説明

白色発光ダイオード及びそのパッケージ構造の製造方法

【課題】低い光減衰の白色発光ダイオード及びそのパッケージ構造の製造方法を提供する。
【解決手段】白色発光ダイオードは、サポートフレーム、発光ダイオードチップ、ディスペンサ膠及び蛍光粉を備える。ディスペンサ膠は、蛍光粉が混入された用いられ、ポリジメチルシロキサンである第1の組成物とジメチルシロキサン、メチル水素シロキサン及びビニルシロキサンを有る共重合体である第2の組成物とを含み、前記共重合体は重量濃度が94%乃至99%であって、前記ジメチルシロキサンは重量濃度が84%乃至90%であり、前記メチル水素シロキサンは重量濃度が4%乃至9%であり、前記ビニルシロキサンは重量濃度が2%乃至7%である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ダイオード及びそのパッケージ構造の製造方法に関し、特に低い光減衰の白色発光ダイオード及びそのパッケージ構造の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード(Light−Emitting Diode、LED)は、半導体発光装置であり、指示燈や表示スクリーンなどに広く利用される。白色発光ダイオードは、蛍光灯や白熱電球に取って代わり第4世代の照明光源に誉められる。発光ダイオードの理論寿命は約100,000時間であるが、マーケットにおける白色発光ダイオードの寿命は、理論の100,000時間よりも遥かに短い。
【0003】
図1を参照する。図1は、従来の白色発光ダイオードを室温25℃、電流25mAの条件で2520時間連続測定したときの光減衰測定結果を示したグラフであり、その縦軸は光束(Luminous Flux)維持率を示し、その横軸は時間を示す。図1に示すように、168時間のときの光減衰が13%であり、336時間のときの光減衰が20%であり、504時間のときの光減衰が25%であり、648時間のときの光減衰が31%であり、1128時間のときの光減衰が49%であり、2520時間のときの光減衰が80%である。さらに検証するために、白色発光ダイオードを室温25℃、電流40mAの条件で時間連続測定した。この光減衰測定結果は、図2に示すように、168時間、336時間、504時間及び1032時間のときの光減衰はそれぞれ34%、45%、68%及び88%である。
【0004】
白色発光ダイオードの光減衰を考慮し、多くのメーカーは、光減衰を低減しようと努力している。例えば、図3は、従来の白色発光ダイオード(日亜化学工業株式会社、NSPW500CS)を室温25℃、電流25mAの条件で2520時間連続測定したときの光減衰測定結果を示したグラフであった。図3に示すように、168時間のときの光減衰が3%であり、336時間のときの光減衰が5%であり、504時間のときの光減衰が8%であり、648時間のときの光減衰が10%であり、1128時間のときの光減衰が12%であり、2520時間のときの光減衰が24%である。さらに検証するために、白色発光ダイオードを温度25℃、電流40mAの条件で1032時間連続測定した。この光減衰測定結果は、図4に示すように、168時間、336時間、504時間及び1032時間のときの光減衰はそれぞれ10%、13%、14%及び24%である。
【0005】
図5は、もう一つの従来の白色発光ダイオード(華剛光電有限会社(COTCO)、LC503TWN1-15Q-A1)を室温25℃、電流25mAの条件で2520時間連続測定したときの光減衰測定結果を示したグラフであった。図5に示すように、168時間のときの光束維持率は4%に上げ、336時間のときの光束維持率は104%のままで維持され、504時間のときの光束維持率は103%に低下され、648時間のときの光束維持率は続けて低下して、101%となり、1128時間のときの光減衰は3%であり、2520時間のときの光減衰は9%である。さらに検証するために、白色発光ダイオードを室温25℃、電流40mAの条件で1032時間連続測定した。この測定結果は、図6に示すように、168時間のときの光束維持率は4%に上げ、336時間、504時間及び1032時間のときの光減衰はそれぞれ2%、7%及び17%である。
【0006】
