説明

磁気吻合デバイス用送達システム

ワイヤガイドと、内臓空間に進入するようにされた送達部分を有するカテーテルであって、前記送達部分が拡張用の拡張可能バルーン及び該バルーンを通って延在するルーメンと、前記ワイヤガイドが通される前記ルーメンと連通している第1のポート及び第2のポートを有しているカテーテルと、 貫通するルーメンを有する磁石であって、前記ワイヤガイドを前記磁石の前記ルーメン及び前記第1のポート及び前記第2のポートを通すことによって、前記第1及び第2のポートの間で前記カテーテルの前記送達部分に除去可能に取り付けられた磁石と、を備えており、前記拡張可能バルーンが前記第2のポートの遠位側にある、磁石送達システム。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年5月15日に出願された米国仮出願第61/178、674号の利益を主張しており、この開示の全体を参照により本明細書に援用する。
【0002】
本発明は、磁気吻合デバイスを送達するのに有用な送達デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
磁気吻合デバイス(MADs)は現在、体液の流れの向きを変える目的で、2つ内臓の間にチャネルを生成するために用いられている。例えば、腫瘍、潰瘍、炎症性狭窄又は外傷などの病態により、腸や胆管の閉塞を発症した患者の腸の内容物又は胆汁の流れの向きを変えることができる。磁気吻合デバイスが米国特許第5、690、656号に開示されており、この開示の全体を参照により本明細書に援用する。一般的に、MADは、薄い金属リムに囲まれている磁気コアを備える第1と第2の磁石アセンブリを含んでいる。2つの磁気コア間の磁力により、2つの隣接する臓器の壁は、磁石アセンブリの間に挟まれて圧迫することができ、結果として2つの内臓の間に吻合を生成するように両壁の虚血性壊死をもたらす。MADsによって治療される内臓には、胆嚢、総胆管、胃、十二指腸、及び小腸の空腸が含まれる。
【特許文献1】米国特許第5、690、656号
【0004】
歴史的には、MADsは、当然侵襲的であり、独自のリスクをもたらす開腹術などの外科的介入によって送り込まれている。米国特許第5、690、656号の典型的な自己芯出しMADは、ワイヤガイド上に口腔を通して、通常は放射線透視下で、該デバイスの送達を可能にしている。或いは、単にMADの磁石アセンブリを飲み込み、2つの磁石アセンブリが集中するように放射線透視下でマッサージをすることにより、送達が実現できる。最後に、磁石アセンブリの送達は、時折、内視鏡的に把持鉗子を使用して行われるが、時間がかかり且つ困難なことであり得る。通常、MADの除去は、追加の内視鏡手術で把持鉗子を用いて、自然に又はより典型的に磁石アセンブリが胃腸管を通過できるようにすることにより実現される。残念なことに、比較的大きなサイズの磁石アセンブリが送達と回収を複雑にする可能性がある。実際、多くの場合、所望の場所に磁石アセンブリを送達するために、身体ルーメンのバルーン拡張が必要とされる。さらに、多くの場合、身体ルーメンの大きさが、送達及び配備できる磁石アセンブリ寸法の制限要因になっている。
【0005】
空腸磁石を利用する特定のMAD治療では、食道から胃に、次に幽門を通って腸まで通過する磁石が必要とされる。空腸までつながる通路の湾曲した特質のため、磁石は前進や最終的に配置するときに、度々、送達システムから外れる。空腸磁石が幽門を通過することは、胃幽門部閉塞のある患者ではさらに複雑になる可能性がある。
【0006】
吻合を形成するために空腸磁石を移植する一般的な手順では、治療されるべき臓器に内視鏡を通してワイヤガイドを送達し、膨張可能なバルーンを使用して臓器の狭窄を拡張し、バルーンを除去し、それから、磁石を送達する新たなカテーテルを送達するようにすることができる。
【発明の概要】
【0007】
空腸磁石が配置される前に、拡張可能バルーンを除去する必要がない内臓空間に吻合を形成するための磁石送達システムを、本明細書で提供している。該送達システムは、ワイヤガイド、カテーテル、及び磁石を備えている。該カテーテルは、該空間への前進のための送達部分を有している。この送達部分は、拡張のための拡張可能バルーンと、ワイヤガイドが配備される、送達部分、第1のポート、及び第2のポートを通して少なくとも部分的に延在するルーメンとを有している。該磁石は、ワイヤガイドが貫通して配備されているルーメンを備えている。磁石は、磁石のルーメン、第1のポート及び第2のポートを通してワイヤガイドを配備することにより、近位ポート及び第2のポートの間のカテーテルの送達部分に取り外し可能に固定されている。
