説明

端末についてハンドオーバを実行しなければならないかを判断するための方法、デバイス、及びコンピュータプログラム

【課題】第1の基地局から第2の基地局へ第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断する方法を提供する。
【解決手段】第1の基地局は、第1の基地局のセルにおいて信号を転送し、第1の基地局によって転送された信号に応答して第1の半二重端末によって転送されたメッセージを受信し、このメッセージは第1の基地局及び第2の基地局によって転送された信号に関する品質測定値に関連する情報を含み、第2の基地局のセルのアイドル期間が第2の基地局のセルにおける第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを示すメッセージを受信し、この適合性に従って第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包括的には、無線セルラー通信ネットワークにおいて、端末についてハンドオーバを実行しなければならないかを判断するための方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
最先端の無線セルラー通信ネットワークでは、各端末には、理論的には通信をハンドリングすることができる基地局の候補セットが定期的に割り当てられる。これらの候補基地局は、たとえば、端末を現在ハンドリングしている基地局の周囲の基地局とすることができる。各端末は、種々の候補基地局の候補測定チャネルの信号の品質を定期的に測定するか、又は要求に応じて、すなわち特定のイベントの後に測定する。その後、これらの測定値は、端末によって、この端末を現在ハンドリングしている基地局に報告され、基地局は、ハンドオーバ手順を開始するべきか否かを判定することができる。
【0003】
代替的には、基地局の候補セットは端末には割り当てられない。各端末は、受信される測定チャネルの信号が十分な品質を有する基地局との間で測定を行う。次に、端末は、この端末を現在ハンドリングしている基地局に測定値を報告し、基地局は、ハンドオーバ手順を開始するか否か、又は、端末によって要求されたハンドオーバ手順を有効にするか否かを判定することができる。
【0004】
このような最先端のハンドオーバは、全二重端末については有効であるが、半二重端末についてはいくつかの問題につながるおそれがある。
【0005】
全二重端末は、無線信号の送信及び受信を同時に行うことができる端末である。
【0006】
半二重端末は、無線信号の送信及び受信を同時に行うことができない端末である。たとえば、端末は時分割複信(TDD)モードで動作し、送信及び受信は同じ周波数帯域上であるが異なる時間期間に行われる。端末は周波数分割複信(FDD)モードで動作することもでき、送信及び受信は異なる周波数帯域上で異なる時間期間に行われる。
【0007】
基地局が時刻teに半二重端末へシンボルを送信するとき、これらのシンボルは、基地局からの距離dに位置する端末によって、te+RTD(d)/2に等しい時刻に受信される。ここで、RTD(d)は、この端末のラウンドトリップ遅延(Round Trip Delay)である。これらのシンボルは端末によって処理され、その後、端末もアップリンクチャネルを介して基地局へシンボルを送信することができる。端末TEは、アップリンクチャネルを介してシンボルを送信する前に、ハードウェアオペレーション及びソフトウェアオペレーションの継続時間を考慮するために或る期間待たなければならない。この或る期間は、受信送信切り換え時間(Receive Transmit Switch time)又は単にスイッチング時間と言われ、RTSと呼称される。たとえば、この遅延RTSは、端末のハードウェア機器が受信モードと送信モードとの間を切り換えるのに必要とする時間、及び、基地局のハードウェア機器が送信モードと受信モードとの間を切り換えるのに必要とする時間の最大値である。したがって、アップリンクチャネルを介して送信されたシンボルは、te+RTD(d)+RTS+DDLに等しい時刻trより前には基地局BTSで受信することができない。DDLは、端末がダウンリンクチャネルで受信することができるシンボルの全継続時間である。
【0008】
例として、第3世代パートナーシッププロジェクト長期的発展型(3GPP/LTE)と互換性のある10kmのFDDセル半径を有する基地局を考える場合、基地局がそのセル内のいずれの場所に位置する端末もハンドリングすることができるようにするには、基地局側及び端末側の双方、又は、端末側のみのいずれかで、2シンボルの継続時間に対応するアイドル期間継続時間を作り出す必要がある。2シンボルの継続時間に対応するアイドル期間継続時間によって、基地局は、基地局から最大19.6kmまでの距離に位置する半二重端末をハンドリングすることが可能になる。
【0009】
1シンボルの継続時間に対応するアイドル期間継続時間では、基地局は、基地局から最大8.3kmまでの距離に位置する半二重端末しかハンドリングすることができない。このようなアイドル期間継続時間により、たとえ測定チャネルの信号の品質が十分高くても、基地局は、基地局から8.3kmよりも大きい距離に位置する半二重端末をハンドリングすることができないのに対して、全二重端末はハンドリングすることができる。
【0010】
したがって、通信中、ハンドオーバ手順が基地局に対して要求される場合があるが、基地局と端末との間のラウンドトリップ遅延が基地局のアイドル期間に適合していないと、基地局は半二重端末をハンドリングすることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1746743号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、ターゲットの基地局のアイドル期間要件をうまく処理することができない半二重端末についてハンドオーバが実行されることを回避することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
このため、本発明は、無線セルラー通信ネットワークにおいて、第1の基地局から第2の基地局へ第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断する方法に関する。各基地局はそれぞれのセルにおいて信号を転送し、第1の半二重端末は、或る基地局によってハンドリングされているとき、第1の半二重端末をハンドリングする基地局のセルのアイドル期間と呼ばれる時間期間中に信号の転送及び受信を行わず、当該方法は、第1の基地局によって実行されるステップであって、
− 第1の基地局のセルにおいて信号を転送するステップと、
− 第1の基地局によって転送された信号に応答して第1の半二重端末によって転送されたメッセージを受信するステップであって、当該メッセージは、第1の基地局によって転送された信号に関する品質測定値、及び第2の基地局によって転送された信号に関する少なくとも品質測定値に関連する情報を含む、メッセージを受信するステップと、
− 第2の基地局のセルのアイドル期間が第2の基地局のセルにおける第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを示すメッセージを受信するステップと、
− 第2の基地局のセルのアイドル期間の、第2の基地局のセルにおける第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延との適合性、及び、品質測定値に関連する情報に従って、第1の基地局から第2の基地局へ第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断するステップと、
を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、無線セルラー通信ネットワークにおいて、第1の基地局から第2の基地局へ第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断するためのデバイスにも関する。各基地局はそれぞれのセルにおいて信号を転送し、第1の半二重端末は、或る基地局によってハンドリングされているとき、第1の半二重端末をハンドリングする基地局のセルのアイドル期間と呼ばれる時間期間中に信号の転送及び受信を行わず、当該デバイスは第1の基地局に含まれ、
