説明

矢板壁エレメント用の加圧デバイスおよび当該デバイスを特定の矢板壁に適用させるための方法

【課題】種々の壁エレメントならびに配置に対して効率よく適応できる矢板壁エレメント用のシンプルかつ安定した加圧デバイスを提供する。さらに種々の壁エレメントならびに配置に対して加圧デバイスを効率よく適応するための方法を提供する。
【解決手段】本発明は、ベース・キャリア、それぞれが矢板壁エレメントを保持するための少なくとも2つの保持デバイス30、および各保持デバイス30のための加圧シリンダ・ユニット20を包含し、保持デバイス30が加圧シリンダ・ユニット20上に配置されている矢板壁エレメント用の加圧デバイス12に関する。さらに本発明は、矢板壁エレメントの配置、形状、および/またはサイズにおいて、前もって嵌められた矢板壁と異なる特定の矢板壁に対して加圧デバイス12を適応させるための方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベース・キャリア、それぞれが矢板壁エレメントを保持するための少なくとも2つの保持デバイス、および各保持デバイスのための加圧シリンダ・ユニットを包含し、保持デバイスが昇降のために加圧シリンダ・ユニット上に配置された、矢板壁エレメント用の加圧デバイスに関する。
【0002】
さらに本発明は、採用される矢板壁エレメントの配置、形状、および/またはサイズにおいて、前もって嵌められた矢板壁と異なる特定の矢板壁に対して加圧デバイスを適応させるための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
建設工事において、特に基礎建設工事においては、掘削ピットを確保するために矢板壁エレメントがオーバーラップまたは相互に係合する態様で土中に打ち込まれ、あるいは圧入されて矢板壁が形成される。掘削ピットの確保が終了すると再びバー形状の矢板が引き抜かれ、再度使用することが可能になる。効率的な運用のため、しばしば打ち込みおよび引き抜きのために採用されるいくつかの保持デバイスが、いわゆるリーダと呼ばれるマスト上に垂直に変位することができるキャリア上の建設工事機械の上に互いに隣り合って配置される。
【0004】
特許文献1から杭用の加圧デバイスを知ることができるが、それにおいては、マスト上に案内されている加圧ヘッドが圧入される杭上に配置され、前もってマスト上のあらかじめ決定された高さにロックされる。各加圧部材が、加圧ヘッドから分離できるハウジングを有し、それが非対称に配置されたレール案内を含む。したがって、ハウジングを相互に交換することによって、加圧部材の距離を、異なる寸法を有する杭の距離に適応させることができる。このシステムは、2つの加圧部材のためにだけ採用可能である。それに加えて、2つの異なる距離の設定だけが可能である。
【0005】
特許文献2、特許文献3、あるいは特許文献4からは、土中に矢板を圧入するデバイスを例に取ることができるが、これは、いくつかの液圧クランピングおよびそれぞれが矢板に割り当てられる加圧ユニットを包含している。加圧ユニットは、水平案内に沿って互いに関して調整することができる。しかしながら、その種の変位案内は非常に複雑であり、高い圧力が印加される場合には、安定性および剛性に関して問題を生じる。
【0006】
【特許文献1】独国特許出願公開DE−A−3615596号明細書
【特許文献2】独国実用新案DE−U−9113365号明細書
【特許文献3】独国特許出願公開DE−A−4004115号明細書
【特許文献4】英国特許GB−C−966093号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、種々の壁エレメントならびに配置に対して効率よく適応できる矢板壁エレメント用のシンプルかつ安定した加圧デバイスを提供することを目的とする。さらに本発明は、種々の壁エレメントならびに配置に対して加圧デバイスを効率よく適応するための方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、本発明に従って、特許請求の範囲の請求項1の特徴を有するデバイスにより、また特許請求の範囲の請求項10の特徴を有する方法により解決される。好ましい実施態様については、それぞれの従属項の中に述べられている。
