目地装置
【課題】一方の建物の外壁面との間に目地部を介して他方の建物の床躯体が位置するほぼＬ字状の目地部を形成した所でも、一方の建物と他方の建物が異なる方向に揺れ動いても、その揺れ動きを目地部に隙間が生じることなく確実に覆って安全に使用することができ、かつ構造が簡単で、設置が容易な目地装置を提供する。
【解決手段】一方の建物２の外壁３面に後端部が取付けられ、先端部が他方の建物６の床躯体５にスライド移動可能に支持された目地プレート９と、この目地プレート９の後端部に後端部が枢支され、先端部が弧状の複数個の端部目地プレート１１を用いた、目地部４に隙間が生じることなく伸縮可能に覆う端部目地装置１５と、一方の建物２の外壁面３に一端部が枢支され、他端部が他方の建物６の目地部４側の壁面に枢支された、目地部４を覆う伸縮あるいは移動可能な壁用目地装置１６とで目地装置１を構成している。
【解決手段】一方の建物２の外壁３面に後端部が取付けられ、先端部が他方の建物６の床躯体５にスライド移動可能に支持された目地プレート９と、この目地プレート９の後端部に後端部が枢支され、先端部が弧状の複数個の端部目地プレート１１を用いた、目地部４に隙間が生じることなく伸縮可能に覆う端部目地装置１５と、一方の建物２の外壁面３に一端部が枢支され、他端部が他方の建物６の目地部４側の壁面に枢支された、目地部４を覆う伸縮あるいは移動可能な壁用目地装置１６とで目地装置１を構成している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は一方の建物の外壁面との間に目地部を介して他方の建物の床躯体が位置する、目地部をほぼＬ字状あるいはクランク状に形成しなければならない部分でも、地震で一方の建物と他方の建物とが異なる方向に揺れ動いても、目地部に隙間が生じないように覆うことができる目地装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の目地装置は一方の建物と他方の建物との間の長方形状の目地部を覆う目地装置が実用化されているが、一方の建物の外壁面との間に目地部を介して他方の建物の床躯体が位置する部分のほぼＬ字状あるいはクランク状の目地部を覆う所に使用すると、一方の建物と他方の建物とが異なる左右方向に揺れ動く場合には、その揺れ動きを吸収して問題が生じないが、異なる前後方向に揺れ動くと、目地プレートが他方の建物の壁面と衝突して損傷するという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特許第３１２２３５６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、一方の建物の外壁面との間に目地部を介して他方の建物の床躯体が位置するほぼＬ字状あるいはクランク状の目地部を形成しなければならない所でも、一方の建物と他方の建物が異なる前後左右方向に揺れ動いても、その揺れ動きを目地部に隙間が生じることなく確実に覆って安全に使用することができ、かつ構造が簡単で、設置が容易な目地装置を提供することを目的としている。
【０００５】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために、本発明は一方の建物の外壁面に後端部が取付けられ、先端部が該一方の建物の外壁面側に目地部を介して突出する他方の建物の床躯体にスライド移動可能に支持された一方の端部が目地部側の外壁面の端部に位置する目地プレートと、この目地プレートの前記他方の建物側の後端部に後端部が枢支され、先端部が弧状で、かつ一側面が該他方の建物の内壁面に係合手段で常時当接するように取付けられ、他側面が該目地プレートの端部より離れることなく内部に収納可能に取付けられたスライド移動でき、通常時は４分の１の円弧状になる複数個の端部目地プレートを用いた、前記目地部に隙間が生じることなく伸縮可能に覆う端部目地装置と、この端部目地装置の他側面側の一方の建物の外壁面に一端部が枢支され、他端部が前記他方の建物の目地部側の壁面に枢支された、一方の建物の外壁面と他方の建物の壁面との間の目地部を覆う伸縮あるいは移動可能な壁用目地装置とで目地装置を構成している。
【発明の効果】
【０００７】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
（１）請求項１により、一方の建物と他方の建物との間に生ずるほぼＬ字状あるいはクランク状の目地部を、目地プレートと端部目地装置の複数個の端部目地プレートで覆うとともに、該端部目地装置が位置している部分の一方の建物の外壁面と他方の建物の壁面との間を壁用目地装置で覆っているので、地震で一方の建物と他方の建物が異なる前後左右方向に揺れ動いても、目地プレートのスライド移動および端部目地装置の複数個の端部目地プレートのスライド移動や開閉移動によって、目地部に隙間が生じることなく、その揺れ動きを吸収することができる。
したがって、安全に使用することができるとともに、目地プレートや端部目地装置の損傷を効率よく阻止することができる。
（２）前記（１）により、端部目地装置の複数個の端部目地プレートの枢支ピンを支点とした回動によって、複数個の端部目地プレートを開閉させることができる。
したがって、確実に目地部に隙間が生じるのを阻止できる。
