相性同時診断装置
【課題】 占い希望者が、他人との相性の良し悪しを直感的に把握できる相性同時診断装置等を提供する。
【解決手段】 占い希望者と1人または2人以上の相手方との相性占い結果を出力する相性診断装置であって、占い希望者と相手方との個人情報入力を促す画面を表示する手段と、個人情報入力を受け付け、あらかじめ定められた占い方式に従って占い希望者と相手方との相性度を演算する手段と、あらかじめ相手方人数ごとに用意された標準相性チャート図形を格納した手段と、入力された相手方人数に対応する標準相性チャート図形を記憶手段から読み出し、相性度に従って読み出された標準相性チャート図形を変型する処理手段と、前記変型された相性チャート図形を出力する手段とを備えた。
【解決手段】 占い希望者と1人または2人以上の相手方との相性占い結果を出力する相性診断装置であって、占い希望者と相手方との個人情報入力を促す画面を表示する手段と、個人情報入力を受け付け、あらかじめ定められた占い方式に従って占い希望者と相手方との相性度を演算する手段と、あらかじめ相手方人数ごとに用意された標準相性チャート図形を格納した手段と、入力された相手方人数に対応する標準相性チャート図形を記憶手段から読み出し、相性度に従って読み出された標準相性チャート図形を変型する処理手段と、前記変型された相性チャート図形を出力する手段とを備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、占い希望者と他人との相性が占えて、占い希望者と各人との相性の良し悪しの程度が直感的に把握できる相性同時診断装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、様々な相性診断装置が開示されている。多くの相性診断装置は、占い希望者1人のその日の運勢や将来の出来事などを星占いのごとき占い方法を用いて占うものであるが、占い希望者とその恋人のような男女間の相性をコンピュータにより占う占い方法も知られている。さらには、3人以上の間の相性を占う相性診断装置等も知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、西洋占星術の相性判定において適合度の高い相手を紹介するために必要な紹介相手の選択方法として、処理部は入力部より入力された紹介要求および紹介希望者の情報に応じて、紹介希望者の出生時による適合度を西洋占星術の相性判定により判定し、表示部に適合度の高い紹介希望者と適合度等を表示する方法が開示されている。占い結果の表示例としては、適合度の高い相手の氏名を複数表示し、各人との適合どの判定理由がテキスト文で解説された例が示されている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、1人目と2人目との組と3人目との相性を診断するための装置が開示されており、具体的には、1人目に関するデータを入力する手段と、2人目に関するデータを入力する手段と、3人目に関するデータを入力する手段と、1人目と2人目との相性を診断する2人相性診断手段と、上記2人相性診断手段の診断結果を表示する2人相性診断表示手段と、1人目と2人目との組と、3人目との相性を診断する3人相性診断手段と、上記3人相性診断手段の診断結果を表示する3人相性表示手段とを備えた相性占いゲーム装置が開示されている。占い結果は、1人目と2人目との組に3人目が加わった場合の相性が「悪化」等と表示され、その判定理由がテキスト文で解説される例が示されている。
【0005】
しかし、いずれも、占い結果を各人ごとに文字で表示し、その判定理由をテキスト文で解説しているにすぎず、各人との相性の良し悪しを占い希望者が直感的に把握することはできなかった。特に、占い希望者に対して占い対象者が多数存在する場合、例えば、複数の友人のうちで相性の程度の違いを知りたい場合や、写真を複数の友人と同時に撮影し、互いの相性を同時に占いたい場合などには、占い希望者と各人との相性の違いを直感的に把握することは困難であった。
【特許文献1】特開2003−256541号公報
【特許文献2】特開2003−325977号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、占い希望者が、他人との相性の良し悪しを直感的に把握できる相性同時診断装置等を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1は、占い希望者と1人または2人以上の相手方との相性占い結果を出力する相性診断装置であって、前記占い希望者と前記相手方との個人情報入力を促す画面を表示する表示手段と、前記個人情報の画面入力を受け付け、あらかじめ定められた占い方式に従って前記占い希望者と前記相手方との相性度を演算する診断手段と、あらかじめ相手方人数ごとに用意された標準相性チャート図形を格納した記憶手段と、前記入力された相手方人数に対応する標準相性チャート図形を前記記憶手段から読み出し、前記演算された相性度に従って前記読み出された標準相性チャート図形を変型する処理手段と、前記変型された相性チャート図形を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする相性診断装置である。
【0008】
ここで、前記の変型は、前記標準相性チャート図形上で、前記占い希望者を意味する図形と前記相手方のいずれかを意味する図形との距離を変更するものであることは好ましい。また、前記相手方の人数が2人以上であり、前記の変型は、前記占い希望者を意味する図形と前記2人以上の相手方をそれぞれ意味する2以上の図形との距離のうち、最大値を基準にして規格化されたものであることは好ましい。また、前記相手方の人数が1人であり、前記の変型は、前記占い希望者を意味する図形と前記相手方を意味する図形との距離を、あらかじめ定められた特定の相性度を意味するあらかじめ定められた距離を基準としてなされることは好ましい。また、さらに、前記占い希望者を写真撮影できる撮影手段と、前記撮影手段で撮影された写真を出力する写真プリント手段とを備え、前記出力手段は、前記変型された相性チャート図形を前記写真に重ねて出力するものであることは好ましい。
【0009】
発明の第2は、コンピュータにより、占い希望者と1人または2人以上の相手方との相性占い結果を得る相性診断方法であって、前記占い希望者と前記相手方との個人情報入力を促す画面を表示する表示ステップと、前記個人情報の画面入力を受け付け、あらかじめ定められた占い方式に従って前記占い希望者と前記相手方との相性度を演算する診断ステップと、あらかじめ相手方人数ごとに用意された標準相性チャート図形を格納した記憶手段から、前記入力された相手方人数に対応する標準相性チャート図形を読み出し、前記演算された相性度に従って前記読み出された標準相性チャート図形を変型する処理ステップと、前記変型された相性チャート図形を出力する出力ステップとを、コンピュータに実行させることを特徴とする相性診断方法である。
【0010】
発明の第3は、上記の方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。発明の第4は、上記のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0011】
占い希望者とその相手方との相性が、相性チャート図形で表示されるので、いちいち相性診断結果のテキスト文を読むことなく直感的に把握できる。また、相手方が複数の場合であっても、相手方により異なる相対的な相性の違いが直感的に把握できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態例を図面を参照しながら説明する。相性診断装置は、スタンドアローンのパーソナルコンピュータや、携帯電話、PDAやゲーム機等の上に構成されていても良いし、インターネット等のネット環境や携帯電話網等を用いたクライアントサーバーシステム等により構成されていても良い。また、写真をその場で撮影・プリントできる写真自動販売機として構成されていてもよい。以下では、最初にインターネットを利用したクライアントサーバーシステムにより構成された例を用いて本発明の実施形態を説明し、次に、写真自動販売機として構成された例を用いて説明する。
【0013】
図1は、相性診断装置を構成する専用サーバにおける処理の概略フローを示したフローチャートである。まず、この図1に沿って相性診断装置の処理のフローを説明する。占い希望者がクライアント端末の一つから専用サーバにアクセスすると、専用サーバは、まず、占い希望者とその相手方との個人情報を入力させるステップを実行する(S10ステップ)。このステップを図3のフローチャートを用いてより詳しく説明する。専用サーバは、個人情報入力を促す初期画面をクライアント端末に送信して、そのディスプレイ上に初期画面を表示させる(S20ステップ)。初期画面の例を図3に示す。
【0014】
初期画面1には、占い希望者の個人情報である氏名またはニックネーム等を入力する窓10と生年月日を入力する窓11とが、複数設けられている。この例では、入力窓の最上段の行が占い希望者(「あなた」と表示)の窓であり、その下の2段目の行から下が、占い希望者の相手方の個人情報を入力するための窓である(「相手方1人め」〜「6人め」と表示)。この例では、相手方の入力窓が6人分用意されているから、相手方が6人までは同時に相性占いできるが、図3で入力されているのは相手方が5人分であるから、以下、この5人と占い希望者との相性を占う例で説明する。初期画面で個人情報を入力し、次ボタン12を押し下げると、処理は次のステップに移行し、入力された個人情報が専用サーバに受け付けられて、記憶部の入力データテーブルに格納される(S30ステップ)。
