説明

磁性マイクロプレートアセンブリ

上清からの生物学的に活性化された磁性粒子を分析するための磁性マイクロプレートアセンブリを開示する。アセンブリは、磁性マイクロプレートホルダ(20)と、磁性粒子を保持するための複数のウェルを備えるマイクロプレート(50)とを備える。マイクロプレートホルダ(20)は、ウェルに磁性粒子を引き寄せるための複数の磁石(30)と、マイクロプレートをホルダ内に固定するための複数の戻り止め(32、34)とを備える。戻り止め(32、34)は、上清と、磁性粒子から上清を洗い流すために適用される洗浄バッファとを廃棄するためにアセンブリをひっくり返す場合に、マイクロプレートがホルダ内にしっかりと保持されることを可能にする。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2008年6月9日に出願された米国仮特許出願第61/131,272号の優先権を主張する。
【0002】
本開示は、生物学的作用物質の分離および精製用の改善された磁性マイクロプレートアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
生物学的作用物質の分離および精製用のキャリアとして、生物学的に活性化された磁性の粒子またはビーズを使用することがよく知られている。生物学的に活性化された磁性ビーズと上清とを分離して、ビーズを分析するためのいくつかの手持ち式磁性マイクロプレートアセンブリが商業的に入手可能である。このような分離器は、磁石ベースと、それによって引き寄せられる生物学的に活性化された磁性ビーズを保持するための複数のウェル(典型的に6個、12個、24個、48個または96個のウェル)を有するマイクロプレートとを備え得る。生物学的に活性化された磁性ビーズを分析するために、ビーズが上清のウェルまで送達され、それらのビーズが、磁石ベースによってウェルに引き寄せられてそこに保持される。上清は、ビーズから分離され、マイクロプレートの上面が概ね下方に面するようにマイクロプレートを反転させることによって廃棄される。その後、洗浄バッファを適用して、ウェル内のビーズを洗浄することが可能であり、マイクロプレートを反転させることによって、洗浄バッファが廃棄され得る。
【0004】
マイクロプレートを反転させて、上清および洗浄バッファを廃棄する工程中において、ウェルからの磁性ビーズの損失を防止するために、マイクロプレートと磁石ベースとを固定しなければならない。公知の磁性マイクロプレートアセンブリの中には、磁石ベースおよびマイクロプレートが、磁石ベースおよびマイクロプレートの周りに巻き付けられる1つ以上のゴムバンドによって保持されるものもある。ゴムバンドは、上清および洗浄バッファを捕捉する傾向があり、ゴムバンドの位置が変わる傾向があるので、ゴムバンドは分析における交差汚染の原因となることがある。
【0005】
したがって、アセンブリを反転させて上清および洗浄バッファを廃棄する間に、マイクロプレートを固定するための改善された手段を備える、磁性マイクロプレートアセンブリを提供することが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
生物学的に活性化された磁性粒子と上清とを分離するための磁性マイクロプレートアセンブリが開示される。アセンブリは、磁性マイクロプレートホルダと、磁性粒子を保持するための複数のウェルを備えるマイクロプレートとを備える。マイクロプレートホルダは、ウェルに磁性粒子を引き寄せるための複数の磁石と、マイクロプレートをホルダ内に固定するための複数の戻り止めとを備える。戻り止めは、上清と、磁性粒子から上清を洗い流すために適用された洗浄バッファとを廃棄するためにアセンブリがひっくり返される場合に、マイクロプレートがホルダ内にしっかりと保持されることを可能にする。
【0007】
一実施形態によれば、マイクロプレートホルダの端壁に配置され、かつマイクロプレートのフランジに係合してマイクロプレートをマイクロファージホルダ内に固定するように位置決めされた、複数の留め具またはリブ部材を、マイクロプレートホルダの戻り止めは備える。
【0008】
他の実施形態によれば、マイクロプレートホルダの戻り止めは、マイクロプレートホルダの端壁に配置された複数の弾性戻り止めと、端壁の一方の近傍に配置された複数のドエルピンとを備え、この場合、弾性戻り止めおよびドエルピンは、マイクロプレートのフランジに係合してマイクロプレートをマイクロプレートホルダ内に固定するように、位置決めされる。
【0009】
さらに、マイクロプレートをマイクロプレートホルダに装着する方法およびマイクロプレートホルダからマイクロプレートを取り外す方法が開示される。
【0010】
本発明のさらなる特徴および利点は、以下の説明、添付図面および請求項を参照することにより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】マイクロプレートと磁性マイクロプレートホルダとを備える一実施形態による磁性マイクロプレートアセンブリの斜視図である。
【図2】図1のマイクロプレートアセンブリの他の斜視図である。
【図3】図1および図2のマイクロプレートホルダの斜視図である。
【図4】図1および図2のマイクロプレートホルダの他の斜視図である。
【図5】図1の線A−Aに沿って見た側断面図である。
【図6】図1〜図5の実施形態における、マイクロプレートをマイクロプレートホルダに装着しかつマイクロプレートホルダからマイクロプレートを取り外す方法を示した側断面図である。
