説明

移動棚設備の安全装置

【課題】簡単な構成で、作業通路内で作業をしている作業者の安全性を向上させる移動棚設備の安全装置を提供する。
【解決手段】移動棚4の移動により選択的に作業通路Xが開放され、作業通路Xに作業者が進入すると、進入センサ12により作業通路X内への進入が検知され、移動棚4の移動を禁止されるインターロックがかけられる移動棚設備1であって、移動棚4の作業通路X側に押しボタンスイッチ18を設け、押しボタンスイッチが作動中はサブパネル13に設けた解除スイッチ15にてインターロックを解除することを不能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は作業通路内での作業者の安全を向上させるための移動棚設備の安全装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、倉庫や工場などの屋内において省スペース化を図るために、複数の移動棚を設置し、これらの移動棚を接近又は離隔するように移動させて、移動棚の間に選択的に作業通路を開放する移動棚設備が設けられている。この移動棚設備は一対の固定棚の間に一対のレールが敷設され、このレール上に複数の移動棚がそれぞれ移動可能に配置されている。
各移動棚には移動棚の間に通路を開放するための通路開放スイッチが設けられ、この通路開放スイッチを押すことにより移動棚が移動する。そして、指定された2つの移動棚の間が大きく開放され、作業通路が形成される。形成された作業通路に作業者の乗ったフォークリフトなどが入り移動棚に対して荷の出し入れなどの荷役作業が行われる。
また、移動棚設備には、隣り合う移動棚において、一方の移動棚の側面に投光器が他方の移動棚の側面には受光器を備えた光電センサが設けられている。この光電センサは、移動棚間に形成された作業通路に入るフォークリフトや作業者を検知し、検知した場合には移動棚の移動を禁止するインターロックをかける。これにより、作業通路内に作業者の乗ったフォークリフトなどがいる場合には移動棚の移動ができないようになっている。インターロックの解除は移動棚の側面に設けられた解除スイッチを操作することによりインターロックを解除することができる。
【0003】
しかし、インターロックの解除は側面に設けられた解除スイッチで操作するため、インターロックを作業通路外の第三者が解除できるという問題がある。すなわち、作業通路内にて作業をしている作業者がいるにもかかわらず、第三者が移動棚のインターロックを解除し、移動棚を移動することができてしまう問題がある。
このような問題に対して、移動棚のインターロックを解除して、移動棚を移動させようとした時に、作業者の安全のための安全バースイッチが作動している場合には、安全バースイッチの作動している移動棚にあるLEDが点滅して報知し、その移動棚の停止スイッチの操作によってのみ非常停止モードを解除できる装置がある(例えば、特許文献1を参照。)。
また、移動棚の作業通路に対して作業通路の全域を検出エリアとする作業者検出用の赤外線センサを付設し、第三者が移動棚のインターロックを解除しようとした際に、赤外線センサが作業者を検出していたら、インターロックを解除させないようにする装置がある(例えば、特許文献2を参照。)。
一方、作業者の進入を検知可能な反射型光電センサの反射板を持ち運び可能にして、作業者が反射板を持ち運んで作業をさせるようにし、反射板が取り外されている間は移動棚の駆動を不能にする移動ラックの安全装置が開示されている(例えば、特許文献3を参照。)。
【0004】
【特許文献1】実開平4−83028号公報
【特許文献2】特開平4−338007号公報
【特許文献3】特開2007−197194号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1によれば、LEDが点滅することにより、第三者に対して報知するようにしているものの、依然として第三者が移動棚のインターロック若しくは非常停止モードを解除することができてしまう問題がある。
また、特許文献2によれば、作業通路内の作業者を赤外線センサによって検出するが、第三者がインターロックを解除しようとしたときに、作業通路内の作業者が静止に近い状態でいる時には、赤外線センサにより作業者が検出できない場合がある。このように、赤外線センサによって検出されなかった場合には、第三者が移動棚のインターロックを解除することができてしまうという安全上の問題が残っている。
