説明

突起付きベルト

【課題】 突起体に荷重が作用した場合に、突起体が倒れることを確実に防ぐことができる突起付きベルトを提供する。
【解決手段】 ベルト2の背面に突設した支持突部1に、支持突部1の両面を突起体4の基部の一対の接合部5で挟んだ状態で、突起体4をベルトの背面に起立させて設けた突起付きベルトに関する。支持突部1に設けた貫通孔6に充填される貫通連結部7で一対の接合部5を連結すると共に、各接合部5の側端部5a間を連結する側面連結部8で支持突部1の両側面の少なくとも一部を覆う。突起体4に荷重が作用してベルト2の支持突部1が弾性的に屈曲変形して突起体4が傾く際に、支持突部1の側面に側面連結部8が係止されることによって、突起体4が傾いたまま支持突部1がその弾性復元力で屈曲状態から元の状態に復元することを防ぐことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、突起体が一体的に設けられた突起付きベルトに関するものである。
【背景技術】
【0002】
歯付ベルト2は、ベルト長手方向に所定間隔で複数の歯11を設けた内周側の歯部12と、心線13が埋設された外周側の背部14とで形成されている。このような歯付のベルト2は歯付プーリに懸架して走行駆動されるが、このベルト2をカードや紙類などを搬送するために使用する場合、カードや紙類などを係止して送るための突起体4をベルト2の背面に樹脂で成形して設けることが行なわれている。
【0003】
図7はベルト2の背面に突起体4を樹脂成形して設けた突起付きベルトの一例を示すものであり、ベルト2はポリウレタン等のエラストマーで歯部12と背部14を成形して形成されており、ベルト2の背部14には支持突部1が一体に突出させて設けてある。そしてこの支持突部1を背面に突設して作製したベルト2を射出成形用の成形金型内にセットし、射出成形を行なうことによって、突起体4を成形することができるものであり、この突起体4はその基部に形成される二股形状の一対の接合部5で支持突部1のベルト長手方向の両面を挟持させた状態でアウトサート成形されるようにしてある。
【0004】
そしてこのように支持突部1に突起体4をアウトサート成形して、その基部の接合部5で支持突部1を挟持させることによって、ベルト2の背面に突起体4を設ける場合、例えばベルト2をポリウレタンで作製し、突起体4をポリアセタールで作製する場合のように、樹脂の密着性が低いと突起体4の取付強度は極めて低くなる。そこで、支持突部1に貫通孔6を設け、アウトサート成形の際に貫通孔6に樹脂が充填されて形成される貫通連結部7で突起体4の基部の一対の接合部5を連結することによって、突起体4を支持突部1と一体化し、支持突部1に対する突起体4の取付強度を高く得ることができるようにしている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−341157号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、支持突部1に設けた貫通孔6を通して貫通連結部7で突起体4の基部の接合部5を連結することによって、突起体4が支持突部1から外れることを防ぐことができるが、突起体4にベルト2の幅方向に荷重が作用した場合に、突起体4がベルト幅方向に倒れるおそれがあるという問題があった。
【0006】
図8は突起体4にベルト2の幅方向に荷重が作用した際に突起体4が倒れる現象を観察した結果を示すものであり、図8(a)は荷重が作用する前の初期状態である。そして図8(b)のように突起体4にベルト幅方向に荷重Fが作用すると、ポリウレタン等の弾性を有する樹脂で形成されているベルト2の支持突部1が屈曲変形して、支持突部1の屈曲に従って突起体4が傾くが、屈曲初期では支持突部1の上面は突起体4に接触している。しかし、突起体4に荷重が作用し続けると、支持突部1の弾性復元力によって支持突部1の上面に隙間が発生し、図8(c)のように矢印a方向に支持突部1が復元を始め、さらに図8(d)のb矢印のように支持突部1の上面がスリップする。さらに図8(e)のように貫通孔6の変形によって貫通連結部7と貫通孔6の内周との間に隙間が生じて、スリップが発生し易くなり、最終的には図8(f)のように、突起体4が傾いたまま支持突部1は屈曲状態から元の状態に復元し、荷重Fの作用が解除された後でも突起体4は傾いて倒れたままの状態になるものである。