説明

皮膚管理装置のアプリケータ及びこれを用いた皮膚管理方法

【課題】RFエネルギー及び光学エネルギーを共に皮膚に適用できる皮膚管理装置のアプリケータ及びこれを用いた皮膚管理方法を提供すること。
【解決手段】本発明のアプリケータは、ハウジング11と、前記ハウジングの内部に配置されて高周波を発生させる1つ以上の電極と、前記ハウジングに一端部が結合され、他端部には被施術者の皮膚に密着する通孔が形成され、前記一端部と他端部との間には前記電極の一部分が挿入され、前記通孔に連結される内部空間が形成され、前記内部空間に負圧を提供する真空発生装置に連結される流路が形成されたキャップ部材とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFエネルギー及び光学エネルギーを同時に皮膚に適用できる皮膚管理装置のアプリケータ及びこれを用いた皮膚管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、高周波のようなRFエネルギーとダイオードレーザのような光学エネルギーを共に使用して、各々のエネルギーを別個に使用する時より高いエネルギーを皮膚の内部に奥深く伝達することによって、コラーゲンを效率よく生成する皮膚管理装置が使われている。
【0003】
このような従来の皮膚管理装置は、皺除去、にきび及びにきび跡除去、毛穴縮小、染みなどの皮膚色及び皮膚組織改善、除毛などの目的のために使われている。
このような従来の皮膚管理装置の一例が図1に図示されている。従来の皮膚管理装置は、高周波とダイオードレーザを共に皮膚に対して適用するために、本体1に連結されるアプリケータ2を備えている。
【0004】
図2に示すように、従来のアプリケータ2の先端部分、即ち、被施術者の皮膚の表面に接触する部分には高周波のための一対の電極3が突出している。一対の電極3の間にはダイオードレーザの通路となる透明な透過部材4(例えばクリスタル)が配置されている。
【0005】
図3に示すように、一対の電極3の間で流れる高周波と皮膚の内部に浸透するダイオードレーザにより表皮の下の真皮部分で熱点が形成されて熱エネルギーが集中することによって、真皮部分のコラーゲンを效果的に生成させる。
【0006】
このように、施術の効果を向上させるために、真皮部分に熱点を形成させるためには、一対の電極3の間の空間に皮膚が位置することが好ましい。
しかしながら、皮膚の表皮は相対的にインピーダンスが高い一方、皮膚の真皮は相対的にインピーダンスが低いという点と、一対の電極3はアプリケータ2の先端部分に突出しているという点のため、従来では、一対の電極3を強く被施術者の皮膚に加圧した状態で施術を進行させる必要があった。それによって、被施術者は不快感や痛みを感じる場合がよく発生したという問題があった。
【0007】
また、一対の電極3の間で流れる高周波と皮膚の内部に浸透するダイオードレーザにより真皮部分のコラーゲンを效果的に生成させるという所期の目的を達成する過程で、皮膚に火傷などの損傷が加えられるといった皮膚組織を過度に刺激するという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このような従来の問題を解決するためのものであって、本発明の第1の目的は、真空を発生させてアプリケータの先端に突出した電極の間に皮膚を吸着することで、被施術者への不快感及び痛みをなくしながら高周波及び光学エネルギーの皮膚透過効果を極大化させた皮膚管理装置のアプリケータ及びこれを用いた皮膚管理方法を提供することにある。
【0009】
本発明の第2の目的は、電極の冷却効果を極大化して皮膚火傷を防止して、表皮温度を低くして真皮層に治療効果が集中できるようにすることにある。即ち、一対の電極の間に高周波が発生すれば、一対の電極の各々にも高熱が発生するが、このような高熱は被施術者の皮膚に火傷を加えることになるので、電極を充分に冷却させながらも電極の温度が正確に制御できるように構成する必要がある。
【0010】
本発明の第3の目的は、特定の波長の光学エネルギーを皮膚に照射することによって、皮膚奥深く熱点が形成されるようにすることで、皮膚の内部での治療効果を極大化させるのである。前記光は、915nm近くの波長を有するレーザ光であることが最も適している。即ち、一対の電極の間で流れる高周波と皮膚の内部に浸透するダイオードレーザにより表皮の下の真皮部分で熱点が形成されて熱エネルギーが集中することによって、真皮部分のコラーゲンを效果的に生成させる。
【0011】
本発明の第4の目的は、治療の後、特定の波長の光を皮膚に照射して、刺激を受けて興奮状態にある皮膚組織を安定させると共に、皮膚組織の損傷が防止できる皮膚管理装置のアプリケータ及びこれを用いた皮膚管理方法を提供することにある。前記光は赤色光であることが好ましい。
【0012】
本発明の第5目的は、アプリケータのピース先端部分を取替可能にして、種々の高周波治療及び光照射の他にも、皮膚剥皮機や脂肪溶解術、中低周波治療及びイオン導入、そして、その他の皮膚美容、肥満治療器にも使用可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記第1の目的を達成するための本発明の一側面に係る皮膚管理装置のアプリケータの構成は、ハウジングと、前記ハウジングの内部に配置されて高周波を発生させる1つ以上の電極と、前記ハウジングに一端部が結合され、他端部には被施術者の皮膚に密着する通孔が形成され、前記一端部と他端部との間には前記電極の一部分が挿入され、前記通孔に連結される内部空間が形成され、前記内部空間に負圧を提供する真空発生装置に連結される流路が形成されたキャップ部材を含む。
