説明

空気調和機

【課題】低外気温時の再熱除湿運転において室温を保った状態での除湿を可能にした空気調和機を提供すること。
【解決手段】本発明は、室内熱交換器16と膨張弁12との間と、四方弁8と圧縮機6の吸入口との間を接続する蓄熱バイパス回路と、膨張弁12と室外熱交換器14との間と、圧縮機6の吐出口と四方弁8との間を接続する除霜バイパス回路と、蓄熱バイパス回路に蓄熱二方弁42と、除霜バイパス回路に除霜二方弁30とを有する空気調和機であって、室内熱交換器16は、第1の室内熱交換器16bと第2の室内熱交換器16dとの間に絞り装置16cを設けて構成され、再熱除湿運転時には、除霜バイパス回路への冷媒流れを調整する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮機で発生した熱を蓄積する蓄熱材を収容する蓄熱槽と、蓄熱材の蓄熱で熱交換を行う蓄熱熱交換器とを備えた空気調和機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、室内熱交換器に絞りを設けて除湿運転を行う再熱除湿機能を有する空気調和機がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−105672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の空気調和機においては、低外気温時の再熱除湿運転において室温を保った状態での除湿が困難であるという課題を有していた。
【0005】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、低外気温時の再熱除湿運転において室温を保った状態での除湿を可能にした空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記従来の課題を解決するために本発明は、暖房運転時に、圧縮機、四方弁、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器、四方弁の順に冷媒が流れるように接続した冷凍サイクルと、圧縮機で発生した熱を蓄積する蓄熱材と蓄熱熱交換器を内蔵する蓄熱槽と、室内熱交換器と膨張弁との間と、四方弁と圧縮機の吸入口との間を接続する蓄熱バイパス回路と、膨張弁と室外熱交換器との間と、圧縮機の吐出口と四方弁との間を接続する除霜バイパス回路と、蓄熱バイパス回路に蓄熱二方弁と、除霜バイパス回路に除霜二方弁とを有する空気調和機であって、室内熱交換器は、第1の室内熱交換器と第2の室内熱交換器との間に絞り装置を設けて構成され、再熱除湿運転時には、除霜バイパス回路への冷媒流れを調整することにより、室外熱交換器での放熱量を調整することができるため、室内温度設定を保ちながら再熱除湿運転を可能にすることができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、低外気温時の再熱除湿運転において室温を保った状態での除湿を可能にした空気調和機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明に係る蓄熱装置を備えた空気調和機の配管系統図
【図2】図1の空気調和機の通常暖房時の動作及び冷媒の流れを示す模式図
【図3】図1の空気調和機の除霜・暖房時の動作及び冷媒の流れを示す模式図
【図4】図1の空気調和機の再熱除湿時の動作及び冷媒の流れを示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0009】
第1の発明は、暖房運転時に、圧縮機、四方弁、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器、四方弁の順に冷媒が流れるように接続した冷凍サイクルと、圧縮機で発生した熱を蓄積する蓄熱材と蓄熱熱交換器を内蔵する蓄熱槽と、室内熱交換器と膨張弁との間と、四方弁と圧縮機の吸入口との間を接続する蓄熱バイパス回路と、膨張弁と室外熱交換器との間と
