説明

空気圧式マッサージ装置及び圧縮空気供給装置

【課題】コンパクトな管路構造の空気圧式マッサージ装置の圧縮空気供給装置を提供する。
【解決手段】この装置は、それぞれ同数の空気供給口を備える第1及び第2空気供給口セット34,36を備えるハウジングと、エアポンプ40と、第1空気供給口セットの各空気供給口に連通接続された複数の下流管50a〜50fを有する第1下流管セット50、及び、第2空気供給口セットの各空気供給口に連通接続された複数の下流管52a〜52fを有する第2下流管セット52と、エアポンプからの圧縮空気を受け入れて該下流管に供給するための上流管56a〜56fと、それぞれ、上流管の1つに連通された1つの空気入口60a、及び、第1下流管セットの1つの下流管及び第2下流管セットの1つの下流管に連通された第1及び第2空気出口を有する分岐管60とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、身体の所要位置に当接して設定される複数の空気圧膨張室を備え、該空気圧膨張室に対し圧縮空気を周期的に供給排出して該空気圧式膨張室を膨張収縮することにより、当該身体の所要位置にマッサージ効果を与える空気圧式膨張バッグを備えた空気圧式マッサージ装置に係り、特に、両腕や両脚等の周りに設定される2つの空気圧式膨張バッグを備えた空気圧式マッサージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
両腕や両脚の周りに設定される2つの空気圧式膨張バッグを備えた空気圧式マッサージ装置は、種々開発されてきている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
特許文献1に開示されたマッサージ装置では、左腕及び左脚の周りに設定される一対の空気圧式膨張バッグと、右腕及び右脚の周りに設定される一対の空気圧式膨張バッグとの左右の空気圧式膨張バッグ対を備え、各対の空気圧式膨張バッグは、腕及び脚の基端側から末端側に向けてそれぞれ同数の空気圧膨張室を備える。このマッサージ装置は、該圧縮空気を供給するエアポンプを収納したハウジングを備えた装置本体を有しており、該ハウジングは左右の空気圧式膨張バッグ対の空気圧膨張室に圧縮空気を供給するための複数の空気供給口を有している。このマッサージ装置では、左右それぞれにおける脚の基端部に当接される空気圧膨張室と腕の基端部に当接される空気圧膨張室といった腕と脚の相互に対応する部位に当接される2つの空気圧膨張室、左右合わせて4つの空気圧膨張室を上記装置本体の空気供給口の1つに連通して同時に膨張収縮をするようにしている。具体的には、この1つの空気供給口にエアホースを連通接続し、これを左右2つのホースに分岐し、各分岐ホースから左又は右の腕及び脚の周りの空気圧膨張室に圧縮空気を供給するようになっている。
【0004】
空気供給口に接続されるエアホースは、上記のように途中で左右に分岐されるものであるために、左右に分かれたホースが絡まったりして取り扱いがしにくいという欠点がある。また、左右の空気圧膨張室が1つの同じ空気供給口からの圧縮空気を受けるようになっているために、左右一方だけをマッサージするときにも両方の空気圧膨張室に圧縮空気が供給されることになり、無駄があり、また、扱いにくい面がある。
【0005】
特許文献2のマッサージ装置では、装置本体内部でエアポンプからの圧縮空気を2つに分け、空気供給口は左右の空気圧式膨張バッグ用に別々に用意されている。この装置では、特許文献1における上記の如き問題はないが、各空気供給口の開閉を制御するための電磁弁を各空気供給口毎に設けなければならず、コストがかかると共にサイズが大きくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4059956号
【特許文献1】特許第4214012号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記の点に鑑み、左右のホースをそれぞれ別に延ばせるようにして取り扱いが容易になるようにすると共に、少ない電磁弁で圧縮空気の制御が可能なマッサージ装置及びその圧縮空気供給装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明においては、
それぞれ複数で同数の空気供給口を備える第1及び第2空気供給口セットを備えるハウジングと、
該ハウジング内に収納されるエアポンプと、
