説明

空中撮影システム

【課題】 従来の空中撮影システムはカメラが風によっても、空中浮遊体移動によっても傾くため、撮影される写真、画像も傾いて見にくくなる。引き綱がカメラアングルに入って撮影の邪魔になる。
【解決手段】 本願の空中撮影システムは、空中浮遊体に縦長の支持体を吊下げ、その支持体にカメラを上下に首振り可能で且つ横回転可能に取付け、前記支持体の下部から外側二方向以上に突設されたアームに支持体を地上に固定する引き綱を連結し、空中の前記カメラの回転、首振り等の動作及びズームアップ、フォーカス、ホワイトバランス等の調整を地上の制御装置の操作により制御できるようにした。カメラを前記アームより上方と下方のいずれか一方又は双方に取付けた。支持体に取りつけたアームを支持体の外側に取付け角度を調節可能に取付けた。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無人の気球や飛行船等の空中浮遊体を空中に係留し、その空中浮遊体によりカメラを数10m〜数100mの上空に吊下げて、空中から地上の景色、空中の雲や空の様子、地上でのゴルフのプレイ、スキー競技、ボブスレーを始めとする各種スポーツ、他の各種イベント等を写真撮影したり、放送用映像を撮影したりするのに使用される空中撮影システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】無人の気球や飛行船等の空中浮遊体によってカメラを上空に配置して、地上の景色や地上でのゴルフのプレイ等を空中撮影するシステムは従来からある。しかし、従来の空中撮影システムは機材が大型であるため運搬や取扱いが面倒であった。また、地上の支援装置も大型で、重くなるため、同システム及び地上支援装置を運搬するための輸送機器(例えばトラック)にも大型のものを使用せざるを得ないため、例えば、ゴルフ中継のために空中撮影システムをゴルフ場に搬入する場合、ゴルフ場の立木を切断しないと搬入できないとか、搬入すると芝生が損傷するいったことがあるため、日本のゴルフ場では空中撮影システムの搬入を許可するところは殆ど無かった。これはゴルフ場に限らず、野外ステージとかスキー場等でも同様であるため、従来の空中撮影システムは使用場所に制約が多かった。
【0003】前記制約を解決するため、従来は、小型、軽量化した空中撮影システムが開発されている。その一例として実開平6−67300号、実用新案登録第3020088号に示される様なものがある。これらの空中撮影システムは図5に示すように、ヘリウムガスの浮力によって浮上する無人の飛行船Aに吊り下げたロープBにアングルCを吊り下げ、そのアングルCの下にカメラDを吊下げ、アングルCに連結した引き綱(通常テザーと呼ばれている)Eの下端部を滑車Fを介して地上に固定することにより、カメラDを上空に吊下げて空中撮影するものである。この場合、地上に設置されたカメラコントロールユニットGにより空中のカメラDを制御できるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の空中撮影システムには次のような課題があった。
■.アングルCは地上に固定されているが、カメラDはアングルCに吊下げられているだけで何処にも固定されていないため、飛行船Aが風で横に揺動するとカメラDが傾いて、目的とする撮影箇所に焦点を合わせにくいとか、撮影画面や画像も傾くといったことがあった。また、飛行船Aは揺動しないが、カメラD自体が風で振れて傾むくこともあり、この場合も飛行船Aの揺動によりカメラDが傾く場合と同様の難点があった。
■.カメラDがアングルCの下方に吊り下げられているため、アングルCから地上に張られた引き綱Eがカメラアングルに入って撮影の邪魔になる。
■.カメラDの前記傾きを矯正するために従来はジャイロスコープを使用する方法も考えられているが、ジャイロスコープは高価であり、ジャイロスコープを組み込むと大型化するため、実用性に難点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は空中浮遊体が空中で風により揺動してもカメラが揺動しないことは勿論のこと、カメラ自体が風を受けても揺動せず、カメラにより撮影される画像が傾かず、また、引き綱がカメラの画角の中に入らないようにした空中撮影システムを提供することにある。