、圧縮機の吐出口と四方弁との間を接続する除霜バイパス回路と、蓄熱バイパス回路に蓄熱二方弁と、除霜バイパス回路に除霜二方弁とを有する空気調和機であって、室内熱交換器は、第1の室内熱交換器と第2の室内熱交換器との間に絞り装置を設けて構成され、再熱除湿運転時には、除霜バイパス回路への冷媒流れを調整することにより、室外熱交換器での放熱量を調整することができるため、室内温度設定を保ちながら再熱除湿運転を可能にすることができる。
【0010】
第2の発明は、特に第1の発明において、再熱除湿運転時における設定温度よりも室内温度が低い場合には、除霜二方弁を開くことにより、暖気味の除湿運転を行うことができるため、設定温度に室内温度を近づけることができる。
【0011】
第3の発明は、特に第1または第2の発明において、再熱除湿運転時における設定温度よりも室内温度が高い場合には、除霜二方弁を閉じることにより、冷気味の除湿運転を行うことができるため、設定温度に室内温度を近づけることができる。
【0012】
第4の発明は、特に第1から第3の発明において、外気温度を検出する外気温度センサを備え、外気温度が所定の温度を下回る場合の再熱除湿運転時にのみ除霜バイパス回路への冷媒流れを調整することにより、必要以上に除霜二方弁の開閉を行わないことで耐久性を損なうことを抑制する。
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る冷凍サイクル装置である空気調和機の構成を示しており、空気調和機は、冷媒配管で互いに接続された室外機2と室内機4とで構成されている。
【0015】
図1に示されるように、室外機2の内部には、圧縮機6と四方弁8とストレーナ10と膨張弁12と室外熱交換器14とが設けられ、室内機4の内部には、室内熱交換器16が設けられ、これらは冷媒配管を介して互いに接続されることで冷凍サイクルを構成している。本実施の形態における室内熱交換器16は、第1の室内熱交換器16bと第2の室内熱交換器16dが絞り装置16cを介して接続されて構成される。これによって、絞り装置16cの流路を可変することによって、一方を凝縮器として作用させ、もう一方を蒸発器として作用させることによって、再熱除湿運転を可能にしている。
【0016】
さらに、圧縮機6と室内熱交換器16は、四方弁8が設けられた冷媒配管18を介して接続され、室内熱交換器16と膨張弁12は、ストレーナ10が設けられた冷媒配管20を介して接続されている。また、膨張弁12と室外熱交換器14は冷媒配管22を介して接続され、室外熱交換器14と圧縮機6は冷媒配管24を介して接続されている。
【0017】
冷媒配管24の中間部には四方弁8が配置されており、圧縮機6の冷媒吸入側における冷媒配管24には、液相冷媒と気相冷媒を分離するためのアキュームレータ26が設けられている。また、圧縮機6と冷媒配管22は、冷媒配管28を介して接続されており、冷媒配管28には除霜二方弁(例えば、電磁弁)30が設けられている。
【0018】
さらに、圧縮機6の周囲には蓄熱槽32が設けられ、蓄熱槽32の内部には、蓄熱熱交換器34が設けられるとともに、蓄熱熱交換器34と熱交換するための蓄熱材(例えば、エチレングリコール水溶液)36が充填されており、蓄熱槽32と蓄熱熱交換器34と蓄熱材36とで蓄熱装置を構成している。
【0019】
また、冷媒配管20と蓄熱熱交換器34は冷媒配管38を介して接続され、蓄熱熱交換器34と冷媒配管24は冷媒配管40を介して接続されており、冷媒配管38には蓄熱二方弁(例えば、電磁弁)42が設けられている。
【0020】
室内機4の内部には、室内熱交換器16に加えて、室内送風ファン16aと上下羽根(図示せず)と左右羽根(図示せず)とが設けられており、室内熱交換器16は、送風ファンにより室内機4の内部に吸込まれた室内空気と、室内熱交換器16の内部を流れる冷媒との熱交換を行い、暖房時には熱交換により暖められた空気を室内に吹き出す一方、冷房時には熱交換により冷却された空気を室内に吹き出す。上下羽根は、室内機4から吹き出される空気の方向を必要に応じて上下に変更し、左右羽根は、室内機4から吹き出される空気の方向を必要に応じて左右に変更する。