該ハウジング内に設けられて該第1空気供給口セットの各空気供給口に連通接続された複数の下流管を有する第1下流管セットと、
該ハウジング内に設けられて該第2空気供給口セットの各空気供給口に連通接続された複数の下流管を有する第2下流管セットと、
各空気供給口セットにおける空気供給口と同数の上流管であって、該エアポンプからの圧縮空気を受け入れて該下流管に供給するための上流管と、
該上流管と同数の分岐管であって、それぞれ、該上流管の1つに連通された1つの空気入口、及び、第1下流管セットの1つの下流管及び第2下流管セットの1つの下流管に連通された第1及び第2空気出口を有する分岐管と
を有する、空気圧式マッサージ装置用の圧縮空気供給装置を提供する。
【0009】
この圧縮空気供給装置においては、2つの個別の空気供給口セットが設けられるので、該空気供給口に接続されて圧縮空気を受け入れるホースからなるホース束を、2つ別個に用意して、必要に応じて、空気供給口セットに接続することができ、従って、前述の従来のマッサージ装置において、1つの空気供給口に対して接続される1つの接続部から分岐されて2つのホース束にされていた場合に比べて、圧縮空気の使用に無駄が無く、また、ホース束の扱いが容易となる。尚、本明細書において「上下」「左右」「水平」等の位置や向きに関する用語を使用しているが、これらは部品相互間の相対的位置関係を表すためのものであり、それら部品の絶対的位置関係をいうものではない。
【0010】
具体的には、該ポンプと各上流管との間に電磁弁が設けられ、該電磁弁によりポンプから各上流管への圧縮空気の供給を制御するようにすることができる。このようにすることにより、前述の従来のマッサージ装置のように、空気供給口に応じた数の電磁弁を用意する必要が無く、コストの低減を図ることができる。
【0011】
より具体的には、
第1及び第2空気供給口セットが、それぞれの該空気供給口を水平方向で等間隔にして横並べにして有しており、且つ、該第1及び第2供給口セットが相互に水平方向で横並べにされており、
該第1及び第2下流管セットの下流管が、該第1及び第2空気供給口セットの空気供給口から該ハウジングの内方に水平方向で直線状に延び相互に並行にして横並べに配置され、且つ、該第1及び第2下流管セットにおける横並べ方向で相互に対応する順番の下流管の長さが同じとされ、
各分岐管の第1及び第2空気出口が、該分岐管の一端及びその反対側端に設けられ、それぞれ、第1及び第2下流管セットにおける該相互に対応する順番の下流管の上流端開口に接続連通されて、各分岐管の該空気入口が該第1及び第2空気出口の間の位置に設けられるようにすることができる。
【0012】
下流管を上記のような配置及び長さにし、分岐管を配置するようにすることにより、管路構造をコンパクトなものとすることが可能となる。
【0013】
具体的には、第1及び第2下流管セットの相互に対応する順番の下流管の上流端開口に接続連通された該分岐管が、その両端間にある該第1及び第2下流管セットの下流管の上方位置又は下方位置を通り、平面視で、該下流管に対して直交する方向に延びる直線部分と、該直線部分の両端から延びて第1及び第2下流管セットの対応する下流管の上流端開口に接続連通された第1及び第2空気出口に至る曲り部分とを有するようにすることができる。
【0014】
より具体的な例としては、
該第1及び第2空気供給口セットが、それぞれ、上下の2段にそれぞれ複数並べられた空気供給口を有し、
第1及び第2下流管セットの、それぞれ、第1及び第2空気供給口セットにおける該上段の相互に対応する順番の空気供給口に連通接続された下流管に連通接続された分岐管の該直線部分が、その両端間にある、該上段の空気供給口に連通接続された下流管の上方位置を通るようにされ、
第1及び第2下流管セットの、それぞれ、第1及び第2空気供給口セットにおける該下段の相互に対応する順番の空気供給口に連通接続された下流管に連通接続された分岐管の該直線部分が、その両端間にある、該下段の空気供給口に連通接続された下流管の下方位置を通るようにされ、
該上流管が、該上方位置及び下方位置を延びる分岐管の間に入るように配置され、該分岐管に連通接続されるようにすることができる。
【0015】
以上のようにすることにより管路構成をよりコンパクトなものとすることができる。
【0016】
