管体の継手構造および継手装置
【課題】シール部材を介して締付ける継手構造において、管体に高い内圧が作用してもシール部材が容易にズレを生じない継手構造および継手装置を提供せんとする。
【解決手段】対面する第1の管体端部および第2の管体端部の両外周面に亘って被着されるシール部材を設け、該シール部材内周面の各管体端部外周面に対応する位置に、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部をそれぞれ形成し、該シール部材を各管体端部外周面に締結するための締付手段を設けた。
【解決手段】対面する第1の管体端部および第2の管体端部の両外周面に亘って被着されるシール部材を設け、該シール部材内周面の各管体端部外周面に対応する位置に、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部をそれぞれ形成し、該シール部材を各管体端部外周面に締結するための締付手段を設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、十分なシール性を維持した管体の継手構造および継手装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の継手構造としては、例えば隣合うホース端部にシート状のシール部材を少なくとも一周巻き付けた後、端部同士にわたって連結部材を外方側から締め付けてホース同士を連結するようにしていた。そして、ホース外面が凹凸状になっている場合、シール部材が凸部上部の頂部に点接触するため、シール作用を充分発揮させることができないことから、双方のホース端部の凹部にそれぞれ発泡材を注入してフラットにした上で、シート状のシール部材により連結部全体を覆った状態とし、連結部材により外方側から締め付けて連結する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
しかしながら、このようなフラットな端部外周面をシール部材を介して連結部材で締付けただけの構造では、特にホース内部に圧力が作用した際に、ホースが伸び、該シール部材内面に対してホースが互いに離れる方向にズレが生じて、ホース間の連結が外れてしまうといった問題がある。
【0004】
【特許文献1】特開平11−229474号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、シール部材を介して締付ける継手構造において、管体に高い内圧が作用してもシール部材が容易にズレを生じない継手構造および継手装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前述の課題解決のために、第1の管体と第2の管体を端部同士で互いに接続する継手構造であって、対面する第1の管体端部および第2の管体端部の両外周面に亘って被着されるシール部材を設け、該シール部材内周面の各管体端部外周面に対応する位置に、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部をそれぞれ形成し、該シール部材を各管体端部外周面に締結するための締付手段を設け、該締付手段の締結により、前記突条部が管体端部外周面に圧接されることを特徴とする管体の継手構造を構成した。
【0007】
また、本発明は、第1の管体と第2の管体を端部同士で互いに接続する継手装置であって、対面する第1の管体端部および第2の管体端部の両外周面に亘って被着され、該シール部材内周面の各管体端部外周面に対応する位置に、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部をそれぞれ形成してなるシール部材と、該シール部材を各管体端部外周面に締結するための締付手段と、を備え、前記締付手段の締結により、前記突条部が管体端部外周面に圧接されることを特徴とする継手装置をも提供する。
【0008】
ここで、前記突条部を、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して延びる略三角形状に構成することが好ましい。
【0009】
また、前記シール部材内周面の略中央部に、各管体端部を当て止めるための当止部をリング状に突設することが好ましい。
【0010】
さらに、前記締付手段を、前記シール部材の外周面に当接する金属板と、該金属板を縮径させる縮径手段とより構成することが好ましい。
【0011】
具体的には、前記縮径手段が金属製のバンド本体を一端側に設けたネジ部により縮径可能にリング状に螺合した平バンドであり、該平バンドのリング中心に対してネジ部と反対側のバンド本体内周部を前記金属板の外周面に溶接、ろう付、またはカシメにより部分的に接合することが好ましい。
【0012】
また、前記金属板が、平板の端部同士が重なるように筒状に曲成したものであり、前記端部同士の重なりの領域が、中心軸に対して外周面上の平バンドのネジ部から略90°ずれた位置となるように、該平バンドを外周面に接合したものが好ましい。
【0013】
とくに、前記金属板内周面とシール部材外周面に、長手方向に沿って凹凸係合する凹凸部をそれぞれ設けることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