【0014】
前記電極は、前記ハウジングの内部において互いに対向するように配置されて人体の皮膚の表面に高周波を伝達する1つの電極が接地電極として使われる一対の電極であることもでき、接地電極を有しない唯1つの電極からなることもできる。
【0015】
前記流路には被施術者の皮膚から異質物が吸入されることを防止するためのフィルタが含まれることが好ましい。
好ましくは、前記第2の目的を達成するために、前記ハウジングには前記電極で発生する熱を冷却させる冷却ユニットが備えられ、前記冷却ユニットは、前記一対の電極の外側に各々密着するように配置される熱電素子と、前記熱電素子の外側に各々密着するように配置される冷却ブロックとを含むことができる。
【0016】
より好ましくは、前記第3の目的を達成するために、前記ハウジングの内部には、800乃至1000nmの近赤外線レーザを放射するダイオードレーザ放射器、及び前記ダイオードレーザ放射器の前方に配置されてレーザを透過させる透過部材が含まれるようにする。特に、前記レーザは915nm近くの波長を有する近赤外線レーザであることが好ましい。
【0017】
最も好ましくは、前記第4の目的を達成するために、前記ハウジングには前記透過部材の側面に斜めに配置されて、青色光、赤色光、赤外線光の中、いずれか1つを選択的に照射する三色発光ダイオード、及び前記三色発光ダイオードの向かい側に配置されて、青色光、赤色光、赤外線光のうち、いずれか1つを反射する反射部材が含まれるものであり、特に、前記三色発光ダイオードは、630乃至660nm波長帯の赤色光を放射することが好ましい。
【0018】
また好ましくは、前記第5の目的を達成するために、前記ハウジングには、前記キャップ部材に一端部が結合される第1結合ブロック、及び前記第1結合ブロックに一端部が結合され、他端部は前記ハウジングに結合される第2結合ブロックが含まれ、前記キャップ部材は後段の内周面に雌ねじ部が形成され、前記第1結合ブロックの先端の外周面には前記キャップ部材の雌ねじ部と螺合される雄ねじ部が形成されて、チップの先端部を取替可能にすることが好ましい。
【0019】
また好ましくは、前記第1結合ブロックと前記第2結合ブロックは、前記第1結合ブロックの後段外周面に第1突起が形成され、前記第2結合ブロックの先端内周面に前記第1結合ブロックの突起に弾性的に結合される第1溝が形成されることにより結合されるようにする。
【0020】
前記第2結合ブロックの後段外周面には第2溝が形成され、前記ハウジングの先端内周面には前記第2結合ブロックの第2溝に弾性的に結合される第2突起が形成されてもよい。
【0021】
前記キャップ部材の内部には前記流路に連結される負圧空間が形成され、前記第1結合ブロックの内部には前記負圧空間に連結される第1貫通管が形成され、前記第2結合ブロックの内部には前記第1貫通管に連結される第2貫通管が形成され、前記第1貫通管の先端には空間内の流体を第1貫通管に誘導するための中空プラグが備えられ、前記第2貫通管の後段には流体を後方に送るための延長管が設けられることが好ましい。
【0022】
前記第1の目的を達成するための本発明の他の側面に係る皮膚管理装置のアプリケータを用いた皮膚管理方法は、前記吸入手段により前記通孔の内部に被施術者の皮膚の一部を吸入する吸入ステップと、前記吸入手段により吸入を行うと共に、前記電極を通じて被施術者に高周波刺激を行う高周波刺激ステップとを含む。
【0023】
好ましくは、前記第2の目的を達成するために、前記吸入ステップと前記高周波刺激ステップとの間に、前記電極を通じて表皮部分を冷却させる冷却ステップを更に含む。
より好ましくは、前記第3の目的を達成するために、前記高周波刺激ステップの前に、前記ダイオードレーザ放射器12により放射される前記800乃至1000nmの近赤外線レーザを前記透過部材13を通じて被施術者の皮膚に照射するレーザ照射ステップを更に含む。この際、前記近赤外線レーザは915nm近くの波長を有する近赤外線レーザであることが好ましい。
【0024】
最も好ましくは、前記第4の目的を達成するために、前記高周波刺激ステップの後に、630乃至660nm波長帯の赤色光を被施術者の皮膚に照射するステップを更に含むのである。
【発明の効果】
【0025】
前記のような本発明は、真空を発生させてアプリケータの先端に突出した一対の電極の間に皮膚を一定の圧力で吸着することで、皮膚組織の外皮部分を持ち上げて施術するようになるので、吸着しない状態下での施術時より安全に施術することができ、皮膚を吸入して持ち上げることによって、皮膚組織(真皮)、血管、色素、毛根、毛穴等、治療しようとする病変の深さが異なっていても、病変が光学エネルギーに一層近づくので、低い光学エネルギーでも治療効果は高められ、また皮膚の外皮に対する副作用を最小にすることができる。
【0026】
また、一定の真空圧力の吸着により血流を皮膚の表面に最大限近くすることによって、従来より低いエネルギーでも光学エネルギーの速い反応とエネルギー吸収率を高めることにより、臨床効果を效率よくすることができる。
【0027】
