穀粒搬送機
【課題】穀粒搬送機を折り畳む際の、袋支持枠3の支柱30の折り畳み回動が、支柱30の上端部間に梁材31が渡架され組み付けられた状態で、かつ、穀粒袋4の鞘状の袋懸架部42が、それに梁材・支持桿が挿通されて懸架支持された状態において、行えるようにする。
【解決手段】袋支持枠3の四本の支柱30の各下端側を、基台枠1の四隅部に設けた支柱支持部10に装脱自在に支持せしめ、それら支柱30の上端側を、それら支柱30の前後に対向する内面側に設けた連結金具Bとその連結金具Bに抜き差し自在に軸支する横軸の連結ピンZを介し、袋支持枠3の左右の梁材31の前後の各端部に対し前後方向に回動自在に連結する。
【解決手段】袋支持枠3の四本の支柱30の各下端側を、基台枠1の四隅部に設けた支柱支持部10に装脱自在に支持せしめ、それら支柱30の上端側を、それら支柱30の前後に対向する内面側に設けた連結金具Bとその連結金具Bに抜き差し自在に軸支する横軸の連結ピンZを介し、袋支持枠3の左右の梁材31の前後の各端部に対し前後方向に回動自在に連結する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台枠状の基台枠の上面側に、基台枠の四隅部から立ち上がる支柱とそれら支柱の上端部間に渡架する梁材とにより組み立てられる袋支持枠を装架し、その袋支持枠に穀粒袋を吊り下げ支架して、トラックの荷台上に載架し、穀粒袋に受け入れた穀粒を、トラックの運転走行により搬送する形態の穀粒搬送機に関する。
【背景技術】
【0002】
この形態の穀粒搬送機は、通常、図1に示しているように、トラックTの荷台t上に載架し得る四角な台枠状の基台枠1を組み立て、その基台枠1の上面側に、その基台枠1の四隅の各隅部から立ち上がるよう配設する四本の支柱30と、それら支柱30の上端部間に渡架するように組み付ける四本の梁材31とで組み立てる袋支持枠3を組み付け支架し、この袋支持枠3に、上面側に穀粒投入用の上口40が角枠状に開口する角錐状の穀粒袋4を、吊り下げ懸架することで構成し、投入される穀粒を、袋支持枠3に懸架した穀粒袋4の上面側の上口40から受け入れ、受け入れた穀粒の排出を、穀粒袋4の下口41に装備してあるシャッタ43を開くことで、その下口41から行うようにしている。
【0003】
そしてこの穀粒袋4の下口41から行う穀粒の排出は、通常、前記基台枠1の内部空間の、平面視における略中央部位に、上面側に穀粒の受入口20が開口し下面側に流出口21が開口する穀粒導入用の機筐22と、この機筐22の下面側に装脱自在に搬送方向の始端側の接続筒部23を組み付ける内部に螺旋の条線24を収蔵した搬送筒25と、その搬送筒25の終端側に接続する排出器26と、搬送筒25内の螺旋の条線24を駆動回動させるモーターMと、からなる穀粒コンベア装置2の、前記穀粒導入用の機筐22と、モーターMとを組み付けておいて、これに、前記搬送筒25を接続して、モーターMの駆動により穀粒コンベア装置を作動させ、該装置2により穀粒袋4内の穀粒を、搬送筒25の先端の排出器26から排出させるようにするか、袋支持枠3に懸架した穀粒袋4の吊り下がる下端側を、下端の下口41ごと袋支持枠3内から袋支持枠3の後面側へ引き出し可能にしておいて、その穀粒袋4の下端側を引き出して下口41を開放し、穀粒袋4内の穀粒を自然流下により排出させるようにしている。
【0004】
また、穀粒袋4の袋支持枠3に対する懸架は、袋支持枠3の支柱30の上端部間に渡架する梁材31を支柱30の上端部に対して抜き差し自在の連結ボルト32により装脱自在に組み付けておいて、この梁材31を取り外して、穀粒袋4の四角な枠状に開口する上口40の四辺部に設けておく鞘状乃至袋状の袋懸架部42に挿通し、その状態で支柱30に梁材31を再び取り付け連結することで行うか、図2にあるように、各梁材31の上方または下方に、梁材31に平行する袋支持桿aを配位して、支柱30の上端部に対し装脱自在に装設しておき、これを外して、穀粒袋4の上口40の四辺部に設けておく前述の鞘状の懸架部42に挿通し、その状態で支柱30間に渡架装着することで行っている。
【0005】
このように組み立て構成される穀粒搬送機Aは、圃場において、コンバイン等の収穫機で収穫されて脱穀処理された籾粒を、乾燥機が設置されている収納舎に搬送するように使用するときは、基台枠1内に、穀粒コンベア装置2の、穀粒導入用の機筐22と、モーターMが装備せしめてある場合にあっては、その状態の穀粒搬送機Aを、そのままトラックTの荷台t上にそっくり載架して、収穫作業を行っている圃場に移動し、その圃場の農道において、圃場内で収穫作業を行っているコンバインから放出される籾粒を、穀粒袋4の上方に開放する上口40から受け入れ、一杯になったところで、トラックTの運転により収納舎まで移動し、そこで、収納舎に用意しておく、穀粒コンベア装置2の搬送筒25と放出器26とを取り出してその搬送筒25の始端側の、接続筒部23を、基台枠1内に装備せしめてある前述の穀粒導入用の機筐22の下面側に接続し、搬送筒25の先端の放出器26を、収納舎に設置されている穀粒乾燥機の受入口にセットし、穀粒袋4の下口41の下面側に設けられているシャッタ43を引き出して下口41を開き、モーターMを駆動して穀粒コンベア装置2を作動させ、穀粒袋4内の籾粒を穀粒コンベア装置2で排出して、穀粒乾燥機内に投入し、それにより穀粒袋4が空になったところで、穀粒コンベア装置2の搬送筒25と放出器26とを取り外し、この状態でトラックTの運転により圃場に移動し、コンバイン等の収穫機から籾粒を受け入れ、前述と同様の作業を繰り返すことで籾粒(穀粒)の搬送を行うように使用される。
【0006】
この形態の穀粒搬送機Aは、上述の如く、圃場で収穫機により収穫して脱穀処理した穀粒を、圃場から収納舎または施設に移送するように用いられることから、穀物の収穫シーズンが終わると翌年の収穫シーズンまで使用されず、収納舎に格納されるようになる。
【0007】
この格納の際、収納スペースを小さくするため、穀粒搬送機Aは、折り畳むが、その折り畳みは、通常、基台枠1の四隅部に立設してある袋支持枠3の四本の支柱30の上端部間に渡架するよう設けている四本の梁材31を支柱30から外し、その梁材31を穀粒袋4の上口40の四周部に形成してある袋状乃至鞘状の袋懸架部42から抜き取り、懸架が開放された状態となった穀粒袋4を、下口41が基台枠1に組み付けてある穀粒コンベア装置2の穀粒導入用の機筐22の上面の受入口20に接続している状態のまま、基台枠1の上面に折り畳んで積み重ね、その上に外した梁材31を載置し、その梁材31の上に、袋支持枠3の四本の支柱30のうちの前端側に位置する左右の2本の支柱30を、基台枠1の隅部に設けている支柱支持部10との連結軸を中心に基台枠1の上面に向け折畳回動させて、折り畳んだ穀粒袋4の上に重ね、次いで、後端側の左右の2本の支柱30を、同様に基台枠1の上面に向け倒伏させるよう折畳回動させることで、全体が略基台枠1の容積となるまでに縮小させることで行っている。そして翌年の収穫シーズンがきたときに、収納舎から取り出して、前述の逆の順で穀粒搬送機Aに組み立て、トラックTの荷台tに載架して使用するようにしている。
【0008】
この穀粒搬送機Aは、収穫シーズンが終了して収納舎に収納するときに、収納スペースを小さくするために行う折り畳みを、基台枠1の上面に装架した袋支持枠3からそれの四本の支柱30の上端部間に渡架して連結してある梁材31を外し、穀粒袋4の袋懸架部42から抜き取り、穀粒袋4の懸架を解放した状態としておいて、袋支持枠3の基台枠1の前端側に位置する左右の2本の支柱30と、基台枠1の後端側に位置する左右の2本の支柱30とを、基台枠1の上面に向けそれぞれ折畳回動させて、基台枠1の上面に重ねることで、全体の容積を縮小させるようにしていることから、折り畳みのための作業工数が多く、手間と時間を要し、また、組み立てるときに、穀粒袋4の鞘状の袋懸架部42に、穀粒袋懸架用の梁材31または支持桿aを挿通し、その状態で袋支持枠3の支柱30の上端部間に渡架するよう組み付けなければならず、組み立てのための作業工数を多くしている問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
