説明

移動防止柵の幅拡張構造

【課題】 多くの幅拡張用部材を必要とすることなく、通路幅の大小に対応して幅拡張作業を容易に行なうことができ、経済性に優れた移動防止柵の幅拡張構造を提供する。
【解決手段】 柵本体の横に設置されるサイド縦フレーム体1と、サイド縦フレーム体1の上端部と下端部に付設されると共に柵本体と接続されるジョイント部材2と、を備える。また、ジョイント部材2は、上下方向折畳状態と水平方向展開状態との間で切換え自在である。また、ジョイント部材2は、連結ピン25が選択的に挿入自在な第1ピン挿入孔3と第2ピン挿入孔4とを正面視直交状として有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動防止柵の幅拡張構造に係り、特に、階段口等の通路両側の相手壁面に対して押圧状に固定される移動防止柵の幅拡張構造に関する。
【背景技術】
【0002】
乳幼児やペットの居家に於ては、階段口、風呂の出入口、玄関(勝手口)、トイレ、流し台等、乳幼児やペットにとって危険な場所に通じる通路上に、移動防止柵を設置する場合がある。このような移動防止柵は、一般的に、柵固定具によって、通路両側の相手壁面に押圧状に固定される。
移動防止柵は、所定の幅寸法にて形成されているため、通路幅が大きい場合、柵固定具の調整のみでは移動防止柵の固定が不可能な場合がある。あるいは、柵固定具の調整のみで移動防止柵を固定できても、移動防止柵と相手壁面との隙間が、乳幼児やペットが通り抜けできるくらいに大きくなる場合がある。これらの場合に対応するために、従来、種々の移動防止柵の幅拡張構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、調整パネルを移動防止柵の枠部(支持枠)に連結することによって移動防止柵の幅と通路幅との寸法差による隙間を小さくする、移動防止柵の幅拡張構造が開示されている。
【特許文献1】特開2000−245583号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示されたような移動防止柵の幅拡張構造では、移動防止柵の幅と通路幅との寸法差により生じる隙間の変化に細かく対応するには多くの調整パネル(幅拡張用部材)を必要とし、経済性に優れたものではなかった。また、柵固定具のネジ杆付きノブを大きく回転させて連続的に幅調整を行なう必要があり、調整に時間と手間がかかった。
そこで、本発明は、多くの幅拡張用部材を必要とすることなく、通路幅の大小に対応して幅拡張作業及び幅縮小作業を容易に行なうことができ、経済性に優れた移動防止柵の幅拡張構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明に係る移動防止柵の幅拡張構造は、柵本体の横に設置されるサイド縦フレーム体と、該サイド縦フレーム体の上端部と下端部に付設されると共に該柵本体と接続されるジョイント部材と、を備え、上記ジョイント部材は、上下方向折畳状態と水平方向展開状態との間で切換え自在である。
また、上記ジョイント部材は、連結ピンが選択的に挿入自在な第1ピン挿入孔と第2ピン挿入孔とを正面視直交状として有している。
また、上記第1ピン挿入孔の中心線方向が水平状となるときの該第1ピン挿入孔の高さ位置と、上記第2ピン挿入孔の中心線方向が水平状となるときの該第2ピン挿入孔の高さ位置と、が等しくなるように設定されている。
【0006】
また、上記上下方向折畳状態として内部に収納された状態と、上記水平方向展開状態として外部に露出した状態との間で、切換え自在となるように上記ジョイント部材の基端部が枢着されると共に上記サイド縦フレーム体の切欠窓に嵌着されるカバー部材を備える。
【0007】
また、上記ジョイント部材は、上記カバー部材と連結するための連結軸が挿通される長孔と、被掛止部と、を上記基端部に有し、上記カバー部材は、該長孔に沿って上記ジョイント部材をスライドさせることにより上記被掛止部を掛止して該ジョイント部材を上記水平方向展開状態に維持可能な掛止部を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の移動防止柵の幅拡張構造によれば、1つのサイド縦フレーム体(幅拡張用部材)の追加設置に対して、サイド縦フレーム体(幅拡張用部材)に付設されたジョイント部材により、移動防止柵の全体幅を複数段階に調節することができるので、多くの幅拡張用部材を必要とすることなく通路幅の大小に容易に対応することができる。