また、全ての分岐管が同じ寸法形状とされており、該分岐管の空気入口は、該直線部分の中央よりも一方の端部に近い位置とされ、該上段の空気供給口に連通接続された下流管に連通接続された分岐管は、その空気入口を下方に向けるように設定されて該上流管に連通接続され、該下段の空気供給口に連通接続された下流管に連通接続された分岐管は、その空気入口を上方に向けるように設定され、且つ、第1及び第2空気出口の位置が、該上段の空気供給口に連通接続された下流管に連通接続された分岐管の第1及び第2空気出口と左右逆向きにされるようにすることができる。
【0017】
管路構成をコンパクトにすると共に、同じ分岐管を使えるようにすることによりコストを抑えることを可能とする。
【0018】
本発明はまた、
身体の所要部位に当接される複数の空気圧膨張室を、それぞれ、各空気供給口セットの空気供給口の数と同数備える第1及び第2空気圧式膨張バッグと、
それぞれ該第1及び第2空気圧式膨張バッグの各空気圧膨張室から延びるホースからなる第1及び第2ホース束と、
該第1及び第2ホース束のそれぞれのホースを介して第1及び第2空気圧式膨張バッグの該空気圧膨張室に圧縮空気を供給するための請求項1乃至6のいずれかに記載の圧縮空気供給装置であって、該第1及び第2空気供給口セットの空気供給口が、それぞれ、第1及び第2ホース束のホースに連通接続されるようにした圧縮空気供給装置と、
を有する空気圧式マッサージ装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る空気圧式マッサージ装置の概要図である。
【図2】図1の空気圧式マッサージ装置における圧縮空気供給装置を示す斜視図で、ハウジングの上半部分を除いて示している。
【図3】組立途中における図2の圧縮空気供給装置の斜視図である。
【図4】図2の圧縮空気供給装置における空気供給口セットの断面平面図である。
【図5】図2の圧縮空気供給装置における管路で使用される分岐管の斜視図である。
【図6】図2の圧縮空気供給装置における管路の平面図である。
【図7】同管路の正面図である。
【図8】同管路の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1に示す本発明に係るマッサージ装置10は、使用者の左右の脚につけるようにしたブーツ型の空気圧式膨張バッグ14,16をと、該空気圧式膨張バッグ14,16に対して圧縮空気を供給するための圧縮空気供給装置13とを備える。
【0021】
空気圧式膨張バッグ14,16は、それぞれ、供給される圧縮空気により膨張される6つの空気圧膨張室14a、14b、14c、14d、14e、14f;16a、16b、16c、16d、16e、16fを備えている。
【0022】
第1空気圧式膨張バッグ14の各空気圧膨張室からはホース18a、18b、18c、18d、18e、18fが延びており、それらの先端部分がまとめられて第1のホース束18とされており、また、第2空気圧式膨張バッグ16の各空気圧膨張室からはホース20a、20b、20c、20d、20e、20fが延びており、それらの先端部分がまとめられて第2のホース束20とされている。
【0023】
第1及び第2ホース束の先端は、それぞれ、各ホースの先端に取り付けられたプラグ(雄型管継手)24a,24b,24c,24d,24e、24f;26a,26b,26c,26d,26e,26fが集合されて一体にされた第1及び第2集合プラグ24,26とされている。図示の例では、各集合プラグ24,26のプラグは、上下2段に並べられており、各段に3つのプラグが等間隔で水平に間隔をあけて横並びに設定されている。
【0024】
圧縮空気供給装置13は、それぞれ第1及び第2集合プラグ24,26が嵌合される集合ソケットの形式とされた第1及び第2空気供給口セット34,36を備えるハウジング38を有する。第1及び第2空気供給口セット34,36は、水平方向で相互に横並びにされており、第1及び第2集合プラグ24,26のそれぞれ上下2段にされたプラグ24a,24b,24c,24d,24e、24f;26a,26b,26c,26d,26e,26fが挿入連結されるソケットとしての空気供給口34a,34b,34c,34d,34e、34f;36a,36b,36c,36d,36e、36fを備えている。(図4及び図7参照)
【0025】
図4に示すように、第1空気供給口セット34の空気供給口34a,34b,34c,34d,34e、34fには、バネ付勢された開閉バルブ34gが設けられており、第1集合プラグ24のプラグ24a,24b,24c,24d,24e、24fが挿入されることにより該開閉バブル34をバネ付勢力に抗して押し込まれ、当該空気供給口が開かれるようになっている。この開閉バルブ34gは空気供給口の軸線方向で変位可能とされたステム状部材に球形とされたシリコン製弁体34hを有しており、このシリコン製弁体34を、弁座部分の外側から内側に押し込むだけで、図4に示す状態に設定することができる。第2空気供給口セット36の空気供給口36a〜36fにも同様な開閉弁が設けられている。
