説明

眼科用レンズの材料のための可視光吸収剤

可視光を遮断するアゾ化合物を開示する。これらの光吸収剤は、眼内レンズ材料に使用するのに特に適している。本発明は、可視光吸収剤を対象とする。詳細には、本発明は、移植可能な眼科用レンズの材料で使用するのに特に適した、新規なアゾ化合物モノマーに関する。本発明は、上記目的を満足させる新規なアゾ化合物を提供する。これらのアゾ化合物は、可視光の一部(約380〜495nm)を吸収するモノマーとして使用するのに特に適している。これらの吸収剤は、コンタクトレンズを含めた眼科用レンズで使用するのに適している。これらの吸収剤は、眼内レンズ(IOL)などの移植可能なレンズで特に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可視光吸収剤を対象とする。詳細には、本発明は、移植可能な眼科用レンズの材料で使用するのに特に適した、新規なアゾ化合物モノマーに関する。
【背景技術】
【0002】
紫外線および可視光の両方の吸収剤は、眼科用レンズの作製に使用されるポリマー材料の成分として公知であり、そのような吸収剤は、互いに組み合わせて使用してもよい。これらの吸収剤は、移動しないように、相分離しないように、またはレンズ材料から浸出しないように、この材料内に単に物理的に取り込まれているのではなく、レンズ材料のポリマー網状構造に好ましくは共有結合されている。そのような安定性は、吸収剤の浸出によって共に毒性学的課題が示されかつ移植物に可視光遮断活性の損失がもたらされる可能性がある、移植可能な眼科用レンズに特に重要である。
【0003】
多くの吸収剤は、メタクリレート、アクリレート、メタクリルアミド、アクリルアミド、またはスチレン基などの、従来のオレフィン重合性基を含有する。レンズ材料でのその他の成分、典型的にはラジカル開始剤との共重合は、得られたポリマー鎖に吸収剤を取り込む。吸収剤への追加の官能基の取り込みは、吸収剤の光吸収特性、溶解度、または反応性の1つまたは複数に影響を及ぼす可能性がある。吸収剤が、眼科用レンズ材料成分またはポリマーレンズ材料の残りに対して十分な溶解度を持たない場合、吸収剤は、光と相互に作用する可能性があるドメインに合体し、レンズの光学的透明度に低下をもたらす可能性がある。
【0004】
眼内レンズでの使用に適した可視光吸収剤の例は、特許文献1に見出すことができる。移植可能なレンズの材料中のその他の成分と共重合し、合成するのが比較的安価であり、約380〜495nmの間の光を吸収するのに効率的な、追加の可視光吸収化合物が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第5,470,932号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を満足させる新規なアゾ化合物を提供する。これらのアゾ化合物は、可視光の一部(約380〜495nm)を吸収するモノマーとして使用するのに特に適している。これらの吸収剤は、コンタクトレンズを含めた眼科用レンズで使用するのに適している。これらの吸収剤は、眼内レンズ(IOL)などの移植可能なレンズで特に有用である。
【0007】
本発明のアゾ化合物は、吸収剤と眼レンズ材料との共有結合を可能にする反応性基を含有する。さらに、本発明の吸収剤は、カラムクロマトグラフィを必要とすることなく、容易に入手可能な安価な出発材料から約3〜4ステップで合成することができる。
【0008】
本発明は、そのようなアゾ化合物を含有する眼科用デバイス材料にも関する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、様々な濃度の化合物A〜Cに関する透過率%曲線を示す図である。
【図2】図2は、様々な濃度の化合物A〜Cに関する透過率%曲線を示す図である。
【図3】図3は、様々な濃度の化合物A〜Cに関する透過率%曲線を示す図である。
【図4】図4は、様々な濃度の化合物A〜Cに関する透過率%曲線を示す図である。
【図5】図5は、化合物Aと紫外線吸収剤(「UV−1」)との組合せに関する透過率%曲線を示す図である。
【図6】図6は、20年に相当する光曝露後の、実施例11Dの配合物に関する光安定性の結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
他に指示しない限り、パーセンテージという用語で表される全ての成分量は、%w/wとして示される。
【0011】
本発明のアゾ化合物は、下記の構造を有する。
【0012】
【化1】

