説明

窓開放装置

【課題】 障子の側面と窓枠との隙間が狭い場合でもガススプリングにより障子を開放可能な窓開放装置の提供。
【解決手段】 窓枠1の縦枠11に固定されるコ字形のブラケット21と、このブラケット21に保持されるガススプリング31と、このガススプリング31のロッド35の移動に伴って上下動するコ字形のスライダ55と、このスライダ55に回転可能に上端部が保持される板状のアーム71とを備える。ガススプリング31は、ロッド35を下方へ向けた状態でブラケット21に取り付けられる。スライダ55は、ガススプリング31を挟み込んだ状態でブラケット21に上下動可能にはめ込まれている。アーム71の下端部は、障子3に回転可能に保持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外倒し窓、内倒し窓および突き出し窓などの開閉窓に取り付けられる窓開放装置に関するものである。特に、排煙窓に使用される窓開放装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
建物には、火災時の煙を室外へ放出するため、また、換気を行うために排煙窓が取り付けられることがある。排煙窓は、矩形枠状の窓枠に、矩形板状の障子が開閉可能に設けられている。この障子は、通常ラッチ錠などにより施錠されて閉じられており、解錠されることで、ガススプリングなどにより自動的に開放するよう構成されている。
【0003】
図7および図8は、従来の窓開放装置が取り付けられた排煙窓を示す図であり、図7は平面視断面図であり、(a)は障子が閉じられた状態を示し、(b)は(a)の状態から障子が開放され始めた初期状態を示している。また、図8は、障子を開放した状態の斜視図である。
【0004】
図7および図8に示すように、従来の窓開放装置は、たとえばガススプリング111のシリンダ113が障子115に回転可能に保持され、ガススプリング111のロッド117の先端部が窓枠119に回転可能に保持されている。
【0005】
また、図7に示すように、障子115が閉じられた状態では、ガススプリング111は、障子115の側面と窓枠119との間に配置され、外部から見えないよう構成されている。そして、障子115が閉じられた状態から、ガススプリング111のシリンダ113がロッド117に対して延出し、ガススプリング111が障子115の側面と窓枠119の突出片121との隙間aを通過することで、障子115が自動的に開放する構成とされている。
【0006】
このような従来の構成の場合、障子115の側面と窓枠119の突出片121との隙間aが狭いと、ガススプリング111がこの隙間aを通過することが出来ず、ひいてはガススプリング111を取り付けられない場合がある。
【特許文献1】実開昭63−3785号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、障子の側面と窓枠との隙間が狭い場合でも、ガススプリングにより障子を開放可能な窓開放装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、窓枠の一端辺まわりに回転可能に保持された障子の開放装置であって、シリンダに対して進退可能なロッドを有し、その軸線が窓枠の前記一端辺と垂直な端辺に沿うように配置されて、シリンダまたはロッドの一方が窓枠に保持されるガススプリングと、一端部が前記ガススプリングのシリンダまたはロッドの他方に回転可能に保持され、シリンダまたはロッドの他方と共に移動すると共に、他端部が障子に回転可能に保持されるアームとを備えることを特徴とする窓開放装置である。
【0009】
また、前記障子の開放側端部(上下他端部)を開放側へ付勢する第二アームをさらに備えることを特徴とする窓開放装置としてもよい。
【0010】
あるいは、前記窓枠の上下一端辺に前記障子が回転可能に保持され、左右両端辺にコ字形のブラケットが設けられ、前記ガススプリングは、前記ブラケット内部にその軸線が上下方向に沿うように配置されて、シリンダがブラケットに保持されており、前記ガススプリングのロッドには、ガススプリングを挟み込んでブラケットにはめ込まれるコ字形のスライダが保持されており、前記アームの一端部は前記スライダに回転可能に保持されることを特徴とする窓開放装置としてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、障子の側面と窓枠との隙間が狭い場合でも、ガススプリングにより障子を開放可能な窓開放装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の窓開放装置が排煙窓に適用される場合について、実施例に基づきさらに詳細に説明する。