− 第1の基地局のセルにおいて信号を転送する手段と、
− 第1の基地局によって転送された信号に応答して第1の半二重端末によって転送されたメッセージを受信する手段であって、当該メッセージは、第1の基地局によって転送された信号に関する品質測定値、及び第2の基地局によって転送された信号に関する少なくとも品質測定値に関連する情報を含む、メッセージを受信する手段と、
− 第2の基地局のセルのアイドル期間が第2の基地局のセルにおける第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを示すメッセージを受信する手段と、
− 第2の基地局のセルのアイドル期間の、第2の基地局のセルにおける第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延との適合性、及び、品質測定値に関連する情報に従って、第1の基地局から第2の基地局へ第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断する手段と、
を備えることを特徴とする。
【0015】
したがって、第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延の、第2の基地局のセルのアイドル期間との適合性は、ハンドオーバ手順を開始する前にチェックされ、ハンドオーバ手順はより安全なものとなる。
【0016】
特定の特徴によれば、第2の基地局のセルのアイドル期間が第2の基地局のセルにおける第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを示すメッセージは、第2の基地局又は第1の半二重端末から受信される。
【0017】
特定の特徴によれば、第1の基地局は、第1の半二重端末をハンドリングすることができる第2の基地局を識別するリストを第1の半二重端末へ転送する。
【0018】
したがって、基地局によって受信される品質測定値の数は制限され、多くとも、リストにおいて識別される基地局によって転送された信号に関する品質測定値を含む。したがって、アップリンクシグナリングが削減される。その上、第2の基地局によって転送された十分な品質を有する信号に関する品質測定値を受信する機会が最大化される。
【0019】
特定の特徴によれば、第1の基地局は、第1の基地局によってハンドリングされている第1の半二重端末の識別子を、リストにおいて識別される各第2の基地局へ転送する。
【0020】
したがって、各第2の基地局における処理資源が節約される。
【0021】
特定の特徴によれば、第1の基地局は、
− 第2の基地局によってハンドリングされている第2の半二重端末の識別子を第2の基地局から受信し、
− 第2の半二重端末からメッセージを受信し、
− 第2の半二重端末から受信されたメッセージの受信時刻に従って、第1の基地局が第2の半二重端末をハンドリングすることができるか否かを判断する。
【0022】
したがって、第1の基地局のセルのアイドル期間の、第2の半二重端末のラウンドトリップ遅延との適合性は、チェックが容易となる。
【0023】
特定の特徴によれば、第1の基地局は、第1の基地局が第2の半二重端末をハンドリングすることができるか否かを示すメッセージを第2の基地局へ転送する。
【0024】
したがって、ハンドオーバ手順は事前にセキュアにされる。
【0025】
特定の特徴によれば、第1の基地局は、第1の基地局が第2の半二重端末をハンドリングすることができるか否かを示すメッセージを第2の半二重端末へ転送する。
【0026】
したがって、ハンドオーバ手順は高速化される。
【0027】
また、本発明は、無線セルラー通信ネットワークにおいて、第1の基地局から第2の基地局へ第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断することを可能にする方法にも関する。各基地局はそれぞれのセルにおいて信号を転送し、第1の半二重端末は、或る基地局によってハンドリングされているとき、第1の半二重端末をハンドリングする基地局のセルのアイドル期間と呼ばれる時間期間中に信号の転送及び受信を行わず、当該方法は、第1の半二重端末によって実行されるステップであって、
− 第1の基地局及び第2の基地局から信号を受信するステップと、
− 第2の基地局へ信号を転送するステップと、
− 第2の基地局のセルのアイドル期間が第2の基地局のセルにおける第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを示すメッセージを第2の基地局から受信するか否かに従って、第2の基地局のセルのアイドル期間が第2の基地局のセルにおける第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを判断するステップと、
− 第1の基地局へメッセージを転送するステップであって、当該メッセージは、第2の基地局のセルのアイドル期間が第2の基地局のセルにおける第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを示す、メッセージを転送するステップと、
を含むことを特徴とする。
【0028】
また、本発明は、無線セルラー通信ネットワークにおいて、第1の基地局から第2の基地局へ第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断することを可能にするためのデバイスにも関する。基地局はそれぞれのセルにおいて信号を転送し、第1の半二重端末は、或る基地局によってハンドリングされているとき、第1の半二重端末をハンドリングする基地局のセルのアイドル期間と呼ばれる時間期間中に信号の転送及び受信を行わず、当該デバイスは第1の半二重端末に含まれ、
− 第1の基地局及び第2の基地局から信号を受信する手段と、
− 第2の基地局へ信号を転送する手段と、
− 第2の基地局のセルのアイドル期間が第2の基地局のセルにおける第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを示すメッセージを第2の基地局から受信するか否かに従って、第2の基地局のセルのアイドル期間が第2の基地局のセルにおける第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを判断する手段と、
− 第1の基地局へメッセージを転送する手段であって、当該メッセージは、第2の基地局のセルのアイドル期間が第2の基地局のセルにおける第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを示す、メッセージを転送する手段と、
を備えることを特徴とする。
【0029】
したがって、第1の基地局は、第2の基地局が第1の半二重端末をハンドリングすることができるか否かをハンドオーバ要求前に知っているので、ハンドオーバ手順はセキュアにされる。
【0030】
特定の特徴によれば、第1の半二重端末は、第1の半二重端末をハンドリングすることができる第2の基地局を識別するリストを第1の基地局から受信し、各第2の基地局へ信号を転送する。
【0031】
したがって、半二重端末のプロセスは、第1の半二重端末をハンドリングする可能性のある限られた数の第2の基地局へ信号を転送することによって、自身の電力消費を最適化する。
【0032】
さらに別の態様によれば、本発明は、プログラマブルデバイス内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムに関する。当該コンピュータプログラムは、プログラマブルデバイス上で実行される時に本発明による方法のステップを実施するための命令又はコード部分を含む。
【0033】
このコンピュータプログラムに関する特徴及び利点は、本発明による方法及びデバイスに関連して上述したものと同じであるので、ここでは繰り返さないことにする。
【0034】