【0026】
ハウジング38内には、図2及び図3に示すように、エアポンプ40と、該エアポンプからの圧縮空気を受け入れるエアタンク42と、エアタンクに連通されたマニホールド43と、該マニホールドに一列に配列された各分岐路に取り付けられた電磁弁44a,44b,44c,44d,44e、44fと、各電磁弁を介してマニホールドと第1及び第2空気供給口セット34,36の空気供給口34a,34b,34c,34d,34e、34f;36a,36b,36c,36d,36e、36fとを連通する管路46とを有する。各電磁弁は、エアポンプ40からの圧縮空気を管路46に通す開位置と、管路を大気に連通する排気位置との間で作動可能である。電磁弁が開位置にされることにより圧縮空気が、該電磁弁と関連した空圧式膨張バッグの空気圧式膨張室に供給されて膨張され、解放位置にされることにより同空気圧式膨張室の圧縮空気が大気には排出されて該空圧式膨張室を収縮するようになっている。このような電磁弁の作用・構成は当業者には広く知られているので詳細は省略する。
【0027】
管路46は、図2乃至図4及び図6乃至図8に示すように、第1空気供給口セット34の各空気供給口34a,34b,34c,34d,34eに接続連通された複数の下流管50a、50b、50c、50d、50e、50f(図4)を有する第1下流管セット50と、第2空気供給口セット36の各空気供給口36a,36b,36c,36d,36e、36fに接続連通された複数の下流管52a、52b、52c、52d、52e、52fを有する第2下流管セット52と、各空気供給口セット50,52における空気供給口と同数の(図示の例では6本の)上流管56a、56b、56c、56d、56e、56fであって、電磁弁を介して供給されるエアポンプ40からの圧縮空気を受け入れて下流管に供給するための上流管56a、56b、56c、56d、56e、56fと、該上流管と同数の分岐管60であって、それぞれ、上流管の1つに連通された1つの空気入口60a、及び、第1下流管セット50の1つの下流管及び第2下流管セット52の1つの下流管に連通された第1及び第2空気出口60b、60cを有する分岐管とを有する。
【0028】
具体的には、第1及び第2下流管セット50,52の下流管50a、50b、50c、50d、50e、50f;52a、52b、52c、52d、52e、52fは、第1及び第2供給口セット34,36の空気供給口からハウジング38の内方に水平方向で直線状に延び、それぞれ上下2段とされて、各段において相互に並行にして横並びに配置されている。第1下流管セット50における上段において、図3で見て右から左に順次並ぶ下流管50a、50b、50cの長さが順次長くなるようにされており、それに対応して、第2下流管セット52における上段おいて、右から左に順次並ぶ下流管52a、52b、52cの長さが、下流管50a、50b、50cとそれぞれ同じ長さとされて順次長くなるようにされている。
【0029】
第1及び第2下流管セット50,52の下段の下流管50d、50e、50f;52d、52e、52fは、上段の下流管と同様に、第1及び第2下流管セット50,52間で相互に対応するものが同じ長さとされているが、下段では、図3で見て、左から右にいくに従って順次長くなるようにされている。
【0030】
分岐管60は、それぞれ、下流管50aと下流管52a、下流管50bと下流管52b、下流管50cと下流管52c、下流管50dと下流管52d、下流管50eと下流管52e、下流管50fと下流管52fとを連通接続するようにされている。第1及び第2下流管セットの上段の相互に対応する下流管を接続する各分岐管60は、その両端間にある第1及び第2下流管セットの上段の下流管の上をそれらと接するよう通り、また、下段の相互に対応する下流管を接続する分岐管60は、その両端間にある第1及び第2下流管セットの下段の下流管の下をそれらと接するように通り、平面視で、下流管に対して直交するように延びる直線部分60dと、直線部分の両端から延びて、当該分岐管が接続している第1及び第2下流管セットの対応する下流管の上流端開口に接続連通された第1及び第2空気出口に至る曲り部分60e、60fとを有する。従って、第1及び第2下流管セットの上段の下流管を接続している分岐管における曲り部分60e、60fは直線部分の両端から下方に曲げられ、第1及び第2下流管セットの下段の下流管を接続している分岐管における曲り部分60e、60fは直線部分60dの両端から下方に曲げられている。
