説明

睡眠・緊急覚醒支援システム

【課題】利用者が好む体感音響を付与するとともに、体感音響システムを用い緊急覚醒機能を有する睡眠・緊急覚醒支援システム。
【解決手段】利用者が音楽ソースを任意に選曲する手段(9)と、寝具(1)または安楽椅子に埋設された、スピーカー(7)と、振動体(8)と、前記寝具(1)または安楽椅子に同様に埋設され前記利用者の体調を検知する生体センサー(2)や、住宅に設置された不審者侵入検知器(22)と、前記生体センサー(2)および不審者侵入検知器(22)の検知情報をもとに最適な所定波形を生成する制御部とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寝具または安楽椅子に付設し、通常時には音楽または自然環境音等を用い体感音響を利用者に付与する事により、リラック感の付与または入眠を支援するとともに、本システムの利用者の睡眠中の緊急事態の発生時には利用者に対して覚醒支援を行うことができる睡眠・緊急覚醒支援システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
寝具に付属して体感振動を付与するために、低周波発信器及び体感音響ベッドパッドを備えた体感音響ベッドパッドにおいて、利用者をリラックスさせる低周波を、その利用者の人体まで効率的に伝達させるという課題と、寝心地を良好に保つ為の必須条件である柔軟性の確保と言う課題を両立させるように、前記体感音響マットを体感振動伝播マットと自由体感振動マットの2層構造とし、前記低周波発信器を前記体感振動伝播マットに固定した体感音響ベッドパッドが知られている。(特許文献1)
【0003】
また、ベッドに寝ながら安全に音楽を楽しむ技術として、スピーカーを備えたスピーカー付きベッドパッドにおいて、前記スピーカーが前記スピーカーの音響発生面を上向きにして前記ベッドパッドに埋め込まれたスピーカー付きベッドパッドも知られている。(特許文献2)
【0004】
かつ、空気袋または内部容積の変動可能な密閉キャビネットにマイクロフォンなどを装着した密閉空気式音センサーを使用して生体情報を収集するもの、すなわち、心拍、呼吸、いびき、はぎしり、寝返り等も含む胎動の有無、頻度、大きさを認識可能にするものがあった。これは、人体に電極やリード線、その他の観察、計測器具類を取り付けることもなく、簡素かつ安価に生体情報を収集することを可能にした生体情報収集装置として知られている。(特許文献3)
このように、本発明に関連する公知技術文献として、下記特許文献1、特許文献2、特許文献3がある。
【特許文献1】特開2006−43361号公報
【特許文献2】特開2006−50509号公報
【特許文献3】特開2001−145605号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の体感音響ベッドパッド、および特許文献2のスピーカー付きベッドパッドは、利用者の入眠時の支援を目的とした装置ではあるが、利用者の周囲で発生した緊急事態、例えば利用者の隣で睡眠中の配偶者が突然に心室細動、心筋梗塞などの突発的な異常の発生や、不審者の家宅侵入など緊急を要する自体が生じた場合に、利用者に対して明確に覚醒を促す構成ではなかった。
【0006】
また、消防、警察などの緊急対応が必要な公的組織の仮眠の場では、入眠支援として短時間での睡眠で効果的に疲労回復を図ることは可能で有るが、睡眠時の覚醒支援を行う物では無く、仮眠中の緊急時には迅速な対応を可能にする構成とはなっていなかった。
【0007】
また、早朝の大量移動車両の運転手など、複数の利用者が同じ場所で且つ、異なる時間帯に起床する仮眠の場では、覚醒の必要が有る利用者と必要の無い他の利用者とを選択的に覚醒支援する構成とはなっていなかった。
【0008】
以上の現状に鑑み、本発明は、利用者が好む音楽などを体感振動と音声との体感音響として付与し、入眠支援およびリラックス支援をする他、睡眠中の緊急事態の発生時には迅速で確実な覚醒を支援することができる睡眠・緊急醒支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため、請求項1に関わる発明は、玄関、窓などの近傍に設置された複数の人感またはマグネット振動センサーなどの検知器(22)と検知信号を送信する送信部(23)とにより構成された家宅侵入センサーユニット(21)の検知信号により所定波形の最適信号を生成する制御部(5)、(15)と、前記信号を入力して前記利用者に音声出力を聞かせる音声スピーカ(7)、(17)と、前記信号から生成された低周波信号を入力して前記利用者に体感振動を与える振動体(8)、(18)とを具えたことを特徴とする睡眠・緊急覚醒支援システム(100)である。
