空袋群供給方法及び空袋群供給装置
【課題】 積み重ねた空袋を袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給する際に、その積み重ね形態を変更する必要がないようにする。チャック付き袋や自立袋であっても、ストック時や搬送時の積み重ね状態を安定化する。
【解決手段】 製袋機で製袋した空袋1を搬送するベルトコンベア2と、ベルトコンベア2から所定ピッチで供給された空袋1を袋底側を前方に向けて搬送し、前端から放出するスライドコンベア6と、スライドコンベア6から放出された空袋1を受ける堆積コンベア7からなる。スライドコンベア6は、その前端位置が移動可能であり、前記前端位置を前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側に移動させる。これにより、堆積コンベア7の上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて堆積した空袋群1Aが形成される。この空袋群1Aをそのままコンベアマガジン式給袋装置3に供給する。
【解決手段】 製袋機で製袋した空袋1を搬送するベルトコンベア2と、ベルトコンベア2から所定ピッチで供給された空袋1を袋底側を前方に向けて搬送し、前端から放出するスライドコンベア6と、スライドコンベア6から放出された空袋1を受ける堆積コンベア7からなる。スライドコンベア6は、その前端位置が移動可能であり、前記前端位置を前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側に移動させる。これにより、堆積コンベア7の上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて堆積した空袋群1Aが形成される。この空袋群1Aをそのままコンベアマガジン式給袋装置3に供給する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋詰め包装装置に付属するコンベアマガジン式給袋装置に、製袋機で製造した空袋群を供給するための方法、及びその方法に用いられる空袋群供給装置に関し、特に、製袋機の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機に好適に適用される空袋群供給方法及び空袋群供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンベアマガジン式給袋装置は、下記特許文献1〜4に記載されているように、コンベアなどの搬送手段上に、袋口を前方に向けて空袋を積み重ねて置き(積み重ねた多数の空袋を空袋群という)、上位の袋が前方側にくるように長さ方向に少しずつずらし(刺身状の形態)、前記搬送手段により前方側に送りながら、最前方位置にある空袋から順次取り出して袋詰め包装機に供給するようにしたものであり、それ自体、周知の装置である。
【0003】
従来、製袋メーカーで製造された空袋は、一般的には、所定枚数(例えば100枚)ずつ積み重ねた空袋(空袋群)を束にして帯封をし、多数の束をダンボールに詰めて梱包し、これで包装メーカーまで輸送し、包装メーカーでは、人手により梱包を開いて空袋束を一束ずつ取り出し、コンベアマガジン式空袋供給装置まで運び、帯封を解いて空袋群をコンベア上に置き、積み重ねの形態を刺身状に整えている。
【0004】
一方、特許文献1には、帯封をした多数の束を袋輸送コンテナに詰め、これで包装メーカーまで輸送し、包装メーカーでは、袋輸送コンテナから空袋の束を取り出して袋束マガジンに入れ、袋束マガジンから一束ずつ取り出して袋搬送用トレイに収容し、搬送途中で帯封を解き、コンベアマガジン式空袋供給装置の近傍でトレイから空袋群を取り出し、該コンベアマガジン式空袋供給装置のコンベア上に置き、送り出しベルトにより積み重ねの形態を刺身状に整えるという、一連の方法が開示されている。
【0005】
特許文献2には、上下に積み重ねた空袋群をコンベアマガジン式空袋供給装置の近傍にストックし、適宜該コンベアマガジン式空袋供給装置に補給する(補給する際には積み重ねの形態を刺身状に整える必要がある)ことが記載されている。
特許文献3には、積み重ねの形態を刺身状に整えた空袋群を、コンベアマガジン式空袋供給装置の近傍にストックし、適宜該コンベアマガジン式空袋供給装置に補給することが記載されている。
特許文献4には、製袋機の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機において、製袋機から順次送り出される空袋をコンベアマガジン式給袋装置の手前で上下に積み重ね、その積み重ねた空袋群を前記コンベアマガジン式給袋装置に供給する(供給する際には積み重ねの形態を刺身状に整える必要がある)ことが記載されている。
【0006】
【特許文献1】特許第2982643号公報
【特許文献2】特開平8−337217号公報
【特許文献3】特開2000−191156号公報
【特許文献4】特開2004−42447号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の方法は、いずれの場合でも、製袋機により製造した空袋をいったん上下に積み重ね、コンベアマガジン式給袋装置に補給する段になって、積み重ねた空袋群を、人手により又は専用の装置により、その積み重ねの形態を刺身状に整えたうえで、前記コンベアマガジン式給袋装置に供給している。
従って、上記従来の方法では、次のような問題があった。
(a)空袋群をコンベアマガジン式給袋装置に供給する際には、空袋群の積み重ねの形態を、上下の積み重ねから刺身状の形態に変更する必要がある。これを人手で行うのは面倒であり、前記特許文献1に記載されているように自動的に行うのであれば専用の装置が必要である。なお、前記特許文献1で用いられた送り出しベルトでは、チャック付き袋の積み重ね形態を刺身状に整えることはできない。
(b)空袋がチャック付き袋や自立袋の場合、袋口部と袋底部で厚みが異なるため、多数の空袋を同じ向きで上下に積み重ねると、ストック時や搬送時に積み重ね状態が崩れやすい。
【0008】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、コンベアマガジン式給袋装置に供給する際に空袋群の積み重ね形態を変更する必要がなく、かつチャック付き袋や自立袋であっても、空袋群のストック時や搬送時の積み重ね状態を安定化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、空袋群をコンベアマガジン式給袋装置のコンベア上に置く際に、空袋群の積み重ね形態を刺身状に整えるのであれば、空袋が製袋機から出た段階で、始めからそのような積み重ね形態に積み重ね、その空袋群をその積み重ね形態を維持したままコンベアマガジン式給袋装置に供給し、又はストックしあるいは搬送すればよいのではないか、との着想に基づいてなされたものである。
【0010】
本発明に係る空袋群供給方法は、製袋機で製袋した空袋を、その長さ方向を搬送方向に平行に向けて1枚ずつ堆積コンベア上に送り、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて前記堆積コンベア上に所定枚数堆積させ、堆積した空袋群を前記堆積コンベアにより搬送し、他のコンベアを介し又は介さずして袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする。堆積コンベア上に堆積した空袋群を袋詰め包装機に向けて搬送するのは、前記堆積コンベア自体であり、必要に応じてさらに他のコンベアを用いることもできる。この方法は、製袋機の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機に好適に適用される。
【0011】
この空袋群供給方法を実施する上で、下記に示す空袋群供給装置を利用できる。
(a)一定速度で搬送駆動されて空袋をその長さ方向に平行にかつ袋底側を前方に向けて搬送し、前端から放出する第1コンベアと、製袋機で製袋した空袋を所定ピッチ(回数/分=枚/分)で1枚ずつ前記第1コンベアに供給する空袋供給手段と、前記第1コンベアの下方に前記第1コンベアと搬送方向を平行にして配置され、前記第1コンベアから放出された空袋を受け取る堆積コンベアからなる。前記第1コンベアはその前端位置が前記搬送方向に沿って前後に移動可能であり、前記前端位置を連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側に移動させることにより、前記堆積コンベアの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することができる。この装置において、前記第1コンベアとして、その前端が間欠的又は/及び連続的に搬送方向に沿って前後にスライドし得るスライドコンベアを用いることができる。
【0012】
(b)製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋供給手段から空袋を受け取る堆積コンベアからなる。前記堆積コンベアは搬送方向が前記空袋の長さ方向に平行であり、前記堆積コンベアを連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に搬送作動させることにより、前記堆積コンベアの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成する。堆積コンベア全体を連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に移動させることにより前記のような空袋群を形成することもできる。
【0013】
(c)製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、固定された初期位置及び往動位置に交互に位置決めされ、かつ開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段が閉じたとき空袋を収容保持し、開いたとき空袋を下方に放出する空袋保持装置と、前記空袋保持装置の下方に前記空袋保持装置の移動方向と搬送方向を平行にして配置され、前記空袋保持装置から放出された空袋を受け取る堆積コンベアからなる。前記空袋保持装置は、前記初期位置において前記シャッター手段が閉じた状態で前記空袋供給手段から空袋を受け取り、前記往動位置に移動し、該位置において前記シャッター手段が開いて前記空袋を前記堆積コンベア上に放出し、さらに前記往動位置を1回の往復動ごとに所定距離ずつ袋口側にずらすようになっていて、これにより、前記堆積コンベアの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成する。
【0014】
また、本発明に係る別の空袋群供給方法は、製袋機で製袋した空袋を、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて空袋堆積装置内に所定枚数堆積させ、得られた堆積体を袋の長さ方向を搬送方向に平行に向けて堆積コンベア上にずらした状態を維持したまま送り、この工程を複数回繰り返し、その際に先に送った堆積体の最上位の袋に対し次に送る堆積体の最下位の袋を袋口の方向に前記所定距離ずらして送り、これにより前記堆積コンベア上に複数の堆積体からなる空袋群を堆積させ、この空袋群を前記堆積コンベアにより搬送し、他のコンベアを介し又は介さずして前記空袋群を袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする。堆積コンベア上に堆積した空袋群を袋詰め包装機に向けて搬送するのは、前記堆積コンベア自体であり、必要に応じてさらに他のコンベアを用いることもできる。この方法は、製袋機の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機に好適に適用される。
【0015】
この空袋群供給方法を実施する上で、下記に示す空袋群供給装置を利用できる。
(d)製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段を閉じて前記空袋供給手段から空袋を受け取り所定枚数堆積させ、得られた堆積体を前記シャッター手段を開いて下方に放出する空袋堆積装置と、前記空袋堆積装置の下方に前記空袋堆積装置の移動方向と搬送方向を平行にして配置され、前記空袋堆積装置から放出された堆積体を受け取り、複数の堆積体からなる空袋群を堆積させる堆積コンベアからなる。前記空袋堆積装置は、前記空袋供給手段から空袋を受け取るとき、所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に移動し、これにより、前記空袋堆積装置内に上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて複数枚堆積した空袋の堆積体を形成する。前記堆積コンベアは前記堆積体を受け取るごとに搬送作動され、堆積コンベア上に先に受け取った堆積体の最上位の袋に対し次に受け取る堆積体の最下位の袋が袋口の方向に所定距離ずれて堆積し、これにより堆積コンベア上に空袋群が形成される。
(e)以上(a)〜(d)の装置において、堆積コンベアは直接又は他のコンベア等を介して、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続される。なお、本発明の装置において、コンベアに関し前方、後方というときは、当該コンベアによる通常操業時の空袋群の送り方向を基準にしている。
【0016】
(f)以上(a)〜(d)の装置の応用として、前記堆積コンベアの前方に前記堆積コンベアから空袋群を受け取る第2コンベアが配置され、かつ前記堆積コンベアと第2コンベアの組が2組並列に配置され、これらが一緒に搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により前記堆積コンベアが空袋又は堆積体の受取り位置に交互に位置決めされる空袋群供給装置を挙げることができる。この装置において、前記受取り位置に位置決めされた堆積コンベアの前方に配置された(同じ組の)第2コンベアは、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続される。
この空袋群供給装置によれば、前記受取り位置に位置決めされた一方の堆積コンベアに空袋又は堆積体を供給するとともに、該堆積コンベアの前方に配置された第2コンベア上の空袋群を前記コンベアマガジン式給袋装置のコンベアに送り、一方、受取り位置から外れた他方の堆積コンベアから、その前方に配置された第2コンベアに空袋群を送るという操作ができる。
【0017】
(g)また、以上(a)〜(d)の装置の別の応用として、前記堆積コンベアが一対並列に配置され、これらが一緒に搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により空袋又は堆積体の受取り位置に交互に位置決めされ、一方の堆積コンベアが前記受取り位置にあるとき、他方の堆積コンベアは左右いずれかの非受取り位置にあり、前記一対の堆積コンベアの前方に前記一対の堆積コンベアから空袋群を交互に受け取る第2コンベアが配置され、前記第2コンベアは搬送方向が前記堆積コンベアの搬送方向と平行であり、搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により前記非受取り位置にある堆積コンベアの前方位置に交互に位置決めされる空袋群供給装置を挙げることができる。この装置において、前記第2コンベアが左右いずれかの非受取り位置にある堆積コンベアの前方位置に位置決めされたとき、前記第2コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続される。
この空袋群供給装置によれば、前記受取り位置に位置決めされた一方の堆積コンベアに空袋又は堆積体を供給し、一方、受取り位置から外れた他方の堆積コンベアから、その前方に位置決めされた第2コンベアに空袋群を送る。このとき前記第2コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されている場合、続いて該コンベアに空袋群を送り、第2コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されていない場合、いったん該コンベアの後方に位置決めした後、該コンベアに空袋群を送るという操作ができる。
【0018】
また、本発明に係る別の空袋群供給方法は、製袋機で製袋した空袋を1枚ずつ堆積トレイに送り、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて前記堆積トレイ上に所定枚数堆積させ、堆積トレイ内に堆積した空袋群を該堆積トレイごと搬送し、堆積トレイ内の空袋群を取り出し、袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする。この方法において、堆積トレイは、主として、製袋包装機のように製袋機と袋詰め包装機が連繋していない場合、例えば製袋機と袋詰め包装機が離れた場所に設置されているとか、製袋メーカーで製袋した空袋群を包装メーカーに送る場合などに、空袋群の搬送ケースとして利用される。
【0019】
この空袋群供給方法を実施する上で、下記に示す空袋群供給装置を利用できる。
(a)一定速度で搬送駆動されて空袋をその長さ方向に平行にかつ袋底側を前方に向けて搬送し、前端から放出する第1コンベアと、製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ前記第1コンベアに供給する空袋供給手段と、前記第1コンベアの下方に配置され、該第1コンベアから放出された空袋を受け取る堆積トレイと、前記堆積トレイを搬送する搬送手段からなる。前記第1コンベアはその前端位置が前記搬送方向に沿って前後に移動可能であり、前記前端位置を連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側に移動させることにより、前記堆積トレイの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成する。この装置において、前記第1コンベアとして、その前端が間欠的又は/及び連続的に搬送方向に沿って前後にスライドし得るスライドコンベアを用いることができる。
【0020】
(b)製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、該空袋供給手段から空袋を供給される堆積トレイと、前記堆積トレイを移動させる移動手段からなる。前記移動手段による前記堆積トレイの移動方向が前記空袋の長さ方向に平行であり、前記移動手段により前記堆積トレイを所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に前記空袋の袋底側に移動させることにより、前記堆積トレイの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成する。
【0021】
(c)製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、固定された初期位置及び往動位置に交互に位置決めされ、かつ開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段が閉じたとき空袋を収容保持し、開いたとき空袋を下方に放出する空袋保持装置と、前記空袋保持装置の下方に配置され、前記空袋保持装置から放出された空袋を受け取る堆積トレイと、前記堆積トレイを搬送する搬送手段からなる。前記空袋保持装置は、前記初期位置において前記シャッター手段が閉じた状態で前記空袋供給手段から空袋を受け取り、前記往動位置に移動し、該位置におい前記シャッター手段が開いて前記空袋を前記堆積トレイ上に放出し、さらに前記往動位置を1回の往復動ごとに所定距離ずつ袋口側にずらすようになっていて、これにより、前記堆積トレイの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成する。
【0022】
