説明

省電力移行制御装置、情報処理装置、画像処理装置及び省電力移行制御方法

【課題】中央演算処理装置が信号送受装置を低電力動作状態に遷移させる命令をフェッチしなくても、信号送受装置を低電力動作状態に遷移させる。
【解決手段】RAM26は、標準動作状態と低電力動作状態とに遷移する擬似SRAMなどのメモリであり、内部にクロックジェネレータ260を有する。クロックジェネレータ260は、制御信号などにより所定のコマンドを入力されると停止して、RAM26のセルフリフレッシュを停止させることにより、RAM26を低電力動作状態にする。制御信号デコーダ282は、システムバス34を介して送信されるRAM26の制御情報を受け入れ、RAM26を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号を省電力移行制御装置40に出力する。省電力移行制御装置40は、RAM26を標準動作状態又は低電力動作状態に遷移させるよう制御しつつ、アドレス信号、制御信号及びデータ信号を伝送するハードウェアである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、省電力移行制御装置、情報処理装置、画像処理装置及び省電力移行制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、主記憶装置の通常動作モードから省電力モードへの切り替えが許可された後、中央処理装置が省電力モード移行命令をフェッチした場合に、主記憶装置を省電力モードに移行させる省電力移行制御装置を開示する。
【0003】
【特許文献1】特開2002−140138号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、中央演算処理装置が信号送受装置を低電力動作状態に遷移させる命令をフェッチしなくても、信号送受装置を低電力動作状態に遷移させることができる省電力移行制御装置、情報処理装置、画像処理装置及び省電力移行制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、請求項1に係る本発明は、中央演算処理装置が信号送受装置に対して送信する所定の信号数を計数する計数部と、この計数部の計数結果に応じて、標準動作状態よりも低消費電力に設定された低電力動作状態に信号送受装置が遷移するよう設定する低電力動作状態設定部と、中央演算処理装置が割込み信号を受信する場合に、信号送受装置が標準動作状態に遷移するよう設定する標準動作状態設定部とを有する省電力移行制御装置である。
【0006】
請求項2に係る本発明は、標準動作状態、及び当該標準動作状態よりも低消費電力に設定された低電力動作状態に遷移する中央演算処理装置と、この中央演算処理装置との間で信号を送受し、標準動作状態、及び当該標準動作状態よりも低消費電力に設定された低電力動作状態に遷移する信号送受装置と、前記中央演算処理装置及び前記信号送受装置に対する割込み信号を生成する割込み信号生成部と、前記中央演算処理装置が前記信号送受装置に対して送信する所定の信号数を計数する計数部と、この計数部の計数結果に応じて、前記信号送受装置が低電力動作状態に遷移するよう設定する低電力動作状態設定部と、前記割込み信号生成部が割り込み信号を生成した場合に、前記信号送受装置が標準動作状態に遷移するよう設定する標準動作状態設定部とを有する情報処理装置である。
【0007】
請求項3に係る本発明は、前記信号送受装置は、前記中央演算処理装置が送信するアドレス信号に応じて、少なくともデータ信号を出力可能な記憶装置である請求項2記載の情報処理装置である。
【0008】
請求項4に係る本発明は、プログラムを実行することにより動作し、標準動作状態、及び当該標準動作状態よりも低消費電力に設定された低電力動作状態に遷移する中央演算処理装置と、この中央演算処理装置との間でプログラム又は画像データを送受し、標準動作状態、及び当該標準動作状態よりも低消費電力に設定された低電力動作状態に遷移する記憶装置と、前記中央演算処理装置及び前記記憶装置に対する割込み信号を生成する割込み信号生成部と、前記中央演算処理装置が前記記憶装置に対してアクセスするアクセス数を計数する計数部と、この計数部の計数結果に応じて、前記記憶装置が低電力動作状態に遷移するよう設定する低電力動作状態設定部と、前記割込み信号生成部が割り込み信号を生成した場合に、前記記憶装置が標準動作状態に遷移するよう設定する標準動作状態設定部とを有する画像処理装置である。
【0009】
請求項5に係る本発明は、中央演算処理装置が信号送受装置に対して送信する所定の信号数を計数し、計数結果に応じて標準動作状態よりも低消費電力に設定された低電力動作状態に信号送受装置が遷移するよう設定し、中央演算処理装置が割込み信号を受信する場合に、信号送受装置が標準動作状態に遷移するよう設定する省電力移行制御方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、中央演算処理装置が信号送受装置を低電力動作状態に遷移させる命令をフェッチしなくても、信号送受装置を低電力動作状態に遷移させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本発明の実施形態に係る画像処理装置1の概要が示されている。画像処理装置1は、表示・入力装置10、記憶装置(副記憶装置)12、印刷装置本体14、通信装置16及び画像処理装置本体2を有する。表示・入力装置10は、例えばLCDパネル及びキーボードなどを含むユーザインターフェイスである。記憶装置(副記憶装置)12は、例えばHDD・CD装置などであり、CD−ROMなどの記憶媒体120を介して供給されるソフトウェアなどを記憶する。印刷装置本体14は、例えば、用紙送り装置、ゼログラフィ装置および定着装置などを含む画像形成装置およびスキャナ装置など(いずれも図示せず)を含む。通信装置16は、例えばネットワークを介して他のコンピュータと画像処理装置本体2とを接続する。画像処理装置本体2は、CPU20及び図示しない主記憶装置などを含み、画像処理装置1を構成する各部を制御する。
つまり、画像処理装置1は、コンピュータとしての機能を含み、記憶媒体120又は通信装置16を介して受け入れたプログラムを実行することにより、印刷などの処理を行う。
【0012】
図2は、画像処理装置本体2の詳細を示すブロック図である。
図2に示すように、画像処理装置本体2は、CPU(中央演算処理装置)20、ROM22、ROMコントローラ24、RAM26、RAMコントローラ28、I/Oコントローラ30、割込みコントローラ(割込み信号生成部)32及びシステムバス34などから構成される。また、CPU20、ROMコントローラ24、RAMコントローラ28、I/Oコントローラ30及び割込みコントローラ32は、システムバス34を介して互いに接続されている。
【0013】
CPU20は、プログラムを実行することにより動作し、割込みコントローラ32を介して割込み信号を受け入れ、システムバス34を介して画像処理装置本体2を構成する各部を制御する。また、CPU20は、例えばROM22が記憶するプログラムを実行して画像処理などを行う標準動作状態(通常モード)と、この標準動作状態よりも低消費電力に設定された低電力動作状態(省電力モード)とに遷移することができるようにされている。
【0014】
ROM22は、CPU20が実行するプログラム(実行命令)などを記憶する。ROMコントローラ24は、割込みコントローラ32に接続されており、CPU20のROM22に対する命令フェッチを、ROM22に対するメモリアクセスに変換する。RAM26は、標準動作状態(通常モード)と、この標準動作状態よりも低消費電力に設定された低電力動作状態(省電力モード)とに遷移することができる例えば擬似SRAMなどである。RAMコントローラ28は、割込みコントローラ32に接続されており、CPU20のRAM26に対する命令フェッチを、RAM26に対するメモリアクセスに変換する。
【0015】
I/Oコントローラ30は、表示・入力装置10、記憶装置12、印刷装置本体14及び通信装置16において発生するイベントを外部トリガとして受け入れ、割込みコントローラ32に対して出力する。
割込みコントローラ32は、I/Oコントローラ30から入力される外部トリガに応じて割込み信号を生成する割込み信号生成部であり、生成した割込み信号をCPU20、ROMコントローラ24及びRAMコントローラ28に対して出力する。
【0016】
次に、RAM26及びRAMコントローラ28の詳細について説明する。
図3は、RAM26及びRAMコントローラ28の詳細を示すブロック図である。
RAM26は、上述したように標準動作状態と低電力動作状態とに遷移する例えば擬似SRAMなどのメモリであり、例えば内部にクロックジェネレータ260を有する。また、RAM26は、CPU20との間で信号を送受する信号送受装置でもある。
クロックジェネレータ260は、RAM26内にクロックを供給し、RAM26のセルフリフレッシュを実現する。ただし、クロックジェネレータ260は、例えば制御信号などにより所定のコマンドを入力されると停止して、RAM26のセルフリフレッシュを停止させることにより、RAM26を低電力動作状態にする。
【0017】
RAMコントローラ28は、アドレスデコーダ280、制御信号デコーダ282、データバス284及び省電力移行制御装置40を有する。アドレスデコーダ280は、システムバス34を介して送信されるRAM26のアドレス情報を受け入れ、RAM26のアドレスを生成して、生成したアドレスをアドレス信号として省電力移行制御装置40に対し出力する。制御信号デコーダ282は、システムバス34を介して送信されるRAM26の制御情報を受け入れ、RAM26を制御する制御信号を生成して、生成した制御信号を省電力移行制御装置40に対し出力する。データバス284は、アドレスデコーダ280が生成したアドレスに対応するデータを、制御信号デコーダ282が生成する制御信号に応じて伝送する。省電力移行制御装置40は、RAM26を標準動作状態又は低電力動作状態に遷移させるよう制御しつつ、アドレス信号、制御信号及びデータ信号を伝送するハードウェアである。
【0018】
図4は、省電力移行制御装置40の構成の詳細を示すブロック図である。
図4に示すように、省電力移行制御装置40は、計数部400、メモリ402、比較判定部404、低電力動作状態設定部406標準動作状態設定部408及び設定出力部410を有し、アドレス信号、制御信号及びデータ信号を伝送する。
【0019】
計数部400は、例えばアドレスデコーダ280が出力するアドレス信号を受け入れ、RAM26に対する例えば単位時間当たりのアクセス数を計数し、比較判定部404に対して出力する。
【0020】
メモリ402は、例えばCPU20が低電力動作状態に遷移しているか否かを判定するための閾値を記憶する。
【0021】
比較判定部404は、計数部400が出力するアクセス数と、メモリ402に記憶された閾値とを比較し、アクセス数が閾値よりも少ない場合にCPU20が低電力動作状態に遷移していると判定し、判定した結果を低電力動作状態設定部406に対して出力する。
【0022】
低電力動作状態設定部406は、CPU20が低電力動作状態に遷移していると比較判定部404が判定した結果を受け入れると、RAM26を低電力動作状態に設定すべき旨を示す信号を設定出力部410に対して出力する。
【0023】
標準動作状態設定部408は、割込みコントローラ32から割込み信号を受け入れると、RAM26を標準動作状態に設定すべき旨(復帰すべき旨)を示す信号を設定出力部410に対して出力する。
【0024】
設定出力部410は、低電力動作状態設定部406が出力する信号を受け入れると、制御信号デコーダ282が出力する制御信号に対し、RAM26を低電力動作状態に設定する信号を付加し、新たな制御信号としてRAM26に対して出力する。ただし、設定出力部410は、標準動作状態設定部408が出力する信号を受け入れた場合には、低電力動作状態設定部406が出力する信号にかかわらず、制御信号デコーダ282が出力する制御信号に対し、RAM26を標準動作状態に設定する信号を付加し、新たな制御信号としてRAM26に対して出力する。
【0025】
次に、RAMコントローラ28がRAM26を標準動作状態又は低電力動作状態に設定する場合に行う処理について説明する。
図5は、RAMコントローラ28がRAM26を標準動作状態又は低電力動作状態に設定する場合に行う処理(S10)を示すフローチャートである。
【0026】
図5に示すように、ステップ100(S100)において、RAMコントローラ28は、画像処理装置1の主電源(図示せず)をオンにされると、まず、RAM26を標準動作状態に設定する。
【0027】
ステップ102(S102)において、計数部400は、アドレスデコーダ280が出力するアドレス信号を受け入れ、RAM26に対する例えば単位時間当たりのアクセス数を計数する。
【0028】
ステップ104(S104)において、RAMコントローラ28は、画像処理装置1の主電源(図示せず)をオフにされたか否かを判定し、オフにされていない場合にはS106の処理に進み、オフにされた場合には処理を終了する。
【0029】
ステップ106(S106)において、比較判定部404は、計数部400が出力するアクセス数と、メモリ402が出力する閾値とを比較し、アクセス数が閾値以上である場合にはS102の処理に進み、アクセス数が閾値よりも少ない場合にはS108の処理に進む。
【0030】
ステップ108(S108)において、RAMコントローラ28は、RAM26を低電力動作状態に設定する。
【0031】
ステップ110(S110)において、RAMコントローラ28は、画像処理装置1の主電源(図示せず)をオフにされたか否かを判定し、オフにされていない場合にはS112の処理に進み、オフにされた場合には処理を終了する。
【0032】
ステップ112(S112)において、標準動作状態設定部408は、割込みコントローラ32から受け入れる割込み信号があるか否かを判定し、割込み信号がない場合にはS110の処理に進み、割込み信号がある場合にはS100の処理に進む。
【0033】
次に、ROM22及びROMコントローラ24の詳細について説明する。
図6は、ROM22及びROMコントローラ24の詳細を示すブロック図である。
ROM22は、単体では低電力動作状態に遷移する機能を有していない構成にされている。一方、ROM22とROMコントローラ24との間には、FET(Field Effect Transistor)42が設けられている。FET42は、電源(Vcc)とROM22の電源ピンとの間で、ROMコントローラ24の制御に応じてオン・オフが切り替わるようにされている。つまり、ROM22は、FET42がオンになった場合に給電され、FET42がオフになった場合には電源が絶たれるようにされている。
【0034】
ROMコントローラ24は、アドレスデコーダ240、制御信号デコーダ242、データバス244及び省電力移行制御装置44を有する。アドレスデコーダ240は、システムバス34を介して送信されるROM22のアドレス情報を受け入れ、ROM22のアドレスを生成して、生成したアドレスをアドレス信号として省電力移行制御装置44に対し出力する。制御信号デコーダ242は、システムバス34を介して送信されるROM22の制御情報を受け入れ、ROM22を制御する制御信号を生成して、生成した制御信号を省電力移行制御装置44に対し出力する。データバス244は、アドレスデコーダ240が生成したアドレスに対応するデータを、制御信号デコーダ242が生成する制御信号に応じて伝送する。省電力移行制御装置44は、ROM22を標準動作状態又は低電力動作状態に遷移させるようにFET42を制御しつつ、アドレス信号、制御信号及びデータ信号を伝送するハードウェアである。
【0035】
図7は、省電力移行制御装置44の構成の詳細を示すブロック図である。
図7に示すように、省電力移行制御装置44は、計数部440、メモリ442、比較判定部444、低電力動作状態設定部446標準動作状態設定部448及びFET設定部450を有し、アドレス信号、制御信号及びデータ信号を伝送する。
【0036】
計数部440は、例えばアドレスデコーダ240が出力するアドレス信号を受け入れ、ROM22に対する例えば単位時間当たりのアクセス数を計数し、比較判定部444に対して出力する。
【0037】
メモリ442は、例えばCPU20が低電力動作状態に遷移しているか否かを判定するための閾値を記憶する。
【0038】
比較判定部444は、計数部440が出力するアクセス数と、メモリ442に記憶された閾値とを比較し、アクセス数が閾値よりも少ない場合にCPU20が低電力動作状態に遷移していると判定し、判定した結果を低電力動作状態設定部446に対して出力する。
【0039】
低電力動作状態設定部446は、CPU20が低電力動作状態に遷移していると比較判定部444が判定した結果を受け入れると、ROM22を低電力動作状態に設定すべき旨を示す信号をFET設定部450に対して出力する。
【0040】
標準動作状態設定部448は、割込みコントローラ32から割込み信号を受け入れると、ROM22を標準動作状態に設定すべき旨(復帰すべき旨)を示す信号をFET設定部450に対して出力する。
【0041】
FET設定部450は、低電力動作状態設定部446が出力する信号を受け入れると、FET42をオフに設定するFET設定信号をFET42に対して出力する。ただし、FET設定部450は、標準動作状態設定部448が出力する信号を受け入れた場合には、低電力動作状態設定部446が出力する信号にかかわらず、FET42をオンに設定するFET設定信号をFET42に対して出力する。
【0042】
したがって、省電力移行制御装置44は、FET42を制御することによって、図5に示した処理(S10)と実質的に同じ処理を行い、ROM22を標準動作状態又は低電力動作状態に設定する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施形態に係る画像処理装置の概要を示す構成図である。
【図2】画像処理装置本体の詳細を示すブロック図である。
【図3】RAM及びRAMコントローラの詳細を示すブロック図である。
【図4】省電力移行制御装置の構成の詳細を示すブロック図である。
【図5】RAMコントローラがRAMを標準動作状態又は低電力動作状態に設定する場合に行う処理(S10)を示すフローチャートである。
【図6】ROM及びROMコントローラの詳細を示すブロック図である。
【図7】省電力移行制御装置の構成の詳細を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0044】
1 画像処理装置
10 表示・入力装置
12 記憶装置
14 印刷装置本体
16 通信装置
2 画像処理装置本体
20 CPU
22 ROM
24 ROMコントローラ
240 アドレスデコーダ
242 制御信号デコーダ
244 データバス
26 RAM
28 RAMコントローラ
280 アドレスデコーダ
282 制御信号デコーダ
284 データバス
30 I/Oコントローラ
32 割込みコントローラ
34 システムバス
40,44 省電力移行制御装置
400,440 計数部
402,442 メモリ
404,444 比較判定部
406,446 低電力動作状態設定部
408,448 標準動作状態設定部
410 設定出力部
450 FET設定部
42 FET

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央演算処理装置が信号送受装置に対して送信する所定の信号数を計数する計数部と、この計数部の計数結果に応じて、標準動作状態よりも低消費電力に設定された低電力動作状態に信号送受装置が遷移するよう設定する低電力動作状態設定部と、中央演算処理装置が割込み信号を受信する場合に、信号送受装置が標準動作状態に遷移するよう設定する標準動作状態設定部とを有する省電力移行制御装置。
【請求項2】
標準動作状態、及び当該標準動作状態よりも低消費電力に設定された低電力動作状態に遷移する中央演算処理装置と、この中央演算処理装置との間で信号を送受し、標準動作状態、及び当該標準動作状態よりも低消費電力に設定された低電力動作状態に遷移する信号送受装置と、前記中央演算処理装置及び前記信号送受装置に対する割込み信号を生成する割込み信号生成部と、前記中央演算処理装置が前記信号送受装置に対して送信する所定の信号数を計数する計数部と、この計数部の計数結果に応じて、前記信号送受装置が低電力動作状態に遷移するよう設定する低電力動作状態設定部と、前記割込み信号生成部が割り込み信号を生成した場合に、前記信号送受装置が標準動作状態に遷移するよう設定する標準動作状態設定部とを有する情報処理装置。
【請求項3】
前記信号送受装置は、前記中央演算処理装置が送信するアドレス信号に応じて、少なくともデータ信号を出力可能な記憶装置である請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
プログラムを実行することにより動作し、標準動作状態、及び当該標準動作状態よりも低消費電力に設定された低電力動作状態に遷移する中央演算処理装置と、この中央演算処理装置との間でプログラム又は画像データを送受し、標準動作状態、及び当該標準動作状態よりも低消費電力に設定された低電力動作状態に遷移する記憶装置と、前記中央演算処理装置及び前記記憶装置に対する割込み信号を生成する割込み信号生成部と、前記中央演算処理装置が前記記憶装置に対してアクセスするアクセス数を計数する計数部と、この計数部の計数結果に応じて、前記記憶装置が低電力動作状態に遷移するよう設定する低電力動作状態設定部と、前記割込み信号生成部が割り込み信号を生成した場合に、前記記憶装置が標準動作状態に遷移するよう設定する標準動作状態設定部とを有する画像処理装置。
【請求項5】
中央演算処理装置が信号送受装置に対して送信する所定の信号数を計数し、計数結果に応じて標準動作状態よりも低消費電力に設定された低電力動作状態に信号送受装置が遷移するよう設定し、中央演算処理装置が割込み信号を受信する場合に、信号送受装置が標準動作状態に遷移するよう設定する省電力移行制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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