続する場合の例について示す。
【0361】
図34(B)に示す構成の場合、発光物質を含む層1608と電極1519Bとが接する
ように、第1の基板1603と第2の基板1500とがNCP1631によって貼り合わ
せられている。
【0362】
この場合においては、電極1519Bが発光素子1606の第2の電極の機能を果たすこ
ととなる。よって、発光素子1606は、第1の電極1604、発光物質を含む層160
8、電極1519Bから構成されていることとなる。そして、このような構成を有する発
光素子1606が薄膜トランジスタ1502と電気的に接続されている。
【0363】
なお、図34(B)に示す構成の場合、第1の基板1603と第2の基板1500とを貼
り合わせる際に、真空にして貼り合わせると良い。
【0364】
図34(A)(B)に示す構成において、第1の電極1604をアルミニウムなどの金属
膜で形成し、電極1519Bを透光性を有する導電膜で形成した場合、発光素子1606
からの光は第2の基板1500側からのみ取り出される。第1の電極1604を透光性を
有する導電膜で形成し、電極1519Bをアルミニウムなどの金属膜で形成した場合、発
光素子1606からの光は第1の基板1603側からのみ取り出される。また、第1の電
極1604及び電極1519Bを透光性を有する導電膜で形成した場合、発光素子160
6からの光は第1の基板1603及び第2の基板1500の両側から取り出すことができ
る。
【0365】
図34(A)(B)に示す構成は、電極1519Bが発光素子の第2の電極の役割を兼ね
る構造となっているため、第1の基板上に第2の電極を形成する必要がない。よって、図
33(A)(B)の構造に比べて、発光装置の作製工程を短縮することができる。
【0366】
なお、以上においては、各画素に設けられている発光素子を駆動するための画素回路が図
12で示した画素回路609の場合について説明したが、各画素に設けられている発光素
子を駆動するための画素回路の構成は、図12で示した画素回路609に限られるもので
はない。図12に示した画素回路609の構成は、一例として示したものであって、その
他の様々な画素回路においても本実施の形態を実施することができる。
【0367】
図12で示した画素回路609は、発光素子607を駆動するための薄膜トランジスタで
ある駆動用トランジスタ606が発光素子607と接続される回路構成となっている。そ
のため、発光素子607と駆動用トランジスタ606とが、異方性導電膜を介して電気的
に接続される構成となっている。よって、他の画素回路の構成に適用する場合には、その
画素回路の構成において発光素子と接続される素子が、異方性導電膜を介して発光素子と
電気的に接続されるようにすればよい。画素回路の多くの場合において、発光素子と接続
される素子は、発光素子を駆動するための薄膜トランジスタである。よって、たいていの
場合には、発光素子を駆動するための薄膜トランジスタと発光素子とが異方性導電膜を介
して電気的に接続される構成となる。
【0368】
なお、本実施の形態は他の実施の形態に記載された技術と適宜組み合わせて行うことがで
きる。よって、例えば、本実施の形態において、実施の形態6のように発光素子を駆動す
る回路を第2の基板に形成する代わりに発光素子を駆動する画素回路を有するフィルムを
用いる構成としたり、実施の形態7のように第2の基板を薄膜化する構成とすることも可
能である。
【0369】
(実施の形態10)
本実施の形態1、2、4、5、8、9において、第1の基板と第2の基板とを貼り合わせ
た後に、第1の基板及び第2の基板の厚さを薄くする処理(薄膜化処理)を行うことも可
能である。
【0370】
この場合、第1の基板と第2の基板とを貼り合わせたあとに、第1の基板及び第2の基板
の薄膜化処理を行うため、第1の基板と第2の基板を同時に薄膜化処理を行うことができ
る。
【0371】
なお、基板の薄膜化処理を行う方法としては、研削手段または研磨手段を用いて基板を研
削または研磨する方法や、ウエットエッチングによって基板をエッチングする方法などが
挙げられる。
【0372】
本実施の形態で説明した発光装置は、第1の基板及び第2の基板の厚さを薄くする処理(
薄膜化処理)を行っているため、発光装置の厚さを薄くすることが可能である。よって、
電子機器などに本実施の形態の発光装置を用いることによって、電子機器の厚さ方向の寸
法をより小さくすることができる。よって、携帯電話機、携帯用ゲーム機器、モバイルコ
ンピュータ、パーソナルコンピュータ、カメラ(デジタルカメラ、ビデオカメラなど)な