【図7】マイクロプレートと磁性マイクロプレートホルダとを備える他の実施形態による磁性マイクロプレートアセンブリの斜視図である。
【図8】図7のマイクロプレートアセンブリの他の斜視図である。
【図9】図7および図8のマイクロプレートホルダの斜視図である。
【図10】図7および図8のマイクロプレートホルダの他の斜視図である。
【図11】図7の線B−Bに沿って見た側断面図である。
【図12】図7〜図11の実施形態における、マイクロプレートをマイクロプレートホルダに装着しおよびマイクロプレートホルダからマイクロプレートを取り外す方法を示した側断面図である。
【図13】図7〜図12の実施形態に使用されるスプリングボールプランジャの図を示している。
【図14】図7〜図12の実施形態に使用されるスプリングボールプランジャの図を示している。
【図15】磁性マイクロプレートアセンブリの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
詳細な説明
図1〜図6は、第1の実施形態による磁性マイクロプレートアセンブリ10を示している。図1〜図5を参照すると、アセンブリ10は、磁性マイクロプレートホルダ20と、このホルダ20に保持されたマイクロプレート50とを備える。アセンブリ10は、生物学的に活性化された磁性粒子またはビーズ(図示せず)と上清(図示せず)とを分離して、粒子または上清の分析を可能にするように構成される。
【0013】
マイクロプレート50は、上部プラットフォーム52と、上部プラットフォーム52から下方に延びる周辺壁54と、液体試料を保持するための、上部プラットフォーム52に一体成形された複数のウェル58とを有する単一部材から形成される。周辺壁54は、上壁部55と、上壁部55に接合された水平なレッジまたは縁56を備える張出し底部フランジ57とを備える。図示したように、マイクロプレート50のウェル58は8個×12個のアレイに配置され、これによって、96個のウェルのプレートが形成される。さらに、他の任意の数のウェル、例えば、6個、12個、24個、48個、384個または1536個あるいは他の任意の数のウェルを設けることが可能であり、種々のアレイデザインが使用され得ることを理解されたい。マイクロプレート50は非磁性プラスチックまたは他の適切な材料からなり得る。
【0014】
図3および図4を参照すると、マイクロプレートホルダ20は、底壁22と、底壁22の第1の端部に形成された第1の端壁24と、底壁22の第2の端部に形成された第2の端壁26と、実質的に開いた側部28とを備える。ホルダ20は非磁性プラスチックからなり得るが、他の材料を使用してもよい。複数の円筒状の磁石30は底壁22に位置決めされる。図示した実施形態において、マイクロプレートホルダは、8個×12個のアレイに配置された96個の磁石30を備え、各磁石30は、マイクロプレート50のウェル58の真下に位置合わせされるように位置決めされる。さらに、磁石の他の数および配置が可能であることを理解されたい。例えば、ウェル58よりも数が少ない磁石30が存在し、各磁石30が一群の複数のウェル58と位置合わせされるように位置決めされる実施形態を使用してもよい。さらに、使用される磁石30の数は、マイクロプレート50に設けられるウェル58の数に基づいて変更してもよい。
【0015】
さらに図3および図4を参照すると、端壁26は切り取り部27を備え、この切り取り部により、ユーザが、マイクロプレート50をマイクロプレートホルダ20に装着する間に、およびマイクロプレートホルダ20からマイクロプレート50を取り外す間に、マイクロプレート50の端部を把持することが可能になる。実質的に開いた側部28は、ユーザがマイクロプレート50の側部を把持することを可能にし、さらに、マイクロプレート50の洗浄中におけるアセンブリ10への液体の蓄積を防止するのに役立つ。以下の段落で詳細に説明するように、端壁24、26は、長手方向Lにおいて可撓性かつ弾性であり、マイクロプレート50をホルダ20に装着することおよびホルダ20からマイクロプレート50を取り外すことを可能にする。
【0016】
図3〜図6に示したように、マイクロプレートホルダ20は、マイクロプレートホルダ20にマイクロプレート50を係合させてマイクロプレート50を保持するために、端壁26の内面24a、26aから突出する複数の戻り止めまたは留め具32、34を備える。留め具32、34は、マイクロプレート50を係合させて保持するのに適したリブ部材または他の要素であり得る。以下の段落でより詳細に説明するように、留め具32、34は、底壁22よりも高い高さに配置されることが可能であり、この底壁により、マイクロプレート50の底部フランジ57を、留め具32、34の下にしっかりと固定することが可能になる。図1〜図4を参照すると、端壁24の横方向中央領域には単一の留め具32が設けられ、端壁26の反対側横方向端部の近傍には2つの留め具34が設けられる。しかしながら、留め具32、34の数および位置が所望に応じて変更され得ることを理解されたい。
【0017】