【0006】本願発明の空中撮影システムは前記目的を達成するため、空中浮遊体に縦長の支持体を吊下げ、その支持体にその外周を旋回可能であり且つ上下に首振り可能なるようにカメラを取付け、前記支持体の下側から外側二方向以上にアームを張り出し、そのアームに空中浮遊体を地上に係留する引き綱を連結し、空中の前記カメラの回転、首振り等の動作及びズームアップ、フォーカス、ホワイトバランス等の調整を地上の制御装置(コントロールユニット)の操作により制御できるようにしたものである。
【0007】本願発明の他の空中撮影システムは、前記空中撮影システムにおいて、カメラを前記アームより上方と下方のいずれか一方又は双方に取付けたものである。
【0008】本願発明の他の空中撮影システムは、前記空中撮影システムにおいて、支持体に取りつけた前記アームを、支持体の外側に上下に開閉可能に取り付けて支持体へのアームの取付け角度を調節可能としたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の空中撮影システムの第1の実施形態を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。これらの空中撮影システムは図1に示す様に空中浮遊体1と、空中浮遊体1に吊下げられた縦長の支持体2と、支持体2に取付けられたカメラ3と、支持体2から外側の対象位置二方向に張り出されたアーム4と、アーム4に連結された引き綱5と、空中のカメラ3を地上より制御可能な制御装置を備えてなる。
【0010】空中浮遊体1には汎用の飛行船が使用されており、それはヘリウムガスを浮力源とするものであり、例えば、直径約6m、体積約113m3 で、ヘリウムガスを十分に充填した状態で約110kgの浮力を有するものを使用している。空中浮遊体1の体積は113m3 に限らず、支持体2、カメラ3等の必要部材を空中に浮上させて吊り下げるのに必要な浮力を有するものであればよく、これら必要部材の重量に応じて適切な直径、体積等のものを選択することができる。また、浮力源はヘリウムガス以外のものとすることもできる。空中浮遊体1には吊下げロープ10が取りつけられている。この吊下げロープ10には例えば直径数mmのアラミド系ロープが使用される。
【0011】支持体2には縦長の定型性のあるパイプが使用されている。このパイプは金属製とか硬質樹脂製とかであり、金属の場合は軽量で強度に優れたチタンを使用するのが適する。このパイプは直径数10mm、長さ1000mm程度であり、その上部の4周には図3に示す様に90度間隔で4個の横穴11が開口されており、各横穴11のの周縁にハトメ具12を取付けてある。横穴11には空中浮遊体1から下方に伸びている吊下げロープ10(図1、図2)を通して固定することにより、支持体2を空中浮遊体1に吊下げることができるようにしてある。このとき、支持体2の軸線と吊下げロープ10の軸線が同一軸線となるように連結する。また、横穴11に通した吊下げロープ10は横穴11の周縁にハトメ具12が取付けられているため擦り切れにくくなる。支持体2にはパイプに変えて丸棒、角棒等を使用することもできる。
【0012】カメラ3にはカメラ本体13とレンズ部14とが分離されている分離型のものが使用されており、カメラ本体13とレンズ部14とは支持体2内を通したケーブル15で連結されて、カメラ本体13とレンズ部14とが一体である一体型カメラと同様に機能するようにしてある。レンズ部14は支持体2の上部に回転可能に取付けられている回転ボックス16に取付けられ、カメラ本体13は支持体2の下部に取付けられているカメラ台17の上に設置固定されている。回転ボックス16の筐体内には水平回転機構が内蔵されている。この水平回転機構には例えば次の様なものが使用される。