（３）前記（１）により、ほぼＬ字状あるいはクランク状の目地部を形成するように一方の建物と他方の建物を設けることにより、一方の建物と他方の建物が異なる前後左右方向に揺れ動いても、その揺れ動きを吸収することができるように一方の建物と他方の建物とを接続することができる。
（４）請求項２は前記（１）〜（３）と同様な効果が得られるとともに、目地プレート、端部目地装置の複数個の端部目地プレートを他方の建物の床躯体上をよりスムーズにスライド移動させることができる。
（５）請求項３も前記（１）〜（３）と同様な作用効果が得られるとともに、目地プレートおよび端部目地装置の複数個の端部目地プレートの他方の建物の床躯体の床面に支持されている部分をアウトカバーで覆っているので、美観の向上および安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
【図１】本発明を実施するための第１の形態の平面図。
【図２】図１の２−２線に沿う断面図。
【図３】図１の３−３線に沿う断面図。
【図４】端部目地装置の説明図。
【図５】一方の建物と他方の建物の関係を示す説明図。
【図６】目地プレートおよび端部目地装置を取付けた状態の平面図。
【図７】地震により一方の建物と他方の建物が異なる左右方向に離れるように揺れ動く説明図。
【図８】地震により一方の建物と他方の建物が異なる左右方向に近づくように揺れ動く説明図。
【図９】地震により一方の建物と他方の建物が異なる前後方向の一方に揺れ動く説明図。
【図１０】地震により一方の建物と他方の建物が異なる前後方向の他方に揺れ動く説明図。
【図１１】本発明を実施するための第２の形態の平面図。
【図１２】図１１の１２−１２線に沿う断面図。
【図１３】図１１の１３−１３線に沿う断面図。
【図１４】本発明を実施するための第３の形態の平面図。
【図１５】図１４の１５−１５線に沿う断面図。
【図１６】図１4の１６−１６線に沿う断面図。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
【００１０】
図１ないし図１０に示す本発明を実施するための第１の形態において、１は一方の建物２のほぼアングル形状の外壁面３とほぼクランク状の目地部４を介して、該一方の建物２のほぼアングル形状の外壁面３方向に突出する床躯体５を有する他方の建物６との間のほぼクランク状の目地部４を、地震で一方の建物２と他方の建物６とが異なる方向に揺れ動いても、その揺れ動きを吸収することができる本発明の目地装置で、この目地装置１は一方の建物２のほぼアングル形状の外壁面３に複数個のヒンジ部材７を介して後端部が取付けられ、先端部が前記他方の建物６の床躯体５上にスライド移動可能に支持される前記目地部４の幅寸法の２倍で、かつ前記他方の建物６側の一方の建物２の端部に一端部が位置する先端下部に複数個のローラー８が設けられたＬ字状の目地プレート９と、この目地プレート９の前記他方の建物６側の後端部に後端部が枢支ピン１０で枢支され、先端部が弧状で、かつ一側面１１ａが該他方の建物６の内壁面１２に係合手段１３で常時当接するように取付けられ、他側面１１ｂが該目地プレート９の端部より離れることなく内部に収納可能に取付けられたスライド移動でき、通常時には４分の１の円弧状となる先端底面にローラー１４がそれぞれ取付けられた複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂを用いた端部目地装置１５と、この端部目地装置１５の他側面側の一方の建物２の外壁３面に一端部が枢支され、他端部が前記他方の建物６の目地部側の壁面１２に枢支された一方の建物２の外壁３面と他方の建物６の壁面１２との間の目地部４Ａを覆う伸縮可能な壁用目地装置１６と、前記目地部４を除く前記目地プレート９の先端部および前記端部目地装置１５の複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部を覆う、該目地部４の幅寸法の２倍以上の幅寸法を有する、前記他方の建物６の床躯体５に目地プレート９および端部目地装置１５が移動可能に取付けられたアウトカバー１７とで構成されている。
【００１１】
前記目地プレート９はＬ字状に形成されたものが使用されるが、Ｌ字状に一体形成したり、Ｌ字状となるように分割したものであってもよい。
【００１２】
前記端部目地装置１５は前記目地プレート９の端部９ａの枢支ピン１０に回動可能に取付けられた先端部の底面に複数個のローラー１４、１４を有する複数個、本発明の実施の形態では３個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂと、この端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部と後端部との間に隙間が生じることなく係止させる係合部１９と係合片２０とからなる係合手段１３と、先端の一端部の端部目地プレート１１Ｂの先端部に取付けられた、前記他方の建物６の内壁面１２に設けられたガイドレール２１と係合する先端部係合片２２とからなる係合手段２３と、前記後端の他端部の端部目地プレート１１の後端部の係合片２０と係合する前記目地プレート９の端部に形成された係合部１９とで構成されている。
【００１３】