また、本発明に係る別の空袋群供給方法は、製袋機で製袋した空袋を、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて空袋堆積装置内に所定枚数堆積させ、得られた堆積体を袋の長さ方向を搬送方向に平行に向けて堆積トレイ上にずらした状態を維持したまま送り、この工程を複数回繰り返し、その際に先に送った堆積体の最上位の袋に対し次に送る堆積体の最下位の袋を袋口の方向に前記所定距離ずらして送り、これにより前記堆積トレイ上に複数の堆積体からなる空袋群を堆積させ、この空袋群を前記堆積トレイごと搬送し、前記堆積トレイ内の空袋群を取り出し、袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする。
【0023】
この空袋群供給方法を実施する上で、下記に示す空袋群供給装置を利用できる。
(d)製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段を閉じて前記空袋供給手段から空袋を受け取り所定枚数堆積させ、前記シャッター手段を開いて空袋の堆積体を下方に放出する空袋堆積装置と、前記空袋堆積装置の下方に配置され、前記空袋堆積装置から放出された空袋の堆積体を受け取り、複数の堆積体からなる空袋群を堆積させる堆積トレイと、前記空袋堆積装置の移動方向と搬送方向を平行にして配置され、前記堆積トレイを搬送するトレイコンベアからなる。前記空袋堆積装置は、前記空袋供給手段から空袋を受け取るとき、所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に移動し、これにより、前記空袋堆積装置内に上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて複数枚堆積した空袋の堆積体を形成する。前記トレイコンベアは前記堆積体を受け取るごとに搬送駆動され、堆積トレイ上に先に受け取った堆積体の最上位の袋に対し次に受け取る堆積体の最下位の袋が袋口の方向に所定距離ずれて堆積し、これにより堆積トレイ上に空袋群が形成される。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、空袋が製袋機から出た段階で、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて堆積させ、その形態を維持したまま堆積した空袋群をコンベアマガジン式給袋装置に供給し、又はストックしあるいは搬送するようにしたので、コンベアマガジン式給袋装置に供給する際に空袋群の積み重ね形態を変更する必要がなく、かつ長さ方向に少しずつずらせて積み重ねているため、チャック付き袋や自立袋であっても、空袋群のストック時や搬送時の積み重ね状態を安定化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図1〜図12を参照して、本発明について具体的に説明する。
図1に示す空袋群供給装置は、製袋機の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機(例えば前記特許文献4参照)に適用されたもので、図示しない製袋機により製袋され、次いでベルトコンベア2に載せられて等間隔で1枚ずつ搬送される空袋1を、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置3(袋詰め包装機の本体は図示せず、コンベアマガジン式給袋装置はベルトコンベア4と給袋用吸盤5のみ図示)に供給するものである。
この空袋群供給装置は、ベルトコンベア2(本発明でいう空袋供給手段に相当)と、その下方位置にベルトコンベア2と平行に配置されたスライドコンベア6と、スライドコンベア6の下方位置にスライドコンベア6と平行に配置された堆積コンベア7からなり、堆積コンベア7の前端はコンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4の後方に直列に接続している。
【0026】
ベルトコンベア2は一定速度で搬送作動され、空袋1を一定のピッチ(回数/分=枚/分)で1枚ずつスライドコンベア6に供給する(前端からスライドコンベア6上に落下させる)。ベルトコンベア2上の空袋1は、袋口を前方に向け、長さ方向が搬送方向に平行である。
スライドコンベア6はベルトコンベア2とは逆方向に一定速度で搬送作動され、その前端が間欠的に搬送方向に沿って前後にスライドし得るようになっていて、ベルトコンベア2から供給された空袋1を、袋底を前方に向けて搬送し、前端から放出する(堆積コンベア7のベルト上に落下させる)。この種のスライドコンベア(シャトルコンベアともいう)は、例えば特開平9−272626号公報、特開平10−17134号公報等に記載されているように、周知のコンベアである。
堆積コンベア7はスライドコンベア6とは逆方向に間欠的に搬送作動される。
なお、ベルトコンベア2、スライドコンベア6及び堆積コンベア7の両側に、その搬送方向に沿って、空袋1又は空袋群1Aの両側縁をガイドするガイド板(前記コンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4に設置されている空袋ガイド4a参照)を設置することが望ましい。
【0027】
上記空袋群供給装置において、スライドコンベア6は、前記ピッチで(いいかえれば、空袋1を1枚放出するごとに)、前端位置が所定距離ずつ間欠的に袋口側(後方側)に移動するように設定されている。スライドコンベア6から放出される空袋1が所定枚数に達するまでは堆積コンベア7は停止しており、従って、前記堆積コンベア7の上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離(スライドコンベア6の一度の移動距離と同じ)ずつずれて所定枚数堆積した空袋群1Aが形成される。空袋群1Aが形成されると、直ちに堆積コンベア7が所定距離(空袋群1Aの搬送方向長さ+α)だけ搬送作動され、堆積コンベア7上の空袋群1Aが前方に送られる。このとき、堆積コンベア7上の最も前方の空袋群1Aはコンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4に供給される。一方、スライドコンベア6の前端位置は初期位置(空袋群1Aのうち一番下位の空袋を放出する位置、すなわち、間欠移動を開始する位置)に復帰する。続いて、再びスライドコンベア6の間欠移動が始まり、空袋1が堆積コンベア7上に堆積していく。
【0028】
なお、上記空袋群供給装置では、空袋群1Aの堆積中は、堆積コンベア7を停止させ、スライドコンベア6のみを搬送作動させ、かつその前端位置を所定ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側(後方側)に移動させていたが、次のような作動を行わせることも可能である。
(a)スライドコンベア6の前端位置を所定ピッチで間欠的に移動させる代わりに、所定速度で連続的に移動させる。移動速度は、同じ空袋群1A(上下に隣接する空袋同士のずれ量が前記所定距離となっている)を得るのであれば、間欠的に移動させる場合の平均移動速度と同じにすればよい。
(b)堆積コンベア7を正逆回転可能とし、空袋群1Aの堆積中に、堆積コンベア7を袋底側に(後方に向けて)搬送作動させる。この場合の搬送作動は連続的でも、前記所定ピッチで間欠的に行うのでもよい。堆積コンベア7をこのように搬送作動させることにより、同じ空袋群1A(上下に隣接する空袋同士のずれ量が前記所定距離となっている)を得るのであれば、スライドコンベア6の前端位置の1回の間欠移動による移動距離を短く、又は連続移動する場合はその移動速度を小さくでき、空袋群1A形成後にスライドコンベア6の前端位置が初期位置に復帰するときの移動距離が短くて済み、スピーディーな復帰が可能となる。
【0029】
(c)空袋群1Aの堆積中に、堆積コンベア7を袋口側に(前方に向けて)搬送作動させる。この場合の搬送作動は連続的でも、前記所定ピッチで間欠的に行うのでもよい。堆積コンベア7をこのように搬送作動させることにより、同じ空袋群1A(上下に隣接する空袋同士のずれ量が前記所定距離となっている)を得るのであれば、スライドコンベア6の前端位置の1回の間欠移動による移動距離を長く、又は連続移動する場合はその移動速度を大きくすることになり、空袋群1A形成後にスライドコンベア6の前端位置が初期位置に復帰するときの移動距離が長くなる。一方、堆積コンベア7上にすでに存在していた空袋群1Aは、新たな空袋群1Aの堆積中に前方に搬送されているので、新たな空袋群1A形成後に、堆積コンベア7上の最も前方にある空袋群1Aをコンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4に送るときの搬送距離が短くなり、速やかにベルトコンベア4に供給することができる。例えば、新たな空袋群1Aの堆積完了までに、前記最も前方にある空袋群1Aの大部分がベルトコンベア4上に搬送されるように、堆積コンベア7の1回の間欠移動の移動距離又は連続移動する場合の移動速度を設定することも可能である。
【0030】
(d)また、上記空袋群供給装置では、堆積コンベア7に空袋1を供給するコンベアの前端位置を、連続的に又は所定ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側(後方側)に移動させるため、特にスライドコンベア6を用いていたが、スライドコンベア6に代えて通常のベルトコンベアを使用し、該ベルトコンベアの全体を所定速度で連続的に又は所定ピッチで間欠的に袋口側に移動させることもできる。
(e)さらに、上記空袋群供給装置では、ベルトコンベア4の後方に堆積コンベア7が接続し、堆積コンベア7からベルトコンベア4に直接空袋群を送っていたが、例えばバッファー(貯留装置)の一種として、ベルトコンベア4と堆積コンベア7の間に別のベルトコンベアを配置することもできる。
【0031】
上記空袋群供給装置において、スライドコンベア6の前端から放出される空袋1の落下位置を制御するため、図2,3に示すように、スライドコンベア6の前端位置の所定距離前方に位置決め用の空袋ストッパー9を設置することができる。この空袋ストッパー9は、スライドコンベア6の搬送面より少し上の位置から堆積コンベア7の直上まで上下方向に伸び、その上端から取付用の延長部分10が側方及び後方側に伸びて、スライドコンベア6の前端のローラ軸受11に固定されている。スライドコンベア6の前端が移動(堆積時には後退:図2の矢印参照)しても、該前端位置から空袋ストッパー9までの距離Sは一定に保たれる。
前記距離Sは空袋1の長さよりやや大きく設定され、空袋1がスライドコンベア6から放出されると、その袋底側先端が空袋ストッパー9に当たって前方への移動が止まり、続いて空袋1は空袋ストッパー9に沿って堆積コンベア7上に落下するようになっている。 なお、上記空袋ストッパー9をベルトコンベア2に設置することもできる。
【0032】
また、上記空袋群供給装置において、スライドコンベア6の前端から放出される空袋1の落下位置を制御するため、図4,5に示すように、スライドコンベア6の前端位置の前方に空袋保持装置12を設置することができる。空袋保持装置12は、図示しないブラケットによりスライドコンベア6の前端のローラ軸受(図2参照)に取り付けられ、スライドコンベア6の前端が移動(堆積時には後退:図2の矢印参照)しても、該前端との位置関係は変動しない。空袋保持装置12は、前壁13及び左右の側壁14,15からなる位置決め枠16と、前記側壁14,15の下部に形成された切り欠き内に配置されかつ両端を軸支された一対のシャッター部材17,18、及び前記シャッター部材17,18を互いに逆方向に前記ピッチで間欠的に互いに逆方向に90度ずつ回転させる駆動機構(図示せず)からなる。この駆動機構は後述する中心軸19に連結している。
【0033】
位置決め枠16の左右の側壁14,15は、スライドコンベア6の前端から放出される空袋1の左右両縁を案内するガイド板の役割、前壁13は前記空袋1の先端(袋底側)が当接するストッパーの役割をもつ。前壁13はスライドコンベア6の搬送方向に対して垂直に設置され、スライドコンベア6の搬送面より少し上の位置から前記中心軸19のやや下方位置まで鉛直に伸びている。また、スライドコンベア6の前端と前壁13の間の距離は、空袋1の長さよりやや大きく設定されている。
シャッター部材17,18は、それぞれ中心軸19の周囲に4枚の長方形の板状部材20が十字型(図5参照)に取り付けられた形態であり、中心軸19は前方に向けて傾斜している。シャッター部材17,18が回転を停止したとき、図5に示すように板状部材20が左右(内側及び外側)及び上下に向く。このとき上下方向に向いた板条部材20は、前記位置決め枠16の左右の側壁14,15のちょうど真下に位置する。また、左右を向いた板条部材20,20の高さ(スライドコンベア6に最も近い箇所の高さ)はスライドコンベア6の搬送面よりやや下方に位置する。
【0034】
スライドコンベア6の前端から空袋1が放出されると、位置決め枠16の両側壁14,15の間を通って前方へ移動し、その袋底側先端が前壁13に当たって前方への移動が止まり、前壁13に沿って落下して、内側を向いた左右の板条部材20,20の上に載置される。続いて前記駆動機構によりシャッター部材17,18が、図5に矢印で示すように互いに逆方向に90度回転し、板条部材20,20の上に載置されていた空袋1が堆積コンベア7上に落下する。シャッター部材17,18の回転(空袋1の落下)は、スライドコンベア6が停止したときに行うのが望ましい。
なお、上記空袋保持装置12をベルトコンベア2に設置することもできる。
【0035】
図6に、本発明に係る別の空袋群供給装置を示す(図1の空袋群供給装置と実質的に同じ部材には同じ番号を付与している)。この空袋群供給装置は、製袋機と袋詰め包装機が連繋していない場合に、前記製袋機の下流側に配置され、前記製袋機により製袋され、次いでベルトコンベア2に載せられて等間隔で1枚ずつ搬送される空袋1を、堆積トレイ21に堆積して空袋群1Aを形成するものである。この空袋群1Aは堆積トレイごと袋詰め包装機の近傍に搬送して、該袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給する。
【0036】
この空袋群供給装置は、ベルトコンベア2(本発明でいう空袋供給手段に相当)と、その下方位置にベルトコンベア2と平行に配置されたスライドコンベア6と、スライドコンベア6の下方位置に配置されたベルトコンベア22と、ベルトコンベア22上に載置される前記堆積トレイ21からなる。
この空袋群供給装置では、スライドコンベア6から放出される空袋1が堆積コンベア7にではなく、堆積トレイ21に堆積する点で、図1に示した空袋群供給装置と異なる。ベルトコンベア2とスライドコンベア6の作動は、図1に示した空袋群供給装置と同じである。また、ベルトコンベア22は、図1に示した空袋群供給装置の堆積コンベア7と同じく、空袋1の堆積中は停止し、堆積トレイ21がスライドコンベア6の下方の堆積位置(落下する空袋1を堆積させる位置)に位置決めされている。
【0037】
堆積トレイ21上に空袋1が所定枚数堆積して空袋群1Aが形成されると、直ちにベルトコンベア22が所定距離(堆積トレイ21の搬送方向長さ+α)だけ搬送駆動され、空袋群1Aは堆積トレイ21とともに前方に送られる。ベルトコンベア22上には、複数個の同じ堆積トレイ21が該堆積トレイ21の搬送方向長さ+αの間隔で載置されており、次位の堆積トレイ21が前方に搬送されて前記堆積位置に停止し、空袋1の堆積に備える。一方、スライドコンベア6の前端位置は初期位置(空袋群1Aのうち一番下位の空袋を放出する位置、すなわち、間欠移動を開始する位置)に復帰する。続いて、再びスライドコンベア6の間欠移動が始まり、空袋1が堆積トレイ21上に堆積していく。
【0038】
なお、上記空袋群供給装置では、空袋群1Aの堆積中は、ベルトコンベア22(堆積トレイ21)を停止させ、スライドコンベア6のみを搬送駆動し、かつその前端位置を所定ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側(後方側)に移動させていたが、図1に示した空袋群供給装置と同様に、(a)スライドコンベア6を所定速度で連続的に移動させ、(b)空袋群1Aの堆積中に、ベルトコンベア22により堆積トレイ22を袋底側に移動させ、(c)空袋群1Aの堆積中に、ベルトコンベア22により堆積トレイ22を袋口側に移動させ、あるいは(d)スライドコンベア6の代わりに、通常のベルトコンベアを使用し、該ベルトコンベアの全体を所定速度で連続的に又は所定ピッチで間欠的に袋口側に移動させることもできる。
また、先に説明したストッパー9や空袋保持装置12を、ベルトコンベア2やスライドコンベア6に設置することもできる。
【0039】
図7に、本発明に係る別の空袋群供給装置を示す。この空袋群供給装置は、製袋機23の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機に適用されたもので、製袋機23により製袋され、1枚ずつに分離された空袋1を、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置3(図1と同様に一部のみ図示)に供給するものである。なお、製袋機については、その本体部分は図示せず、製袋されたフィルム24と、それを間欠的に送るフィルム送りローラ25と、そのフィルム24を切断して1枚ずつの空袋1に分離するフィルム切断装置26のみ図示している。
【0040】
この空袋供給装置は、フィルム切断装置26により1枚ずつに分離された空袋1を吸着し、下方に移送して水平状態で解放する空袋供給手段27(空袋を吸着して昇降する吸盤のみ示す)と、その下方位置に配置された堆積コンベア28と、堆積コンベア28の前方に直列に配置された第2コンベア29と、該堆積コンベア28及び第2コンベア29に並列に配置された同じ堆積コンベア31及び第2コンベア32からなる。堆積コンベア28,31は正逆回転可能とされている。
堆積コンベア28,31と第2コンベア29,32は搬送方向に対し垂直に一緒に水平移動可能で、所定距離離れた第1及び第2位置に交互に位置決めされる。図7は、堆積コンベア28,31と第2コンベア29,32が第1位置に位置決めされたときの状態であり、この第1位置において、堆積コンベア28が空袋の受取り位置にあり、第2コンベア29がコンベアマガジン式給袋装置3のコンベア4の後方に直列に接続され、第2位置において、堆積コンベア31が空袋の受取り位置にきて、第2コンベア32が前記コンベア4の後方に直列に接続されるようになっている。
【0041】
この空袋群供給装置において、空袋供給手段27は製袋機で製袋された空袋1を所定ピッチで1枚ずつ、堆積コンベア28の上の決まった位置に、空袋1の長さ方向が前記堆積コンベア28の搬送方向に平行になるように、かつ袋底側を前方に向けて供給する。一方、堆積コンベア28は、前記ピッチで(空袋1を1枚受け取るごとに)、所定距離ずつ間欠的に袋底側に搬送作動させられる。従って、前記堆積コンベア28の上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離(堆積コンベア28の一度の搬送距離と同じ)ずつずれて所定枚数堆積した空袋群1Aが形成される。
なお、前記堆積コンベア28を所定距離ずつ間欠的に搬送作動させる代わりに、所定速度で連続的に搬送作動させてもよい。また、第2コンベア29との連繋を考えなければ、堆積コンベア28の全体を所定速度で連続的に又は所定距離ずつ間欠的移動させてもよい。
【0042】
さて、堆積コンベア28上に空袋1が堆積している間、前回の堆積で堆積コンベア31上に形成された空袋群1Aが、第2コンベア32上に搬送される。また、すでに第2コンベア29上に搬送されていた空袋群1Aがコンベアマガジン式給袋装置3のコンベア4上に供給される。堆積コンベア28上に空袋1が所定枚数堆積した空袋群1Aが形成されると、堆積コンベア28の搬送作動が停止し、堆積コンベア28,31及び第2コンベア29,32が一緒に第2位置に移動して位置決めされ、今度は第2コンベア32が前記コンベア4に直列に接続される。続いて、堆積コンベア31上への空袋1の堆積、堆積コンベア28から第2コンベア29への空袋群1Aの搬送、及び第2コンベア32からコンベア4への空袋群1Aの供給が行われる。