ど、より小型化が求められている電子機器(特に携帯用の電子機器)に適用すると電子機
器を小型化することができるため好ましい。
【0373】
第1の基板及び第2の基板は可撓性を有する程度の厚さ(例えば100μm以下、好まし
くは20〜50μm)まで薄膜化処理を行えば、可撓性を有する発光装置とすることがで
きる。
【0374】
なお、実施の形態3においては、第1の基板、第2の基板、第3の基板を貼り合わせた後
に、第2の基板及び第3の基板の厚さを薄くする処理(薄膜化処理)を行う。この場合、
第2の基板及び第3の基板を可撓性を有する程度の厚さ(例えば100μm以下、好まし
くは20〜50μm)まで薄膜化処理を行い、第1の基板として可撓性を有する基板を用
いれば、可撓性を有する発光装置とすることができる。
【0375】
(実施の形態11)
実施の形態1〜10において説明した発光装置において、発光素子が形成された第1の基
板と発光素子を駆動する回路が形成された第2の基板を貼り合わせる方法について説明す
る。なお、実施の形態6においては、発光素子を駆動する回路が形成された第2の基板を
発光素子を駆動する回路を有するフィルムに置き換えて考えるものとする。また、実施の
形態7の第2の基板1000が完全に除去された構造の場合においても、発光素子を駆動
する回路が形成された第2の基板を、発光素子を駆動する回路を有するフィルムに置き換
えて考えるものとする。
【0376】
発光素子が形成されている第1の基板と発光素子を駆動する回路が形成されている第2の
基板とを貼り合わせる方法としては、1枚の第1の基板に対して1枚の第2の基板を貼り
合わせる方法が考えられる。1枚の第1の基板に対して1枚の第2の基板を貼り合わせる
方法の例を図31(A)に示す。
【0377】
図31(A)において、発光素子が形成された第1の基板1400に対向するように、発
光素子を駆動する回路が形成された第2の基板1401が貼り合わせられている。第2の
基板には周辺駆動回路1403が形成されており、第2の基板1401に形成されている
外部接続端子がFPC(Flexible printed circuit)1404
と接続されている。
【0378】
また、第1の基板と第2の基板を貼り合わせる他の方法としては、1枚の第2の基板に対
して複数の第1の基板を貼り合わせる方法がある。1枚の第2の基板に対して複数の第1
の基板を貼り合わせる方法の1例として1枚の第2の基板と4枚の第1の基板を貼り合わ
せる場合について図31(B)に示す。なお、図31(B)においては、1枚の第2の基
板と4枚の第1の基板を貼り合わせる場合について示しているが、第1の基板の枚数は、
4枚に限定されるものではなく、複数であれば4枚よりも少なくても多くてもよい。よっ
て、例えば、1枚の第2の基板に対向するように第1の基板を100行×100列配置し
て貼り合わせるような構成としても良い。
【0379】
図31(B)において、発光素子を駆動する回路が形成されている第2の基板1401に
対向するように発光素子が形成されている第1の基板1411、1412、1413、1
414が貼り合わせられている。この第1の基板1411、1412、1413、141
4はそれぞれ同じ大きさで形成しても良いし、異なる大きさで形成しても良いが、同じ大
きさで形成するほうが量産する際には好ましい。なお、図31(A)と同じ符号のものは
図31(A)と同じものを示すものとする。
【0380】
また、図31(A)(B)においては、第2の基板上に周辺駆動回路1403を1つ形成
している場合について示しているが、周辺駆動回路を形成する位置や周辺駆動回路の個数
は図31(A)(B)の構成に限定されない。
【0381】
さらに、第1の基板と第2の基板を貼り合わせる他の方法としては、1枚の第1の基板に
対して複数の第2の基板を貼り合わせる方法がある。1枚の第1の基板に対して複数の第
2の基板を貼り合わせる方法の1例として1枚の第1の基板と4枚の第2の基板を貼り合
わせる場合について図32(A)に示す。なお、図32(A)においては、1枚の第1の
基板と4枚の第2の基板を貼り合わせる場合について示しているが、第2の基板の枚数は
、4枚に限定されるものではなく、複数であれば4枚よりも少なくても多くてもよい。よ
って、例えば、1枚の第1の基板に対向するように第2の基板を100行×100列配置
して貼り合わせるような構成としても良い。
【0382】
図32(A)において、発光素子が形成されている第1の基板1400に対向するように
発光素子を駆動する回路が形成されている第2の基板1431、1432、1433、1
434が貼り合わせられている。図32(A)の例では、4枚の第2の基板のうち143