【0015】
続いて、質問画面表示処理が実行され、専用サーバは、占い希望者に関する複数の質問文と回答選択肢とが表示されて、占い希望者の回答入力を促す画面を、記憶部の表示画面データから読み出し、クライアント端末に表示する(S40)。質問文は、後の性格診断に使用するためのものであるが、占いに使用してもよい。また、いずれにも使用しなくともよい。質問文と回答選択肢とが表示された画面の例を図4に示す。図4では、5つの質問文30と、それぞれの回答選択肢31が3つずつ、いずれの選択肢を選択したかを入力するためのラジオボタン30が必要な数だけ用意されている。各質問文の回答選択肢が選択入力され、次ボタン32が押し下げられると、回答選択肢の入力情報が、専用サーバに受け付けられて入力データテーブルに格納される(S50ステップ)。
【0016】
続いて、専用サーバは、入力データテーブルに格納された個人情報から、相手方の人数が何人かを判定する(S60ステップ)。相手方が0人の場合は相性診断の対象とならないから、フローはS60ステップから右に分岐して、個人情報入力ステップ(S10ステップ)を終了する。相手方が1人以上の場合は相性診断の対象となるから、フローはS60ステップから下に分岐して、占い希望者と相手方との人間関係に関する情報の入力を、占い希望者に促す画面を記憶部の表示画面データから読み出し、クライアント端末に表示する(S70ステップ)。
【0017】
この画面の例を図5に示す。図5の関係入力画面2では、「結婚相手」、「恋人」等の複数の関係選択肢20が表示され、それぞれの関係選択肢のいずれを選択したかを入力できるラジオボタン21が必要な個数用意されている。図5では、関係選択肢として「友人」が選択された例が示されている。選択入力後に、次ボタン22が押し下げられると、関係選択入力情報が、専用サーバに受け付けられて入力データテーブルに格納される(S80ステップ)。この人間関係の選択肢データは、後述の占いと診断結果表示とに使用するが、占いには使用しなくともよい。これで個人情報入力ステップ(S10ステップ)が終了する。
【0018】
次に、フローは、図1のフローチャートの性格診断ステップ(S100ステップ)に戻り、専用サーバが、占い希望者の性格を占う性格診断処理を実行する。性格診断処理は、入力された生年月日のごとき個人情報に基づいて、あらかじめ選択された従来公知の占い方式に基づいて用意された占いデータベースを検索することにより行う。占いデータベースは、占い結果文を組み合わせた占い結果が得られるようにあらかじめ用意されている。占いの方式としては、西洋占星術、姓名判断、四柱推命、干支占い、動物占い等が挙げられ、占い希望者等の個人情報を用いるものであればよい。占いには、必要により回答選択肢等を合わせて用いてもよく、特に制限されない。検索回答が得られると、該当する検索結果文が占い結果文テーブルから特定される。
【0019】
特定された占い結果文を用いて、占い希望者の性格診断の結果を表示する画面が構成され、表示される(S110ステップ)。性格診断表示画面の例を図6に示す。図6の性格診断表示画面の例では、検索結果文がランダムに性格診断結果表示窓41に表示されている。ここで、次ボタン43が押し下げられると、占い希望者と相手方との相性診断に入る。
【0020】
相性診断に入ると、専用サーバは、入力データテーブルに格納された個人情報から、相手方の人数が何人かを判定する(S120ステップ)。相手方が0人の場合は、相性診断の対象にならないので、フローはS120ステップから右に分岐して、性格診断結果をテキスト文で表示した画面をクライアント端末に表示して(S210ステップ)、処理を終了する。
【0021】
一方、相手方が1人以上の場合は、フローはS120ステップから下に分岐して、相性診断ステップ(S130ステップ)を実行する。相性診断は、個人情報として入力された占い希望者の生年月日と相手方の生年月日とを用い、性格診断処理と同様に、あらかじめ定められた占い方式に基づいて用意された占いデータベースを用いて行えばよい。占いデータベースでは、占い希望者と相手方との生年月日の組み合わせから、あらかじめ定められた占い方式に基づいて両者の相性度が演算可能になっている。相手方が2人以上の場合は、それらの各々と占い希望者との相性が演算される。演算結果は、図7に例を示した相性度テーブルに格納される。図7に示したように、相性度テーブルには、相性診断の相手方ごとに占い希望者との相性の良さを意味する相性度が格納されている。なお、この例では、1.00が最高の相性度を意味し、0.00が最低の相性度を意味する。この相性度を求めることにより、占い希望者と相手方との相性の良し悪しを、相性チャート図により直感的に表現することが可能になる。
【0022】
次に、専用サーバは、入力データテーブルに格納された個人情報から、相手方の人数が何人かを判定する(S140ステップ)。相手方が2人以上の場合は、フローは下に分岐して相対的な相性チャート図を生成する(S150ステップ)。このステップを図8のフローチャートを用いて詳しく説明する。まず、記憶部のチャート図テーブルから、相手方の人数に合わせた形状の標準相性チャート図を読み出す(S160ステップ)。
【0023】
ここで、標準相性チャート図の例を図9に示す。図9(1)は、相手方が2人の場合の標準相性チャート図の例であり、占い希望者を意味する図形(円で表現)が中央に配置され、2人の相手方(相手1と相手2)を意味する図形(円で表現)が、その両側に直線的に配置され、これら3つの図形が直線で結ばれた形状をしている。図形間の距離aとbが、占い希望者と、相手1及び相手2とのそれぞれの相性度を反映するように、後述のステップで変更されることになる。
【0024】
また、図9(2)は、相手方が3人の場合の標準相性チャート図の例であり、占い希望者を意味する図形が中央に配置され、3人の相手方(相手1〜相手3)を意味する図形が、その周囲に正三角形の頂点となるように配置され、占い希望者を意味する図形と3人の相手方を意味する図形とが直線で結ばれた形状をしている。図示された図形間の距離cとdとeとが、占い希望者と相手1〜3とのそれぞれの相性度を反映するように、後述のステップで変更される。
【0025】
さらに、図9(3)は、相手方が5人の場合に、相手方図形を正五角形の頂点に配置した形状であり、相手方人数が何人でも同様であり(初期画面で個人情報を入力できる人数が上限となる)、中央に位置する占い希望者を意味する図形と、相手方を意味する図形との距離により相性度を表現する。
【0026】
これらの標準相性チャート図を相手方人数により、記憶部のチャート図テーブルから読み出し(S160ステップ)、続いて、図7に例示した相性度テーブルを用いて上記の図形間距離a〜e等を演算し、図形間距離に相性度を反映させる。そのため、この例では、図形間距離は以下のようにして定めている。まず相性度の逆数を演算して図形間の相対距離を求める。これにより、相性が良い相手方との相対距離は小さく、相性が悪い相手方との相対距離は大きくなる。図7の相性度テーブルに対応して相対距離を求めたテーブル例を図10に示す。
【0027】
次に、相対距離の最大のもの(図10では「3.33」)を基準にして、各相対距離を規格化する(S170ステップ)。具体的には、例えば、図10の相対距離「3.33」を「1.00」に換算し、同じ比率で全部の相対距離を換算する。このようにして求めた規格化距離をやはり図10に示す。このように図形間の距離を規格化するのは以下の理由による。
【0028】
例えば、ある占い希望者の相手方は、比較的相性が良い人たちばかりで、他のある占い希望者の相手方は、相性が悪い人たちばかりの場合を考える。すると、前者の場合は、図形間の相対距離がいずれも大きく、そのまま相対距離を用いて相性チャート図を構成すると、大きすぎて画面の表示枠に入らないおそれがあり、相性チャート図の全体を表示枠に合わせて縮小すると、今度は相性チャート図の図形も小さくなって図形中の文字が読めなくなるおそれがある。また、後者の場合は、図形間の相対距離がいずれも小さくなりすぎ、そのままで相性チャート図を構成すると、図形どうしが接近しすぎて相性の良し悪しの関係がわからなくなり、相性チャート図の意味をなさないおそれがある。また、表示枠に合わせて全体を拡大すると、図中の文字も一緒に拡大されて、相性チャート図の見かけがかなり悪くなるうえ、相性の良し悪しの関係は改善されないままである。
【0029】
そこで、図形間距離を規格化し、規格化距離を基準にして画面表示することで、見やすくてわかりやすい相性チャート図が得られる。このようにして得られた相性チャート図を相対的な相性チャート図という。相対的な相性チャート図を表示するには、表示枠の縦横長さが、規格化距離で2.00〜3.00となるように、相性チャート図全体の大きさ(規格化距離の倍率)を調整すればよい。
【0030】
このようにして得られた相対相性チャート図の例を図11に示す。図11は、図7で示された相性度テーブルと、図9(3)に示された標準相性チャート図とを用いて、占い希望者を意味する図形と、各相手方を意味する図形との距離が変更され、相性チャート図形を見ただけで、直感的に占い希望者と各相手方との相性が理解できるようになる。なお、相手方図形の中に記載されているパーセント表示は、相性度である。
【0031】