【0008】
また、2つの身体の壁の間に吻合を形成するための空腸磁石を送達する方法を提供している。本明細書で提供される送達システムは、身体臓器、例えば全ての内臓に導入される。バルーンは治療される身体臓器の一部分を拡張するために膨張される。カテーテルの送達部分にある磁石は、第1の臓器の壁に隣接して配置される。磁石を送達するために、ワイヤガイドは、磁石のルーメンから引き抜かれる。
【0009】
また、追加の第1のポート、追加の第2のポート、及び追加の磁石をさらに備え、同様に貫通するルーメンを備える送達部分を有するシステムを提供している。この磁石は、追加の第1のポート及び第2のポートの間に位置している。ワイヤガイドは、磁石を送達するために後で引き抜くことができるように、追加の磁石のルーメンを通して配備される。単一のワイヤであっても、或いは分離したワイヤであってもよい。こうしたシステムは、1回の処置中に2つの磁石の送達を可能にすることができる。
【0010】
該送達システムは、前述のように、第2の磁石送達システムと縦一列になって使用することができる。この第2の磁石送達システムは、第2の臓器の壁に隣接する第2の磁石が第1の臓器の壁に隣接して配置された第1の磁石に引き寄せられるように、該第2の磁石を配置するために使用することができる。
【0011】
本明細書に記載するように、該磁石は送達カテーテルに固く装着され、処置中に磁石が外れる可能性を最小限にしている。本明細書に記載したシステムにより、胃幽門部閉塞を貫通して磁石を押し出すことを可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】カテーテルの送達部分の断面図である。
【0013】
【図2】本明細書に記載の送達システムの斜視図である。
【0014】
【図3】送達システムの平面図である。
【0015】
【図4】補完的な空腸磁石を有する2つの送達システムの斜視図である。
【0016】
【図5】二連の送達システムの平面図である。
【0017】
【図6】空腸の狭窄に対処する送達システムを概略的に示す図である。
【図7】空腸の狭窄に対処する送達システムを概略的に示す図である。
【0018】
【図8】本説明に従って磁石吻合デバイスを形成するために体内に移植される2つの磁石アセンブリを概略的に示す図である。
【0019】
【図9】新しい吻合を促進するために胃と空腸の壁を圧迫する2つの磁石を概略的に示す図である。
【0020】
【図9a】新しい吻合を促進するために2つの体内臓器の壁を圧迫する2つの磁石の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
用語「人工器官」は、身体の一部のための、或いは身体の一部又は生理学的システムに対する機能性を強化又は追加する任意のデバイスの機能のための任意の代替物を意味する。
【0022】
用語「カテーテル」は、一般的に、該カテーテルを通って少なくとも部分的に延在するルーメンを有する細長い軸を含む医療デバイスを意味し、バルーンカテーテル、ガイドカテーテル、及びデリバリーカテーテルを含む。カテーテルの例には、クックメディカル・フュージョン(商標)胆管拡張用カテーテル(FS−BDC)が挙げられる。
【0023】
磁石送達システムは、空腸磁石30を送達するために、カテーテル35、ワイヤガイド33、及び拡張可能バルーン15を使用している。図1はカテーテル35の送達部分の断面図を示している。拡張可能バルーン15は、カテーテル35の遠位端にあり、また磁石30より遠位側にある。臓器内の治療されるべき任意の狭窄を拡張することができるように、移植の際、バルーン15は磁石30に先行する。一旦拡張すると、磁石30を治療されるべき器官の壁まで進めることができる。図1に示すように、ワイヤガイド33は磁石30のルーメン、第1のポート27及び第2のポート29、並びにカテーテル35の第1のルーメン3を通過する。カテーテル35は、拡張可能バルーン15の内部と流体連通している第2のルーメン7を有している。拡張可能バルーン15は、所定の形状に準拠しなくてもよく、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、又はポリアミドから製造されてもよい。
【0024】
