説明

瞬間データ速度の高速化による効率的上り回線動作

【課題】高度化HSPAにおけるULデータ速度の高速化を支援するために、より良い信号方式の方法を提供すること。
【解決手段】リソースを割り付けるための開示された方法および装置は、送信の要求をしている無線送受信ユニット(WTRU)を、非固定的スケジューリングを使用してスケジューリングするステップを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
より高いスループットおよびより短い待機時間を指向するHSPA(High Speed Packet Access:高速パケット・アクセス)の高度化は、構造への変更可能性と並んで物理層への改良を必要とする。提案されている1つの改良には、拡張された基地局受信機能力とともに、下り回線(64−QAM)および上り回線(16−QAM)における高次変調の使用がある。別の改良可能性は、より短いTTI(Transmission Time Interval:送信時間間隔)の使用である。これらの改良は、ゲーム動作などのバースト的トラヒックの遅延に敏感な応用を支援するために、またはTCP転送などの非実時間の応用の品質を向上させるために適しているであろう。
【0003】
そのような高度化は、UL(UpLink:上り回線)上でユーザーを多重化しそしてリソースを割り付ける、最適な方法に関係がある。例えばUL上での16−QAM変調の使用は、基地局でのチップ・レベルの信号対干渉比(Ec/Io)が、3GPPシステムのレリース7(R7)より前の仕様による典型的動作でのような−10dB未満ではなくむしろ、0dBのかなり上であることを意味する。これは、基地局と同時に通信可能なWTRU(Wireless Transmit Receive Unit:無線送受信ユニット)がより少ないことを意味する。
【0004】
別の考慮には、所与の平均データ速度に対して、瞬間データ速度が増加することによりWTRUが自身のバッファーが空のため送信するものがない時間の割合が増加することになるということがある。したがって、高い瞬間データ速度を使用することは、ユーザー面待機時間を改善するが、それはまた、送信のバースト性の増加をも意味する。ULリソースを割り付けるために現在定義されている信号方式機構は、そのようなバースト的動作に対しては最適化されていない。
【0005】
ULにおいては物理層およびMAC信号方式が、電力制御およびリソース割り付けを支援し、多くのWTRUが同時に送信しかつ比較的低いビット速度であるシナリオに対して最適化される。以下の理由から、そのような信号方式は高度化HSPAの高データ速度能力を最大限に活用するためにはおそらく適当ではないであろう。
第1に、所与のWTRUへの電力比(または等価的にはデータ速度)割り付けは、絶対的または相対的許可(absolute or relative grant)を通してノードBによって変更されない限り引き続き有効であるという意味で固定的である。そのような動作は、より高いデータ速度が導入されたときにそうなることになるように伝送のバースト性が高いシナリオにおいて非効率である。これは、効率的にリソースを利用する間に過負荷を回避するために、ノードBは絶えずそれぞれのWTRUの割り付けを修正せねばならないであろうからである。
【0006】
第2に、同時に送信するすべてのWTRUのQoS(Quality of Service:サービス品質)を維持するためにR6まで必要とされた高速閉ループUL電力制御が、単一の、またはほんのいくつかのみのWTRUが所与の時間に送信するシナリオにおいては重要ではないことになり、そして不必要なオーバーヘッドを加えることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、高度化HSPAにおけるULデータ速度の高速化を支援するためにより良い信号方式の方法が必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
リソースを割り付けるための開示された方法および装置は、送信の要求をしているWTRU(Wireless Transmit Receive Unit:無線送受信ユニット)を非固定的スケジューリング(non−persistent scheduling)を使用してスケジューリングするステップを具備する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】無線通信ネットワークを示す図である。
【図2】送受信機の機能的ブロック図である。
【図3】開示されたスケジューリング方法を実施するように構成された開示された処理装置の機能的ブロック図である。
【図4】開示されたスケジューリング方法のフロー図である。
【図5】チャンネル品質表示子信号方式を使用する開示されたスケジューリング方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
