説明

稼働見積システム、稼働見積装置、実行装置及び稼働見積方法

【課題】現に運用されているシステムから取得される状況情報を他のシステムにおけるシステム定義の設計時に有効に活用すること。
【解決手段】現に運用されている第一の実行装置110Aから得られる状況情報にその状況をもたらしたシステム定義項目を付加した第一の稼働情報を稼働見積装置120に蓄積し、第一の稼働情報に付加されているシステム定義項目が見積の対象となっているシステム定義に含まれている場合には、その第一の稼働情報をシステム管理端末130に送信することで、採用しようとするシステム定義がもたらす状況を確認することができるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム定義の運用、管理及び設計を統合する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、設計されたシステム定義に沿って運用されるコンピューティングシステムにおいて、運用されている状況に関する状況情報を管理する技術が開示されている。
【0003】
特許文献2では、設計されたシステム定義に沿って運用されるコンピューティングシステムにおいて、運用されている状況に関する状況情報に基づいて生成された検証ルールに基づいて、設計されたシステム定義を検証する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−272908号公報
【特許文献2】特開2004−272909号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の技術では、運用されているシステムにおいて取得される状況情報は、単に運用中のシステムの状況を伝えることのみを目的としているため、このような状況情報を他のシステムにおけるシステム定義を設計する際に有効に活用することは行われていなかった。
【0006】
そこで、本発明は、現に運用されているシステムから取得される状況情報を他のシステムにおけるシステム定義の設計時に有効に活用する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するため、本発明は、システム定義に沿って運用されているシステムから得られる状況情報に、その状況情報で特定される状況に関係するシステム定義の項目を関連させて記憶する技術を提供する。
【0008】
例えば、本発明は、少なくとも一つ以上のシステム定義項目を有するシステム定義に従って所定の処理を実行する実行装置と、システム定義の稼働見積もりを行う稼働見積装置と、を備える稼働見積システムであって、前記実行装置は、前記所定の処理を実行することで得られる状況情報と、該状況情報により特定される状況をもたらすシステム定義項目と、を有する第一の稼働情報を生成して、前記稼働見積装置に送信し、前記稼働見積装置は、受信した前記第一の稼働情報を記憶し、稼働見積もりの対象となるシステム定義に前記システム定義項目が含まれている前記第一の稼働情報を検索し、検索した前記第一の稼働情報を稼働見積もりとして出力すること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、本発明によれば、システム定義に従って運用されているシステムから得られる状況情報に、その状況情報で特定される状況に関係するシステム定義の項目を関連させて記憶しているので、システム定義を設計する際にシステム定義で使用した項目から、その項目に関係する状況情報を稼働見積もりとして参照することができ、このような状況情報を有効に活用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1は、本発明の第一の実施形態である稼働見積システム100の概略図である。
【0011】
図示されているように、稼働見積システム100は、第一の実行装置110Aと、第二の実行装置110Bと、稼働見積装置120と、システム管理端末130と、を備えており、これらはLAN140により連結されている。
【0012】
第一の実行装置110Aは、システム定義記憶部111Aと、実行部112Aと、システム定義・状況情報対応ファイル記憶部113Aと、稼働情報生成部114Aと、送受信部115Aと、を備えている。
【0013】
システム定義記憶部111Aは、第一の実行装置110Aで所定の処理を実行するために必要な情報を定義したシステム定義を記憶している。ここで、システム定義は、第一の実行装置110Aで使用される装置の列挙、実行されるソフトウェア、使用されるリソースの制限、運用計画、サービス等の優先度、監視条件、ログ等の状況情報の出力手法といったものを規定している。なお、本実施形態では、図2に示されているシステム定義160ように、XML(eXtensible Markup Language)形式でシステム定義を記載しているが、このような態様に限定されるわけではない。
【0014】
実行部112Aは、システム定義記憶部111Aに記憶されているシステム定義に沿って、所定の処理を実行し、また、このシステム定義に沿って、ログ等の所定の状況情報を出力する。
【0015】
システム定義・状況情報対応ファイル記憶部113Aは、図3に示されているように、実行部112Aから出力される状況情報を入力する状況情報入力欄161aと、この状況情報により特定される状況をもたらすシステム定義の項目であるシステム定義項目を入力するシステム定義項目入力欄161bと、を対応させたシステム定義・状況情報対応ファイル161を記憶している。
【0016】
なお、本実施形態では、第一の実行装置110Aの状況を後述する第一の稼働情報162(図4参照)の状況情報入力欄163におけるMessage欄163bで特定するようにしているため、このMessage欄163bに対応する情報を状況情報入力欄161aに入力する。
【0017】
また、システム定義項目入力欄161bには、図2で示したシステム定義160のルート要素から所定の要素(ノード)までの経路情報をXMLで特定したシステム定義項目を入力する。例えば、図3のシステム定義・状況情報対応ファイル161では、ルート要素である〈Environment〉から特定の要素である〈JPa1〉までの構造が特定されている。
【0018】
稼働情報生成部114Aは、実行部112Aから出力された状況情報を取得し、この状況情報に対応するシステム定義項目をシステム定義・状況情報対応ファイル161から抽出することで、図4に示されているように、状況情報に対応するシステム定義項目を入力した第一の稼働情報162を生成する。
【0019】
図示するように、第一の稼働情報162は、状況情報入力欄163と、システム定義項目入力欄164と、を備えている。
【0020】
ここで、本実施形態においては、状況情報入力欄163には、状況情報の生成された年月日及び時間を入力するTimestamp欄163aと、状況を特定するMessage欄163bと、Message欄163bに入力された状況を所定の分類に分類するType欄163cと、状況が発生した実行装置の識別情報を入力するMachine欄163dと、状況が発生した際に行っていた処理を特定するProcess Name欄163eと、を備えている。
【0021】
また、システム定義項目入力欄164には、図3に示したシステム定義・状況情報対応ファイル161のシステム定義項目入力欄161bに入力されたシステム定義項目を入力する。
【0022】
ここで、取得した状況情報に対応するシステム定義項目が複数ある場合には、複数の項目までの経路情報をXMLで特定する。なお、取得した状況情報に対応するシステム定義項目がない場合には、図2に示したシステム定義160のルート要素(ここでは、〈Environment〉)をシステム定義項目入力欄164に入力する。
【0023】
また、稼働情報生成部114Aは、生成した第一の稼働情報を後述する送受信部115Aを介して後述する稼働見積装置120に送信する。
【0024】
送受信部115Aは、LAN140を介してデータの送受信を行う。
【0025】