【0009】
本発明に係るデバイスは、交換可能なフレームがベース・キャリアに分離可能に固定されること、交換可能なフレーム内に各加圧シリンダ・ユニット用の受け入れ空間が備えられること、およびその受け入れ空間内において加圧シリンダ・ユニットが分離可能に支持されることを特徴とする。
【0010】
本発明の基本概念は、加圧シリンダ・ユニット用の受け入れ空間に必要な距離を有するフレームのために、交換可能なフレームの交換だけを行えばよいというところにある。保持デバイスを伴う加圧シリンダ・ユニット等の複雑なコンポーネントは、容易に分離され、再度使用することが可能である。このようにすれば、交換可能なフレームを、たとえば完全溶接構造としてシンプルかつコストを削減する態様で設計することができる。
【0011】
フレーム内に配置される、保持デバイスを伴った加圧シリンダ・ユニットが挿入される受け入れ空間の距離は、組み立て後の矢板壁の距離に従って設計される。しかしながら矢板壁エレメントは、種々の矢板壁のための幅ならびに設計において多様となり得ることから、これまでは、固定のキャリア構造を有する加圧シリンダ・ユニットならびに保持デバイスを伴う完全な加圧機をいくつか用意するか、あるいは複雑かつ繊細な調整デバイスを有する加圧機を用意しなければならなかった。本発明は、シンプルかつ柔軟な態様でそれぞれの矢板壁プロファイルならびにそれぞれの矢板壁のサイズに適応できるモジュラ構造の安定した加圧システムを提供する。
【0012】
本発明によれば、ベース・キャリア上に案内デバイスが配置され、それが特にリーダと相互作用すると好ましい。
【0013】
本発明に係る加圧デバイスのベース・キャリアは、スライドを形成することができる。このようにすれば、ベース・キャリアが案内デバイスによってリーダのマスト上に支持され、マストに沿って垂直に変位することが可能になる。
【0014】
本発明の別の実施態様によれば、接続デバイスが備えられ、好ましくはそれが、一方において個別の加圧シリンダ・ユニットの供給ラインのための分離可能な接続を、他方において少なくとも1つの主供給ラインのための接続を含み、かつ当該接続デバイスが少なくとも1つの主供給ラインと個別の加圧シリンダ・ユニットの供給ラインを接続する。これは、中央接続デバイスを介したキャリア装置に対する動力供給ラインの迅速な結合および結合解除を考慮に入れている。この接続デバイスは、ベース・キャリア上のラインまたは接続ブロックとすることが可能である。
【0015】
保持、加圧、および引き抜き動作のために、特に個別の加圧シリンダ・ユニットの液圧供給のために備えられるコントロールをベース・キャリア上に配置することも可能である。主供給ラインは、電力ラインおよび/または液圧ラインから構成可能であり、それを、プラグもしくはコネクタ・ソケットを介して個別の加圧シリンダ・ユニット用の供給ラインに結合することができる。
【0016】
本発明によれば、保持デバイスがそれぞれ案内シャフトを有し、それが交換可能なフレーム上の受け入れ空間内に突出し、その中において変位可能な態様で支持されることが特に好ましい。
【0017】
変位可能な案内シャフトの結果として、保持デバイスが、それぞれ案内された態様で矢板壁エレメントを土中に圧入し、あるいはそこから引き抜くことができる。最小可能摩擦を伴う案内を達成するために、スライド・スリーブまたは潤滑付きローラまたはロールをそれぞれ、受け入れ空間の壁と突出するパイプ部分の間の、案内シャフトの上側部分に配置することができる。
【0018】
本発明の特に好ましい改良は、加圧シリンダ・ユニットが、案内シャフト上に分離可能に固定されるピストン・ロッドを含むことによって特徴付けられる。
【0019】
この加圧シリンダ・ユニット上における案内シャフトの分離可能な固定のために、保持デバイスの案内シャフトおよび加圧シリンダ・ユニットのピストンの下方にそれぞれスルーホールを持たせることが可能であり、それを介して接続のためのボルトを挿入することができる。加圧シリンダ・ユニットのトップは、それぞれフレームに固定される。