この現象は、貫通孔6の断面形状が円形の場合、貫通孔6を回転中心として支持突部1が弾性復元し易くなるので、より発生し易くなる。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、突起体に荷重が作用した場合に、突起体が倒れることを確実に防ぐことができる突起付きベルトを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に係る突起付きベルトは、ベルト2の背面に突設した支持突部1に、支持突部1の両面を突起体4の基部の一対の接合部5で挟んだ状態で、突起体4をベルトの背面に起立させて設けた突起付きベルトであって、支持突部1に設けた貫通孔6に充填される貫通連結部7で一対の接合部5を連結すると共に、各接合部2の側端部5a間を連結する側面連結部8で支持突部1の両側面の少なくとも一部を覆って成ることを特徴とするものである。
【0009】
また請求項2の発明は、請求項1において、側面連結部8を接合部5の上下全長に設けると共に側面連結部8で支持突部1の両側面の全面を覆って成ることを特徴とするものである。
【0010】
また請求項3の発明は、請求項1において、支持突部1の上部の両側部にそれぞれ切欠部9を形成し、側面連結部8を切欠部9内に嵌め込んだ状態で側面連結部8で支持突部1の両側面の一部を覆って成ることを特徴とするものである。
【0011】
また請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかにおいて、貫通孔6は断面形状が非円形に形成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
突起体4の一対の接合部5は支持突部1の貫通孔6に充填される貫通連結部7で連結されていると共に、各接合部5の側端部5a間を連結する側面連結部8で支持突部1の両側面が覆われている。このため、突起体4に荷重が作用してベルト2の支持突部1が弾性的に屈曲変形して突起体4が傾く際に、支持突部1の側面に側面連結部8が係止されることによって、突起体4が傾いたまま支持突部1がその弾性復元力で屈曲状態から元の状態に復元することを防ぐことができ、突起体4が傾いて倒れたままになるようなことを確実に防止することができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【0014】
図1は本発明の実施の形態の一例を示すものであり、ベルト2は、ベルト長手方向(ベルト2の走行方向)に所定間隔で複数の歯11を設けた内周側の歯部12と、心線13が埋設された外周側の背部14とで形成してあり、歯部12と背部14はポリウレタンなどの弾性を有するエラストマーで形成してある。またベルト2の背部14にはそのベルト長手方向に沿った4箇所に支持突部1が一体に突設してある。この支持突部1は、ベルト長手方向の両面のうち、一方の片面がベルト2の背面と垂直で他の片面が傾斜する傾斜面となったフック用支持突部1aと、ベルト長手方向の両面がベルト2の背面と垂直なタワー用支持突部1bの2種類からなるものであり、フック用支持突部1aとタワー用支持突部1bとで対をなすようにしてある。またこれらのフック用支持突部1aやタワー用支持突部1bには、ベルト長手方向の両面で開口するように貫通する貫通孔6がそれぞれ設けてある。勿論、支持突部1はこのような形態のものに限定されるものではない。
【0015】
上記のように形成されるベルト2を成形金型にセットして射出成形し、支持突部1に突起体4をアウトサート成形することによって、ベルト2の背面に突起体4を立設させた状態で設けることができるものである。突起体4はポリアセタールなどの硬質の熱可塑性樹脂で形成することができるものである。そして突起体4は基部の二股形状の一対の接合部5が支持突部1のベルト長手方向での両面を挟むようにしてアウトサート成形されているものであり、成形の際に樹脂の一部は支持突部1の貫通孔6に流入し、貫通孔6に樹脂が流入して成形される貫通連結部7が、一対の接合部5にそれぞれ一体化されている。このように突起体4の基部の一対の接合部5が支持突部1の貫通孔6を通して連結されているので、突起体4は支持突部1から外れることがなくなり、支持突部1への突起体4の取付強度を高く得ることができるものである(既述の図7参照)。