前記壁用目地装置１６は前記一方の建物２の外壁端部に一端部がヒンジ部材２４を介して枢支され、他端部がヒンジ部材２４を介して前記他方の建物６の壁面１２に所定間隔離間されて配置された中央部に中央枢支部２５が形成された伸縮リンク機構２６、２６と、この伸縮リンク機構２６、２６の中央枢支部２５、２５に枢支ピン２７、２７で枢支された支持バー２８と、この支持バー２８を常時前記伸縮リンク機構２６、２６側へ付勢するように枢支ピン２７、２７の端部と前記伸縮リンク機構２６、２６との間に介装された付勢スプリング２９、２９と、前記支持バー２８に所定間隔で中央部が取付けられ、両端部が壁面３、１２にスライド移動可能に位置する複数個の壁用カバー取付けバー３０、３０、３０と、この複数個の壁用カバー取付けバー３０、３０、３０を覆うように取付けられた壁用目地カバー３１とで構成されている。
【００１４】
上記構成の目地装置１は、通常時には図１に示すように一方の建物２と他方の建物６との間のクランク状の目地部４は目地プレート９と端部目地装置１５の複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂで覆われるとともに、一方の建物２の外壁面３と他方の建物６の壁面１２間の目地部は壁用目地装置１６で覆われた状態になっている。
【００１５】
地震で一方の建物２と他方の建物６とが離れるように左右方向に揺れ動いた場合、図７に示すように目地プレート９の先端部と端部目地装置１５の複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部が他方の建物６の床躯体６ａ上をスライド移動して、その揺れ動きを吸収するとともに、壁用目地装置１６の壁用目地カバー３１の中央部は常時目地部４Ａの中央部に位置するように複数個の伸縮リンク機構２６、２６に支持されているため、壁用目地カバー３１の両端部が目地部側の壁面３、１２方向にスライド移動して、目地部に隙間が生じることがないように、その揺れ動きを吸収する。
【００１６】
地震で一方の建物２と他方の建物６とが近づくように左右方向に揺れ動いた場合、図８に示すように目地プレート９の先端部と端部目地装置１５の複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部が他方の建物６の床躯体６ａ上をスライド移動して、その揺れ動きを吸収するとともに、壁用目地装置１６の壁用目地カバー３１の中央部は、常時目地部４Ａの中央部に位置するように複数個の伸縮リンク機構２６、２６に支持されているため、壁用目地カバー３１の両端部が目地部より離れる方向に外壁３、壁面１２をスライド移動して、目地部に隙間が生じることがないように、その揺れ動きを吸収する。
【００１７】
地震で一方の建物２と他方の建物６とが異なる前後方向に揺れ動き、目地部４が狭くなる場合、図９に示すように目地プレート９の先端部と端部目地装置１５の複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部が他方の建物６の床躯体６ａ上をスライド移動するとともに、一端部の端部目地プレート１１Ｂは他方の建物６の内壁面１２に設けられたガイドレール２１と係合する係合片２２によって外方へ突出するようにスライド移動して、目地部４に隙間が生じないようにその揺れ動きを吸収するとともに、壁用目地装置１６は伸縮リンク機構２６、２６の両端部のヒンジ部材２４、２４で水平方向に回動し、付勢スプリング２９、２９、２９の付勢力に抗して、伸縮リンク機構２６、２６より壁用目地カバー３１が離れて、その揺れ動きを目地部４Ａ、４に隙間が生じることがないように、その揺れ動きを吸収する。
【００１８】
地震で一方の建物２と他方の建物６とが異なる前後方向に揺れ動き、目地部４が広くなる場合、図１０に示すように目地プレート９の先端部と端部目地装置１５の複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部が他方の建物６の床躯体６ａ上をスライド移動するとともに、一端部の端部目地プレート１１Ｂや目地プレート側の端部目地プレート１１は他方の建物６の壁面１２による押し圧や、一端部の端日目地プレート１１Ｂの押し圧によって内側へ回動して、その揺れ動きを目地部４に隙間が生じないように吸収するとともに、壁用目地装置１６は伸縮リンク機構２６、２６の両端部のヒンジ部材２４、２４で水平方向に回動し、付勢スプリング２９、２９、２９の付勢力に抗して、伸縮リンク機構２６、２６より壁用目地カバー３１は離れて、その揺れ動きを目地部４Ａに隙間が生じることがないように吸収する。
【００１９】
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図１１ないし図１６に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第１の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【００２０】