そして、真空圧力の吸着は外皮に大きい刺激と苦痛を加えないながらも光学的エネルギーの皮膚内部組織の吸収率を高めて既存の方式より低い光学的エネルギーを皮膚組織の内部に照射することによって、局所的に発熱反応を高めることができ、皮膚組織において、局所的に高い発熱反応はRFの電流を集中的で、かつ容易に治療部位に誘導することができる。
【0028】
また、表皮には熱的刺激と痛みを少なく加えて、真皮層にはより温度を高めてくれることによって、治療領域である真皮のコラーゲン生成を高めることによって、小皺、毛穴、傷、皮膚弾力増進に一層上昇的な効果が与えられる新たな装置である。
【0029】
このように、より安定したエネルギー値は臨床の効率を高めることができ、また、施術者は便利に施術することができるので、施術の効率を高めることができ、被施術者には高周波のスパークによる副作用を最小化することができ、突出した骨部分や歯牙の周辺、目の周辺など、細心な注意を要する部分では一定の真空圧力の吸着により皮膚の組織を持ち上げて、骨やその他の金属物質から距離を離れるようにして照射することによって、RF刺激に対する過敏反応により生じられる副作用を最小化して安定した施術を行うことができる。
【0030】
また、治療の効率性を高める部分であって、皮膚の外皮を吸入することで、瞬間的に拡張された毛穴と傷の組織は同時に光学的エネルギーを照射して、より深く、より多い量のエネルギーを瞬間的に刺激することによって、また毛穴収縮効果と傷の再生にも效率よく効果が与えられる。
【0031】
このように、本発明は、皮膚を吸着すると共に、RFエネルギーと光学エネルギーを照射することによって、施術者の施術の安全性、施術者の施術の便利性及び効率性、臨床的、上昇的な効果と施術の副作用を最小化する。
【0032】
本発明によれば、真空を発生させてアプリケータの先端に突出した一対の電極の間に皮膚を吸着させ、高周波治療を行うことにより、高周波による皮膚の治療効果が上昇し、施術時に被施術者が感じる不快感及び痛みが除去できる。
【0033】
また、本発明によれば、冷却ブロックにより一対の電極から発生される熱が冷却されることで、皮膚が吸着され、冷却ブロックにより冷却されて治療機能が改善された1つの電極を使用して真皮奥深く高周波による皮膚治療も併行することができる。併せて、一対の電極の各々に冷却ユニットを独立的に形成し、前述した構造の冷媒流路を使用する場合、電極を充分に冷却させながらも電極の温度が正確に制御できる効果がある。
【0034】
また、本発明によれば、表皮を冷却させ、皮膚奥深く浸透して真皮層に熱点を形成するレーザ照射により、高周波治療効果を極大化することができる。
併せて、本発明によれば、特定の波長の光学エネルギーを皮膚に照射して刺激を受けて興奮状態にある皮膚組織を安定させると共に、皮膚組織の損傷を防止して、皮膚を再生させることができる皮膚管理装置のアプリケータが提供される。
【0035】
最後に、本発明によれば、皮膚特徴による細部的な差がある種々なるチップを取替可能にすることで、1つの装置でもチップの先端部のみを別にして、種々の細部的な差がある施術が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る皮膚管理装置用アプリケータを図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0037】
図4は本発明の第1実施形態に係る皮膚管理装置のアプリケータの側断面図であり、図5は本発明の第1実施形態に係る皮膚管理装置のアプリケータの縦断面図である。
図4及び図5に示すように、第1実施形態に係る皮膚管理装置のアプリケータは、ハウジング11、ダイオードレーザ放射器12、透過部材13、一対の電極14、及び冷却ユニット15からなる。
【0038】
ハウジング11は全体的には拳銃に似た形状であるが、拳銃の銃口に該当する一部分のみを図示している。
ダイオードレーザ放射器12は、ハウジング11の内部に装着されてレーザを放射する。ダイオードレーザ放射器12は、例えば915nm波長のレーザを放射する。本実施形態ではダイオードレーザ放射器12を一部分のみ図示している。
【0039】
透過部材13は、ダイオードレーザ放射器12の前方に配置されるものであって、透明なクリスタルで製造される。透過部材13はダイオードレーザの通路となる。
一対の電極14は、透過部材13を挟むように透過部材13の両側に位置して高周波を発生する。一対の電極14は透過部材13より若干突出した先端を有している。
【0040】
透過部材13と一対の電極14は、アプリケータの先端部分、即ち被施術者の皮膚の表面に接触する部分に配置されている。一対の電極14の間で流れる高周波と透過部材13を通じて皮膚の内部に浸透するダイオードレーザにより表皮の下の真皮部分で熱点が形成されて、そこに熱エネルギーが集中することによって、真皮部分のコラーゲンを效果的に生成させる(図11参照)。
【0041】
冷却ユニット15は、電極14で発生する熱を冷却させるために一対の電極14の各々に密着するように配置されている。
冷却ユニット15は、熱電素子15aと冷却ブロック15bとを含む。
【0042】
熱電素子15aは、一対の電極14の外側に各々密着するように配置されて、内側端部に電線115aが連結されている。電線115aは、本体(図示していない)の制御部に連結されている。
【0043】
冷却ブロック15bは、熱電素子15aの外側に各々密着するように配置されて、内側端部に冷媒通路115bが連結されている。冷媒通路115bは、皮膚管理装置の本体(図示していない)の冷却装置に連結されている。