これ以後参照されると、用語「WTRU(Wireless Transmit Receive Unit:無線送受信ユニット)」は、限定的ではなく、UE(User Equipment:ユーザー設備)、移動端末、固定型または移動体の加入者ユニット、ページャー、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)、コンピューター、または無線環境において動作する能力のある他の如何なる種別のユーザー・デバイスをも含む。これ以後参照されると、用語「基地局(base station)」は、限定的ではなく、ノードB(Node−B)、サイト制御装置、AP(Access Point:アクセス・ポイント)、または無線環境において動作する能力のある他の如何なる種別のインターフェイス・デバイスをも含む。
【0011】
図1は、複数のノードB30およびWTRU20(その1つのみが示される)を有する、無線通信ネットワーク(NW)10の一例である。無線通信ネットワーク(NW)10は、送受信機9および処理装置22を含む少なくとも1つのWTRU20、1つまたは複数のノードB30、ならびに1つまたは複数のセル40を具備する。それぞれのノードB30は、1つまたは複数のセル40を制御する。それぞれのノードB30は、送受信機13および処理装置33を含む。処理装置22および33は、これ以後開示される方法を実施するように構成される。
【0012】
図2は、ノードB30中に含まれる送受信機120の機能的ブロック図である。送受信機120は典型的な送受信機において含まれる構成要素に加えて、以下で開示される方法を実行するように構成される処理装置125、処理装置125と通信状態にある受信機126、処理装置125と通信状態にある送信機127、ならびに無線データの送信および受信を容易にするために受信機126および送信機127と通信状態にあるアンテナ128を含む。さらに受信機126、送信機127、およびアンテナ128は、単一の受信機、送信機、およびアンテナである場合があり、またはそれぞれ複数の個別の受信機、送信機、およびアンテナを含む場合がある。送受信機120は、WTRU20、基地局30、または両方に位置することができる。
【0013】
図3は、処理装置125の一例のブロック図である。処理装置125は、E−DCH(Enhanced Dedicated CHannel:拡張個別チャンネル)上のWTRUからの送信を制御するための、望ましくはMAC−eの、スケジューリング処理装置142を具備する。スケジューリング処理装置142は、WTRUの間のE−DCHセル・リソースを管理するためのスケジューラ144、スケジューリング要求を受信しそしてスケジューリング許可(scheduling grant)を送信するための制御装置145、および誤り制御プロトコル(すなわち、HARQプロトコル)のために必要とされるすべてのタスクを支援するための、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request:ハイブリッド自動再送要求)エントリー146を具備し、以下に開示される。
【0014】
上り回線における16−QAMなどの、より高次の変調を収容するために、スケジューラ144は、非固定的スケジューリングを使用してE−DCHリソースのスケジューリングをする。そういうものとして、ノードB30によって許可される送信機会(transmission opportunity)は、限定された持続時間の間だけ、特定のWTRUに対して有効であるか、または限られた数のMAC−e PDU(Packet Data Unit:パケット・データ・ユニット)の送信に限定される。
【0015】
したがってスケジューラ144は、WTRU20に対する最大許容電力比および割り付け許可の制限を表すために使用される許可制限を決定する。スケジューリング処理装置142により決定された非固定的SG(Scheduling Grant:スケジューリング許可)が、制御装置145に提供される。制御装置145は次に、要求WTRU20にスケジューリングされた許可を送信する。
【0016】
図4において、特定のWTRU20に対する送信割り付けを許可するために処理装置125が使用する方法400のフロー図が例証される。SI(Scheduling Information:スケジューリング情報)を具備する制御情報を、ノードB30がWTRU20から受信する(ステップ402)。随意的にノードB30はまた、他のWTRUによって発生した干渉および他のWTRUから送信された制御情報などの、他の情報を受信する。WTRU20に対する許可制限および最大電力比を含む割り付け情報が決定される(ステップ404)。次に許可割り付け情報がWTRU20に送信される(ステップ406)。
【0017】
単一のWTRU20のみが所与の時間に送信することを許容され、かつ多くのWTRU20が接続されている場合に、固定的割り付けを使用すると、WTRU20の割り付けを外すためにスケジューリング・コマンドの数を倍にすることを必要とする場合がしばしばある。開示されるような非固定的スケジューリングは、他のWTRU20による送信のために十分な余地があるように、この増加するスケジューリング・オーバーヘッドの必要性を排除する。