(式中、
、X、およびXは独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェノキシ、またはベンジルオキシであり、
Yは、H、F、Cl、Br、I、またはC〜Cアルキルであり、
Wは、存在しないか、または−O−C(=O)−NH−CH−CH−であり、
Zは、H、CH、C、またはCHOHである。)。
【0013】
式Iの好ましい化合物は、
、X、およびXが独立して、H、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルコキシであり、
Yが、H、Cl、またはC〜Cアルキルであり、
Wが存在せず、
ZがHまたはCHである化合物である。
【0014】
より好ましい式Iの化合物は、下記の3種の化合物、2−ヒドロキシ−3−((4−メトキシフェニル)ジアゼニル)−5−メチルベンジルメタクリレート(「化合物A」)、2−ヒドロキシ−5−メチル−3−((3,4,5−トリメトキシ−フェニル)ジアゼニル)ベンジルメタクリレート(「化合物B」)、および5−クロロ−2−ヒドロキシ−3−((4−メトキシフェニル)ジアゼニル)ベンジルメタクリレート(「化合物C」)である。
【0015】
【化2】

【0016】
【化3】

最も好ましい式Iの化合物は、化合物AおよびBである。
【0017】
式Iのアゾ化合物の代表的な合成は、下記の通りである。
【0018】
1.ステップ1〜2では、2−ニトロアニリン誘導体のジアゾニウム塩を調製し、その後、所望のフェノール化合物と反応させてアゾ色素を形成する。
【0019】
【化4】

2.ステップ3では、アゾ色素の遊離ヒドロキシル基をエステル化して、(メタ)アクリレート基を含有する重合性アゾ色素を形成する。次いで(メタ)アクリレート基は、ビニルモノマー、コモノマー、マクロマー、架橋剤、およびその他の構成成分、すなわちコポリマー眼材料、特にアクリルIOLを作製するのに典型的に使用されるその他の構成成分と反応すると、共有結合を形成することができる。
【0020】
【化5】

本発明のアゾ化合物は、眼科用デバイス材料、特にIOLに使用するのに適している。IOL材料は通常、式Iの化合物0.005から0.2%(w/w)を含有する。好ましくは、IOL材料は、本発明の化合物を0.01から0.08%(w/w)含有する。最も好ましくは、IOL材料は、本発明の化合物を0.01から0.05%(w/w)含有する。そのようなデバイス材料は、式Iの化合物と、デバイス形成材料や架橋剤などのその他の成分とを共重合することによって調製される。式1の化合物を含有するIOLまたはその他の眼科用デバイス材料は、紫外線吸収剤およびその他の可視光吸収剤を任意選択で含有する。
【0021】
多くのデバイス形成モノマーは、当技術分野で公知であり、とりわけアクリルおよびシリコーン含有モノマーを共に含む。例えば、米国特許第7,101,949号、第7,067,602号、第7,037,954号、第6,872,793号、第6,852,793号、第6,846,897号、第6,806,337号、第6,528,602号、および第5,693,095号を参照されたい。IOLの場合、任意の公知のIOLデバイス材料が、本発明の組成物で使用するのに適している。好ましくは、眼科用デバイス材料は、アクリルまたはメタクリルデバイス形成モノマーを含む。より好ましくは、デバイス形成モノマーは、式IIのモノマーを含む。
【0022】
【化6】