以上にしてなる本願発明に係る管体の継手構造および継手装置によれば、シール部材の内面に、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部をそれぞれ形成したので、内圧により管体が互いに離れる方向にズレようとする力が作用しても、突条部がズレようとする方向と逆方向に傾斜していることから、該突条部が管体の表面に押し込まれるように強固に摩擦係合して一体化し、シール部材と管体とのズレを防止するように作用することから、より強固な継手構造が実現できる。
【0015】
また、突条部を、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して延びる略三角形状に構成したので、該三角形状の尖った先端部分が管体外周面に対してより確実に摩擦係合し、上記ズレを確実に防止できる。
【0016】
また、シール部材内周面の略中央部に、各管体端部を当て止めるための当止部をリング状に突設したので、各管体の対面位置がシール部材の中央部からズレることなく、該当止部を設けた略中央部にて確実に対面させ、各管体を締付手段によって確実に締め付け、優れたシール性を保持できる。
【0017】
また、締付手段を、シール部材の外周面に当接する金属板と、該金属板を縮径させる縮径手段とより構成したので、シール部材を各管体に対して均一に圧接でき、安定したシール性を保持できる。
【0018】
また、前記縮径手段が金属製のバンド本体を一端側に設けたネジ部により縮径可能にリング状に螺合した平バンドであり、該平バンドのリング中心に対してネジ部と反対側のバンド本体内周部を前記金属板の外周面に溶接、ろう付、またはカシメにより部分的に接合したので、当該継手装置の組立てや部品の管理が容易となり、作業性および管理性が向上するとともに、使用後には部分的な当該接合部を解除してリサイクルすることも可能である。
【0019】
また、前記金属板が、平板の端部同士が重なるように筒状に曲成したものであり、前記端部同士の重なりの領域が、中心軸に対して外周面上の平バンドのネジ部から略90°ずれた位置となるように、該平バンドを外周面に接合したので、平バンドを締め付ける際に重なり領域に不要な力が作用せず、金属板をスムーズに縮径させることが可能となる。
【0020】
また、金属板内周面とシール部材外周面に、長手方向に沿って凹凸係合する凹凸部をそれぞれ設けたので、シール部材を金属板に係合した一体化状態を維持することができ、これにより、管体のいずれかに引っ張られて管体とともに締付手段から外れてしまうといった不都合や、双方の管体に引っ張られて伸び、管体の接続が外れてしまうといった不都合を未然に防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0022】
図1、2は、本発明に係る継手装置の全体構成を示す図であり、図1〜5は第1実施形態、図6〜9は第2実施形態、図10〜13は第3実施形態を示し、図中符号Sは継手構造、1は継手装置、2はシール部材、3は締付手段をそれぞれ示している。
【0023】
本発明の継手構造Sは、第1の管体8と第2の管体9を端部80,90同士で互いに接続する構造であって、対面する第1の管体端部80および第2の管体端部90の両外周面81,91に亘って被着されるシール部材2を設け、該シール部材2の内周面20の各管体端部外周面に対応する位置に、断面視で管体対面位置Mの方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部4,・・・をそれぞれ形成し、該シール部材2を各管体端部外周面81,91に締結するための締付手段3を設け、該締付手段3の締結により、前記突条部4が管体端部外周面81,91に圧接されることを特徴とする。
【0024】
すなわち本発明に係る継手装置1は、対面する第1の管体端部80および第2の管体端部90の両外周面81,91に亘って被着され、該シール部材2の内周面20の各管体端部外周面に対応する位置に、断面視で管体対面位置Mの方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部4,・・・をそれぞれ形成してなるシール部材2と、該シール部材2を各管体端部外周面81,91に締結するための締付手段3と、を備えたものである。
【0025】
管体8,9は、本例では外面が略フラットな樹脂製ホースとした例を挙げているが、多少の凹凸があるものでもよいし、樹脂製以外に金属製の管の接続にも採用できる。
【0026】
シール部材2は、ホース端部間の接続部から流体が漏れないように気密状に封止するものであり、ゴム材や弾性を有する発泡体、軟質の合成樹脂等から構成することができる。本例では、突条部4を設けて、これによりシール機能が向上することは勿論のこと、内圧が作用した場合にも管体8,9が抜けないような抜け止めの機能を奏している。
【0027】