【0018】
代替の方法において、CQI(Channel Quality Indicator:チャンネル品質表示子)情報がまた、望ましくはスケジューリング割り付けの時点にWTRU20に送信される。この代替手段によると、新しい物理チャンネルを定義することができるか、または既存チャンネルの情報ビットの新しい解釈を定義することができる。
【0019】
既存チャンネルに対する新しい定義が使用されることが望まれる。例えばE−AGCH(Enhanced Access Grant CHannel:拡張アクセス許可チャンネル)は、6つの情報ビットを符号化し;5つはその許可値のためそして1つはその範囲のためである。ノードB30は電力比を信号送出しないため、許可値は最早無意味である。したがってE−AGCHの5ビットは、CQI情報を(この場合32値に)符号化するために置き換えることが可能である。E−AGCHの残余のビットは、固定的割り付けまたは非固定的割り付けの何れが使用されるかを知らしめるために使用できるであろう。この代替手段によると、非固定的割り付けは、上で開示されたように、望ましくはHARQエンティティ146によって行われた同一のHARQ処理について、MAC−e PDUの予め定義された数に対して有効であることができる。あるいは、非固定的割り付けを使用して、いくつのMAC−e PDUに対して割り付けが有効であるかを知らしめるために、修正されたE−AGCHにおいてより多くのビットを予約できるであろう。さらに別の代替手段においては、上位層から信号送出することができる予め定められた持続時間の間、非固定的割り付けが有効であることができるであろう。
【0020】
ノードB30がいつWTRU20および適切なCQIをスケジューリングするかを決定するために、スケジューリングのために使用される制御情報を送信する僅か前に、信号(望ましくはCQIバースト)がWTRU20から送信される。一例の信号は、WTRU20からの前のデータ送信であることができる。CQI情報を含む、送信割り付けを許可するために処理装置125によって使用される方法500のフロー図が、図5において例証される。ノードB30がWTRU20から、CQIバースト(ステップ501)および制御情報(ステップ502)を受信する。許可制限を含む許可割り付け情報が、WTRU20に対して決定される(ステップ503)。次にCQIおよび許可割り付け情報が、WTRU20に対して送信される(それぞれステップ504および505)。CQIおよび許可割り付けがノードB30によって同時に送信されるとして開示されているが、許可割り付けの前または後にCQIを送信することができることは当業者によって理解されるべきである。
【0021】
あるいは、WTRU20が長い期間に亘ってデータ(またはCQI報告)を送信しなかったなら、WTRU20は特別な信号を送信することができる。この信号は、データを送るためにWTRU20によって使用される電力レベルから定義される電力オフセットにて送信されることが望ましい。この電力オフセットは、あらかじめ(例えば、RRC(Radio Resource Control:無線リソース管理)信号方式を通して)WTRU20に知らしめることができる。この信号は、物理またはMAC層にて符号化される、WTRU20においてバッファーされたデータ量についての情報を含むことができる。この代替手段は、既存のスケジューリング情報と異なる新しい形式は必要とはしない。さらに、閉ループ方式が採用されるなら、以下に開示される如く、信号は低速電力制御を支援するために使用することができるであろう。
【0022】
あるいはノードB30は、以前に得られている評価によりCQIをバイアスさせ、そのような送信なしでWTRU20のスケジューリングをすることができる。この代替手段によると、望ましくはそのようなCQIはノードB30において予め定義された規則に従ってバイアスされる。バイアスの種別は例えば、ノードB30が達成しようとしている特定の目標に依存することができる。ノードB30がWTRU20からの干渉を最小にしようとするなら、初期のCQIは低くバイアスされることが望ましい。ノードB30がWTRU20からのデータを最初の機会で検出する確率を最大にしようとするなら、CQIは高くバイアスされることが望ましい。
【0023】
WTRU20からの初期の送信がエラーをもたらしたなら、そのエラーのあった送信は、再送信に対するCQIを評価するために使用される。この代替手段においては、CQIが次に、HARQエンティティ146を使用してACK/NACKと共に転送されることが望ましい。当業者が認識するように、HARQエンティティ146は、単一のMAC−e PDUのWTRU20への配信状態を表す、ACK(ACKnowledgement:肯定応答)またはNACK(Non−ACKnowledgement:否定応答)の発生に関与する。これは、新しいDL(DownLink:下り回線)信号方式を定義すること、またはE−RGCHチャンネルの意味を再定義することの何れかによって、為すことが可能である。後者の場合においては、信号送出されるCQIの変化は、次の送信に対してデルタ的に高く(delta up)するか、またはデルタ的に低く(delta down)することが望ましい。