【0044】
従って、一対の電極14の各々の熱が熱電素子15aを経て冷却ブロック15bに伝えられるようにする場合、一対の電極14の各々の熱が十分に一層效果的に放熱されて冷却されるので、被施術者の皮膚が火傷を負わないようになる。
【0045】
また、熱電素子15aが本体の制御部に連結されて制御部が本体の冷却装置から冷却ブロック15bに供給される冷媒を調節することによって、電極14の温度が正確に制御される。
【0046】
また、本発明に係るアプリケータは、一対の電極14を囲むようにハウジング11の先端部分に装着されたキャップ部材23を更に備えている。
また、キャップ部材23の内部には流路21が設けられるが、流路21はキャップ部材23内で一対の電極14の間に形成されて後方に延びている。
【0047】
一方、ハウジング11は、第1結合ブロック41及び第2結合ブロック43を通じて前記キャップ部材23に連結される。
キャップ部材23の後段内周面には雌ねじ部23aが形成されている。第1結合ブロック41の先端外周面にはキャップ部材23の雌ねじ部23aと螺合される雄ねじ部41aが形成されている。
【0048】
第1結合ブロック41の後段外周面には第1突起41bが形成されている。第2結合ブロック43の先端内周面には第1結合ブロック41の突起41bに弾性的に結合される第1溝43aが形成されている。
【0049】
第2結合ブロック43の後段外周面には第2溝43bが形成されている。ハウジング11の先端内周面には第2結合ブロック43の第2溝43bに弾性的に結合される第2突起11aが形成されている。
【0050】
また、前記実施例のアプリケータは、透過部材13の側面に斜めに配置される赤色光放射器31を更に具備している。前記赤色光放射器は、必要によって、赤色光、青色光及び赤外線光のうち、いずれか1つ以上を発生させる三色光放射器に取替えされることができる。
【0051】
また、透過部材13の赤色光放射器31の向かい側には赤色光放射器31から放射される赤色光を反射する反射部材32を含む。
そして、キャップ部材23の内部には流路21に連結すなわち連通される空間25が形成されている。第1結合ブロック41の内部には空間25に連結すなわち連通される第1貫通管51が形成されている。第2結合ブロック43の内部には第1貫通管51に連結される第2貫通管53が形成されている。
【0052】
第1貫通管51の先端には空間25内の流体を第1貫通管51へ誘導するための真空プラグ51aが設けられている。第2貫通管53の後段には流体を後方に送るための延長管53aが設けられている。
【0053】
延長管53aには、本体などの外部に別途に設けられた真空発生装置(図示していない)が連結されている。
したがって、この真空発生装置で真空を発生すれば、第2貫通管53、第1貫通管51、空間25及び流路21を通じてハウジング11の先端に装着されたキャップ部材23内に負圧が発生される。
【0054】
このように、キャップ部材23内に発生された負圧により皮膚が吸着されて一対の電極14の間の空間に位置することになる。
したがって、本発明によれば、施術者が接触状態不良を勘案して注意深く一対の電極を強く被施術者の皮膚に加圧しなくても、皮膚が一対の電極の間の空間に位置するので、施術することにおいて、便利で、かつ施術部位の不規則な曲面と施術者の押す圧力が一定でなくても、一対の電極の水平が一定の圧力で吸着するため、接触不良状態が生じないので、不良な接触状態によるRFのスパークをなくすことができるので、より安全に施術できると共に、副作用の虞や、被施術者の不快感や痛みを減らすことができる。
【0055】
また、皮膚が一対の電極14の間に吸着して密着することによって、高周波エネルギーがインピーダンスの低い真皮に十分にかつ集中的に伝えられるので、高周波エネルギー及び光学エネルギーによる施術効果が向上することができ、皮膚が吸着されることによって、付随的なマッサージ効果が得られることなる。
【0056】
また、本発明に係るアプリケータが、前記赤色光放射器31に代わって、透過部材13の側面に斜めに配置されて、青色光、赤色光、赤外線光のうち、少なくともいずれか1つを照射することができる三色発光ダイオードを備える三色光放射器に取替えされる場合、紫外線に近い波長帯の光は、バイオレットとも呼ばれるが、通常、光刺激反応を通じた炎症性にきびについては、紫外線に近い波長帯の光である405〜420nmの光を照射することにより、治療効果が大きくなる。
【0057】
この際、前記青色光は、高輝度の高電力の狭帯域415nm(High Power Narrow Band 415nm)波長の光が照射されることが好ましい。この青色光は、紫外線に近接するが、その幅は405〜420nmに限定させたため、紫外線領域の光は一切出なくて正常皮膚組織には何らの損傷を与えない。
【0058】
また、三色発光ダイオードは、630乃至660nmの赤色光を照射することもできるが、630乃至660nmの波長を有する赤色光は細胞と組織に吸収率が最も良いし、これによる血液循環、細胞活性化及び新陳代謝を促進させて、皮膚洗浄、鎮静、再生に効果が優れる。また、染みのメラニン色素の酵素過程中、チロシナーゼ酵素過程のチロシナーゼ酵素を抑制することにより、施術時に染み色素の副作用を最小化することができる。この場合には、当然に、前記波長帯の透過部材の三色発光ダイオードの向かい側には三色発光ダイオードから放射される青色光、赤色光、赤外線光の中の1つを皮膚側に反射する反射部材が含まれる。