以上のようにして相性チャート図形が生成されたら、図8のフローでは、先に入力された相手方の生年月日を用いて、各相手方の性格診断処理を行い(S180ステップ)、相性チャート図形と性格診断結果等を用いて、相性診断結果表示画面を構成して(S190ステップ)、図8のフローを終了する。これで図1のフローのS150ステップが終了する。
【0032】
次に、図1のS140ステップにおいて、相手方人数が1人の場合は、フローは右に分岐して絶対的な相性チャート図を生成する(S200ステップ)。このS200ステップの処理は図8のフローとほぼ同じであるが、最大距離による規格化を行わない点で異なる。まず、相手方人数が1人であるから、それに合う標準相性チャート図を選択する。この例を図12に示す。図12では、占い希望者を意味する図形と1人の相手方を意味する図形が、距離fをおいて配置され、実線で結ばれている。
【0033】
この標準チャート図の図形間距離fを、先に演算された相性度により伸縮する。その際、図12に示されたあらかじめ定められた特定の相性度を意味する基準距離をあらかじめ定めておき、この距離を基準として図形間距離を決定する。ここでは、あらかじめ定められた特定の相性度として、相性度0%(すなわち最悪の相性)の例で説明する。そして、基準距離が画面の表示枠に入るように、基準距離を伸縮する。この相性チャート図では、図形間距離が絶対的に決まるので、絶対的な相性チャート図という。このように処理するのは以下の理由による。
【0034】
相手方が1人の場合、相対的な相性チャート図と同様に処理すると、変更対象となる図形間距離が一つしかないため、自動的にこれが最大値となってしまい、占い希望者と相手方との相性が良くても悪くても同じ相性チャート図が得られて、相性チャート図を表示する意味が無くなる。そのため、相手方が1人の場合は、例えば、相性度0%を意味する距離を基準として、図形間距離を表示できるようにすることで、相性が悪い相手方の場合は、占い希望者を意味する図形と相手方を意味する図形とが最大距離に離れ、相性が良い相手方の場合は、両者が接近するようになり、その際、相性度0%を意味する距離を、画面の表示枠に対して固定しておけば、相性チャート図が見にくくなることもない。
【0035】
このS200ステップでは、上記の絶対的な相性チャート図を生成すると共に、S180ステップ、S190ステップと同様にして、相手方の性格診断処理と相性診断結果の表示画面を構成する処理を行う。
【0036】
次に、図1のフローはS210ステップに移行し、相性チャート図を含む相性診断結果を表示した画面をクライアント端末に表示して処理を終了する。これで、相性診断の全体処理が終了する。なお、クライアント端末に表示される画面の例を図13に示す。図13の相性診断結果表示画面5では、画面左側に占い希望者とその相手方の性格診断結果がテキスト文50で表示され、その右側に相性チャート図51が適度な大きさで表示されている。画面下部には、関係入力画面で入力された人間関係データが表示され、この例では、「友人」がハイライト表示されている。この画面例からわかるように、占い希望者「Okuno
」と相手方「Xyzw」や「Gue2」等との相性の違いが、相性チャート図を見るだけで直感的に把握できるようになる。
【0037】
次に、専用サーバを制御面から見た概略構成を図14に示す。専用サーバは、CPUとRAM内に、記憶部から随時読み出されたプログラムとデータとで構成された処理部70と、ハードディスクのごとき記憶装置により構成された記憶部80と、インターネットに接続するための通信部90と、キーボードやマウス等の入力装置91と、CRTや液晶表示装置であるディスプレイ92と、プリンタ93とが、必要なインターフェイスを介して共通バスで接続されて構成されている。図15は、専用サーバ60とクライアント端末101〜103等が、インターネットを介して随時通信可能に接続されている状態を示した図である。
【0038】
まず、専用サーバの記憶部80から説明する。記憶部80には、表示画面データ81、入力データテーブル82、占いデータベース83、占い結果文テーブル84、相性度テーブル85、標準相性チャート図テーブル86及び、専用サーバを制御するためのプログラム類等が格納されている。
【0039】
表示画面データ81は、図3〜6、図13のごとき、クライアント端末で表示させる画面を構成するための、あらかじめ用意された画面データである。入力データテーブル82は、クライアント端末で表示された各表示画面から、入力されて専用サーバに受け付けられた、例えば占い希望者の個人情報等の入力データを格納したテーブルである。入力データテーブル82は、新しい占い依頼を専用サーバが受信するたびに生成される。
【0040】
次に、占いデータベース83について説明する。占いデータベースは、占いの方式により、個人情報に対応するようにしてあらかじめ用意されたものであり、占い方式ごとに異なる任意の演算と検索とを介して、どの占い結果文を表示するかを指定する。また、生年月日が異なる相手方との相性の程度を演算して相性度を出力できる。占いデータベースは、例えば、占い方式として西洋占星術を用いた場合には、占い希望者の個人情報入力により得られた生年月日により、生まれた瞬間に空にあった天体を計算テーブルに照らし合わせて特定し、12星座と10惑星(太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)との組み合わせから占い希望者を分類し、それぞれに紐付いた1または2以上の占い結果文を特定する。同様に、任意の2人について、12星座と10惑星との組み合わせの違いから、2人の相性度を特定する。占いデータベースは、占い方式により適宜、適切なデータベースをあらかじめ用意しておけばよい。
【0041】
次に、占い結果文テーブル84について説明する。このテーブルは、占い結果として表示する性格診断結果の単文の例を、あらかじめ多数格納したテーブルである。この例の概念図を図13に示す。このテーブルに格納されている性格診断結果の単文から1〜5個程度が性格診断処理により選択され、組み合わされて性格診断結果文として表示される。
【0042】
相性度テーブル85は、すでに図7を例示して説明したように、占いデータベースから出力された相性度を、相手方ごとに特定して格納したテーブルである。このテーブルは、相性診断が実行されるごとに生成される。また、標準相性チャート図テーブル86は、図9と図12を例示して説明したように、相性チャート図を生成するための標準となるテンプレート図形が、あらかじめ用意されて格納されたテーブルであり、相手方の人数によりテンプレート図形が特定されるようになっている。このテーブルの例を図17に示す。相手方人数に従って、標準テンプレート図形のコードが格納されている。
【0043】
次に、専用サーバの処理部70について説明する。処理部70は、進行制御部71、性格・相性診断部72、相性チャート図構成部73、印刷出力部74からなる。まず、進行制御部71から説明する。進行制御部71は、図1のフロー全体の進行を制御し、クライアント端末に表示させる画面の構成や送信、クライアント端末で入力された個人情報などの受け付け、相手方人数の判定処理、記憶部に格納されたデータの読み出し、入力されたデータや演算されたデータ等の記憶部への格納等の処理を行う。
【0044】
性格・相性診断部72は、図1のフローのうち、S100ステップの性格診断処理を行い、入力された個人情報から性格診断結果となる単文を特定する。また、S130ステップの相性診断処理を行い、占い希望者と相手方の1人のそれぞれの個人情報から、両者の相性度を演算して相性度テーブルに格納する。
【0045】
相性チャート図構成部73は、図1のフローのうち、S150ステップの相対的な相性チャート図の生成と、S200ステップの絶対的な相性チャート図の生成を担当する。印刷出力部74は、必要により、上記のフローで得られた性格診断結果や相性診断結果をプリンタ93から出力する。
【0046】
以上のような相性診断装置または相性診断方法を用いることで、占い希望者とその相手方との相性が、相手方が1人または2人以上のいずれであっても同様かつ簡単に行え、その結果が相性チャート図で、図面中の距離と相性度が対応するようにしてわかりやすく表示されるので、相手方ごとの相性の良し悪しの程度が直感的に把握できるようになる。
【0047】
本発明は、コンピュータにインストールされて、コンピュータを相性診断装置として作動させるためのコンピュータプログラムであっても良い。また、そのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。ここで、記録媒体とは、フレキシブルディスク、CD、DVD、MO、フラッシュメモリ等のリムーバブル媒体、内蔵か外付けかを問わないHD等をいう。プログラムは、任意に分割して複数の記録媒体に格納されていてもよい。
【0048】
次に、写真自動販売機としての相性診断装置について説明する。写真自動販売機は、ゲームセンターや路上等において、ハーフミラーの奥に操作者を撮影するカメラが設けられ、ハーフミラーの下方にはカメラで撮影された画像を表示するモニタが設けられる構成を典型とする装置であり、操作者の写真をその場で撮影して、写真プリンタにより証明写真やシールプリント等として販売する装置である。
【0049】
相性診断装置としての写真自動販売機110を、制御面から見た概略構成例を図18に示す。大まかな構成は上記で説明した専用サーバの構成と共通するが、カメラ140とそれを用いた撮影処理を実行する写真撮影処理部124と、撮影された写真をプリントするための写真プリンタ143が備えられ、また、特に性格診断は行わずに、相性チャート図だけを写真に重ねて出力する点が異なっている。