図１１ないし図１３に示す本発明を実施するための第２の形態において、前記本発明を実施するための第１の形態と主に異なる点は、先端部を傾斜面３２に形成した目地プレート９Ａと、先端部を傾斜面３３、３３、３３に形成した端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂを用いた端部目地装置１５Ａと、伸縮リンク機構２６、２６の両端部のヒンジ部材２４、２４に端部目地カバー３４、３４の後端部を取付けるとともに、この端部目地カバー３４、３４の先端部の傾斜面３５、３５と面接触し、目地部が狭くなると前方へ突出する両端部に傾斜面３６、３６が形成された中央目地カバー３７の中央部を付勢スプリング２９、２９で付勢された枢支ピン２７、２７で伸縮リンク機構２６、２６の中央枢支部２５、２５に枢支した壁用目地装置１６Ａを用いて点で、このようなアウトカバーを使用しない目地装置１Ａにしても、前記本発明を実施するための第１の形態と同様な作用効果が得られる。
【００２１】
図１４ないし図１６に示す本発明を実施するための第３の形態において、前記本発明を実施するための第１の形態と主に異なる点は、一方の建物２の外壁面３とほぼＬ字状の目地部４Ｂを介した部分に目地プレート９Ｂ、複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂを用いた端部目地装置１５および壁用目地装置１６を用いるとともに、他方の建物６の先端部側の壁面３８を目地プレート９Ｂの移動範囲でカットし、かつ該壁面３８より外方へ目地部４Ｃの幅寸法分だけ目地プレート９Ｂを突出させ、カット部分の壁面３８および目地部４Ｃを覆うことができる前記壁用目地装置と同構成の第２の壁用目地装置３９を用いた点で、このように構成された目地装置１Ｂにしても、前記本発明を実施するための第１の形態と同様な作用効果が得られる。
【００２２】
なお、前記本発明を実施するための各実施の形態では目地プレート９、９Ａ、９Ｂおよび端部目地装置１５、１５Ａの複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部に複数個のローラー１８、１８を取付けたものについて説明したが、本発明はこれに限らず、目地プレート９、９Ａ、９Ｂおよび複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部が他方の建物６の床躯体６ａの床面上をスムーズに移動できる材質や、複数個の突起を設けても、同様な作用効果が得られる。
【００２３】
また、端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂを、３個用いて端部目地装置１５、１５Ａを構成したものを用いたが、本発明はこれに限らず、２枚以上の端部目地プレートを用いた端部目地装置を用いても同様な効果が得られる。
【００２４】
さらに、本発明はアウトカバー１７のたわみを防止するために、目地プレートの先端部に生じる隙間に移動可能なアウトカバー支持部材を設置してもよい。
【産業上の利用可能性】
【００２５】
本発明はクランク状あるいはほぼＬ字状の目地部を覆い、地震の前後左右方向の異なる揺れ動きを吸収することができる目地装置を製造する産業で利用される。
【符号の説明】
【００２６】
１、１Ａ、１Ｂ：目地装置、 ２：一方の建物、
３：外壁、 ４、４Ａ：目地部、
５：床躯体、 ６：他方の建物、
７：ヒンジ部材、 ８：ローラー、
９、９Ａ、９Ｂ：目地プレート、 １０：枢支ピン、
１１、１１Ａ、１１Ｂ：端部目地プレート、
１２：内壁面、 １３：係合手段、
１４：ローラー、 １５、１５Ａ：端部目地装置、
１６、１６Ａ：壁用目地装置、 １７：アウトカバー、
１９：係合部、 ２０：係合片、
２１：ガイドレール、 ２２：係合片、
２３：係合手段、 ２４：ヒンジ部材、
２５：中央枢支部、 ２６：伸縮リンク機構、
２７：枢支ピン、 ２８：支持バー、
２９：付勢スプリング、 ３０：壁用カバー取付けバー、
３１：壁用目地カバー、 ３２：傾斜面、
３３：傾斜面、 ３４：端部目地カバー、
３５：傾斜面、 ３６：傾斜面、
３７：中央目地カバー、 ３８：壁面、
３９：第２の壁用目地装置。
【技術分野】
【０００１】
本発明は一方の建物の外壁面との間に目地部を介して他方の建物の床躯体が位置する、目地部をほぼＬ字状あるいはクランク状に形成しなければならない部分でも、地震で一方の建物と他方の建物とが異なる方向に揺れ動いても、目地部に隙間が生じないように覆うことができる目地装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の目地装置は一方の建物と他方の建物との間の長方形状の目地部を覆う目地装置が実用化されているが、一方の建物の外壁面との間に目地部を介して他方の建物の床躯体が位置する部分のほぼＬ字状あるいはクランク状の目地部を覆う所に使用すると、一方の建物と他方の建物とが異なる左右方向に揺れ動く場合には、その揺れ動きを吸収して問題が生じないが、異なる前後方向に揺れ動くと、目地プレートが他方の建物の壁面と衝突して損傷するという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特許第３１２２３５６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、一方の建物の外壁面との間に目地部を介して他方の建物の床躯体が位置するほぼＬ字状あるいはクランク状の目地部を形成しなければならない所でも、一方の建物と他方の建物が異なる前後左右方向に揺れ動いても、その揺れ動きを目地部に隙間が生じることなく確実に覆って安全に使用することができ、かつ構造が簡単で、設置が容易な目地装置を提供することを目的としている。