【0059】
青色光は、新陳代謝を通じて内因性ポルフィリン酵素を生成する炎症性にきびに照射されれば、前記炎症性にきびが生成する該当ポルフィリン酵素は青色光を吸収し、光刺激反応を通じて形成された一重項酸素(Singlet Oxygen)が周りの正常皮膚組織には何らの影響を与えないで、バクテリア増殖より早くバクテリアを消滅させる。
【0060】
PDT(Photo Dynamic Therapy)、即ち、光力学反応は、炎症性にきびバクテリアの新陳代謝により生じたポルフィリン酵素の破壊により一重項酸素を発生させて炎症性にきびバクテリアを除去し、赤色光は皮膚組織を安定させるカラーセラピー効果があるので、前述したように、高周波及びダイオードレーザによる皮膚組織の興奮状態を鎮静させる効果がある。
【0061】
赤色光はレーザでなくて、可視光線内に属している赤色光の非常に狭い領域(630乃至660nm)に限定させれば、中心周波数に集約された狭い光線が抽出可能であり、非常に強力な光生体学的な光を作ることができる。また、赤色光として635nm、655nmのダイオードレーザを使用することができる。
【0062】
また、三色発光ダイオードから照射される赤外線光は、皮膚組織に浸透して温熱反応を起こして肥満細胞と巨大細胞等を刺激して細胞再生に助けになり、これによるコラーゲンとエラスチン再合成を増進させて再生効果を上昇させるが、傷の早い再生と小皺、色素沈着を改善させることに効果的である。この際、三色発光ダイオードから照射される赤外線光は800nm乃至900nm内の波長であることが好ましい。
【0063】
前記のような青色光、赤色光及び赤外線光は、治療されるべき患部に順次に照射されることによって、前記青色光が前記患部を殺菌させ、赤色光が殺菌過程を通じて刺激された患部を鎮静させ、最後に赤外線光が損傷された患部を再生させる一連の過程を遂行する。
【0064】
施術患部は、青色光(殺菌)、赤色光(鎮静)及び赤外線光(再生)が順次に照射される一連の治療過程を一定期間反復的に受けることにより、本来の定常状態に回復することができる。
【0065】
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係る皮膚管理装置のアプリケータを詳細に説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る皮膚管理装置のアプリケータの縦断面図である。
【0066】
図6に示すように、第2実施形態に係る皮膚管理装置のアプリケータは、ハウジング100と、前記ハウジング100の内部に配置されて高周波を発生させる1つの電極(unipolar)110及び前記ハウジング100に一端部が結合され、他端部には被施術者の皮膚に密着する通孔121が形成され、前記一端部と他端部との間には前記電極110の一部分が挿入され、前記通孔121に連結すなわち連通される内部空間122が形成され、前記内部空間122に負圧を提供する真空発生装置に連結される流路125が形成されたキャップ部材130を含む。
【0067】
1つの電極110は一対の電極(Bipolar)に比べて電磁気波を用いて皮膚のより深い部位にまでエネルギーを伝達することで、皺とセルライトまでも治療される。
即ち、皮膚がキャップ部材130に発生する負圧により1つの電極110に吸着して密着することによって、高周波エネルギーが真皮の奥深く十分に集中的に伝えられるので、高周波エネルギーによる施術効果が向上することができ、皮膚が吸着することによって、付随的なマッサージ効果が得られる。
【0068】
また、前記流路125には被施術者の皮膚から異質物が真空発生装置側に吸入されることを防止するためのフィルタ127が配置される。
そして、前記ハウジング100には、電極110から発生される熱を冷却させる冷却ユニット140が備えられるが、冷却ユニット140は、電極の両側面を囲む冷却ブロック142と冷却ブロック142の熱を吸熱して外部に排出する熱電素子145を含む。
【0069】
この際、熱電素子145は、電源を供給受ければ一面部の温度が低くなることになり、かつ冷却ブロック142を通じて電極110から発生される熱を冷却させることになり、他面部には吸入された熱を放出することになるので、電極110による火傷の虞がなくなり、他面部に伝えられた熱はハウジング100を通じて外部に排出されることができる。
【0070】
ここに、本発明に関する前記皮膚管理装置のアプリケータを用いた皮膚管理方法について説明する。同様に、本皮膚管理方法に関する皮膚管理装置も、ハウジング11と、前記ハウジング11の内部に配置されて高周波を発生させる1つ以上の電極と、前記ハウジング11に一端部が結合され、他端部には被施術者の皮膚に密着する通孔が形成され、前記一端部と他端部との間には前記電極14の一部分が挿入され、前記通孔に連結される吸入手段とを含む。
【0071】
また、必要によって、前記皮膚管理装置は、前記電極を冷却させる冷却装置を更に含むことができ、800乃至1000nmの近赤外線レーザを放射するダイオードレーザ放射器12と、前記ダイオードレーザ放射器12の前方に配置されてレーザを透過させる透過部材13を更に含むことができる。
【0072】
図7は、本発明の第1実施形態に従うアプリケータを使用して皮膚に施術している姿の写真である。図8乃至図10は図7のアプリケータの動作を示す模式図である。