【0043】
なお、上記空袋群供給装置において、ベルトコンベア4と第2コンベア29,32の間に別のベルトコンベアを配置することもできる。また、空袋供給手段27に、先に説明した空袋保持装置12と類似のシャッター部材を備えた空袋保持装置を設置し、空袋供給手段27の吸盤から解放された空袋1が前記空袋保持装置を介して堆積コンベア28又は堆積コンベア31上に放出(落下)されるようにしてもよい。この場合、空袋保持装置のシャッター部材は傾斜していなくてもよい。
【0044】
図8に、本発明に係る別の空袋群供給装置を示す。この空袋群供給装置は、製袋機33の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機に適用されたもので、製袋機33により製袋され、1枚ずつに分離された空袋1を、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置3(図1と同様に一部のみ図示)に供給するものである。なお、製袋機については、その本体部分は図示せず、製袋されたフィルム34と、それを間欠的に送るフィルム送りローラ35と、そのフィルム34を切断して1枚ずつの空袋1に分離するフィルム切断装置36のみ図示している。
【0045】
この空袋供給装置は、フィルム切断装置36により1枚ずつに分離された空袋1を受け入れて保持しかつ放出し得る空袋保持装置37と、その下方位置に配置された堆積コンベア38からなる。堆積コンベア38の前端はコンベアマガジン式給袋装置3のコンベア4に直列に接続している。なお、製袋機33のフィルム切断装置36は、この空袋群供給装置における空袋供給手段として機能する。
空袋保持装置37は、図示しない駆動手段により空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、固定された初期位置(フィルム切断装置36の直下位置)と、往動位置に交互に位置決めされる。一回目の往動位置は初期位置と同じ(つまり移動しない)であるが、その後、1回の往復動ごとに所定距離ずつ袋口側にずれるようになっている。また、空袋保持装置37は全体として箱状をなすが、その底壁が図示しない開閉手段により左右に開閉するシャッター壁になっている(図8に仮想線で開いた状態が示されている)。
堆積コンベア38は、その搬送方向が空袋保持装置37の移動方向に平行になるように配置されている。
【0046】
空袋保持装置37は、前記初期位置において、前記シャッター壁を閉じた状態で、フィルム切断装置36から所定のピッチで空袋1を1枚ずつ供給され、中に保持した状態で前記往動位置に移動し、そこで前記シャッター壁を開き、中の空袋1を堆積コンベア38上に放出し、初期位置に復帰してシャッター壁を閉じ、以上の動きを繰り返す。ただし、1回の往復動ごとに次回の往動位置は所定距離袋口側にずれる(図8では所定距離ずつ遠くなる)。一方、空袋保持装置37から放出される空袋1が所定枚数に達するまでは、堆積コンベア38は停止している。従って、前記堆積コンベア38の上に、上位の空袋1が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて堆積する。
堆積した空袋1が所定枚数に達して空袋群1Aが形成されると、直ちに堆積コンベア38が所定距離(空袋群1Aの搬送方向長さ+α)だけ搬送駆動され、堆積コンベア38上の空袋群1Aが前方に送られる。このとき、堆積コンベア38上の最も前方の空袋群1Aはコンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4に供給される。
続いて、空袋保持装置37は、往動位置が初期位置でもある一回目の往復動から始まって前回と同じ所定回数の往復動を再び繰り返す。
【0047】
なお、上記空袋群供給装置では、空袋群1Aの堆積中は、堆積コンベア38を停止させ、空袋保持装置37のみ移動させ、かつその往動位置を1回の往復動ごとに所定距離ずつ袋口側に移動させていたが、図1に示した空袋群供給装置と同様に、堆積コンベア38を正逆回転可能とし、空袋群1Aの堆積中に、堆積コンベア38を袋底側に搬送駆動させることもできる。あるいは、空袋群1Aの堆積中に、堆積コンベア38を袋口側に搬送駆動させることもできる。また、上記空袋群供給装置において、ベルトコンベア4と堆積コンベア38の間に別のベルトコンベアを配置することもできる。
【0048】
図9に、本発明に係る別の空袋群供給装置を示す。この空袋群供給装置は、製袋機33の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機に適用されたもので、製袋機33により製袋され、1枚ずつに分離された空袋1を、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置3(図1と同様に一部のみ図示)に供給するものである。なお、製袋機については、その本体部分は図示せず、製袋されたフィルム34と、それを間欠的に送るフィルム送りローラ35と、そのフィルム34を切断して1枚ずつの空袋1に分離するフィルム切断装置36のみ図示している。
【0049】
この空袋供給装置は、フィルム切断装置36により1枚ずつに分離された空袋1を吸着し、下方に移送して解放する空袋供給手段41(空袋を吸着して昇降する吸盤のみ示す)と、その下方位置に並列に配置された一対の堆積コンベア42,43と、堆積コンベア42,43とコンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4の間に配置され、搬送方向が該堆積コンベア42,43と平行とされた第2コンベア44からなる。
堆積コンベア42,43は正逆回転可能で、一緒に搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により空袋1の受取り位置に交互に位置決めされ、一方の堆積コンベアが前記受取り位置にきたとき、他方の堆積コンベアは左右いずれかの非受取り位置にくる。図9では、堆積コンベア42が受取り位置、堆積コンベア43が非受取り位置に位置決めされている。
【0050】
第2コンベア44は、前記一対の堆積コンベア42,43から空袋群1Aを交互に受け取り、ベルトコンベア4に供給するもので、搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により非受取り位置にある堆積コンベアの前方位置(図9の実線及び仮想線参照。実線の位置を第1位置、仮想線の位置を第2位置とする)に交互に位置決めされる。堆積コンベア42,43が図示の位置から左側に移動して、堆積コンベア42が非受取り位置に位置決めされるとき、その前方位置(第2位置)に位置決めされる第2コンベア44は、同時にベルトコンベア4の後方に直列に接続される。第2コンベアが第1位置から第2位置へ移動する移動距離は、堆積コンベア42,43の移動距離の倍に設定されている。
【0051】
この空袋群供給装置の作動の一例を示すと次の通りである。
(1)空袋供給手段41は製袋機で製袋された空袋1を所定ピッチで1枚ずつ、堆積コンベア42の上の決まった位置に、空袋1の長さ方向が前記堆積コンベア42の搬送方向に平行になるように、かつ袋底側を前方に向けて供給する。一方、堆積コンベア42は、前記ピッチで(空袋1を1枚受け取るごとに)、所定距離ずつ間欠的に袋底側に搬送作動させられる。従って、前記堆積コンベア42の上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離(堆積コンベア42の一度の搬送距離と同じ)ずつずれて所定枚数堆積した空袋群1Aが形成される。なお、前記堆積コンベア42を所定距離ずつ間欠的に搬送作動させる代わりに、所定速度で連続的に搬送作動させてもよい。
一方、堆積コンベア43側では、第1位置に位置決めされた第2コンベア44が堆積コンベア43の前方に直列に接続されている。
(2)堆積コンベア43及び第2コンベア44が搬送作動し、堆積コンベア43上に形成されていた空袋群1Aが前方に送られ、第2コンベア44上に移される。
【0052】
(3)第2コンベア44が水平移動して第2位置に位置決めされ、続いて搬送作動し、空袋群1Aが前方に送られ、ベルトコンベア4上に移される。一方、堆積コンベア42上に所定枚数の空袋1からなる空袋群1Aが形成される。
(4)堆積コンベア42,43が水平移動し、堆積コンベア43が受取り位置に位置決めされ、堆積コンベア42が第2コンベア44の後方に位置決めされる。続いて、堆積コンベア43上に空袋1が堆積していき(このときの堆積コンベア43の搬送作動は先に説明した堆積コンベア42の搬送作動と同じ)、一方、堆積コンベア42及び第2コンベア44が搬送作動し、堆積コンベア42上に形成されていた空袋群1Aが前方に送られ、第2コンベア44上に移される。
(5)第2コンベア44が搬送作動し、空袋群1Aが前方に送られてベルトコンベア4上に移される。続いて第2コンベア44が水平移動して第1位置に位置決めされる。
(6)堆積コンベア43上に空袋群1Aが形成されたところで、堆積コンベア42,43が水平移動し、堆積コンベア42が受取り位置に位置決めされる。
(7)以上の工程が繰り返される。
【0053】
なお、上記の例では、空袋1を堆積コンベア42,43上に送る手段として、吸盤による空袋供給手段41を用いたが、その代わりに、図1に示すスライドコンベア6、図8に示す空袋保持装置37、あるいは後述する空袋堆積装置53等の空袋(堆積体)供給手段を用いることもできる。この場合、堆積コンベア42,43は、各空袋(堆積体)供給手段に対応した搬送作動を行えばよい。また、上記の例では、第2コンベア44とコンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4を直接接続して空袋群1Aを送ったが、例えばバッファー(貯留装置)の一種として、第2コンベア44とベルトコンベア4の間に他のベルトコンベアを介在させてもよい。
【0054】
図10に、本発明に係る別の空袋群供給装置を示す。この空袋群供給装置は、製袋機の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機に適用されたもので、図示しない製袋機により製袋され、次いでベルトコンベア52に載せられて等間隔で1枚ずつ搬送される空袋1を、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置3(図1と同様に一部のみ図示)に供給するものである。
この空袋供給装置は、ベルトコンベア52(本発明でいう空袋供給手段に相当)と、ベルトコンベア52から空袋1を受け取り、所定枚数堆積させ、得られた堆積体1Bを下方に放出し得る空袋堆積装置53と、その下方位置に配置された堆積コンベア54と、堆積コンベア54の前方に配置された昇降コンベア55と、堆積コンベア54の下方位置において、昇降コンベア55とコンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4の間に配置された第2コンベア56からなる。
【0055】
空袋堆積装置53は全体としてボックス状をなし、その一方の側壁53a(ベルトコンベア52から遠い側の側壁)がベルトコンベア52から供給される空袋1の位置決め用ストッパーとして機能し、その底壁が側壁53a側に若干傾斜し、かつ図示しない開閉手段により左右に開閉し得るシャッター壁になっている(シャッター壁については図8に示す空袋保持装置37参照)。また、空袋堆積装置53は、図示しない駆動手段により空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、ベルトコンベア52から所定ピッチで1枚ずつ供給される空袋1を受け取るとき、所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に移動する。従って、ベルトコンベア52から空袋堆積装置53に空袋1が1枚ずつ供給されると、その空袋1は側壁53aの内面に当たって落下し、空袋堆積装置53内に側壁53aに沿ってかつ上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて堆積する。空袋堆積装置53内に空袋1が規定枚数堆積したとき(堆積体1Bが形成されたとき)、それまで閉じていたシャッター壁を開いて堆積体1Bを下方に放出し、続いてシャッター壁を閉じて、空袋堆積装置53を元の位置に復帰移動させる。なお、復帰した空袋堆積装置53に対して、空袋1の供給が引き続き行われる。
【0056】
堆積コンベア54は、空袋堆積装置53から堆積体1Bが放出されるごとに搬送作動され、このとき、堆積コンベア54上に先に受け取った堆積体1Bの最上位の袋に対し次に受け取る堆積体1Bの最下位の袋が袋口の方向に前記所定距離ずれて堆積するように、前記搬送作動の搬送距離が設定されている。すなわち、堆積コンベア54の一度の搬送距離は、堆積体1Bを構成する空袋1の枚数をnとし、前記所定距離をSとしたとき、n×Sに設定されている。ただし、堆積コンベア54上に複数個の堆積体1Bが堆積して、所定数の空袋1からなる空袋群1Aが形成されたときは、堆積コンベア54は当該空袋群1Aを次の昇降コンベア55上に完全に送るまで搬送作動される。
なお、前記数値nが余り大きくなると、空袋堆積装置53の移動距離が長くなるので、空袋堆積装置53がn番目の空袋1を受け取ってから、堆積体1Bを放出して元の位置に復帰するまでの時間が多く必要となり、ベルトコンベア52からの空袋1の供給ピッチが速いとき、次の空袋1の受け取りに空袋堆積装置53の復帰が間に合わない。一方、前記数値nが余り小さいと、空袋堆積装置53が堆積体1Bを放出する時間間隔が短くなり、堆積コンベア54が空袋群1Aを昇降コンベア55に送るのに要する時間が十分にとれなくなる。前記数値nはこのような事情を考慮して、適宜設定される。
【0057】
前記昇降コンベア55は正逆搬送作動可能で、堆積コンベア54側とは反対側の端部を中心として上下に揺動可能に設置されている。昇降コンベア55は、その揺動により、堆積コンベア54側の端部が昇降し、上昇位置において堆積コンベア54と並ぶ高さとなって、該堆積コンベア54から空袋群1Aを受け入れ、下降位置において堆積コンベア54より低くなり、第2コンベア56と並ぶ高さとなって、該第2コンベア56に空袋群1Aを送る。第2コンベア56はベルトコンベア4の後方に直列に接続されている。
【0058】
なお、上記の例では、空袋堆積装置53から空袋の堆積体1Bを放出して堆積コンベア54上に空袋群1Aを形成したが、その代わりに、図1に示すスライドコンベア6、図7に示す吸盤を用いた空袋供給手段27、図8に示す空袋保持装置37等の空袋供給手段を用いることもできる。この場合、堆積コンベア54は、各空袋供給手段に対応した搬送作動を行えばよい。また、上記の例では、昇降コンベア55とベルトコンベア4の間に第2コンベア56を介在させたが、第2コンベア56をなくして、ベルトコンベア4の後方に下降した昇降コンベア55が直接接続するようにしてもよい。その場合、ベルトコンベア4が堆積コンベア54の下方に位置することになる。さらに、上記の例では、昇降コンベア55を揺動させ、堆積コンベア54側を昇降させたが、昇降コンベア55の全体が水平状態で昇降するようにしてもよい。
【0059】
図11に、本発明に係る別の空袋群供給装置を示す(図10の空袋群供給装置と実質的に同じ部材には同じ番号を付与している)。この空袋群供給装置は、製袋機と袋詰め包装機が連繋していない場合に、前記製袋機の下流側に配置され、前記製袋機により製袋され、次いでベルトコンベア52に載せられて等間隔で1枚ずつ搬送される空袋1を、堆積トレイ21に堆積して空袋群1Aを形成するものである。この空袋群1Aは堆積トレイごと袋詰め包装機の近傍に搬送して、該袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給する。
この空袋群供給装置は、ベルトコンベア52と、ベルトコンベア52から空袋1を受け取り、所定枚数堆積させ、得られた堆積体1Bを下方に放出し得る空袋堆積装置53と、その下方位置に配置されたベルトコンベア58と、ベルトコンベア58上に載置された前記堆積トレイ21からなる。
【0060】
この空袋群供給装置では、空袋堆積装置53から放出される堆積体1Bが堆積コンベア54にではなく、堆積トレイ21に堆積する点で、図10に示した空袋群供給装置と異なる。ベルトコンベア52と空袋堆積装置53の作動は、図1に示した空袋群供給装置と同じである。また、ベルトコンベア58は、図10に示した空袋群供給装置の堆積コンベア54と同様に搬送作動される。
【0061】
図12に、本発明に係る別の空袋群供給装置を示す (図10の空袋群供給装置と実質的に同じ部材には同じ番号を付与している)。この空袋群供給装置は、図10に示す空袋群供給装置に、例えば袋詰め包装機が一時停止して空袋1の消費が滞っている場合などに作動する空袋群収容装置61を付加したものである。
この空袋群収容装置61は、ベルトコンベア上に置かれた空袋群1Aを取出し部材で下から支持して上昇させ、上昇させた空袋群1Aを保持部材で保持して堆積トレイの上方位置に移送し、堆積トレイの底壁に形成された穴を通して受取り部材を上に突出させ、この受け取り部材で空袋群1Aを下から支持し、続いて受取り部材を下降させて堆積トレイから下方に抜き出し、空袋群1Aを堆積トレイ上に置き残すようにしたものである。前記取出し部材は、例えば空袋群の下面中央部を吸着する吸着部(真空吸引穴)を上面に備えた吸着体からなり、これが昇降して、ベルトコンベアの間隙を通して下方から上方に突出し、また下方に引っ込む。前記保持部材は、例えば空袋群の両側部を保持可能で、ベルトコンベアの位置と堆積トレイの間を往復移動する。前記受取り部材は、例えば空袋群の下面中央部を吸着する吸着部(真空吸引穴)を上面に備えた吸着体からなり、これが昇降して、堆積トレイの底壁に形成された穴を通して下方から上方に突出し、また下方に引っ込む。
【0062】
前記空袋群収容装置61について、図12により具体的に説明する。空袋群収容装置61は、昇降コンベア55に続けて配置されたベルトコンベア62と、ベルトコンベア62の一対のコンベアベルト62a,62bの間に配置され、その間を通って昇降可能とされた取出し部材(吸着体63)と、ベルトコンベア62の上方に配置された一対の保持部材64,64と、ベルトコンベア62と同じ高さに平行に配置されたベルトコンベア65と、ベルトコンベア65上に置かれた堆積トレイ66と、ベルトコンベア65の一対のコンベアベルト65a,65bの間に配置され、その間及び堆積トレイ66の底壁に形成された穴66aを通って昇降可能とされた受取り部材(吸着体67)からなる。
【0063】
前記吸着体63,67は、空袋群1Aの全長にほぼ等しい長さを有するボックス状の部材で、水平な上面に吸着穴63a,67aが形成され、ボックス内部は図示しない真空源に連通して真空吸引されている。吸着体63,67が上昇して、その上面が空袋群1Aの底面に当接すると、該底面を吸着し、空袋群1Aの中央部を安定して支持することができる。
前記保持部材64,64は、空袋群1Aの全長にほぼ等しい長さを有し、互いに幅方向に接離可能で、それぞれ空袋群1Aの側部を把持する。
【0064】
この空袋群収容装置61は、袋詰め包装機が正常に作動している場合は作動せず、袋詰め包装機が一時停止し(いわゆるチョコ停)、一方、製袋機が作動を続ける場合などに作動する。その作動は次のように行われる。
(1)空袋群1Aを載せた昇降コンベア55は、下降しないまま通常とは逆に搬送作動する。同時にベルトコンベア62が同じ方向に搬送作動し、空袋群1Aが昇降コンベア55からベルトコンベア62上に送られ、所定位置で停止する。
(2)吸着体63が上昇して、その上面が空袋群1Aの底面の中央部に当接して吸着し、該空袋群1Aを下から支持しベルトコンベア62から上昇させて、保持部材64,64の間に位置させる。
(3)保持部材64,64が互いに接近して上下の爪の間に空袋群1Aの側部を保持する(仮想線参照)。続いて吸着体63のボックス内部が大気還元され(吸着終了)、該吸着体63が元の位置まで下降し、一方、保持部材64,64が水平に移動して、保持した空袋群1Aをベルトコンベア65の上方位置にもたらす。なお、ベルトコンベア65上の所定位置に堆積トレイ66が位置決めされている。