また、柵本体と幅拡張用部材との間隔を微調整しなくても済むので、移動防止柵の幅拡張作業(及び幅縮小作業)を容易に行なうことができる。
また、同じ連結ピンを使用して、移動防止柵の幅拡張作業(及び幅縮小作業)をより容易に行なうことができる。
【0009】
また、柵本体にジョイント部材の接続場所を複数種類設ける加工を行なわなくても済むようにすることができ、経済性に優れたものとすることができる。
また、サイド縦フレーム体の形成を容易に行なうことができる。 また、ジョイント部材が意図せずに揺動するのを防止することができ、ジョイント部材を水平方向展開状態として、移動防止柵の幅拡張作業を容易に行なうことができる。また、水平方向展開状態のときに、外力を加えてもジョイント部材が容易に動かないようにすることができ、保持強度を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本発明を詳説する。
図1及び図2に於て、本発明に係る移動防止柵の幅拡張構造は、階段口等の乳幼児やペットにとって危険な場所に通じる通路両側の相手壁面Wに、ネジ杆付きノブ41を有する柵固定具40によって押圧状に固定される移動防止柵についての幅拡張構造である。
本発明に係る移動防止柵の幅拡張構造は、柵本体30の横に設置されるサイド縦フレーム体1と、サイド縦フレーム体1の上端部と下端部に付設されると共に柵本体30と接続される一対のジョイント部材2,2と、を備えている。このジョイント部材2,2は、図2のA方向に揺動可能とされることにより、上下方向折畳状態と水平方向展開状態との間で切換え自在とされている。
【0011】
柵本体30は、扉部33と、左右縦部材32,32を有して略U字状の枠部31と、を備えており、移動防止柵の中央部位を占めている。柵本体30は、所定の幅寸法にて形成されている。そして、図3に於て示すように、柵本体30を通路上に設置する際、通路幅Dが大きいために、柵本体30と相手壁面Wとの隙間Eが大きくなった場合に、柵本体30の横(柵本体30と相手壁面Wとの間)にサイド縦フレーム体1を追加設置して、全体として、移動防止柵の幅を拡張する構造となっている。
また、本発明に係る移動防止柵の幅拡張構造では、サイド縦フレーム体1に付設されたジョイント部材2,2を、上下方向折畳状態から水平方向展開状態へ切換えることによって、サイド縦フレーム体1を追加設置後、さらに、(サイド縦フレーム体1を増加させることなく)移動防止柵の幅を拡張可能な構造となっている。即ち、本実施形態では、柵本体30の左右両側にサイド縦フレーム体1を1つずつ追加設置した場合、サイド縦フレーム体1を増減させることなく、3段階に移動防止柵の全体幅Fを調節することができる。
【0012】
サイド縦フレーム体1は、図1,図2及び図5に於て示すように、柱状であり、ブロー成形にて形成されている。このサイド縦フレーム体1の高さ(長さ)は、柵本体30の高さとほぼ同じ高さに設定されている。また、サイド縦フレーム体1の上端部と下端部には、図5に示すように、切欠窓5が形成されている。
本実施形態では、このサイド縦フレーム体1の切欠窓5に嵌着されるカバー部材6を備えている。
図4〜図6に於て、カバー部材6は、プラスチック製であり、凹窪部11と、凹窪部11を形成する底壁面11aからサイド縦フレーム体1の外側へ開口する孔部12と、凹窪部11を形成する側壁面11bに設けられた保持部13と、を有している。また、カバー部材6は、凹窪部11内に、掛止部10を有している。また、カバー部材6には、ジョイント部材2の基端部2aが、連結軸7にて、図4(B),図6に示す如く上下方向折畳状態として内部に収納された状態と、図4(A),図5に示す如く水平方向展開状態として外部に露出した状態との間で、切換え自在となるように枢着(連結)されている。
【0013】