まず、図8に示すように、前記吸入手段により前記通孔の内部に被施術者の皮膚の一部を吸入する吸入ステップの後に、前記電極を通じて表皮部分を0乃至10℃程度に冷却させる冷却ステップを経て、図9に示すように、前記ダイオードレーザ放射器12により放射される前記800乃至1000nmの近赤外線レーザを前記透過部材13を通じて被施術者の皮膚に照射するレーザ照射ステップを行う。前述したように、前記近赤外線レーザは915nm近くの波長を有する近赤外線レーザであるものが最も良いのである。これは、レーザ光が図13、14に示すように、真皮上部の毛細血管のヘモグロビンに対する吸収率が他の発色団に比べてよくて、細胞再生が必要とする真皮層の深さに選択的に熱的刺激を与えることに適して、またレーザエネルギーが他の組織には刺激を与えなくて、真皮の上部に選択的に吸収されながら温度が上がることで、RFのインピーダンスを低くすることにより、RF電流が真皮層に集中できるようにガイドする。また、915nmは、他の組織には刺激を与えなくて、皮膚再生が始める真皮層に必要とする適当な温度(45℃〜65℃)を作る際にRFと協働して相乗効果が得られる波長であり、また真空圧を通じた血色素の増進により一層相乗効果が得られる波長である。真皮層の深さは、略0.5mm〜2.5mmの深さである。915nmの波長を使用する理由は、細胞再生及びコラーゲン、エラスチンに影響が与えられる皮膚浸透深さ(Penetration Depth)、発色団であるヘモグロビン、RFエネルギーとの調和、そして真空圧力により人為的に生じた血色素とよく釣り合う。
【0073】
最後に、図10に示すように、前記吸入手段により吸入を行うと共に、前記電極を通じて被施術者に1MHz位の導電性高周波刺激を行う高周波刺激ステップを行った後、本発明に関する皮膚治療が終わる。
【0074】
したがって、本発明によれば、図11に示すように、空圧的効果と、冷却効果、光学効果及び高調波刺激効果が相乗作用を起こすことになって、治療効果を極大化できる。
即ち、図12に示すように、皮膚を吸入するステップにより皮膚の一部が電極の間に陷入され、吸入ステップだけでも皮脂除去などの効果が得られるが、それ自体としては大きい意味はなくて、吸入状態で前記皮膚管理装置を移動させながら導電性RF高周波を照射することになれば、前記装置を皮膚に強く押して皮膚に圧力を加える状態でなくても、皮膚リモデルリングに好ましいエラスチンやコラーゲンの再生が皮膚奥深い真皮層で形成することができる。さらに、吸入ステップにより液状の血液が施術しようとする部位に集まるので、発色団の集束及び誘導を加速化するため、次のステップでのレーザ照射効果がより大きくなる。
【0075】
併せて、吸入ステップと共に電極を冷却させて、結局、皮膚の表皮を冷却させるクーリング効果により、表皮は低い温度を維持して高い皮膚抵抗を有することになり、真皮は高い温度を有することになって、低い皮膚抵抗を有することになるので、RF高周波を照射する場合、真皮にRF高周波が多く流れることになって、皮膚の深部に希望する方向に皮膚再生を行うことができ、表皮の過熱による火傷などの危険が防止できる。
【0076】
特に、次のステップでの近赤外線レーザ照射を行う場合、吸入ステップでの血液による発色団が皮膚奥深く(血管の深さに)形成されているので、レーザ照射時に発色団が形成された部位を集中的に一層加熱することになって、真皮奥深く熱点(hot spot)が形成されるので、その部位での低い皮膚抵抗により、一層RF照射効果を集中させることができる。
【0077】
図15は、皮膚吸入状態でレーザ照射と高周波照射を行った場合(a)と、そうでなくて、皮膚を吸入せずにそのままレーザ照射と高周波照射を行った場合(b)の、同一条件下での比較実験結果を表している。吸入した状態で高周波照射を行った場合に表皮に及ぼす影響が少なくて、これは結局、皮膚吸入状態で高周波照射を行う場合に真皮奥深く効果が表れることを示す。
【0078】
図16は、被実験体である食肉に、吸入、冷却(5℃)及びレーザ照射(50J/cm2)ステップを全て経た後に、吸入状態で被実験体の表皮にRF照射(100J/cm2で20回)を行った場合(a)と、吸入せずに本発明に関する皮膚管理装置を単純に被実験体の表皮に接触させた状態でRF照射を行った場合(b)、そして、本発明に関する皮膚管理装置を被実験体の表皮から2mm程度離隔させた状態でRF照射を行った場合(c)の被実験体の表皮写真である。表皮を吸引しない場合(b)よりも本発明による表皮を吸引した場合(a)に、表皮には影響を与えないで、表皮からある程度の深さにエネルギーが集中して、より広く、かつ、より深くエネルギー吸収反応が生じた。皮膚管理装置を皮膚から離隔させた場合(c)には、むしろエネルギー反応が表皮で大きく生じた。この現象は脱水による火傷を誘発する可能性がある。
【0079】
図17は、図16の(a)(b)(c)の食肉の断面写真である。表皮を吸引しない場合(b)より、本発明による表皮を吸引した場合(a)に、一層皮膚奥深く刺激が加えられたことが分かる。皮膚管理装置を皮膚から離隔させた場合(c)には、やはり表皮で白化現象が表れており、表皮に悪影響を及ぼしたことが分かる。
【0080】
