説明

空気入りタイヤ

【課題】カーカス層の折り返し端部における空気漏れを長期にわたり抑制することにより、ビード部の耐久性を向上させるようにした空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】カーカス層2の折り返し両端部2a、2aをそれぞれ熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる薄膜5でカーカス層2の内外両面に跨って包み込むように覆った。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、カーカス層の折り返し端部からの空気漏れを抑制することにより、ビード部の耐久性を向上させるようにした空気入りタイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
有機繊維や金属繊維を撚り合わせて構成されたカーカスコードは、コード内部の長手方向に沿って空隙を形成しているため、コードの長手方向に対して通気性が高い。このため、インナーライナー層を透過した空気がカーカス層に到達した後、カーカスコードの中を通って折り返し端部まで急速に伝播するという現象がある。これによって、伝播した空気がカーカス層の折り返し端部周辺のゴムを酸化劣化させて、ビード部の耐久性を低下させるという問題がある。
【0003】
この対策として、図5に示すように、ビード部1におけるカーカス層2の折り返し部分のタイヤ幅方向外側に、厚さ0.2〜1.5mmの薄膜5を配置するようにした提案がある(特許文献1参照)。しかし、このような薄膜5をカーカス層2の折り返し部の外側に配置することによって、ある程度の空気漏れを防止することはできるものの、カーカス層2の折り返し端部近傍において剛性の段差が生じるために、薄膜5が早期に破断し易く、本来の空気漏れ防止機能が長期にわたり果たせなくなるという問題があった。そのため、タイヤ耐久性の向上対策としては未だ十分なものではなかった。
【特許文献1】特開2006−168447号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上述する問題点を解消するもので、カーカス層の折り返し端部における空気漏れを長期にわたり抑制することにより、ビード部の耐久性を向上させるようにした空気入りタイヤを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成する本発明は、左右一対のビード部間にカーカス層を装架し、該カーカス層の両端部をそれぞれビードコアの廻りにタイヤ内側から外側へ折り返した空気入りタイヤにおいて、前記カーカス層の折り返し両端部をそれぞれ熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる薄膜により前記カーカス層の内外両面に跨って包み込むように覆ったことを特徴とする。
【0006】
また、上述する構成において、以下(1)〜(5)に記載するように構成することが好ましい。
【0007】
(1)前記薄膜の空気透過率を(1.5〜3.0)×10-11 cc・cm/cm2 ・sec・cmHgに調整する。
(2)前記薄膜にゴム層を重ねて積層体にする。
(3)前記薄膜の厚さを5〜150μmにする。
(4)前記薄膜の前記カーカス層の端末からの重なり幅を前記カーカス層の内外両面においてそれぞれ5〜15mmにする。
(5)前記ビード部における前記カーカス層の折り返し部に沿ってコード補強層を配置し、該コード補強層の少なくとも片側端部を前記薄膜で内外両面に跨って包み込むように覆う。この場合において、前記薄膜の前記コード補強層の端末からの重なり幅を5〜15mmにするとよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、カーカス層の折り返し両端部をそれぞれ熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる薄膜により、カーカス層の内外両面に跨って包み込むように覆ったので、この薄膜が、カーカス層の端部近傍における剛性段差に伴う応力の集中を受けることなく、インナーライナー層を透過してカーカス層の折り返し端部まで伝播した空気の周辺ゴムへの拡散を防止して、カーカス層の折り返し端部の周辺ゴムを酸化から守り、ビード部の耐久性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態による空気入りタイヤの一例を示す半断面図、図2は図1のタイヤのビード部を拡大して示す断面図である。
【0011】
本発明の空気入りタイヤは、左右一対のビード部1、1間にカーカス層2を装架し、カーカス層2の端部2a、2aをビードコア4、4の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返している。そして、カーカス層2の折り返し両端部2a、2aがそれぞれ熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる薄膜5により、カーカス層2の内外両面に跨って包み込むように覆われている。図中3はビードフィラーを示している。