【0016】
ここで、支持突部1はベルト2の幅方向の寸法より幅が狭い寸法に形成してあり、支持突部1の両側面はベルト2の各側面より内側に位置している。そして突起体4の各接合部5の両側面はベルト2の各側面とが面一になるように、突起体4の接合部5の幅方向の寸法はベルト2の幅寸法と同じに形成してある。従って、上記のように突起体4をアウトサート成形すると、図1(a)(b)(c)及び図2に示すように支持突部1の両側面の全面が成形樹脂で覆われ、この支持突部1の両側面を覆う成形樹脂からなる側面連結部8で、突起体4の一対の接合部5は相対向する側端部5a同士が一体に連結されることになる。
【0017】
上記のように、突起体4の一対の接合部5は、支持突部1の貫通孔6に充填される貫通連結部7で連結されており、また各接合部2の側端部5a間を連結する側面連結部8で支持突部1の両側面が覆われている。従って、図2にF矢印で示すように、突起体4にベルト幅方向に荷重Fが作用すると、ベルト2の支持突部1が弾性的に屈曲変形して突起体4が傾くが、支持突部1のベルト幅方向の両側面は突起体4の接合部5に連結されている側面連結部8で覆われているので、支持突部1の両側面にはこの側面連結部8が係止された状態になっている。従って、突起体4が傾いたまま支持突部1がその弾性復元力で屈曲状態から元の状態に復元することはないものであり、従来の図8の場合のように突起体4が傾いたまま支持突部1は屈曲状態から元の状態に復元して、荷重Fの作用が解除された後も突起体4が傾いて倒れた状態になるということはなくなるものである。このため、突起体4に作用する荷重Fが解除されると、支持突部1が弾性復元力で元の起立状態に戻る際に、突起体4も元の起立状態に戻るものである。また、このように突起体4の接合部5を連結する側面連結部8で支持突起1の両側面が覆われているので、突起体4をベルト幅方向に引き抜く力が作用しても、支持突起1の貫通孔6に充填されている貫通連結部7の他に、支持突起1の側面に対する側面連結部8の係止によっても、引き抜き力に対抗することができ、突起体4がベルト幅方向に引き抜かれてベルト2から外れることを防止することができるものである。
【0018】
尚、支持突部1に形成される貫通孔6はその断面形状が円形であっても、接合部5の側面連結部8が支持突部1の両側面に係止されているため、突起体4が傾いたまま貫通孔6を回転中心として支持突部1が弾性復元するようなことはなく、突起体4の倒れの防止の効果が損なわれることはない。
【0019】
図3は本発明の実施の形態の他の一例を示すものであり、支持突部1のベルト幅方向での支持突部1の幅寸法を、下端がベルト2の幅寸法と等しく、上部ほど徐々に小さくなるようにして、支持突部1を台形状に形成するようにしたものである。その他の構成は図2のものと同じである。
【0020】
上記の図2の実施の形態では、突起体4の一対の接合部5の側端部5aを連結する側面連結部8は上下全長に亘って同じ厚みに形成されるが、この図3の実施の形態では、側面連結部8は上部ほど厚みが厚く下部ほど厚みが薄くなる逆三角形に形成されるものである。図3の実施の形態にあっても、側面連結部8は支持突起1の両側面を覆っているので、図2の場合と同様に側面連結部8は支持突起1の側面に係止されることになり、突起体4が傾いたまま支持突部1が弾性復元力で屈曲状態から元の状態に復元することはなく、突起体4が倒れることを防ぐことができるものであり、さらに突起体4がベルト幅方向に引き抜かれてベルト2から外れることを防止することができるものである。そしてこの図3の実施の形態では、側面連結部8は上部ほど厚みが厚く下部ほど厚みが薄くなるように形成されているので、突起体4にベルト幅方向に荷重Fが作用して支持突部1が弾性的に屈曲変形する際に、支持突部1の屈曲に伴って側面連結部8の下部が支持突部1の側面で変形しても、側面連結部8の下部は薄いために変形を容易に許容して割れ難く、側面連結部8に破損が生じることを防ぐことができるものである。
【0021】
