説明

目標木の幹の位置決め方法とシステム

目標木の幹の位置を決める方法が開示される。該目標木は調査データセットから識別される。該調査データセットから少なくとも1つのスライスが創られる。該少なくとも1つのスライスは該目標木の少なくとも1部分を含む。該目標木の樹幹位置は該少なくとも1つのスライスから決定される。目標木の幹の位置を決めるシステムもまた開示される。該システムは、1)調査データセットから該目標木を識別し、2)該調査データセットからの少なくとも1つのスライスであり、該少なくとも1つのスライスが該目標木の少なくとも1部分を含む該少なくとも1つのスライスを創り、そして3)該少なくとも1つのスライスから該目標木の樹幹位置を決定する、よう構成されたプロセッサを有する。該システムはまた、該プロセッサと接続され、該プロセッサに該調査データを提供するよう構成されたデータ入力部を有する。該システムは該プロセッサ又は該データ入力部の何れかの接続されたユーザーインターフェースを更に有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
請求する発明は一般的にLiDARデータの様な、検出データから樹木に関する情報を決定する方法とシステムに関する。特に、請求する発明は目標木の幹の位置を決める方法とシステムに関する。
【0002】
版権
本特許文書の開示部分は版権保護の対象となる資料を含む。該版権所有人は、該特許情報開示の何れかが特許庁及び商標庁の特許フアイル又は記録に出現する時は、該特許情報開示の何れかによるファクシミリ複写に反対しないが、他の場合は全ての版権を留保するものである。
【背景技術】
【0003】
多くの公益事業にとって、木は全ての無計画の配電系統の停電の第1の原因である。暴風時の電気事業系統への最も多くの損傷は電力線を動作させなくする倒壊木又は枝により引き起こされる。ユーティリティシステムへの樹木による損傷の頻度の削減を助けるために、多くの公益事業は予防的手段として植生管理プログラムを実施している。北米の公益事業は導体に接触する樹木に関連するサービス中断及び安全上の危険を避ける努力に於いて、植生管理に年間70億ドルから100億ドルを費やす。
【0004】
従来、植生管理プログラムは、ユーティリティシステム付近の植生管理を助けるためにアーボリススのチームによる規則的な監視及び剪定に頼って来たが、広大な距離をカバーする配電線の純然数から、多くの場合、地上の監視チームを送り出すことは非現実的になっている。結果として、多くの公益事業会社は予想される植生成長の課題について調べられ得る該会社のユーティリティシステムの写真画像を提供する航空偵察技術へ過去に移った。該材料は静止画像及びビデオを伴う、鉛直の又は斜方の両画像化技術を含んでいる。残念ながら、この様な航空画像材料は、ユーティリティシステムに近い樹木が、万一該樹木が倒壊したとしたら、該公益事業を妨げる危険物であるか否かを判断するのに必要な寸法データを提供しない。この様なデータから、該樹木の精密な到達と、該樹木が倒壊した場合、導体の安全ゾーンを破る該樹木の能力と、の判定は非常に限定される。最近、植生管理人は彼等の電力系統に隣接する植生についてより多く知るために、LiDAR(光検出及び測距)システムの様な、3次元データを提供出来る航空観測システムへ移った。例えば特許文献1及び2は樹木の高さ、樹木の樹冠寸法、樹木の樹冠内の最高点に基づく樹木の仮想位置、そして幹又は樹幹直径を決定するために、航空LiDARデータの上空からの透視画を解析する方法を開示している。樹木の種、年齢及び成育等級を予測するために、該樹木の高さ及び樹冠寸法の情報は既知の形状と比較されてもよい。特許文献3で開示された様な技術は、樹木の高さと公に得られる森林データとの比較から幹寸法(樹幹寸法)を見積もるとして公知である。残念ながら、公知のLiDAR方法の何れも、樹幹源(該樹木が大地から成長する種点、根株点又は樹幹位置として公知の)の精密位置を決定することは出来ない。特許文献4に於けるのみならず上記特許について述べたところでは、樹幹位置は最近は、樹冠内の最高点の直下にあると見積もられる。この仮定はそれ自身の上に育つ木、又は森林内で多数の他の木により全ての側を囲まれた木、では一般に有効であるが、該仮定は、林冠内の開口部、例えば、送電線回廊又は鉄道線路の様な敷設用地(ROW)、の縁上で育つ木については正しくない樹幹源位置へ導くことが多い。
【0005】
敷設用地に沿った植生は、日光のより良い入手のために開口部の方へ成長する傾向を有することが多い。これは、成長経過時、樹幹源の水平位置の外へ樹冠中心を移し、該樹木及び植生を該開口部へ“傾か”せる。
【0006】
既存のリモートセンシング及び他の樹冠認識方法が植生の位置決めに適用される時、樹冠(典型的には、境界線、重心又は頂部)は検出される及び位置決めの目標であることが多く、樹幹源位置により規定される現実の所有者について精密な情報に欠いている。精密位置情報の欠如は管理上の挑戦を引き起こす可能性があり、何故ならば所有者が当然、樹木の切断、切り倒し、間伐、側部トリミング又は枝払いについて決定権を規定するからである。
【0007】
樹冠は所有権又は管理権境界を超えて成長することが多い。特に、屡々、これは、法的な実体である敷設用地上で起こり、敷設用地内の範囲の管理権を敷設用地線保持者に与える。例えば、ユーティリティライン、配電線、ガスパイプ、通信線、道路、鉄道、他を管理するために敷設用地は必要である。
【0008】
敷設用地境界に対する樹冠の現実の位置を理解する必要性の他に、倒れたり、折れたり、或いは切り倒された場合、樹木が従うべき適当な経路を予測するために、現実の樹幹源を知ることも重要である。木の樹幹源は倒壊木解析でピボット点として使われることが多いが、樹幹源が木の樹冠の最高点の下に位置すると云う従来技術の仮定は不正確な結果に導くことが多い。木の倒壊路は、もし該木が或る方向の方へ倒壊する場合、木が触る点の集合として規定されてもよい。倒壊路解析は、例えば、木が倒壊する場合、電力線導体と衝突するかどうかを決めるために使われる。倒壊する植生の幾何学的解析は、該植生の頂部と、解析される構造体の位置と、そして倒壊木を周りで回転させるよう使われる支持点の位置と、の間の幾何学に左右される。残念ながら、倒壊木解析は現在、支持点として地表面への被解析点(最高の樹冠点の様な)の水平投影を使って行われる。結果として生じた不正確な支持点位置は不適切な倒壊植生解析に帰着する。
【0009】
従って、目標木の幹の位置決め用の経済的で、信頼性のある、使い易い方法とシステムを持つことが非常に望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許第6,792,684号明細書
【特許文献2】米国特許第7,474,964号明細書
【特許文献3】米国特許第7,212,670号明細書
【特許文献4】米国特許第7,539,605号明細書
【発明の概要】
【0011】
目標木の幹の位置決め方法が開示される。該目標木は検出データセットから識別される。該検出用データセットから少なくとも1つのスライスが創られ、該少なくとも1つのスライスは該目標木の少なくとも1部分を含む。該目標木の樹幹位置は該少なくとも1つのスライスから決定される。
【0012】
コンピュータ読み出し可能な記憶媒体が開示される。該コンピュータ読み出し可能な記憶媒体は、目標木の幹の位置決め用の記憶されたインストラクションを有する。該インストラクションは、プロセッサにより実行されると、該プロセッサに検出データセットを提供させる。該インストラクションはまた、該プロセッサに該検出データセットから該目標木を識別させる。該インストラクションは更に該プロセッサに該検出データセットから少なくとも1つのスライスを創らせ、該少なくとも1つのスライスは該目標木の少なくとも1部分を含んでいる。該インストラクションはまた、該プロセッサに該少なくとも1つのスライスから該目標木の樹幹位置を決定させる。