特許文献3によれば、反射板を持ち運べるのは一人の作業者であるため、複数の作業者が同時に同じ作業通路内で作業することは安全上好ましくないという問題がある。また、反射板を持ち出した人が戻し忘れると、インターロックを解除できないという問題もある。
本件発明は上記課題に省みてなされたもので、簡単な構成で作業通路内にて作業をしている作業者の安全を向上させる移動棚設備の安全装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を達成するため、請求項1の発明では、並置された複数の移動棚が互いに接近又は離間するように移動して隣接する移動棚との間に選択的に作業通路を開く移動棚設備と、移動棚に設けられ前記作業通路内への作業者の進入を検知する検知手段と、前記検知手段の検知に基づいて移動棚の移動を禁止するロック手段と、移動棚の作業通路外に設けられ移動棚の移動禁止を解除するロック解除手段と、を備えた移動棚設備の安全装置であって、移動棚の作業通路側に配設した作業スイッチ手段を備え、前記作業スイッチ手段の操作によって前記ロック解除手段を不能にすることを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、移動棚の作業通路に面した位置に作業スイッチ手段を配設したので、作業者は作業通路内で作業をする時には、作業スイッチ手段を操作する。これにより、ロック解除手段が不能になり、第三者が移動棚の移動の禁止を解除できなくなるので、作業者はより安全に作業を行うことができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記作業スイッチ手段は同一作業通路内に複数備えられ、前記ロック解除手段の不能及び、解除可能の操作は同一の作業スイッチ手段への操作の反復によって行われることを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、同一の作業通路内に作業スイッチ手段が複数設けられているため、作業者は複数あるうちの一番近くの作業スイッチ手段を操作すればよい。
また、作業スイッチ手段のロック解除手段の不能及び解除可能の操作は、同一の作業スイッチ手段への操作の反復によって行われる。これにより、同一作業通路内に複数の作業スイッチ手段があったとしても、作業者が作動させた作業スイッチ手段を操作しないとロック解除手段の不能が解除されないので、作業者はより安全に作業を行うことができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明であって、前記作業スイッチ手段は前記ロック解除手段が不能となる状態で照光する照光式スイッチであることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、作業スイッチ手段を照光式スイッチとしたので、作業スイッチ手段はロック解除手段が不能となる状態となっている時には作業面スイッチが照光しており、作業者は容易に作業スイッチ手段が操作されているかどうかの確認ができる。
また、作業スイッチ手段が複数ある場合において、作業者はどの作業スイッチ手段を操作させたのかが、作業スイッチ手段の照光により分かるため、作業終了後、作業スイッチ手段の操作がすぐにできる。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、作業通路に面した位置に設けた作業スイッチ手段により移動棚の移動禁止を解除することができないようにしたので、より安全性の高い移動棚とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下本件発明の実施形態について図1〜図3を用いて説明する。
図1に本件実施形態である移動棚設備1を示す。移動棚設備1の両端には固定棚2が設置されており、固定棚2の間には一対のレール3に沿って移動する複数の移動棚4が並列に設置されている。(図1では移動棚4を3つ図示している。便宜上、図1の左から移動棚4a、4b、4cとする。)
各移動棚4には、レール3上を移動するための車輪やモータなどからなる駆動部を有する台車5と、台車5の上に設けられ棚板6と支柱7によって区画された荷物Wを置くための棚部8が形成されている。また、固定棚2にも移動棚4と同様に、棚板9と支柱10によって区画された荷物Wを置くための棚部11が形成されている。