突条部4は、より詳しくは、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して延びる略三角形状に構成されている。本例では、各管体に対応して片側に3本づつリング状のものが合計6本設けられているが、本数は特に限定されず、片側に1本又は2本、或いは4本以上設けても良い。
【0028】
また、本例では等間隔に設けているが、外側に近づくにつれて密に、或いは疎に配置してもよいし、また、各突条部4の突出高さを異なるように構成しても良い。また、突条部4はリング状に設けているが、螺旋状に形成することも好ましい実施例である。
【0029】
各突条部4の形状は、略三角形状で先端部に平坦面を有する形状とされているが、図3(a)に示すように、平坦面を形成せずに先尖に形成したり、図3(b)に示すように先端に丸みを有する曲面を有する形状とすることも好ましい例であり、その他の形状でもよく、管体対面位置の方向へ傾斜して突出するものであれば、略三角形状以外に四角形など適宜な形状が採用できる。
【0030】
シール部材2は、製造時に筒状に成形したものや、半割り状に成形して組み付けるものでもよいし、また、内面側に前記突条部4を有する一枚のシート状に成形したものを、使用の際に筒状に変形させて各管体端部に装着するもの、或いは筒状に変形させて接着し、筒状体に構成したものでも良い。
【0031】
締付手段3は、シール部材2の外周面21に当接する金属板6と、該金属板6を縮径させる縮径手段7とより構成されており、このような金属板6を介することにより、シール部材2を各管体に対して均一に圧接でき、安定した気密状態を保持できるように構成されている。
【0032】
金属板6は、ステンレス等の薄板が用いられ、各管体の端部外周面に対応する位置に、片側2本づつ金属板6を縮径させる縮径手段7としてネジを締め付けて締結する金属製の平バンドが装着されている。具体的には、金属製のバンド本体70を一端側に設けたネジ部71により縮径可能にリング状に螺合したものである。
バンドの個数は、片側2本づつに何ら限定されず、1本づつ、或いは3本以上づつ装着することもできる。
【0033】
なお、金属板6の代わりに屈曲可能な合成樹脂性の薄板としてもよいし、金属製の平バンド以外に、ワイヤバンドや合成樹脂製の結束バンド等を用いることも可能である。
【0034】
また、本例では一枚ものの金属板6を巻きつけているが、筒状に成形したものや、半割り状に形成した一対の部材をネジで筒状に組み付けて締結するものなど、適宜な締付手段3を採用することが可能である。具体的には、本例では平板の端部同士が重なるように筒状に曲成したものであり、前記端部同士の重なりの領域の幅は、連結する管体の外径にもよるが、概ね10〜50mm、好ましくは20〜40mm、より好ましくは25〜30mmに設定される。
【0035】
図5は、シール部材内周面20の略中央部に、各管体端部を当て止めるための当止部5をリング状に突設した変形例である。これにより各管体8,9の対面位置がシール部材2の中央部からズレることなく、該当止部5を設けた略中央部にて確実に対面させ、各管体を締付手段3によって確実に締め付け、気密状態を保持することができる。
【0036】
図6〜9は、本発明の第2実施形態を示し、金属板内周面60とシール部材外周面21に、長手方向に沿って凹凸係合する凹凸部61,22がそれぞれ設けられている。
【0037】
これにより、接続された管体間に圧力が作用しても、シール部材2が金属板6に係合して一体化された状態が維持され、管体8,9のいずれかに引っ張られて外れたり、或いは双方の管体に引っ張られて伸び、管体の接続が外れてしまうといった不都合を未然に防止でき、より確実な接続状態が実現できる構造となる。
【0038】
凹凸部61,22は、本例では片側に2個づつ設け、2個の間に金属製の平バンドを配置させたが、凹凸部の数はこれに何ら限定されず、また、本例ではリング状に形成したが、螺旋状に形成しても良い。図9は、第1実施形態と同様、シール部材内周面20の略中央部に、各管体端部を当て止めるための当止部5をリング状に突設した変形例であり、その作用効果は上記第1実施形態の場合と同様である。
【0039】
図10〜13は、本発明の第3実施形態を示し、縮径手段7としての上記平バンドが、該平バンドのリング中心Cに対してネジ部71と反対側のバンド本体内周部70aを、金属板6の外周面62に溶接、ろう付、またはカシメにより部分的に接合されている。図中符号30はこの接合部を示している。
【0040】
そして、この平バンドが接合された金属板6の端部同士の重なりの領域Rは、図10(a)および図11にも示すように、中心軸Cに対して外周面上の平バンドのネジ部71から略90°ずれた位置となるように設定されている。つまり中心軸Cに対して外周面上に接合された平バンドのネジ部71と、重なり領域Rとの為す角θが概ね90°となるように平バンドが接合されるのである。この場合の領域Rの重なりの幅は、上述の第1実施形態と同様、概ね10〜50mm、好ましくは20〜40mm、より好ましくは25〜30mmに設定され、これにより金属板の縮径がスムーズに行われる。
【0041】
その他の構造は基本的に上述の第1実施形態と同じであるので、同一構造には同一符号を付してその説明を省略する。
【0042】