収納の際の収納スペースを小さくするために穀粒搬送機Aを折り畳むときの、作業工数を多くしているのは、袋支持枠3の折り畳みを、前面側の左右の2本の支柱30と後面側の左右の2本の支柱30とをそれぞれ、基端側の連結軸中心に基台枠1の上面に向け折り畳み回動させることで行うことから、この前後それぞれの左右2本の支柱30を基台枠1に対して折り畳み回動させるための作業として、袋支持枠3の四本の支柱30の上端部間に渡架した梁材31を支柱30上端部から外し、かつ、穀粒袋4の袋懸架部42から梁材31を抜き取って、穀粒袋4の懸架を解放状態とする作業を行っていることによる。
【0010】
袋支持枠3の前面側の左右の支柱30と後面側の左右の支柱30との、それぞれの折畳回動が、袋支持枠3の支柱30の上端部に渡架せる梁材31を、支柱30の上端部から取り外さずに、かつ、穀粒袋4の鞘状の懸架部42がその梁材31に懸架された状態において、得られるようになれば、穀粒搬送機Aの折り畳みが少ない作業工数で行えるようになる
【0011】
このことから、本発明において、解決しようとする課題は、穀粒搬送機を折り畳む際の、袋支持枠3の支柱30の折り畳み回動が、支柱30の上端部間に梁材31が渡架され組み付けられた状態で、かつ、穀粒袋4の鞘状の袋懸架部42が、それに梁材・支持桿が挿通されて懸架支持された状態において、行えるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明においては、上述の課題を解決するための手段として、四角な台枠状の基台枠の上面側に、基台枠の四隅部に設けた支柱支持部から立ち上がる四本の支柱と、それら支柱の上端部間に渡架する四本の梁材とにより組み立てられる袋支持枠を装架し、その袋支持枠に穀粒袋を懸架して構成する穀粒搬送機であって、袋支持枠の四本の支柱のそれぞれの下端側を、基台枠の四隅部の支柱支持部に対し装脱自在に支持せしめ、それら四本の支柱の各上端側を、それら支柱の上端部間に渡架して組み付けられる梁材に対し、横軸の連結ピンにより前後方向の回動を自在に連結し、袋支持枠の支柱が、支柱支持部から脱き出した状態での連結ピン中心の回動により梁材に沿う姿勢に折り畳まれるようにしたことを特徴とする穀粒搬送機を提起するものである。
そして、これに併せて、袋支持枠3の四本の支柱30の各下端側を、基台枠1の四隅部に設けた支柱支持部10に装脱自在に支持せしめ、それら支柱30の上端側を、それら支柱30の前後に対向する内面側に設けた連結金具Bとその連結金具Bに抜き差し自在に軸支する横軸の連結ピンZを介し、袋支持枠3の左右の梁材31の前後の各端部に対し前後方向に回動自在に連結して、前面側の左右の支柱30と後面側の左右の支柱30とが左右の梁材31の下面側に折り畳まれるようにした手段、
及び、袋支持枠3の四本の支柱30の各下端側を、基台枠1の四隅部に設けた支柱支持部10に装脱自在に支持せしめ、それら支柱30の上端側を、それら支柱30の前後方向における外面側に設けた連結金具Bとその連結金具Bに抜き差し自在に軸支する横軸の連結ピンZを介し、袋支持枠3の左右の梁材31の前後の各端部に対し前後方向に回動自在に連結して、前面側の左右の支柱30と後面側の左右の支柱30とが左右の梁材31の上面側に折り畳まれるようにした手段、
及び、基台枠1の四隅部に設ける支柱支持部10を、袋支持枠3の四本の支柱30が、昇降作動により抜き差し自在に嵌合する角筒状に形成し、袋支持枠3の四本の支柱30の角上端側を、袋支持枠3の左右の梁材31の前後の各端部に対し、横軸の連結ピンZを介し連結して、袋支持枠3を基台1から上方に持ち上げた状態において、袋支持枠3の前面側の左右の支柱30と後面側の左右の支柱30とを、左右の梁材31に沿う姿勢に折り畳めるようにした手段を提起するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明手段によれば、穀粒搬送機を折り畳むとき、袋支持枠に穀粒袋を懸架した状態のまま、袋支持枠の支柱の下端を、基台枠の支柱支持部から取り外して、梁材に沿う姿勢に折り畳み、その状態で下降させて、基台枠の上面に重ねていけば、袋支持枠と穀粒袋とが、基台枠の上面に折り畳まれた状態となるので、穀粒搬送機の収納のための折り畳みが、少ない作業工数で得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】穀粒搬送機の側面図である。
【図2】同上穀粒搬送機の、変形例の部分の側面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の穀粒搬送機の側面図である。
【図4】同上穀粒搬送機の後面図である。
【図5】同上穀粒搬送機の基台枠の平面図である。
【図6】同上穀粒搬送機の支柱支持部の斜視図である。
【図7】同上穀粒搬送機の袋支持枠の平面図である。
【図8】同上穀粒搬送機の袋支持枠の上半部分の斜視図である。
【図9】同上部分の支柱を回動させた状態の斜視図である。
【図10】同穀粒搬送機の穀粒袋の下口と穀粒コンベア装置との接続部分の一部破断した側面図である。
【図11】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図12】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図13】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図14】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図15】同上穀粒搬送機の折り畳み作業が終了した状態の説明図である。
【図16】本発明の第2の実施例の穀粒搬送機の側面図である。
【図17】同上穀粒搬送機の連結金具の斜視図である。
【図18】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図19】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図20】同上穀粒搬送機の折り畳み作業が終了した状態の説明図である。
【図21】本発明の第3の実施例の穀粒搬送機の側面図である。
【図22】同上の穀粒搬送機の支柱支持部の斜視図である。
【図23】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図24】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図25】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図26】同上穀粒搬送機の折り畳み作業が終了した状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に本発明の実施の態様を、実施例について図面に従い詳述する。
【実施例1】
【0016】
図3は第1の実施例の穀粒搬送機の、トラックの荷台上に載架した状態における側面図、図4は同上穀粒搬送機の後面図で、図において、Tはトラック、tはそのトラックTの荷台、Aは穀粒搬送機、1は穀粒搬送機Aの基台枠、3はその基台枠1の上面側に装架した袋支持枠、4はその袋支持枠3に懸架した穀粒袋、2は基台枠1の内部空間に組み付けた穀粒袋4からの穀粒排出用の穀粒コンベア装置を示す。