【0065】
(4)吸着体67が堆積トレイ66の穴66aを通って上昇し(仮想線参照)、その上面が保持部材64,64に保持された空袋群1Aの底面の中央部に当接して吸着し、該空袋群1Aを下から支持し、続いて保持部材64,64が互いに離れて空袋群1Aを解放する。
(5)吸着体67が下降して、空袋群1Aが堆積トレイ66内に収容され、続いて吸着体67のボックス内部が大気還元され(吸着終了)、さらに、吸着体67が堆積トレイ66の下まで下降する。この間、保持部材64,64が水平移動して元の位置(図12実線位置)に復帰する。
(6)ベルトコンベア65が搬送作動され、空袋群1Aを収容した堆積トレイ66を次位置に搬送する。また、ベルトコンベア65の所定位置に再び堆積トレイ66を位置決めして、次の空袋群1Aの収容に備える。なお、堆積トレイ66に収容された空袋群1Aは、堆積トレイごと保管しておき、例えば袋詰め包装機を新規に作動させるときにベルトコンベア4に供給する。そのとき、保管していた空袋群1Aがなくなるまで、製袋機の作動開始を遅らせるとよい。
【0066】
なお、図12の例では、袋詰め包装機が一時停止して空袋1の消費が滞り、かつ製袋機が稼動を続けている場合などに、空袋群収容装置61を作動させて空袋群1Aを堆積トレイ66に収容したが、図10の空袋群供給装置のように空袋群収容装置61が設置されていない場合は、昇降コンベア55の端(堆積コンベア54の反対側の端)から空袋群1Aを排出すればよい。この点は、図1,7〜9に示す空袋群供給装置でも同様に考えればよい。逆に、図1,7〜9に示す空袋群供給装置に空袋群収容装置61を設置することもできる。
【0067】
これまで記載した空袋群供給装置(図1,7〜10,12参照)は全て、1つのコンベアマガジン式給袋装置に対応させたものである。もし袋詰め包装機がW型(一度に2つの袋が供給され、かつ2つの袋に対して同時に各袋詰め工程が施される袋詰め包装機、例えば前記特許文献4参照)の場合、コンベアマガジン式給袋装置は2つ必要であり、各コンベアマガジン式給袋装置にそれぞれ空袋群供給装置を配置する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明に係る空袋群供給装置の斜視図である。
【図2】スライドコンベアに設置したストッパーの側面図である。
【図3】その正面図である。
【図4】スライドコンベアに設置した空袋保持装置の側面図である。
【図5】その正面図(一部断面)である。
【図6】本発明に係る別の空袋群供給装置の斜視図である。
【図7】本発明に係るさらに別の空袋群供給装置の斜視図である。
【図8】本発明に係るさらに別の空袋群供給装置の斜視図である。
【図9】本発明に係るさらに別の空袋群供給装置の斜視図である。
【図10】本発明に係るさらに別の空袋群供給装置の斜視図である。
【図11】本発明に係るさらに別の空袋群供給装置の斜視図である。
【図12】本発明に係るさらに別の空袋群供給装置の斜視図である。
【符号の説明】
【0069】
1 空袋
1A 空袋群
1B 空袋の堆積体
2,22,52 ベルトコンベア
3 コンベアマガジン式給袋装置
6 スライドコンベア
7,28,31,38,42,43,54 堆積コンベア
9 空袋ストッパー
12,37 空袋保持装置
21,66 堆積トレイ
29,32,44,56 第2コンベア
53 空袋堆積装置
55 昇降コンベア
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋詰め包装装置に付属するコンベアマガジン式給袋装置に、製袋機で製造した空袋群を供給するための方法、及びその方法に用いられる空袋群供給装置に関し、特に、製袋機の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機に好適に適用される空袋群供給方法及び空袋群供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンベアマガジン式給袋装置は、下記特許文献1〜4に記載されているように、コンベアなどの搬送手段上に、袋口を前方に向けて空袋を積み重ねて置き(積み重ねた多数の空袋を空袋群という)、上位の袋が前方側にくるように長さ方向に少しずつずらし(刺身状の形態)、前記搬送手段により前方側に送りながら、最前方位置にある空袋から順次取り出して袋詰め包装機に供給するようにしたものであり、それ自体、周知の装置である。
【0003】
従来、製袋メーカーで製造された空袋は、一般的には、所定枚数(例えば100枚)ずつ積み重ねた空袋(空袋群)を束にして帯封をし、多数の束をダンボールに詰めて梱包し、これで包装メーカーまで輸送し、包装メーカーでは、人手により梱包を開いて空袋束を一束ずつ取り出し、コンベアマガジン式空袋供給装置まで運び、帯封を解いて空袋群をコンベア上に置き、積み重ねの形態を刺身状に整えている。
【0004】
一方、特許文献1には、帯封をした多数の束を袋輸送コンテナに詰め、これで包装メーカーまで輸送し、包装メーカーでは、袋輸送コンテナから空袋の束を取り出して袋束マガジンに入れ、袋束マガジンから一束ずつ取り出して袋搬送用トレイに収容し、搬送途中で帯封を解き、コンベアマガジン式空袋供給装置の近傍でトレイから空袋群を取り出し、該コンベアマガジン式空袋供給装置のコンベア上に置き、送り出しベルトにより積み重ねの形態を刺身状に整えるという、一連の方法が開示されている。
【0005】
特許文献2には、上下に積み重ねた空袋群をコンベアマガジン式空袋供給装置の近傍にストックし、適宜該コンベアマガジン式空袋供給装置に補給する(補給する際には積み重ねの形態を刺身状に整える必要がある)ことが記載されている。
特許文献3には、積み重ねの形態を刺身状に整えた空袋群を、コンベアマガジン式空袋供給装置の近傍にストックし、適宜該コンベアマガジン式空袋供給装置に補給することが記載されている。
特許文献4には、製袋機の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機において、製袋機から順次送り出される空袋をコンベアマガジン式給袋装置の手前で上下に積み重ね、その積み重ねた空袋群を前記コンベアマガジン式給袋装置に供給する(供給する際には積み重ねの形態を刺身状に整える必要がある)ことが記載されている。
【0006】
【特許文献1】特許第2982643号公報
【特許文献2】特開平8−337217号公報
【特許文献3】特開2000−191156号公報
【特許文献4】特開2004−42447号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の方法は、いずれの場合でも、製袋機により製造した空袋をいったん上下に積み重ね、コンベアマガジン式給袋装置に補給する段になって、積み重ねた空袋群を、人手により又は専用の装置により、その積み重ねの形態を刺身状に整えたうえで、前記コンベアマガジン式給袋装置に供給している。
従って、上記従来の方法では、次のような問題があった。
(a)空袋群をコンベアマガジン式給袋装置に供給する際には、空袋群の積み重ねの形態を、上下の積み重ねから刺身状の形態に変更する必要がある。これを人手で行うのは面倒であり、前記特許文献1に記載されているように自動的に行うのであれば専用の装置が必要である。なお、前記特許文献1で用いられた送り出しベルトでは、チャック付き袋の積み重ね形態を刺身状に整えることはできない。
(b)空袋がチャック付き袋や自立袋の場合、袋口部と袋底部で厚みが異なるため、多数の空袋を同じ向きで上下に積み重ねると、ストック時や搬送時に積み重ね状態が崩れやすい。
【0008】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、コンベアマガジン式給袋装置に供給する際に空袋群の積み重ね形態を変更する必要がなく、かつチャック付き袋や自立袋であっても、空袋群のストック時や搬送時の積み重ね状態を安定化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、空袋群をコンベアマガジン式給袋装置のコンベア上に置く際に、空袋群の積み重ね形態を刺身状に整えるのであれば、空袋が製袋機から出た段階で、始めからそのような積み重ね形態に積み重ね、その空袋群をその積み重ね形態を維持したままコンベアマガジン式給袋装置に供給し、又はストックしあるいは搬送すればよいのではないか、との着想に基づいてなされたものである。
【0010】
本発明に係る空袋群供給方法は、製袋機で製袋した空袋を、その長さ方向を搬送方向に平行に向けて1枚ずつ堆積コンベア上に送り、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて前記堆積コンベア上に所定枚数堆積させ、堆積した空袋群を前記堆積コンベアにより搬送し、他のコンベアを介し又は介さずして袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする。堆積コンベア上に堆積した空袋群を袋詰め包装機に向けて搬送するのは、前記堆積コンベア自体であり、必要に応じてさらに他のコンベアを用いることもできる。この方法は、製袋機の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機に好適に適用される。
【0011】
この空袋群供給方法を実施する上で、下記に示す空袋群供給装置を利用できる。
(a)一定速度で搬送駆動されて空袋をその長さ方向に平行にかつ袋底側を前方に向けて搬送し、前端から放出する第1コンベアと、製袋機で製袋した空袋を所定ピッチ(回数/分=枚/分)で1枚ずつ前記第1コンベアに供給する空袋供給手段と、前記第1コンベアの下方に前記第1コンベアと搬送方向を平行にして配置され、前記第1コンベアから放出された空袋を受け取る堆積コンベアからなる。前記第1コンベアはその前端位置が前記搬送方向に沿って前後に移動可能であり、前記前端位置を連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側に移動させることにより、前記堆積コンベアの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することができる。この装置において、前記第1コンベアとして、その前端が間欠的又は/及び連続的に搬送方向に沿って前後にスライドし得るスライドコンベアを用いることができる。
【0012】
(b)製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋供給手段から空袋を受け取る堆積コンベアからなる。前記堆積コンベアは搬送方向が前記空袋の長さ方向に平行であり、前記堆積コンベアを連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に搬送作動させることにより、前記堆積コンベアの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成する。堆積コンベア全体を連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に移動させることにより前記のような空袋群を形成することもできる。
【0013】
(c)製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、固定された初期位置及び往動位置に交互に位置決めされ、かつ開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段が閉じたとき空袋を収容保持し、開いたとき空袋を下方に放出する空袋保持装置と、前記空袋保持装置の下方に前記空袋保持装置の移動方向と搬送方向を平行にして配置され、前記空袋保持装置から放出された空袋を受け取る堆積コンベアからなる。前記空袋保持装置は、前記初期位置において前記シャッター手段が閉じた状態で前記空袋供給手段から空袋を受け取り、前記往動位置に移動し、該位置において前記シャッター手段が開いて前記空袋を前記堆積コンベア上に放出し、さらに前記往動位置を1回の往復動ごとに所定距離ずつ袋口側にずらすようになっていて、これにより、前記堆積コンベアの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成する。
【0014】
また、本発明に係る別の空袋群供給方法は、製袋機で製袋した空袋を、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて空袋堆積装置内に所定枚数堆積させ、得られた堆積体を袋の長さ方向を搬送方向に平行に向けて堆積コンベア上にずらした状態を維持したまま送り、この工程を複数回繰り返し、その際に先に送った堆積体の最上位の袋に対し次に送る堆積体の最下位の袋を袋口の方向に前記所定距離ずらして送り、これにより前記堆積コンベア上に複数の堆積体からなる空袋群を堆積させ、この空袋群を前記堆積コンベアにより搬送し、他のコンベアを介し又は介さずして前記空袋群を袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする。堆積コンベア上に堆積した空袋群を袋詰め包装機に向けて搬送するのは、前記堆積コンベア自体であり、必要に応じてさらに他のコンベアを用いることもできる。この方法は、製袋機の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機に好適に適用される。
【0015】
この空袋群供給方法を実施する上で、下記に示す空袋群供給装置を利用できる。
(d)製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段を閉じて前記空袋供給手段から空袋を受け取り所定枚数堆積させ、得られた堆積体を前記シャッター手段を開いて下方に放出する空袋堆積装置と、前記空袋堆積装置の下方に前記空袋堆積装置の移動方向と搬送方向を平行にして配置され、前記空袋堆積装置から放出された堆積体を受け取り、複数の堆積体からなる空袋群を堆積させる堆積コンベアからなる。前記空袋堆積装置は、前記空袋供給手段から空袋を受け取るとき、所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に移動し、これにより、前記空袋堆積装置内に上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて複数枚堆積した空袋の堆積体を形成する。前記堆積コンベアは前記堆積体を受け取るごとに搬送作動され、堆積コンベア上に先に受け取った堆積体の最上位の袋に対し次に受け取る堆積体の最下位の袋が袋口の方向に所定距離ずれて堆積し、これにより堆積コンベア上に空袋群が形成される。
(e)以上(a)〜(d)の装置において、堆積コンベアは直接又は他のコンベア等を介して、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続される。なお、本発明の装置において、コンベアに関し前方、後方というときは、当該コンベアによる通常操業時の空袋群の送り方向を基準にしている。
【0016】
(f)以上(a)〜(d)の装置の応用として、前記堆積コンベアの前方に前記堆積コンベアから空袋群を受け取る第2コンベアが配置され、かつ前記堆積コンベアと第2コンベアの組が2組並列に配置され、これらが一緒に搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により前記堆積コンベアが空袋又は堆積体の受取り位置に交互に位置決めされる空袋群供給装置を挙げることができる。この装置において、前記受取り位置に位置決めされた堆積コンベアの前方に配置された(同じ組の)第2コンベアは、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続される。
この空袋群供給装置によれば、前記受取り位置に位置決めされた一方の堆積コンベアに空袋又は堆積体を供給するとともに、該堆積コンベアの前方に配置された第2コンベア上の空袋群を前記コンベアマガジン式給袋装置のコンベアに送り、一方、受取り位置から外れた他方の堆積コンベアから、その前方に配置された第2コンベアに空袋群を送るという操作ができる。
【0017】
(g)また、以上(a)〜(d)の装置の別の応用として、前記堆積コンベアが一対並列に配置され、これらが一緒に搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により空袋又は堆積体の受取り位置に交互に位置決めされ、一方の堆積コンベアが前記受取り位置にあるとき、他方の堆積コンベアは左右いずれかの非受取り位置にあり、前記一対の堆積コンベアの前方に前記一対の堆積コンベアから空袋群を交互に受け取る第2コンベアが配置され、前記第2コンベアは搬送方向が前記堆積コンベアの搬送方向と平行であり、搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により前記非受取り位置にある堆積コンベアの前方位置に交互に位置決めされる空袋群供給装置を挙げることができる。この装置において、前記第2コンベアが左右いずれかの非受取り位置にある堆積コンベアの前方位置に位置決めされたとき、前記第2コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続される。
この空袋群供給装置によれば、前記受取り位置に位置決めされた一方の堆積コンベアに空袋又は堆積体を供給し、一方、受取り位置から外れた他方の堆積コンベアから、その前方に位置決めされた第2コンベアに空袋群を送る。このとき前記第2コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されている場合、続いて該コンベアに空袋群を送り、第2コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されていない場合、いったん該コンベアの後方に位置決めした後、該コンベアに空袋群を送るという操作ができる。
【0018】
また、本発明に係る別の空袋群供給方法は、製袋機で製袋した空袋を1枚ずつ堆積トレイに送り、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて前記堆積トレイ上に所定枚数堆積させ、堆積トレイ内に堆積した空袋群を該堆積トレイごと搬送し、堆積トレイ内の空袋群を取り出し、袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする。この方法において、堆積トレイは、主として、製袋包装機のように製袋機と袋詰め包装機が連繋していない場合、例えば製袋機と袋詰め包装機が離れた場所に設置されているとか、製袋メーカーで製袋した空袋群を包装メーカーに送る場合などに、空袋群の搬送ケースとして利用される。
【0019】
この空袋群供給方法を実施する上で、下記に示す空袋群供給装置を利用できる。
(a)一定速度で搬送駆動されて空袋をその長さ方向に平行にかつ袋底側を前方に向けて搬送し、前端から放出する第1コンベアと、製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ前記第1コンベアに供給する空袋供給手段と、前記第1コンベアの下方に配置され、該第1コンベアから放出された空袋を受け取る堆積トレイと、前記堆積トレイを搬送する搬送手段からなる。前記第1コンベアはその前端位置が前記搬送方向に沿って前後に移動可能であり、前記前端位置を連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側に移動させることにより、前記堆積トレイの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成する。この装置において、前記第1コンベアとして、その前端が間欠的又は/及び連続的に搬送方向に沿って前後にスライドし得るスライドコンベアを用いることができる。
【0020】