【0020】
本発明のさらに別の実施態様によれば、保持デバイスが、調整可能な態様で、より詳細にはねじりが可能な態様で案内シャフト上に支持されるクランプ・ヘッドを含むべく準備される。
【0021】
このクランプ・ヘッドは、それぞれ矢板壁エレメントの上端をクランプする作用をもたらす。クランプ・ヘッドのコレットは、液圧で作動することができる。矢板壁エレメントは、たとえばZ字形状もしくはU字形状のプロファイルといった角度付きの設計を有することも可能であり、あるいはそれらを互いに関して角度を持たせて配置することも可能である。このためにクランプ・ヘッドが、ねじることが可能な態様で案内シャフト上に支持される。ねじりは、マニュアルであるいは回転ドライブによってもたらすことができる。
【0022】
さらにまた、案内シャフトが円形に配置された穴パターンを有するフランジを含み、それによって種々の角度ポジションでクランプ・ヘッドを固定できると特に有利である。
【0023】
案内シャフトのフランジに配置された溝付き穴を伴うボルト穴の円を通じて、シンプルな態様で案内シャフトを角度ポジションにマニュアル設定することができる。それに加えてプリセットがねじ止めによって固定されることから、ねじれに対して特に安定となる。溝付き穴内におけるねじ止め固定に代えて、案内シャフトとクランプ・ヘッドの迅速な結合のためにボルト穴の円上に複数の割り出し穴を備えることもできる。その種の場合においては、クランプ・ヘッドのフランジが、係合するタペットを含む。
【0024】
本発明によれば、交換可能なフレーム内の個別の受け入れ空間がまったく同一に設計され、加圧シリンダ・ユニットがまったく同一に構成されたモジュールとして設計されるべく準備される。
【0025】
したがって、加圧シリンダ・ユニットの故障の場合には、代替加圧シリンダ・ユニットと迅速に交換することが可能になる。その結果、必要となる保管スペースが小さくなる。それに加えて、フレームの交換の間に、それより早く取り外された加圧シリンダ・ユニットを必要に応じて交換後のフレームに再度固定することができる。
【0026】
本発明によれば、本発明に係る加圧デバイスが建設工事機械のリーダに沿って変位可能な態様で支持されるべく準備される。
【0027】
この建設工事機械のリーダは、矢板壁エレメントの圧入または引き抜きのための加圧デバイス用の垂直案内を構成する。原則的に、この垂直案内は、地上に直接支持されたマストによって具体化することも可能である。
【0028】
本発明に係る方法は、加圧シリンダ・ユニットが第1の交換可能なフレームから分離され、交換可能なフレームがベース・キャリアから分離され、その後、特定の矢板壁に適応された第2の交換可能なフレームがベース・キャリアに固定され、加圧シリンダ・ユニットが第2の交換可能なフレームの受け入れ空間内に固定されることを特徴とする。
【0029】
その結果として、加圧デバイスのすべての構造コンポーネントが、フレームを除いて再利用可能になることから、種々の矢板壁または矢板壁エレメントに対する加圧デバイスの適応が、はるかに経済的に実行可能になる。さらにまた、交換可能なフレームは、そのより軽い重量から、加圧デバイス全体よりはるかに容易に取り扱うことが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明について、図面に略図的に例示した好ましい実施態様によって、さらに詳細に述べる。それらの図面についてのリストは、簡単な説明とともに末尾に掲載した。
【0031】
同一機能を有する要素には、図面を通じて同一の参照記号が割り当てられている。
【0032】
本発明に係るモジュラ構造の加圧デバイス12が図1〜3に示されている。加圧デバイス12は、交換可能なフレーム40、4つのモジュラ構造の加圧シリンダ・ユニット20、および上側マスト66上に案内されたスライド68と結合するためのアダプタとして作用するベース・キャリア10を有する。