以上に記載した第一の実行装置110Aについては、いわゆるコンピュータにより実現可能である。具体的には、システム定義記憶部111A及びシステム定義・状況情報対応ファイル記憶部113Bは、ハードディスク(Hard Disk)、コンパクトディスク(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等の補助記憶媒体に記憶することにより実現可能であり、また、実行部112A及び稼働情報生成部114Aについては補助記憶媒体に記憶されているプログラムをCPU(Central Processing Unit)に読み込み実行することで実現可能であり、さらに、送受信部115Aは、NIC(Network Interface Card)により実現可能である。
【0026】
第二の実行装置110Bは、システム定義記憶部111Bと、実行部112Bと、システム定義・状況情報対応ファイル記憶部113Bと、稼働情報生成部114Bと、送受信部115Bと、を備えており、これらの動作については、第一の実行装置110Aと同様であるので、説明を省略する。
【0027】
稼働見積装置120は、稼働情報記憶部121と、システム定義見積部122と、送受信部123と、を備えている。
【0028】
稼働情報記憶部121は、前述のように第一の実行装置110Aから送信された第一の稼働情報を記憶する。
【0029】
システム定義見積部122は、後述するシステム管理端末130から送信されたシステム定義の稼働見積となる第一の稼働情報を稼働情報記憶部121から検索し、検索した第一の稼働情報を後述するシステム管理端末130に送信する。
【0030】
具体的には、第一の稼働情報のシステム定義項目入力欄にXML形式で入力されているシステム定義項目が、システム管理端末130から送信されてきたシステム定義に含まれている場合には、その第一の稼働情報を稼働情報記憶部121から抽出して、後述するシステム管理端末130に送信する。
【0031】
ここで、第一の稼働情報のシステム定義項目入力欄にXML形式で入力されているシステム定義項目が、システム管理端末130から送信されてきたシステム定義に含まれているか否かは、XML形式で入力されているシステム定義項目に基づいて、ルート要素から子要素をもたない各要素までの全てのルートのXPathを生成し、これらの全てのXPathがシステム定義に含まれる場合に、このシステム定義項目がシステム定義に含まれると判断する。
【0032】
また、本実施形態では、第一の稼働情報のシステム定義項目がシステム定義に含まれているか否かについては、後述するシステム管理端末130により特定されたレベルに合わせて、検索を行う。なお、本実施形態では、システム管理端末130において、検索レベルを「構造レベル」又は「属性レベル」の二つを特定することができるようにされている。
【0033】
そして、システム定義見積部122では、検索レベルが「構造レベル」となっている場合には、第一の稼働情報のシステム定義項目入力欄にXML形式で入力されているシステム定義項目から、この項目を一意に限定するためのXPath(XML Path Language)を生成し、このXPathから属性値を取り除いて、システム定義の検索を行う。
【0034】
例えば、図4に示されている第一の稼働情報162が、図2に示されているシステム定義160に含まれるか否かを検索する際に、検索レベルが「構造レベル」の場合には、システム定義見積部122は、システム定義項目入力欄164に入力されているシステム定義項目から図5(a)のような属性値を取り除いたXPathを生成して、システム定義160の検索を行う。
【0035】
一方、システム定義見積部122では、検索レベルが「属性レベル」となっている場合には、第一の稼働情報のシステム定義項目入力欄にXML形式で入力されているシステム定義項目から、この項目を一意に限定するためのXPathを生成し、このXPathでシステム定義の検索を行う。
【0036】
例えば、図4に示されている第一の稼働情報162が、図2に示されているシステム定義160に含まれているか否かを検索する際に、検索レベルが「属性レベル」の場合には、システム定義見積部122は、システム定義項目入力欄164に入力されているシステム定義項目から図5(b)のような属性値を含むXPathを生成して、システム定義160の検索を行う。
【0037】
そして、システム定義見積部122は、XPathにより特定される項目がシステム定義に含まれている場合には、第一の稼働情報のシステム定義項目がシステム定義に含まれていると判断し、XPathにより特定される項目がシステム定義に含まれていない場合には、第一の稼働情報のシステム定義項目がシステム定義に含まれていないと判断する。
【0038】
なお、例えば、本実施形態のように、図4に示されている第一の稼働情報162から、図2に示されているシステム定義160の稼働見積もりを行う場合では、「構造レベル」及び「属性レベル」の何れで検索を行っても、システム定義160に対応する項目である<JPa1>項目160aが存在するため、第一の稼働情報162のシステム定義項目がシステム定義160に含まれていると判断される。
【0039】
また、システム定義見積部122は、システム管理端末130から第一の稼働情報162の検索指示があった場合には、システム管理端末130から送られてきたXPathにより特定された項目をシステム定義項目入力欄に有する第一の稼働情報を検索し、検索された第一の稼働情報を稼働情報記憶部121から抽出して、システム管理端末130に送信する。
【0040】
送受信部123は、LAN140を介してデータの送受信を行う。
【0041】
以上に記載した稼働見積装置120については、いわゆるコンピュータにより実現可能である。具体的には、稼働情報記憶部121は、ハードディスク(Hard Disk)、コンパクトディスク(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等の補助記憶媒体に記憶することにより実現可能であり、また、システム定義見積部122は、補助記憶媒体に記憶されているプログラムをCPUに読み込み実行することで実現可能であり、さらに、送受信部123は、NICにより実現可能である。
【0042】
システム管理端末130は、システム定義設計部131と、システム定義処理部132と、送受信部133と、表示部134と、入力部135と、を備えている。
【0043】
システム定義設計部131は、表示部134と入力部135を介してユーザからの指示を受け、システム定義の設計を行う。本実施形態では、第二の実行装置110Bで所定の処理を行うためのシステム定義をXML形式で設計するものとする。
【0044】
システム定義処理部132は、システム定義設計部131で設計されたシステム定義について、ユーザから稼働見積もりを行う旨の指示が表示部134と入力部135を介して入力された場合に、システム定義設計部131で作成されたシステム定義ファイルを後述する送受信部133を介して稼働見積装置120に送信する。
【0045】
なお、システム定義処理部132は、ユーザから稼働見積もりを行う旨の指示が入力された場合には、表示部134を介して検索レベルの入力を求める。ここで、本実施形態では、検索レベルとして「構造レベル」又は「属性レベル」の二つから選択するようにされている。
【0046】
このようにして選択された検索レベルについては、システム定義設計部131で作成されたシステム定義ファイルとともに、後述する送受信部133を介して稼働見積装置120に送信される。
【0047】
また、システム定義処理部132は、稼働見積装置120において稼働見積もりが行われ、システム定義に関連すると判断された第一の稼働情報162を受信し、この第一の稼働情報の任意の一つと、第一の稼働情報の一覧表と、システム定義と、を表示部134において一画面中に表示する処理を行う。
【0048】
さらに、システム定義処理部132は、表示部134と入力部135を介してユーザが特定したXPathを用いて、稼働見積装置120から送られてきた第一の稼働情報のシステム定義項目入力欄にXMLで入力されているシステム定義項目を検索することで、稼働見積装置120から送られてきた第一の稼働情報をより詳細に検索する処理も行う。なお、このようにして検索された第一の稼働情報についても、第一の稼働情報の任意の一つと、第一の稼働情報の一覧表と、システム定義と、を表示部134において一画面中に表示する。