図18は、被実験体である食肉に、吸入、冷却(2℃、5℃、10℃)及びレーザ照射(50J/cm2)ステップを全て経た後に、吸入状態で被実験体である食肉にRF照射(100J/cm2で20回)を行った場合(a)と、吸入せずに本発明に関する皮膚管理装置を単純に表皮に接触させた状態でRF照射を行った場合(b)の表皮写真である。図19は図18の食肉の断面写真である。本発明による場合(a)には適当に刺激が加えられたことが分かる。吸入しない場合(b)には熱傷(burning)が発生して褐色に変色されたことが分かる。
【0081】
図20の(a)は本発明に関する装置を使用した場合の使用前後のタイプIのコラーゲンの変化を示す写真であり、図20の(b)は本発明に関する装置を使用した場合の使用前後のタイプIIIのコラーゲンの変化を示す写真である。
【0082】
場合によって、治療後に、630乃至660nm波長帯の赤色光を被施術者の皮膚に照射するステップを更に行うことができる。前記赤色光の波長は635nmが最も好ましい。
【0083】
前述したように、赤色光は光セラピー概念において、吸入及び高周波照射により興奮した皮膚細胞を鎮静させる作用及び消炎作用を有し、また、赤色光は血流量を増進させる作用を有するので、施術後にも続けて該当部位の皮膚再生機能を促進させることになる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】従来技術に係る皮膚管理装置の斜視図。
【図2】従来技術に係る皮膚管理装置のアプリケータを前方から斜めに見た斜視図。
【図3】従来技術に係る皮膚管理装置のアプリケータによる皮膚管理方法を概略的に示す概念図。
【図4】本発明の第1実施形態に係る皮膚管理装置のアプリケータの側断面図。
【図5】本発明の第1実施形態に係る皮膚管理装置のアプリケータの縦断面図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る皮膚管理装置のアプリケータの縦断面図。
【図7】本発明の第1実施形態に係るアプリケータの使用例。
【図8】吸入及び冷却ステップを実行している図7のアプリケータの模式図。
【図9】吸入及びレーザ照射ステップを実行している図7のアプリケータの模式図。
【図10】吸入及びRF高調波照射ステップを実行している図7のアプリケータの模式図。
【図11】図7のアプリケータによって得られる熱点形成を説明するための模式図。
【図12】図7のアプリケータの機能の相互作用と熱点形成を説明するための模式図。
【図13】レーザ光の波長とレーザ光の皮膚浸透深さを示すグラフ。
【図14】レーザ光の波長と皮膚発色団の吸収を示すグラフ。
【図15】レーザとRFの複合エネルギーを付与したときの皮膚吸入の有無による差を示す実験結果を示す写真。
【図16】血色素の少ない食肉のエネルギー吸収についての実験結果を示す平面写真。
【図17】図16の食肉の断面写真。
【図18】血色素が多い食肉のエネルギー吸収と表面冷却温度についての実験結果を示す平面写真。
【図19】図18の食肉の断面写真。
【図20】(a)は本発明に関する装置を使用した場合の使用前後のタイプIのコラーゲンの変化を示す写真、(b)は、本発明に関する装置を使用した場合の使用前後のタイプIIIのコラーゲンの変化を示す写真。
【符号の説明】
【0085】
11…ハウジング、12…ダイオードレーザ放射器、13…透過部材、14…電極、15…冷却ユニット、15a…熱電素子、15b…冷却ブロック、21…流路、22…フィルタ、23…キャップ部材、25…負圧空間、31…三色発光ダイオード、32…反射部材、51…第1貫通管、53…第2貫通管、51a…中空プラグ、53a…延長管。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング(11)と、
前記ハウジング(11)の内部に配置されて高周波を発生する1つ以上の電極(14)と、
前記ハウジング(11)に一端部が結合され、他端部には被施術者の皮膚に密着する通孔が形成され、前記一端部と他端部との間には前記電極(14)の一部分が挿入され、前記通孔に連結される内部空間が形成され、前記内部空間に負圧を提供する真空発生装置に連結される流路(21)が形成されたキャップ部材(23)と、
を含む皮膚管理装置のアプリケータ。
【請求項2】
前記ハウジング(11)には、前記電極から発生する熱を冷却させる冷却ユニット(15)が備えられることを特徴とする請求項1記載の皮膚管理装置のアプリケータ。
【請求項3】
前記冷却ユニット(15)は、
一対の電極(14)の外側に各々密着するように配置される熱電素子(15a)と、
前記熱電素子(15a)の外側に各々密着するように配置される冷却ブロック(15b)と、
を含むことを特徴とする請求項1記載の皮膚管理装置のアプリケータ。
【請求項4】
前記1つ以上の電極は、前記ハウジング(11)の内部において互いに対向するように配置されて人体の皮膚表面に高周波を伝達する一対の電極(14)であることを特徴とする請求項1記載の皮膚管理装置のアプリケータ。
【請求項5】
前記1つ以上の電極は、前記ハウジング(11)の内部に配置されて人体の皮膚深層に高周波を伝達する1つの電極であることを特徴とする請求項1記載の皮膚管理装置のアプリケータ。
【請求項6】
前記流路(21)には被施術者の皮膚から異質物が吸入されることを防止するためのフィルタ(22)が配置されていることを特徴とする請求項1記載の皮膚管理装置のアプリケータ。
【請求項7】
前記ハウジング(11)の内部には、
800乃至1000nmの近赤外線レーザを放射するダイオードレーザ放射器(12)と、
前記ダイオードレーザ放射器(12)の前方に配置されたレーザ透過性の透過部材(13)と、