【0017】
この例は、基台枠1の上面側に装架した袋支持枠3を折り畳むのに、支柱30を梁材31の下面側に折畳回動させるようにしている例である。
【0018】
穀粒搬送機Aは、四角な台枠状に組み立てた基台枠1の上面側に、基台枠1の四隅部に設けた支柱支持部10から立ち上がる四本の支柱30とそれら支柱30の上端部間に渡架して端部を支柱30に対し連結する四本の梁材31とにより四角な櫓状に組み立てた袋支持枠3を装架し、その袋支持枠3に、穀粒袋4を懸架して構成することについては、通常の形態のものと同様であるが、その基台枠1は、図5にあるように、左右の枠材11・11と、前後の枠材12・12とで長方形状の下枠1aを枠組みし、その下枠1aの各隅部に、支柱支持部10を構成する短い支柱10’をそれぞれ組み付け、その短い支柱10’の内面側に、下枠1aの左右の枠材11に平行する上枠1bを左右に一対に対向するようそれぞれ取り付け、下枠1aの左右の枠材11間と、左右に対向する一対の上枠1bの間に、それぞれつなぎ材13を渡架し、その上下のつなぎ材13の間に、補強枠材14を渡架することで、平面視において図5にあるよう長方形状の四角な台枠状に枠組みしてある。
【0019】
そして、下枠1aの四隅部に立設する短い支柱10’は、図6にあるように、全体が、基台枠1の内側に向かう側が開放口10aとして開放する平面視でコの字形をなし、底部に開放口10aを塞ぐ堰板10bを有する筒状に形成して支柱支持部10に構成してあり、これにより、袋支持枠3の支柱30の下端側を横から嵌挿して、それの下端が底部の堰板10bに接合したところで、ボルト穴10cにボルト・ナットよりなる連結ピンPを挿通して連結することで、袋支持枠3の支柱30の支持が行われ、連結ピンPを抜いて支柱30を持ち上げ勝手として開放側に動かすことで、脱出が行われるようにして、袋支持枠3の支柱30を挿脱自在に支持するようにしている。支柱支持部10は、開放口10aが底部まで連続する上下方向のチャンネル状に形成して、支柱30の下端部を、基台枠1の左右の枠材11の長手方向に沿い、前後方向に動かすことで、この開放口10aから支柱支持部10内に嵌入させ、連結ピンPを上下2個所に挿通して、直立する状態に支持せしめるようにする場合がある。
【0020】
袋支持枠3は、基台枠1の四隅の隅部にそれぞれ設けられる支柱支持部10に下端部を支持せしめて立ち上げる四本の支柱30とそれら支柱30の上端部間に渡架する四本の梁材31により四角な櫓状に組み立てるが、その四本の支柱30と梁材31との連結は、以下に記述する構成としてある。即ち、図8にあるように、前面側に位置する左右の2本の支柱30の各後壁面には、下向きのチャンネル状に成形した連結金具Bを取り付け、これに左右の梁材31の各前端側を、横軸としたボルト・ナットよりなる装脱自在の連結ピンZにより連結して、支柱30が連結ピンZ中心の回動で梁材31に対しその梁材31の下面側に沿う姿勢に向けての回動が可能となるようにし、左右の支柱30の各対面側の壁面には横向きのチャンネル状としたコの字形の連結金具Cを取り付けて、これに、前面側に位置する梁材31の左右の端部をそれぞれ嵌装して、縦軸とした装脱自在の連結軸Yにより連結し、これにより、左右の支柱30を前述の横軸とした連結ピンZ中心に後方に回動させたとき、左右の支柱30と前面側の梁材31とが一体的に連結した剛体枠となって一緒に回動するようにし、また、後面側に位置する左右の2本の支柱30の各前面側の壁面には、前述の前面側の左右の支柱30と同様に下向きのチャンネル状の連結金具Bを取り付けて、これに、左右の梁材31の後端側を嵌装して横軸とした装脱自在の連結ピンZにより連結して、左右の支柱30が図9にあるように連結ピンZ中心に左右の梁材31に対し前方に向けての回動を可能とし、左右の支柱30の各対向側の壁面には、前述の前面側の左右の支柱30の場合と同様に、横向きのチャンネル状としたコの字形の連結金具Cをそれぞれ設けて、これらに後面側の梁材31の左右の両端部を嵌装して、縦軸とした装脱自在の連結軸Yにより連結して後面側の支柱30を連結ピンZ中心に左右の梁材31に対し前方に回動させたときに、この後面側の左右の支柱30が一体的に連結して一緒に回動するようになる連結としてある。
【0021】
そして、このように、支柱30と梁材31とで組み立てられる袋支持枠3に対する穀粒袋4の懸架は、基台枠1の四隅部に設けた支柱支持枠10に支持せしめた四本の支柱30間に梁材31を渡架連結する前に、梁材31を、穀粒袋4の上面40の四辺部の外面側に装設してある鞘状の袋懸架部42に通しておいて、その状態で梁材31を、支柱30の壁面に設けた前後に対向する下向きのチャンネル状の連結金具B間と、左右に対向する横向きのチャンネル状の連結金具C間にそれぞれ渡架して、横軸の連結ピンZ・及び縦軸の連結軸Yにより連結し組み付け袋支持枠3を組み立てることで、同時に穀粒袋4の懸架が行われるようにしている。
【0022】
この穀粒袋4の下口41は、袋支持枠3を組み立てる前に、図5にあるように、基台枠1の左右の上枠1b間に渡架してあるつなぎ材13に装設してある角枠状の枠金1cの内側に嵌挿して、その枠金1cに止着し、下端の開口を、図10にあるように、基台枠1の上枠1b間に装設してあるつなぎ材13の下面に沿いスライドして開閉作動するシャッタ43を介し、上枠1b間に装設してあるつなぎ材13の下面に垂設せる案内樋44に接続し、その案内樋44の下端開口を、穀粒コンベア装置2の穀粒導入用の機筐22の上面側に開口してある穀粒受入口20と接続せしめた状態としておく。
【0023】
このように組み立てられる穀粒搬送機Aの、収納のための折り畳みは、次の作業工程で行われる。
【0024】
まず、図11に示している組み立てられている状態の穀粒搬送機Aの基台枠1の四隅部の支柱支持部10から連結ピンPを抜き取り、支柱30の支持を開放する。
【0025】
次に、袋支持枠3の前面側の左右の支柱30を持ち上げ勝手として、後方に押し出し、図12で矢印で示しているように横軸の連結ピンZ中心に後方上方に向け回動させ、左右の梁材31の下面に沿う姿勢となったところで、その支柱30の回動端である下端部を、穀粒袋4の外面側に設けてあるループ状の係止具5に係止して、支柱30を梁材31の下面に沿う姿勢に保持させる。
【0026】
この支柱30の梁材31との連結軸である横軸の連結ピンZ中心の矢印方向の回動は、基台枠1の上枠1bが図5の平面図にあるように、下枠1aの左右の枠材11に対し、その枠材11の巾寸法だけ内側に偏位させて組み付けてあることで、この上枠1bと干渉することなく行われる。
【0027】
次にこの状態から、梁材31及び折り畳み回動させた支柱30の前端側を、図13で矢印で示しているように、後面側の支柱30と梁材31の後端部とを連結する横軸の連結ピンZ中心に下降回動させ、基台枠1の上面に当接させて支承させる。
【0028】
次にこの状態から、図14にあるように、梁材31の後端側を支えながら後面側の左右の支柱30を、持ち上げ勝手として前方に押し出し、梁材31後端側の横軸の連結ピンZ中心に前方に回動させ、支えている後端側を下降させながら前方に押し出すようにする。
【0029】
これにより、図15にあるように、下面側に支柱30が折り畳まれた状態となった梁材31と、梁材31の下降により折り畳まれた穀粒袋4とが、基台枠1の上面に重合するようになって、穀粒搬送機Aの折り畳みが終了する。
【実施例2】
【0030】