本発明の特徴は、一例の実施形態の以下の説明を読むことによってより明確になろう。当該説明は、添付図面に関して作成されている。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明が実施される無線セルラー通信ネットワークのアーキテクチャを表す図である。
【図2a】アップリンクチャネルが同期し、基地局及び半二重端末がセルのアイドル期間中に信号の転送及び受信を行わない場合のアイドル期間を示すクロノグラムである。
【図2b】アップリンクチャネルが同期し、半二重端末がセルのアイドル期間中に信号の転送及び受信を行わない場合のアイドル期間を示すクロノグラムである。
【図3】アップリンクチャネルが非同期であり、無線通信ネットワークが時分割複信方式を使用し、セルに位置する半二重端末及び基地局がアイドル期間中に信号の転送及び受信を行わない場合のアイドル期間を示すクロノグラムである。
【図4】本発明による基地局のアーキテクチャを表す図である。
【図5】本発明による無線通信システムの半二重端末のアーキテクチャを表す図である。
【図6】本発明による、基地局が端末をハンドリングすることができるか否かを判断するために基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を示す図である。
【図7】本発明による、端末についてハンドオーバを実行しなければならないかを判断するために基地局によって実行されるアルゴリズムの一例を示す図である。
【図8】本発明による、端末をハンドリングすることができない基地局BSのリストを求めるために端末によって実行されるアルゴリズムの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
図1は、本発明が実施される無線セルラー通信ネットワークのアーキテクチャを表す図である。
【0037】
無線セルラー通信ネットワークは、時分割複信方式(TDD)又は半二重周波数分割複信方式を使用することができる。
【0038】
TDD方式では、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルで転送される信号は、同じ周波数帯域において異なるサブフレームで複信される。このサブフレームは、タイムスロットとも呼ばれる。
【0039】
全二重周波数分割複信方式では、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルで転送される信号は、異なる周波数帯域において同じサブフレームで複信される。このサブフレームは、タイムスロットとも呼ばれる。
【0040】
半二重端末側からの半二重FDD方式では、アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルで転送される信号は、異なる周波数帯域において異なるサブフレームで複信される。このサブフレームは、タイムスロットとも呼ばれる。このような場合、基地局は、全二重周波数分割複信方式を使用するのと共に、各半二重FDD端末のタイムスロットを適切に順序付けることによっていくつかの半二重FDD端末と同時に通信することができる場合があることに留意されたい。
【0041】
基地局BSが端末TEへシンボルを転送するとき、データ、信号、又はメッセージが、ダウンリンクチャネルを通じて転送される。
【0042】
端末TEが基地局BSへシンボルを転送するとき、信号、メッセージ、又はデータが、アップリンクチャネルを通じて転送される。
【0043】
図1の無線セルラー通信ネットワークでは、基地局BS2のセル152に位置する端末TEは、基地局BS1のセル151に移動中である。
【0044】
単純にするために、図1には2つの基地局BSしか示されていないが、実際には、無線セルラー通信ネットワークは、複数の基地局BSから成る。
【0045】
基地局BS1のセル151は、基地局BS1によって転送される信号、たとえば基地局BS1の測定チャネルで転送される信号の電力強度が、セル151に位置する端末TEによって所定の値よりも上のレベルで受信されるエリアである。
【0046】
全二重端末TEが基地局BS1のセル151に位置しているとき、基地局BS1は全二重端末TEをハンドリングすることができる。全二重端末TEは、基地局BS1を通じて、リモートの通信デバイスとの通信を確立又は受信することができる。セル151は規則正しい形状を有していない。これは、主として、基地局BS1との見通し線(line of sight)にある特定のロケーション、又は障害物に起因する。
【0047】
基地局BS1のエリアR1は、R1に位置する各端末TEについて、基地局BS1とその端末TEとの間のラウンドトリップ遅延、並びに、受信モードと送信モードとの間の切り換え及び/又は送信モードと受信モードとの間の切り換えの合計が、セル151のアイドル期間以下であるエリアである。
【0048】
換言すれば、半二重又は全二重の端末TEが基地局BS1のエリアR1に位置するとき、基地局BS1は端末TEをハンドリングすることができ、端末TEは基地局BS1を通じてリモートの通信デバイスとの通信を確立又は受信することができる。
【0049】
半二重端末TEがセル151に位置するが基地局BS1のエリアR1に位置していないとき、端末TEはセル151においてセル151のアイドル期間に適合していない特性を有するので、基地局BS1は半二重端末TEをハンドリングすることができない。
【0050】
エリアR1はセル151に含まれる。R1と151との相違は、セル151について設定せれたアイドル期間によって画定される。
【0051】
長いアイドル期間によって、基地局BS1はいずれの半二重端末TEもハンドリングすることが可能になるが、基地局R1と半二重端末TEとの間で転送されるデータの点から、全体の容量は削減される。R1は、セル151に位置する大部分の半二重端末TEに対して基地局BS1によってハンドリングされる可能性を提供するように画定される。R1は、基地局BS1から遠い少数の半二重端末TEのためにのみアイドル期間を長くしなければならないことを回避するように画定される。
【0052】
基地局BS2のセル152は、基地局BS2の測定チャネルで転送される信号のような信号の電力強度が、セル152に位置する端末TEによって所定の値よりも上のレベルで受信されるエリアである。全二重端末TEが基地局BS2のセル152に位置しているとき、基地局BS2は全二重端末TEをハンドリングすることができる。全二重端末TEは、基地局BS2を通じてリモートの通信デバイスとの通信を確立又は受信することができる。
【0053】
基地局BS2のエリアR2は、R2に位置する各端末TEについて、基地局BS2とその端末TEとの間のラウンドトリップ遅延、並びに、受信モードと送信モードとの間の切り換え及び/又は送信モードと受信モードとの間の切り換えの合計が、セル152のアイドル期間以下であるエリアである。
【0054】
換言すれば、半二重又は全二重の端末TEが基地局BS2のエリアR2に位置するとき、基地局BS2は端末TEをハンドリングすることができ、端末TEは基地局BS2を通じてリモートの通信デバイスとの通信を確立又は受信することができる。
【0055】
半二重端末TEがセル152に位置するが基地局BS2のエリアR2に位置していないとき、端末TEはセル152においてセル152のアイドル期間に適合していない特性を有するので、基地局BS2は半二重端末TEをハンドリングすることができない。
【0056】
エリアR2はセル152に含まれる。R2と152との相違は、セル152について設定されたアイドル期間によって画定される。
【0057】
ここで、セル151及び152についてそれぞれ設定されたアイドル期間は、等しくてもよく、異なっていてもよいことに留意されたい。
【0058】
本発明によれば、基地局BSは、ダウンリンク信号メッセージを端末TEへ転送する手段と、メッセージを受信する手段とを備える。
【0059】
基地局BSは、ノード、或いはノードB、或いは拡張ノードB、或いはアクセスポイントとも呼ばれる。
【0060】
端末TEは、移動電話、携帯情報端末、或いはパーソナルコンピュータのような半二重端末である。端末TEはユーザ機器とも呼ばれる。
【0061】
無線通信ネットワークはセル同期(cell-synchronized)されているものとすることができる。この場合、異なるセル15又は基地局BSを発信源とする信号は、同時に送信される。