【0010】
請求項2に係る発明は、前記制御部(5)、(15)または音量ボリュームや、振動レベルを独立して調整することが可能な調整部(図示せず)を有するコントローラー(9)、(19)内にはフラッシュメモリーや交換可能なメモリーカードなどの記録媒体(図示せず)が内装され、前記記録媒体に記録された音楽や自然環境音などを利用者が選択することにより、快適な体感音響を創出し入眠支援やリラックス支援を行うことが出来ることを特徴とする請求項1に記載の睡眠・緊急覚醒支援システムである。
【0011】
また、外部のカセットレコーダーやコンパクトディスクプレーヤーなどの音楽機器(図示せず)からの音楽信号を入力することにより、利用者の好む音楽などを選択的に利用できることを特徴とした請求項1に記載の睡眠・緊急覚醒支援システムである。
【0012】
請求項3に係る発明は、異常検知手段として、利用者の心拍数、心拍リズム、呼吸音などの生体情報を検知する手段(2)、(12)、例えばフィルム状の圧電素子や、共鳴部を有する袋状、またはキャビネットに配設されたマイクロフォンなどを前記寝具(1)、(11)に埋設し、複数の前記寝具(1)、(11)間とで、利用者相互に生体異常情報を送信し、生体異常情報を受信した異常発生者以外の利用者の覚醒を支援することを特徴とした請求項1、請求項2の何れかの1項に記載の睡眠・緊急覚醒支援システムである。
【0013】
請求項4に係る発明は、個別認識番号が付与されて、複数の寝具(41)または安楽椅子に対して個々に一対で送信部(図示せず)および制御部(図示せず)およびAMP部(図示せず)により構成された制御ユニット(42)と、操作スイッチ(図示せず)を有する操作部(35)および操作信号を送信する送信部(32)とにより構成された操作ユニット(31)と、前記寝具(41)または安楽椅子に組み込まれたスピーカー(43)と、振動体(44)とにより構成され、操作部(35)の前記操作スイッチを操作し、前記寝具(41)または安楽椅子に内臓されたスピーカー(43)と振動体(44)を個別選択的にまたは全てに同時に、前記制御ユニット(42)から所定波形の最適信号を入力することが可能であることを特徴とする前記請求項1または請求項2の一項に記載の睡眠・緊急覚醒支援システムである。
【0014】
または、操作スイッチ(図示せず)を有する操作部(35)と操作信号を送信する送信部(33)とにより構成された操作ユニット(34)と、受信部(52)および制御部(53)およびAMP部(54)とより構成された制御ユニット送信部(51)と、複数のスピーカーおよび振動体とを組み込まれ、個別に独立した認識番号が与えられた複数の前記寝具(55)または安楽椅子とにより構成され、これらスピーカー(43)と振動体(44)に対して所定波形の最適信号を個別選択的にまたは全てに同時に入力が可能であることを特徴とする前記請求項1または請求項2の何れかの一項に記載の睡眠・緊急覚醒支援システムである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明によれば、以下の作用効果が得られる。まず、利用者が寝具(1)、(11)または安楽椅子での横臥時には前記制御部(5)、(15)で作成された所定の信号をスピーカー(7)、(17)及び振動体(8)、(18)に入力すれば、利用者に音声と同時に体感振動を与える事が可能である。
【0016】
また、不審者の侵入を検知した前記の人感またはマグネット振動センサー(22)の検知信号をもとに、前記制御部(5)、(15)を起動することにより、所定の波形の最適な信号を生成し、振動体(8)、(18)による振動を励起し、さらに、スピーカー(7)、(17)からの音声出力を行う事により、睡眠時の利用者(図示せず)に対して緊急事態の発生を明確に告知する事が可能である。
【0017】
なお、検知手段は家宅侵入に限定されるものでは無く、生体センサー、火災、地震発生、緊急時の電話、ガス検知、一酸化炭素検知などの検知器でもよい。
【0018】
請求項2に係る発明によれば、利用者の入眠時やリラックス時はコントローラー(9)、(19)や、前記制御部(5)、(15)に、入力接続した音楽媒体選定うとともに、音量、振動レベルを好みの状態に設定操作を行う事により、利用者に対して良好な睡眠をいつでも提供する事が可能である。
【0019】