【0024】
この方法によると、CQIを決定する方法は以下の表1において説明される。
【0025】
【表1】

【0026】
CELL_FACHモードにおいて、上に説明されたCQIバーストは、速い割り付けによるHSUPA−型信号方式でのランダム・アクセス(Random Access)の同様の動作を可能にするように修正される。例えば、現在使用されているRACH(Random Access CHannel:ランダム・アクセス・チャンネル)方式と同様なランプ・アップ(ramp up)付きアクセス−プリアンブルを使用することができる。アクセス・コードおよびスロットは、現在の方式において為されているものと同様な方法にて定義され、そして選択された署名は、一時的な「ユーザーID」(PHY(Physical:物理層)およびMAC層のみに存在する)に対応する。そういうものとして、ノードB30がWTRU20から特定のRACHプリアンブルを獲得すると、HARQエンティティ146は、WTRU20に送信しないように知らせることになるNACK応答か、またはWTRU20がメッセージ送信に対して適切なトランスポート形式を選択することを可能にすることになる特定のCQIを伴うACK応答、の何れがWTRU20に送信されるべきであるかを決定する。この方法によると、NACKをCQIの特別な場合(すなわちCQIそれ自体がゼロ)として見なすことが可能である。このCQI/ACK/NACKは、検出された署名に基づき一時的なIDによりWTRU20に向けられ、その結果正しいWTRU20を特定する。このIDは、1つのMACトランスポート・ブロックの持続時間の間有効であり、したがって再送信のためにそのWTRU20にCQI/ACK/NACKを送出するために使用可能である。
【0027】
CQI信号方式を使用する開示された方法によると、適応型変調および上り回線上の符号化がノードBからイネーブル(enable)される。ノードB30における受信電力を均一に調整するために、送信電力によりチャンネルの変動を補償する代わりに、受信電力が変動することを許容されることが望ましく、一方でその時点のチャンネル条件に合致する変調および符号化方式が利用される。
【0028】
上で開示された何れの方法によってもCQI信号方式による低速電力制御を実現することが可能である。これらの方法は、干渉評価報告、例えばCQI報告に基づき、ノードBからデータを送信する場合に、その送信電力を制御するために、WTRU RNC(Radio Network Controller:無線制御装置)にRRCメッセージを送出し;E−RGCH(E−DCH Relative Grant CHannel:E−DCHの相対的許可チャンネル)をセル間干渉に役立つ「電力の上げ/下げ」コマンド(電力比の上げ/下げの代わりに)として再解釈し;かつ上位層の信号方式によって予め定められた、現時点の方法より低い頻度にて、F−DPCH(Fractional Dedicated CHannel)を使用し続ける、ノードB RNCを含む、閉ループRRC信号方式を含む。
【0029】
低速電力制御(高速電力制御の代わりに)を利用することの論理的根拠は、ノードB30のスケジューラ144には一時に1つのWTRU20をスケジューリングする可能性があるため、対応するノードB30にて干渉を緊密に制御するにおいて得るものがほとんどないということである。その上他のノードBへの干渉は、高速電力制御コマンドが、殆どの場合に対応ノードB30である、最も近いノードBのチャンネルと相関があるため、高速電力制御によっては通常改善されない。
【0030】
低速電力制御の別の利点は、ノードB30には、短期的チャンネル条件に依存して(チャンネル−依存性スケジューリングにて)、所与の時点にて何れのWTRU20が送信するべきであるかの選択を最適化できる可能性があるということがある。その上E−TFC(Enhanced Transmission Format Code:拡張送信形式符号)選択手順は、WTRU20が、自身がどのE−TFCを使用することが可能であるかをノードB30から直接分るため、かなり簡略化される。したがって、送信電力をあらゆる送信の都度再計算する必要はない。
【0031】
HSPA(High Speed Packet Access:高速パケット・アクセス)システムにおける下位互換的実施方法は、既存制御構造に対する変更を最小にする。開示された方法を実施しないレガシーのWTRUは、依然として既存の手順に従って動作し、そして現在のシステム(すなわちレリース6システム)において定義されている同一の物理チャンネルの言うことを聞くことができる。開示された方法を利用するWTRUを支援するために使用される修正されたE−AGCHは、E−RNTI(E−DCH Radio Network Temporary Identity)により識別され、したがって過去のシステムに対する変更はレガシーのWTRUにとっては透過的(transparent)である。修正E−RGCHもまた使用されても、異なったWTRUに対しては異なった署名系列を使用するため、レガシーのWTRUにとっては透過的である。