2、1433にはそれぞれ周辺駆動回路1423、1424が形成されている。
【0383】
周辺駆動回路1423、1424は、それぞれ異なる基板に形成されているため、そのま
まの状態では、電気的に接続されていない。周辺駆動回路1423と1424を電気的に
接続する必要がある場合には、ワイヤボンディングで周辺駆動回路1423と1424を
電気的に接続したり、周辺駆動回路1423と1424を電気的に接続するための配線を
インクジェットで形成するようにすればよい。
【0384】
また、第2の基板1431、1432、1433、1434は、それぞれ同じ大きさで形
成しても良いし、異なる大きさで形成しても良い。なお、図32においては、第2の基板
1432、1433に周辺駆動回路が形成されている場合について示しているが、周辺駆
動回路を形成する位置や周辺駆動回路の個数は図32の構成に限定されない。
【0385】
なお、図31(A)、(B)においては、FPCが図示されているが、図32(A)、(
B)においては、1枚の第1の基板に対して4枚の第2の基板1431、1432、14
33、1434が貼り合わせられていることがわかるようにするために、FPCを図示し
ていない。しかし、図32(A)、(B)の構成においても、第2の基板に形成されてい
る外部接続端子と接続されるようにFPCが設けられている。この際、FPCは、第2の
基板1432、1433にそれぞれ1つずつ接続するようにして設けても良いし、第2の
基板1432、1433に共通した1つのFPCを接続するように設けても良い。
【0386】
また、複数の第1の基板と複数の第2の基板とを貼り合わせることも可能である。なお、
この際、第1の基板の枚数と第2の基板の枚数は必ずしも同じ枚数にする必要はない。つ
まり、第1の基板の枚数と第2の基板の枚数は異なっていてもよい。図32(B)に第1
の基板の枚数と第2の基板の枚数が異なる場合の例について示す。図32(B)において
は、9枚の第1の基板1441〜1449と4枚の第2の基板1431〜1434が貼り
合わせられている。発光素子が形成された第1の基板と第2の基板の大きさが異なる場合
は、図32(B)に示すように、隣接する第1の基板同士の境界線と隣接する第2の基板
同士の境界線とが重ならないため、同じ枚数の第1の基板と第2の基板を貼り合わせた場
合に比べて、第1の基板と第2の基板を貼り合わせ後における強度が増し、割れにくくな
る。本発明においては、発光素子が形成された第1の基板と、発光素子を駆動する回路が
形成された第2の基板をそれぞれ別工程で作製するため、第1の基板と第2の基板の枚数
を異ならせて貼り合わせることも可能であるし、第1の基板と第2の基板の大きさを異な
らせて貼り合わせることも可能である。
【0387】
なお、図31、32においては、第2の基板の周辺駆動回路が形成されている領域上には
第1の基板が存在しないように第1の基板が設けられているが、第2の基板の周辺駆動回
路が形成されている領域と対向する部分にも第1の基板が存在するようにして第1の基板
と第2の基板とを貼り合わせるようにしても良い。
【0388】
また、図31、32においては、第2の基板上に周辺駆動回路が形成されている場合につ
いて示しているが、特にこの構成に限定されるものではなく、周辺駆動回路の一部または
全てをIC等で形成するようにしても良い。
【0389】
以上で説明したように、1枚の第1の基板に対して複数の第2の基板を貼り合わせたり、
1枚の第2の基板に対して複数の第1の基板を貼り合わせたり、複数の第1の基板と複数
の第2の基板を貼り合わせたりすることによって、発光装置を大型化する際に容易に大型
化することが可能となる。よって、TVなどの大型化が求められている表示装置に本実施
の形態の構成を適用することによって、より大型の表示装置を作製することができる。
【0390】
なお、以上においては、図31、32を用いてアクティブマトリクス型の発光装置の場合
を例として説明したが、パッシブマトリクス型の発光装置においても適用することができ
る。
【実施例1】
【0391】
実施の形態4、5で説明した発光装置は、表示機能と読み取り機能の2つの機能を有する
。ここでは、表示機能と読み取り機能の切り換えの方法について、図23(A)のフロー
チャートを用いて説明する。
【0392】
まず、発光装置を起動する。発光装置を起動すると、自動的に表示モードになり、表示部
がオン、センサ部がオフになる。このとき、表示部とは発光素子を含む全ての副画素を指
し、センサ部とは撮像素子を含む全ての副画素を指す。そして、表示部では、ヒンジ用切