【0050】
図19に、写真自動販売機110で実行する処理の概略フローチャートを示した。性格診断を行わないので、上記の相性診断装置より簡略化されているが、基本的な処理は同じである。まず、処理がスタートすると、個人情報入力を促す初期画面が表示され(T10ステップ)、個人情報が画面入力されて実行ボタンが押されると、入力された個人情報を受け付ける(T20ステップ)。
【0051】
次に、個人情報が入力された合計人数をカウントする(T30ステップ)。合計人数が1人の場合は、占い希望者1人で相手方が0人であるため、右に分岐して直ちにT100ステップに移行し、写真撮影を行うだけで処理を終了する。一方、T30ステップで合計人数が2人以上の場合は、初期画面で一番上の行に入力された個人情報を、先に説明した占い希望者の個人情報とみなし、かつ2行め以下の行に入力された個人情報を相手方の個人情報とみなして相性診断処理を行う(T40ステップ)。
【0052】
続いて、再び合計人数をカウントし(T50ステップ)、合計人数が3人以上の場合は、フローは下に分岐して、すでに説明したように、人数に合わせた標準相性チャート図を選択して、相対的な相性チャート図を生成するフローを実行する(T60〜70ステップ)。一方、T50ステップで合計人数が2人の場合は、フローは右に分岐して、すでに説明したように、2人用の標準相性チャート図を選択して、絶対的な相性チャート図を生成するフローを実行する(T80〜90ステップ)。なお、相性チャート図を生成するに当たっては、やはり初期画面で一番上の行に入力された個人情報を、先に説明した占い希望者の個人情報とみなし、かつ2行め以下の行に入力された個人情報を相手方の個人情報とみなして、相性チャート図を生成する。
【0053】
このように、相性診断の対象となる人数に合わせて、見やすい適切な大きさの相性チャート図が生成されるので、チャート図を見ただけで直感的に相性の良し悪しが把握できる。
【0054】
続いて、写真撮影が行われ(T100ステップ)、写真に診断結果である相性チャート図が重ねてプリントされて(T110ステップ)、処理が終了する。
【0055】
以上、2種類の相性診断装置の構成と処理流れについて説明してきたが、相性診断装置の態様は上記の具体的態様に限定されるものではない。たとえば、上記では、個人を特定する個人情報として、占い希望者や相手方を特定するために氏名やニックネームを入力する例で説明したが、あらかじめ用意された複数の動物図形や人の顔図形等の中から選択して個人を特定するようにしてもよく、占い希望者や相手方を占い希望者が識別できればよい。また、上記では、性格診断や相性診断を、生年月日を用いて占う例で説明したが、性別や、生まれ月に対応する星座、干支、生まれた時間、氏名の字画数、自宅の方角(風水)、血液型、好みのペット等であっても良く、占いに使用する方法に対応して任意の個人情報が入力できるようになっていればよい。
【0056】
また、上記では、相性チャート図は、占い希望者を意味する図形(円)を中心に配置し、相手方を意味する図形(円)を、相手方の人数分の頂点を持つ正多角形の、各頂点に配置した図形として構成した例を示したが、これに限定されるものではなく、理解しやすい他の図を用いてもよい。また、上記では、占い希望者や相手方を意味する図形として「円」を用い、その中に氏名やニックネームを表示する例で説明したが、任意の動物や様々な図形を選択可能にして、占い希望者等を特定できる図形として用いてもよい。
【0057】
また、上記では、標準相性チャート図を正多角形を基本とし、占い希望者等を意味する図形間の距離により相性度を表示するようにしたが、各人を表示する図形をつなぐ線の種類を、実線、破線、点線等のように変化させて相性度を示すようにしても良いし、線の太さや、線の色や色濃度で表示するようにしても良い。また、各人を表示する図形の色や表示方法を変えることで相性度を表示するようにしても良い。例えば、相性度の高い相手方の図形は占い希望者と類似した色を用いて表示し、相性度が低い人の図形には類似しない色を用いて表示するなどである。さらには、これらのうちの複数を組み合わせて用いても良い。
【0058】
また、上記の標準相性チャート図において、縦軸に生年月日を加え、生年月日が早い者は上に、遅い者は下に位置するようにし、占い希望者を意味する図形を中心として相性度から求めた距離を半径とする同心円を描き、生年月日の高さと同心円が交差する点に各相手方を意味する図形をそれぞれ配置するなどとしても良い。このようにすると、上記と同様に相性が良い者の図形は占い希望者の図形の近くに配置され、悪い者の図形は遠くに配置されるが、同時に年齢が上の者はチャート図の上に、下の者は下に配置されるため、複数の相手方や占い希望者との関係がよりわかりやすくなる。
【0059】
また、上記では、絶対的な相性チャート図の説明にあたり、あらかじめ定められた特定の相性度として、相性度0%の場合で説明したが、相性度50%でも100%を基準としても良い。ただし、相性度0%が最大距離となるため、そのまま画面表示する際の基準として使用できるから、特定の相性度は相性度0%を選択するのが好ましい。
【0060】
また、上記の写真自動販売機では、性格診断を行わない例で説明したが、性格診断を加えても良いし、相性診断の結果文をテキスト文で表示するようにしても良い。また、写真は、いわゆる銀塩フィルムを用いた写真方式でもよいし、インクジェット等を用いたプリンタ方式のものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】専用サーバにおける処理の概略フローを示したフローチャートである。
【図2】S10ステップの詳細フローを示したフローチャートである。
【図3】初期画面例を示した図である。
【図4】質問文と回答選択肢とを表示した画面例を示した図である。
【図5】相手方との関係の選択入力を促す画面例を示した図である。
【図6】性格診断結果を表示した画面の例を示した図である。
【図7】相性度テーブルの例を示した概念図である。
【図8】S150ステップの詳細フローを示したフローチャートである。
【図9】標準相性チャート図の典型例を示した図である。
【図10】相対距離と規格化距離とを格納したテーブルの例を示した概念図である。
【図11】相性度により変型された相性チャート図の例を示した模式図である。
【図12】相手方が1人の場合の標準相性チャート図の例を示した模式図である。
【図13】相性診断結果を表示した画面例を示した図である。
【図14】専用サーバを制御面から見た概略構成を示したブロック図である。
【図15】クライアントサーバシステムの構成を示した模式図である。
【図16】占い結果文テーブルの例を示した概念図である。
【図17】標準相性チャート図テーブルの例を示した概念図である。
【図18】写真自動販売機を制御面から見た概略構成を示したブロック図である。
【図19】写真自動販売機における処理の概略フローを示したフローチャートである。
【技術分野】
【0001】
本発明は、占い希望者と他人との相性が占えて、占い希望者と各人との相性の良し悪しの程度が直感的に把握できる相性同時診断装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、様々な相性診断装置が開示されている。多くの相性診断装置は、占い希望者1人のその日の運勢や将来の出来事などを星占いのごとき占い方法を用いて占うものであるが、占い希望者とその恋人のような男女間の相性をコンピュータにより占う占い方法も知られている。さらには、3人以上の間の相性を占う相性診断装置等も知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、西洋占星術の相性判定において適合度の高い相手を紹介するために必要な紹介相手の選択方法として、処理部は入力部より入力された紹介要求および紹介希望者の情報に応じて、紹介希望者の出生時による適合度を西洋占星術の相性判定により判定し、表示部に適合度の高い紹介希望者と適合度等を表示する方法が開示されている。占い結果の表示例としては、適合度の高い相手の氏名を複数表示し、各人との適合どの判定理由がテキスト文で解説された例が示されている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、1人目と2人目との組と3人目との相性を診断するための装置が開示されており、具体的には、1人目に関するデータを入力する手段と、2人目に関するデータを入力する手段と、3人目に関するデータを入力する手段と、1人目と2人目との相性を診断する2人相性診断手段と、上記2人相性診断手段の診断結果を表示する2人相性診断表示手段と、1人目と2人目との組と、3人目との相性を診断する3人相性診断手段と、上記3人相性診断手段の診断結果を表示する3人相性表示手段とを備えた相性占いゲーム装置が開示されている。占い結果は、1人目と2人目との組に3人目が加わった場合の相性が「悪化」等と表示され、その判定理由がテキスト文で解説される例が示されている。
【0005】
しかし、いずれも、占い結果を各人ごとに文字で表示し、その判定理由をテキスト文で解説しているにすぎず、各人との相性の良し悪しを占い希望者が直感的に把握することはできなかった。特に、占い希望者に対して占い対象者が多数存在する場合、例えば、複数の友人のうちで相性の程度の違いを知りたい場合や、写真を複数の友人と同時に撮影し、互いの相性を同時に占いたい場合などには、占い希望者と各人との相性の違いを直感的に把握することは困難であった。