【0062】
より正確には、これらの信号はフレームに構造化され、フレーム自体はシンボルから成る。セル同期は、シンボルレベルで確保される場合がある。これは、所与のセル15又は基地局BSにおけるシンボルの送信時刻が、他の任意のセル15又は基地局BSにおけるシンボルの送信時刻と一致することを意味する。また、セル同期は、フレームレベルで確保される場合もある。その場合、所与のセル15又は基地局BSにおけるフレームの送信時刻は、他の任意のセル15又は基地局BSにおけるフレームの送信時刻と一致する。セル同期は、各基地局BSにGNSS(全地球的航法衛星システム)を含めることによって行うことができる。
【0063】
代替形態として、無線通信ネットワークは、セル同期されていないものとすることができる。この場合、異なるセル15間又は異なる基地局BS間で、フレームレベルの同期もシンボルレベルの同期も保証する必要はない。
【0064】
図2aは、アップリンクチャネルが同期し、基地局及び半二重端末がセルのアイドル期間中に信号の転送及び受信を行わない場合のアイドル期間を示すクロノグラムである。
【0065】
アップリンクチャネルが同期しているとき、基地局BSの所与のセル15のアップリンクチャネルで送信されるシンボルは、基地局BSと端末TEとを隔てる距離にかかわらず基地局BSによって同じ時刻trで受信されなければならない。信号が基地局及び半二重端末側の双方によってアイドル期間中に受信も転送もされないとき、基地局BSは、端末TEによって送信されたシンボルの処理を行うために、それらのシンボルの受信を待たなければならない。
【0066】
エリアR1又はR2の境界に位置する端末TEについて求められる待ち時間、換言すれば、求めることができる最大待ち時間は、ガード期間又はアイドル期間IPと呼ばれる。これは、少なくともラウンドトリップ遅延RTD(Ra)に受信送信切り換え時間RTSを加えたものに等しくなければならない。ここで、RaはエリアR1又はR2が円とみなされる場合のエリアR1又はR2の半径である。
【0067】
基地局BS1は、ダウンリンクシンボルDLを端末TEへ転送する。これらのダウンリンクシンボルDLは、ラウンドトリップ遅延RTDの2分の1に等しい遅延で端末TEによって受信される。
【0068】
アイドル期間IPの期間中、基地局BSはいずれのシンボルの転送も受信も行わない。いずれのシンボルの転送も受信も行わないことによって、基地局の電力消費が削減される。
【0069】
基地局BSとそのセル15に含まれる各端末TEとを隔てる距離にかかわらず、アップリンクシンボルを基地局BSが同時に受信する必要があるので、基地局BSは、端末TEのそれぞれについてタイミング遅延TD(d)を求める。
【0070】
このタイミング遅延は、以下の式を使用して計算される。
TD(d)=tr−te−DDL−RTD(d)=IP−RTD(d)
ここで、dは端末TEと基地局BSとの間の距離であり、DDLは端末TEがダウンリンクチャネルで受信することができるシンボルの全継続時間である。
【0071】
基地局BSは、各タイミング遅延から、各端末TEについてタイミングアドバンスTA=IP−TD(d)を求め、このタイミングアドバンスを対応する端末TEへ転送する。
【0072】
端末TE1がその端末TEのデータを含む先行のダウンリンクタイムスロットの直後のアップリンクタイムスロットにスケジューリングされている場合、端末TEは、アップリンクチャネルを介するシンボルの送信に自身のタイミングアドバンスTA(TE)値を適用して、端末TEから送信されたシンボルがアップリンクタイムスロットtrの開始時に基地局BSで受信されるようにする。
【0073】
ここで、アイドル期間IPは不連続であることに留意されたい。アイドル期間IPは、端末TEについて、1/2RTDで示される2つの時間期間及び時間期間TD(TE)から成る。
【0074】
図2bは、アップリンクチャネルが同期し、半二重端末がセルのアイドル期間中に信号の転送及び受信を行わない場合のアイドル期間を示すクロノグラムである。
【0075】
図2bの例のアイドル期間中、端末TEのみが信号の受信も転送も行わない。
【0076】
基地局BSは、アイドル期間を何ら考慮することなくダウンリンクチャネルDLTでシンボルを転送する。基地局BSは、各端末TEを潜在的に全二重端末TEであるとみなす。基地局BSは、たとえシンボルが半二重端末によって使用できない場合であっても、シンボルを転送することがある。使用できないシンボルを転送することによって、全二重端末TE及び半二重端末TEをハンドリングすることができる基地局BSの特定の特徴を製造するための開発コストが削減される。
【0077】
半二重端末TE、例として端末TEがダウンリンクチャネルDLTでシンボルを受信すると、端末TEは受信シンボルに対して或るパンクチャリングを実行する。端末TEは、セル15のアイドル期間に適合するダウンリンクシンボル、すなわち、端末TEがダウンリンクチャネルで受信することができるシンボルの継続時間DDLに含まれるダウンリンクシンボルのみをDLRで受信する。
【0078】
端末TEのタイミングアドバンスTA(TE)及びタイミング遅延TD(TE)は、図2aで開示したのと同様の方法で求められる。
【0079】
ここで、アイドル期間IPは、基地局BSでは連続であるのに対して、半二重端末TEでは不連続であることに留意されたい。アイドル期間IPは、端末TEについて、1/2RTDで示される2つの時間期間及び時間期間TD(TE)から成る。
【0080】
DLに含まれない信号Puncは処理されない。
【0081】
図3は、アップリンクチャネルが非同期であり、無線通信ネットワークが時分割複信方式を使用し、セルに位置する半二重端末及び基地局がアイドル期間中に信号の転送及び受信を行わない場合のアイドル期間を示すクロノグラムである。
【0082】
アップリンクチャネルが非同期であるとき、すなわち、異なる端末TEからアップリンクチャネルで送信されたシンボルが同時に受信される必要がないとき、各端末TEa又はTEbは、基地局BSによってダウンリンクチャネルで送信された信号の受信終了後、同じ所定の継続時間の後にアップリンクチャネルを介してアップリンクシンボルULa又はULbを送信する。したがって、アイドル期間は、セル15の異なる端末の異なる伝播距離を吸収するために、基地局BSにおいて作成される。
【0083】
端末TEaは端末TEbよりも基地局BSに近い。端末TEaは、端末TEbのラウンドトリップ遅延RTD(b)の2分の1よりも小さいラウンドトリップ遅延RTD(a)の2分の1の後に、ダウンリンクシンボルDLを受信する。
【0084】
端末TEaがシンボルを転送する場合、これらのシンボルは、図3に示すように、端末TEbによって転送されたシンボルよりも早く基地局BSによって受信される。
【0085】
図4は、本発明による基地局のアーキテクチャを表す図である。
【0086】
基地局BS、例として基地局BS1は、たとえば、バス401によって互いに接続されているコンポーネントと、図6及び図7に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムによって制御されるプロセッサ400とに基づくアーキテクチャを有する。
【0087】
ここで、基地局BS1は、一変形では、以下で開示するようなプロセッサ400によって実行されるオペレーションと同じオペレーションを実行する1つ又はいくつかの専用集積回路の形態で実施されることに留意されたい。
【0088】
バス401は、プロセッサ400を、読み出し専用メモリROM402、ランダムアクセスメモリRAM403、チャネルインタフェース405、及びネットワークインタフェース406に接続する。
【0089】
読み出し専用メモリROM402は、図6及び図7に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。これらの命令は、基地局BSに電源が投入されるときにランダムアクセスメモリRAM403へ転送される。
【0090】
RAMメモリ403は、変数を収容するように意図されるレジスタと、図6及び図7に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを含む。