り換え回路1304又は切り換え回路1302から供給される信号に従って、通常表示、
水平反転表示、180°回転表示又は垂直反転表示を行う。一方、ボタン1310等の外
部からの信号に従って、読み取りモードになると、表示部及びセンサ部は両者ともオンに
なる。そして、光源として表示部を用いて、センサ部は被写体の情報を読み取る。
【0393】
このときの動作について、折り畳み型携帯端末の筐体1320を用いて名刺1330を読
み取る動作を例に挙げて、図23(B)(C)を用いて説明する。まず、読み取りモード
の際は、表示パネル上に外光が入らないように名刺1330を置いて、該名刺1330の
情報を読み取る(図23(B))。この読み取られた情報は、携帯端末内の記憶媒体に記
憶される。続いて、表示モードの際は、読み取られた名刺1330の情報を基に、表示部
により表示を行う(図23(C))。
【0394】
このように、本実施の形態の発光装置は、被写体の情報を読み取るイメージセンサ機能と
、画像を表示する表示機能の2つの機能を有する。このような2つの機能を有しているに
も関わらず、イメージセンサ機能を用いる際には通常必要である光源や光散乱板を別個に
設ける必要がないため、大幅な小型化、薄型化及び軽量化が実現する。このとき、発光素
子は、被写体の情報を読み取る際の光源としての役割と、画像を表示する役割の2つの役
割を果たす。
【実施例2】
【0395】
本発明の発光装置を表示部に組み込むことによって様々な電子機器を作製することができ
る。電子機器としては、カメラ(ビデオカメラ、デジタルカメラなど)など、ゴーグル型
ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置
(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯
情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話機、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記
録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDigital Versatile Dis
c(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装置)
などが挙げられる。それらの電子機器の具体例を図30に示す。
【0396】
図30(A)はテレビであり、筐体2001、支持台2002、表示部2003、スピ
ーカー部2004、ビデオ入力端子2005等を含む。本発明の発光装置は表示部200
3に適用することができる。なお、パーソナルコンピュータ用、TV放送受信用、広告表
示用などの全ての情報表示用のテレビが含まれる。
【0397】
図30(B)はデジタルカメラであり、本体2101、表示部2102、受像部210
3、操作キー2104、外部接続ポート2105、シャッター2106等を含む。本発明
の発光装置は、表示部2102に適用することができる。
【0398】
図30(C)はパーソナルコンピュータであり、本体2201、筐体2202、表示部
2203、キーボード2204、外部接続ポート2205、ポインティングマウス220
6等を含む。本発明の発光装置は、表示部2203に適用することができる。
【0399】
図30(D)はモバイルコンピュータであり、本体2301、表示部2302、スイッ
チ2303、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含む。本発明の発光装置は、
表示部2302に適用することができる。
【0400】
図30(E)は記録媒体を備えた携帯型の画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)
であり、本体2401、筐体2402、表示部A2403、表示部B2404、記録媒体
(DVD等)読み込み部2405、操作キー2406、スピーカー部2407等を含む。
表示部A2403は主として画像情報を表示し、表示部B2404は主として文字情報を
表示するが、本発明の発光装置は表示部A、B2403、2404に適用することができ
る。なお、記録媒体を備えた画像再生装置には家庭用ゲーム機器なども含まれる。
【0401】
図30(F)はゲーム機器であり、本体2501、表示部2505、操作スイッチ25
04等を含む。本発明の発光装置は表示部2502に適用することができる。
【0402】
図30(G)はビデオカメラであり、本体2601、表示部2602、筐体2603、