(式II中、
Aは、H、CH、CHCH、またはCHOHであり、
Bは、(CHまたは[O(CHであり、
Cは、(CHであり、
mは、2〜6であり、
zは、1〜10であり、
Yは、存在しないか、O、S、またはNR’であり、但し、YがO、S、またはNR’である場合、Bが(CHであり、
R’は、H、CH、Cn’2n’+1(n’=1〜10)、イソ−OC、C、またはCHであり、
wは、0〜6であり、但し、m+w≦8であり、
Dは、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C、CH、またはハロゲンである。)。
【0023】
式IIの好ましいモノマーは、AがHまたはCHであり、Bが(CHであり、mが2〜5であり、Yが存在しないかまたはOであり、wが0〜1であり、DがHである化合物である。2−フェニルエチルメタクリレート、4−フェニルブチルメタクリレート、5−フェニルペンチルメタクリレート、2−ベンジルオキシエチルメタクリレート、および3−ベンジルオキシプロピルメタクリレート、およびこれらに対応するアクリレートが最も好ましい。
【0024】
式IIのモノマーは公知であり、公知の方法によって作製することができる。例えば、所望のモノマーの共役アルコールは、反応容器内で、メチルメタクリレート、テトラブチルチタネート(触媒)、および4−ベンジルオキシフェノールなどの重合阻害剤と組み合わせてもよい。次いでこの容器を加熱して、反応を容易にしかつ反応副生成物を留去して、反応を終了させることができる。代替の合成スキームでは、メタクリル酸を共役アルコールに添加し、カルボジイミドで触媒し、または共役アルコールを、塩化メタクリロイルおよびピリジンやトリエチルアミンなどの塩基と混合する。
【0025】
デバイス材料は、一般に、デバイス形成モノマーを合計で少なくとも約75%、好ましくは少なくとも約80%含む。
【0026】
本発明の吸収剤およびデバイス形成モノマーに加え、本発明のデバイス材料は、一般に架橋剤を含む。本発明のデバイス材料で使用される架橋剤は、一つより多くの不飽和基を有する任意の末端エチレン不飽和化合物であってもよい。適切な架橋剤には、例えば、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、アリルメタクリレート、1,3−プロパンジオールジメタクリレート、2,3−プロパンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、CH=C(CH)C(=O)O−(CHCHO)−C(=O)C(CH)=CH(但し、p=1〜50である。)、およびCH=C(CH)C(=O)O(CHO−C(=O)C(CH)=CH(但し、t=3〜20である。)、およびこれらの対応するアクリレートが含まれる。好ましい架橋モノマーは、CH=C(CH)C(=O)O−(CHCHO)−C(=O)C(CH)=CHであり、但し、pは、数平均分子量が約400、約600、または約1000であるようなものである。
【0027】
一般に、架橋構成成分の合計量は少なくとも0.1重量%であり、残りの構成成分の種類および濃度ならびに所望の物理的性質に応じて、約20重量%にまで及ぶことができる。架橋構成成分の好ましい濃度範囲は、分子量が典型的には500ダルトン未満である小さな疎水性化合物の場合に1〜5%であり、分子量が典型的には500〜5000ダルトンの間であるより大きな親水性化合物の場合に5〜17%(w/w)である。
【0028】
本発明の化合物を含有するデバイス材料に適した重合開始剤は、熱開始剤および光開始剤を含む。好ましい熱開始剤は、t−ブチル(ペルオキシ−2−エチル)ヘキサノエートおよびジ−(tert−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボネート(Akzo Chemicals Inc.、Chicago、IllinoisからPerkadox(登録商標)16として市販さている。)などのペルオキシフリーラジカル開始剤を含む。開始剤は、典型的には約5%(w/w)以下の量で存在する。フリーラジカル開始剤は、形成されたポリマーの一部に化学的にはならないので、開始剤の総量は、その他の成分の量を決定するときに通常は含まれない。
【0029】
本発明のアゾ化合物を含有するデバイス材料は、紫外線吸収剤および/またはその他の可視光吸収剤も任意選択で含有する。移植可能な眼科用レンズおよびデバイスでの使用に適した多くの反応性(共重合性)紫外線吸収剤が、公知である。好ましい紫外線吸収剤は、2008年11月4日に出願された、本発明の譲受人に譲渡された同時係属の米国仮特許出願第61/111204号に開示されているものを含む。紫外線吸収剤は、眼内レンズ材料中に典型的には存在する。
【0030】
式Iのアゾ化合物、デバイス形成モノマー、架橋剤、および任意選択で紫外線吸収剤またはその他の可視光吸収剤の他に、本発明の材料は、粘着性またはぎらつきを低減させる剤を含むがこれらに限定することのないその他の成分を含有していてもよい。粘着性を低減させる剤の例は、米国特許出願公開第2009/0132039A1および同第2009/0137745A1に開示されているものである。ぎらつきを低減させる剤の例は、米国特許出願公開第2009/0093604A1号および同第2009/0088544A1号に開示されているものである。
【0031】
本発明の材料で構成されたIOLは、比較的より小さい切開を通して適合させることができる、小さい断面に巻き込みまたは折り畳むことが可能な、任意のデザインのものにすることができる。例えばIOLは、1片または多片のデザインとして公知のものにすることができ、光学的なおよびレンズ支持の構成要素を含む。光学要素は、レンズとして働く部分である。レンズ支持要素は光学要素に取り付けられ、眼の適正な場所に光学要素を保持する。光学および(1つまたは複数の)レンズ支持要素は、同じまたは異なる材料のものにすることができる。多片レンズと呼ばれる理由は、光学および(1つまたは複数の)レンズ支持要素が別々に作製され、次いでレンズ支持要素が光学要素に取り付けられるからである。単片レンズでは、光学およびレンズ支持要素が1片の材料から形成される。次いで材料に応じて、レンズ支持要素は材料から切断されまたは旋盤加工されて、IOLが生成される。
【0032】
IOLに加え、本発明の材料は、コンタクトレンズ、人工角膜、および角膜インレーまたは角膜リングなどのその他の眼科用デバイスにおける使用にも適している。
【0033】
本発明について、例示を目的とするものであり限定するものではない下記の実施例によって、さらに例示する。
【実施例】
【0034】
(実施例1)
2−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−((3,4,5−トリメトキシフェニル)−ジアゼニル)フェノールの合成。磁気撹拌子を備えた250mL丸底フラスコに、3,4,5−トリメトキシアニリン(Aldrich、Milwaukee、WI)9.06g(49.4mmol)、濃HCl(aq)(J.T.Baker)21ml、無水エタノール100ml、および脱イオン水100mlを添加した。30mlの水中の亜硝酸ナトリウム(3.63g、52.6mmol、Sigma−Aldrich)を、反応混合物を−10℃で保持しながら30分にわたり滴下した。反応混合物を、さらに1時間撹拌した。スルファミン酸(300mg、Aldrich)を添加し、混合物をさらに20分間撹拌した。固形分を濾過し、低温濾液はそのままにした。2−(ヒドロキシ−5−メチル−1,3−フェニレン)ジメタノールを100mlの脱イオン水に溶解した。水中のNaOH 10.0g(250mmol)からなる溶液の約4分の1体積を、(2−ヒドロキシ−5−メチル−1,3−フェニレン)ジメタノール溶液に添加し、混合物を0℃に冷却した。ジアゾニウム混合物および残りのNaOH溶液を、(2−ヒドロキシ−5−メチル−1,3−フェニレン)ジメタノール混合物に、30〜60分にわたり同時に添加し、次いで0℃で1時間および周囲温度で4時間撹拌した。混合物を3Lの脱イオン水に注ぎ、1N HClでpH4に酸性化した。固体を濾過し、数リットルの水で洗浄し、50℃で真空乾燥することにより、暗色固体生成物が得られた。H NMR (CDCl) δ: 13.21 (s,1H,Ar−OH),7.71 (s,1H,Ar−H),7.21 (s,1H,Ar−H),7.15 (s,2H,Ar−OH),4.78 (s,2H,Ar−CH),3.96 (s,6H,Ar−OCH),3.94 (s,3H,Ar−OCH),2.39 (s,3H,Ar−CH)。
【0035】
【化7】