凹窪部11は、図6に示すように、ジョイント部材2が上下方向折畳状態のときに収納される部分である。
孔部12は、その内周壁面に、段付部14を有する。この段付部14は、孔部12に挿入された後述の連結ピン25の端部を受ける部分である。また、孔部12のサイド縦フレーム体1の外側へ開口する端部12a側からは、柵固定具40のネジ杆付きノブ41が挿入されるように構成されている。これにより、孔部12は、柵固定具40を所定の高さ位置に保持できるようになっている。
保持部13は、ジョイント部材2を上下方向折畳状態とした際に、ジョイント部材2の先端部2bを掛止して、ジョイント部材2を上下方向折畳状態に保持するために設けられている。
【0014】
図5〜図8に於て、ジョイント部材2は、プラスチック製であり、連結ピン25が選択的に挿入自在な第1ピン挿入孔3と第2ピン挿入孔4とを正面視直交状として有している。 また、ジョイント部材2は、カバー部材6と連結するための連結軸7が挿通される長孔8と、被掛止部9と、を基端部2aに有している。
ジョイント部材2の第1ピン挿入孔3若しくは第2ピン挿入孔4に挿入される連結ピン25は、金属製で段付筒状に形成されている。この連結ピン25は、径が小さい方の小径部25a側を柵本体30の左右縦部材32に形成された取付孔部34に挿入すると共に、径が大きい方の大径部25b側を第1ピン挿入孔3若しくは第2ピン挿入孔4に挿入することにより、ジョイント部材2と柵本体30とを連結するためのものである。また、連結ピン25は、第1ピン挿入孔3若しくは第2ピン挿入孔4に深く挿入されることで、ジョイント部材2(及びカバー部材6)を補強するように、十分長く形成されている。
【0015】
第1ピン挿入孔3は、ジョイント部材2の長手方向に沿って延びるように、かつ、ジョイント部材2に貫通状に設けられている。この第1ピン挿入孔3は、ジョイント部材2が水平方向展開状態のとき、その中心線がカバー部材6の孔部12の中心線と一致するように設けられている。また、第1ピン挿入孔3には、ジョイント部材2が水平方向展開状態のとき、連結ピン25が挿入されるようになっている。
また、第1ピン挿入孔3は、その内周壁面に、段付部15を有する。この段付部15は、第1ピン挿入孔3に挿入された連結ピン25の端部を受ける部分となっている。
【0016】
第2ピン挿入孔4は、ジョイント部材2の基端部2aに、ジョイント部材2の短手方向に沿って延びるように、かつ、ジョイント部材2に貫通状に設けられている。この第2ピン挿入孔4は、ジョイント部材2が上下方向折畳状態のとき、その中心線がカバー部材6の孔部12の中心線と一致するように設けられている。また、第2ピン挿入孔4には、ジョイント部材2が上下方向折畳状態のとき、連結ピン25が挿入されるようになっている。また、このとき、連結ピン25の端部は、第2ピン挿入孔4を通ってジョイント部材2を貫通すると共にカバー部材6の孔部12に段付部14の位置まで挿入されるようになっている。
【0017】
また、上述した第1ピン挿入孔3と第2ピン挿入孔4は、第1ピン挿入孔3の中心線方向が水平状となるときの第1ピン挿入孔3の高さ位置H1 と、第2ピン挿入孔4の中心線方向が水平状となるときの第2ピン挿入孔4の高さ位置H2 と、が等しくなるように設定されている。
【0018】
図9及び図10に於て、被掛止部9は、基端部2a上角部に、切欠状として設けられている。
長孔8は、ジョイント部材2,2を図9の矢印C方向にスライド可能としている。そして、この長孔8に沿ってジョイント部材2,2をスライドさせることにより、カバー部材6の掛止部10は、ジョイント部材2,2の被掛止部9を掛止し、これにより、ジョイント部材2,2は、水平方向展開状態に維持されるように構成されている。
【0019】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、本実施形態では、ジョイント部材2は、サイド縦フレーム体1に2個付設する場合を例示したが、本発明はこれに限るのではなく、3個以上付設するも好ましい。また、4個以上の偶数本とすると共に複数種類の長さのジョイント部材を、サイド縦フレーム体1に付設すれば、サイド縦フレーム体1と柵本体30との間隔を、さらに多く段階にわけて調節することができる。