【0012】
このようにカーカス層2の折り返し両端部2a、2aをそれぞれ薄膜5により、カーカス層2の内外両面に跨って包み込むように覆ったので、この薄膜5が、カーカス層2の端部2a近傍における剛性段差に伴う応力の集中を受けることなく、インナーライナー層(図示省略)を透過してカーカス層2の折り返し端部2aまで伝播した空気の周辺ゴムへの拡散を防止して、カーカス層2の折り返し端部2aの周辺ゴムを酸化から守り、ビード部1の耐久性を向上させることができる。
【0013】
本発明において、薄膜5を構成する熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマー層としては、空気透過率が(1.5〜3.0)×10-11 cc・cm/cm2 ・sec・cmHgとなる材料を使用するとよい。
【0014】
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリアミド系樹脂〔例えば、ナイロン6(N6)、ナイロン66(N66)、ナイロン46(N46)、ナイロン11(N11)、ナイロン12(N12)、ナイロン610(N610)、ナイロン612(N612)、ナイロン6/66共重合体(N6/66)、ナイロン6/66/610共重合体(N6/66/610)、ナイロンMXD6(MXD6)、ナイロン6T、ナイロン6/6T共重合体、ナイロン66/PP共重合体、ナイロン66/PPS共重合体〕及びそれらのN−アルコキシアルキル化物、例えば、ナイロン6のメトキシメチル化物、ナイロン6/610共重合体のメトキシメチル化物、ナイロン612のメトキシメチル化物、ポリエステル系樹脂〔例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンイソフタレート(PEI)、PET/PEI共重合体、ポリアリレート(PAR)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、液晶ポリエステル、ポリオキシアルキレンジイミドジ酸/ポリブチレンテレフタレート共重合体などの芳香族ポリエステル〕、ポリニトリル系樹脂〔例えば、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメタクリロニトリル、アクリロニトリル/スチレン共重合体(AS)、(メタ)アクリロニトリル/スチレン共重合体、(メタ)アクリロニトリル/スチレン/ブタジエン共重合体〕、ポリメタクリレート系樹脂〔例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメタクリル酸エチル〕、ポリビニル系樹脂〔例えば、酢酸ビニル、ポリビニルアルコール(PVA)、ビニルアルコール/エチレン共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PDVC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニリデン/メチルアクリレート共重合体、塩化ビニリデン/アクリロニトリル共重合体(ETFE)〕、セルロース系樹脂〔例えば、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース〕、フッ素系樹脂〔例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリクロルフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフロロエチレン/エチレン共重合体〕、イミド系樹脂〔例えば、芳香族ポリイミド(PI)〕等を好ましく用いることができる。
【0015】
また、本発明で使用する熱可塑性エラストマー組成物は、上述した熱可塑性樹脂とエラストマーとをブレンドして構成することができる。
【0016】
熱可塑性エラストマー組成物を構成するエラストマーとしては、例えば、ジエン系ゴム及びその水添物〔例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、エポキシ化天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR、高シスBR及び低シスBR)、ニトリルゴム(NBR)、水素化NBR、水素化SBR〕、オレフィン系ゴム〔例えば、エチレンプロピレンゴム(EPDM、EPM)、マレイン酸変性エチレンプロピレンゴム(M−EPM)、ブチルゴム(IIR)、イソブチレンと芳香族ビニル又はジエン系モノマー共重合体、アクリルゴム(ACM)、アイオノマー〕、含ハロゲンゴム〔例えば、Br−IIR、CI−IIR、イソブチレンパラメチルスチレン共重合体の臭素化物(Br−IPMS)、クロロプレンゴム(CR)、ヒドリンゴム(CHR)