【0033】
図1には、加圧デバイス12が、その長さ方向の側の図で例示されており、この場合には、交換可能なフレーム40の対称軸の右側に保持デバイス30を伴う前記フレームが断面図として示されている。
【0034】
図2には、加圧デバイス12が、そのブロードサイドの断面図で示されており、この場合には、ベース・キャリア10および案内デバイス52を介した上側マスト66への結合が、断面図として追加図示されている。
【0035】
図3においては、加圧デバイス12がその上面図で示されており、ここにはベース・キャリア10および案内デバイス52の断面も図示されている。案内デバイス52の案内レールは、ねじボルトによって分離可能に固定される。ねじ43の分離および取り外しを通じて、交換可能なフレーム40をベース・キャリア10から分離することができる。
【0036】
加圧デバイスは、それぞれが、それぞれに固定された保持デバイス30を包含する4つの加圧シリンダ・ユニット20を有し、交換可能なフレーム40内に連帯的に案内され、固定されている。各加圧シリンダ・ユニット20は、ピストン・ロッド22およびシリンダ24からなり、クランプした矢板壁エレメントを昇降させるためのエネルギが液圧供給ライン74を介して供給される。
【0037】
各保持デバイス30は、方形スリーブ31およびベース35によって形成される案内シャフト32を包含する。スリーブ31とピストン・ロッド22の間の接続ポイントにおいてパイプ31がホールを有し、その周囲に壁補強28がそれぞれ溶接されている。そのホールおよびピストン・ロッド22のベアリング・アイ29を貫通するボルト44によって、ピストン・ロッド22が案内シャフト32と分離可能に接続されている。
【0038】
それに加えて各保持デバイス30は、矢板壁エレメント50を把持するための液圧コレット78を伴うクランプ・ヘッド34を含む。クランプ・ヘッド34は、セッティング・フランジ33を介して、案内シャフト32に備わるベース35の円形フランジ37に固定されている。
【0039】
ボックス形状の交換可能なフレーム40は、ボトムが外側に溶接された環状プレート56によって補強されたケーシング55を含み、内側に溶接された垂直リブ57、水平リブ58、および穴あきリブ59によって強化されている。その結果、溶接構造として設計された交換可能なフレーム40は安定であり、低減された材料使用に起因して軽量構造を有する。ケーシング55、1つまたは2つの垂直リブ57、および穴あきリブ59の間において4つのまったく同一の受け入れ空間42の1つがそれぞれ形成される。それに加えて、ケーシングに溶接されたスライド・バー53が、それぞれの受け入れ空間42に備わり、それが案内シャフト32をスリーブ31の側面に沿って案内するべく作用する。さらに、2つのベアリング・プレート26が受け入れ空間42に備わり、それらが、それぞれケーシング55のトップに溶接されており、加圧シリンダ・ユニット20のシリンダ24を固定するべく作用する。長い交換可能なフレーム40をそれより短いベース・キャリア10に間隔を開けた態様で固定するために、スペーサ・リブ17が、ケーシング55の長さ方向の側面に溶接されており、それにねじ穴プレート18が溶接され、それをベース・キャリア10上にねじ止めすることができる。
【0040】
ベース・キャリア10は、ブレース・リブ16および、さらに別のコンポーネントを結合するための接続穴72を含む接続デバイス70を伴う固定プレート14を有する。ベース・キャリア10上には、一方に交換可能なフレーム40のねじ穴プレート18が固定されており、他方に案内デバイス52およびスライド68が固定されている。
【0041】
図4は、保持デバイス30が上に配置された矢板壁エレメント50の可能構成および可能形状を例示している。この場合においては矢板壁エレメント50が、Z形状のプロファイルが与えられたプロファイル鋼板として設計されている。しかしながら、矢板壁エレメント50をこのほかの設計の矢板とすることも可能である。一方において矢板壁エレメント50は、係合表面49を有し、その上端に保持デバイスのコレット78が係合する。他方において矢板壁エレメント50は、フック48を伴う接続表面51を有し、それを介し、後ろから係合することによって矢板壁50が互いに接続される。
