説明

積み木装置

【課題】平面に組合せ又は立体三面錐体に積み重ねる形式で脳力開発に有効な積み木装置の提供。
【解決手段】形状の異なる8個の積み木1A〜1Hを配列盤に長さ方向に7個、幅方向に5個並べて方形平面体50に組合せ、また三角形ゲームベースの各辺に5個、底部の総数15個、高さ5段61〜65の立体三面錐体60に積み重ねる。さらに、形状の異なる4個の積み木1I〜1Lを追加して、長さ方向に8個、幅方向に7個に並べて方形平面体70に組合せ、また各辺に6個、底部の総数21個、高さ6段81〜86の立体三面錐体80に積み重ねる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は積み木装置に関し、特に、平面に組合せ又は立体三面錐体に積み重ねる形式で、各年齢層の使用に適合し、頭がよくなる積み木装置に関する。
【背景技術】
【0002】
頭がよくなる積み木は、本発明の発明者が既に数種類開発している。これは積み木の平面配列又は立体積み重ねを行うものであり、脳力開発によく、初心者でも簡単なところから順序良く進められ、楽しみながら学習できる効果がある。この種の積み木装置は特許文献1〜6に記載されている。特許文献1は4個の積み木及び配列盤の組み合わせからなる積み木装置に関するもので、4個の積み木はそれぞれ、5個のユニットからなる、異なる形状の積み木になっている。特許文献2は7個の積み木及び配列盤の組み合わせからなる積み木装置に関するもので、7個の積み木はそれぞれ、5個のユニットからなる、異なる形状の積み木になっている。特許文献3は9個の積み木及び配列盤の組み合わせからなる積み木装置に関するもので、9個の積み木はそれぞれ、3〜4個のユニットからなる、異なる形状の積み木になっている。特許文献4は13個の積み木、配列盤、及び四角形ゲームベースの組み合わせからなる積み木装置に関するもので、14個の積み木はそれぞれ、1〜5個のユニットからなる、異なる形状の積み木になっている。特許文献5は17個の積み木、配列盤、及び三角形ゲームベースの組み合わせからなる積み木装置に関するもので、17個の積み木はそれぞれ、3〜6個のユニットからなる、異なる形状の積み木になっている。特許文献6は19個の積み木、配列盤、及び四角形ゲームベースの組み合わせからなる積み木装置に関するもので、19個の積み木はそれぞれ、1〜6個のユニットからなる、異なる形状の積み木になっている。
【0003】
【特許文献1】中華民国特許公告第188925号 分解可能式立体ピラミッド及び平面組合せ構造 1992年8月11日公開
【特許文献2】中華民国特許公告第142565号 分解可能式立体ピラミッド及び平面組合せ構造 1990年9月21日公開
【特許文献3】中華民国特許公告第454552号 変化可能な多様組合せ形態の積み重なった積み木 2001年9月11日公開
【特許文献4】中華民国特許公告第285070号 平面式配列組合せから積み重なった三つの異なった立体形態に変えられる球形積み木 1996年9月1日公開
【特許文献5】中華民国特許公告第577344号 頭によくなる積み木及びそれに合わせるためのゲーム装置 2004年2月21日公開 米国特許公告号US 7,040,621
【特許文献6】中華民国特許公告第398313号 変化可能な60、90及び120度組合せの造形積み木 2000年7月11日公開 米国特許公告号US 6,220,919
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1〜6に開示された積み木装置では、積み木の使用総数がそれぞれ、4個、7個、9個、13個、17個、19個で、これらの積み木を特定の配列盤に組み合わせて、平面造形体又は立体造形体に並べるようになっているが、これらの積み木装置には、8個の積み木で平面造形体又は立体三面錐体を形成できるものがないことから、8個の積み木でどのようにして、平面造形体又は立体三面錐体を形成できるか、これが本発明の解決しようとする1つ目の課題である。この場合、8個の積み木は、何個のユニットで作られ、どのような形状にするか、積み木のユニット間の角度の配置関係がどうなるか、これが特に解決しなければならない点である。また、8個の積み木で適当な平面造形体を作る、従来の配列盤と異なるものを設計するのが、本発明の解決しようとする2つ目の課題である。さらに、8個の積み木を適当な立体錐体に積み重ねる、従来のゲームベースと異なる、三角形又は四角形のゲームベースを設計、提供するのが、本発明の解決しようとする3つ目の課題である。またさらに、8個の積み木に、異なる形状の積み木を追加して、異なる平面造形体又は立体造形体に並べることが、本発明の解決しようとする4つ目の課題である。この場合、何個の積み木を追加すればよいか(例えば、4個追加する場合など)、何個のユニットで組み合わせるか、どんな形状に組み合わせるか、ユニット間の角度の配置関係がどうなるか等が、特に解決しなければならない点である。またさらに、8個及び追加する積み木を適当な平面造形体に並べる、従来の配列盤と異なるものを設計するのが、本発明の解決しようとする5つ目の課題である。その他、8個及び追加する積み木を、適当な立体錐体に並べる、従来のゲームベースと異なる、三角形又は四角形のゲームベースを設計することが、本発明の解決しようとする6つ目の課題である。