【0032】
開示された方法の全面的性能利益は、その搬送波上のすべてのWTRUが本発明を実施するシナリオにおいて実現可能であるが、WTRUの一部分がレガシーのWTRUであるか、またはより低いビット速度にてより連続的に送信しているWTRUであっても利益を得ることは依然として可能である。この場合、これらの2つの種別のWTRUの共存に対して、異なった無線リソース管理方法が可能である。開示された方法が、時の経過により高ビット速度のWTRUおよび低ビット速度の(そしてレガシーの)WTRUを峻別すると、その結果、WTRUの許容HARQ処理を限定することになる。別の開示された方法は、低ビット速度かつレガシーWTRUのために全体のUL負荷の一部分を予約し、低速電力制御機構を使用する高ビット速度WTRUによってUL負荷が使い果たされることを制限する。
【0033】
上に開示された方法は、Cell_DchおよびCell_FACH状態におけるWTRUに適用可能である。これらの方法には、オーバーヘッド削減および場合によっては、チャンネル−依存性スケジューリング;E−TFC選択手順の簡略化(ノードBにより送信されたCQIからどのE−TFCが達成可能であるかをWTRUが直接分るので);およびE−DCH下り回線制御チャンネル(例えばE−AGCH、E−RGCH)に起因するオーバーヘッド削減を、対応ノードBが実行することを可能とする利点がある。
【0034】
実施形態
1.送信割り付けのスケジューリングのための方法であって、
WTRU(Wireless Transmit Receive Unit:無線送受信ユニット)から制御情報を受信するステップと、
少なくとも前記制御情報に基づき、前記WTRUに対して非固定的許可割り付けを決定するステップであって、前記非固定的許可割り付けが決定されている許可限界に限定されることと
を具備することを特徴とする方法。
【0035】
2.前記許可限界が、ある時間的持続時間であることを特徴とする実施形態1に記載の方法。
【0036】
3.前記許可限界が、限定された数のパケット・データ・ユニットの送信であることを特徴とする前の実施形態の何れかに記載の方法。
【0037】
4.前記制御情報がスケジューリング情報を具備することを特徴とする前の実施形態の何れかに記載の方法。
【0038】
5.スケジューリングの時点にてCQI(Channel Quality Indicator:チャンネル品質表示子)情報を前記WTRUに送信するステップをさらに具備することを特徴とする前の実施形態の何れかに記載の方法。
【0039】
6.前記CQIを送信するための物理チャンネルを定義するステップをさらに具備することを特徴とする実施形態5記載の方法。
【0040】
7.前記物理チャンネルが、E−AGCH(Enhanced Access Grant Channel:拡張アクセス許可チャンネル)であることを特徴とする実施形態6記載の方法。
【0041】
8.前記定義するステップが、前記E−AGCHのビットを前記CQI情報と置き換えるステップを具備することを特徴とする実施形態7記載の方法。
【0042】
9.前記5ビットが置き換えられることを特徴とする実施形態8記載の方法。
【0043】
10.前記E−AGCHの残余のビットが、前記許可割り付けが非固定的か否かを知らしめるために使用されることを特徴とする実施形態9記載の方法。
【0044】
11.前記制御情報を受信するステップの前に前記WTRUから信号を受信するステップをさらに具備することを特徴とする実施形態1〜5の何れかに記載の方法。
【0045】
12.前記信号が、前のデータ送信であることを特徴とする実施形態11記載の方法。
【0046】
13.前記信号が、定義された電力オフセットにて受信された特別な信号であることを特徴とする実施形態11記載の方法。
【0047】
14.前記信号が、前記WTRUにおいてバッファーされたデータ量に関する情報を含むことを特徴とする実施形態13記載の方法。
【0048】
15.送信割り付けのスケジューリングのためのノードBであって、
WTRU(Wireless Transmit Receive Unit:無線送受信ユニット)から制御情報を受信するための受信機と、
少なくとも前記制御情報に基づき、前記WTRUに対して非固定的許可割り付けを決定するための処理装置であって、前記非固定的許可割り付けが決定されている割り付け期間に限定されることと
を具備することを特徴とするノードB。
【0049】
16.前記許可限界が、ある時間的持続時間であることを特徴とする実施形態15記載のノードB。
【0050】
17.前記許可限界が、限定された数のパケット・データ・ユニットの送信であることを特徴とする前の実施形態の何れかに記載のノードB。
【0051】