【0013】
電子デバイス上で使うためのグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)も開示される。該GUIは目標木の幹の位置決め用である。該GUIは検出データセットを提供するよう構成されたデータセット選択制御部を有する。該GUIはまた、該検出データセットから該目標木を識別するよう構成された目標選択制御部を有する。該GUIは該検出データセットから少なくとも1つのスライスを創るよう構成されたスライス制御部を更に有し、該少なくとも1つのスライスは該目標木の少なくとも1部分を含む。該GUIはまた、該少なくとも1つのスライスから決定される該目標木の樹幹位置を表示するよう構成された樹幹位置ディスプレーを有する。
【0014】
目標木の幹の位置決め用システムも開示される。該システムは、1)検出用データセットから該目標木を識別し、2)該目標木の少なくとも1部分を含む少なくとも1つのスライスを該検出データセットから創り、そして3)該少なくとも1つのスライスから該目標木の樹幹位置を決定する、よう構成されたプロセッサを有する。該システムはまた、該プロセッサに接続され、該プロセッサに該検出データセットを提供するよう構成された、データ入力部を有する。該システムは該プロセッサか、又は該データ入力部か、何れかに接続されたユーザーインターフェースを更に有する。
【0015】
目標木の幹の位置決め用のもう1つの方法が開示される。該目標木は、LiDARデータ(時には“レーザー走査データ”と呼ばれる)、レーダーデータ、合成開口レーダーデータ、又は走査距離測定に基づき、3次元点クラウドを提供する何等かのセンサーからのデータ、から成るグループから選択された航空で集められた3次元検出データセットから識別される。該目標木は該検出データセットからの該目標木の樹冠、又は樹冠の最高点、の少なくとも1つを識別することにより識別される。少なくとも1つの実質的に垂直のスライスが該検出データセットから創られ、該少なくとも1つのスライスは、1)該目標木の少なくとも1部分、及び2)地形、を含む。該目標木の樹幹位置は該少なくとも1つのスライス内の樹木データに基づき、該目標木の該含まれた部分からの樹幹位置カーブを、該地形に適合させることにより、該少なくとも1つのスライスから決定される。樹幹源は該樹幹位置カーブが該地形と交差するところで規定される。該樹幹位置カーブ又は該樹幹源の少なくとも1つは、該少なくとも1つのスライスの表現と一緒に表示される。該目標木上の少なくとも1つの関心の樹木点が、該樹幹位置カーブに関連する支持点の周りで、該少なくとも1つの関心の樹木点を回転させることにより、安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあるかどうかの予測が行われる。該少なくとも1つの関心の樹木点は、該樹幹位置カーブの1部分、該樹幹位置カーブの該地形と反対の端部、該目標木の該含まれた部分及び該少なくとも1つのスライス内のユーザーにより選択された点、から成るグループから選択される。該樹幹位置カーブに関連する該支持点は、該樹幹源、該樹幹源から根元オフセットされたところ、該樹幹源から該樹幹位置カーブに沿った或る距離のところ、該地形から指定高さの該樹幹位置カーブ上の位置、から成るグループから選択される。樹木点の全部又は部分集合が該支持点にリンクされる。倒壊木解析は今や、目標線、何等かの選択された樹木点そして該支持点、の線形幾何学又は点集合を使って行われてもよい。該目標木上の該少なくとも1つの関心の樹木点が安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあることが予測されるなら、1)ユーザーに該安全緩衝ゾーンとの交差の可能性を警告すること、2)該安全緩衝ゾーンとの1つ以上の交差する可能性のある点を表示すること、3)マップ又は関心のGPS点フアイルの上の該目標木に、該安全緩衝ゾーンと交差する可能性があるためにサービスを要するとしてフラグを立てること、そして4)目標木を軽減させるよう作業注文を発生すること、から成るグループからのアクションが行われる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】目標木の幹の位置決め方法及びシステムで使用するための、既知電力線位置と敷設用地(ROW)境界線とを有する検出データセットの実施例を略図で図解する。
【図2】図1の画像の拡大部分の実施例を略図で図解し、目標木の幹の位置決め方法とシステムで使用するための予想される目標木を示す。
【図3A−3B】該検出データセットからのスライスであって、各スライスが目標木の少なくとも1部分を有する該スライスの実施例を略図で図解する。3A及び3Bの両者は同じ目標木の1部分を図解する。
【図4A】検出データセットのスライスからの樹幹位置決定の1実施例を略図で図解する。
【図4B】ディスプレー内に敷設用地(ROW)境界線の例を有する図4Aからの樹幹位置決定の実施例を略図で図解する。
【図5】関心の樹木点が安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあるかどうかを決定するために、樹幹源に配置された支持点の周りに該関心の樹木点を回転させる実施例を略図で説明する。
【図6】関心の樹木点が安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあるかどうかを決定するために、樹幹源から根元オフセットされた距離に配置された支持点の周りに、該関心の樹木点を回転させる実施例を略図で説明する。
【図7】関心の樹木点が安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあるかどうかを決めるために、樹幹源から樹幹位置カーブに沿った或る距離に配置された支持点の周りで該関心の樹木点を回転させる実施例を略図で図解する。
【図8A−8C】目標木の樹幹の位置決め方法の1実施例を図解する。
【図9−10】目標木の樹幹の位置決め用のシステムの種々の実施例を略図で図解する。
【図11】目標木の幹の位置決め用のグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)の1実施例を略図で図解する。
【0017】
明瞭化の目的で、かつ適当と考えられる場合に、対応する特徴を示すために図中で参照数字が繰り返されること、そして該特徴をより良く示すために図中の種々の要素が必ずしも尺度合わせして画かれてないこと、は理解されるであろう。
【実施例1】
【0018】
図1は、目標木の幹の位置を決める方法とシステムで使うための公知の電力線導体位置22と敷設用地(ROW)境界線24を有する検出データセット20の実施例を略図で図解する。該検出データセット20は該樹木の上から航空で集められた3次元データセットであるのが好ましいが、或る実施例は地上ベースの検出用データセット収集技術を利用してもよい。この図で、LiDARセンサーからの分類された3次元点クラウドデータセットはラスター地図に変型され、植生高さを画素のグレイスケール値として示す。明るいグレイスケール値はより高い植生を表し、黒い値は植生が無いことを表す。この黒白線描画の図解の容易さのために、典型的には、LiDARデータセット内のグレイスケール樹木によりカバーされない敷設用地の境界線24間の開けた範囲は黒で示されるが、グレイスケール樹木によりカバーされない敷設用地の境界線24間の開けた範囲は白として示される。ここで、開けた敷設用地範囲が白で示されるのは、他の構造体が図解されてもよいためである。なお、他の実施例は航空と地上ベースの検出データ収集技術の組み合わせを使ってもよい。該検出データセット20は、光検出及び測距(LiDAR)データ、(時には“レーザー走査データ”と呼ばれる)、レーダーデータ、合成開口レーダーデータ、走