【0091】
チャネルインタフェース405は、アンテナBSAntを通じて端末TEへ信号及び/若しくはメッセージを転送し且つ/又は端末TEから信号及び/若しくはメッセージを受信する手段を備える。
【0092】
ネットワークインタフェース406は、無線セルラー通信ネットワークの他の基地局BSへメッセージを転送し且つ/又は他の基地局BSからメッセージを受信する手段を備える。
【0093】
図5は、本発明による無線通信システムの半二重端末のアーキテクチャを表す図である。
【0094】
端末TEは、たとえば、バス501によって互いに接続されるコンポーネントと、図8及び図9に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムによって制御されるプロセッサ500とに基づくアーキテクチャを有する。
【0095】
ここで、端末TEは、一変形では、以下で開示するようなプロセッサ500によって実行されるオペレーションと同じオペレーションを実行する、1つ又はいくつかの専用集積回路の形態で実施されることに留意されたい。
【0096】
バス501は、プロセッサ500を、読み出し専用メモリROM502、ランダムアクセスメモリRAM503、及びチャネルインタフェース505に接続する。
【0097】
読み出し専用メモリROM502は、図8及び図9に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。これらの命令は、端末TEに電源が投入されるときにランダムアクセスメモリRAM503へ転送される。
【0098】
RAMメモリ503は、変数を収容するように意図されるレジスタと、図8及び図9に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを含む。
【0099】
チャネルインタフェース505は、アンテナTEAntを通じて基地局BSへ信号及び/若しくはメッセージを転送し且つ/又は基地局BSから信号及び/若しくはメッセージを受信する手段と、受信された信号、例として測定チャネルで転送された信号、を測定する手段とを備える。
【0100】
図6は、本発明による、基地局が半二重端末をハンドリングすることができるか否かを判断するために基地局によって実行されるアルゴリズムの一例である。
【0101】
より正確には、本アルゴリズムは、各基地局BSのプロセッサ400によって、周期的に又は所定のイベントに応じて実行される。
【0102】
ステップS600において、例として基地局BS1のプロセッサ400は、候補基地局BSのリストを、基地局BS1によってハンドリングされている端末TEへ転送するように命令する。
【0103】
例として、候補基地局BSのリストは、基地局B1を取り囲む基地局BSの識別子を含む。
【0104】
次のステップS601において、プロセッサ400は、基地局BS1によってハンドリングされている端末TEのリストを、候補基地局BSのリストにおいて識別される各基地局へ転送するように命令する。
【0105】
ステップS602において、プロセッサ400は、基地局BSによってハンドリングされている端末TEのリストを、ネットワークインタフェース406から受信するように命令する。ここで、基地局BSは、自身がハンドリングしている端末TEへ転送する候補基地局BSのリストにおいて基地局BS1を識別する基地局である。
【0106】
ステップS603において、プロセッサ400は、チャネルインタフェース405を通じてダウンリンク信号を転送するように命令する。ダウンリンク信号は、測定チャネルで転送される信号であるか、又は、宛先端末TEが関与する通信に関連する従来の信号である。
【0107】
次のステップS604において、プロセッサ400は、時間期間D1の間待機する。D1は、各端末TE及び基地局BS1によって知られている。
【0108】
次のステップS605において、プロセッサ400は、第2の時間期間D2をアクティブにする。D2は少なくとも2R1/cに等しい。cは光速であり、R1は基地局BS1とR1の境界に位置する端末TEとの間の最大距離である。
【0109】
次のステップS606において、プロセッサ400は、ステップS603において転送された信号に応答して端末TEによって転送されたアップリンク信号が、チャネルインタフェース405によって受信されたかチェックする。このアップリンク信号は、基地局BS1によってハンドリングされる要求RACH1を表すメッセージであるか、又は、宛先端末TEが関与する通信に関連する従来の信号である。
【0110】
ステップS603において転送された信号に応答して端末TEによって転送されたRACHで示す信号がチャネルインタフェース405によって受信された場合、プロセッサ400はステップS607に移動する。受信されない場合、プロセッサ400はステップS606に戻る。
【0111】
ステップS607において、プロセッサ400は、時間期間D2が経過したかチェックする。
【0112】
時間期間D2が経過した場合、プロセッサ400はステップS608に移動する。経過していない場合、プロセッサ400はステップS610に移動する。
【0113】
信号が受信された際にD2が満了したかのチェックを行うことによって、プロセッサ400は、受信された信号から、端末TEのラウンドトリップ遅延が基地局BS1のセル151のアイドル期間よりも長くないかを判断する。
【0114】
ステップS608において、プロセッサ400は、基地局BS1が端末TEをハンドリングすることができないと判断する。
【0115】
ステップS609において、ステップS602において受信されたリストによって、プロセッサ400は、基地局BS1が端末TEをハンドリングすることができないことを通知するメッセージを、信号を転送した端末TEを現在ハンドリングしている基地局BSへ転送するように命令する。
【0116】
一変形では、プロセッサ400は、基地局BS1が端末TEをハンドリングすることができないことを通知するメッセージを、信号を転送した端末TEへ転送するように命令する。
【0117】
転送されたメッセージは、基地局BS1が端末TEをハンドリングすることができないことを通知する。
【0118】
その後、プロセッサ400は、ステップS612に移動する。
【0119】
ステップS610において、セル151における端末TEのラウンドトリップ遅延はアイドル期間に適合しているので、プロセッサ400は、基地局BS1が端末TEをハンドリングすることができると判断する。
【0120】
ステップS611において、ステップS602において受信されたリストによって、プロセッサ400は、基地局BS1が端末TEをハンドリングすることができることを通知するメッセージを、信号を転送した端末TEを現在ハンドリングしている基地局BSへ転送するように命令する。
【0121】
一変形では、プロセッサ400は、基地局BS1が端末TEをハンドリングすることができることを通知するメッセージを、信号を転送した端末TEへ転送するように命令する。
【0122】
転送されたメッセージは、基地局BS1が端末TEをハンドリングすることができることを通知する。
【0123】
その後、プロセッサ400は、ステップS612に移動する。
【0124】
ステップS612において、プロセッサ400は、ステップS606〜S611において開示した手順を停止する時であるかチェックする。例として、D2をアクティブにしてからD2の2倍の時間遅延が満了すると、それ以上RACH信号を端末TEから受信することはないであろう。その結果、この時がステップS606〜S611において開示した手順を停止する時となる。
【0125】
ステップS606〜S611において開示した手順を停止する時である場合、プロセッサ400は本アルゴリズムを中断する。その後、たとえば所定の遅延の後、プロセッサ400は本アルゴリズムを再び実行する。
【0126】
ステップS606〜S611において開示した手順を停止する時でない場合、プロセッサ400は、別の端末TEがステップS603において転送されたダウンリンク信号に応答してRACHメッセージを転送する場合に備えて、ステップS606に戻る。
【0127】