図16は、別の実施例の側面図である。この実施例の穀粒搬送機Aは、袋支持枠3の前面側の左右の支柱30及び後面側の左右の支柱30の、梁材31に対する横軸の連結ピンZ中心の折り畳み回動が、梁材31の上面側に向けて行われていくようにしている例である。
【0031】
基台枠1及び袋支持枠3ならびに穀粒袋4の基本的な構成は、前述の実施例のものと変わりがないが、袋支持枠3の支柱30を、梁材31の上面側に向け回動させることで、その支柱30の回動方向が基台枠1の前後の外側に向かう方向となることから、基台枠1の四隅部に設ける支柱支持部10は、それの側壁面に設ける開放口が、前述の実施例の図6に示した支柱支持部10とは逆向きに基台枠1の外側に向かうように形成してある。
【0032】
また、梁材31に対し横軸の連結ピンZで連結するために、支柱30の上端部に取り付ける連結金具Bは、図17に示しているように、上向きのチャンネル状に形成して、支柱30の上端面に、先端側が支柱30の外側に突出するように取り付けている。そして、前後の一方の連結金具Bは他方の連結金具Bよりも、支柱30の巾寸法の分だけ長く突出するよう形成してある。
【0033】
この実施例の穀粒搬送機Aの収納のための折り畳みは、次の作業工程で行われる。
まず、図16に示している状態から、基台枠1の四隅部に設けている支柱支持部10から連結ピンPを外して支柱30の支持を開放し、この状態で前面側の左右の支柱30を、図18において矢印に示しているように、前方にむけ回動させたのち、後方に回動させて、梁材31の上面に重ねて同図18に示している状態とする。
【0034】
次いで前端側を支えた状態で後面側の左右の支柱30を、図19で矢印で示しているように、後方への回動を経て前方に向かうように回動させて、同図19に示している状態とする。
【0035】
次いで、上面側に支柱30が積層して重ねられた状態の梁材31を下降させて基台枠1の上面に重ねるように載置し、図20に示している状態とする。
【0036】
これにより、袋支持枠3及びこれに懸架していた穀粒袋4が折り畳まれて基台枠1の上面に重なり、穀粒搬送機Aの収納のための折り畳みは終了する。
【実施例3】
【0037】
図21は、さらに別の実施例を示す。この例は、袋支持枠3の支柱30の、基台枠1の四隅部に設ける支柱支持部10に対する装脱が、袋支持枠3を持ち上げて、支柱30の支柱支持部10からの抜き上げと、下降により挿し込むことで行われるようにしている例である。
【0038】
前述の実施例1及び実施例2では、支柱30を支柱支持部10に対し横方向に動かす作動により装脱が行われるようにしていることから、支柱支持部10は、側面に支柱30を出入させる開放口を設け、装入した状態に保持するための連結ピンPを設けた構造のものとしていたが、この例では、支柱支持部10は、図22に示しているように、支柱30の下端側が抜き差し自在に嵌挿される角筒状に形成してあって、これにより、袋支持枠3の支柱30の下端側を上から挿し込めば、その支柱30が連結ピンPを要することなく立設状態に支持された状態になり、また、立設支持のための連結ピンPを要しないことから、支柱30を引き上げるだけで、支柱支持部10から脱出してくるようにしてある。
【0039】
この実施例の穀粒搬送機Aの上述の支柱支持部10を除いたその他の構成は、前述の実施例1、2のものと同様に構成してある。
【0040】
この例の穀粒搬送機Aの収納のための折り畳みは、次の作業工程で行われる。
まず、袋支持枠3に懸架した穀粒袋4の下口41と、基台枠1に組み付けている枠金1cとの接続は外しておく。
【0041】
この状態において、穀粒袋4が懸架してある状態のまま袋支持枠3を持ち上げ、袋支持枠3の支柱30の下端側を支柱支持部10から抜き上げて図23に示し状態とする。
【0042】
次に、この状態において前面側の左右の支柱30を、梁材31前端と連結する横軸の連結ピンZ中心に梁材31の下面に向け回動させて折り畳み、図24の状態とする。
【0043】
次に、後面側の左右の支柱30を、梁材31の後端と連結する横軸の連結ピンZ中心に梁材31の下面に向け回動させ、さきに回動させて折り畳んだ前面側の左右の支柱30の下面に重ね、図25の状態とする。
【0044】
次に、この状態から、折り畳んだ支柱30と梁材31を下降させ、基台枠1の上面に、図26にあるように載置して重ねる
【0045】
これにより、袋支持枠3及びこれに懸架した穀粒袋4が折り畳まれて基台枠1上に重なり、穀粒搬送機Aの折り畳みは終了する。
【符号の説明】
【0046】
A 穀粒搬送機
B 連結金具
C 連結金具
M モーター
P 連結ピン
T トラック
Y 連結軸
Z 連結ピン
a 袋支持桿
t 荷台
1 基台枠
1a 下枠
1b 上枠
1c 枠金
10 支柱支持部
10a 開放口
10b 堰板
10c ボルト穴
10’ 短い支柱
11 左右の枠材
12 前後の枠材
13 つなぎ材
14 補強枠材
2 穀粒コンベア装置
20 受入口
21 流出口
22 機筐
23 接続筒部
24 条線
25 搬送筒
26 放出器
3 袋支持枠
30 支柱
31 梁材
32 連結ボルト
4 穀粒袋
40 上口
41 下口
42 袋懸架部
43 シャッタ
44 案内樋
5 係止具
【技術分野】
【0001】
本発明は、台枠状の基台枠の上面側に、基台枠の四隅部から立ち上がる支柱とそれら支柱の上端部間に渡架する梁材とにより組み立てられる袋支持枠を装架し、その袋支持枠に穀粒袋を吊り下げ支架して、トラックの荷台上に載架し、穀粒袋に受け入れた穀粒を、トラックの運転走行により搬送する形態の穀粒搬送機に関する。
【背景技術】
【0002】
この形態の穀粒搬送機は、通常、図1に示しているように、トラックTの荷台t上に載架し得る四角な台枠状の基台枠1を組み立て、その基台枠1の上面側に、その基台枠1の四隅の各隅部から立ち上がるよう配設する四本の支柱30と、それら支柱30の上端部間に渡架するように組み付ける四本の梁材31とで組み立てる袋支持枠3を組み付け支架し、この袋支持枠3に、上面側に穀粒投入用の上口40が角枠状に開口する角錐状の穀粒袋4を、吊り下げ懸架することで構成し、投入される穀粒を、袋支持枠3に懸架した穀粒袋4の上面側の上口40から受け入れ、受け入れた穀粒の排出を、穀粒袋4の下口41に装備してあるシャッタ43を開くことで、その下口41から行うようにしている。
【0003】
そしてこの穀粒袋4の下口41から行う穀粒の排出は、通常、前記基台枠1の内部空間の、平面視における略中央部位に、上面側に穀粒の受入口20が開口し下面側に流出口21が開口する穀粒導入用の機筐22と、この機筐22の下面側に装脱自在に搬送方向の始端側の接続筒部23を組み付ける内部に螺旋の条線24を収蔵した搬送筒25と、その搬送筒25の終端側に接続する排出器26と、搬送筒25内の螺旋の条線24を駆動回動させるモーターMと、からなる穀粒コンベア装置2の、前記穀粒導入用の機筐22と、モーターMとを組み付けておいて、これに、前記搬送筒25を接続して、モーターMの駆動により穀粒コンベア装置を作動させ、該装置2により穀粒袋4内の穀粒を、搬送筒25の先端の排出器26から排出させるようにするか、袋支持枠3に懸架した穀粒袋4の吊り下がる下端側を、下端の下口41ごと袋支持枠3内から袋支持枠3の後面側へ引き出し可能にしておいて、その穀粒袋4の下端側を引き出して下口41を開放し、穀粒袋4内の穀粒を自然流下により排出させるようにしている。
【0004】