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1実施形態に係る継手装置を示す説明図。
【図2】同じく継手装置を示す縦断面図。
【図3】突条部の形状の変形例を示す説明図。
【図4】同じく継手装置により管体を接続した継手構造を示す説明図。
【図5】同じく継手装置の変形例を示す説明図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る継手装置を示す説明図。
【図7】同じく継手装置を示す縦断面図。
【図8】同じく継手装置により管体を接続した継手構造を示す説明図。
【図9】同じく継手装置の変形例を示す説明図。
【図10】(a),(b)は本発明の第3実施形態に係る継手装置を示す説明図。
【図11】同じく継手装置により管体を接続した継手構造を示す説明図。
【図12】同じく継手構造を接合部の側から見た説明図。
【図13】同じく継手装置の斜視図。
【符号の説明】
【0044】
1 継手装置
2 シール部材
3 締付手段
4 突条部
5 当止部
6 金属板
7 縮径手段
8,9 各管体
20 内周面
21 外周面
22 凹凸部
60 内周面
61 凹凸部
62 外周面
70 バンド本体
70a 内周部
71 ネジ部
80,90 端部
81,91 端部外周面
C 中心
M 管体対面位置
R 領域
S 継手構造
θ 角度
【技術分野】
【0001】
本発明は、十分なシール性を維持した管体の継手構造および継手装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の継手構造としては、例えば隣合うホース端部にシート状のシール部材を少なくとも一周巻き付けた後、端部同士にわたって連結部材を外方側から締め付けてホース同士を連結するようにしていた。そして、ホース外面が凹凸状になっている場合、シール部材が凸部上部の頂部に点接触するため、シール作用を充分発揮させることができないことから、双方のホース端部の凹部にそれぞれ発泡材を注入してフラットにした上で、シート状のシール部材により連結部全体を覆った状態とし、連結部材により外方側から締め付けて連結する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
しかしながら、このようなフラットな端部外周面をシール部材を介して連結部材で締付けただけの構造では、特にホース内部に圧力が作用した際に、ホースが伸び、該シール部材内面に対してホースが互いに離れる方向にズレが生じて、ホース間の連結が外れてしまうといった問題がある。
【0004】
【特許文献1】特開平11−229474号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、シール部材を介して締付ける継手構造において、管体に高い内圧が作用してもシール部材が容易にズレを生じない継手構造および継手装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前述の課題解決のために、第1の管体と第2の管体を端部同士で互いに接続する継手構造であって、対面する第1の管体端部および第2の管体端部の両外周面に亘って被着されるシール部材を設け、該シール部材内周面の各管体端部外周面に対応する位置に、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部をそれぞれ形成し、該シール部材を各管体端部外周面に締結するための締付手段を設け、該締付手段の締結により、前記突条部が管体端部外周面に圧接されることを特徴とする管体の継手構造を構成した。
【0007】
また、本発明は、第1の管体と第2の管体を端部同士で互いに接続する継手装置であって、対面する第1の管体端部および第2の管体端部の両外周面に亘って被着され、該シール部材内周面の各管体端部外周面に対応する位置に、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部をそれぞれ形成してなるシール部材と、該シール部材を各管体端部外周面に締結するための締付手段と、を備え、前記締付手段の締結により、前記突条部が管体端部外周面に圧接されることを特徴とする継手装置をも提供する。
【0008】
ここで、前記突条部を、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して延びる略三角形状に構成することが好ましい。
【0009】
また、前記シール部材内周面の略中央部に、各管体端部を当て止めるための当止部をリング状に突設することが好ましい。
【0010】
さらに、前記締付手段を、前記シール部材の外周面に当接する金属板と、該金属板を縮径させる縮径手段とより構成することが好ましい。
【0011】
具体的には、前記縮径手段が金属製のバンド本体を一端側に設けたネジ部により縮径可能にリング状に螺合した平バンドであり、該平バンドのリング中心に対してネジ部と反対側のバンド本体内周部を前記金属板の外周面に溶接、ろう付、またはカシメにより部分的に接合することが好ましい。
【0012】