この化合物(および下記のその他のもの)は、様々なエステル化経路によって、ペンダント(メタ)アクリレート基で官能化することができる(式Iによる)。例えば化合物を、阻害剤としてMEHQを含有しHCl受容体としてピリジンを含有する無水テトラヒドロフランまたはジクロロメタンに溶解する。約1〜1.5モル当量の塩化メタクリロイルを、−20〜0℃で滴下する。塩化メタクリロイルを添加したら、冷却浴を除去し、反応混合物を周囲温度で20時間撹拌したままにする。HCl塩を濾過によって除去し、有機層を0.5〜1N HClで洗浄し、MgSOまたはNaSOで乾燥し、次いで減圧下で濃縮することにより粗製生成物が得られ、これをメタノールまたはエタノールで再結晶することにより、所望の生成物が得られる。当業者に公知のその他の標準的なエステル化経路は、メタクリル酸無水物およびメチルメタクリレート経路を含む。
【0036】
(実施例2)
2−(ヒドロキシメチル)−6−((4−メトキシフェニル)−ジアゼニル)−4−メチルフェノールの合成。:磁気撹拌子を備えた250mL丸底フラスコに、p−アニシジン(Aldrich)8.91g(49.4mmol)、濃HCl(aq)(J.T.Baker)30ml、無水エタノール150ml、および脱イオン水150mlを添加した。30mlの水中の亜硝酸ナトリウム(5.36g、77.6mmol)を、反応混合物を−10℃で保持しながら30分にわたり滴下した。反応混合物を、さらに1時間撹拌した。スルファミン酸300mgを添加し、次いでさらに20分間撹拌した。固形分を濾別し、低温ジアゾニウム溶液はそのままにした。2−(ヒドロキシ−5−メチル−1,3−フェニレン)ジメタノールを100mlの脱イオン水に溶解した。水中のNaOH 14.7g(367mmol)からなる溶液の約4分の1体積を、(2−ヒドロキシ−5−メチル−1,3−フェニレン)ジメタノール溶液に添加し、反応混合物を0℃に冷却した。ジアゾニウム混合物および残りのNaOH溶液を、(2−ヒドロキシ−5−メチル−1,3−フェニレン)ジメタノール混合物に、30〜60分にわたり同時に添加し、次いで0℃でさらに1時間および周囲温度で4時間撹拌した。混合物を3Lの脱イオン水に注ぎ、1N HClでpH4に酸性化した。固体を濾過し、数リットルの水で洗浄し、50℃で真空乾燥することにより、オレンジ色の固体15.9g(81%)が得られた。H NMR (CDCl) δ: 13.22 (s,1H,Ar−OH),7.85 (m,2H,Ar−H),7.66 (s,1H,Ar−H),7.17 (s,1H,Ar−H),7.03 (m,2H,Ar−H),4.77 (s,2H,Ar−CH),3.89 (s,3H,CHO−Ar),2.37 (s,3H,Ar−CH)。
【0037】
【化8】