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、塩素化ポリエチレンゴム(CM)、マレイン酸変性塩素化ポリエチレンゴム(M−CM)〕、シリコンゴム〔例えば、メチルビニルシリコンゴム、ジメチルシリコンゴム、メチルフェニルビニルシリコンゴム〕、含イオウゴム〔例えば、ポリスルフィドゴム〕、フッ素ゴム〔例えば、ビニリデンフルオライド系ゴム、含フッ素ビニルエーテル系ゴム、テトラフルオロエチレン−プロピレン系ゴム、含フッ素シリコン系ゴム、含フッ素ホスファゼン系ゴム〕、熱可塑性エラストマー〔例えば、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、エステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ボリアミド系エラストマー〕等を好ましく使用することができる。
【0017】
前記した特定の熱可塑性樹脂とエラストマーとの相溶性が異なる場合は、第3成分として適当な相溶化剤を用いて両者を相溶化させることができる。ブレンド系に相溶化剤を混合することにより、熱可塑性樹脂とエラストマーとの界面張力が低下し、その結果、分散層を形成しているゴム粒子径が微細になることから両成分の特性はより有効に発現されることになる。そのような相溶化剤としては、一般的に熱可塑性樹脂及びエラストマーの両方又は片方の構造を有する共重合体、或いは熱可塑性樹脂又はエラストマーと反応可能なエポキシ基、カルボニル基、ハロゲン基、アミノ基、オキサゾリン基、水酸基等を有した共重合体の構造をとるものとすることができる。これらは混合される熱可塑性樹脂とエラストマーの種類によって選定すればよいが、通常使用されるものには、スチレン/エチレン・ブチレンブロック共重合体(SEBS)及びそのマレイン酸変性物、EPDM、EPM、EPDM/スチレン又はEPDM/アクリロニトリルグラフト共重合体及びそのマレイン酸変性物、スチレン/マレイン酸共重合体、反応性フェノキシン等を挙げることができる。かかる相溶化剤の配合量には特に限定はないが、好ましくは、ポリマー成分(熱可塑性樹脂とエラストマーとの合計)100重量部に対して、0.5〜10重量部がよい。
【0018】
熱可塑性エラストマー組成物において、特定の熱可塑性樹脂とエラストマーとの組成比は、特に限定されるものではなく、熱可塑性樹脂のマトリクス中にエラストマーが不連続相として分散した構造をとるように適宜決めればよいが、好ましい範囲は重量比90/10〜30/70である。
【0019】
本発明において、薄膜5を構成する熱可塑性樹脂および熱可塑性エラストマー組成物には、薄膜5としての必要特性を損なわない範囲で前記した相溶化剤などの他のポリマーを混合することができる。他のポリマーを混合する目的は、熱可塑性樹脂とエラストマーとの相溶性を改良するため、材料の成型加工性をよくするため、耐熱性向上のため、コストダウンのため等があり、これに用いられる材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ABS、SBS、ポリカーボネート(PC)等を例示することができる。また、一般的にポリマー配合物に配合される充填剤(炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミナ等)、カーボンブラック、ホワイトカーボン等の補強剤、軟化剤、可塑剤、加工助剤、顔料、染料、老化防止剤等を薄膜5としての必要特性を損なわない限り任意に配合することもできる。
【0020】
本発明において、薄膜5と周辺ゴムやカーカス層2との接着を良好にするために、薄膜5に周辺ゴムとの接着性に優れたゴム層を重ね合わせて薄膜5とゴム層との積層体にするとよい。
【0021】
本発明の薄膜5は、厚さを5〜150μm、好ましくは30〜120μmに調整するとよい。厚さが5μm未満では空気透過防止機能が十分には得られず、150μm超ではカーカス層2と周辺ゴムとの剛性差が大きくなり過ぎて、カーカス層2の端部2a近傍における剛性段差に伴う応力の集中により、耐久性の向上効果が十分には得られなくなる。
【0022】
さらに、図2に示すように、薄膜5とカーカス層2の端末からの重なり幅wをカーカス層2の内外両面においてそれぞれ5〜15mm、好ましくは7〜13mmになるように調整するとよい。これにより、良好な空気透過防止機能を発揮させることができる。
【0023】
本発明の空気入りタイヤでは、図1に示すように、ビード部1におけるカーカス層2の折り返し部に沿ってコード補強層6を配置する場合がある。この場合には、このコード補強層6の少なくとも片側端部(図では両端部)を、図3に示すように薄膜5で内外両面に跨って包み込むように覆うとよい。これにより、一層良好な空気透過防止機能を発揮させることができる。この場合には、上述するカーカス層2の折り返し端部2aと同様に、薄膜5のコード補強層6の端末からの重なり幅をコード補強層6の内外両面においてそれぞれ5〜15mm、好ましくは7〜13mmになるように調整するとよい。また、図4に示すように2枚の薄膜5をカーカス層2の折り返し端部2aにおいて重ね合わせるようにして覆ってもよい。
【0024】
上述する図1の実施形態では、空気入りタイヤが1層のカーカス層2と2層のベルト層を備えた形態である場合を例示したが、本発明の空気入りタイヤの構造はこれに限られるものではない。また、本発明の空気入りタイヤでは、一層良好な空気透過防止機能を発揮させるために、それぞれのベルト層の両端部、好ましくは最内層のベルト層の両端部を、上述するカーカス層2の折り返し端部2aと同様に、内外両面に跨って薄膜5により包み込むように覆うことができる。
【実施例】
【0025】
タイヤサイズを11R22.5、タイヤ構造を図1として、カーカス層2の両端部を薄膜5で覆わなかった従来タイヤ(従来例)と、表1に示すように薄膜5で覆った比較タイヤ(比較例)および本発明タイヤ(実施例1〜7)をそれぞれ作製した。
【0026】
これら9種類のタイヤについて、以下の試験方法により、ビード部における耐久性の評価を行った。
【0027】
〔耐久性の評価〕
各タイヤをリム(サイズ:22.5”×7.50”)に装着し、空気圧700kPaを充填して、室内ドラム試験機(ドラム径:1707mm)を用いて、負荷荷重を53.44kN、走行速度を45km/hとして、ビード部が破壊するまでの走行距離を測定し、その結果を従来タイヤを100とする指数により表1に併記した。この数値が大きいほど耐久性が優れていることを示す。
【0028】
【表1】

【0029】
表1より、本発明タイヤは従来タイヤに比して、ビード部における耐久性が向上していることがわかる。なお、比較タイヤは、薄膜をカーカス層の折り返し端部におけるタイヤ外側のみに配置したので、本発明タイヤに比して、ビード部における耐久性の向上効果が十分には得られなかった。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施形態による空気入りタイヤの一例を示す半断面図である。
【図2】図1のタイヤのビード部を拡大して示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態による図2に相当する断面図である。
【図4】実施例において評価の対象とした本発明タイヤにおける図2に相当する断面図である。
【図5】実施例において評価の対象とした比較タイヤにおける図2に相当する断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 ビード部
2 カーカス層
2a カーカス層の折り返し端部
5 薄膜
6 コード補強層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対のビード部間にカーカス層を装架し、該カーカス層の両端部をそれぞれビードコアの廻りにタイヤ内側から外側へ折り返した空気入りタイヤにおいて、
前記カーカス層の折り返し両端部をそれぞれ熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂中にエラストマーをブレンドした熱可塑性エラストマー組成物からなる薄膜により前記カーカス層の内外両面に跨って包み込むように覆ったことを特徴とする空気入りタイヤ。
【請求項2】
前記薄膜の空気透過率が(1.5〜3.0)×10-11 cc・cm/cm2 ・sec・cmHgである請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記薄膜にゴム層を重ねて積層体にした請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記薄膜の厚さが5〜150μmである請求項1、2または3に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記薄膜の前記カーカス層の端末からの重なり幅が前記カーカス層の両側においてそれぞれ5〜15mmである請求項1、2、3または4に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記ビード部における前記カーカス層の折り返し部に沿ってコード補強層を配置し、該コード補強層の少なくとも片側端部を前記薄膜で内外両面に跨って包み込むように覆った請求項1、2、3、4または5に記載の空気入りタイヤ。
【請求項7】
前記薄膜の前記コード補強層の端末からの重なり幅が5〜15mmである請求項6に記載の空気入りタイヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−274574(P2009−274574A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−127533(P2008−127533)
【出願日】平成20年5月14日(2008.5.14)
【出願人】(000006714)横浜ゴム株式会社 (4,905)
【Fターム(参考)】