また、前記金属板が、平板の端部同士が重なるように筒状に曲成したものであり、前記端部同士の重なりの領域が、中心軸に対して外周面上の平バンドのネジ部から略90°ずれた位置となるように、該平バンドを外周面に接合したものが好ましい。
【0013】
とくに、前記金属板内周面とシール部材外周面に、長手方向に沿って凹凸係合する凹凸部をそれぞれ設けることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
以上にしてなる本願発明に係る管体の継手構造および継手装置によれば、シール部材の内面に、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部をそれぞれ形成したので、内圧により管体が互いに離れる方向にズレようとする力が作用しても、突条部がズレようとする方向と逆方向に傾斜していることから、該突条部が管体の表面に押し込まれるように強固に摩擦係合して一体化し、シール部材と管体とのズレを防止するように作用することから、より強固な継手構造が実現できる。
【0015】
また、突条部を、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して延びる略三角形状に構成したので、該三角形状の尖った先端部分が管体外周面に対してより確実に摩擦係合し、上記ズレを確実に防止できる。
【0016】
また、シール部材内周面の略中央部に、各管体端部を当て止めるための当止部をリング状に突設したので、各管体の対面位置がシール部材の中央部からズレることなく、該当止部を設けた略中央部にて確実に対面させ、各管体を締付手段によって確実に締め付け、優れたシール性を保持できる。
【0017】
また、締付手段を、シール部材の外周面に当接する金属板と、該金属板を縮径させる縮径手段とより構成したので、シール部材を各管体に対して均一に圧接でき、安定したシール性を保持できる。
【0018】
また、前記縮径手段が金属製のバンド本体を一端側に設けたネジ部により縮径可能にリング状に螺合した平バンドであり、該平バンドのリング中心に対してネジ部と反対側のバンド本体内周部を前記金属板の外周面に溶接、ろう付、またはカシメにより部分的に接合したので、当該継手装置の組立てや部品の管理が容易となり、作業性および管理性が向上するとともに、使用後には部分的な当該接合部を解除してリサイクルすることも可能である。
【0019】
また、前記金属板が、平板の端部同士が重なるように筒状に曲成したものであり、前記端部同士の重なりの領域が、中心軸に対して外周面上の平バンドのネジ部から略90°ずれた位置となるように、該平バンドを外周面に接合したので、平バンドを締め付ける際に重なり領域に不要な力が作用せず、金属板をスムーズに縮径させることが可能となる。
【0020】
また、金属板内周面とシール部材外周面に、長手方向に沿って凹凸係合する凹凸部をそれぞれ設けたので、シール部材を金属板に係合した一体化状態を維持することができ、これにより、管体のいずれかに引っ張られて管体とともに締付手段から外れてしまうといった不都合や、双方の管体に引っ張られて伸び、管体の接続が外れてしまうといった不都合を未然に防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0022】
図1、2は、本発明に係る継手装置の全体構成を示す図であり、図1〜5は第1実施形態、図6〜9は第2実施形態、図10〜13は第3実施形態を示し、図中符号Sは継手構造、1は継手装置、2はシール部材、3は締付手段をそれぞれ示している。
【0023】
本発明の継手構造Sは、第1の管体8と第2の管体9を端部80,90同士で互いに接続する構造であって、対面する第1の管体端部80および第2の管体端部90の両外周面81,91に亘って被着されるシール部材2を設け、該シール部材2の内周面20の各管体端部外周面に対応する位置に、断面視で管体対面位置Mの方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部4,・・・をそれぞれ形成し、該シール部材2を各管体端部外周面81,91に締結するための締付手段3を設け、該締付手段3の締結により、前記突条部4が管体端部外周面81,91に圧接されることを特徴とする。
【0024】
すなわち本発明に係る継手装置1は、対面する第1の管体端部80および第2の管体端部90の両外周面81,91に亘って被着され、該シール部材2の内周面20の各管体端部外周面に対応する位置に、断面視で管体対面位置Mの方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部4,・・・をそれぞれ形成してなるシール部材2と、該シール部材2を各管体端部外周面81,91に締結するための締付手段3と、を備えたものである。
【0025】
管体8,9は、本例では外面が略フラットな樹脂製ホースとした例を挙げているが、多少の凹凸があるものでもよいし、樹脂製以外に金属製の管の接続にも採用できる。
【0026】
シール部材2は、ホース端部間の接続部から流体が漏れないように気密状に封止するものであり、ゴム材や弾性を有する発泡体、軟質の合成樹脂等から構成することができる。本例では、突条部4を設けて、これによりシール機能が向上することは勿論のこと、内圧が作用した場合にも管体8,9が抜けないような抜け止めの機能を奏している。