【0031】
図5は、図2に示す空気供給装置13内での下流管50aと下流管52a、下流管50bと下流管52b、下流管50cと下流管52cを接続する分岐管60を、その取付け向きで示している。すなわち、その両端の曲り部分60e、60fは直線部分60dから下方に曲げられており、空気出口60aは、一方の曲り部分60eに近づけて設けられている。空気出口60aをこのように配置することにより、それに連通接続される上流管56a、56b、56cを、第1及び第2空気供給口セット間における第1空気供給口側に集めることを可能とする。図3は、そのようにされた上流管56a、56b、56cの下流端開口56a´、56b´、56c´が上向きにされて、分岐管60の下向きにされた空気入口60aに接続可能とされた状態が示されている。
【0032】
これに対して、第1及び第2下流管セットの下段の下流管を接続する分岐管60は、その向きを図5のものとは上下左右を反対にされる。そのようにすると、空気入口60aは上向きで右寄りに配置されることになる。このようにすることにより、上流管56d,56e、56fを、上流管56a、56b、56cの右側に集めることができ、それら上流管56a、56b、56cの下向きにした下流端開口を、上向きにされた空気入口60に連通接続することができるようにしている。
【0033】
上流管は、第1及び第2下流管セットの上段の下流管を接続する分岐管60の直線部分と、下段の下流管を接続する分岐管60の直線部分との間に入るように延びて、これら分岐管に接続されている。
【0034】
以上、本発明に係るマッサージ装置の実施形態につき説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明に係るマッサージ装置のメンテナンスを、ユーザの記憶に頼ることなく的確に行えるようにするために、図示はしていないが、故障が一番発生しやすい電磁弁の使用頻度や使用時間の記憶、また、ホース抜け、ホース折れ、センサチェックエラー、センサ故障などのエラー発生に関する情報の記憶ができるようにしておくことが好ましい。
【符号の説明】
【0035】
マッサージ装置10;圧縮空気供給装置13;空気圧式膨張バッグ14,16;空気圧膨張室14a、14b、14c、14d、14e、14f;16a、16b、16c、16d、16e、16f;ホース18a、18b、18c、18d、18e、18f;第1のホース束18;ホース20a、20b、20c、20d、20e、20f;第2のホース束20;プラグ(雄型管継手)24a,24b,24c,24d,24e、24f;26a,26b,26c,26d,26e,26f;第1及び第2集合プラグ24,26;第1及び第2空気供給口セット34,36;空気供給口34a,34b,34c,34d,34e、34f;36a,36b,36c,36d,36e、36f;開閉バルブ34g;シリコン製弁体34h;ハウジング38;エアポンプ40;エアタンク42;電磁弁44a,44b,44c,44d,44e、44f;管路46;下流管50a、50b、50c、50d、50e、50f;第1下流管セット50;下流管52a、52b、52c、52d、52e、52f:第2下流管セット52;上流管56a、56b、56c、56d、56e、56f;下流端開口56a´、56b´、56c´;空気入口60a;第1及び第2空気出口60b、60c;直線部分60d;曲り部分60e、60f

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ複数で同数の空気供給口を備える第1及び第2空気供給口セットを備えるハウジングと、
該ハウジング内に収納されるエアポンプと、
該ハウジング内に設けられて該第1空気供給口セットの各空気供給口に連通接続された複数の下流管を有する第1下流管セットと、
該ハウジング内に設けられて該第2空気供給口セットの各空気供給口に連通接続された複数の下流管を有する第2下流管セットと、
各空気供給口セットにおける空気供給口と同数の上流管であって、該エアポンプからの圧縮空気を受け入れて該下流管に供給するための上流管と、