支持体2の外周にリング状のギヤを固定し、筐体にモータを取付け、そのモータの回転軸に固定した円盤状の駆動ギヤの外周の歯を、前記リング状のギヤの外周の歯に噛み合わせ、モータを回転させて駆動ギヤを回転させるとリング状のギヤに回転力が伝達されるが、リング状のギヤは支持体2に固定されているため回転できないため、駆動ギヤがリング状のギヤの外周を回動し、回転ボックス16の筐体が支持体2の外周を360度回転するようにしてある。回転ボックス16はモータを逆回転させると逆回転する。回転ボックス16の外側にはカメラ台17が取付けられており、そのカメラ台17にカメラレンズ18とCCD部19とを備えたレンズ部14が取付けられている。カメラ台17は上下(図2の矢印a−b方向)に往復首振り可能としてあり、その首振り駆動機構には銀行とかスーパーマーケットの店内等に設置されている防犯用カメラの首振り駆動機構と同様の機構を使用する。ちなみに、銀行とかスーパーマーケットの店内の防犯カメラは横に首振りするようにしてあるが、本件ではその首振り駆動機構を上下に首振りできるように使用してある。
【0013】カメラ台17は図2、4に示す様に、カメラ本体13を設置できる底板22から上方に2枚の取付け板21を平行に立ち上げ、底板22に雲台23を貫通させるための装着穴24が開口されている。このカメラ台17は2枚の取付け板21により図2、3の様に支持体2を外側から挟み、取付け板21の外側から支持体2を貫通したボルト25にナット26を螺合し、そのナット26を締付けることにより支持体2に固定してある。このカメラ台17の底板22には雲台23を、底板22の装着穴24に上から下向きに差し込んで固定してある。この雲台23も360度、正逆回転可能であり、また上下に首振りも可能である。この雲台23の上に図2、3の様にカメラ本体13を設置し、両取付け板21の下部外側から螺子込んだボルト25(図2、3)の先端部をカメラ本体13の側面に突き当てて、カメラ本体13をカメラ台17に固定してある。また、装着穴24から下方に突出した雲台23にもカメラ3のレンズ部14を取付けてある。このカメラ本体13は図2のトライアキシャルケーブル60によって地上の制御装置(カメラコントロールユニット)に連結されており、同制御装置を地上で操作することにより、パンニング、チルト、ロール、ズーム、フォーカス、回転ボックスの回転、レンズ部の首振り等のカメラコントロールをスムースに行うことができ、また、アイリス、ペデスタル、ホワイトバランス、クロマ等の映像コントロールを制御できるようにしてある。また、前記のカメラ本体13とレンズ部14とを連結するケーブル15の連結部分は360度回転可能なるようにして、回転ボックス16が2〜3回連続回転しても回転ボックス16に絡まらないようにしてある。
【0014】カメラ台17の外側にはカバー30を取付けてある。カバー30はカラーアルミ板を折り曲げて作られており、底板31の両側から上方に側板32を平行に立ち上げ、その上方に間隔を狭くした固定部33が形成されている。底板31には雲台23が突出する穴34が開口されている。このカバー30はカメラ台17の下から外側に被せ、一方の固定部33の外側から2本のボルト35を差し込んで支持体2を貫通させると共に他方の固定部33まで貫通させ、ボルト35の両端突出部に蝶ナット36を螺合してカメラ台17と共に支持体2に取付けてある。この場合、カバー30の底板31に開口した穴34から下方に雲台23を突出させ、その雲台23にレンズ部14を取付けてある。図2ではレンズ部14をカメラ本体13の上方と下方の両側に設けてあるが、レンズ部14はいずれか一方にだけ取付けてもよい。
【0015】アーム4は8本のチタン製パイプを組合わせてなり、支持体2のカメラ台17よりも上方2ケ所に、支持体2を外側から挟む様に4本の上部パイプ40を配置し、その外側から差し込んだボルト41を支持体2を貫通させ、支持体2の反対側に突出したボルト41の突出部に蝶ナット42を螺合して支持体2に取付け、この4本の上部パイプ40のうち内側2本の上部パイプ40は平行にして左下方に、外側の2本の上部パイプ40は平行にして右下方に突出させてあり、ナット42を締付けると4本の上部パイプ40が支持体2に固定され、ナット42を緩めると4本の上部パイプ40は上下に回動可能となる。