説明

端子接続構造

【課題】振動に対して、雄端子及び雌端子における端子間の接触部の相対的移動を抑制した端子接続構造を提供する。
【解決手段】端子接続構造1は、互いに接触して電気的に接続される雄端子2及び雌端子3を有し、雄端子2は、底部211及び一対の起立部212a、212bからなる断面コ字状の挿入接触部210を備え、雌端子3は、挿入接触部210の底部211に電気的に接触する枠部310と、ばね部材4とを備え、雌端子3に雄端子2を挿入すると、ばね部材4は、挿入接触部210の底部211を枠部310に弾性的に押し付けるとともに、挿入接触部210の一対の起立部212a、212bのそれぞれの内面に接触する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに接触して電気的に接続される雄端子及び雌端子を有する端子接続構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、有害ガスの排出を低減でき、大幅な燃費低減効果のあるHEV(Hybrid Electric Vehicle)が大きな注目を浴びている。HEVを駆動するモータとインバータ間の接続にはコネクタによる接続が行われており、HEVのシステムによっては100A以上の大電流が通電される。
【0003】
大電流対応のコネクタに用いられる従来の端子接続構造として、例えば特許文献1、2に開示されたものがある。特許文献1、2に開示された端子接続構造は、一端に断面コ字状の挿入接触部を有する雄端子と、一端に挿入接触部が内側に挿入されて接触する断面ロ字状の枠部を有する雌端子とから構成されている。雄端子及び雌端子は、導電性を考慮して表面がメッキされる銅板が用いられる。
【0004】
雄端子は、他端に電気機器が電気的に接続される機器接続部を有する。雌端子は、他端に電線が接続される電線接続部を有し、枠部に雄端子の挿入接触部を枠部の底部に押し付けるばね部を備えている。雄端子の挿入接触部を雌端子の枠部内に挿入することで、ばね部によって挿入接触部が枠部の底部に押し付けられ、雄端子の挿入接触部と雌端子の枠部とが接触して、雄端子と雌端子との電気的接続が完了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−179986号公報
【特許文献2】特開2007−179987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来の端子接続構造において、雄端子の挿入接触部と雌端子の枠部との間には、隙間があるため、例えば、車両が走行することで発生する振動により、挿入接触部と枠部とが相対的に移動し、微摺動が発生し、その結果、挿入接触部及び枠部の表面のメッキが剥がれて内部の銅が露出してしまう可能性があった。
【0007】
したがって、本発明の目的は、振動に対して、雄端子及び雌端子における端子間の接触部の相対的移動を抑制した端子接続構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の端子接続構造を提供する。
【0009】
[1]互いに接触して電気的に接続される雄端子及び雌端子を有し、前記雄端子は、底部及び一対の起立部からなる断面コ字状の第1の電気接触部を備え、前記雌端子は、前記第1の電気接触部の前記底部に電気的に接触する第2の電気接触部と、弾性接触部とを備え、前記雌端子に前記雄端子を挿入すると、前記弾性接触部は、前記第1の電気接触部の前記底部を前記第2の電気接触部に弾性的に押し付けるとともに、前記第1の電気接触部の前記一対の起立部のそれぞれの内面に接触する端子接続構造。
【0010】
[2]前記弾性接触部は、前記底部の内面に接触する湾曲部と、前記起立部の内面に接触する側部とを有する前記[1]に記載の端子接続構造。
【0011】
[3]前記雄端子の前記第1の電気接触部は、前記一対の起立部の内面間の距離が先端側に向かうに従い徐々に広くなるように形成された前記[1]又は[2]に記載の端子接続構造。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、振動に対して、雄端子及び雌端子における端子間の接触部の相対的移動を抑制した端子接続構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る端子接続構造の雄端子と雌端子との接続状態を示す斜視図である。
【図2】図2(a)は、図1におけるA−A断面図、図2(b)は、図1におけるB−B線断面図である。
【図3】図3(a)は、雄端子の斜視図、図3(b)は、雄端子の先端部の断面図である。
【図4】図4(a)は、雌端子の斜視図、図4(b)は、図4(a)におけるC−C線断面図である。
【図5】図5は、ばね部材の斜視図である。
