説明

筐体の回転支持部構造、筐体、画像形成装置、筐体の回転部再生方法

【課題】 、合成樹脂製の躯体に軸支される開閉部材を取付可能に構成された筐体を容易に再使用可能な状態に再生できるようにすること。
【解決手段】 画像形成装置10の手差部の再生時において、躯体15に立設成型された軸支部分23が変形しているとき、変形した軸支部分23を成形して交換用回転支持部材取付部を成型し、ピン部材30とねじ部材40とで新たな回転支持部を構成する。軸支部分23には予め貫通孔25を開設しておく。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は筐体の回転支持部構造、筐体、画像形成装置、筐体の回転部再生方法に係り、特に合成樹脂製の躯体に軸支される開閉部材を取付可能に構成された筐体の回転支持部構造、筐体、画像形成装置、筐体の回転部再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置等の開閉カバーを支持する軸は、強度を保持する必要から金属製のものが用いられていた。しかし、部品単価や取付工数がましコストが嵩むため、樹脂製として他の部材と一体に形成することでコストダウンを図っている(特許文献1参照)。
【0003】
さらに、一体形成することは、装置をリサイクルするときの工程低減となるとともに、廃棄物がすくなることから環境保護を図ることができる(特許文献2,特許文献3参照)
ここで、装置をリサイクルする方法としては、A.全ての部品を分解し、再利用可能な部品を洗浄し、再度組み立てる、B.交換が必要な部品(劣化(破損)部品、安全規格上必要なもの、製品販売後設計変更が実施されており現存のままでは使用できない部品)や清掃・洗浄が必要な部品(トナー等で汚れた部品等)のみを取出し、再生する場合がある。
【0004】
特許文献1には、カバー部材の支軸に加わる力を弱め、樹脂製支軸を用いても十分に荷重に耐え得るようにし、高価な金属製の支軸を用いる必要をなくしてコストダウンを図るとともに、リサイクルを容易とするため、固定カバー(支持部材)と開閉カバー(カバー部材)とをともに樹脂材料を用いて一体成形でつくり、互いのヒンジ部をはめ合わせて固定カバーで開閉カバーを開閉自在に軸支し、開閉カバーには、上下縁部に、折り曲げ量が端部に向けて漸次小さくなる折り曲げ部を形成し、開閉カバーを開いたとき下縁に形成した折り曲げ部が固定カバーのヒンジ部に突き当たるようにするものが記載されている。
【0005】
特許文献2には、リサイクルした部品等を使ったリサイクル製品を計画的に生産することができるリサイクルシステムを提供することを目的とし、システムの管理下において生産または使用された製品・部品・原材料であり、かつ、廃棄処分となった製品・部品・原材料及び市場において現在使用されている製品・部品・原材料を含む全ての再利用可能な製品・部品・原材料に関する情報をリサイクル情報として記憶したリサイクル情報メモリDBと、リサイクル情報メモリDBに記憶されているリサイクル情報に基づいて、再利用可能な製品・部品・原材料がリサイクルに使用可能な製品・部品・原材料として回収される時期及び量を予測する仮想リサイクル製品設計部と、予測した時期及び量に基づいて、再利用可能な製品・部品・原材料を用いたリサイクル製品の生産計画を設定する生産計画部とを備えたものが記載されている。
【0006】
特許文献3には、1台、1個ごとに異なるリサイクル作業を、各工程ごとに提示し、正確かつ迅速な作業を可能として生産性の向上、再生コストの低減を可能としたリサイクル・リユースにおける作業指示システムを提供するため、再生ラインの各工程において、回収機器あるいは部品の識別情報を入力部から取り込み、作業指示部は、入力情報に対応した個々の機器や部品の特性情報を特性情報データベースから得、さらに、使用実績情報データベースから使用来歴や交換履歴などの情報を、部品寿命予測システムからは余寿命を示す情報を、さらに作業指示データベースからリサイクル・リユース処理データ、作業工程基礎情報、機械別再使用/廃却部品情報を得て、これらの情報を使用して、機器1台あるいは部品1個ごと及び工程ごとに異なる作業内容や処理手順を生成し、作業提示部から作業者に提示するものが記載されている。
【0007】