(b)製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、該空袋供給手段から空袋を供給される堆積トレイと、前記堆積トレイを移動させる移動手段からなる。前記移動手段による前記堆積トレイの移動方向が前記空袋の長さ方向に平行であり、前記移動手段により前記堆積トレイを所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に前記空袋の袋底側に移動させることにより、前記堆積トレイの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成する。
【0021】
(c)製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、固定された初期位置及び往動位置に交互に位置決めされ、かつ開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段が閉じたとき空袋を収容保持し、開いたとき空袋を下方に放出する空袋保持装置と、前記空袋保持装置の下方に配置され、前記空袋保持装置から放出された空袋を受け取る堆積トレイと、前記堆積トレイを搬送する搬送手段からなる。前記空袋保持装置は、前記初期位置において前記シャッター手段が閉じた状態で前記空袋供給手段から空袋を受け取り、前記往動位置に移動し、該位置におい前記シャッター手段が開いて前記空袋を前記堆積トレイ上に放出し、さらに前記往動位置を1回の往復動ごとに所定距離ずつ袋口側にずらすようになっていて、これにより、前記堆積トレイの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成する。
【0022】
また、本発明に係る別の空袋群供給方法は、製袋機で製袋した空袋を、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて空袋堆積装置内に所定枚数堆積させ、得られた堆積体を袋の長さ方向を搬送方向に平行に向けて堆積トレイ上にずらした状態を維持したまま送り、この工程を複数回繰り返し、その際に先に送った堆積体の最上位の袋に対し次に送る堆積体の最下位の袋を袋口の方向に前記所定距離ずらして送り、これにより前記堆積トレイ上に複数の堆積体からなる空袋群を堆積させ、この空袋群を前記堆積トレイごと搬送し、前記堆積トレイ内の空袋群を取り出し、袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする。
【0023】
この空袋群供給方法を実施する上で、下記に示す空袋群供給装置を利用できる。
(d)製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段を閉じて前記空袋供給手段から空袋を受け取り所定枚数堆積させ、前記シャッター手段を開いて空袋の堆積体を下方に放出する空袋堆積装置と、前記空袋堆積装置の下方に配置され、前記空袋堆積装置から放出された空袋の堆積体を受け取り、複数の堆積体からなる空袋群を堆積させる堆積トレイと、前記空袋堆積装置の移動方向と搬送方向を平行にして配置され、前記堆積トレイを搬送するトレイコンベアからなる。前記空袋堆積装置は、前記空袋供給手段から空袋を受け取るとき、所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に移動し、これにより、前記空袋堆積装置内に上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて複数枚堆積した空袋の堆積体を形成する。前記トレイコンベアは前記堆積体を受け取るごとに搬送駆動され、堆積トレイ上に先に受け取った堆積体の最上位の袋に対し次に受け取る堆積体の最下位の袋が袋口の方向に所定距離ずれて堆積し、これにより堆積トレイ上に空袋群が形成される。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、空袋が製袋機から出た段階で、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて堆積させ、その形態を維持したまま堆積した空袋群をコンベアマガジン式給袋装置に供給し、又はストックしあるいは搬送するようにしたので、コンベアマガジン式給袋装置に供給する際に空袋群の積み重ね形態を変更する必要がなく、かつ長さ方向に少しずつずらせて積み重ねているため、チャック付き袋や自立袋であっても、空袋群のストック時や搬送時の積み重ね状態を安定化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図1〜図12を参照して、本発明について具体的に説明する。
図1に示す空袋群供給装置は、製袋機の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機(例えば前記特許文献4参照)に適用されたもので、図示しない製袋機により製袋され、次いでベルトコンベア2に載せられて等間隔で1枚ずつ搬送される空袋1を、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置3(袋詰め包装機の本体は図示せず、コンベアマガジン式給袋装置はベルトコンベア4と給袋用吸盤5のみ図示)に供給するものである。
この空袋群供給装置は、ベルトコンベア2(本発明でいう空袋供給手段に相当)と、その下方位置にベルトコンベア2と平行に配置されたスライドコンベア6と、スライドコンベア6の下方位置にスライドコンベア6と平行に配置された堆積コンベア7からなり、堆積コンベア7の前端はコンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4の後方に直列に接続している。
【0026】
ベルトコンベア2は一定速度で搬送作動され、空袋1を一定のピッチ(回数/分=枚/分)で1枚ずつスライドコンベア6に供給する(前端からスライドコンベア6上に落下させる)。ベルトコンベア2上の空袋1は、袋口を前方に向け、長さ方向が搬送方向に平行である。
スライドコンベア6はベルトコンベア2とは逆方向に一定速度で搬送作動され、その前端が間欠的に搬送方向に沿って前後にスライドし得るようになっていて、ベルトコンベア2から供給された空袋1を、袋底を前方に向けて搬送し、前端から放出する(堆積コンベア7のベルト上に落下させる)。この種のスライドコンベア(シャトルコンベアともいう)は、例えば特開平9−272626号公報、特開平10−17134号公報等に記載されているように、周知のコンベアである。
堆積コンベア7はスライドコンベア6とは逆方向に間欠的に搬送作動される。
なお、ベルトコンベア2、スライドコンベア6及び堆積コンベア7の両側に、その搬送方向に沿って、空袋1又は空袋群1Aの両側縁をガイドするガイド板(前記コンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4に設置されている空袋ガイド4a参照)を設置することが望ましい。
【0027】
上記空袋群供給装置において、スライドコンベア6は、前記ピッチで(いいかえれば、空袋1を1枚放出するごとに)、前端位置が所定距離ずつ間欠的に袋口側(後方側)に移動するように設定されている。スライドコンベア6から放出される空袋1が所定枚数に達するまでは堆積コンベア7は停止しており、従って、前記堆積コンベア7の上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離(スライドコンベア6の一度の移動距離と同じ)ずつずれて所定枚数堆積した空袋群1Aが形成される。空袋群1Aが形成されると、直ちに堆積コンベア7が所定距離(空袋群1Aの搬送方向長さ+α)だけ搬送作動され、堆積コンベア7上の空袋群1Aが前方に送られる。このとき、堆積コンベア7上の最も前方の空袋群1Aはコンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4に供給される。一方、スライドコンベア6の前端位置は初期位置(空袋群1Aのうち一番下位の空袋を放出する位置、すなわち、間欠移動を開始する位置)に復帰する。続いて、再びスライドコンベア6の間欠移動が始まり、空袋1が堆積コンベア7上に堆積していく。
【0028】
なお、上記空袋群供給装置では、空袋群1Aの堆積中は、堆積コンベア7を停止させ、スライドコンベア6のみを搬送作動させ、かつその前端位置を所定ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側(後方側)に移動させていたが、次のような作動を行わせることも可能である。
(a)スライドコンベア6の前端位置を所定ピッチで間欠的に移動させる代わりに、所定速度で連続的に移動させる。移動速度は、同じ空袋群1A(上下に隣接する空袋同士のずれ量が前記所定距離となっている)を得るのであれば、間欠的に移動させる場合の平均移動速度と同じにすればよい。
(b)堆積コンベア7を正逆回転可能とし、空袋群1Aの堆積中に、堆積コンベア7を袋底側に(後方に向けて)搬送作動させる。この場合の搬送作動は連続的でも、前記所定ピッチで間欠的に行うのでもよい。堆積コンベア7をこのように搬送作動させることにより、同じ空袋群1A(上下に隣接する空袋同士のずれ量が前記所定距離となっている)を得るのであれば、スライドコンベア6の前端位置の1回の間欠移動による移動距離を短く、又は連続移動する場合はその移動速度を小さくでき、空袋群1A形成後にスライドコンベア6の前端位置が初期位置に復帰するときの移動距離が短くて済み、スピーディーな復帰が可能となる。
【0029】
(c)空袋群1Aの堆積中に、堆積コンベア7を袋口側に(前方に向けて)搬送作動させる。この場合の搬送作動は連続的でも、前記所定ピッチで間欠的に行うのでもよい。堆積コンベア7をこのように搬送作動させることにより、同じ空袋群1A(上下に隣接する空袋同士のずれ量が前記所定距離となっている)を得るのであれば、スライドコンベア6の前端位置の1回の間欠移動による移動距離を長く、又は連続移動する場合はその移動速度を大きくすることになり、空袋群1A形成後にスライドコンベア6の前端位置が初期位置に復帰するときの移動距離が長くなる。一方、堆積コンベア7上にすでに存在していた空袋群1Aは、新たな空袋群1Aの堆積中に前方に搬送されているので、新たな空袋群1A形成後に、堆積コンベア7上の最も前方にある空袋群1Aをコンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4に送るときの搬送距離が短くなり、速やかにベルトコンベア4に供給することができる。例えば、新たな空袋群1Aの堆積完了までに、前記最も前方にある空袋群1Aの大部分がベルトコンベア4上に搬送されるように、堆積コンベア7の1回の間欠移動の移動距離又は連続移動する場合の移動速度を設定することも可能である。
【0030】
(d)また、上記空袋群供給装置では、堆積コンベア7に空袋1を供給するコンベアの前端位置を、連続的に又は所定ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側(後方側)に移動させるため、特にスライドコンベア6を用いていたが、スライドコンベア6に代えて通常のベルトコンベアを使用し、該ベルトコンベアの全体を所定速度で連続的に又は所定ピッチで間欠的に袋口側に移動させることもできる。
(e)さらに、上記空袋群供給装置では、ベルトコンベア4の後方に堆積コンベア7が接続し、堆積コンベア7からベルトコンベア4に直接空袋群を送っていたが、例えばバッファー(貯留装置)の一種として、ベルトコンベア4と堆積コンベア7の間に別のベルトコンベアを配置することもできる。
【0031】
上記空袋群供給装置において、スライドコンベア6の前端から放出される空袋1の落下位置を制御するため、図2,3に示すように、スライドコンベア6の前端位置の所定距離前方に位置決め用の空袋ストッパー9を設置することができる。この空袋ストッパー9は、スライドコンベア6の搬送面より少し上の位置から堆積コンベア7の直上まで上下方向に伸び、その上端から取付用の延長部分10が側方及び後方側に伸びて、スライドコンベア6の前端のローラ軸受11に固定されている。スライドコンベア6の前端が移動(堆積時には後退:図2の矢印参照)しても、該前端位置から空袋ストッパー9までの距離Sは一定に保たれる。
前記距離Sは空袋1の長さよりやや大きく設定され、空袋1がスライドコンベア6から放出されると、その袋底側先端が空袋ストッパー9に当たって前方への移動が止まり、続いて空袋1は空袋ストッパー9に沿って堆積コンベア7上に落下するようになっている。 なお、上記空袋ストッパー9をベルトコンベア2に設置することもできる。
【0032】
また、上記空袋群供給装置において、スライドコンベア6の前端から放出される空袋1の落下位置を制御するため、図4,5に示すように、スライドコンベア6の前端位置の前方に空袋保持装置12を設置することができる。空袋保持装置12は、図示しないブラケットによりスライドコンベア6の前端のローラ軸受(図2参照)に取り付けられ、スライドコンベア6の前端が移動(堆積時には後退:図2の矢印参照)しても、該前端との位置関係は変動しない。空袋保持装置12は、前壁13及び左右の側壁14,15からなる位置決め枠16と、前記側壁14,15の下部に形成された切り欠き内に配置されかつ両端を軸支された一対のシャッター部材17,18、及び前記シャッター部材17,18を互いに逆方向に前記ピッチで間欠的に互いに逆方向に90度ずつ回転させる駆動機構(図示せず)からなる。この駆動機構は後述する中心軸19に連結している。
【0033】
位置決め枠16の左右の側壁14,15は、スライドコンベア6の前端から放出される空袋1の左右両縁を案内するガイド板の役割、前壁13は前記空袋1の先端(袋底側)が当接するストッパーの役割をもつ。前壁13はスライドコンベア6の搬送方向に対して垂直に設置され、スライドコンベア6の搬送面より少し上の位置から前記中心軸19のやや下方位置まで鉛直に伸びている。また、スライドコンベア6の前端と前壁13の間の距離は、空袋1の長さよりやや大きく設定されている。
シャッター部材17,18は、それぞれ中心軸19の周囲に4枚の長方形の板状部材20が十字型(図5参照)に取り付けられた形態であり、中心軸19は前方に向けて傾斜している。シャッター部材17,18が回転を停止したとき、図5に示すように板状部材20が左右(内側及び外側)及び上下に向く。このとき上下方向に向いた板条部材20は、前記位置決め枠16の左右の側壁14,15のちょうど真下に位置する。また、左右を向いた板条部材20,20の高さ(スライドコンベア6に最も近い箇所の高さ)はスライドコンベア6の搬送面よりやや下方に位置する。
【0034】
スライドコンベア6の前端から空袋1が放出されると、位置決め枠16の両側壁14,15の間を通って前方へ移動し、その袋底側先端が前壁13に当たって前方への移動が止まり、前壁13に沿って落下して、内側を向いた左右の板条部材20,20の上に載置される。続いて前記駆動機構によりシャッター部材17,18が、図5に矢印で示すように互いに逆方向に90度回転し、板条部材20,20の上に載置されていた空袋1が堆積コンベア7上に落下する。シャッター部材17,18の回転(空袋1の落下)は、スライドコンベア6が停止したときに行うのが望ましい。
なお、上記空袋保持装置12をベルトコンベア2に設置することもできる。
【0035】
図6に、本発明に係る別の空袋群供給装置を示す(図1の空袋群供給装置と実質的に同じ部材には同じ番号を付与している)。この空袋群供給装置は、製袋機と袋詰め包装機が連繋していない場合に、前記製袋機の下流側に配置され、前記製袋機により製袋され、次いでベルトコンベア2に載せられて等間隔で1枚ずつ搬送される空袋1を、堆積トレイ21に堆積して空袋群1Aを形成するものである。この空袋群1Aは堆積トレイごと袋詰め包装機の近傍に搬送して、該袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給する。
【0036】
この空袋群供給装置は、ベルトコンベア2(本発明でいう空袋供給手段に相当)と、その下方位置にベルトコンベア2と平行に配置されたスライドコンベア6と、スライドコンベア6の下方位置に配置されたベルトコンベア22と、ベルトコンベア22上に載置される前記堆積トレイ21からなる。
この空袋群供給装置では、スライドコンベア6から放出される空袋1が堆積コンベア7にではなく、堆積トレイ21に堆積する点で、図1に示した空袋群供給装置と異なる。ベルトコンベア2とスライドコンベア6の作動は、図1に示した空袋群供給装置と同じである。また、ベルトコンベア22は、図1に示した空袋群供給装置の堆積コンベア7と同じく、空袋1の堆積中は停止し、堆積トレイ21がスライドコンベア6の下方の堆積位置(落下する空袋1を堆積させる位置)に位置決めされている。
【0037】
堆積トレイ21上に空袋1が所定枚数堆積して空袋群1Aが形成されると、直ちにベルトコンベア22が所定距離(堆積トレイ21の搬送方向長さ+α)だけ搬送駆動され、空袋群1Aは堆積トレイ21とともに前方に送られる。ベルトコンベア22上には、複数個の同じ堆積トレイ21が該堆積トレイ21の搬送方向長さ+αの間隔で載置されており、次位の堆積トレイ21が前方に搬送されて前記堆積位置に停止し、空袋1の堆積に備える。一方、スライドコンベア6の前端位置は初期位置(空袋群1Aのうち一番下位の空袋を放出する位置、すなわち、間欠移動を開始する位置)に復帰する。続いて、再びスライドコンベア6の間欠移動が始まり、空袋1が堆積トレイ21上に堆積していく。
【0038】
なお、上記空袋群供給装置では、空袋群1Aの堆積中は、ベルトコンベア22(堆積トレイ21)を停止させ、スライドコンベア6のみを搬送駆動し、かつその前端位置を所定ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側(後方側)に移動させていたが、図1に示した空袋群供給装置と同様に、(a)スライドコンベア6を所定速度で連続的に移動させ、(b)空袋群1Aの堆積中に、ベルトコンベア22により堆積トレイ22を袋底側に移動させ、(c)空袋群1Aの堆積中に、ベルトコンベア22により堆積トレイ22を袋口側に移動させ、あるいは(d)スライドコンベア6の代わりに、通常のベルトコンベアを使用し、該ベルトコンベアの全体を所定速度で連続的に又は所定ピッチで間欠的に袋口側に移動させることもできる。
また、先に説明したストッパー9や空袋保持装置12を、ベルトコンベア2やスライドコンベア6に設置することもできる。
【0039】
図7に、本発明に係る別の空袋群供給装置を示す。この空袋群供給装置は、製袋機23の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機に適用されたもので、製袋機23により製袋され、1枚ずつに分離された空袋1を、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置3(図1と同様に一部のみ図示)に供給するものである。なお、製袋機については、その本体部分は図示せず、製袋されたフィルム24と、それを間欠的に送るフィルム送りローラ25と、そのフィルム24を切断して1枚ずつの空袋1に分離するフィルム切断装置26のみ図示している。
【0040】
この空袋供給装置は、フィルム切断装置26により1枚ずつに分離された空袋1を吸着し、下方に移送して水平状態で解放する空袋供給手段27(空袋を吸着して昇降する吸盤のみ示す)と、その下方位置に配置された堆積コンベア28と、堆積コンベア28の前方に直列に配置された第2コンベア29と、該堆積コンベア28及び第2コンベア29に並列に配置された同じ堆積コンベア31及び第2コンベア32からなる。堆積コンベア28,31は正逆回転可能とされている。
堆積コンベア28,31と第2コンベア29,32は搬送方向に対し垂直に一緒に水平移動可能で、所定距離離れた第1及び第2位置に交互に位置決めされる。図7は、堆積コンベア28,31と第2コンベア29,32が第1位置に位置決めされたときの状態であり、この第1位置において、堆積コンベア28が空袋の受取り位置にあり、第2コンベア29がコンベアマガジン式給袋装置3のコンベア4の後方に直列に接続され、第2位置において、堆積コンベア31が空袋の受取り位置にきて、第2コンベア32が前記コンベア4の後方に直列に接続されるようになっている。