【0049】
また、システム定義処理部132は、システム定義設計部131においてシステム定義の作成中において、作成しているシステム定義の項目を指定して、検索指示を受けると、指定されたシステム定義の項目を一意に特定するXPathを生成し、このXPathを稼働見積装置120に送信する。そして、システム定義処理部132は、このXPathにより特定される項目にヒットした第一の稼働情報を稼働見積装置120から後述する送受信部133を介して受信する。
【0050】
そして、システム定義処理部132は、受信した第一の稼働情報の任意の一つと、この第一の稼働情報の一覧表と、システム定義と、を表示部134において一画面中に表示する処理を行い、ユーザから組み込み指示を受けることにより、表示された第一の稼働情報のシステム定義項目入力欄に入力されているシステム定義項目をシステム定義の形式に合わせて組み込む処理を行う。
【0051】
さらに、システム定義処理部132は、ユーザからの指示に応じて作成したシステム定義を後述する送受信部133を介して他のコンピュータ(本実施形態では、第二の実行装置110B)に送信する処理を行う。
【0052】
送受信部133は、LAN140を介してデータの送受信を行う。
【0053】
表示部134は、所定の表示を行うディスプレイ等の表示装置である。
【0054】
入力部135は、ユーザからの指示等の入力を受け付けるキーボード、マウス等の入力装置である。
【0055】
以上に記載したシステム管理端末130については、いわゆるコンピュータにより実現可能である。具体的には、システム定義設計部131及びシステム定義処理部132は、補助記憶媒体に記憶されているプログラムをCPUに読み込み実行することで実現可能であり、さらに、送受信部133は、NICにより実現可能である。
【0056】
以上のように構成される稼働見積システム100の全体的な処理の流れを図6に示すフローチャートを用いて説明する。
【0057】
第一の実行装置110Aで、状態情報を取得し(S170)、取得した状態情報に対応するシステム定義項目を、システム定義・状態情報対応ファイル記憶部113Aに記憶されているシステム定義・状態情報対応ファイルから取得して、これらの状態情報及びシステム定義項目を有する第一の稼働情報を生成する(S171)。
【0058】
生成された第一の稼働情報は、稼働見積装置120に送信され(S172)、稼働見積装置120の稼働情報記憶部121に記憶される(S173)。
【0059】
システム管理端末130のシステム定義設計部131では、第二の実行装置110Bで実行させる処理のためのシステム定義をXML形式で作成し(S174)、作成したシステム定義の稼働見積もりを行うため、システム定義処理部132は、送受信部133を介してシステム定義ファイル及び検索レベル情報を稼働見積装置120に送信する(S175)。
【0060】
稼働見積装置120では、受信したシステム定義ファイルに納められているシステム定義の稼働見積もりを実行し(S176)、検索された第一の稼働情報をシステム管理端末130に送信する(S177)。
【0061】
第一の稼働情報を受信したシステム管理端末130では、システム定義処理部132において受信した第一の稼働情報を所定の形式に変更して、表示部134で表示し(S178)、この第一の稼働情報を参考にしてシステム定義の修正を行い(S179)、修正されたシステム定義を第二の実行装置110Bに送信する(S180)。
【0062】
このようなシステム定義を受信した第二の実行装置110Bでは、受信したシステム定義をシステム定義記憶部111Bに記憶し、このシステム定義に沿って処理を実行する(S181)。
【0063】
なお、このようなシステム定義に沿って処理を実行する第二の実行装置110Bでも、ステップS170〜S172の処理を行い、稼働見積装置120に第一の稼働情報を蓄積する。
【0064】
なお、第一の実行装置110A、稼働見積装置120及びシステム管理端末130の各々で行う処理の詳細を以下で説明する。
【0065】
図7は、第一の実行装置110Aにおいて第一の稼働情報を生成する処理を示すフローチャートである。
【0066】
システム管理端末130で設計されたシステム定義をシステム定義記憶部111Aに記憶し、実行部112Aにおいてこのシステム定義に沿って所定の処理を実行する(S190)。
【0067】
この実行部112Aは、所定の処理を実行する過程で得られるログ等の状況情報を取得する(S191)。
【0068】
稼働情報生成部114Aでは、システム定義・状況情報対応ファイル記憶部113Aに記憶されているシステム定義・状況情報対応ファイルから、取得された状況情報に基づいて、この状況情報により特定される状況をもたらしたシステム定義項目を抽出して、取得された状況情報と抽出されたシステム定義項目とを有する第一の稼働情報を生成する(S192)。
【0069】
このようにして生成された第一の稼働情報は稼働見積装置120に送信する(S193)。
【0070】
図8は、稼働見積装置120においてシステム定義の稼働見積もりを行う処理を示すフローチャートである。
【0071】
稼働見積装置120は、第一の実行装置110Aから送信された第一の稼働情報を稼働情報記憶部121に記憶する(S200)。
【0072】
そして、稼働見積装置120は、システム管理端末130からシステム定義及び検索レベル情報を受信すると(S201)、蓄積されている第一の稼働情報のシステム定義項目入力欄に入力されているシステム定義項目から、検索レベル情報で特定される検索レベルに対応するXPathを生成する(S202)。
【0073】
そして、稼働見積装置120は、生成したXPathに該当する項目がシステム定義にあるか否かを判定する(S203)。
【0074】
XPathに該当する項目がシステム定義にある場合には(S204)、そのXPathを生成した第一の稼働情報をシステム管理端末130に送信する(S205)。
【0075】
一方、XPathに該当する項目がシステム定義にない場合には(S204)、対応する第一の稼働情報がない旨をシステム管理端末130に通知する(S206)。
【0076】
図9は、稼働見積装置120において第一の稼働情報の検索を行う処理を示すフローチャートである。
【0077】
稼働見積装置120は、第一の実行装置110Aから送信された第一の稼働情報を稼働情報記憶部121に記憶する(S210)。
【0078】
そして、システム管理端末130からXPathを受信すると(S211)、受信したXPathに該当するシステム定義項目をシステム定義項目入力欄に有する第一の稼働情報の検索を行い(S212)、ヒットするものがある場合には、ヒットした第一の稼働情報をシステム管理端末130に送信する(S213)。
【0079】
一方、ヒットする第一の稼働情報がない場合には、ヒットする第一の稼働情報がない旨の通知をシステム管理端末130に送信する(S214)。
【0080】
図10は、システム管理端末130においてシステム定義の作成を行う処理を示すフローチャートである。
【0081】
システム管理端末130は、ユーザの入力によりシステム定義の項目の作成を行う(S220)。
【0082】
そして、ユーザにより第一の稼働情報を参照する指示がなされた場合には(S221)、ユーザにより特定された項目を一意に示すXPathを生成し(S222)、作成したXPathを稼働見積装置120に送信する(S223)。ここで、XPathを受信した稼働見積装置120では、図9に示されているように、受信したXPathを用いて第一の稼働情報の検索を行う。
【0083】
送信したXPathにヒットした第一の稼働情報を稼働見積装置120から受信した場合には(S224)、表示部134において、受信した第一の稼働情報の一つと、受信した第一の稼働情報の一覧と、作成中のシステム定義と、を一画面中に表示する(S225)。
【0084】