外部接続ポート2604、リモコン受信部2605、受像部2606、バッテリー260
7、音声入力部2608、操作キー2609、接眼部2610等を含む。本発明の発光装
置は、表示部2602に適用することができる。
【0403】
図30(H)は携帯電話機であり、本体2701、筐体2702、表示部2703、音
声入力部2704、音声出力部2705、操作キー2706、外部接続ポート2707、
アンテナ2708等を含む。本発明の発光装置は、表示部2703に適用することができ
る。
【0404】
以上の様に、本発明の発光装置は、あらゆる電子機器の表示部として用いることができ
る。なお、本実施例の電子機器は、実施の形態1〜11、実施例1のいずれの構成を用い
て作製された発光装置を用いても良い。
【符号の説明】
【0405】
100 基板
101 剥離層
102 第1の絶縁膜
103 薄膜トランジスタ
104 発光素子を駆動する回路を含む層
107 半導体膜
108 ゲート絶縁膜
109 ゲート電極
110 第2の絶縁膜
111 電極
112 第3の絶縁膜
113 電極
114 強度確保層
115 開口部
116 開口部
117 フィルム
118 積層体
119 導電膜
120 電極
121 フィルム
122 積層体
200 第2の基板
201 下地膜
202 薄膜トランジスタ
203 第1の基板
204 第1の電極
205 導電性粒子
206 発光素子
208 発光物質を含む層
209 第2の電極
210 絶縁膜
211 異方性導電膜
212 電極
215 ゲート電極
216 ゲート絶縁膜
217 半導体膜
218 電極
219 電極
220 第1の層間絶縁膜
221 第2の層間絶縁膜
230 導電膜
303 第1の基板
304 第1の電極
306 発光素子
307 第1の絶縁膜
308 発光物質を含む層
309 第2の電極
310 第2の絶縁膜
319 電極
320 導電膜
403 第1の基板
404 第1の電極
406 発光素子
407 第1の絶縁膜
408 発光物質を含む層
409 第2の電極
410 第2の絶縁膜
411 接着材
419 電極
420 第3の基板
430 研磨手段
431 導電膜
500 第2の基板
501 下地膜
502 薄膜トランジスタ
505 導電性粒子
515 ゲート電極
516 ゲート絶縁膜
517 半導体膜
518 電極
519 電極
520 第1の基板
521 配線
522 発光物質を含む層
523 配線
524 異方性導電膜
526 第1の層間絶縁膜
527 絶縁膜
528 第2の層間絶縁膜
529 電極
530 隔壁
532 薄膜トランジスタ
545 ゲート電極
547 半導体膜
548 電極
549 電極
550 電極
601 画素部
602 ソース信号線駆動回路
603 ゲート信号線駆動回路
604 画素
605 スイッチング用トランジスタ
606 駆動用トランジスタ
607 発光素子
608 コンデンサ
609 画素回路
701 画素部
702 カラムドライバ
703 ロウドライバ
704 発光素子
800 第2の基板
801 下地膜
802 薄膜トランジスタ
803 第1の基板
804 第1の電極
805 導電性粒子
806 発光素子
808 発光物質を含む層
809 第2の電極
810 絶縁膜
811 異方性導電膜
812 電極
815 ゲート電極
816 ゲート絶縁膜
817 結晶質半導体膜
818 電極
819 電極
820 第1の層間絶縁膜
821 撮像素子
822 被写体
823 P型半導体
824 I型半導体
825 N型半導体
826 電極
830 第2の層間絶縁膜
900 第2の基板
901 下地膜
902 薄膜トランジスタ
903 第1の基板
904 第1の電極
905 導電性粒子
906 発光素子
907 第1の電極
908 発光物質を含む層
909 第2の電極
910 絶縁膜
911 異方性導電膜
912 電極
913 電極
915 ゲート電極
916 ゲート絶縁膜
917 結晶質半導体膜
918 電極
919 電極
920 第1の層間絶縁膜
921 撮像素子
922 被写体
923 P型半導体
924 I型半導体
925 N型半導体
926 電極
927 薄膜トランジスタ
928 結晶質半導体膜
929 ゲート電極
930 電極
931 第2の層間絶縁膜
1000 基板
1001 第1の絶縁膜
1003 薄膜トランジスタ
1004 発光素子を駆動する回路を含む層
1007 半導体膜
1008 ゲート絶縁膜
1009 ゲート電極
1010 第2の絶縁膜
1011 電極
1012 第3の絶縁膜
1013 電極