図2に示すように、カテーテル35は、ワイヤガイド33が貫通して配備される2つのポート、即ち第1のポート27と第2のポート29を有している。適切なワイヤガイドとしては、クックメディカル・トレーサーハイブリッド(登録商標)ワイヤガイド(HYB−48015)を挙げることができる。第1のポート27及び第2のポート29は、間に磁石30を収容するために十分に離間されている。ポート27、29は約35ミリメートルから約70ミリメートルの範囲内のいずれの寸法で離れていてもよい。特に図示の実施形態では、ポート27、29は約60ミリメート離れて配置することができる。好ましい間隔としては、本技術分野で用いられる標準的な寸法の範囲内になる。直径が約14ミリメートルのマグネットが図示されているが、直径が約10ミリメートルと20ミリメートルの間の範囲内のいずれの寸法の磁石も収容することができる。他の磁石寸法に関しては、カテーテルルーメンのポートの位置を必要に応じて修正することができる。
【0025】
図示の磁石30は、一般的な円板形状を有している(即ち、外径より小さい軸線方向の高さを有している)。本送達システムで用いられる磁石は、円形、立方形、円筒形、多角形、楕円形又は卵形、四角形などであってもよい。当業者により、数多くの磁石の他の形状を容易に想定することができる。磁石30は、関連する身体の構造に応じて、消化酸(digestiveacids)又は他の体液の腐食作用から磁気コアを保護するために、ポリマーのようなテフロン(登録商標)又はパラレン(Parylene)(登録商標)などの種々の材料から形成することができる保護コーティングを有してもよい。
【0026】
磁石30はワイヤガイド33を貫通して収容するためのルーメンを有している。また、磁石30は磁石の周囲に沿って環状エッジ39を備えている。エッジ39は、(後述のように)第2の磁石を収容又は第2の磁石と嵌合する深皿32を形成するように、磁石30の中央部より僅かに上側に隆起している。特に、磁石30が送達されるとき、このエッジ39は、内臓の壁と接して、磁石30と嵌合した第2の磁石の間に捕捉された組織の虚血性壊死を起こすのに役立つ。放射線不透過性マーカー37は、放射線透視法によって視認する場合、磁石の位置を監視するために磁石近傍のカテーテルに配置される。放射線不透過性マーカーは、側面から送達システムを視認するとき、磁石の位置を監視するためにカテーテル35の磁石30の下部に配置してもよい。
【0027】
ワイヤガイド33は、カテーテル35の遠位端の所定の位置に磁石30を保持している。第1のポート27から突き出て、磁石30のルーメンを通過し、第2のポート29においてカテーテル35に再び入り込んでいるワイヤガイド33を、図1から図3に示している。ワイヤガイド33及びカテーテル35は、磁石30を正確に位置決めするために、送達システムの追跡を可能にする放射線不透過性マーカー37を備えることができる。放射線不透過性マーカー37は磁石30の遠位側にすぐ接して配置されることが好ましい。カテーテル35は、単独で、又は身体管腔に進めて磁石を送達するための他のワイヤガイドカニューレと共に、使用することができる。
【0028】
図4は、2つの送達システムを示しており、第2の磁石31が第2のカテーテル45に固定されている。第2の磁石31は、第1の磁石30の環状エッジ39と嵌合することができる環状陥凹部40を有している。図7aは、磁石30と磁石31の間で圧迫されている2つの内臓の壁52、62を示している。エッジ39は、虚血性壊死を促進するために、該両壁を第2の磁石31に圧迫する。第2の磁石31はまた、第1の磁石30よりも小さい直径を持つ環状エッジを有することができる。第1の磁石30を移植して嵌合したとき、第2の磁石31は、第1の磁石30の環状エッジ39内に収めることができる。
【0029】
図5は、2つの磁石30、31を送達するためのシステムを示している。このようなシステムは、複数の磁石を送達する効率的な手段として使用することができる。2つの磁石30、31が示されているが、3つ以上の磁石が、本明細書に記載の方法でカテーテルに結合することができる。該カテーテルは全体で4つのポート、即ち、第1の近位ポート57と第2の近位ポート67並びに第1の遠位ポート59と第2の遠位ポート69を有している。第1の磁石30は、ワイヤガイド33によって第1のポート57と第2のポート59の間に保持される。追加の磁石31は、ワイヤガイド33によって第1のポート67と第2のポート69の間に拘束される。第1の磁石30は、深皿32を有する環状エッジ39を備えている。両方の磁石を移植するとき、追加の磁石31の環状陥凹部40は第1の磁石30の環状エッジ39と嵌合する。2組の放射線不透過性マーカーを、第2の磁石31の遠位側に位置する第2の放射線不透過性マーカーと共に使用することができる。一般に、配備中に施術者を案内するのに十分な放射線不透過マーカーを送達部分に配置することができる。このようなシステムを使用して、両方の磁石を送達するための方法を以下さらに詳述している。