図7は、本発明による、端末についてハンドオーバを実行しなければならないかを判断するために基地局によって実行されるアルゴリズムの一例である。
【0128】
より正確には、本アルゴリズムは、各基地局BSのプロセッサ400によって、周期的に、又は、図6のアルゴリズムの実行と並行して特定のイベント時に実行される。
【0129】
ステップS700において、例として基地局BS1のプロセッサ400は、基地局BS1がハンドリングする各端末TEについて、到達不能な基地局のリストをリセットする。到達不能な基地局BSは、或る端末TEについて、基地局BSのセル15のアイドル期間がそのセル15における端末TEのラウンドトリップ遅延よりも短い基地局BSである。
【0130】
プロセッサ400は、到達不能な基地局のリストを空にすることによってリセットする。
【0131】
次のステップS701において、プロセッサ400は、基地局BSが現在ハンドリングしている端末TEを別の基地局がハンドリングすることができるか否かを示すメッセージが受信されたかチェックする。
【0132】
基地局BS1が現在ハンドリングしている端末TEを別の基地局がハンドリングすることができることをメッセージが示している場合、プロセッサ400はステップS702に移動する。そうでない場合、プロセッサ400はステップS704に移動する。
【0133】
このメッセージは、或る基地局BSからネットワークインタフェースを通じて受信される。別の基地局BSから受信されたメッセージは、例として、図6のステップS609又はS611において開示されたメッセージである。
【0134】
一変形では、メッセージは、或る端末TEからチャネルインタフェース405を通じて受信される。
【0135】
ステップS702において、プロセッサ400は、受信されたメッセージにおいて識別される端末TEを、メッセージを転送した基地局BSがハンドリングすることができないことをメッセージが通知しているかチェックする。
【0136】
受信されたメッセージにおいて識別される端末TEを、メッセージを転送した基地局BSがハンドリングすることができないことをメッセージが通知している場合、プロセッサはステップS703に移動する。受信されたメッセージにおいて識別される端末TEを、メッセージを転送した基地局BSがハンドリングすることができることをメッセージが通知している場合、プロセッサ400はステップS701に戻る。
【0137】
ステップS703において、プロセッサ400は、ステップS703において受信されたメッセージを送信した基地局BSの識別子を到達不能な基地局BSのリストに挿入することによって、受信されたメッセージにおいて識別される端末TEの到達不能な基地局BSのリストを更新する。
【0138】
その後、プロセッサ400は、ステップS701に戻る。
【0139】
ステップS704において、プロセッサ400は、基地局BS1によってハンドリングされている端末TEによって転送された測定報告が、チャネルインタフェース405を通じて受信されたかチェックする。
【0140】
基地局BS1によってハンドリングされている端末TEによって転送された測定報告が、チャネルインタフェース405を通じて受信された場合、プロセッサ400はステップS705に移動する。そうでない場合、プロセッサ400はステップS708に移動する。
【0141】
測定報告は、図6のステップS600において転送された候補基地局BSのリストにおいて識別される基地局BSの少なくとも一部について、それら基地局BSによって転送された信号に関する品質測定値を含む。
【0142】
ステップS705において、プロセッサ400は、測定報告を送信した端末TEについてハンドオーバを実行する必要があるかチェックする。
【0143】
基地局BS1によって転送された信号に関する品質測定値が、候補基地局BSのリストにおいて識別される少なくとも1つの基地局BSによって転送された信号に関する品質測定値よりも小さいとき、端末TEについてハンドオーバを実行する必要がある。
【0144】
測定報告を送信した端末TEについてハンドオーバを実行する必要がある場合、プロセッサ400はステップS706に移動する。実行する必要がない場合、プロセッサ400はステップS701に戻る。
【0145】
ステップS706において、プロセッサ400は、基地局によって転送された信号に関する品質測定値よりも大きい品質測定値を有する基地局BS(複数の場合は各基地局BS)が、測定報告を送信した端末TEの到達不能な基地局のリストにおいて識別されるかチェックする。
【0146】
基地局によって転送された信号に関する品質測定値よりも大きい品質測定値を有する基地局BS(複数の場合は各基地局BS)が、到達不能な基地局のリストにおいて識別される場合、プロセッサ400はステップS701に戻り、ハンドオーバに進まない。
【0147】
基地局によって転送された信号に関する品質測定値よりも大きい品質測定値を有する或る基地局BSが、到達不能な基地局のリストにおいて識別されない場合、プロセッサ400は、その或る基地局BSを端末TEをハンドリングすべき基地局BSとして選択し、ステップS707に移動する。
【0148】
ステップS707において、プロセッサ400は、選択された基地局BSとハンドオーバ手順を実行すべきことを端末TE及び選択された基地局BSに通知するメッセージを転送するように命令する。その後、プロセッサ400はステップS701に戻る。
【0149】
次のステップS708において、プロセッサ400は、到達不能な基地局BSのリストが所定の継続時間の間にリセットされたかチェックする。すなわち、到達不能な基地局BSのリストを依然として有効とみなすことができるかチェックする。
【0150】
到達不能な基地局BSのリストを依然として有効とみなすことができる場合、プロセッサ400はステップS701に戻る。
【0151】
到達不能な基地局BSのリストをもはや有効とみなすことができない場合、プロセッサ400はステップS700に戻る。
【0152】
図8は、本発明による、端末をハンドリングすることができない基地局BSのリストを求めるために端末によって実行されるアルゴリズムの一例である。
【0153】
より正確には、本アルゴリズムは、各端末TEのプロセッサ500によって実行される。
【0154】
ステップS800において、プロセッサ500は、候補基地局BSのリストがチャネルインタフェース505を通じて受信されたかチェックする。この候補基地局のリストは、端末TEをハンドリングしている基地局BS1によって図6のステップS600において転送されたものである。
【0155】
候補基地局BSのリストが受信された場合、プロセッサ500はステップS801に移動する。受信されない場合、プロセッサ500はステップS800に留まる。
【0156】
ステップS801において、プロセッサ500は、候補基地局BSのリストをRAMメモリ503に記憶する。
【0157】
次のステップS802において、プロセッサ500は、図7のステップS700において開示したのと同じ方法で、到達不能な基地局のリストをリセットする。
【0158】
次のステップS803において、プロセッサ500は、候補基地局として識別される各基地局BSによって転送されたダウンリンク信号に関するいくつかの品質測定を実行するようにチャネルインタフェース505に命令する。これらのダウンリンク信号は、候補基地局によってそれぞれの測定チャネルで転送される。
【0159】
次のステップS804において、プロセッサ500は、一時期間(temporisation)Tをリセットする。この一時期間Tは、半二重端末TEが、RACH手順の後、基地局から回答を受信するまでの間に待つことができる最大継続時間として定義される
【0160】
次のステップS805において、プロセッサ500は、到達不能な基地局BSのリストが、所定の継続時間の間にリセットされたかチェックする。すなわち、到達不能な基地局BSのリストを依然として有効とみなすことができるかチェックする。
【0161】
到達不能な基地局BSのリストをもはや有効とみなすことができない場合、プロセッサ500はステップS806に進み、到達不能な基地局BSのリストをリセットしてステップS805に戻る。
【0162】
到達不能な基地局BSのリストを依然として有効とみなすことができる場合、プロセッサ500はステップS807に進む。