査距離測定に基づき3次元点クラウドを提供する何等かのセンサーからのデータ、デジタル画像、又はハイパースペクトル画像データ、の様な、しかしそれらに限定されない、種々のデータ種類を含んでもよい。該検出データセット20は、デジタル画像、ビデオ又はハイパースペクトル画像データの様な他のデータセットによりサポートされてもよい。便宜のため、該検出データセット20はLiDARデータと呼ばれることが多いが、他の形式のデータが請求する発明の範囲内で検出データとして使用するために好適であることは理解されるべきである。該検出データセット20はまた、位置付けデータを有していてもよく、例えば該検出データセット内の対象の座標位置が既知となるようなグローバルポジショニングシステム(GPS)データを有してもよい。加えて、該検出データセット20は公知のユーティリティシステム位置と組み合わされてもよい。図1の実施例では、該電力線位置22及び敷設用地境界線24の参照が行われてもよいように既知の電力線導体位置22と敷設用地境界線24は該検出データセットと組み合わされた。
【0019】
図2は図1の画像の拡大部分の実施例を図解し、目標木の幹の位置を決める方法とシステムで使用するために予想される目標木26,28,30を示す。或る実施例では、候補目標木26,28、及び30はそれぞれ樹冠32,34,及び36を識別することにより確立されてもよい。樹冠識別に好適な種々の方法が同業者には公知であり、該樹冠識別はこの目的にプログラムされたプロセッサを用いて完全に自動化されるか、部分的に自動化されるか、或いはユーザー相互作用を通して手動で行われてもよい。任意選択では、各樹冠38,40及び42の最高点が、それぞれ各樹冠32,34及び36内のLiDAR高度データを調べることにより識別されてもよい。
【0020】
目標木、例えば目標木26が解析用に選択されてもよい。次いで少なくとも1つのスライスが検出データセット20から創られ、該少なくとも1つのスライスは該目標木26の少なくとも1部分を含む。スライスは無限深さの真の断面であってもよく或いはスライスは固定深さ又はユーザー選択可能な深さの断面であってもよい。多数の予想されるスライスが創られるが、ここでは2つの例のスライスが図解され、論じられる。第1スライスは図2の断面線3A−3Aに沿って取られたスライスである。従って、この例では、該第1スライスは実質的に垂直であるのみならず、図2に示す電力線22に対し実質的に直交するよう発生する。検出データセットの第1例のスライス44は図3Aで図解される。電力線22と地形46がスライス44のこの実施例内で視認出来る。任意選択で樹冠32及び/又は最高樹冠点38がスライス44内に表示される。断面線3A−3Aの配置により、この2次元スライスは目標木26の少なくとも1部分を含む。
【0021】
ここで開示される方法用には唯1つのスライスが必要だが、1つより多いスライスを創ることが時には望ましい。唯もう1つの例として、第2のスライスが図2の断面線3B−3Bに沿って取られる。従って、この例では、該第2スライスは実質的に垂直であるのみならず、図2に示す電力線22と実質的に平行となるよう生じる。検出データセットの第2例のスライス48は図3Bで図解される。断面線3B−3Bの位置付けのため、電力線22はこの断面スライス内では視認出来ない。しかしながら、地形46はスライス48のこの実施例内に視認出来る。任意選択で、樹冠32(この図では示されない)及び/又は最高樹冠点38は該スライス48内で表示される。断面線3B−3Bの配置のために、このスライスは目標木26の少なくとも1部分を含む。特定の構造体に実質的に直交する又は平行するスライスが図解されたが、樹幹はどんな方向に成長しても良いので他の方向付けのスライスを創ることは役に立つ。上記で図解、説明された平行及び直交スライスに加えて又は該平行及び直交スライスの代わりに、1つ以上の他の配向の実質的に垂直なスライスが使われてもよい。
【0022】
図4Aは検出データセットのスライスからの樹幹位置決定の1実施例を略図により図解する。該スライス内の樹木データに基づき、樹幹位置カーブ50が該目標木26の含まれ
た部分に適合されてもよい。この実施例では、該適合される樹幹位置カーブは地形46まで延びる。樹幹源52は、該樹幹位置カーブ50が該地形46と交差する、又は他の仕方で出会う、ところで規定されてもよい。他の実施例では、適合される樹幹位置カーブは該地形46までの全路を延びなくてもよい。該樹幹位置カーブ50は、該目的用のインストラクションを実行するプロセッサを用いて自動的、半自動的又はユーザーにより手動で適合されてもよい。
【0023】
樹幹位置カーブを適合させる1実施例、但しこれに限定されないが、は断面内の点クラウド上で2次元(2D)カーブ適合アルゴリズムを使ってもよい。断面の中心面は第3軸座標として使われてもよい。樹幹点を最も良くもたらす平面を見出すために、樹冠中心点とその直下の地面の間の軸の周りに回転する断面がカットされてもよい。例えば、2次元点データ内で該カーブを適合させるために最小二乗和法が使われてもよい。最良適合が見出されたら、最良合計適合が見出されるまで、他の代わりの断面が繰り返されてもよい。該最小二乗和法はカーブから遠い点よりも、カーブに近い点をより多く評価するよう、重み付けされてもよい。同様に、樹幹信号が最も重要な地面に近い点が、林冠内の高い点より多く重み付けされてもよい。該重み付けは線形の特徴へのより良い適合をもたらす。他の好適なカーブ適合方法論は当業者には明らかであろう。他の実施例は樹幹位置カーブの決定をスキップし、樹幹位置カーブ50を表示すること無しに、樹幹源52を決定するよう該スライスデータを使う。
【0024】
図4Bはディスプレー内に敷設用地(ROW)境界線54の例を有する図4Aの樹幹位置決定の実施例を略図で図解する。正確な樹幹位置、特に、樹幹源52の正確な決定は、誰が特定の樹木の所有権を有するか、そして敷設用地を侵害する時、該樹木のどの部分が保全されたらよいか、を決定するために非常に有用である。敷設用地に対する精度は、植生保全計画人及び作業者に助けになる。図4Bの例では、最高樹冠点38から下方へ垂直線を投影することにより樹幹源を決定する従来技術の方法は、目標木26が電力線22が位置する敷設用地境界線54の側上に位置することを誤って見積もることが分かる。代わりに、ここで説明される方法は遙かに精密であり、目標木26は敷設用地の外側に樹幹源を有することを遠隔で決定することが出来る。
【0025】
ここで説明される方法とそれらの実施例はまた、従来技術で現在利用可能なものより精密な倒壊路解析用に使われてもよい。例えば、図5は、関心の樹木点56が安全緩衝ゾーン60と交差する恐れがあるかどうかを決定するために、該関心の樹木点56を支持点58(この実施例では樹幹源52に配置される)の周りで回転させる実施例を略図で図解する。関心の樹木点56は、樹幹位置カーブ50の何れかの部分、地形46と反対の樹幹位置カーブの端部62、目標木26の何れかの部分、又はLiDARデータセット内の何等かのユーザーが選択した点、として自動的に又は手動で選択されてもよい。或る実施例では、押し出された2次元樹冠多角形32の内部の多数の又は全部の高い植生点が選択され、該支持点にリンクされてもよい。次いで、該支持点への最長距離を有する点が関心の点56として使われてもよい。この例では、関心の点56は選択されたピボット点から最も遠くに達する突き出た2次元樹冠多角形内部の点であるよう選択された。安全緩衝ゾーン60は該スライス内の何れかの関心の対象の付近に自動的に又は手動で規定されてもよい。この例では、該安全緩衝ゾーン60は電力線22の1つ用の電力線安全緩衝ゾーン60である。他の実施例では、該安全緩衝ゾーンは多数の安全緩衝ゾーンの組み合わせであってもよい。しかしながら、説明を簡単にするために、ここでは唯1つの安全緩衝ゾーン60が論じられる。倒壊路64は、支持点58の周りに回転時、少なくとも1つの関心の樹木点56がどのように動くかを示す。該支持点58は樹幹位置カーブ50に関連するので(この場合、樹幹位置カーブ50は樹幹源52を決めるため使われたので)、倒壊路64は正確な方法である。選択されるピボット点に依り、種々の樹木点が該選択されたピボット点から最も遠くへ到達する点として出現する。