【特許文献1】特開2003−256541号公報
【特許文献2】特開2003−325977号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、占い希望者が、他人との相性の良し悪しを直感的に把握できる相性同時診断装置等を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1は、占い希望者と1人または2人以上の相手方との相性占い結果を出力する相性診断装置であって、前記占い希望者と前記相手方との個人情報入力を促す画面を表示する表示手段と、前記個人情報の画面入力を受け付け、あらかじめ定められた占い方式に従って前記占い希望者と前記相手方との相性度を演算する診断手段と、あらかじめ相手方人数ごとに用意された標準相性チャート図形を格納した記憶手段と、前記入力された相手方人数に対応する標準相性チャート図形を前記記憶手段から読み出し、前記演算された相性度に従って前記読み出された標準相性チャート図形を変型する処理手段と、前記変型された相性チャート図形を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする相性診断装置である。
【0008】
ここで、前記の変型は、前記標準相性チャート図形上で、前記占い希望者を意味する図形と前記相手方のいずれかを意味する図形との距離を変更するものであることは好ましい。また、前記相手方の人数が2人以上であり、前記の変型は、前記占い希望者を意味する図形と前記2人以上の相手方をそれぞれ意味する2以上の図形との距離のうち、最大値を基準にして規格化されたものであることは好ましい。また、前記相手方の人数が1人であり、前記の変型は、前記占い希望者を意味する図形と前記相手方を意味する図形との距離を、あらかじめ定められた特定の相性度を意味するあらかじめ定められた距離を基準としてなされることは好ましい。また、さらに、前記占い希望者を写真撮影できる撮影手段と、前記撮影手段で撮影された写真を出力する写真プリント手段とを備え、前記出力手段は、前記変型された相性チャート図形を前記写真に重ねて出力するものであることは好ましい。
【0009】
発明の第2は、コンピュータにより、占い希望者と1人または2人以上の相手方との相性占い結果を得る相性診断方法であって、前記占い希望者と前記相手方との個人情報入力を促す画面を表示する表示ステップと、前記個人情報の画面入力を受け付け、あらかじめ定められた占い方式に従って前記占い希望者と前記相手方との相性度を演算する診断ステップと、あらかじめ相手方人数ごとに用意された標準相性チャート図形を格納した記憶手段から、前記入力された相手方人数に対応する標準相性チャート図形を読み出し、前記演算された相性度に従って前記読み出された標準相性チャート図形を変型する処理ステップと、前記変型された相性チャート図形を出力する出力ステップとを、コンピュータに実行させることを特徴とする相性診断方法である。
【0010】
発明の第3は、上記の方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。発明の第4は、上記のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0011】
占い希望者とその相手方との相性が、相性チャート図形で表示されるので、いちいち相性診断結果のテキスト文を読むことなく直感的に把握できる。また、相手方が複数の場合であっても、相手方により異なる相対的な相性の違いが直感的に把握できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態例を図面を参照しながら説明する。相性診断装置は、スタンドアローンのパーソナルコンピュータや、携帯電話、PDAやゲーム機等の上に構成されていても良いし、インターネット等のネット環境や携帯電話網等を用いたクライアントサーバーシステム等により構成されていても良い。また、写真をその場で撮影・プリントできる写真自動販売機として構成されていてもよい。以下では、最初にインターネットを利用したクライアントサーバーシステムにより構成された例を用いて本発明の実施形態を説明し、次に、写真自動販売機として構成された例を用いて説明する。
【0013】
図1は、相性診断装置を構成する専用サーバにおける処理の概略フローを示したフローチャートである。まず、この図1に沿って相性診断装置の処理のフローを説明する。占い希望者がクライアント端末の一つから専用サーバにアクセスすると、専用サーバは、まず、占い希望者とその相手方との個人情報を入力させるステップを実行する(S10ステップ)。このステップを図3のフローチャートを用いてより詳しく説明する。専用サーバは、個人情報入力を促す初期画面をクライアント端末に送信して、そのディスプレイ上に初期画面を表示させる(S20ステップ)。初期画面の例を図3に示す。
【0014】
初期画面1には、占い希望者の個人情報である氏名またはニックネーム等を入力する窓10と生年月日を入力する窓11とが、複数設けられている。この例では、入力窓の最上段の行が占い希望者(「あなた」と表示)の窓であり、その下の2段目の行から下が、占い希望者の相手方の個人情報を入力するための窓である(「相手方1人め」〜「6人め」と表示)。この例では、相手方の入力窓が6人分用意されているから、相手方が6人までは同時に相性占いできるが、図3で入力されているのは相手方が5人分であるから、以下、この5人と占い希望者との相性を占う例で説明する。初期画面で個人情報を入力し、次ボタン12を押し下げると、処理は次のステップに移行し、入力された個人情報が専用サーバに受け付けられて、記憶部の入力データテーブルに格納される(S30ステップ)。
【0015】
続いて、質問画面表示処理が実行され、専用サーバは、占い希望者に関する複数の質問文と回答選択肢とが表示されて、占い希望者の回答入力を促す画面を、記憶部の表示画面データから読み出し、クライアント端末に表示する(S40)。質問文は、後の性格診断に使用するためのものであるが、占いに使用してもよい。また、いずれにも使用しなくともよい。質問文と回答選択肢とが表示された画面の例を図4に示す。図4では、5つの質問文30と、それぞれの回答選択肢31が3つずつ、いずれの選択肢を選択したかを入力するためのラジオボタン30が必要な数だけ用意されている。各質問文の回答選択肢が選択入力され、次ボタン32が押し下げられると、回答選択肢の入力情報が、専用サーバに受け付けられて入力データテーブルに格納される(S50ステップ)。
【0016】
続いて、専用サーバは、入力データテーブルに格納された個人情報から、相手方の人数が何人かを判定する(S60ステップ)。相手方が0人の場合は相性診断の対象とならないから、フローはS60ステップから右に分岐して、個人情報入力ステップ(S10ステップ)を終了する。相手方が1人以上の場合は相性診断の対象となるから、フローはS60ステップから下に分岐して、占い希望者と相手方との人間関係に関する情報の入力を、占い希望者に促す画面を記憶部の表示画面データから読み出し、クライアント端末に表示する(S70ステップ)。
【0017】
この画面の例を図5に示す。図5の関係入力画面2では、「結婚相手」、「恋人」等の複数の関係選択肢20が表示され、それぞれの関係選択肢のいずれを選択したかを入力できるラジオボタン21が必要な個数用意されている。図5では、関係選択肢として「友人」が選択された例が示されている。選択入力後に、次ボタン22が押し下げられると、関係選択入力情報が、専用サーバに受け付けられて入力データテーブルに格納される(S80ステップ)。この人間関係の選択肢データは、後述の占いと診断結果表示とに使用するが、占いには使用しなくともよい。これで個人情報入力ステップ(S10ステップ)が終了する。
【0018】
次に、フローは、図1のフローチャートの性格診断ステップ(S100ステップ)に戻り、専用サーバが、占い希望者の性格を占う性格診断処理を実行する。性格診断処理は、入力された生年月日のごとき個人情報に基づいて、あらかじめ選択された従来公知の占い方式に基づいて用意された占いデータベースを検索することにより行う。占いデータベースは、占い結果文を組み合わせた占い結果が得られるようにあらかじめ用意されている。占いの方式としては、西洋占星術、姓名判断、四柱推命、干支占い、動物占い等が挙げられ、占い希望者等の個人情報を用いるものであればよい。占いには、必要により回答選択肢等を合わせて用いてもよく、特に制限されない。検索回答が得られると、該当する検索結果文が占い結果文テーブルから特定される。
【0019】
特定された占い結果文を用いて、占い希望者の性格診断の結果を表示する画面が構成され、表示される(S110ステップ)。性格診断表示画面の例を図6に示す。図6の性格診断表示画面の例では、検索結果文がランダムに性格診断結果表示窓41に表示されている。ここで、次ボタン43が押し下げられると、占い希望者と相手方との相性診断に入る。
【0020】
相性診断に入ると、専用サーバは、入力データテーブルに格納された個人情報から、相手方の人数が何人かを判定する(S120ステップ)。相手方が0人の場合は、相性診断の対象にならないので、フローはS120ステップから右に分岐して、性格診断結果をテキスト文で表示した画面をクライアント端末に表示して(S210ステップ)、処理を終了する。
【0021】