【0020】
また、本実施形態では、柵本体30と相手壁面Wとの間に、ジョイント部材2が付設されたサイド縦フレーム体1を多くても1個のみ設置する場合を例示したが、本発明はこれに限るのではなく、柵本体30と相手壁面Wとの間に、サイド縦フレーム体1を複数設置してもよい。この場合、孔部12とジョイント部材2の第1ピン挿入孔3(若しくは第2ピン挿入孔4)とに連結ピンを挿入することによって、隣り合うサイド縦フレーム体1,1を連結すればよい。
また、ジョイント部材2,2の基端部2aは、サイド縦フレーム体1の切欠窓5に嵌着されるカバー部材6に枢着されたものに限るのではなく、サイド縦フレーム体1の本体に直接的に枢着されていてもよい。
【0021】
以上のように本発明に係る移動防止柵の幅拡張構造は、柵本体30の横に設置されるサイド縦フレーム体1と、サイド縦フレーム体1の上端部と下端部に付設されると共に該柵本体30と接続されるジョイント部材2,2と、を備え、ジョイント部材2,2は、上下方向折畳状態と水平方向展開状態との間で切換え自在であるので、ジョイント部材2,2を上下方向折畳状態と水平方向展開状態との間で切換えて、サイド縦フレーム体1と柵本体30との間隔を調節することができる。これにより、一つのサイド縦フレーム体(幅拡張用部材)の追加設置に対して、サイド縦フレーム体1(幅拡張用部材)に付設されたジョイント部材2,2により、移動防止柵の全体幅を複数段階に調節することができる。これにより、ジョイント部材2,2が存在しない場合と比較して、数多くのサイド縦フレーム体1(幅拡張用部材)を用意する必要がなくなる。その結果、多くの幅拡張用部材を必要とすることなく、通路幅の大小に容易に対応することができる。また、柵固定具40のネジ杆付きノブ41を大きく回転させる必要もない。
【0022】
また、ジョイント部材2,2を上下方向折畳状態と水平方向展開状態との間で切換え自在とすることによって、移動防止柵の幅拡張作業(及び幅縮小作業)を容易に行なうことができる。即ち、ジョイント部材2,2は所定の長さに形成されているので、隣合うサイド縦フレーム体1(幅拡張用部材)の間隔の細かい調節作業を行なう必要がなく、移動防止柵の幅拡張作業(及び幅縮小作業)が煩雑にならない。
【0023】
また、ジョイント部材2,2は、連結ピン25が選択的に挿入自在な第1ピン挿入孔3と第2ピン挿入孔4とを正面視直交状として有しているので、同じ連結ピン25を使用して、移動防止柵の幅拡張作業(及び幅縮小作業)をより容易に行なうことができる。
【0024】
また、第1ピン挿入孔3の中心線方向が水平状となるときの第1ピン挿入孔3の高さ位置H1 と、第2ピン挿入孔4の中心線方向が水平状となるときの第2ピン挿入孔4の高さ位置H2 と、が等しくなるように設定されているので、上下方向折畳状態と水平方向展開状態との2つの状態で、ジョイント部材2,2の柵本体30への接続位置が変化しないようにすることができる。これにより、柵本体30にジョイント部材2の接続場所を複数種類(上下方向折畳状態と水平方向展開状態との2種類)設ける加工を行なわなくても済むようにすることができ、製造コストを削減することができる。その結果、経済性に優れたものとすることができる。
【0025】
また、上下方向折畳状態として内部に収納された状態と、水平方向展開状態として外部に露出した状態との間で、切換え自在となるようにジョイント部材2の基端部2aが枢着されると共にサイド縦フレーム体1の切欠窓5に嵌着されるカバー部材6を備えるので、強度(あるいは寸法精度)が要求されるカバー部材6を別の材料にて形成することにより、サイド縦フレーム体1の形成を容易に行なうことができる。例えば、サイド縦フレーム体1をブロー成形にて容易に形成することができる。
【0026】