【0041】
この空袋群供給装置において、空袋供給手段27は製袋機で製袋された空袋1を所定ピッチで1枚ずつ、堆積コンベア28の上の決まった位置に、空袋1の長さ方向が前記堆積コンベア28の搬送方向に平行になるように、かつ袋底側を前方に向けて供給する。一方、堆積コンベア28は、前記ピッチで(空袋1を1枚受け取るごとに)、所定距離ずつ間欠的に袋底側に搬送作動させられる。従って、前記堆積コンベア28の上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離(堆積コンベア28の一度の搬送距離と同じ)ずつずれて所定枚数堆積した空袋群1Aが形成される。
なお、前記堆積コンベア28を所定距離ずつ間欠的に搬送作動させる代わりに、所定速度で連続的に搬送作動させてもよい。また、第2コンベア29との連繋を考えなければ、堆積コンベア28の全体を所定速度で連続的に又は所定距離ずつ間欠的移動させてもよい。
【0042】
さて、堆積コンベア28上に空袋1が堆積している間、前回の堆積で堆積コンベア31上に形成された空袋群1Aが、第2コンベア32上に搬送される。また、すでに第2コンベア29上に搬送されていた空袋群1Aがコンベアマガジン式給袋装置3のコンベア4上に供給される。堆積コンベア28上に空袋1が所定枚数堆積した空袋群1Aが形成されると、堆積コンベア28の搬送作動が停止し、堆積コンベア28,31及び第2コンベア29,32が一緒に第2位置に移動して位置決めされ、今度は第2コンベア32が前記コンベア4に直列に接続される。続いて、堆積コンベア31上への空袋1の堆積、堆積コンベア28から第2コンベア29への空袋群1Aの搬送、及び第2コンベア32からコンベア4への空袋群1Aの供給が行われる。
【0043】
なお、上記空袋群供給装置において、ベルトコンベア4と第2コンベア29,32の間に別のベルトコンベアを配置することもできる。また、空袋供給手段27に、先に説明した空袋保持装置12と類似のシャッター部材を備えた空袋保持装置を設置し、空袋供給手段27の吸盤から解放された空袋1が前記空袋保持装置を介して堆積コンベア28又は堆積コンベア31上に放出(落下)されるようにしてもよい。この場合、空袋保持装置のシャッター部材は傾斜していなくてもよい。
【0044】
図8に、本発明に係る別の空袋群供給装置を示す。この空袋群供給装置は、製袋機33の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機に適用されたもので、製袋機33により製袋され、1枚ずつに分離された空袋1を、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置3(図1と同様に一部のみ図示)に供給するものである。なお、製袋機については、その本体部分は図示せず、製袋されたフィルム34と、それを間欠的に送るフィルム送りローラ35と、そのフィルム34を切断して1枚ずつの空袋1に分離するフィルム切断装置36のみ図示している。
【0045】
この空袋供給装置は、フィルム切断装置36により1枚ずつに分離された空袋1を受け入れて保持しかつ放出し得る空袋保持装置37と、その下方位置に配置された堆積コンベア38からなる。堆積コンベア38の前端はコンベアマガジン式給袋装置3のコンベア4に直列に接続している。なお、製袋機33のフィルム切断装置36は、この空袋群供給装置における空袋供給手段として機能する。
空袋保持装置37は、図示しない駆動手段により空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、固定された初期位置(フィルム切断装置36の直下位置)と、往動位置に交互に位置決めされる。一回目の往動位置は初期位置と同じ(つまり移動しない)であるが、その後、1回の往復動ごとに所定距離ずつ袋口側にずれるようになっている。また、空袋保持装置37は全体として箱状をなすが、その底壁が図示しない開閉手段により左右に開閉するシャッター壁になっている(図8に仮想線で開いた状態が示されている)。
堆積コンベア38は、その搬送方向が空袋保持装置37の移動方向に平行になるように配置されている。
【0046】
空袋保持装置37は、前記初期位置において、前記シャッター壁を閉じた状態で、フィルム切断装置36から所定のピッチで空袋1を1枚ずつ供給され、中に保持した状態で前記往動位置に移動し、そこで前記シャッター壁を開き、中の空袋1を堆積コンベア38上に放出し、初期位置に復帰してシャッター壁を閉じ、以上の動きを繰り返す。ただし、1回の往復動ごとに次回の往動位置は所定距離袋口側にずれる(図8では所定距離ずつ遠くなる)。一方、空袋保持装置37から放出される空袋1が所定枚数に達するまでは、堆積コンベア38は停止している。従って、前記堆積コンベア38の上に、上位の空袋1が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて堆積する。
堆積した空袋1が所定枚数に達して空袋群1Aが形成されると、直ちに堆積コンベア38が所定距離(空袋群1Aの搬送方向長さ+α)だけ搬送駆動され、堆積コンベア38上の空袋群1Aが前方に送られる。このとき、堆積コンベア38上の最も前方の空袋群1Aはコンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4に供給される。
続いて、空袋保持装置37は、往動位置が初期位置でもある一回目の往復動から始まって前回と同じ所定回数の往復動を再び繰り返す。
【0047】
なお、上記空袋群供給装置では、空袋群1Aの堆積中は、堆積コンベア38を停止させ、空袋保持装置37のみ移動させ、かつその往動位置を1回の往復動ごとに所定距離ずつ袋口側に移動させていたが、図1に示した空袋群供給装置と同様に、堆積コンベア38を正逆回転可能とし、空袋群1Aの堆積中に、堆積コンベア38を袋底側に搬送駆動させることもできる。あるいは、空袋群1Aの堆積中に、堆積コンベア38を袋口側に搬送駆動させることもできる。また、上記空袋群供給装置において、ベルトコンベア4と堆積コンベア38の間に別のベルトコンベアを配置することもできる。
【0048】
図9に、本発明に係る別の空袋群供給装置を示す。この空袋群供給装置は、製袋機33の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機に適用されたもので、製袋機33により製袋され、1枚ずつに分離された空袋1を、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置3(図1と同様に一部のみ図示)に供給するものである。なお、製袋機については、その本体部分は図示せず、製袋されたフィルム34と、それを間欠的に送るフィルム送りローラ35と、そのフィルム34を切断して1枚ずつの空袋1に分離するフィルム切断装置36のみ図示している。
【0049】
この空袋供給装置は、フィルム切断装置36により1枚ずつに分離された空袋1を吸着し、下方に移送して解放する空袋供給手段41(空袋を吸着して昇降する吸盤のみ示す)と、その下方位置に並列に配置された一対の堆積コンベア42,43と、堆積コンベア42,43とコンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4の間に配置され、搬送方向が該堆積コンベア42,43と平行とされた第2コンベア44からなる。
堆積コンベア42,43は正逆回転可能で、一緒に搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により空袋1の受取り位置に交互に位置決めされ、一方の堆積コンベアが前記受取り位置にきたとき、他方の堆積コンベアは左右いずれかの非受取り位置にくる。図9では、堆積コンベア42が受取り位置、堆積コンベア43が非受取り位置に位置決めされている。
【0050】
第2コンベア44は、前記一対の堆積コンベア42,43から空袋群1Aを交互に受け取り、ベルトコンベア4に供給するもので、搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により非受取り位置にある堆積コンベアの前方位置(図9の実線及び仮想線参照。実線の位置を第1位置、仮想線の位置を第2位置とする)に交互に位置決めされる。堆積コンベア42,43が図示の位置から左側に移動して、堆積コンベア42が非受取り位置に位置決めされるとき、その前方位置(第2位置)に位置決めされる第2コンベア44は、同時にベルトコンベア4の後方に直列に接続される。第2コンベアが第1位置から第2位置へ移動する移動距離は、堆積コンベア42,43の移動距離の倍に設定されている。
【0051】
この空袋群供給装置の作動の一例を示すと次の通りである。
(1)空袋供給手段41は製袋機で製袋された空袋1を所定ピッチで1枚ずつ、堆積コンベア42の上の決まった位置に、空袋1の長さ方向が前記堆積コンベア42の搬送方向に平行になるように、かつ袋底側を前方に向けて供給する。一方、堆積コンベア42は、前記ピッチで(空袋1を1枚受け取るごとに)、所定距離ずつ間欠的に袋底側に搬送作動させられる。従って、前記堆積コンベア42の上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離(堆積コンベア42の一度の搬送距離と同じ)ずつずれて所定枚数堆積した空袋群1Aが形成される。なお、前記堆積コンベア42を所定距離ずつ間欠的に搬送作動させる代わりに、所定速度で連続的に搬送作動させてもよい。
一方、堆積コンベア43側では、第1位置に位置決めされた第2コンベア44が堆積コンベア43の前方に直列に接続されている。
(2)堆積コンベア43及び第2コンベア44が搬送作動し、堆積コンベア43上に形成されていた空袋群1Aが前方に送られ、第2コンベア44上に移される。
【0052】
(3)第2コンベア44が水平移動して第2位置に位置決めされ、続いて搬送作動し、空袋群1Aが前方に送られ、ベルトコンベア4上に移される。一方、堆積コンベア42上に所定枚数の空袋1からなる空袋群1Aが形成される。
(4)堆積コンベア42,43が水平移動し、堆積コンベア43が受取り位置に位置決めされ、堆積コンベア42が第2コンベア44の後方に位置決めされる。続いて、堆積コンベア43上に空袋1が堆積していき(このときの堆積コンベア43の搬送作動は先に説明した堆積コンベア42の搬送作動と同じ)、一方、堆積コンベア42及び第2コンベア44が搬送作動し、堆積コンベア42上に形成されていた空袋群1Aが前方に送られ、第2コンベア44上に移される。
(5)第2コンベア44が搬送作動し、空袋群1Aが前方に送られてベルトコンベア4上に移される。続いて第2コンベア44が水平移動して第1位置に位置決めされる。
(6)堆積コンベア43上に空袋群1Aが形成されたところで、堆積コンベア42,43が水平移動し、堆積コンベア42が受取り位置に位置決めされる。
(7)以上の工程が繰り返される。
【0053】
なお、上記の例では、空袋1を堆積コンベア42,43上に送る手段として、吸盤による空袋供給手段41を用いたが、その代わりに、図1に示すスライドコンベア6、図8に示す空袋保持装置37、あるいは後述する空袋堆積装置53等の空袋(堆積体)供給手段を用いることもできる。この場合、堆積コンベア42,43は、各空袋(堆積体)供給手段に対応した搬送作動を行えばよい。また、上記の例では、第2コンベア44とコンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4を直接接続して空袋群1Aを送ったが、例えばバッファー(貯留装置)の一種として、第2コンベア44とベルトコンベア4の間に他のベルトコンベアを介在させてもよい。
【0054】
図10に、本発明に係る別の空袋群供給装置を示す。この空袋群供給装置は、製袋機の下流側に袋詰め包装機が配置された製袋包装機に適用されたもので、図示しない製袋機により製袋され、次いでベルトコンベア52に載せられて等間隔で1枚ずつ搬送される空袋1を、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置3(図1と同様に一部のみ図示)に供給するものである。
この空袋供給装置は、ベルトコンベア52(本発明でいう空袋供給手段に相当)と、ベルトコンベア52から空袋1を受け取り、所定枚数堆積させ、得られた堆積体1Bを下方に放出し得る空袋堆積装置53と、その下方位置に配置された堆積コンベア54と、堆積コンベア54の前方に配置された昇降コンベア55と、堆積コンベア54の下方位置において、昇降コンベア55とコンベアマガジン式給袋装置3のベルトコンベア4の間に配置された第2コンベア56からなる。
【0055】
空袋堆積装置53は全体としてボックス状をなし、その一方の側壁53a(ベルトコンベア52から遠い側の側壁)がベルトコンベア52から供給される空袋1の位置決め用ストッパーとして機能し、その底壁が側壁53a側に若干傾斜し、かつ図示しない開閉手段により左右に開閉し得るシャッター壁になっている(シャッター壁については図8に示す空袋保持装置37参照)。また、空袋堆積装置53は、図示しない駆動手段により空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、ベルトコンベア52から所定ピッチで1枚ずつ供給される空袋1を受け取るとき、所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に移動する。従って、ベルトコンベア52から空袋堆積装置53に空袋1が1枚ずつ供給されると、その空袋1は側壁53aの内面に当たって落下し、空袋堆積装置53内に側壁53aに沿ってかつ上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて堆積する。空袋堆積装置53内に空袋1が規定枚数堆積したとき(堆積体1Bが形成されたとき)、それまで閉じていたシャッター壁を開いて堆積体1Bを下方に放出し、続いてシャッター壁を閉じて、空袋堆積装置53を元の位置に復帰移動させる。なお、復帰した空袋堆積装置53に対して、空袋1の供給が引き続き行われる。
【0056】
堆積コンベア54は、空袋堆積装置53から堆積体1Bが放出されるごとに搬送作動され、このとき、堆積コンベア54上に先に受け取った堆積体1Bの最上位の袋に対し次に受け取る堆積体1Bの最下位の袋が袋口の方向に前記所定距離ずれて堆積するように、前記搬送作動の搬送距離が設定されている。すなわち、堆積コンベア54の一度の搬送距離は、堆積体1Bを構成する空袋1の枚数をnとし、前記所定距離をSとしたとき、n×Sに設定されている。ただし、堆積コンベア54上に複数個の堆積体1Bが堆積して、所定数の空袋1からなる空袋群1Aが形成されたときは、堆積コンベア54は当該空袋群1Aを次の昇降コンベア55上に完全に送るまで搬送作動される。
なお、前記数値nが余り大きくなると、空袋堆積装置53の移動距離が長くなるので、空袋堆積装置53がn番目の空袋1を受け取ってから、堆積体1Bを放出して元の位置に復帰するまでの時間が多く必要となり、ベルトコンベア52からの空袋1の供給ピッチが速いとき、次の空袋1の受け取りに空袋堆積装置53の復帰が間に合わない。一方、前記数値nが余り小さいと、空袋堆積装置53が堆積体1Bを放出する時間間隔が短くなり、堆積コンベア54が空袋群1Aを昇降コンベア55に送るのに要する時間が十分にとれなくなる。前記数値nはこのような事情を考慮して、適宜設定される。
【0057】
前記昇降コンベア55は正逆搬送作動可能で、堆積コンベア54側とは反対側の端部を中心として上下に揺動可能に設置されている。昇降コンベア55は、その揺動により、堆積コンベア54側の端部が昇降し、上昇位置において堆積コンベア54と並ぶ高さとなって、該堆積コンベア54から空袋群1Aを受け入れ、下降位置において堆積コンベア54より低くなり、第2コンベア56と並ぶ高さとなって、該第2コンベア56に空袋群1Aを送る。第2コンベア56はベルトコンベア4の後方に直列に接続されている。
【0058】
なお、上記の例では、空袋堆積装置53から空袋の堆積体1Bを放出して堆積コンベア54上に空袋群1Aを形成したが、その代わりに、図1に示すスライドコンベア6、図7に示す吸盤を用いた空袋供給手段27、図8に示す空袋保持装置37等の空袋供給手段を用いることもできる。この場合、堆積コンベア54は、各空袋供給手段に対応した搬送作動を行えばよい。また、上記の例では、昇降コンベア55とベルトコンベア4の間に第2コンベア56を介在させたが、第2コンベア56をなくして、ベルトコンベア4の後方に下降した昇降コンベア55が直接接続するようにしてもよい。その場合、ベルトコンベア4が堆積コンベア54の下方に位置することになる。さらに、上記の例では、昇降コンベア55を揺動させ、堆積コンベア54側を昇降させたが、昇降コンベア55の全体が水平状態で昇降するようにしてもよい。
【0059】
図11に、本発明に係る別の空袋群供給装置を示す(図10の空袋群供給装置と実質的に同じ部材には同じ番号を付与している)。この空袋群供給装置は、製袋機と袋詰め包装機が連繋していない場合に、前記製袋機の下流側に配置され、前記製袋機により製袋され、次いでベルトコンベア52に載せられて等間隔で1枚ずつ搬送される空袋1を、堆積トレイ21に堆積して空袋群1Aを形成するものである。この空袋群1Aは堆積トレイごと袋詰め包装機の近傍に搬送して、該袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給する。
この空袋群供給装置は、ベルトコンベア52と、ベルトコンベア52から空袋1を受け取り、所定枚数堆積させ、得られた堆積体1Bを下方に放出し得る空袋堆積装置53と、その下方位置に配置されたベルトコンベア58と、ベルトコンベア58上に載置された前記堆積トレイ21からなる。
【0060】
この空袋群供給装置では、空袋堆積装置53から放出される堆積体1Bが堆積コンベア54にではなく、堆積トレイ21に堆積する点で、図10に示した空袋群供給装置と異なる。ベルトコンベア52と空袋堆積装置53の作動は、図1に示した空袋群供給装置と同じである。また、ベルトコンベア58は、図10に示した空袋群供給装置の堆積コンベア54と同様に搬送作動される。
【0061】
図12に、本発明に係る別の空袋群供給装置を示す (図10の空袋群供給装置と実質的に同じ部材には同じ番号を付与している)。この空袋群供給装置は、図10に示す空袋群供給装置に、例えば袋詰め包装機が一時停止して空袋1の消費が滞っている場合などに作動する空袋群収容装置61を付加したものである。
この空袋群収容装置61は、ベルトコンベア上に置かれた空袋群1Aを取出し部材で下から支持して上昇させ、上昇させた空袋群1Aを保持部材で保持して堆積トレイの上方位置に移送し、堆積トレイの底壁に形成された穴を通して受取り部材を上に突出させ、この受け取り部材で空袋群1Aを下から支持し、続いて受取り部材を下降させて堆積トレイから下方に抜き出し、空袋群1Aを堆積トレイ上に置き残すようにしたものである。前記取出し部材は、例えば空袋群の下面中央部を吸着する吸着部(真空吸引穴)を上面に備えた吸着体からなり、これが昇降して、ベルトコンベアの間隙を通して下方から上方に突出し、また下方に引っ込む。前記保持部材は、例えば空袋群の両側部を保持可能で、ベルトコンベアの位置と堆積トレイの間を往復移動する。前記受取り部材は、例えば空袋群の下面中央部を吸着する吸着部(真空吸引穴)を上面に備えた吸着体からなり、これが昇降して、堆積トレイの底壁に形成された穴を通して下方から上方に突出し、また下方に引っ込む。
【0062】
前記空袋群収容装置61について、図12により具体的に説明する。空袋群収容装置61は、昇降コンベア55に続けて配置されたベルトコンベア62と、ベルトコンベア62の一対のコンベアベルト62a,62bの間に配置され、その間を通って昇降可能とされた取出し部材(吸着体63)と、ベルトコンベア62の上方に配置された一対の保持部材64,64と、ベルトコンベア62と同じ高さに平行に配置されたベルトコンベア65と、ベルトコンベア65上に置かれた堆積トレイ66と、ベルトコンベア65の一対のコンベアベルト65a,65bの間に配置され、その間及び堆積トレイ66の底壁に形成された穴66aを通って昇降可能とされた受取り部材(吸着体67)からなる。
