説明

監視装置

【課題】 本発明は、簡易な配線の監視装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の監視装置は、監視カメラからの映像信号に変化があったことを示す動き検出信号を、映像信号とともにテレビに送信するとともに、監視カメラからの映像信号及びアンテナからの映像信号を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視カメラと該監視カメラの映像及び通常のTV信号を表示できるテレビとからなる監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、監視装置は、業務用として設置施工された監視カメラと、この監視カメラからの画像を表示する装置として専用のモニタとから構成されている。そして、この専用のモニタによって、使用者は常時監視を行う。
【0003】
昨今の治安の悪さから、監視カメラは、一般家庭においても使用され始めている。このような環境下において、業務用と同様に専用のモニタを用意することは費用の面からユーザの負担が大きかった。このため、家庭にあるテレビジョン受信機(TV)を監視カメラからの画像を表示する装置として使用することが知られている。このような監視装置において、異常の発生や来訪者の到来により監視カメラの画像に変化があった時は、TVが通常のTV信号を表示していても、自動的に監視カメラからの映像が表示されるものが知られている。
【特許文献1】特開平6-351020号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の監視装置では、監視カメラでの映像の変化をビデオ信号線71とは別の線でTV側に伝え、これによりTVでの表示を切り換える必要があるため、配線が複雑になるという問題点があった。
【0005】
本発明は、簡易な配線の監視装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の監視装置は、監視カメラと、アンテナからの映像信号を表示可能なテレビとからなる監視装置であって、
前記監視カメラからの映像信号に変化があったことを示す動き検出信号を、前記映像信号とともに前記テレビに送信するとともに、
前記監視カメラからの映像信号及び前記アンテナからの映像信号を表示することを特徴とする。
【0007】
そして、監視カメラからの動き検出信号を映像信号とともにテレビに送信するので、監視カメラとテレビとの結線が1本で済むため、配線を簡易にすることができる。
【0008】
また、前記動き検出信号は、前記監視カメラからの映像信号の垂直ブランキング期間に重畳することを特徴する。
【0009】
また、監視カメラと、アンテナからの映像信号を表示可能なテレビとからなる監視装置であって、
前記TVに、前記監視カメラからの映像信号に変化があったことを示す動き検出信号を出力する映像信号比較部を備えるとともに、
前記映像信号比較部より、前記動き検出信号が出力される場合、前記監視カメラからの映像信号及び前記アンテナからの映像信号を表示することを特徴とする。
【0010】
また、監視カメラと、アンテナからの映像信号を表示可能なテレビとからなる監視装置であって、
前記監視カメラと前記テレビとの間で通信を行う通信部を備え、
前記監視カメラからの映像信号に変化があったことを示す動き検出信号を、前記通信部間で前記映像信号とともにhttp形式のデータで通信するとともに、
前記監視カメラからの映像信号及び前記アンテナからの映像信号を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、監視カメラとTVとの配線を簡易にすることができる。また、ネットワークカメラを使用したシステムを構築することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、この実施の形態で説明する監視装置を示している。
【0013】
図1の各ブロックを大きく分けると、左側には監視カメラ100を示し、右側にはTV200を示している。
【0014】
まず、監視カメラ100は、撮像部110,映像処理部120,映像信号比較部130,カメラ出力端子140からなる。撮像部110では、撮影された監視画像(光映像信号)を電気映像信号に変換し、映像処理部120で電気映像信号に音声信号及び同期信号を重畳しカメラ出力端子140から、後述するTV200に出力される。なお、映像信号比較部130は、映像信号をフレーム間で比較し、映像信号の変化を検知し、撮像部110の映像信号に変化があったと判断した場合には、図2に示す動き検出信号600をカメラ出力端子140に出力する。
【0015】
図2は、動き検出信号600と画像との関係を示す図で、動き検出信号600は、映像処理部120からの画像とともにカメラ出力端子140に出力されるが、図2に示すように、画像の垂直ブランキング期間の9H以降の区間に重畳する。
【0016】
また、図1のTV200は、アンテナにより受信した放送電波をチューナ部210で受信,変調波である映像信号,音声信号及び同期信号からなる複合信号を復調する。復調された信号は、信号処理部220で同期信号と映像信号及び音声信号に分離する。分離した映像信号はスイッチ230を介して表示部240から出力されるとともに、音声信号は、音声出力部250から出力される。信号処理部220は、映像信号をサブビデオ信号処理部260にも供給する。サブビデオ信号処理部260は、信号処理部220からの映像信号を制御部270の制御のもと、メモリ280に記憶させる。メモリ280に記憶した映像信号は、制御部270及びサブビデオ信号処理部260により、アンテナからの映像信号の所定の位置に、TV入力端子290を介して入力される監視カメラ100からの映像信号が子画面として表示されるように読み出す。該映像信号は、制御部270でスイッチ230を切り換えて表示部240に表示させる。
【0017】
図3は、監視カメラ100に映像信号比較部130を持たない場合の監視装置のブロック図を示す。上記の場合、図1で説明した監視カメラ100の映像信号比較部130をTV200に設ける。具体的には、TV200に映像信号比較部213を設けるとともに、これを制御部270で制御する。映像信号比較部213は、カメラ出力端子140,TV入力端子290を介してTV200に入力される監視カメラ100の映像処理部120からの映像信号の変化を検知し、撮像部110の映像信号に変化があったと判断した場合には、図2に示す動き検出信号600を出力する。
【0018】
図4,図5は、監視カメラ300がサーバ機能を有したネットワークカメラである場合の監視装置のブロック図である。なお、図4と図5の違いは、図1,図3と同じく、映像信号比較部130,213が監視カメラ300内にある場合と、TV200内にある場合との違いである。また、図4,図5では、イーサネット(Ethernet)(R)を介して通信するための通信部400を監視カメラ300,TV200の両方に備えている。
【0019】
図4,図5において、映像信号比較部130若しくは213により、撮像部110の映像信号に変化があったと判断した場合、通信部400でhttp形式のデータ☆→具体的にどのような形式で、データがどのように入っているという一例を文章で追加して下さい←☆として、映像信号とともに通信部400を介してTV200にその旨の信号を送る。これにより、表示部240にアンテナからの映像信号とともに、監視カメラ300からの映像信号を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施の形態による監視装置のブロック構成図の一例。
【図2】同実施の形態における動き検出信号600と画像との関係を示す図。
【図3】同実施の形態における監視装置のブロック構成図の一例。
【図4】同実施の形態における通信部を備えた監視カメラによる監視装置のブロック構成図の一例。
【図5】同実施の形態における通信部を備えた監視カメラによる監視装置のブロック構成図の一例。
【符号の説明】
【0021】
100,300 監視カメラ
110 撮像部
120 映像処理部
130,213 映像信号比較部
140 カメラ出力端子
200 TV
210 チューナ部
220 信号処理部
230 スイッチ
240 表示部
250 音声出力部
260 サブビデオ信号処理部
270 制御部
280 メモリ
290 TV入力端子
400 通信部
600 動き検出信号