【0005】
そこで、本発明の第1の目的は、8個の異なる形状の積み木を平面の組合せに並べ、又は三面錐体に積み重ねる積み木装置を提供することにある。本発明の第2の目的は、8個の積み木を組み合わせて、平面造形体を形成するための配列盤を提供することにある。本発明の第3の目的は、8個の積み木を組み合わせて、立体三面錐体に積み重ねるための三角形ゲームベースを提供することにある。本発明の第4の目的は、8個の積み木に4個の積み木を追加して、12個の積み木を平面に組合せ又は立体三面錐体に重ねる積み木装置を提供することにある。本発明の第5の目的は、12個の積み木を組み合わせて、平面造形体を形成するための配列盤を提供することにある。本発明の第6の目的は、12個の積み木を組み合わせて、立体三面錐体に積み重ねるための三角形ゲームベースを提供することにある。以上の目的に基づき、本発明の8個又は12個の積み木の形状、ユニット数、角度の配置関係は、既述の特許文献1〜6の積み木数、形状、ユニット数及び角度の配置関係と異なるもので、その組合せ、並べ方も異なるから、変化性や面白さも異なるものとなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決し、上記の目的を達成させるために、この発明の請求項1に係る発明は、8個の積み木装置10は、それぞれ3〜5個ユニットの二次元角度(X軸、Y軸)で作られた、形状の異なる8個の積み木1A〜1Hからなるものを特徴とする平面組合せ又は立体三面錐体に積み重ねられた積み木装置であり、各積み木の形状では、積み木1Aは、4個のユニットa1〜a4があり、第1から第3ユニットa1〜a3は垂直につながり、第4ユニットa4は第3ユニットa3の片側に水平につながっている。積み木1Bは、5個のユニットb1〜b5があり、第1から第3ユニットb1〜b3は垂直につながり、第4と第5ユニットb4、b5も垂直につながっているが、前記第4と第5ユニットb4、b5は、前記第1と第2ユニットb1〜b2の片側に水平につながっている。積み木1Cは、5個のユニットc1〜c5があり、第1から第4ユニットc1〜c4は垂直につながり、第5ユニットc5は前記第3ユニットb3の片側に水平につながっている。積み木1Dは、3個のユニットd1〜d3があり、第1と第2ユニットd1、d2は垂直につながり、第3ユニットd3は前記第1ユニットb1の片側に水平につながっている。積み木1Eは、5個のユニットe1〜e5があり、第1と第2ユニットe1、e2は垂直につながり、第3と第4ユニットe3、e4は垂直につながり、第3ユニットe3は、前記第2ユニットe2の左片側に水平につながり、第5ユニットe5は前記第4ユニットe4の左片側に水平につながっている。積み木1Fは、4個のユニットf1〜f4があり、第1と第2ユニットf1、f2は垂直につながり、第3と第4ユニットf3、f4も垂直につながり、第3ユニットf3は前記第2ユニットf2の片側に水平につながっている。積み木1Gは、4個のユニットg1〜g4があり、第1から第3ユニットg1〜g3は垂直につながり、第4ユニットg4は前記第2ユニットg2の片側に水平につながっている。
積み木1Hは、5個のユニットh1〜h5があり、第1から第3ユニットh1〜h3は垂直につながり、第4ユニットh4は前記第2ユニットh2の左片側に水平につながり、第5ユニットh5は第2ユニットh2の右片側に水平につながっていることを特徴とする平面組合せ又は立体三面錐体に積み重ねられた積み木装置である。この発明の請求項2に係る発明は、長が七個、幅が五個のユニットの組合せを行うための配列盤30Aがあり、そこに八個の積み木1A〜1Hが入れられて、総数三十五個の方形平面体50が作られることを特徴とする請求項1に記載の積み木装置である。この発明の請求項3に係る発明は、前記配列盤30A内の底面には、三十五個で並べた方形の定位置切込み溝32があり、八個の積み木1A〜1Hの各ユニットの表面には、前記定位置切込み溝32内に嵌められる定位置バンプ11があることを特徴とする請求項2に記載の平面組合せ又は立体三面錐体に積み重ねられた積み木装置である。この発明の請求項4に係る発明は、更に、各辺が五個、総数十五個の三角定位置切込み溝42で組み合わせた三角形ゲームベース40Aがあり、そこに八個の積み木1A〜1Hが入れられて、高さ五段61〜65の立体三面錐体60が作られることを特徴とする請求項1に記載の積み木装置である。