図4は本発明の実施の形態の他の一例を示すものであり、支持突部1はベルト幅方向での幅寸法をベルト2の幅寸法と等しく形成してあるが、支持突部1の両側の上部に切欠部9が形成してある。切欠部9は支持突部1のベルト長手方向に貫通するように形成され、上方及び側方に開放させてある。切欠部9の形状は特に限定されないものであり、図4のようにL字形に切欠して矩形に切欠部9を形成する他に、切欠部9の両肩部を斜めに切欠して三角形に切欠部9を形成するようにしてもよい。その他の構成は図1のものと同じである。
【0022】
そして、上記と同様にして支持突部1に突起体4をアウトサート成形すると、支持突部1の切欠部9に成形樹脂が充填され、この切欠部9に充填される成形樹脂で突起体4の一対の接合部5の相対向する側端部5aの上部同士を一体に連結する側面連結部8が形成されるものであり、この側面連結部8は切欠部9に嵌まり込んだ状態で支持突部1の両側面の上部を覆うことになる。従って上記と同様に側面連結部8は支持突起1の側面に係止されることになり、突起体4が傾いたまま支持突部1が弾性復元力で屈曲状態から元の状態に復元することはなく、突起体4が倒れることを防ぐことができるものであり、さらに突起体4がベルト幅方向に引き抜かれてベルト2から外れることを防止することができるものである。
【0023】
上記の各実施形態では、支持突部1の貫通孔6の断面形状を円形に形成したが、図5(a)の実施の形態では貫通孔6の断面形状を横長の楕円形に、図5(b)の実施の形態では貫通孔6の断面形状を縦長の楕円形に形成し、貫通孔6の断面形状を非円形に形成してある。このように貫通孔6の断面形状を楕円形など非円形に形成することによって、貫通孔6と、貫通孔6に充填して形成される貫通連結部7とが、相互に回転することができないようにすることができるものであり、支持突部1と突起体4は相互に貫通孔6(貫通連結部7)を中心にして回転することができない。従って、突起体4が傾いたまま貫通孔6を回転中心として支持突部1が弾性復元することをより高い効果で防ぐことができるものであり、突起体4が倒れることをより確実に防ぐことができるものである。尚、貫通孔6を非円形に形成する場合、貫通孔6を多角形に形成すると、後述のように支持突部1に亀裂が発生して突起体4の引抜き力が低下するので、貫通孔6は楕円形や長円形に形成するのが好ましい。また貫通孔6を複数設けると、支持突部1に圧縮割れが発生するおそれがあるので、貫通孔6は1個のみ形成するのが好ましい。
【0024】
図6は本発明の他の実施の形態の一例を示すものであり、支持突部1としてフック用支持突部1aを一個のみベルト2に取り付けるようにしたものである。勿論、フック用支持突部1aの個数は一個に限られるものではなく、複数個であってもよい。
【実施例】
【0025】
ベルト2をポリウレタンで作製し、突起体4をポリアセタールで成形した突起付きベルトについて、突起体4の倒れ試験と、突起体4の引き抜き試験を行なった。試験体としては、図2に示す寸法のもの(実施例1)、図4に示す寸法のもの(実施例2)、図5(a)に示す寸法のもの(実施例3)を用い、さらに寸法はこれらと同じで側面連結部8を設けていない図7のものを比較例1として用いた。また実施例2及び実施例3については、a寸法が0.5mm、1.0mm、1.5mm、2.0mmのものを試験体として用いた。
【0026】
そしてベルト2をプーリに架けた状態で突起体4にベルト幅方向に荷重(F)を加え、60度まで傾け、さらに90度まで傾けたときに、突起体4が起立状態に復帰するか否かを試験した。60度まで傾けたときに倒れたまま復帰しないものを「×」と評価し、60度まで傾けたときには復帰するが、90度まで傾けると復帰しないものを「△」と評価し、90度まで傾けたときにも復帰するものを「○」と評価した。
【0027】
また、突起体4をベルト2の幅方向に引き抜く際に、突起体4を引き抜くのに必要な力をオートグラフにて試験した。これらの結果を表1に示す。
【0028】
【表1】

【0029】
表1にみられるように、各実施例のものは、突起体4は倒れず、引抜力も高いことが確認される。
【0030】
また、試験体として、貫通孔6を四角形に形成した図9(a)に示すもの(実施例4)及び図9(b)に示すもの(比較例2)、貫通孔6を複数設けた図9(c)のもの(比較例3)及び図9(d)のもの(比較例4)を用い、上記と同様にして突起体4の倒れ試験と、突起体4の引き抜き試験を行なった。