【0013】
図1から図3は、本発明の窓開放装置が設けられた排煙窓の一実施例を示す図であり、図1は平面視断面図である。また、図2(a)は障子が閉じられた状態における側面視断面図であり、図2(b)はその主要部を示す室内側から見た図である。さらに、図3は図2の状態から障子が開放された状態を示す側面視断面図である。
【0014】
本実施例の窓開放装置20が取り付けられる排煙窓は、矩形枠状の窓枠1に、矩形板状の障子3が開閉可能に設けられている。具体的には、本実施例の排煙窓は、障子3の下端部が、窓枠1の下枠5にヒンジ7を介して回転可能に取り付けられ、障子3が室外側へ開放可能ないわゆる外倒し窓とされる。
障子3は、ラッチ錠などの施錠装置(不図示)により通常閉じた状態で窓枠1に保持されている。そして、火災時の煙を放出する場合や、空気を入れ替える場合などに施錠装置が解錠されて障子3がガススプリング31の付勢力により自動的に開放される。
【0015】
窓枠1のうち、左右に離間して配置される各縦枠9,11には、それぞれ対向する方向へ延出する板状の突出片13,13が設けられている。具体的には、左側の縦枠9には、右側へ延出する板状の突出片13が設けられ、右側の縦枠11には、左側へ延出する板状の突出片13が設けられている。
また、各縦枠9,11には、突出片13の手前側(室内側)に、突出片13と同様に板状の延出片15がそれぞれ対向する方向へ延出して設けられている。なお、延出片15は、突出片13より長く突出して形成されている。
【0016】
障子3は、窓枠1にはめ込み可能な矩形板状とされ、その左右寸法は各縦枠9,11の突出片13,13間より小さい寸法とされると共に延出片15,15間より大きい寸法とされる。また、障子3の前端部外周縁には、板面に沿って外方へ延出する薄い板状の係止片17が形成されている。つまり、障子3の周囲四辺には、薄い板状の係止片17が外方へ延出して形成されている。
そして、図1に示すように、障子3が閉じられた状態では、この係止片17は、窓枠1の前記突出片13に当接または近接し、障子3の後端部は延出片15に当接または近接する。なお、障子3の構成は、適宜変更可能であり、矩形枠状のサッシにガラス板がはめ込まれたものなどでもよい。
【0017】
本実施例の窓開放装置20は、障子3の左右両側にそれぞれ取り付けられる。
以下においては、障子3の右側(右側の縦枠11)に取り付けられる窓開放装置20を中心に説明する。なお、障子3の左側にも同様にして窓開放装置20が取り付けられる。
図4は、本実施例の窓開放装置20の分解斜視図である。
【0018】
本実施例の窓開放装置20は、窓枠1の縦枠11に固定されるブラケット21と、このブラケット21に保持されるガススプリング31と、このガススプリング31のロッド35の移動に伴って上下動するスライダ55と、このスライダ55に回転可能に保持されるアーム71とを主要部に備える。
【0019】
ブラケット21は、金属板を屈曲して形成された断面コ字形材とされる。ブラケット21は、窓枠1の縦枠11の突出片13と延出片15との間に取り付けられる。
具体的には、ブラケット21は、その中央片23が縦枠11に重ね合わされて上下端部がネジ22,22で縦枠11に固定される。この際、ブラケット21は、そのコ字状溝21aを左側へ向けると共に上下方向に沿うように配置される。
【0020】
ブラケット21の開放両端片25,25には、その上下方向中央部より若干上方位置に、上下に細長い穴27,27が貫通して形成されている。また、ブラケット21の中央片23の上端部には、円柱状の取付部29が左側へ突出して形成されている。なお、ブラケット21の開放両端片25,25の下端部は、中央片側へ若干凹んで形成されている。
【0021】
ガススプリング31は、筒状のシリンダ33に対して丸棒状のロッド35が進退可能に設けられている。本実施例では、ガススプリング31は、ロッド35を下方へ向けた状態でブラケット21に取り付けられる。
【0022】
シリンダ33の上端部には、略L字形の第一取付材37が固定されている。この第一取付材37は、水平に設けられる矩形板状の一片39と、この一片39の右端部から上方へ延出する略矩形板状の他片41とから構成される。そして、第一取付材37の他片41には、左右方向に沿って円形の貫通穴43が形成されている。