1014 第4の絶縁膜
1015 基板
1016 研磨手段
1017 導電膜
1018 電極
1201 画素部
1202 画素
1211 スイッチング用トランジスタ
1212 駆動用トランジスタ
1213 容量素子
1214 発光素子
1215 スイッチング用トランジスタ
1216 バッファ用トランジスタ
1217 リセット用トランジスタ
1218 撮像素子
1219 発光素子を含む副画素
1220 撮像素子を含む副画素
1221 走査線
1224 信号線
1226 電源線
1227 電源線
1228 画素回路
1245 信号線
1250 発光素子を含む副画素
1251 発光素子を含む副画素
1252 発光素子を含む副画素
1253 撮像素子を含む副画素
1254 撮像素子を含む副画素
1255 撮像素子を含む副画素
1256 発光素子を含む副画素
1257 発光素子を含む副画素
1258 発光素子を含む副画素
1259 撮像素子を含む副画素
1260 発光素子を含む副画素
1261 撮像素子を含む副画素
1302 切り換え回路
1304 ヒンジ用切り換え回路
1310 ボタン
1320 筐体
1400 第1の基板
1401 第2の基板
1403 周辺駆動回路
1404 FPC(Flexible printed circuit)
1411 第1の基板
1412 第1の基板
1413 第1の基板
1414 第1の基板
1423 周辺駆動回路
1424 周辺駆動回路
1431 第2の基板
1432 第2の基板
1433 第2の基板
1434 第2の基板
1441 第1の基板
1442 第1の基板
1443 第1の基板
1444 第1の基板
1445 第1の基板
1446 第1の基板
1447 第1の基板
1448 第1の基板
1449 第1の基板
1500 第2の基板
1501 下地膜
1502 薄膜トランジスタ
1503 第1の基板
1504 第1の電極
1505 導電性粒子
1506 発光素子
1508 発光物質を含む層
1509 第2の電極
1511 異方性導電膜
1515 ゲート電極
1516 ゲート絶縁膜
1517 半導体膜
1518 電極
1520 第1の層間絶縁膜
1521 第2の層間絶縁膜
1531 NCP
1603 第1の基板
1604 第1の電極
1605 導電性粒子
1606 発光素子
1608 発光物質を含む層
1611 異方性導電膜
1631 NCP
2001 筐体
2002 支持台
2003 表示部
2004 スピーカー部
2005 ビデオ入力端子
2101 本体
2102 表示部
2103 受像部
2104 操作キー
2105 外部接続ポート
2106 シャッター
2201 本体
2202 筐体
2203 表示部
2204 キーボード
2205 外部接続ポート
2206 ポインティングマウス
2301 本体
2302 表示部
2303 スイッチ
2304 操作キー
2305 赤外線ポート
2401 本体
2402 筐体
2403 表示部A
2404 表示部B
2405 記録媒体読み込み部
2406 操作キー
2407 スピーカー部
2501 本体
2502 表示部
2504 操作スイッチ
2505 表示部
2601 本体
2602 表示部
2603 筐体
2604 外部接続ポート
2605 リモコン受信部
2606 受像部
2607 バッテリー
2608 音声入力部
2609 操作キー
2610 接眼部
2701 本体
2702 筐体
2703 表示部
2704 音声入力部
2705 音声出力部
2706 操作キー
2707 外部接続ポート
2708 アンテナ
1519A 電極
1519B 電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光素子が形成された第1の基板と、前記発光素子を駆動するための画素回路が形成され、前記第1の基板と対向するように設けられた第2の基板と、を有し、前記発光素子と前記画素回路とが電気的に接続されていることを特徴とする発光装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2012−238610(P2012−238610A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−174677(P2012−174677)
【出願日】平成24年8月7日(2012.8.7)
【分割の表示】特願2006−204513(P2006−204513)の分割
【原出願日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】