また、穀粒袋4の袋支持枠3に対する懸架は、袋支持枠3の支柱30の上端部間に渡架する梁材31を支柱30の上端部に対して抜き差し自在の連結ボルト32により装脱自在に組み付けておいて、この梁材31を取り外して、穀粒袋4の四角な枠状に開口する上口40の四辺部に設けておく鞘状乃至袋状の袋懸架部42に挿通し、その状態で支柱30に梁材31を再び取り付け連結することで行うか、図2にあるように、各梁材31の上方または下方に、梁材31に平行する袋支持桿aを配位して、支柱30の上端部に対し装脱自在に装設しておき、これを外して、穀粒袋4の上口40の四辺部に設けておく前述の鞘状の懸架部42に挿通し、その状態で支柱30間に渡架装着することで行っている。
【0005】
このように組み立て構成される穀粒搬送機Aは、圃場において、コンバイン等の収穫機で収穫されて脱穀処理された籾粒を、乾燥機が設置されている収納舎に搬送するように使用するときは、基台枠1内に、穀粒コンベア装置2の、穀粒導入用の機筐22と、モーターMが装備せしめてある場合にあっては、その状態の穀粒搬送機Aを、そのままトラックTの荷台t上にそっくり載架して、収穫作業を行っている圃場に移動し、その圃場の農道において、圃場内で収穫作業を行っているコンバインから放出される籾粒を、穀粒袋4の上方に開放する上口40から受け入れ、一杯になったところで、トラックTの運転により収納舎まで移動し、そこで、収納舎に用意しておく、穀粒コンベア装置2の搬送筒25と放出器26とを取り出してその搬送筒25の始端側の、接続筒部23を、基台枠1内に装備せしめてある前述の穀粒導入用の機筐22の下面側に接続し、搬送筒25の先端の放出器26を、収納舎に設置されている穀粒乾燥機の受入口にセットし、穀粒袋4の下口41の下面側に設けられているシャッタ43を引き出して下口41を開き、モーターMを駆動して穀粒コンベア装置2を作動させ、穀粒袋4内の籾粒を穀粒コンベア装置2で排出して、穀粒乾燥機内に投入し、それにより穀粒袋4が空になったところで、穀粒コンベア装置2の搬送筒25と放出器26とを取り外し、この状態でトラックTの運転により圃場に移動し、コンバイン等の収穫機から籾粒を受け入れ、前述と同様の作業を繰り返すことで籾粒(穀粒)の搬送を行うように使用される。
【0006】
この形態の穀粒搬送機Aは、上述の如く、圃場で収穫機により収穫して脱穀処理した穀粒を、圃場から収納舎または施設に移送するように用いられることから、穀物の収穫シーズンが終わると翌年の収穫シーズンまで使用されず、収納舎に格納されるようになる。
【0007】
この格納の際、収納スペースを小さくするため、穀粒搬送機Aは、折り畳むが、その折り畳みは、通常、基台枠1の四隅部に立設してある袋支持枠3の四本の支柱30の上端部間に渡架するよう設けている四本の梁材31を支柱30から外し、その梁材31を穀粒袋4の上口40の四周部に形成してある袋状乃至鞘状の袋懸架部42から抜き取り、懸架が開放された状態となった穀粒袋4を、下口41が基台枠1に組み付けてある穀粒コンベア装置2の穀粒導入用の機筐22の上面の受入口20に接続している状態のまま、基台枠1の上面に折り畳んで積み重ね、その上に外した梁材31を載置し、その梁材31の上に、袋支持枠3の四本の支柱30のうちの前端側に位置する左右の2本の支柱30を、基台枠1の隅部に設けている支柱支持部10との連結軸を中心に基台枠1の上面に向け折畳回動させて、折り畳んだ穀粒袋4の上に重ね、次いで、後端側の左右の2本の支柱30を、同様に基台枠1の上面に向け倒伏させるよう折畳回動させることで、全体が略基台枠1の容積となるまでに縮小させることで行っている。そして翌年の収穫シーズンがきたときに、収納舎から取り出して、前述の逆の順で穀粒搬送機Aに組み立て、トラックTの荷台tに載架して使用するようにしている。
【0008】
この穀粒搬送機Aは、収穫シーズンが終了して収納舎に収納するときに、収納スペースを小さくするために行う折り畳みを、基台枠1の上面に装架した袋支持枠3からそれの四本の支柱30の上端部間に渡架して連結してある梁材31を外し、穀粒袋4の袋懸架部42から抜き取り、穀粒袋4の懸架を解放した状態としておいて、袋支持枠3の基台枠1の前端側に位置する左右の2本の支柱30と、基台枠1の後端側に位置する左右の2本の支柱30とを、基台枠1の上面に向けそれぞれ折畳回動させて、基台枠1の上面に重ねることで、全体の容積を縮小させるようにしていることから、折り畳みのための作業工数が多く、手間と時間を要し、また、組み立てるときに、穀粒袋4の鞘状の袋懸架部42に、穀粒袋懸架用の梁材31または支持桿aを挿通し、その状態で袋支持枠3の支柱30の上端部間に渡架するよう組み付けなければならず、組み立てのための作業工数を多くしている問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
収納の際の収納スペースを小さくするために穀粒搬送機Aを折り畳むときの、作業工数を多くしているのは、袋支持枠3の折り畳みを、前面側の左右の2本の支柱30と後面側の左右の2本の支柱30とをそれぞれ、基端側の連結軸中心に基台枠1の上面に向け折り畳み回動させることで行うことから、この前後それぞれの左右2本の支柱30を基台枠1に対して折り畳み回動させるための作業として、袋支持枠3の四本の支柱30の上端部間に渡架した梁材31を支柱30上端部から外し、かつ、穀粒袋4の袋懸架部42から梁材31を抜き取って、穀粒袋4の懸架を解放状態とする作業を行っていることによる。
【0010】
袋支持枠3の前面側の左右の支柱30と後面側の左右の支柱30との、それぞれの折畳回動が、袋支持枠3の支柱30の上端部に渡架せる梁材31を、支柱30の上端部から取り外さずに、かつ、穀粒袋4の鞘状の懸架部42がその梁材31に懸架された状態において、得られるようになれば、穀粒搬送機Aの折り畳みが少ない作業工数で行えるようになる
【0011】
このことから、本発明において、解決しようとする課題は、穀粒搬送機を折り畳む際の、袋支持枠3の支柱30の折り畳み回動が、支柱30の上端部間に梁材31が渡架され組み付けられた状態で、かつ、穀粒袋4の鞘状の袋懸架部42が、それに梁材・支持桿が挿通されて懸架支持された状態において、行えるようにする点にある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明においては、上述の課題を解決するための手段として、四角な台枠状の基台枠の上面側に、基台枠の四隅部に設けた支柱支持部から立ち上がる四本の支柱と、それら支柱の上端部間に渡架する四本の梁材とにより組み立てられる袋支持枠を装架し、その袋支持枠に穀粒袋を懸架して構成する穀粒搬送機であって、袋支持枠の四本の支柱のそれぞれの下端側を、基台枠の四隅部の支柱支持部に対し装脱自在に支持せしめ、それら四本の支柱の各上端側を、それら支柱の上端部間に渡架して組み付けられる梁材に対し、横軸の連結ピンにより前後方向の回動を自在に連結し、袋支持枠の支柱が、支柱支持部から脱き出した状態での連結ピン中心の回動により梁材に沿う姿勢に折り畳まれるようにしたことを特徴とする穀粒搬送機を提起するものである。
そして、これに併せて、袋支持枠3の四本の支柱30の各下端側を、基台枠1の四隅部に設けた支柱支持部10に装脱自在に支持せしめ、それら支柱30の上端側を、それら支柱30の前後に対向する内面側に設けた連結金具Bとその連結金具Bに抜き差し自在に軸支する横軸の連結ピンZを介し、袋支持枠3の左右の梁材31の前後の各端部に対し前後方向に回動自在に連結して、前面側の左右の支柱30と後面側の左右の支柱30とが左右の梁材31の下面側に折り畳まれるようにした手段、
及び、袋支持枠3の四本の支柱30の各下端側を、基台枠1の四隅部に設けた支柱支持部10に装脱自在に支持せしめ、それら支柱30の上端側を、それら支柱30の前後方向における外面側に設けた連結金具Bとその連結金具Bに抜き差し自在に軸支する横軸の連結ピンZを介し、袋支持枠3の左右の梁材31の前後の各端部に対し前後方向に回動自在に連結して、前面側の左右の支柱30と後面側の左右の支柱30とが左右の梁材31の上面側に折り畳まれるようにした手段、