【0063】
前記吸着体63,67は、空袋群1Aの全長にほぼ等しい長さを有するボックス状の部材で、水平な上面に吸着穴63a,67aが形成され、ボックス内部は図示しない真空源に連通して真空吸引されている。吸着体63,67が上昇して、その上面が空袋群1Aの底面に当接すると、該底面を吸着し、空袋群1Aの中央部を安定して支持することができる。
前記保持部材64,64は、空袋群1Aの全長にほぼ等しい長さを有し、互いに幅方向に接離可能で、それぞれ空袋群1Aの側部を把持する。
【0064】
この空袋群収容装置61は、袋詰め包装機が正常に作動している場合は作動せず、袋詰め包装機が一時停止し(いわゆるチョコ停)、一方、製袋機が作動を続ける場合などに作動する。その作動は次のように行われる。
(1)空袋群1Aを載せた昇降コンベア55は、下降しないまま通常とは逆に搬送作動する。同時にベルトコンベア62が同じ方向に搬送作動し、空袋群1Aが昇降コンベア55からベルトコンベア62上に送られ、所定位置で停止する。
(2)吸着体63が上昇して、その上面が空袋群1Aの底面の中央部に当接して吸着し、該空袋群1Aを下から支持しベルトコンベア62から上昇させて、保持部材64,64の間に位置させる。
(3)保持部材64,64が互いに接近して上下の爪の間に空袋群1Aの側部を保持する(仮想線参照)。続いて吸着体63のボックス内部が大気還元され(吸着終了)、該吸着体63が元の位置まで下降し、一方、保持部材64,64が水平に移動して、保持した空袋群1Aをベルトコンベア65の上方位置にもたらす。なお、ベルトコンベア65上の所定位置に堆積トレイ66が位置決めされている。
【0065】
(4)吸着体67が堆積トレイ66の穴66aを通って上昇し(仮想線参照)、その上面が保持部材64,64に保持された空袋群1Aの底面の中央部に当接して吸着し、該空袋群1Aを下から支持し、続いて保持部材64,64が互いに離れて空袋群1Aを解放する。
(5)吸着体67が下降して、空袋群1Aが堆積トレイ66内に収容され、続いて吸着体67のボックス内部が大気還元され(吸着終了)、さらに、吸着体67が堆積トレイ66の下まで下降する。この間、保持部材64,64が水平移動して元の位置(図12実線位置)に復帰する。
(6)ベルトコンベア65が搬送作動され、空袋群1Aを収容した堆積トレイ66を次位置に搬送する。また、ベルトコンベア65の所定位置に再び堆積トレイ66を位置決めして、次の空袋群1Aの収容に備える。なお、堆積トレイ66に収容された空袋群1Aは、堆積トレイごと保管しておき、例えば袋詰め包装機を新規に作動させるときにベルトコンベア4に供給する。そのとき、保管していた空袋群1Aがなくなるまで、製袋機の作動開始を遅らせるとよい。
【0066】
なお、図12の例では、袋詰め包装機が一時停止して空袋1の消費が滞り、かつ製袋機が稼動を続けている場合などに、空袋群収容装置61を作動させて空袋群1Aを堆積トレイ66に収容したが、図10の空袋群供給装置のように空袋群収容装置61が設置されていない場合は、昇降コンベア55の端(堆積コンベア54の反対側の端)から空袋群1Aを排出すればよい。この点は、図1,7〜9に示す空袋群供給装置でも同様に考えればよい。逆に、図1,7〜9に示す空袋群供給装置に空袋群収容装置61を設置することもできる。
【0067】
これまで記載した空袋群供給装置(図1,7〜10,12参照)は全て、1つのコンベアマガジン式給袋装置に対応させたものである。もし袋詰め包装機がW型(一度に2つの袋が供給され、かつ2つの袋に対して同時に各袋詰め工程が施される袋詰め包装機、例えば前記特許文献4参照)の場合、コンベアマガジン式給袋装置は2つ必要であり、各コンベアマガジン式給袋装置にそれぞれ空袋群供給装置を配置する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明に係る空袋群供給装置の斜視図である。
【図2】スライドコンベアに設置したストッパーの側面図である。
【図3】その正面図である。
【図4】スライドコンベアに設置した空袋保持装置の側面図である。
【図5】その正面図(一部断面)である。
【図6】本発明に係る別の空袋群供給装置の斜視図である。
【図7】本発明に係るさらに別の空袋群供給装置の斜視図である。
【図8】本発明に係るさらに別の空袋群供給装置の斜視図である。
【図9】本発明に係るさらに別の空袋群供給装置の斜視図である。
【図10】本発明に係るさらに別の空袋群供給装置の斜視図である。
【図11】本発明に係るさらに別の空袋群供給装置の斜視図である。
【図12】本発明に係るさらに別の空袋群供給装置の斜視図である。
【符号の説明】
【0069】
1 空袋
1A 空袋群
1B 空袋の堆積体
2,22,52 ベルトコンベア
3 コンベアマガジン式給袋装置
6 スライドコンベア
7,28,31,38,42,43,54 堆積コンベア
9 空袋ストッパー
12,37 空袋保持装置
21,66 堆積トレイ
29,32,44,56 第2コンベア
53 空袋堆積装置
55 昇降コンベア
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製袋機で製袋した空袋を、その長さ方向を搬送方向に平行に向けて1枚ずつ堆積コンベア上に送り、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて前記堆積コンベア上に所定枚数堆積させ、堆積した空袋群を前記堆積コンベアにより搬送し、他のコンベアを介し又は介さずして前記空袋群を袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする空袋群供給方法。
【請求項2】
製袋機で製袋した空袋を、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて空袋堆積装置内に所定枚数堆積させ、得られた堆積体を袋の長さ方向を搬送方向に平行に向けて堆積コンベア上にそのまま送り、この工程を複数回繰り返し、その際に先に送った堆積体の最上位の袋に対し次に送る堆積体の最下位の袋を袋口の方向に前記所定距離ずらして送り、これにより前記堆積コンベア上に複数の堆積体からなる空袋群を堆積させ、この空袋群を前記堆積コンベアにより搬送し、他のコンベアを介し又は介さずして前記空袋群を袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする空袋群供給方法。
【請求項3】
製袋機で製袋した空袋を1枚ずつ堆積トレイに送り、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて前記堆積トレイ上に所定枚数堆積させ、前記堆積トレイ内に堆積した空袋群を前記堆積トレイごと搬送し、前記堆積トレイ内の空袋群を取り出し、袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする空袋群供給方法。
【請求項4】
製袋機で製袋した空袋を、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて空袋堆積装置内に所定枚数堆積させ、得られた堆積体を袋の長さ方向を搬送方向に平行に向けて堆積トレイ上にそのまま送り、この工程を複数回繰り返し、その際に先に送った堆積体の最上位の袋に対し次に送る堆積体の最下位の袋を袋口の方向に前記所定距離ずらして送り、これにより前記堆積トレイ上に複数の堆積体からなる空袋群を堆積させ、この空袋群を前記堆積トレイごと搬送し、前記堆積トレイ内の空袋群を取り出し、袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする空袋群供給方法。
【請求項5】
一定速度で搬送駆動されて空袋をその長さ方向に平行にかつ袋底側を前方に向けて搬送し、前端から放出する第1コンベアと、製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ前記第1コンベアに供給する空袋供給手段と、前記第1コンベアの下方に前記第1コンベアと搬送方向を平行にして配置され、前記第1コンベアから放出された空袋を受け取る堆積コンベアからなり、前記第1コンベアはその前端位置が前記搬送方向に沿って前後に移動可能であり、前記前端位置を連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側に移動させることにより、前記堆積コンベアの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項6】
前記第1コンベアが、その前端が間欠的又は/及び連続的に搬送方向に沿って前後にスライドし得るスライドコンベアからなることを特徴とする請求項5に記載された空袋群供給装置。
【請求項7】
前記堆積コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されることを特徴とする請求項5又は6に記載された空袋群供給装置。
【請求項8】
製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋供給手段から空袋を受け取る堆積コンベアからなり、前記堆積コンベアは搬送方向が前記空袋の長さ方向に平行であり、前記堆積コンベアを所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に搬送作動させることにより、前記堆積コンベアの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項9】
前記堆積コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されることを特徴とする請求項8に記載された空袋群供給装置。
【請求項10】
製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋供給手段から空袋を受け取る堆積コンベアからなり、前記堆積コンベアは搬送方向が前記空袋の長さ方向に平行であり、かつ前記堆積コンベア全体が前記搬送方向に沿って前後に移動可能であり、前記堆積コンベア全体を所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に移動させることにより、前記堆積コンベアの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項11】
製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、固定された初期位置及び往動位置に交互に位置決めされ、かつ開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段が閉じたとき空袋を収容保持し、開いたとき空袋を下方に放出する空袋保持装置と、前記空袋保持装置の下方に前記空袋保持装置の移動方向と搬送方向を平行にして配置され、前記空袋保持装置から放出された空袋を受け取る堆積コンベアからなり、前記空袋保持装置は、前記初期位置において前記シャッター手段が閉じた状態で前記空袋供給手段から空袋を受け取り、前記往動位置に移動し、該位置において前記シャッター手段が開いて前記空袋を前記堆積コンベア上に放出し、さらに前記往動位置を1回の往復動ごとに所定距離ずつ袋口側にずらすようになっていて、これにより、前記堆積コンベアの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項12】
前記堆積コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されることを特徴とする請求項11に記載された空袋群供給装置。
【請求項13】
製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段を閉じて前記空袋供給手段から空袋を受け取り所定枚数堆積させ、得られた堆積体を前記シャッター手段を開いて下方に放出する空袋堆積装置と、前記空袋堆積装置の下方に前記空袋堆積装置の移動方向と搬送方向を平行にして配置され、前記空袋堆積装置から放出された堆積体を受け取り、複数の堆積体からなる空袋群を堆積させる堆積コンベアからなり、前記空袋堆積装置は、前記空袋供給手段から空袋を受け取るとき、所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に移動し、これにより、前記空袋堆積装置内に上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて複数枚堆積した空袋の堆積体を形成し、前記堆積コンベアは前記堆積体を受け取るごとに搬送作動し、堆積コンベア上に先に受け取った堆積体の最上位の袋に対し次に受け取る堆積体の最下位の袋が袋口の方向に所定距離ずれて堆積するようにしたことを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項14】
前記堆積コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されることを特徴とする請求項13に記載された空袋群供給装置。
【請求項15】
前記堆積コンベアの前方に前記堆積コンベアから空袋群を受け取る第2コンベアが配置され、かつ前記堆積コンベアと第2コンベアの組が2組並列に配置され、これらが一緒に搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により前記堆積コンベアが空袋の受取り位置に交互に位置決めされることを特徴とする請求項5,6,8,11のいずれかに記載された空袋群供給装置。
【請求項16】
前記堆積コンベアの前方に前記堆積コンベアから空袋群を受け取る第2コンベアが配置され、かつ前記堆積コンベアと第2コンベアの組が2組並列に配置され、これらが一緒に搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により前記堆積コンベアが前記堆積体の受取り位置に交互に位置決めされることを特徴とする請求項13に記載された空袋群供給装置。
【請求項17】
前記堆積コンベアと第2コンベアの組の往復移動により空袋の受取り位置に位置決めされた堆積コンベアと同じ組の第2コンベアが、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されることを特徴とする請求項15又は16に記載された空袋群供給装置。
【請求項18】
前記堆積コンベアが一対並列に配置され、これらが一緒に搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により空袋の受取り位置に交互に位置決めされ、一方の堆積コンベアが前記受取り位置にあるとき、他方の堆積コンベアは左右いずれかの非受取り位置にあり、前記一対の堆積コンベアの前方に前記一対の堆積コンベアから空袋群を交互に受け取る第2コンベアが配置され、前記第2コンベアは搬送方向が前記堆積コンベアの搬送方向と平行であり、搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により前記非受取り位置にある堆積コンベアの前方位置に交互に位置決めされることを特徴とする請求項5,6,8,11のいずれかに記載された空袋群供給装置。
【請求項19】
前記堆積コンベアが一対並列に配置され、これらが一緒に搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により前記堆積体の受取り位置に交互に位置決めされ、一方の堆積コンベアが前記受取り位置にあるとき、他方の堆積コンベアは左右いずれかの非受取り位置にあり、前記一対の堆積コンベアの前方に前記一対の堆積コンベアから空袋群を交互に受け取る第2コンベアが配置され、前記第2コンベアは搬送方向が前記堆積コンベアの搬送方向と平行であり、搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により前記非受取り位置にある堆積コンベアの前方位置に交互に位置決めされることを特徴とする請求項13に記載された空袋群供給装置。
【請求項20】
前記第2コンベアが左右いずれかの非受取り位置にある堆積コンベアの前方位置に位置決めされたとき、前記第2コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されることを特徴とする請求項18又は19に記載された空袋群供給装置。
【請求項21】
前記堆積コンベアの前方に、正逆搬送作動可能でかつ昇降可能とされ、上昇位置において前記堆積コンベアと並ぶ高さとなって、前記堆積コンベアから空袋群を受け入れ、下降位置において前記堆積コンベアより低くなり、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続される昇降コンベアが配置されたことを特徴とする請求項5,6,8,11,13のいずれかに記載された空袋群供給装置。
【請求項22】
前記昇降コンベアは前記堆積コンベア側とは反対側の端部を中心として上下に揺動可能に設置され、これにより前記昇降コンベアは、その堆積コンベア側の端部が昇降可能であることを特徴とする請求項21に記載された空袋群供給装置。
【請求項23】
一定速度で搬送駆動されて空袋をその長さ方向に平行にかつ袋底側を前方に向けて搬送し、前端から放出する第1コンベアと、製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ前記第1コンベアに供給する空袋供給手段と、前記第1コンベアの下方に配置され、前記第1コンベアから放出された空袋を受け取る堆積トレイと、前記堆積トレイを搬送する搬送手段からなり、前記第1コンベアはその前端位置が前記搬送方向に沿って前後に移動可能であり、前記前端位置を連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側に移動させることにより、前記堆積トレイの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項24】
前記第1コンベアが、その前端が間欠的又は/及び連続的に搬送方向に沿ってスライドし得るスライドコンベアからなることを特徴とする請求項23に記載された空袋群供給装置。
【請求項25】
製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋供給手段から空袋を供給される堆積トレイと、前記堆積トレイを移動させる移動手段からなり、前記移動手段による前記堆積トレイの移動方向が前記空袋の長さ方向に平行であり、前記移動手段により前記堆積トレイを所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に前記空袋の袋底側に移動させることにより、前記堆積トレイの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項26】
製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、固定された初期位置及び往動位置に交互に位置決めされ、かつ開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段が閉じたとき空袋を収容保持し、開いたとき空袋を下方に放出する空袋保持装置と、前記空袋保持装置の下方に配置され、前記空袋保持装置から放出された空袋を受け取る堆積トレイと、前記堆積トレイを搬送する搬送手段からなり、前記空袋保持装置は、前記初期位置において前記シャッター手段が閉じた状態で前記空袋供給手段から空袋を受け取り、前記往動位置に移動し、該位置において前記シャッター手段が開いて前記空袋を前記堆積トレイ上に放出し、さらに前記往動位置を1回の往復動ごとに所定距離ずつ袋口側にずらすようになっていて、これにより、前記堆積トレイの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項27】