【０００５】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために、本発明は一方の建物の外壁面に後端部が取付けられ、先端部が該一方の建物の外壁面側に目地部を介して突出する他方の建物の床躯体にスライド移動可能に支持された一方の端部が目地部側の外壁面の端部に位置する目地プレートと、この目地プレートの前記他方の建物側の後端部に後端部が枢支され、先端部が弧状で、かつ一側面が該他方の建物の内壁面に係合手段で常時当接するように取付けられ、他側面が該目地プレートの端部より離れることなく内部に収納可能に取付けられたスライド移動でき、通常時は４分の１の円弧状になる複数個の端部目地プレートを用いた、前記目地部に隙間が生じることなく伸縮可能に覆う端部目地装置と、この端部目地装置の他側面側の一方の建物の外壁面に一端部が枢支され、他端部が前記他方の建物の目地部側の壁面に枢支された、一方の建物の外壁面と他方の建物の壁面との間の目地部を覆う伸縮あるいは移動可能な壁用目地装置とで目地装置を構成している。
【発明の効果】
【０００７】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
（１）請求項１により、一方の建物と他方の建物との間に生ずるほぼＬ字状あるいはクランク状の目地部を、目地プレートと端部目地装置の複数個の端部目地プレートで覆うとともに、該端部目地装置が位置している部分の一方の建物の外壁面と他方の建物の壁面との間を壁用目地装置で覆っているので、地震で一方の建物と他方の建物が異なる前後左右方向に揺れ動いても、目地プレートのスライド移動および端部目地装置の複数個の端部目地プレートのスライド移動や開閉移動によって、目地部に隙間が生じることなく、その揺れ動きを吸収することができる。
したがって、安全に使用することができるとともに、目地プレートや端部目地装置の損傷を効率よく阻止することができる。
（２）前記（１）により、端部目地装置の複数個の端部目地プレートの枢支ピンを支点とした回動によって、複数個の端部目地プレートを開閉させることができる。
したがって、確実に目地部に隙間が生じるのを阻止できる。
（３）前記（１）により、ほぼＬ字状あるいはクランク状の目地部を形成するように一方の建物と他方の建物を設けることにより、一方の建物と他方の建物が異なる前後左右方向に揺れ動いても、その揺れ動きを吸収することができるように一方の建物と他方の建物とを接続することができる。
（４）請求項２は前記（１）〜（３）と同様な効果が得られるとともに、目地プレート、端部目地装置の複数個の端部目地プレートを他方の建物の床躯体上をよりスムーズにスライド移動させることができる。
（５）請求項３も前記（１）〜（３）と同様な作用効果が得られるとともに、目地プレートおよび端部目地装置の複数個の端部目地プレートの他方の建物の床躯体の床面に支持されている部分をアウトカバーで覆っているので、美観の向上および安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
【図１】本発明を実施するための第１の形態の平面図。
【図２】図１の２−２線に沿う断面図。
【図３】図１の３−３線に沿う断面図。
【図４】端部目地装置の説明図。
【図５】一方の建物と他方の建物の関係を示す説明図。
【図６】目地プレートおよび端部目地装置を取付けた状態の平面図。
【図７】地震により一方の建物と他方の建物が異なる左右方向に離れるように揺れ動く説明図。
【図８】地震により一方の建物と他方の建物が異なる左右方向に近づくように揺れ動く説明図。
【図９】地震により一方の建物と他方の建物が異なる前後方向の一方に揺れ動く説明図。
【図１０】地震により一方の建物と他方の建物が異なる前後方向の他方に揺れ動く説明図。
【図１１】本発明を実施するための第２の形態の平面図。
【図１２】図１１の１２−１２線に沿う断面図。
【図１３】図１１の１３−１３線に沿う断面図。
【図１４】本発明を実施するための第３の形態の平面図。
【図１５】図１４の１５−１５線に沿う断面図。
【図１６】図１4の１６−１６線に沿う断面図。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
【００１０】
図１ないし図１０に示す本発明を実施するための第１の形態において、１は一方の建物２のほぼアングル形状の外壁面３とほぼクランク状の目地部４を介して、該一方の建物２のほぼアングル形状の外壁面３方向に突出する床躯体５を有する他方の建物６との間のほぼクランク状の目地部４を、地震で一方の建物２と他方の建物６とが異なる方向に揺れ動いても、その揺れ動きを吸収することができる本発明の目地装置で、この目地装置１は一方の建物２のほぼアングル形状の外壁面３に複数個のヒンジ部材７を介して後端部が取付けられ、先端部が前記他方の建物６の床躯体５上にスライド移動可能に支持される前記目地部４の幅寸法の２倍で、かつ前記他方の建物６側の一方の建物２の端部に一端部が位置する先端下部に複数個のローラー８が設けられたＬ字状の目