図1、図2および図5は、マイクロプレート50がホルダ20内に固定される、完全に組み立てられた形態のマイクロプレートアセンブリ10を示している。組み立てられた形態において、周辺壁54の底部フランジ57はマイクロプレート50の端部50a、50bで留め具32、34の下に保持される。より具体的には、レッジ56が端部50a、50bで留め具32、34の下に位置決めされてそれらの下面に係合し、これにより、使用中におけるマイクロプレート50の垂直移動が防止される。生物学的に活性化された磁性粒子と上清とを分離するために、上清がウェル58内に送達され、粒子が、磁石30によって発生した磁界の力を受けてウェル58内に保持される。マイクロプレート50の上部プラットフォーム52を下方に向きを変えるように、アセンブリ10を反転または傾斜させることによって、上清を廃棄することができる。その後、洗浄バッファ(図示せず)をマイクロプレート50に適用して、上部プラットフォーム52から離れた残留上清とウェル58内の粒子とを洗浄することが可能である。次に、アセンブリ10を反転または傾斜させることによって、洗浄バッファが廃棄され得る。ホルダ20内におけるマイクロプレート50の垂直移動を防止する留め具32、34により、マイクロプレート50は、アセンブリ10を反転または傾斜させる間、ホルダ20内の磁石30に近接してしっかりと保持され、これによって、粒子がウェル58内に留まることが可能になる。
【0018】
図6は、マイクロプレート50をホルダ20にどのように装着することができるかを示している。図6に示すように、マイクロプレート50を以下の手順によりホルダ20に装着することができる:マイクロプレート50の端部50bを方向D1に僅かに下方に傾斜させること;フランジ57が端部50bで留め具34の下に位置決めされ、レッジ56が端部50bで留め具34の下面に係合するように、マイクロプレート50を方向L1に長手方向前方にスライドさせること;端壁26をその本来の位置から方向L1に外側に湾曲させるように端部50bを端壁26に押し付け、これにより、端部50aが留め具32の内側で方向L1に長手方向に移動することを可能にすること;フランジ57が端部50aで留め具32を通過して下方に移動するように、端部50aを方向D1に押し下げること;および、次に、端壁26がその本来の位置に戻るようにマイクロプレート50を解放し、かつ、フランジ37が端部50aで留め具32の下に位置決めされ、かつレッジ56が端部50aで留め具32の下面に係合するように、マイクロプレート50を方向L2に長手方向後方にスライドさせること。
【0019】
代わりに、最初に端部50aを挿入することによって、マイクロプレート50をホルダ20に装着してもよい。具体的には、マイクロプレート50を以下の手順によりホルダ20に装着してもよい:端部50aを方向D1に僅かに下方に傾斜させることによって、フランジ57が端部50aで留め具32の下に位置決めされ、レッジ56が端部50aで留め具32の下面に係合するように、マイクロプレート50を方向L2に後方にスライドさせること;端壁24をその本来の位置から方向L2に外側に湾曲させるように端部50aを端壁24に押し付け、これにより、端部50bが留め具34の内側で方向L2に長手方向に移動することを可能にすること;フランジ57が端部50bで留め具34を通過して下方に移動するように、端部50bを押し下げること;および、次に、端壁24がその本来の位置に戻るようにマイクロプレート50を解放し、かつ、フランジ37が端部50bで留め具34の下に位置決めされ、かつレッジ56が端部50bで留め具34の下面に係合するように、マイクロプレート50を方向L1に長手方向前方にスライドさせること。
【0020】
さらに図6を参照すると、以下の手順によってホルダ20からマイクロプレート50を取り外してもよい:フランジ57が端部50bにおいて留め具34の内側で方向L2に長手方向に移動されるように、端壁26を方向L1に外側に湾曲させ、および/または端壁24を方向L2に外側に湾曲させるようにマイクロプレート50を方向L2に押圧すること;フランジ57が端部50bで留め具34を通過して上方に移動するように、端部50bを方向D2に持ち上げること;フランジ57が端部50aで方向L1に留め具32を通過して移動されるように、マイクロプレート50を方向L1に前方にスライドさせること;および、次に、ホルダ20から離れるようにマイクロプレート50を持ち上げる。代わりに、以下の手順によってホルダ20からマイクロプレート50を取り外すことができる:フランジ57が端部50aにおいて留め具32の内側で方向L1に長手方向に移動されるように、端壁24を方向L2に外側に湾曲させ、および/または端壁26を方向L1に外側に湾曲させるようにマイクロプレート50を方向L1に押圧すること;フランジ57が端部50aで留め具32を通過して上方に移動するように、端部50aを方向D2に持ち上げること;フランジ57が端部50bで方向L2に留め具34を通過して移動されるように、マイクロプレート50を方向L2に後方にスライドさせること;および、次に、ホルダ20から離れるようにマイクロプレート50を持ち上げること。
【0021】
図7〜図12は、他の実施形態による磁性マイクロプレートアセンブリ100を示している。図7〜図11を参照すると、アセンブリ100は、磁性マイクロプレートホルダ120と、ホルダ120に保持されたマイクロプレート50とを備える。
【0022】
図9および図10を参照すると、マイクロプレートホルダ120は、底壁122と、底壁122の第1の端部に形成された第1の端壁124と、底壁122の第2の端部に形成された第2の端壁126と、側壁128とを備える。ホルダ120は非磁性プラスチックからなり得るが、他の材料を使用してもよい。複数の円筒状の磁石30は底壁122に位置決めされ、各磁石30はマイクロプレート50のウェル58の真下に位置合わせされるように位置決めされる。先の実施形態と同様に、磁石の種々の数および配置が可能であることを理解されたい。
【0023】