また、ジョイント部材2は、カバー部材6と連結するための連結軸7が挿通される長孔8と、被掛止部9と、を基端部2aに有し、カバー部材6は、長孔8に沿ってジョイント部材2をスライドさせることにより被掛止部9を掛止してジョイント部材2を水平方向展開状態に維持可能な掛止部10を有するので、ジョイント部材2,2を水平方向展開状態として設置を行なう場合に、ジョイント部材2,2が意図せずに揺動するのを防止することができる。これにより、ジョイント部材2,2を水平方向展開状態として、移動防止柵の幅拡張作業を容易に行なうことができる。また、水平方向展開状態のときに、外力を加えてもジョイント部材2,2が容易に動かないようにすることができ、保持強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明に係る移動防止柵の幅拡張構造を適用した移動防止柵の使用状態を示す全体正面図である。
【図2】ジョイント部材が付設されたサイド縦フレーム体の正面図である。
【図3】移動防止柵の幅拡張例を示す説明用簡略正面図であって、(A)は、サイド縦フレーム体を1つ用いると共にジョイント部材を上下方向折畳状態とした場合の説明用簡略正面図、(B)は、サイド縦フレーム体を2つ用いると共にジョイント部材を水平方向展開状態とした場合の説明用簡略正面図である。
【図4】サイド縦フレーム体に付設されたジョイント部材周辺を示す側面図であって、(A)は、ジョイント部材を水平方向展開状態とした場合の側面図、(B)は、ジョイント部材を上下方向折畳状態とした場合の側面図である
【図5】水平方向展開状態におけるサイド縦フレーム体に付設されたジョイント部材周辺を示す部分破断拡大正面図である。
【図6】上下方向折畳状態におけるサイド縦フレーム体に付設されたジョイント部材周辺を示す部分破断拡大正面図である。
【図7】ジョイント部材の部分破断拡大正面図である。
【図8】図7のB−B線断面平面図である。
【図9】ジョイント部材の掛止状態を示す要部拡大断面正面図である。
【図10】ジョイント部材の掛止解除状態を示す要部拡大断面正面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 サイド縦フレーム体
2 ジョイント部材
2a 基端部
3 第1ピン挿入孔
4 第2ピン挿入孔
5 切欠窓
6 カバー部材
7 連結軸
8 長孔
9 被掛止部
10 掛止部
25 連結ピン
30 柵本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柵本体(30)の横に設置されるサイド縦フレーム体(1)と、該サイド縦フレーム体(1)の上端部と下端部に付設されると共に該柵本体(30)と接続されるジョイント部材(2)(2)と、を備え、
上記ジョイント部材(2)(2)は、上下方向折畳状態と水平方向展開状態との間で切換え自在であることを特徴とする移動防止柵の幅拡張構造。
【請求項2】
上記ジョイント部材(2)(2)は、連結ピン(25)が選択的に挿入自在な第1ピン挿入孔(3)と第2ピン挿入孔(4)とを正面視直交状として有している請求項1記載の移動防止柵の幅拡張構造。
【請求項3】
上記第1ピン挿入孔(3)の中心線方向が水平状となるときの該第1ピン挿入孔(3)の高さ位置(H1 )と、上記第2ピン挿入孔(4)の中心線方向が水平状となるときの該第2ピン挿入孔(4)の高さ位置(H2 )と、が等しくなるように設定されている請求項2記載の移動防止柵の幅拡張構造。
【請求項4】
上記上下方向折畳状態として内部に収納された状態と、上記水平方向展開状態として外部に露出した状態との間で、切換え自在となるように上記ジョイント部材(2)の基端部(2a)が枢着されると共に上記サイド縦フレーム体(1)の切欠窓(5)に嵌着されるカバー部材(6)を備える請求項1,2又は3記載の移動防止柵の幅拡張構造。
【請求項5】
上記ジョイント部材(2)は、上記カバー部材(6)と連結するための連結軸(7)が挿通される長孔(8)と、被掛止部(9)と、を上記基端部(2a)に有し、
上記カバー部材(6)は、該長孔(8)に沿って上記ジョイント部材(2)をスライドさせることにより上記被掛止部(9)を掛止して該ジョイント部材(2)を上記水平方向展開状態に維持可能な掛止部(10)を有する請求項4記載の移動防止柵の幅拡張構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate