説明

端末装置及びイベント演出用システム

【課題】イベント中にユーザによる煩雑な操作を不要にしつつ、演出態様を制御する端末演出制御データを的確に取得してユーザを確実にイベントに参加させること、及び、その結果、ユーザが参加する演出を通してイベントにおける一体感を高めることが可能な端末装置等を提供すること。
【解決手段】ペンライト100は、複数の演出態様を実行することが可能であって、複数の演出態様の組み合わせが規定された端末演出制御データを、制御装置300から取得するとともに、取得された端末演出制御データを記憶する。そして、ペンライト100は、イベントの進行時刻に従って記憶した端末演出制御データを読み出し、当該読み出した端末演出制御データに基づいて前記演出手段の演出態様の実行を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イベントの演出に用いられる端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線通信技術または種々の回路素子及び表示装置の小型化など周辺技術の発達に伴って、携帯用電話機をはじめとする種々の通信端末装置が急速に普及している。一方、近年においては、ネットワークを介して通信制御可能な家電製品(すなわち、ネットワーク家電)のみならず、玩具または照明機器などに通信ユニットが搭載され、通信制御可能な装置が増加してきている。
【0003】
特に、最近では、ペンライトなどのイベント会場において種々の演出と連動して用いられる携帯発光装置が知られている。この携帯発光装置は、イベント会場において、所定の場所に設置された発光状態制御装置と連動して用いられるようになっている。そして、携帯発光装置は、当該発光状態制御装置から付与されたイベント会場内における固有のアドレスを有し、発光状態制御装置の指示に基づいて、種々の色を発光させるようになっている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−36981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このようなイベントにおいて用いられ、かつ、当該イベントの演出に連動する装置(以下、単に「端末装置」という。)であっては、発光状態制御装置などの親局からの指示に基づいて、自機における発光態様を変化させるだけであり、通信障害などの通信エラーが発生した場合には、発光態様の指示を受信することができず、イベントの演出に参加することができない。
【0006】
また、このような端末装置であっては、予め発光態様を規定したデータを記憶手段に記憶することができないので、発光態様制御装置と連動できなければ、イベント中であっても発光態様を実行するための操作を行う必要があり、当該操作が煩雑となる場合も多い。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、イベント中にユーザによる煩雑な操作を不要にしつつ、演出態様を制御する端末演出制御データを的確に取得してユーザを確実にイベントに参加させること、及び、その結果、ユーザが参加する演出を通してイベントにおける一体感を高めることが可能な端末装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)上記課題を解決するため、本発明の端末装置は、
所定の演出に用いるための演出機能を備えた端末装置であって、
複数の演出態様を実行することが可能な演出手段と、
前記複数の演出態様の組み合わせが規定された端末演出制御データを、他の通信装置からまたはユーザの操作入力によって取得する取得手段と、
前記取得された端末演出制御データが記憶される記憶手段と、
前記記憶した端末演出制御データを読み出し、当該読み出した端末演出制御データに基づいて前記演出手段の演出態様の実行を制御する制御手段と、
を備える構成を有している。
【0009】
この構成により、本発明の端末装置は、他の通信機器からまたはユーザの操作入力によって、自発光ユニット、拡声ユニットまたは表示装置などの演出手段が実行する発光態様、音出力態様または表示態様などの演出態様を予め取得して記憶することができるので、イベント中にユーザによる煩雑な操作を不要にしつつ、演出態様を制御する端末演出制御データを的確に取得し、イベント中であっても当該演出態様を確実に実行することができる。
【0010】
したがって、本発明の端末装置は、ユーザを確実にイベントに参加させることができるので、ユーザが参加する演出を通してイベントにおける一体感を高めることができる。
【0011】
(2)また、本発明の端末装置は、
前記取得手段が、前記他の通信端末装置としてイベントの演出に連動するための制御を行う連動制御装置からネットワークを介して前記端末演出制御データを取得するとともに、
前記制御手段が、前記イベントの演出を進行するための進行時刻に基づいて前記端末演出制御データを実行して前記演出手段を制御する、構成を有している。
【0012】
この構成により、本発明の端末装置は、繰り返して端末演出制御データを受信することが可能となり、通信障害、送信エラーまたは受信エラーなど種々の問題による未受信を防止することができるので、演出態様を制御する端末演出制御データを的確に取得することができる。
【0013】
(3)また、本発明の端末装置は、
前記連動制御装置と同期して前記進行時刻を管理する時刻管理手段を更に備え、
前記取得手段が、演出を実行するための演出実行時刻の情報を時刻情報として有する端末演出制御データを当該演出実行時刻までに取得し、
前記制御手段が、前記時刻管理手段によって管理される進行時刻が前記演出実行時刻または当該演出実行時刻以降になったタイミングによって、対応する端末演出制御データを前記記憶手段から読み出し、当該読み出した端末演出制御データに基づいて前記演出手段を制御する、構成を有している。
【0014】
この構成により、本発明の端末装置は、連動制御装置と同期をとることができるとともに、端末演出制御データを実行するタイミングを連動制御装置と同期することができるので、イベントの演出と自機が実行する演出を確実に連動させることができる。
【0015】
(4)また、本発明の端末装置は、
前記記憶手段には、時刻上で連続している前記演出実行時刻を含む、複数の前記端末演出制御データが記憶されている、構成を有している。
【0016】
この構成により、本発明の端末装置は、時刻上で連続している演出実行時刻を含む端末演出制御データを記憶するので、イベントの演出を連続的に実行することが可能となり、音楽に合わせるなど自機の行う演出をイベントの演出に合わせて複雑な演出態様を実行することができる。
【0017】
(5)また、本発明の端末装置は、
前記端末演出制御データの前記記憶手段への記録制御を行う記憶制御手段を更に備え、
前記記憶制御手段が、前記取得手段によって所定の条件を有する端末演出制御データを受信した場合には、当該受信した端末演出制御データを記憶せずに破棄する、構成を有している。
【0018】
この構成により、本発明の端末装置は、例えば、受信した端末演出制御データが既に記憶されている端末演出制御データと同一であること、受信した端末演出制御データが自機に無関係の端末演出制御データであること、または、記憶制御手段に記憶可能領域が無い場合に受信した端末演出制御データを記憶せずに破棄するので、的確に必要な端末演出制御データのみを記憶すること、または、未実行の端末演出制御データを確実に保持して実行することができる。
【0019】
(6)また、本発明の端末装置は、
前記所定の条件には、前記受信した端末演出制御データが既に記憶されている端末演出制御データと同一であること、前記受信した端末演出制御データが自機に無関係の端末演出制御データであること、または、前記記憶制御手段に記憶可能領域が無いことの少なくとも何れかの条件が含まれる、構成を有している。
【0020】
この構成により、本発明の端末装置は、的確に必要な端末演出制御データのみを記憶すること、または、未実行の端末演出制御データを確実に保持して実行することができる。
【0021】
(7)また、本発明の端末装置は、
同一の前記端末演出制御データが繰り返して連動制御装置から送信されている、構成を有している。
【0022】
この構成により、本発明の端末装置は、繰り返して端末演出制御データを受信することにより、通信障害、送信エラーまたは受信エラーなど種々の問題による未受信を防止することができるので、的確に親局からの指示を受信し、確実にイベントの演出を実行することができる。
【0023】
(8)また、本発明の端末装置は、
前記演出手段が、自発光する発光ユニットを有し、
前記制御手段が、前記端末演出制御データに基づいて当該発光ユニットの発光状態を制御する、構成を有している。
【0024】
この構成により、本発明の端末装置は、光によってイベントの演出に参加することができる。
【0025】
(9)上記課題を解決するため、本発明のイベント用演出システムは、
イベントの演出に連動するための制御を行う連動制御装置と
前記連動制御装置とデータを授受し、ユーザにおける当該イベントへの演出に参加するために用いられる端末装置と、
を備え、
前記端末装置が、
複数の演出態様を実行することが可能な演出手段と、
前記複数の演出態様の組み合わせが規定された端末演出制御データを、連動制御装置から取得する取得手段と、
前記取得された端末演出制御データが記憶される記憶手段と、
前記記憶した端末演出制御データを読み出し、当該読み出した端末演出制御データに基づいて前記演出手段を制御する制御手段と、
を備える構成をしている。
【0026】
この構成により、本発明のイベント用演出システムは、他の通信機器からまたはユーザの操作入力によって、自発光ユニット、拡声ユニットまたは表示装置などの演出手段が実行する発光態様、音出力態様または表示態様などの演出態様を予め取得して記憶することができるので、イベント中にユーザによる煩雑な操作を不要にしつつ、演出態様を制御する端末演出制御データを的確に取得し、イベント中であっても当該演出態様を確実に実行することができる。
【0027】
したがって、本発明のイベント用演出システムは、ユーザを確実にイベントに参加させることができるので、ユーザが参加する演出を通してイベントにおける一体感を高めることができる。
【0028】
(10)また、本発明のイベント用演出システムは、
前記連動制御装置が、イベント用の演出に用いる拡声装置、音再生装置、舞台照明装置及び舞台装置の少なくとも何れか一の演出機器と連動するための連動制御ユニットを有している、構成をしている。
【0029】
この構成により、本発明のイベント用演出システムは、拡声装置、音楽を再生する音再生装置、舞台照明装置または舞台装置と端末装置とを連動させることができるので、ユーザが参加する演出を通してイベントにおける一体感を高めることができる。
【0030】
(11)また、本発明のイベント用演出システムは、
前記連動制御装置が、前記連動制御ユニットと離隔して形成され、前記ベント演出参加用通信端末装置と無線通信によってデータの授受を行う通信ユニットを更に有している、構成をしている。
【0031】
この構成により、本発明のイベント用演出システムは、イベント会場内の電波状況の悪い場所に制御ユニットを設置しなければならない場合であっても、通信ユニットを電波状況の良い場所に設置すればよいので、あらゆる場所で本システムを用いることができる。
【0032】
(12)また、本発明のイベント用演出システムは、
前記連動制御装置が、同一の端末演出制御データを複数回繰り返して前記端末装置に送信する、構成を有している。
【0033】
この構成により、本発明のイベント用演出システムは、繰り返して端末演出制御データを受信することにより、通信障害、送信エラーまたは受信エラーなど種々の問題による未受信を防止することができるので、端末装置において、的確に親局からの指示を受信し、確実にイベントの演出を実行することができる。
【0034】
(13)また、本発明のイベント用演出システムは、
前記端末装置が、前記前記連動制御装置と同期し、前記イベントの演出を進行するための進行時刻を管理する時刻管理手段を更に備え、
前記連動制御装置が、
所定のタイミング毎に、前記進行時刻の早い端末演出制御データを削除し、かつ、前記進行時刻の遅い端末演出制御データを新たに組み込み込んだ、前記進行時刻が連続した複数の端末演出制御データから構成されるデータ群を生成する生成手段と、
前記生成されたデータ群を繰り返して前記信端末装置に送信する送信制御手段と
を更に有する、構成をしている。
【0035】
この構成により、本発明のイベント用演出システムは、端末演出制御データを繰り返し送信しつつも、新しい端末演出制御データを送信することができるので、送信エラーまたは受信エラーなど種々の問題による未受信を防止しつつ、演出時刻の進行に伴って逐次端末演出制御データが実行されたとしても、読み出されるまで端末演出制御データを端末装置に受信させて記憶させることができる。
【0036】
(14)また、本発明の端末装置は、
前記端末演出制御データを設定入力するために用いる操作手段と、
前記設定入力された端末演出制御データを前記記憶手段に記憶する操作入力処理手段と、
を更に備える構成を有している。
【0037】
この構成により、本発明の端末装置は、ユーザの操作入力によって、自発光ユニット、拡声ユニットまたは表示装置などの演出手段が実行する発光態様、音出力態様または表示態様などの演出態様を予め取得して記憶することができるので、イベント中にユーザによる煩雑な操作を不要にしつつ、演出態様を制御する端末演出制御データを的確に取得し、イベント中であっても演出態様を確実に実行することができる。
【0038】
(15)また、本発明の端末装置は、
前記演出手段が、自発光する発光ユニットを有し、
制御手段が、前記端末演出制御データに基づいて当該発光ユニットの発光状態を制御する、構成を有している。
【0039】
この構成により、本発明の端末装置は、光によってイベントの演出に参加することができる。
【0040】
(16)また、本発明の端末装置は、
前記演出手段が、異なる色をそれぞれ自発光させる発光ユニットを有し
前記制御手段が、前記前記端末演出制御データに基づいて前記発光ユニットの発光状態を制御する、構成を有している。
【0041】
この構成により、本発明の端末装置は、イベントの演出に連動させて種々の演出態様を実行させることができるとともに、ユーザがその設定を行うことによる新たな興趣性をも提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係るイベント演出システムの一実施形態における構成を示す構成図である。
【図2】一実施形態におけるペンライトの構成を示す外観斜視図である。
【図3】一実施形態におけるペンライトの構成を示す機能ブロック図の一例である。
【図4】一実施形態における中継器及び制御装置の構成を示す機能ブロック図の一例である。
【図5】制御装置から各ペンライトに送信される演出制御データ群の一例である。
【図6】一実施形態における演出制御データ群に含まれる端末演出制御データを説明するための図である。
【図7】一実施形態において、子局主導通信時における操作入力データに基づくイベント演出の処理例(ペンライトの動作処理例)について説明する。
【図8】一実施形態において、子局主導通信時における操作入力データに基づくイベント演出の処理例(制御装置の動作処理例)について説明する。
【図9】一実施形態において、親局主導通信時における操作入力データに基づくイベント演出の処理例(ペンライトの動作処理例)について説明する。
【図10】一実施形態において、親局主導通信時における操作入力データに基づくイベント演出の処理例(制御装置の動作処理例)について説明する。
【図11】イベントの演出におけるペンライト制御(制御装置との連動制御)時の制御装置において実行されるメイン処理の一例である。
【図12】イベントの演出におけるペンライト制御(制御装置との連動制御)時の制御装置において実行されるデータ生成処理の一例である。
【図13】一実施形態において、イベントの演出におけるペンライト制御(制御装置との連動制御)時のペンライトにおいて実行されるメイン処理の一例である。
【図14】イベントの演出におけるペンライト制御(制御装置との連動制御)時のペンライトにおいて実行される演出制御処理の一例である。
【図15】イベントの演出におけるペンライト制御(ペンライトの単独制御)時の端末演出制御データ設定処理の一例である。
【図16】イベントの演出におけるペンライト制御(ペンライトの単独制御)時の端末演出制御データ実行処理の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、無線通信機能を有する複数のペンライト、中継器、及び、各ペンライトを制御する制御装置とから構成されるイベント演出システムに対し、本発明に係る端末装置、連動制御装置及びイベント用演出システムを適用した場合の実施形態である。
【0044】
1.イベント演出システムの構成
まず、図1を用いて本発明に係るイベント演出システム10における実施形態の構成について説明する。なお、図1は、本実施形態のイベント演出システム10の構成を示す構成図である。
【0045】
本実施形態のイベント演出システム10は、図1に示すように、無線通信機能を有する複数のペンライト100と、中継器200を介して各ペンライト100とデータの授受を行いつつ、各ペンライト100を制御する制御装置300と、から構成される。そして、各ペンライト100、制御装置300及び中継器200は、所定の通信規格を用いてデータの授受を行うことができるようになっている。
【0046】
特に、イベント演出システム10は、制御装置300と離隔して形成され、各ペンライト100と無線通信によってデータの授受を行う中継器200を設け、イベント会場内の電波状況の悪い場所に制御装置300を設置しなければならない場合であっても、また、大多数のペンライト100と通信を実行する場合であっても、中継器200を電波状況の良い場所に設置することができるので、あらゆる場所で本システムを用いることができるようになっている。
【0047】
また、本実施形態のイベント演出システム10は、イベント用の演出に用いるミキサー及びPAシステムなどの拡声機能を有する拡声制御卓400及び舞台照明及び会場照明を制御する調光制御卓500と連動するとともに、制御装置300から出力された音信号を増幅する電力増幅器PAと、増幅された音信号を拡声するスピーカSPと、を備えている。
【0048】
ペンライト100は、ユーザにおける当該イベントへの演出に参加するために用いられ、制御装置300とにおいてデータの授受を行うようになっている。
【0049】
また、制御装置300は、イベントの演出に関する制御及びペンライト100をイベントの演出に連動させるための制御など、種々の制御を行うようになっている。
【0050】
そして、本実施形態のイベント演出システム10においては、各ペンライト100は、制御装置300によって、ペンライト100の複数の発光態様(すなわち、演出態様)を制御することができるようになっており、コンサートなどのイベントにおいて演出機器と連動することができるようになっている。
【0051】
例えば、本実施形態の演出機器としては、イベント用の演出に用いるカラオケ再生機能及びミキシング機能を有する拡声制御卓400、及び、イベント会場の照明及び舞台照明を調整する調光制御卓500が含まれる。なお、移動床、回り舞台または迫りなどの舞台装置が含まれる舞台装置(図示しない)がある場合には、舞台装置を制御する舞台制御盤(図示しない)と連動させることができるようになっている。
【0052】
また、本実施形態におけるイベント演出システム10の発光状態の制御としては、コンサートにおける音楽に合わせて発光色やその発光(点灯)または消灯タイミングを制御すること、舞台演出に合わせて全てのペンライト100を消灯させること、及び、会場の所定のエリア毎に他のエリアとは異なる色を発光させることなどが含まれる。
【0053】
特に、イベント演出システム10は、ペンライト100に双方向通信機能及びバッファ機能を持たせ、制御装置300から各ペンライト100にイベントに関するデータ(以下、「端末演出制御データ」という。)を送信させ、当該端末演出制御データに基づいて、ペンライト100の複数の発光態様を制御させることができるようになっている。
【0054】
また、イベント演出システム10は、ユーザの意志を示すデータ(すなわち、ユーザによって操作入力されたデータ(以下、「操作入力データ」という。))の収集と演出機器への当該ユーザの意志の反映などユーザ操作に基づく演出機器の制御を実行することができるようになっている。
【0055】
例えば、イベント演出システム10は、ユーザの意志を示す操作入力データに基づいて、制御装置300及び当該制御装置300を介して拡声制御卓400及び調光制御卓500と連動させることができるようになっており、ユーザの意志をもイベントの演出に反映させることもできるようになっている。
【0056】
さらに、イベント演出システム10において、ペンライト100は、端末演出制御データを、ユーザの操作入力によって設定して記憶することも可能であり、ペンライト100が制御装置300と連動せずに複数の発光態様を実行することもできるようになっている。
【0057】
このように本実施形態のイベント演出システム10は、ユーザの意志をイベントの演出に反映させること、イベント中にユーザによる煩雑な操作を不要にすること、ユーザを確実にイベントに参加させることができるとともに、ユーザが参加する演出を通してイベントにおける一体感を高めることができるようになっている。
【0058】
2.ペンライト
次に、図2及び図3を用いて本実施形態の各ペンライト100における構成及び各部の動作について説明する。なお、図2は、本実施形態におけるペンライト100の構成を示す外観斜視図であり、図3は、本実施形態におけるペンライト100の構成を示す機能ブロック図の一例である。
【0059】
各ペンライト100は、複数の異なる色を自発光し、複数の発光状態(すなわち、演出態様)を実行することが可能な発光部101と、ユーザによって把持される把持部102と、把持部102に形成されたユーザ操作を入力するための操作部103と、を有している。
【0060】
発光部101は、図3に示すように、ペンライト100の先端に所定の長さの円筒形状によって形成されており、把持部102と接続されている。そして、発光部101は、円筒形状の中心軸を中心に全方位に複数の異なる色を自発光するように構成されている。
【0061】
例えば、発光部101は、フルカラーの単一の発光ユニットから構成されている。また、発光部101は、各色によってそれぞれ発光または全ての色が発光する他に、所定のタイミングで各色の発光、消灯、点滅、または、それらを繰り返しなど複数の所定の演出態様を実行するように構成されている。
【0062】
なお、発光部101は、赤、青、緑にそれぞれ単色自発光する発光ユニットから構成され、それぞれの各色の発光ユニットは、複数のLEDから構成されていてもよい。
【0063】
把持部102は、ユーザが片手で軽く把持できる程度の長さを有する細長い円筒形によって形成されおており、内部に発光部101の駆動源となる電源、すなわち、乾電池または充電池などの動力源を収容することができるようになっている。
【0064】
操作部103は、把持部102に形成されたユーザ操作を入力するための操作部103と把持部102と発光部101の間に把持部102と一体的に形成されているとともに、その一面(表面)であって、把持した状態でプレーヤ(ユーザ)の指先によって操作入力可能な位置に、LEDを備えた3つのボタンを有している。
【0065】
なお、操作部103は、3つのボタンに限らず、それ以下でもそれ以上でもボタンを有していてもよい。また、操作部103は、例えば、レバー、マイクまたはタッチパネル型ディスプレイなどにより実現されていてもよい。
【0066】
また、各ペンライト100は、振動やペンライト100の向きを検出する加速度検出部110と、操作データ及び端末演出制御データが記憶される記憶部120と、制御装置300と通信を行う無線通信部130と、通信制御を含むペンライト100における演出を実行するための処理を行う処理部140と、を備えている。
【0067】
加速度検出部110は、例えば、3軸の加速度センサによって形成されており、互いに直交する3軸方向(x軸方向、y軸方向、z軸方向)の加速度を検出する。具体的には、加速度検出部110は、一定時間(例えば、5msec)毎に3軸分それぞれの加速度を検出し、ペンライト100が振られたときの振動数及びペンライト100の向きを認識するために、検出された加速度ベクトル(ガイドベクトル)を処理部140に出力するようになっている。
【0068】
なお、処理部140は、検出された加速度ベクトルに基づいて、ペンライト100の向き及び振動回数などを認識することができるようになっている。
【0069】
記憶部120は、処理部140及び無線通信部130などのワーク領域となるもので、その機能はRAMなどのハードウェアにより実現できる。具体的には、本実施形態の記憶部120は、各種の制御プログラムその他のデータが記憶される主記憶部121、操作入力データを記憶する第1のバッファ122と、自機における複数の端末演出制御データを記憶する第2のバッファ123と、自機の固有のID、MACアドレス(Media Access Control Address)及び制御装置300とデータの授受を行うために必要な情報が記憶される各種設定情報記憶部124と、を有している。
【0070】
特に、第1のバッファ122には、処理部140の制御の下、親局主導通信に設定された場合に、操作部103によって操作された操作入力データが記憶される。
【0071】
また、第2のバッファ123には、制御装置300から逐次送信され、演出実行時刻の情報及び発光部101を制御するためのデータ(以下、「命令データ」という。)を有する複数の端末演出制御データが記憶されている。
【0072】
なお、第1のバッファ122及び第2のバッファ123は、例えば主記憶の一部に設けられてソフトウエア的によって読み書きの制御が行われる構成でもよい。
【0073】
無線通信部130は、制御装置300との間で無線通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できるようになっている。特に、無線通信部130は、操作入力データその他のデータを送信するとともに、端末演出制御データ及び各種の指示データを受信するようになっている。
【0074】
処理部140(プロセッサ)は、記憶部120内の主記憶部121をワーク領域として各種処理を行う。処理部140の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0075】
具体的には、処理部140は、操作部103から入力された操作データ、受信した各種のデータ及びプログラムなどに基づいて、制御装置300と同期を確立し、記憶された端末演出制御データの実行時刻(以下、「演出実行時刻」という。)を管理する時刻管理、データの記憶及び読み出しを制御する記憶制御処理、操作部103における操作入力を制御する操作入力処理、発光部101を制御する演出制御処理、無線通信部130を制御する通信制御などの各種の処理を行う。
【0076】
また、処理部140は、時刻管理部141、記憶制御部142、操作入力処理部143、演出制御部145、通信制御部146を含む。ただし、これらの一部を省略する構成としてもよい。
【0077】
なお、例えば、本実施形態の無線通信部130及び通信制御部146は、本発明の取得手段を構成し、発光部101は、本発明の演出手段を構成する。また、例えば、本実施形態の演出制御部145は、本発明の演出手段を構成し、操作入力処理部143は、本発明の操作入力手段を構成する。さらに、例えば、操作部103は、本発明の操作手段を構成し、記憶部120は、本発明の記憶手段を構成する。
【0078】
3.中継器及び制御装置
次に、図4を用いて本実施形態の中継器200及び制御装置300における構成及び各部の動作について説明する。なお、図4は、本実施形態における中継器200及び制御装置300の構成を示す機能ブロック図の一例である。
【0079】
中継器200は、図4に示すように、演出制御データ群やMACアドレスなどの固有のIDを記憶する記憶部210、無線通信部220、有線通信部230及び制御部240から構成される。なお、これらの一部を省略する構成としてもよい。また、中継器200は、本発明の通信ユニットを構成する。
【0080】
記憶部210は、制御部240、無線通信部220及び有線通信部230などのワーク領域となるもので、その機能はRAMなどにより実現できる。また、記憶部210には、プログラムデータ(命令データ)など各ペンライト100に配信すべき種々のデータが記憶される。
【0081】
特に、この記憶部210には、制御装置300において生成された複数の端末演出制御データを有する演出制御データ群が、ペンライト100に送信される際に、記憶される。なお、記憶された制御データ群は、制御部240の制御の下、所定のタイミングでペンライト100に再送される。
【0082】
無線通信部220は、各ペンライト100との間で無線通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できるようになっている。特に、無線通信部220は、各ペンライト100から送信されたデータを制御装置300に転送し、制御装置300から送信されたデータを各ペンライト100に転送するようになっている。
【0083】
有線通信部230は、制御装置300との間で有線通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できるようになっている。特に、有線通信部230は、制御装置300との間で、種々のデータの転送を行うようになっている。
【0084】
制御部240(プロセッサ)は、記憶部210をワーク領域として各種処理を行う。制御部240の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0085】
特に、制御部240は、無線通信部220及び有線通信部230を制御する通信制御、及び、制御装置300と同期を確立するための各種の制御を行う同期管理などの各種の処理を行う。具体的には、制御部240は、通信制御部241及び同期管理部242を含む。ただし、これらの一部を省略する構成としてもよい。
【0086】
制御装置300は、図4に示すように、記憶部310、情報記憶媒体320、操作部330、表示部340、音出力部350、第1通信部360、第2通信部380、及び、管理・制御部370から構成される。なお、これらの一部を省略する構成としてもよい。また、制御装置300は、本発明の制御ユニットを構成する。
【0087】
記憶部310は、処理部140、第1通信部360及び第2通信部380などのワーク領域となるもので、その機能はRAMなどにより実現できる。また、記憶部310には、各ペンライト100に配信すべき種々のデータ、登録された各ペンライト100のID、及び、当該IDに関するデータが記憶される。
【0088】
情報記憶媒体320(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などにより実現できる。
【0089】
なお、管理・制御部370は、情報記憶媒体320に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。また、情報記憶媒体320には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)を記憶することができる。
【0090】
第1通信部360は、中継器200を介してペンライト100との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。特に、第1通信部360は、中継器200を介して各ペンライト100との間で、操作入力データ、指示データ及び端末演出制御データの授受を実行するようになっている。
【0091】
第2通信部380は、拡声制御卓400及び調光制御卓500と連動するために、当該拡声制御卓400及び調光制御卓500との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。特に、第2通信部380は、拡声制御卓400及び調光制御卓500とイベントの演出を連動させるためのデータの授受を実行するようになっている。
【0092】
操作部330は、システム管理者が操作データを入力するためのものであり、その機能は、レバー、ボタン、ステアリング、マイク、タッチパネル型ディスプレイ、或いは筺体などにより実現できる。
【0093】
表示部340は、本実施形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、CRTまたはLCDなどのハードウェアにより実現できる。
【0094】
音出力部350は、本実施形態により生成された音を出力するものであり、再生装置390などから出力されたデジタル信号のアナログ信号への変換を行うD/A変換機能、及び、ミキシング機能などのハードウェアまたはプログラムにより実現できる。
【0095】
なお、音出力部350には、当該音出力部350から出力されたアナログ信号を拡声するための電力増幅器PA及びイベント会場に設置された各スピーカSPが接続されている。
【0096】
管理・制御部370(プロセッサ)は、記憶部310をワーク領域として各種処理を行う。処理部140の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0097】
また、管理・制御部370は、同期の確立を含む端末管理、端末演出制御データや演出制御データ群を生成するデータ生成処理、各ペンライト100と拡声制御卓400と調光制御卓500との連動を制御する連動管理、再生装置390を制御する再生制御、表示部340を制御する表示制御の各種の処理を行う。具体的には、管理・制御部370は、端末管理部371、データ生成部372、連動管理部373、再生制御部376、表示制御部374及び時刻制御部375を含む。なお、これらの一部を省略する構成としてもよい。
【0098】
再生装置390は、光ディスク(CD、DVD)ドライブ、光磁気ディスク(MO)ドライブ、磁気ディスクドライブ、ハードディスクドライブ、磁気テープ再生機構、或いはメモリ(ROM)読み書き機構及びそれらを駆動するプログラムなどにより実現できる。
【0099】
4.本実施形態の手法
4.1 操作入力データに基づくイベント演出
4.1.1 概要
次に、本実施形態のイベント演出システム10における操作入力データに基づくイベント演出について説明する。
【0100】
本実施形態のイベント演出システム10において、各ペンライト100は、イベントの演出に関するユーザによる操作入力を受け付けるとともに、当該受け付けた操作入力を、イベントの演出に連動させるために、操作入力データとして制御装置300に送信することができるようになっている。
【0101】
具体的には、本実施形態のイベント演出システム10においては、制御装置300によって許可された場合に、自発的にペンライト100から操作データを送信する子局主導通信と、制御装置300の指示の下に、ペンライト100において操作入力が実行されて送信許可があった場合に、操作データを送信する親局主導通信と、を状況に応じて(すなわち、切り換えて)使用することができるようになっている。
【0102】
そして、イベント演出システム10においては、各ペンライト100からイベントの演出に連動する制御装置300にユーザの意志をデータとして送信することができるようになっている。また、イベント演出システム10においては、操作入力データに基づいて拡声制御卓400及び調光制御卓500などのイベントを演出するための各演出機器または制御装置300における再生装置390を制御させることができるようになっており、ユーザの意志をイベントの演出に反映させることができるようになっている。
【0103】
したがって、本実施形態のイベント演出システム10は、ユーザの意志をイベントの演出に反映させることができるとともに、ユーザが参加する演出を通してイベントにおける一体感を高めることができるようになっている。
【0104】
特に、各ペンライト100は、親局主導通信においては、操作入力データを一時的に第1のバッファ122に記憶し、制御装置300の指示の下、第1のバッファ122に記憶した操作入力データを読み出して制御装置300に送信することができるようになっている。
【0105】
通常、一台の通信制御装置300(親局)と多数の通信端末装置(子局)における通信システムにおいては、子局から親局に自発的に通信する方式の場合であって、多数の子局が一斉に親局と通信を行う場合には、多くの輻輳が発生し、親局と通信を行うことができない子局が多く発生する。
【0106】
そこで、本実施形態の各ペンライト100においては、制御装置300の制御の下、自機からの操作入力データを送信するタイミングが制御され、多数のペンライト100が用いられるイベントにおいて一斉に他のペンライト100とともに操作入力データを送信しなければならない場合であっても、確実に自機の操作入力データを制御装置300に送信することができるようになっている。
【0107】
4.1.2 制御装置において実行される処理
次に、本実施形態の操作入力データに基づくイベント演出における制御装置300について説明する。
【0108】
端末管理部371には、各ペンライト100の識別番号などの固有のIDが、予め実行された各ペンライト100との通信によって登録されている。そして、端末管理部371は、当該IDに基づいて各ペンライト100を管理する。
【0109】
また、端末管理部371は、予め定められた指示に基づいて、子局主導通信を実行する。具体的には、端末管理部371は、操作部330によって入力された指示など予め定められた指示を検出した場合に、第1通信部360を介して、子局主導通信を許可する指示データを全てのペンライト100に一斉送信し、さらに、操作部330によって入力された指示などによって子局主導通信を禁止する指示データを全てのペンライト100に一斉送信するまで子局主導通信を実行する。
【0110】
一方、端末管理部371は、管理者の操作部330における操作指示、イベント中の予め定められた時刻、または、拡声制御卓400からの指示など多くのペンライト100と親局主導通信の実行が指示された場合には、全てのペンライト100に、当該親局主導通信の開始指示データを、一斉送信(ブロードキャスト)する。
【0111】
また、端末管理部371は、親局主導通信の開始指示データを送信すると、登録されているペンライト100のIDと操作入力データを一度に受信可能な数とに基づいて、操作入力データの送信を許可する複数のペンライト100を抽出するとともに、抽出したペンライト100に対して操作入力データのデータ送信指示を示す指示データをデータ生成部372に生成させる。
【0112】
そして、端末管理部371は、通信制御部146及び中継器200を介してデータ生成部372に生成させた送信指示データを全てのペンライト100に向けて一斉送信する。
【0113】
例えば、データ生成部372は、端末管理部371の指示に基づいて、IDの番号順またはID登録された際の登録順など所定の順序において、所定の台数毎にペンライト100を抽出するとともに、抽出したペンライト100のIDを含めた指示データを生成する。
【0114】
なお、抽出したペンライト100における操作入力データの送信タイミング(送信時刻)は、当該指示データ内におけるペンライト100のIDの構成順によって定まることになる。
【0115】
なお、本実施形態は、第1通信部360は、異なる通信チャンネルによって複数の中継器200を識別可能であって、かつ、接続可能となっており、各中継器200は、それぞれ、複数のペンライト100との通信が可能となっている。
【0116】
他方、端末管理部371は、送信した送信指示データに含まれるIDを有するペンライト100の全てから操作入力データを受信した場合には、次に送信指示データを送信すべきペンライト100を抽出し、第1通信部360及び中継器200を介してデータ生成部372に生成させた送信指示データを一斉送信する。
【0117】
なお、端末管理部371は、順次、複数のペンライト100毎に送信指示データを送信しつつ、送信指示データに含まれるペンライト100からの各操作入力データを受信する処理を、登録されている全てのペンライト100または操作入力データを受信すべきペンライト100の全てから操作入力データを受信するまで、繰り返す。
【0118】
連動管理部373は、中継器200及び第1通信部360を介して各ペンライト100の操作入力データを受信すると、受信した各操作入力データに基づいて、第2通信部380を介して拡声制御卓400及び調光制御卓500を制御し、または、再生制御部376を介して再生装置390を制御し、音の出力、または、音楽(カラオケ)の再生制御、会場照明または舞台照明などの調光制御を行うことができるようになっている。
【0119】
すなわち、連動管理部373は、受信した操作入力データに基づいて、拡声制御卓400、調光制御卓500、再生装置390またはそれらのいくつかを制御し、拡声制御卓400、調光制御卓500、再生装置390またはそれらのいくつかに所定の演出を実行させる。
【0120】
例えば、所定の演出には、アンケートに対応付けた操作入力を実行させた場合には、当該アンケートに基づいて、複数の中から一のスポットライトを選択する(集計結果で一番多いスポットライトの選択)、若しくは、アンケートに基づく複数の音の中から一の音を出力するイベントの演出が含まれる。また、所定の演出としては、ペンライト100の振動数が操作入力の場合には、全てのペンライト100または所定のグループに属する全てのペンライト100における振動数の合計を算出し、当該合計数に基づいて、舞台照明の明るさを変更する、若しくは、再生装置390または拡声制御卓400から出力される音または音楽の音量を変更する演出が含まれる。
【0121】
4.1.3 ペンライトにおいて実行される処理
次に、本実施形態の操作入力データに基づくイベント演出におけるペンライト100について説明する。
【0122】
本実施形態のペンライト100は、制御装置300と連動して子局主導通信及び親局主導通信を実行し、操作入力データを制御装置300に送信するようになっている。
【0123】
具体的には、ペンライト100は、親局主導通信としては、イベントの演出に関するユーザによる操作入力を受け付けるとともに、イベントの演出に連動させるために受け付けた操作入力を操作入力データとして制御装置300に送信する。
【0124】
また、ペンライト100は、制御装置300から操作入力データのデータ送信指示を示す送信指示データを受信した場合に、処理部140の制御の下、操作入力データを制御装置300に送信するようになっている。
【0125】
特に、ペンライト100は、無線通信部130が送信指示データを受信するまで、受け付けた操作入力データが記憶される記憶部120を有している。すなわち、ペンライト100は、該当する指示データ(自機の送信が許可されたことを示す指示データ)を受信するまで記憶する。
【0126】
通信制御部146は、操作入力処理部143と連動し、操作部103における所定の操作に基づいて、子局主導通信を行う場合には、子局主導通信を行う旨の指示を制御装置300に送信するとともに、制御装置300における当該子局主導通信の許可を示すデータを受信した場合に、操作入力を許可し、入力された操作入力を操作入力データとして無線通信部130を介して制御装置300に送信する。
【0127】
また、通信制御部146は、操作入力処理部143と連動し、無線通信部130を介して親局主導通信の開始指示データを受信すると、親局主導通信を行う。
【0128】
特に、通信制御部146は、当該親局主導通信の開始指示データを受信すると、操作入力処理部143は、加速度検出部110による振動数またはペンライト100の向き、操作部103における3つのボタンのうち選択されたボタンの種類(番号)など操作部103における操作入力の受付を許可する。そして、記憶制御部142は、操作入力処理部143と連動して受け付けた操作入力を操作入力データとして記憶部120(具体的には、第1のバッファ122)に記憶する。
【0129】
また、通信制御部146は、親局主導通信において、通信制御部146が該当する送信指示データ、すなわち、自機における操作入力データの送信指示を含む送信指示データを受信した場合に、記憶制御部142と連動して記憶部120に記憶された操作入力データを読み出して制御装置300に送信する。
【0130】
なお、通信制御部146は、通信制御部146が自機における操作入力データの送信指示を含まない送信指示データを受信した場合に、操作入力データの送信を実行しないようになっている。
【0131】
また、記憶制御部142は、入力された操作入力を受け付けて記憶部120に記憶した場合には、当該記憶した操作入力データを制御装置300に送信するまで、操作入力しても上書きされないようにしてもよいし、該当する指示データ(すなわち、自機のIDを含む指示データ)を受信するまで上書きを繰り返してもよい。
【0132】
さらに、操作部103に確定ボタンまたはキャンセルボタンなどの操作入力を確定またはキャンセルさせるため各種のボタンを設け、操作入力処理部143は、当該ボタンの操作に基づいて、操作入力を受け付けてもよく、記憶制御部142は、操作入力が振動数などの複数の操作入力が必要な場合には、記憶された操作入力データに新たに入力された操作入力を加算して記憶部120に記憶するようにしてもよい。
【0133】
一方、本実施形態のペンライト100は、イベントの演出に連動するための演出を実行するとともに、処理部140の制御の下、子局主導通信または親局主導通信時において、操作入力を受け付けたとき、または、当該操作入力を制御装置300に送信するときに、自機の発光状態など所定の演出を実行する。特に、ペンライト100は、受信した端末演出制御データに基づいて当該発光部101の発光状態を変化させる。
【0134】
具体的には、演出制御部145は、操作入力部によって操作入力が受け付けられたとき、または、当該操作入力の入力中(すなわち、受付中)に、及び、記憶制御部142によって記憶部120に記憶された操作入力データを制御装置300に送信するときに、発光部101を制御して所定の演出を実行する。
【0135】
例えば、演出制御部145は、操作部103における3つのボタンのうち一のボタンが押し下げられた場合に、赤や青など所定の色を発光させ、または、振動数を入力している際に、所定の色の発光及び消灯を繰り返す発光態様(点滅)を発光部101に実行させる。
【0136】
また、演出制御部145は、記憶制御部142によって記憶部120に記憶された操作入力データを送信するときに、記憶部120に記憶された操作データに基づいて発光部101の発光色または発光態様を変化させて演出態様を実行する。
【0137】
特に、演出制御部145は、操作入力部によって操作入力が受け付けられたとき、操作部103における3つのボタンのうち選択されたボタンの種類(番号)に応じて発光する色を変化させる。
【0138】
なお、本実施形態においては、親局主導通信によって該当するペンライト100のみから操作入力データが一時記憶されて制御装置300に送信されるようになっているが、当該操作入力データを操作入力後に記憶することなく、操作部103によって入力された操作入力を、即時的に制御装置300に送信することも可能な構成を有している。
【0139】
また、操作部103における所定の操作、または、制御装置300からの所定のデータの受信に基づいて、子局主導通信と親局主導通信を切り換えることができるようになっている。
【0140】
4.2 イベントにおけるペンライト制御(制御装置における連動制御)
4.2.1 概要
次に、本実施形態のイベント演出システム10のイベントにおけるペンライト制御(制御装置における連動制御)について説明する。
【0141】
本実施形態のイベント演出システム10は、音の出力または音楽(カラオケ)の再生、会場照明または舞台照明などの調光などイベントの演出に伴って各ペンライト100を制御するようになっている。すなわち、本実施形態のイベント演出システム10は、イベントの演出に伴ってペンライト制御を行う。
【0142】
特に、本実施形態のイベント演出システム10において、ペンライト100は、複数の演出態様を実行することが可能であって、複数の演出態様の組み合わせが規定された端末演出制御データを、制御装置300から取得するとともに、取得された端末演出制御データを記憶する。そして、ペンライト100は、イベントの進行時刻に従って記憶した端末演出制御データを読み出し、当該読み出した端末演出制御データに基づいて前記演出手段の演出態様の実行を制御することができるようになっている。
【0143】
すなわち、本実施形態のペンライト100は、制御装置300と同期しつつ、発光部101の発光態様を制御する時刻である演出実行時刻を有する端末演出制御データを演出実行時刻までに受信する。
【0144】
そして、ペンライト100は、制御装置300と同期された進行時刻が演出実行時刻または当該演出実行時刻以降になったタイミングによって、対応する端末演出制御データを読み出し、当該読み出した端末演出制御データに基づいてイベントの演出に連動するための演出を実行することができるようになっている。
【0145】
このように、本実施形態においては、ペンライト100は、制御装置300から演出態様を予め取得して記憶することができるので、演出態様を制御する端末演出制御データを的確に取得し、イベント中であっても当該演出態様を確実に実行することができるようになっている。
【0146】
すなわち、ペンライト100は、予め端末演出制御データを演出実行時刻までに受信して記憶することができるので、制御装置300によって演出実行時刻までは繰り返して端末演出制御データを送信することも可能となり、通信障害、送信エラーまたは受信エラーなど種々の問題による未受信を防止することができるようになっている。
【0147】
したがって、本実施形態においては、ユーザを確実にイベントに参加させることができるので、ユーザが参加する演出を通してイベントにおける一体感を高めることができる。
【0148】
そして、ペンライト100は、的確に制御装置300からの指示を受信し、確実にイベントの演出を実行することができるとともに、端末演出制御データを実行するタイミングを制御装置300と同期することができるので、イベントの演出と自機が実行する演出を確実に連動させることができるようになっている。
【0149】
4.2.2 演出制御データ群(端末演出制御データ)
次に、図5及び図6を用いて本実施形態のイベントにおけるペンライト制御(制御装置における連動制御)に用いる演出制御データ群(端末演出制御データ)について説明する。
【0150】
なお、図5は、制御装置300から各ペンライト100に送信される演出制御データ群の一例であり、図6は、本実施形態における演出制御データ群に含まれる端末演出制御データを説明するための図である。
【0151】
端末演出制御データは、制御装置300において、演出実行時刻が連続する他の複数の端末演出制御データとともに、パケット構造を有する演出制御データ群として生成されて全てのペンライト100に一斉送信される。そして、各ペンライト100において自機に該当する端末演出制御データを取得した場合に、取得した端末演出制御データは、第2のバッファ123に記憶され、該当する進行時刻にまたはそれ以降の時刻に読み出さて実行される。
【0152】
演出制御データ群は、最大サイズ内において、一定数、一定量または一定時間分の端末演出制御データを有している。
【0153】
例えば、全てのペンライト100によって同一の端末演出制御データを有する演出制御データ群は、図5(A)に示されるように、単一のスタート時刻または当該データ群の生成時に基準となるスタート時刻に基づく進行時刻(絶対基準時刻)を有するとともに、端末演出制御データ毎に、スタート時刻または絶対基準時刻からの差分時刻、すなわち、演出実行時刻を示すデータ(以下、「演出実行時刻データ」ともいう。)と、各ペンライト100における発光部101を駆動するための命令データと、を有している。
【0154】
差分時刻としては、「0」秒、「+1秒」及び「+2秒」などのスタート時刻または当該絶対基準時刻からの差分時刻である。また、命令データとしては、命令A、命令B及び命令Cなどの命令データであり、ペンライト100の発光部101の発光態様を制御するためのデータである。
【0155】
なお、上記の演出制御データ群は、パケットIDなどの図示しないパケットを構築する上で必要な各種のデータを有している。また、ペンライト100のIDは、複数あってもよく、また、ペンライト100で認識可能であれば、所定のグループ毎のIDであってもよい。さらに、一の演出制御データ群に複数のペンライト100のIDによってそれぞれ異なる命令データからなる端末演出制御データを有していてもよい。
【0156】
また、例えば、特定のペンライト100によって実行される端末演出制御データを有する演出制御データ群は、図5(B)に示されるように、単一のスタート時刻または当該データ群の生成時に基準となる進行時刻(絶対基準時刻)を有するとともに、特定するペンライト100のIDと、端末演出制御データ毎に、差分時刻及び命令データを有していてもよい。
【0157】
一方、演出制御データは、所定のタイミング毎に制御装置300において生成されるとともに、演出制御データ群を生成する毎に、前回生成した演出制御データ群に含まれる演出進行時刻の早い端末演出制御データが削除され、かつ、演出進行時刻の遅い端末演出制御データが新たに組み込み込まれ、時刻的に順次端末演出制御データがオーバーラップされて(複数の端末演出制御データのうちその一部が重複されて)生成されて送受信される。
【0158】
例えば、現在時刻としてスタート時刻から50秒後から53秒後において(すなわち、進行時刻において)、1秒毎に演出実行時刻が1分から1分6秒までの各演出制御データ(すなわち、未来のデータ)を含む演出制御データ群が生成される場合には、図6(A)に示すように、演出制御データ群が生成される毎に、前回生成された演出制御データ群に含まれる演出進行時刻の最も早い一の端末演出制御データが削除され、かつ、演出進行時刻の最も遅い一の端末演出制御データが新たに組み込み込まれる。
【0159】
すなわち、スタート時刻から50秒後においては、演出実行時刻が1分から1分4秒までの各端末演出制御データを含む演出制御データ群が生成され、スタート時刻から51秒後においては、演出実行時刻が1分1秒から1分5秒までの各端末演出制御データを含む演出制御データ群が生成される。また、スタート時刻から20秒後においては、演出実行時刻が1分2秒から1分6秒までの各端末演出制御データを含む演出制御データ群が生成される。
【0160】
なお、現在時刻としてスタート時刻から50秒後から53秒後において(すなわち、進行時刻において)、1秒毎に演出実行時刻が1分から1分6秒までの各演出制御データを含む演出制御データ群が生成される場合には、図6(B)に示すように、所定のタイミング(2秒)毎に、前回生成された演出制御データ群を繰り返して前回生成した演出制御データ群に含まれる演出進行時刻の最も早い複数の(二の)端末演出制御データが削除され、かつ、演出進行時刻の最も遅い複数の(二の)端末演出制御データが新たに組み込まれた演出制御データ群が順次生成されてもよい。
【0161】
また、この場合には、制御装置300または中継器200においては、演出制御データが生成される毎に記憶され、スタート時刻から51秒後及び53秒後に、無線通信部130及び中継器200を介して前回生成した演出制御データ群、すなわち、1分から1分4秒までの端末演出制御データを含む演出制御データ群、または、1分2秒から1分6秒までの端末演出制御データを含む演出制御データ群が再送信される。
【0162】
さらに、上記の演出制御データにおいては、演出時刻毎に命令Aから命令Gまでの一の端末演出制御データが含まれているが、一の演出時刻に複数の端末演出制御データが含まれていてもよい。
【0163】
4.2.3 制御装置において実行される処理
次に、本実施形態のイベントにおけるペンライト制御時(制御装置における連動制御時)に、制御装置300において実行される処理について説明する。
【0164】
本実施形態の制御装置300は、イベント用の演出に用いる拡声制御卓400及び調光制御卓500、または、イベント用の演出に用いる再生装置390と連動する。また、制御装置300は、同一の端末演出制御データを複数回繰り返して各ペンライト100に送信する。
【0165】
特に、制御装置300は、進行時刻を管理しつつ、各ペンライト100を管理し、上述の演出制御データ群を生成するようになっており、同一の端末演出制御データを繰り返してペンライト100に送信する。
【0166】
連動管理部373は、第2通信部380を介して拡声制御卓400または調光制御卓500から所定の演出データの受信制御及び再生制御部376を介して再生装置390から所定の音楽データの再生制御を実行するとともに、データ生成部372に所定のデータを提供する。
【0167】
例えば、連動管理部373は、音楽データに基づく端末演出制御のプログラムデータを有しており、当該プログラムに従って、再生装置390における音楽データの再生制御を行いつつ、再生された音楽を音出力部350及び電力増幅器PAを介してスピーカSPから出力させる。そして、連動管理部373は、音楽データに従って規定された演出制御データに基づいて調光卓を制御して舞台照明、会場照明などを制御させる。
【0168】
また、連動管理部373は、当該プログラムに従ってペンライト100の発光態様を制御するためのデータをデータ生成部372に出力する。特に、連動管理部373は、端末管理部371における登録された各ペンライト100のIDに基づいて、全てのペンライト100を同時に同一の演出制御を行うこと、グループ毎またはペンライト100毎に異なる演出制御を行うことが可能となっており、当該データに基づいて、このような端末演出制御データを有する演出制御データ群をデータ生成部372に生成させる。
【0169】
時刻制御部375は、中継器200及び各ペンライト100との同期を確立するために、イベントの演出を進行するための進行時刻を管理する。具体的には、時刻制御部375は、操作部103の指示その他の指示に基づいて、スタート時刻を定めつつ、中継器200には所定の通信規約(プロトコル)に基づいて進行時刻を管理させるとともに、ペンライト100とはスタート時刻からの差分(遅延)に基づいて、進行時刻を管理させる。
【0170】
例えば、中継器200と同期をとる場合には、時刻制御部375は、所定のタイミング毎に、現在時刻を管理しつつ、第1通信部360を介して、各中継器200に同期を確立する旨を送信し、当該同期の確立が指示された中継器200から送信された要求パケットの受信時刻(T2)と当該要求パケットに対する応答パケットの送信時刻(T3)とを中継器200に提供する。
【0171】
なお、このとき、中継器200は、これらの提供された送信時刻(T3)及び受信時刻(T2)と、当該同期の確立が指示された際に時刻制御部375に送信した要求パケットの送信時刻(T1)と、時刻制御部375から送信された当該要求パケットに対する応答パケットの受信時刻(T4)と、に基づいて(式1)に示す時差DTを算出し、中継器200における時刻の修正を実行し、進行時刻に同期させる。
【0172】
時差DT = {(T2−T1)+(T3−T4)}/2 ・・・(式1)
【0173】
なお、ペンライト100は、上述のように同期した中継器200と同期させることよってが、制御装置300に同期させる。具体的には、各ペンライト100は、予め通信により遅延する時差を管理しており、中継器200から送信されたパケットに付与されている進行時刻に所定の時差を加算して進行時刻に同期するようになっている。
【0174】
端末管理部371は、上述のように、各ペンライト100の識別番号などの固有のIDに基づいて各ペンライト100を管理しており、ペンライト100が電源を投入したときなどの所定のタイミングで各ペンライト100と通信を実行し、各ペンライト100のIDを取得して管理を行う。特に、端末管理部371は、管理しているペンライト100のIDを記憶部310に記憶して管理を行う。
【0175】
データ生成部372は、連動管理部373から提供された演出データ及び時刻制御部375から提供されたスタート時刻及び進行時刻に基づいて、各ペンライト100にて実行される端末演出制御データを複数含む演出制御データ群を生成し、生成した演出制御データ群を第1通信部360及び中継器200を介して一斉送信(ブロードキャスト)する。
【0176】
具体的には、データ生成部372は、所定のタイミング毎に、提供された演出データに基づいて演出実行時刻が現在時刻より所定の時間において未来の時刻であって複数の演出実行時刻に属する演出データに基づいて、複数の端末演出制御データを含む演出制御データ群を生成する。
【0177】
特に、データ生成部372は、上述するように、所定のタイミング毎に演出制御データ群を生成し、当該演出制御データ群を生成する毎に、前回生成した演出制御データ群に含まれる演出進行時刻の早い端末演出制御データを削除し、かつ、演出進行時刻の遅い端末演出制御データを新たに組み込み込んだ演出制御データ群、すなわち、時刻的にオーバーラップされた演出制御データ群を生成し、同一の端末演出制御データを複数回繰り返してペンライト100に送信する。
【0178】
なお、このとき、第1通信部360は、所定のタイミング毎に、データ生成部372におけるデータ生成の有無を監視し、データ生成部372が新たな端末演出制御データを生成しないときは、無線通信部130及び中継器200を介して前回生成し、記憶部310または記憶部210に記憶されている演出制御データをペンライト100に再送信する。
【0179】
4.2.4 ペンライトにおいて実行される処理
次に、本実施形態のイベントにおけるペンライト制御時(制御装置における連動制御時)に、ペンライト100において実行される処理について説明する。
【0180】
ペンライト100は、制御装置300から送信されたイベントの演出に関する端末演出制御データを受信し、当該受信した端末演出制御データを記憶するとともに、当該記憶した端末演出制御データを所定のタイミングで読み出し、当該読み出した端末演出制御データに基づいてイベントの演出に連動するための演出態様を実行するようになっている。
【0181】
特に、ペンライト100は、制御装置300と同期し、イベントの演出を進行するための進行時刻を管理するとともに、演出を実行するための演出実行時刻の情報を有する端末演出制御データを、当該演出実行時刻までに受信し、進行時刻が演出実行時刻または当該演出実行時刻以降になったタイミングによって、対応する端末演出制御データを読み出して当該読み出した端末演出制御データに基づいてイベントの演出に連動するための演出態様を実行するようになっている。
【0182】
そして、ペンライト100は、演出実行時刻を含む、複数の端末演出制御データを記憶するようになっており、所定の条件を有する端末演出制御データを受信した場合には、当該受信した端末演出制御データを記憶せずに破棄するようになっている。
【0183】
この所定の条件には、受信した端末演出制御データが既に記憶されている端末演出制御データと同一であること、受信した端末演出制御データが自機に無関係の端末演出制御データであること、及び、記憶可能領域が無いことが含まれる。
【0184】
通信制御部146は、無線通信部130を介して演出を実行するための演出実行時刻の情報を時刻情報として有する端末演出制御データを当該演出実行時刻までに受信することができるようになっている。
【0185】
特に、通信制御部146は、演出制御データ群を受信すると、自機に該当する端末演出制御データが受信した演出制御データ群に含まれているか否かを判断するとともに、記憶制御部142は、第2のバッファ123に蓄積可能な領域があるか否かを判断する。
【0186】
そして、記憶制御部142は、演出制御データ群に、自機に該当する端末演出制御データが含まれ、かつ、第2のバッファ123に蓄積可能な領域があると判定すると、通信制御部146によって受信された演出制御データ群に含まれる該当する端末演出制御データを第2のバッファ123に記憶する。
【0187】
なお、記憶制御部142は、演出実行時刻については、進行時刻と同様の絶対時刻によって端末演出制御データを第2のバッファ123に記憶してもよいし、演出制御データ群に記述されたスタート時刻または基準時刻に基づく差分時刻よって端末演出制御データを第2のバッファ123に記憶してもよい。
【0188】
また、通信制御部146は、受信した演出制御データ群に自機の端末演出制御データが含まれていないと判断した場合には、当該受信した演出制御データを破棄するとともに、記憶制御部142は、第2のバッファ123に蓄積可能な領域が無いと判断した場合にも、当該受信された演出制御データ群を破棄する。
【0189】
例えば、受信された演出制御データ群にはペンライト100A及びペンライト100Bに対するそれぞれ20の端末演出制御データが含まれている場合であって、ペンライト100Aの第2のバッファ123には最大10の端末演出制御データが記憶可能で、かつ、第2のバッファ123には既に10の端末演出制御データが記憶されている場合には、ペンライト100Aにおける通信制御部146は、ペンライト100Bにおける全ての端末演出制御データを破棄するとともに、当該ペンライト100Aにおける記憶制御部142は、受信したペンライト100Bにおける全ての端末演出制御データを破棄する。
【0190】
演出制御部145は、第2のバッファ123に記憶された各端末演出制御データを管理し、時刻管理部141によって管理する進行時刻が演出実行時刻になったタイミングに、または進行時刻が演出実行時刻を経過した場合に、該当する端末演出制御データを読み出し、当該読み出した端末演出制御データに基づいて所定の演出態様を発光部101に実行させる。
【0191】
このとき、記憶制御部142は、演出実行時刻を過ぎた端末演出制御データについては第2のバッファ123から削除する。
【0192】
なお、記憶制御部142は、たとえ、端末演出制御データが演出制御部145において読み出されなかった場合であっても、進行時刻が演出実行時刻を過ぎている第2のバッファ123に記憶されている端末演出制御データを破棄する。
【0193】
ただし、演出制御部145は、演出実行時刻の早い順に第2のバッファ123に記憶されている端末演出制御データを実行し、進行時刻と演出実行時刻がずれている場合には、進行時刻と演出実行時刻が合うまで端末演出制御データを読み出して早送りで処理(例えば、通常の2倍の速さで処理する等)してもよい。この場合には、記憶制御部142は、実行した端末演出制御データを逐次削除する。
【0194】
また、演出制御部145は、時刻管理部141によって管理する進行時刻が演出実行時刻以降になったタイミングにおいて該当する端末演出制御データを読み出し、当該読み出した端末演出制御データに基づいて所定の演出を発光部101に実行させもよい。
【0195】
4.3 イベントにおけるペンライト制御(ペンライトにおける単独制御)
4.3.1 概要
次に、本実施形態のイベント演出システム10のイベントにおけるペンライト制御(ペンライトにおける単独制御)について説明する。
【0196】
本実施形態のイベント演出システム10は、イベントの演出が実行している際に、ユーザの操作入力によって設定された端末演出制御データに基づいて各ペンライト100の演出態様を制御するようになっている。
【0197】
特に、本実施形態のイベント演出システム10において、ペンライト100は、複数の演出態様を実行することが可能であって、イベント開始前などの所定のタイミングで設定入力され、かつ、複数の演出態様の組み合わせが規定された端末演出制御データを記憶する。そして、ペンライト100は、イベント中に記憶した端末演出制御データを読み出し、当該読み出した端末演出制御データに基づいて発光部101の演出態様の実行を制御することができるようになっている。
【0198】
4.3.2 ペンライトにおいて実行される処理
次に、本実施形態のイベントにおけるペンライト制御時(ペンライトにおける単独制御時)に、ペンライト100において実行される処理について説明する。
【0199】
ペンライト100は、端末演出制御データを設定入力されるとともに、設定入力された端末演出制御データを第2のバッファ123に記憶する。
【0200】
操作入力処理部143は、操作部103及び加速度検出部110を介して入力設定された端末演出制御データを取得する。具体的には、操作入力処理部143は、発光ユニットにおける所定の色による発光またはその消灯の設定の他に、発光する発光時間または消灯する消灯時間の調整、発光と消灯の繰り返し回数及びそれらの組み合わせなどの演出態様を端末演出制御データとして操作部103及び加速度検出部110を用いて設定させる。
【0201】
そして、操作入力処理部143は、設定された端末演出制御データを第2のバッファ123に記憶する。
【0202】
なお、各種設定情報部124には、操作部103または加速度検出部110の操作に連動して実行する発光態様のプログラムデータなど発光部101における演出態様を設定するための種々のデータが既に記憶されている。そして、操作入力処理部143は、操作部103及び加速度検出部110によって選択された演出態様を規定するデータ、またはその組み合わせを端末演出制御データとして設定することができるようになっている。
【0203】
演出制御部145は、イベント中などの所定のタイミングにおいて、第2のバッファ123に記憶された端末演出制御データを読み出し、当該読み出した端末演出制御データに基づいて発光部101を制御する。
【0204】
なお、所定のタイミングとは、操作部103または加速度検出部110によって所定の入力がされたタイミング、または、制御装置300から記憶された端末演出制御データを実行する旨の指示を受信したタイミングなどである。
【0205】
例えば、イベント中に、予め定められた合図に基づいてユーザが操作部103を操作することによって端末演出制御データの実行を指示すると、演出制御部145は、記憶された端末演出制御データを読み出してユーザが設定した演出態様に従って発光部101を制御する。
【0206】
また、イベント中に、無線通信部130が制御装置300から上記の指示を受信すると、演出制御部145は、当該指示を受信したタイミングで記憶された端末演出制御データを読み出してユーザが設定した演出態様に従って発光部101を制御する。
【0207】
なお、発光部101は、端末演出制御データを実行に基づいて、発光ユニットの発光、消灯を制御して所定の演出態様を実行する。
【0208】
4.4 その他の処理
4.4.1 ペンライトの強制制御
本実施形態のイベント演出システム10においては、上述のように、制御装置300と連動させるため、ユーザの操作部103の操作によっては発光部101の発光態様を自由に制御することはできないようになっている。
【0209】
しかしながら、イベント中における所定の期間、イベントの開始前または終了時など、ユーザの操作に従って自由に操作することが望まれる場合もある。
【0210】
そこで、本実施形態においては、ペンライト100は、操作部103によるユーザの操作入力に基づいて発光部101を制御する演出制御部145を有し、無線通信部130によって発光部101を制御するためのユーザの操作入力を無効にする強制無効データを受信した場合に、当該ユーザの操作入力を無効にするようになっている。
【0211】
具体的には、ペンライト100は、操作部103によるユーザの操作入力に基づいて発光部101を制御するとともに、制御装置300から送信されたユーザの操作入力を無効にする強制無効データを受信した場合に、当該ユーザの操作入力を無効にする。
【0212】
例えば、制御装置300においては、端末管理部371は、該当するペンライト100に対して当該ペンライト100のIDを含めた強制無効データを生成する。そして、該当するペンライト100においては、操作入力処理部143は、通信制御部146を介して強制無効データを受信した場合には、ユーザにおける操作入力を無効にする。
【0213】
すなわち、ペンライト100は、常時、制御装置300から送信された強制無効データを監視し、当該強制無効データを受信した場合には、演出制御部145は、当該ユーザの操作入力を無効にする。
【0214】
この構成により、本実施形態においては、ユーザの意志に基づいて自由にイベント演出に参加しつつも、連動制御装置300主導の演出への切り換え、または、使用禁止など、イベント演出と確実に連動させることができるようになっている。
【0215】
5.本実施形態の処理
5.1 操作入力データに基づくイベント演出
次に、図7〜14を用いて本実施形態における操作入力データに基づくイベント演出の詳細な処理の一例について説明する。
【0216】
5.1.1 子局主導通信
次に、図7及び図8を用いて子局主導通信時における操作入力データに基づくイベント演出の処理の一例について説明する。
【0217】
なお、図7は、子局主導通信時において、操作入力データに基づくイベント演出におけるペンライト100の動作処理の一例であり、図8は、子局主導通信時において操作入力データに基づくイベント演出における制御装置300の動作処理の一例である。
【0218】
本動作においては、ペンライト100の電源が投入されており、かつ、ペンライト100が制御装置300に既に登録されているなど、ペンライト100、中継器200及び制御装置300が通信可能状態になっているものとする。また、ペンライト100から制御装置300に所定のデータを送信する場合、及び、制御装置300からペンライト100に所定のデータを送信する場合には、それぞれ中継器200を介してデータの授受が行われる。なお、ここでは中継器200の処理は省略して説明する。
【0219】
(ペンライトの動作)
まず、通信制御部146が無線通信部130によって制御装置300から送信された子局主導通信の指示データを受信すると(ステップS101)、通信制御部146は、操作入力処理部143と連動して子局主導通信を開始する(ステップS102)。このとき、操作入力処理部143は、操作部103または加速度検出部110によって入力された操作入力を受け付けるとともに、通信制御部146は、受け付けた操作入力を操作入力データとして制御装置300に適宜送信する。
【0220】
次いで、通信制御146は、無線通信部130によって子局主導通信を禁止する指示データを受信したか否かを判定し(ステップS103)、当該指示データを受信したと判定した場合には、本動作を終了させる。
【0221】
(制御装置の動作)
まず、端末管理部371、操作部330からの操作指示などにより子局主導通信を許可する指示を検出すると(ステップS131)、データ生成部372及び第1通信部360を介して全てのペンライトに子局主導通信の許可を示す指示データを一斉送信させる(ステップS132)。
【0222】
このとき、端末管理部371は、連動管理部373または再生制御部376などと連動し、子局主導通信を開始して個々のペンライト100からの操作入力データを受け付けて所定の動作を実行させる。
【0223】
次いで、端末管理部371は、操作部330からの操作指示などにより子局主導通信を許可する指示を検出すると(ステップS133)、データ生成部372及び第1通信部360を介して全てのペンライトに子局主導通信の禁止を示す指示データを一斉送信させて(ステップS134)、本動作を終了する。
【0224】
5.1.2 親局主導通信
次に、図9及び図10を用いて親局主導通信時における操作入力データに基づくイベント演出の処理の一例について説明する。
【0225】
なお、図9は、親局主導通信時において、操作入力データに基づくイベント演出におけるペンライト100の動作処理の一例であり、図10は、親局主導通信時において、操作入力データに基づくイベント演出における制御装置300の動作処理の一例である。
【0226】
本動作においては、各ペンライト100の電源が投入されており、かつ、各ペンライト100が制御装置300に既に登録されているなど、ペンライト100、中継器200及び制御装置300が通信可能状態になっているものとする。また、ペンライト100から制御装置300に所定のデータを送信する場合、及び、制御装置300からペンライト100に所定のデータを送信する場合には、それぞれ中継器200を介してデータの授受が行われる。なお、ここでは中継器200の処理は省略して説明する。
【0227】
(ペンライトの動作)
まず、通信制御部146が制御装置300から送信された当該ペンライト100における親局主導通信を行う旨を検出すると(ステップS201)、操作入力処理部143は、ユーザの操作入力を受け付ける(ステップS202)。このとき、操作入力処理部143は、単一のボタンの押し下げまたはペンライト100の振動を操作入力として受け付ける。また、演出制御部145は、操作入力に従って発光部101に所定の演出を実行させる。
【0228】
次いで、記憶制御部142は、受け付けた操作入力を第1のバッファ122に記憶する(ステップS203)。このとき、通信制御部146は、該当する送信指示データ、すなわち、自機における操作入力データの送信指示を含む送信指示データを受信するまで待機する。
【0229】
次いで、通信制御部146は、自機における操作入力データの送信指示を含む送信指示データを受信すると(ステップS204)、記憶制御部142と連動し第1のバッファ122に記憶された操作入力データを読み出して制御装置300に送信し(ステップS205)、本動作を終了させる。
【0230】
(制御装置の動作)
まず、端末管理部371は、親局主導通信の指示を検出すると(ステップS230)、基づいて親局主導通信の開始指示データを全てのペンライト100に送信する(ステップS231)。この所定の指示とは、上述したように、管理者の操作部103における操作指示、イベント中の予め定められた時刻、または、拡声制御卓400、調光制御卓500若しくは再生装置390からの指示である。
【0231】
次いで、データ生成部372は、登録されているペンライト100のIDと操作入力データを一度に受信可能な数とに基づいて、操作入力データの送信を許可する複数のペンライト100を抽出する(ステップS232)。
【0232】
次いで、データ生成部372は、抽出した一または複数のペンライト100に対して操作入力データのデータ送信指示を示す指示データを生成し、第1通信部360及び中継器200を介して生成した送信指示データを全てのペンライト100に向けて一斉送信する(ステップS233)。このとき、第1通信部360は、該当するペンライト100から送信された操作入力データの受信を待機する。
【0233】
次いで、第1通信部360が該当するペンライト100から送信された操作入力データを受信すると(ステップS234)、端末管理部371は、受信した操作入力データに所定の処理を実行して記憶部310に記憶する(ステップS235)。
【0234】
次いで、端末管理部371は、ステップS232の処理において抽出した全てのペンライト100における操作入力データを受信したか否かを判定し(ステップS236)、抽出した全てのペンライト100における操作入力データを受信したと判定した場合には、ステップS237の処理に移行する。
【0235】
また、端末管理部371は、抽出した全てのペンライト100における操作入力データを受信していない判定した場合には、該当するペンライト100から送信された操作入力データの受信を待機しつつ、ステップS234の処理に移行する。
【0236】
次いで、端末管理部371は、端末管理部371に登録された全てのペンライト100における操作入力データを受信したか否かを判定し(ステップS237)、端末管理部371に登録された全てのペンライト100における操作入力データを受信したと判定した場合には、ステップS238の処理に移行する。
【0237】
また、端末管理部371は、登録した全てのペンライト100における操作入力データを受信していないと判定した場合には、ステップS233の処理に移行する。
【0238】
次いで、連動管理部373は、登録された全てのペンライト100における操作入力データに基づいて、所定の処理を実行し、第2通信部380を介して拡声制御卓400また調光制御卓500、または、再生制御部376を介して再生装置390に所定の演出を実行させて(ステップS238)本動作を終了させる。
【0239】
5.2 イベントの演出におけるペンライト制御
5.2.1 制御装置との連動制御
次に、図11〜図14を用いてイベントの演出におけるペンライト制御(制御装置との連動制御)の処理の一例について説明する。
【0240】
なお、図11は、イベントの演出におけるペンライト制御時の制御装置300のメイン処理の一例であり、図12は、イベントの演出におけるペンライト制御時の制御装置300において実行されるデータ生成処理の一例である。また、図13は、イベントの演出におけるペンライト制御時のペンライト100のメイン処理の一例であり、図14は、イベントの演出におけるペンライト制御時のペンライト100において実行される演出制御処理の一例である。
【0241】
本動作においては、ペンライト100の電源が投入されており、かつ、ペンライト100が制御装置300に既に登録されているなど、ペンライト100、中継器200及び制御装置300が通信可能状態であって、同期が確立しているものとする。また、ペンライト100から制御装置300に所定のデータを送信する場合、及び、制御装置300からペンライト100に所定のデータを送信する場合には、それぞれ中継器200を介してデータの授受が行われる。なお、ここでは中継器200の処理は省略して説明する。
【0242】
(制御装置におけるメイン処理)
まず、連動管理部373が所定の指示に基づいてイベントの演出に伴うペンライト100の制御開始を検出すると(ステップS301)、時刻制御部375は、スタート時刻を設定する(ステップS302)。なお、時刻制御部375は、ステップS302の処理時に、中継器200及び各ペンライト100との同期を開始してもよい。
【0243】
次いで、端末管理部371は、全てのペンライト100にイベントの演出に伴う制御を行う旨を送信し、ユーザ操作を無効にして制御装置300の管理下におく処理(以下、「操作入力の無効処理」という。)を実行する(ステップS303)。例えば、端末管理部371は、ペンライト100の通信制御部146と連動し、上述したペンライト100の強制制御の処理を実行する。
【0244】
次いで、連動管理部373は、第2通信部380を介して拡声制御卓400または調光制御卓500から所定の演出データの受信または再生装置390から所定の音楽データの受信を開始し、受信した演出データまたは音楽データを順次データ生成部372に提供する(ステップS305)。
【0245】
次いで、データ生成部372は、スタート時刻に基づいて、連動管理部373から提供された演出データまたは音楽データに基づいて演出制御データ群の生成を開始する(ステップS306)。
【0246】
次いで、時刻制御部375がスタート時刻を検出すると、連動管理部373は、第2通信部380を介して拡声制御卓400若しくは調光制御卓500、または、再生装置390との連動を開始する(ステップS307)。このとき、例えば、拡声制御卓400によって若しくは再生装置390から音楽データの再生が開始され、または、調光制御卓500によって調光制御が開始される。
【0247】
次いで、連動管理部373は、拡声制御卓400、調光制御卓500、または、再生装置390との連動が終了したか否かを判定する(ステップS308)。
【0248】
このとき、連動管理部373は、拡声制御卓400、調光制御卓500、または、再生装置390との連動が終了したと判定した場合には、データ生成部372にデータ生成の終了を指示する。
【0249】
最後に、端末管理部371は、第1通信部360と連動してイベントの演出に伴うペンライト100の制御を解除するためのデータ(以下、「解除データ」という。)送信し(ステップS309)、本動作を終了させる。
【0250】
(制御装置における演出制御データ群生成処理)
まず、データ生成部372は、ステップS307の処理によって演出制御データ群の生成を開始すると、スタート時刻、または、前回生成した演出制御データ群に含まれる最先の端末演出制御データの演出実行時刻から所定の時間経過後の時刻から所定の演出実行時刻までの端末演出制御データを有する演出制御データ群を生成し、生成した演出制御データ群を記憶部に記憶する(ステップS321)。
【0251】
次いで、第1通信部360は、記憶部に記憶されている演出制御データ群を全てのペンライト100に一斉送信する(ステップS322)。
【0252】
なお、ステップS322の処理においては、中継器200によって実行されてもよい。この場合には、ステップS321の処理において生成された演出制御データ群は、中継器200の記憶部に記憶される。
【0253】
次いで、データ生成部372は、連動管理部373によって拡声制御卓400、調光制御卓500、または、再生装置390との連動終了が判定されたか否かを判定し(ステップS323)、当該連動終了が判定された場合には、本動作を終了させ、当該連動終了が判定されていない場合には、ステップS324の処理に移行する。
【0254】
次いで、データ生成部372は、次の演出制御データ群の生成タイミングか否かを判定し(ステップS325)、次の演出制御データ群の生成タイミングであると判定した場合には、ステップS321の処理に移行し、次の演出制御データ群の生成タイミングでないと判定した場合には、ステップ322の処理に移行する。
【0255】
(ペンライトにおけるメイン処理)
まず、第1通信部360は、制御装置300からイベントの演出に伴うペンライト100の制御(すなわち、強制制御)を行う旨を受信すると(ステップS400)、制御装置300の管理下におかれるための処理を実行する(ステップS401)。例えば、通信制御部146は、制御装置300の端末管理部371と連動し、上述したペンライト100の強制制御の処理を実行する。なお、このとき、時刻管理部141は、制御装置300及び中継器200との同期を確立してもよい。また、通信制御部146は、演出制御データ群の受信を待機する。
【0256】
次いで、演出制御部145は、時刻管理部141と連動して進行時刻に基づいて、第2のバッファ123に記憶された端末演出制御データに基づく演出制御を開始する(ステップS402)。
【0257】
次いで、通信制御部146は、演出制御データ群を受信すると(ステップS403)、受信した演出制御データ群に自機用の端末演出制御データが含まれているか否かを判定する(ステップS404)。このとき、通信制御部146は、受信した演出制御データ群に自機用の端末演出制御データが含まれていると判定した場合には、ステップS405の処理に移行し、当該受信した演出制御データ群に自機用の端末演出制御データが含まれていないと判定した場合には、ステップS408の処理に移行する。
【0258】
次いで、通信制御部146が受信した演出制御データ群に自機用の端末演出制御データが含まれていると判定した場合には、記憶制御部142は、第2のバッファ123に記憶領域があるか否かを判定する(ステップS405)。このとき、記憶制御部142は、第2のバッファ123に記憶領域があると判定した場合には、ステップS406の処理に移行し、第2のバッファ123に記憶領域が無いと判定した場合には、ステップS408の処理に移行する。
【0259】
次いで、記憶制御部142は、第2のバッファ123に記憶領域があると判定した場合には、受信した演出制御データ群に含まれる自機用の端末演出制御データが既に第2のバッファ123に記憶されているデータであるか否かを判定する(ステップS406)。
【0260】
このとき、記憶制御部142は、受信した演出制御データ群に含まれる自機用の端末演出制御データが既に第2のバッファ123に記憶されているデータであると判定した場合には、ステップS408の処理に移行し、受信した演出制御データ群に含まれる自機用の端末演出制御データが既に第2のバッファ123に記憶されているデータでないと判定した場合には、ステップS407の処理に移行する。
【0261】
次いで、記憶制御部142は、受信した演出制御データ群に含まれる自機用の端末演出制御データが既に第2のバッファ123に記憶されていないデータであると判定した場合には、受信した演出制御データ群に含まれる自機用の端末演出制御データを第2のバッファ123に記憶する(ステップS407)。
【0262】
一方、通信制御部146は、受信した演出制御データ群に自機用の端末演出制御データが含まれていないと判定された場合に、第2のバッファ123に記憶領域が無いと判定された場合に、または、受信した演出制御データ群に含まれる自機用の端末演出制御データが既に第2のバッファ123に記憶されているデータであると判定した場合に、受信した演出制御データ群を破棄する(ステップS408)。
【0263】
最後に、通信制御部146は、制御装置300から送信されたイベントの演出に伴うペンライト100の制御を解除するためのデータを受信したか否かを判定する(ステップS409)。このとき、通信制御部146は、制御装置300から送信されたイベントの演出に伴うペンライト100の制御を解除するためのデータを受信していない場合には、ステップS403の処理に移行し、当該解除するためのデータを受信した場合には、本動作を終了させる。
【0264】
なお、ステップS410の処理においては、通信制御部146は、演出制御部145に本動作の終了を指示してもよく、この場合には、演出制御部145は、当該終了が指示された時点で本動作を終了する。
【0265】
(ペンライトにおける演出制御処理)
まず、演出制御部145は、ステップS402の処理によって、時刻管理部141と連動して進行時刻に基づいて、第2のバッファ123に記憶された端末演出制御データに基づく演出制御を開始すると、時刻管理部141と連動して第2のバッファ123に記憶された最先の演出実行時刻と進行時刻が一致したか否か、または、進行時刻が最先の演出実行時刻を経過したか否か判定する(ステップS421)。
【0266】
このとき、演出制御部145は、第2のバッファ123に記憶された最先の演出実行時刻と進行時刻が一致したと判定した場合、または、進行時刻が最先の演出実行時刻を経過したと判定した場合には、記憶制御部142と連動して当該演出実行時刻を有する端末演出制御データを読み出してその演出態様を実行し(ステップS422)、ステップS424の処理に移行する。なお、このとき、記憶制御部142は、読み出した端末演出制御データを破棄する。
【0267】
一方、演出制御部145は、第2のバッファ123に記憶された最先の演出実行時刻と進行時刻が一致していないと判定した場合、または、進行時刻が最先の演出実行時刻を経過していないと判定した場合には、には、所定の時間(例えば、1秒)待機し(ステップS423)、ステップS422の処理を繰り返す。
【0268】
次いで、記憶制御部142は、第2のバッファ123に端末演出制御データが未だ記憶されているか否かを判定する(ステップS424)、当該端末演出制御データが記憶されている場合には、ステップS421の処理に移行し、当該端末演出制御データが記憶されていない場合には、本動作を終了させる。
【0269】
5.2.2 ペンライトの単独制御
次に、図15及び図16を用いてイベントの演出におけるペンライト制御(ペンライトの単独制御)の処理の一例について説明する。
【0270】
なお、図15は、本実施形態のイベントの演出におけるペンライト制御(ペンライトの単独制御)時の端末演出制御データ設定処理の一例であり、図16は、本実施形態のイベントの演出におけるペンライト制御(ペンライトの単独制御)時の端末演出制御データ実行処理の一例である。
【0271】
本動作においては、各種設定情報部124には、操作部103または加速度検出部110の操作に連動して実行する発光態様の命令データなど発光部101における演出態様を設定するための種々のデータが既に記憶されている。
【0272】
(端末演出制御データ設定処理)
まず、操作部103の操作などに基づいて、操作入力処理部143がユーザにおける端末演出制御データの設定入力を実行する旨を検出すると(ステップS501)、操作入力処理部143は、第2のバッファ123の初期化など、所定の初期化を実行する(ステップS502)。
【0273】
次いで、操作入力処理部143は、操作部103、加速度検出部110またはそれらと連動し、ユーザによって設定された発光部101の発光態様、すなわち、演出態様を受け付ける(ステップS503)。
【0274】
次いで、操作入力処理部143は、受け付けた演出態様を端末演出制御データとしてデータ化して第2バッファ123に記憶し(ステップS504)、本動作を終了させる。
【0275】
(端末演出制御データ実行処理)
まず、操作部103の操作または無線通信部130による制御装置300からの指示などに基づいて、演出制御部145がユーザにおける端末演出制御データの実行する旨を検出すると(ステップS511)、当該演出制御部145は、第2のバッファ123に記憶された端末演出制御データを読み出す(ステップS512)。
【0276】
次いで、演出制御部145は、読み出した端末演出制御データに基づいて発光部101の発光態様を制御を開始して(ステップS513)本動作を終了させる。
【0277】
以上、本実施形態のイベント演出システム10は、ペンライト100において、制御装置300から送信された端末演出制御データに基づいて、イベントの演出に連動するための演出を実行することができるとともに、イベントの演出に関するユーザによる操作入力を操作入力データとして制御装置300に送信することができるので、ユーザの意志をイベントの演出に反映させることができるとともに、ユーザが参加する演出を通してイベントにおける一体感を高めることができる。
【0278】
また、本実施形態のイベント演出システム10は、親局主導通信により、ペンライト100のデータ送信を制御することができるので、多数のペンライト100が用いられるイベントにおいて一斉に各ペンライト100が制御装置300と通信を行う場合であっても、確実に操作入力データを制御装置300に送信することができる。
【0279】
また、本実施形態のイベント演出システム10は、ペンライト100にバッファ機能を有しているので、操作入力を受け付けたタイミングと、連動制御装置300に操作入力データを送信するタイミングが異なる場合であっても、確実に操作入力データを送信することができる。
【0280】
また、本実施形態のイベント演出システム10は、操作入力時または操作入力データの制御装置300への送信時に、所定の演出を実行することができるので、ユーザに操作入力を実行したことを認識させること、または、連動制御装置300に操作入力データが送信されたことを認識させることができるとともに、複数の操作入力が選択可能であって、操作入力毎に異なる演出が実行されることが予め設定されている場合には、他のユーザの操作入力をも認識させることができる。
【0281】
したがって、本実施形態のイベント演出システム10は、ペンライト100においては、操作入力及び当該操作入力の送信を確実にユーザに知らせることができるとともに、選択可能な操作入力を使うことによって、連動制御装置300主導の演出だけでなく、端末装置自ら種々のイベント演出を実行することもできる。
【0282】
また、本実施形態のイベント演出システム10は、ペンライト100においては、制御装置300から強制制御が為されなければ、自ら演出手段を操作することができるので、制御装置300主導の演出だけでなく、ユーザの意志に基づいて自由にイベント演出に参加することができる。
【0283】
また、本実施形態のイベント演出システム10は、制御装置300による強制制御とユーザによる自由操作とを切り換えることができるので、ユーザの意志に基づいて自由にイベント演出に参加しつつも、連動制御装置300主導の演出への切り換え、または、使用禁止など、イベント演出と確実に連動させることができる。
【0284】
また、本実施形態のイベント演出システム10は、ペンライト100において、演出態様を規定する端末演出制御データを予め取得して記憶しているので、イベント中にユーザによる煩雑な操作を不要にしつつ、演出態様を制御する端末演出制御データを的確に取得し、イベント中であっても当該演出態様を確実に実行することができるとともに、ユーザを確実にイベントに参加させることができるので、ユーザが参加する演出を通してイベントにおける一体感を高めることができる。
【0285】
そして、本実施形態のイベント演出システム10は、ペンライト100において、繰り返して端末演出制御データを受信することにより、通信障害、送信エラーまたは受信エラーなど種々の問題による未受信を防止することができるので、的確に親局からの指示を受信し、確実にイベントの演出を実行することができる。
【0286】
また、本実施形態のイベント演出システム10は、ペンライト100、中継器200及び制御装置300の同期をとることができるとともに、ペンライト100における端末演出制御データを実行するタイミングを制御装置300と同期することができるので、イベントの演出と自機が実行する演出を確実に連動させることができる。
【0287】
また、本実施形態のイベント演出システム10は、ペンライト100において、時刻上で連続している演出実行時刻を含む端末演出制御データを記憶するので、イベントの演出を連続的に実行することが可能となり、音楽に合わせるなど自機の行う演出をイベントの演出に合わせて複雑な演出態様を実行することができる。
【0288】
また、本実施形態のイベント演出システム10は、ペンライト100において、受信した端末演出制御データが既に記憶されている端末演出制御データと同一であること、受信した端末演出制御データが自機に無関係の端末演出制御データであること、または、記憶制御手段に記憶可能領域が無い場合に受信した端末演出制御データを記憶せずに破棄するので、的確に必要な端末演出制御データのみを記憶すること、または、未実行の端末演出制御データを確実に保持して実行することができる。
【0289】
なお、本実施形態においては、本発明の端末装置として、発光部101を有するペンライト100を用いて説明したが、液晶モニタその他の表示装置、または、携帯型音楽プレーヤその他の音出力装置などの所定の演出を実行することが可能な演出ユニットを有する通信端末装置に、本願発明を適用することができる。
【0290】
また、本実施携帯においては、プロトコルによって、または、差分時刻によって制御装置300、中継器200及び各ペンライト100の同期を確立しているが、個々の装置が外部から提供された絶対時刻を取得することによって同期を確立してもよい。
【符号の説明】
【0291】
10 … イベント演出システム
100 … ペンライト
101 … 発光部
102 … 把持部
103 … 操作部
110 … 加速度検出部
120 … 記憶部
121 … 主記憶部
122 … バッファ
123 … バッファ
124 … 各種設定情報記憶部
130 … 無線通信部
140 … 処理部
141 … 時刻管理部
142 … 記憶制御部
143 … 操作入力処理部
145 … 演出制御部
146 … 通信制御部
200 … 中継器
210 … 記憶部
220 … 無線通信部
230 … 有線通信部
240 … 制御部
241 … 通信制御部
242 … 同期管理部
300 … 制御装置
310 …記憶部
320 … 情報記憶媒体
330 … 操作部
340 … 表示部440
350 … 音出力部
360 … 第1通信部
370 … 管理・制御部
371 … 端末管理部
372 … データ生成部
373 … 再生制御部
373 … 連動管理部
374 … 表示制御部
375 … 時刻制御部
376 … 再生制御部
380 … 第2通信部
390 … 再生装置
400 … 拡声制御卓
500 … 調光制御卓

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の演出に用いるための演出機能を備えた端末装置であって、
複数の演出態様を実行することが可能な演出手段と、
前記複数の演出態様の組み合わせが規定された端末演出制御データを、他の通信装置からまたはユーザの操作入力によって取得する取得手段と、
前記取得された端末演出制御データが記憶される記憶手段と、
前記記憶した端末演出制御データを読み出し、当該読み出した端末演出制御データに基づいて前記演出手段の演出態様の実行を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の端末装置において、
前記取得手段が、前記他の通信端末装置としてイベントの演出に連動するための制御を行う連動制御装置からネットワークを介して前記端末演出制御データを取得するとともに、
前記制御手段が、前記イベントの演出を進行するための進行時刻に基づいて前記端末演出制御データを実行して前記演出手段を制御する、端末装置。
【請求項3】
請求項2に記載の端末装置において、
前記連動制御装置と同期して前記進行時刻を管理する時刻管理手段を更に備え、
前記取得手段が、演出を実行するための演出実行時刻の情報を時刻情報として有する端末演出制御データを当該演出実行時刻までに取得し、
前記制御手段が、前記時刻管理手段によって管理される進行時刻が前記演出実行時刻または当該演出実行時刻以降になったタイミングによって、対応する端末演出制御データを前記記憶手段から読み出し、当該読み出した端末演出制御データに基づいて前記演出手段を制御する、端末装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の端末装置において、
前記記憶手段には、時刻上で連続している前記演出実行時刻を含む、複数の前記端末演出制御データが記憶されている、端末装置。
【請求項5】
請求項2〜4の何れか一項に記載の端末装置において、
前記端末演出制御データの前記記憶手段への記録制御を行う記憶制御手段を更に備え、
前記記憶制御手段が、前記取得手段によって所定の条件を有する端末演出制御データを受信した場合には、当該受信した端末演出制御データを記憶せずに破棄する、端末装置。
【請求項6】
請求項5に記載の端末装置において、
前記所定の条件には、前記受信した端末演出制御データが既に記憶されている端末演出制御データと同一であること、前記受信した端末演出制御データが自機に無関係の端末演出制御データであること、または、前記記憶制御手段に記憶可能領域が無いことの少なくとも何れかの条件が含まれる、端末装置。
【請求項7】
請求項2〜6の何れか一項に記載のイベント演出参加用通信端末装置において、
同一の前記端末演出制御データが繰り返して連動制御装置から送信されている、端末装置。
【請求項8】
請求項2〜7の何れかに記載の端末装置において、
前記演出手段が、自発光する発光ユニットを有し、
前記制御手段が、前記端末演出制御データに基づいて当該発光ユニットの発光状態を制御する、端末装置。
【請求項9】
イベントの演出に連動するための制御を行う連動制御装置と
前記連動制御装置とデータを授受し、ユーザにおける当該イベントへの演出に参加するために用いられる端末装置と、
を備え、
前記端末装置が、
複数の演出態様を実行することが可能な演出手段と、
前記複数の演出態様の組み合わせが規定された端末演出制御データを、連動制御装置から取得する取得手段と、
前記取得された端末演出制御データが記憶される記憶手段と、
前記記憶した端末演出制御データを読み出し、当該読み出した端末演出制御データに基づいて前記演出手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とするイベント用演出システム。
【請求項10】
請求項9に記載のイベント用演出システムにおいて、
前記連動制御装置が、イベント用の演出に用いる拡声装置、音再生装置、舞台照明装置及び舞台装置の少なくとも何れか一の演出機器と連動するための連動制御ユニットを有している、イベント用演出システム。
【請求項11】
請求項9または10に記載のイベント用演出システムにおいて、
前記連動制御装置が、前記連動制御ユニットと離隔して形成され、前記ベント演出参加用通信端末装置と無線通信によってデータの授受を行う通信ユニットを更に有している、イベント用演出システム。
【請求項12】
請求項10または11に記載のイベント用演出システムにおいて、
前記連動制御装置が、同一の端末演出制御データを複数回繰り返して前記端末装置に送信する、イベント用演出システム。
【請求項13】
請求項12に記載のイベント用演出システムにおいて、
前記端末装置が、前記前記連動制御装置と同期し、前記イベントの演出を進行するための進行時刻を管理する時刻管理手段を更に備え、
前記連動制御装置が、
所定のタイミング毎に、前記進行時刻の早い端末演出制御データを削除し、かつ、前記進行時刻の遅い端末演出制御データを新たに組み込み込んだ、前記進行時刻が連続した複数の端末演出制御データから構成されるデータ群を生成する生成手段と、
前記生成されたデータ群を繰り返して前記信端末装置に送信する送信制御手段と
を更に有する、イベント用演出システム。
【請求項14】
請求項1に記載の端末装置において、
前記端末演出制御データを設定入力するために用いる操作手段と、
前記設定入力された端末演出制御データを前記記憶手段に記憶する操作入力処理手段と、
を更に備えることを特徴とする端末装置。
【請求項15】
請求項14に記載の端末装置において、
前記演出手段が、自発光する発光ユニットを有し、
制御手段が、前記端末演出制御データに基づいて当該発光ユニットの発光状態を制御する、端末装置。
【請求項16】
請求項15に記載の端末装置において、
前記演出手段が、異なる色をそれぞれ自発光させる前記発光ユニットを有し
前記制御手段が、前記前記端末演出制御データに基づいて前記発光ユニットの発光状態を制御する、端末装置。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−4323(P2013−4323A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−134656(P2011−134656)
【出願日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(000134855)株式会社バンダイナムコゲームス (1,157)
【Fターム(参考)】