特許文献4には、例えば複写機等の事務用機器等にてモータからの回転力を伝達するための動力伝達部品を支持するスタッド材を高精度に位置決めして不用意に回動することなく迅速かつ確実に被取付体に所望個所、所望本数の取付が行え、またまた交換を要する以外のスタッド材と基板とはリサイクルを可能とするため、取付孔を設けた被取付体と、該被取付体に一端を取付るスタッド材と、該スタッド材の取付部に螺入される取付ねじとから成り、スタッド材に設けた拡大鍔部とスタッド材の取付部に螺入される取付ねじの鍔部とにより被取付体を挟持、固定するものが記載されている。
【0008】
特許文献5には、回転体を支持する圧入軸を交換容易にすると共に、リサイクル性の向上、剛性向上、嵌合性向上を計るため、回転体の支持を、枠体の圧入部に圧入された軸部材により行う構成において、圧入された軸部材の中央部に穴が設けてあり、枠体の軸圧入部に切り欠き部を設け、切り欠きと穴間をプライヤ等で挟んで軸部材を引き抜くものが記載されている。
【0009】
【特許文献1】特開2003−103870号公報
【特許文献2】特開2000−181958号公報
【特許文献3】特開平10−216689号公報
【特許文献4】特開2001−173619号公報
【特許文献5】特開平9−68889号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、リース等が終了した画像形成装置は回収業者により、周辺機器や運搬に支障のある出っ張った部品を外して機械を破損及び傷つかないようにして回収センターに運ばれてくる。しかし、このような画像形成装置は、使用先で使用中に傷ついたり、物がぶつかって破損したり、または運搬中でのほか回収機等との接触や、悪路での衝撃等により特に表面に出っ張った手差し部の軸等では破損が発生しているのが現状である
【0011】
このような再生対象になっている画像形成装置についてはプラスチック成形品は基本的には再使用を前提としており、再使用するための品質基準を設定している。しかし、破損等でその回収基準を満足しない機械がおおく、再使用できる機械が不足している。
【0012】
このような装置については、破損等した部品を新品部品で補うこともできるが、環境保護のためにはリユース率(再使用率)を上げる事が望ましく、また筐体が破損するとその交換作業工数が増大して再生コストに大きく影響することとなる。特に、上記リサイクル方法Bを採用した場合は、プラスチック成型軸が筐体(本体)に一体成形されている装置の場合はこの影響が大きい。
【0013】
そこで、本発明は上記課題に鑑み成されたものであり、合成樹脂製の躯体に軸支される開閉部材を取付可能に構成された筐体を容易に再使用可能な状態に再生できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1の発明は、合成樹脂製の躯体と開閉部材とを備え、前記躯体及び開閉部材の間に回転支持部材が形成された筐体において、前記躯体または開閉体に一体成型されて一旦使用されて変形した回転支持部材を成形して形成した交換用回転支持部材取付部と、前記交換用回転支持部材取付部に取付られる前記交換用回転支持部材とを備えた筐体の回転支持部構造。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1の筐体の回転支持部構造において、躯体または開閉体から一体形成された回転支点部材の中心に貫通孔が開設されていることを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1または2の筐体の回転支持部構造において、前記交換用回転支持部材は、前記開閉部材に嵌挿されるピン部材とこのピン部材に螺合するねじ部材とを備えてなることを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの筐体の回転支持部構造において、前記ピン部材は、前記躯体または開閉部材の一方を回動可能に支持する軸支部分と、前記躯体または開閉部材の他方に形成された穴部に挿入される挿入凸部とを備えてなることを特徴とする。
【0018】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの筐体の回転支持部構造において、前記ピン部材には前記挿入凸部のねじ部材に螺合する雌ねじ部を備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの筐体の回転支持部構造において、前記ピン部材の先端には工具を係合する係合凹部を備えたことを特徴とする。
【0020】
請求項7の発明は、請求項1または2の筐体の回転支持部構造において、前記交換用回転支持部材は、前記開閉部材を軸支するピン部材として構成されていることを特徴とする。
【0021】
請求項8の発明は、請求項1または2の筐体の回転支持部構造において、前記交換用回転支持部材は、前記開閉部材を軸支するピン部材及び前記挿入凸部として構成されていることを特徴とする。
【0022】
請求項9の発明は、躯体、開閉体、及び、請求項1ないし8の回転支持部構造を備えた筐体である。
【0023】
請求項10の発明は、画像形成部が請求項9の筐体に配置されたことを特徴とする画像形成装置である。
【0024】
請求項11の発明は、画像読取部が請求項9の筐体に配置されたことを特徴とする画像読み取り装置である。
【0025】
請求項12の発明は、合成樹脂製の躯体に開閉部材を回動可能に構成された筐体の躯体または開閉体に一体成型されその後変形し使用不可能となった回転支持部材を整型して交換用回転支持部材取付部を形成し、前記交換用回転支持部材取付部に前記開閉部材を開閉可能に支持する交換用回転支持部材を取付ることを特徴とする筐体の再生方法である。
【発明の効果】
【0026】
本発明に係る筐体の回転支持部構造、筐体、画像形成装置、筐体の回転部再生方法によれば、合成樹脂製の躯体に軸支される開閉部材を取付可能に構成された筐体を容易に再使用可能な状態に再生できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0028】
図1は実施例に係る画像形成装置の構成を示す正面図、図2は実施例に係る筐体の回転支持部構造を示す斜視図、図3は実施例に係る筐体の回転支持部構造を示す図であり、(a)は使用前、(b)は使用後の状態を示す断面図、図4は実施例に係るピン部材を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、図5は実施例に係るねじ部材を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、図6は実施例に係る筐体の回転支持部構造を示す断面図、図7は実施例に係る画像形成装置の開閉体を示す写真、図8は実施例に係る画像形成装置の回転支持部構造を示す写真、図9は実施例に係るピン部材を示す写真、図10は実施例に係るピン部材を示す写真、図11は実施例に係る回転支持部構造を示す写真、図12は実施例に係る回転支持部構造を示す写真、図13は実施例に係る回転支持部構造を示す写真である。
【0029】
本例では、図1及び複写装置10の最上部にはセットされた原稿を搬送し読み取り手段により原稿の画像を読み取るADF11が載置されており蓋12が、図中の奥側を支軸として回動自在に取付られている。
【0030】
また、ADFの底面に対向する本体側には、原稿をコンタクトガラスに載置し、読み取り部が図の左右方向に走査することで原稿を読み取る読み取り部13が配置されている。
【0031】
また、複写装置10の下段には、記録紙を格納する格納部14が配置され、給紙カセット14a、14bが配置されている。さらに、本例では給紙装置として前記給紙カセット14a、14bとは別に、任意の記録紙をセットすることができる手差しユニットが本体の外側に設けられ、手差トレイ17が開閉可能に筐体15に軸16で回動可能に保持されている。
【0032】
このような複写装置10では、原稿はADFまたはコンタクトガラスにセットされる、原稿の画像が読み取られ、一方では、給紙カセット14a、14bまたは手差トレイ17より記録紙が給紙され、図示しない画像記録部にて、記録紙に記録後、読み取り部13の下にある空間に形成された排紙部18に排紙される。
【0033】
このような複写装置10の手差しユニットは、図2及び図3(a)に示すように、躯体15の前側部材21水平部材22から延びる軸支部分23が形成され、手差トレイ17を回転可能に保持するピン24を備えている。このピン24は軸支部分23に一体成形されている。
【0034】
本例ではピン24は、円筒状であり、ピンと筐体部分との間には段差部26を設けており、この段差部26により軸支部分23と手差トレイ17との接触面積を低減することにより摺動抵抗を低減している。
【0035】
また、ピン24の中心部(図3(a)の左右方向)には、ピン24の肉厚を一定とした貫通孔25が開設されている。本例では、このようにして、躯体15と手差トレイ17とで筐体を形成している。
【0036】
このような複写装置10において、ピン24は合成樹脂製であるため、複写装置10の使用による手差トレイ17の開閉動作や、回収時の振動により、ピンが破損、摩耗する場合がある。このときの状態の一例を第3図(b)に示す。
【0037】
このような手差しユニットには、図7及び図8に示すように、給紙にかかる駆動部品(給紙ローラ等)が配設されているため、躯体15の交換には前記駆動部品を取り外したうえで筐体部品を取り外すという、大変多くのリサイクル工数が発生してしまう。
そこで、本発明における実施例では、以下のように筐体部品を取り外すことなく交換用回転支持部材を取付修復を行う。
【0038】
この際、本例では交換用回転支持部材として、図4、図9,図10に示すピン部材30と、図5に示すねじ部材40とを使用する。このピン部材30は、金属部品で構成されるとともに、手差トレイ17開閉部材を軸支する軸支部分31と、軸支部分23に形成された穴部に挿入される挿入凸部32とから構成されている。また、この挿入凸部32の内部孔部33には、前記ねじ部材40が螺入される雌ねじ部34が形成されるほか、軸支部分23の先端には、工具例えばマイナスドライバに係合する係合凹部35が切り欠き形成されている。従って、係合凹部35にマイナスドライバをあて、軸支部分23の外側からねじ部材40をねじ込むことができる。また、軸支部分31の先端は面取部36が形成されており、手差トレイ17に容易に挿入できるようになっている。
【0039】
また、ねじ部材40は金属製で、図4に示すように雄ねじ部42が形成されたねじ軸部41と、工具係合溝44が形成された頭部43と、ワッシャ部45とから形成されている。
【0040】
次に本例に係る筐体の回転支持部の修復について説明する。
ピンの補修は以下の手順により行う。
1)ピン24を段差部26を残して削り取る。
2)ピン部材30の挿入凸部32を軸支部分23の貫通孔25に挿入する(図11)。
3)筐体部品の内側から上記ピン部材30を、外側からねじ部材40を挿入し、両者をねじ止めする(図12)。
【0041】
これで、軸支部分23にはピン部材30が取付られ、このピン部材30に手差トレイ17を開閉可能に差し入れることができる(図13)
4)手差トレイ17の右側を、図示しない筐体部品の右側ピンに挿入し、手差トレイ17の左側をピン部材30にはめ込む。このとき、筐体部品の右側ピンは、バネ等の弾性部材によりピン軸方向左右にスライド可能となっているため、手差トレイを左右方向にスライドしながらピンにはめ込むことができる。
【0042】
このように、本実施例によれば、複写装置10の手差トレイ17の回転支持部構造の修復を行い、筐体を容易に再使用可能な状態に再生できる。
【0043】
なお、上記例では、開閉体として、手差トレイを例に説明したが、本発明は画像読み取り装置の筐体を対象とし蓋を開閉体とした場合にも適用できる
【0044】
なお上記の実施例は、筐体部品に軸を有する場合について説明したが、この構成に限らず、手差トレイ側に軸が一体に設けられた場合についても、手差トレイにピン部材を問え付けることにより同様に修復を行うことができる。
【0045】
また、本実施例では軸支部分に予め貫通孔を設けている例について説明したが、貫通孔がないものでも、リサイクル時に貫通孔を開設することにより同様の効果が得られる。
【0046】
さらに、本実施例では、ピン部材の先端に係合凹部を設けているが、この構成に限らず、ピンの筐体部品側の面との接触抵抗が大きければ切かきを必要とすることなく固定でき、同様の効果が得られる。
【0047】
さらに、本実施例では、ピン部材を金属製としているが、ピン部材は筐体と同様の材質で構成することにより、再利用した後に複写装置を回収したとき、素材分別の手間が省ける。
【0048】
さらに、本実施例では、ピンと筐体部分との間にある段差を残してピンのみを再生するものとしたが、この構成に限らず、段差まで削除し、段差部分の変わりにワッシャ等を挟むことでも、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】実施例に係る画像形成装置の構成を示す正面図である。
【図2】実施例に係る筐体の回転支持部構造を示す斜視図である。
【図3】実施例に係る筐体の回転支持部構造を示す図であり、(a)は使用前、(b)は使用後の状態を示す断面図である。
【図4】実施例に係るピン部材を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図5】実施例に係るねじ部材を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図6】実施例に係る筐体の回転支持部構造を示す断面図である。
【図7】実施例に係る画像形成装置の開閉体を示す写真である。
【図8】実施例に係る画像形成装置の回転支持部構造を示す写真である。
【図9】実施例に係るピン部材を示す写真である。
【図10】実施例に係るピン部材を示す写真である。
【図11】実施例に係る回転支持部構造を示す写真である。
【図12】実施例に係る回転支持部構造を示す写真である。
【図13】実施例に係る回転支持部構造を示す写真である。
【符号の説明】
【0050】
10 複写装置
11 ADF
12 蓋
13 読み取り部
14 格納部
14a、14b 給紙カセット
15 躯体
16 軸
17 手差トレイ
18 排紙部
21 水平部材
22 前側部材
23 軸支部分
24 ピン
25 段差部
26 貫通孔
30 ピン部材
31 軸支部分
32 挿入凸部
34 雄ねじ部
35 係合凹部
40 ねじ部材
41 ねじ軸部
42 雄ねじ部
43 頭部
44 工具係合溝
45 ワッシャ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂製の躯体と開閉部材とを備え、前記躯体及び開閉部材の間に回転支持部材が形成された筐体において、
前記躯体または開閉体に一体成型されて一旦使用されて変形した回転支持部材を成形して形成した交換用回転支持部材取付部と、
前記交換用回転支持部材取付部に取付られる前記交換用回転支持部材とを備えたことを特徴とする筐体の回転支持部構造。
【請求項2】
前記回転支点部材の中心に貫通孔が開設されていることを特徴とする請求項1の筐体の回転支持部構造。
【請求項3】
前記交換用回転支持部材は、前記躯体または開閉部材に嵌挿固定されるピン部材とこのピン部材に螺合するねじ部材とを備えてなることを特徴とする請求項1または2の筐体の回転支持部構造。
【請求項4】
前記ピン部材は、前記躯体または開閉部材の一方を回動可能に支持する軸支部分と、前記躯体または開閉部材の他方に形成された穴部に挿入される挿入凸部とを備えてなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの筐体の回転支持部構造。
【請求項5】
前記前記挿入凸部にはねじ部材に螺合する雌ねじ部を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの筐体の回転支持部構造。
【請求項6】
前記ピン部材の端部には工具を係合する係合凹部を備えたことを特徴とする請求項1ないし5の筐体の回転支持部構造。
【請求項7】
前記交換用回転支持部材は、前記開閉部材を軸支するピン部材として構成されていることを特徴とする請求項1または2の筐体の回転支持部構造。
【請求項8】
前記交換用回転支持部材は、前記開閉部材を軸支するピン部材及び前記挿入凸部として構成されていることを特徴とする請求項1または2の筐体の回転支持部構造。
【請求項9】
躯体、開閉体、及び、請求項1ないし8の回転支持部構造を備えた筐体。
【請求項10】
画像形成部が請求項9の筐体に配置されたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
画像読取部が請求項9の筐体に配置されたことを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項12】
合成樹脂製の躯体に開閉部材を回動可能に構成された筐体の躯体または開閉体に一体成型されその後変形し使用不可能となった回転支持部材を整型して交換用回転支持部材取付部を形成し、
前記交換用回転支持部材取付部に前記開閉部材を開閉可能に支持する交換用回転支持部材を取付ることを特徴とする筐体の再生方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−171414(P2006−171414A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−364358(P2004−364358)
【出願日】平成16年12月16日(2004.12.16)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】