さらに図9および図10を参照すると、端壁124、126の各々は、端壁124、126が側壁128に接合するコーナー130、131において一対の凹部133を備える。凹部133は、マイクロプレート50の装着および取り外しの間、マイクロプレート50の把持を容易にする。側壁128は開口部132を備え、これらの開口部は、ユーザがマイクロプレート50の側部を把持することを可能にし、さらに、マイクロプレート50の洗浄中におけるアセンブリ100への液体の蓄積を防止するのに役立つ。
【0024】
図7〜図12に示したように、一対の弾性戻り止め、またはスプリングボールプランジャ134が端壁124に設けられる。図13に示したように、スプリングボールプランジャ134/138の各々は、スプリング136/140に載置されたボール部材135/139を備え、スプリング136/140は、端壁124/126の内面124a/126aから突出するようにボール部材135/139を伸長位置において付勢する付勢力B1/B2を加える。ボール部材135/139およびスプリング136/140は端壁124/126の孔150/160に嵌合される。孔150/160は、端壁124/126にわたって全体に及び、端壁124/126の内面124a/126aに第1の開口端152/162を有し、端壁124/126の外面124b/126bに第2の端部154/164を有する。第2の端部154/164はプラグ156/166によって閉じられる。スプリング136/140はプラグ156/166に対し載置される。孔150/160の直径は、第2の端部154/164および中間部分155/165においてボール部材135/139の直径よりも僅かに大きい。孔150/160の直径は第1の端部152/162においてボール135/139の直径よりも僅かに小さく、これによって、ボール部材135/139が、孔150/160に保持されつつ、第1のペン端部152/162から部分的に突出することが可能になる。第2の端部154/164を介してボール部材135/139およびスプリング136/140を孔150/160に挿入し、次に、プラグ156/166を第2の端部156/166において固定することによって、スプリングボールプランジャ134/138を端壁124/126に取り付けることができる。
【0025】
図14に示した代替実施形態によれば、ボール部材135/139およびスプリング136/140は端壁124/126の孔170/180に嵌合される。孔170/180は、端壁124/126にわたって部分的に及び、端壁124/126の内面124a/126aに開口端172/182を有し、かつ閉鎖端174/184を有し、端壁124/126の内部において、スプリング136/140が閉鎖端174/184に当接する。孔170/180は、ボール部材135/139の直径よりも僅かに大きな直径を有する。ボール部材135/139の直径よりも僅かに小さな内径を有する環状のレデューサ176/186が、開口端172/182に位置決めされ、これにより、ボール部材135/139が、レデューサ176/186によって孔170/180に保持されつつ、開口端172/182から部分的に突出することが可能になる。この実施形態によれば、開口端172/182を介して、ボール部材135/139およびスプリング136/140を孔170/180に挿入し、次に、環状のレデューサ176/186を開口端172/182において固定することによって、スプリングボールプランジャ134/138を端壁124/126に取り付けることができる。
【0026】
図9〜図12を参照すると、戻り止めまたはドエルピン142はコーナー130の近傍の各側壁128に取り付けられる。ドエルピン142は、端壁124に対して実質的に平行な側壁128の内面128aから内側に延びる。以下の段落でより詳細に説明するように、スプリングボールプランジャ134、138およびドエルピン142は、底壁122よりも高い高さに配置されることが可能であり、この底壁により、マイクロプレート50の底部フランジ57を、スプリングボールプランジャ134、138およびドエルピン142の下にしっかりと固定することが可能になる。以下に説明するように、スプリングボールプランジャ134、138とドエルピン142とが協働して、マイクロプレート50をホルダ120に保持する。一対のスプリングボールプランジャ134、138が端壁124、126の中央領域に位置決めされるように示されており、一対のドエルピン142がコーナー130の近傍に示されているが、スプリングボールプランジャ134、138および/またはドエルピン142の他の配置および数が可能であることを理解されたい。代替実施形態では、ドエルピン142が、他の細長い留め具部材に、あるいは端壁124に位置決めされる留め具またはリブ部材に置き換えられ得る。
【0027】
図7、図8および図11は、完全に組み立てられた形態のマイクロプレートアセンブリ100を示している。この形態では、底部フランジ57がドエルピン142およびスプリングボールプランジャ134、138の下に保持されるように、マイクロプレート50がホルダ120内に固定される。具体的には、レッジ56が端部50aでドエルピン142に係合しかつそれらの下に位置決めされ、レッジ56が端部50a、50bでスプリングボールプランジャ134、138に係合しかつそれらの下に位置決めされ、これにより、使用中におけるマイクロプレート50の垂直移動が防止される。先の実施形態のアセンブリ10と同じ方法で、アセンブリ100を使用して、生物学的に活性化された磁性粒子と上清とを分離することが可能である。上清および洗浄バッファは、アセンブリ10からの上清および洗浄バッファを廃棄する方法と同じ方法で、すなわち、マイクロプレート50の上部プラットフォーム52が下方に向きを変えられるように、アセンブリ100を傾斜または反転させることによって廃棄され得る。側壁128の開口部133はマイクロプレート50からの上清および洗浄バッファの排出を助ける。スプリングボールプランジャ134およびドエルピンが、ホルダ20内におけるマイクロプレート50の垂直移動を防止することにより、マイクロプレート50は、アセンブリ100を反転または傾斜させる間、ホルダ120内の磁石30に近接してしっかりと保持され、これによって、粒子がウェル58内に留まることが可能になる。