【0030】
本明細書で説明されている磁石アセンブリを用いる磁石吻合デバイスは、磁石の配置手順時間を改善する利点を維持するだけではなく、正確に送達するために身体内に容易に配置できる小型の送達形態をさらに提供していることが、当業者によって認識されるであろう。また、自然開口部を通して磁石を挿入するために、本明細書に記載の送達システムを提供している。そのようなものとして、2つの内臓間の吻合を形成する位置に磁石アセンブリを送達する方法もある。図6は、胆嚢10、総胆管12、胃14、十二指腸16、及び小腸の空腸18を含む、腹腔内の幾つかの内臓の相対位置を示している。図示しないが、本明細書に記載の送達システムは、胃バイパス手術において見込まれる用途として、結腸に吻合形成磁石を移植するために使用することもできる。例えば、本送達システムは、胃14と小腸の空腸18の間に吻合を生成するために使用することができる。また、一方の磁石を配置するために鉗子が使用される手順の一部として、送達システムを使用することができる。
【0031】
吻合を形成するために空腸磁石を送達する方法は、送達システム65を管腔内管路に導入するステップを含む。図6では、本明細書に記載するように、空腸18の狭窄80に向けて進められている送達デバイス35が示されている。バルーン15は、カテーテル35が選択された治療部位に進めることができるように、狭窄80を拡張するために膨張される。磁石31用の通路をあけるために空腸の壁を圧縮している膨張したバルーン15を図7に示す。
【0032】
図6では、一旦ワイヤガイド60が第1の臓器、即ち空腸18の壁に隣接して位置づけられると、磁石31の送達が続く。図1に示すように、磁石31は、拡張カテーテル35に配置され、ワイヤガイド33によってカテーテル35の所定の位置に保持される。ワイヤガイド33は、カテーテル35を通して装填され、カテーテル35のルーメンの第2のポート29を通過し、磁石30のルーメンを通して、次に第1のポート27を通してカテーテル35のルーメンに再び入る。図8に示すように、放射性不透過マーカー37をガイドとして使用して、磁石31が空腸18の壁に隣接して配置されるように、カテーテル35を進める。
【0033】
図8に示すように、磁石31を有する送達システム65は、第2の送達システム70が胃14に導入されているときに、所定の位置に留まっている。磁石30は胃14の壁に隣接して配置され、該胃は磁石31の位置に近接した空腸18に接している。磁石31を解放するために、施術者は、ワイヤガイド33を取り除き、次にカテーテル35を取り除く。図9で分かるように、磁石30、31は、磁力により両磁石を共に引き付けることができるように解放され、空腸18及び胃14の壁52、62を共に圧迫する。図9Aは、壁52、62を圧迫している磁石30、31の拡大図である。
【0034】
カテーテル35が2つの磁石30と31の間に捕捉されているとき、磁石30の配置後に、カテーテル35を取り除き磁石30、31が共に留まることができるように、磁石30と31の間に作用する吸引力は十分強い。放射線不透過性マーカー37は、放射線透視下で磁石31の正しい方向への配置を促進するガイドとして使用することができる。図1に例示されるように、放射線不透過性マーカー37を磁石の近位エッジに位置することができる。
【0035】
胃及び空腸の壁の壊死が完了すると、吻合が形成される。次に、磁石30、31は、自然に身体を通過することができるか、或いは開腹除去術(laparoticremoval)、内視鏡的除去術、又は他の手技などの手段によって除去することができる。
【0036】
図5に示す送達システムは、1つのカテーテルを使用して2つの磁石を送達するために使用することができる。初めに、磁石31を解放するためにガイドワイヤー33を十分に後退させることにより、磁石31を治療される第1の場所に送達することができる。次に、カテーテルの送達部分は、磁石30のルーメンからガイドワイヤー33をさらに後退させることによって、磁石30を解放することができる第2の場所に配置することができる。磁石30、31は、放射線透視下のマッサージによって、又は腹腔鏡下手術を介した把持鉗子によって、互いに嵌合するように操作することができる。図9aに示すように、一旦嵌合すると、治療される2つの内臓の壁に、虚血性壊死のプロセスが開始し得る。
【0037】