地プレート９と、この目地プレート９の前記他方の建物６側の後端部に後端部が枢支ピン１０で枢支され、先端部が弧状で、かつ一側面１１ａが該他方の建物６の内壁面１２に係合手段１３で常時当接するように取付けられ、他側面１１ｂが該目地プレート９の端部より離れることなく内部に収納可能に取付けられたスライド移動でき、通常時には４分の１の円弧状となる先端底面にローラー１４がそれぞれ取付けられた複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂを用いた端部目地装置１５と、この端部目地装置１５の他側面側の一方の建物２の外壁３面に一端部が枢支され、他端部が前記他方の建物６の目地部側の壁面１２に枢支された一方の建物２の外壁３面と他方の建物６の壁面１２との間の目地部４Ａを覆う伸縮可能な壁用目地装置１６と、前記目地部４を除く前記目地プレート９の先端部および前記端部目地装置１５の複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部を覆う、該目地部４の幅寸法の２倍以上の幅寸法を有する、前記他方の建物６の床躯体５に目地プレート９および端部目地装置１５が移動可能に取付けられたアウトカバー１７とで構成されている。
【００１１】
前記目地プレート９はＬ字状に形成されたものが使用されるが、Ｌ字状に一体形成したり、Ｌ字状となるように分割したものであってもよい。
【００１２】
前記端部目地装置１５は前記目地プレート９の端部９ａの枢支ピン１０に回動可能に取付けられた先端部の底面に複数個のローラー１４、１４を有する複数個、本発明の実施の形態では３個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂと、この端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部と後端部との間に隙間が生じることなく係止させる係合部１９と係合片２０とからなる係合手段１３と、先端の一端部の端部目地プレート１１Ｂの先端部に取付けられた、前記他方の建物６の内壁面１２に設けられたガイドレール２１と係合する先端部係合片２２とからなる係合手段２３と、前記後端の他端部の端部目地プレート１１の後端部の係合片２０と係合する前記目地プレート９の端部に形成された係合部１９とで構成されている。
【００１３】
前記壁用目地装置１６は前記一方の建物２の外壁端部に一端部がヒンジ部材２４を介して枢支され、他端部がヒンジ部材２４を介して前記他方の建物６の壁面１２に所定間隔離間されて配置された中央部に中央枢支部２５が形成された伸縮リンク機構２６、２６と、この伸縮リンク機構２６、２６の中央枢支部２５、２５に枢支ピン２７、２７で枢支された支持バー２８と、この支持バー２８を常時前記伸縮リンク機構２６、２６側へ付勢するように枢支ピン２７、２７の端部と前記伸縮リンク機構２６、２６との間に介装された付勢スプリング２９、２９と、前記支持バー２８に所定間隔で中央部が取付けられ、両端部が壁面３、１２にスライド移動可能に位置する複数個の壁用カバー取付けバー３０、３０、３０と、この複数個の壁用カバー取付けバー３０、３０、３０を覆うように取付けられた壁用目地カバー３１とで構成されている。
【００１４】
上記構成の目地装置１は、通常時には図１に示すように一方の建物２と他方の建物６との間のクランク状の目地部４は目地プレート９と端部目地装置１５の複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂで覆われるとともに、一方の建物２の外壁面３と他方の建物６の壁面１２間の目地部は壁用目地装置１６で覆われた状態になっている。
【００１５】
地震で一方の建物２と他方の建物６とが離れるように左右方向に揺れ動いた場合、図７に示すように目地プレート９の先端部と端部目地装置１５の複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部が他方の建物６の床躯体６ａ上をスライド移動して、その揺れ動きを吸収するとともに、壁用目地装置１６の壁用目地カバー３１の中央部は常時目地部４Ａの中央部に位置するように複数個の伸縮リンク機構２６、２６に支持されているため、壁用目地カバー３１の両端部が目地部側の壁面３、１２方向にスライド移動して、目地部に隙間が生じることがないように、その揺れ動きを吸収する。
【００１６】
地震で一方の建物２と他方の建物６とが近づくように左右方向に揺れ動いた場合、図８に示すように目地プレート９の先端部と端部目地装置１５の複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部が他方の建物６の床躯体６ａ上をスライド移動して、その揺れ動きを吸収するとともに、壁用目地装置１６の壁用目地カバー３１の中央部は、常時目地部４Ａの中央部に位置するように複数個の伸縮リンク機構２６、２６に支持されているため、壁用目地カバー３１の両端部が目地部より離れる方向に外壁３、壁面１２をスライド移動して、目地部に隙間が生じることがないように、その揺れ動きを吸収する。
【００１７】