【0007】
また、この発明の請求項5に係る発明は、前記請求項1の8個の積み木装置10に4個の積み木装置(10’)を追加して作られた12個の積み木装置20であり、前記8個の積み木装置10は、それぞれ3〜5個ユニットの二次元角度(X軸、Y軸)で作られた、形状の異る8個の積み木1A〜1Hからなるものである。前記4個の積み木装置(10’)は、それぞれ5個又は6個ユニットの二次元角度(X軸、Y軸)で作られた、形状の異なった4個の積み木1I〜1Lからなるものである。前記12個の積み木1A〜1Lの形状では、積み木1Aは、4個のユニットa1〜a4があり、第1から第3ユニットa1〜a3は垂直につながり、第4ユニットa4は第3ユニットa3の片側に水平につながっている。積み木1Bは、5個のユニットb1〜b5があり、第1から第3ユニットb1〜b3は垂直につながり、第4と第5ユニットb4、b5も垂直につながっているが、前記第4と第5ユニットb4、b5は前記第1と第2ユニットb1〜b2の片側に水平につながっている。積み木1Cは、5個のユニットc1〜c5があり、第1から第4ユニットc1〜c4は垂直につながり、第5ユニットc5は前記第3ユニットb3の片側に水平につながっている。積み木1Dは、3個のユニットd1〜d3があり、第1と第2ユニットd1、d2は垂直につながり、第3ユニットd3は前記第1ユニットb1の片側に水平につながっている。積み木1Eは、5個のユニットe1〜e5があり、第1と第2ユニットe1、e2は垂直につながり、第3と第4ユニットe3、e4は垂直につながり、第3ユニットe3は前記第2ユニットe2の左片側につながり、そして第5ユニットe5は前記第4ユニットe4の左片側につながっている。積み木1Fは、4個のユニットf1〜f4があり、第1と第2ユニットf1、f2は垂直につながり、第3と第4ユニットf3、f4も垂直につながり、第3ユニットf3は前記第2ユニットf2の片側につながっている。積み木1Gは、4個のユニットg1〜g4があり、第1から第3ユニットg1〜g3は垂直につながり、第4ユニットg4は前記第2ユニットg2の片側に水平につながっている。積み木1Hは、5個のユニットh1〜h5があり、第1から第3ユニットh1〜h3は垂直につながり、第4ユニットh4は前記第2ユニットh2の左片側に水平につながり、第5ユニットh5は第2ユニットh2の右片側に水平につながっている。積み木1Iは、5個のユニットi1〜i5があり、第1から第4ユニットi1〜i4は垂直につながり、第5ユニットi5は前記第1ユニットi1の片側に水平につながっている。積み木1Jは、5個のユニットj1〜j5があり、第1から3ユニットj1〜j3は垂直につながり、第4と第5ユニットj4、j5も垂直につながり、そして第4ユニットj4は前記第3ユニットj3の片側に水平につながっている。積み木1Kは、5個のユニットk1〜k5があり、第1から第3ユニットk1〜k3は垂直につながり、第4ユニットk4は前記第2ユニットk2の左片側に水平につながり、第5ユニットk5は前記第1ユニットk1の右片側につながっている。積み木1Lは、6個のユニットl1〜l6があり、第1から第3ユニットl1〜l3は垂直につながり、第4から第5ユニットl4、l5も垂直につながると同時に、前記第2と第3ユニットl2〜l3の左片側に水平につながっており、また、第6ユニットl6は前記第5ユニットl5の左片側につながっていることを特徴とする平面組合せ又は立体三面錐体に積み重ねられた積み木装置である。この発明の請求項6に係る発明は、更に、長さが8個、幅が7個のユニットの組合せを行うための配列盤30Bがあり、そこに12個の積み木1A〜1Lが入れられて、総数56個の方形平面体70が作られることを特徴とする請求項5に記載の積み木装置である。この発明の請求項7に係る発明は、前記配列盤30B内の底面には、56個で並べた方形の定位置切込み溝32があり、12個の積み木1A〜1Lの各ユニットの表面には、前記定位置切込み溝32内に嵌められる定位置バンプ11があることを特徴とする請求項6に記載の積み木装置である。