【0023】
また、ガススプリング31のロッド35の下端部には、略L字形の第二取付材45が固定されている。この第二取付材45は、水平に設けられる矩形板状の一片47と、この一片47の左端部から下方へ延出する矩形板状の他片49とから構成されている。そして、第二取付材45の他片49には、左右方向に沿って円形の貫通穴51が形成されている。
【0024】
ガススプリング31は、ブラケット21のコ字状溝21a内に配置されて、第一取付材37の他片41の貫通穴43に、ブラケット21の取付部29がはめ込まれてブラケット21に保持される。
【0025】
スライダ55は、金属板を屈曲して形成された右側へ開放する断面コ字形材とされる。スライダ55の前後寸法は、ブラケット21の開放両端片25,25間に収容可能な寸法とされている。つまり、スライダ55は、その開放両端片57,57がブラケット21の開放両端片25,25間にはめ込み可能とされている。
【0026】
また、スライダ55の中央片58の下端部には、円柱状の取付部59が右側へ突出して形成されている。さらに、スライダ55の中央片58の上端部には、貫通穴61が形成されている。
【0027】
スライダ55は、その開放両端片57,57を右側へ向けた状態で、ブラケット21の開放両端片25,25間に上下動可能にはめ込まれる。この際、スライダ55の開放両端片57,57間にガススプリング31が配置される。また、スライダ55の取付部59が、ガススプリング31の第二取付材45の貫通穴51に差し込まれる。
【0028】
スライダ55は、ブラケット21にはめ込まれた状態において、その開放両端片57,57にそれぞれ案内部材63がブラケット21の長穴27を介して設けられる。案内部材63は、有底の短円筒状であり、その外径はブラケット21の長穴27の左右寸法に対応している。
【0029】
案内部材63は、ブラケット21の長穴27内に配置された状態で、その底部65がスライダ55の各端片57に当接される。そして、案内部材63の内部からスライダ55の各端片57にネジ67がねじ込まれて、案内部材63がスライダ55に固定される。
このように、スライダ55がブラケット21にはめ込まれた状態では、スライダ55の中央片58は、ブラケット21の開放両端片25,25の先端と面一または若干左側へ突出した状態でブラケット21に保持される。スライダ55がブラケット21に取り付けられた状態では、スライダ55とブラケット21とにより、断面略矩形の筒体を構成し、この内部にガススプリング31が配置される。
【0030】
スライダ55は、ガススプリング31のロッド35の上下動に伴って、ブラケット21のコ字状溝21aに沿って上下に移動する。この際、スライダ55の移動に伴って、案内部材63がブラケット21の長穴27に沿って移動することで、スライダ55はブラケット21から脱落することがない。
【0031】
アーム71は、細長い矩形板状とされ、その上下各端部には丸穴73,75が貫通してそれぞれ形成されている。アーム71の上端部には、丸穴73を介してスライダ55の中央片58の貫通穴61に段付円柱状のピン77が差し込まれる。そして、ピン77の先端部がかしめられてピン77はスライダ55に固定され、アーム71が、このピン77を軸に回転可能にスライダ55に保持される。
【0032】
また、アーム71の下端部には、矩形板状の取付板79が設けられる。取付板79には、その中央部に貫通穴79aが形成されており、この貫通穴79aを挟む位置に貫通穴79b,79bが形成されている。
【0033】
取付板79は、アーム71の下端部に左側から重ね合わされて、アーム71の下端部の丸穴75を介して段付円柱状のピン81が取付板79に差し込まれる。そして、このピン81の先端部がかしめられてピン81は取付板79に固定され、アーム71の下端部に、ピン81を軸に回転可能に取付板79が設けられる。また、取付板79は、その貫通穴71b,71bから障子3の右側面下端部にネジがねじ込まれて固定される。
【0034】
このように、縦枠11と障子3とを架け渡すように設けられるアーム71は、その板厚方向が左右方向に沿うように配置されている。したがって、窓枠11に障子3を収容した状態では、スライダ55の中央片58にアーム71が重ね合わされるよう配置される。
【0035】