本発明の様々な実施形態についての前述の説明は、例示及び説明の目的のために提示されている。それにより、本送達システム及び開示されている方法を余すところなく説明する意図も限定する意図もない。上記教示に照らして、数多くの修正又は変型が可能である。開示された送達システム及び方法は、本送達システム及び方法の原理及びその実際の適用を最適に例示し、それにより、当業者が本送達システム及び方法を様々な実施形態で、考えられる特定の用途に適応させた様々な修正を施して利用することができるように、選定され、記載された。全てのその様な修正及び変型は、付随の特許請求の範囲の請求項によって、それら請求項が公平、法的、且つ公正に権利を有するとされる一定の許容幅に従って解釈された上に定まる本送達システム及び方法の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0038】
3 第1のルーメン
10 胆嚢
12 総胆管
14 胃
15 拡張可能バルーン
16 十二指腸
18 空腸
27 第1のポート
29 第2のポート
30 空腸磁石
31 第2の磁石
32 深皿
33、60 ワイヤガイド
35 カテーテル
37 放射線不透過性マーカー
39 環状エッジ
40 環状陥凹部
45 第2のカテーテル
52 空腸の壁
57 第1の近位ポート
59 第1の遠位ポート
62 胃の壁
65 送達システム
67 第2の近位ポート
69 第2の遠位ポート
70 第2の送達システム
80 狭窄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吻合を形成するための磁石送達システムであって、
ワイヤガイドと、
内臓空間に進入するようにされた送達部分を有するカテーテルであって、前記送達部分が拡張用の拡張可能バルーン及び該バルーンを通って延在するルーメンと、前記ワイヤガイドが通される前記ルーメンと連通している第1のポート及び第2のポートを有しているカテーテルと、
貫通するルーメンを有する磁石であって、前記ワイヤガイドを前記磁石の前記ルーメン及び前記第1のポート及び前記第2のポートを通すことによって、前記第1及び第2のポートの間で前記カテーテルの前記送達部分に除去可能に取り付けられた磁石と、を備えており、
前記拡張可能バルーンが前記第2のポートの遠位側にある、磁石送達システム。
【請求項2】
前記磁石が円板形状を有する、請求項1に記載の磁石送達システム。
【請求項3】
前記磁石が、身体臓器の壁に配置するための環状エッジをさらに備える、請求項1に記載の磁石送達システム。
【請求項4】
前記磁石が、身体臓器の壁に配置するための環状陥凹部をさらに備える、請求項1に記載の磁石送達システム。
【請求項5】
前記送達部分が、追加の第1のポート、追加の第2のポート、及び貫通するルーメンを備えている追加の磁石をさらに備えており、前記追加の磁石が、前記追加の第1及び第2のポートの間で、前記カテーテルの前記送達部分に取り外し可能に固定されている、請求項1に記載の磁石送達システム。
【請求項6】
前記ワイヤガイドが、前記追加の磁石の前記ルーメン、前記追加の第1のポート、及び前記追加の第2のポートを通して配置される、請求項5に記載の磁石送達システム。
【請求項7】
前記磁石が、身体臓器の壁に配置するための環状エッジをさらに備え、前記追加の磁石が、身体臓器の壁に配置するための環状陥凹部をさらに備える、請求項5に記載の磁石送達システム。
【請求項8】
前記カテーテルの前記送達部分に位置する放射線不透過マーカーをさらに備え、前記放射線不透過マーカーが前記磁石に隣接している、請求項1に記載の磁石送達システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図9a】
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【公表番号】特表2012−526624(P2012−526624A)
【公表日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−510901(P2012−510901)
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【国際出願番号】PCT/US2010/034234
【国際公開番号】WO2010/132356
【国際公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(511152957)クック メディカル テクノロジーズ エルエルシー (76)
【氏名又は名称原語表記】COOK MEDICAL TECHNOLOGIES LLC
【Fターム(参考)】