また、左下方と右下方に突出した上部パイプ40の各下端部には下部パイプ44が連結されている。この場合、平行な2本の上部パイプ40の下端部間に図4の様にスリーブ45を配置し、一方の上部パイプ40の外側からそのスリーブ45内にボルト46を貫通させ、他方の上部パイプ40の外側に突出したボルト46の突出部にナット47を螺合して、両上部パイプ40に下部パイプ44を連結してある。この場合、上部パイプ40の下端部間の間隔がスリーブ45により保持されると共に、ボルト46に螺合したナット47を強く締め付けると上部パイプ40と下部パイプ44とが強く固定されて下部パイプ44が回動できなくなるようにしてある。また、4本の下部パイプ44は2本づつ1組みとして内側端部同士をボルト48とそれに螺合したナットとにより連結してある。この場合、各下部パイプ44の内側端部には5個の調節穴49が5mm程度の間隔で一列に開口されており、その調節穴49を重ねて位置合わせし、その調節穴49にボルト50を通し、そのボルト50に螺合したナットを締付けて連結してある。位置合わせする調節穴49を変えることにより内側端部同士の連結位置を変えて、支持体2に取付けられた上部パイプ40の取付け角度θを変えることができる様にしてある。例えば、内側端部寄りの調節穴49同士を重ね合わせて連結すると上部パイプ40の下端部が外側(上方)に押されて上部パイプ40の取付け角度θが大きくなり、その調節穴49よりも外側寄りの調節穴49同士を重ね合わせて連結すると、上部パイプ40の下端部が内側(下方)に引かれ上部パイプ40の取付け角度θが小さくなる。また、図3に示す様に上部パイプ40の両端部は共に外側を押し潰して重ね易くしてあり、また、下部パイプ44の両端部も押し潰して扁平にして重ね合わせ易くしてある。
【0016】前記上部パイプ40と下部パイプ44の連結部の夫々に引き綱5を連結し、2本の引き綱5の下端部のうち一方の下端部を地上のウインチ52に巻付けて地上に係止し、他方の下端部を地上の自動車の荷台に搭載されているウインチ53に巻付けて係止し、夫々のウインチ52、53で引き綱5を巻き上げたり、巻戻したりして空中浮遊体1の高さとか、引き綱5の張り具合(張力)等を調節できるようにしてある。この引き綱5にも直径数mmのアラミド系ロープを使用するのが適する。
【0017】前記した各種部材の材質、寸法等は用途、要求される強度等に合わせて任意に選択することができるが、それらの一例を次に記す。支持体(パイプ)2は直径75mm、肉厚5mm、長さ1050mm、上部パイプ40は直径20mm、肉厚2mm、長さ1000mm、下部パイプ44は直径20mm、肉厚2mm、長さ800mm、カメラ台17は高さ750mm、幅100mm、カバー30は高さ550mm、幅500mm程度が適する。
【0018】
【使用例】本発明の空中撮影システムの使用例を以下に説明する。カメラ台17にカメラ本体13を設置固定し、上の雲台16にカメラ3のレンズ部14を取付ける。左右の下部パイプ44の調節穴49のうちいずれかの調節穴49を選択して重ね合わせてボルトとナットで固定する。この場合、支持体2に取付けられた上部パイプ40の取付け角度θ(図2)が適正であれば、空中浮遊体1が風で左右に流されても支持体2が垂直に保持されため、支持体2に水平に取付けられたレンズ部14が傾かずに水平に保持され、そのレンズ部14を通して撮影された写真や映像も傾かず、水平で見易くなる。しかし、上部パイプ40の取付け角度θが小さ過ぎると、空中浮遊体1が風で左右に大きく流されると、支持体2の下部は引き綱5を介して地上のウインチ52、53により固定されているため、支持体2の上部が空中浮遊体1に引かれた方向に傾斜し、支持体2に水平に取付けられたレンズ部14も同方向に傾き、そのレンズ部14を通して撮影された写真や映像も傾いて見にくくなる。また、支持体2への上部パイプ40の取付け角度θが大き過ぎる空中浮遊体1が風で左右に大きく流されて支持体2の上部が同方向に引かれると支持体2が引かれた方向と反対側に傾斜し、支持体2に水平に取付けられたレンズ部14も同方向に傾き、そのレンズ部14を通して撮影された写真や映像も傾いて見にくくなる。