ところで、障子3が閉じられた状態において、アーム71の上端部に設けられたピン77は、アーム71の下端部に設けられたピン81より室内側(図2(a)において右側)に配置されている。つまり、アーム71は、室内側へ行くに従って上方へ傾斜するよう設けられている。
【0036】
また、障子3が閉じた状態では、ガススプリング31のロッド35は、シリンダ33に押し込まれ、ガススプリング31は圧縮された状態とされている。
そして、障子3が閉じられた状態から、施錠装置(不図示)を解錠すると、障子3の左右両側に設けられた本実施例の開放装置20により、障子3は自動的に外側へ開放する。
【0037】
つまり、障子3と窓枠1との施錠装置(不図示)が解錠されると、ガススプリング31のロッド35がシリンダ33に対して下方へ突出する。ロッド35がシリンダ33に対して下方へ突出することで、スライダ55もブラケット21のコ字状溝21aに沿って下方へ移動する。また、このスライダ55の移動に伴って、スライダ55に保持されたアーム71の上端部もピン77により押されて下方へ移動する。
【0038】
アーム71は、傾斜した状態で保持されており、その上端部がスライダ55に回転可能に保持されていると共に、その下端部が障子3に回転可能に保持されている。よって、アーム71は、ガススプリング31のロッド35の突出力により下降しながら回転し、アーム71の下端部は、取付板79ひいては障子3に対して回転しながら室外側へ移動する。つまり、アーム71の下端部は、障子3を室外側へ押し出していく。
これにより、アーム71に連結された障子3は、ヒンジ7まわりに回転して室外側へ開放される。この際、ガススプリング31を使用していることで、その開放は制動された速度で緩やかに行われる。なお、本明細書におけるガススプリング31には、ショックアブソーバやダンパーも含む。
【0039】
本実施例の窓開放装置20によれば、ガススプリング31は、そのロッド35が上下動するのみで、障子3の側面と、窓枠1の突出片13との間を通過することはない。つまり、本実施例では、障子3の側面と窓枠1の突出片13との間を板状のアーム71が通過する。よって、障子3の側面と、窓枠1(突出片13)との隙間が狭い場合においても、本実施例の窓開放装置を取り付けることは可能である。
また、本実施例の窓開放装置20は、障子3が閉じられた状態では、ガススプリング31が、障子3の係止片17、窓枠1の突出片13および延出片15に囲まれて隠ぺいされ、外部から見えない構成とされる。
【0040】
本実施例の窓開放装置20は、アーム71の上端部が、スライダ55を介してガススプリング31のロッド35に回転可能に保持されていることで、装置の上下寸法が大きくならない構成とされている。つまり、ロッド35は、シリンダ33に対して下方へ延出するが、スライダ55はロッド35の延出方向とは逆方向に延出して設けられている。そして、このスライダ55の上端部にアーム71の上端部が保持されていることで、ロッド35の先端部(第二取付材45)に直接アーム71の上端部を取り付ける場合に比べて装置20の上下寸法は小さくなる。
なお、本実施例では第二取付材45とスライダ55とを別部品としたが、一体とすることも可能である。すなわち、第二取付材45をスライダ55とすることが可能である。
【0041】
ところで、障子3が閉じられた状態において、アーム71の上端部のピン77と下端部のピン81との間隔(図2(a)における左右の距離)が狭い場合、つまりアーム71の傾斜角度が小さく垂直に近い場合には、ガススプリング31による障子3を押し出す力(開放力)が伝達され難い。
そこで、前記実施例の窓開放装置20に、さらに別の開放力を加える手段として蹴り出し部材を付加してもよい。
【0042】
以下、前記実施例の窓開放装置20に蹴り出し部材を付加した変形例について説明する。なお、本変形例は、基本的には、前記実施例の窓開放装置と同様の構成である。よって、以下においては、両者の異なる部分を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
【0043】
図5および図6は、窓開放装置20に蹴り出し部材が設けられた変形例を示す図であり、図5は側面視断面図であり、図6は図5の主要部を室内側から見た図である。
【0044】
蹴り出し部材85は、細長い略矩形板状の第二アーム87を備え、この第二アーム87の下端部は、ブラケット21の取付部29に回転可能に保持されている。本変形例では、ブラケット21の取付部29は、前記実施例より左側へ長く延出している。第二アーム87は、ブラケット21の開放両端片25,25の先端部に重ね合わされるように配置され、前記アーム71とほぼ同平面上を回転するように取付部29に取り付けられる。