【0163】
リストの有効性は、端末TEの移動、端末TEのロケーション情報、端末TEの環境等に従って変化しうる。
【0164】
到達不能な基地局BSのリストにおける或る特定の基地局BSの存在がもはや正当化されない場合には、リストの有効性が失効する際に到達不能な基地局BSのリスト全体をリセットする代わりに、基地局BS単位で到達不能な基地局BSのリストをリセットすることができることに留意されたい。
【0165】
ステップS807において、プロセッサ500は、ダウンリンク信号が、到達不能な基地局BSのリストにない基地局BSから転送されたものであるかチェックする。
【0166】
ダウンリンク信号が、到達不能な基地局BSのリストにある基地局BSから転送されたものである場合、プロセッサ500はステップS803に戻る。
【0167】
ダウンリンク信号が、到達不能な基地局BSのリストにない基地局BSから転送されたものである場合、プロセッサ500はステップS808に進む。
【0168】
次のステップS808において、プロセッサ500は、ダウンリンク信号を送信した基地局BSであって、且つ候補基地局BSのリストにおいて識別される基地局BSに向かってランダムアクセス手順を開始する。このランダムアクセス手順は、例として各識別された基地局の競合ベースのチャネルを通じて又は端末TEとの通信に専用化された予約チャネルを通じて、信号RACHを転送することによって開始される。競合ベースのチャネルは、予約メカニズムを有することなくいずれの端末TEにもアクセス可能なチャネルである。
【0169】
次のステップS809において、プロセッサ500は、或る基地局BSからチャネルインタフェース505を通じてメッセージが受信されたかチェックする。
【0170】
メッセージが基地局BSから受信された場合、プロセッサ500はステップS810に移動する。受信されない場合、プロセッサ500はステップS811に移動する。
【0171】
基地局BSから受信されたメッセージは、図6のステップS609又はS611において開示したものと同様である。
【0172】
ステップS810において、プロセッサ500は、メッセージを転送した基地局BSが端末TEをハンドリングすることができないことをメッセージが通知しているかチェックする。
メッセージを転送した基地局BSが端末TEをハンドリングすることができないことをメッセージが通知している場合、プロセッサ500はステップS812に移動する。
メッセージを転送した基地局BSが、受信されたメッセージで識別された端末TEをハンドリングすることができることをメッセージが通知している場合、プロセッサ500はステップS820に移動する。
【0173】
ステップS811において、プロセッサ500は、ステップS804において定義された一時期間Tが満了しているか否かをチェックする。
【0174】
一時期間Tが満了している場合、プロセッサ500はこの満了を基地局BSからの拒否と解釈してS812に移動する。
【0175】
一時期間Tが満了していない場合、プロセッサ500はステップS809に戻る。
【0176】
ステップS812において、プロセッサ500は、ステップS803において受信されたダウンリンク信号を転送した基地局BSの識別子を到達不能な基地局BSのリストに挿入することによって、端末TEの到達不能な基地局BSのリストを更新する。
【0177】
その後、プロセッサ500は、ステップS820に移動する。
【0178】
ステップS820において、プロセッサ500は、第1の基地局へメッセージを転送するように命令する。このメッセージは、第2の基地局のセルのアイドル期間が第2の基地局のセルにおける第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延に適合しているか否か、換言すれば、第2の基地局BSが端末TEをハンドリングすることができるか否かを示す。
【0179】
ステップS813において、プロセッサ500は、候補基地局BSのリストがチャネルインタフェース505を通じて受信されたかチェックする。
【0180】
候補基地局BSのリストがチャネルインタフェース505を通じて受信された場合、プロセッサ500はステップS801に戻る。そうでない場合、プロセッサ500はステップS814に移動する。
【0181】
ステップS814において、プロセッサ500は、ダウンリンク信号がチャネルインタフェース505を通じて受信されているかチェックする。
【0182】
ダウンリンク信号が受信されている場合、プロセッサ500はステップS803に戻る。そうでない場合、プロセッサ500はステップS814に戻る。
【0183】
当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上述した本発明の実施形態に多くの変更を行うことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線セルラー通信ネットワークにおいて、第1の基地局から第2の基地局へ第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断する方法であって、
各基地局はそれぞれのセルにおいて信号を転送し、
前記第1の半二重端末は、或る基地局によってハンドリングされているとき、前記第1の半二重端末をハンドリングする前記基地局の前記セルのアイドル期間と呼ばれる時間期間中に信号の転送及び受信を行わず、
前記方法は、前記第1の基地局によって実行されるステップであって、
− 前記第1の基地局の前記セルにおいて信号を転送するステップと、
− 前記第1の基地局によって転送された前記信号に応答して前記第1の半二重端末によって転送されたメッセージを受信するステップであって、前記メッセージは、前記第1の基地局によって転送された前記信号に関する品質測定値、及び前記第2の基地局によって転送された前記信号に関する少なくとも品質測定値に関連する情報を含む、メッセージを受信するステップと、
− 前記第2の基地局の前記セルの前記アイドル期間が前記第2の基地局の前記セルにおける前記第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを示すメッセージを受信するステップと、
− 前記第2の基地局の前記セルの前記アイドル期間の、前記第2の基地局の前記セルにおける前記第1の半二重端末の前記ラウンドトリップ遅延との適合性、及び、前記品質測定値に関連する前記情報に従って、前記第1の基地局から前記第2の基地局へ前記第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断するステップと、
を含むことを特徴とする、無線セルラー通信ネットワークにおいて、第1の基地局から第2の基地局へ第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断する方法。
【請求項2】
前記第2の基地局の前記セルの前記アイドル期間が前記第2の基地局の前記セルにおける前記第1の半二重端末の前記ラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを示す前記メッセージは、前記第2の基地局又は前記第1の半二重端末から受信されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の半二重端末をハンドリングすることができる第2の基地局を識別するリストを前記第1の半二重端末へ転送するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の基地局によってハンドリングされている前記第1の半二重端末の識別子を、前記リストにおいて識別される各第2の基地局へ転送するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
− 前記第2の基地局によってハンドリングされている第2の半二重端末の識別子を前記第2の基地局から受信するステップと、
− 前記第2の半二重端末からメッセージを受信するステップと、