このため、連結する調節穴49の選択は上部パイプ40の取付け角度θが適正になるように選択する。この取付け角度θは地上のウインチ52、53間の間隔によって変わるため、設置する現場のウインチの位置に合わせて調節する。これらのセットが終了したら、空中浮遊体1を空中に浮遊させて、カメラ3により空中撮影する。この場合、制御装置を地上で操作してカメラ3の水平回転角度、首振り角度、ズーム、フォーカス、アイリス、ペデスタル、ホワイトバランス等をコントロールして、見易い最良の写真や画像が得られるよ様にする。カメラ3のレンズ部14をアーム4より上に取付ければレンズの視界に引き綱5が入ることがない。カメラ3のレンズ部14をアーム4より下に取付ければ、レンズ部14を360度水平回転させるとレンズの視界に引き綱5が入ることがあるが、その場合は引き綱5が視界に入らない範囲でレンズを水平回転させるとか、引き綱5が視界に入らないエリアだけを撮影する場合に使用するのがよい。
【0019】
【発明の効果】本件発明の空中撮影システムは次のような効果がある。
1.空中浮遊体の下に縦長の支持体を吊下げ、それから外側2方向に張り出したアームに連結した引き綱を地上に固定してあるため、空中浮遊体が風で流されても支持体が垂直に保持され、カメラのレンズが傾くことが殆ど無く、常に見やすい画面や画像を撮影することができる。
2.支持体へのアームの取付け角度を調節できるので、引き綱を固定する地上の位置に合わせてその角度を調節して、支持体が垂直に保持されて、常に見易い画面や画像を撮影できるようにすることができる。
3.カメラ或はカメラのレンズ部をアームより上方の縦長の支持体の上部に取付けることにより、レンズの視界にアームに連結された引き綱が入らず、引き綱が邪魔にならない。
4.支持体にカメラとレンズ部とが別体の分離型カメラでも、両者一体の一体型カメラでもセットすることができ、支持体に引き綱を連結するアームを取付けてあるため、構造が簡潔で、コンパクトになり、小型、軽量になり、ゴルフ場とかイベント会場等への搬入、設置が容易になり、ゴルフ場やイベント会場等の芝生や地面が損傷しにくくなり、取扱も容易になる。
5.空中のカメラを地上の制御装置で制御できるため、常に適切な場面を、見易く、奇麗に撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空中撮影システムの概要図。
【図2】本発明の空中撮影システムの支持体、カメラ台、アーム灯の要部説明図。
【図3】本発明の空中撮影システムの要部正面図。
【図4】(a)〜(d)は本発明の空中撮影システムの構成部材であり、(a)は支持体への上部パイプの取付け状態を示す平面図、(b)はカバーの斜視図、(c)はカメラ台の斜視図、(d)は下部パイプの説明図である。
【図5】従来の空中撮影システムの説明図。
【符号の説明】
1 空中浮遊体
2 支持体
3 カメラ
4 アーム
5 引き綱

【特許請求の範囲】
【請求項1】空中浮遊体(1)と、空中浮遊体(1)に吊下げられた縦長の支持体(2)と、支持体(2)にその外周を旋回可能であり且つ上下に首振り可能に取付けられたカメラ(3)と、支持体(2)の下側から外側二方向以上に張り出したアーム(4)と、アーム(4)に連結されて空中浮遊体(1)を地上に係止する引き綱(5)と、空中の前記カメラ(3)の動作を地上で制御可能な制御装置を有することを特徴とする空中撮影システム。
【請求項2】カメラ(3)がアーム(4)より上方と下方のいずれか一方又は双方に取付けられてなることを特徴とする請求項1記載の空中撮影システム。
【請求項3】支持体(2)の外側にアーム(4)を上下に開閉可能に取り付けて、支持体(2)へのアーム(4)の取り付け角度を調節可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の空中撮影システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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