地震で一方の建物２と他方の建物６とが異なる前後方向に揺れ動き、目地部４が狭くなる場合、図９に示すように目地プレート９の先端部と端部目地装置１５の複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部が他方の建物６の床躯体６ａ上をスライド移動するとともに、一端部の端部目地プレート１１Ｂは他方の建物６の内壁面１２に設けられたガイドレール２１と係合する係合片２２によって外方へ突出するようにスライド移動して、目地部４に隙間が生じないようにその揺れ動きを吸収するとともに、壁用目地装置１６は伸縮リンク機構２６、２６の両端部のヒンジ部材２４、２４で水平方向に回動し、付勢スプリング２９、２９、２９の付勢力に抗して、伸縮リンク機構２６、２６より壁用目地カバー３１が離れて、その揺れ動きを目地部４Ａ、４に隙間が生じることがないように、その揺れ動きを吸収する。
【００１８】
地震で一方の建物２と他方の建物６とが異なる前後方向に揺れ動き、目地部４が広くなる場合、図１０に示すように目地プレート９の先端部と端部目地装置１５の複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部が他方の建物６の床躯体６ａ上をスライド移動するとともに、一端部の端部目地プレート１１Ｂや目地プレート側の端部目地プレート１１は他方の建物６の壁面１２による押し圧や、一端部の端日目地プレート１１Ｂの押し圧によって内側へ回動して、その揺れ動きを目地部４に隙間が生じないように吸収するとともに、壁用目地装置１６は伸縮リンク機構２６、２６の両端部のヒンジ部材２４、２４で水平方向に回動し、付勢スプリング２９、２９、２９の付勢力に抗して、伸縮リンク機構２６、２６より壁用目地カバー３１は離れて、その揺れ動きを目地部４Ａに隙間が生じることがないように吸収する。
【００１９】
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図１１ないし図１６に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第１の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【００２０】
図１１ないし図１３に示す本発明を実施するための第２の形態において、前記本発明を実施するための第１の形態と主に異なる点は、先端部を傾斜面３２に形成した目地プレート９Ａと、先端部を傾斜面３３、３３、３３に形成した端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂを用いた端部目地装置１５Ａと、伸縮リンク機構２６、２６の両端部のヒンジ部材２４、２４に端部目地カバー３４、３４の後端部を取付けるとともに、この端部目地カバー３４、３４の先端部の傾斜面３５、３５と面接触し、目地部が狭くなると前方へ突出する両端部に傾斜面３６、３６が形成された中央目地カバー３７の中央部を付勢スプリング２９、２９で付勢された枢支ピン２７、２７で伸縮リンク機構２６、２６の中央枢支部２５、２５に枢支した壁用目地装置１６Ａを用いて点で、このようなアウトカバーを使用しない目地装置１Ａにしても、前記本発明を実施するための第１の形態と同様な作用効果が得られる。
【００２１】
図１４ないし図１６に示す本発明を実施するための第３の形態において、前記本発明を実施するための第１の形態と主に異なる点は、一方の建物２の外壁面３とほぼＬ字状の目地部４Ｂを介した部分に目地プレート９Ｂ、複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂを用いた端部目地装置１５および壁用目地装置１６を用いるとともに、他方の建物６の先端部側の壁面３８を目地プレート９Ｂの移動範囲でカットし、かつ該壁面３８より外方へ目地部４Ｃの幅寸法分だけ目地プレート９Ｂを突出させ、カット部分の壁面３８および目地部４Ｃを覆うことができる前記壁用目地装置と同構成の第２の壁用目地装置３９を用いた点で、このように構成された目地装置１Ｂにしても、前記本発明を実施するための第１の形態と同様な作用効果が得られる。
【００２２】
なお、前記本発明を実施するための各実施の形態では目地プレート９、９Ａ、９Ｂおよび端部目地装置１５、１５Ａの複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部に複数個のローラー１８、１８を取付けたものについて説明したが、本発明はこれに限らず、目地プレート９、９Ａ、９Ｂおよび複数個の端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂの先端部が他方の建物６の床躯体６ａの床面上をスムーズに移動できる材質や、複数個の突起を設けても、同様な作用効果が得られる。
【００２３】
また、端部目地プレート１１、１１Ａ、１１Ｂを、３個用いて端部目地装置１５、１５Ａを構成したものを用いたが、本発明はこれに限らず、２枚以上の端部目地プレートを用いた端部目地装置を用いても同様な効果が得られる。
【００２４】
さらに、本発明はアウトカバー１７のたわみを防止するために、目地プレートの先端部に生じる隙間に移動可能なアウトカバー支持部材を設置してもよい。
【産業上の利用可能性】
【００２５】
本発明はクランク状あるいはほぼＬ字状の目地部を覆い、地震の前後左右方向の異なる揺れ動きを吸収することができる目地装置を製造する産業で利用される。