一方、相手方が1人以上の場合は、フローはS120ステップから下に分岐して、相性診断ステップ(S130ステップ)を実行する。相性診断は、個人情報として入力された占い希望者の生年月日と相手方の生年月日とを用い、性格診断処理と同様に、あらかじめ定められた占い方式に基づいて用意された占いデータベースを用いて行えばよい。占いデータベースでは、占い希望者と相手方との生年月日の組み合わせから、あらかじめ定められた占い方式に基づいて両者の相性度が演算可能になっている。相手方が2人以上の場合は、それらの各々と占い希望者との相性が演算される。演算結果は、図7に例を示した相性度テーブルに格納される。図7に示したように、相性度テーブルには、相性診断の相手方ごとに占い希望者との相性の良さを意味する相性度が格納されている。なお、この例では、1.00が最高の相性度を意味し、0.00が最低の相性度を意味する。この相性度を求めることにより、占い希望者と相手方との相性の良し悪しを、相性チャート図により直感的に表現することが可能になる。
【0022】
次に、専用サーバは、入力データテーブルに格納された個人情報から、相手方の人数が何人かを判定する(S140ステップ)。相手方が2人以上の場合は、フローは下に分岐して相対的な相性チャート図を生成する(S150ステップ)。このステップを図8のフローチャートを用いて詳しく説明する。まず、記憶部のチャート図テーブルから、相手方の人数に合わせた形状の標準相性チャート図を読み出す(S160ステップ)。
【0023】
ここで、標準相性チャート図の例を図9に示す。図9(1)は、相手方が2人の場合の標準相性チャート図の例であり、占い希望者を意味する図形(円で表現)が中央に配置され、2人の相手方(相手1と相手2)を意味する図形(円で表現)が、その両側に直線的に配置され、これら3つの図形が直線で結ばれた形状をしている。図形間の距離aとbが、占い希望者と、相手1及び相手2とのそれぞれの相性度を反映するように、後述のステップで変更されることになる。
【0024】
また、図9(2)は、相手方が3人の場合の標準相性チャート図の例であり、占い希望者を意味する図形が中央に配置され、3人の相手方(相手1〜相手3)を意味する図形が、その周囲に正三角形の頂点となるように配置され、占い希望者を意味する図形と3人の相手方を意味する図形とが直線で結ばれた形状をしている。図示された図形間の距離cとdとeとが、占い希望者と相手1〜3とのそれぞれの相性度を反映するように、後述のステップで変更される。
【0025】
さらに、図9(3)は、相手方が5人の場合に、相手方図形を正五角形の頂点に配置した形状であり、相手方人数が何人でも同様であり(初期画面で個人情報を入力できる人数が上限となる)、中央に位置する占い希望者を意味する図形と、相手方を意味する図形との距離により相性度を表現する。
【0026】
これらの標準相性チャート図を相手方人数により、記憶部のチャート図テーブルから読み出し(S160ステップ)、続いて、図7に例示した相性度テーブルを用いて上記の図形間距離a〜e等を演算し、図形間距離に相性度を反映させる。そのため、この例では、図形間距離は以下のようにして定めている。まず相性度の逆数を演算して図形間の相対距離を求める。これにより、相性が良い相手方との相対距離は小さく、相性が悪い相手方との相対距離は大きくなる。図7の相性度テーブルに対応して相対距離を求めたテーブル例を図10に示す。
【0027】
次に、相対距離の最大のもの(図10では「3.33」)を基準にして、各相対距離を規格化する(S170ステップ)。具体的には、例えば、図10の相対距離「3.33」を「1.00」に換算し、同じ比率で全部の相対距離を換算する。このようにして求めた規格化距離をやはり図10に示す。このように図形間の距離を規格化するのは以下の理由による。
【0028】
例えば、ある占い希望者の相手方は、比較的相性が良い人たちばかりで、他のある占い希望者の相手方は、相性が悪い人たちばかりの場合を考える。すると、前者の場合は、図形間の相対距離がいずれも大きく、そのまま相対距離を用いて相性チャート図を構成すると、大きすぎて画面の表示枠に入らないおそれがあり、相性チャート図の全体を表示枠に合わせて縮小すると、今度は相性チャート図の図形も小さくなって図形中の文字が読めなくなるおそれがある。また、後者の場合は、図形間の相対距離がいずれも小さくなりすぎ、そのままで相性チャート図を構成すると、図形どうしが接近しすぎて相性の良し悪しの関係がわからなくなり、相性チャート図の意味をなさないおそれがある。また、表示枠に合わせて全体を拡大すると、図中の文字も一緒に拡大されて、相性チャート図の見かけがかなり悪くなるうえ、相性の良し悪しの関係は改善されないままである。
【0029】
そこで、図形間距離を規格化し、規格化距離を基準にして画面表示することで、見やすくてわかりやすい相性チャート図が得られる。このようにして得られた相性チャート図を相対的な相性チャート図という。相対的な相性チャート図を表示するには、表示枠の縦横長さが、規格化距離で2.00〜3.00となるように、相性チャート図全体の大きさ(規格化距離の倍率)を調整すればよい。
【0030】
このようにして得られた相対相性チャート図の例を図11に示す。図11は、図7で示された相性度テーブルと、図9(3)に示された標準相性チャート図とを用いて、占い希望者を意味する図形と、各相手方を意味する図形との距離が変更され、相性チャート図形を見ただけで、直感的に占い希望者と各相手方との相性が理解できるようになる。なお、相手方図形の中に記載されているパーセント表示は、相性度である。
【0031】
以上のようにして相性チャート図形が生成されたら、図8のフローでは、先に入力された相手方の生年月日を用いて、各相手方の性格診断処理を行い(S180ステップ)、相性チャート図形と性格診断結果等を用いて、相性診断結果表示画面を構成して(S190ステップ)、図8のフローを終了する。これで図1のフローのS150ステップが終了する。
【0032】
次に、図1のS140ステップにおいて、相手方人数が1人の場合は、フローは右に分岐して絶対的な相性チャート図を生成する(S200ステップ)。このS200ステップの処理は図8のフローとほぼ同じであるが、最大距離による規格化を行わない点で異なる。まず、相手方人数が1人であるから、それに合う標準相性チャート図を選択する。この例を図12に示す。図12では、占い希望者を意味する図形と1人の相手方を意味する図形が、距離fをおいて配置され、実線で結ばれている。
【0033】
この標準チャート図の図形間距離fを、先に演算された相性度により伸縮する。その際、図12に示されたあらかじめ定められた特定の相性度を意味する基準距離をあらかじめ定めておき、この距離を基準として図形間距離を決定する。ここでは、あらかじめ定められた特定の相性度として、相性度0%(すなわち最悪の相性)の例で説明する。そして、基準距離が画面の表示枠に入るように、基準距離を伸縮する。この相性チャート図では、図形間距離が絶対的に決まるので、絶対的な相性チャート図という。このように処理するのは以下の理由による。
【0034】
相手方が1人の場合、相対的な相性チャート図と同様に処理すると、変更対象となる図形間距離が一つしかないため、自動的にこれが最大値となってしまい、占い希望者と相手方との相性が良くても悪くても同じ相性チャート図が得られて、相性チャート図を表示する意味が無くなる。そのため、相手方が1人の場合は、例えば、相性度0%を意味する距離を基準として、図形間距離を表示できるようにすることで、相性が悪い相手方の場合は、占い希望者を意味する図形と相手方を意味する図形とが最大距離に離れ、相性が良い相手方の場合は、両者が接近するようになり、その際、相性度0%を意味する距離を、画面の表示枠に対して固定しておけば、相性チャート図が見にくくなることもない。
【0035】
このS200ステップでは、上記の絶対的な相性チャート図を生成すると共に、S180ステップ、S190ステップと同様にして、相手方の性格診断処理と相性診断結果の表示画面を構成する処理を行う。
【0036】
次に、図1のフローはS210ステップに移行し、相性チャート図を含む相性診断結果を表示した画面をクライアント端末に表示して処理を終了する。これで、相性診断の全体処理が終了する。なお、クライアント端末に表示される画面の例を図13に示す。図13の相性診断結果表示画面5では、画面左側に占い希望者とその相手方の性格診断結果がテキスト文50で表示され、その右側に相性チャート図51が適度な大きさで表示されている。画面下部には、関係入力画面で入力された人間関係データが表示され、この例では、「友人」がハイライト表示されている。この画面例からわかるように、占い希望者「Okuno
」と相手方「Xyzw」や「Gue2」等との相性の違いが、相性チャート図を見るだけで直感的に把握できるようになる。
【0037】
次に、専用サーバを制御面から見た概略構成を図14に示す。専用サーバは、CPUとRAM内に、記憶部から随時読み出されたプログラムとデータとで構成された処理部70と、ハードディスクのごとき記憶装置により構成された記憶部80と、インターネットに接続するための通信部90と、キーボードやマウス等の入力装置91と、CRTや液晶表示装置であるディスプレイ92と、プリンタ93とが、必要なインターフェイスを介して共通バスで接続されて構成されている。図15は、専用サーバ60とクライアント端末101〜103等が、インターネットを介して随時通信可能に接続されている状態を示した図である。
【0038】
まず、専用サーバの記憶部80から説明する。記憶部80には、表示画面データ81、入力データテーブル82、占いデータベース83、占い結果文テーブル84、相性度テーブル85、標準相性チャート図テーブル86及び、専用サーバを制御するためのプログラム類等が格納されている。