上述したものにより、日亜化学工業株式会社及び華剛光電有限会社の白色発光ダイオードの光減衰は低減された。しかし、その白色発光ダイオードは非常に高額なものであり、完成された製品が高価で普及しなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、白色発光ダイオードの光減衰及び製造コストを改善する白色発光ダイオード及びそのパッケージ構造の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明によれば、サポートフレーム、発光ダイオードチップ、ディスペンサ膠及び蛍光粉を備える白色発光ダイオードであって、前記ディスペンサ膠は、前記蛍光粉が混入されて用いられ、ポリジメチルシロキサンである第1の組成物とジメチルシロキサン、メチル水素シロキサン及びビニルシロキサンを有る共重合体である第2の組成物とを含み、前記共重合体は重量濃度が94%乃至99%であって、前記ジメチルシロキサンは重量濃度が84%乃至90%であり、前記メチル水素シロキサンは重量濃度が4%乃至9%であり、前記ビニルシロキサンは重量濃度が2%乃至7%であることを特徴とする白色発光ダイオードが提供される。
【0009】
一つの好適な態様では、前記共重合体は重量濃度が98%であって、前記ジメチルシロキサンは重量濃度が87%であり、前記メチル水素シロキサンは重量濃度が7%であり、前記ビニルシロキサンは重量濃度が4%である。
【0010】
一つの好適な態様では、前記第2の組成物はさらに重量濃度が0.5%乃至3%であるγ−(2,3エポキシプロポキシ)プロピルトリメトキシシランを含む。
【0011】
一つの好適な態様では、前記γ−(2,3エポキシプロポキシ)プロピルトリメトキシシランは重量濃度が1%である。
【0012】
一つの好適な態様では、前記第2の組成物はさらに重量濃度が0.5%乃至3%であるトリエトキシメチルシランを含む。
【0013】
一つの好適な態様では、前記トリエトキシメチルシランは重量濃度が1%である。
【0014】
一つの好適な態様では、前記第1の組成物と第2の組成物は1:1の重量%に応じて混合される。
【0015】
一つの好適な態様では、前記蛍光粉、前記第1の組成物及び第2の組成物は1:3:3の重量%に応じて混合される。
【0016】
また、本発明によれば、絶縁膠をサポートフレームの反射カップ内に注入する工程と、発光ダイオードチップを前記サポートフレームの反射カップ内に放置する工程と、前記発光ダイオードチップと前記サポートフレームを固定するために、前記絶縁膠、前記サポートフレーム及び前記発光ダイオードチップをベーキングする工程と、少なくとも二つの導線を前記発光ダイオードチップの正極と負極に溶接される工程と、蛍光粉と、ポリジメチルシロキサンである第1の組成物と、重量濃度が84%乃至90%であるジメチルシロキサン、重量濃度が4%乃至9%であるメチル水素シロキサン及び重量濃度が2%乃至7%であるビニルシロキサンを有る共重合体の重量濃度が約94%乃至99%である第2の組成物とを撹拌して、混合する工程と、前記第1の組成物、前記第2の組成物及び前記蛍光粉を有る混合物が前記少なくとも二つの導線を有る前記サポートフレームの反射カップ内にディスペンサされる、前記蛍光粉をディスペンサする工程と、前記蛍光粉を固体化するために、前記混合物をベーキングする工程と、エポキシ膠を配分する工程と、前記エポキシ膠を注入してモールディングする工程と、前記エポキシ膠を注入した後のベーキングする工程とを含むことを特徴とする白色発光ダイオードのパッケージ構造の製造方法が提供される。
【0017】
一つの好適な態様では、前記蛍光粉をディスペンサした前記混合物をベーキングする工程において、ベーキング工程の温度は130℃乃至150℃であり、ベーキング工程の時間は1時間乃至2時間である。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、従来の白色発光ダイオードに比べ、第1の組成物及び第2の組成物を混合してパッケージ構造を製造し、且つベーキング工程の温度と時間を制御する。そのため、白色発光ダイオードの光減衰を効果的に低減して、寿命を延長している。したがって、本発明の白色発光ダイオード及びそのパッケージ構造の製造方法は、低い光減衰の効果と低い製造コストを有し、白色発光ダイオードを普及させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の白色発光ダイオードは、サポートフレーム、発光ダイオードチップ、ディスペンサ膠及び蛍光粉を備える。