【0026】
比較用に、もし1つの方法が、最高樹冠点38に基づく支持点を使って倒壊路解析を行うとすれば、結果は正確でないだろう。該比較では、最高樹冠点38から地形46の方への下方の垂直投影を介すると、非理想的支持点66が位置するであろう。非理想的倒壊路68は該非理想的支持点66の周りに該最高樹冠点38を回転させることにより創られるであろう。非理想的倒壊路解析(非理想的支持点66に基づく)のこの例では、該非理想的倒壊路68は安全緩衝ゾーン60との交差70を誤って予測するだろう。対照的に、樹幹位置カーブ50に関連する支持点58の周りに関心の点62を回転させる開示の方法は遙かに正確な結果を提供し、この例で、倒壊路64は目標木26が安全緩衝ゾーン60と交差する恐れがないことを正しく予測する。
【0027】
上記で指摘する様に、図5の実施例は樹幹位置カーブ50に関連する支持点58として樹幹源52を使う。しかしながら、種々の実施例では該樹幹位置カーブと関連する他の支持点を使ってもよい。図6及び7は該樹幹位置カーブに関連する支持点の代わりの例を図解するが、該関連する支持点はこれらに限定されない。図6は、関心の樹木点72が安全緩衝ゾーン60と交差する恐れがあるかどうかを決めるために、樹幹源52から根元オフセット距離76に位置する支持点74の周りに関心の樹木点72を回転させる実施例を略図で図解する。該根元オフセット距離76は手動で入れられてもよく、或いは自動的に決められてもよい(例えば、目標木26の1つ以上の高さ、又は目標木26の分類、に基づいて)。該根元オフセット距離76は倒壊時、樹木がその根元の幾らかを、又は全部を、逆さまにする仕方を考慮して使われてもよい。この様な場合、支持点74は樹幹源52には位置しない。代わりに、支持点74は樹幹源52から76だけオフセットされるだろう。根元オフセット距離76を考慮する最終倒壊路78は或る実施例ではより望ましく、図6は図5の倒壊路64に対する倒壊路78の差を図解する。
【0028】
図7は、関心の樹木点80が安全緩衝ゾーン60と交差する恐れがあるかどうかを決めるために、樹幹源52から樹幹位置カーブ50に沿って或る距離84に位置する支持点82の周りで該関心の樹木点80を回転させる実施例を略図で図解する。該距離84は手動で入れられても、或いは自動的に決められてもよい(例えば、目標木26の1つ以上の高さ、又は目標木26の分類、に基づいて)。該距離84は樹木が地上で破損しがちな仕方を考慮するよう使われてもよい。この様な場合、該支持点82は樹幹源52には位置しないであろう。代わりに、該支持点82は樹幹源52から樹幹位置カーブ50に沿ってオフセット84となる。他の実施例では、樹幹位置カーブ上の支持点位置は地形46からの指定された高さに決められてもよい。図7の実施例では、オフセット距離84を考慮した最終倒壊路86が或る実施例ではより望ましく、図7は図5の倒壊路64に対する倒壊路86の差を図解する。
【0029】
図8A−8Cは目標木の樹幹の位置を決める方法の1実施例を図解する。任意選択で検出データセットが集められる88。前に述べた様に、該検出データセットは航空で及び/又は地上から集められる3次元データセットであるのが好ましい。検出データセットの好適な例は、光検出及び測距(LiDAR)データ(時には“レーザー走査データ”と呼ばれる)、レーダーデータ、合成開口レーダーデータ、走査型距離測定に基づき3次元点クラウドを提供する何等かのセンサーからのデータ、デジタル画像、又はハイパースペクトル画像、を含むが、それらに限定されない。或る実施例では、例えば、もし該検出データセットがどこかに記憶されているなら、該検出データセットは既に利用可能であり、集められる必要はないであろう。該検出データセットは、静止画像、カラー−赤外線画像、熱画像又はハイパースペクトル画像の様な他のデータセットによりサポートされてもよい。この様なサポートデータセットは、例えば、検出データを真に迫るカラーで、或いは恐らくは、熱シグネチャー、化学的組成、材料組成、他の様な何等かの他の被検出特性でマップ化するカラーで、彩色するため使われてもよい。加えて、オプションのサポートデータ
セットは代わりに、3次元点返しの頂部上に投影され、該3次元データ点の現実のカラー値を反映してもよい。これは樹幹の容易な識別を可能にする。或る実施例では、該オプションのサポート用データセットは、検出データセットから目標木に相関付けられたスライスデータを提供する地上ベースのデータであってもよい。
【0030】
目標木は検出データセットから識別される90。或る実施例では、目標木は目標木の樹冠を識別する92ことにより識別されてもよい90。他の実施例では、該目標木は該目標木の樹冠の最高点を識別する94ことにより識別されてもよい90。
【0031】
少なくとも1つのスライスが該検出データセットから創られる96。該少なくとも1つのスライスは目標木の少なくとも1部分を含む。或る実施例では、該少なくとも1つのスライスは実質的に垂直なスライスである98。或る実施例では、該少なくとも1つのスライスは電力線の様なユーティリティコンポーネントに実質的に直交する100。他の実施例では、該少なくとも1つのスライスは、電力線の様なユーティリティコンポーネントに実質的に平行である102。他の実施例では、該少なくとも1つのスライスは上記で論じられた何等かの方向性を有している103。該スライスは更に任意選択で地形点又は地形面を有してもよい104。
【0032】
図8Bの方法を続けると、目標木の樹幹位置は該少なくとも1つのスライスから決定される106。樹幹位置の適当な例は樹幹位置カーブと樹幹源を有する。樹幹位置の決定の部分として、樹幹位置カーブは任意選択で、該少なくとも1つのスライス内の樹木データに基づく目標木の該含まれた部分に適合されてもよい108。もし地形まで延びた樹幹位置カーブが適合されるなら、任意選択では、樹幹源は該樹幹位置カーブが該地形と交差するところで規定されてもよい110。或る実施例では、樹幹源は例え樹幹位置カーブが適合されなくても、樹幹位置として決定されてもよい。任意選択では、或る実施例では、樹幹源は、該少なくとも1つのスライス内の樹木データに基づく目標木の該含まれた部分に適合されてもよい112。
【0033】
実施例に依り、上記説明の方法と共に或るオプション的アクションが含まれる。任意選択で該樹幹位置カーブ又は樹幹源の少なくとも1つが、該少なくとも1つのスライスの表現と一緒に表示されてもよい114。或る実施例では、該目標木上の少なくとも1つの関心の樹木点は、該少なくとも1つの関心の樹木点を、該樹幹位置カーブに関連する支持点の周りで回転させることにより、安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあるかどうかに関して予測116が任意選択で行われてもよい。上記で論じた様に、該少なくとも1つの関心の樹木点は、樹幹位置カーブの1部分、樹幹位置カーブの該地形と反対の端部、該目標木の該含まれた部分又は該少なくとも1つのスライス内のユーザーが選択した点であってもよい。さらには、上記で論じた様に、該支持点は、樹幹源、該樹幹源からの根元オフセットされたところ、樹幹位置カーブに沿った樹幹源から或る距離のところ、又は該地形からの指定高さの樹幹位置カーブ上の位置、であってもよい。
【0034】