【0039】
表示画面データ81は、図3〜6、図13のごとき、クライアント端末で表示させる画面を構成するための、あらかじめ用意された画面データである。入力データテーブル82は、クライアント端末で表示された各表示画面から、入力されて専用サーバに受け付けられた、例えば占い希望者の個人情報等の入力データを格納したテーブルである。入力データテーブル82は、新しい占い依頼を専用サーバが受信するたびに生成される。
【0040】
次に、占いデータベース83について説明する。占いデータベースは、占いの方式により、個人情報に対応するようにしてあらかじめ用意されたものであり、占い方式ごとに異なる任意の演算と検索とを介して、どの占い結果文を表示するかを指定する。また、生年月日が異なる相手方との相性の程度を演算して相性度を出力できる。占いデータベースは、例えば、占い方式として西洋占星術を用いた場合には、占い希望者の個人情報入力により得られた生年月日により、生まれた瞬間に空にあった天体を計算テーブルに照らし合わせて特定し、12星座と10惑星(太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)との組み合わせから占い希望者を分類し、それぞれに紐付いた1または2以上の占い結果文を特定する。同様に、任意の2人について、12星座と10惑星との組み合わせの違いから、2人の相性度を特定する。占いデータベースは、占い方式により適宜、適切なデータベースをあらかじめ用意しておけばよい。
【0041】
次に、占い結果文テーブル84について説明する。このテーブルは、占い結果として表示する性格診断結果の単文の例を、あらかじめ多数格納したテーブルである。この例の概念図を図13に示す。このテーブルに格納されている性格診断結果の単文から1〜5個程度が性格診断処理により選択され、組み合わされて性格診断結果文として表示される。
【0042】
相性度テーブル85は、すでに図7を例示して説明したように、占いデータベースから出力された相性度を、相手方ごとに特定して格納したテーブルである。このテーブルは、相性診断が実行されるごとに生成される。また、標準相性チャート図テーブル86は、図9と図12を例示して説明したように、相性チャート図を生成するための標準となるテンプレート図形が、あらかじめ用意されて格納されたテーブルであり、相手方の人数によりテンプレート図形が特定されるようになっている。このテーブルの例を図17に示す。相手方人数に従って、標準テンプレート図形のコードが格納されている。
【0043】
次に、専用サーバの処理部70について説明する。処理部70は、進行制御部71、性格・相性診断部72、相性チャート図構成部73、印刷出力部74からなる。まず、進行制御部71から説明する。進行制御部71は、図1のフロー全体の進行を制御し、クライアント端末に表示させる画面の構成や送信、クライアント端末で入力された個人情報などの受け付け、相手方人数の判定処理、記憶部に格納されたデータの読み出し、入力されたデータや演算されたデータ等の記憶部への格納等の処理を行う。
【0044】
性格・相性診断部72は、図1のフローのうち、S100ステップの性格診断処理を行い、入力された個人情報から性格診断結果となる単文を特定する。また、S130ステップの相性診断処理を行い、占い希望者と相手方の1人のそれぞれの個人情報から、両者の相性度を演算して相性度テーブルに格納する。
【0045】
相性チャート図構成部73は、図1のフローのうち、S150ステップの相対的な相性チャート図の生成と、S200ステップの絶対的な相性チャート図の生成を担当する。印刷出力部74は、必要により、上記のフローで得られた性格診断結果や相性診断結果をプリンタ93から出力する。
【0046】
以上のような相性診断装置または相性診断方法を用いることで、占い希望者とその相手方との相性が、相手方が1人または2人以上のいずれであっても同様かつ簡単に行え、その結果が相性チャート図で、図面中の距離と相性度が対応するようにしてわかりやすく表示されるので、相手方ごとの相性の良し悪しの程度が直感的に把握できるようになる。
【0047】
本発明は、コンピュータにインストールされて、コンピュータを相性診断装置として作動させるためのコンピュータプログラムであっても良い。また、そのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。ここで、記録媒体とは、フレキシブルディスク、CD、DVD、MO、フラッシュメモリ等のリムーバブル媒体、内蔵か外付けかを問わないHD等をいう。プログラムは、任意に分割して複数の記録媒体に格納されていてもよい。
【0048】
次に、写真自動販売機としての相性診断装置について説明する。写真自動販売機は、ゲームセンターや路上等において、ハーフミラーの奥に操作者を撮影するカメラが設けられ、ハーフミラーの下方にはカメラで撮影された画像を表示するモニタが設けられる構成を典型とする装置であり、操作者の写真をその場で撮影して、写真プリンタにより証明写真やシールプリント等として販売する装置である。
【0049】
相性診断装置としての写真自動販売機110を、制御面から見た概略構成例を図18に示す。大まかな構成は上記で説明した専用サーバの構成と共通するが、カメラ140とそれを用いた撮影処理を実行する写真撮影処理部124と、撮影された写真をプリントするための写真プリンタ143が備えられ、また、特に性格診断は行わずに、相性チャート図だけを写真に重ねて出力する点が異なっている。
【0050】
図19に、写真自動販売機110で実行する処理の概略フローチャートを示した。性格診断を行わないので、上記の相性診断装置より簡略化されているが、基本的な処理は同じである。まず、処理がスタートすると、個人情報入力を促す初期画面が表示され(T10ステップ)、個人情報が画面入力されて実行ボタンが押されると、入力された個人情報を受け付ける(T20ステップ)。
【0051】
次に、個人情報が入力された合計人数をカウントする(T30ステップ)。合計人数が1人の場合は、占い希望者1人で相手方が0人であるため、右に分岐して直ちにT100ステップに移行し、写真撮影を行うだけで処理を終了する。一方、T30ステップで合計人数が2人以上の場合は、初期画面で一番上の行に入力された個人情報を、先に説明した占い希望者の個人情報とみなし、かつ2行め以下の行に入力された個人情報を相手方の個人情報とみなして相性診断処理を行う(T40ステップ)。
【0052】
続いて、再び合計人数をカウントし(T50ステップ)、合計人数が3人以上の場合は、フローは下に分岐して、すでに説明したように、人数に合わせた標準相性チャート図を選択して、相対的な相性チャート図を生成するフローを実行する(T60〜70ステップ)。一方、T50ステップで合計人数が2人の場合は、フローは右に分岐して、すでに説明したように、2人用の標準相性チャート図を選択して、絶対的な相性チャート図を生成するフローを実行する(T80〜90ステップ)。なお、相性チャート図を生成するに当たっては、やはり初期画面で一番上の行に入力された個人情報を、先に説明した占い希望者の個人情報とみなし、かつ2行め以下の行に入力された個人情報を相手方の個人情報とみなして、相性チャート図を生成する。
【0053】
このように、相性診断の対象となる人数に合わせて、見やすい適切な大きさの相性チャート図が生成されるので、チャート図を見ただけで直感的に相性の良し悪しが把握できる。
【0054】
続いて、写真撮影が行われ(T100ステップ)、写真に診断結果である相性チャート図が重ねてプリントされて(T110ステップ)、処理が終了する。
【0055】
以上、2種類の相性診断装置の構成と処理流れについて説明してきたが、相性診断装置の態様は上記の具体的態様に限定されるものではない。たとえば、上記では、個人を特定する個人情報として、占い希望者や相手方を特定するために氏名やニックネームを入力する例で説明したが、あらかじめ用意された複数の動物図形や人の顔図形等の中から選択して個人を特定するようにしてもよく、占い希望者や相手方を占い希望者が識別できればよい。また、上記では、性格診断や相性診断を、生年月日を用いて占う例で説明したが、性別や、生まれ月に対応する星座、干支、生まれた時間、氏名の字画数、自宅の方角(風水)、血液型、好みのペット等であっても良く、占いに使用する方法に対応して任意の個人情報が入力できるようになっていればよい。
【0056】
また、上記では、相性チャート図は、占い希望者を意味する図形(円)を中心に配置し、相手方を意味する図形(円)を、相手方の人数分の頂点を持つ正多角形の、各頂点に配置した図形として構成した例を示したが、これに限定されるものではなく、理解しやすい他の図を用いてもよい。また、上記では、占い希望者や相手方を意味する図形として「円」を用い、その中に氏名やニックネームを表示する例で説明したが、任意の動物や様々な図形を選択可能にして、占い希望者等を特定できる図形として用いてもよい。
【0057】
また、上記では、標準相性チャート図を正多角形を基本とし、占い希望者等を意味する図形間の距離により相性度を表示するようにしたが、各人を表示する図形をつなぐ線の種類を、実線、破線、点線等のように変化させて相性度を示すようにしても良いし、線の太さや、線の色や色濃度で表示するようにしても良い。また、各人を表示する図形の色や表示方法を変えることで相性度を表示するようにしても良い。例えば、相性度の高い相手方の図形は占い希望者と類似した色を用いて表示し、相性度が低い人の図形には類似しない色を用いて表示するなどである。さらには、これらのうちの複数を組み合わせて用いても良い。