【0027】
突条部4は、より詳しくは、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して延びる略三角形状に構成されている。本例では、各管体に対応して片側に3本づつリング状のものが合計6本設けられているが、本数は特に限定されず、片側に1本又は2本、或いは4本以上設けても良い。
【0028】
また、本例では等間隔に設けているが、外側に近づくにつれて密に、或いは疎に配置してもよいし、また、各突条部4の突出高さを異なるように構成しても良い。また、突条部4はリング状に設けているが、螺旋状に形成することも好ましい実施例である。
【0029】
各突条部4の形状は、略三角形状で先端部に平坦面を有する形状とされているが、図3(a)に示すように、平坦面を形成せずに先尖に形成したり、図3(b)に示すように先端に丸みを有する曲面を有する形状とすることも好ましい例であり、その他の形状でもよく、管体対面位置の方向へ傾斜して突出するものであれば、略三角形状以外に四角形など適宜な形状が採用できる。
【0030】
シール部材2は、製造時に筒状に成形したものや、半割り状に成形して組み付けるものでもよいし、また、内面側に前記突条部4を有する一枚のシート状に成形したものを、使用の際に筒状に変形させて各管体端部に装着するもの、或いは筒状に変形させて接着し、筒状体に構成したものでも良い。
【0031】
締付手段3は、シール部材2の外周面21に当接する金属板6と、該金属板6を縮径させる縮径手段7とより構成されており、このような金属板6を介することにより、シール部材2を各管体に対して均一に圧接でき、安定した気密状態を保持できるように構成されている。
【0032】
金属板6は、ステンレス等の薄板が用いられ、各管体の端部外周面に対応する位置に、片側2本づつ金属板6を縮径させる縮径手段7としてネジを締め付けて締結する金属製の平バンドが装着されている。具体的には、金属製のバンド本体70を一端側に設けたネジ部71により縮径可能にリング状に螺合したものである。
バンドの個数は、片側2本づつに何ら限定されず、1本づつ、或いは3本以上づつ装着することもできる。
【0033】
なお、金属板6の代わりに屈曲可能な合成樹脂性の薄板としてもよいし、金属製の平バンド以外に、ワイヤバンドや合成樹脂製の結束バンド等を用いることも可能である。
【0034】
また、本例では一枚ものの金属板6を巻きつけているが、筒状に成形したものや、半割り状に形成した一対の部材をネジで筒状に組み付けて締結するものなど、適宜な締付手段3を採用することが可能である。具体的には、本例では平板の端部同士が重なるように筒状に曲成したものであり、前記端部同士の重なりの領域の幅は、連結する管体の外径にもよるが、概ね10〜50mm、好ましくは20〜40mm、より好ましくは25〜30mmに設定される。
【0035】
図5は、シール部材内周面20の略中央部に、各管体端部を当て止めるための当止部5をリング状に突設した変形例である。これにより各管体8,9の対面位置がシール部材2の中央部からズレることなく、該当止部5を設けた略中央部にて確実に対面させ、各管体を締付手段3によって確実に締め付け、気密状態を保持することができる。
【0036】
図6〜9は、本発明の第2実施形態を示し、金属板内周面60とシール部材外周面21に、長手方向に沿って凹凸係合する凹凸部61,22がそれぞれ設けられている。
【0037】
これにより、接続された管体間に圧力が作用しても、シール部材2が金属板6に係合して一体化された状態が維持され、管体8,9のいずれかに引っ張られて外れたり、或いは双方の管体に引っ張られて伸び、管体の接続が外れてしまうといった不都合を未然に防止でき、より確実な接続状態が実現できる構造となる。
【0038】
凹凸部61,22は、本例では片側に2個づつ設け、2個の間に金属製の平バンドを配置させたが、凹凸部の数はこれに何ら限定されず、また、本例ではリング状に形成したが、螺旋状に形成しても良い。図9は、第1実施形態と同様、シール部材内周面20の略中央部に、各管体端部を当て止めるための当止部5をリング状に突設した変形例であり、その作用効果は上記第1実施形態の場合と同様である。
【0039】
図10〜13は、本発明の第3実施形態を示し、縮径手段7としての上記平バンドが、該平バンドのリング中心Cに対してネジ部71と反対側のバンド本体内周部70aを、金属板6の外周面62に溶接、ろう付、またはカシメにより部分的に接合されている。図中符号30はこの接合部を示している。
【0040】
そして、この平バンドが接合された金属板6の端部同士の重なりの領域Rは、図10(a)および図11にも示すように、中心軸Cに対して外周面上の平バンドのネジ部71から略90°ずれた位置となるように設定されている。つまり中心軸Cに対して外周面上に接合された平バンドのネジ部71と、重なり領域Rとの為す角θが概ね90°となるように平バンドが接合されるのである。この場合の領域Rの重なりの幅は、上述の第1実施形態と同様、概ね10〜50mm、好ましくは20〜40mm、より好ましくは25〜30mmに設定され、これにより金属板の縮径がスムーズに行われる。