【図6】図6(a)は、変形例1に係るばね部材の斜視図、図6(b)は、図6(a)に示すばね部材を図4(b)に示すばね部材の代わりに用いた場合を示す断面図である。
【図7】図7は、変形例2に係る雄端子の平面図である。
【図8】図8は、変形例3に係るばね部材の要部断面図である。
【図9】図9(a)は、比較例に係る雄端子の斜視図、図9(b)は、比較例に係る雌端子に図9(a)に示す雄端子を接続した状態を示す断面図である。
【図10】図10は、本発明の実施例と比較例について、コネクタに働く振動加速度と端子間の摺動量との関係(シミュレーション結果)を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
【0015】
[実施の形態の要約]
本実施の形態の端子接続構造は、互いに接触して電気的に接続される雄端子及び雌端子を有し、前記雄端子は、底部及び一対の起立部からなる断面コ字状の第1の電気接触部を備え、前記雌端子は、前記第1の電気接触部の前記底部に電気的に接触する第2の電気接触部を備えた端子接続構造において、前記雌端子は、前記雌端子に前記雄端子を挿入すると、前記第1の電気接触部の前記底部を前記第2の電気接触部に弾性的に押し付けるとともに、前記第1の電気接触部の前記一対の起立部のそれぞれの内面に接触する弾性接触部を備える。
【0016】
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る端子接続構造の雄端子と雌端子との接続状態を示す斜視図である。図2(a)は、図1におけるA−A断面図、図2(b)は、図1におけるB−B線断面図である。図3(a)は、雄端子の斜視図、図3(b)は、雄端子の先端部の断面図である。図4(a)は、雌端子の斜視図、図4(b)は、図4(a)におけるC−C線断面図である。
【0017】
図1及び図2に示すように、端子接続構造1は、互いに接触して電気的に接続される雄端子2及び雌端子3を備える。この端子接続構造1は、例えば100A以上の大電流用コネクタに用いられる。
【0018】
雄端子2は、先端側が雌端子3に電気的に接続され、後端側が図示しない電気機器に電気的に接続される。雄端子2が接続される電気機器としては、例えばインバータ、モータ、バッテリ等がある。本実施の形態では、雄端子2の後端側はHEVのインバータに接続される。雌端子3は、先端側が雄端子3に電気的に接続され、後端側が図示しない電線に電気的に接続される。
【0019】
(雄端子の詳細な構成)
図3に示すように、雄端子2は、雌端子3に挿入されたとき、雌端子3に電気的に接触する挿入接触部210を一端に有し、電気機器に電気的に接続される機器接続部220を他端に有し、挿入接触部210と機器接続部220との間に、雄端子2を収容するコネクタのハウジング(図示せず)、より詳しくは、アウターハウジングの内部に収容されるインナーハウジングに係合するストッパ部230を有する。挿入接触部210、機器接続部220及びストッパ部230は、一枚の板材から形成されている。ここで、挿入接触部210は、第1の電気接触部の一例である。
【0020】
挿入接触部210は、平板状の底部211、及び底部211に対して略直角に折り曲げられた平板状の一対の起立部212a、212bから形成された断面コ字状を有する。また、挿入接触部210は、厚さ方向において先細なテーパ状に形成された挿入先端部213を有する。挿入先端部213をテーパ状に形成することにより、雄端子2を雌端子3に挿入する際の挿入抵抗を小さくすることができる。起立部212a、212bの内面間の幅Wは、ばね部材4の幅W(図5参照)に対応した寸法にしている。幅W、Wの詳細については後述する。挿入接触部210は、板材の起立部212a、212bとなる部分を略直角に折り曲げることで形成することができる。
【0021】
機器接続部220は、平板状を有し、電気機器に電気的に接続すると共に、電気機器にボルトで締結して固定するための機器接続穴221が形成されている。
【0022】
雄端子2の材料として、例えば、炭素鋼、ステンレス鋼、銅、銅合金等を用いることができる。本実施の形態は、雄端子2の材料として、表面がすずメッキされた厚さ2〜3mm程度の銅板を用いる。
【0023】
(雌端子の詳細な構成)
図4(a)に示すように、雌端子3は、内側に雄端子2が挿入される枠部310を一端に有し、電線が電気的に接続される電線接続部320を他端に有し、枠部310と電線接続部320とを連結する連結部330を有する。また、雌端子3の枠部310内には、雄端子2の挿入接触部210を枠部310の底部311に押し付けるばね部材4が収容されている。ここで、枠部310は、第2の電気接触部の一例である。
【0024】