図8Cにおいて方法を続けると、目標木上の少なくとも1つの関心の樹木点が安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあることが予測されるならば118,下記の様なアクション、すなわち
・ユーザーに安全緩衝ゾーンと交差する可能性があることを知らせる、
・該安全緩衝ゾーンとの1つ以上の交差する可能性のある点を標示する、
・樹木データベースに樹木と安全ゾーンの間の相互作用を説明する相互作用表記録を属させる(attributing)、
・マップ上の目標木に、安全緩衝ゾーンと交差する可能性があるためサービスを要するとしてフラグを立てる、
・該目標木を軽減させる(mitigated)よう作業命令を生成する{ここで使わ
れる軽減は、全樹木又は全植生の除去、刈り取り(小さな植生の除去)、剪定、枝全体の除去、トリミング、枝の望ましい形状へのカット、化学的処理(例えば、植生を殺すために除草剤を使い、かくして該植生の更に進む成長を停める処理)又はデバーキング(debarking)(長期的に樹木の死へ導くことが出来る処理)に言及する}、ことが行われてもよい。
【0035】
図9は目標木の幹の位置決め用のシステム120の実施例を略図で図解する。該システム120はプロセッサ122を有し、該プロセッサは1)検出データセットから該目標木を識別し;2)該検出データセットから少なくとも1つのスライスを創り、該少なくとも1つのスライスは該目標木の少なくとも1部分を含むよう該少なくとも1つのスライスを創り;そして3)該少なくとも1つのスライスから該目標木の樹幹位置を決定する、よう構成される。該目標木の樹幹の位置を決める適当な過程と方法のステップの実施例は上記で既に論じられた。該プロセッサ122は、CD、磁気テープ、光学的ドライブ、DVD、ハードドライブ、フラッシュドライブ、メモリーカード、メモリーチップ、又は何等かの他のコンピュータ読み出し可能な記憶媒体を含む、但しそれに限定されない様な、コンピュータ読み出し可能な記憶媒体124上に記憶された、機械読み出し可能なインストラクションを実行するコンピュータであってもよい。該プロセッサ122は、代わりに、又は加えて、ラップトップ又はデスクトップのコンピュータ、マイクロプロセッサ、特定応用向け集積回路(ASIC)、デジタル部品、アナログ部品、又は何等かのそれらの組み合わせ及び/又は複数品を含んでもよい。該プロセッサ122はスタンドアロンのユニットであってもよく、或いは該プロセッサはデバイスの分散されたセットであってもよい。
【0036】
データ入力部126はプロセッサ122と接続され、該プロセッサ122に少なくとも1つの検出データセットを提供するよう構成される。検出データ取り込みデバイス128は、任意選択として該データ入力部126と接続され、検出データセットの実働中の取り込みを可能にする。検出データ取り込みデバイスの例は全波形用、多重リターン用そして最初及び最終パルス記録用のLiDARセンサーを含むがそれに限定されない。同様に、1つ以上の前に取り込まれた検出データセットを該プロセッサ122に提供するために任意選択でデータベース130が該データ入力126部に接続されてもよい。データベース130は生データ又はフォーマット化されたフアイルを保持するメモリーデバイスの様に簡単であっても良く、或いはデータベース130は複雑なリレーショナルデータベースであってもよい。該実施例に依り、存在しないか、1つか又は多数かのデータベース130及び/又は検出データ取り込みデバイス128が該データ入力部126と接続されてもよい。該検出データ取り込みデバイス128は該データ入力部126に有線接続、光学的接続又は無線接続により接続されてもよい。無線接続の好適な例は、802.11xプロトコル又はBluetooth(登録商標)プロトコルを使った無線接続を含むがそれらに限定されない。更に、データベース130を有する実施例では、該プロセッサ122は、結果を記憶する又は該データ入力部126をバイパスすることによりデータにアクセスするために、該データベース130に接続されてもよい。
【0037】
該システム120はまた、ユーザーインターフェース132を有し、該ユーザーインターフェースは該プロセッサ122及び/又は該データ入力部126の何れかに接続されてもよい。該ユーザーインターフェース132は、検出データセット、該検出データセットからの少なくとも1つのスライス、樹幹位置(樹幹位置カーブ及び/又は樹幹源を含む)及び/又は上記で論じた他の特徴の何れかを標示するよう構成されてもよい。該ユーザーインターフェース132はまた、ユーザーが該データ入力部126に接続されたデータベース130から検出データセットを選択する、又は該データ入力部126に接続された検出データ取り込みデバイス128からのデータ収集をスタート又は停止する、ことを可能にするよう構成されてもよい。
【0038】
図10は目標木の幹の位置決め用のシステム134のもう1つの実施例を略図で図解する。この実施例で、該プロセッサ122はネットワーク136上で該データ入力部126と接続された遠隔プロセッサであるようセットアップされる。該ネットワーク136は有線又は無線ローカルエリアネットワーク(LAN又はWLAN)であってもよく、或いは該ネットワーク136はデータを前後に送るために何等かの数の通信プロトコルを使う有線又は無線ワイドエリアネットワーク(WAN,WWAN)であってもよい。該プロセッサ122が遠隔に配置されているシステム134を有することは、多数のクライアント側のデータ入力部126が該プロセッサ122の資源を共有することを可能にする。該データ入力部126に接続されたユーザーインターフェース132の制御下で、データベース130及び/又は検出データ取り込みデバイス128から、1つ以上の検出データセットが該データ入力部126により得られる。次いで該1つ以上の検出データセットは該ネットワーク136上で該プロセッサ122に転送されるが、該プロセッサはその時、1)検出データセットから該目標木を識別し;2)該検出データセットから少なくとも1つのスライスを創り、該少なくとも1つのスライスが該目標木の少なくとも1部分を含むように、創り;そして3)該少なくとも1つのスライスから該目標木の樹幹位置を決め;そして4)該決められた樹幹位置を有するデータ信号138を該クライアント側へ送信することが出来る。この様なデータ送信は、有線ケーブル、光ケーブル及び空中の様な種々の送信媒体上で行われてもよい。この実施例で、該遠隔のプロセッサ122はクライアント側のハードウエアのコストを下げることに役立つよう使われ、そして中央にアップグレードポイントがあるので、該プロセッサにより行われる該インストラクションや又は該プロセッサに対する何等かのアップグレードを実現することが容易に出来る。
【0039】
図11は電子デバイス上で目標木の幹の位置決め用に使うグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)140の1実施例を略図で図解する。電子デバイスの適当な例はコンピュータ、ラップトップ、ノートブック及びパーソナルデジタルアシスタント(PDA)を含むがそれらに限定されない。該GUI140は検出データセットを提供するよう構成されたデータセット選択制御部142を有する。該GUI140はまた、該検出データセットから目標木を識別するよう構成された目標選択制御部144を有する。該目標選択制御部144の或る実施例は図1及び2で図解された図と同様な、更に進んだGUIを制御、又は開いてもよい。該目標選択制御部144は或る実施例では目標木の樹冠を識別するよう更に構成されてもよい。図11を参照すると、該GUI140はまた、該検出データセットから少なくとも1つのスライスを創るよう構成されたスライス制御部146を有し、該少なくとも1つのスライスは該目標木の少なくとも1部分を含んでいる。該GUI140は該少なくとも1つのスライスから決定される該目標木の樹幹位置を標示するよう構成された樹幹位置ディスプレー148を更に有する。