該上流管と同数の分岐管であって、それぞれ、該上流管の1つに連通された1つの空気入口、及び、第1下流管セットの1つの下流管及び第2下流管セットの1つの下流管に連通された第1及び第2空気出口を有する分岐管と
を有する空気圧式マッサージ装置における圧縮空気供給装置。
【請求項2】
該ポンプと各上流管との間に電磁弁が設けられ、該電磁弁によりポンプから各上流管への圧縮空気の供給を制御するようにした請求項1に記載の圧縮空気供給装置。
【請求項3】
第1及び第2空気供給口セットが、それぞれの該空気供給口を水平方向で等間隔にして横並びにして有しており、且つ、該第1及び第2空気供給口セットが相互に水平方向で横並びにされており、
該第1及び第2下流管セットの下流管が、該第1及び第2空気供給口セットの空気供給口から該ハウジングの内方に水平方向で直線状に延び相互に並行にして横並びに配置され、且つ、該第1及び第2下流管セットにおける横並び方向で相互に対応する順番の下流管の長さが同じとされ、
各分岐管の第1及び第2空気出口が、該分岐管の一端及びその反対側端に設けられ、それぞれ、第1及び第2下流管セットにおける該相互に対応する順番の下流管の上流端開口に接続連通されて、各分岐管の該空気入口が該第1及び第2空気出口の間の位置に設けられている請求項1又は2に記載の圧縮空気供給装置。
【請求項4】
第1及び第2下流管セットの相互に対応する順番の下流管の上流端開口に接続連通された該分岐管が、その両端間にある該第1及び第2下流管セットの下流管の上方位置又は下方位置を通り、平面視で、該下流管に対して直交する方向に延びる直線部分と、該直線部分の両端から延びて第1及び第2下流管セットの対応する下流管の上流端開口に接続連通された第1及び第2空気出口に至る曲り部分とを有する請求項3に記載の圧縮空気供給装置。
【請求項5】
該第1及び第2空気供給口セットが、それぞれ、上下の2段にそれぞれ複数並べられた空気供給口を有し、
第1及び第2下流管セットの、それぞれ、第1及び第2空気供給口セットにおける該上段の相互に対応する順番の空気供給口に連通接続された下流管に連通接続された分岐管の該直線部分が、その両端間にある、該上段の空気供給口に連通接続された下流管の上方位置を通るようにされ、
第1及び第2下流管セットの、それぞれ、第1及び第2空気供給口セットにおける該下段の相互に対応する順番の空気供給口に連通接続された下流管に連通接続された分岐管の該直線部分が、その両端間にある、該下段の空気供給口に連通接続された下流管の下方位置を通るようにされ、
該上流管が、該上方位置及び下方位置を延びる分岐管の間に入るように配置され、該分岐管に連通接続されている請求項4に記載の圧縮空気供給装置。
【請求項6】
全ての分岐管が同じ寸法形状とされており、該分岐管の空気入口は、該直線部分の中央よりも一方の端部に近い位置とされ、該上段の空気供給口に連通接続された下流管に連通接続された分岐管は、その空気入口を下方に向けるように設定されて該上流管に連通接続され、該下段の空気供給口に連通接続された下流管に連通接続された分岐管は、その空気入口を上方に向けるように設定され、且つ、第1及び第2空気出口の位置が、該上段の空気供給口に連通接続された下流管に連通接続された分岐管の第1及び第2空気出口と左右逆向きにされている請求項5に記載の圧縮空気供給装置。
【請求項7】
身体の所要部位に当接される複数の空気圧膨張室を、それぞれ、各空気供給口セットの空気供給口の数と同数備える第1及び第2空気圧式膨張バッグと、
それぞれ該第1及び第2空気圧式膨張バッグの各空気圧膨張室から延びるホースからなる第1及び第2ホース束と、
該第1及び第2ホース束のそれぞれのホースを介して第1及び第2空気圧式膨張バッグの該空気圧膨張室に圧縮空気を供給するための請求項1乃至6のいずれかに記載の圧縮空気供給装置であって、該第1及び第2空気供給口セットの空気供給口が、それぞれ、第1及び第2ホース束のホースに連通接続されるようにした圧縮空気供給装置と、
を有する空気圧式マッサージ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−30983(P2011−30983A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−183156(P2009−183156)
【出願日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【出願人】(000227386)日東工器株式会社 (158)
【Fターム(参考)】