【0021】
また、室外熱交換器14には、暖房運転時の冷媒入口温度及び冷媒出口温度をそれぞれ検出する室外熱交換器入口温度検出手段44と室外熱交換器出口温度検出手段46が設けられ、室内熱交換器16には、室内熱交換器16の温度を検出する室内熱交換器温度検出手段48が設けられている。さらに、室内機4には室内の温度を検出する室内温度検出手段60を備える。
【0022】
さらに、蓄熱槽32には、蓄熱槽32の温度を検出する蓄熱槽温度検出手段50が設けられており、室外機2には、外気温度を検出する外気温度検出手段である外気温度センサ52が設けられている。
【0023】
なお、圧縮機6、送風ファン、上下羽根、左右羽根、四方弁8、膨張弁12、除霜二方弁30、蓄熱二方弁42、室外熱交換器入口温度検出手段44、室外熱交換器出口温度検出手段46、室内熱交換器温度検出手段48、蓄熱槽温度検出手段50、外気温度センサ52等はコントローラ54(例えば、マイコン)に電気的に接続され、圧縮機6、送風ファン、上下羽根、左右羽根、四方弁8、膨張弁12の運転あるいは動作は、コントローラ54からの制御信号に基づいて制御されるとともに、除霜二方弁30と蓄熱二方弁42はコントローラ54からの制御信号に基づいて開閉制御される。
【0024】
上記構成の本発明に係る冷凍サイクル装置において、各部品の相互の接続関係と機能とを、暖房運転時の場合を例にとり冷媒の流れとともに説明する。
【0025】
圧縮機6の吐出口から吐出された冷媒は、冷媒配管18を通って四方弁8から室内熱交換器16へと至る。室内熱交換器16で室内空気と熱交換して凝縮した冷媒は、室内熱交換器16を出て冷媒配管20を通り、膨張弁12への異物侵入を防止するストレーナ10を通って、膨張弁12に至る。
【0026】
膨張弁12で減圧した冷媒は、冷媒配管22を通って室外熱交換器14に至り、室外熱交換器14で室外空気と熱交換して蒸発した冷媒は、冷媒配管24と四方弁8とアキュームレータ26を通って圧縮機6の吸入口へと戻る。
【0027】
また、冷媒配管18の圧縮機6吐出口と四方弁8の間から分岐した冷媒配管28は、除霜二方弁30を介して冷媒配管22の膨張弁12と室外熱交換器14の間に合流している。
【0028】
さらに、内部に蓄熱材36と蓄熱熱交換器34を収納した蓄熱槽32は、圧縮機6に接して取り囲むように配置され、圧縮機6で発生した熱を蓄熱材36に蓄積し、冷媒配管20から室内熱交換器16とストレーナ10の間で分岐した冷媒配管38は、蓄熱二方弁42を経て蓄熱熱交換器34の入口へと至り、蓄熱熱交換器34の出口から出た冷媒配管4
0は、冷媒配管24における四方弁8とアキュームレータ26の間に合流する。
【0029】
次に、図1に示される空気調和機の通常暖房時の動作及び冷媒の流れを模式的に示す図2を参照しながら通常暖房時の動作を説明する。
【0030】
通常暖房運転時、除霜二方弁30と蓄熱二方弁42は閉弁しており、上述したように圧縮機6の吐出口から吐出された冷媒は、冷媒配管18を通って四方弁8から室内熱交換器16に至る。室内熱交換器16で室内空気と熱交換して凝縮した冷媒は、室内熱交換器16を出て、冷媒配管20を通り膨張弁12に至り、膨張弁12で減圧した冷媒は、冷媒配管22を通って室外熱交換器14に至る。室外熱交換器14で室外空気と熱交換して蒸発した冷媒は、冷媒配管24を通って四方弁8から圧縮機6の吸入口へと戻る。
【0031】
また、圧縮機6で発生した熱は、圧縮機6の外壁から蓄熱槽32の外壁を介して蓄熱槽32の内部に収容された蓄熱材36に蓄積される。
【0032】
次に、図1に示される空気調和機の除霜・暖房時の動作及び冷媒の流れを示す模式的に示す図3を参照しながら除霜・暖房時の動作を説明する。図中、実線矢印は暖房に供する冷媒の流れを示しており、破線矢印は除霜に供する冷媒の流れを示している。
【0033】