【符号の説明】
【００２６】
１、１Ａ、１Ｂ：目地装置、 ２：一方の建物、
３：外壁、 ４、４Ａ：目地部、
５：床躯体、 ６：他方の建物、
７：ヒンジ部材、 ８：ローラー、
９、９Ａ、９Ｂ：目地プレート、 １０：枢支ピン、
１１、１１Ａ、１１Ｂ：端部目地プレート、
１２：内壁面、 １３：係合手段、
１４：ローラー、 １５、１５Ａ：端部目地装置、
１６、１６Ａ：壁用目地装置、 １７：アウトカバー、
１９：係合部、 ２０：係合片、
２１：ガイドレール、 ２２：係合片、
２３：係合手段、 ２４：ヒンジ部材、
２５：中央枢支部、 ２６：伸縮リンク機構、
２７：枢支ピン、 ２８：支持バー、
２９：付勢スプリング、 ３０：壁用カバー取付けバー、
３１：壁用目地カバー、 ３２：傾斜面、
３３：傾斜面、 ３４：端部目地カバー、
３５：傾斜面、 ３６：傾斜面、
３７：中央目地カバー、 ３８：壁面、
３９：第２の壁用目地装置。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
一方の建物の外壁面に後端部が取付けられ、先端部が該一方の建物の外壁面側に目地部を介して突出する他方の建物の床躯体にスライド移動可能に支持された一方の端部が目地部側の外壁面の端部に位置する目地プレートと、この目地プレートの前記他方の建物側の後端部に後端部が枢支され、先端部が弧状で、かつ一側面が該他方の建物の内壁面に係合手段で常時当接するように取付けられ、他側面が該目地プレートの端部より離れることなく内部に収納可能に取付けられたスライド移動でき、通常時は４分の１の円弧状になる複数個の端部目地プレートを用いた、前記目地部に隙間が生じることなく伸縮可能に覆う端部目地装置と、この端部目地装置の他側面側の一方の建物の外壁面に一端部が枢支され、他端部が前記他方の建物の目地部側の壁面に枢支された、一方の建物の外壁面と他方の建物の壁面との間の目地部を覆う伸縮あるいは移動可能な壁用目地装置とで構成したことを特徴とする目地装置。
【請求項２】
目地プレートの先端部および端部目地装置の複数個の端部目地プレートの先端部には他方の建物の床躯体の床面を移動する複数個のローラが取付けられていることを特徴とする請求項１記載の目地装置。
【請求項３】
目地プレートおよび端部目地装置の複数個の端部目地プレートの目地部以外の他方の建物の床躯体の床面に支持されている部位を、該目地プレートおよび複数個の端部目地プレートの移動を阻止しないように覆うように他方の建物の床躯体に取付けられたアウトカバーが取付けられていることを特徴とする請求項１記載の目地装置。
【請求項１】
一方の建物の外壁面に後端部が取付けられ、先端部が該一方の建物の外壁面側に目地部を介して突出する他方の建物の床躯体にスライド移動可能に支持された一方の端部が目地部側の外壁面の端部に位置する目地プレートと、この目地プレートの前記他方の建物側の後端部に後端部が枢支され、先端部が弧状で、かつ一側面が該他方の建物の内壁面に係合手段で常時当接するように取付けられ、他側面が該目地プレートの端部より離れることなく内部に収納可能に取付けられたスライド移動でき、通常時は４分の１の円弧状になる複数個の端部目地プレートを用いた、前記目地部に隙間が生じることなく伸縮可能に覆う端部目地装置と、この端部目地装置の他側面側の一方の建物の外壁面に一端部が枢支され、他端部が前記他方の建物の目地部側の壁面に枢支された、一方の建物の外壁面と他方の建物の壁面との間の目地部を覆う伸縮あるいは移動可能な壁用目地装置とで構成したことを特徴とする目地装置。
【請求項２】
目地プレートの先端部および端部目地装置の複数個の端部目地プレートの先端部には他方の建物の床躯体の床面を移動する複数個のローラが取付けられていることを特徴とする請求項１記載の目地装置。
【請求項３】
目地プレートおよび端部目地装置の複数個の端部目地プレートの目地部以外の他方の建物の床躯体の床面に支持されている部位を、該目地プレートおよび複数個の端部目地プレートの移動を阻止しないように覆うように他方の建物の床躯体に取付けられたアウトカバーが取付けられていることを特徴とする請求項１記載の目地装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【公開番号】特開２０１２−２１９５９７（Ｐ２０１２−２１９５９７Ａ）
【公開日】平成２４年１１月１２日（２０１２．１１．１２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−９００４９（Ｐ２０１１−９００４９）
【出願日】平成２３年４月１４日（２０１１．４．１４）
【出願人】（０００１１０３６５）ドーエイ外装有限会社 (152)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年１１月１２日（２０１２．１１．１２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年４月１４日（２０１１．４．１４）
【出願人】（０００１１０３６５）ドーエイ外装有限会社 (152)
【Ｆターム（参考）】
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