枠部310は、四辺が底部311、一対の側部312a、312b、及び天井部313から形成された断面矩形状を有する。枠部310は、ばね部材4の爪部41が係止する4つの爪部用穴314が天井部313と側部312a、312bとの角部に形成されている。また、枠部310は、図4(b)に示すように、ばね部材押え315が内側に折り曲げられて形成されている。ばね部材押え315は、天井部313にコ字状の切り込み313aを入れて切り込み部313aの内側の部分を折り曲げすることで形成される。また、枠部310の底部311には、枠部310の内側に長手方向に沿って延びる凸部316が形成されている。凸部316は、雄端子2の挿入接触部210の底部211の外側の面に電気的に接触する。
【0025】
ばね部材4は、湾曲部40が撓んで挿入接触部210の底部211を所定の力で枠部310の底部311の凸部316に押し付ける機能を有する。また、ばね部材4は、主に湾曲部40の側面部分が挿入接触部210の一対の起立部212a、212bのそれぞれの内面に接触する機能を有する。つまり、一対の起立部212a、212bの間に、ばね部材4の湾曲部40が挟持される格好となる。
【0026】
電線接続部320は、長円状に扁平した管状を有する。電線接続部320は、電線の端部において露出した芯線を電線接続部320の内部空間321に挿入し、電線接続部320をかしめることで電線の芯線が電線接続部320に固定され、電線の芯線と電線接続部320とが電気的に接続される。
【0027】
連結部330は、底部331及び一対の側部332a、332bからなる断面コ字状を有する。連結部330の底部331の一方は、枠部310の底部311に接続し、連結部の一対の側部332a、332bの一方は、枠部310の一対の側部312a、312bに接続している。連結部330の底部331及び一対の側部332a、332bの他方は、電線接続部320の下側の部分に接続している。
【0028】
雌端子3は、例えば打ち抜き加工を行った後、折り曲げ加工を行って形成することができる。本実施の形態では、つなぎ目340を枠部310の天井部313、及び電線接続部320の上側に設けている。雌端子3の材料として、例えば、炭素鋼、ステンレス鋼、銅、銅合金等を用いることができる。本実施の形態は、雄端子2の材料として、表面がすずメッキされた厚さ2〜3mm程度の銅板を用いる。
【0029】
(ばね部材)
図5は、ばね部材の斜視図である。ばね部材4は、緩やかに湾曲して形成された湾曲部40と、雌端子3の爪部用穴314に係止する4つのL字状の爪部41と、湾曲部40と爪部41とを連結する連結部42とを備える。
【0030】
ばね部材4の湾曲部40の幅Wは、雄端子2の挿入接触部210の起立部212a、212b間の内面間の幅Wと同じ幅、例えば、6mmに形成されている。
【0031】
ばね部材4の材料として、例えば、ステンレス鋼、リン青銅、ベリリュウム銅等の金属材料、ゴム等の非金属材料を用いることができる。ばね部材4の厚さt1は、雄端子2及び雌端子3の厚さt2よりも薄く、例えば0.5〜2mm(1/5≦t1/t2≦1/2)が好ましく、厚さ0.5〜1mm(1/5≦t1/t2≦1/3)がより好ましい。
【0032】
(雄端子及び雌端子の接続動作)
雄端子2の挿入接触部210を雌端子3の枠部310の内側に挿入すると、挿入接触部210は、ばね部材4の湾曲部40に案内されて湾曲部40と枠部310の底部311との間に導かれる。ばね部材4の湾曲部40は、雄端子2の挿入によって撓んで挿入接触部210の底部211を所定の力で枠部310の凸部316に押し付ける。また、ばね部材4は、湾曲部40の側面部分が挿入接触部210の一対の起立部212a、212bのそれぞれの内面に接触する。これにより、雄端子2と雌端子3とが電気的に接続される。
【0033】
(実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、ばね部材4が所定の力で挿入接触部210を枠部310の凸部316に押し付けるとともに、ばね部材4と雄端子2の挿入接触部210とが幅方向において隙間無く接触することができるので、振動に対して雄端子2の挿入接触部210と雌端子3の枠部310との相対的移動を抑制することができ、挿入接触部210及び枠部310の表面のメッキの磨耗による電気抵抗の上昇を抑えることができる。
【0034】
[変形例1]
図6(a)は、変形例1に係るばね部材の斜視図、図6(b)は、図6(a)に示すばね部材を図4(b)に示すばね部材の代わりに用いた場合を示す断面図である。このばね部材14は、湾曲部40の側面に側部43、44(図6(b)では側部43のみを示す。)を設けたものである。側部43、44の外側の面間の幅Wが挿入接触部210の側部212a、212bの内側の面間の幅Wに対応している。これにより、側部43、44の外側の面が挿入接触部210の側部212a、212bの内側の面と接触することで、接触面積が増大し、振動を受けても雄端子2と雌端子3の相対的移動をより一層抑制することができる。