そして、ユーザからさらに詳細な検索を実行する指示があった場合には(S226)、ユーザにより作成されたXPathを用いて検索を行い、そのXPathにヒットする第一の稼働情報がある場合にはその第一の稼働情報を、その一覧と、作成中のシステム定義と、ともに表示部134に表示する(S227)。
【0085】
また、ユーザから表示されている第一の稼働情報のシステム定義項目の組み込み要求があった場合には(S228)、第一の稼働情報のシステム定義項目入力欄に入力されているシステム定義項目を所定の形式に変更して、作成中のシステム定義に組み込む(S229)。
【0086】
なお、送信したXPathにヒットする第一の稼働情報を受信する代わりに(S224)、ヒットする第一の稼働情報がない旨の通知を受信した場合には(S230)、ヒットする第一の稼働情報がない旨の通知を所定の形式で表示する(S231)。
【0087】
そして、S220からS231までの処理は、システム定義の作成が完了するまで繰り返し行う(S232)。
【0088】
図11は、システム管理端末130においてシステム定義の稼働見積もりを要求する際の処理を示すフローチャートである。
【0089】
システム管理端末130は、ユーザの入力によりシステム定義を特定して、そのシステム定義の稼働見積もりを実行する要求を受けた場合には(S240)、表示部134を介してユーザに検索レベルの決定を要求する(S241)。
【0090】
そして、表示部134と入力部135を介してユーザから検索レベルの入力があった場合には(S242)、稼働見積もりの対象となるシステム定義及び検索レベルを特定する検索レベル情報を稼働見積装置120に送信する(S243)。
【0091】
送信したシステム定義にシステム定義項目が含まれる第一の稼働情報を稼働見積装置120から受信した場合には(S244)、受信した第一の稼働情報の一つと、受信した第一の稼働情報の一覧と、システム定義と、ともに表示部134に表示する(S245)。
【0092】
そして、ユーザからさらに詳細な検索を実行する指示があった場合には(S246)、ユーザにより作成されたXPathを用いて検索を行い、そのXPathにヒットする第一の稼働情報がある場合にはその第一の稼働情報の任意の一つと、ヒットした第一の稼働情報の一覧と、システム定義と、を表示部134に表示する(S247)。
【0093】
なお、第一の稼働情報を受信する代わりに(S244)、該当する第一の稼働情報がない旨の通知を受信した場合には(S248)、該当する第一の稼働情報がない旨の通知を所定の形式で表示する(S249)。
【0094】
そして、ユーザの入力により、システム定義の修正を行い(S250)、修正したシステム定義を第二の実行装置に送信する(S251)
以上のように、本実施形態によれば、第一の実行装置110Aで所定の処理を実行する際に得られる状況情報が、その状況をもたらしたシステム定義項目と関連して記憶されているので、他のシステム定義を作成する際に、そのような状況情報を有効に活用することができる。
【0095】
また、稼働見積装置120で稼働見積もりを行う際に、構造の有無、属性値を考慮した構造の有無の検索を選択することによって、稼働見積装置120で第一の稼働情報を検索するレベルを変えることが可能となる。
【0096】
例えば、図4に示す第一の稼働情報162は、ソフトウェアの相性問題によって不具合が発生した場合の例であり、この第一の稼働情報162を使って稼働見積もりを行うとする。このとき、図5(b)に示すXPathのような属性値を考慮した構造の有無で検索を行う際には、特定ノード名が含まれるため他のノードにおけるソフトウェアの相性問題を検知する事は殆ど不可能である。
【0097】
しかし、図5(a)に示す構造の有無で検索を行う際には、第一の稼働情報162に記録されているノード名とは異なるノード名で構成させるシステム定義に対しても、第一の稼働情報162によって報告されたソフトウェアの相性問題を稼働見積もりとしてユーザに示すことができるようになる。
【0098】
さらに、本発明によれば、システム定義の作成担当者は、第一の稼働情報に含まれる状況情報を確認しながら、第一の稼働情報に含まれるシステム定義項目をシステム定義に組み込むことができる。
【0099】
従って、システム定義の作成担当者がどの第一の稼働情報のシステム定義項目をシステム定義に組み込むかによって、所望のシステム定義を作成することが出来る。
【0100】
例えば、状況情報でエラーが出力されているシステム定義項目をシステム定義に組み込んで、テストを行うような使用方法を採用することができ、また、システム定義の作成担当者が、妥当であることが示されている第一の稼働情報に含まれるシステム定義項目を選択してシステム定義に組み込めば、実際の実行装置で実証済みのシステム定義の項目を使って、システム定義を作成することができるようになる。これにより、システム設計の負荷を軽減することができる。
【0101】
以上のように、本発明は、様々の目的に応じたシステム定義の作成を支援できる。
【0102】
なお、以上に記載した実施形態においては、LAN140を介して情報の送受信を行っているが、このような態様に限定されず、例えば、コンパクトディスクやDVD等の補助記憶媒体を介して情報の交換を行ってもよい。
【0103】
図12は、本発明の第二の実施形態である稼働見積システム300の概略図である。
【0104】
図示するように、稼働見積システム300は、第一の実行装置110Aと、第二の実行装置110Bと、稼働見積装置320と、システム管理端末330と、を備えており、これらはLAN140により連結されている。
【0105】
ここで、本実施形態に係る稼働見積システム300は、第一の実施形態と比較して、稼働見積装置320とシステム管理端末330とが異なっているため、以下では、これらの異なっている部分に関連する事項ついて説明する。
【0106】
本実施形態における稼働見積装置320は、稼働情報記憶部321と、システム定義見積部322と、送受信部123と、追加情報入力部323と、稼働情報追加部324と、表示部325と、入力部326と、を備えている。
【0107】
本実施形態における稼働情報記憶部321は、第一の実行装置110Aから送信された第一の稼働情報と、後述する稼働情報追加部324を介して作成された第二の稼働情報と、を記憶する。
【0108】
また、稼働情報記憶部321に記憶されている第一の稼働情報については、後述する追加情報入力部323により、後述するような追加情報を追加することができるようにされている。
【0109】
追加情報入力部323は、稼働情報記憶部321に記憶されている第一の稼働情報に、後述する判定条件や補充情報といった追加情報を追加する。
【0110】
具体的には、図13に示されている第一の稼働情報362のように、状況情報入力欄163及びシステム定義項目入力欄164以外に、第一の判定情報入力欄367A及び補充情報入力欄368や第二の判定条件入力欄367Bといった追加情報を入力する。
【0111】
本実施形態では、第一の判定条件入力欄367A又は第二の判定条件入力欄367Bは、項目1の項目2に対する関係を入力する第一の条件欄367aと、項目1を特定する項目1入力欄367bと、項目2を特定する項目2入力欄367cと、を備えており、項目1入力欄367b又は項目2入力欄367cには、判定対象となる値が入っている項目へのXPath又は判定対象となる値を入力する。
【0112】
なお、項目1入力欄367b及び項目2入力欄367cの少なくとも何れか一方には、システム定義の項目を特定するためのXPathを入力する。
【0113】
そして、本実施形態におけるシステム定義見積部322は、システム管理端末330から送信されてくる検索レベル情報で「判定式レベル」が指定されており、第一の稼働情報又は後述する第二の稼働情報に判定条件入力欄367A、367Bが設けられている場合には、見積もり対象となっているシステム定義から項目1入力欄367b又は項目2入力欄367cに入力されているXPathにより特定される項目を特定し、この項目が示す値や文字列が条件欄367aに入力された関係を満たしているか否かを判定する。
【0114】