或る実施例では、該樹幹位置ディスプレー148は該少なくとも1つのスライスから地形を標示するよう更に構成されてもよい。該GUI140は、樹幹位置カーブを、該少なくとも1つのスライスからの樹木データに適合させるよう構成されたカーブ制御部150を任意選択で有してもよい。樹幹位置ディスプレー148が該少なくとも1つスライスから地形を標示するよう更に構成されたGUIの実施例では、カーブ制御部150は、該樹幹位置カーブが該地形と交差するよう該樹幹位置カーブを適合させるよう更に構成されてもよい。該GUI140は、樹幹位置カーブに対して支持点を選択するよう構成された支持制御部152を任意選択で有してもよい。或る実施例では、該支持点は元の樹木多角形記録に帰するようにされ、そして与えられた多角形の内部の検出データからの全部の植生の反応(return)がこの支持点にリンクされる。これは樹木レベル上の追加のユーザー入力無しに、倒壊路解析の多量処理を可能にする。或る実施例では、該樹幹位置ディスプレー148は、該目標木上の少なくとも1つの関心の樹木点は、該少なくとも1つの関心の樹木点が該支持点の周りに回転させられた場合、安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあるか否かを、該樹幹位置ディスプレー148を見ることから決定され得るよう、安全緩衝ゾーンを標示するよう更に構成されてもよい。該GUI140は樹幹位置ディスプレー148内で安全緩衝ゾーンを示すか
、又は隠すよう構成された、安全緩衝トグル制御部154を任意選択で備えてもよい。該GUI140はまた、該樹幹位置ディスプレー148内に敷設用地境界を示す、又は隠すよう構成された境界オーバーレイ制御部156を任意選択で備えてもよい。代わりのGUI実施例は、1つの命令により動作させられた時、多数の樹木上への倒壊路解析を実行させるバッチ処理インターフェースを有するよう構成されてもよい。
【0040】
かくして目標木の幹の位置を決める方法とシステムの幾つかの実施例を説明したが、前記詳細開示は限定しない、単なる例により提示されるよう意図されていることは当業者には明らかであろう。請求される発明は公益輸送(例えば、電気、水、ガス、オイルの輸送)用の敷設用地の意味で説明されたが、請求される発明は、鉄道線路、鉄道架空線、架空電話線そして通信ケーブル用の敷設用地を含む、他の種類の敷設用地付近の安全緩衝ゾーンにも等しく適用可能である。ここで明示して述べられてはないが、種々の変更、改良及び変型が当業者で行われ、意図されるであろう。これらの変更、改良、及び変型はここで示唆されるよう意図されており、請求する発明の精神と範囲の中にある。加えて、処理要素又はシーケンスの詳述された順序、又は数字、文字又は他の記号表示の使用は、請求項で指定されたことを除けば、請求された処理をどんな順序にも限定するようには意図されてない。従って、請求された発明は下記請求項と、それの等価物に依ってのみ限定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目標木の幹の位置決め方法であって、
検出データセットから該目標木を識別する過程と、
該検出データセットから少なくとも1つのスライスを創る過程であって、該少なくとも1つのスライスが該目標木の少なくとも1部分を含む該少なくとも1つのスライスを創る過程と、そして
該少なくとも1つのスライスから該目標木の樹幹位置を決定する過程と、を具備する該方法。
【請求項2】
前記検出データセットが3次元データセットを有する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記検出データセットが、光検出及び測距(LiDAR)データ、レーザー走査データ、レーダーデータ、合成開口レーダーデータ、走査型距離測定に基づき点クラウドを提供する何等かのセンサーからのデータ、デジタル画像、ビデオ、又はハイパースペクトル画像データから成るグループから選択されるデータを有する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記検出データセットを集める過程を更に具備する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記検出データセットを集める過程が該検出データセットを航空で集める過程を更に備える請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記検出データセットから前記目標木を識別する過程が該検出データセットから該目標木の樹冠を識別する過程を備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記検出データセットから前記目標木を識別する過程が該検出データセットから該目標木の樹冠の最高点を識別する過程を備える請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記検出データセットから創られる前記少なくとも1つのスライスが2次元スライスを有する請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記検出データセットから創られる前記少なくとも1つのスライスが断面スライスを有する請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのスライスが実質的に垂直のスライスを有する請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記検出データセットがサポートデータセットによりサポートされる請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのスライスから前記目標木の樹幹位置を決定する過程が、該少なくとも1つのスライス内の樹木データに基づく該目標木の該含まれた部分に、樹幹位置カーブを適合させる過程を備える請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つのスライスが地形を更に有しており、
前記目標木の前記含まれた部分に前記樹幹位置カーブを適合させる過程が、該目標木の該含まれた部分からの該樹幹位置カーブを、該地形に適合させる過程を有しており、そして
樹幹源は該樹幹位置カーブが該地形と交差するところに規定される請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記樹幹位置カーブ又は樹幹源の少なくとも1つを、前記少なくとも1つのスライスの表現と一緒に標示する過程を更に具備する請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記目標木上の少なくとも1つの関心の樹木点が、樹幹位置カーブに関連する支持点の周りで、該少なくとも1つの関心の樹木点を回転させることにより、安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあるかどうかを予測する過程を更に具備する請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの関心の樹木点が、樹幹位置カーブの1部分、樹幹位置カーブの前記地形と反対の端部、前記目標木の該含まれた部分、そして該少なくとも1つのスライス内のユーザーにより選択された点、から成るグループから選択される請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記樹幹位置カーブに関連する該支持点が、
前記樹幹源、
該樹幹源から根元オフセットされたところ
該樹幹源から該樹幹位置カーブに沿う或る距離のところ、そして