【0031】
この結果、貫通孔6を四角形に形成した実施例4のものでは、突起体4は倒れず評価は「○」であったが、貫通孔6の角部において支持突部1に亀裂イが発生し、突起体4の引抜き力が45Nに低下するものであった。また比較例2のものでは、突起体4の倒れ試験の評価は「△」、突起体4の引抜き力は53Nであり、いずれも良好な結果は得られなかった。
【0032】
また貫通孔6を複数設けた比較例3,4のものでは、突起体4に荷重Fが作用して支持突部1が屈曲変形される際に、突起体4の荷重Fを作用させた側と反対側の基部に強制的な圧縮応力が集中し、この部分にクラックが発生するものであった。
【0033】
また、実施例2(図4)、比較例3(図9(c))、比較例4(図9(d))のものについて、ベルト2を拘束した状態で突起体4にベルト幅方向に10kgfの荷重Fを作用させた際に、屈曲の応力がどこに集中して作用するか、またその最大応力はどの程度かをCAE解析した。その結果、図4、図9(c)、図9(d)にロ部として示すように、応力が集中して作用する箇所は、いずれも突起体4の荷重Fを作用させた側と反対側の基部であり、最大応力は表2に示すものであった。
【0034】
【表2】

【0035】
表2にみられるように、実施例2のものは、比較例3,4のものよりも最大応力が小さいことが確認される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は全体の正面図、(b)はイ−イ線部分の断面図、(c)はロ−ロ線部分の断面図である。
【図2】同上の実施の形態における、図1(a)のハ−ハ線部分の拡大断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態における、支持突部と突起体の部分の拡大断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態における、支持突部と突起体の部分の拡大断面図である。
【図5】(a)(b)はぞれぞれ本発明の他の実施の形態における、支持突部と突起体の部分の拡大断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態の一例を示す正面図である。
【図7】従来例の一部の断面図である。
【図8】図7のニ−ニ線部分の断面図であり、(a)乃至(f)は突起体の倒れの現象を示すものである。
【図9】(a)は実施例4、(b)は比較例2、(c)は比較例3、(d)は比較例4を示す一部の断面図である。
【符号の説明】
【0037】
1 支持突部
2 ベルト
4 突起体
5 接合部
6 貫通孔
7 貫通連結部
8 側面連結部
9 切欠部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルトの背面に突設した支持突部に、支持突部の両面を突起体の基部の一対の接合部で挟んだ状態で、突起体をベルトの背面に起立させて設けた突起付きベルトであって、支持突部に設けた貫通孔に充填される貫通連結部で一対の接合部を連結すると共に、各接合部の側端部間を連結する側面連結部で支持突部の両側面の少なくとも一部を覆って成ることを特徴とする突起付きベルト。
【請求項2】
側面連結部を接合部の上下全長に設けると共に側面連結部で支持突部の両側面の全面を覆って成ることを特徴とする請求項1に記載の突起付きベルト。
【請求項3】
支持突部の上部の両側部にそれぞれ切欠部を形成し、側面連結部を切欠部内に嵌め込んだ状態で側面連結部で支持突部の両側面の一部を覆って成ることを特徴とする請求項1に記載の突起付きベルト。
【請求項4】
貫通孔は断面形状が非円形に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の突起付きベルト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−232408(P2006−232408A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−36239(P2005−36239)
【出願日】平成17年2月14日(2005.2.14)
【出願人】(000006068)三ツ星ベルト株式会社 (730)
【Fターム(参考)】