【0028】
図12は、マイクロプレート50をホルダ120にどのように装着することができるかを示している。図12に示すように、マイクロプレート50を以下の手順によってホルダ120に装着することができる:マイクロプレート50の端部50bを方向D1に僅かに下方に傾斜させること;端部50bがスプリングボールプランジャ138に係合しかつそれを端壁126に向かって圧縮し、レッジ56がスプリングボールプランジャ138の下に移動しかつそれらの下面に係合し、フランジ57がマイクロプレート50の端部50aでドエルピン142およびスプリングボールプランジャ134の内側に長手方向に移動するように、マイクロプレート50を方向L1に長手方向前方にスライドさせること;フランジ57が端部50aでスプリングボールプランジャ134およびドエルピン142を通過して下方に移動するように、端部50aを方向D1に押し下げること;および次に、スプリングボールプランジャ138がそれらの伸長位置に戻るようにマイクロプレート50を解放し、かつレッジ56が端部50aでスプリングボールプランジャ134およびドエルピン142の下に移動しかつそれらの下面に係合するように、マイクロプレート50を方向L2に移動させること。
【0029】
代わりに、最初に端部50aを挿入することによって、マイクロプレート50をホルダ120に装着してもよい。具体的には、マイクロプレート50を以下の手順によってホルダ120に装着してもよい:マイクロプレート50の端部50aを方向D1に僅かに下方に傾斜させること;端部50aがスプリングボールプランジャ134に係合しかつそれを端壁124に向かって圧縮し、レッジ56がスプリングボールプランジャ134およびドエルピン142の下に移動しかつそれらの下面に係合し、フランジ57がマイクロプレート50の端部50bでスプリングボールプランジャ138の内側に長手方向に移動するように、マイクロプレート50を方向L2に長手方向前方にスライドさせること;フランジ57が端部50bでスプリングボールプランジャ138を通過して下方に移動するように、端部50bを方向D1に押し下げること;および次に、スプリングボールプランジャ134がそれらの伸長位置に戻るようにマイクロプレート50を解放し、かつ、レッジ56がスプリングボールプランジャ138の下に移動しかつそれらの下面に係合するようにマイクロプレート50を方向L1に移動させること。
【0030】
さらに図12を参照すると、以下の手順によってホルダ120からマイクロプレート50を取り外すことができる:端部50bをスプリングボールプランジャ138に対して方向L1に前方に押圧して、スプリングボールプランジャ138を壁126に向かって圧縮し、端部50aにおいてフランジ57をドエルピン142およびスプリングボールプランジャ134の内側に移動させること;フランジ57が端部50aでドエルピン142およびスプリングボールプランジャ134を通過して上方に移動するように、端部50aを方向D2に上方に持ち上げること;フランジ57が端部50bでスプリングボールプランジャ138の内側に移動されるように、マイクロプレート50を方向L2に後方にスライドさせること;および、次に、ホルダ120から離れるようにマイクロプレート50を持ち上げること。代わりに、以下の手順によってホルダ120からマイクロプレート50を取り外してもよい:端部50aをスプリングボールプランジャ134に対して方向L2に後方に押圧して、スプリングボールプランジャ134を壁124に向かって圧縮し、端部50bにおいてフランジ57をスプリングボールプランジャ138の内側に移動させること;フランジ57が端部50bでスプリングボールプランジャ138を通過して上方に移動するように、端部50bを方向D2に上方に持ち上げること;フランジ57が端部50aでスプリングボールプランジャ138およびドエルピン142の内側に移動されるように、マイクロプレート50を方向L1に前方にスライドさせること;および、次に、ホルダ120から離れるようにマイクロプレート50を持ち上げること。
【0031】
図15において、マイクロプレートホルダ20の分解図は、マイクロプレートホルダ20の構造の例を示している。プレートホルダ191の上部は個々の磁石30の各々を備える。底部プレート192は、プレートホルダ191の頂部に取着し、ピン194によって保持される。ピン194は、プレート部191と192を固定するのに適したプラスチック、金属または任意の材料からなり得る。ピンは、プレートホルダ頂部191を底部プレート192に取り付けるのに適した任意の固定ハードウェアであり得る。これらのプレート部191と192の間には、磁力によって磁石30を上部プレート部191に保持する金属プレート193がある。磁石30は、接着手段、摩擦手段または他の適切な手段によって191に固定され得るが、30を所定位置に保持するには金属プレート193で十分である。同様に、金属プレート30は、磁石によって所定位置に保持されると共に、接着手段、摩擦手段または他の適切な手段を使用することによって、191、192の一方または両方に取り付けることが可能である。プレート193は、任意の強磁性材料からなり得るか、またはそれ自体が磁性を有してもよい。磁石30が接着手段、摩擦手段または他の適切な手段によって頂部プレート部191に固定されるマイクロプレートから、プレート193を除外することが可能であるが、磁石30のさらなる固定を行うために、プレート193をアセンブリに備えることも可能である。