【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視カメラと、アンテナからの映像信号を表示可能なテレビとからなる監視装置であって、
前記監視カメラからの映像信号に変化があったことを示す動き検出信号を、前記映像信号とともに前記テレビに送信するとともに、
前記監視カメラからの映像信号及び前記アンテナからの映像信号を表示することを特徴とする監視装置。
【請求項2】
前記動き検出信号は、前記監視カメラからの映像信号の垂直ブランキング期間に重畳することを特徴する請求項1記載の監視装置。
【請求項3】
監視カメラと、アンテナからの映像信号を表示可能なテレビとからなる監視装置であって、
前記TVに、前記監視カメラからの映像信号に変化があったことを示す動き検出信号を出力する映像信号比較部を備えるとともに、
前記映像信号比較部より、前記動き検出信号が出力される場合、前記監視カメラからの映像信号及び前記アンテナからの映像信号を表示することを特徴とする監視装置。
【請求項4】
監視カメラと、アンテナからの映像信号を表示可能なテレビとからなる監視装置であって、
前記監視カメラと前記テレビとの間で通信を行う通信部を備え、
前記監視カメラからの映像信号に変化があったことを示す動き検出信号を、前記通信部間で前記映像信号とともにhttp形式のデータで通信するとともに、
前記監視カメラからの映像信号及び前記アンテナからの映像信号を表示することを特徴とする監視装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−96979(P2007−96979A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−285629(P2005−285629)
【出願日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】