ディスペンサ膠は、蛍光粉が混入されて用いられる。発光ダイオードチップは、サポートフレーム上に固定される。蛍光粉とディスペンサ膠は所定の配分割合に応じて混合される。蛍光粉が混入された用いられるディスペンサ膠は、液状且つ濃稠な第1の組成物と第2の組成物を含む。第1の組成物は、ポリジメチルシロキサン(polydimethyl-siloxane:PDMS)を含む。第2の組成物は、ジメチルシロキサン(dimethyl-siloxane)、メチル水素シロキサン(methyl hydrogen siloxane)及びビニルシロキサン(vinyl-siloxane)を有する共重合体を含む。この共重合体の分子構造は、以下の化学構造式で表される。
【0020】
【化1】

【0021】
第2の組成物は、γ−(2,3エポキシプロポキシ)プロピルトリメトキシシラン(γ−(2, 3-epoxypropoxy)-propyl- trimethoxysilane)(即ちγ−(トリメトキシシリル)プロピルエーテル(glycidylγ− (trimethoxysilyl)-propyl-ether))及びトリエトキシメチルシラン(triethoxymethyl- silane)をさらに含む。その共重合体の分子構造はそれぞれ以下の化学構造式で表される。
【0022】
【化2】

【化3】

【0023】
本発明の一実施形態では、第2の組成物の共重合体は重量濃度が94%乃至99%であり、重量濃度が98%であることが好ましい。ジメチルシロキサンは重量濃度が84%乃至90%であり、重量濃度が87%であることが好ましい。メチル水素シロキサンは重量濃度が4%乃至9%であり、重量濃度が7%であることが好ましい。ビニルシロキサンは重量濃度が2%乃至7%であり、重量濃度が4%であることが好ましい。この第2の組成物では、γ−(2,3エポキシプロポキシ)プロピルトリメトキシシラン(即ちγ−(トリメトキシシリル)プロピルエーテル)は重量濃度が0.5%乃至3%であり、重量濃度が1%であることが好ましい。トリエトキシメチルシランは重量濃度が0.5%乃至3%であり、重量濃度が1%であることが好ましい。
【0024】
本発明の一つ実施形態では、発光ダイオードチップは、発光波長が455乃至465nmである青色の発光ダイオードチップである。例えば、発光ダイオードチップを固定する膠は絶縁膠であり、蛍光粉は珪酸塩蛍光粉である。サポートフレームは金属サポートフレームであり、例えば鉄サポートフレームである。蛍光粉が混入されて用いられるディスペンサ膠において、第1の組成物と第2の組成物が1:1の重量%に応じて混合される。蛍光粉が混入されて用いられるディスペンサ膠において、蛍光粉、第1の組成物及び第2の組成物が1:3:3の重量%に応じて混合される。当該分野の技術を熟知する者であれば、蛍光粉は、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG、Yttrium Aluminum Garnet)、テルビウム・アルミニウム・ガーネット(TAG、Terbium Aluminum Garnet )、硫化物またはそれらの混合物のような蛍光体粒子からなることを理解できる。
【0025】
図7を参照する。本実施形態の白色発光ダイオードのパッケージ構造の製造方法の工程を以下に述べる。
【0026】
工程1:絶縁膠を注入する。発光ダイオードチップを固定するための絶縁膠をサポートフレームの反射カップ内に注入する。
【0027】
工程2:発光ダイオードチップを放置する。発光ダイオードチップをサポートフレームの反射カップ内に放置し、絶縁膠で固定する。
【0028】
工程3:発光ダイオードチップを放置した後、ベーキング工程を行う。固定された発光ダイオードチップを有する半製品をベーキング炉にベーキングし、サポートフレームに固定する。
【0029】
工程4:導線(例えば金線)を溶接する。例えば、二つの導線は固定した発光ダイオードチップの正極と負極に溶接される。
【0030】