【0032】
上記開示は、本発明の例示的な実施形態を提供しており、限定を意図するものではない。開示される実施形態の変形例が本発明の精神および範囲内に含まれることが可能であり、本発明がこのような変形例を含むと解釈されるべきであることを理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生物学的材料を分析するためのマイクロプレートアセンブリであって、
該マイクロプレートアセンブリが、
生物学的粒子を保持するためのウェルを備えるマイクロプレートと、
該マイクロプレートを保持するためのマイクロプレートホルダと
を備え、
該マイクロプレートホルダが、
底壁と、
該底壁の第1の端部に配置された第1の端壁と、
該底壁の第2の端部に配置された第2の端壁と、
該第1の端壁の内面に配置された少なくとも1つの第1の戻り止めと、
該第2の端壁の内面に配置された少なくとも1つの第2の戻り止めと
を備え、
該少なくとも1つの第1の戻り止めおよび該少なくとも1つの第2の戻り止めが、該マイクロプレートに係合しかつ該マイクロプレートを該マイクロプレートホルダ内に固定するように配置される、
マイクロプレートアセンブリ。
【請求項2】
前記マイクロプレートホルダが、前記底壁に配置された少なくとも1つの磁石を備える、請求項1に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項3】
前記少なくとも1つの第1の戻り止めおよび前記少なくとも1つの第2の戻り止めの各々がリブ部材を備える、請求項1に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1の戻り止めおよび前記少なくとも1つの第2の戻り止めが、前記マイクロプレートの実質的に水平な表面に係合するように配置される、請求項1に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項5】
前記マイクロプレートが、
前記ウェルが内部に配置される上部プラットフォームと、
該上部プラットフォームから下方に延びかつ上壁部および張出し底部フランジを備える周辺壁と
を備え、
前記少なくとも1つの第1の戻り止めおよび前記少なくとも1つの第2の戻り止めが、該底部フランジに係合するように配置される、
請求項1に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項6】
底部フランジが、上壁部に接合された水平レッジを備え、かつ前記少なくとも1つの第1の戻り止めおよび前記少なくとも1つの第2の戻り止めが、該水平レッジに係合するように配置される、請求項1に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項7】
前記マイクロプレートの端部を、前記少なくとも1つの第1の戻り止めおよび前記少なくとも1つの第2の戻り止めの下に挿入すること、ならびに該少なくとも1つの第1の戻り止めおよび該少なくとも1つの第2の戻り止めの下から取り外すことを可能にするように、前記第1の端壁および前記第2の端壁が可撓性かつ弾性である、請求項1に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項8】
前記第1の端壁および前記第2の端壁の少なくとも一方が、把持に適した切り取り部を備える、請求項1に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項9】
前記マイクロプレートホルダが、前記第1の端壁と前記第2の端壁との間に延びる実質的に開いた側部を備える、請求項1に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項10】
生物学的材料を分析するのに適したマイクロプレートを保持するためのマイクロプレートホルダであって、
該マイクロプレートホルダが、
底壁と、
該底壁の第1の端部に配置された第1の端壁と、
該底壁の第2の端部に配置された第2の端壁と、
該第1の端壁の内面に配置された少なくとも1つの第1の戻り止めと、
該第2の端壁の内面に配置された少なくとも1つの第2の戻り止めと
を備え、
該少なくとも1つの第1の戻り止めおよび該少なくとも1つの第2の戻り止めが、マイクロプレートに係合しかつ該マイクロプレートを該マイクロプレートホルダ内に固定するように配置される、
マイクロプレートホルダ。
【請求項11】
前記底壁に配置された少なくとも1つの磁石を備える、請求項10に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項12】
前記少なくとも1つの第1の戻り止めおよび前記少なくとも1つの第2の戻り止めの各々がリブ部材を備える、請求項10に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項13】
前記少なくとも1つの第1の戻り止めおよび前記少なくとも1つの第2の戻り止めが、前記マイクロプレートの実質的に水平な表面に係合するように配置される、請求項10に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項14】
前記マイクロプレートが、
上部プラットフォームと、