請求項3に係る発明によれば、生体センサー(2)、(12)を利用者の胸部下の前記寝具(1)、(11)または安楽椅子に埋設し、睡眠中の利用者の横臥時の心拍数や心拍リズムなどを常時または適宜に分析して、規定以上の心拍数に変化(26)したり、心拍リズムの規則性に異常(24)などが生じた場合は、利用者の寝具(1)、(11)または安楽椅子に埋設された制御部(5)、(15)から該利用者の近くで睡眠中の他の利用者の制御部(15)、(5)に信号を送信し、制御部(15)、(5)で所定波形の最適信号をスピーカー(17)、(7)、振動体(18)、(8)に入力する事により、他の利用者を速やかに覚醒させ緊急措置を講ずることが可能になる。
【0020】
請求項4係る発明によれば、複数の利用者が睡眠している緊急仮眠所、例えば警察署、消防署などの公的組織の仮眠所で、仮眠時に緊急事態が発生し緊急出動を行う場合は、火災の連絡や、緊急事態発生の連絡を受け、仮眠をしていない待機者が操作する操作ユニット(31)、(34)により仮眠所に行くことなく、手元の操作部(35)の操作スイッチを操作することで、音声と体感振動により仮眠中の全利用者を瞬時に覚醒支援することが可能で、音声のみの覚醒システムに比べ効果的な覚醒支援をさせる事が可能である。
【0021】
また、大量輸送機関の運転担当員の仮眠所など、複数の利用者が隣り合って仮眠を取っている場合などでは、スピーカーの出力レベルを“0”にし、振動体(44)のみを作動させる事により、予定覚醒時間が異なる、他の利用者の睡眠を妨害することなく選択的に利用者ごとの覚醒時間に対応した覚醒支援が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本システム100は家宅侵入や事故その他の緊急事態発生時、特に一般個人の家屋では心室細動や心筋梗塞などの心臓疾患などの異常発生のセンサー検知信号を元に緊急即応の支援を行い、公的機関では一般家庭からの電話などの緊急発生情報を元に、睡眠中の本システム利用者に対して、確実に且つ迅速に覚醒を支援する事を主目的にする睡眠及び緊急覚醒支援器具の一種である。以下、図面を用いて本は発明の実施形態を説明する。
【0023】
図1は、家庭内で使用される本発明形態に係る睡眠・緊急覚醒支援システムの概要を示すブロック図である。図1に示すように、睡眠・緊急覚醒支援システム(以下、「本システム」ともいう)100−1は、住宅の玄関や窓の近傍に設置された複数の不審者侵入センサー(22)と、寝具(1)、(11)に埋設された生体センサー(2)、(12)とセンサー(22)、(2)、(12)の検知した信号をもとに、所定の最適信号を生成する制御部(5)、(15)と、前記最適信号を入力して利用者に音声と体感振動を与えるスピーカー(7)、(17)と、振動体(8)、(18)と、スピーカー(7)、(17)および振動体(8)、(18)の出力レベルを個別に調整ができるコントローラー(9)、(19)とを備えて構成されている。
【0024】
検知ユニット(21)は、利用者の住宅の玄関や窓に設置され、人感または振動センサーなどの検知機(22)と検知器(22)の検知信号の検知情報を送信する送信部(23)とで構成され、侵入者を検知をした時には、利用者の寝具(1)、(11)の近傍に設置された、送受信部(4)、(14)に対して、不審者の侵入情報を送信する事ができる。
【0025】
また、寝具(1)、(11)の利用者の胸部下近傍には、利用者の心拍、呼吸、体動などを検出する生体センサー(2)、(12)が埋設され、利用者の睡眠中の体調を検知している。
【0026】
制御部(5)、(15)は入力された各利用者の生態情報を分析して、利用者の体調異常時には送受信部(4)、(14)を通じ、送受信部(14)、(4)に対して異常発生情報を送信することができる。
【0027】
図2は心電図の波形であるが、例えば、通常時の心臓の脈拍が(25)のように一定の周波数とリズムで繰り返される事に対して、心室細動(26)、または不正規なリズム(24)を寝具(1)の利用者が発生した場合には、送受信部(4)から寝具(11)の送受信部(14)に対して異常発生情報を送信することができる。
【0028】
またその逆に、寝具(11)の利用者に異常が発生した場合には、送受信部(14)から寝具(1)の送受信部(4)に対して異常発生情報を送信することができる。
【0029】