18.前記制御情報がスケジューリング情報を具備することを特徴とする前の実施形態の何れかに記載のノードB。
【0052】
19.スケジューリングの時点にてCQI(Channel Quality Indicator:チャンネル品質表示子)情報を前記WTRUに送信することをさらに具備することを特徴とする前の実施形態の何れかに記載のノードB。
【0053】
20.前記CQIを送信するための物理チャンネルを定義することをさらに具備することを特徴とする実施形態19に記載のノードB。
【0054】
21.前記物理チャンネルが、E−AGCH(Enhanced Access Grant Channel:拡張アクセス許可チャンネル)であることを特徴とする実施形態20に記載のノードB。
【0055】
22.前記定義することが、前記E−AGCHのビットを前記CQI情報と置き換えることを具備することを特徴とする実施形態21記載のノードB。
【0056】
23.前記5ビットが置き換えられることを特徴とする実施形態21に記載のノードB。
【0057】
24.前記E−AGCHの残余のビットが、前記許可割り付けが非固定的か否かを知らしめるために使用されることを特徴とする実施形態23記載のノードB。
【0058】
25.前記制御情報を受信する前に前記WTRUから信号を受信することをさらに具備することを特徴とする実施形態19記載のノードB。
【0059】
26.前記信号が、前のデータ伝送であることを特徴とする実施形態25に記載のノードB。
【0060】
27.前記信号が、定義された電力オフセットにて受信された特別な信号であることを特徴とする実施形態25記載のノードB。
【0061】
28.前記信号が、前記WTRUにおいてバッファーされたデータ量に関する情報を含むことを特徴とする実施形態27に記載のノードB。
【0062】
特徴および要素が特定の組み合わせにて記述されているが、それぞれの特徴または要素は、他の特徴および要素なしで単独にて、または他の特徴および要素のあるなしにかかわらず様々な組み合わせにて使用可能である。提供される方法またはフローは、汎用目的のコンピューターまたは処理装置による実行のための、コンピューターにて読み取り可能な記憶装置媒体にて実体的に具現化されるコンピューター・プログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにて実施することができる。コンピューターにて読み取り可能な記憶装置媒体の例としては、ROM(Read Only Memory:リード・オンリー・メモリ)、RAM(Random Access Memory:ランダム・アクセス・メモリ)、レジスター、キャッシュ・メモリ、半導体メモリ・デバイス、内蔵ハード・ディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気媒体、磁気−光学媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびDVD(Digital Versatile Disk:デジタル多用途ディスク)などの光学媒体が含まれる。
【0063】
適切な処理装置の例としては、汎用目的処理装置、専用目的処理装置、従来の処理装置、DSP(Digital Signal Processor:デジタル信号処理装置)、複数のマイクロ処理装置、DSPコアに関連付けられた1つまたは複数のマイクロ処理装置、制御装置、マイクロ制御装置、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向けIC)、FPGA(Field Programmable Gate Array)回路、他の何れかの種別のIC(Integrated Circuit:集積回路)、および/または状態マシンが含まれる。
【0064】
WTRU(Wireless Transmit Receive Unit:無線送受信ユニット)、UE(User Equipment:ユーザー設備)、端末、基地局(base station)、RNC(Radio Network Controller:無線ネットワーク制御装置)、または任意のホスト・コンピューターにおいて使用するための無線周波数送受信機を実施するために、ソフトウェアに関連付けられた処理装置を使用することができる。WTRUは、ハードウェアおよび/またはソフトウェアにて実施され、カメラ、ビデオ・カメラ・モジュール、テレビ電話、スピーカーフォン、振動デバイス、スピーカー、マイクロホン、テレビ送受信機、ハンズフリー受話器、キーボード、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))モジュール、FM(Frequency Modulated:周波数変調された)無線ユニット、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示)ユニット、OLED(Organic Light−Emitting Diode:有機発光ダイオード)表示ユニット、デジタル音楽プレーヤー、メディア・プレーヤー、テレビゲーム・プレーヤー・モジュール、インターネット・ブラウザー、および/または任意のWLAN(Wireless Local Access Network:無線LAN)モジュールなどのモジュールと連動して使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信割り付けのスケジューリングのための方法であって、