製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段を閉じて前記空袋供給手段から空袋を受け取り所定枚数堆積させ、得られた堆積体を前記シャッター手段を開いて下方に放出する空袋堆積装置と、前記空袋堆積装置の下方に配置され、前記空袋堆積装置から放出された空袋の堆積体を受け取り、複数の堆積体からなる空袋群を堆積させる堆積トレイと、前記空袋堆積装置の移動方向と搬送方向を平行にして配置され、前記堆積トレイを搬送するトレイコンベアからなり、前記空袋堆積装置は、前記空袋供給手段から空袋を受け取るとき、所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に移動し、これにより、前記空袋堆積装置内に上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて複数枚堆積した空袋の堆積体を形成し、前記トレイコンベアは前記堆積体を受け取るごとに搬送作動し、堆積トレイ上に先に受け取った堆積体の最上位の袋に対し次に受け取る堆積体の最下位の袋が袋口の方向に所定距離ずれて堆積するようにしたことを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項28】
前記第1コンベアの前端位置の所定距離前方に、前記第1コンベアから放出された空袋の先端が当たる空袋ストッパーを設置し、前記第1コンベアから放出された空袋の位置決めを行うことを特徴とする請求項5〜7,23,24のいずれかに記載された空袋群供給装置。
【請求項29】
前記第1コンベアの前端位置の前方に、開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段が閉じたとき前記第1コンベアから放出された空袋を収容保持し、開いたとき空袋を下方に放出する空袋保持装置を設置し、前記第1コンベアから放出された空袋の位置決めを行うことを特徴とする請求項5〜7,23,24のいずれかに記載された空袋群供給装置。
【請求項30】
前記空袋供給手段が、開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段が閉じたとき供給された空袋を収容保持し、開いたとき空袋を下方に放出する空袋保持装置を備えることを特徴とする請求項5〜12,23〜25のいずれかに記載された空袋群供給装置。
【請求項1】
製袋機で製袋した空袋を、その長さ方向を搬送方向に平行に向けて1枚ずつ堆積コンベア上に送り、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて前記堆積コンベア上に所定枚数堆積させ、堆積した空袋群を前記堆積コンベアにより搬送し、他のコンベアを介し又は介さずして前記空袋群を袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする空袋群供給方法。
【請求項2】
製袋機で製袋した空袋を、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて空袋堆積装置内に所定枚数堆積させ、得られた堆積体を袋の長さ方向を搬送方向に平行に向けて堆積コンベア上にそのまま送り、この工程を複数回繰り返し、その際に先に送った堆積体の最上位の袋に対し次に送る堆積体の最下位の袋を袋口の方向に前記所定距離ずらして送り、これにより前記堆積コンベア上に複数の堆積体からなる空袋群を堆積させ、この空袋群を前記堆積コンベアにより搬送し、他のコンベアを介し又は介さずして前記空袋群を袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする空袋群供給方法。
【請求項3】
製袋機で製袋した空袋を1枚ずつ堆積トレイに送り、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて前記堆積トレイ上に所定枚数堆積させ、前記堆積トレイ内に堆積した空袋群を前記堆積トレイごと搬送し、前記堆積トレイ内の空袋群を取り出し、袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする空袋群供給方法。
【請求項4】
製袋機で製袋した空袋を、上位の袋が順次袋口の方向にずれるように長さ方向に所定距離ずつずらせて空袋堆積装置内に所定枚数堆積させ、得られた堆積体を袋の長さ方向を搬送方向に平行に向けて堆積トレイ上にそのまま送り、この工程を複数回繰り返し、その際に先に送った堆積体の最上位の袋に対し次に送る堆積体の最下位の袋を袋口の方向に前記所定距離ずらして送り、これにより前記堆積トレイ上に複数の堆積体からなる空袋群を堆積させ、この空袋群を前記堆積トレイごと搬送し、前記堆積トレイ内の空袋群を取り出し、袋口側を前方に向けて袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置に供給することを特徴とする空袋群供給方法。
【請求項5】
一定速度で搬送駆動されて空袋をその長さ方向に平行にかつ袋底側を前方に向けて搬送し、前端から放出する第1コンベアと、製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ前記第1コンベアに供給する空袋供給手段と、前記第1コンベアの下方に前記第1コンベアと搬送方向を平行にして配置され、前記第1コンベアから放出された空袋を受け取る堆積コンベアからなり、前記第1コンベアはその前端位置が前記搬送方向に沿って前後に移動可能であり、前記前端位置を連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側に移動させることにより、前記堆積コンベアの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項6】
前記第1コンベアが、その前端が間欠的又は/及び連続的に搬送方向に沿って前後にスライドし得るスライドコンベアからなることを特徴とする請求項5に記載された空袋群供給装置。
【請求項7】
前記堆積コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されることを特徴とする請求項5又は6に記載された空袋群供給装置。
【請求項8】
製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋供給手段から空袋を受け取る堆積コンベアからなり、前記堆積コンベアは搬送方向が前記空袋の長さ方向に平行であり、前記堆積コンベアを所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に搬送作動させることにより、前記堆積コンベアの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項9】
前記堆積コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されることを特徴とする請求項8に記載された空袋群供給装置。
【請求項10】
製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋供給手段から空袋を受け取る堆積コンベアからなり、前記堆積コンベアは搬送方向が前記空袋の長さ方向に平行であり、かつ前記堆積コンベア全体が前記搬送方向に沿って前後に移動可能であり、前記堆積コンベア全体を所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に移動させることにより、前記堆積コンベアの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項11】
製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、固定された初期位置及び往動位置に交互に位置決めされ、かつ開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段が閉じたとき空袋を収容保持し、開いたとき空袋を下方に放出する空袋保持装置と、前記空袋保持装置の下方に前記空袋保持装置の移動方向と搬送方向を平行にして配置され、前記空袋保持装置から放出された空袋を受け取る堆積コンベアからなり、前記空袋保持装置は、前記初期位置において前記シャッター手段が閉じた状態で前記空袋供給手段から空袋を受け取り、前記往動位置に移動し、該位置において前記シャッター手段が開いて前記空袋を前記堆積コンベア上に放出し、さらに前記往動位置を1回の往復動ごとに所定距離ずつ袋口側にずらすようになっていて、これにより、前記堆積コンベアの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項12】
前記堆積コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されることを特徴とする請求項11に記載された空袋群供給装置。
【請求項13】
製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段を閉じて前記空袋供給手段から空袋を受け取り所定枚数堆積させ、得られた堆積体を前記シャッター手段を開いて下方に放出する空袋堆積装置と、前記空袋堆積装置の下方に前記空袋堆積装置の移動方向と搬送方向を平行にして配置され、前記空袋堆積装置から放出された堆積体を受け取り、複数の堆積体からなる空袋群を堆積させる堆積コンベアからなり、前記空袋堆積装置は、前記空袋供給手段から空袋を受け取るとき、所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に移動し、これにより、前記空袋堆積装置内に上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて複数枚堆積した空袋の堆積体を形成し、前記堆積コンベアは前記堆積体を受け取るごとに搬送作動し、堆積コンベア上に先に受け取った堆積体の最上位の袋に対し次に受け取る堆積体の最下位の袋が袋口の方向に所定距離ずれて堆積するようにしたことを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項14】
前記堆積コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されることを特徴とする請求項13に記載された空袋群供給装置。
【請求項15】
前記堆積コンベアの前方に前記堆積コンベアから空袋群を受け取る第2コンベアが配置され、かつ前記堆積コンベアと第2コンベアの組が2組並列に配置され、これらが一緒に搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により前記堆積コンベアが空袋の受取り位置に交互に位置決めされることを特徴とする請求項5,6,8,11のいずれかに記載された空袋群供給装置。
【請求項16】
前記堆積コンベアの前方に前記堆積コンベアから空袋群を受け取る第2コンベアが配置され、かつ前記堆積コンベアと第2コンベアの組が2組並列に配置され、これらが一緒に搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により前記堆積コンベアが前記堆積体の受取り位置に交互に位置決めされることを特徴とする請求項13に記載された空袋群供給装置。
【請求項17】
前記堆積コンベアと第2コンベアの組の往復移動により空袋の受取り位置に位置決めされた堆積コンベアと同じ組の第2コンベアが、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されることを特徴とする請求項15又は16に記載された空袋群供給装置。
【請求項18】
前記堆積コンベアが一対並列に配置され、これらが一緒に搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により空袋の受取り位置に交互に位置決めされ、一方の堆積コンベアが前記受取り位置にあるとき、他方の堆積コンベアは左右いずれかの非受取り位置にあり、前記一対の堆積コンベアの前方に前記一対の堆積コンベアから空袋群を交互に受け取る第2コンベアが配置され、前記第2コンベアは搬送方向が前記堆積コンベアの搬送方向と平行であり、搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により前記非受取り位置にある堆積コンベアの前方位置に交互に位置決めされることを特徴とする請求項5,6,8,11のいずれかに記載された空袋群供給装置。
【請求項19】
前記堆積コンベアが一対並列に配置され、これらが一緒に搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により前記堆積体の受取り位置に交互に位置決めされ、一方の堆積コンベアが前記受取り位置にあるとき、他方の堆積コンベアは左右いずれかの非受取り位置にあり、前記一対の堆積コンベアの前方に前記一対の堆積コンベアから空袋群を交互に受け取る第2コンベアが配置され、前記第2コンベアは搬送方向が前記堆積コンベアの搬送方向と平行であり、搬送方向に対して垂直に水平面内で往復移動可能とされ、その往復移動により前記非受取り位置にある堆積コンベアの前方位置に交互に位置決めされることを特徴とする請求項13に記載された空袋群供給装置。
【請求項20】
前記第2コンベアが左右いずれかの非受取り位置にある堆積コンベアの前方位置に位置決めされたとき、前記第2コンベアが袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続されることを特徴とする請求項18又は19に記載された空袋群供給装置。
【請求項21】
前記堆積コンベアの前方に、正逆搬送作動可能でかつ昇降可能とされ、上昇位置において前記堆積コンベアと並ぶ高さとなって、前記堆積コンベアから空袋群を受け入れ、下降位置において前記堆積コンベアより低くなり、袋詰め包装機のコンベアマガジン式給袋装置のコンベアの後方に接続される昇降コンベアが配置されたことを特徴とする請求項5,6,8,11,13のいずれかに記載された空袋群供給装置。
【請求項22】
前記昇降コンベアは前記堆積コンベア側とは反対側の端部を中心として上下に揺動可能に設置され、これにより前記昇降コンベアは、その堆積コンベア側の端部が昇降可能であることを特徴とする請求項21に記載された空袋群供給装置。
【請求項23】
一定速度で搬送駆動されて空袋をその長さ方向に平行にかつ袋底側を前方に向けて搬送し、前端から放出する第1コンベアと、製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ前記第1コンベアに供給する空袋供給手段と、前記第1コンベアの下方に配置され、前記第1コンベアから放出された空袋を受け取る堆積トレイと、前記堆積トレイを搬送する搬送手段からなり、前記第1コンベアはその前端位置が前記搬送方向に沿って前後に移動可能であり、前記前端位置を連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋口側に移動させることにより、前記堆積トレイの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項24】
前記第1コンベアが、その前端が間欠的又は/及び連続的に搬送方向に沿ってスライドし得るスライドコンベアからなることを特徴とする請求項23に記載された空袋群供給装置。
【請求項25】
製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋供給手段から空袋を供給される堆積トレイと、前記堆積トレイを移動させる移動手段からなり、前記移動手段による前記堆積トレイの移動方向が前記空袋の長さ方向に平行であり、前記移動手段により前記堆積トレイを所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に前記空袋の袋底側に移動させることにより、前記堆積トレイの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項26】
製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、固定された初期位置及び往動位置に交互に位置決めされ、かつ開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段が閉じたとき空袋を収容保持し、開いたとき空袋を下方に放出する空袋保持装置と、前記空袋保持装置の下方に配置され、前記空袋保持装置から放出された空袋を受け取る堆積トレイと、前記堆積トレイを搬送する搬送手段からなり、前記空袋保持装置は、前記初期位置において前記シャッター手段が閉じた状態で前記空袋供給手段から空袋を受け取り、前記往動位置に移動し、該位置において前記シャッター手段が開いて前記空袋を前記堆積トレイ上に放出し、さらに前記往動位置を1回の往復動ごとに所定距離ずつ袋口側にずらすようになっていて、これにより、前記堆積トレイの上に、上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて所定枚数堆積した空袋群を形成することを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項27】
製袋機で製袋した空袋を所定ピッチで1枚ずつ所定位置に供給する空袋供給手段と、前記空袋の長さ方向に平行に往復移動可能で、開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段を閉じて前記空袋供給手段から空袋を受け取り所定枚数堆積させ、得られた堆積体を前記シャッター手段を開いて下方に放出する空袋堆積装置と、前記空袋堆積装置の下方に配置され、前記空袋堆積装置から放出された空袋の堆積体を受け取り、複数の堆積体からなる空袋群を堆積させる堆積トレイと、前記空袋堆積装置の移動方向と搬送方向を平行にして配置され、前記堆積トレイを搬送するトレイコンベアからなり、前記空袋堆積装置は、前記空袋供給手段から空袋を受け取るとき、所定速度で連続的に又は前記ピッチで所定距離ずつ間欠的に袋底側に移動し、これにより、前記空袋堆積装置内に上位の袋が順次袋口の方向に所定距離ずつずれて複数枚堆積した空袋の堆積体を形成し、前記トレイコンベアは前記堆積体を受け取るごとに搬送作動し、堆積トレイ上に先に受け取った堆積体の最上位の袋に対し次に受け取る堆積体の最下位の袋が袋口の方向に所定距離ずれて堆積するようにしたことを特徴とする空袋群供給装置。
【請求項28】
前記第1コンベアの前端位置の所定距離前方に、前記第1コンベアから放出された空袋の先端が当たる空袋ストッパーを設置し、前記第1コンベアから放出された空袋の位置決めを行うことを特徴とする請求項5〜7,23,24のいずれかに記載された空袋群供給装置。
【請求項29】
前記第1コンベアの前端位置の前方に、開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段が閉じたとき前記第1コンベアから放出された空袋を収容保持し、開いたとき空袋を下方に放出する空袋保持装置を設置し、前記第1コンベアから放出された空袋の位置決めを行うことを特徴とする請求項5〜7,23,24のいずれかに記載された空袋群供給装置。
【請求項30】
前記空袋供給手段が、開閉自在なシャッター手段を有し、前記シャッター手段が閉じたとき供給された空袋を収容保持し、開いたとき空袋を下方に放出する空袋保持装置を備えることを特徴とする請求項5〜12,23〜25のいずれかに記載された空袋群供給装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−111346(P2006−111346A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−333874(P2004−333874)
【出願日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(000222727)東洋自動機株式会社 (91)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(000222727)東洋自動機株式会社 (91)
【Fターム(参考)】
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