この発明の請求項8に係る発明は、各辺が6個、総数21個の三角定位置切込み溝42で組み合わせた三角形ゲームベース40Bがあり、そこに12個の積み木1A〜1Lが入れられて、高さ6段81〜86の立体三面錐体80が作られることを特徴とする請求項5に記載の積み木装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の積み木装置は、上記の各構成により、次のような作用効果を有する。形状の異なる8個の積み木1A〜1Hはそれぞれ、3〜5個のユニットを組み合わせたものであり、形状の異なる8個の積み木1A〜1Hを、平面に長さ方向に7個、幅方向に5個の方形平面体50に並べ、又は砂浜、軟らかい所(例えば、軟土)に、各辺が5個、底部の総数が15個、高さが5段61〜65の立体三面錐体60に積み重ねる。これにより、平面から立体に、又は立体から平面に変わるゲーム効果がある。8個の積み木1A〜1Hはユニット数が異なり、形状が異なり、そして、角度の配置関係が異なるため、頭脳トレーニングのもとで、ユーザの思考力、忍耐力、数字と形状に対する鋭い観察力を身につけることができる。
【0009】
本発明における形状の異なる8個の積み木1A〜1Hに、形状の異なる4個の積み木1I〜1Lを追加して、形状の異なる12個の積み木1A〜1Lになるが、これにより、長さ方向に8個、幅方向に7個の方形平面体70に並べ、又は砂浜、軟らかい所(例えば、軟土)に、各辺が6個、底部の総数が21個、高さが6段81〜86の立体三面錐体80に積み重ねる。12個の積み木1A〜1Lのユニット数、形状、角度の配置関係は、8個の積み木1A〜1Hと異なるため、上述のゲームより、平面から立体に、又は立体から平面に変わる困難度の高いゲーム効果があり、その組合せの多様性や面白さが増え、ユーザは空間への論理的思考力、忍耐力を高めることができる。
【0010】
本発明における8個の積み木1A〜1H又は12個の積み木1A〜1Lは、大きさの異なる2個の配列盤30A、30B内に、大きさの異なる方形平面体50、70を並べることができるが、この2個の配列盤30A、30Bは、積み木の使用有効範囲が制限され、大きさの異なる方形平面造形を作ることができ、ユーザは形体や空間への論理的思考力を高めることができる。
【0011】
本発明の8個の積み木1A〜1H又は12個の積み木1A〜1Lは、大きさの異なる三角形ゲームベース40A、40Bに、段数の異なる三面錐体60、80に並べることができるが、2個の異なる三角形ゲームベース40A、40Bにより、積み木が安定し、上へと積み重ねられても、滑り動きや揺れなどが避けられる。三角形ゲームベース40A、40Bの定位置切込み溝42は、三角錐形であるため、積み木を組み合わせるときに、ユーザは方向、角度と位置との配置組合せが問わられ、立体三次元の考えを高めることができる。なお、特許文献5(特許公開第577344号)に三角形ゲームベースが述べられているが、それは、各辺が7個、総数28個の三角定位置切込み溝で作られたゲームベースであり、これに対して、本発明の2個の三角形ゲームベース40A、40Bでは、各辺が5個、総数15個の三角定位置切込み溝42で作られた三角形ゲームベース40A、及び各辺が6個、総数21個の三角定位置切込み溝42で作られた三角形ゲームベース40Bであるため、その形状、段数、積み重ね方の変化、面白さは異なるものとなる。
【0012】
本発明の配列盤30A、30B内の方形定位置切込み溝32に、各積み木の各ユニットの表面の定位置バンプ11が嵌め込まれて、各積み木が配列盤に嵌められるから、滑り動きや揺れなどが生じることがなく、積み木を組み合わせるのに役立つ。
【0013】
最後に、特に強調したいのは、本発明の8個の積み木1A〜1H又は12個の積み木1A〜1Lにおいて、積み木の形状とユニット数が既述の特許文献1〜6と異なることであり、本発明の積み木の形状、ユニット数は、その中の数個が従来のものと同じだが、完全に同じものではない。特許文献4(特許公開号第285070号)を例にすると、形状の異なる13個の積み木1、11〜22が掲示されているが、本発明の12個の積み木1A〜1Lには、特許文献4の積み木1、11、14、22がなく、特許文献4には、本発明の積み木1F、1G、1K、1Lがない、ということで、積み木の数が異なり、形状が異なり、ユニット数が異なり、角度の配置関係が異なるので、その組合せの変化、面白さは異なり、そして、本発明の提案する5段又は6段の三面錐体の実施例は従来にはないもので、新規性やオリジナル性の要件に適合するものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