ここで、例えば、図2に示されているシステム定義160が図13に示されている判定条件入力欄367A、367Bに入力されている判定条件を満たしているか否かを判定する場合、第一の判定条件入力欄367Aでは、項目1入力欄367bに「/Environment/Nodes/node[@NodeName=馬ode01脳/OS/ModificationNo」というXPathが入力されており、このXPathにより特定される「ModificationNo」の値は、システム定義160では「2」となっている。また、項目2入力欄367cに「/Environment/Applications/JPa1/Vershion」というXPathが入力されており、このXPathにより特定される「Version」の値は、システム定義160では「1」となっている。
【0115】
そこで、システム定義見積部322は、項目1入力欄367bで特定される値が「2」で、項目2入力欄367cで特定される値が「1」であるため、条件入力欄367aに入力されている「≧」の判定条件を満たすと判断する。
【0116】
同様に、例えば、図13に示す第二の判定条件入力欄367Bでは、項目1入力欄367bに「TypeHOS」の文字列が入力されており、また、項目2入力欄367cには、「/Environment/Nodes/node[@NodeName=馬ode01脳/OS/OSName」というXPathが入力されている。
【0117】
そこで、システム定義見積部322は、項目1入力欄367bで特定される文字列「TypeHOS」が、項目2入力欄367cに入力されているXPathで特定されるシステム定義160の「OSname」の項目「TypeHOS」と、条件入力欄367aに入力されている「=」の関係を満たすか否かを判定する。
【0118】
なお、補充情報については、補充情報入力欄368に技術者のノウハウや、実験等によって得られた情報その他の情報を文字列で入力することができるようにされている。
【0119】
稼働情報追加部324は、特定のシステム定義項目に対して第一の実行装置110Aから得られる状況情報以外の追加情報を入力した第二の稼働情報を作成し、稼働情報記憶部121に追加する処理を行う。
【0120】
図14に示されているように、第二の稼働情報462は、状況情報入力欄463と、システム定義項目入力欄464と、追加情報入力欄469と、を備えている。
【0121】
本実施形態における、状況情報入力欄463には、第一の稼働情報162と同様に、Timestamp欄463aと、Message欄463bと、Type欄463cと、Machine欄463dと、Process Name欄163eと、を備えているが、第一の稼働情報162とは異なり、これらの欄は空欄にされている。
【0122】
また、システム定義項目入力欄464には、後述する追加情報入力欄469に入力する情報に関連するシステム定義項目を入力する。
【0123】
追加情報入力欄469には、システム定義項目入力欄464に入力したシステム定義項目に対して稼働見積システム300のユーザが取得したノウハウや、実験等によって得られた情報を入力する。ここでは、追加情報入力部323で追加することができる追加情報と同様の情報、即ち、判定条件や補充情報を入力することができるようにしている。
【0124】
送受信部123は、第一の実施形態と同様に、LAN140を介してデータの送受信を行う。
【0125】
表示部325は、所定の表示を行うディスプレイ等の表示装置である。
【0126】
入力部326は、ユーザからの指示等の入力を受け付けるキーボード、マウス等の入力装置である。
【0127】
以上に記載した稼働見積装置320については、第一の実施形態と同様に、いわゆるコンピュータにより実現可能である。具体的には、稼働情報記憶部321は、ハードディスク(Hard Disk)、コンパクトディスク(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等の補助記憶媒体に記憶することにより実現可能であり、また、システム定義見積部322、追加情報入力部323及び稼働情報追加部324は、補助記憶媒体に記憶されているプログラムをCPUに読み込み実行することで実現可能であり、さらに、送受信部123は、NICにより実現可能である。
【0128】
本実施形態におけるシステム管理端末330は、システム定義設計部131と、システム定義処理部332と、送受信部133と、表示部134と、入力部135と、を備えており、第一の実施形態と比較して、システム定義処理部332が異なっているため、以下、この異なっている部分に関連する事項について説明する。
【0129】
本実施形態におけるシステム定義処理部332は、ユーザから稼働見積もりを行う旨の指示が入力された場合において、表示部134を介して入力を求める検索レベルとして、「構造レベル」、「属性レベル」又は「判定式レベル」の三つから選択するようにされているほかは、第一の実施形態と同様である。
【0130】
以上のように、本実施形態によっても、第一の実行装置110Aで所定の処理を実行する際に得られる状況情報が、その状況をもたらしたシステム定義項目と関連して第一の稼働情報として記憶されているので、システム定義を作成する際に、そのような状況情報を有効に活用することができる。
【0131】
また、本実施形態では、第一の稼働情報に追加情報を追加することができるため、第一の実施形態よりも有効にこの第一の稼働情報を活用することができる。特に、追加情報として、第一の稼働情報とシステム定義の項目との対応関係を判定する判定条件を設けることができるため、より詳細に第一の稼働情報を検索することができる。
【0132】
さらに、本実施形態では、第一の実行装置110Aで取得される状況情報ばかりでなく、技術者のノウハウや実験等により得られる情報をシステム定義項目と関連させて第二の稼働情報として記憶することができるため、このような情報についても有効に活用することができる。
【0133】
くわえて、本実施形態では、検索レベルとして「構造レベル」、「属性レベル」又は「判定式レベル」の三つから選択することができるため、より詳細な検索をすることができる。
【0134】
なお、本実施形態では、追加情報入力部323及び稼働情報追加部324を稼働見積装置320に設けたが、このような態様に限定されず、例えば、これらを第一の実行装置110A又は第二の実行装置110Bに設けて、追加情報を設けた第一の稼働情報や第二の稼働情報を稼働見積装置320に送信するようにしてもよい。また、これらの追加情報入力部323及び稼働情報追加部324をシステム管理端末330に設けて、第一の稼働情報を稼働見積装置320から読み込み、追加情報を追加し、または、第二の稼働情報を作成して、稼働見積装置320に送信することも可能である。
【0135】
図15は、本発明の第三の実施形態である稼働見積システム500の概略図である。
【0136】
図示するように、稼働見積システム500は、第一の実行装置510Aと、第二の実行装置510Bと、稼働見積装置120と、システム管理端末530と、を備えており、これらはLAN140により接続されている。
【0137】
ここで、本実施形態では、第一の実施形態と比較して、第一の実行装置510A、第二の実行装置510B及びシステム管理端末530が異なっているため、以下、これらに関連する事項についてのみ説明する。
【0138】
第一の実行装置510Aは、システム定義記憶部511Aと、実行部512Aと、システム定義・状況情報対応ファイル記憶部513Aと、稼働情報生成部514Aと、送受信部115Aと、認証処理部516Aと、を備えている。
【0139】
本実施形態におけるシステム定義記憶部511Aは、第一の実施形態と同様に、第一の稼働情報を記憶するほか、後述する認証処理部516Aにおいてデジタル署名が正当と判断されたデジタル署名付きの第一の稼働情報を記憶する。
【0140】
また、本実施形態における実行部512Aは、システム定義の項目を参照する際に、システム定義記憶部511Aに記憶されているデジタル署名付きの第一の稼働情報のシステム定義項目入力欄に入力されているシステム定義項目を参照し、該当するシステム定義項目がない場合にシステム定義の項目を参照するようにされている。