(実施例3)
2−ヒドロキシ−3−((4−メトキシフェニル)ジアゼニル)−5−メチルベンジルメタクリレート(「化合物A」)の合成。磁気撹拌子およびガス入口を備えた500mL丸底フラスコで、2−(ヒドロキシメチル)−6−((4−メトキシフェニル)−ジアゼニル)−4−メチルフェノール8.75g(32.1mmol)を無水THF 300mlに溶かした。4−メトキシフェノール(MEHQ)約50mgを添加した後、無水ピリジン16.5g(209mmol)を添加した。反応混合物を−20℃に冷却し、塩化メタクリロイル4.91g(47.0mmol)を滴下した。反応混合物を−20℃で1時間撹拌し、次いで周囲温度で20時間撹拌した。固体を濾過し、ジエチルエーテル(200ml)および酢酸エチル(200ml)を濾液に添加した。有機層を0.5N HClで洗浄し、次いで硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去し、粗製生成物をメタノールで再結晶することにより、オレンジ色の固体が得られ、これを冷エタノールで濯ぎ、次いで室温の真空(0.1mmHg)に20時間置くことによって、7.0g(64%)が得られた。H NMR (CDCl) δ: 13.12 (s,1H,Ar−OH),7.84 (m,2H,Ar−H),7.68 (s,1H,Ar−H),7.23 (s,1H,Ar−H),7.02 (m,2H,Ar−H),6.16 (s,1H,ビニル−H),5.58 (s,1H,ビニル−H),5.31 (s,2H,Ar−CH),3.89 (s,3H,CHO−Ar),2.38 (s,3H,Ar−CH),1.98 (s,3H,C=C−CH)。
【0038】
【化9】

(実施例4)
(5−クロロ−2−ヒドロキシ−1,3−フェニレン)−ジメタノールの合成。磁気撹拌子を備えた1リットルの目盛り付きボトルで、4−クロロフェノール(99+%、Aldrich)100.4(781mmol)gを水500mlに懸濁した。水100ml中のNaOH 38.9g(973mmol)からなる溶液を、反応混合物に滴下し、懸濁液を透明にした。ホルムアルデヒド溶液(水中37%、Aldrich)168g(2.07mol)を添加し、反応混合物をアルミ箔で覆い、周囲温度で10日間撹拌したままにし、さらに3日間は撹拌せずに置いた。混合物を0℃に冷却し、濾過した。固体を約800mlの水に懸濁し、氷酢酸70mlで酸性化した。混合物を0℃に冷却し、濾過し、固体を500mlの水に懸濁し、0℃に冷却し、濾過した。オフホワイトの固体を真空乾燥することにより、43.8g(30%)が得られた。
【0039】
【数1】

【0040】
【化10】

(実施例5)
4−クロロ−2−(ヒドロキシメチル)−6−((4−メトキシフェニル)−ジアゼニル)フェノールの合成。磁気撹拌子を備えた250ml丸底フラスコに、p−アニシジン7.60g(61.7mmol)、濃HCl(aq)26ml、無水エタノール150ml、および脱イオン水150mlを添加した。30mlの水中の亜硝酸ナトリウム(4.58g、66.3mmol)を、反応混合物を−10℃に保持しながら30分にわたり滴下した。反応混合物を、さらに1時間撹拌した。スルファミン酸300mgを添加し、混合物をさらに20分間撹拌した。固形分を濾別し、冷ジアゾニウム溶液はそのままにした。実施例3からの(5−クロロ−2−ヒドロキシ−1,3−フェニレン)ジメタノールを100mlの脱イオン水に溶解した。水中のNaOH 12.7g(318mmol)からなる溶液の約4分の1体積を、(5−クロロ−2−ヒドロキシ−1,3−フェニレン)ジメタノール溶液に添加し、反応混合物を0℃に冷却した。ジアゾニウム混合物および残りのNaOH溶液を、(5−クロロ−2−ヒドロキシ−1,3−フェニレン)ジメタノール混合物に、30〜60分にわたり同時に添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を3Lの脱イオン水に注ぎ、1N HClでpH4に酸性化した。固体を濾過し、数リットルの水で洗浄し、50℃で真空乾燥することにより、暗色固体が得られた。
【0041】
【化11】