寝具(1)、(11)は生体センサー(2)、(12)のほかに、増幅された所定の信号を入力されるスピーカー(7)、(17)と、振動体(8)、(18)を埋設し、寝具(1)、(11)の外には、メモリーカードなどの記録媒体に録音された音楽ソースを内臓するか、音楽ソースを外部から入力することができる外部入力端子を有し、内蔵する送信部(図示せず)から制御ユニット(3)、(13)内の送受信部(4)、(14)に対して音楽信号を選択して送信することが可能で、且つスピーカー(7)、(17)と、振動体(8)、(18)の出力レベルを独立して調整することが可能なボリューム機能を有するコントローラー(9)、(19)を備えて構成されている。
【0030】
制御部(5)、(15)では、検知ユニット(21)、生体センサー(2)、(12)の検知情報をもとに、その異常の内容を判断し、所定の最適信号を作り、AMP(6)、(16)で増幅して、寝具(1)、(11)に埋設されたスピーカー(7)、(17)と、振動体(8)、(18)に前記最適信号を入力し、スピーカーでは異常発生の内容と場所の情報を音声で、同時に振動体では体感振動を用い、利用者を緊急覚醒させる事ができる。
【0031】
また、個別ユニット(10)、(20)は緊急時の覚醒支援機能だけではなく、通常時はリモートコントローラー(9)、(19)の内部の記録装置(図示せず)に保有または外部から入力した音楽ソースを再生することが可能で、楽曲の選択、スピーカー(7)、(17)、振動体(8)、(18)のボリュームのレベル調節などを行い、毎日の入眠時には利用者自身が好む音楽を選曲し、体感音響を聴きながら入眠することが可能であり、入眠支援などにも用いることが可能である。
【0032】
また、本システム100−1は送受信部(4)、(14)の相互間、送信部(23)と送受信部(4)、(14)間、さらにコントローラー(9)、(19)および送受信部(4)、(14)間の信号の授受は有線でも無線でもどちらでも構わない。
【0033】
さらに、送受信ユニット(3)、(13)、スピーカー(7)、(17)は寝具(1)、(11)内部に組み込まれても、外部に付設されても、いずれの構成でもよい。
【0034】
さらに、記録媒体および外部入力端子はコントローラー(9)、(19)に設けても、制御ユニット(3)、(13)のに付設されても、いずれの構成でもよい。
【0035】
なお、前記最適な音声信号の生成とは、睡眠中の利用者を覚醒支援するに十分な、音声出力と振動出力レベルの双方を生成することである。
【0036】
なお、前記体感振動として最適な信号とは、可聴下限振動を適宜に調整した振動であり、可聴周波数20〜20kHzの周波数成分うち可聴下限とされる20Hz近傍の周波数、好ましくは20〜150Hzの低周波信号で有る。
【0037】
スピーカー(7)、(17)は、異常時の告知が聞き取り易いように利用者の横臥時の耳の近傍に敷設される。図1ではスピーカー(7)、(17)は利用者の両耳の直下の位置の寝具内に埋設されている。これにより、通常時の入眠支援時にはスピーカー(7)、(17)からの音楽などが利用者のみに聞こえ、周囲の他の睡眠中の他者の睡眠妨害とならないような構成となっている。
【0038】
スピーカー(7)、(17)として最適な信号は、利用者の両耳の直下に埋設または近傍に敷設されるため、低周波振動成分を含まない周波数帯域である150Hz以上の周波数が適当である。
【0039】
振動体(8)、(18)は通常時は利用者の快適な睡眠を妨げる事がないように、高反発ウレタンなどの弾性体を介して利用者に接するように寝具(1)、(11)の内部に埋設されている。
この構成により、利用者は自己の好む楽曲を音声と低周波振動を同時に体感することが可能で、快適な入眠が可能となる。
【0040】
図3は、本発明形態に係る他の睡眠・緊急覚醒支援システムの概要を示すブロック図である。図3に示すように、睡眠・緊急覚醒支援システム(以下、「本システム」ともいう)100−2は警察、消防などの緊急即応が複数の人員に対して同時に必要な場所での使用を目的としたもので、異常情報を外部からの告知手段、例えば電話通報などをもとに、仮眠を取っていない連絡受信担当者が手動で操作する操作部(35)と操作信号を送信する送信部(32)により構成されるひとつの操作ユニット(31)と、受信部(図示せず)および制御部(図示せず)およびAMP部(図示せず)とで構成された制御ユニット(42)と、スピーカー(43)および振動体(44)を埋設した複数の寝具(41)により構成された複数の覚醒支援ユニット(40)とで構成されている。
【0041】