工程5:蛍光粉を配分する。蛍光粉、第1の組成物及び第2の組成物を撹拌し、その混合物を均一に混合する。撹拌は所定の時間範囲内で行い、例えば5分であることが好ましい。本発明の一実施形態では、第1の組成物はポリジメチルシロキサン(PDMS)を含み、第2の組成物は、ジメチルシロキサン、メチル水素シロキサン及びビニルシロキサンを有する共重合体を含む。第2の組成物の共重合体は、重量濃度が約94%乃至99%であり、重量濃度が98%であることが好ましい。ジメチルシロキサンは、重量濃度が84%乃至90%であり、重量濃度が87%であることが好ましい。メチル水素シロキサンは重量濃度が4%乃至9%であり、重量濃度が7%であることが好ましい。ビニルシロキサンは重量濃度が2%乃至7%であり、重量濃度が4%であることが好ましい。
【0031】
工程6:真空吸気を行う。この工程6における真空吸気は、第1の組成物、第2の組成物及び蛍光粉からなる混合物に対して行われる。真空吸気の時間は約5分乃至10分であることが好ましい。
【0032】
工程7:蛍光粉をディスペンサする。第1の組成物、第2の組成物及び蛍光粉からなる真空にした混合物をディスペンサ装置の注射筒内に注入し、ディスペンサ膠により混合される。ディスペンサ膠により混合された混合物は、導線を有するサポートフレームの反射カップ内にディスペンサされる。
【0033】
工程8:蛍光粉をディスペンサした後、ベーキングを行う。混合されたディスペンサ膠を有するサポートフレームは、ベーキング炉にベーキングされ、サポートフレームに混合されたディスペンサ膠を固体化する。ベーキング炉の温度は130℃乃至150℃であり、ベーキング工程の時間は1時間乃至2時間であることが好ましい。
【0034】
工程9:エポキシ膠を配分する。A型とB型エポキシ膠を予め加熱し、普通に1:1の重量%に応じて混合する。さらに、混合したエポキシ膠を撹拌して均一に混合する。
【0035】
工程10:真空吸気を行う。この工程10における真空吸気は、混合したエポキシ膠に対して行われる。真空吸気の時間は約5分乃至10分であることが好ましい。
【0036】
工程11:エポキシ膠を注入してモールディングを行う。エポキシ膠を型によりキャビティまたはサポートフレーム内に注入する。
【0037】
工程12:エポキシ膠を注入したモールディング後、ベーキング工程を行う。金型のキャビティおよびサポートフレームをベーキング炉にベーキングし、サポートフレームにエポキシ膠を固体化する。例えば、ベーキング炉の温度は125℃であり、ベーキング工程の時間は8時間乃至10時間であることが好ましい。
【0038】
工程13:導線(リード、Leads)をパンチングする。リードは、スタンピングによりパンチされ、正極と負極とが互いに分ける。
【0039】
工程14:発光ダイオードを分類する。分類装置により、例えば電圧、輝度、色などという電性パラメータに応じて発光ダイオードを分類する。
【0040】
工程15:分類した発光ダイオードをパッケージする。
【0041】
本発明者は、上述したパッケージ構造の製造方法により製造された白色発光ダイオードに対して非常に多くのテストを行い、光減衰を検証する。
【0042】
図8は、本発明の一実施形態による白色発光ダイオードを室温25℃、電流25mAの条件で2520時間連続測定したときの光減衰測定結果を示したグラフであり、その縦軸はルミナスフラックス維持率を示し、その横軸は時間を示す。図8に示すように、168時間のときの光束維持率は105%であり、336時間のときの光束維持率は106%であり、504時間のときの光束維持率が106%で維持され、648時間のときの光束維持率は107%であり、1128時間のときの光束維持率は102%であり、2520時間のときの光減衰は3%である。
【0043】
本発明の白色発光ダイオードの光減衰をさらに検証するために、白色発光ダイオードを室温25℃、電流40mAの条件で1032時間連続測定した。測この光減衰定結果は、図9に示すように、168時間のときの光減衰は2%であり、336時間のときの光減衰は3%であり、504時間のときの光減衰は0%であり、1032時間のときの光減衰は僅かに2%である。
【0044】
なお、特に説明することでは、テストは同じ条件で行う。それはすなわち(1)各テストは、同じ実験室に、同じ時間、同じ条件で行われ、且つ(2)各テストの複数の白色発光ダイオードは、例えば20の白色発光ダイオードからランダムにサンプリングする。
【0045】