【0041】
その他の構造は基本的に上述の第1実施形態と同じであるので、同一構造には同一符号を付してその説明を省略する。
【0042】
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1実施形態に係る継手装置を示す説明図。
【図2】同じく継手装置を示す縦断面図。
【図3】突条部の形状の変形例を示す説明図。
【図4】同じく継手装置により管体を接続した継手構造を示す説明図。
【図5】同じく継手装置の変形例を示す説明図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る継手装置を示す説明図。
【図7】同じく継手装置を示す縦断面図。
【図8】同じく継手装置により管体を接続した継手構造を示す説明図。
【図9】同じく継手装置の変形例を示す説明図。
【図10】(a),(b)は本発明の第3実施形態に係る継手装置を示す説明図。
【図11】同じく継手装置により管体を接続した継手構造を示す説明図。
【図12】同じく継手構造を接合部の側から見た説明図。
【図13】同じく継手装置の斜視図。
【符号の説明】
【0044】
1 継手装置
2 シール部材
3 締付手段
4 突条部
5 当止部
6 金属板
7 縮径手段
8,9 各管体
20 内周面
21 外周面
22 凹凸部
60 内周面
61 凹凸部
62 外周面
70 バンド本体
70a 内周部
71 ネジ部
80,90 端部
81,91 端部外周面
C 中心
M 管体対面位置
R 領域
S 継手構造
θ 角度
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の管体と第2の管体を端部同士で互いに接続する継手構造であって、
対面する第1の管体端部および第2の管体端部の両外周面に亘って被着されるシール部材を設け、
該シール部材内周面の各管体端部外周面に対応する位置に、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部をそれぞれ形成し、
該シール部材を各管体端部外周面に締結するための締付手段を設け、
該締付手段の締結により、前記突条部が管体端部外周面に圧接されることを特徴とする管体の継手構造。
【請求項2】
前記突条部を、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して延びる略三角形状に構成した請求項1記載の管体の継手構造。
【請求項3】
前記シール部材内周面の略中央部に、各管体端部を当て止めるための当止部をリング状に突設した請求項1又は2記載の管体の継手構造。
【請求項4】
前記締付手段を、前記シール部材の外周面に当接する金属板と、該金属板を縮径させる縮径手段とより構成した請求項1〜3の何れか1項に記載の管体の継手構造。
【請求項5】
前記縮径手段が、金属製のバンド本体を一端側に設けたネジ部により縮径可能にリング状に螺合した平バンドであり、該平バンドのリング中心に対してネジ部と反対側のバンド本体内周部を、前記金属板の外周面に溶接、ろう付、またはカシメにより部分的に接合してなる請求項4記載の管体の継手構造。
【請求項6】
前記金属板が、平板の端部同士が重なるように筒状に曲成したものであり、前記端部同士の重なりの領域が、中心軸に対して外周面上の平バンドのネジ部から略90°ずれた位置となるように、該平バンドを外周面に接合してなる請求項5記載の管体の継手構造。
【請求項7】
前記金属板内周面とシール部材外周面に、長手方向に沿って凹凸係合する凹凸部をそれぞれ設けた請求項4記載の管体の接続構造。
【請求項8】
第1の管体と第2の管体を端部同士で互いに接続する継手装置であって、
対面する第1の管体端部および第2の管体端部の両外周面に亘って被着され、該シール部材内周面の各管体端部外周面に対応する位置に、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部をそれぞれ形成してなるシール部材と、
該シール部材を各管体端部外周面に締結するための締付手段と、
を備え、前記締付手段の締結により、前記突条部が管体端部外周面に圧接されることを特徴とする継手装置。
【請求項9】
前記突条部を、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して延びる略三角形状に構成してなる請求項8記載の継手装置。
【請求項10】
前記シール部材内周面の略中央部に、各管体端部を当て止めるための当止部をリング状に突設してなる請求項8又は9記載の管体の継手構造。
【請求項11】
前記締付手段を、前記シール部材の外周面に当接する金属板と、該金属板を縮径させる縮径手段とより構成してなる請求項8〜10の何れか1項に記載の継手装置。
【請求項12】
前記縮径手段が、金属製のバンド本体を一端側に設けたネジ部により縮径可能にリング状に螺合した平バンドであり、該平バンドのリング中心に対してネジ部と反対側のバンド本体内周部を、前記金属板の外周面に溶接、ろう付、またはカシメにより部分的に接合してなる請求項11記載の管体の継手構造。
【請求項13】