該上部プラットフォームから下方に延びかつ上壁部および張出し底部フランジを備える周辺壁と
を備え、
前記少なくとも1つの第1の戻り止めおよび前記少なくとも1つの第2の戻り止めが、該底部フランジに係合するように配置される、
請求項10に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項15】
底部フランジが、上壁部に接合された水平レッジを備え、かつ前記少なくとも1つの第1の戻り止めおよび前記少なくとも1つの第2の戻り止めが、該水平レッジに係合するように配置される、請求項10に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項16】
前記マイクロプレートの端部を、前記少なくとも1つの第1の戻り止めおよび前記少なくとも1つの第2の戻り止めの下に挿入すること、ならびに該少なくとも1つの第1の戻り止めおよび該少なくとも1つの第2の戻り止めの下から取り外すことを可能にするように、前記第1の端壁および前記第2の端壁が可撓性かつ弾性である、請求項10に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項17】
前記第1の端壁および前記第2の端壁の少なくとも一方が、把持に適した切り取り部を備える、請求項10に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項18】
前記第1の端壁と前記第2の端壁との間に延びる実質的に開いた側部をさらに備える、請求項10に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項19】
生物学的材料を分析するためのマイクロプレートアセンブリであって、
該マイクロプレートアセンブリが、
生物学的粒子を保持するためのウェルを備えるマイクロプレートと、
該マイクロプレートを保持するためのマイクロプレートホルダと
を備え、
該マイクロプレートホルダが、
底壁と、
該底壁の第1の端部に配置された第1の端壁と、
該底壁の第2の端部に配置された第2の端壁と、
該第1の端壁と該第2の端壁との間に延びる一対の側壁と、
該第1の端壁に向かって圧縮可能である、該第1の端壁の内面に配置された少なくとも1つの第1の弾性戻り止めと、
少なくとも1つの第1の戻り止めが該第2の端壁に向かって圧縮可能である、該第2の端壁の内面に配置された少なくとも1つの第2の弾性戻り止めと、
該第1の端壁の近傍にまたは該第1の端壁上に配置された一対の留め具部材と
を備え、
該少なくとも1つの第1の弾性戻り止め、該少なくとも1つの第2の弾性戻り止め、および該留め具部材が、該マイクロプレートに係合しかつ該マイクロプレートを該マイクロプレートホルダ内に固定するように配置される、
マイクロプレートアセンブリ。
【請求項20】
前記マイクロプレートホルダが、前記底壁に配置された少なくとも1つの磁石を備える、請求項19に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項21】
前記少なくとも1つの第1の弾性戻り止めおよび前記少なくとも1つの第2の弾性戻り止めの各々が、ボールスプリングプランジャを備える、請求項19に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項22】
前記留め具部材が、前記側壁から延びるドエルピンを備える、請求項21に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項23】
前記少なくとも1つの第1の弾性戻り止め、前記少なくとも1つの第2の弾性戻り止めおよび前記留め具部材が、前記マイクロプレートの実質的に水平な表面に係合するように配置される、請求項19に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項24】
前記マイクロプレートが、
前記ウェルが内部に配置される上部プラットフォームと、
該上部プラットフォームから下方に延びかつ上壁部および張出し底部フランジを備える周辺壁と
を備え、
前記少なくとも1つの第1の弾性戻り止め、前記少なくとも1つの第2の弾性戻り止めおよび前記留め具部材が、該底部フランジに係合するように配置される、
請求項19に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項25】
底部フランジが、上壁部に接合された水平レッジを備え、かつ前記少なくとも1つの第1の弾性戻り止め、前記少なくとも1つの第2の弾性戻り止めおよび前記留め具部材が、該水平レッジに係合するように配置される、請求項19に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項26】
前記少なくとも1つの第1の弾性戻り止めおよび前記少なくとも1つの第2の弾性戻り止めにより、前記マイクロプレートの端部が、該少なくとも1つの第1の弾性戻り止め、該少なくとも1つの第2の弾性戻り止めおよび前記留め具部材の下に挿入されること、ならびに該少なくとも1つの第1の弾性戻り止め、該少なくとも1つの第2の弾性戻り止めおよび該留め具部材の下から取り外されることが可能になる、請求項19に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項27】
第1の側壁の少なくとも一方が、把持と前記マイクロプレートからの液体の排出とに適した開口部を備える、請求項19に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項28】