【0141】
なお、送受信部115Aについては、第一の実施形態と同様である。
【0142】
システム定義・状況情報対応ファイル記憶部513Aには、図16に示されているように、実行部112Aから出力される状況情報を入力する状況情報入力欄561aと、この状況情報により特定される状況をもたらすシステム定義項目を入力するシステム定義項目入力欄561bと、動作保証を行うシステム定義項目を特定する動作保証入力欄561cと、を備えるシステム定義・状況情報対応ファイル561が記憶されている。
【0143】
ここで、状況情報入力欄561a及びシステム定義項目入力欄561bについては、第一の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0144】
本実施形態における動作保証入力欄561cには、図16に示されているように、同じ行で特定されている状況情報に基づいて、その状況をもたらしたシステム定義項目の動作を保証することができるものにつき、この欄に識別情報としての「○」を入力するようにしている。
【0145】
具体的には、状況情報入力欄561aに入力される状況情報がシステムにとって好ましいものを予め定めておき、この予め定められた状況情報に対して、その動作保証入力欄561cに識別情報である「○」を入力するようにする。
【0146】
なお、本実施形態では、識別情報として「○」の記号を用いたがこのような態様には限定されず、動作保証をするものとしないものとを区別することができるものであればどのようなものを用いてもよい。
【0147】
本実施形態における稼働情報生成部514Aは、第一の実施形態と同様に、実行部512Aから出力された状況情報によって特定される状況をもたらしたシステム定義項目をシステム定義・状況情報対応ファイル561Aから抽出して、これらを対応させた第一の稼働情報を生成するとともに、システム定義・状況情報対応ファイル561Aにおいて抽出されたシステム定義項目に対応する動作保証入力欄561cに「○」の記号が入力されている場合には、その第一の稼働情報にデジタル署名を付す処理を行う。
【0148】
ここで、デジタル署名の方法については、第一の稼働情報の改変を検知することができるものであれば、どのような方法であってもよい。
【0149】
また、稼働情報生成部514Aは、第一の実施形態と同様に、生成した第一の稼働情報を後述する送受信部115Aを介して後述する稼働見積装置520に送信する。
【0150】
認証処理部516Aは、システム管理端末530から所定の処理を実行するためのシステム定義が送信されてきた場合に、送信されてきたシステム定義に「SignaturedLog」のタグがあるか否かを検出する。そして、送信されてきたシステム定義に「SignaturedLog」のタグがある場合には、この「SignaturedLog」の要素をBase64により復号化して元の第一の稼働情報を取り出し、この第一の稼働情報に付されているデジタル署名を検証する。
【0151】
そして、このデジタル署名が正当なものではない場合には、そのデジタル署名の付された第一の稼働情報については、破棄等することにより使用しない。一方、そのデジタル署名が正当なものである場合には、実行部112Aにおいてシステム定義の項目を参照する際に、この第一の稼働情報のシステム定義項目欄に入力されているシステム定義項目を参照する。
【0152】
なお、デジタル署名の検証方法については、従来技術と同様であるため、説明を省略する。
【0153】
第二の実行装置510Bは、システム定義記憶部511Bと、実行部512Bと、システム定義・状況情報対応ファイル記憶部513Bと、稼働情報生成部514Bと、送受信部115Bと、を備えており、これらの動作については、第一の実行装置510Aと同様であるので、説明を省略する。
【0154】
システム管理端末530は、システム定義設計部131と、システム定義処理部532と、送受信部133と、表示部134と、入力部135と、を備えている。
【0155】
ここで、システム定義設計部131、送受信部133、表示部134及び入力部135については、第一の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0156】
本実施形態におけるシステム定義処理部532は、第一の実施形態と同様の処理を行うほか、システム定義設計部131で設計され、第二の実行装置510Bに送信するシステム定義について、デジタル署名が付された第一の稼働情報を付加する処理を行う。
【0157】
具体的には、稼働見積装置120から送信されてきた第一の稼働情報をシステム定義に組み込む指示をユーザがした場合に、その第一の稼働情報にデジタル署名が付されているときには、その第一の稼働情報をBase64により文字列化し、図17に示されているように、システム定義560の「Signature」要素の子要素である「SignaturedLog」の要素の値として入力する。ここで、「SignaturedLog」のタグについては、各々の第一の稼働情報毎に作成する。
【0158】
なお、システム定義処理部532は、ユーザから組み込み指示を受けた第一の稼働情報にデジタル署名が付されていない場合には、第一の実施形態と同様に、システム定義項目入力欄164に入力されているシステム定義項目をシステム定義の形式に合わせて組み込む処理を行う。
【0159】
図18は、第一の実行装置510Aにおいて第一の稼働情報を生成する処理を示すフローチャートである。
【0160】
システム管理端末530で設計されたシステム定義をシステム定義記憶部511Aに記憶し、実行部512Aにおいてこのシステム定義に沿って所定の処理を実行する(S600)。
【0161】
また、この実行部512Aは、所定の処理を実行する過程で得られるログ等の状況情報を取得する(S601)。
【0162】
稼働情報生成部514Aでは、システム定義・状況情報対応ファイル記憶部513Aに記憶されているシステム定義・状況情報対応ファイル561から、取得された状況情報に基づいて、この状況情報により特定される状況をもたらしたシステム定義項目を抽出して、取得された状況情報と抽出されたシステム定義項目とを対応させた第一の稼働情報を生成する(S602)。
【0163】
また、認証処理部516Aでは、システム定義・状況情報対応ファイル561において、取得された状況情報に対応する動作保証入力欄561cに識別情報が入力されている場合には(S603)、生成した第一の稼働情報にデジタル署名を添付する(S604)。
【0164】
そして、このようにして生成された第一の稼働情報を稼働見積装置120に送信する(S605)。
【0165】
図19は、システム管理端末530においてシステム定義の作成を行う処理を示すフローチャートである。
【0166】
システム管理端末530は、ユーザの入力によりシステム定義の項目の作成を行う(S610)。
【0167】
そして、ユーザによりシステム定義の項目を特定して、第一の稼働情報を参照する指示がなされた場合には(S611)、ユーザにより特定された項目を一意に示すXPathを生成し(S612)、生成したXPathを稼働見積装置120に送信する(S613)。ここで、XPathを受信した稼働見積装置120では、受信したXPathを用いて第一の稼働情報の検索を行う。
【0168】
送信したXPathにヒットした第一の稼働情報を稼働見積装置120から受信した場合には(S614)、表示部134において、受信した第一の稼働情報の一つと、受信した第一の稼働情報の一覧と、システム定義と、を一画面中に表示する(S615)。
【0169】
そして、ユーザからさらに詳細な検索を実行する指示があった場合には(S616)、ユーザにより作成されたXPathを用いて検索を行い、そのXPathにヒットする第一の稼働情報がある場合にはその第一の稼働情報を、前述と同様に、その一覧と、システム定義と、ともに表示部134に表示する(S617)。
【0170】
また、ユーザから表示されている第一の稼働情報のシステム定義項目の組み込み要求があった場合には(S618)、その第一の稼働情報にデジタル署名が付されているか否かを確認し(S619)、デジタル署名が付されていない場合には、第一の稼働情報のシステム定義項目入力欄に入力されているシステム定義項目を所定の形式に変更して、作成中のシステム定義に組み込む(S620)。