【0035】
[変形例2]
図7は、変形例2に係る雄端子の平面図である。雄端子2の挿入接触部210の先端側の内寸法を先端に向かうに従い徐々に広くしたものである。これにより、雄端子2を雌端子3に挿入するときの挿入抵抗を小さくすることができる。
【0036】
[変形例3]
図8は、変形例3に係るばね部材の要部を示す断面図である。このばね部材24は、図6に示すばね部材の側部43、44(図8では側部43のみを示す。)を外側に広げたものである。側部43、44が有する弾性力によって側部43、44の外側の面と挿入接触部210の起立部212a、212bの内側の面との面圧が増大し、振動を受けても雄端子2と雌端子3の相対的移動をより一層抑制することができる。
【実施例1】
【0037】
図9(a)は、比較例に係る雄端子の斜視図、図9(b)は、比較例に係る雌端子に図9(a)に示す雄端子を接続した状態を示す断面図である。図10は、本発明の実施例と比較例について、コネクタに働く振動加速度と端子間の摺動量との関係(シミュレーション結果)を示すグラフである。
【0038】
比較例の雄端子12は、図9(a)に示すように、挿入端子部120を幅Wの板状にしたものである。比較例の雌端子13は、図4と同様の形状を有し、図9(b)に示すように、枠部310の側部312a、312bの内面間の幅Wを有する。挿入端子部120の幅Wを11.25mmとし、雌端子13の枠部310の幅Wも11.25mmとした。
【0039】
実施例は、図1〜図5に示す実施の形態に対応するものである。挿入接触部210の起立部212a、212bの内面間の幅Wを6mm、厚さを1.2mmとした。ばね部材4の湾曲部40の幅Wを6mm、ばね部材4の厚さを0.515mmとした。
【0040】
振動加速度が5〜15Gにおいて、実施例の雄端子と雌端子との摺動量は、比較例のそれの1/2以下が好ましく、1/3以下がより好ましい。図10によれば、振動加速度が5〜15Gにおいて、実施例は比較例の1/3.3以下に小さくなったことが分かる。
【0041】
なお、本発明は、上記実施の形態、上記変形例及び上記実施例に限定されず、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々に変形実施が可能である。例えば、上記実施の形態では、ばね部材を雌端子の枠部とは別体に形成したが、雌端子の枠部の一部を折り曲げて形成してもよい。また、上記実施の形態では、雄端子の挿入接触部の底部と起立部の厚さを同一としたが、起立部の厚さを底部の厚さよりも薄くしてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1…端子接続構造、2…雄端子、3…雌端子、4…ばね部材、12…雄端子、13…雌端子、14、24…ばね部材、40…湾曲部、41…爪部、42…連結部、43、44…側部、120…挿入接触部、210…挿入接触部、211…底部、212a、212b…起立部、213…挿入先端部、220…機器接続部、221…機器接続穴、230…ストッパ部、310…枠部、311…底部、312a、312b…側部、313…天井部、313a…切り込み、314…爪部用穴、315…ばね部材押さえ、316…凸部、320…電線接続部、321…内部空間、330…連結部、331…底部、332a、332b…側部、340…つなぎ目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに接触して電気的に接続される雄端子及び雌端子を有し、
前記雄端子は、底部及び一対の起立部からなる断面コ字状の第1の電気接触部を備え、
前記雌端子は、前記第1の電気接触部の前記底部に電気的に接触する第2の電気接触部と、弾性接触部とを備え、
前記雌端子に前記雄端子を挿入すると、前記弾性接触部は、前記第1の電気接触部の前記底部を前記第2の電気接触部に弾性的に押し付けるとともに、前記第1の電気接触部の前記一対の起立部のそれぞれの内面に接触する端子接続構造。
【請求項2】
前記弾性接触部は、前記底部の内面に接触する湾曲部と、前記起立部の内面に接触する側部とを有する請求項1に記載の端子接続構造。
【請求項3】
前記雄端子の前記第1の電気接触部は、前記一対の起立部の内面間の距離が先端側に向かうに従い徐々に広くなるように形成された請求項1又は2に記載の端子接続構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−65522(P2013−65522A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−204714(P2011−204714)
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【出願人】(000005120)日立電線株式会社 (3,358)