この化合物を、公知の方法によりエステル化してもよい(上記実施例1参照)。
【0042】
(実施例6)
(5−ブロモ−2−ヒドロキシ−1,3−フェニレン)ジメタノールの合成。磁気撹拌子を備えた2リットルの目盛り付きボトルで、4−ブロモフェノール101g(585mmol)を500mlの水に懸濁した。100mlの水中のNaOH 28.9g(723mmol)からなる溶液を、反応混合物に一度に添加した。次いでホルムアルデヒド溶液(Aldrich、水中37%)128g(1.58mol)を添加し、反応混合物をアルミ箔で覆い、周囲温度で45日間置いたままにした。氷酢酸(60ml、1.0mol)を添加して、固体を析出させた。固体をアンプル量の水で洗浄し、次いで50℃の高真空(0.1mmHg)中で20時間乾燥し、周囲温度で48時間乾燥することにより、薄いオレンジ色の固体101.2g(74%)が得られた。H NMR (DMF−d7) δ: 8.21 (s,1H,フェノール OH),7.56 (s,2H,Ar−H),5.70 (s,2H,OH),4.90 (s,4H,CH)。
【0043】
【化12】

(実施例7)
4−ブロモ−2−(ヒドロキシメチル)−6−(p−トリルジアゼニル)フェノールの合成。磁気撹拌子を備えた500ml丸底フラスコに、p−トルイジン(Aldrich)10.6g(98.9mmol)、濃HCl(aq)(J.T.Baker)42ml、脱イオン水(100ml)、およびエタノール(100ml)を添加し、反応混合物を0℃に冷却した。50mlの水中の亜硝酸ナトリウム(7.21g、104mmol)を、反応混合物を0℃に保持しながら30分にわたり滴下した。反応混合物をさらに1時間撹拌した。スルファミン酸300mgを添加して、過剰な亜硝酸塩を分解し、混合物をさらに20分間撹拌した。実施例6からの(5−ブロモ−2−ヒドロキシ−1,3−フェニレン)−ジメタノールを、400mlの50/50 エタノール/脱イオン水に溶解した。100mlの水中のNaOH 21.3g(533mmol)からなる溶液の約4分の1体積を、0℃の(2−ヒドロキシ−5−メチル−1,3−フェニレン)ジメタノール溶液に添加した。ジアゾニウム混合物および残りのNaOH溶液を、(2−ヒドロキシ−5−メチル−1,3−フェニレン)ジメタノール混合物に60分にわたり同時に添加した。反応混合物を周囲温度で20時間撹拌し、次いで3.5Lの脱イオン水に注ぎ、1N HClでpH4〜5に酸性化した。固体を濾過し、アンプル量の水で濯ぎ、真空(0.1mmHg)乾燥することにより、暗色固体16.64g(52%)が得られた。
【0044】
【化13】

実施例6の場合と同様に、この化合物は、公知の方法によりエステル化されてもよい(上記実施例1参照)。
【0045】
(実施例8)
2−(ヒドロキシメチル)−4−メチル−6−(p−トリルジアゼニル)フェノールの合成。磁気撹拌子を備えた500ml丸底フラスコに、p−トルイジン(99%、Aldrich)10.6g(98.9mmol)、濃HCl(aq)(J.T.Baker)42ml(500mmol)、脱イオン水100ml、およびエタノール(100ml)を投入し、反応混合物を0℃に冷却した。50mlの水中の亜硝酸ナトリウム(7.21g、105mmol)(Sigma−Aldrich)を、0℃で20分にわたり滴下した。反応混合物をさらに1時間撹拌した。スルファミン酸(Aldrich)300mgを添加して過剰な亜硝酸塩を分解し、混合物をさらに20分間撹拌した。(2−ヒドロキシ−5−メチル−1,3−フェニレン)ジメタノール(95%、Aldrich)を、400mlの50/50 脱イオン水/エタノールに溶解した。水性水酸化ナトリウム(>97%、Aldrich)溶液(21.34g/100ml)の約4分の1体積を、(2−ヒドロキシ−5−メチル−1,3−フェニレン)ジメタノール溶液に添加し、0℃に冷却した。ジアゾニウム混合物および残りのNaOH溶液を、(2−ヒドロキシ−5−メチル−1,3−フェニレン)ジメタノール混合物に、60分にわたり同時に添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌し、次いで3.5Lの脱イオン水に注ぎ、1N HClでpH4〜5に酸性化した。固体を濾過し、一定の重量になるまで高真空中で乾燥することにより、オレンジ色の固体17.8g(70%)が得られた。H NMR (CDCl) δ: 13.28 (s,1H,Ar−OH),7.76 (d,2H,Ar−H),7.68 (s,1H,Ar−H),7.31 (d,2H,Ar−H),7.19 (s,1H,Ar−H),4.77 (s,2H,CH),2.44 (s,3H,Ar−CH),2.38 (s,3H,Ar−CH)。
【0046】
【化14】