前記金属板が、平板の端部同士が重なるように筒状に曲成したものであり、前記端部同士の重なりの領域が、中心軸に対して外周面上の平バンドのネジ部から略90°ずれた位置となるように、該平バンドを外周面に接合してなる請求項12記載の管体の継手構造。
【請求項14】
前記金属板内周面とシール部材外周面に、長手方向に沿って凹凸係合する凹凸部をそれぞれ設けてなる請求項11記載の継手装置。
【請求項1】
第1の管体と第2の管体を端部同士で互いに接続する継手構造であって、
対面する第1の管体端部および第2の管体端部の両外周面に亘って被着されるシール部材を設け、
該シール部材内周面の各管体端部外周面に対応する位置に、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部をそれぞれ形成し、
該シール部材を各管体端部外周面に締結するための締付手段を設け、
該締付手段の締結により、前記突条部が管体端部外周面に圧接されることを特徴とする管体の継手構造。
【請求項2】
前記突条部を、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して延びる略三角形状に構成した請求項1記載の管体の継手構造。
【請求項3】
前記シール部材内周面の略中央部に、各管体端部を当て止めるための当止部をリング状に突設した請求項1又は2記載の管体の継手構造。
【請求項4】
前記締付手段を、前記シール部材の外周面に当接する金属板と、該金属板を縮径させる縮径手段とより構成した請求項1〜3の何れか1項に記載の管体の継手構造。
【請求項5】
前記縮径手段が、金属製のバンド本体を一端側に設けたネジ部により縮径可能にリング状に螺合した平バンドであり、該平バンドのリング中心に対してネジ部と反対側のバンド本体内周部を、前記金属板の外周面に溶接、ろう付、またはカシメにより部分的に接合してなる請求項4記載の管体の継手構造。
【請求項6】
前記金属板が、平板の端部同士が重なるように筒状に曲成したものであり、前記端部同士の重なりの領域が、中心軸に対して外周面上の平バンドのネジ部から略90°ずれた位置となるように、該平バンドを外周面に接合してなる請求項5記載の管体の継手構造。
【請求項7】
前記金属板内周面とシール部材外周面に、長手方向に沿って凹凸係合する凹凸部をそれぞれ設けた請求項4記載の管体の接続構造。
【請求項8】
第1の管体と第2の管体を端部同士で互いに接続する継手装置であって、
対面する第1の管体端部および第2の管体端部の両外周面に亘って被着され、該シール部材内周面の各管体端部外周面に対応する位置に、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して突出する単又は複数のリング状、又は螺旋状の突条部をそれぞれ形成してなるシール部材と、
該シール部材を各管体端部外周面に締結するための締付手段と、
を備え、前記締付手段の締結により、前記突条部が管体端部外周面に圧接されることを特徴とする継手装置。
【請求項9】
前記突条部を、断面視で管体対面位置の方向へ傾斜して延びる略三角形状に構成してなる請求項8記載の継手装置。
【請求項10】
前記シール部材内周面の略中央部に、各管体端部を当て止めるための当止部をリング状に突設してなる請求項8又は9記載の管体の継手構造。
【請求項11】
前記締付手段を、前記シール部材の外周面に当接する金属板と、該金属板を縮径させる縮径手段とより構成してなる請求項8〜10の何れか1項に記載の継手装置。
【請求項12】
前記縮径手段が、金属製のバンド本体を一端側に設けたネジ部により縮径可能にリング状に螺合した平バンドであり、該平バンドのリング中心に対してネジ部と反対側のバンド本体内周部を、前記金属板の外周面に溶接、ろう付、またはカシメにより部分的に接合してなる請求項11記載の管体の継手構造。
【請求項13】
前記金属板が、平板の端部同士が重なるように筒状に曲成したものであり、前記端部同士の重なりの領域が、中心軸に対して外周面上の平バンドのネジ部から略90°ずれた位置となるように、該平バンドを外周面に接合してなる請求項12記載の管体の継手構造。
【請求項14】
前記金属板内周面とシール部材外周面に、長手方向に沿って凹凸係合する凹凸部をそれぞれ設けてなる請求項11記載の継手装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2007−170660(P2007−170660A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−134097(P2006−134097)
【出願日】平成18年5月12日(2006.5.12)
【出願人】(398062574)カナフレックスコーポレーション株式会社 (62)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年5月12日(2006.5.12)
【出願人】(398062574)カナフレックスコーポレーション株式会社 (62)
【Fターム(参考)】
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