及び、基台枠1の四隅部に設ける支柱支持部10を、袋支持枠3の四本の支柱30が、昇降作動により抜き差し自在に嵌合する角筒状に形成し、袋支持枠3の四本の支柱30の角上端側を、袋支持枠3の左右の梁材31の前後の各端部に対し、横軸の連結ピンZを介し連結して、袋支持枠3を基台1から上方に持ち上げた状態において、袋支持枠3の前面側の左右の支柱30と後面側の左右の支柱30とを、左右の梁材31に沿う姿勢に折り畳めるようにした手段を提起するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明手段によれば、穀粒搬送機を折り畳むとき、袋支持枠に穀粒袋を懸架した状態のまま、袋支持枠の支柱の下端を、基台枠の支柱支持部から取り外して、梁材に沿う姿勢に折り畳み、その状態で下降させて、基台枠の上面に重ねていけば、袋支持枠と穀粒袋とが、基台枠の上面に折り畳まれた状態となるので、穀粒搬送機の収納のための折り畳みが、少ない作業工数で得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】穀粒搬送機の側面図である。
【図2】同上穀粒搬送機の、変形例の部分の側面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の穀粒搬送機の側面図である。
【図4】同上穀粒搬送機の後面図である。
【図5】同上穀粒搬送機の基台枠の平面図である。
【図6】同上穀粒搬送機の支柱支持部の斜視図である。
【図7】同上穀粒搬送機の袋支持枠の平面図である。
【図8】同上穀粒搬送機の袋支持枠の上半部分の斜視図である。
【図9】同上部分の支柱を回動させた状態の斜視図である。
【図10】同穀粒搬送機の穀粒袋の下口と穀粒コンベア装置との接続部分の一部破断した側面図である。
【図11】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図12】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図13】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図14】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図15】同上穀粒搬送機の折り畳み作業が終了した状態の説明図である。
【図16】本発明の第2の実施例の穀粒搬送機の側面図である。
【図17】同上穀粒搬送機の連結金具の斜視図である。
【図18】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図19】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図20】同上穀粒搬送機の折り畳み作業が終了した状態の説明図である。
【図21】本発明の第3の実施例の穀粒搬送機の側面図である。
【図22】同上の穀粒搬送機の支柱支持部の斜視図である。
【図23】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図24】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図25】同上穀粒搬送機の折り畳み作業の工程の説明図である。
【図26】同上穀粒搬送機の折り畳み作業が終了した状態の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に本発明の実施の態様を、実施例について図面に従い詳述する。
【実施例1】
【0016】
図3は第1の実施例の穀粒搬送機の、トラックの荷台上に載架した状態における側面図、図4は同上穀粒搬送機の後面図で、図において、Tはトラック、tはそのトラックTの荷台、Aは穀粒搬送機、1は穀粒搬送機Aの基台枠、3はその基台枠1の上面側に装架した袋支持枠、4はその袋支持枠3に懸架した穀粒袋、2は基台枠1の内部空間に組み付けた穀粒袋4からの穀粒排出用の穀粒コンベア装置を示す。
【0017】
この例は、基台枠1の上面側に装架した袋支持枠3を折り畳むのに、支柱30を梁材31の下面側に折畳回動させるようにしている例である。
【0018】
穀粒搬送機Aは、四角な台枠状に組み立てた基台枠1の上面側に、基台枠1の四隅部に設けた支柱支持部10から立ち上がる四本の支柱30とそれら支柱30の上端部間に渡架して端部を支柱30に対し連結する四本の梁材31とにより四角な櫓状に組み立てた袋支持枠3を装架し、その袋支持枠3に、穀粒袋4を懸架して構成することについては、通常の形態のものと同様であるが、その基台枠1は、図5にあるように、左右の枠材11・11と、前後の枠材12・12とで長方形状の下枠1aを枠組みし、その下枠1aの各隅部に、支柱支持部10を構成する短い支柱10’をそれぞれ組み付け、その短い支柱10’の内面側に、下枠1aの左右の枠材11に平行する上枠1bを左右に一対に対向するようそれぞれ取り付け、下枠1aの左右の枠材11間と、左右に対向する一対の上枠1bの間に、それぞれつなぎ材13を渡架し、その上下のつなぎ材13の間に、補強枠材14を渡架することで、平面視において図5にあるよう長方形状の四角な台枠状に枠組みしてある。
【0019】
そして、下枠1aの四隅部に立設する短い支柱10’は、図6にあるように、全体が、基台枠1の内側に向かう側が開放口10aとして開放する平面視でコの字形をなし、底部に開放口10aを塞ぐ堰板10bを有する筒状に形成して支柱支持部10に構成してあり、これにより、袋支持枠3の支柱30の下端側を横から嵌挿して、それの下端が底部の堰板10bに接合したところで、ボルト穴10cにボルト・ナットよりなる連結ピンPを挿通して連結することで、袋支持枠3の支柱30の支持が行われ、連結ピンPを抜いて支柱30を持ち上げ勝手として開放側に動かすことで、脱出が行われるようにして、袋支持枠3の支柱30を挿脱自在に支持するようにしている。支柱支持部10は、開放口10aが底部まで連続する上下方向のチャンネル状に形成して、支柱30の下端部を、基台枠1の左右の枠材11の長手方向に沿い、前後方向に動かすことで、この開放口10aから支柱支持部10内に嵌入させ、連結ピンPを上下2個所に挿通して、直立する状態に支持せしめるようにする場合がある。
【0020】
袋支持枠3は、基台枠1の四隅の隅部にそれぞれ設けられる支柱支持部10に下端部を支持せしめて立ち上げる四本の支柱30とそれら支柱30の上端部間に渡架する四本の梁材31により四角な櫓状に組み立てるが、その四本の支柱30と梁材31との連結は、以下に記述する構成としてある。即ち、図8にあるように、前面側に位置する左右の2本の支柱30の各後壁面には、下向きのチャンネル状に成形した連結金具Bを取り付け、これに左右の梁材31の各前端側を、横軸としたボルト・ナットよりなる装脱自在の連結ピンZにより連結して、支柱30が連結ピンZ中心の回動で梁材31に対しその梁材31の下面側に沿う姿勢に向けての回動が可能となるようにし、左右の支柱30の各対面側の壁面には横向きのチャンネル状としたコの字形の連結金具Cを取り付けて、これに、前面側に位置する梁材31の左右の端部をそれぞれ嵌装して、縦軸とした装脱自在の連結軸Yにより連結し、これにより、左右の支柱30を前述の横軸とした連結ピンZ中心に後方に回動させたとき、左右の支柱30と前面側の梁材31とが一体的に連結した剛体枠となって一緒に回動するようにし、また、後面側に位置する左右の2本の支柱30の各前面側の壁面には、前述の前面側の左右の支柱30と同様に下向きのチャンネル状の連結金具Bを取り付けて、これに、左右の梁材31の後端側を嵌装して横軸とした装脱自在の連結ピンZにより連結して、左右の支柱30が図9にあるように連結ピンZ中心に左右の梁材31に対し前方に向けての回動を可能とし、左右の支柱30の各対向側の壁面には、前述の前面側の左右の支柱30の場合と同様に、横向きのチャンネル状としたコの字形の連結金具Cをそれぞれ設けて、これらに後面側の梁材31の左右の両端部を嵌装して、縦軸とした装脱自在の連結軸Yにより連結して後面側の支柱30を連結ピンZ中心に左右の梁材31に対し前方に回動させたときに、この後面側の左右の支柱30が一体的に連結して一緒に回動するようになる連結としてある。