本発明は、非常に多くのテストを行い、高信頼な測定結果を得た。テストにおいて、様々な材料と発光ダイオードチップをテストした後、本発明は、第1の組成物と第2の組成物を混合させることを採用した。その結果、白色発光ダイオードの光減衰を低減して寿命を延長させることが分かった。したがって、本発明の白色発光ダイオード及びそのパッケージ構造の製造方法は、低い光減衰の効果と低い製造コストを有し、白色発光ダイオードを普及させることができる。
【0046】
当該分野の技術を熟知するものが理解できるように、本発明の好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではない。本発明の主旨と範囲を脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本発明の特許請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】従来の白色発光ダイオードを室温25℃、電流25mAの条件で2520時間連続測定したときの光減衰測定結果を示したグラフである。
【図2】従来の白色発光ダイオードを室温25℃、電流40mAの条件で1032時間連続測定したときの光減衰測定結果を示したグラフである。
【図3】日亜化学工業株式会社、NSPW500CSの白色発光ダイオードを室温25℃、電流25mAの条件で2520時間連続測定したときの光減衰測定結果を示したグラフである。
【図4】日亜化学工業株式会社、NSPW500CSの白色発光ダイオードを室温25℃、電流40mAの条件で1032時間連続測定したときの光減衰測定結果を示したグラフである。
【図5】華剛光電有限会社、LC503TWN1-15Q-A1の白色発光ダイオードを室温25℃、電流25mAの条件で2520時間連続測定したときの光減衰測定結果を示したグラフである。
【図6】華剛光電有限会社、LC503TWN1-15Q-A1の白色発光ダイオードを室温25℃、電流40mAの条件で1032時間連続測定したときの光減衰測定結果を示したグラフである。
【図7】本発明の一実施形態による白色発光ダイオードのパッケージ構造の製造方法を示す流れ図である。
【図8】本発明の一実施形態による白色発光ダイオードを室温25℃、電流25mAの条件で2520時間連続測定したときの光減衰測定結果を示したグラフである。
【図9】本発明の一実施形態による白色発光ダイオードを室温25℃、電流40mAの条件で1032時間連続測定したときの光減衰測定結果を示したグラフである。
【符号の説明】
【0048】
1 絶縁膠を注入する
2 発光ダイオードチップを放置する
3 ベーキングを行う
4 導線を溶接される
5 蛍光粉を配分する
6 真空吸気を行う
7 蛍光粉をディスペンサする
8 ベーキングを行う
9 エポキシ膠を配分する
10 真空吸気を行う
11 エポキシ膠を注入してモールディングを行う
12 ベーキングを行う
13 導線(リード)をパンチングする
14 発光ダイオードを分類する
15 分類した発光ダイオードをパッケージする

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サポートフレーム、発光ダイオードチップ、ディスペンサ膠及び蛍光粉を備える白色発光ダイオードであって、前記ディスペンサ膠は、前記蛍光粉が混入されて用いられ、ポリジメチルシロキサンである第1の組成物とジメチルシロキサン、メチル水素シロキサン及びビニルシロキサンを有る共重合体である第2の組成物とを含み、前記共重合体は重量濃度が94%乃至99%であって、前記ジメチルシロキサンは重量濃度が84%乃至90%であり、前記メチル水素シロキサンは重量濃度が4%乃至9%であり、前記ビニルシロキサンは重量濃度が2%乃至7%であることを特徴とする白色発光ダイオード。
【請求項2】
前記共重合体は重量濃度が98%であって、前記ジメチルシロキサンは重量濃度が87%であり、前記メチル水素シロキサンは重量濃度が7%であり、前記ビニルシロキサンは重量濃度が4%であることを特徴とする請求項1に記載の白色発光ダイオード。
【請求項3】
前記第2の組成物はさらに、重量濃度が0.5%乃至3%であるγ−(2,3エポキシプロポキシ)プロピルトリメトキシシランを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の白色発光ダイオード。
【請求項4】