実施例6の場合と同様に、この化合物は、公知の方法によりエステル化されてもよい(上記実施例1参照)。
【0047】
(実施例9)
2−((2−ヒドロキシ−3−((4−メトキシフェニル)ジアゼニル)−5−メチルベンジルオキシ)−カルボニルアミノ)エチルメタクリレートの合成。磁気撹拌子および窒素入口を備えた500mlの3つ口丸底フラスコで、実施例2から得た2−(ヒドロキシメチル)−6−((4−メトキシフェニル)ジアゼニル)−4−メチルフェノール5.01g(18.4mmol)を無水THF 300mlに溶かした。オクタン酸スズ(50mg、Pfaltz & Bauer)を添加した後、2−イソシアナトエチルメタクリレート(3.14g、20.2mmol)を添加した。MEHQ(100mg)を添加した。反応混合物を60℃で20時間撹拌し、次いでジエチルエーテル200mlに注ぎ、0.5N HClおよび水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、回転蒸発させることにより、所望の生成物が得られ、これをエタノールで再結晶することにより、オレンジ色の固体6.0g(76%)が得られた。H NMR (CDCl) δ: 13.22 (s,1H,Ar−OH),7.85 (m,2H,Ar−H),7.69 (s,1H,Ar−H),7.23 (s,1H,Ar−Hl),7.03 (m,2H,Ar−H),6.09 (s,1H,ビニル−H),5.57 (s,1H,ビニル−H),5.24 (s,2H,Ar−CH),5.02 (s,1H,CONH),4.24 (m,2H,CHOCO),3.90 (s,3H,Ar−OCH),3.53 (m,2H,OCNHCH),2.38 (s,3H,Ar−CH),1.92 (s,3H,CH−C=C)。
【0048】
【化15】

(実施例10)
化合物A〜Cの透過率曲線を、UV/Vis分光法により作成した。各化合物を、指示された濃度でクロロホルムに溶解し、PerkinElmer Lambda 35 UV/Vis分光計で評価した。結果を図1〜4に示す。さらに、化合物Aと紫外線吸収剤2−ヒドロキシ−5−メトキシ−3−(5−(トリフルオロメチル)−2H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−2−イル)ベンジルメタクリレート(「UV−1」;以下に示される)との組合せに関する透過率曲線を、同じ手順を使用して作成した。この組合せに関する結果を、図5に示す。
【0049】
【化16】

(実施例11)
アクリルIOL配合物
式Iの化合物は、下記の表1〜3に示されるIOL材料に配合することができる。全ての構成成分を、30mlのガラスバイアルで渦流混合し、窒素で脱気し、次いで0.2ミクロンのTeflon(登録商標)フィルタを使用して、ポリプロピレンの型内にシリンジ濾過する。サンプルを、70℃で1時間および110℃で2時間熱硬化し、次いで50℃のアセトンで6時間、90分ごとに新たな溶媒と交換することにより抽出する。
【0050】
【表1】

PEA=2−フェニルエチルアクリレート
PEMA=2−フェニルエチルメタクリレート
BzA=ベンジルアクリレート
BDDA =1,4−ブタンジオールジアクリレート
第2級アルコールエトキシレート、メタクリル酸エステル=Tergitol(商標)NP−70界面活性剤(Dow/Union Carbide)のメタクリル酸エステル
AIBN=2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)
Perkadox 16S=ジ−(4−tert−ブチルシクロヘキシル)ペルオキシジカーボネート
(AkzoNobel)
PSMA=ポリスチレン、メタクリレート末端(Aldrich、M約12,000)
溶液(シクロヘキサン中33重量%)、濾過済みおよび沈殿済み。
【0051】
【表2】

ポリPEGMA=ポリ(エチレングリコール)モノメチルエーテルメタクリレートのマクロモノマー(MW=550)、Mn(SEC):4100ダルトン、Mn(NMR):3200ダルトン、PDI=1.50。
【0052】
【表3】

ポリPEGMA2=ポリ(エチレングリコール)モノメチルエーテルメタクリレートのマクロモノマー(MW=475)、Mn(SEC):11,000ダルトン、PDI=1.2。
【0053】
(実施例12)
光安定性
配合物11Dのサンプルに、試験サンプルの高さで光強度が約8〜10mW/cmであるキセノンアークランプを利用したAtlas Sunset CPS+試験チャンバ(Atlas Electric Devices Company、Chicago、Illinois)を使用して、300から800nmの紫外線を当てた。PBS媒体の温度は35℃であった。0.9mm厚のサンプル切片からのUV/Visスペクトルを、PerkinElmer Lambda 35 UV/Vis分光計を使用して収集した。20年に相当する光曝露の結果(実施例11D、N=3)を、図6に示す。
【0054】
本発明について、ある好ましい実施形態を参照することにより述べてきたが、その特有のまたは本質的な特徴から逸脱することなく、これらに関するその他の特定の形または変形例に具体化できることを理解すべきである。したがって上述の実施形態は、全ての点で例示的なものでありかつ制限するものではないと見なされ、本発明の範囲は、前述の内容によるのではなく添付される特許請求の範囲によって示される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下式のアゾ化合物であって、
【化17】