− 前記第2の半二重端末から受信された前記メッセージの受信時刻に従って、前記第1の基地局が前記第2の半二重端末をハンドリングすることができるか否かを判断するステップと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の基地局が前記第2の半二重端末をハンドリングすることができるか否かを示すメッセージを前記第2の基地局へ転送するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の基地局が前記第2の半二重端末をハンドリングすることができるか否かを示すメッセージを前記第2の半二重端末へ転送するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
無線セルラー通信ネットワークにおいて、第1の基地局から第2の基地局へ第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断することを可能にする方法であって、
各基地局はそれぞれのセルにおいて信号を転送し、
前記第1の半二重端末は、或る基地局によってハンドリングされているとき、前記第1の半二重端末をハンドリングする前記基地局の前記セルのアイドル期間と呼ばれる時間期間中に信号の転送及び受信を行わず、
前記方法は、前記第1の半二重端末によって実行されるステップであって、
− 前記第1の基地局及び前記第2の基地局から信号を受信するステップと、
− 前記第2の基地局へ信号を転送するステップと、
− 前記第2の基地局の前記セルの前記アイドル期間が前記第2の基地局の前記セルにおける前記第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを示すメッセージを前記第2の基地局から受信するか否かに従って、前記第2の基地局の前記セルの前記アイドル期間が前記第2の基地局の前記セルにおける前記第1の半二重端末の前記ラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを判断するステップと、
− 前記第1の基地局へメッセージを転送するステップであって、前記メッセージは、前記第2の基地局の前記セルの前記アイドル期間が前記第2の基地局の前記セルにおける前記第1の半二重端末の前記ラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを示す、メッセージを転送するステップと、
を含むことを特徴とする、無線セルラー通信ネットワークにおいて、第1の基地局から第2の基地局へ第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断することを可能にする方法。
【請求項9】
− 前記第1の半二重端末をハンドリングすることができる第2の基地局を識別するリストを前記第1の基地局から受信するステップと、
− 各第2の基地局へ信号を転送するステップと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
無線セルラー通信ネットワークにおいて、第1の基地局から第2の基地局へ第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断するためのデバイスであって、
各基地局はぞれぞれのセルにおいて信号を転送し、
前記第1の半二重端末は、或る基地局によってハンドリングされているとき、前記第1の半二重端末をハンドリングする前記基地局の前記セルのアイドル期間と呼ばれる時間期間中に信号の転送及び受信を行わず、
前記デバイスは前記第1の基地局に含まれ、
− 前記第1の基地局の前記セルにおいて信号を転送する手段と、
− 前記第1の基地局によって転送された前記信号に応答して前記第1の半二重端末によって転送されたメッセージを受信する手段であって、前記メッセージは、前記第1の基地局によって転送された前記信号に関する品質測定値、及び前記第2の基地局によって転送された前記信号に関する少なくとも品質測定値に関連する情報を含む、メッセージ受信する手段と、
− 前記第2の基地局の前記セルの前記アイドル期間が前記第2の基地局の前記セルにおける前記第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを示すメッセージを受信する手段と、
− 前記第2の基地局の前記セルの前記アイドル期間の、前記第2の基地局の前記セルにおける前記第1の半二重端末の前記ラウンドトリップ遅延との適合性、及び、前記品質測定値に関連する前記情報に従って、前記第1の基地局から前記第2の基地局へ前記第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断する手段と、
を備えることを特徴とする、無線セルラー通信ネットワークにおいて、第1の基地局から第2の基地局へ第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断するためのデバイス。
【請求項11】
無線セルラー通信ネットワークにおいて、第1の基地局から第2の基地局へ第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断することを可能にするためのデバイスであって、
各基地局はそれぞれのセルにおいて信号を転送し、
前記第1の半二重端末は、或る基地局によってハンドリングされているとき、前記第1の半二重端末をハンドリングする前記基地局の前記セルのアイドル期間と呼ばれる時間期間中に信号の転送及び受信を行わず、
前記デバイスは前記第1の半二重端末に含まれ、
− 前記第1の基地局及び前記第2の基地局から信号を受信する手段と、
− 前記第2の基地局へ信号を転送する手段と、
− 前記第2の基地局の前記セルの前記アイドル期間が前記第2の基地局の前記セルにおける前記第1の半二重端末のラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを示すメッセージを前記第2の基地局から受信するか否かに従って、前記第2の基地局の前記セルの前記アイドル期間が前記第2の基地局の前記セルにおける前記第1の半二重端末の前記ラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを判断する手段と、
− 前記第1の基地局へメッセージを転送する手段であって、前記メッセージは、前記第2の基地局の前記セルの前記アイドル期間が前記第2の基地局の前記セルにおける前記第1の半二重端末の前記ラウンドトリップ遅延に適合しているか否かを示す、メッセージを転送する手段と、
を備えることを特徴とする、無線セルラー通信ネットワークにおいて、第1の基地局から第2の基地局へ第1の半二重端末のハンドオーバを実行しなければならないかを判断することを可能にするためのデバイス。
【請求項12】
プログラマブルデバイス内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがプログラマブルデバイス上で実行される時に請求項1〜7のいずれか一項による方法のステップを実施するための命令又はコード部分を含む、コンピュータプログラム。
【請求項13】
プログラマブルデバイス内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがプログラマブルデバイス上で実行される時に請求項8又は9による方法のステップを実施するための命令又はコード部分を含む、コンピュータプログラム。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−194912(P2009−194912A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−31170(P2009−31170)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(503163527)ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ (175)
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC R&D CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
【Fターム(参考)】