【0058】
また、上記の標準相性チャート図において、縦軸に生年月日を加え、生年月日が早い者は上に、遅い者は下に位置するようにし、占い希望者を意味する図形を中心として相性度から求めた距離を半径とする同心円を描き、生年月日の高さと同心円が交差する点に各相手方を意味する図形をそれぞれ配置するなどとしても良い。このようにすると、上記と同様に相性が良い者の図形は占い希望者の図形の近くに配置され、悪い者の図形は遠くに配置されるが、同時に年齢が上の者はチャート図の上に、下の者は下に配置されるため、複数の相手方や占い希望者との関係がよりわかりやすくなる。
【0059】
また、上記では、絶対的な相性チャート図の説明にあたり、あらかじめ定められた特定の相性度として、相性度0%の場合で説明したが、相性度50%でも100%を基準としても良い。ただし、相性度0%が最大距離となるため、そのまま画面表示する際の基準として使用できるから、特定の相性度は相性度0%を選択するのが好ましい。
【0060】
また、上記の写真自動販売機では、性格診断を行わない例で説明したが、性格診断を加えても良いし、相性診断の結果文をテキスト文で表示するようにしても良い。また、写真は、いわゆる銀塩フィルムを用いた写真方式でもよいし、インクジェット等を用いたプリンタ方式のものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】専用サーバにおける処理の概略フローを示したフローチャートである。
【図2】S10ステップの詳細フローを示したフローチャートである。
【図3】初期画面例を示した図である。
【図4】質問文と回答選択肢とを表示した画面例を示した図である。
【図5】相手方との関係の選択入力を促す画面例を示した図である。
【図6】性格診断結果を表示した画面の例を示した図である。
【図7】相性度テーブルの例を示した概念図である。
【図8】S150ステップの詳細フローを示したフローチャートである。
【図9】標準相性チャート図の典型例を示した図である。
【図10】相対距離と規格化距離とを格納したテーブルの例を示した概念図である。
【図11】相性度により変型された相性チャート図の例を示した模式図である。
【図12】相手方が1人の場合の標準相性チャート図の例を示した模式図である。
【図13】相性診断結果を表示した画面例を示した図である。
【図14】専用サーバを制御面から見た概略構成を示したブロック図である。
【図15】クライアントサーバシステムの構成を示した模式図である。
【図16】占い結果文テーブルの例を示した概念図である。
【図17】標準相性チャート図テーブルの例を示した概念図である。
【図18】写真自動販売機を制御面から見た概略構成を示したブロック図である。
【図19】写真自動販売機における処理の概略フローを示したフローチャートである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
占い希望者と1人または2人以上の相手方との相性占い結果を出力する相性診断装置であって、前記占い希望者と前記相手方との個人情報入力を促す画面を表示する表示手段と、前記個人情報の画面入力を受け付け、あらかじめ定められた占い方式に従って前記占い希望者と前記相手方との相性度を演算する診断手段と、あらかじめ相手方人数ごとに用意された標準相性チャート図形を格納した記憶手段と、前記入力された相手方人数に対応する標準相性チャート図形を前記記憶手段から読み出し、前記演算された相性度に従って前記読み出された標準相性チャート図形を変型する処理手段と、前記変型された相性チャート図形を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする相性診断装置。
【請求項2】
前記の変型は、前記標準相性チャート図形上で、前記占い希望者を意味する図形と前記相手方のいずれかを意味する図形との距離を変更するものであることを特徴とする請求項1に記載の相性診断装置。
【請求項3】
前記相手方の人数が2人以上であり、前記の変型は、前記占い希望者を意味する図形と前記2人以上の相手方をそれぞれ意味する2以上の図形との距離のうち、最大値を基準にして規格化されたものであることを特徴とする請求項2に記載の相性診断装置。
【請求項4】
前記相手方の人数が1人であり、前記の変型は、前記占い希望者を意味する図形と前記相手方を意味する図形との距離を、あらかじめ定められた特定の相性度を意味するあらかじめ定められた距離を基準としてなされることを特徴とする請求項2に記載の相性診断装置。
【請求項5】
さらに、前記占い希望者を写真撮影できる撮影手段と、前記撮影手段で撮影された写真を出力する写真プリント手段とを備え、前記出力手段は、前記変型された相性チャート図形を前記写真に重ねて出力するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の相性診断装置。
【請求項6】
コンピュータにより、占い希望者と1人または2人以上の相手方との相性占い結果を得る相性診断方法であって、前記占い希望者と前記相手方との個人情報入力を促す画面を表示する表示ステップと、前記個人情報の画面入力を受け付け、あらかじめ定められた占い方式に従って前記占い希望者と前記相手方との相性度を演算する診断ステップと、あらかじめ相手方人数ごとに用意された標準相性チャート図形を格納した記憶手段から、前記入力された相手方人数に対応する標準相性チャート図形を読み出し、前記演算された相性度に従って前記読み出された標準相性チャート図形を変型する処理ステップと、前記変型された相性チャート図形を出力する出力ステップとを、コンピュータに実行させることを特徴とする相性診断方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項1】
占い希望者と1人または2人以上の相手方との相性占い結果を出力する相性診断装置であって、前記占い希望者と前記相手方との個人情報入力を促す画面を表示する表示手段と、前記個人情報の画面入力を受け付け、あらかじめ定められた占い方式に従って前記占い希望者と前記相手方との相性度を演算する診断手段と、あらかじめ相手方人数ごとに用意された標準相性チャート図形を格納した記憶手段と、前記入力された相手方人数に対応する標準相性チャート図形を前記記憶手段から読み出し、前記演算された相性度に従って前記読み出された標準相性チャート図形を変型する処理手段と、前記変型された相性チャート図形を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする相性診断装置。
【請求項2】
前記の変型は、前記標準相性チャート図形上で、前記占い希望者を意味する図形と前記相手方のいずれかを意味する図形との距離を変更するものであることを特徴とする請求項1に記載の相性診断装置。
【請求項3】
前記相手方の人数が2人以上であり、前記の変型は、前記占い希望者を意味する図形と前記2人以上の相手方をそれぞれ意味する2以上の図形との距離のうち、最大値を基準にして規格化されたものであることを特徴とする請求項2に記載の相性診断装置。
【請求項4】
前記相手方の人数が1人であり、前記の変型は、前記占い希望者を意味する図形と前記相手方を意味する図形との距離を、あらかじめ定められた特定の相性度を意味するあらかじめ定められた距離を基準としてなされることを特徴とする請求項2に記載の相性診断装置。
【請求項5】
さらに、前記占い希望者を写真撮影できる撮影手段と、前記撮影手段で撮影された写真を出力する写真プリント手段とを備え、前記出力手段は、前記変型された相性チャート図形を前記写真に重ねて出力するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の相性診断装置。
【請求項6】
コンピュータにより、占い希望者と1人または2人以上の相手方との相性占い結果を得る相性診断方法であって、前記占い希望者と前記相手方との個人情報入力を促す画面を表示する表示ステップと、前記個人情報の画面入力を受け付け、あらかじめ定められた占い方式に従って前記占い希望者と前記相手方との相性度を演算する診断ステップと、あらかじめ相手方人数ごとに用意された標準相性チャート図形を格納した記憶手段から、前記入力された相手方人数に対応する標準相性チャート図形を読み出し、前記演算された相性度に従って前記読み出された標準相性チャート図形を変型する処理ステップと、前記変型された相性チャート図形を出力する出力ステップとを、コンピュータに実行させることを特徴とする相性診断方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2008−5876(P2008−5876A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−176225(P2006−176225)
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【出願人】(504250163)株式会社サイバーブレッド (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【出願人】(504250163)株式会社サイバーブレッド (2)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]