まず、本発明の第1の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は8個の積み木の斜視図である。図1に示すように、積み木装置10は、形状の異なる8個の積み木1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1Hからなり、これら8個の積み木はそれぞれ、3〜5個のユニットが二次元角度(X軸、Y軸)で組み合わせられる。
【0015】
各積み木の形状は次のとおりである。積み木1Aは4個のユニットa1〜a4からなり、第1から第3ユニットa1〜a3は垂直につながり、第4ユニットa4は第3ユニットa3の片側に水平につながっている。第4ユニットa4と第2ユニットa2との間の角度θは90度である。積み木1Bは5個のユニットb1〜b5からなり、第1から第3ユニットb1〜b3は垂直につながり、第4と第5ユニットb4、b5もまた垂直につながり、第4と第5ユニットb4、b5は第1と第2ユニットb1〜b2の片側に水平につながっている。第3ユニットb3と第5ユニットb5間の角度θは90度である。積み木1Cは5個のユニットc1〜c5からなり、第1から第4ユニットc1〜c4は垂直につながり、第5ユニットc5は第3ユニットb3の片側に水平につながっている。第4ユニットc4と第5ユニットc5間の角度θは90度である。積み木1Dは3個のユニットd1〜d3からなり、第1から第2ユニットd1、d2は垂直につながり、第3ユニットd3は第1ユニットb1の片側に水平につながっている。第2ユニットd2と第3ユニットd3間の角度θは90度である。積み木1Eは5個のユニットe1〜e5からなり、第1と第2ユニットe1、e2は垂直につながり、第3と第4ユニットe3、e4は垂直につながり、そして、第3ユニットe3は第2ユニットe2の左片側に水平につながり、第5ユニットe5は第4ユニットe4の左片側に水平につながっている。第1ユニットe1と第3ユニットe3間の角度θは90度で、第3ユニットe3と第5ユニットe5間の角度θも90度である。積み木1Fは4個のユニットf1〜f4からなり、第1と第2ユニットf1、f2は垂直につながり、第3と第4ユニットf3、f4も垂直につながり、そして、第3ユニットf3は第2ユニットf2)の片側に水平につながっている。第2ユニットf2と第4ユニットf4間の角度θは90度である。積み木1Gは4個のユニットg1〜g4からなり、第1から第3ユニットg1〜g3は垂直につながり、第4ユニットg4は第2ユニットg2の片側に水平につながっている。第3ユニットg3と第4ユニットg4間の角度θは90度である。積み木1Hは5個のユニットh1〜h5からなり、第1から第3ユニットh1〜h3は垂直につながり、第4ユニットh4は第2ユニットh2の左片側に水平につながり、第5ユニットh5は第2ユニットh2の右片側に水平につながっている。第1ユニットh1と第4ユニットh4間の角度θは90度で、第3ユニットh3と第5ユニットh5間の角度θも90度である。
【0016】
これら8個の積み木1A〜1Hの構造関係は、下表に示すとおりである。
【表1】

【0017】
図2は8個の積み木及び配列盤の組合せを示す斜視図、図3は図2の8個の積み木及び配列盤の組合せを示す平面図、図4は図3の斜視図である。これら図2、図3、図4に示すように、配列盤30Aは8個の積み木1A〜1Hを使い長さ方向に7個、幅方向に5個のユニットの組み合わせを行うためのもので、そこに8個の積み木1A〜1Hを入れて、総数35個の方形平面体50を作るようになっている。配列盤30A内の底面に、35個の方形の定位置切込み溝32が並べて形成され、8個の積み木1A〜1Hの各ユニットの表面に、定位置切込み溝32内に嵌め込まれる定位置バンプ11が設けられて、各積み木1A〜1Hが配列盤30Aに入れられたときに、相互の係合により、滑り動きや揺れなどが生じることがなく、各積み木の組合せに大いに役立つ。しかし、これは必ず設けなければならない構造ではない。したがって、定位置切込み溝32及び定位置バンプ11を設けていても設けていなくても、いずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0018】
図5は8個の積み木及び三角形ゲームベースの組合せを示す斜視図、図6は図5の8個の積み木及び三角形ゲームベースの組合せ後の斜視図、図7は図6の三角形ゲームベース及び三面錐体の各段の分解図である。これら図5、図6、図7に示すように、三角形ゲームベース40Aは8個の積み木1A〜1Hを組合せるために、各辺に5個、総数15個の三角定位置切込み溝42を有し、そこに8個の積み木1A〜1Hを入れて、高さ5段61〜65の立体三面錐体60を作るようになっている。立体三面錐体60とは、第1段61は1個ユニット、第2段62は3個ユニット、第3段63は6個ユニット、第4段64は10個ユニット、第5段65は15個ユニットからなる三面錐体をいう。