この移動棚4を互いに接近または離間するように移動させることにより、隣接する2つの移動棚4の間に広く開放された作業通路Xが選択的に形成される(図1では移動棚4aと移動棚4bの間に作業通路Xが形成された状態を示している。)。
【0014】
また、各移動棚4には検知手段としての光電式の進入センサ12が設けられている。進入センサ12は隣接する移動棚4で対を成しており、一方の移動棚4には投光器12aが備えられ、他方の移動棚4には投光器12aからの光を受ける受光器12bが備えられている。
進入センサ12は投光器12aからの光が一旦遮断され、受光器12bが光を受けなくなると、作業通路X内に作業者が入ったことを検知する。
一方、複数の移動棚4のうち、一つの移動棚4(図1では移動棚4c)の側面には移動棚設備1全体の動作制御を行うためのメインパネル13が設けられている。メインパネル13には、移動棚設備1の電源スイッチや、非常停止スイッチ、すべての移動棚の間に作業通路を形成する全通路開放スイッチなどが備えられている。
また、各移動棚4にはそれぞれサブパネル14が設けられている。サブパネル14には、後述する移動棚4のインターロックを解除する解除スイッチ15と、インターロックがかかっていることを示すランプ16と、移動棚4が移動可能な状態となっていることを示すランプ17が設けられている。なお、解除スイッチ15はインターロック解除後に作業通路Xを形成するためのスイッチとしての機能も兼ねている。メインパネル13はサブパネル14の機能も有するため、メインパネル13にも、解除スイッチ15、ランプ16、ランプ17が備えられている。
【0015】
移動棚4aの作業通路X側には図2に示すように、作業スイッチ手段としての押しボタンスイッチ18が複数(図2では移動棚4aに2つ)設けられている。
また、移動棚4b及び移動棚4cについても同様に、移動棚4b、4cの作業通路側には、押しボタンスイッチ18が複数設けられている。
そして、押しボタンスイッチ18は荷物Wの荷役作業の邪魔にならない、支柱7に固定されており、高さは、フォークリフトに乗った作業者が手を伸ばして無理なく押せる位置に設定されている。
押しボタンスイッチ18は、作業者が一度押すとスイッチ(信号スイッチ25)が開となり、作業者がもう一度押して解除をするまで開の状態が継続される、所謂、オルタネイト式の押しボタンスイッチ18である。
押しボタンスイッチ18は内部にLEDの光源をもっており、スイッチ(信号スイッチ25)が開の状態で押しボタンスイッチ18が照光するようになっている。すなわち、作業者が押しボタンスイッチ18を押すと、スイッチ(信号スイッチ25)が開となり、同時に押しボタンスイッチ18が照光する。そして、作業者が再度押しボタンスイッチ18を操作するとスイッチ(信号スイッチ25)が閉となり、押しボタンスイッチ18が消光する構成となっている。
【0016】
次に図3を用いて、各移動棚4のインターロックに関する電気的構成について説明する。
各移動棚4の移動、停止などに関する制御を行っているコントローラ19の一部にはインターロック制御部20が備えられている。インターロック制御部20は台車5の駆動部に対して移動棚4の移動を禁止するインターロックをかける制御を行う。また、インターロック制御部20には進入検知信号Sとインターロック解除信号Iがそれぞれ入力される。
進入検知信号Sは進入センサ12が作業通路X内に作業者が入ったことを検知したときに出力される信号であり、具体的には、進入センサ12に設けられた投光器12aからの光が受光器12bで受光できなくなった時点で、進入センサ12からインターロック制御部20へ進入検知信号Sが出力される。
また、インターロック解除信号Iは、移動棚4にかけられたインターロックを解除させるようにインターロック制御部20へ出力される信号である。
したがって、インターロック制御部20は進入センサ12の進入検知信号Sが入力されると、インターロックをかける制御を行う。そして、インターロック制御部20はインターロック解除信号Iが入力されるまで、インターロックをかけた状態を継続する。インターロック解除信号Iが入力されると、インターロック制御部20はインターロックを解除し、移動棚4を移動できるようになる。
ここで、ロック手段はインターロック制御部20により構成されている。
【0017】
図3に示すように、電源Pから出される信号線22は、信号線23と信号線24に分岐している。
信号線23はインターロック解除信号Iをコントローラ19に入力するための信号線であり、解除スイッチ15と複数の押しボタンスイッチ18(図3では4つ)がシリーズに接続されている。