【0042】
保持デバイス30は、案内シャフト32のセッティング・フランジ33およびクランプ・ヘッド34が見えるように図示されている。セッティング・フランジ33は、位置決めアイ39を伴うビード38および、調整およびその後に続くベース35の円形フランジ37上における角度固定のための溝付き穴36を有する。
【0043】
図5には、本発明に係る加圧デバイス12用の建設工事機械60の実施態様が示されている。この建設工事機械60は、地表面上を移動することができる下側キャリッジ65、前記下側キャリッジ上に位置決めされた回転する上側キャリッジ64、およびリーダ62を伴う直立ロッド63を包含する。リーダ62は、主として下側マスト67および上側マスト66からなり、その上を本発明に係る加圧デバイス12が、案内デバイス52によってベース・キャリア10を介して接続されたスライド68と連帯的に案内される。さらにスライド68上には、電気および液圧の主供給ライン76のための接続が上側マスト66に配置されている。
【0044】
フレーム40を交換するためには、サスペンション26上に配置された上側ボルト45を分離して取り外し、その結果として加圧シリンダ・ユニット20を、供給ライン74の結合解除に続いて、サスペンション26および受け入れ空間42の外に下側から取り出すことができる。ねじ46を緩めることによって交換可能なフレーム40をベース・キャリア10の固定プレート14から取り外すことができる。改良された取り扱いのために、スペーサ・スリーブ47が、固定プレート14とねじ46のヘッドの間に配置されている。その後、新しい矢板壁エレメント50の距離に適応し、かつ新しい受け入れ空間42の適応済み距離を有する新しい交換可能なフレーム40を、再び固定プレート14に固定することができる。最後に加圧シリンダ・ユニット20が、新しい受け入れ空間42内に挿入され、再び接続される。
【0045】
メンテナンスを目的としてピストン・ロッド22をシリンダ24の外に延ばすことが可能であり、またボルト延長スレッド27を介して下側ボルト44を分離して取り出し、それによってクランプ・ヘッド34を、保持デバイス30全体とともにシリンダ・ピストン22から取り外すことができる。
【0046】
新しい矢板壁エレメント50のプロファイルに適応させる間に、それぞれのクランプ・ヘッドのセッティング・フランジ33を、ねじる態様で加圧シリンダ・ユニット20の円形フランジ37に固定する。整列のために、それぞれのビード38の位置決めアイ39およびクランプ・ヘッド34のセッティング・フランジ33上の円上に配置された溝付き穴36を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明に係る加圧デバイスの部分的な断面を示した正面図である。
【図2】加圧デバイスの側断面図である。
【図3】ベース・キャリアおよび案内デバイスを備えた加圧デバイスの部分的な断面を示した平面図である。
【図4】本発明に係る矢板壁エレメント上に配置される保持デバイスの配置を、簡明のために4番目の保持デバイスを省略して示した説明図である。
【図5】本発明に係る加圧デバイスがマウントされるリーダを包含する建設工事機械を示した説明図である。
【符号の説明】
【0048】
10 ベース・キャリア、12 加圧デバイス、14 固定プレート、16 ブレース・リブ、17 スペーサ・リブ、18 ねじ穴プレート、20 加圧シリンダ・ユニット、22 ピストン・ロッド、24 シリンダ、26 サスペンション、ベアリング・プレート、27 ボルト延長スレッド、28 壁補強、30 保持デバイス、31 方形スリーブ、パイプ、32 案内シャフト、33 セッティング・フランジ、34 クランプ・ヘッド、35 ベース、36 溝付き穴、37 円形フランジ、38 ビード、39 位置決めアイ、40 交換可能なフレーム、42 受け入れ空間、43 ねじ、44 ボルト、45 