なお、取付部29の先端部には、取付部29より大径な円板状の留め具89がはめ込まれており、第二アーム87の脱落が防止される。
【0045】
また、取付部29には、キックバネ91が保持されており、このキックバネ91の基端部は取付部29またはブラケット21に固定されている。また、このキックバネ91の先端部93は、略L字形に屈曲されており、この先端部93は、第二アーム87の室内側の一辺に形成された凹部95に引っ掛けられている。これにより、第二アーム87は、取付部29まわりに室外側へ回転するようキックバネ91により付勢されている。
【0046】
また、ブラケット21の開放両端片25,25の上下方向中途には、左側へ突出して矩形状の突部97が形成されている。そして、第二アーム87の室外側下端部には段部99が形成されており、第二アーム87が取付部29まわりに室外側へ回転した際に、段部99がブラケット21の前記突部97に当接することで、第二アーム87は一定以上回転することがない。
【0047】
障子3が閉じられた状態では、第二アーム87の上端部は、障子3の係止片17の室内側面に当接している(図5の二点鎖線の状態)。具体的には、第二アーム87は、障子3の上端部(開放側端部)に当接している。
そして、障子3と窓枠1との施錠が解錠された際、第二アーム87はキックバネ91の付勢力により取付部29まわりに室外側へ回転する。これにより、第二アーム87の先端部が障子3を室外側へ押し出す。
そして、ある程度障子3が室外側へ押し出されたなら、上記と同様に、ガススプリング31の付勢力により、アーム71が障子3を室外側へ押し出し開放する。
【0048】
このように本変形例の窓開放装置によれば、障子が閉じられた状態において、アーム71の傾斜角度が小さく、初動の開放力が小さい場合に好適に使用できる。
【0049】
本発明の窓開放装置は、前記実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。たとえば、上記実施例では、外倒し窓に適用したが、内倒し窓にも同様に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の窓開放装置が設けられた排煙窓の一実施例を示す図であり、平面視断面図である。
【図2】(a)は、図1の排煙窓の障子が閉じられた状態における側面視断面図であり、(b)は(a)の主要部を示す室内側から見た図である。
【図3】図2の状態から障子が開放された状態を示す側面視断面図である。
【図4】図1の窓開放装置の分解斜視図である。
【図5】図1の窓開放装置に、蹴り出し部材が設けられた変形例を示す図であり、側面視断面図である。
【図6】図5の主要部を室内側から見た図である。
【図7】従来の窓開放装置が取り付けられた排煙窓を示す平面視断面図であり、(a)は障子が閉じられた状態を示し、(b)は(a)の状態から障子が開放され始めた初期状態を示している。
【図8】図7の排煙窓の障子を開放した状態の斜視図である。
【符号の説明】
【0051】
1 窓枠
3 障子
21 ブラケット
31 ガススプリング
33 シリンダ
35 ロッド
37 第一取付材
45 第二取付材
55 スライダ
63 案内部材
71 アーム
79 取付板
85 蹴り出し部材
87 第二アーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓枠の一端辺まわりに回転可能に保持された障子の開放装置であって、
シリンダに対して進退可能なロッドを有し、その軸線が窓枠の前記一端辺と垂直な端辺に沿うように配置されて、シリンダまたはロッドの一方が窓枠に保持されるガススプリングと、
一端部が前記ガススプリングのシリンダまたはロッドの他方に回転可能に保持され、シリンダまたはロッドの他方と共に移動すると共に、他端部が障子に回転可能に保持されるアームと
を備えることを特徴とする窓開放装置。
【請求項2】
前記障子の開放側端部を開放側へ付勢する第二アームをさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の窓開放装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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