一方、信号線24は押しボタンスイッチ18を照光させるものであり、複数の押しボタンスイッチ18がパラレルに接続されている。
次に、解除スイッチ15と押しボタンスイッチ18について説明する。
解除スイッチ15はサブパネル14に設けられたものであり、解除スイッチ15を押している間のみ信号線23が閉の状態となる所謂モーメント式のスイッチである。
ここで、解除スイッチ15とインターロック制御部20により、ロック解除手段が構成されている。
一方、押しボタンスイッチ18は、2つのスイッチから構成されており、信号線23を開閉するための信号スイッチ25と、LED27を照光させるための照光スイッチ26が備えられている。信号スイッチ25と照光スイッチ26は押しボタンスイッチ18の操作に連動する構成となっており、押しボタンスイッチ18が操作され、信号スイッチが閉となった時には照光スイッチ26は開となり、また、押しボタンスイッチ18が操作され信号スイッチ25が開となったときには、照光スイッチ26が閉とようになっている。
また、押しボタンスイッチ18は上述のようにオルタネイト式のスイッチで、それぞれの押しボタンスイッチ18は独立に動作をするようになっている。
したがって、すべての押しボタンスイッチの信号スイッチ25が閉の状態で、解除スイッチ15が操作されると、インターロック解除信号Iがコントローラ19に入力されるようになっている。
【0018】
次に、この実施形態にかかる移動棚設備1の安全装置の作用について説明する。
ここで、作業者がフォークリフトに乗って作業する場合を例として説明する。
移動棚4の移動により、作業通路Xが開放されると、フォークリフトに乗った作業者は、作業通路X内へ進入する。進入の際にフォークリフトは進入センサ12の投光器12aからの光を遮るため、進入センサ12は進入検知信号Sをインターロック制御部20へ出力する。インターロック制御部20は進入検知信号Sが入力されると、台車5の駆動部に対して、移動棚4の移動を禁止するインターロックの制御を行う。
作業通路X内に進入した作業者は、作業を開始する前に、作業通路X側にある複数の押しボタンスイッチ18の1つを操作する。これにより、押しボタンスイッチ18の信号スイッチ25が開となるとともに、照光スイッチ26が閉となり、押しボタンスイッチ18が照光する。
したがって、押しボタンスイッチ18が操作した後は、もし第三者が移動棚4の側面にある解除スイッチ15を押したとしても、インターロック解除信号Iはインターロック制御部20へは入力されることは無く、インターロックが解除されることはない。これにより、作業者は安心して荷役作業をすることができる。
そして、作業者はフォークリフトを操作し、移動棚4の棚部8への荷役作業を行う。
荷役作業が終了したら、作業者は照光している押しボタンスイッチ18を再度操作し、フォークリフトを走行させ速やかに作業通路Xから退出する。
この押しボタンスイッチ18の操作により、信号スイッチ25は閉となり、同時に照光スイッチ26は開となる。したがって、解除スイッチによるインターロックの解除が可能となるとともに、押しボタンスイッチ18は消光する。
そして、作業者若しくは第三者は次の荷役作業をするために、解除スイッチ15を操作して、インターロックを解除した後、所望の作業通路Xを開放するために移動棚4を移動させる。
【0019】
この実施形態によれば以下のような効果を奏する。
(1)移動棚4の作業通路X側に新たに押しボタンスイッチ18を設け、この押しボタンスイッチ18を操作することにより作業通路Xの外である移動棚4の側面に位置する解除スイッチ15の作動を不能とし、インターロックを解除できないようにしている。これにより第三者が誤ってインターロックを解除できてしまうことが無く、作業者はより安全に作業をすることができる。
(2)移動通路X面には複数の押しボタンスイッチ18が設けられているので、作業者は作業開始前に複数あるうちの一番近い押しボタンスイッチ18を押せばいいので、作業効率を落とすことなく安全性を向上させることができる。
(3)複数の押しボタンスイッチ18はそれぞれ独立したスイッチであり、作業者は同じ押しボタンスイッチ18を押して、インターロックの解除不能及び、解除可能の操作をするようにしている。これにより複数の作業者が同時に入った場合であっても、各作業者がそれぞれ異なる押しボタンスイッチ18を操作することで、インターロックの解除が不能とさせるので、作業者はより安全に作業をすることができる。