前記γ−(2,3エポキシプロポキシ)プロピルトリメトキシシランは重量濃度が1%であることを特徴とする請求項3に記載の白色発光ダイオード。
【請求項5】
前記第2の組成物はさらに、重量濃度が0.5%乃至3%であるトリエトキシメチルシランを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の白色発光ダイオード。
【請求項6】
前記トリエトキシメチルシランは、重量濃度が1%であることを特徴とする請求項5に記載の白色発光ダイオード。
【請求項7】
前記第1の組成物と第2の組成物は、1:1の重量%に応じて混合されることを特徴とする請求項1又は2に記載の白色発光ダイオード。
【請求項8】
前記蛍光粉、前記第1の組成物及び第2の組成物は、1:3:3の重量%に応じて混合されることを特徴とする請求項7に記載の白色発光ダイオード。
【請求項9】
絶縁膠をサポートフレームの反射カップ内に注入する工程と、
発光ダイオードチップを前記サポートフレームの反射カップ内に放置する工程と、
前記発光ダイオードチップと前記サポートフレームを固定するために、前記絶縁膠、前記サポートフレーム及び前記発光ダイオードチップをベーキングする工程と、
少なくとも二つの導線を前記発光ダイオードチップの正極と負極に溶接される工程と、
蛍光粉と、ポリジメチルシロキサンである第1の組成物と、重量濃度が84%乃至90%であるジメチルシロキサン、重量濃度が4%乃至9%であるメチル水素シロキサン及び重量濃度が2%乃至7%であるビニルシロキサンを有る共重合体の重量濃度が約94%乃至99%である第2の組成物とを撹拌して、混合する工程と、
前記第1の組成物、前記第2の組成物及び前記蛍光粉を有る混合物が前記少なくとも二つの導線を有る前記サポートフレームの反射カップ内にディスペンサされる、前記蛍光粉をディスペンサする工程と、
前記蛍光粉を固体化するために、前記混合物をベーキングする工程と、
エポキシ膠を配分する工程と、
前記エポキシ膠を注入してモールディングする工程と、
前記エポキシ膠を注入した後のベーキングする工程と
を含むことを特徴とする白色発光ダイオードのパッケージ構造の製造方法。
【請求項10】
前記第1の組成物、前記第2の組成物及び前記蛍光粉は、3:3:1の重量%に応じて混合されることを特徴とする請求項9に記載の白色発光ダイオードのパッケージ構造の製造方法。
【請求項11】
前記共重合体は、重量濃度が98%であって、
前記ジメチルシロキサンは、重量濃度が87%であり、
前記メチル水素シロキサンは、重量濃度が7%であり、
前記ビニルシロキサンは、重量濃度が4%であることを特徴とする請求項9又は10に記載の白色発光ダイオードのパッケージ構造の製造方法。
【請求項12】
前記第2の組成物はさらに、重量濃度が0.5%乃至3%であるγ−(2,3エポキシプロポキシ)プロピルトリメトキシシランを含むことを特徴とする請求項11に記載の白色発光ダイオードのパッケージ構造の製造方法。
【請求項13】
前記γ−(2,3エポキシプロポキシ)プロピルトリメトキシシランは、重量濃度が1%であることを特徴とする請求項12に記載の白色発光ダイオードのパッケージ構造の製造方法。
【請求項14】
前記第2の組成物はさらに、重量濃度が0.5%乃至3%であるトリエトキシメチルシランを含むことを特徴とする請求項11に記載の白色発光ダイオードの製造方法。
【請求項15】
前記トリエトキシメチルシランは、重量濃度が1%であることを特徴とする請求項14に記載の白色発光ダイオードの製造方法。
【請求項16】
前記蛍光粉をディスペンサした前記混合物をベーキングする工程において、ベーキング工程の温度は130℃乃至150℃であり、ベーキング工程の時間は1時間乃至2時間であることを特徴とする請求項9又は10に記載の白色発光ダイオードの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−152601(P2009−152601A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−319417(P2008−319417)
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【出願人】(507255385)寧波安迪光電科技有限公司 (3)
【Fターム(参考)】