前記地形から指定された高さの該樹幹位置カーブ上の位置、から成るグループから選択される請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記安全緩衝ゾーンが、電力線安全緩衝ゾーン、鉄道線路安全緩衝ゾーン、鉄道用架空導体安全緩衝ゾーン、電話線安全緩衝ゾーン、そして通信ケーブル安全緩衝ゾーン、から成るグループから選択される請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記目標木上の少なくとも1つの関心の樹木点が前記安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあることが予測される場合、
ユーザーに該安全緩衝ゾーンと交差する可能性を知らせる過程、
該安全緩衝ゾーンとの1つ以上の交差する可能性のある点を表示する過程、
樹木データベースに該目標木と該安全緩衝ゾーンとの間の相互作用を説明する相互作用表記録を属させる過程、
マップ上の該目標木に、該安全緩衝ゾーンと交差する可能性のためにサービスを要するとしてフラグを立てる過程、そして
該目標木を軽減させる作業命令を生成する過程、
から成るグループから選択されるアクションを行う過程を更に具備する請求項15に記載の方法。
【請求項20】
目標木の樹幹の位置決め用の記憶されたインストラクション、を有するコンピュータ読み出し可能な記憶媒体であって、該インストラクションがプロセッサにより実行される時、該プロセッサに、
検出データセットを提供する過程と、
該検出データセットから該目標木を識別する過程と、
該検出データセットから少なくとも1つのスライスを創る過程であって、該少なくとも1つのスライスが該目標木の少なくとも1部分を含む様な該少なくとも1つのスライスを創る過程と、そして
該少なくとも1つのスライスから該目標木の樹幹位置を決定する過程と、を行わせる該記憶媒体。
【請求項21】
前記プロセッサにより実行される時、該プロセッサに、前記少なくとも1つのスライスから前記目標木の樹幹位置を決定させる前記インストラクションが、該少なくとも1つのスライス内の樹木データに基づく該目標木の該含まれた部分に、樹幹位置カーブを適合さ
せるインストラクションを更に有する請求項20に記載のコンピュータ読み出し可能な記憶媒体。
【請求項22】
前記少なくとも1つのスライスが地形を更に有し、
前記樹幹位置カーブを前記目標木の前記含まれた部分に適合させる前記インストラクションが、該目標木の該含まれた部分からの該樹幹位置カーブを該地形に適合させるインストラクションを有し、そして
前記コンピュータ読み出し可能な記憶媒体が、該樹幹位置カーブが該地形と交差するところに樹幹源を規定するための、記憶されたインストラクションを更に有する請求項21に記載のコンピュータ読み出し可能な記憶媒体。
【請求項23】
前記樹幹位置カーブ又は樹幹源の少なくとも1つを、該少なくとも1つのスライスの表現と一緒に表示するための、記憶されたインストラクションを更に有する請求項22に記載のコンピュータ読み出し可能な記憶媒体。
【請求項24】
前記目標木の少なくとも1つの関心の樹木点が、該少なくとも1つの関心の樹木点を樹幹位置カーブに関連する支持点の周りに回転させることにより、安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあるかどうかを予測するための、記憶されたインストラクションを更に有する請求項22に記載のコンピュータ読み出し可能な記憶媒体。
【請求項25】
前記少なくとも1つの関心の樹木点が、前記樹幹位置カーブの1部分、該樹幹位置カーブの前記地形と反対の端部、前記目標木の前記含まれた部分、そして前記少なくとも1つのスライス内のユーザーにより選択された点、から成るグループから選択される請求項24に記載のコンピュータ読み出し可能な記憶媒体。
【請求項26】
前記樹幹位置カーブと関連する前記支持点が、
前記樹幹源、
前記樹幹源から根元オフセットされたところ、
前記樹幹源から前記樹幹位置カーブに沿った或る距離のところ、そして
前記地形から指定高さの該樹幹位置カーブ上の位置、から成るグループから選択される請求項24に記載のコンピュータ読み出し可能な記憶媒体。
【請求項27】
前記安全緩衝ゾーンが電力線安全緩衝ゾーンを有する請求項24に記載のコンピュータ読み出し可能な記憶媒体。
【請求項28】
前記目標木上の該少なくとも1つの関心の樹木点が前記安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあることが予測された場合に、
ユーザーに該安全緩衝ゾーンとの交差する可能性を知らせる過程、
該安全緩衝ゾーンとの1つ以上の交差する可能性のある点を表示する過程、
樹木データベースに該目標木と該安全緩衝ゾーンの間の相互作用を説明する相互作用表記録を属させる過程、
マップ上の該目標木に該安全緩衝ゾーンと交差する可能性のためにサービスを要するとしてフラグを立てる過程、そして
該目標木を軽減させる作業命令を生成する過程、
から成るグループから選択されるアクションを行うインストラクションを更に有する請求項24に記載のコンピュータ読み出し可能な記憶媒体。
【請求項29】
電子デバイス上で使われるグラフィカルユーザーインターフェースであって、該グラフィカルインターフェースは、目標木の幹の位置決め用であり、そして
検出データセットを提供するよう構成されたデータセット選択制御部と、
該検出データセットから該目標木を識別するよう構成された目標選択制御部と、
該検出データセットから少なくとも1つのスライスを創るよう構成されたスライス制御部と、該少なくとも1つのスライスは、該目標木の少なくとも1部分を含み、そして
該少なくとも1つのスライスから決定された該目標木の樹幹位置を表示するよう構成された樹幹位置ディスプレーと、を具備するグラフィカルユーザーインターフェース。
【請求項30】
前記目標選択制御部が該目標木の樹冠を識別するよう更に構成される請求項29に記載のグラフィカルユーザーインターフェース。
【請求項31】
樹幹位置カーブを、該少なくとも1つのスライスからの樹木データに適合させるよう構成されたカーブ制御部を更に具備する請求項29に記載のグラフィカルユーザーインターフェース。
【請求項32】
前記樹幹位置ディスプレーが該少なくとも1つのスライスから地形を表示するよう更に構成され、そして
前記カーブ制御部は、前記樹幹位置カーブを該カーブが該地形と交差するよう適合させるべく更に構成される請求項31に記載のグラフィカルユーザーインターフェース。
【請求項33】
前記樹幹位置カーブに対し支持点を選択するよう構成された支持制御部を更に具備する請求項32に記載のグラフィカルユーザーインターフェース。
【請求項34】
前記目標木の少なくとも1つの関心の樹木点は、該少なくとも1つの関心の樹木点が支持点の周りに回転させられた場合、該安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあるか否かを、前記樹幹位置ディスプレーを見ることで決定出来るように、該樹幹位置ディスプレーが該安全緩衝ゾーンを表示するべく更に構成される請求項32に記載のグラフィカルユーザーインターフェース。
【請求項35】
目標木の幹の位置決め用のシステムであって、
a)1)検出データセットから該目標木を識別し、
2)該検出データセットから少なくとも1つのスライスを創り、該少なくとも1つのスライスが該目標木の少なくとも1部分を含み、そして
3)該少なくとも1つのスライスから該目標木の樹幹位置を決定する、
よう構成されたプロセッサと、
b)該プロセッサと接続され、該プロセッサに該検出データセットを提供するよう構成されたデータ入力部と、そして
c)該プロセッサか又は該データ入力部か何れかに接続されたユーザーインターフェースと、を具備する該システム。
【請求項36】