式中、
、X、およびXは独立して、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、フェノキシ、またはベンジルオキシであり、
Yは、H、F、Cl、Br、I、またはC〜Cアルキルであり、
Wは、存在しないか、または−O−C(=O)−NH−CH−CH−であり、
Zは、H、CH、C、またはCHOHである、アゾ化合物。
【請求項2】
、X、およびXが独立して、H、C〜Cアルキル、またはC〜Cアルコキシであり、
Yが、H、Cl、またはC〜Cアルキルであり、
Wが存在せず、
ZがHまたはCHである、
請求項1に記載のアゾ化合物。
【請求項3】
2−ヒドロキシ−3−((4−メトキシフェニル)ジアゼニル)−5−メチルベンジルメタクリレート、2−ヒドロキシ−5−メチル−3−((3,4,5−トリメトキシ−フェニル)ジアゼニル)ベンジルメタクリレート、および5−クロロ−2−ヒドロキシ−3−((4−メトキシフェニル)ジアゼニル)ベンジルメタクリレートからなる群から選択される、請求項2に記載のアゾ化合物。
【請求項4】
2−ヒドロキシ−3−((4−メトキシフェニル)ジアゼニル)−5−メチルベンジルメタクリレートである、請求項3に記載のアゾ化合物。
【請求項5】
請求項1に記載のアゾ化合物と、アクリルモノマーおよびシリコーン含有モノマーからなる群から選択されるデバイス形成モノマーとを含む、眼科用デバイス材料。
【請求項6】
請求項1に記載のアゾ化合物を0.005から0.2%(w/w)含む、請求項5に記載の眼科用デバイス材料。
【請求項7】
請求項1に記載のアゾ化合物を0.01から0.08%(w/w)含む、請求項6に記載の眼科用デバイス材料。
【請求項8】
請求項1に記載のアゾ化合物を0.01から0.05%(w/w)含む、請求項7に記載の眼科用デバイス材料。
【請求項9】
式[II]のデバイス形成モノマーを含む、請求項5に記載の眼科用デバイス材料であって、
【化18】

式[II]中、
Aは、H、CH、CHCH、またはCHOHであり、
Bは、(CHまたは[O(CHであり、
Cは、(CHであり、
mは、2〜6であり、
zは、1〜10であり、
Yは、存在しないか、O、S、またはNR’であり、但し、YがO、S、またはNR’である場合、Bが(CHであり、
R’は、H、CH、Cn’2n’+1(n’=1〜10)、イソ−OC、C、またはCHであり、
wは、0〜6であり、但し、m+w≦8であり、
Dは、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C、CH、またはハロゲンである、デバイス。
【請求項10】
式[II]中、
AがHまたはCHであり、
Bが(CHであり、
mが2〜5であり、
Yが存在しないかまたはOであり、
wが0〜1であり、
DがHである、
請求項9に記載の眼科用デバイス材料。
【請求項11】
2−フェニルエチルメタクリレート、4−フェニルブチルメタクリレート、5−フェニルペンチルメタクリレート、2−ベンジルオキシエチルメタクリレート、および3−ベンジルオキシプロピルメタクリレート、およびこれらに対応するアクリレートからなる群から選択されるモノマーを含む、請求項10に記載の眼科用デバイス材料。
【請求項12】
架橋剤を含む、請求項5に記載の眼科用デバイス材料。
【請求項13】
反応性紫外線吸収化合物を含む、請求項6に記載の眼科用デバイス材料。
【請求項14】
請求項1に記載のアゾ化合物を含む眼内レンズ。
【請求項15】
請求項2に記載のアゾ化合物を含む眼内レンズ。
【請求項16】
請求項3に記載のアゾ化合物を含む眼内レンズ。
【請求項17】
請求項5に記載の眼科用デバイス材料を含む眼科用デバイス。
【請求項18】
眼内レンズ、コンタクトレンズ、人工角膜、および角膜インレーまたは角膜リングからなる群から選択される、請求項17に記載の眼科用デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−532244(P2012−532244A)
【公表日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−519633(P2012−519633)
【出願日】平成22年7月2日(2010.7.2)
【国際出願番号】PCT/US2010/040976
【国際公開番号】WO2011/005713
【国際公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】