制御ユニット(42)は個別番号が付与され、操作部(35)では制御ユニット(42)内の受信部に対して、選択的または同時に緊急告知を行う事が可能な切り替えスイッチ(図示せず)を有し、複数の利用者を選択的または同時に覚醒支援することが可能な機能を有している。
【0042】
図4は図3の他の形態を示すブロック図である。図3に示すように、睡眠・緊急覚醒支援システム(以下、「本システム」ともいう)100−3は図2と同様に警察、消防などの緊急施設での使用を目的としたものである。
【0043】
仮眠を取っていない連絡受信担当者が手動で操作する、操作部(35)と操作信号を送信する送信部(33)により構成されるひとつの操作ユニット(34)と、受信部(52)および制御部(53)およびAMP部(54)とで構成されたひとつの制御ユニット(51)と、スピーカー(43)および振動体(44)を埋設した複数の寝具(55)より構成された複数の覚醒支援ユニット(50)とで構成されている。
【0044】
寝具(55)は個別番号が付与され、操作部(35)では制御ユニット(51)内の受信部(52)に対して選択的または同時に緊急告知を行う事が可能な切り替えスイッチ(図示せず)を有し、複数の利用者を選択的または同時に覚醒支援することが可能な機能を有している。
【0045】
さらに、100−2および100−3のシステムは、100−1で記載した、音楽ソースやリモコン(図示せず)などを用いれば、より快適な短時間での入眠が可能であり、短時間での疲労回復が図れ、緊急時には充実した状態で緊急事態に対応が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】 本実施に係る睡眠・緊急覚醒支援システムの概要を示す第一の実施例のブロック図である。
【図2】 心電図波形
【図3】 本実施に係る睡眠・緊急覚醒支援システムの概要を示す第二の実施例のブロック図である。
【図4】 本実施に係る睡眠・緊急覚醒支援システムの概要を示す第三の実施例のブロック図である。
【符号の説明】
【0047】
1 寝具
2 生体センサー
3 送受信ユニット
4 送受信部
5 制御部
7 スピーカー
8 振動体
9 コントローラー
22 不審者侵入検知器
23 送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一個または複数個の異常情報検知手段と、前記異常情報検知手段からの検出情報により所定波形の最適信号を生成する制御部と、前記最適信号を入力し、寝具または安楽椅子の利用者に対して体感振動を与える振動体と、音声を与えるスピーカーとを具備したことを特徴とする睡眠・緊急覚醒支援システム。
【請求項2】
前記振動体とスピーカーへの入力レベルを調整するコントローラーを有し、前記コントローラーまたは前記制御部は、音楽または自然環境音などの音声データの書き換えが可能で内臓または交換が可能な記録媒体、または音声データを外部から入力することが可能な外部入力端子とを有し、前記コントローラーは利用者が任意に前記音声データを選択することが可能な選択手段とを具備し、前記利用者の横臥時の入眠時およびリラックス時には、前記音声データを体感音響として付与することにより、入眠支援およびリラックス支援を行うことができることを特徴とした前記請求項1に記載の睡眠・緊急覚醒支援システム。
【請求項3】
前記異常情報検知手段として生体センサーを用い、前記生体センサーを前記寝具または安楽椅子に埋設し、睡眠時の複数の利用者が相互に他者の体調異常の発生を検知し、覚醒支援することが可能なことを特徴とした前記請求項1または請求項2に記載の睡眠・緊急覚醒支援システム。
【請求項4】
前記検知手段として、異常の発生情報を検知した人間が操作するスイッチ操作部と、前記スイッチ操作部からの操作信号により所定波形の最適信号を生成する制御部とを有し、複数の利用者に対して選択的または同時に、且つ前記振動体と前記スピーカーとに選択的にまたは同時に前記最適信号を入力し複数の睡眠中の利用者の覚醒支援を行うことを特徴とする前記請求項1または請求項2に記載の睡眠・緊急覚醒支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−112748(P2009−112748A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−313975(P2007−313975)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【出願人】(507398349)株式会社リアルデザイン (7)
【Fターム(参考)】