無線送受信ユニット(WTRU)が制御情報を送信するステップと、
非固定的許可割り付けを受信するステップと
を具え、前記非固定的許可割り付けは、決定された許可限界を含み、
前記決定された許可限界は、MAC−e パケット・データ・ユニットの予め定義された数であることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記MAC−e パケット・データ・ユニットの予め定義された数は、同一のHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request:ハイブリッド自動再送要求)処理であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記制御情報は、スケジューリング情報を具えたことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記WTRUにおいてバッファーされたデータ量に関する情報を含む信号を送信するステップをさらに具えたことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記信号は、定義された電力オフセットにて送信されることを特徴とする請求項4記載の方法。
【請求項6】
拡張アクセス許可チャンネル(E−AGCH)を受信するステップをさらに具え、
前記E−AGCHの1つ又は複数のビットは、MAC−e パケット・データ・ユニットの予め定義された数を示すことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
拡張アクセス許可チャンネル(E−AGCH)を受信するステップをさらに具え、
前記E−AGCHの1つのビットは、許可割り付けが固定的又は非固定的であることを示すことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項8】
無線送受信ユニット(WTRU)であって、
プロセッサを具え、
該プロセッサは、
制御情報を送信し、
非固定的許可割り付けを受信するように構成され、
前記非固定的許可割り付けは、決定された許可限界を含み、
前記決定された許可限界は、MAC−e パケット・データ・ユニットの予め定義された数であることを特徴とする無線送受信ユニット(WTRU)。
【請求項9】
前記MAC−e パケット・データ・ユニットの予め定義された数は、同一のHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request:ハイブリッド自動再送要求)処理であることを特徴とする請求項8記載の無線送受信ユニット(WTRU)。
【請求項10】
前記制御情報は、スケジューリング情報を具えたことを特徴とする請求項8記載の無線送受信ユニット(WTRU)。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記WTRUにおいてバッファーされたデータ量に関する情報を含む信号を送信するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項8記載の無線送受信ユニット(WTRU)。
【請求項12】
前記信号は、定義された電力オフセットにて送信されることを特徴とする請求項11記載の無線送受信ユニット(WTRU)。
【請求項13】
前記プロセッサは、拡張アクセス許可チャンネル(E−AGCH)をさらに受信するように構成され、
前記E−AGCHの1つ又は複数のビットは、MAC−e パケット・データ・ユニットの予め定義された数を示すことを特徴とする請求項8記載の無線送受信ユニット(WTRU)。
【請求項14】
前記プロセッサは、拡張アクセス許可チャンネル(E−AGCH)をさらに受信するように構成され、
前記E−AGCHの1つのビットは、許可割り付けが固定的又は非固定的であることを示すことを特徴とする請求項8記載の無線送受信ユニット(WTRU)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−59120(P2013−59120A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−270346(P2012−270346)
【出願日】平成24年12月11日(2012.12.11)
【分割の表示】特願2009−544099(P2009−544099)の分割
【原出願日】平成19年12月28日(2007.12.28)
【出願人】(596008622)インターデイジタル テクノロジー コーポレーション (871)
【Fターム(参考)】