【0021】
そして、このように、支柱30と梁材31とで組み立てられる袋支持枠3に対する穀粒袋4の懸架は、基台枠1の四隅部に設けた支柱支持枠10に支持せしめた四本の支柱30間に梁材31を渡架連結する前に、梁材31を、穀粒袋4の上面40の四辺部の外面側に装設してある鞘状の袋懸架部42に通しておいて、その状態で梁材31を、支柱30の壁面に設けた前後に対向する下向きのチャンネル状の連結金具B間と、左右に対向する横向きのチャンネル状の連結金具C間にそれぞれ渡架して、横軸の連結ピンZ・及び縦軸の連結軸Yにより連結し組み付け袋支持枠3を組み立てることで、同時に穀粒袋4の懸架が行われるようにしている。
【0022】
この穀粒袋4の下口41は、袋支持枠3を組み立てる前に、図5にあるように、基台枠1の左右の上枠1b間に渡架してあるつなぎ材13に装設してある角枠状の枠金1cの内側に嵌挿して、その枠金1cに止着し、下端の開口を、図10にあるように、基台枠1の上枠1b間に装設してあるつなぎ材13の下面に沿いスライドして開閉作動するシャッタ43を介し、上枠1b間に装設してあるつなぎ材13の下面に垂設せる案内樋44に接続し、その案内樋44の下端開口を、穀粒コンベア装置2の穀粒導入用の機筐22の上面側に開口してある穀粒受入口20と接続せしめた状態としておく。
【0023】
このように組み立てられる穀粒搬送機Aの、収納のための折り畳みは、次の作業工程で行われる。
【0024】
まず、図11に示している組み立てられている状態の穀粒搬送機Aの基台枠1の四隅部の支柱支持部10から連結ピンPを抜き取り、支柱30の支持を開放する。
【0025】
次に、袋支持枠3の前面側の左右の支柱30を持ち上げ勝手として、後方に押し出し、図12で矢印で示しているように横軸の連結ピンZ中心に後方上方に向け回動させ、左右の梁材31の下面に沿う姿勢となったところで、その支柱30の回動端である下端部を、穀粒袋4の外面側に設けてあるループ状の係止具5に係止して、支柱30を梁材31の下面に沿う姿勢に保持させる。
【0026】
この支柱30の梁材31との連結軸である横軸の連結ピンZ中心の矢印方向の回動は、基台枠1の上枠1bが図5の平面図にあるように、下枠1aの左右の枠材11に対し、その枠材11の巾寸法だけ内側に偏位させて組み付けてあることで、この上枠1bと干渉することなく行われる。
【0027】
次にこの状態から、梁材31及び折り畳み回動させた支柱30の前端側を、図13で矢印で示しているように、後面側の支柱30と梁材31の後端部とを連結する横軸の連結ピンZ中心に下降回動させ、基台枠1の上面に当接させて支承させる。
【0028】
次にこの状態から、図14にあるように、梁材31の後端側を支えながら後面側の左右の支柱30を、持ち上げ勝手として前方に押し出し、梁材31後端側の横軸の連結ピンZ中心に前方に回動させ、支えている後端側を下降させながら前方に押し出すようにする。
【0029】
これにより、図15にあるように、下面側に支柱30が折り畳まれた状態となった梁材31と、梁材31の下降により折り畳まれた穀粒袋4とが、基台枠1の上面に重合するようになって、穀粒搬送機Aの折り畳みが終了する。
【実施例2】
【0030】
図16は、別の実施例の側面図である。この実施例の穀粒搬送機Aは、袋支持枠3の前面側の左右の支柱30及び後面側の左右の支柱30の、梁材31に対する横軸の連結ピンZ中心の折り畳み回動が、梁材31の上面側に向けて行われていくようにしている例である。
【0031】
基台枠1及び袋支持枠3ならびに穀粒袋4の基本的な構成は、前述の実施例のものと変わりがないが、袋支持枠3の支柱30を、梁材31の上面側に向け回動させることで、その支柱30の回動方向が基台枠1の前後の外側に向かう方向となることから、基台枠1の四隅部に設ける支柱支持部10は、それの側壁面に設ける開放口が、前述の実施例の図6に示した支柱支持部10とは逆向きに基台枠1の外側に向かうように形成してある。
【0032】
また、梁材31に対し横軸の連結ピンZで連結するために、支柱30の上端部に取り付ける連結金具Bは、図17に示しているように、上向きのチャンネル状に形成して、支柱30の上端面に、先端側が支柱30の外側に突出するように取り付けている。そして、前後の一方の連結金具Bは他方の連結金具Bよりも、支柱30の巾寸法の分だけ長く突出するよう形成してある。
【0033】
この実施例の穀粒搬送機Aの収納のための折り畳みは、次の作業工程で行われる。
まず、図16に示している状態から、基台枠1の四隅部に設けている支柱支持部10から連結ピンPを外して支柱30の支持を開放し、この状態で前面側の左右の支柱30を、図18において矢印に示しているように、前方にむけ回動させたのち、後方に回動させて、梁材31の上面に重ねて同図18に示している状態とする。
【0034】
次いで前端側を支えた状態で後面側の左右の支柱30を、図19で矢印で示しているように、後方への回動を経て前方に向かうように回動させて、同図19に示している状態とする。
【0035】
次いで、上面側に支柱30が積層して重ねられた状態の梁材31を下降させて基台枠1の上面に重ねるように載置し、図20に示している状態とする。
【0036】
これにより、袋支持枠3及びこれに懸架していた穀粒袋4が折り畳まれて基台枠1の上面に重なり、穀粒搬送機Aの収納のための折り畳みは終了する。
【実施例3】
【0037】
図21は、さらに別の実施例を示す。この例は、袋支持枠3の支柱30の、基台枠1の四隅部に設ける支柱支持部10に対する装脱が、袋支持枠3を持ち上げて、支柱30の支柱支持部10からの抜き上げと、下降により挿し込むことで行われるようにしている例である。
【0038】
前述の実施例1及び実施例2では、支柱30を支柱支持部10に対し横方向に動かす作動により装脱が行われるようにしていることから、支柱支持部10は、側面に支柱30を出入させる開放口を設け、装入した状態に保持するための連結ピンPを設けた構造のものとしていたが、この例では、支柱支持部10は、図22に示しているように、支柱30の下端側が抜き差し自在に嵌挿される角筒状に形成してあって、これにより、袋支持枠3の支柱30の下端側を上から挿し込めば、その支柱30が連結ピンPを要することなく立設状態に支持された状態になり、また、立設支持のための連結ピンPを要しないことから、支柱30を引き上げるだけで、支柱支持部10から脱出してくるようにしてある。
【0039】
この実施例の穀粒搬送機Aの上述の支柱支持部10を除いたその他の構成は、前述の実施例1、2のものと同様に構成してある。
【0040】
この例の穀粒搬送機Aの収納のための折り畳みは、次の作業工程で行われる。
まず、袋支持枠3に懸架した穀粒袋4の下口41と、基台枠1に組み付けている枠金1cとの接続は外しておく。
【0041】
この状態において、穀粒袋4が懸架してある状態のまま袋支持枠3を持ち上げ、袋支持枠3の支柱30の下端側を支柱支持部10から抜き上げて図23に示し状態とする。