上述した通常暖房運転中に室外熱交換器14に着霜し、着霜した霜が成長すると、室外熱交換器14の通風抵抗が増加して風量が減少し、室外熱交換器14内の蒸発温度が低下する。本発明に係る冷凍サイクル装置である空気調和機には、図1に示されるように、暖房運転時における室外熱交換器14の冷媒入口温度を検出する室外熱交換器入口温度検出手段44が設けられており、非着霜時に比べて、蒸発温度が低下したことを室外熱交換器入口温度検出手段44で検出すると、コントローラ54から通常暖房運転から除霜・暖房運転への指示が出力される。
【0034】
通常暖房運転から除霜・暖房運転に移行すると、除霜二方弁30と蓄熱二方弁42は開制御され、上述した通常暖房運転時の冷媒の流れに加え、圧縮機6の吐出口から出た気相冷媒の一部は冷媒配管28と除霜二方弁30を通り、冷媒配管22を通る冷媒に合流して、室外熱交換器14を加熱し、凝縮して液相化した後、冷媒配管24を通って四方弁8とアキュームレータ26を介して圧縮機6の吸入口へと戻る。
【0035】
なお、膨張弁12と室外熱交換器14との間と、圧縮機6の吐出口と四方弁8との間を接続する冷媒配管28は、室外熱交換器14を加熱して除霜を行うための気相冷媒が通過することから、除霜バイパス回路ということもできる。
【0036】
また、冷媒配管20における室内熱交換器16とストレーナ10の間で分流した液相冷媒の一部は、冷媒配管38と蓄熱二方弁42を経て、蓄熱熱交換器34で蓄熱材36から吸熱し蒸発、気相化して、冷媒配管40を通って冷媒配管24を通る冷媒に合流し、アキュームレータ26から圧縮機6の吸入口へと戻る。
【0037】
なお、室内熱交換器16と膨張弁12との間と、四方弁8と圧縮機6の吸入口との間を接続する冷媒配管38及び冷媒配管40は、蓄熱熱交換器34を通過して蓄熱材36から吸熱することから、これら二つの冷媒配管38,40を蓄熱バイパス回路ということもできる。
【0038】
アキュームレータ26に戻る冷媒には、室外熱交換器14から戻ってくる液相冷媒が含まれているが、これに蓄熱熱交換器34から戻ってくる高温の気相冷媒を混合することで、液相冷媒の蒸発が促され、アキュームレータ26を通過して液相冷媒が圧縮機6に戻る
ことがなくなり、圧縮機6の信頼性の向上を図ることができる。
【0039】
除霜・暖房開始時に霜の付着により氷点下となった室外熱交換器14の温度は、圧縮機6の吐出口から出た気相冷媒によって加熱されて、零度付近で霜が融解し、霜の融解が終わると、室外熱交換器14の温度は再び上昇し始める。この室外熱交換器14の温度上昇を室外熱交換器出口温度検出手段46で検出すると、除霜が完了したと判断し、コントローラ54から除霜・暖房運転から通常暖房運転への指示が出力される。
【0040】
また、本実施の形態では、再熱除湿運転を実施する形態を有している。室内機4の熱交換器に絞り装置16cである再熱除湿弁が設置されており、再熱除湿運転指示がなされた場合、この再熱除湿弁が作動し絞り機構として動作、再熱除湿運転モードが開始される。
【0041】
図1に示される空気調和機の再熱除湿運転時の動作及び冷媒の流れを模式的に示す図4を参照しながら再熱除湿運転時の動作を説明する。図中、実線矢印は室外熱交換器14をバイパスさせない場合の冷媒の流れを示しており、破線矢印は室外熱交換器14をバイパスさせる冷媒の流れを示している。なお、再熱除湿運転時は、四方弁8を切り換えて冷房運転と同様の冷凍サイクルとなるように冷媒流路を切り換える。
【0042】
まず、通常の再熱除湿運転時には、圧縮機6から吐出された高温のガスは室外熱交換器14を通過し室内機4に入り、室内熱交換器16の再熱除湿弁の手前の再熱部(第1の室内熱交換器16b)で熱を放出、残りの蒸発部(第2の室内熱交換器16d)で吸熱、除湿を行い室温の低下を抑えつつ除湿を行うことができる。
【0043】
しかし、低外気温時(例えば、ゼロ℃以下)など室外熱交換器14での放熱量が大きい場合には室内に放出できる熱量が減少し必要な熱量が足りなくなり、設定温度のコントロールができなくなる。
【0044】
これは、再熱除湿運転を行う場合、室外熱交換器14での放熱量が大きくなり、再熱部(第1の室内熱交換器16b)による室内再加熱に利用される熱量が少なくなるためであり、室内空気吹き出し温度は低くなり、例えば冷房気味除湿となってしまう。
【0045】