が配置されていることを特徴とする請求項1記載の皮膚管理装置のアプリケータ。
【請求項8】
前記レーザは、915nm近くの波長を有する近赤外線レーザであることを特徴とする請求項7記載の皮膚管理装置のアプリケータ。
【請求項9】
前記ハウジング(11)には前記透過部材(13)の側面に斜めに配置されて、青色光、赤色光、赤外線光のうち、いずれか1つを選択的に照射する三色発光ダイオード(31)と、
前記三色発光ダイオード(31)に対面し、青色光、赤色光、赤外線光のうち、いずれか1つを反射する反射部材(32)と、
が含まれることを特徴とする請求項1、7及び8のうち、いずれか1項記載の皮膚管理装置のアプリケータ。
【請求項10】
前記三色発光ダイオード(31)は、630乃至640nm波長帯の赤色光を放射することを特徴とする請求項9記載の皮膚管理装置のアプリケータ。
【請求項11】
前記ハウジング(11)には、前記キャップ部材(23)に一端部が結合される第1結合ブロック(41)と、
前記第1結合ブロックに一端部が結合され、他端部は前記ハウジング(11)に結合される第2結合ブロック(43)が含まれ、
前記キャップ部材(23)の後段内周面に雌ねじ部(23a)が形成され、前記第1結合ブロック(41)の先端外周面に前記キャップ部材(23)の前記雌ねじ部(23a)と螺合される雄ねじ部(41a)が形成されていることを特徴とする請求項1記載の皮膚管理装置のアプリケータ。
【請求項12】
前記第1結合ブロック(41)と前記第2結合ブロック(43)は、前記第1結合ブロック(41)の後段外周面に形成された第1突起(41b)と、前記第2結合ブロック(43)の先端内周面に形成された第1溝(43a)との弾性的結合により結合されていることを特徴とする請求項11記載の皮膚管理装置のアプリケータ。
【請求項13】
前記第2結合ブロック(43)の後段外周面には第2溝(43b)が形成され、前記ハウジング(11)の先端内周面には前記第2結合ブロック(43)の前記第2溝(43b)に弾性的に結合される第2突起(11a)が形成されていることを特徴とする請求項11記載の皮膚管理装置のアプリケータ。
【請求項14】
前記キャップ部材(23)の内部には前記流路(21)に連結される負圧空間(25)が形成され、前記第1結合ブロック(41)の内部には前記負圧空間(25)に連結される第1貫通管(51)が形成され、前記第2結合ブロック(43)の内部には前記第1貫通管(51)に連結される第2貫通管(53)が形成され、前記第1貫通管(51)の先端には前記不圧空間(25)内の流体を前記第1貫通管(51)に誘導するための中空プラグ(51a)が備えられ、前記第2貫通管(53)の後段には流体を後方に送るための延長管(53a)が設けられていることを特徴とする請求項11記載の皮膚管理装置のアプリケータ。
【請求項15】
ハウジング(11)と、前記ハウジング(11)の内部に配置されて高周波を発生する1つ以上の電極(14)と、前記ハウジング(11)に一端部が結合され、他端部には被施術者の皮膚に密着する通孔が形成され、前記一端部と他端部との間には前記電極(14)の一部分が挿入され、前記通孔に連結される吸入手段を含む皮膚管理装置のアプリケータを用いた皮膚管理方法であって、
前記吸入手段により前記通孔の内部に被施術者の皮膚の一部を吸入する吸入ステップと、
前記吸入手段により吸入を行うと共に、前記電極を通じて被施術者に高周波刺激を行う高周波刺激ステップと、
を含むことを特徴とする皮膚管理装置のアプリケータを用いた皮膚管理方法。
【請求項16】
前記皮膚管理装置は、前記電極を冷却させる冷却装置を更に含み、
前記吸入ステップと前記高周波刺激ステップとの間に行われる、前記電極を通じて表皮部分を冷却させる冷却ステップを更に含むことを特徴とする請求項15記載の皮膚管理装置のアプリケータを用いた皮膚管理方法。
【請求項17】
前記皮膚管理装置は、800乃至1000nmの近赤外線レーザを放射するダイオードレーザ放射器(12)と、前記ダイオードレーザ放射器(12)の前方に配置されてレーザを透過させる透過部材(13)を更に含み、
前記高周波刺激ステップの前に、
前記ダイオードレーザ放射器(12)により放射される前記800乃至1000nmの近赤外線レーザを前記透過部材(13)を通じて被施術者の皮膚に照射するレーザ照射ステップを更に含むことを特徴とする請求項15または16記載の皮膚管理装置のアプリケータを用いた皮膚管理方法。
【請求項18】
前記近赤外線レーザは、915nm近くの波長を有する近赤外線レーザであることを特徴とする請求項17記載の皮膚管理装置のアプリケータを用いた皮膚管理方法。
【請求項19】
前記高周波刺激ステップの後に、
630乃至660nm波長帯の赤色光を被施術者の皮膚に照射するステップを更に含むことを特徴とする請求項15乃至17のいずれか一項に記載の皮膚管理装置のアプリケータを用いた皮膚管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−229459(P2007−229459A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−41768(P2007−41768)
【出願日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(507058465)
【氏名又は名称原語表記】JUN,Yong gyu
【Fターム(参考)】