【0171】
一方、その第一の稼働情報にデジタル署名が付されている場合には、作成中のシステム定義にその第一の稼働情報を添付する(S621)。ここで、本実施形態においては、デジタル署名の付された第一の稼働情報をBase64により文字列化し、図17に示されているように、システム定義560の「Signature」要素の子要素である「SignaturedLog」の要素の値としてシステム定義に添付する。
【0172】
また、送信したXPathにヒットする第一の稼働情報を受信する代わりに(S614)、ヒットする第一の稼働情報がない旨の通知を受信した場合には(S622)、ヒットする第一の稼働情報がない旨の通知を所定の形式で表示する(S623)。
【0173】
そして、S610からS623までの処理は、システム定義の作成が完了するまで繰り返し行う(S624)。
【0174】
図20は、本実施形態における第二の実行装置510Bにおいてシステム管理端末530からシステム定義を取得した際の処理を示すフローチャートである。
【0175】
システム管理端末530で設計されたシステム定義を第二の実行装置510Bが受信すると(S630)、受信したシステム定義に「SignaturedLog」のタグがあるか否かを調べ、「SignaturedLog」のタグがある場合には(S631)、「SignaturedLog」の要素値を抽出してBase64により復号し、デジタル署名付きの第一の稼働情報を取得する(S632)。
【0176】
取得した第一の稼働情報のデジタル署名を検証し、正当なものではない場合には(S6633)、その第一の稼働情報を廃棄する(S634)。
【0177】
一方、デジタル署名が正当なものの場合(S633)、認証処理部516Bは、その第一の稼働情報をシステム定義記憶部511Bに記憶する(S635)。
【0178】
なお、S632〜S635の処理は、全ての「SignaturedLog」の要素値について行われる(S636)。
【0179】
そして、S632〜S635の処理が、全ての「SignaturedLog」の要素値について行われた場合には(S636)、システム定義をシステム定義記憶部511Bに記憶する(S637)。
【0180】
実行部512Bにおいて処理を行う際に、システム定義の項目を参照する場合には(S638)、実行部512Bにおいて項目を参照するためのXPathを生成し、システム定義記憶部511Bに記憶されている第一の稼働情報のシステム定義項目入力欄を検索する(S639)。
【0181】
XPathにより特定される項目にヒットするシステム定義項目がある場合には(S640)、実行部512Bは、ヒットしたシステム定義項目を参照して処理を実行する(S641)。
【0182】
一方、ヒットするシステム定義項目がない場合には(S640)、生成したXPathでシステム定義を検索して該当する項目を検索し、処理を実行する(S642)。
【0183】
以上のように、本実施形態によっても、第一の実行装置510Aで所定の処理を実行する際に得られる状況情報が、その状況をもたらしたシステム定義項目と関連して記憶されているので、他のシステム定義を見積・作成する際に、そのような状況情報を有効に活用することができる。
【0184】
また、本実施形態においては、動作保証を行うシステム定義項目にデジタル署名が付されているため、そのシステム定義項目を用いて他のシステム定義を設計した際に、そのシステム定義を受信した実行装置(本実施形態では、第二の実行装置510B)で、動作保証のなされたシステム定義項目をそのまま使用することができる。
【0185】
なお、本実施形態では、稼働見積装置120とシステム管理端末530とを別個の装置としたが、これらの行う処理を一つの装置で行うようにすることも可能である。
【0186】
また、本実施形態では、デジタル署名が付されている第一の稼働情報をBase64により文字列化し、図17に示されているように、システム定義560の「Signature」要素の子要素である「SignaturedLog」の要素の値として、各々の第一の稼働情報毎に「SignaturedLog」のタグを作成しその要素値として入力しているが、このような態様に限定されず、例えば、システム定義の添付ファイルとしてデジタル署名が付されている第一の稼働情報を送信してもよい。
【0187】
さらに、本実施形態では、実行部511Bは、デジタル署名の付されている第一の稼働情報のシステム定義項目入力欄に参照する項目がない場合には、システム定義の項目を参照して所定の処理を実行するようにしているが、このような態様に限定されず、デジタル署名の付されている第一の稼働情報のシステム定義項目入力欄に参照する項目がない場合には、処理を実行しないようにすることも可能である。
【0188】
以上に記載した実施形態では、システム定義・状況情報対応ファイルをシステム定義・状況情報対応ファイル記憶部113A、113B、513A、513Bに記憶するようにしているが、このような態様に限定されず、例えば、システム定義・状況情報対応ファイルと同様な情報をシステム定義内に作成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0189】
【図1】稼働見積システム100の概略図。
【図2】システム定義160の概略図。
【図3】システム定義・状況情報対応ファイル161の概略図。
【図4】第一の稼働情報162の概略図。
【図5】XPathの説明図。
【図6】稼働見積システム100の全体的な処理の流れを示すフローチャート。
【図7】第一の実行装置110Aにおいて第一の稼働情報を生成する処理を示すフローチャート。
【図8】稼働見積装置120においてシステム定義の稼働見積もりを行う処理を示すフローチャート。
【図9】稼働見積装置120において第一の稼働情報の検索を行う処理を示すフローチャート。
【図10】システム管理端末130においてシステム定義の作成を行う処理を示すフローチャート。
【図11】システム管理端末130においてシステム定義の稼働見積もりを要求する際の処理を示すフローチャート。
【図12】稼働見積システム300の概略図。
【図13】第一の稼働情報362の概略図。
【図14】第二の稼働情報462の概略図。
【図15】稼働見積システム500の概略図。
【図16】システム定義・状況情報対応ファイル561の概略図。
【図17】システム定義560の概略図。
【図18】第一の実行装置510Aにおいて第一の稼働情報を生成する処理を示すフローチャート。
【図19】システム管理端末530においてシステム定義の作成を行う処理を示すフローチャート。
【図20】第二の実行装置510Bにおいてシステム管理端末53からシステム定義を取得した際の処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0190】
100、300、500 稼働見積システム
110、510 実行装置
111 システム定義記憶部
112、512 実行部
113、513 システム定義・状況情報対応ファイル記憶部
114、514 稼働情報生成部
516 認証処理部
120、320 稼働見積装置
121、321 稼働情報記憶部
122、322 システム定義見積部
130、330 システム管理端末
323 追加情報入力部
324 稼働情報追加部
130、330、530 システム管理端末
131 システム定義設計部
132、332、532 システム定義処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つ以上のシステム定義項目を有するシステム定義に従って所定の処理を実行する実行装置と、システム定義の稼働見積もりを行う稼働見積装置と、を備える稼働見積システムであって、
前記実行装置は、前記所定の処理を実行することで得られる状況情報と、該状況情報により特定される状況をもたらすシステム定義項目と、を有する第一の稼働情報を生成して、前記稼働見積装置に送信し、