【0019】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を用いて説明する。図8は12個の積み木装置20の斜視図である。図8に示すように、12個の積み木装置20は8個の積み木装置10に4個の積み木装置(10’)を追加して作られている。8個の積み木装置10は、図1に示したもので、その形状や構造は既に述べたとおりである。4個の積み木装置(10’)は形状の異なる4個の積み木1I〜1Lからなり、それぞれ5個又は6個ユニットを二次元角度(X軸、Y軸)で一体化したもので、その形状は次のとおりである。
【0020】
積み木1Iは5個のユニットi1〜i5からなり、第1から第4ユニットi1〜i4は垂直につながり、第5ユニットi5は第1ユニットi1の片側に水平につながっている。第2ユニットi2と第5ユニットi5間の角度θは90度である。積み木1Jは5個のユニットj1〜j5からなり、第1から3ユニットj1〜j3は垂直につながり、第4と第5ユニットj4、j5は垂直につながり、そして、第4ユニットj4は第3ユニットj3の片側に水平につながっている。第3ユニットj3と第5ユニットj5間の角度θは90度である。積み木1Kは5個のユニットk1〜k5からなり、第1から第3ユニットk1〜k3は垂直につながり、第4ユニットk4は第2ユニットk2の左片側に水平につながり、第5ユニットk5は第1ユニットk1の右片側に水平につながっている。第5ユニットk5と第2ユニットk2間の角度θは90度で、第4ユニットk4と第3ユニットk3間の角度θも90度である。積み木1Lは6個のユニットl1〜l6からなり、第1から第3ユニットl1〜l3は垂直につながり、第4と第5ユニットl4、l5は垂直につながるとともに、第2と第3ユニットl2〜l3の左片側にも水平につながっており、また、第6ユニットl6は第5ユニットl5の左片側に水平につながっている。第1ユニットl1と第4ユニットl4間の角度θは90度で、第4ユニットl4と第6ユニットl6間の角度θも90度である。
【0021】
これら12個の積み木装置20は12個の積み木1A〜1Lからなり、その構造関係は下表に示すとおりである。
【表2】

【0022】
図9は12個の積み木及び配列盤の組合せを示す斜視図、図10は図9の12個の積み木及び配列盤の組合せを示す斜視図、図11は図10の平面図である。これら図9、図10、図11に示すように、積み木装置20は12個の積み木1A〜1Lからなり、配列盤30Bは12個の積み木1A〜1Lを使い長さ方向に8個、幅方向に7個のユニットの組合せを行うためのもので、そこに12個の積み木1A〜1Lを入れて、総数56個の方形平面体70を作るようになっている。配列盤30B内の底面に、56個の方形の定位置切込み溝32が並べて設けられ、12個の積み木1A〜1Lの各ユニットの表面に、定位置切込み溝32内に嵌め込み可能な定位置バンプ11が設けられて、各積み木が配列盤に入れられたときに、相互の組合せにより、滑り動きや揺れなどが生じることがなく、その組合せに大いに役立つ。しかし、これは必ず設けなければならない構造ではない。したがって、定位置切込み溝32及び定位置バンプ11を設けていても設けていなくても、いずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0023】
図12は12個の積み木及び三角形ゲームベースの組合せを示す斜視図、図13は図12の12個の積み木及び三角形ゲームベースの組合せ後の斜視図、図14は図13の三角形ゲームベース及び三面錐体の各段の分解図である。これら図12、図13、図14に示すように、三角形ゲームベース40Bは12個の積み木1A〜1Lを組み合わせるために、各辺に6個、総数21個の三角定位置切込み溝42が並べて形成され、そこに12個の積み木1A〜1Lを入れて、高さ6段81〜86の立体三面錐体80を作るようになっている。立体三面錐体80とは、第1段81は一個ユニット、第2段82は3個ユニット、第3段83は6個ユニット、第4段84は10個ユニット、第5段85は15個ユニット、第6段86は21個ユニットからなる立体三面錐体をいう。
【0024】
以上、本発明を図面に基づいて詳しく巻明したが、この分野の業者が本発明の要旨の範囲内で、いかなる変更などを加えて、実施しても、本発明に関連する構造の実施の形態を利用して、本発明の要旨の範囲内で変更を行い、同じ効果を持つ限り、すべて本発明の範囲内に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第1の実施の形態における8個の積み木を示す斜視図