上側ボルト、46 ねじ、47 スペーサ・スリーブ、48 フック、49 係合表面、50 矢板壁エレメント、51 接続表面、52 案内デバイス、53 スライド・バー、55 ケーシング、56 環状プレート、57 垂直リブ、58 水平リブ、59 穴あきリブ、60 建設工事機械、62 リーダ、63 直立ロッド、64 上側キャリッジ、65 下側キャリッジ、66 上側マスト、67 下側マスト、68 スライド、70 接続デバイス、72 接続穴、74 液圧供給ライン、76 主供給ライン、78 液圧コレット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース・キャリアと、それぞれが矢板壁エレメントを保持するための少なくとも2つの保持デバイスと、各保持デバイスのための加圧シリンダ・ユニットとを包含し、前記保持デバイスが昇降のために前記加圧シリンダ・ユニット上に配置される矢板壁エレメント用の加圧デバイスにおいて、
交換可能なフレームが前記ベース・キャリア上に分離可能に固定され、前記交換可能なフレーム内に、各加圧シリンダ・ユニットのための受け入れ空間が備えられ、前記各加圧シリンダ・ユニットが、前記各受け入れ空間内に分離可能に支持されることを特徴とする矢板壁エレメント用の加圧デバイス。
【請求項2】
案内デバイスが特にリーダと相互作用するように前記ベース・キャリア上に配置されることを特徴とする請求項1に記載の矢板壁エレメント用の加圧デバイス。
【請求項3】
接続デバイスが配置され、前記接続デバイスは一方において個別の加圧シリンダ・ユニットの供給ラインのための分離可能な接続部を、他方において少なくとも1つの主供給ラインのための接続部を含み、前記接続デバイスは前記少なくとも1つの主供給ラインと、前記個別の加圧シリンダ・ユニットの供給ラインを接続することを特徴とする請求項1に記載の矢板壁エレメント用の加圧デバイス。
【請求項4】
前記各保持デバイスは、それぞれ前記交換可能なフレーム上の前記受け入れ空間内に突出し、その中において変位可能な態様で支持される案内シャフトを有することを特徴とする請求項1に記載の矢板壁エレメント用の加圧デバイス。
【請求項5】
前記加圧シリンダ・ユニットが、前記案内シャフト上に分離可能に固定されるピストン・ロッドを含むことを特徴とする請求項4に記載の矢板壁エレメント用の加圧デバイス。
【請求項6】
前記保持デバイスが、調整可能な態様で、特にねじりが可能な態様で前記案内シャフト上に支持されるクランプ・ヘッドを含むことを特徴とする請求項4に記載の矢板壁エレメント用の加圧デバイス。
【請求項7】
前記案内シャフトが、円形に配置された穴パターンを有するフランジを含み、それによって種々の角度ポジションで前記クランプ・ヘッドを固定できることを特徴とする請求項6に記載の矢板壁エレメント用の加圧デバイス。
【請求項8】
前記交換可能なフレーム内の個別の前記受け入れ空間の各々がまったく同一に設計されており、前記加圧シリンダ・ユニットの各々がまったく同一に構成されたモジュールとして設計されることを特徴とする、請求項1に記載の矢板壁エレメント用の加圧デバイス。
【請求項9】
リーダを包含し、請求項1に記載の加圧デバイスが前記リーダに沿って変位可能な態様で支持されることを特徴とする建設工事機械。
【請求項10】
採用される矢板壁エレメントの配置、形状、および/またはサイズにおいて、前もって嵌められた矢板壁と異なる特定の矢板壁に対して請求項1に記載の加圧デバイスを適応させるための方法において、
前記加圧シリンダ・ユニットが第1の交換可能なフレームから分離され、前記交換可能なフレームが前記ベース・キャリアから分離され、
その後、前記特定の矢板壁に適応された第2の交換可能なフレームがベース・キャリアに固定され、前記加圧シリンダ・ユニットが前記第2の交換可能なフレームの受け入れ空間内に固定されることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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