前記稼働見積装置は、受信した前記第一の稼働情報を記憶し、稼働見積もりの対象となるシステム定義に前記システム定義項目が含まれている前記第一の稼働情報を検索し、検索した前記第一の稼働情報を稼働見積もりとして出力すること、
を特徴とする稼働見積システム。
【請求項2】
請求項1に記載の稼働見積システムであって、
前記稼働見積装置で稼働見積もりの対象となるシステム定義は、前記状況情報を取得する際に使用されるシステム定義とは異なるものであること、
を特徴とする稼働見積システム。
【請求項3】
請求項1に記載の稼働見積システムであって、
前記システム定義を作成するシステム管理端末をさらに備え、
前記稼働見積装置は、前記システム管理端末で作成された前記システム定義の稼働見積もりを行い、検索された前記第一の稼働情報を前記システム管理端末に出力すること、
を特徴とする稼働見積システム。
【請求項4】
請求項1に記載の稼働見積システムであって、
前記第一の稼働情報には、前記システム定義項目が見積もり対象となるシステム定義に含まれているか否かを判定するための判定式を含めることができるようにしたこと、
を特徴とする稼働見積システム。
【請求項5】
請求項1に記載の稼働見積システムであって、
前記稼働見積装置は、前記第一の稼働情報を検索する際に、検索レベルを変えて検索することができるようにしたこと、
を特徴とする稼働見積システム。
【請求項6】
請求項1に記載の稼働見積システムであって、
前記実行装置は、状況情報と、該状況情報により特定される状況をもたらすシステム定義項目と、を対応させたシステム定義・状況情報対応ファイルを記憶しており、
前記システム定義・状況情報対応ファイルから前記所定の処理を実行することで得られた状況情報に対応するシステム定義項目を抽出することで、前記第一の稼働情報を生成すること、
を特徴とする稼働見積システム。
【請求項7】
請求項1に記載の稼働見積システムであって、
前記システム定義を作成するシステム管理端末をさらに備え、
前記システム管理端末は、システム定義の項目を特定することにより、該項目が前記システム定義項目に含まれる前記第一の稼働情報を前記稼働見積装置から検索することができるようにされていること、
を特徴とする稼働見積システム。
【請求項8】
請求項7に記載の稼働見積システムであって、
前記システム管理端末は、検索した前記第一の稼働情報のシステム定義項目を前記システム定義に組み込むことができるようにされていること、
を特徴とする稼働見積システム。
【請求項9】
請求項1に記載の稼働見積システムであって、
前記稼働見積装置は、前記システム定義項目と、前記システム定義項目に関連する追加情報と、を有する第二の稼働情報をさらに記憶し、稼働見積もりの対象となるシステム定義に前記システム定義項目が含まれている前記第一の稼働情報及び前記第二の稼働情報の少なくとも何れか一方を検索し、検索した前記第一の稼働情報及び前記第二の稼働情報の少なくとも何れか一方を稼働見積もりとして出力すること、
を特徴とする稼働見積システム。
【請求項10】
請求項1に記載の稼働見積システムであって、
前記実行装置は、前記第一の稼働情報にデジタル署名を付すこと、
を特徴とする稼働見積システム。
【請求項11】
請求項10に記載の稼働見積システムであって、
前記実行装置は、特定の状況情報が得られた場合に前記デジタル署名を付すこと、
を特徴とする稼働見積システム。
【請求項12】
請求項10に記載の稼働見積システムであって、
前記システム定義を作成するシステム管理端末をさらに備え、
前記システム管理端末は、システム定義の項目を特定することにより、該項目が前記システム定義項目に含まれる前記第一の稼働情報を前記稼働見積装置から検索することができるようにされており、
検索された前記第一の稼働情報のうち、前記デジタル署名が付されている第一の稼働情報に入力されている前記システム定義項目を前記システム定義に組み込む場合には、該システム定義とともに該システム定義で使用するシステム定義項目を有するデジタル署名付きの第一の稼働情報を前記実行装置に送信し、
前記実行装置は、前記デジタル署名が正当なものである場合には、前記デジタル署名が付された第一の稼働情報のシステム定義項目に従って前記所定の処理を実行すること、
を特徴とする稼働見積システム。
【請求項13】
少なくとも一つ以上のシステム定義項目を有するシステム定義の稼働見積もりを行う稼働見積装置であって、
システムの状況に関する状況情報と、該状況情報によって特定される状況をもたらすシステム定義項目と、を有する第一の稼働情報を記憶する稼働情報記憶部を備え、
見積もり対象となるシステム定義に前記システム定義項目が含まれている前記第一の稼働情報を検索し、検索した前記第一の稼働情報を稼働見積として出力すること、
を特徴とする稼働見積装置。
【請求項14】
請求項13に記載の稼働見積装置であって、
稼働見積もりの対象となるシステム定義は、前記状況情報を取得する際に使用されるシステム定義とは異なるものであること、
を特徴とする稼働見積装置。
【請求項15】
請求項13に記載の稼働見積装置であって、
前記稼働見積装置は、システム管理端末で作成されたシステム定義の稼働見積もりを行い、検索された前記第一の稼働情報を前記システム管理端末に出力すること、
を特徴とする稼働見積装置。
【請求項16】
請求項13に記載の稼働見積装置であって、
前記第一の稼働情報には、前記システム定義項目が見積もり対象となるシステム定義に含まれているか否かを判定するための判定式を含めることができること、
を特徴とする稼働見積装置。
【請求項17】
少なくとも一つ以上のシステム定義項目を有するシステム定義に従って所定の処理を実行する実行装置であって、
前記所定の処理を行うことで得られる状況情報と、前記状況情報により特定される状況をもたらすシステム定義項目と、を有する第一の稼働情報を生成すること、
を特徴とする実行装置。
【請求項18】
請求項17に記載の実行装置であって、
状況情報と、該状況情報により特定される状況をもたらすシステム定義項目と、を対応させたシステム定義・状況情報対応ファイルを記憶したシステム定義・状況情報対応記憶部を備え、
前記システム定義・状況情報対応ファイルから前記所定の処理を実行することで得られた状況情報に対応するシステム定義項目を抽出することで、第一の稼働情報を生成すること、
を特徴とする実行装置。
【請求項19】
少なくとも一つ以上のシステム定義項目を有するシステム定義に従って所定の処理を実行することにより生ずる状況を特定する状況情報を取得する状況情報取得過程と、
前記状況情報と、前記状況情報により特定される状況をもたらすシステム定義項目と、を有する第一の稼働情報を生成する稼働情報生成過程と、
見積もり対象となるシステム定義に前記システム定義項目が含まれている前記第一の稼働情報を検索する検索過程と、
検索された前記第一の稼働情報を出力する出力過程と、
を備えること、
を特徴とする稼働見積方法。
【請求項20】
請求項19に記載の稼働見積方法であって、
前記状況情報取得過程で使用されるシステム定義と、前記検索過程で使用されるシステム定義とは、異なるものであること、
を特徴とする稼働見積方法。
【請求項21】
請求項19に記載の稼働見積方法であって、
システム定義をシステム管理端末から受信する受信過程をさらに備え、
前記検索過程は、前記受信過程で受信したシステム定義に前記システム定義項目が含まれている前記第一の稼働情報を検索する過程であり、
前記出力過程は、検索された前記第一の稼働情報を前記システム管理端末に出力する過程であること、
を特徴とする稼働見積方法。
【請求項22】
請求項19に記載の稼働見積方法であって、
前記稼働情報生成過程は、状況情報と、該状況情報により特定される状況をもたらすシステム定義項目と、を対応させたシステム定義・状況情報対応ファイルから前記所定の処理を実行することで得られた状況情報に対応するシステム定義項目を抽出することで、第一の稼働情報を生成する過程であること、
を特徴とする稼働見積方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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