また、一つの押しボタンスイッチ18を操作することで信号スイッチ25の開閉をするので、複数の押しボタンスイッチ18の間で同期を取るなどの制御が不要であり、信号の回路が簡単な構成とすることができる。
(4)押しボタンスイッチ18を照光式スイッチにしたので、作業者が押しボタンスイッチ18を操作したか容易に認識できる。 また、作業者が、作業終了後に解除可能のための操作を複数の押しボタンスイッチ18から迷うことなく同一の押しボタンスイッチ18を操作することができる。
【0020】
この実施形態は前記に限定されるものではなく、以下のように具体化しても良い。
本件実施形態では、解除スイッチ15と押しボタンスイッチ18を信号線23にてコントローラ19にシリーズに接続していたが、解除スイッチ15と押しボタンスイッチ18をそれぞれパラレルにコントローラ19に接続し、インターロック制御部20内部において、押しボタンスイッチ18が操作された時には、解除スイッチ15を作動不能とするように制御するようにしてもよい。
本件実施形態では、押しボタンスイッチ18の照光により作業者に押しボタンスイッチ18の操作をしたかどうかを知らせるようにしているが、ブザーやメロディーなど音で作業者に知らせるようにしてもよい。
また、押しボタンスイッチ18にタイマーの機能を設け、押しボタンスイッチ18の解除可能の操作がされても、一定時間(例えば20秒)信号スイッチ25を開の状態を続けるようにしても良い。これにより、作業者が押しボタンスイッチ18を操作してから、作業通路Xを出るまでの時間を確保することができ、安全性を向上することができる。
本実施形態では、図2に示すように、移動棚4は3列の棚部8を有していたが、数十列を有する大規模な移動棚4であっても良い。この場合には、押しボタンスイッチ18をすべての支柱7に設ける必要はなく、移動棚4の大きさに応じて、押しボタンスイッチ18を設ける数を調整すれば良い。また、このような大規模な移動棚4に、上記のように押しボタンスイッチ18にタイマー機能を設ければ、作業者は、作業通路Xを出るまでの時間を確実に確保でき、安全性をより向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本件実施形態にかかる移動棚設備の安全装置を示す斜視図である。
【図2】本件実施形態にかかる移動棚の正面図である。
【図3】本件実施形態にかかる移動棚設備の安全装置の電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0022】
1 移動棚設備
4 移動棚
12 進入センサ
15 解除スイッチ
18 押しボタンスイッチ
20 インターロック制御部
S 進入検知信号
I インターロック解除信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
並置された複数の移動棚が互いに接近又は離間するように移動して隣接する移動棚との間に選択的に作業通路を開く移動棚設備と、
移動棚に設けられ前記作業通路内への作業者の進入を検知する検知手段と、
前記検知手段の検知に基づいて移動棚の移動を禁止するロック手段と、
移動棚の作業通路外に設けられ移動棚の移動禁止を解除するロック解除手段と、
を備えた移動棚設備の安全装置であって、
移動棚の作業通路側に配設した作業スイッチ手段を備え、
前記作業スイッチ手段の操作によって前記ロック解除手段を不能にすることを特徴とする移動棚設備の安全装置。
【請求項2】
前記作業スイッチ手段は同一作業通路内に複数備えられ、
前記ロック解除手段の不能及び、解除可能の操作は同一の作業スイッチ手段への操作の反復によって行われることを特徴とする請求項1記載の移動棚設備の安全装置。
【請求項3】
前記作業スイッチ手段は前記ロック解除手段が不能となる状態で照光する照光式スイッチであることを特徴とする請求項1又は2に記載の移動棚設備の安全装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−37093(P2010−37093A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−205014(P2008−205014)
【出願日】平成20年8月8日(2008.8.8)
【出願人】(000003218)株式会社豊田自動織機 (4,162)
【Fターム(参考)】