説明

神経細胞変性疾患の治療に有用な化合物を特定する方法

RacからSODなどのGTPアーゼの結合を変化させることによって、ROSを抑制する薬剤を特定する方法と、該方法によって特定される薬剤と、神経細胞変性疾患を抑制または治療するために、ROSを抑制する化合物を使用する方法とを提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
GTPアーゼのSODへの結合を抑制する1つ以上の薬剤を検出または判断する方法であって、
a)GTPアーゼのSODへの結合を可能にする条件下で、1つ以上の薬剤、単離されたGTPアーゼ、およびSODタンパク質を接触させるステップと、
b)前記1つ以上の薬剤が、前記単離されたGTPアーゼの前記SODタンパク質への結合を抑制するかどうかを検出または判断するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記単離されたGTPアーゼまたは前記SODタンパク質は固定化される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記単離されたGTPアーゼは、組み換えGTPアーゼである、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記単離されたGTPアーゼは、RacまたはRhoAである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記単離されたRacタンパク質は、TVFDNYSANVMVDGKPVNLGLWDTAGGEDYDRLRPL(SEQ ID NO:2)を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記SODタンパク質は、組み換えSODタンパク質である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記SODタンパク質は、単離されたSODタンパク質である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記単離されたSODタンパク質は、融合タンパク質である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記単離されたSODタンパク質は標識化される、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記SODタンパク質は、前記GTPアーゼとの結合を増強させる野生型SODに対する置換を有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
1つ以上の薬剤が結合を抑制するかどうかを特定するために、抗体が採用される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記単離されたGTPアーゼは、融合タンパク質である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記単離されたGTPアーゼは標識化される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記標識はフルオロフォアである、請求項9または13に記載の方法。
【請求項15】
前記1つ以上の薬剤は、前記SODタンパク質より前に前記単離されたGTPアーゼと接触する、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
薬剤のライブラリは、前記単離されたGTPアーゼおよび前記SODタンパク質と接触する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
GTPアーゼのSODへの結合を抑制する1つ以上の薬剤を特定する方法であって、
a)1つ以上の薬剤とGTPアーゼおよびSODタンパク質を含む試料とを含む混合物を提供するステップと、
b)前記GTPアーゼの前記SODへの結合を可能にする条件に前記混合物を晒すステップと、
c)前記1つ以上の薬剤が、前記GTPアーゼの前記SODタンパク質への結合を抑制するかどうかを特定するステップと、
を含む、方法。
【請求項18】
前記試料は溶解細胞を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記試料は膜画分を含む、請求項17または18に記載の方法。
【請求項20】
前記試料は、Noxを含む単離されたエンドソームまたはエンドソーム膜を含む、請求項17〜19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記Noxは、Nox1またはNox2である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記試料は無傷細胞を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記GTPアーゼは、融合タンパク質である、請求項17〜22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記GTPアーゼは標識化される、請求項17〜23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記GTPアーゼは、RacまたはRhoAである、請求項17〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記SODタンパク質は、融合タンパク質である、請求項17〜25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記SODタンパク質は標識化される、請求項17〜25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記Racタンパク質は、Rac1またはRac2である、請求項4または25に記載の方法。
【請求項29】
請求項1〜28のいずれか1項に記載の方法によって特定される、1つ以上の薬剤。
【請求項30】
SODを結合する単離されたペプチドであって、前記ペプチドは、SEQ ID NO:2と少なくとも90%の同一性を有し、前記ペプチドは、SEQ ID NO:1(全長のRac1)、SEQ ID NO:1の残基1から177、SEQ ID NO:3(全長のRac2)、またはSEQ ID NO:4(全長のRhoA)ではない、単離されたペプチド。
【請求項31】
SEQ ID NO:2を含む、請求項30に記載の単離されたペプチド。
【請求項32】
SEQ ID NO:1の残基1から88に対応する残基を含む、請求項30に記載の単離されたペプチド。
【請求項33】
SEQ ID NO:1の残基1から116に対応する残基を含む、請求項30に記載の単離されたペプチド。
【請求項34】
融合タンパク質を得るために異種ペプチドに融合する、請求項30〜33のいずれか1項に記載の単離されたペプチド。
【請求項35】
固定化される、請求項30〜34のいずれか1項に記載の単離ペプチド。
【請求項36】
SOD結合領域を含むGTPアーゼを含む融合タンパク質と、GTPアーゼ結合領域を含むSODを含む融合タンパク質、またはそれらの組み合わせを含む、キット。
【請求項37】
前記GTPアーゼまたは前記SODは、前記融合タンパク質を固定化するのに適したペプチドまたはタンパク質に融合する、請求項36に記載のキット。
【請求項38】
前記GTPアーゼまたは前記SODは、蛍光タンパク質に融合する、請求項36または37に記載のキット。
【請求項39】
前記融合タンパク質は、請求項34に記載の融合タンパク質である、請求項36に記載のキット。
【請求項40】
前記GTPアーゼは、RhoまたはRacである、請求項36〜38のいずれか1項に記載のキット。
【請求項41】
哺乳類における神経細胞変性疾患を抑制または治療する方法であって、それを必要としている哺乳類に、有効量のNADPHオキシダーゼの阻害剤を含む組成物を投与するステップを含む、方法。
【請求項42】
前記阻害剤は、式(I)の化合物である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記疾患はALSである、請求項41または42に記載の方法。
【請求項44】
前記組成物は植物抽出物を含む、請求項41〜43のいずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
前記植物はピクロルヒザ植物である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記阻害剤は、SODのGTPアーゼへの結合を抑制する、請求項41〜45のいずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
前記哺乳類はヒトである、請求項41〜46のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
前記阻害剤はp47phoxを抑制する、請求項41〜47のいずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
前記阻害剤は経口投与される、請求項41〜48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記投与は連日投与である、請求項41〜49のいずれか1項に記載の方法。

【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12CA】
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【図12CB】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図15E】
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【図15F】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17A】
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【図17C】
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【図17D】
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【図17E】
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【図17F】
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【図18】
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【図19】
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【図17B】
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【公表番号】特表2009−521928(P2009−521928A)
【公表日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−548723(P2008−548723)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際出願番号】PCT/US2006/049424
【国際公開番号】WO2007/079141
【国際公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【出願人】(508197538)ユニバーシテイ・オブ・アイオワ・リサーチ・フアウンデーシヨン (2)
【Fターム(参考)】