【図2】図1の8個の積み木及び配列盤の組合せの斜視図
【図3】図2の8個の積み木及び配列盤の組合せ後の斜視図
【図4】図3の斜視図
【図5】図1の8個の積み木及び三角形ゲームベースの組合せの斜視図
【図6】図5の8個の積み木及び三角形ゲームベースの組合せ後の斜視図
【図7】図6の三角形ゲームベース及び立体三面錐体の各段の分解図
【図8】本発明の第2の実施の形態における12個の積み木を示す斜視図
【図9】図8の12個の積み木及び配列盤の組合せの斜視図
【図10】図9の12個の積み木及び配列盤の組合せ後の斜視図
【図11】図10の平面図
【図12】図8の12個の積み木及び三角形ゲームベースの組合せの斜視図
【図13】図12の12個の積み木及び三角形ゲームベースの組合せ後の斜視図
【図14】図13の三角形ゲームベース及び立体三面錐体の各段の分解図
【符号の説明】
【0026】
10 8個の積み木装置
10’4個の積み木装置
20 12個の積み木装置
1A〜1H 積み木
1I〜1L 積み木
11 定位置バンプ
a1〜a4 ユニット
b1〜b5 ユニット
c1〜c5 ユニット
d1〜d3 ユニット
e1〜e5 ユニット
f1〜f4 ユニット
g1〜g4 ユニット
h1〜h5 ユニット
i1〜i5 ユニット
j1〜j5 ユニット
k1〜k5 ユニット
l1〜l6 ユニット
30A 配列盤
30B 配列盤
32 平面定位置切込み溝
40A 三角形ゲームベース
40B 三角形ゲームベース
42 三角定位置切込み溝
50 方形平面体
60 立体三面錐体
61 第1段
62 第2段
63 第3段
64 第4段
65 第5段
70 方形平面体
80 立体三面錐体
81 第1段
82 第2段
83 第3段
84 第4段
85 第5段
86 第6段
θ 角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3〜5個ユニットの二次元角度で作られた、形状の異なる8個の積み木1A〜1Hにより構成され、
積み木1Aは4個のユニットa1〜a4からなり、第1から第3ユニットa1〜a3は垂直につながり、第4ユニットa4は第3ユニットa3の片側に水平につながり、
積み木1Bは5個のユニットb1〜b5からなり、第1から第3ユニットb1〜b3は垂直につながり、第4と第5ユニットb4、b5は垂直につながり、前記第4と第5ユニットb4、b5は前記第1と第2ユニットb1〜b2の片側に水平につながり、
積み木1Cは5個のユニットc1〜c5からなり、第1から第4ユニットc1〜c4は垂直につながり、第5ユニットc5は前記第3ユニットb3の片側に水平につながり、
積み木1Dは3個のユニットd1〜d3からなり、第1と第2ユニットd1、d2は垂直につながり、第3ユニットd3は前記第1ユニットb1の片側に水平につながり、
積み木1Eは5個のユニットe1〜e5からなり、第1と第2ユニットe1、e2は垂直につながり、第3と第4ユニットe3、e4は垂直につながり、第3ユニットe3は、前記第2ユニットe2の左片側に水平につながり、第5ユニットe5は前記第4ユニットe4の左片側に水平につながり、
積み木1Fは4個のユニットf1〜f4からなり、第1と第2ユニットf1、f2は垂直につながり、第3と第4ユニットf3、f4は垂直につながり、第3ユニットf3は前記第2ユニットf2の片側に水平につながり、
積み木1Gは4個のユニットg1〜g4からなり、第1から第3ユニットg1〜g3は垂直につながり、第4ユニットg4は前記第2ユニットg2の片側に水平につながり、
積み木1Hは5個のユニットh1〜h5からなり、第1から第3ユニットh1〜h3は垂直につながり、第4ユニットh4は前記第2ユニットh2の左片側に水平につながり、第5ユニットh5は第2ユニットh2の右片側に水平につながり、
平面に組合せ又は立体三面錐体に積み重ねる、
ことを特徴とする積み木装置。
【請求項2】
長さ方向に7個、幅方向に5個のユニットを組合せるための配列盤30Aを備え、前記配列盤30Aに8個の積み木1A〜1Hを入れて、総数35個の方形平面体50を作る請求項1に記載の積み木装置。
【請求項3】
配列盤30A内の底面に35個の方形の定位置切込み溝32が並べて形成され、8個の積み木1A〜1Hの各ユニットの表面に、前記定位置切込み溝32内に嵌め込み可能な定位置バンプ11が設けられる請求項2に記載の積み木装置。
【請求項4】
各辺に5個、総数15個の三角定位置切込み溝42を有する三角形ゲームベース40Aを備え、前記三角形ゲームベース40Aに8個の積み木1A〜1Hを入れて、高さ5段61〜65の立体三面錐体60を作る請求項1に記載の積み木装置。