前記プロセッサに接続されたデータベースを更に具備する請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
前記データ入力部に接続されたデータベースを更に具備する請求項35に記載のシステム。
【請求項38】
前記データ入力部に接続された検出データ取り込みデバイスを更に具備する請求項35に記載のシステム。
【請求項39】
前記検出データ取り込みデバイスが、光検出及び測距(LiDAR)システム、レーザー走査システム、レーダーシステム、合成開口レーダーシステム、走査距離測定に基づき3次元点クラウドを提供するセンサーを使うシステム、デジタル画像システム、そしてハ
イパースペクトル画像システム、から成るグループから選択される請求項38に記載のシステム。
【請求項40】
前記検出データ取り込みデバイスが無線接続により前記データ入力部に接続される請求項38に記載のシステム。
【請求項41】
前記プロセッサ及び前記データ入力部がネットワークを経由して一緒に接続される請求項35に記載のシステム。
【請求項42】
前記プロセッサが、前記少なくとも1つのスライスから前記目標木の樹幹位置を決定するよう更に構成され、該少なくとも1つのスライス内の樹木データに基づく該目標木の前記含まれた部分に、樹幹位置カーブを適合させるインストラクションを更に備える請求項35に記載のシステム。
【請求項43】
前記少なくとも1つのスライスが地形を更に有し、
前記樹幹位置カーブを前記目標木の該含まれた部分に適合させる前記プロセッサ構成が、該目標木の該含まれた部分からの樹幹位置カーブを該地形に適合させる構成を有し、そして
該樹幹位置カーブが該地形と交差するところに該プロセッサが樹幹源を規定するよう更に構成される請求項42に記載のシステム。
【請求項44】
前記プロセッサが前記樹幹位置カーブ又は前記樹幹源の少なくとも1つを、前記少なくとも1つのスライスの表現と一緒に表示するよう更に構成される請求項43に記載のシステム。
【請求項45】
前記目標木上の少なくとも1つの関心の樹木点が、該少なくとも1つの関心の樹木点を該樹幹位置カーブに関連する支持点の周りで回転することにより、前記プロセッサが安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあるかどうかを予測するよう更に構成される請求項43に記載のシステム。
【請求項46】
前記少なくとも1つの関心の樹木点が、前記樹幹位置カーブの1部分、前記樹幹位置カーブの前記地形と反対の端部、前記目標木の前記含まれた部分、そして前記少なくとも1つのスライス内のユーザーにより選択された点、から成るグループから選択される請求項45に記載のシステム。
【請求項47】
前記樹幹位置カーブと関連する前記支持点が、
前記樹幹源、
該樹幹源から根元オフセットされたところ、
該樹幹源から前記樹幹位置カーブに沿った或る距離のところ、
前記地形から指定された高さの前記樹幹位置カーブ上の位置、から成るグループから選択される請求項45に記載のシステム。
【請求項48】
前記安全緩衝ゾーンが、電力線安全緩衝ゾーン、鉄道線路安全緩衝ゾーン、鉄道架空導体安全緩衝ゾーン、電話線安全緩衝ゾーン、そして通信ケーブル安全緩衝ゾーン、から成るグループから選択される請求項45に記載のシステム。
【請求項49】
前記目標木上の前記少なくとも1つの関心の樹木点が前記安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあることが予測される場合、
前記プロセッサが、
ユーザーに該安全緩衝ゾーンとの交差する可能性を知らせる過程、
前記安全緩衝ゾーンとの1つ以上の交差する可能性のある点を表示する過程、
樹木データベースに、前記目標木と前記安全緩衝ゾーンとの間の相互作用を説明する相互作用表記録を属させる過程、
マップ上の前記目標木に、前記安全緩衝ゾーンとの交差する可能性のためにサービスを要するとしてフラグを立てる過程、そして
該目標木を軽減させるよう作業命令を生成する過程、から成るグループから選択されるアクションを行うよう更に構成される請求項45に記載のシステム。
【請求項50】
目標木の幹の位置決め方法であって、
a)該目標木を
1)光検出及び測距(LiDAR)データ
2)レーザー走査データ、
3)レーダーデータ、
4)合成開口レーダーデータ、そして
5)走査距離測定に基づき、3次元点クラウドを提供するセンサーからのデータ、
から成るグループから選択される航空で集められた3次元検出データセットから識別過程であって、該目標木は該検出データセットから該目標木の、樹冠又は該樹冠の最高点、の少なくとも1つを識別することにより識別される、該目標木を識別する過程と、
b)該検出データセットからの少なくとも1つの実質的に垂直のスライスであり、該少なくとも1つのスライスが
1)該目標木の少なくとも1部分と、そして
2)地形と、
を有する該少なくとも1つのスライスを創る過程と、
c)該目標木の該含まれた部分からの樹幹位置カーブを、該少なくとも1つのスライス内の樹木データに基づく該地形に適合させることにより、該少なくとも1つのスライスから該目標木の樹幹位置を決定する過程と、
d)樹幹源を該樹幹位置カーブが該地形と交差するところに規定する過程と、
e)該樹幹位置カーブ又は該樹幹源の少なくとも1つを、該少なくとも1つのスライスの表現と一緒に表示する過程と、
f)該目標木上の少なくとも1つの関心の樹木点が、該少なくとも1つの関心の樹木点を該樹幹位置カーブと関連する支持点の周りで回転させることにより、安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあるかどうかを予測する過程であって、
1)該少なくとも1つの関心の樹木点が、該樹幹位置カーブの1部分、該樹幹位置カーブの該地形と反対の端部、該目標木の該含まれた部分、そして該少なくとも1つのスライス内のユーザーにより選択された点、から成るグループから選択され、
2)該樹幹位置カーブに関連する該支持点が、樹幹源、該樹幹源から根元オフセットされたところ、該樹幹源から該樹幹位置カーブに沿った或る距離のところ、該地形から指定高さの該樹幹位置カーブ上の位置、から成るグループから選択される、
該予測する過程と、そして
g)もし該目標木上の該少なくとも1つの関心の樹木点が該安全緩衝ゾーンと交差する恐れがあると予測される場合、
1)ユーザーに該安全緩衝ゾーンとの交差する可能性を知らせる過程と、
2)該安全緩衝ゾーンとの1つ以上の交差する可能性のある点を表示する過程と、
3)樹木データベースに該目標木と該安全緩衝ゾーンの間の相互作用を説明する相互作用表記録を属させる過程と、
4)マップ上の該目標木に、該安全緩衝ゾーンとの交差する可能性のためにサービスを要するとしてフラグを立てる過程と、そして
5)該目標木を軽減させるために作業命令を生成する過程と、
から成るグループから選択されるアクションを行う過程と、
を具備する該方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2013−506877(P2013−506877A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−532338(P2012−532338)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際出願番号】PCT/US2010/051009
【国際公開番号】WO2011/041614
【国際公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(512082532)ユーテイリテイ・リスク・マネジメント・コーポレーシヨン・エルエルシー (2)
【氏名又は名称原語表記】Utility Risk Management Corporation, LLC
【Fターム(参考)】