前記マイクロプレートホルダのコーナーに配置され、前記マイクロプレートの把持を可能にする凹部
を有する、請求項19に記載のマイクロプレートアセンブリ。
【請求項29】
生物学的材料を分析するのに適したマイクロプレートを保持するためのマイクロプレートホルダであって、
該マイクロプレートホルダが、
底壁と、
該底壁の第1の端部に配置された第1の端壁と、
該底壁の第2の端部に配置された第2の端壁と、
該第1の端壁と該第2の端壁との間に延びる一対の側壁と、
該第1の端壁に向かって圧縮可能である、該第1の端壁の内面に配置された少なくとも1つの第1の弾性戻り止めと、
少なくとも1つの第1の戻り止めが該第2の端壁に向かって圧縮可能である、該第2の端壁の内面に配置された少なくとも1つの第2の弾性戻り止めと、
該第1の端壁の近傍にまたは該第1の端壁上に配置された一対の留め具部材と
を備え、
該少なくとも1つの第1の弾性戻り止め、該少なくとも1つの第2の弾性戻り止め、および該留め具部材が、マイクロプレートに係合しかつ該マイクロプレートを該マイクロプレートホルダ内に固定するように配置される、
マイクロプレートホルダ。
【請求項30】
前記底壁に配置された少なくとも1つの磁石を備える、請求項29に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項31】
前記少なくとも1つの第1の弾性戻り止めおよび前記少なくとも1つの第2の弾性戻り止めの各々が、ボールスプリングプランジャを備える、請求項29に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項32】
前記留め具部材が、前記側壁から延びるドエルピンを備える、請求項31に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項33】
前記少なくとも1つの第1の弾性戻り止め、前記少なくとも1つの第2の弾性戻り止めおよび前記留め具部材が、前記マイクロプレートの実質的に水平な表面に係合するように配置される、請求項29に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項34】
前記マイクロプレートが、
上部プラットフォームと、
該上部プラットフォームから下方に延びかつ上壁部および張出し底部フランジを備える周辺壁と
を備え、
前記少なくとも1つの第1の弾性戻り止め、前記少なくとも1つの第2の弾性戻り止めおよび前記留め具部材が、該底部フランジに係合するように配置される、
請求項29に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項35】
底部フランジが、上壁部に接合された水平レッジを備え、かつ前記少なくとも1つの第1の弾性戻り止め、前記少なくとも1つの第2の弾性戻り止めおよび前記留め具部材が、該水平レッジに係合するように配置される、請求項29に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項36】
前記少なくとも1つの第1の弾性戻り止めおよび前記少なくとも1つの第2の弾性戻り止めにより、前記マイクロプレートの端部が、該少なくとも1つの第1の弾性戻り止め、該少なくとも1つの第2の弾性戻り止めおよび前記留め具部材の下に挿入すること、ならびに該少なくとも1つの第1の弾性戻り止め、該少なくとも1つの第2の弾性戻り止めおよび該留め具部材の下から取り外されることが可能になる、請求項29に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項37】
第1の側壁の少なくとも一方が、把持と前記マイクロプレートからの液体の排出とに適した開口部を備える、請求項29に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項38】
コーナーと、該コーナーに配置され、前記マイクロプレートの把持を可能にする凹部とを有する、請求項29に記載のマイクロプレートホルダ。
【請求項39】
検査試料を保持するためのウェルを備えるマイクロプレートを保持するための、マイクロプレートホルダであって、
該マイクロプレートホルダが、
強磁性または常磁性の材料を含むかまたは該材料に結合させた、該検査試料中の材料を磁気的に分離するための磁石
を備え、かつ
該磁石が、該マイクロプレートに対する磁力によって該マイクロプレートホルダに取り付けられる、
マイクロプレートホルダ。
【請求項40】
マイクロプレートを前記マイクロプレートホルダに取り付けるための固定手段であって、該マイクロプレートの内容物を排出し得るように、該マイクロプレートホルダおよび取り付けられた該マイクロプレートの反転を可能にする固定手段
を備える、請求項39に記載のマイクロプレートホルダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2011−523063(P2011−523063A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−512734(P2011−512734)
【出願日】平成21年6月8日(2009.6.8)
【国際出願番号】PCT/US2009/046613
【国際公開番号】WO2009/152092
【国際公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(510069559)キアジェン ゲイサーズバーグ インコーポレイテッド (13)
【Fターム(参考)】