【請求項5】
前記請求項1の積み木装置10に4個の積み木を追加して作られた12個の積み木1A〜1Lにより構成され、
前記積み木装置10はそれぞれ、3〜5個ユニットの二次元角度で作られた、形状の異る8個の積み木1A〜1Hで構成され、
積み木1Aは4個のユニットa1〜a4からなり、第1から第3ユニットa1〜a3は垂直につながり、第4ユニットa4は第3ユニットa3の片側に水平につながり、
積み木1Bは5個のユニットb1〜b5からなり、第1から第3ユニットb1〜b3は垂直につながり、第4と第5ユニットb4、b5は垂直につながり、前記第4と第5ユニットb4、b5は前記第1と第2ユニットb1〜b2の片側に水平につながり、
積み木1Cは5個のユニットc1〜c5からなり、第1から第4ユニットc1〜c4は垂直につながり、第5ユニットc5は前記第3ユニットb3の片側に水平につながり、
積み木1Dは3個のユニットd1〜d3からなり、第1と第2ユニットd1、d2は垂直につながり、第3ユニットd3は前記第1ユニットb1の片側に水平につながり、
積み木1Eは5個のユニットe1〜e5からなり、第1と第2ユニットe1、e2は垂直につながり、第3と第4ユニットe3、e4は垂直につながり、第3ユニットe3は前記第2ユニットe2の左片側につながり、第5ユニットe5は前記第4ユニットe4の左片側につながり、
積み木1Fは4個のユニットf1〜f4からなり、第1と第2ユニットf1、f2は垂直につながり、第3と第4ユニットf3、f4は垂直につながり、第3ユニットf3は前記第2ユニットf2の片側につながり、
積み木1Gは4個のユニットg1〜g4からなり、第1から第3ユニットg1〜g3は垂直につながり、第4ユニットg4は前記第2ユニットg2の片側に水平につながり、
積み木1Hは5個のユニットh1〜h5からなり、第1から第3ユニットh1〜h3は垂直につながり、第4ユニットh4は前記第2ユニットh2の左片側に水平につながり、第5ユニットh5は第2ユニットh2の右片側に水平につながり、
前記4個の積み木はそれぞれ、5個又は6個ユニットの二次元角度(X軸、Y軸)で作られた、形状の異なる4個の積み木1I〜1Lで構成され、
積み木1Iは5個のユニットi1〜i5からなり、第1から第4ユニットi1〜i4は垂直につながり、第5ユニットi5は前記第1ユニットi1の片側に水平につながり、
積み木1Jは、5個のユニットj1〜j5からなり、第1から3ユニットj1〜j3は垂直につながり、第4と第5ユニットj4、j5は垂直につながり、第4ユニットj4は前記第3ユニットj3の片側に水平につながり、
積み木1Kは5個のユニットk1〜k5からなり、第1から第3ユニットk1〜k3は垂直につながり、第4ユニットk4は前記第2ユニットk2の左片側に水平につながり、第5ユニットk5は前記第1ユニットk1の右片側につながり、
積み木1Lは6個のユニットl1〜l6からなり、第1から第3ユニットl1〜l3は垂直につながり、第4から第5ユニットl4、l5は垂直につながると同時に、前記第2と第3ユニットl2〜l3の左片側に水平につながり、第6ユニットl6は前記第5ユニットl5の左片側につながり、
平面に組合せ又は立体三面錐体に積み重ねる、
ことを特徴とする積み木装置。
【請求項6】
長さ方向に8個、幅方向に7個のユニットを組合せるための配列盤30Bを備え、前記配列盤30Bに12個の積み木1A〜1Lを入れて、総数56個の方形平面体70を作る請求項5に記載の積み木装置。
【請求項7】
配列盤30B内の底面に、56個の方形の定位置切込み溝32が並設され、12個の積み木1A〜1Lの各ユニットの表面に、前記定位置切込み溝32内に嵌め込み可能な定位置バンプ11が設けられる請求項6に記載の積み木装置。
【請求項8】
各辺に6個、総数21個の三角定位置切込み溝42を有する三角形ゲームベース40Bを備え、前記三角形ゲームベース40Bに12個の積み木1A〜1Lを入れて、高さ6段81〜86の立体三面錐体80を作る請求項5に記載の積み木装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−272484(P2008−272484A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−119653(P2008−119653)
【出願日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【出願人】(505236540)龍博士健康左右腦有限公司 (1)
【Fターム(参考)】