【0042】
次に、この状態において前面側の左右の支柱30を、梁材31前端と連結する横軸の連結ピンZ中心に梁材31の下面に向け回動させて折り畳み、図24の状態とする。
【0043】
次に、後面側の左右の支柱30を、梁材31の後端と連結する横軸の連結ピンZ中心に梁材31の下面に向け回動させ、さきに回動させて折り畳んだ前面側の左右の支柱30の下面に重ね、図25の状態とする。
【0044】
次に、この状態から、折り畳んだ支柱30と梁材31を下降させ、基台枠1の上面に、図26にあるように載置して重ねる
【0045】
これにより、袋支持枠3及びこれに懸架した穀粒袋4が折り畳まれて基台枠1上に重なり、穀粒搬送機Aの折り畳みは終了する。
【符号の説明】
【0046】
A 穀粒搬送機
B 連結金具
C 連結金具
M モーター
P 連結ピン
T トラック
Y 連結軸
Z 連結ピン
a 袋支持桿
t 荷台
1 基台枠
1a 下枠
1b 上枠
1c 枠金
10 支柱支持部
10a 開放口
10b 堰板
10c ボルト穴
10’ 短い支柱
11 左右の枠材
12 前後の枠材
13 つなぎ材
14 補強枠材
2 穀粒コンベア装置
20 受入口
21 流出口
22 機筐
23 接続筒部
24 条線
25 搬送筒
26 放出器
3 袋支持枠
30 支柱
31 梁材
32 連結ボルト
4 穀粒袋
40 上口
41 下口
42 袋懸架部
43 シャッタ
44 案内樋
5 係止具
【特許請求の範囲】
【請求項1】
四角な台枠状の基台枠(1)の上面側に、基台枠(1)の四隅部に設けた支柱支持部(10)から立ち上がる四本の支柱(30)と、それら支柱(30)の上端部間に渡架する四本の梁材(31)とにより組み立てられる袋支持枠(3)を装架し、その袋支持枠(3)に穀粒袋(4)を懸架して構成する穀粒搬送機であって、袋支持枠(3)の四本の支柱(30)のそれぞれの下端側を、基台枠(1)の四隅部の支柱支持部(10)に対し装脱自在に支持せしめ、それら四本の支柱(30)の各上端側を、それら支柱(30)の上端部間に渡架して組み付けられる梁材(31)に対し、横軸の連結ピン(Z)により前後方向の回動を自在に連結し、袋支持枠(3)の支柱(30)が、支柱支持部(10)から脱き出した状態での連結ピン(Z)中心の回動により梁材(31)に沿う姿勢に折り畳まれるようにしたことを特徴とする穀粒搬送機。
【請求項2】
袋支持枠(3)の四本の支柱(30)の各下端側を、基台枠(1)の四隅部に設けた支柱支持部(10)に装脱自在に支持せしめ、それら支柱(30)の上端側を、それら支柱(30)の前後に対向する内面側に設けた連結金具(B)とその連結金具(B)に抜き差し自在に軸支する横軸の連結ピン(Z)を介し、袋支持枠(3)の左右の梁材(31)の前後の各端部に対し前後方向に回動自在に連結して、前面側の左右の支柱(30)と後面側の左右の支柱(30)とが左右の梁材(31)の下面側に折り畳まれるようにしたことを特徴とする請求項1記載の穀粒搬送機。
【請求項3】
袋支持枠(3)の四本の支柱(30)の各下端側を、基台枠(1)の四隅部に設けた支柱支持部(10)に装脱自在に支持せしめ、それら支柱(30)の上端側を、それら支柱(30)の前後方向における外面側に設けた連結金具(B)とその連結金具(B)に抜き差し自在に軸支する横軸の連結ピン(Z)を介し、袋支持枠(3)の左右の梁材(31)の前後の各端部に対し前後方向に回動自在に連結して、前面側の左右の支柱(30)と後面側の左右の支柱(30)とが左右の梁材(31)の上面側に折り畳まれるようにしたことを特徴とする請求項1記載の穀粒搬送機。
【請求項4】
基台枠(1)の四隅部に設ける支柱支持部(10)を、袋支持枠(3)の四本の支柱(30)が、昇降作動により抜き差し自在に嵌合する角筒状に形成し、袋支持枠(3)の四本の支柱(30)の角上端側を、袋支持枠(3)の左右の梁材(31)の前後の各端部に対し、横軸の連結ピン(Z)を介し連結して、袋支持枠(3)を基台(1)から上方に持ち上げた状態において、袋支持枠(3)の前面側の左右の支柱(30)と後面側の左右の支柱(30)とを、左右の梁材(31)に沿う姿勢に折り畳めるようにしたことを特徴とする請求項1記載の穀粒搬送機。
【請求項1】
四角な台枠状の基台枠(1)の上面側に、基台枠(1)の四隅部に設けた支柱支持部(10)から立ち上がる四本の支柱(30)と、それら支柱(30)の上端部間に渡架する四本の梁材(31)とにより組み立てられる袋支持枠(3)を装架し、その袋支持枠(3)に穀粒袋(4)を懸架して構成する穀粒搬送機であって、袋支持枠(3)の四本の支柱(30)のそれぞれの下端側を、基台枠(1)の四隅部の支柱支持部(10)に対し装脱自在に支持せしめ、それら四本の支柱(30)の各上端側を、それら支柱(30)の上端部間に渡架して組み付けられる梁材(31)に対し、横軸の連結ピン(Z)により前後方向の回動を自在に連結し、袋支持枠(3)の支柱(30)が、支柱支持部(10)から脱き出した状態での連結ピン(Z)中心の回動により梁材(31)に沿う姿勢に折り畳まれるようにしたことを特徴とする穀粒搬送機。
【請求項2】
袋支持枠(3)の四本の支柱(30)の各下端側を、基台枠(1)の四隅部に設けた支柱支持部(10)に装脱自在に支持せしめ、それら支柱(30)の上端側を、それら支柱(30)の前後に対向する内面側に設けた連結金具(B)とその連結金具(B)に抜き差し自在に軸支する横軸の連結ピン(Z)を介し、袋支持枠(3)の左右の梁材(31)の前後の各端部に対し前後方向に回動自在に連結して、前面側の左右の支柱(30)と後面側の左右の支柱(30)とが左右の梁材(31)の下面側に折り畳まれるようにしたことを特徴とする請求項1記載の穀粒搬送機。
【請求項3】
袋支持枠(3)の四本の支柱(30)の各下端側を、基台枠(1)の四隅部に設けた支柱支持部(10)に装脱自在に支持せしめ、それら支柱(30)の上端側を、それら支柱(30)の前後方向における外面側に設けた連結金具(B)とその連結金具(B)に抜き差し自在に軸支する横軸の連結ピン(Z)を介し、袋支持枠(3)の左右の梁材(31)の前後の各端部に対し前後方向に回動自在に連結して、前面側の左右の支柱(30)と後面側の左右の支柱(30)とが左右の梁材(31)の上面側に折り畳まれるようにしたことを特徴とする請求項1記載の穀粒搬送機。
【請求項4】
基台枠(1)の四隅部に設ける支柱支持部(10)を、袋支持枠(3)の四本の支柱(30)が、昇降作動により抜き差し自在に嵌合する角筒状に形成し、袋支持枠(3)の四本の支柱(30)の角上端側を、袋支持枠(3)の左右の梁材(31)の前後の各端部に対し、横軸の連結ピン(Z)を介し連結して、袋支持枠(3)を基台(1)から上方に持ち上げた状態において、袋支持枠(3)の前面側の左右の支柱(30)と後面側の左右の支柱(30)とを、左右の梁材(31)に沿う姿勢に折り畳めるようにしたことを特徴とする請求項1記載の穀粒搬送機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公開番号】特開2011−184049(P2011−184049A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−48025(P2010−48025)
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(390027155)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(390027155)
【Fターム(参考)】
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