そこで本実施の形態では、外気温度センサ52が所定の温度を下回っている場合は、室外熱交換器14での放熱量が大きくなると判断し、除霜二方弁30を開くように制御している。除霜二方弁30を開いた場合には、圧縮機6から吐出されたガスは室外熱交換器14をバイパスするように除霜バイパス回路を経由して室外熱交換器14を経由してきた冷媒と合流する。このように除霜バイパス回路を経由させることによって、室外熱交換器14で放熱される放熱量を抑制することができる。
【0046】
また、本実施の形態では、再熱除湿運転時の室内温度を設定することができ、設定された室内温度よりも、室内温度検出手段60で検出される現在の室内温度が高い場合には、室内温度を下げる冷気味除湿運転をする必要があり、第1の室内熱交換器16bでの放熱量を抑える必要があるため、除霜二方弁40は閉じたまま再熱除湿運転を行う。
【0047】
一方、設定された室内温度よりも、室内温度検出手段60で検出される現在の室内温度が低い場合には、室内温度を上げる暖気味除湿運転をする必要があり、第1の室内熱交換器16bでの放熱量を高める必要があるため、除霜二方弁40をあけて再熱除湿運転を行う。
【0048】
このように、本実施の形態における再熱除湿運転の制御は、低外気温であっても室内温度を所定の温度にすることができるため、快適性を損なうことなく除湿運転を実現するこ
とができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明に係る空気調和機は、蓄熱装置内の有限の蓄熱量を用いて効率的な除霜運転を行うことができるので、冬季に着霜のおそれがある他の冷凍サイクル装置で再熱除湿運転を行う装置にも有効利用することができる。
【符号の説明】
【0050】
2 室外機
4 室内機
6 圧縮機
8 四方弁
12 膨張弁
14 室外熱交換器
16 室内熱交換器
16b 第1の室内熱交換器
16c 絞り装置
16d 第2の室内熱交換器
52 外気温度センサ
60 室内温度検出手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
暖房運転時に、圧縮機、四方弁、室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器、前記四方弁の順に冷媒が流れるように接続した冷凍サイクルと、前記圧縮機で発生した熱を蓄積する蓄熱材と蓄熱熱交換器を内蔵する蓄熱槽と、前記室内熱交換器と前記膨張弁との間と、前記四方弁と前記圧縮機の吸入口との間を接続する蓄熱バイパス回路と、前記膨張弁と前記室外熱交換器との間と、前記圧縮機の吐出口と前記四方弁との間を接続する除霜バイパス回路と、前記蓄熱バイパス回路に蓄熱二方弁と、前記除霜バイパス回路に除霜二方弁とを有する空気調和機であって、前記室内熱交換器は、第1の室内熱交換器と第2の室内熱交換器との間に絞り装置を設けて構成され、再熱除湿運転時には、前記除霜バイパス回路への冷媒流れを調整することを特徴とする空気調和機。
【請求項2】
再熱除湿運転時における設定温度よりも室内温度が低い場合には、前記除霜二方弁を開くことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
再熱除湿運転時における設定温度よりも室内温度が高い場合には、前記除霜二方弁を閉じることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
【請求項4】
外気温度を検出する外気温度センサを備え、前記外気温度が所定の温度を下回る場合の再熱除湿運転時にのみ前記除霜バイパス回路への冷媒流れを調整することを特徴とする請求項1から3に記載の空気調和機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−72621(P2013−72621A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−213950(P2011−213950)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】